ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2879 広い世界へ(前編)
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ankoss
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『広い世界へ(前編)』 32KB
愛で いじめ 虐待 制裁 思いやり 差別・格差 群れ 希少種 自然界 ハイパーチートゆっくりが出てきます。見方によっては希少種による希少種いじめ。
愛で いじめ 虐待 制裁 思いやり 差別・格差 群れ 希少種 自然界 ハイパーチートゆっくりが出てきます。見方によっては希少種による希少種いじめ。
ハイパーチートゆっくりが出てきます。見方によっては希少種による希少種いじめ。
「いいか、みんな!こいつらはゆうかのはなばたけにしのびこんだ、まりさっていうつうじょうしゅだ。」
「ゆがあああ!まりささまを、はなすんだぜ!」
「ゆわー・・・ゆっくりしてないねぇ」
「どうして、おはなばたけにしのびこんだの?」
「そんなのおはなさんをたべるためにきまっているのぜ!」
「そんな、ゆっくりしているおはなさんをたべるなんて!しかもおはなさんはゆうかおねえちゃんがそだてたものなのよ!」
「なにをいっているのぜ!おはなさんはかってにはえてくるのぜ!まりさはおはなさんをひとりじめする、ゲスゆうかからとりもどしにいっただけなのぜ!」
「「「「・・・・・」」」」」
「ゆがあああ!まりささまを、はなすんだぜ!」
「ゆわー・・・ゆっくりしてないねぇ」
「どうして、おはなばたけにしのびこんだの?」
「そんなのおはなさんをたべるためにきまっているのぜ!」
「そんな、ゆっくりしているおはなさんをたべるなんて!しかもおはなさんはゆうかおねえちゃんがそだてたものなのよ!」
「なにをいっているのぜ!おはなさんはかってにはえてくるのぜ!まりさはおはなさんをひとりじめする、ゲスゆうかからとりもどしにいっただけなのぜ!」
「「「「・・・・・」」」」」
ここは、とある山の中のとあるゆっくりの群れ。
しかし一目でこの群れのおかしな所に気づくだろう。
群れの構成員は、らん、ゆうか、さなえ、かなこ、すわこ、ゆうぎ、すいか、にとり、うどんげ・・・等と珍しいゆっくりばかり。
ここは希少種の群れなのだ。
しかし一目でこの群れのおかしな所に気づくだろう。
群れの構成員は、らん、ゆうか、さなえ、かなこ、すわこ、ゆうぎ、すいか、にとり、うどんげ・・・等と珍しいゆっくりばかり。
ここは希少種の群れなのだ。
そしていまいるここには、大きいらんと小さな子ゆっくり達がいる、そう学校である。
教師であるらんは生徒の子ゆっくり達に、自分たちは希少種と呼ばれるゆっくりであること、希少種はとても優れていること、それとは反対に通常種がいかにゆっくりしていないかを教えていた。
その一環として、ゆうか種が管理する群れの花畑に忍び込んだまりさを生徒の前に連れてきたのだ。
安全のために足はボロボロにされており、はねることはおろか歩くこともできない。
なのにこの自信はどこから出てくるのだろうか。
教師であるらんは生徒の子ゆっくり達に、自分たちは希少種と呼ばれるゆっくりであること、希少種はとても優れていること、それとは反対に通常種がいかにゆっくりしていないかを教えていた。
その一環として、ゆうか種が管理する群れの花畑に忍び込んだまりさを生徒の前に連れてきたのだ。
安全のために足はボロボロにされており、はねることはおろか歩くこともできない。
なのにこの自信はどこから出てくるのだろうか。
「なんでだまっているのぜ?・・・ゆっへへへさてはまりささまのいだいなりろんにかんどうっしたかのぜ?いいのぜ、いまならどれいでゆるしてやるから、まりささまをはなすのぜ!」
「さいていね」
「ゆ?」
「そうよ、こんなやつつぶすべきなのよ」
「いっこくもはやくこのよからけすべきです」
「な、なにをいっているのぜ!」
「みんな、わかっただろう!つうしょうしゅってのは、あたまもわるく、じぶんがわるいことをしたっていうじかくもない、どうしようもないくずなんだ!」
「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」
「ゆがあああ!なにをいっているのぜ!」
「さいていね」
「ゆ?」
「そうよ、こんなやつつぶすべきなのよ」
「いっこくもはやくこのよからけすべきです」
「な、なにをいっているのぜ!」
「みんな、わかっただろう!つうしょうしゅってのは、あたまもわるく、じぶんがわるいことをしたっていうじかくもない、どうしようもないくずなんだ!」
「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」
「ゆがあああ!なにをいっているのぜ!」
「よし、きょうのじゅぎょうはこれでおわりにするが、このまりさをどうするかはみんなできめてくれ!」
「ゆっくりできるおはなさんをあらしたまりさは、せいさいするべきね
「さんせいゲラ」
「ゆっくりできるおはなさんをあらしたまりさは、せいさいするべきね
「さんせいゲラ」
「ち、ちびどもがまりささまをせいさい?ゆぷぷ・・・わらわせるんじゃないのぜ!やれるもんならばやってみろだぜ!」
「「じゃあ、えんりょなく」」ズブ!
そう言って、最初にまりさに突っ込んでいったのはすいかとゆうぎ。
共に力の強い種であり、子ゆっくりであっても通常種の成体を超える力を持つ。
さらに鋭い角を持っており、柔らかいゆっくりの肌を突き刺すには十分であろう。
「「じゃあ、えんりょなく」」ズブ!
そう言って、最初にまりさに突っ込んでいったのはすいかとゆうぎ。
共に力の強い種であり、子ゆっくりであっても通常種の成体を超える力を持つ。
さらに鋭い角を持っており、柔らかいゆっくりの肌を突き刺すには十分であろう。
「いだいー!まりささまのすべすべのおはだがー!」
「くちほどにもないわね!えい!」ブス!
ゆうぎとすいかの攻撃を機に次々とまりさに群がる子ゆっくり達。
「くちほどにもないわね!えい!」ブス!
ゆうぎとすいかの攻撃を機に次々とまりさに群がる子ゆっくり達。
「おお、おそいおそい!」ヒュンヒュン
「ゆがああ・・・はやくてゆっくりできないー!」
きめいまるは、そのはやさで目を回させ
「ゆがああ・・・はやくてゆっくりできないー!」
きめいまるは、そのはやさで目を回させ
「おはなさんがたべたいんでしょ?じゃあこれでもたべてたら?」
「ゆげぇ!これどくはいっている!」
ゆうかは強引にゆっくりにとっての毒草を食べさせ
「ゆげぇ!これどくはいっている!」
ゆうかは強引にゆっくりにとっての毒草を食べさせ
「あたらしいにとりあーむのせいのうをたしかめさせてもらうよ!」ブチッ!
「まりさのおべべがー!なにもみえないー!」
にとりはいくつかの枝を組み合わせたもので器用にまりさの目を摘出し
「まりさのおべべがー!なにもみえないー!」
にとりはいくつかの枝を組み合わせたもので器用にまりさの目を摘出し
「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ」
「やめて・・・わらわないで・・・ゆっくりできない・・・」
うどんげは惨めな姿になりゆくまりさをひたすら笑っていた。しかしそれがかえってまりさの精神に答えたようだ。
「やめて・・・わらわないで・・・ゆっくりできない・・・」
うどんげは惨めな姿になりゆくまりさをひたすら笑っていた。しかしそれがかえってまりさの精神に答えたようだ。
「ゆ・・・ゆ・・・」
「なんだい、さいしょのいせいはどうしたんだい?」
「しょうがないわね、おはなさんのみつをすこしだけあげましょう!」
「それはめいさんだね、めいゆう!」
子ゆっくり達はまりさが弱れば、その都度回復させ、制裁を行うのであった。
「なんだい、さいしょのいせいはどうしたんだい?」
「しょうがないわね、おはなさんのみつをすこしだけあげましょう!」
「それはめいさんだね、めいゆう!」
子ゆっくり達はまりさが弱れば、その都度回復させ、制裁を行うのであった。
まりさも最初のうちは回復するごと、態度ももどっていたのだが、そのうちにとうとう心が折れ切ったのか
「もうやべて、まりざがわるがったです・・・」
と言うようになった。
「おお・・・あわれあわれ」
「そうね、そこまでいうならころしれあげる、うんとくるしいほうほうでね」
「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ」
「もうやべて、まりざがわるがったです・・・」
と言うようになった。
「おお・・・あわれあわれ」
「そうね、そこまでいうならころしれあげる、うんとくるしいほうほうでね」
「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ」
「おでかい・・・ゆるじで・・・」
「「「「ダーメ!!!!!」」」」
「「「「ダーメ!!!!!」」」」
まりさの最期の凄惨なうめきが発されるなか、心底楽しそうな子ゆっくり達。
しかしそんななかに唯一、制裁に加わらず隅で青ざめる子ゆっくりがいた。
「み・・・みなさん、さなえは・・・そこまでしなくてもいいとおもいます・・・」
しかしそんななかに唯一、制裁に加わらず隅で青ざめる子ゆっくりがいた。
「み・・・みなさん、さなえは・・・そこまでしなくてもいいとおもいます・・・」
広い世界へ(前編)
「まったく、なんでさなえはあのまりさのせいさいにくわわんなかったんだい?そんなんじゃあ、にとりのめいゆうとはいえないなあ」
「そうゲラ、おろかなつうじょうしゅをせいさいすることは、うどんげたちきしょうしゅのしめいゲラ」
「ご・・・ごめんさい、にとり、うどんげ」
学校からの帰り道、さなえは幼なじみであるにとりとうどんげに、制裁に加わらなかったことを咎められ、さなえは謝ることしかできなかった。
「そうゲラ、おろかなつうじょうしゅをせいさいすることは、うどんげたちきしょうしゅのしめいゲラ」
「ご・・・ごめんさい、にとり、うどんげ」
学校からの帰り道、さなえは幼なじみであるにとりとうどんげに、制裁に加わらなかったことを咎められ、さなえは謝ることしかできなかった。
さなえは思う。
にとりもうどんげも大好きだ。クラスメートのゆうかもすいかもゆうぎも他の皆も。
らん先生もだって大好きだ、色んな薬草とその見分け方を教えれくれたときは本当に興奮したものだ。
でも、どうしても、希少種と通常種についての授業だけはゆっくりできない。
他の皆はとてもゆっくりできる授業だというのに。
やっぱりさなえはおかしなゆっくりなのかな?
