ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2277 空き缶の記憶
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ankoss
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空き缶の記憶 18KB
いじめ 愛情 不運 日常模様 お家宣言 家族崩壊 駆除 姉妹 子ゆ ゲス 都会 現代 独自設定 過去回想テイスト
「空き缶の記憶」
いじめ 愛情 不運 日常模様 お家宣言 家族崩壊 駆除 姉妹 子ゆ ゲス 都会 現代 独自設定 過去回想テイスト
「空き缶の記憶」
羽付きあき
- 理不尽物テイスト
- ゲスゆっくり登場注意
- 幾つかの独自設定を混ぜておりますご注意を
ずーりずーりと「空き缶まりさ」は袋を引いていた。
中には空き缶が詰まっている。
中には空き缶が詰まっている。
空は晴れているが、時折冷たい風が吹いており、秋を感じさせる季節となっていた。
「ゆ・・・?」
「ゆ・・・?」
目の前には金バッジを付けたありすが、底部に「A」と書いた巾着袋の靴を履いて跳ねている。
どこか面影を感じて立ち止まってしまっていた。
どこか面影を感じて立ち止まってしまっていた。
「・・・」
「・・・ゆ!ゆ!」
「・・・ゆ!ゆ!」
空き缶まりさを見た途端に、金バッジのありすは、急いでその場を離れてしまった。
どこか面影を感じるのは、何だったのだろう。
空き缶まりさは、金バッジのありすの後姿を見て、過去を思い出していた。
どこか面影を感じるのは、何だったのだろう。
空き缶まりさは、金バッジのありすの後姿を見て、過去を思い出していた。
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「ゆ!かえじで!あでぃずのどがいばなばっじざんをがえじでえええええ!あぎっ!」
「さっさとでていくんだぜ!・・・ゆっへっへ!これでまりさもきんばっじさんなんだぜ!」
「さっさとでていくんだぜ!・・・ゆっへっへ!これでまりさもきんばっじさんなんだぜ!」
・・・
「ゆゆ!くそじじい!まりさはきんばっじなんだぜ!さっさとあまあまをぶぇえええっ!」
「おでがいじばずっ!ゆるじでぐだざいいいいい!までぃざはただがいゆっぐりになりだがっ・・・がごうじょいやあああああ!あ”あ”-----っ!!あ”あ”あ”あ”あ”--------!!ばなじでえええ!!」
「おでがいじばずっ!ゆるじでぐだざいいいいい!までぃざはただがいゆっぐりになりだがっ・・・がごうじょいやあああああ!あ”あ”-----っ!!あ”あ”あ”あ”あ”--------!!ばなじでえええ!!」
・・・・・・
・・・
・・・
「おねーざん!あでぃずよ!きんばっじざんをどられぢゃっだの!ゆばっ!ゆ”!ゆ”!おでがい!じんじで!おねーざん!おねーざ・・・」
ありすのかちゅーしゃに輝く金色の栄光は、ある日突然無くなった。
常に周りにあったのは、多くのあまあま、快適な「おうち」、そして金バッジの栄光・・・尊敬のまなざし
今、ありすにあるものは、ようやくしのげるボロボロのダンボールに擦り切れかけたボロ雑巾、そしてボロボロになったカチューシャと踏みにじられ、蹴飛ばされる見下された視線。ただそれだけである。
ただ、その中でも光明はあった。唯一の希望それは、子ゆっくりである。
常に周りにあったのは、多くのあまあま、快適な「おうち」、そして金バッジの栄光・・・尊敬のまなざし
今、ありすにあるものは、ようやくしのげるボロボロのダンボールに擦り切れかけたボロ雑巾、そしてボロボロになったカチューシャと踏みにじられ、蹴飛ばされる見下された視線。ただそれだけである。
ただ、その中でも光明はあった。唯一の希望それは、子ゆっくりである。
「みゃみゃ!ありしゅ!のーびのーびできりゅようになっちゃわ!」
「まりしゃはおうちゃがうちゃえりゅんぢゃよ!ゆ~ゆゆ~!」
「まりしゃはおうちゃがうちゃえりゅんぢゃよ!ゆ~ゆゆ~!」
モチモチの小麦粉の肌とは言い難い生傷だらけの擦り切れた薄汚い風貌
飾りも所々が解れていたり、不自然に変形していたりしている。
茶色のシミや汚れすらも不自然と思わなくなったその姿は、最早金バッジゆっくりではなかった。
飾りも所々が解れていたり、不自然に変形していたりしている。
茶色のシミや汚れすらも不自然と思わなくなったその姿は、最早金バッジゆっくりではなかった。
