ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1682 欲望の筺
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ankoss
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注意書き
・虐待成分は薄めだと思います。
・HENTAI有り。
・胴付きいじめ有り。
・ゆっくりがいろんな意味で高スペックかもしれないです。
・ゆっくり口調は極力使っていないです。
・死なないゆっくりがいます。
・他の作家様との設定かぶりもあると思います。
よろしくお願いします。
人気のない雑居ビルの地下駐車場に一台の車が停まる。
静かに車のドアが開くと、中からスーツ姿の脂ぎった中年男が出てきた。
上等のスーツが窮屈そうなその男は、辺りを気にしながら壁際まで歩くと、
懐から一枚のカードを取り出し、指先で何かを確認ながらカードを当てそっと滑らせる。
やがて隣の壁が左右に大きく開き暗い空間が出現した。
大急ぎでその空間に滑り込むと壁が静かに閉じ、一瞬足下が降下するがすぐに落ち着いた。
再び解放された壁の向こうに見えたのは、ここが雑居ビルの一室である事を忘れさせるような空間であった。
「欲望の筺(はこ)」
*********************
「お客様。当クラブにようこそ」
中世の王宮を思わせる装飾を施されたエントランスに並び
一糸乱れぬ挨拶をするバニーガール姿の彼女達は、ここの従業員の胴付きゆっくり達である。
華やかな彼女達の間を抜けた先に待っていたのは、金髪と碧眼を持つ白いパンツスーツ姿の女性であった。
「お待ちしておりました」
外見に似合わない流暢な日本語を操る彼女はこの店のオーナーである。
「久しぶりだね」
挨拶を返す男の視線は、目の前の女性の体を嘗めるように見つめていた。
「ここに来ないとあんたに会えないのが俺としては寂しい所だな。
...どうだい? 店が終わったら二人で食事にでも行かないか?」
そっと彼女の耳元で囁いた男の手が彼女の細い肩を掴もうとするが、その背後から現れた別の男の手がそれを止めた。
「お客様。申し訳ありませんがカードの再認証手続きをお願いします」
中年男の手首を握りながら話す黒髪にスーツ姿のこの男は、彼女の側近兼ボディガードを努めている。
「痛...っ」
砕けんばかりの力で手首を握られた中年男は痛みに冷や汗を流しつつ、空いている手でどうにかカードを差し出す。
「失礼致しました」
瞳に怒りをにじませながらも柔らかい口調で詫びた男は、側にいた男性従業員にカードを渡す。
カードと引き替えに解放された手首には、薄暗い店内でもはっきりと分かるほど赤い跡が付いていた。
「い、いやぁ...いいんだよ」
中年男は痛む手首をさすりながら愛想笑いを浮かべ卑屈に答えた。
「それからそろそろ例の物をお願いしたい」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
男は丁重にいい置いていったん奧に下がった後、カードを手にしてその場に戻ってきた。
「こちらはお返しいたします。それから例の物は後ほどお届けに上がります」
「楽しみにしているよ」
案内役と共に中年男が店内に入るのを確認した男は、再びオーナーの側に戻る。
当のオーナーはその様子を気に掛けることなく、別の客と談笑中であった。
*********************
店内は表とは対象的に重厚な造りになっていて、中央の何もない大きな空間を取り囲むように座席が設けられている。
革張りの柔らかなソファーに体をくつろげるように男が着席すると、バニーガール姿のゆうかにゃんが現れた。
「いらっしゃいませ。こちらがメニューとなっております」
メニューを差し出し出された際、目の前で揺れたゆうかにゃんの胸に理性を崩壊させた中年男は
ゆうかにゃんを強引に抱き寄せ胸を鷲掴みにする。
「やめてください! 」
ゆうかにゃんは敏感な部分を力任せに蹂躙される痛みに泣き叫ぶものの、けして抵抗しようとはしない。
「そこまでにして頂けますか? 」
上から振ってくる冷たい声に、手を止め顔を上げるとあの側近の男が立っていた。
「彼女達にむやみに手を出されては困るのですが...」
半ばあきれたような口調でそう告げた側近の男は、ゆうかにゃんを立ち上がらせるとその場を立ち去るよう促す。
ゆうかにゃんは差し伸べられた救いの手に、ほっとした様子でその場を小走りに去っていった。
「ははは...ちょっとしたおふざけだよ~お・ふ・ざ・け!」
悪びれる様子もなくその部分をやたら強調しながら、中年男はぐいと顔と体を寄せてくる。
脂ぎった醜い中年男のアップに耐えられないと言った様子で、側近の男はやや顔を背けながら中年男を両腕で席に押し戻した。
「先ほどから少々そのおふざけが過ぎるようですね。
入会時にご説明したと思いますが、ここは紳士淑女の社交場です。
マナーを守っていただけないのでしたら、速やかにお帰りいただきます」
静かにしかし有無を言わせない強い調子で言い切ると、小脇に抱えていた物を男に差し出した。
「待っていたよ...ところででさっきの子は以前はいなかったよね? 」
「あの子は本日から働いている新人です」
その言葉を聞いた中年男の顔がパッと明るい表情になる。
「ただし希望が重複した場合には、例の方法で決めさせて頂きます。
ご存じだとは思いますが新人は競争率が高いですよ」
諫めるようなその言葉に、何かを思い出したらしい中年男の顔から先ほどの明るさが消え苦渋の色が浮かぶ。
「お決まりになりましたらこの端末にて番号を入力して下さい。締切りはショー開始30分前となっております」
淡々とマニュアル通りの決まり事を述べると、悩み続ける中年男を残し側近の男は立ち去った。
*********************
店内の灯りが少し落とされると同時に、中央に向かってスポットライトの光が集中し
その光の中にタキシード姿の青年が現れた。
「本日は当クラブにお越しいただき、誠に有り難うございます。
皆様投票の方はお済みになりましたでしょうか?」
投票 - それはこのクラブで行われるショー使った賭博を示す言葉だ。
ただしこのクラブの賭博は直接現金を賭けるのではなく
冒頭に出てきたカードに貯められている『ポイント』を賭けて行う。
入会時に貰うポイントを基本とし、開催されるショーを使った賭博でそれを増やしていく。
増えたポイントは店での支払いに使用する事も、店が用意した品物と交換する事も可能だ。
リストとはその交換時に使用されるカタログを指し、あらゆる品物が掲載されているのだが
リストの一番人気の品物はこの店の胴付きゆっくり従業員の中から、好みの子を選び一晩過ごせる権利だ。
この店のゆっくり従業員達は、一流の調教師によって
徹底的に客を楽しませる“作法”を身につけており、その質は超高級ゆー俗店にも引けを取らないと評判が高い。
そして今回行われるショーの内容は以下の通りだ。
・ショーは2チームに分かれての対戦形式
・勝利条件は制限時間内に敵エリアにいるキーパー役の敵ゆっくりを倒す事。
制限時間内にどちらのキーパー役のゆっくりも倒せなかった場合には
生き残りの多い方が勝ちとなる
・ゆっくり達には必殺用の武器としてトゲ付きのアーマーを与えている。
賭博を絡めたショーで射幸心を煽り、金では買えないリストの品物で欲望を刺激する。
このシムテムこそがこの店の人気を支える秘密なのだ。
「さあ! 今宵皆様の為に命駆けで闘います戦士達の入場です」
司会者の言葉とほぼ同時に、何も無かった中央の空間に下から少しずつその姿を表したのは巨大なガラスケース。
ガラスケースは中央で2つに仕切られ、二手に分かれてゆっくり達が立っていた。
その達の全身は傷だらけで目つきも鋭く異様な殺気を放つ。
ゆっくり達の視線に怒りを刺激されたらしい観客達からは「さっさと負けろ!」「死ね糞袋!」等の罵声が飛ぶ。
ケースの上昇が止まると照明の数が増やされケースがさらに明るく照らされた。
そして四方を取り囲むように天井からアームの付いたカメラが降下。
アームによってカメラが固定されるとブゥン...と音がして、壁にケース内の映像が映し出される。
その後男性従業員の手で運ばれてきたのは、小さなケースに押し込まれた子ゆっくり達。
そのケースを巨大ケースの中にいるゆっくり達に見えるように設置すると
ケース内のゆっくり達の視線が一瞬そこに集中するがすぐそれぞれの場所に向かった。
「さあ心の準備はよろしいですか?これよりショーの開催です!
