ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1402 新世紀覇王伝まちょりー
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ankoss
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・このSSには非常に強いパロディ要素があります!もう飽きたよと言う人は読まないほうがいいかも
・一部のゆっくりは漢字を使って喋りますので注意を・・・
・作者に都合の良い独自設定があります
・この話を書いたのはHENTAIあきです!分かっていると思うけどいつもどうりの内容だよ!
・前回えーりんSSを書くって書いたけど、すまんありゃ嘘だった
・かっとなって書いたから色々変な部分もあるかも、今は反省している
・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!!
森の中である胴付きぱちゅりーが何か拝むような姿勢を取っている。
ひとしきり拝み終えると、ぱちゅりーは一度大きく深呼吸をして姿勢を整えた。
足を大きく広げ踏ん張り、大きく片手を前に突き出す。
また拝むように両手を重ねると、また深呼吸をして同じ動作を繰り返していった。
「ゆふう、今日の日課はこれでおしまいね!」
良い汗をかいて良い気分なのか、ぱちゅりーの顔は実に晴れやかである。
ぱちゅりー、いやまちょりーのいつもの日課である正拳突きの練習だ。
このまちょりー元はただの胴付きぱちゅりーであったが、ある時まちょりーを飼っていた老人が
ひ弱なぱちゅりーの体を鍛えようとしたことが始まりであった。
「ぱちゅりー今日は軽く外で走ってみようかの。」
「だいぶ早く走れるようになったの。こんどはもっと長く走るか。」
「何?もっと体を鍛えたい?そうかそうか!ならわしの知っている技を教えてやろうかの。」
段々体を鍛える楽しみに気づいたぱちゅりーは飼い主である老人にさらに鍛えてもらおうとした。
老人の楽しそうな顔も見れて、ぱちゅりーの生活は実に充実したものであった。
「あれからもうだいぶ経ったのねお爺さん。ぱちゅはもっと教えてほしいことがあったのに。」
ある日いつものようにぱちゅりーが老人を起こそうとした時、老人は布団の中で冷たくなっていた。
老人の葬儀が終わった後に、親族がまちょりーを引き取ろうとしたがまちょりーは老人と暮らしたこの小さな庵で
最後まで過ごしたいと希望した為、親族たちはその希望を叶えることにした。
「最近ちょっと考えることがあるのお爺さん。ぱちゅより強い人に会ってみたいって!」
まちょりーは自分で作った老人の墓に語りかける。
あくまでもまちょりーと老人を繋ぐための墓であり、本当の墓は別にちゃんとある。
まちょりーは老人の墓に一度大きく一礼する。
「お爺さん、ぱちゅはこの森を出てぱちゅより強い人に会いに行くたびに出るわ!」
ここにまちょりーの長い旅が始まる。
ひとまずまちょりーは住んでいた山を下り、麓の森まで来ていた。
この森は非常に自然が豊富にあり、多くのゆっくりが住んでいた。
しかし増えすぎたゆっくりの為に自然の恵みは減っていき、逆にゆっくりが増えたことでここはあっという間に弱肉強食の場になった。
その為まちょりーが森を歩いていると、あるゆっくりに会った。
「おねがいだよー!このごはんさんはちぇんたちのふゆさんをこすためのごはんなんだよー!わかってねー!」
「ゆっへっへっへ!なおさらそのごはんさんがたべたくなったんだぜ!」
どうやら冬に備えて餌を集めているちぇんからゲスと思われるまりさが餌を奪おうとしているらしい。
まちょりーはゆっくりと二匹に近づいて行った。
「おそらをとんでるみたい!ゆゆ!なんなんだぜこのぱちゅりーは!?」
「まりさみたいなゲスに今日を生きる資格はないわ!」
掴みあげたまりさを大きく空に打ち上げ、たっぷりと空中遊泳を楽しませてまちょりーはまりさの顔に自慢の拳を叩きこんだ。
「ぶつぎゃる!」
「良いことをしたわ。ちぇん怪我はない?」
「ちぇんはだいじょうぶなんだよー。ぱちゅはからだはちいさいのつよいんだねー。」
ゆっくりは頭を体と認識しており、胴のあるまちょりーを見てもそこまで大きいとは思わない。
にもかかわらず並のゆっくりよりも巨体であったまりさを倒したまちょりーを、ちぇんは羨望の眼差しを向ける。
「ねぇぱちゅりー、よかったらちぇんのむれにきてくれない?さいきんゲスがたくさんでこまってるんだよー。」
「良いわよちぇん。困った人がいれば助けてあげなさいってぱちゅは教えられたわ。」
こうしてぱちゅりーはちぇんのいる小さな群れを守る用心棒の役割をすることになった。
冬の為に餌を集めるゆっくりを護衛したり、群れの貯蔵している食料を奪いに来るゲス達を血祭りにあげた。
当初の目的を忘れたわけではないが、この群れには自分が必要とされていると感じまちょりーはしばらくここに留まることにした。
「たいへんだよー!となりのむれのゆっくりがここにくるってはなしだよー!」
ある日ゆっくり達が久しぶりにゆっくりしていた時に、散歩に出ていたちぇんがそんな報告をしてきた。
隣の群れのゆっくりはこれまでもこの群れにちょっかいをかけてきている。
