ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3101 ゆっくり駆除業者のお仕事風景4
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ankoss
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『ゆっくり駆除業者のお仕事風景4』 20KB
虐待 考証 また駆除とは方向性が違いますが。
虐待 考証 また駆除とは方向性が違いますが。
初めましての方は初めまして
前作を見てくださった方はありがとうございます。
投稿者の九郎です。
タイトルどおり前作の続編です。
前作を見てくださった方はありがとうございます。
投稿者の九郎です。
タイトルどおり前作の続編です。
いくさんをかわいがるので饅・即・虐の方はご注意。
――――某日、午前11時――――
「――――よし、これで終了です。
皆さんは宿舎の方へ移動してください。
そこで昼食となります」
「「「はい…」」」
皆さんは宿舎の方へ移動してください。
そこで昼食となります」
「「「はい…」」」
皆ぜーぜー肩で息をしながら何とか返事をした。
俺もその一人だ。
俺もその一人だ。
そこは、軍隊施設に近かった。
金網に囲まれたグラウンドにはところどころ訓練用のタイヤや
ロッククライミング用の壁などが設置されている。
施設の方には実弾が使用可能な射撃場や
もっと分かりやすいボディービルやルームランナーなどがある
トレーニングジムがある。
そして俺達はグラウンドのトラック25周(10km)を
走り終えたところだ。
金網に囲まれたグラウンドにはところどころ訓練用のタイヤや
ロッククライミング用の壁などが設置されている。
施設の方には実弾が使用可能な射撃場や
もっと分かりやすいボディービルやルームランナーなどがある
トレーニングジムがある。
そして俺達はグラウンドのトラック25周(10km)を
走り終えたところだ。
何故こんなことをしているのかというと
これはゆっくり駆除業者に課せられた研修なのだ。
ゆっくり駆除業者には研究者や事務もいるが根本的に実動する人員が多い。
山狩りなどの一斉駆除では体力勝負となるので
ある程度の基礎体力の習得が必要だ。
そしてどんな新人にも三ヶ月に一度は
対ドス、対希少種なども平然とこなすエリート部隊と同じ訓練メニューを
実践することとなっているのだ。
それにここでよい成績や活躍を見せられる人員には
上から直々にお呼びがかかったりすることも稀にある。
まあ俺は軍隊もどきの精鋭部隊に入りたくはなく
一事業所の管理職にでもおさまれば満足なので
そこまで張り切って訓練に参加していない。
これはゆっくり駆除業者に課せられた研修なのだ。
ゆっくり駆除業者には研究者や事務もいるが根本的に実動する人員が多い。
山狩りなどの一斉駆除では体力勝負となるので
ある程度の基礎体力の習得が必要だ。
そしてどんな新人にも三ヶ月に一度は
対ドス、対希少種なども平然とこなすエリート部隊と同じ訓練メニューを
実践することとなっているのだ。
それにここでよい成績や活躍を見せられる人員には
上から直々にお呼びがかかったりすることも稀にある。
まあ俺は軍隊もどきの精鋭部隊に入りたくはなく
一事業所の管理職にでもおさまれば満足なので
そこまで張り切って訓練に参加していない。
ともあれ、何とか午前中の訓練は終了のようだ。
飯が食えるというのは十分な休憩となる。
飯が食えるというのは十分な休憩となる。
――――同日、午前12時――――
(浅はかだった…)
そう言わざるを得ない状況。
「「「ゆっきゅりちてってにぇ!!」」」
「かわいいおちびちゃんにあまあまもってきてねくそじじい!!」
「かわいいおちびちゃんにあまあまもってきてねくそじじい!!」
横にいた同じ事業所の同僚も俺と似たような顔をしている。
目の前の透明な器は直径1m、高さ30cm程あり
中にはそれぞれ十匹の赤ゆっくりと親らしきゆっくりが入れられていた。
俺の分は全てれいむ種だ。
そんなものが全員に行き渡ったのを確認したところで
目の前の透明な器は直径1m、高さ30cm程あり
中にはそれぞれ十匹の赤ゆっくりと親らしきゆっくりが入れられていた。
俺の分は全てれいむ種だ。
そんなものが全員に行き渡ったのを確認したところで
「食事、始め!」
いや始めってあんた。…こいつを食えと?
しかし現職の精鋭部隊は普通に食べていた。
しかし現職の精鋭部隊は普通に食べていた。
「いだいいだいいいいいい!!!!」
「おぎゃーじゃあああああああああん!!!」
「おぎゃーじゃあああああああああん!!!」
中にはゆっくりを積極的に痛めつけている者も。
ゆっくりはどういうわけか苦痛を与えると甘さを増すからだ。
前回の研修で食べた食事は普通の日替わりメニューといった感じの
日本食だったはず。どうしてこうなった!!
ゆっくりはどういうわけか苦痛を与えると甘さを増すからだ。
前回の研修で食べた食事は普通の日替わりメニューといった感じの
日本食だったはず。どうしてこうなった!!
「と、とりあえず食おうかな…」
隣で同僚が赤ゆっくりに手を伸ばす。
本気か!?というかあの運動の後でよく甘いものが食えるな!
本気か!?というかあの運動の後でよく甘いものが食えるな!
「ゆ~?おにいさんはゆっくりできるひと?」
「にんげんさん!あかちゃんをかえしてね!」
「にんげんさん!あかちゃんをかえしてね!」
手に取った赤ゆっくりをしばらくもてあそんだ後口に近づけ始めた。
まさか生きたまま食う気か!?
