ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3317 さくらさんはゆっくりできる
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『さくらさんはゆっくりできる』 8KB
観察 小ネタ 日常模様 駆除 野良ゆ 現代 ゆっくりの対話多目です
観察 小ネタ 日常模様 駆除 野良ゆ 現代 ゆっくりの対話多目です
4作目、かなりお久しぶりの投稿です。
幸せ状態のまま過すゆっくりが出ます。
幸せ状態のまま過すゆっくりが出ます。
「ゆゆ~ん♪さくらさん、ゆっくりしていってね~♪」
「ゆっきゅち!しゃくらしゃん!ゆっきゅちしていっちぇにぇ!」
「しゃくらしゃんはゆっきゅちしちぇりゅんだじぇ~♪」
「ゆっきゅち!しゃくらしゃん!ゆっきゅちしていっちぇにぇ!」
「しゃくらしゃんはゆっきゅちしちぇりゅんだじぇ~♪」
とあるゆっくりの一家が、自然公園を楽しそうに跳ね回っている。
この自然公園は、春にはたくさんの桜の木が咲き乱れ、地元だけではなく県外からも花見客が訪れる、有名な公園である。
だが、今はちょうど日曜日のお昼、暖かな気温と爽やかな風が吹いていると言うのに、人の姿はほとんど見られない。
だが、今はちょうど日曜日のお昼、暖かな気温と爽やかな風が吹いていると言うのに、人の姿はほとんど見られない。
代わりというにはおこがまし過ぎるが、たくさんのゆっくりが訪れていた。
あるゆっくりはどこで覚えたのか、音程が外れまくっている「さくら」等を歌い、とても楽しそうである。
あるゆっくりはどこで覚えたのか、音程が外れまくっている「さくら」等を歌い、とても楽しそうである。
そして一様に「さくらさんはゆっくりできる」と口にしている。
ゆっくりは、感情を持ち、人間の言葉を理解し会話する、人間に似ている生物であるというのに、
基本的に花を「食物」としか見ておらず、人間のように花を愛でたりする事は少ない。
基本的に花を「食物」としか見ておらず、人間のように花を愛でたりする事は少ない。
せいぜい、ありす種が飾りに使用したりする程度なのだが、何故ゆっくりがさくらを見て騒いでいるのだろうか?
「ゆっ!やっぱりここのこうえんさんにきて、せいっかいっだったのぜ!さくらさんがたくさんおちてるのぜ~!」
「わかるよー!さくらさんはちぇんにゆっくりむーしゃむーしゃされてねー!」
「わかるよー!さくらさんはちぇんにゆっくりむーしゃむーしゃされてねー!」
それはやはり、「食物」としての目的であった。
「むーちゃむーちゃ!ちぁわちぇ~!」
「ゆわぁ~っ!しゃくらしゃん、ゆっきゅち!」
「ゆわぁ~っ!しゃくらしゃん、ゆっきゅち!」
「ゆわぁ、まりさ、おちびちゃんたち、と~ってもしあわせー!そうだよ!」
「ほんとうだぜ!」
「ほんとうだぜ!」
人がほとんど居ない理由は、とっくに桜の花びらが落ちて、もう花見を楽しめるほど花びらがついていないからであった。
そして、ゆっくり達は人間がおらず、桜の花びらが大量に地面に落ちている今を「宴」として楽しんでいるのである。
そして、ゆっくり達は人間がおらず、桜の花びらが大量に地面に落ちている今を「宴」として楽しんでいるのである。
地面一面に広がる桜の花びらの絨毯を愛でるのは、聞こえによっては中々風流を感じさせるものだが、ゆっくり達には関係ない。
ただただ眼下に広がる、たくさんの食料をむさぼるのである。
ただただ眼下に広がる、たくさんの食料をむさぼるのである。
「む~しゃ~む~しゃ!うっめ!これむっちゃうっめ!」
「がーつがーつ!はふっ!はふっもぐ!」
「ゆ!やっぱりにんげんさんはばかだね!ちょっとゆっくりしていれば、こんなにたくさんさくらさんがたべれるのにね!」
「さくらさんをみあげるにんげんのばかづらったら、ほんとうにいなかものだったわ!」
「むきゃきゃ!おろかなにんげんは、さくらさんのかわりにじぶんたちでごはんをよういしてたわ!」
「わかるよー!おいしそうだったけど、ちかづいたらみんなつぶされちゃったんだねー」
「まったく、これだからあんなゆっくりしてないやつらはきらいなんだぜ!」
汚らしく唾液を撒き散らし、人間への罵倒をしながら桜の花びらを器用に舌で拾って食べるゆっくりたち。
ちなみに運の良い善良なゆっくり達は、人間の宴のおこぼれを貰ったり、一緒にゆっくりできるのだが、このゲス達には知るよしもなかった。
「ゆぅ・・・あのゆっくりたちはなんだかゆっくりしてないね」
「おちびたち!あんなゆっくりになっちゃいけないんだぜ?」
「「ゆっきゅりりきゃいしちゃよ!!」」
「おちびたち!あんなゆっくりになっちゃいけないんだぜ?」
「「ゆっきゅりりきゃいしちゃよ!!」」
この一家は、この公園から少し離れたところにある、小さな森に住んでいる。
今日は一家の森には無い、桜の花びらを楽しむために、子供達を連れてピクニック兼狩りの練習に来たのである。
今日は一家の森には無い、桜の花びらを楽しむために、子供達を連れてピクニック兼狩りの練習に来たのである。
「ゆぅ~、でもまりさ。どうしてここをゆっくりぷれいすにしないの?
