ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1666 春のとくっばんっ!編
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ankoss
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anko1659 越冬のススメの特番です。
「ごめんねえぇ! ドスがすっきりーしちゃったせいで、みんなおちびちゃんができてごめんねえぇぇ!」
「……ごべんね! ドスはいなかものだよね! でもがまんしてね、ありす!」
「れいむ! そこのれいむとれいむとれいむとでいぶとれいむも! おちびちゃんがかわいいからって、
"しょくりょうこ"のごはんさんをかってに食べさせちゃだめだよ!」
「ゆ……! なにしてるのまりさ、おちびちゃんたべちゃだめでしょおおお!?」
「――むりだよぱちゅりー! ドスもあんよがかちんこちんで、うごけないんだよ!」
「ゆう……みんながしずかになってくれないなら、仕方ないよ。 "ゆっくりオーラ"!」
「ゆ……あとキノコさんが二つしかないんだよ……」
「……"ゆっくりオーラ"! そろそろあたたかくなってきたよ!」
「……"ゆっくりオーラ"! ゆんしょ! ……どぼじでドスのあんよさんうごかないのおぉぉ?」
「ゆ……みんな、ゆっくりしていってね! あとちょっとで冬さんがおわるからね。ちぇんもわかってねー!」
「――やめてね! ドスの顔を食べないでね! みょんはドスのべろさん切ったらだめだちーんぽ!
"ふのうまらぺにす"? ちがうよ、"ばいあぐらっ!"だよ。みんなゆっくり……ゆっくりいっ!」
「ゆっぐり、ゆっぐじ、ゆっぐじ……ゆっぐじじでええええぇ!」
「――もっと……ゆっくり……してほしかった……」
~ゆーぶつ奇想天外 春のとくっばんっ!編~
■1 あのドスは今?
皆さん、このどこかぶにょぶにょとした岩肌を覚えて居られるでしょうか?
そう! 洞窟の入口を我が身で塞ぎ、群れの暖かな『越冬』にその身を捧げたドスですね。
既にゆっくりステルスの効果も切れたのか、饅頭肌を春の陽気に晒しています。
皆さんにも聞こえませんか? ドスの饅頭皮の中で蠢く、さわやかな命の気配が。
決定的瞬間まであと三秒!
3、2、1――。
ぼこぉ!
「はるさんがきたよ! ……ドスはどこにいったのお!?」
ドスの亡骸を食い破って、洞窟の中から先ず顔を出したのはゆっくりまりさ。
自分たちがドスをむーしゃむーしゃした事なんて、二日で忘れてしまったようです。
ドスのあんよをコンクリで固めたカメラマンさんは、後で呼び出しですよ。
一応これ、ドキュメンタリー番組ですから。
「ゆゆ! おいしそうなおはなさんがたーくさんだよ!」
「ほんとう、とかいはなおはなさんね。とかいはなありすのあさごはんさんにふさわしいわ!」
「むきゅ、ぱちゅはゆっくりたんぽぽさんをむーしゃむーしゃしたいわね」
長く苦しい冬ごもりを終えたゆっくり達は、三々五々に春の恵みを貪りに散りました。
れいむ種のみなさんは先ず、惰眠を貪りはじめたようです。流石です。
「むーしゃむーしゃ……げろまずううう!?」
「なんなの、このいなかものなあじは?」
「こんなのたべられないわ! えれえれえれ……」
が勿論、一冬ドスを食べ続けたようなゆっくりの舌が、苦い草や虫を受け付けるわけもありませんね。
「ゆぅ……だめなんだぜ。あまあまじゃないと、むーしゃむーしゃができないのぜ」
「でも、あまあまはあんまりはえてこないんだねー。わかるよー。……わかりたくないよー!」
「いーんぽ!」
段々と自分たちの置かれた現実に、ゆっくりできなくなってくるまりさたち。
状況の分かっていないのは、速攻で寝に入ったれいむたちくらいのものです。
「ゆ……? まりさもちぇんもさわがしいね! れいむがゆっくりすーやすーやできないでしょ!?
れいむはこれからおちびちゃんとおうたをうたわなきゃいけないんだよ! たいへんなんだよ?
それもわからないの? ばかなの? しぬの?」
空気の読めないれいむの言葉が、群れの注目を集めます。
「なになのまりさ。……ゆふふ、さてはれいむにみとれてるんだね! かわいくってごめんね!
れいむの"び"でゆっくりできたら、ゆっくりあまあまもってきてね。たくさんでいいよ!」
「あまあまは……そこにあるのぜ」
「ゆゆ――!? あまあま!」
いいえ、正確にはまりさの視線は、れいむのふてぶてしい唇についた、黒い餡子に注がれていました。
ふらふらとれいむに近寄ったまりさが、ドスの残骸をぺーろぺーろします。
「ゆふぅん……まりさせっきょくてきっ! だよう。はずかし――『かりっ』――ゆっ!
