ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2237 ゆ出
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ゆ出 17KB
観察 パロディ 駆除 番い 群れ 野良ゆ 子ゆ ゲス 都会 現代 ○○あき 作 暑いね~
『ゆ出』 ○○あき 作
暑い・・・・・orz
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真夏の炎天下、ゆっくりには厳しい季節。
ダンボールのおうちは熱をもろに吸収し、とてもではないが日中をおうちで過ごす事は出来ない。
普通ならば避暑を求めて街をさ迷ったあげく、道端で野垂れ死ぬ野良ゆっくり。
しかしこの街のゆっくりは快適に過ごしていた。
『ゆゅ~ここはほんとうにゆんごくなんだぜぇ!』
『ほんとね、とってもとかいはなおうちだわ』
『とっちぇもすじゅしくちぇしゅ~やしゅ~やできりゅんだじぇ』
最近、ここに越して来たばかりのまりさ夫婦は、感嘆の声を上げている。
前に住んでいた場所では、あまりの暑さに赤ゆを死なせてしまいここへ引っ越してきた。
まりさの新しい新居は、大きな空き地に置かれた巨大な箱。
人のすぃーが箱の中に、2台は入ろうかと言う大きさ。
中は3階に仕切られており、各階にそれぞれまた部屋の様な空間が作られていた。
その姿はまさにゆっくりのマンション、300組以上の家族がここには住んでいる。
屋根には断熱材として、壁一面に張られた発砲スチロール。
これが夏の暑さを中に伝わらないように遮断してくれた。
『おみずしゃんをご~きゅご~きゅしゅりゅよ!ごきゅごきゅ・・・ちあわちぇ~』
『ここはいっぱいおみずさんがのめて、とてもゆっくりできるよ。』
そして目の前には大きな平たく浅い水槽の様な物が・・・・・
中にはこの夏の熱気に枯れる事もなく、常に水が張られている。
ゆっくりはこの時期、餌の確保よりも水の確保に困難していた。
その貴重な水が容易に手に入り、尚且つ快適な居住空間が側に存在する。
この好条件をゆっくりが見逃すはずもなく、街中のゆっくりがこの場所に集まってきていた。
『むきゅう・・・・そろそろこのゆっくりぷれいすもいっぱいになるわねぇ・・・・・』
『またまりさがふえたわね、いなかものでなければよいのだけど・・・』
このマンションのまとめ役として長を務めていたぱちゅりーは、増え続ける住ゆんを危惧する。
いつかこの場所が足りなくなった時、ゆっくり出来なくなるかも知れないと感じていた。
だがぱちゅりーの心配は1晩で解決してしまう。
早朝の狩に出かけようとしたちぇんが、慌ててぱちゅりーのおうちに飛び込んでくる。
『おさーたいへんだよーおうちのめのまえに、あたらしいゆっくりぷれいすができてるよぉ~』
『むきゅう?なんなのこれわぁ?』
ゆっくり達の住む大きな空き地に、前日には無かった同様の大きな箱が現れたのだ。
ぱちゅりーは困惑する。
これ程巨大な物が勝手に現れるはずもなく、明らかに人の手によって置かれた物としか考えらない。
『むきゅう・・・これはおかしいわ!にとさんのわなかもしれないわ!ってみんなぱちゅのはなしをきいてぇぇぇぇ!』
『なにいってるの?ここはれいむのゆっくりぷれいすにするんだよ!
れいむのじゃまするげすなぱちゅりーはむこうにいってね!すぐでいいよ!』
『だめだよぉ~ちぇんがさいしょにみつけたんだよぉ~だからちぇんがさきにすむんだよぉ~わかってねぇ~』
危険を感じたぱちゅりーは皆を制止しようとするが、群れとは言っても身勝手なゆっくりの集まり。
誰もぱちゅりーの言葉に従おうとしない。
ぱちゅりーの心配をよそに、増えた居住空間の分ゆっくりは確実に増えていった。
そして2個目の箱がいっぱいになりかけた時、また新たに3個目の巨大な箱が現れる。
『やっとれいむのためにおうちがあらわれたんだね、ゆっくりしすぎだよぷんぷん!