ここならおちびちゃんもまりさもれいむも、みんなゆっくりできるよ!」
ここならおちびちゃんもまりさもれいむも、みんなゆっくりできるよ!」
れいむの疑問も無理はない。
飼いゆっくりになれないゆっくり達の宿命である、狩り。
それはこの一家の大黒柱であるまりさも例外ではない。
毎朝狩りに出かけ、太陽が傾き始めた頃に疲れて帰ってくるのだ。
狩りの成果はまちまちであるため、子供だけならともかく、家族全ゆんが満足する食事が出来る日は少ない。
それに、暗くなれば眠るゆっくりにとって、一日は意外と短いのだ。
父親のまりさが、子共たちと遊ぶ時間も少なく、疲れているのを気にし、あまり我侭も言えないのである。
当たり前ではあるが、まりさもれいむも子共たちも、ゆっくりできるほうが幸せである。
飼いゆっくりになれないゆっくり達の宿命である、狩り。
それはこの一家の大黒柱であるまりさも例外ではない。
毎朝狩りに出かけ、太陽が傾き始めた頃に疲れて帰ってくるのだ。
狩りの成果はまちまちであるため、子供だけならともかく、家族全ゆんが満足する食事が出来る日は少ない。
それに、暗くなれば眠るゆっくりにとって、一日は意外と短いのだ。
父親のまりさが、子共たちと遊ぶ時間も少なく、疲れているのを気にし、あまり我侭も言えないのである。
当たり前ではあるが、まりさもれいむも子共たちも、ゆっくりできるほうが幸せである。
しかし、まりさはれいむの提案を切り捨てる。
「ゆぅ・・・それはだめなんだぜ」
「ゆう!?どうしてなのまりさ!」
「やさしいにんげんさんがおしえてくれたんだぜ。さくらさんは、はるさんにしかはえてこないんだぜ」
「ゆぅ、でもにんげんさんがうそをついてるかもしれないよ!」
「ゆううん、ほんとうだぜれいむ」
「で、でも、ここにはほかにもたくさんごはんさんがあるよ!ばったさんも、ちょうちょさんも、いもむしさんも、たっくさんいたよ!」
「ここはこうえんさんなのぜ。いぬさんもねこさんもたくさんくるのぜ、ゆっくりできないにんげんさんにあったら、えいえんにゆっくりさせられちゃうんだぜ。
それなら、しずかにゆっくりしてればいいのぜ。そうしてればにんげんさんもおこったりしないのぜ!」
それなら、しずかにゆっくりしてればいいのぜ。そうしてればにんげんさんもおこったりしないのぜ!」
例外も多いが、基本的にわざわざ隠れているゆっくりを探すような暇な人間は少ない。
ゆっくりがそこらをうろついているのが、普通となった今。
目立った事さえしなければ、多くの人間は意外とゆっくりに無関心なのである。
ゆっくりがそこらをうろついているのが、普通となった今。
目立った事さえしなければ、多くの人間は意外とゆっくりに無関心なのである。
まりさの説得と説明で、れいむはここをおうちにするのを諦めたが、事情を知らないゲスゆっくりと無知なゆっくりは違うようだ。
「「ここをれいむ(まりさ)のゆっくりぷれいすにするよ!!!」」
「これだけごはんさんがあればあんっしんっだね!すっきりー!!」
「むきゃきゃ!きめたわ!きょうからぱちぇがここのおさになるのよ!」
「にんげんどもはこのえださんで、ぷーすぷーすしておいだしてやるのぜ!」
無知なゆっくり達は、そのつかの間の幸せを存分にかみ締めた。
その後、例の一家達は狩りの練習として花びらを集めたり、虫を取って過した。
そして日が傾き始めた頃に、一家は公園を去ることにした。
そして日が傾き始めた頃に、一家は公園を去ることにした。
「おちびちゃんたち!もういくよ!」
「ゆぅ~?れーみゅここでゆっきゅちしゅる!」
「まりちゃも!ゆっきゅちしゅるのじぇ!」
「まりちゃも!ゆっきゅちしゅるのじぇ!」
「だめなんだぜおちび!ゆっくりしすぎると、にんげんさんにおこられて、こわいこわいさんだぜ!