(ありすのおちびちゃんたち・・・こんなきたないいなかものなおうちでごめんね・・・いつもごはんさんがすくなくてごめんね・・・でもありすがぜったいにおちびちゃんたちをまもるからね・・・)
あまりにも無力なありす達。夏が過ぎ去って秋も間近に迫り、時折冷たい風が吹くのをふるえながら夜を過ごし、薄汚く餌場を漁る。
それもこれも子ゆっくり達の為だ。子ゆっくり達の・・・
雨が降りそうな曇り空を見上げてありすは思う。金バッジに戻りたい、と
それもこれも子ゆっくり達の為だ。子ゆっくり達の・・・
雨が降りそうな曇り空を見上げてありすは思う。金バッジに戻りたい、と
・・・・・・
・・・
・・・
「ゆふっ!ゆふっ!」
ありすは餌場を漁っていた。
ゴミ箱の周りに零れ落ちる様にしてはみ出している空の弁当を見つけては、僅かな残飯をあさっていた。
底部をプリンプリンと動かし、頭だけを突っ込んで、探す。
悪臭も、汚れも全て気にならない。そんな金バッジゆっくりのプライドはとうに捨て去った。
まりさ種と違い、帽子の中に収容できる訳ではない。
ありすは餌場を漁っていた。
ゴミ箱の周りに零れ落ちる様にしてはみ出している空の弁当を見つけては、僅かな残飯をあさっていた。
底部をプリンプリンと動かし、頭だけを突っ込んで、探す。
悪臭も、汚れも全て気にならない。そんな金バッジゆっくりのプライドはとうに捨て去った。
まりさ種と違い、帽子の中に収容できる訳ではない。
「・・・きょうもこれだけしかあつまらなかったわ・・・」
口に残飯を詰めて、その場を跳ねようとした瞬間、目の前に何か黒いものが迫ってくるのが見えた。
突如衝撃と共に壁に吹き飛ぶありす。
口からは残飯が飛び散っている。
口に残飯を詰めて、その場を跳ねようとした瞬間、目の前に何か黒いものが迫ってくるのが見えた。
突如衝撃と共に壁に吹き飛ぶありす。
口からは残飯が飛び散っている。
「ゆぎぇっ!ゆひっ・・・!ゆひっ・・・!いだいぃぃ・・・!いだいわぁぁ・・・!」
カスタードクリームが口をあけると砂糖細工の歯と共にビチャビチャと地面に落ちた。
どうやらゴミ箱を漁っている街ゆっくりだと思われたのだろう。
ありすの目の前に人間がゆ叩き棒を持って近づいてくる。
通常なら「ぷくー」をする所だが、それをしなかったのはありすが賢かったからだろうか。
残った残飯を拾い集め、底部に隠すと、蹲る様にして下を向く。
どうやらゴミ箱を漁っている街ゆっくりだと思われたのだろう。
ありすの目の前に人間がゆ叩き棒を持って近づいてくる。
通常なら「ぷくー」をする所だが、それをしなかったのはありすが賢かったからだろうか。
残った残飯を拾い集め、底部に隠すと、蹲る様にして下を向く。
男がゆ叩き棒をふるった。
ドコッ、ドコッと後部を叩かれるたびにありすの声が漏れた。
「ゆぎっ!あぎっ!」
ドコッ、ドコッと後部を叩かれるたびにありすの声が漏れた。
「ゆぎっ!あぎっ!」
その場を動かないありすに人間がありすの砂糖細工の髪を引っ掴んで持ち上げた。
「ばなじでぇぇ・・・!ばなじでっ・・・おでがいぃぃっ・・・!」
弱弱しく体をくーねくーねとさせるが全く意味は無く、男が腕をふるうと、壁に向けて顔面から突っ込んだ。
「ゆぎっ!・・・ぶげぇええ・・・!」
「ゆぎっ!・・・ぶげぇええ・・・!」
一撃で砂糖細工の歯がパキパキと言う音を立てて折れた。
カスタードクリームが壁に広がって飛び散る。
がっくりと項垂れて小麦粉の皮が下に力なく垂れ、ぶーらぶーらと揺れている。
カスタードクリームが壁に広がって飛び散る。
がっくりと項垂れて小麦粉の皮が下に力なく垂れ、ぶーらぶーらと揺れている。
「おでが・・・ぃ・・・ゆるじ・・・で・・・ぐ・・・ざ・・・ぃ」
弱弱しく口をモゴモゴと動かすありす。それが聞こえたかどうかは定かではない。
男がもう一度ありすを壁に叩きつけた。
弱弱しく口をモゴモゴと動かすありす。それが聞こえたかどうかは定かではない。
男がもう一度ありすを壁に叩きつけた。
今度は力なくぶーらぶーらと垂れたまま、ボコボコに膨れた下膨れの顔の切れ目から砂糖水の涙と涎が垂れ落ちた。
ブリブリとうんうんがあにゃるからひり出される。
ブリブリとうんうんがあにゃるからひり出される。
「おで・・・が・・・じば・・・あでぃ・・・ず・・・ゆ・・・じ・・・で・・・ゆひゅー・・・!ゆひゅー・・・!」
しーしーとうんうんを垂れ流しながら哀願するありす。
男は無言でありすを地面に投げ捨てると、吐き捨てるように言葉を紡ぎ、消えていった。
「もう二度と近づくなよ」
男は無言でありすを地面に投げ捨てると、吐き捨てるように言葉を紡ぎ、消えていった。
