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anko3309 まりさの……
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『まりさの……』 35KB
戦闘 お家宣言 番い 野良ゆ 子ゆ 希少種 現代 虐待人間 独自設定 実験作 注意:チートゆっくりが出ます
戦闘 お家宣言 番い 野良ゆ 子ゆ 希少種 現代 虐待人間 独自設定 実験作 注意:チートゆっくりが出ます
まりさの……
※注意:チートゆっくりが出ます
0章.まりさの旅立ち
朝の日差しが森の中にも差し込む、人間が動き出すには早いこの時間に既に動き出している生き物が居る。
ゆっくりである、夜の闇を何より恐れる彼女らは日の出と共に起き出し、日の入りと共に家に帰る、そんな健康的な生活を送っていた。
ゆっくりである、夜の闇を何より恐れる彼女らは日の出と共に起き出し、日の入りと共に家に帰る、そんな健康的な生活を送っていた。
「ゆぅ、まりさ!あさだよ、おきてね!」
「むにゅう、ゆっ!あさなのぜ!?」
「むにゅう、ゆっ!あさなのぜ!?」
しかしそんなゆっくりにも寝ぼすけは居る者で、とある木の下に作られたおうちではまりさが番のれいむに叩き起こされてた。
「そうだよ、あさだよ。おちびちゃんたちも、おはようっしてね!」
「ゆぴぃ、あちゃなの?」
「むきゅう、まりしゃもっちょしゅーやしゅーやしちゃいんだじぇ……」
「ゆぴぃ、あちゃなの?」
「むきゅう、まりしゃもっちょしゅーやしゅーやしちゃいんだじぇ……」
お下げで眠い目を擦っているまりさの奥では、子供達がれいむによって起こされている。
「さぁはやくおきてね、あさのむーしゃむしゃするよ!」
そう言って昨日のうちに集めてあった草花を咥えてくるれいむ、家族の真ん中にそれが置かれる。
「ゆわぁ、おはなしゃんがあるんだじぇ!」
「れいみゅも、れいみゅもほちいよ!」
「れいみゅも、れいみゅもほちいよ!」
歓声を上げる子ゆっくり達、まりさとれいむの顔にも笑顔が生まれた。
「ゆ、それじゃあいただきますなのぜ!」
「「むーちゃむーちゃしあわせー!」」
「ゆぅ、おちびちゃん、ちゃんといただきますしなくちゃだめだよ!」
「「むーちゃむーちゃしあわせー!」」
「ゆぅ、おちびちゃん、ちゃんといただきますしなくちゃだめだよ!」
朝食が始まった、むーしゃむーしゃしあわせーと言う声がおうちの中に反響する。
「ゆぷぅ、おにゃかいっぴゃいなんだじぇ!」
「ゆっくちー、れいみゅもおにゃかいっぴゃい!」
「おちびちゃん、おくちのまわりについてるよ。ぺーろぺーろ」
「ゆぅ、きめたのぜ!」
「ゆっくちー、れいみゅもおにゃかいっぴゃい!」
「おちびちゃん、おくちのまわりについてるよ。ぺーろぺーろ」
「ゆぅ、きめたのぜ!」
子ゆっくりの口の周りを綺麗にしてあげているれいむに、先に食べ終わっていたまりさが大きな声で宣言する。
「ゆっ、まりさ!?きゅうにどうしたの?」
「れいむ、まりさはきめたのぜ。きょうこそにんげんさんのプレイスにせめこむのぜ!」
「ゆっ!」
「れいむ、まりさはきめたのぜ。きょうこそにんげんさんのプレイスにせめこむのぜ!」
「ゆっ!」
まりさが言っているのは以前かられいむにだけ告げていた計画、この森から少し行った所にある人間さんにゆっくりプレイスをまりさ達の物にする事である。
人間さんは非常にゆっくりしていない生き物でお野菜と言う非常に美味しい草さんの生える場所や、大きな木のおうち、あまあまの湧き出す場所を独り占めしているのだ。
それだけでは無い、時にゆっくりのプレイスである森の中へ入ってきていきなりゆっくりを捕らえるという暴挙まで行っている。
人間さんに対する森のゆっくり達の怒りは高まって居たが、森のゆっくりの長にしえ古老であるぱちゅりーは人間への報復や人間さんのプレイスへの侵入を禁止していた。
しかし、まりさは諦められなかったのだ。いつの日か人間さんを倒しあのプレイスをゆっくりの物にする、常々妻であるれいむにはそう言ってきたのである。
人間さんは非常にゆっくりしていない生き物でお野菜と言う非常に美味しい草さんの生える場所や、大きな木のおうち、あまあまの湧き出す場所を独り占めしているのだ。
それだけでは無い、時にゆっくりのプレイスである森の中へ入ってきていきなりゆっくりを捕らえるという暴挙まで行っている。
人間さんに対する森のゆっくり達の怒りは高まって居たが、森のゆっくりの長にしえ古老であるぱちゅりーは人間への報復や人間さんのプレイスへの侵入を禁止していた。
しかし、まりさは諦められなかったのだ。いつの日か人間さんを倒しあのプレイスをゆっくりの物にする、常々妻であるれいむにはそう言ってきたのである。
「ゆぅ、まりさ……でもぱちゅりーがだめだって」
「だいじょうぶなのぜ、もうよぼよぼのぱちゅりーにはむりでも、このもりさいっきょうのまりさならいけるのぜ!」
「だいじょうぶなのぜ、もうよぼよぼのぱちゅりーにはむりでも、このもりさいっきょうのまりさならいけるのぜ!」
まりさのこの言葉は真実であった。まりさはこの森のゆっくり達の中では最強の実力を持っており、狩りの腕前でも他のゆっくりとの戦いでも負け知らずであった。
「おちびたちもきくのぜ、おとうさんはきょうこそにんげんさんをせいっさいするのぜ!」
「そうしたら、あのプレイスはゆっくりのものになって、おやさいやあまあまがたべほうだいなのぜ!」
「ゆわぁ、しゅごいよおちょーしゃん!」
「れいみゅもおやしゃいしゃん、たべちゃい!」
「ゆふふふ、おとうさんにまかせておくのぜ!」
「そうしたら、あのプレイスはゆっくりのものになって、おやさいやあまあまがたべほうだいなのぜ!」
「ゆわぁ、しゅごいよおちょーしゃん!」
「れいみゅもおやしゃいしゃん、たべちゃい!」
「ゆふふふ、おとうさんにまかせておくのぜ!」
盛り上がり出す家族達にれいむも決意を固める。
「わかったよ、まりさをしんじるよ!」
「まかせておくのぜ、まりさがまけるわけないのぜ!」
「まかせておくのぜ、まりさがまけるわけないのぜ!」
こうして一家4匹は朝食を終えると、人間さんのプレイスへ行くため森の出口を目指した。
1章.まりさの戦い
「ゆわぁ!すごいよ!」
まりさ達が森を抜けると、その先には人間さんのプレイスが広がっている。
目の前にはお野菜が一列に並んでおり、赤や緑の光を放っている。その遥か先には人間さんのおうちが生えている。
目の前にはお野菜が一列に並んでおり、赤や緑の光を放っている。その遥か先には人間さんのおうちが生えている。
「しゅごいよ、おちょうしゃん!」
歓声を上げる家族達、まりさもその風景に目を奪われたが、その体の中にはドロドロとした怒りが渦巻いていた。
こんなに沢山の美味しそうな草は、森の中を一日中探しても見つけることは出来ないだろう。
それが生えてくるプレイスを独り占めしている人間さん、それを止めようともしない森の仲間達。
やはり今日こそこの場所をまりさ達の、ゆっくりの物にするのだ、それでおあいこである。
こんなに沢山の美味しそうな草は、森の中を一日中探しても見つけることは出来ないだろう。
それが生えてくるプレイスを独り占めしている人間さん、それを止めようともしない森の仲間達。
やはり今日こそこの場所をまりさ達の、ゆっくりの物にするのだ、それでおあいこである。
「まりさぁ、はやくむーしゃむしゃしようよ!」
妻のれいむが急かしてくる、子供達も既に待ちきれないようで瞳を輝かせてお野菜さんの方を見ている。
