ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2758 作ろう!ドスまりさ!
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ankoss
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『作ろう!ドスまりさ!』 15KB
ギャグ 実験 飼いゆ ドスまりさ 現代 独自設定 うんしー 若干ギャグ要素もいれてみましたが、自分にギャグの才能は無いことに気付きました
ギャグ 実験 飼いゆ ドスまりさ 現代 独自設定 うんしー 若干ギャグ要素もいれてみましたが、自分にギャグの才能は無いことに気付きました
男は考えていた。どうすれば”あの”ゆっくりを飼う事ができるのか。
金は一般的な銀バッジ希少種を購入できる程度の資金なら持っている。仕切りのしっか
りした庭は、田舎らしく大変広く、ストレスに弱く、狭い部屋の中では飼うことができな
いゆっくりでも、余裕を持って飼う事ができる。
りした庭は、田舎らしく大変広く、ストレスに弱く、狭い部屋の中では飼うことができな
いゆっくりでも、余裕を持って飼う事ができる。
これだけのお金、そして充分な環境を以てしても、飼う事が困難なゆっくりとは、一体
何なのだろうか。
何なのだろうか。
『ドスまりさ』
所謂巨大化したまりさ種である。大きさは小さい物で二メートル、大きな物では七メー
トル以上の個体も確認されている。通常のまりさ種には無い様々な能力も持ち合わせてお
り、その代表が『ドススパーク』である。ドスまりさの頭の上に生えてくる特殊なきのこ
を咀嚼し、ある程度のチャージ後に放たれるその熱線は、ゆっくりを跡形も無く消滅させ
る事が出来ると言われている。ただし、人間や他の生物、無機物に対しては、まったくダ
メージを与えることができない。都市伝説においては、人間ですら跡形もなく吹き飛ばせ
るドススパークを放つドスまりさがいると言われているが、未だにその姿を見た者はいな
い。
トル以上の個体も確認されている。通常のまりさ種には無い様々な能力も持ち合わせてお
り、その代表が『ドススパーク』である。ドスまりさの頭の上に生えてくる特殊なきのこ
を咀嚼し、ある程度のチャージ後に放たれるその熱線は、ゆっくりを跡形も無く消滅させ
る事が出来ると言われている。ただし、人間や他の生物、無機物に対しては、まったくダ
メージを与えることができない。都市伝説においては、人間ですら跡形もなく吹き飛ばせ
るドススパークを放つドスまりさがいると言われているが、未だにその姿を見た者はいな
い。
このドスまりさは通常のペットショップでは取り扱っていない。
その理由の一つは、ドスまりさの大きさである。小さい個体で二メートルを超えるドス
まりさを展示、保管できるスペースは、ペットショップには無いのである。
まりさを展示、保管できるスペースは、ペットショップには無いのである。
もう一つは価格である。存在する個体数はそれなりに確認されており、希少種の中には
ドスまりさより数が確認されていないゆっくりが多々存在する。それでもドスまりさの値
段が、希少種の中でも特に希少な個体と同程度である理由は、量産技術が確立されていな
い事と、運搬に掛かるコストが膨大だからである。加工所ではドスまりさを繁殖させる技
術が確立されていない。何故なら、希少種を親にして子を産ませた場合、低確率でも生ま
れてくる希少種と違って、ドスまりさはまりさが突然変異で変化する物である。突然変異
のメカニズムは解明されておらず、加工所では量産が不可能なのだ。そうなると、必然的
にドスまりさを手に入れるためには野生の個体を捕まえる事になるのだが、ドスまりさは
基本的には山の奥に生息しているゆっくりなので、そこから数メートルにもなる巨体を輸
