ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3735 レイピアお姉さんと愉快な仲間達2
最終更新:
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『レイピアお姉さんと愉快な仲間達2』 16KB
愛で 制裁 ギャグ パロディ 戦闘 飼いゆ 野良ゆ ゲス 都会 現代 二作目。連投です。感想などいただけたら嬉しいです。
愛で 制裁 ギャグ パロディ 戦闘 飼いゆ 野良ゆ ゲス 都会 現代 二作目。連投です。感想などいただけたら嬉しいです。
*注意事項
基本愛で。虐待成分薄めです。ある超有名キャラが登場します。
D.O氏作『ワンス・アポンナ・タイム・イン・ニジウラシティ』の登場人物、設定などを使わせていただいています。
D.O氏に多大な感謝を。
D.O氏作『ワンス・アポンナ・タイム・イン・ニジウラシティ』の登場人物、設定などを使わせていただいています。
D.O氏に多大な感謝を。
一日目12:30
「おきゃーしゃん! あしょこにへんにゃゆっくりがいりゅよ!」
「ゆ? ……ああ、あれはもともとみょんだったんだよ。あたまがゆっくりしすぎちゃったからあんなかっこうしてるんだよ」
「「「しょーなにょ? おお、あわりぇあわりぇ!」」」
「おきゃーしゃん! あしょこにへんにゃゆっくりがいりゅよ!」
「ゆ? ……ああ、あれはもともとみょんだったんだよ。あたまがゆっくりしすぎちゃったからあんなかっこうしてるんだよ」
「「「しょーなにょ? おお、あわりぇあわりぇ!」」」
ビキビキとみょんのこめかみに青筋が走る。
「……(こいつら今すぐ蜂さんの巣にしてやりたいみょん……。けどだめだみょん。お姉さんに言われてるみょん)」
「……(こいつら今すぐ蜂さんの巣にしてやりたいみょん……。けどだめだみょん。お姉さんに言われてるみょん)」
一日目17:00
「おちびちゃん! れみりゃがおきるまえにゆっくりしないでおうちにかえろーね!」
「「「ゆー!」」」
「「「ゆー!」」」
「ゆ? なんであいちゅはれみりゃがくるのにまだかえりゃないの? ばかにゃの?」
「ゆ? ……ああ、あのだんごむしさんみたいなゆっくりのこと? あんなくずのかんがえてることなんてわかんないよ!」
ビキィッ!
「……みょ……(お姉さんの作ってくれた鎧がダンゴムシ? そんなに地獄に行きたいみょん?)」
みょんが側に立てかけられたレイピアに舌を伸ばそうとした、その瞬間だった。
「みっともねー真似はよせみょん」
「ゆ? ……ああ、あのだんごむしさんみたいなゆっくりのこと? あんなくずのかんがえてることなんてわかんないよ!」
ビキィッ!
「……みょ……(お姉さんの作ってくれた鎧がダンゴムシ? そんなに地獄に行きたいみょん?)」
みょんが側に立てかけられたレイピアに舌を伸ばそうとした、その瞬間だった。
「みっともねー真似はよせみょん」
声が聞こえた方を向くと、そこいたのは間接的に舌で剣を扱うことを教えてくれた古傷だらけのみょんだった。
「隣いいみょん?」
「……どうぞみょん」
古傷みょんがみょんの隣に座り、ゆっくりとみょんの方に向き直った。
「……あんなバカの言うこと気にするこた無いみょん。あいつら、ただ自分たちと違うからバカにしてるだけだみょん」
「……でも、やっぱり腹が立つんだみょん」
「……どうぞみょん」
古傷みょんがみょんの隣に座り、ゆっくりとみょんの方に向き直った。
「……あんなバカの言うこと気にするこた無いみょん。あいつら、ただ自分たちと違うからバカにしてるだけだみょん」
「……でも、やっぱり腹が立つんだみょん」
「まあ、気持ちはわかるみょん。……ところで、めーりんって知ってるみょん?」
古傷みょんに訊かれ、みょんはブリーダーに教わった知識を思い浮かべた。
「お昼寝が大好きで、『じゃおん』としかしゃべれないけど、力持ちで優しい……じゃなかったみょんか?」
「そうだみょん。でも実はみょん達もめーりんと普通にお話しすることが出来るみょん。でも『じゃおん』としかしゃべれないと思い込んでいる通常種の殆どはお話しする事が出来ないみょん。だからめーりんたちはそんなバカなゆっくりに『くずめーりん』って言われていじめられることが多いみょん。でもめーりんたちは滅多に怒ろうとはしないみょん。何でだと思うみょん?」