まさか生きたまま食う気か!?
ガリッ!
「ゆびぃ…!!!」
「………………」
「あ、おいしい」
「おぢびぢゃあああああああああああん!!??」
「………………」
「あ、おいしい」
「おぢびぢゃあああああああああああん!!??」
まあ饅頭だからな。
しかし親にはショッキングな出来事であったのに変わりない。
しかし親にはショッキングな出来事であったのに変わりない。
「「「*+&%$#△○☆!!!」」」
もう何を言っているかを聞くのも面倒になるほど騒いでいる。
周りのゆっくりもそうだ。
皆ちょっとずつ手を出し始めて食堂は阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
あくまでゆっくり達にとってだが。
そして、今俺に出された食事はというと
周りのゆっくりもそうだ。
皆ちょっとずつ手を出し始めて食堂は阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。
あくまでゆっくり達にとってだが。
そして、今俺に出された食事はというと
「れいむをむしするなあああああああ!!!
じじいはあまあまもってきてとっととしねえええええええええ!!!」
「くじゅはきりゃいだよ!!あまあまたくしゃんもってこにゃかったりゃ
せいっさいしてやりゅよ!!!」
「とくべつにうんうんたばればゆるしてあげるよ!!!」
「おにゃかしゅいたよおおおおおおおお!!!」
じじいはあまあまもってきてとっととしねえええええええええ!!!」
「くじゅはきりゃいだよ!!あまあまたくしゃんもってこにゃかったりゃ
せいっさいしてやりゅよ!!!」
「とくべつにうんうんたばればゆるしてあげるよ!!!」
「おにゃかしゅいたよおおおおおおおお!!!」
見事なまでのゲスの集まりだった。
唾や涙、糞尿その他様々な物を撒き散らしながら騒ぎまくっている。
ゆっくりはそれらも一応人間の食糧にはなるので
不潔というわけではないのだが見た目があまりにも悪い。
唾や涙、糞尿その他様々な物を撒き散らしながら騒ぎまくっている。
ゆっくりはそれらも一応人間の食糧にはなるので
不潔というわけではないのだが見た目があまりにも悪い。
…だんだん腹が立ってきた。
そして腹が立つと同時にこの食事の意味について少し考えた。
まさかこれも、駆除業者としての試練とか言わないだろうな。
機械的にクソ饅頭共を処分できる鋼の心や
或いは情けを全く持たずに暴力をふるって甘さを得て食することができるか。
そのようなことを見ているのではないのか。
現に現職の精鋭部隊の連中は思い思いの方法で饅頭を食らっているし
午前中俺達を引っ張ってきた教官は食堂の隅で
食事もせずに俺達を腕を組んで見ている。
まさかこれも、駆除業者としての試練とか言わないだろうな。
機械的にクソ饅頭共を処分できる鋼の心や
或いは情けを全く持たずに暴力をふるって甘さを得て食することができるか。
そのようなことを見ているのではないのか。
現に現職の精鋭部隊の連中は思い思いの方法で饅頭を食らっているし
午前中俺達を引っ張ってきた教官は食堂の隅で
食事もせずに俺達を腕を組んで見ている。
べちゃ!
「…あ」
俺の器の側面に小さな赤ゆっくりが飛んできて張り付いた。
そのまま餡子の軌跡を描きながらズルズルと下に下りていく。
透明な器の外側に張り付いたそれは向こう側から透けて見えるため
ムンクの叫びみたいになった赤まりさと目が合ってしまった。
そのまま餡子の軌跡を描きながらズルズルと下に下りていく。
透明な器の外側に張り付いたそれは向こう側から透けて見えるため
ムンクの叫びみたいになった赤まりさと目が合ってしまった。
「ご、ごめんなさい!!」
どうやら調子に乗って虐待しまくったところふっ飛ばしてしまったらしい。
謝るその人に適当に返事をして俺は再び自分の皿に目を戻す。
謝るその人に適当に返事をして俺は再び自分の皿に目を戻す。
「いやああああああ!!!
なにいまのおおおおおおおおお!!!」
「ゆっぐりできないいいいいいいいいいいい!!!」
なにいまのおおおおおおおおお!!!」
「ゆっぐりできないいいいいいいいいいいい!!!」
…なんかビビッたらしい。
泣き叫びながらわめいている赤ゆっくり達を親がなだめていた。
泣き叫びながらわめいている赤ゆっくり達を親がなだめていた。
いつまでも見ていても仕方がないので食べることにする。
俺は用意してあったフォークを手に取った。
なぜか箸にスプーン、ナイフや爪楊枝まで用意してあるのだが。
俺は用意してあったフォークを手に取った。
なぜか箸にスプーン、ナイフや爪楊枝まで用意してあるのだが。
フォークを持って、えーと、と考える。
生きたまま食べるのは微妙だ。
俺は学祭のイベントで山椒魚の踊り食いの挑戦をしたことがあったが
あれは正直気持ち悪かった。
このクソ饅頭でも恐らく同じ感想を持つだろう。
フォークを左手に持ち替えてナイフを右手に取る。
そうだ、ハンバーグやステーキの要領で切ってから食べればいいんだ。
生きたまま食べるのは微妙だ。
俺は学祭のイベントで山椒魚の踊り食いの挑戦をしたことがあったが
あれは正直気持ち悪かった。
このクソ饅頭でも恐らく同じ感想を持つだろう。
フォークを左手に持ち替えてナイフを右手に取る。
そうだ、ハンバーグやステーキの要領で切ってから食べればいいんだ。
俺は一匹の赤ゆっくりをフォークで刺して動きを止めた。
「ゆびいいいいいいいいい!!!いだいいだい!!!