「もう二度と近づくなよ」
うんうんとしーしーまみれで突っ伏しているありすが、ナメクジの様にずーりずーりと這い始める。
屈辱とふがいなさに涙を流して
「ゆぐっ・・・!ふぐっ・・・!ゆ”ぇ”ぇ”え”え”っ・・・!どぼじで・・・どぼじでぇぇ・・・!なんでぇぇ・・・!」
屈辱とふがいなさに涙を流して
「ゆぐっ・・・!ふぐっ・・・!ゆ”ぇ”ぇ”え”え”っ・・・!どぼじで・・・どぼじでぇぇ・・・!なんでぇぇ・・・!」
その涙を知るものは誰もいない。
・・・・・・
・・・
・・・
「ゆぐっ・・・!ぐぅぅっ・・・!」
「みゃみゃ!ゆっきゅりよくなっちぇね!ぺーろぺーろ!」
「おきゃあしゃんしゅっぎょくいちゃそうぢゃよ!」ゆっくち!ゆっくちしちぇいっちぇね!」
「みゃみゃ!ゆっきゅりよくなっちぇね!ぺーろぺーろ!」
「おきゃあしゃんしゅっぎょくいちゃそうぢゃよ!」ゆっくち!ゆっくちしちぇいっちぇね!」
ボロボロの「おうち」の中で、傷ついた小麦粉の体を必死にぺーろぺーろする子ゆっくり達。
あまり意味のある物でないが、今のありすにはその暖かさだけげ救いであった。
あまり意味のある物でないが、今のありすにはその暖かさだけげ救いであった。
「ゆ”・・・!ゆ”・・・!まま・・・は・・・ごれぐらいべいぎっ・・・よ・・・!ゆぐぅぅっ・・・!ぞれ・・・より・・・!ごばんざんがどれなぐで・・・ごべん・・・ね・・・」
「ありしゅはいまおなきゃいっぴゃいだきゃらへいきぢゃわ!」
「まりしゃも!まりしゃもぢゃよ!だきゃらおきゃあしゃん・・・!ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」
「ありしゅはいまおなきゃいっぴゃいだきゃらへいきぢゃわ!」
「まりしゃも!まりしゃもぢゃよ!だきゃらおきゃあしゃん・・・!ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」
普段から満足な食糧も無いのに、必死に嘘をついてありすを慰めようとする子ゆっくり達。
砂糖水の涙を流して悲しむ子ゆっくり達に弱い所は見せまいと、必死に涙をこらえて語りかける。
砂糖水の涙を流して悲しむ子ゆっくり達に弱い所は見せまいと、必死に涙をこらえて語りかける。
「ごばんざん・・・は・・・まだどりにいげるわ・・・!ゆひゅー・・・!ゆひゅー・・・!ゆぐっ・・・!あでぃずはだいじょうぶだがら・・・!かなじい・・・がおをじないで・・・どがいばじゃない・・・わ・・・!」
「みゃみゃぁぁ・・・!ゆえーん!ゆびぇえええん!」
「ゆぐっ!ひぐっ!おきゃあしゃーん!おきゃあしゃああん!」
「みゃみゃぁぁ・・・!ゆえーん!ゆびぇえええん!」
「ゆぐっ!ひぐっ!おきゃあしゃーん!おきゃあしゃああん!」
ボロボロのありすに泣きながらすーりすーりを繰り返す子ゆっくり達。
(ごめんね・・・いっぱいおいしいとかいはなごはんをたべさせられてあげなくてごめんね・・・)
無力感と悲しみに打ち震えるありすを、曇り空がつつみこんでいた。
(ごめんね・・・いっぱいおいしいとかいはなごはんをたべさせられてあげなくてごめんね・・・)
無力感と悲しみに打ち震えるありすを、曇り空がつつみこんでいた。
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「ゆゆーん!おきゃあしゃん!まりしゃおべんとうしゃんをみちゅけちゃよ!」
子まりさが重そうに中身がたっぷりと入った弁当を引きずって持ってきた。
子ありすとありすは感嘆の声を上げる。
子ありすとありすは感嘆の声を上げる。
「ゆゆ!すごいわ!とってもとかいはね!」
「おねえしゃんしゅぎょいわ!」
「おねえしゃんしゅぎょいわ!」
ありすや子ありすはそれほど「狩り」がうまくは無かった。
勝手の違う街ゆっくりとしての生活が合わないのは当然であるが、ありす一体で食料を集められた事がそもそも奇跡に等しかったのだ。
回復し切らない小麦粉の体を引きずりながら、狩りに出ようとするありすに、子ゆっくり達が手伝うと申し出た。
最初はあまり集められなかったが、子まりさの成長は凄まじく、今やありす一家は、子まりさ無しには生きて行けぬほどのものとなっていたのだ。
勝手の違う街ゆっくりとしての生活が合わないのは当然であるが、ありす一体で食料を集められた事がそもそも奇跡に等しかったのだ。
回復し切らない小麦粉の体を引きずりながら、狩りに出ようとするありすに、子ゆっくり達が手伝うと申し出た。