冬が近づき焦っているのか、ここにきて一気に食料を奪おうと考えたのだろう。
「ぱちゅりーどうすればいいの?」
「まりさたちはけんかはよわいからどうすればいいかわからないよ・・・。」
群れの一員で戦えるものは用心棒であるまちょりーに意見を求めた。
まちょりーは一度目を閉じて考え込み、やがて考えがまとまったのか目を開く。
「あっちの群れはいつ来るか分かるちぇん?」
「わかるよー!おはなししてたけど、たしかいちどすーやすーやしてからくるっていってたよー!」
どうやら攻め込んでくるのは明日らしい、まちょりーはまた一つ作戦を閃いた。
まちょりーではあるが元は賢者であった為、このまちょりーはただ腕力を振るうだけでは無い。
「分かったわ、多分犠牲も出るかも知れないけどこれなら勝てるわ。」
「「「どうすればいいの?」」」
「むきゅ、それはね・・・。」
まちょりーが自分の考えを群れのゆっくりに教える。
そして隣の群れのゆっくりがやってきた。
「このむれのだいひょうはゆっくりしないででてきてね!」
隣の群れの指導者は一匹のドスだった。体中に傷があり歴戦の勇士であることが分かる。
まごまごしている群れのゆっくりの中から、まちょりーが一歩進み出る。
「ぱちゅりーがむれのだいひょうなの?」
「今回だけぱちゅが代表よ。それでドスは一体何しに来たの?」
「すこしだけごはんさんをわけてほしいんだよ!このままじゃドスのむれがふゆをこせそうにないの!」
分けてくれというが実際は奪い取ろうとしているのだが、ドスの後ろに控えているゆっくりは皆うずうずしている。
その姿を見てまちょりーの群れのゆっくりは怯えている。
「苦しいのはそっちだけじゃないのよ。こっちだって分けてあげる余裕はないんだから。」
「ドスもわかってるよ・・・。でもこのままじゃこっちだってずっとゆっくりしちゃうから・・・。」
まちょりーの言葉にドスは申し訳なさそうに顔を伏せる。
だがドスの群れのゆっくりはまったく別の考えであった。
「なにいってるの!れいむたちのほうがかわいそうなんだから、ごはんさんをわけるのはとうぜんでしょ!」
「こんないなかものがゆっくりするより、ありすたちがゆっくりしたほうがいいにきまってるわ!」
「ドスはそんなおはなしなんてしないで、はやくまりさたちにまかせてほしいんだぜ!」
どいつもゲスばかりである。ドスとてこのようなことはしたくないが、群れのゆっくりに言われてしかたなくやっているのだ。
ドスは確かに頼もしいかも知れないが、群れを指導する能力とゲスを切り捨てる非情さが足りなかった。
「分かったわ。それならぱちゅから一つ提案があるわ。」
その言葉にドスは話を聞くことにした。
まちょりーの提案は群れ同士の代表が戦い、勝利したほうが食糧を得ることができるというものだった。
「ゆふふ!ぱちゅりーはおばかだね!れいむたちのドスがまけるはずないじゃない!」
「ドスはまりさにもいちどもまけたことがないんだぜ!」
「けんじゃなのにおばか、おおおろかおろか。」
そうまちょりーに馬鹿にする隣の群れのゆっくりの中で、長であるドスは決意する。
「わかったよ!こっちのだいひょうはドスだけど、そっちはだれがだいひょうなの?」
「むきゅ、それはぱちゅよ。」
両者の代表が前に進み、戦いが始まろうとする。
先に仕掛けたのはドスだった、すばやく体当たりをしかけるがあっさりとまちょりーにかわされてしまう。
だがドスはその巨体とは裏腹にすぐさま体当たりをまちょりーに行う。
「ねぇドス、貴方は賢いんだからこちらの群れにいらっしゃい。あんなゲスなんて放っておきなさい。」
「だめだよ!ドスのむれはぜったいにドスがまもるってきめたんだから!」
ドスの体当たりをかわしながら、まちょりーはドスを説得しようと声をかける。
しかしドスはまちょりーの言葉には乗らずに、ただ攻撃をし続けるだけだ。
「わかったわ・・・、ならせめてぱちゅの全力を以てまりさを葬るわ!」
まちょりーが初めてドスに攻撃を加えた。傍目からにはただ手のひらでドスの体を叩いたように見えるが、まちょりーは踵を返す。
ドスはまちょりーを追おうとするが、自分の体がおかしいことに気づく。
「なんだかからだがぽーかぽーかしてきたよ・・・。」
そうして突然体を動かすのをやめて、その場に立ち止まってしまうドス。
ドスに声をかけようとする隣の群れのゆっくりは、ドスの体の変化に気づいた。
「ドスたいへんだよ!ドスのからだがなんだかぐにゃぐにゃしてるよ!」
「なにいってるの~、まりちゃはいますごくいいきもちだよ~。」
両者の言葉はどちらも正しかった。ドスのからだはぐにゃりと曲がっているが、ドス自身は決して苦痛を感じていない。
そして限界まで曲がっていったドスの体はついに。
「へぶんじょうたい!」
ぶちりと体の上半分から千切れてしまい、体から餡子が綺麗に溢れ出してしまった。
まちょりーは内部に衝撃を送ることでドスの中枢餡だけを破壊してその体機能を壊したのだ。
その姿にすべてのゆっくりが沈黙する中で、まちょりーだけが冷静に指示を出す。
「今よ皆!今なら相手は混乱してぱちゅ達にも勝てるわ!」
「「「ゆっゆっおー!」」」
その場にいたまちょりーとゆっくりや、茂みに隠れていたゆっくり達が隣の群れのゆっくりに襲い掛かる。