皆様ご一緒にカウントダウンをお願いします!」
壁に大きく『10』の文字が表示されると、それに観客達の声が続く。
その様子を冷めた目で見つめる一匹のまりさがいた。
「「10!」」
その唱和に合わせるように、中央の仕切が少しずつ下がり始める。
......ようやくここまで来たんだ。
山に食べ物が無くなって、このままだとれいむとおちびちゃんが永遠ゆっくりしちゃうから
仕方なく人間さんに、お野菜を分けてくれるように頼みに行ったら
『野菜が欲しいなら手伝いをして貰いたい。ただし群れのみんなを連れてこい』って言われたから
その話を長にしたら
「いまの時期、人間さんはお野菜さんを作っていないから
ゆっくりが手伝える事はないはずよ。
それに今年はお野菜の出来が良くなくて、人間さんも困っているて聞いたわ。
ゆっくりにあげる余裕なんかないはずよ。
それなのにそんな事を言うなんておかしいわ」って怪しんだけど
でもまりさはどうしてもお野菜が欲しかったから、
群れのみんなも巻き込んで、みんなでに長を説得して山を降りて
「「9!」」
みんなであの人間さんの所へ行ったら「それじゃみんなでここに入れ」って命令されて
それに従って人間さんのお家に入ったら、煙さんが降ってきてそれを吸い込んだら眠くなって
目が覚めたら四角い箱の中にいた。まりさが起きたのに気付いた人間さんは、
とても悲しそうな声でまりさに言ったんだ。
『騙して済まない。こうしないとわしらも生きていけないんじゃ。恨まないでくれ』
「「8!」」
その後別の人間さんが来て、箱ごと何かに載せられて揺られているうちに
また眠って気付いたらここにいて、そこで別の人間さんから
『お前達は売られたんだ。死にたくなければ自分たちの言うとおり働け』告げられたんだ。
「「7!」」
その命令に逆らった仲間が目の前で“最初の見せしめ”として潰されて
それから人間さんが、おちびちゃんをどこかに連れて行こうとした。
だからまりさが必死で追いかけたら、人間さんはまりさを面白そうに見つめて
『お前はずいぶん元気があるじゃないか。なかなか見所があるぞ。
本来ならこんな役立たずどもはいらないんだが
お前らが頑張って明日から訓練を受けるなら、特別に生かしてやる。
いやならあそこの連中の仲間入りをしてもらうがどうする? 』
潰れた仲間達を指差しながら質問されるとみんな怖くて
結局まりさも残ったみんなも訓練を受ける事にしたんだっけ。
「「6!」」
トレーナーって名前の人間さんと訓練を始めたけど
長は訓練に付いていけない役立たずだって言われて、みんなの目の前でばらばらにされた。
確かに長は体を動かすのは得意じゃなかったけど
まりさが独り立ちしたばかりの頃、なかなか1人でごはんが取れなくて悩んで相談したら
「それならほかの事を覚えればいいじゃない。ぱちゅが色々教えてあげる。
そうしてほかの事でみんなの役に立って、その見返りにごはんさんを分けてもらえばいいわ」
と優しく答えてくれて、薬草の知識をたくさん教えてくれたのに。
長。ごめんなさい。
「「5!」」
とげの沢山付いたついた、ゆっくり出来ない洋服を着せられた後
トレーナーさんから『まず1対1で戦って相手を殺せ。殺せなかったらどっちも殺す』って命令された。
その相手はまりさの兄妹で殺せずに躊躇っていたら、自分からまりさに突進してきて
とげに刺さって永遠にゆっくりっしちゃった。
永遠にゆっくりする直前、とってもゆっくり出来る笑顔で
「まりさは自分と違って奥さんがいるんだから、生きなきゃダメだ」言い残していったんだ。
痛くて辛いはずなのに、どうしてあんな笑顔が出来たんだろう。
「「4!」」
次の指示は『実際の試合と同じように戦って貰う。相手を殺せ。出来なければ皆殺し』だった。
群れの仲間で二組に分かれて試合して、仲の良かったありすに体当たりしたら永遠にゆっくりしちゃった。
ゆっくりしちゃう前にまりさに「うらんでやる」って漏らしたっけ。
むかしはまりさのお家に遊びに来て、都会派のこーでぃねいとをしてくれたのにね。
「「3!」」
おくさんのれいむも仲良しのゆっくり達も、みんな永遠にゆっくりしっちゃった。寂しかったな。
でもね、人間さんがまりさが頑張ったご褒美だって“おちびちゃん”に会わせてれたんだ。
変なかべさんがあって、おちびちゃんたちにすーりすーりもぺーろぺーろも出来なかったんだけど嬉しかったよ。
「「2!」」
人間さんが新しい仲間に会わせてくれたんだ。
それから『お前が勝てばまた家族に会わせてやる」って言ってくれたんだよ。
だからまりさ
「「1!」」
いっぱい殺して、殺して、殺して、殺して、殺して
「「0!」」
生きるんだ!
「試合開始だあ!さあゆっくりども殺し合え!」
その言葉を合図に徐々にスピードを上げ疾走するまりさだったが、横からの激しい衝撃に転倒してしまう。
勢いよく床を転がりようやく止まったまりさに敵が迫る。
「じゃぉぉぉん! 」
飛びかかってきた敵のめーりんを、体をひねり交わす事に成功したまりさは
その弾みを利用して体勢を立て直し再び駆け出す 。
「まりさ! 」
そんなまりさに声をかけたのは同じチームのありす。
あっという間にまりさに追いつき併走する。
このありすは普段から暴走しがちなまりさを、何かとサポートしてくれていた。
「まりさ。ひとりでつっぱしったら、だめっていつもいっているでしょう?
あなたひとりがんばってもかてないのよ」
そんな二人の前に大勢の敵ゆっくりが立ち塞がる。
「れでぃあいてにあんなおおぜいでとかいはじゃないわね。......んほおおおおお~! 」
かけ声と共にありすは高速回転しながら敵につっこんでいく。
ありすの必殺技「トルネードアタック」だ。
竜巻に巻き込まれた敵が散り、その後を弾丸の如く突進するまりさの体を衝撃が突き抜けた。
まりさの前に悠然と現れ、その体でまりさを受け止めたのはまさに岩と呼ぶにふさわしい巨大ゆっくりだ。
「れいむ・ザ・グレイト」
そう呼ばれるこのゆっくりは、通常成体の2倍近い体を生かしたパワーファイターとして名を馳せている。
「おちびちゃん。そんなにいそいでどこにいくんだい? ゆっくりしていきなよ」
頭上かられいむの嘲りを含んだ声が聞こえる。
まりさは怒りを込め足に力を入れるがれいむの巨体はびくともしない。
「ゆふふ。くすぐったいよ」
我が子あやす母のような余裕すら感じられるその言葉にさらなる怒りを覚えたまりさは
地面に届かんばかりに頭を下げ四肢を踏ん張る。
その全身にはどっと汗が吹き出し、甘い香りが辺りをを満たしていく。
ふいにれいむは自分の体が揺れた気がした。
気のせいかと思ったがその揺れは少しずつ大きくなり、同時に滝のような汗を流すまりさの体が大きく震える。
あわてたれいむが体に力を入れようとしたその瞬間、咆吼と共に渾身の力でまりさはれいむを下からすくい上げた。
「ばりざをを! ばりざをなめるんじゃない! 」
れいむの巨体は宙を舞い、ズズン...という重々しい音と共に顔面から床に墜落。
自分の倍以上の巨体を突き上げ飛ばしたまりさに、観客から感嘆の声が漏れるが
予想以上に体力を消耗したまりさは、その場に崩れ落ちしゃがみこんでしまう。
自分に迫る足音を聞きながら、まりさは全てを諦めかけたその時司会者の威勢の良い声が響いた。
「ここでおまちかねのハプニングタイム突入だあ! そこの間抜けなゆっくりども上を見ろ! 」
歯切れの良い大音声に反応したゆっくり達が顔を上げ見たものは、上空を埋め尽す七色の輝き。
その輝きは補食種の中でも最高の運動能力と加虐性をもつ、
ゆっくりふらんの翼がスポットライトの光に反射して放つ輝きであった。
「しネ! 」
短い死の宣告と共に殺戮者達は、哀れな獲物に向かって急降下していく。
豪雨のように降りかかるの殺戮者の爪と牙に、屈強な戦士達も右往左往するばかりだ。
隙をつき体で息をしながら立ち上がったまりさは頬に痛みを感じた。
「ニガサナイよ! 」
ふらんは爪先に付いた餡を嘗めながら、まりさの真正面に回りこむ。
まりさは固く身を縮めた。
「トドメだ! 」
再び攻撃の爪先がまりさに向かおうとしたその時、飛び上がったまりさの頭突きがふらんの顔面に炸裂。
「ユゲぇ! 」
痛みにもだえながふらんはよろよろと上空へ去っていく。
どうにか着地に成功したまりさの目に飛び込んできたのは、ゴールまで一直線の道。
そしてあれほどいたふらんたちも、いつの間にか姿を消していた。
まりさは最後の力を振り絞り立ち上がると、体中がバラバラになりそうな痛みに耐えながら突っ走る。
そして素早く敵キーパーの側面に回りこみ、トゲの先を力一杯付き入れた。
グジャ!
鈍い音と共に体に重い痛撃と濡れた餡の感触が伝わっていく
「おおっと!ここでまさかの一発逆転!やりました!」
司会者の叫びと観客の歓声と怒号を聞きながら、まりさの意識は薄れていった。
*********************
勝者達とその家族と共に外に運び出された後
男性従業員達がガラスケース脇の人間用の入口から中に入り、手早く片付けと清掃を行い
それが済むと中央の仕切が戻され、片側のケースに敗者の家族達が乱暴に投げこまれた。
「いじゃい! 」
「おきゃあしゃん! 」
仕切を挟むようにして対面する家族達。
その様子に満足そうな笑みを浮かべながら、司会を務めたタキシードの男はケース内に移動した。
「皆様ショーはお楽しみいただけましたでしょうか?