いきなりかむなんて、まりさはげしすぎ――『ばつん』――ゆぎゃああああっ!」
「あまあま……あまあま……れいむが、あまあま……」
まりさは一口一口、中身を確かめるようにれいむをついばみはじめました。
見れば、群れのゆっくり達がそれぞれ、寝ているれいむや体の弱いぱちゅりーに群がっていますね。
「れいむのなかみはあんこさんなんだねー。ぱちゅりーはくりーむさんなんだねー。わかるよー!」
「やめて。ぱちゅのくりーむさんをすわないでぇ!」
「やりチン! やりまむ! めんくい!」
「みんな、どうしたの! ゆっくりをたべるのはとかいはじゃないわよ!?」
今や群れ中が食べるものと食べられるものに別れています。
ぽつんと中立の立場にいるありすの動きに注目して置いて下さい。
これが、『越冬』の食糧不足を『共食い』によって乗り越えたゆっくり達の末路なのです。
"おたべなさい"をしていないゆっくりを食べると、その過剰な甘さによってゆっくりの味覚は
致命的な打撃を受けてしまい、自然界の食物に順応出来なくなってしまうのですね。
『共食い』をしてしまった群れの九割は、こうして周りに影響することもなく、
自滅への道を辿って全滅してしまいます。
では、残りの一割はどうなるのでしょうか?
先程のありすに、なにやら変化が起きてきましたよ。
「みんな、ゆっくりできないいなかものよ。ゆっくり……ゆっくり……。
ゆん……ん……んほおおおおおぉぉぉぉっ!」
「れ、れいぱーだああぁぁぁ!」
ご覧下さい。ゆっくり出来なさに耐えかねて、ありすがれいぱーと化してしまいました。
全身から卑猥な粘液を吹き出しつつ、手近なゆっくりをれいぽぅしてゆきます。
「ゆべええぇぇっ! ぎぼじわるいいいぃぃ!」
「んほおおおおぉぉぉぉっ!」
まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。
あ、カメラマンさんは、あまりれいぱーを接写しないで下さいね。主に全体がきもいので。
「「すっきりー!」」
はい、最初の犠牲となったまりさの額から、にょきにょきと茎が伸びてきました。
こうして生まれたれいぱーが、都会派な愛を他の群れにまで伝染させて行くのです。
『越冬』は、れいぱーを生み出す遠因でもあったわけですね。
うららかな春の季節は、ゆっくりにとってもすっきりーと子育ての季節。
今回は、『越冬』を終えたゆっくり達の様子を、特集して参ります!
■2 あの家族は今?
皆さん、この巣穴を覚えてらっしゃいますか? 記憶力の良い方は、まるで昨日見たように
感じてらっしゃるかもしれません。
そう、『越冬』に備えて十分な食料をため込んだにもかかわらず、すっきりーの誘惑に勝てずに
ゆっくりスパイラルの死亡フラグを打ち立てた、あの家族のゆっくりぷれいすです。
小型カメラが、ゆっくりと巣穴の奧まで侵入して行きます。
でぶん。
……皆さん。今のが、ゆっくりの存在感が放つ効果音だと信じられるでしょうか?
「ゆふふ……でいぶのために、はるざんがきたよっ!」
でいぶです!
巣の中に、でいぶが居ます! カメラが今、巣穴の奧に転がるお飾りを確認しています。
放送局の金バッジまりさが判別した所によりますとこのでいぶ、つぶらな瞳と無邪気な言動で
テレビの前のお兄さん達をびきぃっ! させてくれた、あの赤れいみゅだとのこと。
巣の中に蓄えられたごはんさん。"おたべなさい"でその身を捧げてくれた両親の餡子。
何もせずとも与えられた豊富な食料が、一冬の間に、まんまるピンポン球の赤れいみゅを、
うねくるナスビ型のでいぶへと育て上げたのでしょう。
え……姉妹ゆっくりが居たはず? 姉妹は犠牲になったのです。でいぶの犠牲に。
「ゆん。すっきりーをしたくなってきたよ!」
しかしでいぶとはいえ、春になればすっきりーの誘惑には抗いがたいことでしょう。
この肥満体でどうやってつがいを探すのか、気になる所です。
「だから、だれかでいぶにびゆっくりをつれてきてね! まりさでいいよ!」
受身でしたっ!
「それからくしょどれいはあまあまももってきてね、たくさんでいいよ!」
一体誰に向って物を言っているのか!? いや本当に。
「ゆ……だれかゆっくりしたでいぶのどれいになりたいゆっくりはいないの?」
居るわけがない!
「ゆっくりしないすぐでてきていいよ! ……どぼじでだれもいないのおおおっ!?」
でいぶがたべたからですっ!
