ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3165 約束された未来
最終更新:
ankoss
-
view
『約束された未来』 5KB
虐待 不運 飼いゆ ペットショップ 現代 愛護人間 5作目です
虐待 不運 飼いゆ ペットショップ 現代 愛護人間 5作目です
「むーしゃむーしゃ、ごくん、しあわせー!」
一匹のれいむが食事をしている。
普通のゆっくりの食事の食べ方は基本的に人間基準で、下品だ。
それは、少ない餌を追い求める野良や野生の苦しい生活に関係している。
のんびりしてると奪われるかもしれない、そんな現実的な理由などによるものであるのだが、とにかく汚ないのだ。
だが、このれいむの食べ方は「普通のゆっくりの食べ方」からは掛け離れて、とてもきれいなのである。
浅ましくがっつきはせず、上品に余裕をもってごはんさんに口を付ける。
むーしゃむーしゃ、と元気よく、しかしうるさすぎない音量で声を出しながら咀嚼し、一度口の中のものを飲み込んでから、最後にしあわせー、とさっきのむーしゃむーしゃの様に気に障らない様な声を出す。
辺りに食べカスが飛び散ることもない。
普通のゆっくりの食事の食べ方は基本的に人間基準で、下品だ。
それは、少ない餌を追い求める野良や野生の苦しい生活に関係している。
のんびりしてると奪われるかもしれない、そんな現実的な理由などによるものであるのだが、とにかく汚ないのだ。
だが、このれいむの食べ方は「普通のゆっくりの食べ方」からは掛け離れて、とてもきれいなのである。
浅ましくがっつきはせず、上品に余裕をもってごはんさんに口を付ける。
むーしゃむーしゃ、と元気よく、しかしうるさすぎない音量で声を出しながら咀嚼し、一度口の中のものを飲み込んでから、最後にしあわせー、とさっきのむーしゃむーしゃの様に気に障らない様な声を出す。
辺りに食べカスが飛び散ることもない。
そう、このれいむは人間と暮らす為の教育を施されたバッジゆっくりなのだ。
野良や野生として生きる能力は持たずとも、生きていける、そんなゆっくり。
よく見れば、れいむは透明なケースの中におり、そしてその周りにもゆっくりの入った沢山のケースが置いてあった。
どのゆっくりもお行儀よく、しかしどこか子供らしさや無邪気さを醸し出しながら、ケースの中でゆっくりしている様に見える。
このゆっくりたちはペットショップ出荷前のブリーダー調教済みゆっくりである。
ここはとあるブリーダーの自宅兼仕事場なのだ。
となりの部屋では子ゆっくりたちの教育が行われていた。
野良や野生として生きる能力は持たずとも、生きていける、そんなゆっくり。
よく見れば、れいむは透明なケースの中におり、そしてその周りにもゆっくりの入った沢山のケースが置いてあった。
どのゆっくりもお行儀よく、しかしどこか子供らしさや無邪気さを醸し出しながら、ケースの中でゆっくりしている様に見える。
このゆっくりたちはペットショップ出荷前のブリーダー調教済みゆっくりである。
ここはとあるブリーダーの自宅兼仕事場なのだ。
となりの部屋では子ゆっくりたちの教育が行われていた。
「いじゃいいい゙い゙い゙!!ごべんじゃだい!!ぼうにじょどむーぢゃむーぢゃじにゃがらじあばぜーじばぜん!」
「ゆ……えーと…このもじしゃんは……あ、り、が、と…………つ?【バチンッ】ゆびぃいいいい!!!」
今は目標を達成できていないゆっくりたちの補習中だ。
目標を達成できなければ体罰ありの補習がある。
勿論目標は努力なしでは達成できない。
そんな厳しい環境で育ったのが先ほどのケースの中のゆっくりたちだ。
かのゆっくりたちは本来なら親の元で甘やかされる時期も関係なく、親に会うこともなく生まれた瞬間から厳しいノルマと戦って生きてきたのである。
先ほどのれいむの様な食べ方も、もはや普通のゆっくりの様なせかせかとがっつく食べ方ではゆっくりできないレベルで体に完全に染みついているのだ。
普通のゆっくりたちよりはるかに自力で生きていく能力は低くなってしまうが、関係ない。
その苦労は全て、来るべき飼いゆっくりとしての幸福と引き換えの約束なのである。
目標を達成できなければ体罰ありの補習がある。
勿論目標は努力なしでは達成できない。
そんな厳しい環境で育ったのが先ほどのケースの中のゆっくりたちだ。
かのゆっくりたちは本来なら親の元で甘やかされる時期も関係なく、親に会うこともなく生まれた瞬間から厳しいノルマと戦って生きてきたのである。
先ほどのれいむの様な食べ方も、もはや普通のゆっくりの様なせかせかとがっつく食べ方ではゆっくりできないレベルで体に完全に染みついているのだ。
普通のゆっくりたちよりはるかに自力で生きていく能力は低くなってしまうが、関係ない。
その苦労は全て、来るべき飼いゆっくりとしての幸福と引き換えの約束なのである。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「……そうですか………はい……はい…ええ、その時はよろしくお願い致します…はい、では失礼します」
がちゃり、と電話を切ると同時に、はぁー、と深くため息をつく。
この男がブリーダーである。
今の電話はいつもの出荷先からの、通常種入荷量を減らす、という知らせだった。
最近、この類の電話が増えている。
通常種の人気が落ちていっているためだ。