送する費用は、莫大な物となる。更に食事の量も通常のゆっくりの何倍も必要となり、維
持費がかかる。このような理由から、ドスまりさは市場に出回る事が殆ど無く、稀に出回
ったとしても、数百万を超える価格になってしまい、一般人ではとても手が出せないので
ある。
ドスまりさより数が確認されていないゆっくりが多々存在する。それでもドスまりさの値
段が、希少種の中でも特に希少な個体と同程度である理由は、量産技術が確立されていな
い事と、運搬に掛かるコストが膨大だからである。加工所ではドスまりさを繁殖させる技
術が確立されていない。何故なら、希少種を親にして子を産ませた場合、低確率でも生ま
れてくる希少種と違って、ドスまりさはまりさが突然変異で変化する物である。突然変異
のメカニズムは解明されておらず、加工所では量産が不可能なのだ。そうなると、必然的
にドスまりさを手に入れるためには野生の個体を捕まえる事になるのだが、ドスまりさは
基本的には山の奥に生息しているゆっくりなので、そこから数メートルにもなる巨体を輸
送する費用は、莫大な物となる。更に食事の量も通常のゆっくりの何倍も必要となり、維
持費がかかる。このような理由から、ドスまりさは市場に出回る事が殆ど無く、稀に出回
ったとしても、数百万を超える価格になってしまい、一般人ではとても手が出せないので
ある。
男は言った。
「そうだ。買えないのならば、作ってやれば良いんだ」
一 合体させてみよう!
男は近場の野良ゆっくりの群れから、まりさ種ばかりを八匹程集めてきた。
「ばりざをごごがらだぜええええええ!」
「じじいはさっさとあまあまをもってこい! たくさんでいいよ!」
「おでがいじまず! まりざをここからだしてください! まりざにはかぞくがいるん
です!」
です!」
「くそどれいいいいい! まりささまをこんなところにとじこめて、どうなるのかわか
ってるのかああああああああ!?」
ってるのかああああああああ!?」
「せまいいいいいい! ゆっくりできないいいい! おにいさん、ゆっくりさせてよお
おおお!」
おおお!」
「までぃざがわるいごどじだならあやまりまずうううううう! おねがいだからだじで
ええええ!」
ええええ!」
「せまいんだぜえええええ! ゆっくりできないんだぜええええ! くそじじいはゆっ
くりしてないでじねえええええ!」
くりしてないでじねえええええ!」
「(さわいでもしかたがないんだぜ。どうせまりさはここでしぬのぜ)」
それぞれが好き勝手に喚いている。中には善良な個体も混じっているようだが、男から
すれば関係ない。
すれば関係ない。
(そう、お前たちはこれから一つになるんだ。ドスまりさになるんだよ……)
男が巨大な透明な箱の中から、近くにいたまりさ二匹を取り出す。
「なにじでるんだくぞどれいいいいい! まりささまのこうきなからだにさわるんじゃ
ないいいいい!」
ないいいいい!」
「ごべんなざいいいい! ごろざないでえええ! までぃざをゆるじでええええ!」
喚く二匹の頬をくっ付ける。二匹は若干発情したのか、多少息が荒くなっている。そん
な事はお構いなしに、男は二匹をくっつける力をどんどん強めていく。
な事はお構いなしに、男は二匹をくっつける力をどんどん強めていく。
「いだいいいいいいい! ふざけるなくそどれいいいいい!」
「もうやべでええええええ! ゆっぐりさせでえええええ!」
グシャッ!
ついに二匹は潰れて、物言わぬ餡子の塊となった。
「「「「「ゆ、ゆぎゃああああああああああああああ!!!!!」」」」」
こうなる事が分かっていた一匹を除いて、二匹が潰れるのを見たゆっくり達は、透明な
壁に阻まれながらも、必死に逃げようとする。それが無駄な行為であるとも知らずに。
壁に阻まれながらも、必死に逃げようとする。それが無駄な行為であるとも知らずに。
グシャッ!
ゴシュ!
グチュッ!
ニュチョッ!
ベチャ!
ニュルッ!