さあここからがもう一つのお楽しみ。
敗者への裁きの時間の始まり
まずは負け犬達の家族を制裁だ! 」
司会の男が手で合図を送ると、仕切の向こう側で待機していた男達が手にしていた箱の蓋を一斉に開いた。
「コンドハタベラレル! 」
「ウレシイ! 」
外に躍り出たふらん達は歓声を上げながら、先ほどとは比べ物にならないスピードで
ゆっくり達に群がるとみるみる間にデスマスクの山を築き上げていく。
先ほどのショーに出演したこのふらん達は特別な躾を施されていて
攻撃したゆっくり達を死に追いやる事は滅多にない。
しかし元来残忍で我が儘な気質の強いふらん種は、その状態が長く続くと病気になったり
人間の命令を聞かなくなるので、この制裁でその原因となる欲求不満を晴らしてやるのだ。
「やめろぉ! 」
目の前の惨状に我慢できなくなった「れいむ・ザ・グレイト」が人間の足に体当たりをかける。
巨体の体当たりに司会者の体が一瞬ぐらつくが、すぐ体勢を立て直し
その体を鷲掴みにすると自らの目の高さまで持ち上げた。
「くそどれい! れいむをはなせ! 」
「なかなか見事な体当たりじゃないか...なぜ試合中にそれを発揮しなかった?
そうすればお前の家族はあんな事にならなくてすんだのにな」
司会者が指差した先には山のような皮と食い残しの餡が散らばっていた。
「ゆぐ...っ」
「自分の実力も発揮しないで負けた奴の遠吠えなんぞ今更聞くと思うか?
......甘いんだよ! 」
強い口調で言い切った司会者は、れいむを床に叩きつけると襟を正して客席を見据えた。
「前座はここまで! 今からが本当の制裁の始まりだぁ!
お客様の中でこの身の程知らずの敗者達に制裁を加えたいと希望される方は、どうぞ前に出てきて下さい」
その言葉を待っていたかのように集まった人々が、従業員達の誘導に従いケース内に入ってくる。
「道具はこちらに用意してあります。
どうそお好きなようにこの哀れな敗者達に裁きをお与え下さい」
その刹那、獣に豹変した人間達は一斉にゆっくり達に群がった。
「ふぉんんんんん!」
「あ?何言ってるんだ?分からないからもう一本だな」
バチン!と小気味の良い音を立てめーりんの歯が砕け散る。
「どうせまともにしゃべれないんだからこれもいらないだろう?」
ペンチでめーりんの舌を引き出した男はそのまま一気に引きぬいた。
「なかなか良い匂いじゃないか。酒がご飯が欲しいの~」
吹き出した体液が放つ辛い臭いに嬉しげに嗤う男の横では
別の男がまりさの体を抱え何かを押しつけていた。
「あじゅいい! 」
「おまえにお似合いの模様を描いてやってるんだ。動くなよ...ほらできた」
小さな鏡を手に持った男はそれをまりさ見えるようにかざした。
鏡に映ったまりさの全身には『ゲス』『負け犬』の焼き印が余すところ無く押されていた。
「いやああああ!ゆっぐりできない」
自分の姿に驚き泣き出すまりさを納得顔で見つめた男は
手にしたスプーンでまりさの目玉をほじくり返した。
「あああああ! なにもみえない! 」
「ゆっくりできないというから、見えないようにしてやったのに文句の多い奴だ」
そしてあの「れいむ・ザ・グレイト」はゆうかにゃんに絡んだ中年男の手によって
まむまむに男のオンバシラを付き入れられていた。
「でかいだけでちっともよくないの~この後のお楽しみがあるんだから
しっかり抜いておかないとますいんじゃ」
興奮した口調で捲し立てた男は腰を突き上ながら、手にしたカッターでれいむの背中を突き刺した。
「うぎゃあ! 」
「ようやく少しはましになったじゃないか。糞袋! しっかりその体で奉仕しろよ! 」
敗者達への制裁はまだまだ終わりそうになかった。
*********************
「盛況だな。結構な事だ」
ステージと客席を見下ろす形で造られた、オーナー専用特別席で彼女は満足そうにつぶやく。
「いつも思うが、人とはあれ程までに醜くなれるものなのか」
「しかしその醜い欲望につけ込んで、さらに醜い欲望を満たそうとしているのが私達ですよ」
私の返答を聞いた彼女が狂ったように嗤い出す。
そしてその笑いを止めた後、大きく息を吐いて楽しげに語り始めた。
「お前もたまにはいい事を言うじゃないか!
そうか! そうだよな! 私達は...いや私はこの中で誰よりも醜い欲望の持ち主だ。
あそこで嬲り者になっているゆっくり達の方がまだましだろう」
席を蹴って立ち上がった彼女は、私の襟首を両手で掴むと力強く引く。
真正面から私と向き合う格好になった彼女は、先ほどとはうってかわった強い口調で吠えた。
「ゆっくり以下の存在にまで成り下がった以上、父から貰ったこんな店一軒で終わる気はない。
私は全てを手に入れてやる」
怒りと憎しみの籠もった冷たい蒼の瞳が私を捕らえ、襟首を摘む手にグッと力が入り徐々に首が締め付けられていく。
ちりちりと不快な鈍痛が肌から伝わり、息が出来ない苦しみの中、彼女は地の底から響くような声で私に告げる。
「一番大事な者を失ってまで、私はお前の望み通りにお前が欲したものを与えた。
私にはもう何もない。だから...だからお前には地獄の底まで付き合って貰うぞ! 逃げる事は絶対に許さない! 」
血を吐くようなその言葉に私が抗うすべはない。
彼女との契約が成立した時点で私も全てを失っている。
後は彼女の望みを叶えるために我が身全てを捧げ、地獄に堕ちるだけだ。
しかし自らの望みを叶えた今その事に後悔はない。
襟首から手を離した彼女が私の脇を抜けて歩き出した。
「もう問題はなさそうだ。行くぞ」
冷たく言い放った彼女は、後ろを振り返ることなくそこを後にする。
彼女を追う私の後ろでは今だゆっくり達の悲鳴が聞こえていた。
(終)
欲望の筺 おまけの筺二つ
・HENTAI有り。
・胴付きいじめ有り。
(その一 欲望の夜)
閉店後の店内をあの中年男が歩いていた。
男はあの後悩んだあげく、結局新人のゆうかにゃんを指名した。
しかし側近の男の予言通り複数の男達に指名されたゆうかにゃんは、この店独自の方法でその相手を選ぶ事になる。
その方法とは彼女を指名した男達が彼女達の前に全てをさらけ出して並び
その中から彼女自身が相手を選ぶという方法で、ゆうかにゃんがえらんだ相手は当然の如く彼ではなかった。
「まったくけしからん! ゆっくりの分際で人を馬鹿にしおって! 」
ちなみにこの男はこの方法でゆっくり達から選ばれた事は一度もなかったりする。
そしてこの男は他のゆっくりを指名し直すことで、たまった鬱憤を晴らす事にしたのだ。
「おおっ...うっかり通り過ぎるところだった」
蹈鞴を踏んでドアの前で立ち止まった男が部屋に入ると
バニーガール特有の蝶ネクタイの代わりに首輪を付けられ
部屋の中央の支柱に鎖でつながれたゆっくりてんこの姿があった。
「ご主人様。本日はてんこをご指名頂き有り難うございます」
入ってきた男の姿に気付いたてんこが鎖につながれた状態で土下座する。
その従順な態度としっぽの付いた白雪のような双丘が男の目の前で揺れる様は、男の卑屈な心を大いに癒した。
「よしよし。てんこ、お前は何なのかご主人様に言ってみろ」
「てんこはご主人様にいじめられて喜ぶ最低の雌豚ゆっくりです」
「そうか、そうか」
その答えに満足した男は壁に掛けてある様々な道具の中から、太いバラ鞭を取り出した。
「じゃあ雌豚にご褒美をやろう。だがその前に」
男はてんこの鎖を強く引くとその顔を自らの股間の前に持ってくる。
「わしのオンバシラ様にご挨拶をするんだ。ただしお前はゆっくりなんだから人間様みたいに手は使うなよ」
「かしこまりました。ご主人様」
てんこは男の股間にそっと唇を寄せていく。
長い夜はまだ終わりそうになかった。
(その二 勝利者達のその後)
「トレーニングはここまでだ! 明日は特別な試合だから今日はしっかり休めよ」
トレーナーの男の号令にまりさ達の体から緊張が解ける。
あれからまりさたちは順調に勝ち進み、どうにか今日まで生き残る事が出来た。
そして今日トレーナーの男から練習前に「明日の試合が終わればお前達は自由だ」と伝えられる。
当初言われた事の意味が分からずまりさ達が男に問い返すと
「明日の試合が終わったら、お前達はもう試合に出なくてもいいということだ。
家族とも会わせてやる。もう離ればなれで暮らさなくてもいいんだそ。ご苦労だったな」
落ち着いた口調でかみ砕いて説明された事で、言葉の意味をようやく理解した
ゆっくり達から笑顔がこぼれるがただ一人あのありすだけが無表情なままだった。
そんなありすの態度を不審に思ったまりさがそっと話しかける。
「ありす。どうしたの? じゆうになれるのにうれしくないの? 」
「ちがうわよ。ただ、じゆうになってもありすにはもうかえるところも
いっしょにくらすなかまもいないのよ。だから...」
悲しそうなありすの様子を見たまりさは、ある決意を胸にありすに再び話しかける。
「ありす。もしありすさえよければ、まりさといっしょにくらさないか? 」
「え? 」
「まりさにもうかえるところないしもなかまもいない
にたものどうしきっとうまくいくとおもう。
でもまりさには、まえのおくさんとのあいだにできたおちびちゃんがいるんだ。
ありすはたゆんのおちびちゃんはきらいかな? 」
「ううん...おちびちゃんはとってもゆっくりできるから、ありすはだれのこでもだいすきよ」
ありすの返事を聞いたまりさの顔に笑顔が浮かんだ。
「そ、それじゃもうひとつおはなしがあるんだ
...あ、ありす! どうかまりさとけっこんしてください! 」
「ゆゆ? 」
「まりさはありすがだいすきなんだ。ありすにもおちびちゃんにも
ぜったいくろうはさせないから、どうかまりさといっしょになってほしいんだ」
ありすは少し間を置いてからぽつりとつぶやいた。
「ゆぅ...まりさのきもちはうれしいけど、すこしだけかんがえさせてちょうだい」
「わかったよありす。それじゃ、あすのしあいがおわったらへんじをしてくれるかい? 」
「ええ。わかったわ」
軽い足取りで去っていくまりさ見つめるありすの顔は、暗く冴えないままだった。
翌日まりさ達は頬の辺りに何かを押しつけられた後、小さな黒い箱に入れられる。
「にんげんさん。きょうはいつもみたいにおおきなはこにはいらないのか?