にとりもうどんげも大好きだ。クラスメートのゆうかもすいかもゆうぎも他の皆も。
らん先生もだって大好きだ、色んな薬草とその見分け方を教えれくれたときは本当に興奮したものだ。
でも、どうしても、希少種と通常種についての授業だけはゆっくりできない。
他の皆はとてもゆっくりできる授業だというのに。
やっぱりさなえはおかしなゆっくりなのかな?
さなえがそう思うのは、別の原因もあった。
「あ、そのくさむらになにかかくされてます」
一見何も無いようなくさむらだが、さなえはその草の中に明らかに異なるものが見えた、というよりも感じた。
「な、なにもないゲラ」
「でもさなえがいうってことは」
ガサコソ
一見何も無いようなくさむらだが、さなえはその草の中に明らかに異なるものが見えた、というよりも感じた。
「な、なにもないゲラ」
「でもさなえがいうってことは」
ガサコソ
くさむらからでたのは、くさと同じ色である四角い物体に、小さな透明できれいななにかがついているものだった。
さなえもにとりもうどんげもそれが何なのか検討もつかなかったが
「す!すごいよ!めいゆう!これはすごくおもしろそうだ!」
どうやらにとりには大層気に入られたようだ。
さなえもにとりもうどんげもそれが何なのか検討もつかなかったが
「す!すごいよ!めいゆう!これはすごくおもしろそうだ!」
どうやらにとりには大層気に入られたようだ。
昔からさなえには、他のゆっくりには見えないものが何故か見えることがあった。
例えば赤ゆっくりの時かくれんぼをしている時
「うどんげ、みーちゅけた!」
「ゲラ!みちゅかっちゃゲラ!」
「うどんげ、おみみしゃんがみえてまちたよ、それじゃあバレバレでしゅ。」
「しょ、しょんなこちょないゲラ!ちゃんとおみみしゃんをたたんでたゲラ!」
「ゆぅ、でもたしかにみえたきがしちゃのでしゅが・・・」
等ととにかくかくれんぼでさなえに見つけられないゆっくりはいなかった。
周りの大人達も不思議には思っていたのだが、そこは希少種といえどゆっくり。特に深くは考えなかった。
例えば赤ゆっくりの時かくれんぼをしている時
「うどんげ、みーちゅけた!」
「ゲラ!みちゅかっちゃゲラ!」
「うどんげ、おみみしゃんがみえてまちたよ、それじゃあバレバレでしゅ。」
「しょ、しょんなこちょないゲラ!ちゃんとおみみしゃんをたたんでたゲラ!」
「ゆぅ、でもたしかにみえたきがしちゃのでしゅが・・・」
等ととにかくかくれんぼでさなえに見つけられないゆっくりはいなかった。
周りの大人達も不思議には思っていたのだが、そこは希少種といえどゆっくり。特に深くは考えなかった。
そんな中、さなえ達は見覚えのあるゆっくりを見かけた。
ありすとぱちゅりーである。大きさはさなえ達より少し小さいぐらいだが、頬はこけていて頭には飾りがない。
ありすとぱちゅりーである。大きさはさなえ達より少し小さいぐらいだが、頬はこけていて頭には飾りがない。
「むきゅ、さなえ、にとり、うどん」ドゴッ
そう言いかけたとことで、うどんげがぱちゅりにー体当たりをした。ありすがあわててぱちゅりーに駆け寄る。
「きやすくはなしかるんじゃないゲラ」
「まったく、これだからつうじょうしゅはこまるね」
「ぱちゅりーしっかりしてね!ぺーろぺーろ」
そう言いかけたとことで、うどんげがぱちゅりにー体当たりをした。ありすがあわててぱちゅりーに駆け寄る。
「きやすくはなしかるんじゃないゲラ」
「まったく、これだからつうじょうしゅはこまるね」
「ぱちゅりーしっかりしてね!ぺーろぺーろ」
さなえもぱちゅりーに駆けつけようとしたところで、うどんげとにとりに止められた。
「さなえ、もうかえるゲラ」
「で、でも!」
「にとりたちによってきた、つうじょうしゅがわるいんだよ。」
そういいながら、やや強引にさなえをつれてその場を離れる二匹。
「ごめんね!ぱちゅりー!ありす!ほんとうにごめんね!」
「さなえ、もうかえるゲラ」
「で、でも!」
「にとりたちによってきた、つうじょうしゅがわるいんだよ。」
そういいながら、やや強引にさなえをつれてその場を離れる二匹。
「ごめんね!ぱちゅりー!ありす!ほんとうにごめんね!」
どうしてうどんげもにとりもあんな事をするの?
前は皆で一緒に遊んだじゃない。どうして?
前は皆で一緒に遊んだじゃない。どうして?