とまあ、独り言はさておいても反応がないのはあたりまえ。そもそも入口の"けっかいっ"が
閉ざされたままになっているので、でいぶの声は外のゆっくりに認識されないのです。
「だれがへんじをじろおおおおおおぉぉぉっ! くそどれいいいいっ!」
ええ、ここで。そびえ立つ糞の如きでいぶの無残な様子に、カメラマンさんがドキュメンタリーの
枠を飛び越えた保護運動をはじめたので、このコーナーを終了させて頂きます。
なお、番組終了後のプレゼントコーナーにて、クイズに正解された視聴者の方から抽選で
一名の方に、保護したこのでいぶをプレゼント致します。
どうか番組を最後までお楽しみ下さい!
それではCMに引き続き ゆーぶつ奇想天外 をどうぞ!
■3 ↓↓↓ ここからCM ↓↓↓
「私の毎朝は、ほくほくのチョココロネから始まります。あまあまだね!」
「うんうん、わかるよー」
中身操作を一切行わず、ちぇん種をコロネ状に加工して焼き上げる新技術!
ちぇんがいつもより余計に捻れております。
「わきゃらないよおおおおっ!」
TOSHIAKI 春の餡祭開催中!
↑↑↑ ここまでCM ↑↑↑
■4 シリーズ特集"ゆー効利用7" ~学校でもゆっくりできるね!~
春と言えば新学期。
近年、ゆっくりを教育現場でも利用しようという動きが活発化しているのをご存じでしょうか?
というわけでシリーズ特集"ゆー効利用"、今回は町内にある小学校までお邪魔しています。
この学校、なんとカメラマンさんの母校でもあるんですね。
この小学校、九年ほど前にドスまりさが授業中の校舎内に侵入し、体育館を全壊させた事件で
全国的に知られています。その被害を重く見た行政が、ゆっくり対策課を発足させました。
そのドスをカメラに収めたのが、カメラマンさんが今の仕事を志す切っ掛けだとか。
公共施設にゆっくりを持ち込むと言うことで、ゆっくり対策課が来るようになっていますが、
姿が見えませんね。あちらの上級生に伺ってみましょうか。
こんにちは。
「こんにちは、ゆっくり対策課駆除班です」
おっと、小学生かと思いきや、この方がゆっくり対策課のお姉さんだったようです。
ずいぶん小さいので分かりませんでしたよ。
「うふふ、よく言われますね」
素晴らしい笑顔で挨拶して頂きました。相棒の金バッジふらんちゃんも、とっても可愛いです。
……カメラマンさん、青い顔をして今日はやけに大人しいですね?
お姉さんは、ゆっくり対策課の、駆除班に居るという事ですが。
「ええ、主にゴミの様なゆっくりと、ゆっくりの様なゴミカスの処理を仕事にしています」
ははぁ。小さい体で町のお掃除がかりというわけですね!
……カメラマンさん? そんなに震えて風邪ですか?
それでは、ゆっくりを教材として利用する様子を見せていただきたいのですが。
「はい、授業の内容は……性教育です」
六年一組の教室にやってまいりました。
対策課のお姉さんが、小学生男子の前でまりさとれいむを発情させつつ、『ぺにぺにが』、
『まむまむが』と果敢な羞恥プレイの様子を全国のお茶の間に届けています。
20%ぐらいは余裕で行きそうです。
「ぺにぺにをまむまむに挿入して、"すっきりー"を行わせます」
「「すっきりー!」」
「おやぁ? れいむの額から茎が生えてきましたよ。みんな、これが何だか分かるかなー?
――そう! ゆっくりの子供、おちびちゃんです。人間の赤ちゃんも、ここまで簡単じゃ
ないけれど、同じようにして出来るんだよー」
「ゆふふ……れいむのおちびちゃんかわいいよー」
「望まれない子供は中絶されることもあるから、みんなが将来、好きな女の子とすっきりーを
する時には気をつけてね!」
ぶちぃっ!
「れいむのがわいいおぢびじゃんがああーー!」
「ほっ……。せきにんをとらずにすんだのぜ……」
れいむに実った茎を笑顔で引っこ抜いたお姉さん。
「でもね、考え無しのすっきりーで起きる大変なことは、望まれない子供だけじゃないの」
今度は、おもむろに取り出した見るからに毒々しい緑色の薬剤を、れいむのあんよに注射しています。
「ゆ……れいむのあんよがむずむずするよ! なにかへんだよ!」
「れいむ――! もういっかいすっきりーしたいのぜ!」
「まってまりさ! ゆん――ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ……"すっきりー"!」
「今れいむに注射したのは、感染力の強い"ゆカビ"なんだけどね――」
おや? すっきりーしたまりさとれいむの様子が、なんだかおかしいですよ。
「ま……まりさ、なんだかおかしいよ。お――おちびちゃん!」
「ゆええぇ。おちびちゃんがカビさんだらけなのぜ……」
れいむの額から真緑の茎が弱々しく生えたかと思うと、赤ゆを実らせることもなく
しおれてしまいましたねえ。
「ゆわああ! れいむのあんよにもカビさんがはえてるよ! ぺーろぺーろ……とれてね!
カビさんゆっくりいなくなってね! ぺーろぺーろ……」
「ゆぅ……れいむがカビさんだらけになっていくのぜ。こわいのぜ。……ゆ?