れいむはしんぐるまざーなんだよ!かわいそうなんだよ!だかられいむをゆっくりさせてね。』
『ゆゅ~ゆっくりしたまりさにふさわしいおうちなんだぜぇ!』
噂が噂を呼びこの街に住む野良は、ほとんどがこの空き地に引っ越して来た。
最初こそ危険だと主張してぱちゅりーも、何事も起こらない事に安心してしまい。
群れが増えるがまま何の対策も行わなかった。
だがその3個目がいっぱいになりかけた時、この幸せだった状況に変化が訪れた。
『ゆゅ?おかしいよ?もうたいようさんがでてもいいころなのにまっくらだよ?』
『たいようさんゆっくりしすぎなんだぜぇ!』
『はやきゅおきにゃいとまりちゃがぷきゅーすりゅんだじぇ!』
『むきゅ・・・・たしかにおかしいわ・・・』
その朝は何故か、いつまで待っても明るくならない。
状況を確かめるべく暗闇に強いちぇんが、外の様子を探りに出ようとした。
『ちぇんがしらべてくるよ~わかってねぇ~あれかべさんがあるよ?でられないよ?わがらないよぉ~』
何故か、昨夜まで開いていたはずの扉が閉まっている。
暗闇の正体は太陽が昇らないのではなく、ゆっくりの住むこの巨大な箱が閉じられているからだった。
『あけてね!かべさんはいじわるしないでのいてね』
『じねぇ!じねぇ!ゆぎぃぎぎぎ!でいぶをはやぐだぜぇぇぇぇぇ!』
『まりさがたいあたりしてあけてやるんだぜぇ!ゆん!ゆん!ゆゅ?どぼじであがないのぉぉぉぉぉ?』
ゆっくり達が騒いでいる時、外では多くの人が集まり始めていた。
大きなクレーンを備えた重機や、大型トレーラーもやってくる。
「せんぱ~い、全コンテナの封終わったッス!」
「おぉそうか、じゃあトレーラーに乗せっから誘導頼むわ」
「了解ッス!」
ゆっくり達が住処にしていたのは20フィートのコンテナ。
これをあえて開放する事で、ゆっくりをおびき寄せる為に設置されたゆっくりホイホイ。
駆除しきれない野良を一箇所に集めるのが目的だった。
水不足に苦しむこの夏季も手伝い、街中のゆっくりがこのコンテナの中に住み着いてしまう。
『ゆひぃ!おうちがゆれてるんだぜぇ?』
『むきゅう!いったいなにがおこっているのぉ?』
クレーンに吊り上げられ、トレーラの架台に乗せられるコンテナ。
中では事情を知らないゆっくり達がパニックに陥る。
『ゆぎぃ~こわいよぉ~』
『ゆれてるんだよぉ~わからないよぉ~』
『もういやだぁ~おうちにかえるぅ~』
いくら騒げどもコンテナからは逃げ様もない、コンテナは無事に架台に乗せられ運ばれていく。
ゆっくり達を詰めたコンテナが運ばれたのは、海外貿易に賑わう大きな港。
ここから外国へと運ばれるゆっくり達。
トレーラーから貨物船へ移されるコンテナ、中ではゆっくり達が新たな問題に直面する。
『おにゃかしゅいちゃよぉ~』
『ごめんねおちびちゃん、ここからでられないからかりにいけないんだよぉ・・・』
『うるざいぃぃ!いいわげはいいがら、かわいぃれいむとおちびちゃんのためにざっざとがりにいげぇぇぇぇ!』
この中には水も食料もない、些少の蓄えはあったとしてもまったく足りない。
ゆっくり達の争いは、最初はまず食べ物の奪いあいから始まった。
『これはちぇんがとってきたごはんなんだよぉ~わかってねぇ~』
ちぇんがおうちの中に隠していた食料、これは長雨や病気した時用の非常食。
その貴重な食料を狙い、まりさ達がちぇんを取り囲む。
『れいむはしんぐるまざ~なんだよ!だからこれはれいむがむ~しゃむ~しゃしてあげるからかんしゃしてね。』
『れいむぅぅぅぅ!まりさはしんでないんだぜぇ!どぼぢでそんなこというのぉぉぉぉぉぉ!』
『あげないんだよぉ~わがれよぉぉぉぉぉ!』
番が死んでもいないのに、シングルマザーを宣言するれいむ。
どちらにせよちぇんに、れいむに食料を進呈しなければならない理由はない。
『いいがらよこぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
『ゆがぁぁぁぁぁぁぁ!』
れいむの体当たりで吹き飛ぶちぇん。
通常なら動きの遅いれいむの体当たりなぞ、まぐれでもない限り喰らう事はない。
だが今は後ろの食料を守らなければならず、避ける事が出来ずにまともに喰らってしまった。
ちぇんとれいむの体重差は大きく、ちぇんに堪える事は出来ない。
『む~しゃむ~しゃ・・・それなり~でもかんだいなれいむは、ちゃんとたべてあげるよかんしゃしてね。』
『ゆゅ?りぇいむのごはんしゃんは?』
『はぁぁぁぁぁぁ?なにいってるのぉ?れいむがおなかへってつらいんだから、
れいむがさきにきまっているでしょぉぉぉぉぉ!』
『どぼちてしょんなこちょいうのにょぉぉぉぉぉぉぉ!』
結局ちぇんの非常食は、れいむ1匹に食べられてしまう。
痛みでまだ動けないちぇんは、その様子をただ見るだけしか出来なかった。
『ゆぎぃ!ゆるさないんだよぉ・・・いつか・・・いつか・・・』
『むきゅう・・・・このままではもっとゆっくりできないことに・・・・・』
だが各自の非常食の奪い合いはすぐに終結する。
もともと越冬に入るわけでもない季節に、食料を保存出来るほど野良達は余裕ある生活をしていない。
ましてやこの春に生まれた子供を育成している最中、食べ盛りの子ゆを養うのに必死だった。