最初はあまり集められなかったが、子まりさの成長は凄まじく、今やありす一家は、子まりさ無しには生きて行けぬほどのものとなっていたのだ。
「きょうのかりはここまでにするわ!みんなでおうちにかえってとかいはなごはんさんをたべましょうね!」
「「ゆっきゅりわかっちゃよ!」」
「「ゆっきゅりわかっちゃよ!」」
弁当を頭に載せて移動するありす一家。
少なくとも、平穏はそこまでは続いているはずだった。
少なくとも、平穏はそこまでは続いているはずだった。
・・・・・・
・・・
・・・
その日、弁当を見つけた子まりさが見たのは、「おうち」の目の前にいる大きなまりさ種とその子ありすであった。
「ゆゆ!まぁこぎたないけどしかたがないんだぜ!ここをまりさとおちびちゃんのゆっくりぷれいすにするんだぜ!」
「は、はなれなさいこのいなかもの!ありすおこるわよ!」
「は、はなれなさいこのいなかもの!ありすおこるわよ!」
ありすが大きく膨れて威嚇をしている。
膨れてようやく同じ大きさと言うぐらいの巨体を誇ったその「だぜまりさ」とカチューシャの無い「ゲス子ありす」がそれを見てせせら笑ったのを覚えている。
膨れてようやく同じ大きさと言うぐらいの巨体を誇ったその「だぜまりさ」とカチューシャの無い「ゲス子ありす」がそれを見てせせら笑ったのを覚えている。
「げらげら!なんなんだぜそれは!」
「いなきゃもにょにぇ!げらげら!」
「いなきゃもにょにぇ!げらげら!」
だぜまりさが膨れて威嚇するありすに、帽子の中から取りだした木の枝を舌で持つと、寒天の右目に突き刺した。
「あ”ぎゃあ”あ”あ”っ!!あでぃずのおべべがああああ!ゆっぎいいいいいい!!」
その瞬間寒天の目を見開き、ごーろごーろと転がりのた打ち回るありすの姿を子まりさは見た。
だぜまりさの巨体が宙を舞うと、ありすの上にドシンと圧し掛かった。
だぜまりさの巨体が宙を舞うと、ありすの上にドシンと圧し掛かった。
「あ”ぎぇ”え”え”っ!」
なすび型に変形したありすの口からドバッとカスタードクリームが吐き出される。
なすび型に変形したありすの口からドバッとカスタードクリームが吐き出される。
「みゃみゃあああああ!!」
「おきゃあしゃああああああああん!」
「おきゃあしゃああああああああん!」
子まりさと子ありすは叫んだ。
その声は届かないようだ。
ありすは取れて舌に垂れさがった寒天の右目をぶーらぶーらと揺らしながら、残った寒天の左目が白目をむいて、痙攣を繰り返している。
その声は届かないようだ。
ありすは取れて舌に垂れさがった寒天の右目をぶーらぶーらと揺らしながら、残った寒天の左目が白目をむいて、痙攣を繰り返している。
「ゆ”っ!ゆ”っ・・・!ゆ”っ・・・!ゆ”っ・・・!」
子まりさは恐怖で何もできずに固まっていた。
だが、確かにその光景は鮮明に覚えている。
だが、確かにその光景は鮮明に覚えている。
「きょにょ!みゃみゃをいじめりゅいなきゃもにょはゆっきゅりしになしゃい!」
子ありすが「ゲス子ありす」に体当たりを仕掛けた。
ゲス子ありすはぶつかると「ゆげっ」と声を上げてゴロゴロと転がる。
子ありすが「ゲス子ありす」に体当たりを仕掛けた。
ゲス子ありすはぶつかると「ゆげっ」と声を上げてゴロゴロと転がる。
「おぢびぢゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!?」
凄まじい声を上げてだぜまりさがゲス子ありすに近づく。
凄まじい声を上げてだぜまりさがゲス子ありすに近づく。
「おぢびぢゃん!?だいじょうぶかぜ!ぺーろぺーろ!」
「ゆえええええん!いちゃいわあああああ!」
「・・・ごのぐぞあでぃずがああああああああ!!ぶっごろじでやるんだぜえええええええええ!!」
「ゆえええええん!いちゃいわあああああ!」
「・・・ごのぐぞあでぃずがああああああああ!!ぶっごろじでやるんだぜえええええええええ!!」
怒りに顔を歪めただぜまりさが、口で子ありすの砂糖細工の髪を噛むと、振り回して壁に投げた。
「いぢゃいわあああああびゅっ!ゆぐっ!」
「いぢゃいわあああああびゅっ!ゆぐっ!」
壁に激突しカスタードクリームをはいて悶絶する子ありすを、舌で持ち上げると、地面に何度も叩きつけ始めた。
「あぎっ!ゆぎゅええええっ!いだいっ!いだいわぁぁ・・・!あぎょおぉぉおおお!!」
「ゆっぐりじにやがれごのぐぞあでぃずがああああああああ!」
「ゆっぐりじにやがれごのぐぞあでぃずがああああああああ!」
怒りに身を任せて何度も地面に叩きつけるだぜまりさ。
そのたびに砂糖細工の歯が飛び、カスタードクリームがビチャリと地面に落ちて子ありすがボロボロになっていく。
