ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2388 ちぇんノック、大丈夫だ、問題ない
最終更新:
ankoss
-
view
[『ちぇんノック、大丈夫だ、問題ない』 10KB
虐待 ギャグ パロディ 小ネタ 番い 群れ 赤ゆ ドスまりさ 自然界 虐待人間 内容が薄いが大丈夫か?→大丈夫だ、大丈夫じゃない。
ポマギあき。
どこかの森。ゆっくりの住む森の話しである。
この森には、ゆっくりの群れが棲んでいた。ドスまりさを筆頭に、様々なゆっくりが生活していた。
それが一年を過ぎる頃、群れの乱獲により草花は無くなった。草花が無くなると、虫もいなくなった。
群れは混乱に陥った。残った食料を巡って争いが始まり、それは殺し合いへと発展していった。
窃盗、強奪、赤ゆの間引き、赤ゆの茎を強奪、殺害、そして共食いへと。
森を出ようと企むゆっくりも数多くいた。その道中で殺し合いを始める者もいた。
命からがら森から抜けたゆっくりが、その後どうなったかは森の群れには知る由もなかった。
これはそこで起こった話しである。
「話をしよう。あれは今から36万…いや、1万4千年前だったか。
まあいい、私にとってはつい昨日の出来事だが、君達にとっては多分、明日の出来事だ。
あれには72通りの名前があるから、何て呼べばいいのか…確か、最初にあった時は"ちぇんノック"
そう、あいつは最初から言う事を聞かなかった。私のいう通りにしてればな…まあ、良い奴だったよ。」
…
「わからないよー…」
「むきゅぅ…ごはんさんがもうないわ…」
「わきゃらにゃいよー!おにゃかすいちゃよー!」
「むきょぉ…にゃんぢぇもいいきゃら、ぱちゅにぎょはんしゃんちょうりゃい…」
ちぇん一家は飢えていた。ちぇん一家だけではない。この森に棲むゆっくり全てが、飢えていた。
それもこれも、群れの乱獲が原因だ。草花も虫も消え去った。
しかし、自分達が原因である事も知らなければ、どうすればいいのかも分からない。ゆっくり達は狂気へと走り始めた。
「むきゅぅ…どうすればいいのかしら…」
「…わかるよー、こうなったら、もうやるしかないんだよー…」
「むきゅ?やるって…むぎゅ!や、やめなさい!そ、そんなのゆっくりのやることじゃないわ!」
「わからないよー!じゃあ、どうやったらごはんさんをたべられるのかなー!?」
「むぎゅ!?い、いまかんがえてるわよ!まってちょうだいよ!」
「わからないよー!いっつも、ぱちゅりーはそればっかりだよー!いいかげんにしてねー!」
「むぎゅううううううう!!ちぇんだって、わからないばっかりのくせにいいいいい!!」
「わきゃらにゃいよおおおおおおお!!やめちぇよおおおおおおおおおお!!」
「むきゅう!いいかげんにしちぇにぇ!みっちょもにゃいぢぇしょ!!」
「ゆぅ…わかるよー…ごめんなさいだよー…」
「むぎゅぅ…ぱちゅもわるかったわ…」
「…でもやるしかないよ…わかるよー…」
「むぎゅう…しかたないわね…」
「わかってくれてありがとうだよー…ぱちゅりーは、おちびちゃんたちとここでまっててねー…かならずもどってくるよー…」
「むきゅう…いってらっしゃい…」
「「いっちぇらっしゃい…」」
ちぇんがこれから行う事は単純だ。食料を持っているゆっくりを襲ったり、巣穴に忍び込んで食料を強奪するのだ。
そうでもしなければ、自分達は死を待つしかない。それに、ドスまりさは何もしてくれない。だから、自分で何とかするしかない。
ちぇんは棒切れを口に咥えると、歩き始めた。