結局弱いゆっくりから奪われた食料も、半日もかからず食い尽くされる。
そして野良を襲う次なる悲劇。
『おちょうしゃんにゃんだかあちゅいね・・・まりしゃのどぎゃかわいちゃよ。』
『ゆゅ・・・おちびちゃんおみずさんはないんだよがまんしてね。でもたしかにあついんだぜぇ・・』
『きゃわいぃりぇいむにはやきゅご~きゅご~きゅしゃしぇろぉぉぉぉ!』
『れいむだってごきゅごきゅしたいんだよ!だかられいむがさきだよ・・・ってどおぢでおみずさんがないのぉぉぉぉ?』
いくら断熱材に囲まれ、外気の熱を伝えない様に加工されているとは言え、
このコンテナだけでも、成体と子ゆ併せて1500匹近いゆっくりが暮らしている。
その状態で扉を閉じられ換気もされなければ、ゆっくりの体温で中の気温が上昇していく。
既に中の温度は40度に到達していた。
陽に当たっている分けでもなく、換気もされていなかったので肌が乾く心配は無かったが、
滴る汗の分だけ水分は失われていく。
蒸し風呂状態の中で、餓えと暑さに苦しむゆっくり。
数日もすると飢餓状態は限界を迎える。
『おなかすいたんだよ・・・・ゆっくりしたいんだよ・・・・わがらないよ・・・・』
うわ言を唱え続けるちぇん、その目は虚ろで焦点が定まっていない。
その前を1匹の子れいむが現れる。
船の揺れに堪えきれずここまで転がってきた。
親も追いかける気力は無いらしく、やはり虚ろな視線だけをこちらに向けている。
『・・・・・ゆゅ?おまんじゅさんなんだねぇ・・・ちぇんにたべられてほしいんだねぇ・・・』
『ゆ・・・・りぇ・・いむ・・もおまんじゅうしゃんたべちゃいよ・・・ゆ?』
子れいむが御饅頭と聞き、伏せていた視線を上げてそこに見たものは、ちぇんの大きく開かれた口だった。
このちぇんは今から何をするのだろう?と不思議そうに眺める子れいむ。
『がぶぅ!む~しゃむ~しゃ・・・しあわせぇぇぇぇぇぇぇ!』
『きゅぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!いちゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!』
ちぇんの歯形が抉られた子れいむの身体に残る。
餓えを満たす久しぶりの食事。
ここまで暑さと餓えに苦しんだ子れいむは、かなり甘味を増していた。
一口だけで餓えを満たすにはまだまだ足りない、ちぇんは必死に叫ぶ子れいむを貪る。
『これうめぇ!めちゃうめぇ!がつがふがふがふ・・・しあわせぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
『やめちぇぇぇぇぇ!りぇいむはたべもにょじゃにゃいぃぃぃぃ!いちゃいぃぃぃい・・ぎぃ・・・げぇ・・・で・・』
周りが子れいむの叫びに振り向いた時には、子れいむの身体はちぇんに大半を食い尽くされていた。
中枢餡を齧られたのか、小刻みに震える子れいむ。
『れいむのおちびちゃんがぁぁぁぁぁ!』
『どおしてこんなことをするんだぜぇぇぇぇぇ!』
子供を食われた両親が怒り憤る。
この子れいむを喰らったちぇんは、れいむ達の部屋の近所に住む良く知っているゆっくり。
当然、子れいむとも面識もあり親睦もあった、それが餓えに狂った行動に出てしまった事に目を疑う。
ちぇんの乱心はまだ終わらない、次々と近くにいるゆっくり達に噛み付き出す。
『あまあまなんだよぉ~げらげらげら~あまいんだよぉ~しあわせなんだよぉ~げらげらげら~』
『むきゅう!やめてぇぇぇぇぇ!いだいぃぃぃぃぃぃぃ!』
『やめるんだみょん!しょうきにもどるみょん!』
餓えと乾きに衰弱していたゆっくり達には、甘味で体力が戻ったちぇんから逃げる術はない。
やもえずちぇんに噛み付いたり、棒で傷つけたりして対抗する。
『わ・・・わがら・・ない・・よぉ・・・・』
傷まみれで瀕死となるちぇん、周囲にはチョコレートの甘い匂いがたちこめる。
その匂いに誘われ、気がつけば周囲をゆっくりに囲まれるちぇん。
『あまあまのにおいだよ・・・もぉたまらないよ・・・・・』
『あまあまだぁ・・・・ぽんぽんすいてしにそうだよ・・・・』
『ちょっとだけだよ・・・すこしだけぺ~ろぺ~ろするだけだよ・・・ぺ~ろぺ~ろ・・・し・・・しあわせぇぇぇぇぇぇ!』
『まりさもぺ~ろぺ~ろするんだぜぇ!ぺ~ろ~ぺ~ろ・・・・しあわせぇぇぇぇぇぇ!』
『みょんも・・・・』
『やべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ちゃんのなかみさんをたべないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
同属喰いの狂気はしだいに伝染していく。
周囲でもあちらこちらから悲鳴と叫びが飛び交い、ゆっくりの共食いが始まった。
『むきゅぅぅぅぅぅぅぅ!やめてぇぇぇぇぇぇ!いたいぃぃぃ!ぱちゅをたべないでぇぇぇぇぇぇ!』
『がふがふがふがふ・・これめっちゃうめぇぱなくうめぇ!』
『いだいなまりざにたべられでしあわせなんだぜぇ!うめぇ!めっちゃうめぇ!』
まずは弱い子ゆとぱちゅりー達から襲われていく。
それが居なくなると、仲間を食べるのに夢中になっている奴の隙を襲い喰らっていった。