それからあのへんなようふくはきないの? 」
「ああ。今日は特別な試合だからいつもとちょっと違うんだよ」
まりさの問いに答えながら男達はてきぱきと作業を進めていく。
暗闇の中運ばれたまりさがようやく外に出されると、そこはいつものステージの上。
とまどうまりさたちの後から最愛のおちびちゃん達が運ばれてきた。
「おとうしゃん! 」
おちびちゃん達は久々の父まりさとの再会に喜びの涙を流す。
「おちびちゃん! 」
まりさは駆け寄ってきたおちびちゃん達をおさげで抱きしめた。
そこかしこで同じような光景が繰り広げられていたが、司会を務めるタキシードの男が
仕切の向こうに入るのを見たまりさの顔がサッと青ざめていく。
男は咳払いをするといつもの勢いで話し始めた。
「紳士淑女の皆さん! だだ今からこの店のフィナーレを飾る特別試合を始めたいと思います。
今回戦士達の相手この美しき獣です」
男は片方の手に握った黒革の手綱を強く引っ張る。
その先に繋がれていたのは、尖った耳、長い鼻、鋭い牙、黒くしなやかな躯を持ち
ゆっくりにとって補食種と同じぐらいの脅威を持つ生き物-犬。
綱を引かれた犬たちは、鼻先に皺を寄せると不機嫌そうに唸り声を上げた。
店の改装による一時閉店に伴い、マンネリ化し始めた従来型のショーを廃止することにした為
を常連客を招いてのこの特別試合で、不要になったゆっくり達を処分することになったのだ。
当初はいつもどおりふらんたちに死刑執行人役を担って貰う予定だったが
ゆっくり達のトレーナー役を務めるスタッフに、その話をすると以下の指摘を受ける。
『彼らはふらんたちとは戦いなれている分、今回のように追い詰められた状況だと、
火事場の馬鹿力で逆にふらん達を倒してしまうかも知れない』
その指摘を受け執行人役をどうするか悩んでいた時、オーナーからこんなことを言われた。
「それなら私の飼い犬を使うか? ゆっくり相手に遊ぶのに慣れているし
ここのところ運動不足らしくて、いらついていて困っていたんだ。ちょうど良いストレス解消になるだろう」
そしてやってきたのが、司会者が今連れている犬達なのである。
ケージの向こうであわてふためくゆっくり達の姿を視界の隅で確認した男は
一呼吸置くと淀みない口調で再び話し出す。
「今回の投票に関しては事前に説明がありましたように、勝ち負けの予想ではありません。
今回出場するゆっくり達の顔には特殊なインクで番号が振ってあり
その番号を元に、どのゆっくりが最後まで生き残るかを予想して貰います。
そして今回は特別に予想が当たった方全員に、リストの品物の中からお好きな物を1つ差し上げます! 」
ただし希望商品が重複した場合には、例の方法を含め抽選となりますがその旨はご了承ください」
破格とも言えるその内容に観客が色めき立った。
「それでは皆さん今から10分間の投票タイムとなります。
お手元の端末には、すでに各選手のデータが送られていると思いますがそれを元に投票するも良し。
また前の方で選手達を間近に確認して貰い自分の勘を信じて投票するも良し。
どうそお好きな方法で生き残る選手を選んでください! 」
会場内がにわかに騒がしくなり、ゆっくり達は無数の人間達のぎらぎらした視線に晒される。
そんなゆっくりできない状態の中、ただ一人ありすだけが宙を見つめ平静を保っていた。
「ゆふふ...おにいさんのいったとおりになったわね」
「ありす? 」
「まりさ、ありすはもとかいゆっくりだっだのよ。
そのかいぬしだったにんげんさんが、むかしおもしろいことをいっていたわ」
「ゆ? 」
「じぶんがたゆんに、たくさんゆっくりできないことをしたら
じぶんじしんもたくさんゆっくりできなくなるし
はんたいにたくさんゆっくりできることをしたら
じぶんじしんもたくさんゆっくりさせてもらえるって」
「ありすはなにをいってるの? 」
「ねえまりさ。わたしたちはいままでいきるためといって
たくさんたくさんなかまをころしたよね?
そんなわたしたちが、いまさらじゆうになって
しあわせにくらせるとほんとうにおもったの? 」
「ゆ...」
「まりさにはわるいけど、ありすはすこしほっとしているわ。
やっとみんなにあやまりにいけそうだもの...ゆるしてはもらえないでしょうけど」
ケースを取り巻いていた人々いつのまにかいなくなり、緊張感と静寂が辺りを包む。
仕切の向こうでは司会者が犬の横にかがみ込みその首に触れていたが、立ち上がると会場を一通り見渡して口を開いた。
「それではこれから特別試合を始めたいと思います。
いつもはカウントダウンから始めるところですが
対戦相手がもう待ちきれないようですので、今回は一気にいきましょう! 」
いつもとは比べものにならない速度で仕切が下がり、瞬く間にまりさ達と犬とを隔てる物は無くなった。
「行け! 」
その言葉を合図に犬達は一斉にまりさ達に向かってきた。
混乱し逃げ惑うゆっくり達を、押さえつけると鋭い牙を突き刺す。
牙が体を貫く痛みに悶えるゆっくりを咥えたまま犬が大きく体を振ると、ドン!と鈍い音がして壁に餡の花が咲いた。
もう一頭の犬は側にいたれいむのおりぽんを髪ごとちぎり取り、それをれいむの目の前まで持ってくると
前足でおりぽんを押さえながら口を使って破いていく。
絶望感に泣きながら体当たりしてきたれいむを、犬は口で受け止め囓り取った。
れいむは、大きな傷口を晒した状態で仰向けに倒れる。
「ゆ...ぐ...」
うめき声を上げ痙攣するれいむの姿を見たまりさの中で何かが蠢く。
『れいむは...れいむはおまえをぜったいゆるさない』
『おまえのせいでおさが...おとうさんがえいえんにゆっくりしちゃったんだ。おとうさんをかえせ! 』
『なんでおまえがいきのびてなんでありすがしぬんだ。うらんでやる』
封じていたはずのそれはまりさの記憶の底から這い上がると、その心を黒く染め始める。
---そして
『なかまをたくさんころしたゆっくりが、ほんとうにじゆうになってしあわせにくらせるとおもったの? 』
先ほどのありすの言葉が脳裏にはっきりとよみがえった瞬間、まりさは絶叫した。
「う...う、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「おとうしゃん? 」
父の絶叫に驚いたおちびちゃんの一人が父まりさに不安げに話しかけるが
まりさはおちびちゃん達を突き飛ばすと何かを振り払うようにひた走る。
まりさはわるくない! れいむが、おちびちゃんがおなかがすいたっていうから。
なかまをころさないとまりさをころすってめいれいされたから。
だれだってしにたくない! ゆっくりしたい! だからまりさみんなをがんばってころしたのに。
しにたくない! たすけて! ゆっくりさせて!
もう自分が何を叫んでいるのか分からないまま、めちゃくちゃな勢いで迷走するまりさは
何かにぶつかり勢いよく跳ね返された。
「がはっ...! 」
目の前に突如現れたガラスの壁に体当たりをしながらまりさは声の限り叫び続ける。
「たすけて! まりさはかったんだぜ! たすけて! 」
そんなまりさの後ろから忍び寄った犬がその頭を飲み込み持ち上げた。
まりさは唯一自由な下半身をくねらせ必死にもがき続ける。
「あびょびょびょびょ~」
犬は全身を使いまりさをに上下左右に振り回していたが、その下半身がちぎれ壁に新たな花を咲かせる。
熱い!