どうしてまりさにもカビさん生えてくるのぜええええっ!?」
「こんな風に、すっきりーを通してお互いに病気を感染させてしまったりするの」
ご覧下さい、れいむとまりさが、あんよの方から緑色のカビに覆われて行くではありませんか。
「だからすっきりーは、安心できる相手とだけ、おちびちゃんの事を考えながらするように。
良い? お姉さんとの約束よ?」
「はーい!」
「「ねぎぃっ!」」
教室に集まった男の子達が手を上げると同時に、まりさとれいむが崩れ去りましたよ。
動いて増えるお饅頭を通して、命の大切さとすっきりーのマナーを学んで行く。
これが、ゆっくりのゆー効利用という物なんですね。
「それじゃあ、次はありすを使ってコンドームの意味を学習するけれど、
その前に皆からの質問はあるかなー?」
「はーい! お姉さんは、男の人とすっきりーしたことあるんですかっ?」
「…………」
お姉さんの顔真っ赤です。25%行けそうです。
……カメラマンさん、何故帰ろうとしてるんですか?
さあ、お姉さんの返答や如何に――とここで、教室に血相を変えた校長先生が乱入してきました。
なにやら凄い形相で、にっこり笑う対策課のお姉さんと話し込んでいます。
え……中止? 授業中止ですか校長先生? 彼女が来るとは思わなかった?
ははぁ、お姉さんもこの小学校の卒業生だったんですね。大丈夫、数字は取れます!
……はいはい、また体育館が壊される? "また"って何ですか校長先生?
校長先生――!?
…………はい、カメラマンさんと校長先生が仲良く逃げ出してしまったので、
今回のシリーズ特集"ゆー有効利用"はここで終了させていただきます。
おっと、何か寒気が。
お姉さん、目が怖いですよお姉さん。
■5 お兄さん宅でもすっきりー
「なにやってるんでしょうか……先輩は」
「いやあ……お姉さん、相当無理して猫を被っていたね」
「「すっきりー!」」
お兄さんはため息を一つ、知り合いの顔を映していたテレビを消した。
野良ゆっくりの額に生えてきた茎の先端を、おもむろに取り出したタイバンドで縛る。
親ゆっくりの体内に残留した有毒物質は、先端に集中するためだ。
「ュ……」
親ゆから餡子が届かず、毒物のみをため込んだ先端の実ゆは、れいむかまりさかの区別も
着かないままに、黒くしおれて落ちた。長女ゆっくり、生前に死亡。
「れいむのおちびちゃんが! むぎゅ……。むうう――! …………!!」
「よっこらしょ」
悲嘆に暮れる親れいむのあにゃると口を塞いで、上から全体重を掛けると、
行き場を無くした体内の餡子が一斉に、茎を通して残った実ゆへと殺到してゆく。
頬をぱんぱんに膨らませた親れいむの目は血管もない癖に血走っていて、主に全体がきもい。
「ゆ……ゆゆゆゆゆゆっ!」
「……!? ――……!! ……!」
大量流入する餡子の量に饅頭皮の伸びが追いつかず、生まれる前からこの世の物とは思えない
苦痛を味わう羽目になった実ゆは、びりびりと肌が裂けつつ、茎からぽとりとお盆の上に落ちた。
「はい、Aさん。破れ饅頭です」
「おお、有り難う有り難う。相変わらず流れるような饅頭作り、結構なお手前だね」
「恐れ入ります」
加工所職員のAさんは、苦悶の表情を全体に浮かべる破れ赤れいむを口に運ぶ。
まったりとして癖のない甘味、薄皮の舌触りもしつこくなく、中枢餡をかみつぶした瞬間の
「もっちょ、ゆっくちしたかっちゃ」という断末魔も淀みない。
「やっぱりさあ、その技を腐らせとくのは勿っ体っないっ! と思うんだよね。
今からでも遅くないから加工所に来ない? 対策課の3倍……いや、5倍出すよ?
新しい加工所は飼いゆっくり用の部署だからさ、お兄さんも気に入ると思うんだけど?」
「それはとても魅力的ですね」
「そうでしょ?」
「……」
「……」
沈黙が応えだった。Aさんとお兄さんは、無言で新鮮な赤ゆっくりを飲み込んだ。
お兄さんがお茶を淹れ直す間に、Aさんが赤ゆの実っていた茎を等分に切って行く。
「そっかあ、やっぱりお兄さんは、あのお姉さんにイカレちゃってるかあ。勿っ体っないなあ」
「そんなのではありません」
「この山から離れたくないって事か。確かに、お兄さんがここを離れたら、あの腐れ町長が
何してくるか、分かったものじゃないしね」
「……もう少し食べませんか?」
「頂こう」
お兄さんは静かに立ち上がると、あんよを焼いたまりさとれいむを小刻みに揺らしはじめた。
「も……もうやべでえ! あやばりばず! ごべんなざい! ここはおにいざんのおうちです!」
「おちびじゃんをだべないでくだざい! あやばりばずがらあああっ!」
「はいはい、鳴き声鳴き声」
春は恵みの季節。すっきりーの季節。
人間達にとっても、往来を闊歩する甘味に不足することはない、あまあまの季節であった。
気をつけるべきはただ一つ、野良ゆっくりを食べる時の加工法だけである。
「「すすすすっきりー!」」
終わり。
としあきがたくさんコールするから、とくばんさんがはえてきちゃったでしょおおおぉ!?