餓えが満たされゆっくり達が我を取り戻した時には、半数以上を喰らい失ってしまう。
そこからがまた地獄の始まりだった・・・・
『むこうにいるみょんがずっとこっちをみてるよ、きっとれいむをたべるきなんだね?そうわいかないよ!』
『まりざはいぎるんだ・・・ゆっぐりするんだ・・・ぐわれでだまるがぁ・・・・・』
『みょんはだれもしんじないみょん!みんなてきだみょん!』
眠ったりして隙を見せれば、いつ喰われるか判らないと眠る事も出来ない。
仲間どころか家族すら信じられなくなってしまう。
たがいに距離を置き襲撃に怯え続ける。
そんな中でも正気を失わなかったゆっくり達は、コンテナの端にバリケートを構えて立てこもった。
『れいむとおちびちゃんはまりさがまもるんだぜぇ(キリッ』
『ゆゅ~まりさ~かっこいいいよぉ~』
『しょんにゃこちょどうでもいいきゃらごはんしゃんをたべしゃしぇろこのくじゅ!』
『りぇいむをゆっくちしゃしぇないにゃんてげしゅなおやはちねぇ!』
『おやをげすよばわりするげすはしねぇぇぇぇぇぇぇ!』
『ゆがぁぁぁぁぁ!ばりざのだいじなおちびちゃんがぁぁぁぁぁ!』
こうして正気を失わなくとも、ゆっくりの数は確実に減少していく。
閉じ込められて1週間たちゆっくり達の数が300匹までになった時、突如コンテナの扉は開かれた。
扉より差し込む光に照らされたコンテナの中は、夥しい数の黒や黄色など痕が生々しく残っている。
ゆっくり達が久しぶりに見る光は、眩しく目を開ける事が出来ない。
『ゆひぃ!まぶしいぃぃぃぃ!』
光に目が慣れだして、ゆっくり達の目の写ったものは一面の砂漠。
右を見ても左を見ても砂の山しか見えない、空と砂の境界線が不純物無しに広がる。
『ゆゅ?ここはどこなんだぜぇ?いつものあきちさんはどこにいったんだぜぇ?』
『わがらないよぉ~でもここにはいたくないんだよぉ~』
『でいぶはここからでるんだぁぁぁぁぁぁぁ!!』
戸惑いながらも死臭漂うコンテナには居たくないと、次々と砂漠へと降り立つゆっくり達。
砂漠は灼熱に焼けれた砂でゆっくり達を迎え入れる。
『ゆゅ?あんよがぽ~かぽ~かする・・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあづいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
『やげるぅぅぅぅぅぅだずげろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
『わぎゃらないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
のた打ち回るゆっくり達、動けば動くほど焼けた砂に塗れていく。
転がるうちに熱を帯びていない場所に辿り着いた。
『ゆゅ?ここはあつあつさんじゃないんだぜぇ、ここはゆっくりできるんだぜぇ~』
『ゆ!これはごはんさんだぁ!れいむはいっぱいたべるよ!す~ぱ~むしゃむしゃたいむのはじまりだよ!』
ゆっくり達が辿り着いた場所はゴミの山、今しがた大型ダンプが降ろしていったばかりの生ゴミ。
灼熱の砂の世界に突如現れた生ゴミの山、それは食品だったとは思えない人工的で鮮やかな色彩。
腐ってはいないはずなのに、ありえない程の異臭を放っている。
しかし日常から生ゴミを食べてきた、野良ゆっくりには宝の山に見える。
『このあおいぶにぶにさんさいこぉ~にゆっくりしてるんだぜぇ~』
『きいろいこりこりさんもおいしいよ。』
この状況を不自然に感じる事もなく、ひたすら貪り続けるゆっくり達。
その間にコンテナは回収されて、日本へと持ち帰られる。
『ゆゅ?れいむのゆっくりしたおうちがないよ?』
『まりざのおうちさんいじわるしないででてくるんだぜぇぇぇぇ?』
『おひさまがあついみょん・・・・・』
洗浄され再設置されたコンテナは、野良ゆっくりを集めてまたここへ戻ってくるだろう。
ここは遥か日本を離れた場所、中国のタクラマカン砂漠。
高度成長を遂げる中国が直面した問題、それはゴミの処分方法だった。
多すぎる国民が毎日排出するゴミ、特に汚染物質を含んだ野菜等の廃棄食品。
そしてその領土を広げ続ける砂漠化問題。
その両方を解決する手段として取られたのが、日本からのゆっくりの輸入だった。
汚染物質を含む物をそのまま、大地に埋める分けにはいかない。
そこで考えられたのがゆっくりの不思議能力、食べた物を餡子に変換する能力。
それを砂漠の中でやらせる事により、死んだゆっくりは大地の糧となる。
『ゆゅ?ここにまるくくささんがはえてるよ、きょうからここをれいむのゆっくりぷれいすにするよ!』
『ここにもあったんだよぉ~ここはちぇんのゆっくりぷれいすなんだよぉ~わかってねぇ~』
砂漠の中で黒味がかった土壌に、薄っすらと雑草が生えている場所が点在していた。
それはゆっくりの屍骸が大地に帰った跡。
先に輸入されたゆっくり達の大半が、既に死に絶え大地の栄養となり草木を育む。
残ったゆっくりが子供を作り、汚染された生ゴミを処理する。
ゆっくり達はいくらでも殖え、そして後を追うように次々と死んでいく。
それが砂漠を緑の大地へと生まれ変わらせる計画。
これが中国政府の考えた作戦「こうけつプロジェクト」の全容である。