ついには八匹とも、物言わぬ餡子の塊へと変化した。それを見て男はつぶやく。
「やっぱり八匹を合体させてもドスまりさにはならないか。キングス◯イムのようには
いかないな」
いかないな」
当たり前である。
二 膨らませてみよう!
再び近場の野良の群れへと赴き、その中でも特に健康状態の良い、ふっくらつやつやの
まりさを連れてきた。
まりさを連れてきた。
「まりさはむれでいちばんのびゆっくりなんだよ! かわいいかわいいまりさには、も
ちもちで、ぴっかぴかのかいゆっくりのおよめさんがひつようなんだよ! どれいはさっ
さとおよめさんをもってきてね!」
ちもちで、ぴっかぴかのかいゆっくりのおよめさんがひつようなんだよ! どれいはさっ
さとおよめさんをもってきてね!」
お嫁さんを持ってくる代わりに、まりさの口に自転車の空気入れのチューブをぶちこん
で、空気が外に漏れないようにしっかりと塞ぐ。
で、空気が外に漏れないようにしっかりと塞ぐ。
「んー!!! んーーー!!!!」
まりさが何か言いたげだが、塞がった口では言葉にならない。男はお構いなしに、まり
さに空気を送り込み始める。
さに空気を送り込み始める。
――しゅこっ……しゅこっ……
まりさの体が徐々に膨らんでいく。元々バレーボールサイズであった体は、今ではバス
ケットボールサイズへと膨れ上がった。
ケットボールサイズへと膨れ上がった。
――しゅっこ……しゅっこ……
まりさの大きさはバランスボール程になった。帽子には伸縮性は無いのか、大きくなる
過程でまりさの頭からこぼれ落ち、今は足元に転がっている。それにしても、まりさの顔
が真っ赤だ。そろそろ限界が近いのではないだろうか。
過程でまりさの頭からこぼれ落ち、今は足元に転がっている。それにしても、まりさの顔
が真っ赤だ。そろそろ限界が近いのではないだろうか。
――しこ……しこ……パァァァァァァァン!!!!!
一メートルを超えた辺りで限界がきたのだろうか。まりさは破裂音と共に、中身の餡子
を飛び散らせて絶命した。
を飛び散らせて絶命した。
「惜しい、あともう少しでドスになれたかもしれないのにな……実に残念だ」
結果は失敗だったが、お兄さんは確かな手応えを感じていた。
三 思い上がらせてみよう!
ドスを見たことの無いはゆっくり多い。そんなゆっくりの間では、ドスが実際にどんな
物なのか知られていない場合が多く、そのような地域のゆっくりの間では、ドスに関する
様々な都市伝説が存在しているらしい。そんな都市伝説の中で一番多いのが、『ドスは地
球最強の生物であり、人間ですら奴隷にできる』という物である。では、この都市伝説通
りの環境を与えたら、ゆっくり特有の思い込みによって、ドスに進化するのではないかと
考えた。
物なのか知られていない場合が多く、そのような地域のゆっくりの間では、ドスに関する
様々な都市伝説が存在しているらしい。そんな都市伝説の中で一番多いのが、『ドスは地
球最強の生物であり、人間ですら奴隷にできる』という物である。では、この都市伝説通
りの環境を与えたら、ゆっくり特有の思い込みによって、ドスに進化するのではないかと
考えた。
男の目の前には、今にも生まれ落ちそうな実ゆが実った茎が一本。先ほど野良の群れの
植物妊娠していたれいむからもぎ取ってきたばかりの物だ。必要なまりさ一匹以外はすべ
て間引き、特濃オレンジジュースに浸してあるので、栄養状態は完璧である。
植物妊娠していたれいむからもぎ取ってきたばかりの物だ。必要なまりさ一匹以外はすべ
て間引き、特濃オレンジジュースに浸してあるので、栄養状態は完璧である。
実ゆがプルプルと震えだした。どうやら生まれるようである。
――プルプル……ぽとっ!