地面に下ろされた時には、うんうんとしーしーを垂れ流し、ぐったりと突っ伏したまま小刻みに動く事しか叶わなくなっている。
そのたびに砂糖細工の歯が飛び、カスタードクリームがビチャリと地面に落ちて子ありすがボロボロになっていく。
地面に下ろされた時には、うんうんとしーしーを垂れ流し、ぐったりと突っ伏したまま小刻みに動く事しか叶わなくなっている。
「がみのげぜんぶぶぢぬいでやるんだぜええええええ!」
だぜまりさが口を使って子ありすの砂糖細工の髪の毛をブチブチと引き抜いて行く。
「ゆぎっ・・・ぎぃぃ・・・!」
「ゆぎっ・・・ぎぃぃ・・・!」
僅かに身をよじらせて抵抗するだけで、子ありすは為すがままに砂糖細工の髪が引き抜かれて行った。
僅かな産毛を残して禿げ饅頭となってしまった子ありすに、だぜまりさが木の枝をゲス子ありすに渡して叫んだ。
僅かな産毛を残して禿げ饅頭となってしまった子ありすに、だぜまりさが木の枝をゲス子ありすに渡して叫んだ。
「おぢびぢゃん!ばりざはごのぐぞあでぃずをおざえでいるがらごのぐぞあでぃずのおめめをえぐりだずんだぜっ!」
「やべ・・・ぢぇぇ・・・ゆるじ・・・ぢぇ・・・おねぎゃ・・・い・・・じば・・・ず・・・ゆるじ・・・ゆ・・・る・・・じ・・・」
「やべ・・・ぢぇぇ・・・ゆるじ・・・ぢぇ・・・おねぎゃ・・・い・・・じば・・・ず・・・ゆるじ・・・ゆ・・・る・・・じ・・・」
ブツブツと何かを呟く子ありすであったが、ゲス子ありすが木の枝を口にくわえて進んでくるごとに体をぐーねぐーねとさせ始める。
木の枝と子ありすが交錯する刹那、子まりさは目をつぶっていた。
木の枝と子ありすが交錯する刹那、子まりさは目をつぶっていた。
グチャッ!グジッ!ブチッ!プチプツブチッ!と音が聞こえる。
「ゆ・・・る・・・じ・・・お・・・で・・・が・・・あ”あ”ぁ”ぁ”ぎゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!!いだいいだいいだいいだいいだいいだいいいいいいいいいいい!!おべべっ!おべべがいぢゃいわあああああああああ!!」
カスタードクリームと共に寒天の両目がボトリと落ちる。
体をくーねくーねとさせて子ありすが苦しみもがいた。
体をくーねくーねとさせて子ありすが苦しみもがいた。
「くりゃいわぁああああ・・・!!みゃみゃ・・・!みゃみゃぁぁ・・・!たしゅけちぇぇぇ!!きょわいわぁぁ・・・!くりゃいわぁぁ・・・!いちゃいわぁぁぁぁっ・・・!」
辺りを右往左往し始める子ありすを見た途端に、子まりさは意識を失った。
辺りを右往左往し始める子ありすを見た途端に、子まりさは意識を失った。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
・・・・・・
・・・
子まりさが目覚めたとき、そこには、大きなハゲが出来たありすと、最早何種かもわからない子ありすの姿があった。
「おぢびぢゃんっ・・・!おぢびぢゃぁぁんっ・・・!」
「きょわいわぁぁ・・・!いぢゃいわぁぁ・・・!」
「きょわいわぁぁ・・・!いぢゃいわぁぁ・・・!」
必死にぺーろぺーろとすーりすーりを繰り返し、カタカタと震える子ありすを宥めるありす。
外はいよいよ、冷たい風が吹きすさび、「おうち」を無くしたありす一家はこれから「おうち」を探して流転しなければならない。
それは即ち、ゆっくりできなくなると言う事を示している。
外はいよいよ、冷たい風が吹きすさび、「おうち」を無くしたありす一家はこれから「おうち」を探して流転しなければならない。
それは即ち、ゆっくりできなくなると言う事を示している。
必然的に元々狩りが不得手だったありすは、子ありすと常に一緒にいないといけないと言う制約のため、殆ど役に立たなくなっていた。
たった一体で子まりさは狩りをしなければならない。
さらにありすはあのまりさ達から逃げる途中で、ガラスの破片を底部で踏みつけてしまったのだ。
最早ありすの底部は跳ねる事も叶わず、ずーりずーりと動かすのもやっとの状態にまで陥っていた。
たった一体で子まりさは狩りをしなければならない。
さらにありすはあのまりさ達から逃げる途中で、ガラスの破片を底部で踏みつけてしまったのだ。
最早ありすの底部は跳ねる事も叶わず、ずーりずーりと動かすのもやっとの状態にまで陥っていた。
疲弊を重ねる子まりさは・・・だんだんとありす達が鬱陶しく感じる様になっていった。
どれだけ食料を取ってきても、僅かな量しか自分にまわってこない。