「よ~しコンテナの回収は終わったな?じゃあ撤退するぞ」
「まさに中国バブル様々ですね。」
日本政府もゆっくりを輸出する事で、野良の一斉駆除にかかっている予算を大幅に削減出来た。
コンテナの設置回収の予算も中国政府が出してくれるので、日本中の市町村も喜んで協力してくれる。
こうして年間10億匹以上、野良ゆっくりが中国へと輸出された。
砂漠に放たれた野良ゆっくりは、汚染物質を食べそして過酷な環境に耐えられず死んでいく。
これはゆっくりが人の役に立った、初めての例かも知れない。
おわり
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あまりに暑いのでダレています。
暑さには強い方なんだけど、今年はなんか色々と辛いなぁ~
スレに落書き投下してると楽しくなってきて、ペンタブ買おうかなぁ~なんて考えてます。
久しぶりだよ絵なんて書いたのは・・・・・へたの横好きとはよく言ったものです。
出目れいむみたいな、可愛いの描けるようになりたいなぁ~
ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/
○○あきのSS感想はこちらへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1275503703/
誤字・脱字等あれば勘弁して下さい
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観察 パロディ 駆除 番い 群れ 野良ゆ 子ゆ ゲス 都会 現代 ○○あき 作 暑いね~
『ゆ出』 ○○あき 作
暑い・・・・・orz
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真夏の炎天下、ゆっくりには厳しい季節。
ダンボールのおうちは熱をもろに吸収し、とてもではないが日中をおうちで過ごす事は出来ない。
普通ならば避暑を求めて街をさ迷ったあげく、道端で野垂れ死ぬ野良ゆっくり。
しかしこの街のゆっくりは快適に過ごしていた。
『ゆゅ~ここはほんとうにゆんごくなんだぜぇ!』
『ほんとね、とってもとかいはなおうちだわ』
『とっちぇもすじゅしくちぇしゅ~やしゅ~やできりゅんだじぇ』
最近、ここに越して来たばかりのまりさ夫婦は、感嘆の声を上げている。
前に住んでいた場所では、あまりの暑さに赤ゆを死なせてしまいここへ引っ越してきた。
まりさの新しい新居は、大きな空き地に置かれた巨大な箱。
人のすぃーが箱の中に、2台は入ろうかと言う大きさ。
中は3階に仕切られており、各階にそれぞれまた部屋の様な空間が作られていた。
その姿はまさにゆっくりのマンション、300組以上の家族がここには住んでいる。
屋根には断熱材として、壁一面に張られた発砲スチロール。
これが夏の暑さを中に伝わらないように遮断してくれた。
『おみずしゃんをご~きゅご~きゅしゅりゅよ!ごきゅごきゅ・・・ちあわちぇ~』
『ここはいっぱいおみずさんがのめて、とてもゆっくりできるよ。』
そして目の前には大きな平たく浅い水槽の様な物が・・・・・
中にはこの夏の熱気に枯れる事もなく、常に水が張られている。
ゆっくりはこの時期、餌の確保よりも水の確保に困難していた。
その貴重な水が容易に手に入り、尚且つ快適な居住空間が側に存在する。
この好条件をゆっくりが見逃すはずもなく、街中のゆっくりがこの場所に集まってきていた。
『むきゅう・・・・そろそろこのゆっくりぷれいすもいっぱいになるわねぇ・・・・・』
『またまりさがふえたわね、いなかものでなければよいのだけど・・・』
このマンションのまとめ役として長を務めていたぱちゅりーは、増え続ける住ゆんを危惧する。
いつかこの場所が足りなくなった時、ゆっくり出来なくなるかも知れないと感じていた。
だがぱちゅりーの心配は1晩で解決してしまう。
早朝の狩に出かけようとしたちぇんが、慌ててぱちゅりーのおうちに飛び込んでくる。
『おさーたいへんだよーおうちのめのまえに、あたらしいゆっくりぷれいすができてるよぉ~』
『むきゅう?なんなのこれわぁ?』
ゆっくり達の住む大きな空き地に、前日には無かった同様の大きな箱が現れたのだ。
ぱちゅりーは困惑する。
これ程巨大な物が勝手に現れるはずもなく、明らかに人の手によって置かれた物としか考えらない。
『むきゅう・・・これはおかしいわ!にとさんのわなかもしれないわ!ってみんなぱちゅのはなしをきいてぇぇぇぇ!』
『なにいってるの?ここはれいむのゆっくりぷれいすにするんだよ!
れいむのじゃまするげすなぱちゅりーはむこうにいってね!すぐでいいよ!』
『だめだよぉ~ちぇんがさいしょにみつけたんだよぉ~だからちぇんがさきにすむんだよぉ~わかってねぇ~』
危険を感じたぱちゅりーは皆を制止しようとするが、群れとは言っても身勝手なゆっくりの集まり。
誰もぱちゅりーの言葉に従おうとしない。
ぱちゅりーの心配をよそに、増えた居住空間の分ゆっくりは確実に増えていった。
そして2個目の箱がいっぱいになりかけた時、また新たに3個目の巨大な箱が現れる。
『やっとれいむのためにおうちがあらわれたんだね、ゆっくりしすぎだよぷんぷん!