「ゆっきゅちしちぇいっちぇにぇ!」
「おはようございます、まりさ様」
「ゆゆっ……?」
男は自分がまりさの奴隷である事、まりさはこの世のすべての生物を統べる王として生
まれてきた事など、あること無いことを吹きこんでいった。そんなまりさが勘違いしてゲ
ス化するのは必然的であった。
まれてきた事など、あること無いことを吹きこんでいった。そんなまりさが勘違いしてゲ
ス化するのは必然的であった。
―― 一年後
「おはようございます、まりさ様」
「このくそどれいいいい! まりさ様じゃないって、このまえいったんだぜえええええ
えええ? ゆいいつしんすーぱーごっどまりささまなんだぜえええええええ?」
えええ? ゆいいつしんすーぱーごっどまりささまなんだぜえええええええ?」
「申し訳ございません。唯一神スーパーゴッドまりさ様」
「わかればいいんだぜぇ……」
成体まりさとなった例の赤まりさは、見事にゲス化していた。ゲス化というよりも、ド
ゲス化と言ったほうが正しいだろうか。
ゲス化と言ったほうが正しいだろうか。
「そういえば、どれい。まりさのぜんせかいせいふくけいかくは、どのぐらいすすんで
いるんだぜぇ……?」
いるんだぜぇ……?」
「はい、まりさ様。只今、全世界の二十五パーセントがまりさ様の支配下に入っており
ます」
ます」
「おそすぎるのぜえええええ? もうめいれいしてからふつかもたってるのぜええええ
えええ? ゆっくりしてないで、はやくすすめるんだぜ! それに、まりささまじゃなく
て、たいようしんびっぐばんまぐなむまりささまだっていったのぜええええ?」
えええ? ゆっくりしてないで、はやくすすめるんだぜ! それに、まりささまじゃなく
て、たいようしんびっぐばんまぐなむまりささまだっていったのぜええええ?」
「申し訳ございません。太陽神ビッグバンマグナムまりさ様」
「わかればいいんだぜぇ……」
言っている事がさっきと違っているが、ゆっくりなので仕方がない。
「ふんっ……いいか? まりささまは、どすまりさなんだぜ? どすまりさはこのよを
すべるおうさまなんだぜ。どれいはもっとまりささまにつくすべきなのぜ」
すべるおうさまなんだぜ。どれいはもっとまりささまにつくすべきなのぜ」
「――半年だ……」
「ゆっ……?」
ドゴオオッ!
「ゆべええええええっ!?」
渾身の右ストレートを食らって、ドゲスまりさの体が宙を舞う。やったのは勿論、男で
ある。
ある。
「なにするんだぜえええええええ!? まりさはおうなんだぜ!? どすまりさなんだ
ぜ!?」
ぜ!?」
「半年間、その台詞を我慢して聞き続けたよ…… いつの日か、本当のドスまりさにな
ってくれるんじゃないかと期待しながらな…… でも、お前は一向にドスまりさになる事
はなかった。俺は耐えたよ、よく耐えたと思う。自分がドスだとか、王だとか、そんな妄
言を吐くドゲスまりさの相手を、俺は良く頑張ったよ……」
ってくれるんじゃないかと期待しながらな…… でも、お前は一向にドスまりさになる事
はなかった。俺は耐えたよ、よく耐えたと思う。自分がドスだとか、王だとか、そんな妄
言を吐くドゲスまりさの相手を、俺は良く頑張ったよ……」
男がこの一年間、特にまりさが自分の事を”ドス”と呼び出してから、より献身的にド
ゲスまりさに尽くした。すべてはドゲスまりさが本当にドスまりさになる日のために。
ゲスまりさに尽くした。すべてはドゲスまりさが本当にドスまりさになる日のために。
「しかし、お前はドスにはならなかった。ドゲスとしては、日々成長し続けたがな」