「わかったのぜ……さぁみんなでむーしゃむしゃするのぜ!」
「ゆわぁい、おいししょうなのじぇ!」
「おかあしゃん、れいみゅあのあきゃのぎゃちゃべちゃい!」
「わかったよ、おちびちゃんいっしょにいこうね!」
「ゆわぁい、おいししょうなのじぇ!」
「おかあしゃん、れいみゅあのあきゃのぎゃちゃべちゃい!」
「わかったよ、おちびちゃんいっしょにいこうね!」
れいむとおちびちゃん達は、赤い実の生っている背の高い草に向って走っていった。
まりさは目の前に生える草さんに目を向ける。地面から天に向って伸びている緑の草、その根元は白く膨らんでいる。
その白く輝く根元に齧り付く、固い歯ごたえ、それにまりさの歯が食い込むと瑞々しい感触と少し辛味のある味がお口の中で暴れまわった。
まりさは目の前に生える草さんに目を向ける。地面から天に向って伸びている緑の草、その根元は白く膨らんでいる。
その白く輝く根元に齧り付く、固い歯ごたえ、それにまりさの歯が食い込むと瑞々しい感触と少し辛味のある味がお口の中で暴れまわった。
「むーしゃむしゃ、し、しあわせー!」
辛味に驚くが、体はそれに反して食べたものの旨みに声を上げさせる。
口の中でジャチジャリと噛み締めると、その度に味が口に中に広がった。
口の中でジャチジャリと噛み締めると、その度に味が口に中に広がった。
「むぐぅ、むぐ、おいしいのぜ!」
飲み込んで自分の齧り取った場所を見る、緑の草は倒れ地面には先ほど食べた根が埋まっているのか白い断面を曝していた。
「「むーちゃむちゃ、しあわしぇー!」」
奥からおちびちゃんの声がする、そちらに目をやると赤い実を口に入れて涙まで流して喜んでいるおちびちゃん。
横にはもみ上げで実を掴み、子供達の様子をゆっくりとした表情で見つめているれいむが居る。
横にはもみ上げで実を掴み、子供達の様子をゆっくりとした表情で見つめているれいむが居る。
「むーしゃむしゃ、しあわせー!ゆぅすごいあまあまだよ!」
「ゆっ!まりさ、これたべてみてね、あまあまだよ!」
「ゆっ!まりさ、これたべてみてね、あまあまだよ!」
まりさが近づくと、自分も口に赤い実を入れていたれいむが、それをまりさにも勧めて来る。
あまあま――森の中では滅多に手に入らないそれもここには生えているらしい。
あまあま――森の中では滅多に手に入らないそれもここには生えているらしい。
「ありがとうなのぜ、れいむ!」
舌を伸ばしそれを取ろうとすると、
「おきゃーしゃん、まりしゃもっちょほちいよ!」
既に食べ終えたのか子まりさがその実に熱い視線を送っている。れいむがこちらを見てくる、まりさはそれに笑顔を返した。
「はい、おちびちゃん。きをつけてむーしゃむしゃするんだよ!」
れいむは苦笑して赤い実を渡してやると、赤い実の生っていた草の方を向き新しい実をもぎ取った。
「はい、まりさ!」
舌を伸ばしてそれを受け取り口の中に入れる。むーしゃむーしゃ、何故か味がしない。
「おいコラ、何やってやがる!」
その時大きな声が響き渡った。
まりさが声のした方を向くと、大きな影がこちらに近づいてくる。
あれは……人間さんだ、間違いない。なんてゆっくりしていない生き物なのだろうか。
まりさが声のした方を向くと、大きな影がこちらに近づいてくる。
あれは……人間さんだ、間違いない。なんてゆっくりしていない生き物なのだろうか。
「ちっ、またゆっくりが来やがったか……最近少なくなってたのに!」
この時まりさは自分の失敗に思い当たった。そうだおうち宣言を忘れていた、最初にそれをしなければいけなかったのに。
「ゆぅ、にんげんさん!れいむたちはむーしゃむしゃしているんだよ、じゃましないでね!」
れいむが早速人間に文句をつけている。
「まつのぜれいむ!にんげんさん、ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!」
れいむを止め忘れていたおうち宣言を行う。もしかしたら人間さんが反論してくるかもしれない。
おうち宣言は誰かの反論があれば不成立となる、その場合は戦いだ。
おうち宣言は誰かの反論があれば不成立となる、その場合は戦いだ。
「はぁ、またかよ……まったく」
しかしまりさの予想に反して、反論は返ってこなかった。おうち宣言成功である、今この時からこのお野菜さんの生えるプレイス――畑さんはまりさの物になったのだ。
「にんげんさん、ここはまりさのゆっくりプレイスなのぜ、ゆっくりしないでさっさとでていくのぜ!」
どうやらまりさに恐れをなしたらしい。その勢いをかってこのプレイスから追い出そうとする。
その言葉に返ってきたのは、人間さんの振るう大きな棒であった。
その言葉に返ってきたのは、人間さんの振るう大きな棒であった。
「おら、今なら見逃してやるからさっさと帰れ!」
何を言っているのだろう、このプレイスは既にまりさの物になったのだ。プレイスの主ゆんが他ゆんに追い出される言われは無い。
あぁ、そうかあれはおうち宣言への反論なのだ。何も言わないから成立したと思っていたが、にんげんのトロさを頭に入れていなかった。
これは最初の考え通り戦うしかなさそうである。
あぁ、そうかあれはおうち宣言への反論なのだ。何も言わないから成立したと思っていたが、にんげんのトロさを頭に入れていなかった。
これは最初の考え通り戦うしかなさそうである。
「ゆぴぃ、きょわいよー!」
「おちょうしゃん、たしゅけちぇー!」
「おちょうしゃん、たしゅけちぇー!」
子ゆっくり達は今の棒を怖がっている、れいむが背で子供達をかばった。
「れいむ!さがっているのぜ、いまからこのにんげんさんをせいっさいするのぜ!」
「ま、まりさぁ!」
「「お、おちょうしゃーん!」」
「ま、まりさぁ!」
「「お、おちょうしゃーん!」」
まりさはお帽子から木の枝さんを取り出すと口に咥える。人間さんとれいむ達の間に割り込み木の枝を向けた。
「はぁ、まったく。しかたない、つぶすか……いや……」
「にんげんさん、いまならゆるしてやるのぜ、さっさとでていくのぜ!」
「にんげんさん、いまならゆるしてやるのぜ、さっさとでていくのぜ!」
まりさは寛大にも降伏勧告を行った。これからまりさ達の物になるゆっくりプレイスである。汚い人間さん餡子で汚すわけにはいかない。
「チッ!」
手に持った棒を振るってくる。まりさは体をよじって回避する。
大きな音が立ちまりさの横の地面が抉れる、土が巻き上がった。中々の速さだがまりさにとっては避けるのは難しくない。
仕留めたと思い油断している人間さん、まりさは木の枝を咥えたままその足に向って突撃した。
大きな音が立ちまりさの横の地面が抉れる、土が巻き上がった。中々の速さだがまりさにとっては避けるのは難しくない。
仕留めたと思い油断している人間さん、まりさは木の枝を咥えたままその足に向って突撃した。
「「おちょうしゃーん、がんばっちぇ!」」
子供達の声援がまりさを後押しする、鋭い動きで敵に迫る。
棒立ち状態の足に木の枝が突き刺さった。
棒立ち状態の足に木の枝が突き刺さった。
「ぐわぁ!」
悲鳴が上がる、持っている棒を取り落としたのか、背後で大きな音がする。
まりさは突き刺さっている木の枝を離し、1度距離をとった。
まりさは突き刺さっている木の枝を離し、1度距離をとった。
「うぐぐぅ、やろぉ、何しやがる!」
足が痛むのかうずくまってうめいている、狙いを定めるとまりさは助走をつけて体当たりを放つ。
「くそっ、ぐわぁ!」
まりさの体当たりを手で振り払おうとするが、普通のゆっくりならばともかく森最強のまりさの体当たりである。