希少種の群れといっても、全てが希少種というケースはあまり多くない。
しかしそういった群れにいる通常種は、だいだいの場合は群れのうんうん処理やゆうかの畑の重労働につかされる。
通常種の取ってきたご飯など食えるか、といった理由で餌の回収はなくむしろ通常種の餌は群れから支給される。
そうは言っても希少種たちが食べない苦い雑草がほとんどなのであるが。
通常種は逃げようと思えば逃げられるのだが、産まれてすぐにお飾りを没収されることから、なかなか出られるものはいない。
この群れでははっきりをそうは言っていないが、その扱いは奴隷そのものである。
しかしそういった群れにいる通常種は、だいだいの場合は群れのうんうん処理やゆうかの畑の重労働につかされる。
通常種の取ってきたご飯など食えるか、といった理由で餌の回収はなくむしろ通常種の餌は群れから支給される。
そうは言っても希少種たちが食べない苦い雑草がほとんどなのであるが。
通常種は逃げようと思えば逃げられるのだが、産まれてすぐにお飾りを没収されることから、なかなか出られるものはいない。
この群れでははっきりをそうは言っていないが、その扱いは奴隷そのものである。
このさなえ、にとり、うどんげは生来おっとりとしたゆっくりであり、子ゆっくりまではこのありす、ぱちゅりーと遊ぶこともあった。
その度に親や周りのゆっくり達に怒られるのだが、さなえ達の友情は種族なんて関係ないんだ!と言ってつるむことをやめなかった。
しかし成長するに従って、通常種がむれでどのような扱いを受けているかを知るに従って、うどんげとにとりもまた通常種のゆっくりを避けるようになった。
その時は二匹とも暴力までは至らなかったものの、学校にいくようになってからは徐々に行動がエスカレートしてゆき、とうとう今回のような事態に至った。
その度に親や周りのゆっくり達に怒られるのだが、さなえ達の友情は種族なんて関係ないんだ!と言ってつるむことをやめなかった。
しかし成長するに従って、通常種がむれでどのような扱いを受けているかを知るに従って、うどんげとにとりもまた通常種のゆっくりを避けるようになった。
その時は二匹とも暴力までは至らなかったものの、学校にいくようになってからは徐々に行動がエスカレートしてゆき、とうとう今回のような事態に至った。
にとり、うどんげと別れ家に着いても、家族と一緒にご飯を食べる時もさなえの顔は浮かないままだった。
「どうしましたか?おちびちゃん、どこかいたいのですか?」
母さなえがさなえの事を心配して問いただす。
「どうしましたか?おちびちゃん、どこかいたいのですか?」
母さなえがさなえの事を心配して問いただす。
さなえは少々戸惑ったが、今日あった事、思った事を話すことにした。しかし
「あーうー、それはとうぜんのことなんだよおちびちゃん」とは父すわこ。
「いいなー、しゅわこもはやきゅゲスなつうじょうしゅをせいしゃいしたいよ!」とは妹のしゅわこ。
「おちびちゃんはやさしいんですね。
でもね、つうじょうしゅっていうのはすこしでもやさしくしてあげると、すぐにつけあがるんです。
それにあたまがわるいから、じぶんたちだけだとかんたんにじめつするんですよよ。
だからきしょうしゅは、つうじょうしゅのためにかんりをしてあげているんです。
それなのにつうじょうしゅは、そのおんをわかってくれないどうしようもないクズばっかりなのでこまったものです。」
「あーうー、それはとうぜんのことなんだよおちびちゃん」とは父すわこ。
「いいなー、しゅわこもはやきゅゲスなつうじょうしゅをせいしゃいしたいよ!」とは妹のしゅわこ。
「おちびちゃんはやさしいんですね。
でもね、つうじょうしゅっていうのはすこしでもやさしくしてあげると、すぐにつけあがるんです。
それにあたまがわるいから、じぶんたちだけだとかんたんにじめつするんですよよ。
だからきしょうしゅは、つうじょうしゅのためにかんりをしてあげているんです。
それなのにつうじょうしゅは、そのおんをわかってくれないどうしようもないクズばっかりなのでこまったものです。」
ああ、まただ。
いつ相談しても結局家族の言うことは変わらない。
通常種は希少種に管理されることではじめて幸せになれるのだという。
そんなわけがあるか、むれでみる通常種のどの顔にも幸せそうな顔なんてない。
いつ相談しても結局家族の言うことは変わらない。
通常種は希少種に管理されることではじめて幸せになれるのだという。
そんなわけがあるか、むれでみる通常種のどの顔にも幸せそうな顔なんてない。
通常種では到底使えなそうなふわふわのベッドに入りさなえは思い出す。
まだ小さかった頃の自分たち。
うどんげ、にとり、ありす、ぱちゅりーでピクニックに行ったけ。
体力の少ないぱちゅりーを皆で励ましたなぁ。
ありすが作ってくれたお飾りは本当にとかいはだったねぇ。
まだ小さかった頃の自分たち。
うどんげ、にとり、ありす、ぱちゅりーでピクニックに行ったけ。
体力の少ないぱちゅりーを皆で励ましたなぁ。
ありすが作ってくれたお飾りは本当にとかいはだったねぇ。
もうあの頃にはもどれないのかなぁ・・・
「みょんはむじつだみょん、はんらんなんてたくらんでないみょん!」
「うそなんだねー!わかるよー!」
翌日、群れの広場に多くのゆっくりが集まっていた。反乱を企てた通常種のゆっくりを処刑するのだという。
「うそなんだねー!わかるよー!」
翌日、群れの広場に多くのゆっくりが集まっていた。反乱を企てた通常種のゆっくりを処刑するのだという。
ことはちぇんの密告から始まった。
ちぇんは通常種に分類されるゆっくりであるが、らん種の溺愛を受けることもあり、この群れでは名誉希少種として扱われた。
そしてこの群れのちぇん達のもっぱらの仕事は通常種の監視等である。
ちぇんは通常種に分類されるゆっくりであるが、らん種の溺愛を受けることもあり、この群れでは名誉希少種として扱われた。
そしてこの群れのちぇん達のもっぱらの仕事は通常種の監視等である。
例えば、道端での会話においては
「ふう、うんうんはこびはきついんだぜ」
「ほんとうだよ、れいむはもうつかれたよ!」
ぐらいの事を言おうものならば
「にゃーん、きいちゃったんだねーわかるよー!」
「「ちぇ、ちぇーん!!!」」
「きしょうしゅさまからあたえられたしごとにもんくをいうなんてとんでもないゲスなんだね、わかるよー!」
「そ・・・そんな、まりさたちはちょっとつかれをいっただけで・・・」
「くちごたえはゆるさないんだよー!たいほだよー!」
「ゆえーん!!」
「ふう、うんうんはこびはきついんだぜ」
「ほんとうだよ、れいむはもうつかれたよ!」
ぐらいの事を言おうものならば
「にゃーん、きいちゃったんだねーわかるよー!」
「「ちぇ、ちぇーん!!!」」
「きしょうしゅさまからあたえられたしごとにもんくをいうなんてとんでもないゲスなんだね、わかるよー!」
「そ・・・そんな、まりさたちはちょっとつかれをいっただけで・・・」
「くちごたえはゆるさないんだよー!たいほだよー!」
「ゆえーん!!」
と障子に耳あり、草むらにちぇんありと通常種達の愚痴も取り逃さず、ゆうか達の畑では。
「そこのぱちゅりー!さぼるんじゃないよーわかれよー!」
「ぱ、ぱちぇはもううごけないわ・・・おねがいやすませて・・・」
「はたらけない、ゲスはひりょうにしなさいとゆうかさまがおっしゃているんだよ、わかるよー!」
「むぎゃ!もっとゆっくりしたかった・・・」
「あら、ちぇん。ゆうかのかわりにひりょうをつくってくれたのね」
「ゆ、ゆうかさま!そうだよー!いらないつうじょうしゅはえいえんにゆっくりさせたよー!」
「ありがとう、ちぇん。こんなきたならしいつうじょうしゅ、さわりたくもないもの」
「おやすいごようなんだよー!」
「そこのぱちゅりー!さぼるんじゃないよーわかれよー!」
「ぱ、ぱちぇはもううごけないわ・・・おねがいやすませて・・・」
「はたらけない、ゲスはひりょうにしなさいとゆうかさまがおっしゃているんだよ、わかるよー!」
「むぎゃ!もっとゆっくりしたかった・・・」
「あら、ちぇん。ゆうかのかわりにひりょうをつくってくれたのね」
「ゆ、ゆうかさま!そうだよー!いらないつうじょうしゅはえいえんにゆっくりさせたよー!」
「ありがとう、ちぇん。こんなきたならしいつうじょうしゅ、さわりたくもないもの」
「おやすいごようなんだよー!」
と、群れの通常種にとっては最も恐れられる存在だったりする。
場所は戻って群れの広場。
群れの長であるかなこと裁判長であるえーきが現れた。みょんを捕まえたちぇんもいる。
群れの長であるかなこと裁判長であるえーきが現れた。みょんを捕まえたちぇんもいる。
「せいしゅくに!これからさいばんをはじめる!ではちぇん!このつうじょうしゅはなにをしようとしたの!」
「ちぇんはみたんだねー!このつうじょうしゅはえださんをとってもするどくけづっていたんだよー!
きっときしょうしゅさまをきずつけるためなんだねーわかるよー!」
「ちぇんはみたんだねー!このつうじょうしゅはえださんをとってもするどくけづっていたんだよー!