男は淡々と語り続けるが、ドゲスからしたら意味すら分からない。生まれてから、自分
は王だと、ドスまりさであると言い続けられて育ってきたのである。自分が本当はドゲス
なんて事は、微塵にも考えたことがない。ある日、自分を今まで過剰なまでに賞賛し、自
信も奴隷だと思っていた男に、自分の人生を全否定されたのだ。ゆっくりの餡子脳ではす
ぐに理解できないのは当たり前である。
は王だと、ドスまりさであると言い続けられて育ってきたのである。自分が本当はドゲス
なんて事は、微塵にも考えたことがない。ある日、自分を今まで過剰なまでに賞賛し、自
信も奴隷だと思っていた男に、自分の人生を全否定されたのだ。ゆっくりの餡子脳ではす
ぐに理解できないのは当たり前である。
「うるざい゛い゛い゛い゛い゛! まりさはおうなのぜえええ! どすまりさなのぜえ
ええ!」
ええ!」
「――もう良い、死ね」
まりさはこの世の全てに絶望しながら、そのゆん生を終えた。
男は反省していた。一つ目の試み、二つ目の試みは、失敗しても短期間、低コストの実
験だったのでダメージは少なかったが、三つ目の試みはダメージが大きすぎた。一年間と
いう長期間の実験だった上、まりさに王としての生活をさせるために投じた費用が、およ
そ三十万円。これは男の予算の三十パーセントが消えてしまった事を意味する。
験だったのでダメージは少なかったが、三つ目の試みはダメージが大きすぎた。一年間と
いう長期間の実験だった上、まりさに王としての生活をさせるために投じた費用が、およ
そ三十万円。これは男の予算の三十パーセントが消えてしまった事を意味する。
「次の実験は、絶対に失敗できないな……」
四 食わせて大きくしよう!
「生き物が大きくなる為には、食事が必要不可欠だ。俺はこの基本を見落としていたん
だ。畜生……俺はなんて無駄な時間を……」
だ。畜生……俺はなんて無駄な時間を……」
男も、自分の父親、母親に沢山むーしゃ、むーしゃをさせてもらってこんなに大きくな
ったのだ。やはり大きくなる為に大切なのは食事である。
ったのだ。やはり大きくなる為に大切なのは食事である。
「おにいさん! ゆっくりしていってね!」
男の周りで飛び跳ねているのは、ペットショップで購入した銀バッジまりさである。今
回は前回以上に予算のかかる実験になる。どこぞの野良まりさでは、生まれた時点でドス
になる可能性が無かったなんてこともありえるのだ。勿論それはペットショップのまりさ
にも言える事なのだが、出来るだけよい餡統のまりさを選ぶことによって、そのリスクが
減るのではないかと考えたのだ。まぁ、一種の願掛けである。
回は前回以上に予算のかかる実験になる。どこぞの野良まりさでは、生まれた時点でドス
になる可能性が無かったなんてこともありえるのだ。勿論それはペットショップのまりさ
にも言える事なのだが、出来るだけよい餡統のまりさを選ぶことによって、そのリスクが
減るのではないかと考えたのだ。まぁ、一種の願掛けである。
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー! おにいさん! べーこんごはんさんは、とって
もゆっくりできるよ!」
もゆっくりできるよ!」
まりさは男が腕に縒りを掛けて作ったベーコンご飯を美味しそうに食べている。男は思
った。
った。
(嬉しいこと言ってくれるじゃないの……それじゃあ、好きなだけ食べさせてやるから
な!)
な!)