その感覚を最後にまりさの意識は闇に閉ざされた。
-生きる物の全ての欲と望みを飲み込みその『筺』はこれからも存在し続ける。
そこは『欲望の筺』
(完)
後書き
最後まで読んでいただき有り難うございます。
実はこの作品勢いで書いたまでは良かったのですが、没にしようかどうか迷い
ぬえ行きしようかとも思ったんですが、思い切ってこちらに上げました。
(まずいようでしたら直ぐに削除させていただきます)
最近色々なSS書き手関連のサイトを巡って少しずつ勉強をさせていただいておりますが
日々試行錯誤を繰り返してもなかなか自分の目指す形が見えてきません。
「短い言葉で自分の全てを伝えるのが小説の本質」一見優しく感じますが
そこにたどりつくにはとても険しい道のりであることを日々痛感しております。
これからも頑張りますので、忌憚のないご意見を聞かせてください。
よろしくお願いします。
今まで描いた物
nue095.txt 『春の日の午後』
nue102.txt 『俺とれいむの話』
anko1498.txt『願いを叶える神社』
anko1545.txt『きれいになろうね』
・虐待成分は薄めだと思います。
・HENTAI有り。
・胴付きいじめ有り。
・ゆっくりがいろんな意味で高スペックかもしれないです。
・ゆっくり口調は極力使っていないです。
・死なないゆっくりがいます。
・他の作家様との設定かぶりもあると思います。
よろしくお願いします。
人気のない雑居ビルの地下駐車場に一台の車が停まる。
静かに車のドアが開くと、中からスーツ姿の脂ぎった中年男が出てきた。
上等のスーツが窮屈そうなその男は、辺りを気にしながら壁際まで歩くと、
懐から一枚のカードを取り出し、指先で何かを確認ながらカードを当てそっと滑らせる。
やがて隣の壁が左右に大きく開き暗い空間が出現した。
大急ぎでその空間に滑り込むと壁が静かに閉じ、一瞬足下が降下するがすぐに落ち着いた。
再び解放された壁の向こうに見えたのは、ここが雑居ビルの一室である事を忘れさせるような空間であった。
「欲望の筺(はこ)」
*********************
「お客様。当クラブにようこそ」
中世の王宮を思わせる装飾を施されたエントランスに並び
一糸乱れぬ挨拶をするバニーガール姿の彼女達は、ここの従業員の胴付きゆっくり達である。
華やかな彼女達の間を抜けた先に待っていたのは、金髪と碧眼を持つ白いパンツスーツ姿の女性であった。
「お待ちしておりました」
外見に似合わない流暢な日本語を操る彼女はこの店のオーナーである。
「久しぶりだね」
挨拶を返す男の視線は、目の前の女性の体を嘗めるように見つめていた。
「ここに来ないとあんたに会えないのが俺としては寂しい所だな。
...どうだい? 店が終わったら二人で食事にでも行かないか?」
そっと彼女の耳元で囁いた男の手が彼女の細い肩を掴もうとするが、その背後から現れた別の男の手がそれを止めた。
「お客様。申し訳ありませんがカードの再認証手続きをお願いします」
中年男の手首を握りながら話す黒髪にスーツ姿のこの男は、彼女の側近兼ボディガードを努めている。
「痛...っ」
砕けんばかりの力で手首を握られた中年男は痛みに冷や汗を流しつつ、空いている手でどうにかカードを差し出す。
「失礼致しました」
瞳に怒りをにじませながらも柔らかい口調で詫びた男は、側にいた男性従業員にカードを渡す。
カードと引き替えに解放された手首には、薄暗い店内でもはっきりと分かるほど赤い跡が付いていた。
「い、いやぁ...いいんだよ」
中年男は痛む手首をさすりながら愛想笑いを浮かべ卑屈に答えた。
「それからそろそろ例の物をお願いしたい」
「かしこまりました。少々お待ち下さい」
男は丁重にいい置いていったん奧に下がった後、カードを手にしてその場に戻ってきた。
「こちらはお返しいたします。それから例の物は後ほどお届けに上がります」
「楽しみにしているよ」
案内役と共に中年男が店内に入るのを確認した男は、再びオーナーの側に戻る。
当のオーナーはその様子を気に掛けることなく、別の客と談笑中であった。
*********************
店内は表とは対象的に重厚な造りになっていて、中央の何もない大きな空間を取り囲むように座席が設けられている。
革張りの柔らかなソファーに体をくつろげるように男が着席すると、バニーガール姿のゆうかにゃんが現れた。
「いらっしゃいませ。こちらがメニューとなっております」
メニューを差し出し出された際、目の前で揺れたゆうかにゃんの胸に理性を崩壊させた中年男は
ゆうかにゃんを強引に抱き寄せ胸を鷲掴みにする。
「やめてください! 」
ゆうかにゃんは敏感な部分を力任せに蹂躙される痛みに泣き叫ぶものの、けして抵抗しようとはしない。
「そこまでにして頂けますか? 」
上から振ってくる冷たい声に、手を止め顔を上げるとあの側近の男が立っていた。
「彼女達にむやみに手を出されては困るのですが...」
半ばあきれたような口調でそう告げた側近の男は、ゆうかにゃんを立ち上がらせるとその場を立ち去るよう促す。
ゆうかにゃんは差し伸べられた救いの手に、ほっとした様子でその場を小走りに去っていった。
「ははは...ちょっとしたおふざけだよ~お・ふ・ざ・け!」
悪びれる様子もなくその部分をやたら強調しながら、中年男はぐいと顔と体を寄せてくる。
脂ぎった醜い中年男のアップに耐えられないと言った様子で、側近の男はやや顔を背けながら中年男を両腕で席に押し戻した。
「先ほどから少々そのおふざけが過ぎるようですね。
入会時にご説明したと思いますが、ここは紳士淑女の社交場です。
マナーを守っていただけないのでしたら、速やかにお帰りいただきます」
静かにしかし有無を言わせない強い調子で言い切ると、小脇に抱えていた物を男に差し出した。
「待っていたよ...ところででさっきの子は以前はいなかったよね? 」
「あの子は本日から働いている新人です」
その言葉を聞いた中年男の顔がパッと明るい表情になる。
「ただし希望が重複した場合には、例の方法で決めさせて頂きます。
ご存じだとは思いますが新人は競争率が高いですよ」
諫めるようなその言葉に、何かを思い出したらしい中年男の顔から先ほどの明るさが消え苦渋の色が浮かぶ。
「お決まりになりましたらこの端末にて番号を入力して下さい。締切りはショー開始30分前となっております」
淡々とマニュアル通りの決まり事を述べると、悩み続ける中年男を残し側近の男は立ち去った。
*********************
店内の灯りが少し落とされると同時に、中央に向かってスポットライトの光が集中し
その光の中にタキシード姿の青年が現れた。
「本日は当クラブにお越しいただき、誠に有り難うございます。
皆様投票の方はお済みになりましたでしょうか?」
投票 - それはこのクラブで行われるショー使った賭博を示す言葉だ。
ただしこのクラブの賭博は直接現金を賭けるのではなく
冒頭に出てきたカードに貯められている『ポイント』を賭けて行う。
入会時に貰うポイントを基本とし、開催されるショーを使った賭博でそれを増やしていく。
増えたポイントは店での支払いに使用する事も、店が用意した品物と交換する事も可能だ。
リストとはその交換時に使用されるカタログを指し、あらゆる品物が掲載されているのだが
リストの一番人気の品物はこの店の胴付きゆっくり従業員の中から、好みの子を選び一晩過ごせる権利だ。
この店のゆっくり従業員達は、一流の調教師によって
徹底的に客を楽しませる“作法”を身につけており、その質は超高級ゆー俗店にも引けを取らないと評判が高い。
そして今回行われるショーの内容は以下の通りだ。
・ショーは2チームに分かれての対戦形式
・勝利条件は制限時間内に敵エリアにいるキーパー役の敵ゆっくりを倒す事。
制限時間内にどちらのキーパー役のゆっくりも倒せなかった場合には
生き残りの多い方が勝ちとなる
・ゆっくり達には必殺用の武器としてトゲ付きのアーマーを与えている。
賭博を絡めたショーで射幸心を煽り、金では買えないリストの品物で欲望を刺激する。
このシムテムこそがこの店の人気を支える秘密なのだ。
「さあ! 今宵皆様の為に命駆けで闘います戦士達の入場です」
司会者の言葉とほぼ同時に、何も無かった中央の空間に下から少しずつその姿を表したのは巨大なガラスケース。
ガラスケースは中央で2つに仕切られ、二手に分かれてゆっくり達が立っていた。
その達の全身は傷だらけで目つきも鋭く異様な殺気を放つ。
ゆっくり達の視線に怒りを刺激されたらしい観客達からは「さっさと負けろ!」「死ね糞袋!」等の罵声が飛ぶ。
ケースの上昇が止まると照明の数が増やされケースがさらに明るく照らされた。
そして四方を取り囲むように天井からアームの付いたカメラが降下。
アームによってカメラが固定されるとブゥン...と音がして、壁にケース内の映像が映し出される。
その後男性従業員の手で運ばれてきたのは、小さなケースに押し込まれた子ゆっくり達。
そのケースを巨大ケースの中にいるゆっくり達に見えるように設置すると
ケース内のゆっくり達の視線が一瞬そこに集中するがすぐそれぞれの場所に向かった。
「さあ心の準備はよろしいですか?これよりショーの開催です!
