ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3027 休日日課
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『休日日課』 24KB
いじめ 虐待 番い 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ 都会 現代 虐待人間 できるだけ、シンプル、テンプレ通りになるようにした…つもりです
いじめ 虐待 番い 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ 都会 現代 虐待人間 できるだけ、シンプル、テンプレ通りになるようにした…つもりです
俺は二十代後半で、社会人である。平日はただのサラリーマンとして働いているが、休日は違う。
俺は休日に、ある事をする。それは日課であり、近場の公園に住む野良ゆっくりを虐待する事だ。
俺は休日に、ある事をする。それは日課であり、近場の公園に住む野良ゆっくりを虐待する事だ。
俺の勤める会社は不景気の真っ直中にしては珍しく、土日祝日は労働せずに済む。
かといって、俺には娯楽はあまりない。映画や音楽を楽しむのもいいが、もっとそれ以上の刺激が欲しかった。
そんなある日、俺の趣味を増やす出来事が起きた。会社の帰り道、同僚達と飲み会を終えた後の話だ。
俺はウォッカや日本酒をチャンポン呑みした。その結果、ぐでんぐでんに酔っぱらってしまった。
ふらつく足で向かうのは、勿論自宅である。しかし、千鳥足なのでいつも以上に時間が掛かった。
時刻は未だ午後九時前だというのに、この様である。こんな状態で特殊製粉業を営む小指の無い方に絡まれたら、一溜まりもないだろう。
だから、俺は肩でもぶつからないように人通りの少ない路地を歩いていた。
かといって、俺には娯楽はあまりない。映画や音楽を楽しむのもいいが、もっとそれ以上の刺激が欲しかった。
そんなある日、俺の趣味を増やす出来事が起きた。会社の帰り道、同僚達と飲み会を終えた後の話だ。
俺はウォッカや日本酒をチャンポン呑みした。その結果、ぐでんぐでんに酔っぱらってしまった。
ふらつく足で向かうのは、勿論自宅である。しかし、千鳥足なのでいつも以上に時間が掛かった。
時刻は未だ午後九時前だというのに、この様である。こんな状態で特殊製粉業を営む小指の無い方に絡まれたら、一溜まりもないだろう。
だから、俺は肩でもぶつからないように人通りの少ない路地を歩いていた。
「おい、ちょっとまつのぜ!」
誰かに呼び止められたので、ふらつきながらも周囲を見回した。しかし、声のした方向を探してみても何もいなかった。
「おい、きいてるのぜ!?」
再び声が聞こえた。その途端、俺は猛烈な吐き気に襲われた。アルコールは胃を荒らすのだ。
俺は耐えきれず、膝に手をついた。そして地面に向かって、胃の中の物を全て吐きだした。
俺は耐えきれず、膝に手をついた。そして地面に向かって、胃の中の物を全て吐きだした。
「ゆぎゃあああああああ!!! ぎぼぢわるいいいいいいい!!」
またしても声が聞こえてきた。涙目になりつつも、俺は目の焦点を地面に合わせた。
そこにはゲロに塗れた、気持ちの悪い野良ゆっくりがいた。まりさであった。
そこにはゲロに塗れた、気持ちの悪い野良ゆっくりがいた。まりさであった。
「何だ、ゆっくりか」
ホッとして思わずそんな言葉が漏れた。もしこれが、「ファキンジャップぐらい分かるよ馬鹿野郎」と叫ぶ人だったとしよう。
まず、間違いなく俺の命はない。しかし、俺がゲロを吹っ掛けたのは幸いにしてゆっくり。
まず、間違いなく俺の命はない。しかし、俺がゲロを吹っ掛けたのは幸いにしてゆっくり。
「ラッキーだったぜ」
「どこがらっきーなのぜ!? まりさ、こんなによごれちゃったのぜ!!」
「どこがらっきーなのぜ!? まりさ、こんなによごれちゃったのぜ!!」
何だか言葉の受け取り方によっては、いやらしい意味に捉えられなくもない発言だった。
それにしても、まりさは酷く怒っていた。
それにしても、まりさは酷く怒っていた。
「悪い悪い、我慢できなくてな」
俺は手刀を切って、詫びた。しかし、まりさの怒りはヒートアップする一方だった。
「ゆっがあああああ!! そんなのでゆるされるとおもうのぜええ!!? あまあまよこすのぜえええええ!!」
「お断りします」
「お断りします」
自身の意思よりも早く、俺の口から勝手にそんな言葉が出ていた。
「ゆうううううう!!? そんなことをいうやつは、せいさいするのぜ! ゆおおおおおお!!」
ゲロに塗れた野良まりさが俺に向かって突進してきた。まずい。このままでは俺の脚はゲロだらけになる。
そして、ゲロと千鳥足のコンボで帰宅する羽目になる。それだけは何としても避けたい。俺はふらつきながらも、何とか野良まりさの突進を避けた。
そして、ゲロと千鳥足のコンボで帰宅する羽目になる。それだけは何としても避けたい。俺はふらつきながらも、何とか野良まりさの突進を避けた。
「ゆううううううう!!? にげるなのぜええええええ!!」
「だぜ」とか「のぜ」が口癖の野良まりさ。それは非常に誤解が生まれやすい言葉遣いである。
「にげるなのぜ」と言われた俺は、(お前は)逃げるなという意味ではなく、(まりさはこれから)逃げるという意味に捉えてしまった。
俺の解釈とは正反対に、俺の脚に突っ込み衝突する野良まりさ。少しだけ乾いたゲロが俺のスラックスに飛びかかる。
まりさはゲロの中の、何だかよく分からない物を顔面で潰した。全てが俺の脚で起きた事だ。
「にげるなのぜ」と言われた俺は、(お前は)逃げるなという意味ではなく、(まりさはこれから)逃げるという意味に捉えてしまった。