なまえがキャンセルあきになったよ。
としあきのみんなせきにんとって、ちゃんとおぼえてかえってね! なまえだけでいいよ!
過去作品
anko1659 越冬のススメ
anko1521 その台詞は言わせない3
anko1508 その台詞は言わせない2
anko1481 その台詞は言わせない
「ごめんねえぇ! ドスがすっきりーしちゃったせいで、みんなおちびちゃんができてごめんねえぇぇ!」
「……ごべんね! ドスはいなかものだよね! でもがまんしてね、ありす!」
「れいむ! そこのれいむとれいむとれいむとでいぶとれいむも! おちびちゃんがかわいいからって、
"しょくりょうこ"のごはんさんをかってに食べさせちゃだめだよ!」
「ゆ……! なにしてるのまりさ、おちびちゃんたべちゃだめでしょおおお!?」
「――むりだよぱちゅりー! ドスもあんよがかちんこちんで、うごけないんだよ!」
「ゆう……みんながしずかになってくれないなら、仕方ないよ。 "ゆっくりオーラ"!」
「ゆ……あとキノコさんが二つしかないんだよ……」
「……"ゆっくりオーラ"! そろそろあたたかくなってきたよ!」
「……"ゆっくりオーラ"! ゆんしょ! ……どぼじでドスのあんよさんうごかないのおぉぉ?」
「ゆ……みんな、ゆっくりしていってね! あとちょっとで冬さんがおわるからね。ちぇんもわかってねー!」
「――やめてね! ドスの顔を食べないでね! みょんはドスのべろさん切ったらだめだちーんぽ!
"ふのうまらぺにす"? ちがうよ、"ばいあぐらっ!"だよ。みんなゆっくり……ゆっくりいっ!」
「ゆっぐり、ゆっぐじ、ゆっぐじ……ゆっぐじじでええええぇ!」
「――もっと……ゆっくり……してほしかった……」
~ゆーぶつ奇想天外 春のとくっばんっ!編~
■1 あのドスは今?
皆さん、このどこかぶにょぶにょとした岩肌を覚えて居られるでしょうか?
そう! 洞窟の入口を我が身で塞ぎ、群れの暖かな『越冬』にその身を捧げたドスですね。
既にゆっくりステルスの効果も切れたのか、饅頭肌を春の陽気に晒しています。
皆さんにも聞こえませんか? ドスの饅頭皮の中で蠢く、さわやかな命の気配が。
決定的瞬間まであと三秒!
3、2、1――。
ぼこぉ!
「はるさんがきたよ! ……ドスはどこにいったのお!?」
ドスの亡骸を食い破って、洞窟の中から先ず顔を出したのはゆっくりまりさ。
自分たちがドスをむーしゃむーしゃした事なんて、二日で忘れてしまったようです。
ドスのあんよをコンクリで固めたカメラマンさんは、後で呼び出しですよ。
一応これ、ドキュメンタリー番組ですから。
「ゆゆ! おいしそうなおはなさんがたーくさんだよ!」
「ほんとう、とかいはなおはなさんね。とかいはなありすのあさごはんさんにふさわしいわ!」
「むきゅ、ぱちゅはゆっくりたんぽぽさんをむーしゃむーしゃしたいわね」
長く苦しい冬ごもりを終えたゆっくり達は、三々五々に春の恵みを貪りに散りました。
れいむ種のみなさんは先ず、惰眠を貪りはじめたようです。流石です。
「むーしゃむーしゃ……げろまずううう!?」
「なんなの、このいなかものなあじは?」
「こんなのたべられないわ! えれえれえれ……」
が勿論、一冬ドスを食べ続けたようなゆっくりの舌が、苦い草や虫を受け付けるわけもありませんね。
「ゆぅ……だめなんだぜ。あまあまじゃないと、むーしゃむーしゃができないのぜ」
「でも、あまあまはあんまりはえてこないんだねー。わかるよー。……わかりたくないよー!」
「いーんぽ!」
段々と自分たちの置かれた現実に、ゆっくりできなくなってくるまりさたち。
状況の分かっていないのは、速攻で寝に入ったれいむたちくらいのものです。
「ゆ……? まりさもちぇんもさわがしいね! れいむがゆっくりすーやすーやできないでしょ!?
れいむはこれからおちびちゃんとおうたをうたわなきゃいけないんだよ! たいへんなんだよ?