長を失って混乱していることと、かならず一匹に対して複数で襲うことを指示されている群れのゆっくりは優勢であった。
「ゆぎょ!よくもやったね!れいむがせいっさ・・・、ゆべ!やべでね!うじろがらなんでずるいよ!」
「たくさんでくるなんてひきょうなんだぜ!」
「こんなのとかいはじゃないわあああああああああああああああ!」
どんどん数が少なくなっていく、隣の群れのゆっくり達。
しかしまちょりー達は決して手加減をせずに、最後の一匹になるまで攻撃をやめることはなかった。
「やったんだよー!ちぇんたちはかったんだよー!」
生き残った群れのゆっくり達が喜びの声をあげる。
まさか本当に勝ってしまうなんて思っていなかったからだ。
多数の犠牲は出たものの、群れのゆっくりは皆まちょりーに感謝していた。
「ぱちゅりーありが・・・。」
「ぱちゅの後ろに立っちゃだ・・・、ゆあたぁ!」
後ろから近づいて感謝の言葉を言おうとしたちぇんがまちょりーの蹴りをくらう。
まちょりーは後ろにまわられると無意識の内に相手の気配を察知してしまい、蹴りをくりだしてしまうのだ。
普段なら抑えていられたが、戦いの後であり殺気立っていたためにちぇんに蹴りを入れてしまったのだ。
「「「うわああああああああああああああ!ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」」」
まちょりーの蹴りに耐えられるはずもなく、ちぇんの体は爆散してしまう。
辺りには何とも言えない雰囲気に包まれる。
「こここここのゆっくりごろしいいいいいいいいいいいいいいい!どうしてちぇんをころしちゃうのおおおおおおおおお!」
一匹のれいむの声を皮切りに、群れのゆっくり達は次々にまちょりーを非難する。
大勢の非難の言葉にまちょりーはただ黙っているだけであった。
「ごめんなさいね・・・、ぱちゅは群れは出ていくわ・・・。」
そう言って群れのゆっくり達から罵倒されながら、まちょりーは姿を消した。
あれからまちょりーはひたすら自分を鍛え抜いていた。
自分は強いと思っていたが肉体のみを鍛えていただけで、今は心を強くするためにただ座禅を組んでいる。
そんなまちょりーの近づく人影があった。
「お前がこの森で有名なまちょりーだな?この俺と勝負しやがれぇ!」
閉じていた目をうっすらと開けたまちょりーは、自分に声をかけた相手を確認する。
黒髪をだらりと肩まで伸ばした、どこか卑屈そうな男がそこに立っていた。
「ゆっくりの分際で同じゆっくりから恐れらているとは気にいらねぇ!お前に俺の天才な虐待奥義を見せてやろう!」
そう言って男はまちょりーに向かって突進すると、まちょりーの顔めがけて拳を放つ。
だがまちょりーは座ったままで軽く顔を動かし男の拳を避けると、逆に立ち上がって男に軽く平手打ちをお見舞いする。
「あ・・・あいて。」
叩かれて呆けてしまう男であったが、まちょりーはさらに平手打ちを男にくらわせる。
慌ててまちょりーの平手打ちをかわそうと腕で防ごうとするが、まちょりーの平手打ちは男の腕をすり抜けて男の顔に当たる。
「えひゃい!」
奇声をあげて地面に倒れこむ男を、まちょりーは静かに見下ろすのであった。
「俺の顔を・・・、(虐待の)天才の俺を殴りやがったな!」
怒りで震える男がまちょりーにさらに拳を加えようとするが、その体が突然ぴたりと止まる。
まちょりーの剛腕が男の股間寸前の所で止まっていたからだ。
「お兄さん、ぱちゅはただ静かに暮らしたいだけよ・・・。」
へたり込む男を放っておいて、まちょりーは森の奥に消えてしまった。
残された男はただ震えているだけであった。
やがて男は立ち上がるとふらふらと来た道を引き返していった。
「また来たのお兄さん、いい加減諦めたらどうなの?」
まちょりーはやれやれと言うように、首を振るが男が立ち去る気配はなかった。
あれ以来男は何度でもまちょりーに挑戦するようになった。
特訓でもしているのか来るたびに体に傷が増えていき、今では黒かった髪も真っ白になってしまっている。
「もう虐待なんてどうでもいいんだ・・・、ただお前に勝ちたいだけだ。」
「懲りないお兄さんね、お兄さんじゃまだぱちゅには勝てないわ。」
お互いに構えて臨戦態勢に入ると、まちょりーは何やらただならぬ気配を感じた。
お兄さんがまるで静かに流れる水のように感じられたのだ。
嫌な気分を断ち切るべく、まちょりーはこれまでで初めて自分から男にかかって行った。
「むきゅ!?」
「激流では今の俺に勝つことはできんぞ・・・。」
男は静かにそう呟くとまちょりーの拳を避け、まちょりーの勢いを利用してそのまま投げ飛ばす。
すぐに体勢を立て直して構え直すが、まちょりーはすぐに男に向かうことが出来ないでいた。
だがそんなまちょりーを待たずに男からまちょりーに襲い掛かる。
「ゆくぞ・・・。」
あっという間にまちょりーの目の前まで移動してきた男に、まちょりーは老人から教えられ得意の正拳突きで迎撃しようとする。
「むきゅ!消えた!?」
「こっちだ。」
男の声が後ろから聞こえた時にはまちょりーは背中に大きな衝撃を受けて地面に倒れていた。
「命は投げ捨てるもの!」
倒れたまちょりーに男はそう言葉を放つ。
地面で倒れているまちょりーはというと、信じられないという顔で男を見ている。