「うぎゃあ!」
人間さんが後ろに倒れこむ、
「ゆっ!にんげんさん、いのちだけはたすけてやるのぜ、さっさとうせるのぜ!」
まりさは再び降伏勧告を行った。人間さん体が痛むのかしばらく泣いていたが。
「ちくしょう、覚えてやがれ!」
捨て台詞を残して走り去った。
暫くは警戒を緩めず走り去った方向を見つめていると、背後から心配そうな視線が注がれた。
暫くは警戒を緩めず走り去った方向を見つめていると、背後から心配そうな視線が注がれた。
「れいむ、おちびちゃん、もうだいじょうぶなのぜ!」
「ゆぅ、ほんとうにだいじょうぶ?にんげんさんは……?」
「にんげんさんはまりさがせいっさいしたのぜ!」
「ゆぅ、ほんとうにだいじょうぶ?にんげんさんは……?」
「にんげんさんはまりさがせいっさいしたのぜ!」
心配そうに周囲を見回しているが、まりさの言葉を聞くと安心して笑顔になる。
「しゅぎょーい、おちょうしゃんにんぎぇんにかっちゃの?」
「もちろんなのぜ!」
「しゅごいよ、さしゅがもりさいきょうのおちょうしゃんだよ!」
「もちろんなのぜ!」
「しゅごいよ、さしゅがもりさいきょうのおちょうしゃんだよ!」
子供達の賞賛にまりさの鼻が高く伸びる。
「「ここをまりさ(れいむ)たちのゆっくりプレイスにするよ!」」
再びのおうち宣言、今度は反対するものは居なかった。この場所はまりさ達のゆっくりプレイスになったのだ。
「れいむ、おちびちゃんこのままもっとおくまでいくのぜ!」
「ゆぅ、まりさおやさいさんはたべないの?」
「きくのぜれいむ、にんげんさんのおうちにはあまあまがいくらでもあるのぜ!」
「ほんちょ、れいみゅあみゃあみゃがほちいよ!」
「いまこそ、にんげんさんのおうちにせめこんでまりさたちのおうちにするのぜ!」
「ゆぅ、まりさおやさいさんはたべないの?」
「きくのぜれいむ、にんげんさんのおうちにはあまあまがいくらでもあるのぜ!」
「ほんちょ、れいみゅあみゃあみゃがほちいよ!」
「いまこそ、にんげんさんのおうちにせめこんでまりさたちのおうちにするのぜ!」
まりさの宣言に家族から同意の声が上がる。意気揚々とまりさ達は人間さんのおうちが沢山生えている所に向った。
2章.まりさの出会い
「ゆっゆっゆぅ~♪」
「「ゆっゆっ~♪」」
「「ゆっゆっ~♪」」
のっしのっしと森の中とは感じの違う道を進む、背後からはご機嫌なのかれいむと子供たちの歌が聞こえる。
自信満々なまりさはそれを心地よく聞いていた、初めてきた場所なのに体が何もかも分かっているかのように進んでいる。
目指すはあまあまの生える人間さんのおうちだ。それを考えるとあんよに力が入る。思わずまりさも歌いたくなる。
その時反対側からこちらに向かってくる者が居る、人間さん?いやあれはゆっくりだ。
自信満々なまりさはそれを心地よく聞いていた、初めてきた場所なのに体が何もかも分かっているかのように進んでいる。
目指すはあまあまの生える人間さんのおうちだ。それを考えるとあんよに力が入る。思わずまりさも歌いたくなる。
その時反対側からこちらに向かってくる者が居る、人間さん?いやあれはゆっくりだ。
「むきゅ、まりさゆっくりしていってね!」
「あら、とかいはなまりさね。ゆっくりしていってね!」
「あら、とかいはなまりさね。ゆっくりしていってね!」
声をかけて来たの2匹のゆっくりであった。1匹はぱちゅりー、肌は艶々、被っているお帽子は染み一つ無く、紫の髪は艶やかに輝きそこに結ばれたリボンは色鮮やかなまりさも初めて見るほどの美ゆっくりである。
もう1匹はありす、サラサラの金髪には枝毛一つ無く日差しを浴びて黄金色に輝きそこに載せられた真紅のカチューシャまでも輝いている、こちらも今まで見たことが無いほどの美ゆっくりであった。
その時光り輝く物に気が付く、ぱちゅりーのお帽子とありすのカチューシャにそれぞれ金色の物が付けられている。
もう1匹はありす、サラサラの金髪には枝毛一つ無く日差しを浴びて黄金色に輝きそこに載せられた真紅のカチューシャまでも輝いている、こちらも今まで見たことが無いほどの美ゆっくりであった。
その時光り輝く物に気が付く、ぱちゅりーのお帽子とありすのカチューシャにそれぞれ金色の物が付けられている。
「ぱちゅりー、ありす、ゆっくりしていってね!」
その美しさに一瞬ポーッとなるが慌てて足を止めて挨拶を返す、それを受けてぱちゅりーとありすが笑顔になる。
「むきゅ、まりさ。そんなにいそいでどうしたのかしら?」
「せっかくだからわたしたちとあそびましょうよ!?」
「そ、それはいいかんがえなのぜ!……いや、だめなのぜ!」
「せっかくだからわたしたちとあそびましょうよ!?」
「そ、それはいいかんがえなのぜ!……いや、だめなのぜ!」
思わず頷きそうに成ったが自分の目的を思い出す、まりさはこれから人間さんのお家を奪いに行くのだ。
「まりさはこれからにんげんさんのおうちをうばいにいくのぜ!」
そう高らかに宣言する、
「そんなまりさ、そんなのはきけんよ!」
「そうよ、にんげんさんにかなうわけないわ!」
「そうよ、にんげんさんにかなうわけないわ!」
慌てて制止して来る2匹、しかしまりさの決心はそれぐらいでは揺るがない。まりさは既に人間さんに勝っているのだから。
「そんなことないのぜ、まりさはすでににんげんさんにかっておやさいさんをたべているのぜ!」
「にんげんさんはまりさのこうげっきでいちころだったのぜ!」
「にんげんさんはまりさのこうげっきでいちころだったのぜ!」
「むきゅ……そ、そんな」
まりさの力強い宣言を聞いて半信半疑のぱちゅりー。
「うそじゃないよ、まりさはにんげんさんをやっつけたんだよ!」
「しょうだよ、おちょうしゃんがやっちゅけちゃんだよ!」
「にんげんしゃんなんちぇ、いちきょろだったにぇ!」
「しょうだよ、おちょうしゃんがやっちゅけちゃんだよ!」
「にんげんしゃんなんちぇ、いちきょろだったにぇ!」
その時後ろに居たれいむと子供たちが援護してくれる、それを受けた2匹は一度目を合わせると。
「すごいわまりさ、にんげんさんにかつなんて!」
「とかいはなまりさね、すごいわ!」
「とかいはなまりさね、すごいわ!」
興奮した顔で見つめてくる、その視線に尊敬が含まれているのに気が付きまりさも気をよくする。
「つぎはにんげんさんのおうちなのぜ!あまあまがいくらでもあるおうちをまりさたちのものにしたら、つぎはこのプレイスすべてをゆっくりのものにするのぜ!」
「むきゅ、そうしたらわたしにもあまあまをもらえるかしら、まりさ!?」
「ありすはそうしたらまりさのおよめさんになってもいいわ!」
「ぱちゅりーもよ!」
「ありすはそうしたらまりさのおよめさんになってもいいわ!」
「ぱちゅりーもよ!」
頬を赤く染めて近づいてくる2匹、しかしれいむに遮られる。
「だめだよ、まりさはれいむのおむこさんなんだからね!」
あーだこーだと押し合っている3匹、それをやんわりと止める。
「やめるのぜ、とにかくまりさはいくのぜ。ぱちゅりー、ありす、まりさがにんげんさんのプレイスをせいふくしたらたずねてくるのぜ!」
そう、まりさは人間さんのプレイスをゆっくりの物にしてゆっくりの王になるのだ、そうしたら……れいむだけでなくぱちゅりーやありすもお嫁さんにしてあげよう。
「むきゅ、まりさ……やくそくよ!」
「まりさ、きたいしているわ!」
「まりさ、きたいしているわ!」
ゆっくり頑張ってねという2匹の声援に送られてまりさ達は人間さんのお家に近づいた。
3章.まりさの伝説
「ゆわぁ、まりさこれがにんげんさんのおうちなんだね!」