何度も危険な目に会っても、あのありす達は安全だ。
感謝の念も口だけに感じる様に思える。
どれだけ食料を取ってきても、僅かな量しか自分にまわってこない。
何度も危険な目に会っても、あのありす達は安全だ。
感謝の念も口だけに感じる様に思える。
子まりさの不満が爆発するのもそう遠くは無かったのが必然なのかもしれない。
「・・・きょうはごはんしゃんがしゅきゅにゃいわ」
「ゆぅ・・・ほんとうね・・・」
「ゆぅ・・・ほんとうね・・・」
いつもより食料が少なかった。その事に、悪気も無く出したほんの一言に子まりさは怒りを覚えた。
「もういやぢゃよ!」
子まりさが大きく膨れて威嚇する。
ありす達がビクリと震えた。
ありす達がビクリと震えた。
「おぢびぢゃん・・・」
「いいかげんにしちぇね!まりしゃがどれぢゃけちゃいへんなめにあっちぇるかもしりゃないぢぇわがままいうなんちぇまりしゃもうおこっちゃよっ!!」
「おちびちゃん・・・ごめんね・・・そんなつもりはなかったの・・・」
「ごめんなしゃい・・・おねーしゃん・・・」
「もうまりしゃはじぶんのぶんしかちょりゃにゃいよ!あとはかってにおきゃあしゃんちゃちがちょっちぇね!」
「いいかげんにしちぇね!まりしゃがどれぢゃけちゃいへんなめにあっちぇるかもしりゃないぢぇわがままいうなんちぇまりしゃもうおこっちゃよっ!!」
「おちびちゃん・・・ごめんね・・・そんなつもりはなかったの・・・」
「ごめんなしゃい・・・おねーしゃん・・・」
「もうまりしゃはじぶんのぶんしかちょりゃにゃいよ!あとはかってにおきゃあしゃんちゃちがちょっちぇね!」
砂糖水の涙を流し、ありすと子ありすの所から跳ねて離れる子まりさ。
遠くへ、とても遠くへ跳ねた事を子まりさは覚えている。今思えば結構近い距離だが・・・
それが今までいれた大きな要因であったと思っている。
なんであんなことを言ってしまったのだろう・・・怒りに身を任せたとはいえ、自分はありすや子ありすをひどく傷つけてしまった。
後悔の念を抱きながら下を俯いていると、遠くからゆっくり達の悲鳴が聞こえた。
遠くへ、とても遠くへ跳ねた事を子まりさは覚えている。今思えば結構近い距離だが・・・
それが今までいれた大きな要因であったと思っている。
なんであんなことを言ってしまったのだろう・・・怒りに身を任せたとはいえ、自分はありすや子ありすをひどく傷つけてしまった。
後悔の念を抱きながら下を俯いていると、遠くからゆっくり達の悲鳴が聞こえた。
「・・・ゆゆ!?」
子まりさは驚いて近くの茂みに隠れた。
今までの経験が、行ってはいけないと判断したのだ。
子まりさは「狩り」の先で、加工所につれていかれる街ゆっくり達を何度も目にした。
今までの経験が、行ってはいけないと判断したのだ。
子まりさは「狩り」の先で、加工所につれていかれる街ゆっくり達を何度も目にした。
その手がここにも回ってきたのだろう。
「・・・おきゃあしゃん!いもうちょが・・・!」
危険だとはわかっていた。
今すぐ助けに行けば何とかなったかもしれない。だが子まりさはそれをしなかった。いや、できなかったのだ。
茂みの向こうでは、多くのゆっくり達が跳ねて逃げ回っていた。
今すぐ助けに行けば何とかなったかもしれない。だが子まりさはそれをしなかった。いや、できなかったのだ。
茂みの向こうでは、多くのゆっくり達が跳ねて逃げ回っていた。
その中に、あのありす達がいたのを子まりさは見た。
「ゆふっ・・・!ゆふっ・・・!おちびちゃん!しっかりままのかみにつかまってるのよ・・・!」
「ゆっきゅりわかっちゃよ・・・!ゆぅぅ・・・!」
「ゆっきゅりわかっちゃよ・・・!ゆぅぅ・・・!」
動かぬ底部を必死にずーりずーりと動かし、砂糖細工の髪にしがみついた子ありすと共に逃げていく。
必死に、必死に・・・
必死に、必死に・・・
「おきゃあしゃん!こっちぢゃよ!」
子まりさは大声を上げた。
何とか安全な方向へ誘導しようと考えたのだ。
多くのゆっくりが逃げている言う事は、その先に加工所がいるとみて間違いは無い。
何とか安全な方向へ誘導しようと考えたのだ。
多くのゆっくりが逃げている言う事は、その先に加工所がいるとみて間違いは無い。
「おちびちゃん!」
「おねーしゃん!」
「おねーしゃん!」
ありす達がずーりずーりとこちらへ向かってくる。
「はやきゅ!はやきゅしちぇね!ゆ!?」
「はやきゅ!はやきゅしちぇね!ゆ!?」
何か大きな音がありす達に近づいてくるのを感じる。
これはまさか・・・
これはまさか・・・
「おぎゃあじゃあああああん!!にげぢぇええええええ!!」