やめでええええええええええええ!!!!」
「どぼじでぞんなごどずるのおおおおおおおおおお!!!!
いだがっでるでじょおおおおおおおおおお!!!!???」
やめでええええええええええええ!!!!」
「どぼじでぞんなごどずるのおおおおおおおおおお!!!!
いだがっでるでじょおおおおおおおおおお!!!!???」
無視。
もう相手にしていてはキリがない。
ナイフを突き立てて切る。丁度真っ二つに。
もう相手にしていてはキリがない。
ナイフを突き立てて切る。丁度真っ二つに。
「…………………」
「おぢびぢゃああああああああんん!!!!!???
へんじじで!!へんじじでよおおおおおおおおお!!!!」
「いもうちょをこりょしたじじいはじねええええええええええ!!!」
「おぢびぢゃああああああああんん!!!!!???
へんじじで!!へんじじでよおおおおおおおおお!!!!」
「いもうちょをこりょしたじじいはじねええええええええええ!!!」
無視。
フォークで刺していた左半分を口に運ぶ。
フォークで刺していた左半分を口に運ぶ。
「だべるなあああああああああああ!!!
おぢびぢゃんをがえぜええええええええええ!!!」
「ぜいっざいじでやるううううううう!!!!」
おぢびぢゃんをがえぜええええええええええ!!!」
「ぜいっざいじでやるううううううう!!!!」
キレた。
「黙れこのクソ饅頭共が!!!」
ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!
「ぎいいいいいいいい!!!」
「ゆびいいいいいいいいい!!!」
「ああああああああああああ!!!」
ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!
「ぎいいいいいいいい!!!」
「ゆびいいいいいいいいい!!!」
「ああああああああああああ!!!」
器の底面が傷つくこともいとわずフォークを握り締めて連続で突き立てた。
「ぎゃひっ!!ぎゅへっ!!ゆべぇっ!!!」
「ぎゅぴぃ!でひぇ!!どぴょ!!!」
「ぎゅぴぃ!でひぇ!!どぴょ!!!」
フォークには二匹のクソ饅頭が刺さったままになってしまった。
目玉が外れて宙ぶらりんになっているのと
頭頂部を貫通しているため下半分が重くて千切れかかっているのがいた。
そうか、わざわざナイフで切らなくても
食べるとき半分くらいに食いちぎればいいんだ。
目玉が外れて宙ぶらりんになっているのと
頭頂部を貫通しているため下半分が重くて千切れかかっているのがいた。
そうか、わざわざナイフで切らなくても
食べるとき半分くらいに食いちぎればいいんだ。
「ぎゅべっ……!!」
フォーク先端にいた赤ゆっくりを咀嚼、飲み込む。
「まあ…まずくは、ないんだよなぁ…」
もう考えるな。
余計な思考するから時間がかかるしストレスがたまるんだ。
とっとと食っちまった方がいいだろう。
余計な思考するから時間がかかるしストレスがたまるんだ。
とっとと食っちまった方がいいだろう。
ひょいぱく、ひょいぱく、ぐちゃぐちゃ、ごっくん。
「だべないでええええええええ!!!
おぢびぢゃんをだべないでぐだざいいいいいいいいいい!!!
おでがいじばずうううううううう!!!」
おぢびぢゃんをだべないでぐだざいいいいいいいいいい!!!
おでがいじばずうううううううう!!!」
さて、チビは全て食べた。問題はこいつだ。
「よぐも!!!よぐもおおおおおおおおおおおお!!!
ごろじでやるううううううううううううう!!!」
ごろじでやるううううううううううううう!!!」
気色悪い。
歯茎をむき出しにして涙を流しながら威嚇してくる。
先にも挙げたことがあるが、成体ゆっくりは30cmはある。
正直言って10cmほどの赤ゆっくりを九匹も食ったのだ。
こいつを食いきる自信がない。
しかも運動した後だ。甘いものを食うなんてもうやだ。
歯茎をむき出しにして涙を流しながら威嚇してくる。
先にも挙げたことがあるが、成体ゆっくりは30cmはある。
正直言って10cmほどの赤ゆっくりを九匹も食ったのだ。
こいつを食いきる自信がない。
しかも運動した後だ。甘いものを食うなんてもうやだ。
どうしよう、というか隣の同僚も困った、という具合に
こちらに目を向けてきた。
こちらに目を向けてきた。
見ると、そいつの成体ゆっくりはズタズタだ。
とりあえず殺したらしい。
俺も殺すかねぇ…。
とりあえず殺したらしい。
俺も殺すかねぇ…。
「ぎゅげぇっ!!!でいぶのおべべがあああああああああ!!!!」
目玉にフォークを突き刺す。
正直スイカかメロンぐらいのサイズのあるこいつを真っ二つにするのは面倒だ。
勿論全部食べきるのも大変。
だったら食えるだけ食ってみよう。
俺はそう考えて端から切り崩し始めた。
正直スイカかメロンぐらいのサイズのあるこいつを真っ二つにするのは面倒だ。
勿論全部食べきるのも大変。
だったら食えるだけ食ってみよう。
俺はそう考えて端から切り崩し始めた。
「いだい!!いだい!!やべで!!でいぶをだべないでえええええ!!!」
こめかみ辺りを切り取って食べる。
「だずげで!!だずげでよおおおおおおおおお!!!」
そういや、こいつらには『中枢餡』と呼ばれるものがあるのだったな。
人間で言えば脳味噌。紺色の餡子の中の丁度中心部分により黒い部分がある。
これを刺激、或いは破壊することでクソ饅頭に致命打を与えることができるのだ。
フォークを深く突き入れて中心部分まで見えるようにぐりぐりと穴を開けてやる。
人間で言えば脳味噌。紺色の餡子の中の丁度中心部分により黒い部分がある。
これを刺激、或いは破壊することでクソ饅頭に致命打を与えることができるのだ。
フォークを深く突き入れて中心部分まで見えるようにぐりぐりと穴を開けてやる。
「ゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っ………あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
残った目玉がひっくり返り痙攣を始めた。
静かになったのはいいのだが口が全開になり、涎をたらしている。
気色悪さが倍増。
あ、この口からなら中枢餡が見えるか?
俺は顎が外れたかのごとく全開になった口を覗き込みながら
中にフォークを突っ込んでみる。
静かになったのはいいのだが口が全開になり、涎をたらしている。
気色悪さが倍増。
あ、この口からなら中枢餡が見えるか?
俺は顎が外れたかのごとく全開になった口を覗き込みながら
中にフォークを突っ込んでみる。
「ゆ゙あ゙あ゙あ゙…………」
フォークを引っ掛けて外に放り出す。
その要領で土を掘るかのごとく通常の餡子を掘り進んでいくと
その要領で土を掘るかのごとく通常の餡子を掘り進んでいくと
「…………………………」
死んだようだ。
少し餡子をすくって口に入れてみる。
少し餡子をすくって口に入れてみる。
「ん…………」
甘い。甘すぎる。食えたものじゃない。
「はーい!食事終了です!研修の方達は第二講堂へ向かってください!
開始は13:20からです!それまでトイレ休憩とします!」
開始は13:20からです!それまでトイレ休憩とします!」
がやがやと話し始める皆から気が抜けていくのが分かる。
俺も例外ではなく思わず溜息が出た。
ついでに言えばやはりと言うべきか完食している者など
誰もいなかったようだ。
食い物を粗末に…いや、こいつらはどうなんだろうか?
俺も例外ではなく思わず溜息が出た。
ついでに言えばやはりと言うべきか完食している者など
誰もいなかったようだ。
食い物を粗末に…いや、こいつらはどうなんだろうか?
まあ、もう終わったことだ。
開始までは十分前後ある。それまで休憩するか…。
開始までは十分前後ある。それまで休憩するか…。
――――同日、午後1時――――
『それはたいへんでしたね。
おつかれさまです。としかいえませんが…』
「いや別にいいさ。しかしゆっくりフードという
毎日甘いものを食べてる身としてはどう思だろうか、とな」
おつかれさまです。としかいえませんが…』
「いや別にいいさ。しかしゆっくりフードという
毎日甘いものを食べてる身としてはどう思だろうか、とな」
休憩時間中に俺は外に出て電話をかけていた。
グラウンドの隅でここには誰もいない。
俺達だけでなく現職の人たちも概ね休憩時間をとっているようで
廊下や各施設からちょっとしたざわつきが聴こえてくる。
グラウンドの隅でここには誰もいない。
俺達だけでなく現職の人たちも概ね休憩時間をとっているようで
廊下や各施設からちょっとしたざわつきが聴こえてくる。
「いくさんはもう食事すんだのか?」
『はい、まえにどうぶつえんでかったゆっくりふーどは
おいしかったですよ』
「そりゃよかった。なくなったらまた買おうかね」
『はい、まえにどうぶつえんでかったゆっくりふーどは
おいしかったですよ』
「そりゃよかった。なくなったらまた買おうかね」
今はいくさんと携帯で話している。
胴付きになったので電話も普通に使える。
最近では街回りでも昼飯時にこうして話すのが習慣と化しているのだ。
胴付きになったので電話も普通に使える。
最近では街回りでも昼飯時にこうして話すのが習慣と化しているのだ。
『そちらはたいへんでしたか?』
「まあ、運動のほうは午前中に終わったから後は午後の講義だけさ。
退屈だが疲れはせんだろう。
帰りはいつもと同じくらいの時間になるから晩飯は一緒に食おうな」
『はい。おまちしています』
「じゃ、そろそろ切るぞ」
『はーい』
「まあ、運動のほうは午前中に終わったから後は午後の講義だけさ。
退屈だが疲れはせんだろう。
帰りはいつもと同じくらいの時間になるから晩飯は一緒に食おうな」
『はい。おまちしています』
「じゃ、そろそろ切るぞ」
『はーい』
通話を切る。
いくさんと話していれば仕事をする活力もわいてくるというものだ。
いくさんと話していれば仕事をする活力もわいてくるというものだ。
「なんだ?恋人か?」
「そんなんじゃねーよ」
「なんだ違うのか?それともこれから落とすところか?
だが晩飯って…」
「何も言うな」
「そんなんじゃねーよ」
「なんだ違うのか?それともこれから落とすところか?
だが晩飯って…」
「何も言うな」
俺は首を傾げる同僚をそのままに講堂へ向かった。
休憩時間を終えた俺たちは第二講堂とやらで講義を受けていた。
大きな黒板に雛壇のような座席。
入ってきた時、大学時代を思い出すなぁとか感慨にふけっていた。
だがしかし
大きな黒板に雛壇のような座席。
入ってきた時、大学時代を思い出すなぁとか感慨にふけっていた。
だがしかし
「――――で、これがゆっくりの住処を選ぶ習性ですね。
都市部で頭の良いゆっくりは段ボールなどを使い巣を作るので
カラスの巣作りに近いですが」
都市部で頭の良いゆっくりは段ボールなどを使い巣を作るので
カラスの巣作りに近いですが」
なんでだ。
「野生のゆっくりは地面に巣を作る場合
木や石垣など何か他と違う目印となる地形などを利用します。
これは、記憶力に乏しいゆっくり達が本能的に身につけている
生活の知恵とも言えますね」
木や石垣など何か他と違う目印となる地形などを利用します。
これは、記憶力に乏しいゆっくり達が本能的に身につけている
生活の知恵とも言えますね」
なぜあんたがそこにいる。
「小型の野生動物全般に言えることですが
何もないまっさらな地面にはたとえ地下であっても巣は作りません。
加えて、木や石垣を狙うのは土だけでは壁や天井の強度に限界があるからです。
なので土以外に何かある場所を中心に、
もっと言えば人間観点から洞窟や横穴を掘るとしたらどこがいいかを
考えて探せば彼らの巣を見つけるのは飛躍的に楽になりますね」
何もないまっさらな地面にはたとえ地下であっても巣は作りません。
加えて、木や石垣を狙うのは土だけでは壁や天井の強度に限界があるからです。
なので土以外に何かある場所を中心に、
もっと言えば人間観点から洞窟や横穴を掘るとしたらどこがいいかを
考えて探せば彼らの巣を見つけるのは飛躍的に楽になりますね」
黒板にチョークを持って我々の前でゆっくり駆除の講義をしているのは
先日の一斉駆除で俺が会った鬼意山だった。
あいつは自分が研究者と言っていたが
こんなところに講義に呼ばれるほど偉いのか?
先日の一斉駆除で俺が会った鬼意山だった。
あいつは自分が研究者と言っていたが
こんなところに講義に呼ばれるほど偉いのか?
「以上で、巣の探し方に関する話は終わりです。
次に、ゆっくりを確実に仕留める方法ですが…」
次に、ゆっくりを確実に仕留める方法ですが…」
カッカッカッカッと黒板に対して滑らかにチョークを走らせる。
垂直な面に文字を書くのは慣れなければ多少のぎこちなさを感じさせるものだが
あいつの文字は奇麗に水平に並んでいるし迷いもない。
つまりはこういう形式での講義にも慣れているということだ。
垂直な面に文字を書くのは慣れなければ多少のぎこちなさを感じさせるものだが
あいつの文字は奇麗に水平に並んでいるし迷いもない。
つまりはこういう形式での講義にも慣れているということだ。
「彼らを素早く仕留める方法には二通りあります。
一つは真っ二つにすること。
中身の喪失が原因で死に至るというのは有名な話ですが
喪失の致死量は40~50パーセントと言われています」
一つは真っ二つにすること。
中身の喪失が原因で死に至るというのは有名な話ですが
喪失の致死量は40~50パーセントと言われています」
まあ実際講義の方はそれなりに参考になる。
先ほど配られた彼のお手製らしき資料にはさまざまなゆっくりの習性に関して
細かな注釈を交えながらの解説が載っている。
先ほど配られた彼のお手製らしき資料にはさまざまなゆっくりの習性に関して
細かな注釈を交えながらの解説が載っている。
「そこで致死量を分断するのに真っ二つというのが確実な方法なのです。
彼らの自殺方法とも言える『さあ、おたべなさい』を見てもそれが確認できます。
命を絶って、他の個体に自らの体を食料として差し出す行為。
これこそが、彼らの命を断つベストな方法であるということの証明ですね」
彼らの自殺方法とも言える『さあ、おたべなさい』を見てもそれが確認できます。
命を絶って、他の個体に自らの体を食料として差し出す行為。
これこそが、彼らの命を断つベストな方法であるということの証明ですね」
しかし、個人的にはつまらない。
なぜならまったく新しい知識というものがないからだ。
内容の半分ほどは駆除業者ならそれくらい知ってるよ、というものが多い。
なぜならまったく新しい知識というものがないからだ。
内容の半分ほどは駆除業者ならそれくらい知ってるよ、というものが多い。
「もう一つの方法が、中枢餡に多大なダメージを与えること。
中身を、という点では同じですがこれを利用した方法がいくつかあります。
その例は配布した資料の4ページを見てください」
中身を、という点では同じですがこれを利用した方法がいくつかあります。
その例は配布した資料の4ページを見てください」
皆が一斉にページをめくる音。
俺もそれにならってページをめくる。
さっきから全く見てはいないのだが。
俺もそれにならってページをめくる。
さっきから全く見てはいないのだが。
「資料にある通り、棒などを突き刺し中身をかき回す。
上から中枢餡を直撃するように潰す、などがありますね。
先ほどの真っ二つもゆっくりの中央、もっと言えば重心にある
中枢餡を両断する形となります」
上から中枢餡を直撃するように潰す、などがありますね。
先ほどの真っ二つもゆっくりの中央、もっと言えば重心にある
中枢餡を両断する形となります」
これは俺が先ほどの昼飯にやってたことと同じだな。
俺の場合は中身を掻き出していたのだが。
俺の場合は中身を掻き出していたのだが。
「この方法は潰す、という以外の方法の場合
餡子をブチ撒けずに仕留めることができるというのが利点です。
実際の駆除の場合ならシュレッダーに入れるのが確実ですが
駆除マシンが近くにない場合はこのように仕留めるのが
もっとも被害が少なくて済むはずです」
餡子をブチ撒けずに仕留めることができるというのが利点です。
実際の駆除の場合ならシュレッダーに入れるのが確実ですが
駆除マシンが近くにない場合はこのように仕留めるのが
もっとも被害が少なくて済むはずです」
ここまで講義を聞いて分かった。あの食事は…
「先ほどの食事の時間で騒がしい彼らを仕留めるのに
四苦八苦した方が多くいたのではないでしょうか?
勿論初めから殺さずに虐待して甘みを増すようにした人もいたでしょうが
あの成体だけは食べずに殺したはずです。
報告では、完食した人はいなかったはずですよね?」
四苦八苦した方が多くいたのではないでしょうか?
勿論初めから殺さずに虐待して甘みを増すようにした人もいたでしょうが
あの成体だけは食べずに殺したはずです。
報告では、完食した人はいなかったはずですよね?」
鬼意山があの時横にいた教官に目を向けると
講堂の隅にいた彼が黙ってうなずく。
やっぱりか、あの腹立つ食事はあんたの仕業か。
講堂の隅にいた彼が黙ってうなずく。
やっぱりか、あの腹立つ食事はあんたの仕業か。
――――同日、午後4時――――
途中数回のトイレ休憩を挟みながら講義は続いた。
駆除方法に関する知識だけでなく
ゆっくりによる様々な被害、駆除業者の業務における権限など
よくそんなに舌が回るなと言うほどにあいつは喋り続けた。
そして時間も終わりに近づいてきたころに、その話は始まった。
駆除方法に関する知識だけでなく
ゆっくりによる様々な被害、駆除業者の業務における権限など
よくそんなに舌が回るなと言うほどにあいつは喋り続けた。
そして時間も終わりに近づいてきたころに、その話は始まった。
「――――さて、大体話さなければならないことは終わったけど
まだ時間があるからちょっと俺の研究について雑談程度に話そうかな。
ここからは、興味がある人だけ聞けばいいですよ」
まだ時間があるからちょっと俺の研究について雑談程度に話そうかな。
ここからは、興味がある人だけ聞けばいいですよ」
あいつがそう言うと皆から緊張が抜けるのが分かった。
中には伸びをしたりあくびをしたりしている連中もいる。
中には伸びをしたりあくびをしたりしている連中もいる。
「うちの研究室では数週間前から、ゆっくりについての
性質についてある仮説をもとに研究をしていたんです」
性質についてある仮説をもとに研究をしていたんです」
数週間前?ということは…。
「研究中のその概念は『ハウリングフィードバック現象』と呼んでいた。
ゆっくりが叫び声をあげたりすると声とは別の何らかの要因により
他の個体に一個体の情報がフィードバックされるという仮説だった」
ゆっくりが叫び声をあげたりすると声とは別の何らかの要因により
他の個体に一個体の情報がフィードバックされるという仮説だった」
やはり例の話か…。
しかし引っかかるのは仮説『だった』?
しかし引っかかるのは仮説『だった』?
「でも実験、観察を繰り返していると一つの事が見えてきた。
それは、この精神リンクとも言えるつながりが
同種でしか確認されていなかったということ」
それは、この精神リンクとも言えるつながりが
同種でしか確認されていなかったということ」
そう言って鬼意山は透明な箱を教壇に置いた。
虐待鬼意山御用達のゆっくりのサイズに合わせて作られた
無色透明防音に特化した虐待用のケースだ。
五つ置かれたそのボックスにはそれぞれ
れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇんが入れられている。
虐待鬼意山御用達のゆっくりのサイズに合わせて作られた
無色透明防音に特化した虐待用のケースだ。
五つ置かれたそのボックスにはそれぞれ
れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇんが入れられている。
「このゆっくり達を見てほしい。この五匹は皆ゲスだ。
全く同じ環境で全く同じ育て方をしてゲスにした。
だけど…」
全く同じ環境で全く同じ育て方をしてゲスにした。
だけど…」
鬼意山が全てのボックスを二、三発叩いていく。
かなりの衝撃が中にまで加わるように。
するとありす、ぱちゅりー、ちぇんは騒いで怒り始めた。
防音のボックスでよくは聞こえないが中は罵詈雑言の嵐だろう。
だが、れいむ種とまりさ種だけが怒り出すのではなく泣いていた。
かなりの衝撃が中にまで加わるように。
するとありす、ぱちゅりー、ちぇんは騒いで怒り始めた。
防音のボックスでよくは聞こえないが中は罵詈雑言の嵐だろう。
だが、れいむ種とまりさ種だけが怒り出すのではなく泣いていた。
「見ての通りこの二匹は怒り出すのではなく怖がって泣き出してしまった。
これは先ほど言った理論で暴行を受けることが伝わっている可能性がある。
さっき食事で出したれいむ種、まりさ種だけね」
これは先ほど言った理論で暴行を受けることが伝わっている可能性がある。
さっき食事で出したれいむ種、まりさ種だけね」
同種だけ…?