「ここにあみゃあまやがあるんじゃね!」
「ここにあみゃあまやがあるんじゃね!」
初めて見る人間さんにお家に興奮するれいむや子供たち、
「れいむ、おちびちゃんたち、そこじゃないのぜ!」
それだけでは無く奥には数え切れないほどの人間さんのお家がある程度の間隔を置いて並んでいる。
何故かまりさの感覚が目の前のお家を違うと感じたのだ、家族を促してどんどんと奥に進んでいく。
まるで体が知っているかのように進んでいくと目の前に大きな赤い物が現れた、まるで森にある木を短くして赤くした様なそれは高いところに口を開きまりさ達を見下ろしている。
何故かまりさの感覚が目の前のお家を違うと感じたのだ、家族を促してどんどんと奥に進んでいく。
まるで体が知っているかのように進んでいくと目の前に大きな赤い物が現れた、まるで森にある木を短くして赤くした様なそれは高いところに口を開きまりさ達を見下ろしている。
「ゆぅ、ゆっくりしていってね!」
上を向いて挨拶をしてもそれが答える事は無い、開いた口を動かす事無くそこに佇んでいる。
「おちょうしゃん、こりぇにゃに?」
後ろの子れいむが聞いてくる、まりさも始めて居見るものだそれに挨拶を返さないとはゆっくりしていない生き物である。
「おちびちゃん、はなれるのぜ!それはゆっくりしていないのぜ!」
「「「ゆぅ!」」」
「「「ゆぅ!」」」
驚いて後ろに下がる家族を背中に庇いまりさはそれに相対する、するとそれは口から何かを吐き出して来る。
「ゆがぁ!」
「「お、おちょうしゃーん!!!」」
「「お、おちょうしゃーん!!!」」
視界が遮られ、思わず声を上げてしまった。子供たちが悲鳴を上げる、大丈夫なのぜおちびちゃんそう返そうとして言葉を飲み込んだ。
先ずはこのゆっくり出来ない生き物を倒さなくてはならない、相変わらずまりさに向けて白いものを吐き出してくるがそんなものは効かない。
冷静に敵の隙を見計らう、その時吐き出す勢いが止まった。
先ずはこのゆっくり出来ない生き物を倒さなくてはならない、相変わらずまりさに向けて白いものを吐き出してくるがそんなものは効かない。
冷静に敵の隙を見計らう、その時吐き出す勢いが止まった。
「いまなのぜ、まりさすくりゅーたっくる!」
捻りを加えて強烈な体当たりをお見舞いする、相変わらずそれは何も喋らず悲鳴一つ上げないがゆっくりとぐらつき始め。
めきりという音を立てて倒れ付した。
めきりという音を立てて倒れ付した。
「ゆっゆ、かったのぜ!」
「すごいよ!まりさ!」
「おちょうしゃんしゅごーい!」
「すごいよ!まりさ!」
「おちょうしゃんしゅごーい!」
背後からの歓声にえっへんと胸を張って答える。
ぴくりとも動かないそれに尻目に、悠々と立ち去ろうとするまりさ一家の前に再び大きな影が立ちふさがった。
「おい、例のゆっくりってのはこいつか?」
「そうだ、やけに強いゆっくりだから油断するなよ!」
「そうだ、やけに強いゆっくりだから油断するなよ!」
立ちふさがるのは2人の人間さん、片方は先ほど畑さんで返り討ちにした相手である。
どちらも手には長い棒を構え憤怒の表情で立ちふさがっている。
どちらも手には長い棒を構え憤怒の表情で立ちふさがっている。
「ゆゆ、にんげんさん!またきたのかぜ!?」
まりさは驚いた、あの時ゆっくり出来ない目に会わせてやったのに学習していないのだろうか。
せっかく見逃してやったのに命を捨てに来るとはお馬鹿な人間さんである。
せっかく見逃してやったのに命を捨てに来るとはお馬鹿な人間さんである。
「うるせぇ、てめぇにやられて黙っていられるか!」
「今度は2人居るんだ、ぐちゃぐちゃにしてやる!」
「今度は2人居るんだ、ぐちゃぐちゃにしてやる!」
その言葉と共に1人が手に持った棒を振りかぶる、横に飛びのいてそれをかわす、抉られた地面の土が舞い上がってまりさの頬を叩いた。
「にんげんさん、やるきなのかぜ?まりさもこんどはてかげんできないのぜ!」
睨みつける、まりさの鋭い眼光に人間さん達は一度たじろぐが、決意したのか2人共棒を振りかぶった。
再び飛びのいてそれをかわす、目の前で棒が空を切る音がするがまりさにはかすりもしない。
再び飛びのいてそれをかわす、目の前で棒が空を切る音がするがまりさにはかすりもしない。
「ゆっ、ゆっ、ゆっ。にんげんさん、あそんでいるんじゃないのぜ!」
「うるせぇ!くらいやがれ!」
「くそ、よけるんじゃねぇ!」
「うるせぇ!くらいやがれ!」
「くそ、よけるんじゃねぇ!」
しばらくかわし続けていると、人間さん達は肩で息をし始めた。
「はぁはぁ、くそ、ちょこまかとにげやがって!」
まりさにはまだ余裕があるがこのまま続けているのも面白く無い、ここで勝負を決めてやろう。
「おらぁ!」
棒を高く振りかぶり大降りになる、大きな隙が出来ているチャンスだ。
「くらうのぜ、ぶれいじんぐすたー!!!」
飛び跳ねるのでは無く、地を駆けてあんよにぶちかましを浴びせる。
「う、ぐわぁ!」
あまりの衝撃に耐え切れなかったのか倒れる人間さん、
「おい!大丈夫か?」
もう1人が棒も放り出してそれを助けに回る。
「ゆふぅ、にんげんさん。もういちどだけいってやるのぜ、ごめんなさいしてさっさとうせるのぜ!」
「そうすればまりさはかんだいにもゆるしてやるのぜ!」
「そうすればまりさはかんだいにもゆるしてやるのぜ!」
唇を噛み締めているが、もう棒を握ろうとはしない。
そうだ、大人しくごめんなさいをして尻尾を巻いて逃げ帰るなら、もう追ったりはしない。
そうだ、大人しくごめんなさいをして尻尾を巻いて逃げ帰るなら、もう追ったりはしない。
「……何言ってやがる!ゆっくりなんかに、負けられるかよ!」
「そうだせめてチビ共を!」
「そうだせめてチビ共を!」
突如立ち上がると再び棒を握り締める、戦うことに決めたのだろうか。
いや、2人はまりさには向って来ない、目指している方にはおちびちゃん!離れてこちらを見ていたまりさの家族が居る。
くそ、なんて卑怯な人間さんなんだ。
いや、2人はまりさには向って来ない、目指している方にはおちびちゃん!離れてこちらを見ていたまりさの家族が居る。
くそ、なんて卑怯な人間さんなんだ。
「く、なにをするのぜ!やめるのぜ!」
「ふん、チビ共を永遠にゆっくりさせてやる!」
「ざまぁみやがれ!」
「ふん、チビ共を永遠にゆっくりさせてやる!」
「ざまぁみやがれ!」
視線の先では驚愕の表情のれいむ、恐怖に動きを止めたおちびちゃん達。
許せない、まりさに敵わないからといってか弱いれいむとおちびちゃんを狙うなんて。
まりさの中で決めていた最後の一線が越えられる。
許せない、まりさに敵わないからといってか弱いれいむとおちびちゃんを狙うなんて。
まりさの中で決めていた最後の一線が越えられる。
(にんげんさん、ゆるせないのぜ。だからこれをつかうのぜ、ゆるしてくれなんて……いわないのぜ!)
あんよに力を入れて飛び跳ねる、れいむのおちびちゃん達の、家族の前に守るように。
ゆっくりと棒を振りかぶった人間さんが近づいてくる。
舌を伸ばしてお帽子に入れソレを掴み取る。
お口に入れてむーしゃむーしゃ、
ゆっくりと棒を振りかぶった人間さんが近づいてくる。
舌を伸ばしてお帽子に入れソレを掴み取る。
お口に入れてむーしゃむーしゃ、
(くらうのぜ、にんげんさん!!!)
お口の中が熱くなってくる、段々と大きくなってくるそれを溜める様にぷくーっと堪える。
大きくなったソレが弾ける直前にお口を開く。
大きくなったソレが弾ける直前にお口を開く。
(どすすぱーくっ、なのぜ!!!)