古傷みょんに訊かれ、みょんはブリーダーに教わった知識を思い浮かべた。
「お昼寝が大好きで、『じゃおん』としかしゃべれないけど、力持ちで優しい……じゃなかったみょんか?」
「そうだみょん。でも実はみょん達もめーりんと普通にお話しすることが出来るみょん。でも『じゃおん』としかしゃべれないと思い込んでいる通常種の殆どはお話しする事が出来ないみょん。だからめーりんたちはそんなバカなゆっくりに『くずめーりん』って言われていじめられることが多いみょん。でもめーりんたちは滅多に怒ろうとはしないみょん。何でだと思うみょん?」
「みょ……?」
「『自分たちはクズじゃない』ってよく知ってるからだみょん。
他の誰が信じなくても、自分がそれを信じてれば何言われたって気にもならないし、逆に言ってる方が馬鹿に見えてくるみょん。だから気にすることないみょん。その鎧のかっこよさが解らないあいつ等が馬鹿なんだみょん」
他の誰が信じなくても、自分がそれを信じてれば何言われたって気にもならないし、逆に言ってる方が馬鹿に見えてくるみょん。だから気にすることないみょん。その鎧のかっこよさが解らないあいつ等が馬鹿なんだみょん」
「みょ、みょん……」
「ま、しっかり考えろみょん。……お姉さんにはみょんがいたことは秘密だみょん。これ以上借りを作ると困るみょん」
それだけ言うと、古傷みょんは向かい側の裏道へと入っていった。
「おーい、みょん。今日はもう良いわよ……って、さっきまで誰かいた?」
みょんは咄嗟に首を横に振り、家の中へと入っていった。
「ま、しっかり考えろみょん。……お姉さんにはみょんがいたことは秘密だみょん。これ以上借りを作ると困るみょん」
それだけ言うと、古傷みょんは向かい側の裏道へと入っていった。
「おーい、みょん。今日はもう良いわよ……って、さっきまで誰かいた?」
みょんは咄嗟に首を横に振り、家の中へと入っていった。
「どうしたの? 食欲無いみたいだったけど、大丈夫?」
「こぼね~?」
「だいじょうぶだみょん。……お休みみょん」
寝床のクッションの中で、みょんはひたすら古傷みょんの言葉について考えていた。
「こぼね~?」
「だいじょうぶだみょん。……お休みみょん」
寝床のクッションの中で、みょんはひたすら古傷みょんの言葉について考えていた。
「みょんは騎士……? 本当に騎士って言えるみょん?
……みょんはゆゆこさまも、おねーさんも、この家も大切だみょん。みょんは守れるみょん?」
……みょんはゆゆこさまも、おねーさんも、この家も大切だみょん。みょんは守れるみょん?」
『他の誰が信じなくても、自分が『そうなんだ』って信じれば何言われたって気にもならないし、逆に言ってる方が馬鹿に見えてくるみょん』
古傷みょんの言葉がみょんの頭の中に浮かび上がる。
「……そうだみょん。こんな簡単なことで悩むなんて、みょんが馬鹿だったみょん。
みょんは騎士だみょん。守れるかどうかじゃないみょん。
騎士は大切な物を命を賭けて守るんだみょん。」
「……そうだみょん。こんな簡単なことで悩むなんて、みょんが馬鹿だったみょん。
みょんは騎士だみょん。守れるかどうかじゃないみょん。
騎士は大切な物を命を賭けて守るんだみょん。」
このとき、みょんの中で何かが変わった。
二日目9:00
そこにいたのは、もはや昨日と同じゆっくりではなかった。
苦労と努力の末に壁を一つ破った、本物の騎士だった。
「ゆゆ! きょうもまたあのばかがいるよ! ばかはゆっくりしんでね! ばーかばーか!」
「「「ばーきゃ、ばーきゃ!」」」
苦労と努力の末に壁を一つ破った、本物の騎士だった。
「ゆゆ! きょうもまたあのばかがいるよ! ばかはゆっくりしんでね! ばーかばーか!」
「「「ばーきゃ、ばーきゃ!」」」
野良のゆっくり達がみょんに侮蔑の言葉を投げかけるが、みょんはそちらをじっ、と見ただけだった。
「……(確かに、なんかこいつ等の方が馬鹿みたいに見えてきたみょん)」
「……(確かに、なんかこいつ等の方が馬鹿みたいに見えてきたみょん)」
二日目12:00
「みょ~ん、アイス食べる?」
「いただきますみょん。イチゴがいいですみょん」
「いただきますみょん。イチゴがいいですみょん」
家の中にみょんが入ろうとしたが、そこに招かれざる饅頭が五つほど入り込んだ。
「ゆゆ! くそにんげんはとっととあm」
「ここをまりさとれいむのゆっくりぷr」
「「「あまあまよこちt」」」
しゅしゅしゅしゅしゅ!