さぁ、ゆっくりおうちにかえるんだぜ!」
さぁ、ゆっくりおうちにかえるんだぜ!」
ぐずる子共達を、落ちている桜の花びらの中から見つけた、花びらが離れていない桜の花でなだめてれいむの口に入れ、まりさが収穫した餌を帽子に詰め込むと、
なるべく車と人通りの少ない道を進みながら、公園を後にした。
なるべく車と人通りの少ない道を進みながら、公園を後にした。
一家が森に帰った時は、既に太陽は沈みかけていた。
一家は、木の根元に掘られた穴の入り口に張った、「けっかい」を解除して、中で一家団欒を楽しんでいた。
暗く冷たい土の中で、まりさは自慢の黒い帽子のツバに子供達を乗せて、上下に振ることで子供達を天井に向かって放り投げる。
一家は、木の根元に掘られた穴の入り口に張った、「けっかい」を解除して、中で一家団欒を楽しんでいた。
暗く冷たい土の中で、まりさは自慢の黒い帽子のツバに子供達を乗せて、上下に振ることで子供達を天井に向かって放り投げる。
「そーら、たかいたかいだぜー!」
「「ゆゆぅ~っ!ゆっくち~!」」
「「ゆゆぅ~っ!ゆっくち~!」」
「でもまりさ、あのこうえんさんをぷれいすにできなくても、きゃんぷさんはできないの?
まだまださくらさんはたっくさんあったよ・・・?」
まだまださくらさんはたっくさんあったよ・・・?」
あの楽園のような光景をまだ忘れられないらしく、その頬は緩み、口から出そうになるよだれをすする。
確かに、あの公園には、一日かかっても食べきれないほどの桜の花びらが落ちていた。
せっかく離れたところまで行ったのだから、わざわざ日帰りせず、長く居たいというれいむの気持ちは、まりさも同じであった。
確かに、あの公園には、一日かかっても食べきれないほどの桜の花びらが落ちていた。
せっかく離れたところまで行ったのだから、わざわざ日帰りせず、長く居たいというれいむの気持ちは、まりさも同じであった。
「だめなんだぜ、しんせつなにんげんさんにおしえてもらったのぜ、さくらさんがじめんさんにおちたら、
にんげんさんたちはおそうじさんしなきゃいけないのぜ。いっせいくじょさんもいっしょにするってきいたんだぜ」
にんげんさんたちはおそうじさんしなきゃいけないのぜ。いっせいくじょさんもいっしょにするってきいたんだぜ」
「ゆがぁ~ん!?せっかくのごはんさんをおそうじしちゃうの!?にんげんさんはぜーたくさんだよ!ぷんぷん!」
「ゆぅ~!ぷきゅ~!」
「ゆぅ?ごはんしゃん!ゆっくち!」
「ゆぅ~!ぷきゅ~!」
「ゆぅ?ごはんしゃん!ゆっくち!」
「でもだいじょうぶだぜ!あのこうえんさんは、なつさんはむしさんがたくさんだし、あきさんはきのみさんがたくさんなのぜ!