皆様ご一緒にカウントダウンをお願いします!」
壁に大きく『10』の文字が表示されると、それに観客達の声が続く。
その様子を冷めた目で見つめる一匹のまりさがいた。
「「10!」」
その唱和に合わせるように、中央の仕切が少しずつ下がり始める。
......ようやくここまで来たんだ。
山に食べ物が無くなって、このままだとれいむとおちびちゃんが永遠ゆっくりしちゃうから
仕方なく人間さんに、お野菜を分けてくれるように頼みに行ったら
『野菜が欲しいなら手伝いをして貰いたい。ただし群れのみんなを連れてこい』って言われたから
その話を長にしたら
「いまの時期、人間さんはお野菜さんを作っていないから
ゆっくりが手伝える事はないはずよ。
それに今年はお野菜の出来が良くなくて、人間さんも困っているて聞いたわ。
ゆっくりにあげる余裕なんかないはずよ。
それなのにそんな事を言うなんておかしいわ」って怪しんだけど
でもまりさはどうしてもお野菜が欲しかったから、
群れのみんなも巻き込んで、みんなでに長を説得して山を降りて
「「9!」」
みんなであの人間さんの所へ行ったら「それじゃみんなでここに入れ」って命令されて
それに従って人間さんのお家に入ったら、煙さんが降ってきてそれを吸い込んだら眠くなって
目が覚めたら四角い箱の中にいた。まりさが起きたのに気付いた人間さんは、
とても悲しそうな声でまりさに言ったんだ。
『騙して済まない。こうしないとわしらも生きていけないんじゃ。恨まないでくれ』
「「8!」」
その後別の人間さんが来て、箱ごと何かに載せられて揺られているうちに
また眠って気付いたらここにいて、そこで別の人間さんから
『お前達は売られたんだ。死にたくなければ自分たちの言うとおり働け』告げられたんだ。
「「7!」」
その命令に逆らった仲間が目の前で“最初の見せしめ”として潰されて
それから人間さんが、おちびちゃんをどこかに連れて行こうとした。
だからまりさが必死で追いかけたら、人間さんはまりさを面白そうに見つめて
『お前はずいぶん元気があるじゃないか。なかなか見所があるぞ。
本来ならこんな役立たずどもはいらないんだが
お前らが頑張って明日から訓練を受けるなら、特別に生かしてやる。
いやならあそこの連中の仲間入りをしてもらうがどうする? 』
潰れた仲間達を指差しながら質問されるとみんな怖くて
結局まりさも残ったみんなも訓練を受ける事にしたんだっけ。
「「6!」」
トレーナーって名前の人間さんと訓練を始めたけど
長は訓練に付いていけない役立たずだって言われて、みんなの目の前でばらばらにされた。
確かに長は体を動かすのは得意じゃなかったけど
まりさが独り立ちしたばかりの頃、なかなか1人でごはんが取れなくて悩んで相談したら
「それならほかの事を覚えればいいじゃない。ぱちゅが色々教えてあげる。
そうしてほかの事でみんなの役に立って、その見返りにごはんさんを分けてもらえばいいわ」
と優しく答えてくれて、薬草の知識をたくさん教えてくれたのに。
長。ごめんなさい。
「「5!」」
とげの沢山付いたついた、ゆっくり出来ない洋服を着せられた後
トレーナーさんから『まず1対1で戦って相手を殺せ。殺せなかったらどっちも殺す』って命令された。
その相手はまりさの兄妹で殺せずに躊躇っていたら、自分からまりさに突進してきて
とげに刺さって永遠にゆっくりっしちゃった。
永遠にゆっくりする直前、とってもゆっくり出来る笑顔で
「まりさは自分と違って奥さんがいるんだから、生きなきゃダメだ」言い残していったんだ。
痛くて辛いはずなのに、どうしてあんな笑顔が出来たんだろう。
「「4!」」
次の指示は『実際の試合と同じように戦って貰う。相手を殺せ。出来なければ皆殺し』だった。
群れの仲間で二組に分かれて試合して、仲の良かったありすに体当たりしたら永遠にゆっくりしちゃった。
ゆっくりしちゃう前にまりさに「うらんでやる」って漏らしたっけ。
むかしはまりさのお家に遊びに来て、都会派のこーでぃねいとをしてくれたのにね。
「「3!」」
おくさんのれいむも仲良しのゆっくり達も、みんな永遠にゆっくりしっちゃった。寂しかったな。
でもね、人間さんがまりさが頑張ったご褒美だって“おちびちゃん”に会わせてれたんだ。
変なかべさんがあって、おちびちゃんたちにすーりすーりもぺーろぺーろも出来なかったんだけど嬉しかったよ。
「「2!」」
人間さんが新しい仲間に会わせてくれたんだ。
それから『お前が勝てばまた家族に会わせてやる」って言ってくれたんだよ。
だからまりさ
「「1!」」
いっぱい殺して、殺して、殺して、殺して、殺して
「「0!」」
生きるんだ!
「試合開始だあ!さあゆっくりども殺し合え!」
その言葉を合図に徐々にスピードを上げ疾走するまりさだったが、横からの激しい衝撃に転倒してしまう。
勢いよく床を転がりようやく止まったまりさに敵が迫る。
「じゃぉぉぉん! 」
飛びかかってきた敵のめーりんを、体をひねり交わす事に成功したまりさは
その弾みを利用して体勢を立て直し再び駆け出す 。
「まりさ! 」
そんなまりさに声をかけたのは同じチームのありす。
あっという間にまりさに追いつき併走する。
このありすは普段から暴走しがちなまりさを、何かとサポートしてくれていた。
「まりさ。ひとりでつっぱしったら、だめっていつもいっているでしょう?
あなたひとりがんばってもかてないのよ」
そんな二人の前に大勢の敵ゆっくりが立ち塞がる。
「れでぃあいてにあんなおおぜいでとかいはじゃないわね。......んほおおおおお~! 」
かけ声と共にありすは高速回転しながら敵につっこんでいく。
ありすの必殺技「トルネードアタック」だ。
竜巻に巻き込まれた敵が散り、その後を弾丸の如く突進するまりさの体を衝撃が突き抜けた。
まりさの前に悠然と現れ、その体でまりさを受け止めたのはまさに岩と呼ぶにふさわしい巨大ゆっくりだ。
「れいむ・ザ・グレイト」
そう呼ばれるこのゆっくりは、通常成体の2倍近い体を生かしたパワーファイターとして名を馳せている。
「おちびちゃん。そんなにいそいでどこにいくんだい? ゆっくりしていきなよ」
頭上かられいむの嘲りを含んだ声が聞こえる。
まりさは怒りを込め足に力を入れるがれいむの巨体はびくともしない。
「ゆふふ。くすぐったいよ」
我が子あやす母のような余裕すら感じられるその言葉にさらなる怒りを覚えたまりさは
地面に届かんばかりに頭を下げ四肢を踏ん張る。
その全身にはどっと汗が吹き出し、甘い香りが辺りをを満たしていく。
ふいにれいむは自分の体が揺れた気がした。
気のせいかと思ったがその揺れは少しずつ大きくなり、同時に滝のような汗を流すまりさの体が大きく震える。
あわてたれいむが体に力を入れようとしたその瞬間、咆吼と共に渾身の力でまりさはれいむを下からすくい上げた。
「ばりざをを! ばりざをなめるんじゃない! 」
れいむの巨体は宙を舞い、ズズン...という重々しい音と共に顔面から床に墜落。
自分の倍以上の巨体を突き上げ飛ばしたまりさに、観客から感嘆の声が漏れるが
予想以上に体力を消耗したまりさは、その場に崩れ落ちしゃがみこんでしまう。
自分に迫る足音を聞きながら、まりさは全てを諦めかけたその時司会者の威勢の良い声が響いた。
「ここでおまちかねのハプニングタイム突入だあ! そこの間抜けなゆっくりども上を見ろ! 」
歯切れの良い大音声に反応したゆっくり達が顔を上げ見たものは、上空を埋め尽す七色の輝き。
その輝きは補食種の中でも最高の運動能力と加虐性をもつ、
ゆっくりふらんの翼がスポットライトの光に反射して放つ輝きであった。
「しネ! 」
短い死の宣告と共に殺戮者達は、哀れな獲物に向かって急降下していく。
豪雨のように降りかかるの殺戮者の爪と牙に、屈強な戦士達も右往左往するばかりだ。
隙をつき体で息をしながら立ち上がったまりさは頬に痛みを感じた。
「ニガサナイよ! 」
ふらんは爪先に付いた餡を嘗めながら、まりさの真正面に回りこむ。
まりさは固く身を縮めた。
「トドメだ! 」
再び攻撃の爪先がまりさに向かおうとしたその時、飛び上がったまりさの頭突きがふらんの顔面に炸裂。
「ユゲぇ! 」
痛みにもだえながふらんはよろよろと上空へ去っていく。
どうにか着地に成功したまりさの目に飛び込んできたのは、ゴールまで一直線の道。
そしてあれほどいたふらんたちも、いつの間にか姿を消していた。
まりさは最後の力を振り絞り立ち上がると、体中がバラバラになりそうな痛みに耐えながら突っ走る。
そして素早く敵キーパーの側面に回りこみ、トゲの先を力一杯付き入れた。
グジャ!
鈍い音と共に体に重い痛撃と濡れた餡の感触が伝わっていく
「おおっと!ここでまさかの一発逆転!やりました!」
司会者の叫びと観客の歓声と怒号を聞きながら、まりさの意識は薄れていった。
*********************
勝者達とその家族と共に外に運び出された後
男性従業員達がガラスケース脇の人間用の入口から中に入り、手早く片付けと清掃を行い
それが済むと中央の仕切が戻され、片側のケースに敗者の家族達が乱暴に投げこまれた。
「いじゃい! 」
「おきゃあしゃん! 」
仕切を挟むようにして対面する家族達。
その様子に満足そうな笑みを浮かべながら、司会を務めたタキシードの男はケース内に移動した。
「皆様ショーはお楽しみいただけましたでしょうか?