「ちぇんノック、そんな装備で大丈夫か?」
「ゆ!?…ちぇ、ちぇんはちぇんだよー!ちぇんのっくじゃないよー!…わ、わからないよー…」
ちぇんに声を掛ける男がいた。いつの間に、どうやってかは知らない。気付けばちぇんの背後にいた。
「わ、わかるよー…だ、だいじょうぶだよー…も、もんだいないよー…」
ちぇんは男に何をされるか分かったものではないといわんばかりに、そそくさとその場を逃げ始めた。
逃げた先には、ゆっくりの巣があった。結界と呼ばれる草木で出来た扉がある。ちぇんはそれを退けると、中へと入っていった。
「そろーり…そろーり…」
「ゆ…ゆわああああああああああああああああ!!」
「わぎゃあああああああああああああああああああ!!!」
「げ、げずはゆっぐじじねええええええええええ!!」
「わぎゃらないよおおおおお!!わぎゃあああああああああああああああ!!!」
ちぇんは忍び込んで早々、待ち構えていたまりさとれいむに棒切れで殺された。
こういった環境になると、最早それぞれが疑心暗鬼に苛まれる。そして自衛の為の武器を持つ。
ちぇんが棒切れを持っているという事は、相手もそれを持っているという事だ。
「ゆはぁ…ゆはぁ…せいせいしたよ!」
「ゆぅ…ゆぅ…だれにも…ごはんさんわたさないよ!ゆっくりしんでね!」
「ゆ゙…ゆ゙…もっどゆっぐ…」
「神は言っている。ここで死ぬ運命<定め>ではないと。」
('A`) ←神
気付くとちぇんは、再び家の外に居た。
「ゆっ?ゆっ?わ、わからないよー?」
傷もなく、至って健康だ。棒切れを咥えていることから、今し方家から出たばかりなのだと推測できた。
あれは白昼夢なのか。ちぇんがそう思っていると、後ろから声を掛けられた。
「ちぇんノック、そんな装備で大丈夫か?」
「ゆっ…」
この男には見覚えがあった。先程の男だ。先程と同じ姿勢で、同じ言葉を発する。
この男は、自分に協力してくれるのだろうか。ちぇんは少し考えてから言った。
「わ、わかるよー…い、いちばんいいのをおねがい…だよー!」
男は、やたらと軽い果物ナイフをちぇんに差し出した。ちぇんはそれを咥えて、先程忍び込んだ巣穴へと入っていく。
「ゆ…ゆわああああああああああああああ!!」
「わかるっ!」
「ゆぎゃぎいいいいいいいいいいいい!!」
飛びかかってきたまりさを、果物ナイフが切りつけた。皮は勢いよく傷つき、傷口から大量の餡子を流出させる。
「ゆ゙っ…ゆ゙…だずげで…ゆ゙…じ、じにだぐない…」
「ば、ばりざああああああああああああああああ!!ゆぎいいいいいいいい!!どぼぢでぐぎょおおおおおおおお!!」
「わかるよー!」
ちぇんは容赦なかった。番のまりさが瀕死になった事で、絶望の淵に追いやられたれいむにも刃を立てた。
果物ナイフの刃は深々と、れいむに突き立った。中枢餡を傷付けて、意味不明な言葉を発してれいむは苦しむ。
「ぐぎょぎょおおおおおおおぐぎゅうううっぎぎぎがっっががぎぎゅぐゆゆっっぎぎゃっぐっげっぎっぎ!!」
「ゆ゙っ…ゆ゙っ…もっど…ゆ…」
「ばぎざぐっぎぎっぎゃっっぐ!ぐっぐがびっびいっびあっっぎっぶぶびっぎゃっぎゃ!!」
「…わかるよー…ごめんねー…」
ちぇんは果物ナイフを、れいむから抜いた。れいむは依然として訳の分からない言葉を発する。
ちぇんは部屋の奥へと行き、食料庫と思しき場所まで辿り着く。そこには潰れた草花や虫などが少しばかりあった。
人間にとっては生ゴミでしかないそれも、ゆっくりにとってはご馳走。ちぇんは舌で掬うと、器用に帽子の中に入れていった。