男が横にあった、幼児向けの家庭用ジャングルジム程の山に掛けられたブルーシートを
外すと、人間でも数十人がかりでないと食べきれない量のベーコンごはんが現れた。
外すと、人間でも数十人がかりでないと食べきれない量のベーコンごはんが現れた。
「ゆゆゆっ!? おにいさん! くいしんぼうのまりさでも、さすがにこんなにはたべ
られないよっ!」
られないよっ!」
いくら食欲旺盛なゆっくりと言えど、この量は流石に無理なようである。しかし、そん
な事は男には関係無い。
な事は男には関係無い。
「戸惑わなくても良いんだぞ、まりさ。そうか、まりさは良いゆっくりだから、きっと
遠慮してくれているんだな。まりさはやさしいなぁ……だったら、お兄さんが食べさせて
やるからな!」
遠慮してくれているんだな。まりさはやさしいなぁ……だったら、お兄さんが食べさせて
やるからな!」
お兄さんが取り出したのは、ガヴールと呼ばれるフォアグラを作る際に、ガチョウに強
制的に餌を食べさせる為に使われる漏斗である。これをまりさの口に装着すると、そこか
ら大量のベーコンご飯を流し込んだ。
制的に餌を食べさせる為に使われる漏斗である。これをまりさの口に装着すると、そこか
ら大量のベーコンご飯を流し込んだ。
「ん゛ぎい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!?」
全身で喜びを表すかのような、そんな声がまりさから聞こえてくる。
「口が塞がっているのに、無理やり声を出してまで喜んでくれるのか、お兄さんはとっ
ても幸せだぞっ!」
ても幸せだぞっ!」
暫く続けていると、まりさのサイズがバランスボール程にまで膨れ上がった。膨らませ
た時と違い、今回は子ゆなので、ここらが限界だろうか。そう思ったお兄さんは、ようや
くまりさから漏斗を外すのであった。
た時と違い、今回は子ゆなので、ここらが限界だろうか。そう思ったお兄さんは、ようや
くまりさから漏斗を外すのであった。
「ゆはーっ!? ゆはーっ!? ぐ、ぐるじい……ゆっぐりでぎない……」
まりさは幸せすぎて胸が切ないようだ。男は嬉し涙を流して喜んだ。
「ゆう゛ぅぅっ!? が、がまんできないよ……まりさのすーぱーうんうんたいむ、は
じまるよっ」
じまるよっ」
まりさが宣言すると同時に、まりさの元々の体積の数倍ものうんうんが一気に排出され
た。その姿は、まるでそびえ立つ山のようである。あれだけ膨れていたまりさは、うんう
んを排出した事によって、元のサイズより若干大きい程度にまで戻ってしまった。
た。その姿は、まるでそびえ立つ山のようである。あれだけ膨れていたまりさは、うんう
んを排出した事によって、元のサイズより若干大きい程度にまで戻ってしまった。
(思ったよりも大きくならないな、まあいい)
男は、あにゃるを接着剤で塞ぐ事も考えたのだが、やめていた。あくまでもナチュラル
に大きくさせないといけないのだ。膨らませた時と同じ轍は踏まない。一回の食事量の多
さに加え、大量のうんうんの処理。男は、これからの地獄を想像し、軽く武者震いした。
に大きくさせないといけないのだ。膨らませた時と同じ轍は踏まない。一回の食事量の多
さに加え、大量のうんうんの処理。男は、これからの地獄を想像し、軽く武者震いした。
――そして一年後
「ついにこの日が来た……」
「おにいさん! まりさはどすになれたんだねっ!」
男の横には、先ほどの測定で全長三メートルを超えたまりさがいる。ここまでに掛かっ
た年数は約一年。食費は約六十万円。巨大になりすぎて、家の中では飼えなくなったまり
さを保護するために作った、雨避けの屋根の建設費用が三十万円。新たに追加した予算ま
で使いきってしまったが、そのお陰で今日があるのだ。
た年数は約一年。食費は約六十万円。巨大になりすぎて、家の中では飼えなくなったまり
さを保護するために作った、雨避けの屋根の建設費用が三十万円。新たに追加した予算ま
で使いきってしまったが、そのお陰で今日があるのだ。
「うんうんするよ! ぶーりぶり!」
まりさから今回の食事分のうんうんが排出される。飼い始めた当初は山のようだと思っ