俺の解釈とは正反対に、俺の脚に突っ込み衝突する野良まりさ。少しだけ乾いたゲロが俺のスラックスに飛びかかる。
まりさはゲロの中の、何だかよく分からない物を顔面で潰した。全てが俺の脚で起きた事だ。
「うわあああああああああ!!!」
「ゆやああああああ!! やっばじぐざいいいい!!」
「ゆやああああああ!! やっばじぐざいいいい!!」
野良まりさが潰した謎の物体は、潰れた途端に異臭を発した。まるで臭い玉のようである。
俺はスラックスが汚れた事にもショックだったが、あまりの激臭が漂った事に関してもショックを受けた。
臭豆腐を食べたわけではないのに、胃で消化されかけたものがこんなにも臭いとは思わなかったのだ。
それは野良まりさも同様で、臭い物体が自分の顔面に張り付いた事にショックを受けていた。それ故の二人揃っての絶叫である。
俺はスラックスが汚れた事にもショックだったが、あまりの激臭が漂った事に関してもショックを受けた。
臭豆腐を食べたわけではないのに、胃で消化されかけたものがこんなにも臭いとは思わなかったのだ。
それは野良まりさも同様で、臭い物体が自分の顔面に張り付いた事にショックを受けていた。それ故の二人揃っての絶叫である。
「このぐぞじじいいいいいい!! ゆっぐじごろじでやるのぜええええ!!」
謎の激怒をした野良まりさは、バックステップで俺から距離を取ると再び突進してきた。
だが、俺もただの酔っぱらいではない。流石にスラックスを汚されたのと、ゲロをしたせいで酔いが覚めた。
俺は野良まりさの突進を再び避けると、近くの地面に落ちていたビール瓶を拾った。中身は空だった。
そして、俺は奇声を発しながらビール瓶を野良まりさの脳天に叩きつけた。
ビール瓶は割れなかったが、野良まりさが割れた。帽子が潰れ、頭全体がU字に凹んだ。
その衝撃のせいだろうか、目玉は勢いよく何処かへと飛んでいった。付け加えると食いしばっていた歯も粉砕された。
餡子が両目無き眼窩から、時間差でスプレーのように噴出された。俺が野良まりさをビール瓶で殴りつけてから、この間、三秒と経過していなかった。
野良まりさは一瞬の沈黙の後で、素っ頓狂な声で悲鳴を上げた。
だが、俺もただの酔っぱらいではない。流石にスラックスを汚されたのと、ゲロをしたせいで酔いが覚めた。
俺は野良まりさの突進を再び避けると、近くの地面に落ちていたビール瓶を拾った。中身は空だった。
そして、俺は奇声を発しながらビール瓶を野良まりさの脳天に叩きつけた。
ビール瓶は割れなかったが、野良まりさが割れた。帽子が潰れ、頭全体がU字に凹んだ。
その衝撃のせいだろうか、目玉は勢いよく何処かへと飛んでいった。付け加えると食いしばっていた歯も粉砕された。
餡子が両目無き眼窩から、時間差でスプレーのように噴出された。俺が野良まりさをビール瓶で殴りつけてから、この間、三秒と経過していなかった。
野良まりさは一瞬の沈黙の後で、素っ頓狂な声で悲鳴を上げた。
「ゆ…ゆぎゃああああああああああああああ!! まじざのおべべがああああああああ!! はがあああああああ!!」
帽子が潰れた事について気付いていない事に突っ込もうとしたが、その必要性はないと感じたので俺は黙った。
「どぼぢで、どぼぢでごんなごどずるのぜええええええ!!?」
「いや、お前がしてきたんじゃん。しかも、帽子潰れてるし」
「ゆ゛うううううううう!!?」
「いや、お前がしてきたんじゃん。しかも、帽子潰れてるし」
「ゆ゛うううううううう!!?」
しまった。帽子の件については言わないつもりだったのだが、妙な事を絶叫しながら尋ねてくるものだから言ってしまった。
口が滑ってしまった。その際、俺の手に握られていたビール瓶もうっかり滑り落としてしまった。
ビール瓶は再び、まりさの脳天めがけて落ちていた。鈍い衝撃音の後、野良まりさの眼窩から再び餡子が噴出していた。
口が滑ってしまった。その際、俺の手に握られていたビール瓶もうっかり滑り落としてしまった。
ビール瓶は再び、まりさの脳天めがけて落ちていた。鈍い衝撃音の後、野良まりさの眼窩から再び餡子が噴出していた。
「ゆぐぶううううううううううう!!!」
奇声を発する野良まりさ。俺の酔いはすっかり覚めてしまったが、何故だか快感を覚えていた。
ゆっくりを制裁するというか、嬲るというカタルシスに目覚めたのはこの時である。
ゆっくりを制裁するというか、嬲るというカタルシスに目覚めたのはこの時である。
「随分とまぁ、調子に乗ってくれたな」
俺はドスを利かせた声で、今し方失明した野良まりさに言った。すると野良まりさは、見えない事に対する恐怖心からかブルブルと震えた。
更に何か透明な液体を地面に滴らせていた。失禁していたのである。俺は思わず笑ってしまった。
更に何か透明な液体を地面に滴らせていた。失禁していたのである。俺は思わず笑ってしまった。
「お、おでがいじばず…まじざがわるがっだでず…だ、だずげでぐだざい…おでがい…おでがいじばず…」
「だぜ、のぜ言葉」は何処へ行ったのだろうか。野良まりさはすっかり大人しくなっていた。
どちらにしてもしっくりこない表現ではあるが、しおらしくなっていた。そして俺に向かって命乞いをしていた。
眼球が無くても、声の方向で俺の位置を確認できるらしい。俺はそれに興味を持った。
俺は汚れたスラックスのことなどお構いなしに、足音を立てないようにそっと野良まりさの背後に回った。
どちらにしてもしっくりこない表現ではあるが、しおらしくなっていた。そして俺に向かって命乞いをしていた。
眼球が無くても、声の方向で俺の位置を確認できるらしい。俺はそれに興味を持った。
俺は汚れたスラックスのことなどお構いなしに、足音を立てないようにそっと野良まりさの背後に回った。
「嫌だと言ったら?」
「ゆひっ!?」
「ゆひっ!?」
今までと違う方向から声が響いてきたので、野良まりさは体を大きく震わせて驚いていた。