最後まで言い終わることなく、五匹はみょんの連続刺突によって絶命した。中枢に空いた穴から少しだけ餡子が流れ出た。
「おー、すっごーい。ぱちぱちぱち……」
「みょ、おねーさんには敵いませんみょん」
「ここをまりさとれいむのゆっくりぷr」
「「「あまあまよこちt」」」
しゅしゅしゅしゅしゅ!
最後まで言い終わることなく、五匹はみょんの連続刺突によって絶命した。中枢に空いた穴から少しだけ餡子が流れ出た。
「おー、すっごーい。ぱちぱちぱち……」
「みょ、おねーさんには敵いませんみょん」
顔にちょっとだけ付いた返り餡を拭ってやると、みょんは嬉しそうに笑って皿の上のアイスを食べ始めた。
三日目9:00
今日はお姉さんはお出かけである。
今日はお姉さんはお出かけである。
「今晩プレゼントがあるの。期待しといてね」とお姉さんに言われて、みょんは少しだけ夜が来るのを楽しみにしていた。
そんな時だった。
「……ゆゆ、あいつなのぜ? れいむとまりさとおちびちゃんをころしたのは」
「そうなんだねー。おうちに入り込んだところをころされちゃったんだねー。わかってねー」
「そうなんだねー。おうちに入り込んだところをころされちゃったんだねー。わかってねー」
昨日古傷みょんが入っていった向かい側の裏道で、まりさとちぇんが会話していた。
わかるとは思うが、この二人まごう事なきゲスである。
わかるとは思うが、この二人まごう事なきゲスである。
「みんな、まりさがなんとかしてみょんにおぼうしをぬがせるから、みょんがおぼうしをとったらいしをなげてね!」
『ゆっくりりかいしたよ!』
裏道の中から、二十ほどのゆっくりの声が響いた。
「馬鹿らしいみょん」
みょんがため息をつくと、さっきのまりさがぼてぼてとこちらに跳ねてきた。
「ゆぷぷ! なにかぶってるの? そんなおぼうしかぶっててはずかしくないの? ばかなの?」
「……(うっぜぇみょん)」
『ゆっくりりかいしたよ!』
裏道の中から、二十ほどのゆっくりの声が響いた。
「馬鹿らしいみょん」
みょんがため息をつくと、さっきのまりさがぼてぼてとこちらに跳ねてきた。
「ゆぷぷ! なにかぶってるの? そんなおぼうしかぶっててはずかしくないの? ばかなの?」
「……(うっぜぇみょん)」
みょんが何の反応も返さないことにまりさが不満げな表情になるが、すぐに気を取り直してふたたびみょんを罵倒し始める。
「おい、なんとかいえこのだんごむし!」
「……(いもむしに言われたかねーみょん)」
「まりさをむしするとはいいどきょうだね! いまのうちにあやまればゆるしてあげなくもないよ? ゆぷぷ!」
「……(そりゃこっちのセリフだみょん)」
「なんでへんじしないの? ばかなの? まりさのことば、りかいできる?」
「……(理解できることを今ほど後悔したことはね―みょん)」
「おい、なんとかいえこのだんごむし!」
「……(いもむしに言われたかねーみょん)」
「まりさをむしするとはいいどきょうだね! いまのうちにあやまればゆるしてあげなくもないよ? ゆぷぷ!」
「……(そりゃこっちのセリフだみょん)」
「なんでへんじしないの? ばかなの? まりさのことば、りかいできる?」
「……(理解できることを今ほど後悔したことはね―みょん)」
そのまま五分ほど無視され続けたところで、ついにまりさの堪忍袋の緒が切れた。
「ゆぎいいいいいぃぃぃぃ! ぶじずるなあああああっ!」
「ゆぎいいいいいぃぃぃぃ! ぶじずるなあああああっ!」
愚かなことに自分の言ったことも忘れ、高々と飛び上がってみょんを潰そうとする。
「馬鹿らしいみょん」
みょんは慌てず騒がず左にひょいとずれ、まりさの踏みつけを躱した。
「馬鹿らしいみょん」
みょんは慌てず騒がず左にひょいとずれ、まりさの踏みつけを躱した。
どちゃっ!