目の前に広がる光の奔流、全てを埋め尽くすそれに飲み込まれていく人間さん達。
真っ白に染まる視界、遅れたように轟音が鳴り響いた。
あたり一面を包む煙、巻き上がったのだろうか空から砂利が落ちてきてお帽子に当たって音を立てる。
その後に広がる静寂、少しずつ晴れていく視界には一直線に抉れた地面以外何も残って居なかった。
真っ白に染まる視界、遅れたように轟音が鳴り響いた。
あたり一面を包む煙、巻き上がったのだろうか空から砂利が落ちてきてお帽子に当たって音を立てる。
その後に広がる静寂、少しずつ晴れていく視界には一直線に抉れた地面以外何も残って居なかった。
「ゆ……ゲスなにんげんさんあいてとはいえ、かわいそうなことをしたのぜ」
「ゆ……ゆぅ。まりさ……なの!」
「れいむだいじょうぶだったのかぜ?」
「れいむだいじょうぶだったのかぜ?」
あまりの事に硬直していた家族が、正気を取り戻し始める。子供たちもぽかーんと開いていた口をゆっくりと閉じた。
「ゆ、ゆ、おちょうしゃん。おちょうしゃんがやっちゃの!?」
「そうなのぜ、おちびちゃん。けがはなかったのぜ!」
「ゆぅ、だいじょうびゅだよ。しゅ、しゅごいよおちょうしゃん、ありぇまりしゃもできる!?」
「そうなのぜ、おちびちゃん。けがはなかったのぜ!」
「ゆぅ、だいじょうびゅだよ。しゅ、しゅごいよおちょうしゃん、ありぇまりしゃもできる!?」
興奮してぴょんぴょん飛び跳ねる子まりさを、何とか説得すると家族に宣言する。
「さあみんな!まりさたちのおうちをてにいれるのぜ!」
4章.まりさのお城
「ここにするのぜ!」
再びあんよの導くままに進んだまりさ達、とある人間さんのお家の前でまりさが宣言する。
特に変わったところも無い人間さんのお家だ、もちろん森のどんなゆっくりが持つ物より立派だしゆっくりしている。
何故かまりさにはこのお家だと言う確信があった。まるでまりさの意思では無くここに連れて来られた様なそんな感覚、餡子の指し示すままにこのお家に決めたのだ。
特に変わったところも無い人間さんのお家だ、もちろん森のどんなゆっくりが持つ物より立派だしゆっくりしている。
何故かまりさにはこのお家だと言う確信があった。まるでまりさの意思では無くここに連れて来られた様なそんな感覚、餡子の指し示すままにこのお家に決めたのだ。
「ゆぅ、まりさここなの!?」
「おとうしゃん、あみゃあみゃは?あみゃあみゃはまだなの!?」
「まぁまつのぜ、すぐにあまあまもてにはいるのぜ!」
「おとうしゃん、あみゃあみゃは?あみゃあみゃはまだなの!?」
「まぁまつのぜ、すぐにあまあまもてにはいるのぜ!」
逸る子れいむに微笑みかけると、お家のけっかいに正対する。
人間さんのお家のけっかい――とびらさんは黒くとても硬そうであり、まるで大きな木の様にそびえ立って居る。
まりさは1度深呼吸をした、少し緊張する。ここを越えれば夢にまで見ていた人間さんのお家だ、ここでお家宣言を成立させて家族をゆっくりさせたら他の人間さんをせいっさいするのだ、今まで人間さんが独り占めしていた畑にお家、おやさいにあまあまをゆっくりの物に、人間さんのプレイスをゆっくりの物にするのだ。
未だかって如何なるゆっくりも成し遂げた事の無い偉業。森の長であったよぼよぼのぱちゅりーも、噂に聞く人間さんより大きいというドスも敵わない、とてもゆっくりとした行い、人間さんのプレイスの征服。
それを成し遂げまりさはゆっくりの王となるのだ、恐らくこれまでのまりさの旅は後に伝説としてゆっくりに語り継がれる事だろう、まりさの伝説として。
人間さんのお家のけっかい――とびらさんは黒くとても硬そうであり、まるで大きな木の様にそびえ立って居る。
まりさは1度深呼吸をした、少し緊張する。ここを越えれば夢にまで見ていた人間さんのお家だ、ここでお家宣言を成立させて家族をゆっくりさせたら他の人間さんをせいっさいするのだ、今まで人間さんが独り占めしていた畑にお家、おやさいにあまあまをゆっくりの物に、人間さんのプレイスをゆっくりの物にするのだ。
未だかって如何なるゆっくりも成し遂げた事の無い偉業。森の長であったよぼよぼのぱちゅりーも、噂に聞く人間さんより大きいというドスも敵わない、とてもゆっくりとした行い、人間さんのプレイスの征服。
それを成し遂げまりさはゆっくりの王となるのだ、恐らくこれまでのまりさの旅は後に伝説としてゆっくりに語り継がれる事だろう、まりさの伝説として。
再び息を吸い込む、そして王として大きな声で正々堂々と宣告する、
「とびらさん、ゆっくりとひらいてね!!!」
一瞬の静寂の後、大きなとびらさんがゆっくりと開き始めた、まるで新しい王を迎え入れる様に。
「ゆわ~すごいよ!」
「ゆっ、こりぇなに!?」
「ゆっ、こりぇなに!?」
まりさ達が踏み込んだ人間さんのお家は正にすばらしい物だった。
とびらさんを越えて入ると、最初に大きな段差が存在する、これがあれば雨のときでも中に水が入る心配は無い。
さらに進むと一面にふかふかとしたお布団が敷き詰められている、さらにお家の中だというのにお空に太陽が有るのだ。
今は明るいので意味は少ないが、これがあれば夜でもれみりゃが現れない。
森のまりさのお家よりも広い道が真っ直ぐに続いている、それを進むと更に素晴らしい物があった。
とびらさんを越えて入ると、最初に大きな段差が存在する、これがあれば雨のときでも中に水が入る心配は無い。
さらに進むと一面にふかふかとしたお布団が敷き詰められている、さらにお家の中だというのにお空に太陽が有るのだ。
今は明るいので意味は少ないが、これがあれば夜でもれみりゃが現れない。
森のまりさのお家よりも広い道が真っ直ぐに続いている、それを進むと更に素晴らしい物があった。
「しゅ、しゅごい……」
子まりさも言葉を失ってしまう、まりさも同じだ。
ふかふかのお布団が敷き詰められたお部屋、そこにはあまあまが山の様に積み上げられている。
赤、青、黄色、白、黒、茶色、目がちかちかするようなあまあまがあちらこちらに山を作っており、キラキラと光り輝いている。
その奥に有るのは畑さんだ、前に見た赤い実を生やした草さんが一列に並んで生えている。
その他にも透明に輝く石さんが並んでいる場所、おちびちゃんのお部屋に出来そうな小さなお家、幾らでもお水さんをごーくごく出来そうな大きな川が流れている。
ふかふかのお布団が敷き詰められたお部屋、そこにはあまあまが山の様に積み上げられている。
赤、青、黄色、白、黒、茶色、目がちかちかするようなあまあまがあちらこちらに山を作っており、キラキラと光り輝いている。
その奥に有るのは畑さんだ、前に見た赤い実を生やした草さんが一列に並んで生えている。
その他にも透明に輝く石さんが並んでいる場所、おちびちゃんのお部屋に出来そうな小さなお家、幾らでもお水さんをごーくごく出来そうな大きな川が流れている。
「す、すごいのぜ」
思わず呟いてしまう、まりさの目の前では赤く光るものがあり近寄るとぽーかぽーかと温かい、これが有れば冬さんも怖くない。
「ゆっくりしていってね!」
まりさと同じ位の大きさの白くて丸い物がぱかりと開くと中から挨拶が飛び出した。
れいむとおちびちゃん達は笑顔でそれに答えている。
れいむとおちびちゃん達は笑顔でそれに答えている。
「ゆぅ、まりしゃもうがまんできにゃいよ!」
「れいみゅも、れいみゅも!」
「ゆ、おちびちゃんしかたがないねぇ、まりさ!」
「れいみゅも、れいみゅも!」
「ゆ、おちびちゃんしかたがないねぇ、まりさ!」
どうやらおちびちゃん達は、あまあまが食べたくて食べたくて仕方が無いようだ。
ゆっくりとしたお口からよだれさんをだーらだーらと垂らしている。
そういえばまりさもお腹がすいてきた、畑さん以来むーしゃむーしゃしていないのだ口の中によだれさんが溜まる。