「お、おでがいでず! ま、まじざ、ごれがらまっどうにいぎまず!」
再び位置を変えて俺は発言した。
「真っ当に生きるって、どういう風に?」
「ゆひぃぃ!!?」
「ねえねえ、どういう意味よ?」
「ゆひはぁぁっ!!?」
「教えてくれないの?」
「ゆや…ゆや…」
「ねえねえ、教えてよ。潰しちゃうよ」
「ゆや…ゆや…ゆんやああああああああああああああああ!!!」
「ゆひぃぃ!!?」
「ねえねえ、どういう意味よ?」
「ゆひはぁぁっ!!?」
「教えてくれないの?」
「ゆや…ゆや…」
「ねえねえ、教えてよ。潰しちゃうよ」
「ゆや…ゆや…ゆんやああああああああああああああああ!!!」
話にならず、この時間帯に大声で泣き叫ばれ続けるのは、近隣住民が迷惑する事間違いなしだろう。
俺は地面に転がるビール瓶を再び手に持つと、野良まりさを殴りつけた。
俺は地面に転がるビール瓶を再び手に持つと、野良まりさを殴りつけた。
「ゆごっ!!」
一回。
「ゆごべっ!」
二回。
「ゆぐぶぇっ!!!」
三回。
「や、やべぶぼぶげっ!」
四回。
「も、もっどゆっぐびぶらっ!!」
殴り始めて五回目に野良まりさは息絶えた。最期の断末魔も碌に言えぬまま、気付けば黒い染みだけとなっていた。
俺は再びカタルシスを感じた。この言い知れぬ背徳と快感。俺の虐待癖はこれが切っ掛けで始まった。
俺は再びカタルシスを感じた。この言い知れぬ背徳と快感。俺の虐待癖はこれが切っ掛けで始まった。
休日日課 ポマギあき
土曜日。朝九時に俺は目覚めた。仕事疲れが残っていたが、二度寝をする気分にもなれない。
何も考えずボーッとベッドで横になっていると、腹の音が鳴った。時計を見ると既に十一時を回っており、昼前だった。
俺はベッドから起き上がるとシャワーを浴びて、動きやすい格好に着替えた。俺は財布と腕時計を身につけると、公園へと出かけた。
道中でコンビニに寄ると、菓子パンとコーラを購入した。そして改めて公園に向かう。
何も考えずボーッとベッドで横になっていると、腹の音が鳴った。時計を見ると既に十一時を回っており、昼前だった。
俺はベッドから起き上がるとシャワーを浴びて、動きやすい格好に着替えた。俺は財布と腕時計を身につけると、公園へと出かけた。
道中でコンビニに寄ると、菓子パンとコーラを購入した。そして改めて公園に向かう。
公園は休日だというのに人は殆どいなかった。というのも、ここには野良ゆっくりが数多く棲息している。
そのせいで子供達に危害が加えられないか心配する親御さん達は、決してここに連れてこない。
まして、カップルがデートに来るような場所でもない。仮にここでデートを行ったとしても、せっかくのキメた服装が餡子塗れになる。
なぜならば、ゆっくり達が人間に喧嘩を売り、人間がそのゆっくり達を足で踏み潰して殺すからだ。
例えば、今、俺はベンチに座っているの。菓子パンを貪りつつ、コーラを飲んでいる。そんな俺の前にゆっくり親子がいる。
そいつらは、俺に向かって声高らかにある要求をしている。
そのせいで子供達に危害が加えられないか心配する親御さん達は、決してここに連れてこない。
まして、カップルがデートに来るような場所でもない。仮にここでデートを行ったとしても、せっかくのキメた服装が餡子塗れになる。
なぜならば、ゆっくり達が人間に喧嘩を売り、人間がそのゆっくり達を足で踏み潰して殺すからだ。
例えば、今、俺はベンチに座っているの。菓子パンを貪りつつ、コーラを飲んでいる。そんな俺の前にゆっくり親子がいる。
そいつらは、俺に向かって声高らかにある要求をしている。
「あまあまよこせ!」
「あみゃあみゃよこちぇ!」
「よこちゅのじぇ!」
「あみゃあみゃよこちぇ!」
「よこちゅのじぇ!」
親れいむ、赤れいむ、赤まりさの三匹が俺を見上げる形で言ってくる。奴らの狙いは俺が貪る菓子パンだ。
当然、俺は奴らに菓子パンを差し出すつもりはない。菓子パンを食いながら、手で払う仕草をして、消え失せるよう伝える。
手を払う仕草を理解したようで、親れいむが下手くそな芝居を始めた。
当然、俺は奴らに菓子パンを差し出すつもりはない。菓子パンを食いながら、手で払う仕草をして、消え失せるよう伝える。
手を払う仕草を理解したようで、親れいむが下手くそな芝居を始めた。
「ゆゆ! れいむはとってもかわいそうなんだよ! だんなさんのまりさにはさきだたれて、のこったのはかわいいおちびちゃんたちだけ…
でも、れいむはかりがとってもへたくそなんだよ…そのせいで、おちびちゃんたちはゆっくりできないんだよ…かわいそうでごめんね…おちびちゃん…」
でも、れいむはかりがとってもへたくそなんだよ…そのせいで、おちびちゃんたちはゆっくりできないんだよ…かわいそうでごめんね…おちびちゃん…」
俺は突っ込みたくなるのをグッとこらえた。話通りならば、親れいむはガリガリにやつれているはずだ。
だが、親れいむは誰がどう見ても肥えている。普通のゆっくりよりも、数十パーセント大きい。一方で、赤ゆっくり達の頬は痩けている。
だが、親れいむは誰がどう見ても肥えている。普通のゆっくりよりも、数十パーセント大きい。一方で、赤ゆっくり達の頬は痩けている。
「ゆゆ! おきゃあしゃん! ないちゃ、ぢゃめだよ!」
「ゆっくち、ちゅよくいきるのじぇ!」
「ゆっくち、ちゅよくいきるのじぇ!」
何とも逞しい赤ゆっくり達だ。鳴き真似をする親れいむを必死に慰めている。励ましの言葉を掛けつつ、その小さな舌で親れいむの頬を舐める。
同情を引く作戦なのは最初から分かっていた。しかし、こうまでされると流石の俺も何か恵んでやらねばと思う。
俺は、いわゆる義理人情を重んずる人間なので、さっそく恵む事にした。
同情を引く作戦なのは最初から分かっていた。しかし、こうまでされると流石の俺も何か恵んでやらねばと思う。