子まりさが叫んだ。
「おちびちゃ・・・」
ありす達が口を開いて途端に、「ゆっくり加工所」と書かれたトラックがありす達を弾き飛ばしたのだ。
こちらに向けて、ボトリとありすが落ちる。
こちらに向けて、ボトリとありすが落ちる。
「ゆ”・・・ぎ・・・!」
「おぎゃあじゃああああん!?」
「おぎゃあじゃああああん!?」
子ありすは衝撃でどこかへ弾け飛んでしまったのだろう。助かる確率は限りなく低い。
「おぎゃあじゃん!おぎゃあじゃぁぁん!」
「ゆ"・・・!ゆ"・・・!おぢび・・・ぢゃ・・・」
「ゆ"・・・!ゆ"・・・!おぢび・・・ぢゃ・・・」
下膨れの顔の右半分が吹き飛んでしまっている。
カスタードクリームがドロドロと流れ出ていた。
助からないと悟っていたのだろうか・・・当時を振り返ればそう思う。
カスタードクリームがドロドロと流れ出ていた。
助からないと悟っていたのだろうか・・・当時を振り返ればそう思う。
「おぎゃあじゃん!ゆっぎゅりよぐなっぢぇええええ!ぺーろぺーろ!」
「ゆ”ぐっ・・・!おぢ・・・び・・・ぢゃ・・・ご・・・べ・・・ん・・・ね・・・」
「ゆ”ぐっ・・・!おぢ・・・び・・・ぢゃ・・・ご・・・べ・・・ん・・・ね・・・」
ありすの残った寒天の目から涙が流れている。
子まりさは必死に叫んだ。そしてぺーろぺーろをした。
カスタードクリームの甘い味が口いっぱいに広がっている事もお構いなしに。
子まりさは必死に叫んだ。そしてぺーろぺーろをした。
カスタードクリームの甘い味が口いっぱいに広がっている事もお構いなしに。
「おぢびぢゃ・・・ばが・・・り・・・むりざぜ・・・で・・・ご・・・べ・・・ね・・・」
「いいんぢゃよ!おきゃあしゃん!まりしゃはぜんぜんおこっちぇにゃいよ!だきゃら!だきゃらああああ!」
「おぢび・・・ぢゃ・・・どが・・・い・・・ば・・・」
「いいんぢゃよ!おきゃあしゃん!まりしゃはぜんぜんおこっちぇにゃいよ!だきゃら!だきゃらああああ!」
「おぢび・・・ぢゃ・・・どが・・・い・・・ば・・・」
それだけ言い残すとありすは動かなくなった。あっけなく。あまりにもあっけなく。
「ゆ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」
慟哭が辺りに響いた。
だが、突如として何かが自分の上に覆いかぶさってくる。
それは息絶えたはずのありすだった。
カスタードクリームの中に身をうずめていたおかげで、子まりさは逃げ伸びる事が出来たのだ。
全てが終わった後、子まりさはありすの前に立ち尽くしていた。
何時間も動かずに。
だが、突如として何かが自分の上に覆いかぶさってくる。
それは息絶えたはずのありすだった。
カスタードクリームの中に身をうずめていたおかげで、子まりさは逃げ伸びる事が出来たのだ。
全てが終わった後、子まりさはありすの前に立ち尽くしていた。
何時間も動かずに。
・・・・・・
・・・
・・・
夕方近くなった頃、後ろから声が聞こえた。
「いつまでそこにいるきなんだぜ?」
虚ろな目で振り返ると、そこにはバスケットボール程のまりさがいた。
銅バッジと、そのほかに白い羽を差している。それが一番印象に残っていた。
銅バッジと、そのほかに白い羽を差している。それが一番印象に残っていた。
「ほっちょいちぇね」
「ほっとくわけにはいかないんだぜ。そこのありすだったゆっくりをかたづけないとまりさはしごとがおわらないんだぜ」
「・・・」
「おおかたじじょうはさっしがつくんだぜ。でもいつまでそこにいるきかぜ?」
「もうまりしゃにはきゃえれりゅちょころがなくなっちゃんぢゃよ・・・ここぢぇおきゃあしゃんちょいっしょにいりゅよ・・・」
「じゃあ、そこのありすをかたづけるならおまえもいっしょにかたづけなきゃならないわけだぜ」
「ほっとくわけにはいかないんだぜ。そこのありすだったゆっくりをかたづけないとまりさはしごとがおわらないんだぜ」
「・・・」
「おおかたじじょうはさっしがつくんだぜ。でもいつまでそこにいるきかぜ?」
「もうまりしゃにはきゃえれりゅちょころがなくなっちゃんぢゃよ・・・ここぢぇおきゃあしゃんちょいっしょにいりゅよ・・・」
「じゃあ、そこのありすをかたづけるならおまえもいっしょにかたづけなきゃならないわけだぜ」
・・・子まりさは体がふわりと浮くのを感じた。
舌で無理やり羽根のついたまりさに持ち上げられたのだ。
舌で無理やり羽根のついたまりさに持ち上げられたのだ。
「はなしちぇ!おきゃあしゃん!おきゃあしゃぁぁん!」