ゆっくりとしたお口からよだれさんをだーらだーらと垂らしている。
そういえばまりさもお腹がすいてきた、畑さん以来むーしゃむーしゃしていないのだ口の中によだれさんが溜まる。
「ま、まつのぜ。まずはおうちせんげんをするのぜ!」
それを堪えて家族を引き止める、先ずはお家宣言をしてここを完全にまりさ達の物にしなければならない。
弱いとはいえ人間さんはまだまだ居る可能性があるのだ、何時邪魔をしに来るか分からない、それまでにお家宣言を成立させなければ。
弱いとはいえ人間さんはまだまだ居る可能性があるのだ、何時邪魔をしに来るか分からない、それまでにお家宣言を成立させなければ。
「ゆ、そうだね」
れいむが同意して、あまあまに飛びつこうとしたおちびちゃん達をもみ上げで抑えている、不満そうだったおちびちゃん達も、すぐに終わるよと説得されてしぶしぶとお部屋の真ん中までやってきた。
れいむに目で合図をする、視線で答えてくるれいむ。
「「「「ここをまりさ(れいむ)たちのゆっくりプレイスにするのぜ(よ)!!!」」」」
まりさとれいむのお家宣言に合わせて子供たちも唱和してくれる、しばし黙るどこからも反論は無いこの瞬間お家宣言は成立しここはまりさ達家族のお家となったのだ。
「ゆわぁい、あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」
「まりしゃもいくんだじぇ!」
「まりしゃもいくんだじぇ!」
おちびちゃん達があまあまの山に飛びつく、お家宣言成立の余韻に浸っていたまりさとれいむは苦笑しながらそれを追いかける。
何やらぽかぽかとする場所を歩き、あまあまの山の前に行くと既におちびちゃん達は山にむしゃぶり付しあわしぇ~と叫んでいる。
それを見つめてゆっくりと微笑んでいるれいむ、無理も無い初めて食べるあまあまおちびちゃん達は満面の笑顔だ、それを見るとまりさもれいむもとてもゆっくり出来るのだ。
苦労が報われた瞬間である、れいむを突っついてやるとれいむは嬉し涙を脱ぐってあまあまに舌を伸ばす。
何やらぽかぽかとする場所を歩き、あまあまの山の前に行くと既におちびちゃん達は山にむしゃぶり付しあわしぇ~と叫んでいる。
それを見つめてゆっくりと微笑んでいるれいむ、無理も無い初めて食べるあまあまおちびちゃん達は満面の笑顔だ、それを見るとまりさもれいむもとてもゆっくり出来るのだ。
苦労が報われた瞬間である、れいむを突っついてやるとれいむは嬉し涙を脱ぐってあまあまに舌を伸ばす。
「むーしゃむしゃ、し、しあわせぇ~!」
まりさもそれに習う、山の様に積み上げられた赤く光るそれを口に入れる。
むーしゃむーしゃ、しあわせ~と叫ぼうとして違和感に気が付く、味がしない。何かの間違いだろうかもう一つ口に入れて見るがやはり味はしない。
不安になっておちびちゃん達やれいむを見るが皆幸せそうにあまあまをむーしゃむしゃしている、やはり何かの間違いだろう。
不安からか何だかあんよがヒリヒリとし始めた、それを振り払う様に青いあまあまを口に入れるがやはり味がしない、黄色の物も同じだ。
むーしゃむーしゃ、しあわせ~と叫ぼうとして違和感に気が付く、味がしない。何かの間違いだろうかもう一つ口に入れて見るがやはり味はしない。
不安になっておちびちゃん達やれいむを見るが皆幸せそうにあまあまをむーしゃむしゃしている、やはり何かの間違いだろう。
不安からか何だかあんよがヒリヒリとし始めた、それを振り払う様に青いあまあまを口に入れるがやはり味がしない、黄色の物も同じだ。
(なんなんぜ?なんでしあわせ~できないのぜ!!!)
苛立って黒いあまあまの山に舌を這わせるがやはり味はしない、じんじんとあんよに痛みが広がっていく。
いや痛みはどんどん大きくなっていく、そう痛くて耐えられないほど、思わず叫んでしまう程に。
だからまりさは大きな声で叫んでしまった。
いや痛みはどんどん大きくなっていく、そう痛くて耐えられないほど、思わず叫んでしまう程に。
だからまりさは大きな声で叫んでしまった。
5章.というお話ですか?
「ゆぎゃああああああああ!まりざのあんよがああああああああ!」
あんよを引き裂くような痛みがまりさを引き戻す。じゅううという音と共に甘い匂いが辺りに広がった。
しかしその匂いに意識を向ける暇は無い。まりさはあんよを、いや全身をのたうち回る痛みに身を捩った。
しかしその匂いに意識を向ける暇は無い。まりさはあんよを、いや全身をのたうち回る痛みに身を捩った。
「いぎゃああああああああ!や、やべるのぜえええええええええ!」
上半身をぶんぶんと振るが、痛みが止む事は無い目の前には人間さん――いや1人のじじいが面白そうな顔でまりさを見つめている。
あんよは既に痛みがしなくなった、跳ねようとするがあんよに力が入らない、なんとか逃げようとのーびのーびをすると上から何かで押さえられる。
あんよは既に痛みがしなくなった、跳ねようとするがあんよに力が入らない、なんとか逃げようとのーびのーびをすると上から何かで押さえられる。
「な、なんなのぜぇ!?なんなのぜぇこれはぁ!?」
大声で疑問を口にするがそれに答える声は無い、必死に情報を手に入れようと辺りに目をやる。
人間さんのお家の中、まりさは何やら黒い物の中に入れられあんよを苛められている。
目の前にはゆっくり出来ないじじい、そういえばれいむ……おちびちゃん達、家族たちはどうしたのだろう。
人間さんのお家の中、まりさは何やら黒い物の中に入れられあんよを苛められている。
目の前にはゆっくり出来ないじじい、そういえばれいむ……おちびちゃん達、家族たちはどうしたのだろう。
「マリサー、タスケテネレイムヲタスケテネ!」
「オチョウシャンー!」
「ダリェカタスケチェー!」
「オチョウシャンー!」
「ダリェカタスケチェー!」
じじいの後ろの籠の中かられいむ達の声が小さく聞こえる、おかしいどうしてこんな事に成った。このじじいは誰だ、何であまあまを食べていたれいむ達が籠に。
その瞬間、まりさの餡子に電流が流れる。おかしい……違う、分からない……違う、忘れていた……違う、そう夢を見ていたのだ。
じじいの手が伸びてきてまりさの頭を掴む、持ち上げられると黒くこげ硬くなったあんよが見て取れた。
そう、思い出したまりさは畑で人間さんに捕まって……
適当に放られる、衝撃で体が痛むがそれどころでは無い、じじいは籠に手を伸ばすとれいむを掴み上げる。
その瞬間、まりさの餡子に電流が流れる。おかしい……違う、分からない……違う、忘れていた……違う、そう夢を見ていたのだ。
じじいの手が伸びてきてまりさの頭を掴む、持ち上げられると黒くこげ硬くなったあんよが見て取れた。
そう、思い出したまりさは畑で人間さんに捕まって……
適当に放られる、衝撃で体が痛むがそれどころでは無い、じじいは籠に手を伸ばすとれいむを掴み上げる。
「れいむをはなぜえええ、くそじじぃいい!ゆっ、まりさなにをしてるの、はやくれいむをたすけてね!」
こちらに気が付いたれいむが必死に助けを呼ぶが、まりさには何だかそれは現実感の無い、まるでそれも夢のように感じてしまう。
「ゆぎぃ!」
れいむが黒い物に入れられる、そう思い出したのだ。
今日の朝人間さんのプレイスを目指したまりさ達は、畑さんでのお家宣言に成功して、お野菜さんをむーしゃむしゃしていた時に人間さんに見つかって、
今日の朝人間さんのプレイスを目指したまりさ達は、畑さんでのお家宣言に成功して、お野菜さんをむーしゃむしゃしていた時に人間さんに見つかって、
『ゆゆ、ここはまりさたちのゆっくりプレイスになったのぜ!さっさとでていくのぜ!』
『ゆっ!さからうきなのかぜ!?おうちせんげんをまもらないじじいはせいっさいなのぜ!』
『ゆっ!さからうきなのかぜ!?おうちせんげんをまもらないじじいはせいっさいなのぜ!』