「むきゅ・・・、ぱちゅが負けるなんて・・・。」
「もう満足だ、これからはお前の生活には関わらない。」
そう言ってまちょりーから視線を外して帰ろうとする男に、まちょりーは声をかける。
「待ってお兄さん!ぱちゅに教えてほしいことがあるの!」
その言葉に男は歩みを止めて振り返り、まちょりーの顔を見る。
今までの猛々しい気配が無くなりまちょりーはどこかそわそわしているように見える。
「何だかぱちゅの胸がドキドキして止まらないの・・・。お兄さん一体これは何なの?」
顔を赤くしながらもまちょりーは男にそんな質問をする。
今まで経験したことのない異常にまちょりーはすっかり困惑気味だ。
それに対して男は静かに答える。
「俺と一緒にくればその答えが分かるかもしれんぞ。」
「本当!?ならお兄さんについていってもいいかしら?」
「構わんぞ、気ままな男の一人暮らしだ。お前のような華があっても良いかもしれん。」
男の言葉にまたまちょりーが赤くなり体を震わせる。
まちょりーの胸はそれまで以上に高鳴っていた。
最近よくドスの屍骸が多く見られるようになっている。
決して自然死などで無く、何者かによって殺されている形跡があるのだ。
だが人々は特に気にしない、世間ではドスはゆっくりの親玉でありほとんどの者がドスが死んでも喜ぶ者である。
「お兄さん今日のドスはいまいちだったわね。」
「そうだな、あれではでかいだけの饅頭にすぎん。」
体中に餡子をこびり付かせて楽しそうに話しているのは、一人の男とまちょりーである。
最近のドスの大量死はこの二人による、どちらが早くドスを解体出来るかを競うちょっとした遊びである。
「だけどお兄さん、ぱちゅは最近とても楽しいわ!こんなこと一人じゃ絶対出来ないもの。」
「そうだな、やはり競い合う強敵(とも)がいなければ面白くない。」
笑いあいながらも二人は道端で震えているゆっくりを見つけては潰していく。
今やっているのはどちらが多く帰りまでにゆっくりを潰せるかの勝負だ。
「やっぱりゆっくり相手じゃつまらないわ。お兄さん帰ったらまた勝負してね!」
「構わないぞ。ただし疲れているから勝負は夜になってからだ。」
その言葉にまちょりーは嬉しそうにして、握っていたまりさを握りつぶす。
あれから男と暮らしているまちょりーだが、どうしてもまだ分からないでいた。
いつまで経っても胸の高鳴りは収まらずに日が経つにつれてむしろ大きくなっている。
「どうしたぱちゅりー?顔が随分と赤いようだが。」
「むきゅ!?何でもないわ!それより夜の勝負が楽しみね!」
慌てて誤魔化すまちょりーだが、男の顔には分かっている顔つきだ。
今夜の勝負のことを考えて男の鼓動もまた早くなっていくのであった。
おまけ ん!?まちがっ・・・てない!
「むきゅう~一体どうすればお客さんに指名してもらえるのかしら。」
「どうしたぱちゅりー?そんなため息など吐いて。」
「ぱちゅが働いているゆっくりクラブでぱちゅが指名されないのよ。お兄さんどうすればいいと思う?」
「簡単だ、この俺がぱちゅりーをさらに魅力的にするツボを刺激してやる。」
「むきゅ!それは本当なのお兄さん!?」
「本当だ、ぱちゅりーを魅力的にするツボはこれだ。」
「むぎょおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!ぱちゅのきんにくがあああああああああああああああああああ!」
男に押されたツボによってまちょりーの体は大きく変化するが、まちょりーは自分の体を見て悲鳴をあげる。
鍛え抜かれて鉄板の様な胸筋は、大きな二つの柔らかな脂肪の塊に変化する。
丸太の様に太かった脚は、見る者に踏まれたいと思うほどのしなやかで細い脚になった。
綺麗に割れた鋼の様に逞しかった腹筋は、その手で撫でまわしたくなるほどの魅力を持ったお腹へと変貌する。
軽々と重荷を運ぶことが出来た腕は、細くそしてどこか触ることを躊躇わせるほどの腕になっている。
下着の間に割り箸を挟めば三本重ねて軽くへし折る程の強度の臀部は、てんこの桃のような柔らかな尻になってしまったのだ。
見事に大変身を遂げて店ナンバーワンのゆっくりになったまちょりーだったが、
一日二十五時間のハードトレーニングによってすぐに体を引き締めてしまった。
後書き
どうも皆さんすみません、大人は嘘を吐くのではありません。間違いをするだけなんです。
おっぱい無しあきさんのまちょりーに衝撃を受けて、ついえーりんSSをほったらかしてこのSSを書いちゃいました。
どうかお許しください、えーりんSSはもう半分ぐらいは出来てますので皆さんのコメントがあればすぐにでも。(チラ)
あのまちょりーに勝つのはあの有名な北斗格ゲーで最強と言われている、あのお兄さんぐらいしか勝てないと思いました。
正直普通の人ならまちょりーに投げられただけで、ライフゲージの半分が無くなる気がしますから。
次回こそえーりんSSを書くことを約束するHENTAIあきでした。
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・かっとなって書いたから色々変な部分もあるかも、今は反省している
・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!!