ペットにするなら希少種、そんな風潮すらできつつある。
この男がブリーダーである。
今の電話はいつもの出荷先からの、通常種入荷量を減らす、という知らせだった。
最近、この類の電話が増えている。
通常種の人気が落ちていっているためだ。
ペットにするなら希少種、そんな風潮すらできつつある。
「置いとくにしても…全部は…………無理だ…」
男はケースの置いてある部屋の扉の前で再びため息をついた。
男はケースの置いてある部屋の扉の前で再びため息をついた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ゆう~ん♪とうとうれいむたちもかいゆっくりになれるんだね!」
「れいむ!はしたないわよ!とかいはじゃないわ!」
「ゆふふ、でもれいむのきもちもわかるよ!まりさたちいままでとってもがんばってきたもんね!やっとゆっくりできるんだもん!」
「ゆもう!まりさまで!まだペットショップにいくだけなのよ?ここからがほんっばんっなんじゃない!」
「れいむ!はしたないわよ!とかいはじゃないわ!」
「ゆふふ、でもれいむのきもちもわかるよ!まりさたちいままでとってもがんばってきたもんね!やっとゆっくりできるんだもん!」
「ゆもう!まりさまで!まだペットショップにいくだけなのよ?ここからがほんっばんっなんじゃない!」
ケースのゆっくりたちがすかすかの出荷用トラックに揺られている。
もうすっかり飼いゆっくり気分のゆっくりも居れば、ここからが本番だ、と気を引き締めているゆっくりも居る。
どのゆっくりにも共通するのは、ペットショップに行き、そこで飼い主に出会い、飼いゆっくりとしてゆっくりする、という将来を思い描いていることだ。
約束された未来。
もうすっかり飼いゆっくり気分のゆっくりも居れば、ここからが本番だ、と気を引き締めているゆっくりも居る。
どのゆっくりにも共通するのは、ペットショップに行き、そこで飼い主に出会い、飼いゆっくりとしてゆっくりする、という将来を思い描いていることだ。
約束された未来。
「ゆう~ん♪でももうたいっへんなことはもうやらなくていいんだよぉ!ゆっくりできるよぉ!」
「まあ、たしかにそうだけど……ゆっ!?ついたのかしら!?」
「まあ、たしかにそうだけど……ゆっ!?ついたのかしら!?」
トラックが完全に停止し、バタンッ、と扉を開閉する音が聞こえると、中のゆっくりたちは騒つきはじめた。
「ゆううう……まりさきんっちょうっするよぉ…」
「し、し、ししし、しっかりしなさいよっ、とと、とかいはじゃないわっ」
「し、し、ししし、しっかりしなさいよっ、とと、とかいはじゃないわっ」
ザッザッ、とブリーダーの歩く音が聞こえ、次にトラックの後ろの扉を開けるガチャッという音がする。
いよいよか、と緊張するゆっくりたち。
ブリーダーはてきぱきとケースを下ろしていく。
いよいよか、と緊張するゆっくりたち。
ブリーダーはてきぱきとケースを下ろしていく。
そして
「……潰すなんて、できるかよ…」
そう呟いてブリーダーはトラックに乗り込み去っていった。
「………ゆ?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
よく教育されたバッジゆっくりならば理解力も人間並にある。
状況を理解することができる程度には。
よく教育されたバッジゆっくりならば理解力も人間並にある。
状況を理解することができる程度には。
辺りには厳しい世界。生きるための能力の高いゆっくりでさえいつ死んでもおかしくない世界。自分たちは飼われるためのゆっくり。自力で生きる為の能力の無いゆっくり。
約束は破られたのだった。
「ゆぁああああああ゙あ゙あ゙あ゙!!!!どぼじで!!!どぼじで!!!どぼじで!!あああああ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」
「まりさ、どうすればいいの……おかあさん……まりさ、どうすれば……おかあさん……たすけて…たすけて…たすけて……」
「うぞだ……うぞだ……れいぶは……かいゆっぐじに……がいゆっぐじに……がいゆっぐじに!!がいゆっぐじになれるどに!!!れいぶはぁ゙!!がいゆっぐじにぃ゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い!!!やだ!!!やだあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
「まりさ、どうすればいいの……おかあさん……まりさ、どうすれば……おかあさん……たすけて…たすけて…たすけて……」
「うぞだ……うぞだ……れいぶは……かいゆっぐじに……がいゆっぐじに……がいゆっぐじに!!がいゆっぐじになれるどに!!!れいぶはぁ゙!!がいゆっぐじにぃ゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い゙い!!!やだ!!!やだあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
とかいはなありすはどうしてと絶叫し、優しいまりさは会ったこともない母親に助けを請い、のんきなれいむは現実を否定する。
このゆっくりたちに、他にできることはないのだ。
このゆっくりたちに、他にできることはないのだ。
つぶらんぼあき
挿絵: