ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2716 足りないものが多いぱちゅりー
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『足りないものが多いぱちゅりー』 31KB
愛情 自業自得 共食い 番い 群れ ゲス 自然界 人間なし 7作目 過去の作品との繋がり有り
愛情 自業自得 共食い 番い 群れ ゲス 自然界 人間なし 7作目 過去の作品との繋がり有り
7作目です。
過去作「ある変わったれいむのお話」と繋がっている部分があります
いろいろとチャレンジ中
過去作「ある変わったれいむのお話」と繋がっている部分があります
いろいろとチャレンジ中
*注
・虐待、制裁成分は薄めです
・ゆっくりらしくないゆっくりがでます
・虐待、制裁成分は薄めです
・ゆっくりらしくないゆっくりがでます
ゆっくりぱちゅりー
それは、ゆっくりの中で通常種と呼ばれているものの一つである。
体力は他種よりも低いが、代わりに記憶力があり、知性も高めなのが多い。
そのためぱちぇりーは他種から「賢者」として扱われ、群れのリーダー、参謀、知恵袋といった役割についていることが多い。
もっとも、間違った知識によって群れを崩壊に導く「もりのけんじゃ(笑)」と呼ばれたりするものが殆どではある。
これは、そんなぱちゅりー種の内、足りないものが多いぱちぇりーのお話である。
それは、ゆっくりの中で通常種と呼ばれているものの一つである。
体力は他種よりも低いが、代わりに記憶力があり、知性も高めなのが多い。
そのためぱちぇりーは他種から「賢者」として扱われ、群れのリーダー、参謀、知恵袋といった役割についていることが多い。
もっとも、間違った知識によって群れを崩壊に導く「もりのけんじゃ(笑)」と呼ばれたりするものが殆どではある。
これは、そんなぱちゅりー種の内、足りないものが多いぱちぇりーのお話である。
『足りないものが多いぱちゅりー』
××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××
「ゆが~~!!このあ”まあ”まはまりざのものなんだぜ~!!」
「むほ~!!これはとかいばなありずがだべるのにふさわじいのよ~!!」
「じゃまだ~!!こごにあるのばぜんぶでいぶのものだ~~!!」
「むほ~!!これはとかいばなありずがだべるのにふさわじいのよ~!!」
「じゃまだ~!!こごにあるのばぜんぶでいぶのものだ~~!!」
「・・・むきゅ、ゴボッ、どうして・・・」
一匹のぱちゅりーが、今まさに永遠にゆっくりしようとしていた。
体の大部分が潰されており、口からは中身の生クリームが大量に出てしまっている。
その傷は、明らかに他のゆっくりによって成されたものであった。
そんなぱちゅりーを、周りにいるゆっくりたちは見向きもしない。
ただ他のゆっくりと争い、傷つき、永遠にゆっくりしていく。
体の大部分が潰されており、口からは中身の生クリームが大量に出てしまっている。
その傷は、明らかに他のゆっくりによって成されたものであった。
そんなぱちゅりーを、周りにいるゆっくりたちは見向きもしない。
ただ他のゆっくりと争い、傷つき、永遠にゆっくりしていく。
「(・・・なんで・・・いつもぱちぇは・・・ゆっくり・・・できな・・・い・・・の・・・)」
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ぱちゅりーの一番古い記憶は、両親につれられて旅をしているものである。
「お父さん、お母さん。またお引越しするの?」
「ごめんね、ぱちゅ。ここでゆっくりする訳にはいかないんだよ」
「大丈夫よ、ぱちゅりー。貴方のことはちゃんと守ってみせるわ」
「ごめんね、ぱちゅ。ここでゆっくりする訳にはいかないんだよ」
「大丈夫よ、ぱちゅりー。貴方のことはちゃんと守ってみせるわ」
その頃の生活は、その日の食料と寝床を何とか手に入れ、次の日には別の場所へ行くというものであった。
両親は何処かに定住しようという気がなく、まるで何かから逃げるかのように移動を続けていた。
両親は何処かに定住しようという気がなく、まるで何かから逃げるかのように移動を続けていた。
その頃はとにかくゆっくりできない物事が多かった。
何しろ食事も寝る場所も時には無く、すぐに移動することから親しいゆっくりもおらず、
かといって両親は得られるか分からない食事と寝床を探すために、なかなかぱちゅりーに構ってあげられる暇がない。
しかし、ぱちゅりー自身はゆっくりできないと感じたことは少なかった。
両親が本当にぱちゅりーのことを大切に想ってくれているのだと感じていたからである。
ゆっくりが旅を続けるということは、普通に暮らすよりも危険が多いことだ。
ぱちゅりーの家族も、数え切れないくらい何度も危ない目にあってきた。
何しろ食事も寝る場所も時には無く、すぐに移動することから親しいゆっくりもおらず、
かといって両親は得られるか分からない食事と寝床を探すために、なかなかぱちゅりーに構ってあげられる暇がない。
しかし、ぱちゅりー自身はゆっくりできないと感じたことは少なかった。
両親が本当にぱちゅりーのことを大切に想ってくれているのだと感じていたからである。
ゆっくりが旅を続けるということは、普通に暮らすよりも危険が多いことだ。
ぱちゅりーの家族も、数え切れないくらい何度も危ない目にあってきた。
「ぱちゅりー!大丈夫だった!?」
「私は平気よ。でも、お父さん、お母さん、そっちの方が!」
「大丈夫だよ、ぱちゅ。これくらい何でもないよ」
「私は平気よ。でも、お父さん、お母さん、そっちの方が!」
「大丈夫だよ、ぱちゅ。これくらい何でもないよ」
そんな時、両親は自分達が傷を負ってでも、必ずぱちゅりーの安全を最優先してくれていた。
ぱちゅりーが両親の愛情を特に感じた出来事がある。
ある山を通った時の事だ。
ある山を通った時の事だ。
「しねっ!しねっ!」
捕食種のふらんに出くわしたのだ。
「こっちよ!」
「しねー!!」
「しねー!!」
「ぱちゅ、今のうちに!」
「う、うん!」
「う、うん!」
両親は一方が囮となってふらんをかく乱し、もう一方がぱちゅりーを連れて逃げた。
「うー!!」
「「!!」」
「「!!」」
だが運悪く、ぱちゅりー達の方にもれみりゃが現れたのだ。
この時、ぱちゅりー達のすぐ側は急な斜面となっていた。
この時、ぱちゅりー達のすぐ側は急な斜面となっていた。
「ぱちゅ!!(パクッ)」
”ピョン”
”コロコロコロコロ・・・・・・・・・”
「うー!?」
”ピョン”
”コロコロコロコロ・・・・・・・・・”
「うー!?」
親ゆっくりは、ぱちゅりーを素早く口の中に入れるとその斜面へ身を投げ出した。
斜面を転がり降りることでれみりゃから逃げようとしたのだ。
だが、
斜面を転がり降りることでれみりゃから逃げようとしたのだ。
だが、
「(逃げ切れそうかしら・・・)」
親の口の中で回転を感じていたぱちゅりーは、
ドンッ!!!
「むきゅ~!!?」
「むきゅ~!!?」
次の瞬間に強い衝撃を感じて気を失った。
「むきゅ~、お父さん?お母さん?」
ぱちゅりーが気が付いた時、辺りはすっかり暗くなっていた。
それと同時に、自分が親とはぐれてしまったことにも気が付いた。
それと同時に、自分が親とはぐれてしまったことにも気が付いた。
「(・・・私はどれくらいの時間を気絶してたのかしら?)」
どのくらいの時間を気絶してたのかは分からなかったが、元々が夜行性の捕食種に出会う程度の時間だったのだ。
そう経過しているとは、ぱちゅりーには思えなかった。
そう経過しているとは、ぱちゅりーには思えなかった。
「(それ程は経ってなさそうね・・・・・・ということは・・・いけない!)」
そう思ったとき、ぱちゅりーは別のことにも気が付いてしまった。
それは両親の他にも、襲い掛かってきた捕食種達も近くにいる可能性が高いということだ。
ぱちゅりーは慌てて身を隠し、早く朝がきて、両親が自分を探してくれることを祈った。
ぱちゅりーにとって長い恐怖の時間の始まりだった。
それは両親の他にも、襲い掛かってきた捕食種達も近くにいる可能性が高いということだ。
ぱちゅりーは慌てて身を隠し、早く朝がきて、両親が自分を探してくれることを祈った。
ぱちゅりーにとって長い恐怖の時間の始まりだった。
何時間たったのか、それとも数分しかたっていないのか、ぱちゅりーには分からなかったが、まだ朝日は昇ってこない。
そのとき、ふいに物音が聞こえ出した。
その物音は、ぱちゅりーにはまるであの捕食種達の羽音のように聞こえた。
音が近づくにつれ、ぱちゅりーは恐怖でどうにかなりそうだった。
しかし、
そのとき、ふいに物音が聞こえ出した。
その物音は、ぱちゅりーにはまるであの捕食種達の羽音のように聞こえた。
音が近づくにつれ、ぱちゅりーは恐怖でどうにかなりそうだった。
しかし、
「ぱちゅ!!」「ぱちゅりー!!」
「お父さん!お母さん!」
「お父さん!お母さん!」
それは、両親がぱちゅりーを探しに来てくれた音だった。
両親は自分達が捕食種に狙われる危険を省みずに、朝を待たずぱちゅりーを探してくれていたのだ。
ぱちゅりーを連れて逃げた親の方など、転がり降りる途中で岩か何かにぶつかったのか、
大きな傷をつけながら、それでもぱちゅりーを探しに来てくれていた。
両親は自分達が捕食種に狙われる危険を省みずに、朝を待たずぱちゅりーを探してくれていたのだ。
ぱちゅりーを連れて逃げた親の方など、転がり降りる途中で岩か何かにぶつかったのか、
大きな傷をつけながら、それでもぱちゅりーを探しに来てくれていた。
「ゆ~、ぱちゅのお飾りにヒビが入っちゃったね・・・」
「ゆっくり、できないかしら」
「いいえ、生きていてくれただけで十分よ、ぱちゅりー」
「ゆっくり、できないかしら」
「いいえ、生きていてくれただけで十分よ、ぱちゅりー」
この両親とはぐれた際の出来事で、ぱちゅりーのお飾りにはヒビが入ってしまっていたのだが、
ぱちゅりーにはそれが両親の愛情の証のように思えて、まるで気にはならなかった。
両親もお飾りの傷など気にせず、ぱちゅりーが生きていてくれた事こそを喜んでいた。
ぱちゅりーにはそれが両親の愛情の証のように思えて、まるで気にはならなかった。
両親もお飾りの傷など気にせず、ぱちゅりーが生きていてくれた事こそを喜んでいた。
そんな、危険も多いが親の愛情も感じていた旅の生活が終わったのは、ぱちゅりーがそろそろ一人立ちできるぐらい大きくなった頃だった。
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「むきゅ~~~!!ぱちぇの親が~~!!」
「ゆぅ、おそくまで狩りをしすぎたんだよ・・・」
「運もなかったんだぜ・・・ふらんかれみりゃに出会っちゃったみたいなんだぜ・・・」
「運もなかったんだぜ・・・ふらんかれみりゃに出会っちゃったみたいなんだぜ・・・」
ぱちゅりーの両親が死んだのは、夜遅くまで狩りをしていたために捕食種と出会ってしまったのが原因だった。
何かとゆっくりできない記憶しかないが、両親はぱちゅりーにとって生きるための支えだったのだ。
それを突然、それも同時に失ってしまい、ぱちゅりーはどうしたらいいのか分からなくなってしまった。
そんな状態のぱちゅりーに声をかけるゆっくりがいた。
何かとゆっくりできない記憶しかないが、両親はぱちゅりーにとって生きるための支えだったのだ。
それを突然、それも同時に失ってしまい、ぱちゅりーはどうしたらいいのか分からなくなってしまった。
そんな状態のぱちゅりーに声をかけるゆっくりがいた。
「ぱちゅりー、大丈夫?」
「まりさ・・・」
「まりさ・・・」
まりさは、近くのまりさとれいむの番の間から生まれた長女であった。
そしてぱちゅりーと生まれた時期が近いこともあり、昔からの知り合いでもあった。
そのためか、沈んだ様子のぱちゅりーを放って置けなくなったのだ。
そしてぱちゅりーと生まれた時期が近いこともあり、昔からの知り合いでもあった。
そのためか、沈んだ様子のぱちゅりーを放って置けなくなったのだ。
「ぱちぇは・・・もうどうしたらいいのか・・・」
「ゆぅ、しかたないよ。突然のことだしね」
「ごはんだって・・・それに、越冬の仕方も・・・」
「ゆぅ、しかたないよ。突然のことだしね」
「ごはんだって・・・それに、越冬の仕方も・・・」
まりさと話ながら、ぱちゅりーは事の重大さを感じ始めていた。
ぱちゅりーは親から生きるための知識を全然聞いていなかったのだ。
ぱちゅりーは親から生きるための知識を全然聞いていなかったのだ。
「どうしよう・・・ぱちぇは・・・ぱちぇは・・・もうゆっくり、できないの・・・?」
「ゆん、ぱちゅりー。まりさにまかせてよ」
「まりさ?」
「まりさが、ぱちゅりーの事を手伝うよ」
「・・・まりさ」
「ぱちゅりー、ゆっくりしていってね!」
「ゆん、ぱちゅりー。まりさにまかせてよ」
「まりさ?」
「まりさが、ぱちゅりーの事を手伝うよ」
「・・・まりさ」
「ぱちゅりー、ゆっくりしていってね!」
この言葉はぱちゅりーにとって助かった。失った生きる支えを再び手に入れたのだ。
まりさは自分で言ったとおり、何かとぱちゅりーをゆっくりさせようとした。
まりさは自分で言ったとおり、何かとぱちゅりーをゆっくりさせようとした。
「ゆ!今日の分のご飯さんだよ、ぱちゅりー」
「むきゅ、そこに置いといてちょうだい」
「むきゅ、そこに置いといてちょうだい」
毎日量は少ないがご飯を持ってきたし、
「ゆ~・・・これで、越冬できそう?」
「むきゅ、ゆっくりできるベットさんもあるし、ご飯さんもある。もっと欲しいところだけどまあ大丈夫かしらね」
「むきゅ、ゆっくりできるベットさんもあるし、ご飯さんもある。もっと欲しいところだけどまあ大丈夫かしらね」
越冬の為の準備だってしてくれたのだ。
「ぱちゅりー、春になったら少しずつでいいから・・・」
「むきゅ、それじゃ春にまた会いましょ、まりさ。ゆっくりしていってね!」
「ゆっくりしていってね!・・・・・・ゆあ、行っちゃったよ」
「むきゅ、それじゃ春にまた会いましょ、まりさ。ゆっくりしていってね!」
「ゆっくりしていってね!・・・・・・ゆあ、行っちゃったよ」
唯一の欠点は何かと小言が多いことだった。
しかし全体で見ればまりさは優秀であった。だから、ぱちゅりーは番にするならこのまりさにしようと思ったのだ。
しかし全体で見ればまりさは優秀であった。だから、ぱちゅりーは番にするならこのまりさにしようと思ったのだ。
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ぱちゅりーが成体になろうかという頃、両親は旅を止め、1つのゆっくりプレイスに定住することを決めた。
あれほど旅を続けていた両親にどのような心変わりがあったのかは、ぱちゅりーには分からなかった。
しかしとりあえず分かったのは、それまでとはまるで異なった生活を送ることになる、という事だった。
両親が定住することにしたゆっくりプレイスはとても素晴らしいところであった。
そこは山を越えた先にあった森で、信じられない程に豊かなゆっくりプレイスであった。
あれほど旅を続けていた両親にどのような心変わりがあったのかは、ぱちゅりーには分からなかった。
しかしとりあえず分かったのは、それまでとはまるで異なった生活を送ることになる、という事だった。
両親が定住することにしたゆっくりプレイスはとても素晴らしいところであった。
そこは山を越えた先にあった森で、信じられない程に豊かなゆっくりプレイスであった。
「まりさはまりさだよ!ゆっくりしていってね!ぱちゅりー!」
「ゆっくりしていってね・・・よ、よろしく、まりさ」
「よろしくね!そうだ、まだ森の中に慣れてないでしょ?まりさが案内するよ」
「あ、ありがとう・・・」
「ゆっくりしていってね・・・よ、よろしく、まりさ」
「よろしくね!そうだ、まだ森の中に慣れてないでしょ?まりさが案内するよ」
「あ、ありがとう・・・」
まりさとは森にたどり着いてすぐの頃、まりさの方から話しかけてくれたことで知り合った。
まりさは、それまで両親以外とあまり接した事が無かった自分を何かと気にしてくれた。
まりさは、それまで両親以外とあまり接した事が無かった自分を何かと気にしてくれた。
「ぱちゅりー、一緒に遊びにいこう!すごい景色が綺麗なゆっくりプレイスを見つけたんだ!」
「ええ。いいわよ、まりさ。・・・・・・ありがとう、まりさ」
「ゆ?何か言った?」
「いいえ。早く行きましょう。景色、楽しみだわ」
「ええ。いいわよ、まりさ。・・・・・・ありがとう、まりさ」
「ゆ?何か言った?」
「いいえ。早く行きましょう。景色、楽しみだわ」
その恩返しというのも何だが、旅をしている間に知ったことなどをまりさに話したりもした。
「ぱちゅりー!すごいよ!ぱちゅりーに教えてもらった通りに石さんを使ったら、上手に木の実さんが取れたよ!」
「・・・いいえ、大したことじゃないわ」
「ほら、これが取ることが出来た木の実さんだよ。ぱちゅりー、一緒にむ~しゃむ~しゃしてゆっくりしようよ!」
「そ、そう?ありがとう・・・」
「・・・いいえ、大したことじゃないわ」
「ほら、これが取ることが出来た木の実さんだよ。ぱちゅりー、一緒にむ~しゃむ~しゃしてゆっくりしようよ!」
「そ、そう?ありがとう・・・」
まりさが悩んだりした時は積極的に相談にのったり、一緒に解決策を考えたりもした。
といっても、まりさは自分の悩みを言うことは少なく、まりさの妹のれいむについてがほとんどだった。
といっても、まりさは自分の悩みを言うことは少なく、まりさの妹のれいむについてがほとんどだった。
「ゆ~・・・れいむが好きな物ばっかりむ~しゃむ~しゃしようとするよ・・・」
「あら、今の内に直しておかないと。あまあまが取れない時に困るわよ?」
「れいむがむ~しゃむ~しゃしようとするのはあまあまじゃないよ・・・むしろ逆の苦いものだよ・・・」
「むきゅ?」
「あら、今の内に直しておかないと。あまあまが取れない時に困るわよ?」
「れいむがむ~しゃむ~しゃしようとするのはあまあまじゃないよ・・・むしろ逆の苦いものだよ・・・」
「むきゅ?」
まりさは変わった所のある妹れいむを気にしており、度々ぱちゅりーに相談をしに来てくれた。
ぱちゅりーとしても、まりさのそんな「家族」を大切にする様子は嫌いじゃなかったので快く協力をした。
ぱちゅりーとしても、まりさのそんな「家族」を大切にする様子は嫌いじゃなかったので快く協力をした。
「・・・ぱちゅりー、この前に教えてくれた方法、れいむに試してみたよ」
「どうだった・・・て、その様子だと上手くいかなかったみたいね」
「ゆん。れいむ、巣の外から自力調達してたよ」
「あらまぁ・・・・・・むきゅ?妹さんはこの前ちゃんと喋れるようになったばかりじゃなかったっけ?」
「ゆ!そうだよ!はっきりと『まりさお姉ちゃん』って言ってくれたんだよ!うれしかったよ~!」
「気にすべきはそこじゃないと思うんだけど・・・」
「どうだった・・・て、その様子だと上手くいかなかったみたいね」
「ゆん。れいむ、巣の外から自力調達してたよ」
「あらまぁ・・・・・・むきゅ?妹さんはこの前ちゃんと喋れるようになったばかりじゃなかったっけ?」
「ゆ!そうだよ!はっきりと『まりさお姉ちゃん』って言ってくれたんだよ!うれしかったよ~!」
「気にすべきはそこじゃないと思うんだけど・・・」
まあもっとも、
「何だか前よりも苦い草さんを変なむ~しゃむ~しゃするようになっちゃったよ・・・」
「・・・受け入れてあげるのも、家族のあり方の1つよ?」
「ゆ~ん・・・」
「・・・受け入れてあげるのも、家族のあり方の1つよ?」
「ゆ~ん・・・」
解決の力にはあまりなっていなかったようだが。
その頃から、ぱちゅりーは少なからずまりさに惹かれてはいた。
その想いがいっそう強くなったのは、ぱちゅりーの両親の死が切っ掛けだった。
その頃ぱちゅりーは愛する家族を失い茫然自失としていた。
そんなぱちゅりーの元に、まりさは毎日様子を見に来てくれたのだ。
その想いがいっそう強くなったのは、ぱちゅりーの両親の死が切っ掛けだった。
その頃ぱちゅりーは愛する家族を失い茫然自失としていた。
そんなぱちゅりーの元に、まりさは毎日様子を見に来てくれたのだ。
「ぱちゅりー!ゆっくりしていってね!ご飯さん、ちゃんとむ~しゃむ~しゃしてる?」
「ゆっくりしていってね、まりさ。ぱちゅは大丈夫よ。
・・・毎日ありがとう、まりさ。でも無理はしないでね。
以前のようにまりさの方が倒れたりしないでよ?」
「ゆ~、大丈夫だってば~」
「どうだか。あの時もぱちゅが止めなければそのまま頑張るつもりだったくせに?」
「ゆ、ゆ~。そ、そうだ!ぱちゅりーと一緒にむ~しゃむ~しゃしようと思って、木の実さん持ってきたんだ!」
「むきゅきゅ、誤魔化されておきましょうかしら」
「ゆっくりしていってね、まりさ。ぱちゅは大丈夫よ。
・・・毎日ありがとう、まりさ。でも無理はしないでね。
以前のようにまりさの方が倒れたりしないでよ?」
「ゆ~、大丈夫だってば~」
「どうだか。あの時もぱちゅが止めなければそのまま頑張るつもりだったくせに?」
「ゆ、ゆ~。そ、そうだ!ぱちゅりーと一緒にむ~しゃむ~しゃしようと思って、木の実さん持ってきたんだ!」
「むきゅきゅ、誤魔化されておきましょうかしら」
まりさのお陰で、ぱちゅりーは両親を失った悲しみを乗り越えることができたのだ。
だから、まりさが一緒にゆっくりしようと言ってくれたことは、ぱちゅりーにとって大変嬉しい出来事だった。
だから、まりさが一緒にゆっくりしようと言ってくれたことは、ぱちゅりーにとって大変嬉しい出来事だった。
「ぱちゅりー!まりさと『ずっといっしょにゆっくり』して欲しいよ!!」
「ほ、本気なの?ぱちゅなんかと、そんな・・・。ぱ、ぱちゅは、お飾りに傷のあるぱちゅりーなのよ?」
「?ぱちゅりーはとってもゆっくりしてるよ?・・・それとも、まりさとずっといっしょにゆっくりするのは、いや?」
「そんなこと無いわ!・・・そ、その、よろしく、お願いします・・・」
「ほ、本気なの?ぱちゅなんかと、そんな・・・。ぱ、ぱちゅは、お飾りに傷のあるぱちゅりーなのよ?」
「?ぱちゅりーはとってもゆっくりしてるよ?・・・それとも、まりさとずっといっしょにゆっくりするのは、いや?」
「そんなこと無いわ!・・・そ、その、よろしく、お願いします・・・」
こうして、ぱちゅりーは新しい「家族」を得ることとなった。
ただ、おちびちゃんについては、まりさがぱちゅりー種である自分を気遣い、食料を十分に蓄えてからにすることにした。
この時の判断が、後々まで影響を与えるとは、さすがにぱちゅりーには分からなかった。
ただ、おちびちゃんについては、まりさがぱちゅりー種である自分を気遣い、食料を十分に蓄えてからにすることにした。
この時の判断が、後々まで影響を与えるとは、さすがにぱちゅりーには分からなかった。
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「むきゅ~、ご飯さんが足りなくて、ゆっくりできないわ・・・」
ある時、森の食料が不足するようになった。
その影響を受けて、ぱちゅりーはゆっくりできなくなっていた。
その影響を受けて、ぱちゅりーはゆっくりできなくなっていた。
「むっきゅぅ、唯でさえあまあまが無いのに、いっぱい食べることもできないなんて。貯めておいたご飯さんも、残りが少ないし・・・。
まりさがもっと狩が上手ければ、ゆっくりできるおちびちゃんだって沢山作れてたのに・・・
今じゃ群れの掟ですっきりに制限までかかっちゃったし・・・」
まりさがもっと狩が上手ければ、ゆっくりできるおちびちゃんだって沢山作れてたのに・・・
今じゃ群れの掟ですっきりに制限までかかっちゃったし・・・」
この食料不足のせいで臨時の群れが作られ、すっきり制限といったゆっくりできない掟ができてしまった。
掟を破ろうものならゆっくりできなくなる、などど言われてはぱちゅりーは取り合えず従うしかなかった。
掟を破ろうものならゆっくりできなくなる、などど言われてはぱちゅりーは取り合えず従うしかなかった。
「むっきゅうぅぅ。ゆっくりしたい、ぱちぇはもっともっとゆっくりしたいのに~!!」
最近では、ぱちゅりーは常に不機嫌でまったくゆっくりできない。
そしてそんな時に限って、過去のゆっくりできなかった記憶が蘇るのだ。
そしてそんな時に限って、過去のゆっくりできなかった記憶が蘇るのだ。
「なにがまりさの奴、食料の当てがある、よ!!体中に苦い汁をつけてきただけだったじゃないの!ぱちぇを怒りで沸騰死させる気なのかしら!
番になる前から浮気してそうなのを我慢してやったのに~!妥協するんじゃなかった~~!!」
番になる前から浮気してそうなのを我慢してやったのに~!妥協するんじゃなかった~~!!」
ぱちゅりーは番のまりさに対する不満を言いながら巣の中でジタバタと暴れる。
その不満の内容は、次に群れの集まりでの事に移ってゆく。
その不満の内容は、次に群れの集まりでの事に移ってゆく。
「あの生意気な奴!あんなバカな事を言うほど愚かだとは思わなかったわ!それじゃぱちぇがゆっくりできないじゃない!
それどころか、ぱちぇの考えに口を出すだなんて!!生意気なのよ~~!!」
それどころか、ぱちぇの考えに口を出すだなんて!!生意気なのよ~~!!」
ぱちゅりーはしばらく暴れていたが、ようやく我に返る。
「むっきゅ!!いけないいけない、ぱちぇは賢者なのよ。取り乱しちゃ駄目よ。こんな時は、ゆっくりできたことを思い出さないと・・・
・・・・・・・・・そう、そうよ。自分だけゆっくりしてたゲスなれいむが出て行ったじゃない。あれはゆっくりできたわ、そう、ゆっくりできたのよ」
・・・・・・・・・そう、そうよ。自分だけゆっくりしてたゲスなれいむが出て行ったじゃない。あれはゆっくりできたわ、そう、ゆっくりできたのよ」
しばらく経ち、ようやくぱちゅりーは落ち着くことができた。
「むきゅう、こんなゆっくりできない状態も、あと少しでお終いなのよ。
まりさが声かけをしてまわっているし、準備が整えばすぐにゆっくりできるようになるのよ・・・」
まりさが声かけをしてまわっているし、準備が整えばすぐにゆっくりできるようになるのよ・・・」
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「むきゅう、ここに来れるのも、今回で最後ね・・・」
ぱちゅりーは、両親の墓の前に来ていた。
ぱちゅりー達の準備ももうすぐ終る。今後は、確実にここには来れなくなってしまうだろう。
だからその前に、ぱちゅりーの愛する家族である両親が眠っているこの場所を訪れておきたかったのである。
墓を前に、ぱちゅりーは昔を思い出す。
旅をしていた頃の事、飾りにヒビが入った時の事、森に着いた時の事、両親が永遠にゆっくりしてしまった時の事、
様々な思い出がぱちゅりーの脳裏をよぎった。
ぱちゅりー達の準備ももうすぐ終る。今後は、確実にここには来れなくなってしまうだろう。
だからその前に、ぱちゅりーの愛する家族である両親が眠っているこの場所を訪れておきたかったのである。
墓を前に、ぱちゅりーは昔を思い出す。
旅をしていた頃の事、飾りにヒビが入った時の事、森に着いた時の事、両親が永遠にゆっくりしてしまった時の事、
様々な思い出がぱちゅりーの脳裏をよぎった。
「お父さん、お母さん。ぱちゅ、頑張るわ」
決意を新たにし、すぐに巣へと戻ることにする。
冬が来る前にどこかで落ち着かなければならないのだ。あまり時間は無駄にできない。
今も番のまりさが準備に頑張ってくれているのだ。
自分も大変だろうに、ぱちゅりーが両親の墓に行っておきたいという事を察してぱちゅりーに時間をくれた。
本当に、ぱちゅりーにはもったいないと思うくらいのまりさだ。
そんなまりさだからこそ、ぱちゅりーはまりさとずっと一緒にゆっくりしたいと思ったのだ。
そのためなら、他のゆっくりなど幾らでも我慢するし、何であろうと耐え切ってみせてやる。
両親が自分のことを何があっても守ってくれていたのは、今のぱちゅりーと同じ気持ちだったからだろう
そう思いながら巣の前まで移動したとき、
冬が来る前にどこかで落ち着かなければならないのだ。あまり時間は無駄にできない。
今も番のまりさが準備に頑張ってくれているのだ。
自分も大変だろうに、ぱちゅりーが両親の墓に行っておきたいという事を察してぱちゅりーに時間をくれた。
本当に、ぱちゅりーにはもったいないと思うくらいのまりさだ。
そんなまりさだからこそ、ぱちゅりーはまりさとずっと一緒にゆっくりしたいと思ったのだ。
そのためなら、他のゆっくりなど幾らでも我慢するし、何であろうと耐え切ってみせてやる。
両親が自分のことを何があっても守ってくれていたのは、今のぱちゅりーと同じ気持ちだったからだろう
そう思いながら巣の前まで移動したとき、
そこには番とは別のまりさと、ありす、れいむ、
そして『ぱちゅりー』がいた。
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「むっぎゅ~~!何なのこれは!!」
ぱちゅりーには目の前にあるものが信じられなかった。
ぱちゅりーの考えでは、ゆっくりできる食料が沢山あるはずだった。
なのに実際にあるのは、
ぱちゅりーの考えでは、ゆっくりできる食料が沢山あるはずだった。
なのに実際にあるのは、
「ぱちゅりー!こんなんじゃぜんぜんたりないよ!」
「これはあまあまなのぜ?む~しゃ・・・おえっぷ!にっが!」
「なによこれ!いなかものな、にがい草ばっかりじゃない!!」
「これはあまあまなのぜ?む~しゃ・・・おえっぷ!にっが!」
「なによこれ!いなかものな、にがい草ばっかりじゃない!!」
申し訳程度の少ない食料。しかもゆっくりできない苦い草ばかりで、まともな食料など殆ど無い。
「そ、そんな筈は無いわ!だ、だって、あいつらは・・・」
そうだ、そんな筈は無い。あの生意気なゆっくりとバカはどういうわけか飢えてはいなかった。
ならば、その巣にはゆっくりするには十分な量の食料があるはずだ。
それをゆっくりすべきぱちゅりーが貰うという完っ璧!な策だったはずなのに、これはどういう訳なのだ?
連れてきたゆっくり達(番のまりさ、その『友達』だというありすとれいむ)が、予定と違う光景にぱちゅりーを睨み付ける。
ならば、その巣にはゆっくりするには十分な量の食料があるはずだ。
それをゆっくりすべきぱちゅりーが貰うという完っ璧!な策だったはずなのに、これはどういう訳なのだ?
連れてきたゆっくり達(番のまりさ、その『友達』だというありすとれいむ)が、予定と違う光景にぱちゅりーを睨み付ける。
「ぱちゅりー、どういうことだぜ?」
「いなかもののやつらは、あまあまをためこんでるんじゃなかったの?」
「たべてもゆっくりできない草さんばっかりだよ?だましたの?」
「むきゅ!?違うわ!こ、これは・・・あ、あいつらが隠しているのよ!
自分達だけゆっくりしようだなんて、とんでもないゲスだわ、むきゅ!」
「いなかもののやつらは、あまあまをためこんでるんじゃなかったの?」
「たべてもゆっくりできない草さんばっかりだよ?だましたの?」
「むきゅ!?違うわ!こ、これは・・・あ、あいつらが隠しているのよ!
自分達だけゆっくりしようだなんて、とんでもないゲスだわ、むきゅ!」
ぱちゅりーは、無理があると感じる言い訳をとっさにする。が、しかし
「ゆ~、そうなの!?れいむのゆっくりをじゃましようだなんて、せいっさいがひつようだね!」
「なんていなかものなやつらなのかしら!」
「さがしてつかまえるんだぜ!」
「え、ええ。ゆるせないわ、むきゅ!(・・・バカでよかったわ)」
「なんていなかものなやつらなのかしら!」
「さがしてつかまえるんだぜ!」
「え、ええ。ゆるせないわ、むきゅ!(・・・バカでよかったわ)」
あまり賢くないゆっくり達は、あっさりとぱちゅりーの言ったことを信じた。
「でもまずは食べ物を探しましょう!
まだぱちぇが見つけた他の巣があるわ。そっちに行ってみるわよ!」
「「「ゆっくりわかったよ!」」」
まだぱちぇが見つけた他の巣があるわ。そっちに行ってみるわよ!」
「「「ゆっくりわかったよ!」」」
ここでは食料を見つけられなかったが、他に目星を付けて置いたゆっくりの巣はある。
あの生意気な奴の制裁もするが、まずは食料を確保しなくては。
そう思いながら巣から出ると、
あの生意気な奴の制裁もするが、まずは食料を確保しなくては。
そう思いながら巣から出ると、
そこには、『お飾りにヒビの入っているぱちゅりー』がいた。
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お飾りにヒビが入っている「傷あり」ぱちゅりーと、巣から出てくるところを見られたぱちゅりー達は、お互いに少しの間呆然としてしまった。
が、すぐに状況は動き出す。先に我に返った傷ありぱちゅりーが、ぱちゅりー達を問い質したのだ。
が、すぐに状況は動き出す。先に我に返った傷ありぱちゅりーが、ぱちゅりー達を問い質したのだ。
「貴方達、ぱちゅの巣で何をしてるの!」
「むきゅっきゅっきゅ。ぱちぇは運がいいわ。次の巣へ行くのは中止ね。
目の前の生意気なゆっくりから、食べ物をどこに隠したか言わせましょう」
「むきゅっきゅっきゅ。ぱちぇは運がいいわ。次の巣へ行くのは中止ね。
目の前の生意気なゆっくりから、食べ物をどこに隠したか言わせましょう」
ぱちゅりーの言葉を聞いて、その他のゆっくりが「にやり」と嫌な笑みを浮かべる。
「ゆへへ、わかったんだぜ、ぱちゅりー」
「おもったよりもよさそうなぱちゅりーねぇ。はくじょうさせたら、ありすに貸してくれない?」
「さっさとやっちゃおうよ。れいむ、はやくむ~しゃむ~しゃがしたいよ」
「おもったよりもよさそうなぱちゅりーねぇ。はくじょうさせたら、ありすに貸してくれない?」
「さっさとやっちゃおうよ。れいむ、はやくむ~しゃむ~しゃがしたいよ」
その表情と言葉から、不穏なことを考えていることが分かった傷ありぱちゅりーは声を荒げ、ぱちゅりー達を睨み付ける。
「貴方達、正気なの?この大変な時期に」
だが、ぱちゅりー達はお構いなくにじり寄って来る。
「そんなのぱちゅは知らないわ。大体あなたのような生意気なゆっくり、ムカつくのよ。後から来たよそ者のくせに!」
ぱちゅりーは傷ありぱちゅりーに嫌悪の表情を浮かべながら言う。それに対して傷ありぱちゅりーも言い返した。
「あら、それは結構ね。私も貴方のようなゆっくりは嫌いよ。
特に、親が取ってきてくれた食事に文句ばかり言って、夜中まで狩に行かせるような奴はね」
特に、親が取ってきてくれた食事に文句ばかり言って、夜中まで狩に行かせるような奴はね」
傷ありぱちゅりーとぱちゅりー達は、言い合いをしながらもお互いの距離を測り合っている。
「ぱちぇのことをゆっくりさせなかったクズで無能な親なんて、どうなってもぱちぇは知らないわよ」
「無能は貴方よ。まりさの助けが無かったら、越冬する前に飢えて親の後を追いかねなかったくせに」
「まりさ?・・・そういえば、お飾りにヒビのあるぱちゅりーのくせにぱちぇが昔っから目をつけていたまりさを横から取っていったわね」
「・・・よく言うわ、ぱちゅを泥棒みたいに。まりさのことを、自分がよりゆっくりするための道具位にしか思ってなかったくせに。
あの時ぱちゅが止めなければまりさも貴方の親みたいになるところだったわ。ぱちゅ、あの時の事を思い出すと未だに怒りを憶えるのよ」
「可笑しなことを言うわね。ぱちぇはゆっくりすべきゆっくりだからゆっくりできるのよ。
まりさにはそのぱちゅの手伝いをさせて上げたのだから、光栄に思って欲しいぐらいだわ!」
「・・・貴方、そんなんじゃ直ぐにゆっくりできなくなるわよ?」
「むきゃきゃ!何を言ってるのかしら!ぱちぇはもっともっとゆっくりするのよ!
むしろあなたの方こそゆっくりできなくしてやるわ!みんな!やっちゃいなさい!!」
「やれるものならやってみなさいな!返り討ちにしてあげる!!」
「無能は貴方よ。まりさの助けが無かったら、越冬する前に飢えて親の後を追いかねなかったくせに」
「まりさ?・・・そういえば、お飾りにヒビのあるぱちゅりーのくせにぱちぇが昔っから目をつけていたまりさを横から取っていったわね」
「・・・よく言うわ、ぱちゅを泥棒みたいに。まりさのことを、自分がよりゆっくりするための道具位にしか思ってなかったくせに。
あの時ぱちゅが止めなければまりさも貴方の親みたいになるところだったわ。ぱちゅ、あの時の事を思い出すと未だに怒りを憶えるのよ」
「可笑しなことを言うわね。ぱちぇはゆっくりすべきゆっくりだからゆっくりできるのよ。
まりさにはそのぱちゅの手伝いをさせて上げたのだから、光栄に思って欲しいぐらいだわ!」
「・・・貴方、そんなんじゃ直ぐにゆっくりできなくなるわよ?」
「むきゃきゃ!何を言ってるのかしら!ぱちぇはもっともっとゆっくりするのよ!