「ゆ…わかるよー!かえるよー!」
「ゆぎがぎっがっっぎがぎゅっぎっぎっぎばっぎまっぎまっでっぎまでっぎごっるごろずっぐじゆっぐじごろ!!」
「わかるよー…ごめんねー…」
ちぇんはそれだけ言うと、巣穴を後にした。急いで我が家へと戻る。
「わかるよー!ただいまなんだよー!」
「「おきゃえりなちゃいー!!」」
「むきゅ!お、おかえりなさい!…どうだった?」
帽子から食料を出し、果物ナイフを脇に置くと、ちぇんは答えた。
「ゆ…わかるよー…うまくいったよー…」
「む、むきゅう…よかったわ…」
その日はそれを食べて凌いだ。明日はどうなるか分からない。不安を抱えたまま一家は眠りに落ちた。
翌日に異変は起きた。朝になり起床して早々、なんだか外が騒がしいのだ。
「わからないよー…なにごとかなー?」
「むきゅぅ…わからないわ…」
「「にゃんぢゃろうにぇー?」」
「…ちょっとみてくるよー…」
「むきゅ…きをつけてね…」
ちぇんは外に出た。ゾロゾロとゆっくりが集団で歩いている。皆の表情は著しく険しい。
ちぇんは適当にゆっくりに話しかけた。
「わからないよー…なにがあったのかなー…?」
「ゆ!どすがごはんさんをかくしてたのよ!まったくいなかものよね!」
「それで、みんなおこってるんだよ!これからどすをやっつけにいくんだよ!」
「ゆ…」
ちぇんは考えた。これだけの集団でも、ドスまりさを打破するのは無理だろう。
そんな無謀な話しに乗れるわけがない。
「やあ、私のサポートが心配なのか。
いいんじゃないかな。あいつもよくやってくれてるしね」
('A`) ←神
「ゆ!?」
他のゆっくりが、その場から離れた頃に男はいつの間にかちぇんの隣にいた。
携帯電話を手に持ち、誰かと話しているようだ。
「いや、君の頼みは断れないよ。神は絶対だからね。」
男は携帯電話をしまうと、ちぇんに話しかけた。
「わ、わからないよー…こ、このまえはありがとうなんだよー…」
「ちぇんノック。ゆっくりが持つ唯一絶対の力、
それは自らの意思で進むべき道を選択することだ。
お前は常に人にとって最良の未来を思い、自由に選択していけ。さあ、行こう。」
「ゆ…でも…どすはつよいよー…わからないよー…」
「大丈夫だ、問題ない。」
「ゆ!?…ゆぅ……わかったよー…いってくるよー…」
果物ナイフを口に咥えると、ちぇんはドスまりさを打破せんとする他のゆっくり達の後をついて行った。
…
「かえせええええええええええ!!」
「ありすたちのごはんさんをかえせええええええええええ!!」
「どすのむのう!ゆっくりしないでしねぇ!」
「うんうんでもくってろー!」
「ばーかばーか!」
「くそまんじゅうって、どすのことだったんだね!」
「まりさをおこらせるとこわいのぜ!」
「れいむはしんぐるまざーなんだよぉ!?ごはんくれなくちゃだめでしょお!?」
「むきゅううううううううう!!おまえみたいなのが、どすってなのるんじゃないわよおおおお!!」
「げす!どすのげす!げすのきわみ!」
「わかるよー!どすはゆっくりしんだほうがいいんだよー!」
「ゆ…わからないよー…いっぱいだよー…」
ドスまりさの前で、思う存分の罵声を飛ばすゆっくり達。ちぇんはそれを一歩引いて見ていた。
当のドスまりさは面倒臭そうに目を細めると、とんでもない言葉を言った。
「ゆぅ…あのねー、ドスは確かに群れの長だよー…でもねー…お花さんも虫さんも、取りすぎないでねって言ったでしょ-。
それなのにドスの言いつけを破ったでしょー? それだけならまだしも、すっきりを全然やめてくれなかったでしょー?