さあここからがもう一つのお楽しみ。
敗者への裁きの時間の始まり
まずは負け犬達の家族を制裁だ! 」
司会の男が手で合図を送ると、仕切の向こう側で待機していた男達が手にしていた箱の蓋を一斉に開いた。
「コンドハタベラレル! 」
「ウレシイ! 」
外に躍り出たふらん達は歓声を上げながら、先ほどとは比べ物にならないスピードで
ゆっくり達に群がるとみるみる間にデスマスクの山を築き上げていく。
先ほどのショーに出演したこのふらん達は特別な躾を施されていて
攻撃したゆっくり達を死に追いやる事は滅多にない。
しかし元来残忍で我が儘な気質の強いふらん種は、その状態が長く続くと病気になったり
人間の命令を聞かなくなるので、この制裁でその原因となる欲求不満を晴らしてやるのだ。
「やめろぉ! 」
目の前の惨状に我慢できなくなった「れいむ・ザ・グレイト」が人間の足に体当たりをかける。
巨体の体当たりに司会者の体が一瞬ぐらつくが、すぐ体勢を立て直し
その体を鷲掴みにすると自らの目の高さまで持ち上げた。
「くそどれい! れいむをはなせ! 」
「なかなか見事な体当たりじゃないか...なぜ試合中にそれを発揮しなかった?
そうすればお前の家族はあんな事にならなくてすんだのにな」
司会者が指差した先には山のような皮と食い残しの餡が散らばっていた。
「ゆぐ...っ」
「自分の実力も発揮しないで負けた奴の遠吠えなんぞ今更聞くと思うか?
......甘いんだよ! 」
強い口調で言い切った司会者は、れいむを床に叩きつけると襟を正して客席を見据えた。
「前座はここまで! 今からが本当の制裁の始まりだぁ!
お客様の中でこの身の程知らずの敗者達に制裁を加えたいと希望される方は、どうぞ前に出てきて下さい」
その言葉を待っていたかのように集まった人々が、従業員達の誘導に従いケース内に入ってくる。
「道具はこちらに用意してあります。
どうそお好きなようにこの哀れな敗者達に裁きをお与え下さい」
その刹那、獣に豹変した人間達は一斉にゆっくり達に群がった。
「ふぉんんんんん!」
「あ?何言ってるんだ?分からないからもう一本だな」
バチン!と小気味の良い音を立てめーりんの歯が砕け散る。
「どうせまともにしゃべれないんだからこれもいらないだろう?」
ペンチでめーりんの舌を引き出した男はそのまま一気に引きぬいた。
「なかなか良い匂いじゃないか。酒がご飯が欲しいの~」
吹き出した体液が放つ辛い臭いに嬉しげに嗤う男の横では
別の男がまりさの体を抱え何かを押しつけていた。
「あじゅいい! 」
「おまえにお似合いの模様を描いてやってるんだ。動くなよ...ほらできた」
小さな鏡を手に持った男はそれをまりさ見えるようにかざした。
鏡に映ったまりさの全身には『ゲス』『負け犬』の焼き印が余すところ無く押されていた。
「いやああああ!ゆっぐりできない」
自分の姿に驚き泣き出すまりさを納得顔で見つめた男は
手にしたスプーンでまりさの目玉をほじくり返した。
「あああああ! なにもみえない! 」
「ゆっくりできないというから、見えないようにしてやったのに文句の多い奴だ」
そしてあの「れいむ・ザ・グレイト」はゆうかにゃんに絡んだ中年男の手によって
まむまむに男のオンバシラを付き入れられていた。
「でかいだけでちっともよくないの~この後のお楽しみがあるんだから
しっかり抜いておかないとますいんじゃ」
興奮した口調で捲し立てた男は腰を突き上ながら、手にしたカッターでれいむの背中を突き刺した。
「うぎゃあ! 」
「ようやく少しはましになったじゃないか。糞袋! しっかりその体で奉仕しろよ! 」
敗者達への制裁はまだまだ終わりそうになかった。
*********************
「盛況だな。結構な事だ」
ステージと客席を見下ろす形で造られた、オーナー専用特別席で彼女は満足そうにつぶやく。
「いつも思うが、人とはあれ程までに醜くなれるものなのか」
「しかしその醜い欲望につけ込んで、さらに醜い欲望を満たそうとしているのが私達ですよ」
私の返答を聞いた彼女が狂ったように嗤い出す。
そしてその笑いを止めた後、大きく息を吐いて楽しげに語り始めた。
「お前もたまにはいい事を言うじゃないか!
そうか! そうだよな! 私達は...いや私はこの中で誰よりも醜い欲望の持ち主だ。
あそこで嬲り者になっているゆっくり達の方がまだましだろう」
席を蹴って立ち上がった彼女は、私の襟首を両手で掴むと力強く引く。
真正面から私と向き合う格好になった彼女は、先ほどとはうってかわった強い口調で吠えた。
「ゆっくり以下の存在にまで成り下がった以上、父から貰ったこんな店一軒で終わる気はない。
私は全てを手に入れてやる」
怒りと憎しみの籠もった冷たい蒼の瞳が私を捕らえ、襟首を摘む手にグッと力が入り徐々に首が締め付けられていく。
ちりちりと不快な鈍痛が肌から伝わり、息が出来ない苦しみの中、彼女は地の底から響くような声で私に告げる。
「一番大事な者を失ってまで、私はお前の望み通りにお前が欲したものを与えた。
私にはもう何もない。だから...だからお前には地獄の底まで付き合って貰うぞ! 逃げる事は絶対に許さない! 」
血を吐くようなその言葉に私が抗うすべはない。
彼女との契約が成立した時点で私も全てを失っている。
後は彼女の望みを叶えるために我が身全てを捧げ、地獄に堕ちるだけだ。
しかし自らの望みを叶えた今その事に後悔はない。
襟首から手を離した彼女が私の脇を抜けて歩き出した。
「もう問題はなさそうだ。行くぞ」
冷たく言い放った彼女は、後ろを振り返ることなくそこを後にする。
彼女を追う私の後ろでは今だゆっくり達の悲鳴が聞こえていた。
(終)
欲望の筺 おまけの筺二つ
・HENTAI有り。
・胴付きいじめ有り。
(その一 欲望の夜)
閉店後の店内をあの中年男が歩いていた。
男はあの後悩んだあげく、結局新人のゆうかにゃんを指名した。
しかし側近の男の予言通り複数の男達に指名されたゆうかにゃんは、この店独自の方法でその相手を選ぶ事になる。
その方法とは彼女を指名した男達が彼女達の前に全てをさらけ出して並び
その中から彼女自身が相手を選ぶという方法で、ゆうかにゃんがえらんだ相手は当然の如く彼ではなかった。
「まったくけしからん! ゆっくりの分際で人を馬鹿にしおって! 」
ちなみにこの男はこの方法でゆっくり達から選ばれた事は一度もなかったりする。
そしてこの男は他のゆっくりを指名し直すことで、たまった鬱憤を晴らす事にしたのだ。
「おおっ...うっかり通り過ぎるところだった」
蹈鞴を踏んでドアの前で立ち止まった男が部屋に入ると
バニーガール特有の蝶ネクタイの代わりに首輪を付けられ
部屋の中央の支柱に鎖でつながれたゆっくりてんこの姿があった。
「ご主人様。本日はてんこをご指名頂き有り難うございます」
入ってきた男の姿に気付いたてんこが鎖につながれた状態で土下座する。
その従順な態度としっぽの付いた白雪のような双丘が男の目の前で揺れる様は、男の卑屈な心を大いに癒した。
「よしよし。てんこ、お前は何なのかご主人様に言ってみろ」
「てんこはご主人様にいじめられて喜ぶ最低の雌豚ゆっくりです」
「そうか、そうか」
その答えに満足した男は壁に掛けてある様々な道具の中から、太いバラ鞭を取り出した。
「じゃあ雌豚にご褒美をやろう。だがその前に」
男はてんこの鎖を強く引くとその顔を自らの股間の前に持ってくる。
「わしのオンバシラ様にご挨拶をするんだ。ただしお前はゆっくりなんだから人間様みたいに手は使うなよ」
「かしこまりました。ご主人様」
てんこは男の股間にそっと唇を寄せていく。
長い夜はまだ終わりそうになかった。
(その二 勝利者達のその後)
「トレーニングはここまでだ! 明日は特別な試合だから今日はしっかり休めよ」
トレーナーの男の号令にまりさ達の体から緊張が解ける。
あれからまりさたちは順調に勝ち進み、どうにか今日まで生き残る事が出来た。
そして今日トレーナーの男から練習前に「明日の試合が終わればお前達は自由だ」と伝えられる。
当初言われた事の意味が分からずまりさ達が男に問い返すと
「明日の試合が終わったら、お前達はもう試合に出なくてもいいということだ。
家族とも会わせてやる。もう離ればなれで暮らさなくてもいいんだそ。ご苦労だったな」
落ち着いた口調でかみ砕いて説明された事で、言葉の意味をようやく理解した
ゆっくり達から笑顔がこぼれるがただ一人あのありすだけが無表情なままだった。
そんなありすの態度を不審に思ったまりさがそっと話しかける。
「ありす。どうしたの? じゆうになれるのにうれしくないの? 」
「ちがうわよ。ただ、じゆうになってもありすにはもうかえるところも
いっしょにくらすなかまもいないのよ。だから...」
悲しそうなありすの様子を見たまりさは、ある決意を胸にありすに再び話しかける。
「ありす。もしありすさえよければ、まりさといっしょにくらさないか? 」
「え? 」
「まりさにもうかえるところないしもなかまもいない
にたものどうしきっとうまくいくとおもう。
でもまりさには、まえのおくさんとのあいだにできたおちびちゃんがいるんだ。
ありすはたゆんのおちびちゃんはきらいかな? 」
「ううん...おちびちゃんはとってもゆっくりできるから、ありすはだれのこでもだいすきよ」
ありすの返事を聞いたまりさの顔に笑顔が浮かんだ。
「そ、それじゃもうひとつおはなしがあるんだ
...あ、ありす! どうかまりさとけっこんしてください! 」
「ゆゆ? 」
「まりさはありすがだいすきなんだ。ありすにもおちびちゃんにも
ぜったいくろうはさせないから、どうかまりさといっしょになってほしいんだ」
ありすは少し間を置いてからぽつりとつぶやいた。
「ゆぅ...まりさのきもちはうれしいけど、すこしだけかんがえさせてちょうだい」
「わかったよありす。それじゃ、あすのしあいがおわったらへんじをしてくれるかい? 」
「ええ。わかったわ」
軽い足取りで去っていくまりさ見つめるありすの顔は、暗く冴えないままだった。
翌日まりさ達は頬の辺りに何かを押しつけられた後、小さな黒い箱に入れられる。
「にんげんさん。きょうはいつもみたいにおおきなはこにはいらないのか?