それもわからないの? ばかなの? しぬの?」
空気の読めないれいむの言葉が、群れの注目を集めます。
「なになのまりさ。……ゆふふ、さてはれいむにみとれてるんだね! かわいくってごめんね!
れいむの"び"でゆっくりできたら、ゆっくりあまあまもってきてね。たくさんでいいよ!」
「あまあまは……そこにあるのぜ」
「ゆゆ――!? あまあま!」
いいえ、正確にはまりさの視線は、れいむのふてぶてしい唇についた、黒い餡子に注がれていました。
ふらふらとれいむに近寄ったまりさが、ドスの残骸をぺーろぺーろします。
「ゆふぅん……まりさせっきょくてきっ! だよう。はずかし――『かりっ』――ゆっ!
いきなりかむなんて、まりさはげしすぎ――『ばつん』――ゆぎゃああああっ!」
「あまあま……あまあま……れいむが、あまあま……」
まりさは一口一口、中身を確かめるようにれいむをついばみはじめました。
見れば、群れのゆっくり達がそれぞれ、寝ているれいむや体の弱いぱちゅりーに群がっていますね。
「れいむのなかみはあんこさんなんだねー。ぱちゅりーはくりーむさんなんだねー。わかるよー!」
「やめて。ぱちゅのくりーむさんをすわないでぇ!」
「やりチン! やりまむ! めんくい!」
「みんな、どうしたの! ゆっくりをたべるのはとかいはじゃないわよ!?」
今や群れ中が食べるものと食べられるものに別れています。
ぽつんと中立の立場にいるありすの動きに注目して置いて下さい。
これが、『越冬』の食糧不足を『共食い』によって乗り越えたゆっくり達の末路なのです。
"おたべなさい"をしていないゆっくりを食べると、その過剰な甘さによってゆっくりの味覚は
致命的な打撃を受けてしまい、自然界の食物に順応出来なくなってしまうのですね。
『共食い』をしてしまった群れの九割は、こうして周りに影響することもなく、
自滅への道を辿って全滅してしまいます。
では、残りの一割はどうなるのでしょうか?
先程のありすに、なにやら変化が起きてきましたよ。
「みんな、ゆっくりできないいなかものよ。ゆっくり……ゆっくり……。
ゆん……ん……んほおおおおおぉぉぉぉっ!」
「れ、れいぱーだああぁぁぁ!」
ご覧下さい。ゆっくり出来なさに耐えかねて、ありすがれいぱーと化してしまいました。
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「ゆべええぇぇっ! ぎぼじわるいいいぃぃ!」
「んほおおおおぉぉぉぉっ!」
まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。
あ、カメラマンさんは、あまりれいぱーを接写しないで下さいね。主に全体がきもいので。
「「すっきりー!」」
はい、最初の犠牲となったまりさの額から、にょきにょきと茎が伸びてきました。
こうして生まれたれいぱーが、都会派な愛を他の群れにまで伝染させて行くのです。
『越冬』は、れいぱーを生み出す遠因でもあったわけですね。
うららかな春の季節は、ゆっくりにとってもすっきりーと子育ての季節。
今回は、『越冬』を終えたゆっくり達の様子を、特集して参ります!
■2 あの家族は今?
皆さん、この巣穴を覚えてらっしゃいますか? 記憶力の良い方は、まるで昨日見たように
感じてらっしゃるかもしれません。
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でぶん。
……皆さん。今のが、ゆっくりの存在感が放つ効果音だと信じられるでしょうか?
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え……姉妹ゆっくりが居たはず? 姉妹は犠牲になったのです。でいぶの犠牲に。
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しかしでいぶとはいえ、春になればすっきりーの誘惑には抗いがたいことでしょう。
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「だから、だれかでいぶにびゆっくりをつれてきてね! まりさでいいよ!」
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「それからくしょどれいはあまあまももってきてね、たくさんでいいよ!」
一体誰に向って物を言っているのか!? いや本当に。
「ゆ……だれかゆっくりしたでいぶのどれいになりたいゆっくりはいないの?」
居るわけがない!
「ゆっくりしないすぐでてきていいよ! ……どぼじでだれもいないのおおおっ!?」
でいぶがたべたからですっ!
とまあ、独り言はさておいても反応がないのはあたりまえ。そもそも入口の"けっかいっ"が
閉ざされたままになっているので、でいぶの声は外のゆっくりに認識されないのです。
「だれがへんじをじろおおおおおおぉぉぉっ! くそどれいいいいっ!」
ええ、ここで。そびえ立つ糞の如きでいぶの無残な様子に、カメラマンさんがドキュメンタリーの
枠を飛び越えた保護運動をはじめたので、このコーナーを終了させて頂きます。
なお、番組終了後のプレゼントコーナーにて、クイズに正解された視聴者の方から抽選で
一名の方に、保護したこのでいぶをプレゼント致します。
どうか番組を最後までお楽しみ下さい!
それではCMに引き続き ゆーぶつ奇想天外 をどうぞ!