だからー、ドスは怒っちゃったの。もうこんな群れは知らないの。ドスの言いつけを守らない群れなんて、ドスの群れじゃないの。
分かるかなー?怒ってる皆は、はっきり言って、うんうんと同じぐらいの価値なんだよねー…あ、そこのちぇんは分かるかなー?」
「ゆ!?」
突然の指名に、ちぇんは慌てた。果物ナイフを落としそうになる。皆の視線を浴びる中、ちぇんはこう答えた。
「ちぇんは…ちぇんは……ご、ごはんさんはみんなのものだよ!どすだけひとりじめなんて、ずるいよ!」
「「「「「「「「「「ゆおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」」」」
皆の歓声を余所に、ドスまりさは更に目を細めた。
「ゆーん…分かったよー…むーしゃむーしゃ…ドススパーク!!」
「「「「「「「「「「ゆ!!?」」」」」」」」」」
辺りを閃光が包んだ。ドススパークを発射されたのである。ゆっくり達は突然の事にどうする事も出来ない。
「神は言っている。ここで死ぬ運命<定め>だと。」
「わかるよー…ちぇんはここでしぬ…ゆ!?」
('∀`) ←神
「大丈夫だ、問題ない。」
「ゆ!?ゆ!?わからないよ!?ちぇ、ちぇんはこんなとこでしにたく…わぎゃあああああああああああああああああ!!!」
眩い閃光は、ゆっくりの体を焼き尽くした。残ったのは消し炭ただ一つ。ドスまりさは面倒臭そうに一瞥すると、そっぽを向いた。
…
「ああ、やっぱり今回もダメだったよ。あいつは話を聞かないからな。次はこれを見てる奴にも付き合って貰うよ。」
('A`) ←神
男は携帯電話片手に話した。話し終わると、世界は暗転し、物語は終わった。
終
…
最近、作品が出ていないが大丈夫か?→大丈夫ない、問題だ。
小山リサって誰?→親まりさのだ、タイプミス。
虐待 ギャグ パロディ 小ネタ 番い 群れ 赤ゆ ドスまりさ 自然界 虐待人間 内容が薄いが大丈夫か?→大丈夫だ、大丈夫じゃない。
ポマギあき。
どこかの森。ゆっくりの住む森の話しである。
この森には、ゆっくりの群れが棲んでいた。ドスまりさを筆頭に、様々なゆっくりが生活していた。
それが一年を過ぎる頃、群れの乱獲により草花は無くなった。草花が無くなると、虫もいなくなった。
群れは混乱に陥った。残った食料を巡って争いが始まり、それは殺し合いへと発展していった。
窃盗、強奪、赤ゆの間引き、赤ゆの茎を強奪、殺害、そして共食いへと。
森を出ようと企むゆっくりも数多くいた。その道中で殺し合いを始める者もいた。
命からがら森から抜けたゆっくりが、その後どうなったかは森の群れには知る由もなかった。
これはそこで起こった話しである。
「話をしよう。あれは今から36万…いや、1万4千年前だったか。
まあいい、私にとってはつい昨日の出来事だが、君達にとっては多分、明日の出来事だ。
あれには72通りの名前があるから、何て呼べばいいのか…確か、最初にあった時は"ちぇんノック"
そう、あいつは最初から言う事を聞かなかった。私のいう通りにしてればな…まあ、良い奴だったよ。」
…
「わからないよー…」
「むきゅぅ…ごはんさんがもうないわ…」
「わきゃらにゃいよー!おにゃかすいちゃよー!」
「むきょぉ…にゃんぢぇもいいきゃら、ぱちゅにぎょはんしゃんちょうりゃい…」
ちぇん一家は飢えていた。ちぇん一家だけではない。この森に棲むゆっくり全てが、飢えていた。
それもこれも、群れの乱獲が原因だ。草花も虫も消え去った。