俺は、いわゆる義理人情を重んずる人間なので、さっそく恵む事にした。
「分かったよ…そんなに辛いなら、恵んでやるよ……」
「ゆ!? ほんとに!? ゆーんとね、それじゃあ、とってもあまあまなごはんさんをちょうだいね! いっぱいでいいよ!?」
「分かった。いっぱいでいいんだな」
「ゆん!」
「ゆ!? ほんとに!? ゆーんとね、それじゃあ、とってもあまあまなごはんさんをちょうだいね! いっぱいでいいよ!?」
「分かった。いっぱいでいいんだな」
「ゆん!」
光り輝く笑顔の親れいむ。親れいむの顔を見て、幸せそうな表情をする赤ゆっくり達。
俺は不憫な家族に恵むために、飲みかけのコーラを親れいむの頭に掛けてやった。
俺は不憫な家族に恵むために、飲みかけのコーラを親れいむの頭に掛けてやった。
「…………ゆ?」
シュワシュワという炭酸の音が響きながら、コーラは親れいむの顔面を伝って行った。
その内の数滴が、親れいむの眼球に入った。甘いが、炭酸。ゆっくりにとっては催涙ガスを浴びるようなものだ。
その内の数滴が、親れいむの眼球に入った。甘いが、炭酸。ゆっくりにとっては催涙ガスを浴びるようなものだ。
「ゆっぎゃあああああああああ!! れいぶのおべべがあああああああ!!」
「お、お、お、おぎゃあじゃんおぢぶびゅっ!!」
「ゆやあああああああ!! れいみゅがちんじゃぶびょべっ!!」
「お、お、お、おぎゃあじゃんおぢぶびゅっ!!」
「ゆやあああああああ!! れいみゅがちんじゃぶびょべっ!!」
余りの激痛に、親れいむはそこら中をのたうち回っていた。滅茶苦茶な動きをするものだから、自らの赤ゆ達をうっかり潰してしまった。
親れいむの体に赤ゆ達だった残骸が付着していた。帽子やリボン、潰れた平べったくなった目玉に小麦粉の皮。そして小さな餡子。
炭酸が引ける頃、親れいむは目を見開いて絶叫した。
親れいむの体に赤ゆ達だった残骸が付着していた。帽子やリボン、潰れた平べったくなった目玉に小麦粉の皮。そして小さな餡子。
炭酸が引ける頃、親れいむは目を見開いて絶叫した。
「どぼぢでれいぶのおぢびぢゃんがじんでるのおおおおおお!!? ごれじゃごはんざんもらえないよおおおおおおおお!! ……ゆはっ!?」
痛みのせいで、俺の存在を忘れていたらしい。本音をわざわざ大声で漏らした親れいむは、俺に気付くと息を呑んだ。
一方、俺はそれに対して手を横に振って答えた。
一方、俺はそれに対して手を横に振って答えた。
「大丈夫だよ。最初から、お前が赤ゆ達をダシに物を恵んで貰うのは分かってたから」
「ゆっぎいいいいいいいい!! はめやがっだなあああああああ!!」
「ハメるも何も……俺はお前にちゃんと恵んでやったじゃないか」
「なにをめぐんだっでいうんだあああああああ!!?」
「コーラをやっただろう。甘くてシュワシュワなんだぞ」
「ゆううううう!!?」
「ゆっぎいいいいいいいい!! はめやがっだなあああああああ!!」
「ハメるも何も……俺はお前にちゃんと恵んでやったじゃないか」
「なにをめぐんだっでいうんだあああああああ!!?」
「コーラをやっただろう。甘くてシュワシュワなんだぞ」
「ゆううううう!!?」
親れいむは自らの顔面に付着したものを舌で舐め取った。怒りに満ち溢れていた親れいむの表情は、見る見るうちに明るくなった。
「ししし、しあわせー!! も、もっとちょうだいね! そしたら、おちびちゃんのこともゆるしてあげるよ!」
「え、でも、お前が今食ったのって、お前の赤ゆ達の死骸だぞ」
「………ゆ、ゆげぇええええええええええ!!」
「え、でも、お前が今食ったのって、お前の赤ゆ達の死骸だぞ」
「………ゆ、ゆげぇええええええええええ!!」
勿論、顔面にはコーラも付着していた。同様に赤ゆ達だった残骸も付着していた。
それにしても我が子の潰れた目玉を舌で掬って、美味いというだなんて酔狂なものだ。
親れいむは何とかして吐き出そうと、ずっと嘔吐いていた。俺はその隙に大声を出す。
それにしても我が子の潰れた目玉を舌で掬って、美味いというだなんて酔狂なものだ。
親れいむは何とかして吐き出そうと、ずっと嘔吐いていた。俺はその隙に大声を出す。
「おーい、ここにゆっくり殺しがいるぞー! しかも、自分のおちびちゃんを殺した後に食ったぞー!」
「ゆげっ! ゆげぇ……ゆ、ゆうううううううう!!?」
「ゆげっ! ゆげぇ……ゆ、ゆうううううううう!!?」
慌てふためく親れいむ。俺の声を聞きつけて、どこからか数匹のゆっくりが集まってきた。
まりさが二匹、ありすが三匹、ちぇん一匹に、ぱちゅりーも一匹。いずれも小枝を口に咥えていた。
やがて、狼狽える親れいむが逃げられぬように、ゆっくりと円陣をつくり囲った。
まりさが二匹、ありすが三匹、ちぇん一匹に、ぱちゅりーも一匹。いずれも小枝を口に咥えていた。
やがて、狼狽える親れいむが逃げられぬように、ゆっくりと円陣をつくり囲った。
「ゆっくりごろしはゆっくりできないのぜ!」
「しかも、おまえはげすでゆうめいなれいむなのぜ!」
「しかも、おまえはげすでゆうめいなれいむなのぜ!」
「おちびちゃんごろしなんて、ぜんぜんとかいはじゃないわ!」
「とかいはっていうのは…おちびちゃんをおもいやってこそのとかいはよ!?」
「ゆやあああああああ!! ほんとうにおちびちゃんころすなんて、げすのきわみよおおおお!!?」
「とかいはっていうのは…おちびちゃんをおもいやってこそのとかいはよ!?」
「ゆやあああああああ!! ほんとうにおちびちゃんころすなんて、げすのきわみよおおおお!!?」
「わからないよー、なんでじぶんのおちびちゃんをころすのかなー?」
「おちびちゃんたちは、ゆっくりしていたのに…でも、もうかえってこないのね…むきゅ!」
「おちびちゃんたちは、ゆっくりしていたのに…でも、もうかえってこないのね…むきゅ!」