むしろあなたの方こそゆっくりできなくしてやるわ!みんな!やっちゃいなさい!!」
「やれるものならやってみなさいな!返り討ちにしてあげる!!」
ぱちゅりーの声を合図に、まず相手のまりさが傷ありぱちゅりーに飛び掛る。
「ゆっはぁ!くらうんだぜ!」
「甘い!」
「甘い!」
しかしそれを傷ありぱちゅりーは、口から小石をまりさの目に向けて吐き出すことで迎撃した。
「ぷっ!!!」
”ビシッ!!”
「ゆぎゃっふ!?おめめが!!まりさのひかりかがやくおめめが~~!!?」
”ビシッ!!”
「ゆぎゃっふ!?おめめが!!まりさのひかりかがやくおめめが~~!!?」
「ゆ~!よくもありすのダーリンを!」
「まりさのかたきはれいむがとるよ!ぱちゅりーはゆっくりしないでしねぇ!」
「まりさのかたきはれいむがとるよ!ぱちゅりーはゆっくりしないでしねぇ!」
それを見て残りの2匹が傷ありぱちゅりーに同時に攻撃をしかける。
「ゆっ!これならどう!」
「くらいなさい!いなかもの!」
「私をあまり舐めないでほしいわね!」
「くらいなさい!いなかもの!」
「私をあまり舐めないでほしいわね!」
その攻撃を傷ありぱちゅりーは意外なほどの身軽さで回避する。
ほぼ同時に傷ありぱちゅりーに襲い掛かっていたありすとれいむはその結果、
ほぼ同時に傷ありぱちゅりーに襲い掛かっていたありすとれいむはその結果、
「ゆぶっ!?」「ゆぼ!?」
お互いの攻撃が味方にぶつかってしまった。
その大きな隙を逃さずに傷ありぱちゅりーは、
その大きな隙を逃さずに傷ありぱちゅりーは、
「くらいなさい!」
「「ゆ!?」」「むきゅ!?」「おめめが!まりさのおめめが~!」
「「ゆ!?」」「むきゅ!?」「おめめが!まりさのおめめが~!」
「むきゅ!」
一目散にその場から逃げ出した。
「むきゅ?」
「ゆ?」
「あら?」
「いたい!!おめめが!おめめがいたい~!?」
「ゆ?」
「あら?」
「いたい!!おめめが!おめめがいたい~!?」
返り討ちにすると言い、攻撃するかのような素振りを見せた傷ありぱちゅりーであったが、多対一という危険を冒そうとはしなかったのだ。
傷ありぱちゅりーの威勢から、まさかさっさと逃げ出すとは思っていなかったぱちゅりー達はあっけにとられてしまう。
傷ありぱちゅりーの威勢から、まさかさっさと逃げ出すとは思っていなかったぱちゅりー達はあっけにとられてしまう。
「むきゃ!?追うのよ!追って捕まえなさい!」
「ゆ!?」
「いけない、にげられたわ!」
「たすけて~!いたい!おめめがいたくて死んじゃう!!だれかまりさをたすけて~!!」
「ゆ!?」
「いけない、にげられたわ!」
「たすけて~!いたい!おめめがいたくて死んじゃう!!だれかまりさをたすけて~!!」
我に返ったぱちゅりーの指示を受け、痛みに転げまわっているまりさを残し、ありすとれいむは傷ありぱちゅりーを慌てて追いかけ始めた。
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「ゆっがー!まて~!!」
「まちないさい!今ならゆるさなくはないわよ!」
「むっきゅ!むっきゅ!」
「まちないさい!今ならゆるさなくはないわよ!」
「むっきゅ!むっきゅ!」
ありすとれいむの2匹は傷ありぱちゅりーを追いかけていた。
追いかけるのに少し間が空いたが、2匹は貧弱なぱちゅりーなどすぐに捕まえられると思っていた。
しかし、実際にはなかなか捕まえられずにいた。それには幾つか理由がある。
まず、運動能力に優れたまりさがいないこと。まりさは先ほどの巣の前に置いてきてしまった。
次に、傷ありぱちゅりーの体力と身体能力が、攻撃を避けた時に見せたようにぱちゅりー種にしては高いこと。
そして、逃げるのに全く迷いが無いことだ。まるで何度も通って熟知しているかのように逃げるのに適した道を選んで逃げている。
追いかけるのに少し間が空いたが、2匹は貧弱なぱちゅりーなどすぐに捕まえられると思っていた。
しかし、実際にはなかなか捕まえられずにいた。それには幾つか理由がある。
まず、運動能力に優れたまりさがいないこと。まりさは先ほどの巣の前に置いてきてしまった。
次に、傷ありぱちゅりーの体力と身体能力が、攻撃を避けた時に見せたようにぱちゅりー種にしては高いこと。
そして、逃げるのに全く迷いが無いことだ。まるで何度も通って熟知しているかのように逃げるのに適した道を選んで逃げている。
「まて、いいかげんにげるな~!」
「このいなかもの~!!・・・?・・・・・・!まちなさい、れいむ!!」
「ゆ!どうしたのありす、はやくあいつをつかまえないと!」
「これ以上はまずいわ!道がわからなくなる!」
「ゆ?・・・ゆゆゆ!」
「このいなかもの~!!・・・?・・・・・・!まちなさい、れいむ!!」
「ゆ!どうしたのありす、はやくあいつをつかまえないと!」
「これ以上はまずいわ!道がわからなくなる!」
「ゆ?・・・ゆゆゆ!」
逃げ続けている傷ありぱちゅりーは、ありすとれいむが普段行動している範囲を超えようとしていた。
「ゆ、ゆ~。ど、どうしよう」
「迷っちゃうのは、とかいはじゃないわ・・・」
「迷っちゃうのは、とかいはじゃないわ・・・」
2匹はこのまま傷ありぱちゅりーを追いかけて自分達が迷ってしまうことを恐れた。
傷ありぱちゅりーを捕まえても、ゆっくりプレイスに戻ることが出来なければ意味が無いのだ。
傷ありぱちゅりーを捕まえても、ゆっくりプレイスに戻ることが出来なければ意味が無いのだ。
「ゆ~、ぱちゅりーは他にもごはんの当てがあるって言ってたよ」
「なら、ムリすることはないわよね?」
「そうだよ!もうほっといて戻ろうよ」
「そうね、そうしましょ」
「なら、ムリすることはないわよね?」
「そうだよ!もうほっといて戻ろうよ」
「そうね、そうしましょ」
結局2匹は追いかけることを諦めて、来た道を戻り始めた。
まだ他に食料を手に入れる手段があるなら、ここで傷ありぱちゅりーを無理して追う意味は少ないとの判断だ。
まだ他に食料を手に入れる手段があるなら、ここで傷ありぱちゅりーを無理して追う意味は少ないとの判断だ。
「ぜひゅ~、ぜひゅ~・・・上手く撒けたようね・・・まりさの所に行かないと・・・・・・でも、少し、きゅ、休憩を・・・むぎゅぅ」
実は余裕の少なかった傷ありぱちゅりーは、相手が諦めてくれたことにホッとしつつ、へたれ込んでしまうのだった。
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大した傷じゃなかったまりさが落ち着くのを待っていると、ありすとれいむが戻ってきた。
「?・・・あの生意気なぱちゅりーはどうしたの?」
「にげられちゃったよ。でもいいよね!」
「それよりも、うごいたらおなかが空いちゃったわ。ぱちゅりー、ご飯さんをちょうだい!」
「(こ、この役立たずがぁ!)そ、そうね。それじゃあ次の巣へ行きましょうか」
「にげられちゃったよ。でもいいよね!」
「それよりも、うごいたらおなかが空いちゃったわ。ぱちゅりー、ご飯さんをちょうだい!」
「(こ、この役立たずがぁ!)そ、そうね。それじゃあ次の巣へ行きましょうか」
あの生意気なぱちゅりーに逃げられるとは、どれだけ無能なんだと思うが、確かにぱちゅりーもお腹が空いている。