しかし、自分達が原因である事も知らなければ、どうすればいいのかも分からない。ゆっくり達は狂気へと走り始めた。
「むきゅぅ…どうすればいいのかしら…」
「…わかるよー、こうなったら、もうやるしかないんだよー…」
「むきゅ?やるって…むぎゅ!や、やめなさい!そ、そんなのゆっくりのやることじゃないわ!」
「わからないよー!じゃあ、どうやったらごはんさんをたべられるのかなー!?」
「むぎゅ!?い、いまかんがえてるわよ!まってちょうだいよ!」
「わからないよー!いっつも、ぱちゅりーはそればっかりだよー!いいかげんにしてねー!」
「むぎゅううううううう!!ちぇんだって、わからないばっかりのくせにいいいいい!!」
「わきゃらにゃいよおおおおおおお!!やめちぇよおおおおおおおおおお!!」
「むきゅう!いいかげんにしちぇにぇ!みっちょもにゃいぢぇしょ!!」
「ゆぅ…わかるよー…ごめんなさいだよー…」
「むぎゅぅ…ぱちゅもわるかったわ…」
「…でもやるしかないよ…わかるよー…」
「むぎゅう…しかたないわね…」
「わかってくれてありがとうだよー…ぱちゅりーは、おちびちゃんたちとここでまっててねー…かならずもどってくるよー…」
「むきゅう…いってらっしゃい…」
「「いっちぇらっしゃい…」」
ちぇんがこれから行う事は単純だ。食料を持っているゆっくりを襲ったり、巣穴に忍び込んで食料を強奪するのだ。
そうでもしなければ、自分達は死を待つしかない。それに、ドスまりさは何もしてくれない。だから、自分で何とかするしかない。
ちぇんは棒切れを口に咥えると、歩き始めた。
「ちぇんノック、そんな装備で大丈夫か?」
「ゆ!?…ちぇ、ちぇんはちぇんだよー!ちぇんのっくじゃないよー!…わ、わからないよー…」
ちぇんに声を掛ける男がいた。いつの間に、どうやってかは知らない。気付けばちぇんの背後にいた。
「わ、わかるよー…だ、だいじょうぶだよー…も、もんだいないよー…」
ちぇんは男に何をされるか分かったものではないといわんばかりに、そそくさとその場を逃げ始めた。
逃げた先には、ゆっくりの巣があった。結界と呼ばれる草木で出来た扉がある。ちぇんはそれを退けると、中へと入っていった。
「そろーり…そろーり…」
「ゆ…ゆわああああああああああああああああ!!」
「わぎゃあああああああああああああああああああ!!!」
「げ、げずはゆっぐじじねええええええええええ!!」
「わぎゃらないよおおおおお!!わぎゃあああああああああああああああ!!!」
ちぇんは忍び込んで早々、待ち構えていたまりさとれいむに棒切れで殺された。
こういった環境になると、最早それぞれが疑心暗鬼に苛まれる。そして自衛の為の武器を持つ。
ちぇんが棒切れを持っているという事は、相手もそれを持っているという事だ。
「ゆはぁ…ゆはぁ…せいせいしたよ!」
「ゆぅ…ゆぅ…だれにも…ごはんさんわたさないよ!ゆっくりしんでね!」
「ゆ゙…ゆ゙…もっどゆっぐ…」
「神は言っている。ここで死ぬ運命<定め>ではないと。」
('A`) ←神
気付くとちぇんは、再び家の外に居た。
「ゆっ?ゆっ?わ、わからないよー?」
傷もなく、至って健康だ。棒切れを咥えていることから、今し方家から出たばかりなのだと推測できた。
あれは白昼夢なのか。ちぇんがそう思っていると、後ろから声を掛けられた。
「ちぇんノック、そんな装備で大丈夫か?」
「ゆっ…」
この男には見覚えがあった。先程の男だ。先程と同じ姿勢で、同じ言葉を発する。