「ゆわわわ…ま、まってね! これはちがうんだよ! そこのくそじじいが、れいむをはめたんだよ!」
徐々に距離を詰めてくる数匹に、慌てて俺のせいだと説明をする親れいむ。
一瞬数匹が、俺の目を見た。しかし、俺が首を横に振って否定すると再び親れいむに向き直った。
どうやら、この親れいむはゲスとして皆に知れ渡っているらしい。殺す理由が出来た以上、今の内にさっさと殺したいのだろう。
一瞬数匹が、俺の目を見た。しかし、俺が首を横に振って否定すると再び親れいむに向き直った。
どうやら、この親れいむはゲスとして皆に知れ渡っているらしい。殺す理由が出来た以上、今の内にさっさと殺したいのだろう。
「まっでね…まっでね…」
「むきゅ! いくわよ!」
「むきゅ! いくわよ!」
ぱちゅりーの掛け声を合図に、残りのゆっくり達は「ゆおおおおおおお!!」と声を荒げながら、親れいむに突進していった。
口に咥えた小枝が、ブスブスと嫌な音を立てて親れいむに刺さっていく。
口に咥えた小枝が、ブスブスと嫌な音を立てて親れいむに刺さっていく。
「ゆぎゃああああああああ!! ゆぎいいいいいいい!!」
親れいむの悲鳴に混じって、小枝が刺さる音が不規則に何度も何度も聞こえてきた。
これが野良ゆっくりが行う制裁の現場なのだろう。俺は菓子パンを囓り、まだ幾らか残っていたコーラを飲み干した。
やがて制裁は終わったのか、数匹は義憤に駆られたような顔をしながら、四方八方へと去っていった。
残された親れいむは未だ生きていたが、最早虫の息であった。
これが野良ゆっくりが行う制裁の現場なのだろう。俺は菓子パンを囓り、まだ幾らか残っていたコーラを飲み干した。
やがて制裁は終わったのか、数匹は義憤に駆られたような顔をしながら、四方八方へと去っていった。
残された親れいむは未だ生きていたが、最早虫の息であった。
「ゆっ…ゆっ…ゆっ…」
痙攣する親れいむに、俺は近づきそっと声を掛ける。
「シングルマザー、卒業おめでとう」
「ゆっ…ゆっ…もっどゆっぐじじだがっだ……」
「ゆっ…ゆっ…もっどゆっぐじじだがっだ……」
俺の声が届いたかは知らないが、直後に親れいむは息を引き取った。せいぜい天国か地獄で、同じように物乞いでもしてるといいだろう。
俺は空になったコーラのペットボトルを見つめた。その先にはゴミ箱を横に倒して、中を漁るちぇんがいた。
先程の数匹とは別の、ゆっくりのようだ。俺はそのちぇん目掛けてペットボトルを投げつけた。
俺は空になったコーラのペットボトルを見つめた。その先にはゴミ箱を横に倒して、中を漁るちぇんがいた。
先程の数匹とは別の、ゆっくりのようだ。俺はそのちぇん目掛けてペットボトルを投げつけた。
「わぎゃっ!!」
ペットボトルはちぇんに見事に命中した。ちぇんは、体を横にして痛みに震えている。
余程栄養が足らないのか、あるいは痛みに慣れていないのかは分からない。一向に回復する兆しがなかった。
俺はゴミ箱まで近づくと、倒れたゴミ箱を立て直した。
余程栄養が足らないのか、あるいは痛みに慣れていないのかは分からない。一向に回復する兆しがなかった。
俺はゴミ箱まで近づくと、倒れたゴミ箱を立て直した。
「わぎゃっ! ぶべっ!!」
ちぇんはゴミ箱の中にいたので、立て直した際に底部に顔面でもぶつけたらしい。悲鳴が聞こえた。
「わ、わぎゃらないいいいいいい!! いだいよおおおおおおお!!」
「ゴミ箱漁っちゃダメだろう」
「わ、わがらないいいいい!! もうずっどなにもたべてないんだよおおお!! みのがしてよおおおおお!!」
「ダメだダメだ。人に迷惑掛けて生きようだなんて、おこがましいだろ。ゆっくりのくせに」
「ぢぇんだっで…ぢぇんだっで…」
「ゴミ箱漁っちゃダメだろう」
「わ、わがらないいいいい!! もうずっどなにもたべてないんだよおおお!! みのがしてよおおおおお!!」
「ダメだダメだ。人に迷惑掛けて生きようだなんて、おこがましいだろ。ゆっくりのくせに」
「ぢぇんだっで…ぢぇんだっで…」
きっと来るだろう恒例の、お決まりの台詞が。俺の胸は謎の期待感に満ち溢れた。
「ぢぇんだっでわがらないんだよおおおおおおおおおお!!?」
「…………」
「………ゆはっ!?」
「…………」
「………ゆはっ!?」
しばしの沈黙の後で、ちぇんが台詞を間違えた事に気付いたらしい。しまったという顔をした。
俺は何だか肩すかしを食らったような気分になった。トドメを指す気にもなれず、俺はちぇんに一言掛けた。
俺は何だか肩すかしを食らったような気分になった。トドメを指す気にもなれず、俺はちぇんに一言掛けた。
「ま、そこでゆっくりしていけよ。明日は雨らしいけども」
「ま、まっで! わがらないいいい!! ぢぇんはいぎでるっでいいだがっだんだよおおおおお!!?」
「言ったところで助ける訳ないけど、お前には凄くガッカリした」
「おでがいいいいいい!! ごごがらだじでえええええ!! わがっでええええええ!!?」
「無理無理、分からない。むしろ、分かりたくない」
「わぎゃああああああああああああああああああ!!!」
「ま、まっで! わがらないいいい!! ぢぇんはいぎでるっでいいだがっだんだよおおおおお!!?」
「言ったところで助ける訳ないけど、お前には凄くガッカリした」
「おでがいいいいいい!! ごごがらだじでえええええ!! わがっでええええええ!!?」
「無理無理、分からない。むしろ、分かりたくない」
「わぎゃああああああああああああああああああ!!!」
ゴミ箱の中で泣き叫ぶちぇんを尻目に、俺はゴミ箱を後にした。無論、散らばったゴミはゴミ箱の中に戻しておいた。
景観もさることながら、衛生も大事だ。ゴミに触れておいて、手を洗わないわけには行かない。菓子パンはまだ残っている。
俺は公衆トイレに行って、手を洗う事にした。洗面所。そこにもゆっくりはいた。