■3 ↓↓↓ ここからCM ↓↓↓
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「うんうん、わかるよー」
中身操作を一切行わず、ちぇん種をコロネ状に加工して焼き上げる新技術!
ちぇんがいつもより余計に捻れております。
「わきゃらないよおおおおっ!」
TOSHIAKI 春の餡祭開催中!
↑↑↑ ここまでCM ↑↑↑
■4 シリーズ特集"ゆー効利用7" ~学校でもゆっくりできるね!~
春と言えば新学期。
近年、ゆっくりを教育現場でも利用しようという動きが活発化しているのをご存じでしょうか?
というわけでシリーズ特集"ゆー効利用"、今回は町内にある小学校までお邪魔しています。
この学校、なんとカメラマンさんの母校でもあるんですね。
この小学校、九年ほど前にドスまりさが授業中の校舎内に侵入し、体育館を全壊させた事件で
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姿が見えませんね。あちらの上級生に伺ってみましょうか。
こんにちは。
「こんにちは、ゆっくり対策課駆除班です」
おっと、小学生かと思いきや、この方がゆっくり対策課のお姉さんだったようです。
ずいぶん小さいので分かりませんでしたよ。
「うふふ、よく言われますね」
素晴らしい笑顔で挨拶して頂きました。相棒の金バッジふらんちゃんも、とっても可愛いです。
……カメラマンさん、青い顔をして今日はやけに大人しいですね?
お姉さんは、ゆっくり対策課の、駆除班に居るという事ですが。
「ええ、主にゴミの様なゆっくりと、ゆっくりの様なゴミカスの処理を仕事にしています」
ははぁ。小さい体で町のお掃除がかりというわけですね!
……カメラマンさん? そんなに震えて風邪ですか?
それでは、ゆっくりを教材として利用する様子を見せていただきたいのですが。
「はい、授業の内容は……性教育です」
六年一組の教室にやってまいりました。
対策課のお姉さんが、小学生男子の前でまりさとれいむを発情させつつ、『ぺにぺにが』、
『まむまむが』と果敢な羞恥プレイの様子を全国のお茶の間に届けています。
20%ぐらいは余裕で行きそうです。
「ぺにぺにをまむまむに挿入して、"すっきりー"を行わせます」
「「すっきりー!」」
「おやぁ? れいむの額から茎が生えてきましたよ。みんな、これが何だか分かるかなー?
――そう! ゆっくりの子供、おちびちゃんです。人間の赤ちゃんも、ここまで簡単じゃ
ないけれど、同じようにして出来るんだよー」
「ゆふふ……れいむのおちびちゃんかわいいよー」
「望まれない子供は中絶されることもあるから、みんなが将来、好きな女の子とすっきりーを
する時には気をつけてね!」
ぶちぃっ!
「れいむのがわいいおぢびじゃんがああーー!」
「ほっ……。せきにんをとらずにすんだのぜ……」
れいむに実った茎を笑顔で引っこ抜いたお姉さん。
「でもね、考え無しのすっきりーで起きる大変なことは、望まれない子供だけじゃないの」
今度は、おもむろに取り出した見るからに毒々しい緑色の薬剤を、れいむのあんよに注射しています。
「ゆ……れいむのあんよがむずむずするよ! なにかへんだよ!」
「れいむ――! もういっかいすっきりーしたいのぜ!」
「まってまりさ! ゆん――ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ……"すっきりー"!」
「今れいむに注射したのは、感染力の強い"ゆカビ"なんだけどね――」
おや? すっきりーしたまりさとれいむの様子が、なんだかおかしいですよ。
「ま……まりさ、なんだかおかしいよ。お――おちびちゃん!」
「ゆええぇ。おちびちゃんがカビさんだらけなのぜ……」
れいむの額から真緑の茎が弱々しく生えたかと思うと、赤ゆを実らせることもなく
しおれてしまいましたねえ。
「ゆわああ! れいむのあんよにもカビさんがはえてるよ! ぺーろぺーろ……とれてね!
カビさんゆっくりいなくなってね! ぺーろぺーろ……」
「ゆぅ……れいむがカビさんだらけになっていくのぜ。こわいのぜ。……ゆ?
どうしてまりさにもカビさん生えてくるのぜええええっ!?」
「こんな風に、すっきりーを通してお互いに病気を感染させてしまったりするの」
ご覧下さい、れいむとまりさが、あんよの方から緑色のカビに覆われて行くではありませんか。
「だからすっきりーは、安心できる相手とだけ、おちびちゃんの事を考えながらするように。
良い? お姉さんとの約束よ?」
「はーい!」
「「ねぎぃっ!」」
教室に集まった男の子達が手を上げると同時に、まりさとれいむが崩れ去りましたよ。
動いて増えるお饅頭を通して、命の大切さとすっきりーのマナーを学んで行く。
これが、ゆっくりのゆー効利用という物なんですね。
「それじゃあ、次はありすを使ってコンドームの意味を学習するけれど、
その前に皆からの質問はあるかなー?」
「はーい! お姉さんは、男の人とすっきりーしたことあるんですかっ?」
「…………」
お姉さんの顔真っ赤です。25%行けそうです。
……カメラマンさん、何故帰ろうとしてるんですか?