きっときしょうしゅさまをきずつけるためなんだねーわかるよー!」
「おぉ、きけんきけん」
「あーうーきたんなしそうのつうじょうしゅだね」
「いますぐせいさいするべきです!」
「ち!ちがうみょん!そもそもえだはけずっていないし、あのえだはみちのまんなかにあったらきしょうしゅさまがけがをするかもし」
「ひこくにんはだまりなさい!」
「あーうーきたんなしそうのつうじょうしゅだね」
「いますぐせいさいするべきです!」
「ち!ちがうみょん!そもそもえだはけずっていないし、あのえだはみちのまんなかにあったらきしょうしゅさまがけがをするかもし」
「ひこくにんはだまりなさい!」
希少種達に怒りの声が広まる。
否定するみょんだが、すかさずかなこに止められる。
否定するみょんだが、すかさずかなこに止められる。
「ではさいばんちょう、はんけつをおねがいします」
「くろ!」
「そ・・・そんな、みょんのこともきいて・・・」
結局裁判はみょんの言い分など何も聞かれずに終わった。
みょんは目をとられて、あんよをズタズタにされ、髪の毛も全て抜かれた上でようやく潰された。
その上で死体はうんうん捨て場に捨てられた。
一連の処理は当然ながら通常種が行った。
「くろ!」
「そ・・・そんな、みょんのこともきいて・・・」
結局裁判はみょんの言い分など何も聞かれずに終わった。
みょんは目をとられて、あんよをズタズタにされ、髪の毛も全て抜かれた上でようやく潰された。
その上で死体はうんうん捨て場に捨てられた。
一連の処理は当然ながら通常種が行った。
「なんなの、あのつうじょうしゅ、きたらなしいわ」
「くずがくずをころしているね、おーみじめみじめ」
「ゆぷぷぷ、ゆっくりごろしはゆっくりしていないゲラ」
希少種は皆汚いものを見ている目であった。
「くずがくずをころしているね、おーみじめみじめ」
「ゆぷぷぷ、ゆっくりごろしはゆっくりしていないゲラ」
希少種は皆汚いものを見ている目であった。
そんな中、さなえはとてもではないが直視できなかった。
しかし横を見ると自分の家族たちは実にゆっくりしている。妹のしゅわこなど目を輝かせている。
しかし横を見ると自分の家族たちは実にゆっくりしている。妹のしゅわこなど目を輝かせている。
「ちょっと失礼します・・・」
「さなえ?」
さなえはこれ以上は限界だと感じて離れていった。
後から、幼なじみであるうどんげとにとりが着いてきた。
「さなえ?」
さなえはこれ以上は限界だと感じて離れていった。
後から、幼なじみであるうどんげとにとりが着いてきた。
「どうして、どうしてみんなあんなものをみて、あんなにゆっくりしていられるのですか?わらっていられるのですか?」
誰に言うでもなくさなえはそう呟いていた。
そんな時少し高い岩の上から広場を見ている一匹のれいむが目に止まった。
そのれいむはどうみても何の変哲もないない普通のれいむに見えたが、その頭にあるリボンからこの群れのれいむでない事をさなえを理解した。
誰に言うでもなくさなえはそう呟いていた。
そんな時少し高い岩の上から広場を見ている一匹のれいむが目に止まった。
そのれいむはどうみても何の変哲もないない普通のれいむに見えたが、その頭にあるリボンからこの群れのれいむでない事をさなえを理解した。
「れいむさん!れいむさんはたびのゆっくりですよね!?はやくこのむれからにげてください!そうしないとれいむさんもひどい目に・・・」
「・・・!さなえには私が見えるの?」
「・・・!さなえには私が見えるの?」
「なぁ、この森の奥にある希少種の群れに設置しといたカメラだけど、一個ゆっくりに見つかっちまったんだけど。」
「マジで!?そんなばかな、あれはけっかいを応用して取り付けたものだから、希少種といえどみつかるわけがないはずだぞ!」
「でも、現に見つかってとられちまったんだよ、ほらにとりにもってかれているだろ?」
「にとり・・・ってことは」
「ああ、水の中に持って行かれてカメラはおジャンだ。」
「・・・ケチらずに防水機能付き買えばよかったな」
所変わって、森のはずれの小屋の中、二人の男性が会話をしていた。
「マジで!?そんなばかな、あれはけっかいを応用して取り付けたものだから、希少種といえどみつかるわけがないはずだぞ!」
「でも、現に見つかってとられちまったんだよ、ほらにとりにもってかれているだろ?」
「にとり・・・ってことは」
「ああ、水の中に持って行かれてカメラはおジャンだ。」
「・・・ケチらずに防水機能付き買えばよかったな」
所変わって、森のはずれの小屋の中、二人の男性が会話をしていた。
彼らはゆっくりハンター。そのなかでも珍しい希少種を捕まえて売買することで生計をたてているタイプである。
希少種に限ったことではないが、野生のゆっくりを捕獲するときは二つの方法がある。
希少種に限ったことではないが、野生のゆっくりを捕獲するときは二つの方法がある。
一つは群れのうちの一部をこっそりと捕獲する方法。
こうすることで群れは持続可能であり、しばらくすれば元通りに戻るため何度でも捕獲が可能だ。
ある程度、名の知れたハンターはこの様な狩場をいくつも知っている。
欠点としては、コストがかかること。
大抵、希少種の群れがあるところは山奥であったりと非常にアクセスが悪いため、
一度行くだけでも様々な準備が必要にもかかわらず、群れの維持のために捕獲できる量は限られている。
群れがどの様な状況であるかを全く知らない訳にも行かないので、カメラ等を取り付けなくてはいけないが、このカメラもかなり高価である。
要は、継続してコストに見合うだけの利益があげられる場合、この手法が取られる。
こうすることで群れは持続可能であり、しばらくすれば元通りに戻るため何度でも捕獲が可能だ。
ある程度、名の知れたハンターはこの様な狩場をいくつも知っている。
欠点としては、コストがかかること。
大抵、希少種の群れがあるところは山奥であったりと非常にアクセスが悪いため、
一度行くだけでも様々な準備が必要にもかかわらず、群れの維持のために捕獲できる量は限られている。
群れがどの様な状況であるかを全く知らない訳にも行かないので、カメラ等を取り付けなくてはいけないが、このカメラもかなり高価である。
要は、継続してコストに見合うだけの利益があげられる場合、この手法が取られる。
それに対応する方法が一斉捕獲。
名の通り群れ全てを捕獲することであり、一匹あたりの捕獲コストは前者より遥かに優れる。
欠点は当然ながら群れが無くなり、それっきりで終わること。
こちらは維持コストがみ合わないと判断されて実行されることが多い。
名の通り群れ全てを捕獲することであり、一匹あたりの捕獲コストは前者より遥かに優れる。
欠点は当然ながら群れが無くなり、それっきりで終わること。
こちらは維持コストがみ合わないと判断されて実行されることが多い。
さなえたちがいた群れは前者であった。
ゆっくりと、大事にならないように捕獲を繰り返して、売りさばいてきたのである。
しかし、どうやらそれも終わりそうである。
さなえ達の群れの主な希少種はらん種、さなえ種、ゆうか種、きめいまる種が圧倒的に多く、これらは最近の流行により年々価格が下がってきている。
うどんげ種、にとり種はまだまだ高いが、やはり最近の流通量を見る限りでは価格は落ちていくであろう。
ゆっくりと、大事にならないように捕獲を繰り返して、売りさばいてきたのである。
しかし、どうやらそれも終わりそうである。
さなえ達の群れの主な希少種はらん種、さなえ種、ゆうか種、きめいまる種が圧倒的に多く、これらは最近の流行により年々価格が下がってきている。
うどんげ種、にとり種はまだまだ高いが、やはり最近の流通量を見る限りでは価格は落ちていくであろう。
このハンター達は最近、びゃくれん種、もこう種、てるよ種が生息する群れをたて続けに発見し、こちらをメイン据えようとしているのだ。
こちらのゆっくり達は希少種のなかでも幻種ともよばれ、すさまじい値が付けられる。
さっさとこちらの群れは利益を回収するかいう話もあったが、どうせなら次の繁殖期まで待つか、という意見で最終的にまとまった。
こちらのゆっくり達は希少種のなかでも幻種ともよばれ、すさまじい値が付けられる。
さっさとこちらの群れは利益を回収するかいう話もあったが、どうせなら次の繁殖期まで待つか、という意見で最終的にまとまった。
しかし、この時ハンター達はまだ知らない。
この群れには今、希少種を宝石とするならば、油田とでも言えるほどのゆっくりが訪れていることに。
そして、それとはまた異なる新たな油田が今まさに、目覚めようとしていることを。
この群れには今、希少種を宝石とするならば、油田とでも言えるほどのゆっくりが訪れていることに。
そして、それとはまた異なる新たな油田が今まさに、目覚めようとしていることを。
「ふふふ、そうなの。さなえには私が見えるのね。」
「みえるのねって・・・そりゃまるみえですけども。」
「ええ、それってとても凄いことなのよ。本当は他の動物にだって人間さんにだって、人間さんの機械にだって今の私は見つけられないはずなのに」
「え、え?そうなんですか?」
"私"という言葉に激しい違和感を感じながらもさなえはれいむと対峙していた。
よくみるとれいむの周りには、よく分からない呪文が書かれたお札がある。(それが呪文だともお札だともさなえには分からないのだが)
「みえるのねって・・・そりゃまるみえですけども。」
「ええ、それってとても凄いことなのよ。本当は他の動物にだって人間さんにだって、人間さんの機械にだって今の私は見つけられないはずなのに」
「え、え?そうなんですか?」
"私"という言葉に激しい違和感を感じながらもさなえはれいむと対峙していた。
よくみるとれいむの周りには、よく分からない呪文が書かれたお札がある。(それが呪文だともお札だともさなえには分からないのだが)
「さなえー、どうしたゲラ」
マズイ!今はとにかくれいむさんを逃さなければ!
マズイ!今はとにかくれいむさんを逃さなければ!
「れ!れいむさん、とにかくはやくにげてください!あ、ああ!うどんげ、にとり!これはちがうんです!これは!それは!」
「おちつくんだね、めいゆう!」
「つうじょうしゅなんてどこにもいないゲラ!」
「おちつくんだね、めいゆう!」
「つうじょうしゅなんてどこにもいないゲラ!」
そんなばかな!だって目の前にいるじゃないか!
「ほ・・・ほんとうにみえないのですか?」
「「みえないよ(ゲラ)」」
「ほ・・・ほんとうにみえないのですか?」
「「みえないよ(ゲラ)」」
「でしょ?さなえ、私は今日はもう行くわ、また今度会いましょう。」
「え?え?あ・・・きえちゃいました・・・」
「しっかりしてよ、めいゆう」
「どこかちょうしがわるいゲラ?」
「あ、はい、そうかもしれません」
さなえ自身もうどんげの言うとおり自分が見たのは夢か何かではないかと思っていた。
そうだ、思えばだいぶゆっくりしていないものを見て気が動揺していたのかもしれない。今日はゆっくり休もう。
「え?え?あ・・・きえちゃいました・・・」
「しっかりしてよ、めいゆう」
「どこかちょうしがわるいゲラ?」
「あ、はい、そうかもしれません」
さなえ自身もうどんげの言うとおり自分が見たのは夢か何かではないかと思っていた。
そうだ、思えばだいぶゆっくりしていないものを見て気が動揺していたのかもしれない。今日はゆっくり休もう。
その日さなえはがっこうを休み、家で母さなえと妹しゅわこと過ごした。
父すわこが心配して取ってきてくれた野いちごがとても美味しかった。
それから数日間は特になにも変わらない毎日だった。
父すわこが心配して取ってきてくれた野いちごがとても美味しかった。
それから数日間は特になにも変わらない毎日だった。
しかし、さなえもあの日のことは夢か幻かと思い始めていた矢先。
「れ、れいむさん・・・?」
突然だった。別に見えたわけでも臭ったわけでもないが、とにかくさなえには近くにあのれいむがいることは分かった。
「れ、れいむさん・・・?」
突然だった。別に見えたわけでも臭ったわけでもないが、とにかくさなえには近くにあのれいむがいることは分かった。
「わからないんだよー!さなえさまー!つうじょうしゅなんかに"さん"なんてつけなくていいんだよー!」
偶然近くにいたちぇんはさなえに注意したが、さなえは一心不乱にかけ出してしまった。
ちぇんはそのれいむさんとやらを、さなえさまから守り制裁するのが自分の使命だと心に切り刻んだ。。
しかし
「ちぇーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんん!!!!!!!!!!!!!!」
「らんしゃまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
2秒で忘れた。
偶然近くにいたちぇんはさなえに注意したが、さなえは一心不乱にかけ出してしまった。
ちぇんはそのれいむさんとやらを、さなえさまから守り制裁するのが自分の使命だと心に切り刻んだ。。
しかし
「ちぇーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんん!!!!!!!!!!!!!!」
「らんしゃまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
2秒で忘れた。
「ゆっ!ゆっ!こっちね!」
さなえには分からなかった。なぜ自分はれいむがこっちにいるとわかるのかを。
なぜ自分がここまでれいむに会いたがっているのかを。
何もかも分からなかった。
しかし、れいむに会えば、このもやもやとしたなにかが分かる気がした。
さなえには分からなかった。なぜ自分はれいむがこっちにいるとわかるのかを。
なぜ自分がここまでれいむに会いたがっているのかを。
何もかも分からなかった。
しかし、れいむに会えば、このもやもやとしたなにかが分かる気がした。
「れ・・・れいむさん!」
群れ全体を一望できる小高い崖の上にれいむはいた。
やはりどこからどうみても普通のゆっくりれいむである。
その肌はもちもちと潤っているわけでもないが、カサカサに乾ききっているわけでもない。
その身はガリガリに痩せているわけでもないが、ブクブクに肥太っているわけでもない。
そのリボンは特別輝いているわけでもないが、さりとて傷ついているわけでもない。
どうみても、なにも変わらないれいむ、しかしさなえは会った時から明らかにこのゆっくり只者ではないと思っていた。
群れ全体を一望できる小高い崖の上にれいむはいた。
やはりどこからどうみても普通のゆっくりれいむである。
その肌はもちもちと潤っているわけでもないが、カサカサに乾ききっているわけでもない。
その身はガリガリに痩せているわけでもないが、ブクブクに肥太っているわけでもない。
そのリボンは特別輝いているわけでもないが、さりとて傷ついているわけでもない。
どうみても、なにも変わらないれいむ、しかしさなえは会った時から明らかにこのゆっくり只者ではないと思っていた。
「来たんだねさなえ。ゆっくりしていってね。」
「ゆ・・・ゆっくりしていってくださいね・・・」
「あはは、そんなに固くならないで。さぁこっちに来て。いい景色よ。」
「あ、はい・・・それじゃあ・・・」
「ゆ・・・ゆっくりしていってくださいね・・・」
「あはは、そんなに固くならないで。さぁこっちに来て。いい景色よ。」
「あ、はい・・・それじゃあ・・・」
無言
れいむは何も言わず、ただ群れの様子を見下ろしているだけだった。
さなえもしばらくはれいむと同じようにしていたのだが、とうとう耐え切れずに話を切り出した。
れいむは何も言わず、ただ群れの様子を見下ろしているだけだった。
さなえもしばらくはれいむと同じようにしていたのだが、とうとう耐え切れずに話を切り出した。
「あの、れいむさんはたびのゆっくりなんでしよね?」
「ええ、そうよ」
「ええ、そうよ」
「れいむさんは、れいむですよね」
「?そうよ」
「このまえあったとき"わたし"っていってましたからひょっとして、わたしさんっていうゆっくりなのかな?っておもいまして」
「"私"っていうのは自分の事を示す言葉ね。私はれいむ、あなたはさなえ。」
「??たびのゆっくりってすごいものしりなのですね・・・どうしてこの群れにきたんですか?」
「希少種の群れを見に来たんだよ」
「?そうよ」
「このまえあったとき"わたし"っていってましたからひょっとして、わたしさんっていうゆっくりなのかな?っておもいまして」
「"私"っていうのは自分の事を示す言葉ね。私はれいむ、あなたはさなえ。」
「??たびのゆっくりってすごいものしりなのですね・・・どうしてこの群れにきたんですか?」
「希少種の群れを見に来たんだよ」
希少種の群れ、その言語にさなえは引っかかる思いだった。
群れの外から来たゆっくりにとってさなえの群れはどの様に見えるのだろう。
しかしそれを聞く勇気は今のさなえには無かった。
群れの外から来たゆっくりにとってさなえの群れはどの様に見えるのだろう。
しかしそれを聞く勇気は今のさなえには無かった。
その後二匹は他愛もない事を話して別れた。
れいむはしばらくここにいるという。
さなえは聞きたいことは山ほどあったが、不思議と一気にきこうとは思わなかった。
少しずつきこう、ゆっくりときこう。
さなえはれいむに会いに行くのが日々の楽しみとなっていった。
れいむはしばらくここにいるという。
さなえは聞きたいことは山ほどあったが、不思議と一気にきこうとは思わなかった。
少しずつきこう、ゆっくりときこう。
さなえはれいむに会いに行くのが日々の楽しみとなっていった。
ある時、れいむは海の事を話してくれた。
海はとても大きな水たまりであり、その水はとてもしょっぱいそうだ。
海はとても大きな水たまりであり、その水はとてもしょっぱいそうだ。
ある時、れいむはオーロラについて話してくれた。
とてもとても寒い中でしか見れないとてもとても綺麗なもの。
とてもとても寒い中でしか見れないとてもとても綺麗なもの。
ある時、れいむはこの星は丸いということを話してくれた。
反対側にいるゆっくりたちはなんでおちないのかな?
反対側にいるゆっくりたちはなんでおちないのかな?
ある時、れいむは人間さんどうしの戦争について話してくれた。
なんで、そんなことぐらいで争うんだろう?人間さんはとても賢いんじゃないの?
なんで、そんなことぐらいで争うんだろう?人間さんはとても賢いんじゃないの?