『ゆぎぃ、ごべんなざぁい!ゆるじでください!あやばりますからぁ!』
そう、人間さんに戦いを挑んで……負けて捕らえられたのだ。
れいむとおちびちゃん達は人間さんが担いでいた籠に放り込まれ、まりさは頭を掴まれて人間さんに運ばれたのだ。
れいむとおちびちゃん達は人間さんが担いでいた籠に放り込まれ、まりさは頭を掴まれて人間さんに運ばれたのだ。
「ゆぎゃああああ、でいぶのあんよがああああ!やべてねぇはなじでねぇ!」
れいむの悲鳴が聞こえる、黒い物の中から出ようとのーびのーびをしているが人間さんに押さえられているのだ。
人間さんに運ばれていく途中、道で美ゆっくのぱちゅりーとありすにも会った。
『むきゅ、こんにちわ、にんげんさん!』
『こんにちわ、おしごとおつかれさま!』
『むきゅ、そのまりさはどうしたのかしら?』
『なんですって、はたけあらし!まったくいなかもののまりさね、どうりでうすよごれているとおもったわ!』
『まったく……もりのおさはしっかりやっているはずなのに、どうしてこういうゲスが』
『あらぱちゅりー、このまりさがどうしようもないってだけよ。ほら、みてみなさいみぐるしくあばれているわ!』
『そうね、あんなゆっくりしていないひょうじょうで……きたならしいわ』
『こんにちわ、おしごとおつかれさま!』
『むきゅ、そのまりさはどうしたのかしら?』
『なんですって、はたけあらし!まったくいなかもののまりさね、どうりでうすよごれているとおもったわ!』
『まったく……もりのおさはしっかりやっているはずなのに、どうしてこういうゲスが』
『あらぱちゅりー、このまりさがどうしようもないってだけよ。ほら、みてみなさいみぐるしくあばれているわ!』
『そうね、あんなゆっくりしていないひょうじょうで……きたならしいわ』
お飾りに金色のバッジを付けた2匹に蔑んだ目で見られ、暴れるとそら見たことかと笑われたのだ。
人間さんのお家が並んでいるところに連れて行かれ、
『おう、何ゆっくりなんて引っつかんでるんだよ?』
『あぁ畑荒らしか、最近来なくなってたんだけどな、やっぱりあの長がもう年なのかもな』
『連れて帰ってお仕置きするだ?好きだねぇ、俺なら畑の肥やしにしちまうがね!』
『あぁ畑荒らしか、最近来なくなってたんだけどな、やっぱりあの長がもう年なのかもな』
『連れて帰ってお仕置きするだ?好きだねぇ、俺なら畑の肥やしにしちまうがね!』
逃げようともがいたら地面に叩きつけられて、人間さんが話している間近くにあった赤い筒を眺めていたっけ。
「ゆぎっ!」
まりさと同じ様にあんよを黒焦げにされたれいむが隣に置かれる。
その衝撃で再び現実に引き戻される、
その衝撃で再び現実に引き戻される、
「ゆっ、れいむだいじょうぶなのかぜ!」
ぷるぷると震えているれいむ、痛いのだろうか心配して覗き込むと。
「ふ、ふざけるなぁ!!!」
「ゆぐっ!?」
「ゆぐっ!?」
れいむが頭をかち上げて来た、
「れいむがいたいたいなのを、ぼーっとみていたくせにぃ!なんでたすけなかったんだぁ!!!」
憤怒の表情で睨みつけてくるれいむ、思わず仰け反る。
「おまえが「ゆわぁこわいんだじぇ!」「はなしちぇ、れいみゅをはなしちぇえ!」
怒鳴られそうに成るが、おちびちゃん達の声が動きを止める。
思わず振り向くと、人間さんがおちびちゃん達を掴んだ手をあの黒い物の上にかざしている。
思わず振り向くと、人間さんがおちびちゃん達を掴んだ手をあの黒い物の上にかざしている。
「「や、やべでくだざぃい!!!」」
睨み合っていた2匹はこの時ばかりは協力して懇願する。あの中に入れられればどうなるか、既に身をもって体験したのだ。
人間さんはこちらを向くとにやりと笑った、手が動かされる。
「おねがいじまずぅ、れいむのかわいいおちびちゃんなんですぅ!」
「ちょっと何をやっているんですか!!!」
「ちょっと何をやっているんですか!!!」
その時、大きな音を立てて扉が開かれた。
入ってきたのは1匹のゆっくり、赤い髪をなびかせためーりんである。
いや、ただのめーりんでは無い、まりさとれいむをはるか上空から見下ろす胴付きのめーりんである。
突然の乱入者に人間さんは少し慌てた表情になっている。
入ってきたのは1匹のゆっくり、赤い髪をなびかせためーりんである。
いや、ただのめーりんでは無い、まりさとれいむをはるか上空から見下ろす胴付きのめーりんである。
突然の乱入者に人間さんは少し慌てた表情になっている。
「いや、そのだな。これは……」
「ゆゅ、くずめーりんにしてはじょうできだよ、はやくおちびちゃんをとりかえしてね!」
めーりん、胴付きとは言えゆっくりの間では見下される存在に人間さんが怯んだ事に自信をつけたれいむが命令する。
それには少しも意識を傾けず、めーりんはずんずんと人間さんに近寄る。
それには少しも意識を傾けず、めーりんはずんずんと人間さんに近寄る。
「お兄さん!私の中華鍋で野良の足焼きをしないでくださいって、何度も言ったじゃ無いですか」
「いや、その……それ古い方だろ。ホットプレートを出すのがめんどくさくて……」
「まったく私が花壇の世話をしている間に、今夜はお兄さんの好きな青椒肉絲にするつもりだったのに、止めにしますよ!」
「ごめんめーりん、ちゃんと洗っておくからさ!」
「いや、その……それ古い方だろ。ホットプレートを出すのがめんどくさくて……」
「まったく私が花壇の世話をしている間に、今夜はお兄さんの好きな青椒肉絲にするつもりだったのに、止めにしますよ!」
「ごめんめーりん、ちゃんと洗っておくからさ!」
ぷんぷんと怒っているめーりんに謝っている人間さん。
「ゆゅ、なにをやっているの?はやくそのにじじいをせいっさいしておちびちゃんをかえしてね!」
再度れいむが命令する。まりさは止めようとするがそれより早くこちらを向いためーりんおちびちゃんを奪うと、
「ゆゅ、そうだよ「いちゃああああ!」「やめちぇえええ!」
黒い物――中華鍋放り込んだ。
「ど、どぼじでえええ!!!」
「あちゅいい、うひぃ!」
「いやなのじぇえ!!!」
「あちゅいい、うひぃ!」
「いやなのじぇえ!!!」
悲鳴が上がるそれを器用に振るうと、れいむの前に突き出す。ひっくり返されたそれから、
「ゆ、ゆ、ゆ……」
息も絶え絶えになり、あんよを茶色にされたおちびちゃん達が落とされた。
「お、おちびちゃああん!いまぺーろぺろするからねぇ!」
必死でれいむが舌を伸ばすが届かない、
「とにかく、これは私が洗いますからお兄さんはそれを連れて出て行ってください!」
そして再び籠に詰め込まれたまりさ達は、人間さんと共にそのお部屋から追い出された。
今まりさの見上げるお家の中では、人間さんとめーりんが楽しいそうに食事をしている。
あの後お家の外庭に置かれたまりさ達、既にあんよをやられている為逃げる事もできない、こうして地獄が始まった。
すきっ腹を抱えて目の前で美味しそうなご飯がむーしゃむしゃされているのを見なければ成らない、
あの後お家の外庭に置かれたまりさ達、既にあんよをやられている為逃げる事もできない、こうして地獄が始まった。
すきっ腹を抱えて目の前で美味しそうなご飯がむーしゃむしゃされているのを見なければ成らない、
「ちょうだいにぇ、れいみゅにもちょうだいにぇ!」
我慢できずに叫んだ子れいむは、縁側から出てきた人間さんに殴られると直ぐに怯えて縮こまってしまった。
「ゆぴぃ、ごめんなしゃあい!ぶちゃないでぇ、あやまりましゅからぁ!」
「ごべんなさいおにいさん!れいむがあやまりますからぁ!」
「ごべんなさいおにいさん!れいむがあやまりますからぁ!」
子まりさもその様子を見てしーしーを漏らしている。
唯一の救いは未だ永遠にゆっくりした家族が居ない事だが、それはまりさの救いにはならない。