れいむはしんぐるまざーなんだよ!かわいそうなんだよ!だかられいむをゆっくりさせてね。』
『ゆゅ~ゆっくりしたまりさにふさわしいおうちなんだぜぇ!』
噂が噂を呼びこの街に住む野良は、ほとんどがこの空き地に引っ越して来た。
最初こそ危険だと主張してぱちゅりーも、何事も起こらない事に安心してしまい。
群れが増えるがまま何の対策も行わなかった。
だがその3個目がいっぱいになりかけた時、この幸せだった状況に変化が訪れた。
『ゆゅ?おかしいよ?もうたいようさんがでてもいいころなのにまっくらだよ?』
『たいようさんゆっくりしすぎなんだぜぇ!』
『はやきゅおきにゃいとまりちゃがぷきゅーすりゅんだじぇ!』
『むきゅ・・・・たしかにおかしいわ・・・』
その朝は何故か、いつまで待っても明るくならない。
状況を確かめるべく暗闇に強いちぇんが、外の様子を探りに出ようとした。
『ちぇんがしらべてくるよ~わかってねぇ~あれかべさんがあるよ?でられないよ?わがらないよぉ~』
何故か、昨夜まで開いていたはずの扉が閉まっている。
暗闇の正体は太陽が昇らないのではなく、ゆっくりの住むこの巨大な箱が閉じられているからだった。
『あけてね!かべさんはいじわるしないでのいてね』
『じねぇ!じねぇ!ゆぎぃぎぎぎ!でいぶをはやぐだぜぇぇぇぇぇ!』
『まりさがたいあたりしてあけてやるんだぜぇ!ゆん!ゆん!ゆゅ?どぼじであがないのぉぉぉぉぉ?』
ゆっくり達が騒いでいる時、外では多くの人が集まり始めていた。
大きなクレーンを備えた重機や、大型トレーラーもやってくる。
「せんぱ~い、全コンテナの封終わったッス!」
「おぉそうか、じゃあトレーラーに乗せっから誘導頼むわ」
「了解ッス!」
ゆっくり達が住処にしていたのは20フィートのコンテナ。
これをあえて開放する事で、ゆっくりをおびき寄せる為に設置されたゆっくりホイホイ。
駆除しきれない野良を一箇所に集めるのが目的だった。
水不足に苦しむこの夏季も手伝い、街中のゆっくりがこのコンテナの中に住み着いてしまう。
『ゆひぃ!おうちがゆれてるんだぜぇ?』
『むきゅう!いったいなにがおこっているのぉ?』
クレーンに吊り上げられ、トレーラの架台に乗せられるコンテナ。
中では事情を知らないゆっくり達がパニックに陥る。
『ゆぎぃ~こわいよぉ~』
『ゆれてるんだよぉ~わからないよぉ~』
『もういやだぁ~おうちにかえるぅ~』
いくら騒げどもコンテナからは逃げ様もない、コンテナは無事に架台に乗せられ運ばれていく。
ゆっくり達を詰めたコンテナが運ばれたのは、海外貿易に賑わう大きな港。
ここから外国へと運ばれるゆっくり達。
トレーラーから貨物船へ移されるコンテナ、中ではゆっくり達が新たな問題に直面する。
『おにゃかしゅいちゃよぉ~』
『ごめんねおちびちゃん、ここからでられないからかりにいけないんだよぉ・・・』
『うるざいぃぃ!いいわげはいいがら、かわいぃれいむとおちびちゃんのためにざっざとがりにいげぇぇぇぇ!』
この中には水も食料もない、些少の蓄えはあったとしてもまったく足りない。
ゆっくり達の争いは、最初はまず食べ物の奪いあいから始まった。
『これはちぇんがとってきたごはんなんだよぉ~わかってねぇ~』
ちぇんがおうちの中に隠していた食料、これは長雨や病気した時用の非常食。
その貴重な食料を狙い、まりさ達がちぇんを取り囲む。
『れいむはしんぐるまざ~なんだよ!だからこれはれいむがむ~しゃむ~しゃしてあげるからかんしゃしてね。』
『れいむぅぅぅぅ!まりさはしんでないんだぜぇ!どぼぢでそんなこというのぉぉぉぉぉぉ!』
『あげないんだよぉ~わがれよぉぉぉぉぉ!』
番が死んでもいないのに、シングルマザーを宣言するれいむ。
どちらにせよちぇんに、れいむに食料を進呈しなければならない理由はない。
『いいがらよこぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
『ゆがぁぁぁぁぁぁぁ!』
れいむの体当たりで吹き飛ぶちぇん。
通常なら動きの遅いれいむの体当たりなぞ、まぐれでもない限り喰らう事はない。
だが今は後ろの食料を守らなければならず、避ける事が出来ずにまともに喰らってしまった。
ちぇんとれいむの体重差は大きく、ちぇんに堪える事は出来ない。
『む~しゃむ~しゃ・・・それなり~でもかんだいなれいむは、ちゃんとたべてあげるよかんしゃしてね。』
『ゆゅ?りぇいむのごはんしゃんは?』
『はぁぁぁぁぁぁ?なにいってるのぉ?れいむがおなかへってつらいんだから、
れいむがさきにきまっているでしょぉぉぉぉぉ!』
『どぼちてしょんなこちょいうのにょぉぉぉぉぉぉぉ!』
結局ちぇんの非常食は、れいむ1匹に食べられてしまう。
痛みでまだ動けないちぇんは、その様子をただ見るだけしか出来なかった。
『ゆぎぃ!ゆるさないんだよぉ・・・いつか・・・いつか・・・』
『むきゅう・・・・このままではもっとゆっくりできないことに・・・・・』
だが各自の非常食の奪い合いはすぐに終結する。
もともと越冬に入るわけでもない季節に、食料を保存出来るほど野良達は余裕ある生活をしていない。
ましてやこの春に生まれた子供を育成している最中、食べ盛りの子ゆを養うのに必死だった。
結局弱いゆっくりから奪われた食料も、半日もかからず食い尽くされる。
そして野良を襲う次なる悲劇。
『おちょうしゃんにゃんだかあちゅいね・・・まりしゃのどぎゃかわいちゃよ。』
『ゆゅ・・・おちびちゃんおみずさんはないんだよがまんしてね。でもたしかにあついんだぜぇ・・』
『きゃわいぃりぇいむにはやきゅご~きゅご~きゅしゃしぇろぉぉぉぉ!』
『れいむだってごきゅごきゅしたいんだよ!だかられいむがさきだよ・・・ってどおぢでおみずさんがないのぉぉぉぉ?』