森の中である胴付きぱちゅりーが何か拝むような姿勢を取っている。
ひとしきり拝み終えると、ぱちゅりーは一度大きく深呼吸をして姿勢を整えた。
足を大きく広げ踏ん張り、大きく片手を前に突き出す。
また拝むように両手を重ねると、また深呼吸をして同じ動作を繰り返していった。
「ゆふう、今日の日課はこれでおしまいね!」
良い汗をかいて良い気分なのか、ぱちゅりーの顔は実に晴れやかである。
ぱちゅりー、いやまちょりーのいつもの日課である正拳突きの練習だ。
このまちょりー元はただの胴付きぱちゅりーであったが、ある時まちょりーを飼っていた老人が
ひ弱なぱちゅりーの体を鍛えようとしたことが始まりであった。
「ぱちゅりー今日は軽く外で走ってみようかの。」
「だいぶ早く走れるようになったの。こんどはもっと長く走るか。」
「何?もっと体を鍛えたい?そうかそうか!ならわしの知っている技を教えてやろうかの。」
段々体を鍛える楽しみに気づいたぱちゅりーは飼い主である老人にさらに鍛えてもらおうとした。
老人の楽しそうな顔も見れて、ぱちゅりーの生活は実に充実したものであった。
「あれからもうだいぶ経ったのねお爺さん。ぱちゅはもっと教えてほしいことがあったのに。」
ある日いつものようにぱちゅりーが老人を起こそうとした時、老人は布団の中で冷たくなっていた。
老人の葬儀が終わった後に、親族がまちょりーを引き取ろうとしたがまちょりーは老人と暮らしたこの小さな庵で
最後まで過ごしたいと希望した為、親族たちはその希望を叶えることにした。
「最近ちょっと考えることがあるのお爺さん。ぱちゅより強い人に会ってみたいって!」
まちょりーは自分で作った老人の墓に語りかける。
あくまでもまちょりーと老人を繋ぐための墓であり、本当の墓は別にちゃんとある。
まちょりーは老人の墓に一度大きく一礼する。
「お爺さん、ぱちゅはこの森を出てぱちゅより強い人に会いに行くたびに出るわ!」
ここにまちょりーの長い旅が始まる。
ひとまずまちょりーは住んでいた山を下り、麓の森まで来ていた。
この森は非常に自然が豊富にあり、多くのゆっくりが住んでいた。
しかし増えすぎたゆっくりの為に自然の恵みは減っていき、逆にゆっくりが増えたことでここはあっという間に弱肉強食の場になった。
その為まちょりーが森を歩いていると、あるゆっくりに会った。
「おねがいだよー!このごはんさんはちぇんたちのふゆさんをこすためのごはんなんだよー!わかってねー!」
「ゆっへっへっへ!なおさらそのごはんさんがたべたくなったんだぜ!」
どうやら冬に備えて餌を集めているちぇんからゲスと思われるまりさが餌を奪おうとしているらしい。
まちょりーはゆっくりと二匹に近づいて行った。
「おそらをとんでるみたい!ゆゆ!なんなんだぜこのぱちゅりーは!?」
「まりさみたいなゲスに今日を生きる資格はないわ!」
掴みあげたまりさを大きく空に打ち上げ、たっぷりと空中遊泳を楽しませてまちょりーはまりさの顔に自慢の拳を叩きこんだ。
「ぶつぎゃる!」
「良いことをしたわ。ちぇん怪我はない?」
「ちぇんはだいじょうぶなんだよー。ぱちゅはからだはちいさいのつよいんだねー。」
ゆっくりは頭を体と認識しており、胴のあるまちょりーを見てもそこまで大きいとは思わない。
にもかかわらず並のゆっくりよりも巨体であったまりさを倒したまちょりーを、ちぇんは羨望の眼差しを向ける。
「ねぇぱちゅりー、よかったらちぇんのむれにきてくれない?さいきんゲスがたくさんでこまってるんだよー。」
「良いわよちぇん。困った人がいれば助けてあげなさいってぱちゅは教えられたわ。」
こうしてぱちゅりーはちぇんのいる小さな群れを守る用心棒の役割をすることになった。
冬の為に餌を集めるゆっくりを護衛したり、群れの貯蔵している食料を奪いに来るゲス達を血祭りにあげた。
当初の目的を忘れたわけではないが、この群れには自分が必要とされていると感じまちょりーはしばらくここに留まることにした。
「たいへんだよー!となりのむれのゆっくりがここにくるってはなしだよー!」
ある日ゆっくり達が久しぶりにゆっくりしていた時に、散歩に出ていたちぇんがそんな報告をしてきた。
隣の群れのゆっくりはこれまでもこの群れにちょっかいをかけてきている。
冬が近づき焦っているのか、ここにきて一気に食料を奪おうと考えたのだろう。
「ぱちゅりーどうすればいいの?」
「まりさたちはけんかはよわいからどうすればいいかわからないよ・・・。」
群れの一員で戦えるものは用心棒であるまちょりーに意見を求めた。
まちょりーは一度目を閉じて考え込み、やがて考えがまとまったのか目を開く。
「あっちの群れはいつ来るか分かるちぇん?」
「わかるよー!おはなししてたけど、たしかいちどすーやすーやしてからくるっていってたよー!」
どうやら攻め込んでくるのは明日らしい、まちょりーはまた一つ作戦を閃いた。
まちょりーではあるが元は賢者であった為、このまちょりーはただ腕力を振るうだけでは無い。