この男は、自分に協力してくれるのだろうか。ちぇんは少し考えてから言った。
「わ、わかるよー…い、いちばんいいのをおねがい…だよー!」
男は、やたらと軽い果物ナイフをちぇんに差し出した。ちぇんはそれを咥えて、先程忍び込んだ巣穴へと入っていく。
「ゆ…ゆわああああああああああああああ!!」
「わかるっ!」
「ゆぎゃぎいいいいいいいいいいいい!!」
飛びかかってきたまりさを、果物ナイフが切りつけた。皮は勢いよく傷つき、傷口から大量の餡子を流出させる。
「ゆ゙っ…ゆ゙…だずげで…ゆ゙…じ、じにだぐない…」
「ば、ばりざああああああああああああああああ!!ゆぎいいいいいいいい!!どぼぢでぐぎょおおおおおおおお!!」
「わかるよー!」
ちぇんは容赦なかった。番のまりさが瀕死になった事で、絶望の淵に追いやられたれいむにも刃を立てた。
果物ナイフの刃は深々と、れいむに突き立った。中枢餡を傷付けて、意味不明な言葉を発してれいむは苦しむ。
「ぐぎょぎょおおおおおおおぐぎゅうううっぎぎぎがっっががぎぎゅぐゆゆっっぎぎゃっぐっげっぎっぎ!!」
「ゆ゙っ…ゆ゙っ…もっど…ゆ…」
「ばぎざぐっぎぎっぎゃっっぐ!ぐっぐがびっびいっびあっっぎっぶぶびっぎゃっぎゃ!!」
「…わかるよー…ごめんねー…」
ちぇんは果物ナイフを、れいむから抜いた。れいむは依然として訳の分からない言葉を発する。
ちぇんは部屋の奥へと行き、食料庫と思しき場所まで辿り着く。そこには潰れた草花や虫などが少しばかりあった。
人間にとっては生ゴミでしかないそれも、ゆっくりにとってはご馳走。ちぇんは舌で掬うと、器用に帽子の中に入れていった。
「ゆ…わかるよー!かえるよー!」
「ゆぎがぎっがっっぎがぎゅっぎっぎっぎばっぎまっぎまっでっぎまでっぎごっるごろずっぐじゆっぐじごろ!!」
「わかるよー…ごめんねー…」
ちぇんはそれだけ言うと、巣穴を後にした。急いで我が家へと戻る。
「わかるよー!ただいまなんだよー!」
「「おきゃえりなちゃいー!!」」
「むきゅ!お、おかえりなさい!…どうだった?」
帽子から食料を出し、果物ナイフを脇に置くと、ちぇんは答えた。
「ゆ…わかるよー…うまくいったよー…」
「む、むきゅう…よかったわ…」
その日はそれを食べて凌いだ。明日はどうなるか分からない。不安を抱えたまま一家は眠りに落ちた。
翌日に異変は起きた。朝になり起床して早々、なんだか外が騒がしいのだ。
「わからないよー…なにごとかなー?」
「むきゅぅ…わからないわ…」
「「にゃんぢゃろうにぇー?」」
「…ちょっとみてくるよー…」
「むきゅ…きをつけてね…」
ちぇんは外に出た。ゾロゾロとゆっくりが集団で歩いている。皆の表情は著しく険しい。
ちぇんは適当にゆっくりに話しかけた。
「わからないよー…なにがあったのかなー…?」
「ゆ!どすがごはんさんをかくしてたのよ!まったくいなかものよね!」
「それで、みんなおこってるんだよ!これからどすをやっつけにいくんだよ!」
「ゆ…」
ちぇんは考えた。これだけの集団でも、ドスまりさを打破するのは無理だろう。
そんな無謀な話しに乗れるわけがない。
「やあ、私のサポートが心配なのか。
いいんじゃないかな。あいつもよくやってくれてるしね」
('A`) ←神
「ゆ!?」
他のゆっくりが、その場から離れた頃に男はいつの間にかちぇんの隣にいた。
携帯電話を手に持ち、誰かと話しているようだ。
「いや、君の頼みは断れないよ。神は絶対だからね。」
男は携帯電話をしまうと、ちぇんに話しかけた。