いくら断熱材に囲まれ、外気の熱を伝えない様に加工されているとは言え、
このコンテナだけでも、成体と子ゆ併せて1500匹近いゆっくりが暮らしている。
その状態で扉を閉じられ換気もされなければ、ゆっくりの体温で中の気温が上昇していく。
既に中の温度は40度に到達していた。
陽に当たっている分けでもなく、換気もされていなかったので肌が乾く心配は無かったが、
滴る汗の分だけ水分は失われていく。
蒸し風呂状態の中で、餓えと暑さに苦しむゆっくり。
数日もすると飢餓状態は限界を迎える。
『おなかすいたんだよ・・・・ゆっくりしたいんだよ・・・・わがらないよ・・・・』
うわ言を唱え続けるちぇん、その目は虚ろで焦点が定まっていない。
その前を1匹の子れいむが現れる。
船の揺れに堪えきれずここまで転がってきた。
親も追いかける気力は無いらしく、やはり虚ろな視線だけをこちらに向けている。
『・・・・・ゆゅ?おまんじゅさんなんだねぇ・・・ちぇんにたべられてほしいんだねぇ・・・』
『ゆ・・・・りぇ・・いむ・・もおまんじゅうしゃんたべちゃいよ・・・ゆ?』
子れいむが御饅頭と聞き、伏せていた視線を上げてそこに見たものは、ちぇんの大きく開かれた口だった。
このちぇんは今から何をするのだろう?と不思議そうに眺める子れいむ。
『がぶぅ!む~しゃむ~しゃ・・・しあわせぇぇぇぇぇぇぇ!』
『きゅぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!いちゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!』
ちぇんの歯形が抉られた子れいむの身体に残る。
餓えを満たす久しぶりの食事。
ここまで暑さと餓えに苦しんだ子れいむは、かなり甘味を増していた。
一口だけで餓えを満たすにはまだまだ足りない、ちぇんは必死に叫ぶ子れいむを貪る。
『これうめぇ!めちゃうめぇ!がつがふがふがふ・・・しあわせぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
『やめちぇぇぇぇぇ!りぇいむはたべもにょじゃにゃいぃぃぃぃ!いちゃいぃぃぃい・・ぎぃ・・・げぇ・・・で・・』
周りが子れいむの叫びに振り向いた時には、子れいむの身体はちぇんに大半を食い尽くされていた。
中枢餡を齧られたのか、小刻みに震える子れいむ。
『れいむのおちびちゃんがぁぁぁぁぁ!』
『どおしてこんなことをするんだぜぇぇぇぇぇ!』
子供を食われた両親が怒り憤る。
この子れいむを喰らったちぇんは、れいむ達の部屋の近所に住む良く知っているゆっくり。
当然、子れいむとも面識もあり親睦もあった、それが餓えに狂った行動に出てしまった事に目を疑う。
ちぇんの乱心はまだ終わらない、次々と近くにいるゆっくり達に噛み付き出す。
『あまあまなんだよぉ~げらげらげら~あまいんだよぉ~しあわせなんだよぉ~げらげらげら~』
『むきゅう!やめてぇぇぇぇぇ!いだいぃぃぃぃぃぃぃ!』
『やめるんだみょん!しょうきにもどるみょん!』
餓えと乾きに衰弱していたゆっくり達には、甘味で体力が戻ったちぇんから逃げる術はない。
やもえずちぇんに噛み付いたり、棒で傷つけたりして対抗する。
『わ・・・わがら・・ない・・よぉ・・・・』
傷まみれで瀕死となるちぇん、周囲にはチョコレートの甘い匂いがたちこめる。
その匂いに誘われ、気がつけば周囲をゆっくりに囲まれるちぇん。
『あまあまのにおいだよ・・・もぉたまらないよ・・・・・』
『あまあまだぁ・・・・ぽんぽんすいてしにそうだよ・・・・』
『ちょっとだけだよ・・・すこしだけぺ~ろぺ~ろするだけだよ・・・ぺ~ろぺ~ろ・・・し・・・しあわせぇぇぇぇぇぇ!』
『まりさもぺ~ろぺ~ろするんだぜぇ!ぺ~ろ~ぺ~ろ・・・・しあわせぇぇぇぇぇぇ!』
『みょんも・・・・』
『やべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ちゃんのなかみさんをたべないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』
同属喰いの狂気はしだいに伝染していく。
周囲でもあちらこちらから悲鳴と叫びが飛び交い、ゆっくりの共食いが始まった。
『むきゅぅぅぅぅぅぅぅ!やめてぇぇぇぇぇぇ!いたいぃぃぃ!ぱちゅをたべないでぇぇぇぇぇぇ!』
『がふがふがふがふ・・これめっちゃうめぇぱなくうめぇ!』
『いだいなまりざにたべられでしあわせなんだぜぇ!うめぇ!めっちゃうめぇ!』
まずは弱い子ゆとぱちゅりー達から襲われていく。
それが居なくなると、仲間を食べるのに夢中になっている奴の隙を襲い喰らっていった。
餓えが満たされゆっくり達が我を取り戻した時には、半数以上を喰らい失ってしまう。
そこからがまた地獄の始まりだった・・・・
『むこうにいるみょんがずっとこっちをみてるよ、きっとれいむをたべるきなんだね?そうわいかないよ!』
『まりざはいぎるんだ・・・ゆっぐりするんだ・・・ぐわれでだまるがぁ・・・・・』
『みょんはだれもしんじないみょん!みんなてきだみょん!』
眠ったりして隙を見せれば、いつ喰われるか判らないと眠る事も出来ない。
仲間どころか家族すら信じられなくなってしまう。
たがいに距離を置き襲撃に怯え続ける。
そんな中でも正気を失わなかったゆっくり達は、コンテナの端にバリケートを構えて立てこもった。
『れいむとおちびちゃんはまりさがまもるんだぜぇ(キリッ』
『ゆゅ~まりさ~かっこいいいよぉ~』
『しょんにゃこちょどうでもいいきゃらごはんしゃんをたべしゃしぇろこのくじゅ!』