「分かったわ、多分犠牲も出るかも知れないけどこれなら勝てるわ。」
「「「どうすればいいの?」」」
「むきゅ、それはね・・・。」
まちょりーが自分の考えを群れのゆっくりに教える。
そして隣の群れのゆっくりがやってきた。
「このむれのだいひょうはゆっくりしないででてきてね!」
隣の群れの指導者は一匹のドスだった。体中に傷があり歴戦の勇士であることが分かる。
まごまごしている群れのゆっくりの中から、まちょりーが一歩進み出る。
「ぱちゅりーがむれのだいひょうなの?」
「今回だけぱちゅが代表よ。それでドスは一体何しに来たの?」
「すこしだけごはんさんをわけてほしいんだよ!このままじゃドスのむれがふゆをこせそうにないの!」
分けてくれというが実際は奪い取ろうとしているのだが、ドスの後ろに控えているゆっくりは皆うずうずしている。
その姿を見てまちょりーの群れのゆっくりは怯えている。
「苦しいのはそっちだけじゃないのよ。こっちだって分けてあげる余裕はないんだから。」
「ドスもわかってるよ・・・。でもこのままじゃこっちだってずっとゆっくりしちゃうから・・・。」
まちょりーの言葉にドスは申し訳なさそうに顔を伏せる。
だがドスの群れのゆっくりはまったく別の考えであった。
「なにいってるの!れいむたちのほうがかわいそうなんだから、ごはんさんをわけるのはとうぜんでしょ!」
「こんないなかものがゆっくりするより、ありすたちがゆっくりしたほうがいいにきまってるわ!」
「ドスはそんなおはなしなんてしないで、はやくまりさたちにまかせてほしいんだぜ!」
どいつもゲスばかりである。ドスとてこのようなことはしたくないが、群れのゆっくりに言われてしかたなくやっているのだ。
ドスは確かに頼もしいかも知れないが、群れを指導する能力とゲスを切り捨てる非情さが足りなかった。
「分かったわ。それならぱちゅから一つ提案があるわ。」
その言葉にドスは話を聞くことにした。
まちょりーの提案は群れ同士の代表が戦い、勝利したほうが食糧を得ることができるというものだった。
「ゆふふ!ぱちゅりーはおばかだね!れいむたちのドスがまけるはずないじゃない!」
「ドスはまりさにもいちどもまけたことがないんだぜ!」
「けんじゃなのにおばか、おおおろかおろか。」
そうまちょりーに馬鹿にする隣の群れのゆっくりの中で、長であるドスは決意する。
「わかったよ!こっちのだいひょうはドスだけど、そっちはだれがだいひょうなの?」
「むきゅ、それはぱちゅよ。」
両者の代表が前に進み、戦いが始まろうとする。
先に仕掛けたのはドスだった、すばやく体当たりをしかけるがあっさりとまちょりーにかわされてしまう。
だがドスはその巨体とは裏腹にすぐさま体当たりをまちょりーに行う。
「ねぇドス、貴方は賢いんだからこちらの群れにいらっしゃい。あんなゲスなんて放っておきなさい。」
「だめだよ!ドスのむれはぜったいにドスがまもるってきめたんだから!」
ドスの体当たりをかわしながら、まちょりーはドスを説得しようと声をかける。
しかしドスはまちょりーの言葉には乗らずに、ただ攻撃をし続けるだけだ。
「わかったわ・・・、ならせめてぱちゅの全力を以てまりさを葬るわ!」
まちょりーが初めてドスに攻撃を加えた。傍目からにはただ手のひらでドスの体を叩いたように見えるが、まちょりーは踵を返す。
ドスはまちょりーを追おうとするが、自分の体がおかしいことに気づく。
「なんだかからだがぽーかぽーかしてきたよ・・・。」
そうして突然体を動かすのをやめて、その場に立ち止まってしまうドス。
ドスに声をかけようとする隣の群れのゆっくりは、ドスの体の変化に気づいた。
「ドスたいへんだよ!ドスのからだがなんだかぐにゃぐにゃしてるよ!」
「なにいってるの~、まりちゃはいますごくいいきもちだよ~。」
両者の言葉はどちらも正しかった。ドスのからだはぐにゃりと曲がっているが、ドス自身は決して苦痛を感じていない。
そして限界まで曲がっていったドスの体はついに。
「へぶんじょうたい!」
ぶちりと体の上半分から千切れてしまい、体から餡子が綺麗に溢れ出してしまった。
まちょりーは内部に衝撃を送ることでドスの中枢餡だけを破壊してその体機能を壊したのだ。
その姿にすべてのゆっくりが沈黙する中で、まちょりーだけが冷静に指示を出す。
「今よ皆!今なら相手は混乱してぱちゅ達にも勝てるわ!」
「「「ゆっゆっおー!」」」
その場にいたまちょりーとゆっくりや、茂みに隠れていたゆっくり達が隣の群れのゆっくりに襲い掛かる。
長を失って混乱していることと、かならず一匹に対して複数で襲うことを指示されている群れのゆっくりは優勢であった。
「ゆぎょ!よくもやったね!れいむがせいっさ・・・、ゆべ!やべでね!うじろがらなんでずるいよ!」
「たくさんでくるなんてひきょうなんだぜ!」
「こんなのとかいはじゃないわあああああああああああああああ!」
どんどん数が少なくなっていく、隣の群れのゆっくり達。