まりさが地面と熱烈なキスを交わす。
「~~~~ッ!!」
声にならない悲鳴を上げながらのたうち回るまりさに向けて、みょんがレイピアを振り上げた。
「むきゅきゅ、そこまでよ!」
裏道から何とも不快な声が響き、薄汚れたぱちゅりーが姿を現した。
するとまりさが何かを喚きながらぱちゅりーの方へと跳ねていく。
「いままりさをころそうとしたわね! 殺ゆん未遂はせいっさいっよ!」
『せいっさいっ! せいっさいっ!』
「~~~~ッ!!」
声にならない悲鳴を上げながらのたうち回るまりさに向けて、みょんがレイピアを振り上げた。
「むきゅきゅ、そこまでよ!」
裏道から何とも不快な声が響き、薄汚れたぱちゅりーが姿を現した。
するとまりさが何かを喚きながらぱちゅりーの方へと跳ねていく。
「いままりさをころそうとしたわね! 殺ゆん未遂はせいっさいっよ!」
『せいっさいっ! せいっさいっ!』
他のゆっくり達もぱちゅりーの言葉に賛同する。
みょんの表情が曇った。
まりさはリンチのための口実を作るために、みょんに返り討ちにされるためにこいつ等に煽り立てられていたのだ。
(……まずいみょん。向こうにみょんを制裁する理由を作られたみょん)
みょんの表情が曇った。
まりさはリンチのための口実を作るために、みょんに返り討ちにされるためにこいつ等に煽り立てられていたのだ。
(……まずいみょん。向こうにみょんを制裁する理由を作られたみょん)
それに気付いたときには既に遅く、十数匹のゆっくり達が枝やフォークなどの尖った物を咥えてこちらににじり寄って来ていた。
「みょ……それ以上来るなら、遠慮無く斬らせて貰うみょん!」
ついに真正面から闘う覚悟を決めたみょんが、レイピアで先頭にいたちぇんを指す。
「げらげらげら、そんなほそいえだでちぇんたちをきるとかありえないんだねーわかれよ……ゆ゛っ!」
レイピアが一撃でちぇんの中枢チョコを貫き、ちぇんの生命活動を停止させた。
「ゆ? ちぇん、いったいどうしゆ゛げっ!」
「い、いったいなにをしゆ゛ぎゃっ!」
そのまま素早く二連続で突きを繰り出し、瞬く間に三人のゆっくりを屠った。
「げらげらげら、そんなほそいえだでちぇんたちをきるとかありえないんだねーわかれよ……ゆ゛っ!」
レイピアが一撃でちぇんの中枢チョコを貫き、ちぇんの生命活動を停止させた。
「ゆ? ちぇん、いったいどうしゆ゛げっ!」
「い、いったいなにをしゆ゛ぎゃっ!」
そのまま素早く二連続で突きを繰り出し、瞬く間に三人のゆっくりを屠った。
「ゆっくりしないでしねえぇぇっ!」
「んほおおおおおおぉぉぉっ!」
「んほおおおおおおぉぉぉっ!」
飛びかかってきたありすの両目を横一文字に切り裂き、枝で武装していたれいむを蜂の巣にした。
「ゆっくりいしをなげるよ! ゆーっ!」
「ゆっくりいしをなげるよ! ゆーっ!」
三匹ほどが石を吐き出してくるが、全て兜にぶつかって弾かれた。
「どぼじであだらないいのおおおおおおぉ!??」
「よく狙って撃たないからだみょん。顔を狙えみょん。まあ狙っても盾があるけどみょん」
「どぼじであだらないいのおおおおおおぉ!??」
「よく狙って撃たないからだみょん。顔を狙えみょん。まあ狙っても盾があるけどみょん」
「むっきゅっきゅ、全くね……げふっ、げふっ」
背後から突然聞こえてきた声に、みょんが慌てて振り返る。
「むきゅ……。安心して。げふ、ぱちぇはまりさファミリーの一人よ…げふっ、げふぅ!」
そこにいたのは、体中に醜い傷を負ったぱちゅりーだった。
カラフルなビー玉を飴玉のように舌で弄びつつ、じっとゲスゆっくり達を見ている。
背後から突然聞こえてきた声に、みょんが慌てて振り返る。
「むきゅ……。安心して。げふ、ぱちぇはまりさファミリーの一人よ…げふっ、げふぅ!」
そこにいたのは、体中に醜い傷を負ったぱちゅりーだった。
カラフルなビー玉を飴玉のように舌で弄びつつ、じっとゲスゆっくり達を見ている。
「……ときどきお水さんを汲みに来るゆっくりの仲間みょん?」
見たことのないゆっくりを前に、警戒を解かずにみょんが聞いた。
見たことのないゆっくりを前に、警戒を解かずにみょんが聞いた。
「ええ、そうよ。……あなたたち、ここの人間さんにぱちぇたちはお世話になってるの。だから……」
「うるさいのぜっ! おまえもせいっさいっしてやるのぜっ!」
さっき地面に顔面から落下したまりさが再びこちらに向かってくる。
「むっきゅっきゅ……飛んで火に入る夏の虫ね。……げふぅっ!」
ぱちゅりーが一際大きな咳をして、ビー玉をまりさの顔面に向かって飛ばした。
さっき地面に顔面から落下したまりさが再びこちらに向かってくる。
「むっきゅっきゅ……飛んで火に入る夏の虫ね。……げふぅっ!」
ぱちゅりーが一際大きな咳をして、ビー玉をまりさの顔面に向かって飛ばした。
ぼしゅっ!