たうんうんの量だったが、今のまりさと比べると、子供が公園の砂場で作った砂山のよう
である。
たうんうんの量だったが、今のまりさと比べると、子供が公園の砂場で作った砂山のよう
である。
「――うん! 測定し直しても三メートルは維持しているな! 今まで良くやったぞま
りさ! 今日からは無理やりに食べなくてもいいからな!」
りさ! 今日からは無理やりに食べなくてもいいからな!」
「ゆわああああい! これでぴょんぴょんしたり、ずーりずりできるよ!」
まりさはこのサイズになってから、自由に動けてなかったのである。食事後の満腹状態
では苦しくて移動できず、うんうんとして排出したら、すぐに男が新しいご飯を詰め込ん
でいたからだ。男が予算の関係で、途中から安くて腹持ちの良い『ゆっくりフード それ
なりー』をベーコンご飯に半分混ぜ込んでいたせいもあるだろう。
では苦しくて移動できず、うんうんとして排出したら、すぐに男が新しいご飯を詰め込ん
でいたからだ。男が予算の関係で、途中から安くて腹持ちの良い『ゆっくりフード それ
なりー』をベーコンご飯に半分混ぜ込んでいたせいもあるだろう。
「よし! まりさ……いや、ドスまりさ! お庭を駆けまわるんだ!」
「わかったよ、おにいさん! まりさのすーぱーずりずりたいむ、はじまるよっ」
ずぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ
「――え……?」
まさに”異様”だった。普通ゆっくりのずーりずりは、底部だけを動かす移動方法であ
る。しかし、まりさのずーりずりは、まるでのーびのびのように体を伸縮させて進んでい
く、芋虫のような動き方だったのだ。一番伸びた時には五メートルを超える長さになって
いる。心臓の弱い方がその姿を見たら、気持ち悪さで失神してしまうであろう。
る。しかし、まりさのずーりずりは、まるでのーびのびのように体を伸縮させて進んでい
く、芋虫のような動き方だったのだ。一番伸びた時には五メートルを超える長さになって
いる。心臓の弱い方がその姿を見たら、気持ち悪さで失神してしまうであろう。
何故こうなってしまったのか。男は気づいていなかったのだが、まりさの大きくなり方
は、所謂”でいぶ”タイプだったのだ。なすび型と表現できるような、下半身がでっぷり
と肥えた、あの状態である。普通の健康的なドスは、その大きさでもまんっまる!な体型
を維持している。
は、所謂”でいぶ”タイプだったのだ。なすび型と表現できるような、下半身がでっぷり
と肥えた、あの状態である。普通の健康的なドスは、その大きさでもまんっまる!な体型
を維持している。
そう、男はまたしても失敗していたのだ。男も気付いていたはずである。こいつはドス
ではなく、只の太ったまりさだという事に。
ではなく、只の太ったまりさだという事に。
ただ、男は信じたくなかっただけなのだ。
「はは……ははははははは!!!!」
現実を見たくない男。しかし、その目に飛び込んでくる途轍もない存在感を誇っている
”現実”。コツコツ蓄えてきた貯金のすべてと、二年間という途轍もない時間を失った男
は、考える事をやめた……
”現実”。コツコツ蓄えてきた貯金のすべてと、二年間という途轍もない時間を失った男
は、考える事をやめた……
「おにいさーん! ドスとゆっくりしようよー! おにいさーん?」
END
あとがき
車田あきさん、ゆっくり餅の挿絵、どうもありがとうございます。
そういえば、いつの間にか十作品を超えていましたので名前を付ける事にしました。良
い名前が思いつかなかったので、現在書いている作品の名前から取って、『コンバートあ
き』を名乗らせていただく事になりました。これからどうかよろしくお願いいたします。
そういえば、いつの間にか十作品を超えていましたので名前を付ける事にしました。良
い名前が思いつかなかったので、現在書いている作品の名前から取って、『コンバートあ
き』を名乗らせていただく事になりました。これからどうかよろしくお願いいたします。
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