「そして、そこから一つの可能性が出てきた。
彼らの存在定義についてだ。
まず問題となるのが、ゆっくりという種族という括りではなく
それぞれに存在した同種だけのリンク、ということから挙げられる可能性」
彼らの存在定義についてだ。
まず問題となるのが、ゆっくりという種族という括りではなく
それぞれに存在した同種だけのリンク、ということから挙げられる可能性」
そこで一呼吸置く。
「彼らは種族識別はするが個体識別はしない。
いや、識別していないわけではないのだけれど
例えばれいむ種に名前を聞くと『れいむはれいむだよ!』としか答えない。
他のれいむも判別は付いているようだけど呼び分けはしない。
子供も大人も皆一様にれいむと呼ばれる。
『れいむはれいむだよ!』という台詞からもわかるように一人称も然りだ。
そこから導き出される仮説。それは
『彼ら一匹ずつが一個体の生命体なのではなく
一種族が一つの生命体なのではないか』ということ」
いや、識別していないわけではないのだけれど
例えばれいむ種に名前を聞くと『れいむはれいむだよ!』としか答えない。
他のれいむも判別は付いているようだけど呼び分けはしない。
子供も大人も皆一様にれいむと呼ばれる。
『れいむはれいむだよ!』という台詞からもわかるように一人称も然りだ。
そこから導き出される仮説。それは
『彼ら一匹ずつが一個体の生命体なのではなく
一種族が一つの生命体なのではないか』ということ」
一言では理解しにくいと思ったのか鬼意山は
話を切って考え込む仕草をする。
話を切って考え込む仕草をする。
「少々馬鹿げた話だとは自分でも思ってるけどね。
こう考えてみれば分かりやすいかもしれないね。
ゆっくり一匹一匹は細胞の一つ一つでしかなく、
れいむはれいむという一個の生命体の一部であるんじゃないのかってね」
こう考えてみれば分かりやすいかもしれないね。
ゆっくり一匹一匹は細胞の一つ一つでしかなく、
れいむはれいむという一個の生命体の一部であるんじゃないのかってね」
…バ○ュラ?
いやそれはともかく…
いやそれはともかく…
「これはなんとなく考えた考察の一部でしかないんだけどね。
例えばれいむ種が一個の生命体なのか、
或いはもしかしたら元となる何か…コアのような中枢システムがあって
それが全ての固体のリンクの元となっているのかもしれないと。
特に後者の理論。
例えば希少種の能力が高いのはその中枢からのリンクを通じた恩恵の
分配が強いから、とか。
それに中枢があればシステムとしては安定するはずだ。
全ての個体が宙ぶらりんであるよりはね。
加えて彼らは突然この世界に現れた。
進化論を完全肯定するわけじゃないけど世界に新しい生命体が
現れたという事象はせいぜい地球における生命誕生の瞬間くらいだ。
逆説的にはなるけど全ての世界に一斉に現れたのではなく
コア、原種とでも言うべき元となる存在があるのならば
ただ爆発的に増殖させるだけで拡散させることができる。
ゆっくりの繁殖能力に関しては今さらだね。
そしてもう一つ。
誰もが疑問に思いつつそういう物だ、と思って
深く追求しなかった、ゆっくりが日本語を使うことや
日本における希少種の生息数の多いことなどは
後者の可能性を、その『本体』が日本にあるのではないかという説の
信憑性を感じさせる要因ではある。
だけど、この狭い島国である日本にあるというのは
無理があるということも言えなくはない。
なぜならゆっくり駆除のために日本中が一旦調査されたはずだ。
それこそ『歩いていけないどこか』にでもあるとでも考えない限りはね。
もっとも、今話した内容はかなり強引なこじ付けをした作り話だけど
そうであったら矛盾がないし、個人的には面白いと思うんだけど」
例えばれいむ種が一個の生命体なのか、
或いはもしかしたら元となる何か…コアのような中枢システムがあって
それが全ての固体のリンクの元となっているのかもしれないと。
特に後者の理論。
例えば希少種の能力が高いのはその中枢からのリンクを通じた恩恵の
分配が強いから、とか。
それに中枢があればシステムとしては安定するはずだ。
全ての個体が宙ぶらりんであるよりはね。
加えて彼らは突然この世界に現れた。
進化論を完全肯定するわけじゃないけど世界に新しい生命体が
現れたという事象はせいぜい地球における生命誕生の瞬間くらいだ。
逆説的にはなるけど全ての世界に一斉に現れたのではなく
コア、原種とでも言うべき元となる存在があるのならば
ただ爆発的に増殖させるだけで拡散させることができる。
ゆっくりの繁殖能力に関しては今さらだね。
そしてもう一つ。
誰もが疑問に思いつつそういう物だ、と思って
深く追求しなかった、ゆっくりが日本語を使うことや
日本における希少種の生息数の多いことなどは
後者の可能性を、その『本体』が日本にあるのではないかという説の
信憑性を感じさせる要因ではある。
だけど、この狭い島国である日本にあるというのは
無理があるということも言えなくはない。
なぜならゆっくり駆除のために日本中が一旦調査されたはずだ。
それこそ『歩いていけないどこか』にでもあるとでも考えない限りはね。
もっとも、今話した内容はかなり強引なこじ付けをした作り話だけど
そうであったら矛盾がないし、個人的には面白いと思うんだけど」