れいむは言った。今はわからなくてもいいと、そのうちわかればいいと。
時間はゆっくりと流れ、さなえは立派なゆっくりとなっていった。
さなえの持っていた不思議な力はさらに磨きがかかり
「あったわ、この薬草さんは下痢に効きますし、後あっちにはカビによく効く薬草が」
「す、すごいりょうのやくそうゲラ!これぜんぶさなえがあつめたゲラ?」
群れ全体に下痢が蔓延しようと余裕で治癒できるほどの薬草を集めたこともあった。
さなえの持っていた不思議な力はさらに磨きがかかり
「あったわ、この薬草さんは下痢に効きますし、後あっちにはカビによく効く薬草が」
「す、すごいりょうのやくそうゲラ!これぜんぶさなえがあつめたゲラ?」
群れ全体に下痢が蔓延しようと余裕で治癒できるほどの薬草を集めたこともあった。
「ゆ!ここにいましたか、可哀想に、泣きつかれてしまったみたいね」
「さなえー!ゆうかのおちびちゃんをみつけてくれてありがとうー!!!」
迷子になったおちびちゃんをいとも簡単に見つけたこともあった。
「さなえー!ゆうかのおちびちゃんをみつけてくれてありがとうー!!!」
迷子になったおちびちゃんをいとも簡単に見つけたこともあった。
「また、よく分からない、透明の何かがついたものが見つかりましたね・・・これはなんなのかしら?」
「めいゆう!これはきっとすごいものだよ!にとりにちょうだいね!」
本来ゆっくりでは見つけられないはずの物を探し出すこともあった。
「めいゆう!これはきっとすごいものだよ!にとりにちょうだいね!」
本来ゆっくりでは見つけられないはずの物を探し出すこともあった。
さなえには、自分にも分からないが周りにある色んな物がどこにあるのかを感じ取ることができた。
それは実に半径数百メートルに及ぶほどの範囲に。
それは実に半径数百メートルに及ぶほどの範囲に。
「れいむさん・・・また随分とどうどうとしたところにいますね」
「集会ってのを見てみたくてね」
この群れでは定期的に集会を行い、群れの方針を決める。
そこに通常種のゆっくりがいたら即制裁ものだが、れいむのいう結界の効力は確かなようでさなえ以外には全く気づかれていない。
「集会ってのを見てみたくてね」
この群れでは定期的に集会を行い、群れの方針を決める。
そこに通常種のゆっくりがいたら即制裁ものだが、れいむのいう結界の効力は確かなようでさなえ以外には全く気づかれていない。
「さなえってときどき、だれもいないところにむかってはなしているよね」
「そうゲラね」
さなえは少し変わってはいるものの、とても優れているゆっくりとして評判が高かった。
それは通常種のゆっくりたちにも同様であるのだが、それだけが玉にキズと希少種のゆっくりたちは言うのであった。
「そうゲラね」
さなえは少し変わってはいるものの、とても優れているゆっくりとして評判が高かった。
それは通常種のゆっくりたちにも同様であるのだが、それだけが玉にキズと希少種のゆっくりたちは言うのであった。
そんなある日事件が起こった。
「ゆわー!!!まりさのおちびちゃんがー!!!」
「ゆぴ!ゆぴぴぴ!」
「じっけんはだいせいこうだにゃん!この"くすり"をつかうとつうじょうしゅはゆぴぴぴとしかいわなくなるにゃん!」
「ゆぴ!ゆぴぴぴ!」
「じっけんはだいせいこうだにゃん!この"くすり"をつかうとつうじょうしゅはゆぴぴぴとしかいわなくなるにゃん!」
さなえが騒ぎを聞き駆けつけたときは、そこにはあたふたするまりさと、あきらかに異常な子まりさ。
そして大喜びするゆうかにゃんがいた。いつか迷子になったとき、さなえが見つけた子ゆっくりである。
そして大喜びするゆうかにゃんがいた。いつか迷子になったとき、さなえが見つけた子ゆっくりである。
「たすけてね!だれかまりさのおちびちゃんをたすけてあげてね!」
「なーんだ、なにごとかとおもったら、ただのつうじょうしゅじゃないか」
「しんぱいしてそんしたゲラ」
「あらあら、ゆうかのおちびちゃんったらおてんばなんだから」
「なーんだ、なにごとかとおもったら、ただのつうじょうしゅじゃないか」
「しんぱいしてそんしたゲラ」
「あらあら、ゆうかのおちびちゃんったらおてんばなんだから」
多くの希少種は、子まりさの事はどうでもよく、ゆうかにゃんの事を微笑ましく見ている。
また、まりさ以外の通常種はまりさと視線を合さない。巻き添えを食らいたくないのだ。
また、まりさ以外の通常種はまりさと視線を合さない。巻き添えを食らいたくないのだ。
「どいて下さい!どいて!・・・大丈夫ですかまりさ?・・・これは!」
さなえは目を見開いた。ゆうかにゃんは"くすり"というそれは、どこからどうみても毒きのこだ、こんなのは赤ゆっくりだってわかる。
さなえは目を見開いた。ゆうかにゃんは"くすり"というそれは、どこからどうみても毒きのこだ、こんなのは赤ゆっくりだってわかる。
「さなえー!ゆうかにゃんはやったにゃん!ゆうかにゃんもはやくさなえみたいな、おいしゃさんになりたいにゃん」
ゆうかにゃんは全く悪びれる様子もない。
「ゆうかにゃん!何を言っているんですか!これは毒きのこですよ!それがわからないんですか!?」
「わ・・・わかっているにゃん・・・」
ゆうかにゃんは全く悪びれる様子もない。
「ゆうかにゃん!何を言っているんですか!これは毒きのこですよ!それがわからないんですか!?」
「わ・・・わかっているにゃん・・・」
エ?
ナニヲイッテイルノコノコハ?
ナニヲイッテイルノコノコハ?
「このきのこがどくだっていうのはしっていたにゃん、でもどんなどくかはしらなかったからためしてみたにゃん」
ウソデショ?
「さ、さなえ・・・そこまでおこらなくても・・・たしかにゆうかのおちびちゃんはすこしおべんきょうぶそくだけど、あいてはただのつうじょうしゅじゃない」
「こうゆうたんきゅうしんが、いだいなせいこうのははなんだよ、めいゆう」
「このつうじょうしゅも、ゆうかにゃんのじっけんだいになれてよろこんでいるゲラ」
「こうゆうたんきゅうしんが、いだいなせいこうのははなんだよ、めいゆう」
「このつうじょうしゅも、ゆうかにゃんのじっけんだいになれてよろこんでいるゲラ」
アア
アア
アアアアアアアアアアアアアア
アア
アアアアアアアアアアアアアア
「っーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
「わ!私は!解毒剤を取ってきます!!」
他にやることがある。その思考が辛うじてさなえの意識を繋ぎ止めた。
「わ!私は!解毒剤を取ってきます!!」
他にやることがある。その思考が辛うじてさなえの意識を繋ぎ止めた。
「どうしてさなえはおこっていたの?ゆうかにゃんがんばったのに・・・」
「すーりすーり、おちびちゃんはきにしなくていいのよ」
「さなえはとてもいいゆっくりだけど、すこしかわっているゲラ」
「すーりすーり、おちびちゃんはきにしなくていいのよ」
「さなえはとてもいいゆっくりだけど、すこしかわっているゲラ」
数多くのゆっくりがさなえの行動に疑問を持つなか、一匹だけ全く違った視点から疑問をもったものがいた。
そのゆっくりは少し離れた場所かで誰に言うでもなくこう言った。
「わからないんだよー!"わたし"ってなんなのー?さなえさまはさなえでしょー!」
ちぇんはその"わたし"という言葉にただならぬモノを感じて、このことについては詳細に調査する必要があると覚悟した。
そして
「ちぇーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんん!!!!!!!!!!!!!!」
「らんしゃまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
0.5秒で忘れた。
そのゆっくりは少し離れた場所かで誰に言うでもなくこう言った。
「わからないんだよー!"わたし"ってなんなのー?さなえさまはさなえでしょー!」
ちぇんはその"わたし"という言葉にただならぬモノを感じて、このことについては詳細に調査する必要があると覚悟した。
そして
「ちぇーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんん!!!!!!!!!!!!!!」
「らんしゃまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