「ゆぎっ!?」
ばしっ!
「むぎゃ!?」
「ゆぎっ!?」
ばしっ!
「むぎゃ!?」
ビー玉はまりさの顔面を貫通し、そのままゲスぱちゅりーの中枢餡に深く深くめり込んだ。
「む゛、む゛ぎゃぎゃぎゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃっきゃ」
狂ったぱちゅりーがケタケタと笑い声を上げる。
「すげえみょん。ぱちゅりーが敵じゃなくて良かったみょん」
「光栄ね……げふ、げふ」
そこから後は一方的だった。
みょんのレイピアが動揺するゆっくり達を穴だらけにし、ぱちゅりーの吐き出すビー玉が逃げようとするゆっくりの半分ほどを撃ち抜いた。
「……何これ?」
家に帰ってきたお姉さんが見た物は、二十数匹ほどのゆっくりの残骸と、それを道の片側に寄せるみょんと見知らぬぱちゅりーの姿だった。
「光栄ね……げふ、げふ」
そこから後は一方的だった。
みょんのレイピアが動揺するゆっくり達を穴だらけにし、ぱちゅりーの吐き出すビー玉が逃げようとするゆっくりの半分ほどを撃ち抜いた。
「……何これ?」
家に帰ってきたお姉さんが見た物は、二十数匹ほどのゆっくりの残骸と、それを道の片側に寄せるみょんと見知らぬぱちゅりーの姿だった。
「……で、そこのぱちゅりーと一緒にゲス共を撃退したと。最初のまりさを無視したのは偉かったわね、みょん。それにぱちゅりーも、ありがとう。あなたたちには助けられてばっかね」
とりあえず残骸を洗い流した後、庭で事情を聞いたお姉さんが餡やクリームやチョコに塗れた二匹の頭を撫でる。
とりあえず残骸を洗い流した後、庭で事情を聞いたお姉さんが餡やクリームやチョコに塗れた二匹の頭を撫でる。
ちなみにゆゆこだが、大立ち回りが繰り広げられている中でお昼寝中だったらしい。
「こーぼね」
「ゆっくりしていってね。……むきゅ? あなた、たしか前に市場に来てたわよね?」
庭に降りて挨拶したゆゆこを恐れる素振りを見せずにぱちゅりーが言った。
「市場?」
私がぱちゅりーに聞くと、ぱちゅりーはゴホゴホと咳き込みながら答えてくれた。
「おちびちゃんを生ごみと引き替えに貰ったり……げふっ! それを捕食種にお花さんやあまあまと交換して貰うのよ」
ゆん身売買!? と驚いたが、慢性的な食糧不足のくせに子供を作りすぎて餓死したりするのがゆっくりだ。いらない子供を売って食料を貰おうとするのも、考えてみれば当然の流れなのだろう。
「ほんとにあんた達も大変ねぇ……ん? ひょっとして、小麦粉やら砂糖やらも売ったりするの? 前にねだられたんだけど」
「むきゅ!? ど、どうしてそれを……げふ、げふげふげふうっ!」
「こーぼね」
「ゆっくりしていってね。……むきゅ? あなた、たしか前に市場に来てたわよね?」
庭に降りて挨拶したゆゆこを恐れる素振りを見せずにぱちゅりーが言った。
「市場?」
私がぱちゅりーに聞くと、ぱちゅりーはゴホゴホと咳き込みながら答えてくれた。
「おちびちゃんを生ごみと引き替えに貰ったり……げふっ! それを捕食種にお花さんやあまあまと交換して貰うのよ」
ゆん身売買!? と驚いたが、慢性的な食糧不足のくせに子供を作りすぎて餓死したりするのがゆっくりだ。いらない子供を売って食料を貰おうとするのも、考えてみれば当然の流れなのだろう。
「ほんとにあんた達も大変ねぇ……ん? ひょっとして、小麦粉やら砂糖やらも売ったりするの? 前にねだられたんだけど」
「むきゅ!? ど、どうしてそれを……げふ、げふげふげふうっ!」
一般人には余り知られていないが、砂糖や小麦粉はゆっくりにとって麻薬である。
小麦粉は摂取し続けると身体の芯まで皮だけになって死亡し、砂糖を摂取し続けると甘い物しか食べられなくなり餓死する。
小麦粉は摂取し続けると身体の芯まで皮だけになって死亡し、砂糖を摂取し続けると甘い物しか食べられなくなり餓死する。
え? 何故私が知ってるか? 虐殺お姉さんですから。