「しごとのじゃまだぜ。いっしょにいきたいといったのはおまえだぜ」
「しごとのじゃまだぜ。いっしょにいきたいといったのはおまえだぜ」
その言葉の意味を深く考えた瞬間、水飴の汗がだらだらと流れ出た。
きっとありすと一緒にどこかへ放り捨てられてしまうのだ。動かぬ饅頭となって
全てが怖くなった、その瞬間に、子まりさは意識を失った。
夕暮れが赤く染まっていたのを覚えている。
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きっとありすと一緒にどこかへ放り捨てられてしまうのだ。動かぬ饅頭となって
全てが怖くなった、その瞬間に、子まりさは意識を失った。
夕暮れが赤く染まっていたのを覚えている。
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「ゆ・・・!ゆ・・・!」
まりさは、今、空き缶を拾い集めては袋にいれて運んでいる。
あの後、目が覚めるとそこに羽根のついたまりさの姿は無かった。
代わりに、飾りに銅のバッジを付けたゆっくり達がいたのだ。
どうやらまりさは地域ゆっくりに預けられた様だった。
後で事情を聴くと「はねつき」と言われていた羽根のついたまりさがそこまで運んでこの子まりさを頼むと言い残して置いて帰ったのだと言う。
まりさは、今、空き缶を拾い集めては袋にいれて運んでいる。
あの後、目が覚めるとそこに羽根のついたまりさの姿は無かった。
代わりに、飾りに銅のバッジを付けたゆっくり達がいたのだ。
どうやらまりさは地域ゆっくりに預けられた様だった。
後で事情を聴くと「はねつき」と言われていた羽根のついたまりさがそこまで運んでこの子まりさを頼むと言い残して置いて帰ったのだと言う。
それから、まりさは地域ゆっくりの見習いとして生きていくこととなった。
幸い、もともと「狩り」が得意で、何かを見つけて集めると言う事に才能があった子まりさは、空き缶を拾い集めると言う仕事を任された。
今は空き缶を拾っては人間に届けると言う仕事を地域ゆっくりとしてこなしている。
幸い、もともと「狩り」が得意で、何かを見つけて集めると言う事に才能があった子まりさは、空き缶を拾い集めると言う仕事を任された。
今は空き缶を拾っては人間に届けると言う仕事を地域ゆっくりとしてこなしている。
長い月日が流れ、まりさがバスケットボールほどの大きさになっても「はねつき」と会う事は無かった。
恐らく、これからも無いのだろうとまりさは思う。
恐らく、これからも無いのだろうとまりさは思う。
「ゆゆーん!みゃみゃ!ありしゅかえっちゃらちょこれーとしゃんがちゃべちゃいよ!」
「まりしゃはぱしたしゃんがちゃべちゃいよ!」
「まりしゃはぱしたしゃんがちゃべちゃいよ!」
空き缶の入った袋を引いていると目の前にはありすとその子ゆっくりであろう子まりさと子ありすが進んでいる。
「ゆふふ!おちびちゃんたち!あわてちゃだめよ!おにーさんはここでまっててねっていってたわ!」
「どうしちぇかしりゃ?」
「ばっじしゃんをもっちぇいっちゃけぢょ・・・」
「ばっじさんをあたらしくこうかんしてくれるのよ!ゆっくりみんなでまちましょうね!」
「どうしちぇかしりゃ?」
「ばっじしゃんをもっちぇいっちゃけぢょ・・・」
「ばっじさんをあたらしくこうかんしてくれるのよ!ゆっくりみんなでまちましょうね!」
「「ゆっきゅりわかっちゃよ!」」
それを見たまりさは、一瞬立ち止まった。
それを見たまりさは、一瞬立ち止まった。
「・・・」
「ゆゆ・・・あのまりしゃありしゅちゃちのこちょをみちぇりゅわ・・・」
「きょわいよぉぉ・・・」
「ゆゆ・・・!しんぱいいらないわ!"おちびちゃんたちはありすがまもるわ"!!」
「きょわいよぉぉ・・・」
「ゆゆ・・・!しんぱいいらないわ!"おちびちゃんたちはありすがまもるわ"!!」
気分を害してしまったのか、それを察知してまりさはすぐに袋を引いてその場を離れた。
何故かあのありす達を見て、何か懐かしさの様な物が込み上げたのだ。
何故かあのありす達を見て、何か懐かしさの様な物が込み上げたのだ。
「おかあさん・・・」
まりさは一言ぽつりと呟いた。
そして下を俯くと、再び無言で袋を引き始める。
周りからは「空き缶」とあだ名されたまりさは、今日も袋を引く。
冷たさを感じさせる秋の風が、入道雲の隙間から吹いている様に感じた。
そして下を俯くと、再び無言で袋を引き始める。
周りからは「空き缶」とあだ名されたまりさは、今日も袋を引く。
冷たさを感じさせる秋の風が、入道雲の隙間から吹いている様に感じた。
挿絵:○○あき