0.5秒で忘れた。
「あー、とりこみちゅうにわるいんだが・・・」
「「お、おさー!!!」」
「あぁ、いいよいいよ、そんなかたくならなくて」
「はぁ・・・それでどうされたのですか?」
「いや、あのさなえね。ちょっとつうじょうしゅのことをひいきするのもんだいだなーとおもって」
「そうなんですよねー!わかりますよー!」
「おさ、らんにはこのような、さくがありますがどうでしょうか」ゴニョゴニョ
「ナニナニ・・・ふふふそれはいいあんじゃないか」
「らんしゃまはてんさいなんだねーわかるよー」
「まぁいまはしばらくようすをみようじゃないか、そのうちあのこだって、つうじょうしゅがいかにみにくくゲスかがきっとわかるさ」
「「お、おさー!!!」」
「あぁ、いいよいいよ、そんなかたくならなくて」
「はぁ・・・それでどうされたのですか?」
「いや、あのさなえね。ちょっとつうじょうしゅのことをひいきするのもんだいだなーとおもって」
「そうなんですよねー!わかりますよー!」
「おさ、らんにはこのような、さくがありますがどうでしょうか」ゴニョゴニョ
「ナニナニ・・・ふふふそれはいいあんじゃないか」
「らんしゃまはてんさいなんだねーわかるよー」
「まぁいまはしばらくようすをみようじゃないか、そのうちあのこだって、つうじょうしゅがいかにみにくくゲスかがきっとわかるさ」
さなえは走っていた、とにかく走っていた、全身全霊で走っていた。
少しでも気を抜くと先ほどの言葉が再生されてしまう。
少しでも気を抜くと先ほどの言葉が再生されてしまう。
サナエー!ユウカニャンハヤッタニャン!ユウカニャンモハヤクサナエミタイナ、オイシャサンニナリタイニャン
「いつ私がそんなことをしろって言ったのよ!一体いつなのよ!」
「いつ私がそんなことをしろって言ったのよ!一体いつなのよ!」
コノキノキガドクダッテイウノハシッテイタニャン、デモドンナドクカハシラナカッタカラタメシテミタニャン
「ためす?毒なんだから苦しむに決まっているでしょう!そんな苦しみは自分で味わないとわからないのに」
「ためす?毒なんだから苦しむに決まっているでしょう!そんな苦しみは自分で味わないとわからないのに」
サ、サナエ・・・ソコマデオコラナクテモ・・・タシカニユウカノオチビチャンハスコシオベンキョウブソクダケド、アイテハタダノツウジョウシュジャナイ
「怒るわよ!勉強不足とかそんな事じゃなくて!」
「怒るわよ!勉強不足とかそんな事じゃなくて!」
コウユウタンキュウシンガ、イダイナセイコウノハハナンダヨ、メイユウ
「いったいそれで何の成功が得られるのよ!」
「いったいそれで何の成功が得られるのよ!」
コノツウジョウシュモ、ユウカニャンノジッケンダイニナレヨロコンデイルゲラ
「喜んでいる!?本当にあなた達はあのまりさ達がよろこんでいるようにみえるの!?」
「喜んでいる!?本当にあなた達はあのまりさ達がよろこんでいるようにみえるの!?」
どうしてどうしてどうしてどうして
「つ、着いたわ・・・」
さなえは駆けだすと同時に毒キノコの解毒剤となる薬草がどこにあるかを感知した。
前にれいむとあった崖である。その僅かに歩くスペースがある細い道の先に薬草はあった。
群れのゆっくりはまさかさなえがこんなところに行っているとは想像もつかないであろう。
さなえは意を決して進んだ。落ちたら命はないだろう。
さなえは駆けだすと同時に毒キノコの解毒剤となる薬草がどこにあるかを感知した。
前にれいむとあった崖である。その僅かに歩くスペースがある細い道の先に薬草はあった。
群れのゆっくりはまさかさなえがこんなところに行っているとは想像もつかないであろう。
さなえは意を決して進んだ。落ちたら命はないだろう。
「ふぅこれでなんとか毒を消せますね、あとは気をつけて戻らないと・・・」
突風
気がつくとさなえは空中にいた。
突風
気がつくとさなえは空中にいた。
ああ、ごめんね、まりさ・・・たすけてあげられない・・・
さなえはゆっくりと目を閉じた。
- ?おかしい、とっくに地面に落下してもいいはずなのに。
「全く、無茶するよ」
「れ!れいむさん!?」
「れ!れいむさん!?」
さなえの下にはれいむがいた。その下には先ほどの崖が、さなえのいた群れがとても小さくなっていた。
「れれれれ、れいむさんは空を飛ぶこともできだのですか!?」
「・・・まあね」
「れれれれ、れいむさんは空を飛ぶこともできだのですか!?」
「・・・まあね」
空を飛ぶ。多くのゆっくりが望んでやまない行為をれいむはさぞ当たり前のようにこなしていた。
「せっかくだからいい物見せてあげるよ」
そう言ってれいむはさなえを乗せて高く高く登っていく
「ほらあれが人間さんの街だよ、そしてあれが海」
「海・・・」
初めて見る海。青く青く、どこまでも青い。
ゆっくりの目では到底確認できないほど遠いのに、さなえ達の目にはとてもはっきりと確認できた。
「あっち、海に何かが見えるでしょ?あれが船、人間さんの乗り物・・・あれが、下から登ってくるように見えるでしょ?その事がこの星が丸いことの証明なんだって」
「せっかくだからいい物見せてあげるよ」
そう言ってれいむはさなえを乗せて高く高く登っていく
「ほらあれが人間さんの街だよ、そしてあれが海」
「海・・・」
初めて見る海。青く青く、どこまでも青い。
ゆっくりの目では到底確認できないほど遠いのに、さなえ達の目にはとてもはっきりと確認できた。
「あっち、海に何かが見えるでしょ?あれが船、人間さんの乗り物・・・あれが、下から登ってくるように見えるでしょ?その事がこの星が丸いことの証明なんだって」
以前、全く同じ説明を受けたとき、さなえには全く分からなかった。
今ならそのことがよく分かった。
この星が丸いのであれば、その先にはいったい、どんな世界がまっているんだろう。
今ならそのことがよく分かった。
この星が丸いのであれば、その先にはいったい、どんな世界がまっているんだろう。
「こうやって、れいむさんは世界を旅していたんですね」
「いや、私はできるだけ飛ばないようにしてきたよ」
「え!どうしてですか?」
「ゆっくりは地に足をつけないと色んなものが見えなくなるんだよ。」
さなえにはれいむの顔は見えなかったが何か悲しそうな雰囲気を感じた。
「いや、私はできるだけ飛ばないようにしてきたよ」
「え!どうしてですか?」
「ゆっくりは地に足をつけないと色んなものが見えなくなるんだよ。」
さなえにはれいむの顔は見えなかったが何か悲しそうな雰囲気を感じた。
「・・・・あ!早くまりさを直さないと!れいむさん!申し訳ないけど戻してください!」
「分かったよ、あの毒は、苦しいけどそう簡単には死なないから大丈夫だと思うけど」
「でも、早く楽にしてあげないと!」
「そうだね、ごめん・・・」
「分かったよ、あの毒は、苦しいけどそう簡単には死なないから大丈夫だと思うけど」
「でも、早く楽にしてあげないと!」
「そうだね、ごめん・・・」
そういってれいむは結構な速さで降りていった。
「れいむさん・・・」
「何?」
「私はどうするばいいのでしょうか?」
「というと?」
「分かっているとは思いますが、私たちの群れでは通常種と希少種と線を引いて、片方が片方を虐げています。
そして、私たち希少種はそれが当たり前であり、通常種にとってもそれが幸せだといいます。
でも、私はそれがたまらなく苦しい・・・これは私がおかしいからですか?
いろんな場所を旅してきたれいむさんの目には私たちの群れはどの様に見えるのでしょうか。」
「・・・特に何も」
「え?」
「私は色んな場所やゆっくりや人を見てきたから・・・あなた達の様な群れもそれはそれで一つの考え方だと思うわ」
「・・・」
「でもね、これだけは言えるわ」
「は、はい」
「あなたはとっくに自分がどうしたいのか、どうありたいのか分かっているんじゃないの?」
「!!!」
「強くなって、さなえ・・・もう少しそばにいてあげるから」
「・・・はい!」
「れいむさん・・・」
「何?」
「私はどうするばいいのでしょうか?」
「というと?」
「分かっているとは思いますが、私たちの群れでは通常種と希少種と線を引いて、片方が片方を虐げています。
そして、私たち希少種はそれが当たり前であり、通常種にとってもそれが幸せだといいます。
でも、私はそれがたまらなく苦しい・・・これは私がおかしいからですか?