しかしまちょりー達は決して手加減をせずに、最後の一匹になるまで攻撃をやめることはなかった。
「やったんだよー!ちぇんたちはかったんだよー!」
生き残った群れのゆっくり達が喜びの声をあげる。
まさか本当に勝ってしまうなんて思っていなかったからだ。
多数の犠牲は出たものの、群れのゆっくりは皆まちょりーに感謝していた。
「ぱちゅりーありが・・・。」
「ぱちゅの後ろに立っちゃだ・・・、ゆあたぁ!」
後ろから近づいて感謝の言葉を言おうとしたちぇんがまちょりーの蹴りをくらう。
まちょりーは後ろにまわられると無意識の内に相手の気配を察知してしまい、蹴りをくりだしてしまうのだ。
普段なら抑えていられたが、戦いの後であり殺気立っていたためにちぇんに蹴りを入れてしまったのだ。
「「「うわああああああああああああああ!ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」」」
まちょりーの蹴りに耐えられるはずもなく、ちぇんの体は爆散してしまう。
辺りには何とも言えない雰囲気に包まれる。
「こここここのゆっくりごろしいいいいいいいいいいいいいいい!どうしてちぇんをころしちゃうのおおおおおおおおお!」
一匹のれいむの声を皮切りに、群れのゆっくり達は次々にまちょりーを非難する。
大勢の非難の言葉にまちょりーはただ黙っているだけであった。
「ごめんなさいね・・・、ぱちゅは群れは出ていくわ・・・。」
そう言って群れのゆっくり達から罵倒されながら、まちょりーは姿を消した。
あれからまちょりーはひたすら自分を鍛え抜いていた。
自分は強いと思っていたが肉体のみを鍛えていただけで、今は心を強くするためにただ座禅を組んでいる。
そんなまちょりーの近づく人影があった。
「お前がこの森で有名なまちょりーだな?この俺と勝負しやがれぇ!」
閉じていた目をうっすらと開けたまちょりーは、自分に声をかけた相手を確認する。
黒髪をだらりと肩まで伸ばした、どこか卑屈そうな男がそこに立っていた。
「ゆっくりの分際で同じゆっくりから恐れらているとは気にいらねぇ!お前に俺の天才な虐待奥義を見せてやろう!」
そう言って男はまちょりーに向かって突進すると、まちょりーの顔めがけて拳を放つ。
だがまちょりーは座ったままで軽く顔を動かし男の拳を避けると、逆に立ち上がって男に軽く平手打ちをお見舞いする。
「あ・・・あいて。」
叩かれて呆けてしまう男であったが、まちょりーはさらに平手打ちを男にくらわせる。
慌ててまちょりーの平手打ちをかわそうと腕で防ごうとするが、まちょりーの平手打ちは男の腕をすり抜けて男の顔に当たる。
「えひゃい!」
奇声をあげて地面に倒れこむ男を、まちょりーは静かに見下ろすのであった。
「俺の顔を・・・、(虐待の)天才の俺を殴りやがったな!」
怒りで震える男がまちょりーにさらに拳を加えようとするが、その体が突然ぴたりと止まる。
まちょりーの剛腕が男の股間寸前の所で止まっていたからだ。
「お兄さん、ぱちゅはただ静かに暮らしたいだけよ・・・。」
へたり込む男を放っておいて、まちょりーは森の奥に消えてしまった。
残された男はただ震えているだけであった。
やがて男は立ち上がるとふらふらと来た道を引き返していった。
「また来たのお兄さん、いい加減諦めたらどうなの?」
まちょりーはやれやれと言うように、首を振るが男が立ち去る気配はなかった。
あれ以来男は何度でもまちょりーに挑戦するようになった。
特訓でもしているのか来るたびに体に傷が増えていき、今では黒かった髪も真っ白になってしまっている。
「もう虐待なんてどうでもいいんだ・・・、ただお前に勝ちたいだけだ。」
「懲りないお兄さんね、お兄さんじゃまだぱちゅには勝てないわ。」
お互いに構えて臨戦態勢に入ると、まちょりーは何やらただならぬ気配を感じた。
お兄さんがまるで静かに流れる水のように感じられたのだ。
嫌な気分を断ち切るべく、まちょりーはこれまでで初めて自分から男にかかって行った。
「むきゅ!?」
「激流では今の俺に勝つことはできんぞ・・・。」
男は静かにそう呟くとまちょりーの拳を避け、まちょりーの勢いを利用してそのまま投げ飛ばす。
すぐに体勢を立て直して構え直すが、まちょりーはすぐに男に向かうことが出来ないでいた。
だがそんなまちょりーを待たずに男からまちょりーに襲い掛かる。
「ゆくぞ・・・。」
あっという間にまちょりーの目の前まで移動してきた男に、まちょりーは老人から教えられ得意の正拳突きで迎撃しようとする。
「むきゅ!消えた!?」
「こっちだ。」
男の声が後ろから聞こえた時にはまちょりーは背中に大きな衝撃を受けて地面に倒れていた。
「命は投げ捨てるもの!」
倒れたまちょりーに男はそう言葉を放つ。
地面で倒れているまちょりーはというと、信じられないという顔で男を見ている。
「むきゅ・・・、ぱちゅが負けるなんて・・・。」
「もう満足だ、これからはお前の生活には関わらない。」