景観もさることながら、衛生も大事だ。ゴミに触れておいて、手を洗わないわけには行かない。菓子パンはまだ残っている。
俺は公衆トイレに行って、手を洗う事にした。洗面所。そこにもゆっくりはいた。
「ゆゆ! れいみゅのおうちしゃんに、なんのよう!?」
「ゆああああああああ!! おにいざん、おぢびぢゃんをおろじであげでぐだざいいいい!!」
「ゆああああああああ!! おにいざん、おぢびぢゃんをおろじであげでぐだざいいいい!!」
まず、洗面所に赤れいむが一匹いた。そして、ここは自分の家だと主張している。
対してそれの親ゆっくりと思われる、比較的汚れていないまりさが俺に懇願していた。洗面所の赤れいむを降ろすようにと。
対してそれの親ゆっくりと思われる、比較的汚れていないまりさが俺に懇願していた。洗面所の赤れいむを降ろすようにと。
「……ま、いいけどな」
「あじがどうごばいばずうううう!! なんがのはずみで、あんなだがいどごろにいっぢゃっだんでずぅぅぅ!!」
「あじがどうごばいばずうううう!! なんがのはずみで、あんなだがいどごろにいっぢゃっだんでずぅぅぅ!!」
洗面所と地面までは一メートル以上の高さがある。これを一体何の弾みで飛ばす事が出来たのだろうか。
まさかとは思うが、ゆっくりは不思議饅頭だ。某ゲームの壁に移動してロストする、バグの様な事が起きたのだろうか。
何はともあれ、赤れいむを降ろしてから手を洗おう。俺は赤れいむを指で摘むと、洗面所から持ち上げた。
まさかとは思うが、ゆっくりは不思議饅頭だ。某ゲームの壁に移動してロストする、バグの様な事が起きたのだろうか。
何はともあれ、赤れいむを降ろしてから手を洗おう。俺は赤れいむを指で摘むと、洗面所から持ち上げた。
「おしょらとんぢぇぶびゅうっ!!」
「あ……」
「ゆあ……」
「あ……」
「ゆあ……」
別に意図があったわけではない。文字通り手を滑らしてしまったのだ。落ちたのは赤れいむ。
一メートル以上の高さから、タイル張りの地面へと落下した。当然、赤ゆの皮には耐えきれず弾け飛んだ。
俺とまりさの間に沈黙が訪れた。何を言うべきか困ったが、俺はとりあえず手を洗い始めた。
一メートル以上の高さから、タイル張りの地面へと落下した。当然、赤ゆの皮には耐えきれず弾け飛んだ。
俺とまりさの間に沈黙が訪れた。何を言うべきか困ったが、俺はとりあえず手を洗い始めた。
「ゆあ…ゆあ…ゆ…あ…あ…」
手を洗い終えても、まりさは放心状態だった。というか、気絶でもしているのだろうか。
白目を剥き、口を大きく開けてパクパクと動かしている。気色が悪かったので、俺はトイレにまりさを連れ込んだ。
白目を剥き、口を大きく開けてパクパクと動かしている。気色が悪かったので、俺はトイレにまりさを連れ込んだ。
「ゆあ…ゆ…あ、あれ…おちびちゃんは…?」
「ん? 死んだ」
「しんだ…ゆ…あ…あ…」
「ん? 死んだ」
「しんだ…ゆ…あ…あ…」
泣き叫ぶならともかく、放心状態になるのは余り気に入らない。俺はまりさをトイレに詰め込むと、「大」と書かれたレバーを引いた。
水がトイレに流れ始め、まりさはしばらく回転した。
水がトイレに流れ始め、まりさはしばらく回転した。
「ゆご! ゆごごごごご!」
「ジョジ○かよ」
「ゆごぼぼぼぼぼぼ……」
「ジョジ○かよ」
「ゆごぼぼぼぼぼぼ……」
やがてまりさは水流に飲み込まれていった。下水管を伝ってる最中に、溶け出して死ぬ事間違いなしだろう。
翌週金曜日。今日は祝日で俺は昼過ぎに目覚めた。シャワーを浴びて、着替えを済ます。
俺はタバコと財布、爪楊枝の束を持って公園へと出かけていった。ゴミ箱を覗いてみたが、チョコレートの香りで満たされていた。
残された帽子が、ちぇんが溶けて死んだ事を物語っていた。今日は何だか一服したい気分だ。
俺はタバコと財布、爪楊枝の束を持って公園へと出かけていった。ゴミ箱を覗いてみたが、チョコレートの香りで満たされていた。
残された帽子が、ちぇんが溶けて死んだ事を物語っていた。今日は何だか一服したい気分だ。
俺は公園に設置されている、喫煙ルームという場所に行った。喫煙ルームは自動ドアの付いた、全面ガラス張りのプレハブのような部屋である。
今の時代は分煙化というのが進んでいるそうだが、ここに来て一服する人間は殆どいない。なぜならば、ここにもゆっくりがいるからである。
今の時代は分煙化というのが進んでいるそうだが、ここに来て一服する人間は殆どいない。なぜならば、ここにもゆっくりがいるからである。
「……ゆ…」
「うごげない…もうだめ…」
「うごげない…もうだめ…」
喫煙ルームの自動ドアは、感知式ではない。ドアノブが位置するべき部分に、ボタンが付いているのだ。
そこに触れる事で初めてドアは開く。そんなものだから、喫煙しようとする人間についていったゆっくりはここに閉じ込められる事になる。
先程も述べたとおり、ここを利用する人間は余りいない。だから、人間を恫喝しようと尾行したはいいが、出るタイミングを逃してしまう。
そうしてここに長時間閉じ込められるゆっくりは数知れずいる。喫煙ルームのベンチの下には干涸らびた、種類も分からぬゆっくりの死体が散乱していた。
自動ドア付近には、何とかして脱出しようとしたものの途中で力尽きたゆっくりの死骸が。そして灰皿には、何故か赤ゆっくり達の死骸が詰め込まれていた。
生きているゆっくりも、僅かながら存在している。しかし、その全てが虫の息である。
そこに触れる事で初めてドアは開く。そんなものだから、喫煙しようとする人間についていったゆっくりはここに閉じ込められる事になる。
先程も述べたとおり、ここを利用する人間は余りいない。だから、人間を恫喝しようと尾行したはいいが、出るタイミングを逃してしまう。
そうしてここに長時間閉じ込められるゆっくりは数知れずいる。喫煙ルームのベンチの下には干涸らびた、種類も分からぬゆっくりの死体が散乱していた。
自動ドア付近には、何とかして脱出しようとしたものの途中で力尽きたゆっくりの死骸が。そして灰皿には、何故か赤ゆっくり達の死骸が詰め込まれていた。
生きているゆっくりも、僅かながら存在している。しかし、その全てが虫の息である。
タバコが毒である事は周知の事実であるが、それはゆっくりにとっても変わらない。それどころか、ゆっくりにとっては猛毒である。
成体ならば徐々に体を蝕まれ、死に至る。それは人間と同じだ。しかし、赤ゆっくりは煙を吸い込んだ途端に、すぐさま餡子を吐いて死ぬ。
そんな煙だらけの場所に長時間閉じ込められれば、どんなに元気な個体でも体力は削られる。そして死ぬ。それは共食いを始めようとも変わらぬ事である。
俺は一服し終えると、火の点いたタバコを虫の息であるれいむに押しつけた。
成体ならば徐々に体を蝕まれ、死に至る。それは人間と同じだ。しかし、赤ゆっくりは煙を吸い込んだ途端に、すぐさま餡子を吐いて死ぬ。
そんな煙だらけの場所に長時間閉じ込められれば、どんなに元気な個体でも体力は削られる。そして死ぬ。それは共食いを始めようとも変わらぬ事である。
俺は一服し終えると、火の点いたタバコを虫の息であるれいむに押しつけた。
「…ゆ……」
相当熱いだろうにも係わらず、れいむのリアクションはその一言のみだった。つまらないと思いながらも、俺は喫煙ルームを出た。
「ゆあ…まっで…まっで…ま」
後ろから動けずにいるまりさの声が聞こえてきたが、自動ドアが完全に閉まると同時に声は聞こえなくなった。
俺はベンチに向かうと、座り込んだ。瞬間、尻に痛みが走った。
俺はベンチに向かうと、座り込んだ。瞬間、尻に痛みが走った。
「痛っ!?」
慌てて立ち上がり、ベンチを確認した。俺の座った場所には釘が一本、飛び出ていた。以前は見かけなかったが、老朽化のせいだろう。
というか、いつまで経っても掃除されないゴミ箱に加えて、ゆっくりの死骸が放置された喫煙ルーム。
一体、この公園の整地を任されている業者や行政は何をやっているのか疑問に思った。しかし、今はそれどころではない。
この公園には滅多に人が来ない。とはいえ、このまま釘を放置しておけば、いずれ誰かが怪我をするだろう。
俺のように尻に二つも開けられては困る。俺は近くの草むらへと走った。草むらにはダンボールがいくつもあった。
このダンボールにはゆっくりが棲んでいる。といっても、いずれも野良ゆっくりだ。俺はその内のダンボールを覗き込んだ。
というか、いつまで経っても掃除されないゴミ箱に加えて、ゆっくりの死骸が放置された喫煙ルーム。
一体、この公園の整地を任されている業者や行政は何をやっているのか疑問に思った。しかし、今はそれどころではない。
この公園には滅多に人が来ない。とはいえ、このまま釘を放置しておけば、いずれ誰かが怪我をするだろう。
俺のように尻に二つも開けられては困る。俺は近くの草むらへと走った。草むらにはダンボールがいくつもあった。
このダンボールにはゆっくりが棲んでいる。といっても、いずれも野良ゆっくりだ。俺はその内のダンボールを覗き込んだ。
「ゆ?」
「ゆ?」
「ゆ?」
「ゆ?」
「ゆ?」
「ゆ?」
「ゆ?」
四匹のゆっくりが同時に声を上げた。どうやら親子のようだ。親ありす、親まりさ。赤ありす、子まりさという構成だった。
俺は赤ありすと子まりさを無言で摘み上げた。
俺は赤ありすと子まりさを無言で摘み上げた。
「ちょかいは! ちょかいは! ありしゅはとりしゃん!」
「ゆゆ! おしょらとんぢぇるみちゃい!」
「ゆゆ! おしょらとんぢぇるみちゃい!」
遊んでくれると思ったのだろうか、子供達は笑顔ではしゃいでいた。一方、親ゆっくり達は慌てふためいていた。
「ゆわわわ! にんげんさん、おちびちゃんかえして!」
「ぷくぅするわよ! ありすのぷくぅはこわいのよ!?」
「ぷくぅするわよ! ありすのぷくぅはこわいのよ!?」
俺は親ゆっくりを無視して、子供達を抱えたままベンチへと走っていった。
「ま、まってええええええ!! かえしてええええええ!!」
「ぷくううううう!! ぷくううううう!! ぷ…まっでえええええ!!」
「ぷくううううう!! ぷくううううう!! ぷ…まっでえええええ!!」
後ろから親ゆっくりの声が聞こえてきたが、俺は振り返る事もなくベンチへと辿り着く。
俺はベンチに子供達を乗せると、ポケットからライターを取り出した。
俺はベンチに子供達を乗せると、ポケットからライターを取り出した。
「ゆゆ! なにしょれ? ちょっちぇも、ちょかいはぢゃにぇ!」
「ゆっくちー! おにいしゃん、まりしゃとおいかけっこしようよ!!」
「ゆっくちー! おにいしゃん、まりしゃとおいかけっこしようよ!!」
無視して俺は一匹ずつ、ライターで底部を炙ってやった。
「ゆびいいいいいいいい!! あぢゅいいいいいいいいい!! ありじゅのちょかいはなあんよじゃんぎゃああああああ!!」
「ゆうううううう!!? なにやっぢぇるにょおおおおおおおおおお!!?」
「ゆうううううう!!? なにやっぢぇるにょおおおおおおおおおお!!?」
数分もすると、赤ありすのあんよは真っ黒焦げになっていた。赤まりさは狼狽えていたが、逃げようとはしなかった。
手間が省けたと思いつつ、俺は赤まりさにも同様の事をした。
手間が省けたと思いつつ、俺は赤まりさにも同様の事をした。
「ゆやあああああああああああああ!! まりしゃのしゅんしょくしゃんぎゃああああああああああ!!」
「ゆっ…ゆっ…ちょかいはなありしゅが…なんぢぇ…」
「ゆっ…ゆっ…ちょかいはなありしゅが…なんぢぇ…」
二匹とも焼き終える頃、親ゆっくり達がようやく俺の下へと辿り着いた。
「ゆはぁ…ゆはぁ…お、おちびちゃんかえして! いますぐでいいよ!」
「が、がえぜ…ぶ、ぶぐぅずるぞ…」
「いや、ちょっとここに置いておくだけだから気にするなよ」
「が、がえぜ…ぶ、ぶぐぅずるぞ…」
「いや、ちょっとここに置いておくだけだから気にするなよ」
俺はそう言って二匹を飛び出た釘に刺した。二匹は団子のように上下に連なった。
「ゆびいいいいいいい!!」
「ゆっびいいいいいいいいいい!!」
「ゆううううううう!!? おぢびぢゃんどぼぢだのおおおおお!!?」
「どがいはじゃないいいいいい!! どがいはじゃないわああああああああ!!」
「ゆっびいいいいいいいいいい!!」
「ゆううううううう!!? おぢびぢゃんどぼぢだのおおおおお!!?」
「どがいはじゃないいいいいい!! どがいはじゃないわああああああああ!!」
子供達の悲鳴が聞こえたものの、何が起きたか把握できない親ゆっくり達は泣き喚く事しかできなかった。
「これで、当面は安全だな」
わざわざ、ゆっくりの上に座ってズボンを汚すような人間は居るまい。俺は良い事をしたと頷くと、家へと帰っていった。
「まっでええええええ!! なにがおぎだのおおおおおお!!?」
「ゆっ…ゆっ…ゆっ…」
「もっちょゆっくち…」
「ゆやあああああああああああ!! あじずのどがいばなおじびぢゃんがああああああ!!」
「ゆっ…ゆっ…ゆっ…」
「もっちょゆっくち…」
「ゆやあああああああああああ!! あじずのどがいばなおじびぢゃんがああああああ!!」
背後から何か聞こえてきたが、俺に対する賛辞と捉えて俺は帰宅した。
翌週日曜日。俺はいつものように公園に向かった。だが、珍しく人であふれていた。
というよりも、人々が群がっているのは公園なのだが、公園入り口より先には行けないようだった。
気になったので人混みを掻き分けて、公園入り口まで辿り着く。そこには複数の警官が必死で、人々を押さえ込んでいた。
俺は喧噪の最中、警官に何があったのか尋ねてみた。
というよりも、人々が群がっているのは公園なのだが、公園入り口より先には行けないようだった。
気になったので人混みを掻き分けて、公園入り口まで辿り着く。そこには複数の警官が必死で、人々を押さえ込んでいた。
俺は喧噪の最中、警官に何があったのか尋ねてみた。
「あの、何かあったんですか!?」
「不発弾です! 危険ですから下がっててください!」
「不発弾です! 危険ですから下がっててください!」
どうやらこの公園に不発弾が埋まっているらしい。公園の奥を見ると喫煙ルームの隣で、自衛隊員やら重機が忙しなく動いていた。
地面は大きな穴が掘られ、そこには大きな投下型の爆弾と思しき物体があった。英語で記述されていることから、どうも戦中に落ちた物らしい。
俺は今までその隣でタバコを吸っていたかと思うと、背筋がぞっとした。
地面は大きな穴が掘られ、そこには大きな投下型の爆弾と思しき物体があった。英語で記述されていることから、どうも戦中に落ちた物らしい。
俺は今までその隣でタバコを吸っていたかと思うと、背筋がぞっとした。
しばらくして自衛隊員が爆弾に近づき、何か作業を行っていた。更にしばらくすると、作業していた隊員が大声を出した。
「信管外しましたぁ!」
随分と間抜けな声ではあったが、俺を含んだその場の全員がほっと胸を撫で下ろした。
やがて爆弾は大きなトラックに運搬されて、どこかへと消えていった。残された隊員達は重機を操って掘った穴を埋め戻していた。
だが、よく見てみるとそれは土ではなかった。
やがて爆弾は大きなトラックに運搬されて、どこかへと消えていった。残された隊員達は重機を操って掘った穴を埋め戻していた。
だが、よく見てみるとそれは土ではなかった。
「ゆぎゃああああああああ!!」
「ぢゅぢゅぶれりゅううううううううう!!」
「おしょらとぶぎゅっ!」
「むぎょおおおおおおおおお!!」
「やべでえええええええ!!」
「どぼぢでご…ぐぎゃあああああああ!!」
「ゆっぎゃあああああああああ!!」
「ゆやあああああああああああああああああ!!」
「まじざのおぢびぢゃんがああああああ!!」
「わぎゃああああああああああ!!」
「ぢゅぢゅぶれりゅううううううううう!!」
「おしょらとぶぎゅっ!」
「むぎょおおおおおおおおお!!」
「やべでえええええええ!!」
「どぼぢでご…ぐぎゃあああああああ!!」
「ゆっぎゃあああああああああ!!」
「ゆやあああああああああああああああああ!!」
「まじざのおぢびぢゃんがああああああ!!」
「わぎゃああああああああああ!!」
隊員達は土の代わりにゆっくりを埋め戻していた。俺は思わず、声に出していた。
「あれって土の代わりになるのかなぁ…」
その場にいた全員が俺の言葉に頷いた。それから二週間の間、公園では悲鳴が絶えなかった。
やがてそこは一家心中した家族の怨霊が出没するという噂が立ち、心霊スポットと化していた。
そこに訪れた際には、ゆっくりを木に釘で打ち付けて礼をしなければならないという。
それを行わなければ、一週間以内に尻に釘を滅多刺しにされて、呪い殺されてしまうというのだ。
やがてそこは一家心中した家族の怨霊が出没するという噂が立ち、心霊スポットと化していた。
そこに訪れた際には、ゆっくりを木に釘で打ち付けて礼をしなければならないという。
それを行わなければ、一週間以内に尻に釘を滅多刺しにされて、呪い殺されてしまうというのだ。
馬鹿らしいと思いつつも、俺の尻に釘が刺さった事も事実だ。ゆっくり達をある意味釘で刺したのも間違いはない。
しかし、尻に釘が刺さったときも、釘にゆっくりを刺したときも周囲に人はいなかった。
一体誰が見ていたのか、皆目検討もつかなかった。その日は電気を点けっぱなしにした状態で寝た。
しかし、尻に釘が刺さったときも、釘にゆっくりを刺したときも周囲に人はいなかった。
一体誰が見ていたのか、皆目検討もつかなかった。その日は電気を点けっぱなしにした状態で寝た。
終