さあ、お姉さんの返答や如何に――とここで、教室に血相を変えた校長先生が乱入してきました。
なにやら凄い形相で、にっこり笑う対策課のお姉さんと話し込んでいます。
え……中止? 授業中止ですか校長先生? 彼女が来るとは思わなかった?
ははぁ、お姉さんもこの小学校の卒業生だったんですね。大丈夫、数字は取れます!
……はいはい、また体育館が壊される? "また"って何ですか校長先生?
校長先生――!?
…………はい、カメラマンさんと校長先生が仲良く逃げ出してしまったので、
今回のシリーズ特集"ゆー有効利用"はここで終了させていただきます。
おっと、何か寒気が。
お姉さん、目が怖いですよお姉さん。
■5 お兄さん宅でもすっきりー
「なにやってるんでしょうか……先輩は」
「いやあ……お姉さん、相当無理して猫を被っていたね」
「「すっきりー!」」
お兄さんはため息を一つ、知り合いの顔を映していたテレビを消した。
野良ゆっくりの額に生えてきた茎の先端を、おもむろに取り出したタイバンドで縛る。
親ゆっくりの体内に残留した有毒物質は、先端に集中するためだ。
「ュ……」
親ゆから餡子が届かず、毒物のみをため込んだ先端の実ゆは、れいむかまりさかの区別も
着かないままに、黒くしおれて落ちた。長女ゆっくり、生前に死亡。
「れいむのおちびちゃんが! むぎゅ……。むうう――! …………!!」
「よっこらしょ」
悲嘆に暮れる親れいむのあにゃると口を塞いで、上から全体重を掛けると、
行き場を無くした体内の餡子が一斉に、茎を通して残った実ゆへと殺到してゆく。
頬をぱんぱんに膨らませた親れいむの目は血管もない癖に血走っていて、主に全体がきもい。
「ゆ……ゆゆゆゆゆゆっ!」
「……!? ――……!! ……!」
大量流入する餡子の量に饅頭皮の伸びが追いつかず、生まれる前からこの世の物とは思えない
苦痛を味わう羽目になった実ゆは、びりびりと肌が裂けつつ、茎からぽとりとお盆の上に落ちた。
「はい、Aさん。破れ饅頭です」
「おお、有り難う有り難う。相変わらず流れるような饅頭作り、結構なお手前だね」
「恐れ入ります」
加工所職員のAさんは、苦悶の表情を全体に浮かべる破れ赤れいむを口に運ぶ。
まったりとして癖のない甘味、薄皮の舌触りもしつこくなく、中枢餡をかみつぶした瞬間の
「もっちょ、ゆっくちしたかっちゃ」という断末魔も淀みない。
「やっぱりさあ、その技を腐らせとくのは勿っ体っないっ! と思うんだよね。
今からでも遅くないから加工所に来ない? 対策課の3倍……いや、5倍出すよ?
新しい加工所は飼いゆっくり用の部署だからさ、お兄さんも気に入ると思うんだけど?」
「それはとても魅力的ですね」
「そうでしょ?」
「……」
「……」
沈黙が応えだった。Aさんとお兄さんは、無言で新鮮な赤ゆっくりを飲み込んだ。
お兄さんがお茶を淹れ直す間に、Aさんが赤ゆの実っていた茎を等分に切って行く。
「そっかあ、やっぱりお兄さんは、あのお姉さんにイカレちゃってるかあ。勿っ体っないなあ」
「そんなのではありません」
「この山から離れたくないって事か。確かに、お兄さんがここを離れたら、あの腐れ町長が
何してくるか、分かったものじゃないしね」
「……もう少し食べませんか?」
「頂こう」
お兄さんは静かに立ち上がると、あんよを焼いたまりさとれいむを小刻みに揺らしはじめた。
「も……もうやべでえ! あやばりばず! ごべんなざい! ここはおにいざんのおうちです!」
「おちびじゃんをだべないでくだざい! あやばりばずがらあああっ!」
「はいはい、鳴き声鳴き声」
春は恵みの季節。すっきりーの季節。
人間達にとっても、往来を闊歩する甘味に不足することはない、あまあまの季節であった。
気をつけるべきはただ一つ、野良ゆっくりを食べる時の加工法だけである。
「「すすすすっきりー!」」
終わり。
としあきがたくさんコールするから、とくばんさんがはえてきちゃったでしょおおおぉ!?
なまえがキャンセルあきになったよ。
としあきのみんなせきにんとって、ちゃんとおぼえてかえってね! なまえだけでいいよ!
過去作品
anko1659 越冬のススメ
anko1521 その台詞は言わせない3
anko1508 その台詞は言わせない2
anko1481 その台詞は言わせない