「わ、わからないよー…こ、このまえはありがとうなんだよー…」
「ちぇんノック。ゆっくりが持つ唯一絶対の力、
それは自らの意思で進むべき道を選択することだ。
お前は常に人にとって最良の未来を思い、自由に選択していけ。さあ、行こう。」
「ゆ…でも…どすはつよいよー…わからないよー…」
「大丈夫だ、問題ない。」
「ゆ!?…ゆぅ……わかったよー…いってくるよー…」
果物ナイフを口に咥えると、ちぇんはドスまりさを打破せんとする他のゆっくり達の後をついて行った。
…
「かえせええええええええええ!!」
「ありすたちのごはんさんをかえせええええええええええ!!」
「どすのむのう!ゆっくりしないでしねぇ!」
「うんうんでもくってろー!」
「ばーかばーか!」
「くそまんじゅうって、どすのことだったんだね!」
「まりさをおこらせるとこわいのぜ!」
「れいむはしんぐるまざーなんだよぉ!?ごはんくれなくちゃだめでしょお!?」
「むきゅううううううううう!!おまえみたいなのが、どすってなのるんじゃないわよおおおお!!」
「げす!どすのげす!げすのきわみ!」
「わかるよー!どすはゆっくりしんだほうがいいんだよー!」
「ゆ…わからないよー…いっぱいだよー…」
ドスまりさの前で、思う存分の罵声を飛ばすゆっくり達。ちぇんはそれを一歩引いて見ていた。
当のドスまりさは面倒臭そうに目を細めると、とんでもない言葉を言った。
「ゆぅ…あのねー、ドスは確かに群れの長だよー…でもねー…お花さんも虫さんも、取りすぎないでねって言ったでしょ-。
それなのにドスの言いつけを破ったでしょー? それだけならまだしも、すっきりを全然やめてくれなかったでしょー?
だからー、ドスは怒っちゃったの。もうこんな群れは知らないの。ドスの言いつけを守らない群れなんて、ドスの群れじゃないの。
分かるかなー?怒ってる皆は、はっきり言って、うんうんと同じぐらいの価値なんだよねー…あ、そこのちぇんは分かるかなー?」
「ゆ!?」
突然の指名に、ちぇんは慌てた。果物ナイフを落としそうになる。皆の視線を浴びる中、ちぇんはこう答えた。
「ちぇんは…ちぇんは……ご、ごはんさんはみんなのものだよ!どすだけひとりじめなんて、ずるいよ!」
「「「「「「「「「「ゆおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」」」」
皆の歓声を余所に、ドスまりさは更に目を細めた。
「ゆーん…分かったよー…むーしゃむーしゃ…ドススパーク!!」
「「「「「「「「「「ゆ!!?」」」」」」」」」」
辺りを閃光が包んだ。ドススパークを発射されたのである。ゆっくり達は突然の事にどうする事も出来ない。
「神は言っている。ここで死ぬ運命<定め>だと。」
「わかるよー…ちぇんはここでしぬ…ゆ!?」
('∀`) ←神
「大丈夫だ、問題ない。」
「ゆ!?ゆ!?わからないよ!?ちぇ、ちぇんはこんなとこでしにたく…わぎゃあああああああああああああああああ!!!」
眩い閃光は、ゆっくりの体を焼き尽くした。残ったのは消し炭ただ一つ。ドスまりさは面倒臭そうに一瞥すると、そっぽを向いた。
…
「ああ、やっぱり今回もダメだったよ。あいつは話を聞かないからな。次はこれを見てる奴にも付き合って貰うよ。」
('A`) ←神
男は携帯電話片手に話した。話し終わると、世界は暗転し、物語は終わった。
終
…
最近、作品が出ていないが大丈夫か?→大丈夫ない、問題だ。
小山リサって誰?→親まりさのだ、タイプミス。