それからあのへんなようふくはきないの? 」
「ああ。今日は特別な試合だからいつもとちょっと違うんだよ」
まりさの問いに答えながら男達はてきぱきと作業を進めていく。
暗闇の中運ばれたまりさがようやく外に出されると、そこはいつものステージの上。
とまどうまりさたちの後から最愛のおちびちゃん達が運ばれてきた。
「おとうしゃん! 」
おちびちゃん達は久々の父まりさとの再会に喜びの涙を流す。
「おちびちゃん! 」
まりさは駆け寄ってきたおちびちゃん達をおさげで抱きしめた。
そこかしこで同じような光景が繰り広げられていたが、司会を務めるタキシードの男が
仕切の向こうに入るのを見たまりさの顔がサッと青ざめていく。
男は咳払いをするといつもの勢いで話し始めた。
「紳士淑女の皆さん! だだ今からこの店のフィナーレを飾る特別試合を始めたいと思います。
今回戦士達の相手この美しき獣です」
男は片方の手に握った黒革の手綱を強く引っ張る。
その先に繋がれていたのは、尖った耳、長い鼻、鋭い牙、黒くしなやかな躯を持ち
ゆっくりにとって補食種と同じぐらいの脅威を持つ生き物-犬。
綱を引かれた犬たちは、鼻先に皺を寄せると不機嫌そうに唸り声を上げた。
店の改装による一時閉店に伴い、マンネリ化し始めた従来型のショーを廃止することにした為
を常連客を招いてのこの特別試合で、不要になったゆっくり達を処分することになったのだ。
当初はいつもどおりふらんたちに死刑執行人役を担って貰う予定だったが
ゆっくり達のトレーナー役を務めるスタッフに、その話をすると以下の指摘を受ける。
『彼らはふらんたちとは戦いなれている分、今回のように追い詰められた状況だと、
火事場の馬鹿力で逆にふらん達を倒してしまうかも知れない』
その指摘を受け執行人役をどうするか悩んでいた時、オーナーからこんなことを言われた。
「それなら私の飼い犬を使うか? ゆっくり相手に遊ぶのに慣れているし
ここのところ運動不足らしくて、いらついていて困っていたんだ。ちょうど良いストレス解消になるだろう」
そしてやってきたのが、司会者が今連れている犬達なのである。
ケージの向こうであわてふためくゆっくり達の姿を視界の隅で確認した男は
一呼吸置くと淀みない口調で再び話し出す。
「今回の投票に関しては事前に説明がありましたように、勝ち負けの予想ではありません。
今回出場するゆっくり達の顔には特殊なインクで番号が振ってあり
その番号を元に、どのゆっくりが最後まで生き残るかを予想して貰います。
そして今回は特別に予想が当たった方全員に、リストの品物の中からお好きな物を1つ差し上げます! 」
ただし希望商品が重複した場合には、例の方法を含め抽選となりますがその旨はご了承ください」
破格とも言えるその内容に観客が色めき立った。
「それでは皆さん今から10分間の投票タイムとなります。
お手元の端末には、すでに各選手のデータが送られていると思いますがそれを元に投票するも良し。
また前の方で選手達を間近に確認して貰い自分の勘を信じて投票するも良し。
どうそお好きな方法で生き残る選手を選んでください! 」
会場内がにわかに騒がしくなり、ゆっくり達は無数の人間達のぎらぎらした視線に晒される。
そんなゆっくりできない状態の中、ただ一人ありすだけが宙を見つめ平静を保っていた。
「ゆふふ...おにいさんのいったとおりになったわね」
「ありす? 」
「まりさ、ありすはもとかいゆっくりだっだのよ。
そのかいぬしだったにんげんさんが、むかしおもしろいことをいっていたわ」
「ゆ? 」
「じぶんがたゆんに、たくさんゆっくりできないことをしたら
じぶんじしんもたくさんゆっくりできなくなるし
はんたいにたくさんゆっくりできることをしたら
じぶんじしんもたくさんゆっくりさせてもらえるって」
「ありすはなにをいってるの? 」
「ねえまりさ。わたしたちはいままでいきるためといって
たくさんたくさんなかまをころしたよね?
そんなわたしたちが、いまさらじゆうになって
しあわせにくらせるとほんとうにおもったの? 」
「ゆ...」
「まりさにはわるいけど、ありすはすこしほっとしているわ。
やっとみんなにあやまりにいけそうだもの...ゆるしてはもらえないでしょうけど」
ケースを取り巻いていた人々いつのまにかいなくなり、緊張感と静寂が辺りを包む。
仕切の向こうでは司会者が犬の横にかがみ込みその首に触れていたが、立ち上がると会場を一通り見渡して口を開いた。
「それではこれから特別試合を始めたいと思います。
いつもはカウントダウンから始めるところですが
対戦相手がもう待ちきれないようですので、今回は一気にいきましょう! 」
いつもとは比べものにならない速度で仕切が下がり、瞬く間にまりさ達と犬とを隔てる物は無くなった。
「行け! 」
その言葉を合図に犬達は一斉にまりさ達に向かってきた。
混乱し逃げ惑うゆっくり達を、押さえつけると鋭い牙を突き刺す。
牙が体を貫く痛みに悶えるゆっくりを咥えたまま犬が大きく体を振ると、ドン!と鈍い音がして壁に餡の花が咲いた。
もう一頭の犬は側にいたれいむのおりぽんを髪ごとちぎり取り、それをれいむの目の前まで持ってくると
前足でおりぽんを押さえながら口を使って破いていく。
絶望感に泣きながら体当たりしてきたれいむを、犬は口で受け止め囓り取った。
れいむは、大きな傷口を晒した状態で仰向けに倒れる。
「ゆ...ぐ...」
うめき声を上げ痙攣するれいむの姿を見たまりさの中で何かが蠢く。
『れいむは...れいむはおまえをぜったいゆるさない』
『おまえのせいでおさが...おとうさんがえいえんにゆっくりしちゃったんだ。おとうさんをかえせ! 』
『なんでおまえがいきのびてなんでありすがしぬんだ。うらんでやる』
封じていたはずのそれはまりさの記憶の底から這い上がると、その心を黒く染め始める。
---そして
『なかまをたくさんころしたゆっくりが、ほんとうにじゆうになってしあわせにくらせるとおもったの? 』
先ほどのありすの言葉が脳裏にはっきりとよみがえった瞬間、まりさは絶叫した。
「う...う、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「おとうしゃん? 」
父の絶叫に驚いたおちびちゃんの一人が父まりさに不安げに話しかけるが
まりさはおちびちゃん達を突き飛ばすと何かを振り払うようにひた走る。
まりさはわるくない! れいむが、おちびちゃんがおなかがすいたっていうから。
なかまをころさないとまりさをころすってめいれいされたから。
だれだってしにたくない! ゆっくりしたい! だからまりさみんなをがんばってころしたのに。
しにたくない! たすけて! ゆっくりさせて!
もう自分が何を叫んでいるのか分からないまま、めちゃくちゃな勢いで迷走するまりさは
何かにぶつかり勢いよく跳ね返された。
「がはっ...! 」
目の前に突如現れたガラスの壁に体当たりをしながらまりさは声の限り叫び続ける。
「たすけて! まりさはかったんだぜ! たすけて! 」
そんなまりさの後ろから忍び寄った犬がその頭を飲み込み持ち上げた。
まりさは唯一自由な下半身をくねらせ必死にもがき続ける。
「あびょびょびょびょ~」
犬は全身を使いまりさをに上下左右に振り回していたが、その下半身がちぎれ壁に新たな花を咲かせる。
熱い!
その感覚を最後にまりさの意識は闇に閉ざされた。
-生きる物の全ての欲と望みを飲み込みその『筺』はこれからも存在し続ける。
そこは『欲望の筺』
(完)
後書き
最後まで読んでいただき有り難うございます。
実はこの作品勢いで書いたまでは良かったのですが、没にしようかどうか迷い
ぬえ行きしようかとも思ったんですが、思い切ってこちらに上げました。
(まずいようでしたら直ぐに削除させていただきます)
最近色々なSS書き手関連のサイトを巡って少しずつ勉強をさせていただいておりますが
日々試行錯誤を繰り返してもなかなか自分の目指す形が見えてきません。
「短い言葉で自分の全てを伝えるのが小説の本質」一見優しく感じますが
そこにたどりつくにはとても険しい道のりであることを日々痛感しております。
これからも頑張りますので、忌憚のないご意見を聞かせてください。
よろしくお願いします。
今まで描いた物
nue095.txt 『春の日の午後』
nue102.txt 『俺とれいむの話』
anko1498.txt『願いを叶える神社』
anko1545.txt『きれいになろうね』