『りぇいむをゆっくちしゃしぇないにゃんてげしゅなおやはちねぇ!』
『おやをげすよばわりするげすはしねぇぇぇぇぇぇぇ!』
『ゆがぁぁぁぁぁ!ばりざのだいじなおちびちゃんがぁぁぁぁぁ!』
こうして正気を失わなくとも、ゆっくりの数は確実に減少していく。
閉じ込められて1週間たちゆっくり達の数が300匹までになった時、突如コンテナの扉は開かれた。
扉より差し込む光に照らされたコンテナの中は、夥しい数の黒や黄色など痕が生々しく残っている。
ゆっくり達が久しぶりに見る光は、眩しく目を開ける事が出来ない。
『ゆひぃ!まぶしいぃぃぃぃ!』
光に目が慣れだして、ゆっくり達の目の写ったものは一面の砂漠。
右を見ても左を見ても砂の山しか見えない、空と砂の境界線が不純物無しに広がる。
『ゆゅ?ここはどこなんだぜぇ?いつものあきちさんはどこにいったんだぜぇ?』
『わがらないよぉ~でもここにはいたくないんだよぉ~』
『でいぶはここからでるんだぁぁぁぁぁぁぁ!!』
戸惑いながらも死臭漂うコンテナには居たくないと、次々と砂漠へと降り立つゆっくり達。
砂漠は灼熱に焼けれた砂でゆっくり達を迎え入れる。
『ゆゅ?あんよがぽ~かぽ~かする・・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあづいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
『やげるぅぅぅぅぅぅだずげろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
『わぎゃらないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
のた打ち回るゆっくり達、動けば動くほど焼けた砂に塗れていく。
転がるうちに熱を帯びていない場所に辿り着いた。
『ゆゅ?ここはあつあつさんじゃないんだぜぇ、ここはゆっくりできるんだぜぇ~』
『ゆ!これはごはんさんだぁ!れいむはいっぱいたべるよ!す~ぱ~むしゃむしゃたいむのはじまりだよ!』
ゆっくり達が辿り着いた場所はゴミの山、今しがた大型ダンプが降ろしていったばかりの生ゴミ。
灼熱の砂の世界に突如現れた生ゴミの山、それは食品だったとは思えない人工的で鮮やかな色彩。
腐ってはいないはずなのに、ありえない程の異臭を放っている。
しかし日常から生ゴミを食べてきた、野良ゆっくりには宝の山に見える。
『このあおいぶにぶにさんさいこぉ~にゆっくりしてるんだぜぇ~』
『きいろいこりこりさんもおいしいよ。』
この状況を不自然に感じる事もなく、ひたすら貪り続けるゆっくり達。
その間にコンテナは回収されて、日本へと持ち帰られる。
『ゆゅ?れいむのゆっくりしたおうちがないよ?』
『まりざのおうちさんいじわるしないででてくるんだぜぇぇぇぇ?』
『おひさまがあついみょん・・・・・』
洗浄され再設置されたコンテナは、野良ゆっくりを集めてまたここへ戻ってくるだろう。
ここは遥か日本を離れた場所、中国のタクラマカン砂漠。
高度成長を遂げる中国が直面した問題、それはゴミの処分方法だった。
多すぎる国民が毎日排出するゴミ、特に汚染物質を含んだ野菜等の廃棄食品。
そしてその領土を広げ続ける砂漠化問題。
その両方を解決する手段として取られたのが、日本からのゆっくりの輸入だった。
汚染物質を含む物をそのまま、大地に埋める分けにはいかない。
そこで考えられたのがゆっくりの不思議能力、食べた物を餡子に変換する能力。
それを砂漠の中でやらせる事により、死んだゆっくりは大地の糧となる。
『ゆゅ?ここにまるくくささんがはえてるよ、きょうからここをれいむのゆっくりぷれいすにするよ!』
『ここにもあったんだよぉ~ここはちぇんのゆっくりぷれいすなんだよぉ~わかってねぇ~』
砂漠の中で黒味がかった土壌に、薄っすらと雑草が生えている場所が点在していた。
それはゆっくりの屍骸が大地に帰った跡。
先に輸入されたゆっくり達の大半が、既に死に絶え大地の栄養となり草木を育む。
残ったゆっくりが子供を作り、汚染された生ゴミを処理する。
ゆっくり達はいくらでも殖え、そして後を追うように次々と死んでいく。
それが砂漠を緑の大地へと生まれ変わらせる計画。
これが中国政府の考えた作戦「こうけつプロジェクト」の全容である。
「よ~しコンテナの回収は終わったな?じゃあ撤退するぞ」
「まさに中国バブル様々ですね。」
日本政府もゆっくりを輸出する事で、野良の一斉駆除にかかっている予算を大幅に削減出来た。
コンテナの設置回収の予算も中国政府が出してくれるので、日本中の市町村も喜んで協力してくれる。
こうして年間10億匹以上、野良ゆっくりが中国へと輸出された。
砂漠に放たれた野良ゆっくりは、汚染物質を食べそして過酷な環境に耐えられず死んでいく。
これはゆっくりが人の役に立った、初めての例かも知れない。
おわり
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あまりに暑いのでダレています。
暑さには強い方なんだけど、今年はなんか色々と辛いなぁ~
スレに落書き投下してると楽しくなってきて、ペンタブ買おうかなぁ~なんて考えてます。
久しぶりだよ絵なんて書いたのは・・・・・へたの横好きとはよく言ったものです。
出目れいむみたいな、可愛いの描けるようになりたいなぁ~
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誤字・脱字等あれば勘弁して下さい
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