「ま、野良ゆっくりは明日命があるかも怪しいもんだしねえ。目先の快楽を味わって楽に死にたいってのも多いんでしょうねぇ」
「むきゅ、そ、そうなのよ! 需要があるから商売が成り立つのよ!」
ぱちゅりーが慌てて弁解する。
「むきゅ、そ、そうなのよ! 需要があるから商売が成り立つのよ!」
ぱちゅりーが慌てて弁解する。
「ま、買う方も買う方で理解して買ってるんなら別に良いんじゃない?」
「む、むきゅ、そうよね……げふ、げふっ!」
「む、むきゅ、そうよね……げふ、げふっ!」
「そんなことよりおねーさん、お土産って何なんですみょん?」
話題を転換しようと、みょんがお姉さんに話を振った。
「お、よくぞ聞いてくれました! ……これよ!」
そう言って、持っていた紙袋の中から飾り気のない箱を取り出す。
「げふ、げふ……箱さん?」
「中身は何ですみょん?」
お姉さんがにやりと笑い、中から銀色の板のような物を取り出した。
話題を転換しようと、みょんがお姉さんに話を振った。
「お、よくぞ聞いてくれました! ……これよ!」
そう言って、持っていた紙袋の中から飾り気のない箱を取り出す。
「げふ、げふ……箱さん?」
「中身は何ですみょん?」
お姉さんがにやりと笑い、中から銀色の板のような物を取り出した。
上から見ると丁度アイスの棒のような形で、大きさは勉強机ぐらい。
両側に丸い大きな板が取り付けられ、大きな虫眼鏡が二つ突き出ているような形になっている。
また真ん中の板は縁が少し高くなっていて、底部にはゴムのような素材が張られている。
「げふ、げふっ……何これ」
「これ何ですみょん?」
「ふふふ、これはね……」
お姉さんがこれを手に入れた時の話をし始めた。
両側に丸い大きな板が取り付けられ、大きな虫眼鏡が二つ突き出ているような形になっている。
また真ん中の板は縁が少し高くなっていて、底部にはゴムのような素材が張られている。
「げふ、げふっ……何これ」
「これ何ですみょん?」
「ふふふ、これはね……」
お姉さんがこれを手に入れた時の話をし始めた。
時間は今日の朝9時頃に遡る。
お姉さんの家から徒歩で二十分ほどの距離にその店はある。
BAR『ゆらないか』虐待派の人間の溜まり場で、ゆっくり料理も出してくれる。店名は『ゆっくり』と『殺らないか』をかけているそうだ。が、別にゆっくりを客の目の前で虐待したり料理したりする訳ではないため、普通の一般人にも人気が高い。
BAR『ゆらないか』虐待派の人間の溜まり場で、ゆっくり料理も出してくれる。店名は『ゆっくり』と『殺らないか』をかけているそうだ。が、別にゆっくりを客の目の前で虐待したり料理したりする訳ではないため、普通の一般人にも人気が高い。
チリリン……
小さすぎず大きすぎずの音量でドアベルが鳴り、お姉さんがガランとした店の中に入り込んだ。
「やっほー、マスター。元気してた?」
「レイピアお姉さんじゃないか。俺はいつでもビンビンに元気だよ」
「おや、お姉さんじゃないか。ゆゆことみょんは元気かい?」
『レイピアお姉さん』とは、私につけられた愛称である。自分で言うのも何だが結構有名だ。
レイピアなどの『刺す武器』はゆっくりを虐殺するのには向いていない。
ゆっくりは中枢を刺されない限り、木の枝を十本刺しても生きている程刺し傷に強い。
そのため私のような武器を使うお姉さんは珍しいのだ。
そしてこのがっしりした体つきの人はここのマスター。通称ハンマー鬼威惨。ガチホモで有名な私の虐殺仲間である。
「やっほー、マスター。元気してた?」
「レイピアお姉さんじゃないか。俺はいつでもビンビンに元気だよ」
「おや、お姉さんじゃないか。ゆゆことみょんは元気かい?」
『レイピアお姉さん』とは、私につけられた愛称である。自分で言うのも何だが結構有名だ。
レイピアなどの『刺す武器』はゆっくりを虐殺するのには向いていない。
ゆっくりは中枢を刺されない限り、木の枝を十本刺しても生きている程刺し傷に強い。
そのため私のような武器を使うお姉さんは珍しいのだ。
そしてこのがっしりした体つきの人はここのマスター。通称ハンマー鬼威惨。ガチホモで有名な私の虐殺仲間である。
隣にいるのはゆうぎちゃん。お兄さんの飼いゆっくりで、店員兼虐殺パートナー。背は私とほぼ同じ。体格はむしろ私より良い。
昔は野生だったらしいがマスターのハンマーさばきに惚れ込んで飼いゆっくりにしてもらったらしい。
昔は野生だったらしいがマスターのハンマーさばきに惚れ込んで飼いゆっくりにしてもらったらしい。
「お酒……は昼だしやめとくかい?」
「うん。とりあえず餡子ヨーグルト頂戴」
OK、と言ってマスターが加工所産の餡子を取り出しガラスの器に盛ったヨーグルトの上に乗せ、カウンターに置く。
この店では、ゆっくり料理は基本的に加工されたゆっくりを使う。愛で派や一般客への配慮だ。
「うん。とりあえず餡子ヨーグルト頂戴」
OK、と言ってマスターが加工所産の餡子を取り出しガラスの器に盛ったヨーグルトの上に乗せ、カウンターに置く。
この店では、ゆっくり料理は基本的に加工されたゆっくりを使う。愛で派や一般客への配慮だ。
「はい、どうぞ。……で、こんな時間に来るなんて珍しいね。待ち合わせかい?」
「うん。盆ちゃんと」
「うん。盆ちゃんと」
餡子ヨーグルトを食べながらそう答えると、店のドアがバァン! と勢いよく開けられた。
「ご機嫌ようっ! 最近ドゥー?」
そういって片足で滑るように入ってきた長身の男は、私のもう一人の虐殺仲間、白鳥盆暮、通称盆ちゃんである。
そういって片足で滑るように入ってきた長身の男は、私のもう一人の虐殺仲間、白鳥盆暮、通称盆ちゃんである。
彼は元射撃の金メダリストで、今は引退してゆ虐を楽しんでいる。得物はウィンチェスターM70(※)。盆ちゃんはちゃんと免許を持っているから触法行為ではない。
「お姉さん、お久しぶりねぃっ! あ、マスター、あちしいつもの!」
「お姉さん、お久しぶりねぃっ! あ、マスター、あちしいつもの!」
マスターがはいはい、と苦笑いとして、手早くパフェを作ってゆうぎに冷蔵庫から持ってこさせたタコ肉をトッピングする。
「はい、『タコパフェ』お待ち」
「ひゃっはー! タコパだァー!」
一心不乱にタコ入りのパフェを食べる盆ちゃんを、お姉さんとマスターが呆れたような顔で見つめていた。
「で、こんな時間に待ち合わせしたのはなんでだい?」
「お姉さんに渡したい物があったのよう」
そういって盆ちゃんが手にしていた紙袋から飾り気のない真っ白な箱を取り出した。
そして中から板の組み合わさったような物体を取り出す。
「はい、『タコパフェ』お待ち」
「ひゃっはー! タコパだァー!」
一心不乱にタコ入りのパフェを食べる盆ちゃんを、お姉さんとマスターが呆れたような顔で見つめていた。
「で、こんな時間に待ち合わせしたのはなんでだい?」
「お姉さんに渡したい物があったのよう」
そういって盆ちゃんが手にしていた紙袋から飾り気のない真っ白な箱を取り出した。
そして中から板の組み合わさったような物体を取り出す。
「なんだい、そりゃ?」
「がーはっはっは! これは『ばたふらい』って言うのよーう! 一言で言うなら空飛ぶすぃーよう!」
「へえぇ……。箒型のは見たことあるけど、こんな形状のは珍しいな。なんで他のゆっくりショップじゃ見ないんだ?」
「これはその箒型すぃーをヒントにして胴なしゆっくり用に開発されたらしいんだけどぅ~~。間違って危険な場所や他の家の敷地に行きかねないって事で開発は中止になったのよ~う。これは加工所の職員やってるダチから貰ったのよう」
「がーはっはっは! これは『ばたふらい』って言うのよーう! 一言で言うなら空飛ぶすぃーよう!」
「へえぇ……。箒型のは見たことあるけど、こんな形状のは珍しいな。なんで他のゆっくりショップじゃ見ないんだ?」
「これはその箒型すぃーをヒントにして胴なしゆっくり用に開発されたらしいんだけどぅ~~。間違って危険な場所や他の家の敷地に行きかねないって事で開発は中止になったのよ~う。これは加工所の職員やってるダチから貰ったのよう」
「で、それをうちのみょんのために譲って貰おうって訳」
「え? 危険なんじゃないの?」
マスターがぽかんとした表情になるが、私はそれに笑いながら答えた。
「盆ちゃんの友達によるとね、実験して落っこちたのはろくに練習をしてないゆっくりだけだったんだって。うちのみょんなら大丈夫よ。布団の上ででも練習させればいいし。」
「ふうん……自信満々だねぇ」
「それに、みょんは持久力はあってもスピードは遅いからね。元々はそれを補うために盆ちゃんにすぃーを頼んだのよ。まさか飛行用のものがあるとは思ってなかったけどね」
「え? 危険なんじゃないの?」
マスターがぽかんとした表情になるが、私はそれに笑いながら答えた。
「盆ちゃんの友達によるとね、実験して落っこちたのはろくに練習をしてないゆっくりだけだったんだって。うちのみょんなら大丈夫よ。布団の上ででも練習させればいいし。」
「ふうん……自信満々だねぇ」
「それに、みょんは持久力はあってもスピードは遅いからね。元々はそれを補うために盆ちゃんにすぃーを頼んだのよ。まさか飛行用のものがあるとは思ってなかったけどね」
マスターは納得したような表情を浮かべた。
「……そういえば聞いてくれよ、そろそろこの店を改築しようと思ってるんだ」
「へぇ、拡大したりするの?」
「うん、それでさ、従業員にもう少し胴付きゆっくりを雇おうと思うんだ」
「胴付きをぉ? 何処に住まわせるのよーう? マスターの家は狭いアパートでしょう?」
「へぇ、拡大したりするの?」
「うん、それでさ、従業員にもう少し胴付きゆっくりを雇おうと思うんだ」
「胴付きをぉ? 何処に住まわせるのよーう? マスターの家は狭いアパートでしょう?」
「うん、そこが悩みの種なんだ……」
そのままだらだらと雑談が始まり、結局お姉さんが帰ってきたのは午後三時頃だった。
「……という訳よ!」
「みょ……これで、みょんもお空を飛べるんですかみょん?」
「人間さんって、凄い物を作るのね……げふげふっ!」
「人間さんって、凄い物を作るのね……げふげふっ!」
「ということで、これから特訓よ! 飛べるようになりたいかーあ!」
「みょーん!」
「みょーん!」
「むきゅ……お邪魔しちゃ悪いし、ぱちぇはもうおいとまするわ。げふげふ」
その後ぱちゅりーに喉飴をあげてお見送りし、私とみょんの猛特訓の日々が再び始まることになった。
その後ぱちゅりーに喉飴をあげてお見送りし、私とみょんの猛特訓の日々が再び始まることになった。
(※)ウィンチェスターM70:昔ウィンチェスター社が開発した狩猟用・狙撃用ライフル。
大量生産を始めた1964年以降の物は品質がガタ落ちしているが、盆ちゃんの物はそれ以前に作られた高品質な物である。
何故そんな物を持ってるかはまた後で説明することになると思います……続けば。
大量生産を始めた1964年以降の物は品質がガタ落ちしているが、盆ちゃんの物はそれ以前に作られた高品質な物である。
何故そんな物を持ってるかはまた後で説明することになると思います……続けば。
ゆゆこが空気でした。存在感をもっと出したいなぁ……。
盆ちゃんとマスター、元ネタはおわかりかと思います。二人とも好きなので出してみました。
餡子ヨーグルトは本当に美味しいそうです。やったこと無いですがw
感想をくださった方々に感謝を。
みょんのリボンを兜飾りのように結ぶ、というのも考えましたが、兜を外す度にいちいち付け替えなくてはならなくなるし、みょん自体そこまで気にしなくなった、という事で無しになりました。
みょんのリボンを兜飾りのように結ぶ、というのも考えましたが、兜を外す度にいちいち付け替えなくてはならなくなるし、みょん自体そこまで気にしなくなった、という事で無しになりました。