唯一の救いは未だ永遠にゆっくりした家族が居ない事だが、それはまりさの救いにはならない。
「おまえのせいだぁ!おまえがにんげんさんのプレイスにせめこもうなんていうからぁ!」
「しょうじゃよ、おちょうしゃんじぇんじぇんよわきゃったよ!」
「れいみゅやまりしゃをたすけちぇくれにゃかったよ!」
「しょうじゃよ、おちょうしゃんじぇんじぇんよわきゃったよ!」
「れいみゅやまりしゃをたすけちぇくれにゃかったよ!」
一塊に置かれた家族だが、直ぐにまりさへの責任追及が始まった。
妻のれいむがおちびちゃん達がまりさを責める、空腹からのイライラだろうか、とうとう暴力にまで発展し人間さんがまりさだけ置く場所を変えたほどだ。
妻のれいむがおちびちゃん達がまりさを責める、空腹からのイライラだろうか、とうとう暴力にまで発展し人間さんがまりさだけ置く場所を変えたほどだ。
「だからおさがだめっていってたんだよ、ぐずのまりさにだまされたよ!」
「ありぇはだめゆっくりだじぇ!」
「あんにゃのはおちょうしゃんじゃないよ!」
「ありぇはだめゆっくりだじぇ!」
「あんにゃのはおちょうしゃんじゃないよ!」
暴言に思わず飛び掛りたくなるが、あんよは動かない。それに事実なのだ人間さんのプレイスに攻め込もうと言ったのもまりさなら、れいむとおちびちゃんが痛めつけられている間何も出来なかったのもまりさなのだ。
俯いているまりさに、れいむ達の暴言がヒートアップする。
俯いているまりさに、れいむ達の暴言がヒートアップする。
「あんなうんうんみたいなまりさとけっこんっしたのはれいむのはじだよ!」
「ゲスなのはまりさだけだよ、にんげんさんにそれをいってれいむたちはもりへかえるよ!」
「ゲスなのはまりさだけだよ、にんげんさんにそれをいってれいむたちはもりへかえるよ!」
騒ぎに怒った人間さんが止めに来るかと思えば、縁側の人間さんは食事を終えたのかめーりんに運ばせたお茶を飲みながらニヤニヤとこちらを見ている。まりさは耐えるしかなかった。
日が完全に沈み、辺りが暗くなってもまりさ達はその場に置かれていた。
空腹からかれいむも既に静かになっており、目をつぶって俯いている。
状況が悪化したのは暗くなって暫くしてからであった、
空腹からかれいむも既に静かになっており、目をつぶって俯いている。
状況が悪化したのは暗くなって暫くしてからであった、
「おかあしゃん、れいみゅ、ゆ、ゆぴぴぴぴ……」
「まり……じぇ……ゆ、ゆぴぴぴぴ」
「まり……じぇ……ゆ、ゆぴぴぴぴ」
空腹とゆっくり出来ない状況に置かれた子れいむと子まりさが、非ゆっくり症の症状を起こし始めたのだ。
その様子にれいむも飛び起きる。
その様子にれいむも飛び起きる。
「お、おちびちゃん!だめだよぉ、ゆっくりしてね!ゆっくりしてね!」
必死にすーりすーりぺーろぺーろするが症状は緩和しない、助けるには沢山のゆっくりが必要だ。
しかし暗い中、食料はなく、どんどん寒くなっていくゆっくりした状況など一つも無い。
しかし暗い中、食料はなく、どんどん寒くなっていくゆっくりした状況など一つも無い。
「にんげんさん!おねがいします、おちびちゃんがたいへんなんです!!!」
大声を上げるれいむにまりさは肝を冷やす、人間さんが怒って出てくればまりさ達の命は無い。
「やめるのぜ、れいむ!にんげんさんがおこったら「うるざい!!!うんうんまりさはだまれぇ、おちびちゃんがたいへんなんだぁ!」
れいむの剣幕に押されてしまう、事実音を立てて人間さんが庭へ出てくる。
「おー、どうした?」
「おちびじゃんが、おちびじゃんがぁ!」
「あー非ゆっくり症か……で、どうしろっていうんだ?」
「おちびじゃんが、おちびじゃんがぁ!」
「あー非ゆっくり症か……で、どうしろっていうんだ?」
人間さんは泣きつくれいむを笑うと、聞いてくる。
「おねがします、おちびちゃんだけでもゆっくりさせてあげてください!」
「すこしだけでもいいんです、できればあまあまをむーしゃむしゃさせてあげてください!」
「すこしだけでもいいんです、できればあまあまをむーしゃむしゃさせてあげてください!」
人間さんが笑う、
「ああ、いいよ」
そしてまりさを掴むと、反対側を向けてれいむの横に置いた。
「ゆっ、なんなのぜ!?」
目の前に誰も居なくなったまりさは疑問の声を上げる、その時背中を冷たいもので撫でられた様な気がした。
続いて鋭い痛みが背中に走った。
続いて鋭い痛みが背中に走った。
「ゆぎぃ、な、なんなのぜぇ!?」
振り向いて見たものは、まりさの背中にかじりつくれいむの姿だった。
「おばえが、おばえがしねばおじびちゃんが!」
れいむの歯が食い込み、まりさのお肌を齧り取る。
笑いながらお家の方に去っていく人間さん、再びれいむが齧りつく、全身に広がる痛みと共にまりさは倒れる。
仰向けに倒れたまりさ、最後に見たものは自分の頭に齧りつくれいむの歯と、お空にある丸く綺麗な月だった。
笑いながらお家の方に去っていく人間さん、再びれいむが齧りつく、全身に広がる痛みと共にまりさは倒れる。
仰向けに倒れたまりさ、最後に見たものは自分の頭に齧りつくれいむの歯と、お空にある丸く綺麗な月だった。
(これは夢なのぜ……まりさは……まりさはゆっくりの王様に)
まりさの意識はそこで途絶えた。
公民あき
後書き
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回はある意味、創作界禁断のオチなのですが、皆さんどこら辺で気が付きましたか?
もしよろしければ下記の感想掲示板で何章で気が付いたよ、と教えていただけるとありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回はある意味、創作界禁断のオチなのですが、皆さんどこら辺で気が付きましたか?
もしよろしければ下記の感想掲示板で何章で気が付いたよ、と教えていただけるとありがたいです。
0章.まりさの旅立ち
古明地さんの関係者でしょうか。
古明地さんの関係者でしょうか。
1章.まりさの戦い
ここで分かるのはかなり鋭いか、ゆっくりはゴミ、強い訳が無い主義の方でしょう。
一応食べた事の無い野菜の味はしません。
ここで分かるのはかなり鋭いか、ゆっくりはゴミ、強い訳が無い主義の方でしょう。
一応食べた事の無い野菜の味はしません。
2章.まりさの出会い
飼いゆっくりの反応に違和感を感じた方、鋭いです。金ゲスかよと流した方、そういうパターンもあります。
飼いゆっくりの反応に違和感を感じた方、鋭いです。金ゲスかよと流した方、そういうパターンもあります。
3章.まりさの伝説
かなり分かりやすいと思います。まりさが普通にドススパークもどきを使っているのに納得した方、某シリーズのファンですね。
まりさが人間を追い越しているのに突っ込んだ方、正しい反応です。
かなり分かりやすいと思います。まりさが普通にドススパークもどきを使っているのに納得した方、某シリーズのファンですね。
まりさが人間を追い越しているのに突っ込んだ方、正しい反応です。
4章.まりさのお城
かなりファンタジー、家の中にあまあまが山になっていたり、畑があったり川が流れていたりとみょんな物だらけです。
でも、もしかすると幻想郷ならそういう家も有るのかもしれません(某妖怪の賢者の家とか)。
かなりファンタジー、家の中にあまあまが山になっていたり、畑があったり川が流れていたりとみょんな物だらけです。
でも、もしかすると幻想郷ならそういう家も有るのかもしれません(某妖怪の賢者の家とか)。
5章.というお話ですか?
ネタバレです、読んでいた方も多いと思います。ちなみに料理の出来る胴付めーりんは、チートゆっくりだと思います。
ネタバレです、読んでいた方も多いと思います。ちなみに料理の出来る胴付めーりんは、チートゆっくりだと思います。