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――――同日、午後8時――――
「おかえりなさい、おにいさん」
「ああ、ただいま」
「ああ、ただいま」
俺は自宅のワンルームアパートに帰ってきていた。
全く今日は疲れた。
まあタイミングを合わせて明日は休日にしているので
ゆっくり疲れを取るとしよう。
全く今日は疲れた。
まあタイミングを合わせて明日は休日にしているので
ゆっくり疲れを取るとしよう。
「いくさん、お土産だ」
「およよ、めずらしいですね。
なんでしょうか」
「およよ、めずらしいですね。
なんでしょうか」
いくさんにビニール袋を渡すとガサガサと
音をさせながら中身を取り出す。
音をさせながら中身を取り出す。
「まくらですか?」
「ああ、首から下があるのならそいつが
あったほうがいいと思ってな」
「ありがとうございます、おにいさん」
「ああ、首から下があるのならそいつが
あったほうがいいと思ってな」
「ありがとうございます、おにいさん」
いくさんは今タオルケットを畳んでサイズを合わせて布団にしている。
例の赤ん坊用のベッドはもう使えないが
押入れの中に保管している。
例の赤ん坊用のベッドはもう使えないが
押入れの中に保管している。
「またちゅっ…てしてさしあげましょうか?」
いくさんが口元に指を当てて挑発してくる。
「言ってろ」
帽子の上からいくさんの頭をポンポンと撫でる。
「お風呂はもう入ってますよ。先に入りますか?」
「そうだな…いくさんは?」
「まってますよ。おべんとう、あたためておきますね」
「そうしてくれ」
「そうだな…いくさんは?」
「まってますよ。おべんとう、あたためておきますね」
「そうしてくれ」
そう言って上着を脱いだ俺はしゃがんでいくさんの
目線に高さを合わせた上で、両肩に手を置いて向かい合ってみる。
目線に高さを合わせた上で、両肩に手を置いて向かい合ってみる。
「どうしたんですか?」
「いくさんは…その、ペットショップで生まれたんだよな」
「はい、そうですが…?」
「いくさんは…その、ペットショップで生まれたんだよな」
「はい、そうですが…?」
…いや、俺は何を聞こうとしているんだ?
あんな馬鹿の戯言を真に受けているのか?
そもそもいくさんに聞いて分かるわけがないだろう。
あんな馬鹿の戯言を真に受けているのか?
そもそもいくさんに聞いて分かるわけがないだろう。
「くすっ」
「…いくさん?」
「…いくさん?」
いくさんが空気を読んだのかそうでないのか
俺に近づいて寄り添ってきた。
俺に近づいて寄り添ってきた。
「…………………」
「…………………」
「…………………」
そうだ、それでいいんだ。
何も真実を探求することは必ずしも重要じゃない。
あいつの言った事が正しかろうがそうでなかろうが
俺のやること、考えること変わりはない。
俺はいくさんと一緒に生活することに幸せを感じている。
それで十分だろう。
何も真実を探求することは必ずしも重要じゃない。
あいつの言った事が正しかろうがそうでなかろうが
俺のやること、考えること変わりはない。
俺はいくさんと一緒に生活することに幸せを感じている。
それで十分だろう。
俺はいくさんと離れて脱衣所に向かう。
「じゃ、風呂入ってくるな」
「…いっしょにはいります?」
「…言うと思ったよ」
「…いっしょにはいります?」
「…言うと思ったよ」
俺達は冗談もそこそこに、いつもの生活に戻っていった。
終わり
あとがき
フラグ回収のシナリオはフラグ建築より書いてて楽ですね。
もう少し謎を謎のままで話を進めたかったのですが内容的にそうもいかないですね。
ちょっと虐待描写濃い目に書いてみたんですが微妙ですね。
アップローダーにあったゆっくりうむのいくさんボックスが可愛すぎて死にそうですね。
というか私のゆっくりいくさんのイメージと合いすぎて生きるのが辛いですね。
隻眼のまりさシリーズに寄せられた感想とご意見ありがとうございました、参考になったですね。
衣玖さんと寿命差で死に別れるのは辛いので亡霊になっても添い遂げますね。
もう少し謎を謎のままで話を進めたかったのですが内容的にそうもいかないですね。
ちょっと虐待描写濃い目に書いてみたんですが微妙ですね。
アップローダーにあったゆっくりうむのいくさんボックスが可愛すぎて死にそうですね。
というか私のゆっくりいくさんのイメージと合いすぎて生きるのが辛いですね。
隻眼のまりさシリーズに寄せられた感想とご意見ありがとうございました、参考になったですね。
衣玖さんと寿命差で死に別れるのは辛いので亡霊になっても添い遂げますね。
最後に、この作品を読んでくださったすべての方に無上の感謝を。
私がここに投稿させて頂いた作品一覧
anko3052 ゆっくり駆除業者のお仕事風景
anko3053 ゆっくり駆除業者のお仕事風景2 前編
anko3054 ゆっくり駆除業者のお仕事風景2 後編
anko3060 ゆっくり駆除業者のお仕事風景3
anko3061 隻眼のまりさ プロローグ
anko3075 隻眼のまりさ 第一話
anko3084 ゆっくり駆除業者のお仕事風景 幕間
anko3091 隻眼のまりさ 第二話
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