さっさと次の巣へ行きお腹いっぱいあまあまをむ~しゃむ~しゃしなくては、ぱちゅりーがゆっくりできない。
さっさと次の巣へ行きお腹いっぱいあまあまをむ~しゃむ~しゃしなくては、ぱちゅりーがゆっくりできない。
「むきゅ!ここが次の巣よ!」
「だれもいないみたいね」
「ならまりさがむ~しゃむ~しゃしてもいいんだぜ!」
「・・・にがい草しかないみたいだよ?」
「だれもいないみたいね」
「ならまりさがむ~しゃむ~しゃしてもいいんだぜ!」
「・・・にがい草しかないみたいだよ?」
次の巣へ着いたが、そこにはゆっくりも食料もなかった。仕方ないのでぱちゅりー達は次の巣へ行く。
・
・
・
・
・
「さぁ、ここよ!」
「やっぱりだれもいないわね」
「・・・ご飯さんは・・・これもないんだぜ」
「・・・」
「むきゅ!?ま、まだあるわ!」
「やっぱりだれもいないわね」
「・・・ご飯さんは・・・これもないんだぜ」
「・・・」
「むきゅ!?ま、まだあるわ!」
次の次の巣へ着いたが、やはりゆっくりも食料も無い。
ぱちゅりー達の間に若干怪しい雰囲気が漂い始めながらも、次へと向かう。
ぱちゅりー達の間に若干怪しい雰囲気が漂い始めながらも、次へと向かう。
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「こ、今度こそ!」
「だ~れもいないわ・・・」
「な~んにもないんだぜ・・・」
「にがい草ばっかで、ぜんぜんゆっくりできないよ・・・」
「むぎゃ~~!?」
「だ~れもいないわ・・・」
「な~んにもないんだぜ・・・」
「にがい草ばっかで、ぜんぜんゆっくりできないよ・・・」
「むぎゃ~~!?」
やっぱり其処には何も無く、それはぱちゅりーが目星を付けていた巣全てで同じであった。
「・・・・・・む、むきゅ~・・・」
「ぱちゅりー、つぎは?」
「もうないのかぜ?」
「どこにもなんもなかったね?」
「ぱちゅりー、つぎは?」
「もうないのかぜ?」
「どこにもなんもなかったね?」
全ての巣を見終わった頃には、ぱちゅりー達の間にあった怪しい雰囲気は明確な疑惑に変わっていた。
「ぱちゅりー・・・」
「ちょっと・・・」
「やっぱり、れいむたちをだましたんだね」
「むきゅ!?ち、違うわ、これは何かの間違いよ!ぱちぇを陥れる罠なのよ!!」
「ちょっと・・・」
「やっぱり、れいむたちをだましたんだね」
「むきゅ!?ち、違うわ、これは何かの間違いよ!ぱちぇを陥れる罠なのよ!!」
まりさ達がぱちゅりーを問いただす。ぱちゅりーは言い訳をするが、今度はまりさ達は信じようとしない。
むしろ慌てているぱちゅりーを見て、疑惑が確信になり、そして殺意へと変化した。
むしろ慌てているぱちゅりーを見て、疑惑が確信になり、そして殺意へと変化した。
「だまるんだぜ!まりさをだましたゲスなぱちゅりーはゆっくりしないでしねぇ!!」
「このいなかものがぁ!!」
「ゲスはせいっさいだよ!」
「むぎゅば!!?や、やめゴブッ!こんなことしてゴバッ!たすけてゲバッ!」
「「「ゆっくりしないでしね!ゆっくりしないでしねぇ!!」」」
「このいなかものがぁ!!」
「ゲスはせいっさいだよ!」
「むぎゅば!!?や、やめゴブッ!こんなことしてゴバッ!たすけてゲバッ!」
「「「ゆっくりしないでしね!ゆっくりしないでしねぇ!!」」」
ぱちゅりーはまりさ達によって何度も踏みつけられる。それにより堪らずぱちゅりーは中身を吐き出してゆく。
まりさ達はぱちゅりーの中身塗れになっても止まらずに踏み続ける。そしてついに、ぱちゅりーは致命的な量の中身を吐き出してしまう。
まりさ達はぱちゅりーの中身塗れになっても止まらずに踏み続ける。そしてついに、ぱちゅりーは致命的な量の中身を吐き出してしまう。
「む、むぎゅ・・・ゴ、ゴボッ・・・」
「ふん!いなかものにはお似合いね!」
「れいむをゆっくりさせないぱちゅりーなんて要らないよ!」
「こんなんと番になるなんてまりさもバカだったんだぜ!・・・ゆ?ゆゆ?」
「ふん!いなかものにはお似合いね!」
「れいむをゆっくりさせないぱちゅりーなんて要らないよ!」
「こんなんと番になるなんてまりさもバカだったんだぜ!・・・ゆ?ゆゆ?」
その時、体を生クリーム塗れになっていたまりさの口に、偶然それが入ってしまう。
幾度にも渡る踏みつけの苦痛から十分に甘くなっている中身を食べてしまったのだ。
甘いものには目が無いゆっくりである、そうなると当然のように・・・
幾度にも渡る踏みつけの苦痛から十分に甘くなっている中身を食べてしまったのだ。
甘いものには目が無いゆっくりである、そうなると当然のように・・・
「ゆゆ!?これは、あまあまだ!!」
「あまあま!?」
「!れいむのだよ!!それはぜんぶれいむのだよ!」
「あまあま!?」
「!れいむのだよ!!それはぜんぶれいむのだよ!」
ぱちゅりーの中身が口に入ったまりさは、思わず声を上げてしまう。
その内容を聞いた残りの2匹も、奪い合うようにぱちゅりーの中身を食べ始めた。
その内容を聞いた残りの2匹も、奪い合うようにぱちゅりーの中身を食べ始めた。
「ゆが~~!!このあ”まあ”まはまりざのものなんだぜ~!!」
「むほ~!!これはとかいばなありずがだべるのにふさわじいのよ~!!」
「じゃまだ~!!こごにあるのばぜんぶでいぶのものだ~~!!」
「むほ~!!これはとかいばなありずがだべるのにふさわじいのよ~!!」
「じゃまだ~!!こごにあるのばぜんぶでいぶのものだ~~!!」
まりさ達は、少しでも多くあまあまを食べようと他のゆっくりに躊躇無く攻撃し、押しのける。
「どげっ!あ”まあ”ま!あ”まあ”ま~!!」
「ここにもある!あ”まあ”ま!!(ガブリッ!)」
「ゆぎゃ~!ありすの、ありすのかおが~!!?」
「ここにもある!あ”まあ”ま!!(ガブリッ!)」
「ゆぎゃ~!ありすの、ありすのかおが~!!?」
その内に今度は相手の体についている生クリームを食べようと相手ごと喰らいついていく。
「ゆ”っゆ”っゆ”っ」
「ど、どがいばぁ・・・」
「もっど、ゆっくりしたかっだよ・・・」
「ど、どがいばぁ・・・」
「もっど、ゆっくりしたかっだよ・・・」
そんな地獄絵図は、やがて全てのゆっくりが永遠にゆっくりしてしまったことで終った。
「・・・むきゅ、ゴボッ、どうして・・・」
ぱちゅりーはまだ生きていた。しかし体に負った傷は致命的であり、すぐにまりさ達の後を追いそうである。
ぱちゅりーは自分でももう長くは無いことを理解していた。理解していたが故に、死を拒絶して生の渇望を叫ぶ。
ぱちゅりーは自分でももう長くは無いことを理解していた。理解していたが故に、死を拒絶して生の渇望を叫ぶ。
「い、いやよ・・・ぱちぇは、もっと・・・もっともっと・・・ゆっくり、ゆっくりしたいのよ・・・・・・
もっと・・・美味しい・・・ご飯を・・・もっと・・・・・・いっぱい食べて・・・もっと綺麗な・・・お家で・・・もっとかっこいい番を得て・・・
ゆっくりできる・・・・・・・・・おちびちゃんも・・・いっぱい・・・・・・もっと・・・もっと・・・・・・もっ・・・と・・・・・・もっ・・・・・・・・・」