だからまたみんなでゆっくりしにいくんだぜ!」
だからまたみんなでゆっくりしにいくんだぜ!」
一家がまたみんなでゆっくりするという決意を固めると同時刻。
例の公園では、人間による掃除兼一斉駆除が始まっていた。
例の公園では、人間による掃除兼一斉駆除が始まっていた。
「Go!ゆゆこ!」
「ゆあああああ!ゆゆこはゆっくりできないいいいい!」
「こぼねー♪」
「ゆあああああ!ゆゆこはゆっくりできないいいいい!」
「こぼねー♪」
掃除機の役割を与えられたゆっくりゆゆこが公園に放たれる。
ゆっくり達はゆゆこの吸引力によって、逆らおうとしてもじわじわと吸い込まれていく。
多くのゆっくりと花びらがピンクの悪魔に飲まれ、消えていった。
ゆっくり達はゆゆこの吸引力によって、逆らおうとしてもじわじわと吸い込まれていく。
多くのゆっくりと花びらがピンクの悪魔に飲まれ、消えていった。
「ゆっがああああああ!ごはんさんをよこどりするくそじじいはゆっくりしないでしね!」
「「ここはまりさとれいむのゆっくりぷれいすだよ!くそじじいはでていってね!!」」
「ゆっへっへ!このえださんでぷーすぷーすしてやるのぜ!!なんでしなないんだぜえええ!?」
「「ここはまりさとれいむのゆっくりぷれいすだよ!くそじじいはでていってね!!」」
「ゆっへっへ!このえださんでぷーすぷーすしてやるのぜ!!なんでしなないんだぜえええ!?」
「はいはい、ゆっくりゆっくり」
木槌で見かけたゆっくりを叩き潰していく加工所職員と町のボランティアの方々。
またも多くのゆっくりが、絶望の中で圧死していった。
またも多くのゆっくりが、絶望の中で圧死していった。
そして、さすがは脆く弱いゆっくり。
人間が手を下さずとも、浮かれたせいで大自然の中で命を落としていくもの達も多かった。
人間が手を下さずとも、浮かれたせいで大自然の中で命を落としていくもの達も多かった。
「ぺーろぺーろ!さくらさん、ゆっくりしていってねー!
ゆっ!?あそこにたっくさんさくらさんがあるよ!れいむにゆっくりたべられてね!
ゆわああああああ!!どぼじでおびずざんがあるのごぼぼぼぼぼぼ!!」
ゆっ!?あそこにたっくさんさくらさんがあるよ!れいむにゆっくりたべられてね!
ゆわああああああ!!どぼじでおびずざんがあるのごぼぼぼぼぼぼ!!」
れいむが飛び込んだのは桜が一面に浮かび、地面のように見える池の水面であった。
人間であれば、柵があるためわかるのだが、元から視野が狭いゆっくりが気づかないのも無理はない。
暖かな春の中、未だ冷たさの残る池には、多くのゆっくりのデスマスクが浮かんだ。
人間であれば、柵があるためわかるのだが、元から視野が狭いゆっくりが気づかないのも無理はない。
暖かな春の中、未だ冷たさの残る池には、多くのゆっくりのデスマスクが浮かんだ。
「いもむしさん!ぱちぇにゆっくりむーしゃむーしゃされてね!
むーしゃむーしゃ!むぎゅっ!?ちくちくしていたいわ!なんなのこれええええええええ!!」
むーしゃむーしゃ!むぎゅっ!?ちくちくしていたいわ!なんなのこれええええええええ!!」
このぱちゅりーは、桜の木の根元に居た毛虫を口にした。
毒をもつ毛虫の種類はごく僅かであるが、運悪くぱちゅりーはそれを口にしてしまったようだ。
毒をもつ毛虫の種類はごく僅かであるが、運悪くぱちゅりーはそれを口にしてしまったようだ。
「むっぎゅああああああ・・・・えれえれえれ・・・・」
「よし、まぁこんなもんだろ。皆ご苦労さん、引き上げるぞー!」
春。
それは多くの命が芽吹き、暖かな日差しの中でゆっくりが最高にゆっくりできる季節。
食料は溢れ、子供も産める。
それは多くの命が芽吹き、暖かな日差しの中でゆっくりが最高にゆっくりできる季節。
食料は溢れ、子供も産める。
しかし、その裏で多くのゆっくりが、まるで桜の花びらのように散ってゆく。
最後まで読んでいただき、有難うございました。
今までの作品。
anko2360 『馬鹿一家と賢いぱちゅりー』
anko2376 『ゆっくりショップの事情』
anko2654 『ゴキゆ』
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