そう言ってまちょりーから視線を外して帰ろうとする男に、まちょりーは声をかける。
「待ってお兄さん!ぱちゅに教えてほしいことがあるの!」
その言葉に男は歩みを止めて振り返り、まちょりーの顔を見る。
今までの猛々しい気配が無くなりまちょりーはどこかそわそわしているように見える。
「何だかぱちゅの胸がドキドキして止まらないの・・・。お兄さん一体これは何なの?」
顔を赤くしながらもまちょりーは男にそんな質問をする。
今まで経験したことのない異常にまちょりーはすっかり困惑気味だ。
それに対して男は静かに答える。
「俺と一緒にくればその答えが分かるかもしれんぞ。」
「本当!?ならお兄さんについていってもいいかしら?」
「構わんぞ、気ままな男の一人暮らしだ。お前のような華があっても良いかもしれん。」
男の言葉にまたまちょりーが赤くなり体を震わせる。
まちょりーの胸はそれまで以上に高鳴っていた。
最近よくドスの屍骸が多く見られるようになっている。
決して自然死などで無く、何者かによって殺されている形跡があるのだ。
だが人々は特に気にしない、世間ではドスはゆっくりの親玉でありほとんどの者がドスが死んでも喜ぶ者である。
「お兄さん今日のドスはいまいちだったわね。」
「そうだな、あれではでかいだけの饅頭にすぎん。」
体中に餡子をこびり付かせて楽しそうに話しているのは、一人の男とまちょりーである。
最近のドスの大量死はこの二人による、どちらが早くドスを解体出来るかを競うちょっとした遊びである。
「だけどお兄さん、ぱちゅは最近とても楽しいわ!こんなこと一人じゃ絶対出来ないもの。」
「そうだな、やはり競い合う強敵(とも)がいなければ面白くない。」
笑いあいながらも二人は道端で震えているゆっくりを見つけては潰していく。
今やっているのはどちらが多く帰りまでにゆっくりを潰せるかの勝負だ。
「やっぱりゆっくり相手じゃつまらないわ。お兄さん帰ったらまた勝負してね!」
「構わないぞ。ただし疲れているから勝負は夜になってからだ。」
その言葉にまちょりーは嬉しそうにして、握っていたまりさを握りつぶす。
あれから男と暮らしているまちょりーだが、どうしてもまだ分からないでいた。
いつまで経っても胸の高鳴りは収まらずに日が経つにつれてむしろ大きくなっている。
「どうしたぱちゅりー?顔が随分と赤いようだが。」
「むきゅ!?何でもないわ!それより夜の勝負が楽しみね!」
慌てて誤魔化すまちょりーだが、男の顔には分かっている顔つきだ。
今夜の勝負のことを考えて男の鼓動もまた早くなっていくのであった。
おまけ ん!?まちがっ・・・てない!
「むきゅう~一体どうすればお客さんに指名してもらえるのかしら。」
「どうしたぱちゅりー?そんなため息など吐いて。」
「ぱちゅが働いているゆっくりクラブでぱちゅが指名されないのよ。お兄さんどうすればいいと思う?」
「簡単だ、この俺がぱちゅりーをさらに魅力的にするツボを刺激してやる。」
「むきゅ!それは本当なのお兄さん!?」
「本当だ、ぱちゅりーを魅力的にするツボはこれだ。」
「むぎょおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!ぱちゅのきんにくがあああああああああああああああああああ!」
男に押されたツボによってまちょりーの体は大きく変化するが、まちょりーは自分の体を見て悲鳴をあげる。
鍛え抜かれて鉄板の様な胸筋は、大きな二つの柔らかな脂肪の塊に変化する。
丸太の様に太かった脚は、見る者に踏まれたいと思うほどのしなやかで細い脚になった。
綺麗に割れた鋼の様に逞しかった腹筋は、その手で撫でまわしたくなるほどの魅力を持ったお腹へと変貌する。
軽々と重荷を運ぶことが出来た腕は、細くそしてどこか触ることを躊躇わせるほどの腕になっている。
下着の間に割り箸を挟めば三本重ねて軽くへし折る程の強度の臀部は、てんこの桃のような柔らかな尻になってしまったのだ。
見事に大変身を遂げて店ナンバーワンのゆっくりになったまちょりーだったが、
一日二十五時間のハードトレーニングによってすぐに体を引き締めてしまった。
後書き
どうも皆さんすみません、大人は嘘を吐くのではありません。間違いをするだけなんです。
おっぱい無しあきさんのまちょりーに衝撃を受けて、ついえーりんSSをほったらかしてこのSSを書いちゃいました。
どうかお許しください、えーりんSSはもう半分ぐらいは出来てますので皆さんのコメントがあればすぐにでも。(チラ)
あのまちょりーに勝つのはあの有名な北斗格ゲーで最強と言われている、あのお兄さんぐらいしか勝てないと思いました。
正直普通の人ならまちょりーに投げられただけで、ライフゲージの半分が無くなる気がしますから。
次回こそえーりんSSを書くことを約束するHENTAIあきでした。
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