もっと・・・美味しい・・・ご飯を・・・もっと・・・・・・いっぱい食べて・・・もっと綺麗な・・・お家で・・・もっとかっこいい番を得て・・・
ゆっくりできる・・・・・・・・・おちびちゃんも・・・いっぱい・・・・・・もっと・・・もっと・・・・・・もっ・・・と・・・・・・もっ・・・・・・・・・」
しかしその叫びに意味は無く、刻一刻とぱちゅりーは死へと近づいてゆく。
結局ぱちゅりーは、もっともっとゆっくりしたいと願いながら、
結局ぱちゅりーは、もっともっとゆっくりしたいと願いながら、
「むぎゃ・・・もっど、ゆっぐりじだがった・・・」
永遠にゆっくりするその時まで、ゆっくりできなかった事を嘆き続けていた。
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「ぱちゅりー、ただいま!」
「お帰りなさい、まりさ。怪我は無い?」
「ゆっ、大丈夫だよ。はい、これが今日取れた食料だよ」
「あらいっぱい。これなら明日には次の場所に行く用意ができそうね」
「お帰りなさい、まりさ。怪我は無い?」
「ゆっ、大丈夫だよ。はい、これが今日取れた食料だよ」
「あらいっぱい。これなら明日には次の場所に行く用意ができそうね」
ぱちゅりーは今、かつてのように旅をしている。ぱちゅりーが準備をしていた方法とはこれである。
森で食料不足が起こった時、ぱちゅりーは昔の旅先での経験から、この問題はゆっくりが居る分だけ長引き酷くなることがすぐに分かった。
そこで臨時の群れが出来た時、事態が致命的な状態になる前に旅立つということを提案した。
むろん旅には危険が付きものなので難色を示したゆっくりの方が多かったが、いくつかのゆっくり達は同意をし、すぐ旅立って行った。
問題は、当ゆんは旅立ちたいのだが先立つ食料が無いもの、どうしても森を捨てられずに残る選択をしたものたちの食料であった。
森で食料不足が起こった時、ぱちゅりーは昔の旅先での経験から、この問題はゆっくりが居る分だけ長引き酷くなることがすぐに分かった。
そこで臨時の群れが出来た時、事態が致命的な状態になる前に旅立つということを提案した。
むろん旅には危険が付きものなので難色を示したゆっくりの方が多かったが、いくつかのゆっくり達は同意をし、すぐ旅立って行った。
問題は、当ゆんは旅立ちたいのだが先立つ食料が無いもの、どうしても森を捨てられずに残る選択をしたものたちの食料であった。
「はい、それじゃあ今日のご飯にしましょう」
「ゆ~、やっぱり、あの草を混ぜるの?」
「少しの間の我慢よ、まりさ。それに苦い草さんでも、慣れると意外といけるわよ?」
「ゆん、そうだね。我がまま言ってる場合じゃないもんね。・・・でもやっぱりまだ苦い~」
「ゆ~、やっぱり、あの草を混ぜるの?」
「少しの間の我慢よ、まりさ。それに苦い草さんでも、慣れると意外といけるわよ?」
「ゆん、そうだね。我がまま言ってる場合じゃないもんね。・・・でもやっぱりまだ苦い~」
その問題をこのぱちゅりーは、かつてまりさの妹のれいむが食べていたという草を利用することで解決を図った。
そのまま食べるには苦すぎる草を、他の食料に混ぜたりゆっくりの唾液に漬けておくことで緩和し、何とか食べられるようにしたのだ。
これで昔に比べれば食事の味は下がるが、代わりに毎日十分な量を食べることができる。当面の食料確保の目途が付いたのだ。
できれば当のれいむに話を聞いて、どの草が苦味が少ないかなどの情報を聞きたかったが、ぱちゅりーがその方法を考えた時には旅立った後であった。
(この方法を話した時、なぜかまりさに「疑ってごめん」と謝られたが、ぱちゅりーには意味が分からなかった)
そのまま食べるには苦すぎる草を、他の食料に混ぜたりゆっくりの唾液に漬けておくことで緩和し、何とか食べられるようにしたのだ。
これで昔に比べれば食事の味は下がるが、代わりに毎日十分な量を食べることができる。当面の食料確保の目途が付いたのだ。
できれば当のれいむに話を聞いて、どの草が苦味が少ないかなどの情報を聞きたかったが、ぱちゅりーがその方法を考えた時には旅立った後であった。
(この方法を話した時、なぜかまりさに「疑ってごめん」と謝られたが、ぱちゅりーには意味が分からなかった)
この方法でぱちゅりー自身も旅立つ準備を進めており、襲撃を受けたのはちょうど皆で旅立つ日、
巣に残した僅かな食料も持っていこうと巣に戻った時であった。
幸いにも無傷で切り抜けることができたぱちゅりーは、そのまま巣には戻らずにまりさが待つ場所へと向かい、すぐに旅立つことにした。
そうして現在、かつての経験を生かしながら新しいゆっくりプレイスを求めて旅を続けている。
巣に残した僅かな食料も持っていこうと巣に戻った時であった。
幸いにも無傷で切り抜けることができたぱちゅりーは、そのまま巣には戻らずにまりさが待つ場所へと向かい、すぐに旅立つことにした。
そうして現在、かつての経験を生かしながら新しいゆっくりプレイスを求めて旅を続けている。
「ぱちゅりー、毎日大変だけど、大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ、まりさ。ぱちゅはゆっくりできてるわ」
「ええ、大丈夫よ、まりさ。ぱちゅはゆっくりできてるわ」
ぱちゅりーは本当に今、ゆっくりできていた。
旅を続けている自分には、おちびちゃんを作る機会はまだ無いし、永遠にゆっくりするまでに出来るかどうかも不明だ。
とりあえずの食事はあるが、旅には危険が多い。それは小さい頃から分かっている。
食事も寝る場所も毎日移動しながら探さないといけないだろう、天候にも注意を払わないといけない、外敵も森とは比較にならないほど多い。
森で暮らしていた頃とは無い無い尽くしの足りないものばかりだ。
旅を続けている自分には、おちびちゃんを作る機会はまだ無いし、永遠にゆっくりするまでに出来るかどうかも不明だ。
とりあえずの食事はあるが、旅には危険が多い。それは小さい頃から分かっている。
食事も寝る場所も毎日移動しながら探さないといけないだろう、天候にも注意を払わないといけない、外敵も森とは比較にならないほど多い。
森で暮らしていた頃とは無い無い尽くしの足りないものばかりだ。
しかし、まりさがいる。
愛する家族のまりさと一緒にいられるのなら、ぱちゅりーはそれでよい。
それで十分すぎるほど満足なゆっくりができる。
愛する家族のまりさと一緒にいられるのなら、ぱちゅりーはそれでよい。
それで十分すぎるほど満足なゆっくりができる。
「まりさ、ゆっくりしていってね」
「ゆ?ゆん!ぱちゅりーもゆっくりしていってね!」
「ゆ?ゆん!ぱちゅりーもゆっくりしていってね!」
ぱちゅりーには、不満など何もなかった。
~終~
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anko2658 もの好きなゆっくりの日常
anko2677 アグレッシブてるよ
anko2682 オーソドックスなものたち
anko2704 アクティブこまち
anko2711 妖精たちの幻想郷
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