いろんな場所を旅してきたれいむさんの目には私たちの群れはどの様に見えるのでしょうか。」
「・・・特に何も」
「え?」
「私は色んな場所やゆっくりや人を見てきたから・・・あなた達の様な群れもそれはそれで一つの考え方だと思うわ」
「・・・」
「でもね、これだけは言えるわ」
「は、はい」
「あなたはとっくに自分がどうしたいのか、どうありたいのか分かっているんじゃないの?」
「!!!」
「強くなって、さなえ・・・もう少しそばにいてあげるから」
「・・・はい!」
「さて着いたわよ、早くまりさのところに行ってあげなさいな。」
「あ、ありがとうございます、れいむさん」
少し道草を食ったが、結局れいむが送ってくれたのでむしろあのまま戻るよりも早いであろう。
「さなえ!前にも言ったけど、他のゆっくりや人間さんの前で自分のことを"私"といったらだめだからね!」
「え!いいましたっけ?れいむさ・・・」
さなえが振り返るともうれいむはいなくなっていた。
「あ、ありがとうございます、れいむさん」
少し道草を食ったが、結局れいむが送ってくれたのでむしろあのまま戻るよりも早いであろう。
「さなえ!前にも言ったけど、他のゆっくりや人間さんの前で自分のことを"私"といったらだめだからね!」
「え!いいましたっけ?れいむさ・・・」
さなえが振り返るともうれいむはいなくなっていた。
「おちびちゃん、もうすこしのしんぼうだからね!」
「いさなえさまが、とかいてきなやくそうをもってきてくれるわ!」
「むきゅ!がんばるのよ!」
先程の場所には既に希少種の姿はなく、子まりさの周りに多くの通常種が集まっていた。
特に精力的に励ましているのはありすとぱちゅりー、あのさなえの幼なじみである。
「いさなえさまが、とかいてきなやくそうをもってきてくれるわ!」
「むきゅ!がんばるのよ!」
先程の場所には既に希少種の姿はなく、子まりさの周りに多くの通常種が集まっていた。
特に精力的に励ましているのはありすとぱちゅりー、あのさなえの幼なじみである。
「すいません、遅くなりました!」
「「「さ、さなえさま!!!」」」
「「「さ、さなえさま!!!」」」
「さぁ、まりさ・・・この薬草を食べて・・・」
「ゆぴ!ゆぴぴぴ!」
「お、おちびしゃん・・・」
子まりさは食べられない。ゆうかにゃんからの仕打ちにより子まりさには希少種が信じられなくなっていた。
「ゆぴ!ゆぴぴぴ!」
「お、おちびしゃん・・・」
子まりさは食べられない。ゆうかにゃんからの仕打ちにより子まりさには希少種が信じられなくなっていた。
「大丈夫ですから・・・むーしゃむーしゃ・・・ほら、毒じゃないでしょ?」
その様子を見てようやく子まりさは薬草を口に入れることができた。
「ゆぴ!ゆぴぴぴ・・・ゆ・・ゆう・・・ゆぅ・・・」
「お、おちびちゃーんーー!!」
その様子を見てようやく子まりさは薬草を口に入れることができた。
「ゆぴ!ゆぴぴぴ・・・ゆ・・ゆう・・・ゆぅ・・・」
「お、おちびちゃーんーー!!」
「もう大丈夫です、後はゆっくりと休んで・・・この野いちごをあげますから、他のみなさんに見つからないようにしてくださいね?」
「ありがとうございます、ありがとうございます!このおんはわすれません!」
そう言ってまりさ親子は帰っていった。
周りのゆっくりからもやはり、さなえさまだけはみからだ、ゆっくりできると言う話がも出てた。
しかしどこにちぇんの耳があるとも分からない、さなえはみんなを諌めて今日はもう帰るように言った。
「ありがとうございます、ありがとうございます!このおんはわすれません!」
そう言ってまりさ親子は帰っていった。
周りのゆっくりからもやはり、さなえさまだけはみからだ、ゆっくりできると言う話がも出てた。
しかしどこにちぇんの耳があるとも分からない、さなえはみんなを諌めて今日はもう帰るように言った。
「さなえさま・・・ありすたちからも、ありがとうございます。」
「むきゅ、たすかりました。」
さなえは幼なじみの二匹から久しぶりに声をかけてもらった。
このところ、二匹はさなえをできるだけ避けていた。
それは、自分たちがさなえに迷惑をかけたくないという気持ちもあり、
もしかしたらさなえに拒否されるかもしれないという恐れでもあった。
「むきゅ、たすかりました。」
さなえは幼なじみの二匹から久しぶりに声をかけてもらった。
このところ、二匹はさなえをできるだけ避けていた。
それは、自分たちがさなえに迷惑をかけたくないという気持ちもあり、
もしかしたらさなえに拒否されるかもしれないという恐れでもあった。
しかし、さなえは
「そんな、さなえ"さま"なんて、昔みたいにさなえでいいですよ」
「そ、そんな」
「そんなしつれいなことはできません」
「そんな、さなえ"さま"なんて、昔みたいにさなえでいいですよ」
「そ、そんな」
「そんなしつれいなことはできません」
「最近二人ともさなえを避けていて、少し寂しかったんですよ」
「「さ・・・さなえさま?」」
「「さ・・・さなえさま?」」
さなえから近づいてゆき
「すーりすー」
「「やめてください!いやらしいありす(ぱちゅりー)にすりすりなんて!!!」」
「「やめてください!いやらしいありす(ぱちゅりー)にすりすりなんて!!!」」
過去にさなえは一度だけ親から体罰を受けたことがあった。
ありす達とすーりすーりをしたのである。
汚らわしい通常種とすーりすーりすることだけは絶対ゆるさなえ!と優しい母が豹変したのは今も記憶に残っている。
それ以来、流石のさなえでも二匹とすーりすーりすることは控えるようになった。
しかし、今となってはもういい。
ありす達とすーりすーりをしたのである。
汚らわしい通常種とすーりすーりすることだけは絶対ゆるさなえ!と優しい母が豹変したのは今も記憶に残っている。
それ以来、流石のさなえでも二匹とすーりすーりすることは控えるようになった。
しかし、今となってはもういい。
「すーりすーり、ゆっくり同士が親しみをこめて行うすりすり・・・その事に綺麗も汚いも希少種も通常種も関係ないじゃないですか」
「「うぅーうぅー」」
二匹は泣き出してしまった。
「「うぅーうぅー」」
二匹は泣き出してしまった。
「あ、ありすは!いまはまいにちうんうんをすてているんですよ?」
「ぱちぇもです!さなえさまにくさいうんうんのいおいがうつってしまいます!」
「ぱちぇもです!さなえさまにくさいうんうんのいおいがうつってしまいます!」
たしかに
さなえは思った。
毎日毎日、希少種の嘲笑を受けながらうんうんを捨てている二匹をこれまで何度も見てきた。
綺麗づきな二匹だ、毎日洗って入るのだろう。
それでも、体にこびりついたにおいを落としきれていない。
さなえは思った。
毎日毎日、希少種の嘲笑を受けながらうんうんを捨てている二匹をこれまで何度も見てきた。
綺麗づきな二匹だ、毎日洗って入るのだろう。
それでも、体にこびりついたにおいを落としきれていない。
しかしさなえはそれを嫌なにおいだと思わなかった。
むしろ働き者の、いい香りとすら感じることができた。
むしろ働き者の、いい香りとすら感じることができた。
「お!おい!すげえぞ!」
「なんだよ、いきなり」
「ほら、前に一斉駆除しようといったあの群れ!」
「あぁ、カメラが次々とダメにされた群れか。まぁあの損害もこの前のかぐやを売りさばいた時の利益に比べれば安いもんさ」
「そんなことじゃないって!録音機が捉えた音声!もう数週間も前のなんだけど!きいてくれよ!」
「んー?じゃあどうぞ?」
「なんだよ、いきなり」
「ほら、前に一斉駆除しようといったあの群れ!」
「あぁ、カメラが次々とダメにされた群れか。まぁあの損害もこの前のかぐやを売りさばいた時の利益に比べれば安いもんさ」
「そんなことじゃないって!録音機が捉えた音声!もう数週間も前のなんだけど!きいてくれよ!」
「んー?じゃあどうぞ?」
「わからないんだよー!"わたし"ってなんなのー?さなえさまはさなえでしょー!」
- おい、もう一回・・・
「わからないんだよー!"わたし"ってなんなのー?さなえさまはさなえでしょー!」
もう一回!
「わからないんだよー!"わたし"ってなんなのー?さなえさまはさなえでしょー!」
- !!!!
「そうか!それならカメラが次々と見つかった理由も説明がつく」
「そうだよな!まだ確証はつかないが、あの群れには自分のことを"わたし"というゆっくりがいる・・・」
「あぁ・・・おそらく間違いない・・・!」
「そうだよな!まだ確証はつかないが、あの群れには自分のことを"わたし"というゆっくりがいる・・・」
「あぁ・・・おそらく間違いない・・・!」
「「超常ゆっくりか!!」」
(続く)
続きは二週間ぐらいで書きたいと思っています
初めての長編ですがやはりむずかしいですね
初めての長編ですがやはりむずかしいですね
化学あき
これまで書いた物
anko2816 希少種の品格~ブランドキーパー
anko2768 盲導ゆっくり
anko2260 ただ絶望のみ
anko1598 希少種の品格
anko1594 ちぇんの復讐
anko1587 たいっけつ!でいぶVSでいぶ!
anko1575 森の賢者ぱちゅりー
anko1569 「2」
anko1564 でいぶにも実力は必要
anko1561 とある発明のもたらしたもの
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