ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3754 飢えるか死ぬか
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ankoss
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『飢えるか死ぬか』 18KB
虐待 観察 実験 野良ゆ ゲス 現代 虐待人間 独自設定 うんしー ただゆっくりまりさが死ぬだけの話です。
虐待 観察 実験 野良ゆ ゲス 現代 虐待人間 独自設定 うんしー ただゆっくりまりさが死ぬだけの話です。
- 展開がおかしいのは仕様です。
- 天然あきのゆっくり設定では非ゆっくち症は都市伝説です。おたべなさいは相手がいないと出来ません。
- 直接的な虐待はあまりありません。
天然あき
「ゆぴ~…ゆゆ?」
まりさがアホ面さらけ出した眠りから目覚めて辺りを見回す。
そこは殺風景な部屋だった。
四方の壁はテレビのディスプレイ以外は何もなく、他には何か仕掛けが施されているようなゆっくりが座れるように作られた手を置く場所のない椅子があるだけだった。
「ゆ?ここはどこなんだぜ?まりさはおうちでゆっくりしてたはずなんだぜ!?れいむやおちびちゃんはどこなんだぜ!!」
まりさは狩りを終えておうちで家族と一緒にいた筈だった。
しかしここには誰もいない。
「れいむ!!おちびちゃん!!ゆっくりしないででてくるんだぜ!!」
まりさは叫ぶが返事はない。
その代わりに、
【ようやく目覚めたか】
「ゆ!?だれなんだぜ!!?」
誰かの声が聞こえ、まりさはそれに反応する。
【あー別に俺が誰かなんてどうでもいい。まりさ、お前はこれから死ぬ】
「は?なにふざけたこといってるのぜ!?いいからさっさとれいむとおちびちゃんをかえすんだぜ!!!」
互いに会話をするつもりのない言葉の一方通行。
【お前はここから出られない。食事も出来ない。だから死ぬ】
「いいからさっさとれいむたちをかえすんだぜ!!じゃないとせいっさいするんだぜええええええ!!!」
【飢えて死んでも構わないが優しい俺はせめてもの慈悲に楽に死ねる道具を用意してやった】
「ゆがあ゛あ゛あ゜あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぜいっざいじでやぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
声は互いをまるで無視してぶつけられる。
すると突然停滞した展開に喝を入れるテコ入れのようにディスプレイに映像が映った。
まりさがアホ面さらけ出した眠りから目覚めて辺りを見回す。
そこは殺風景な部屋だった。
四方の壁はテレビのディスプレイ以外は何もなく、他には何か仕掛けが施されているようなゆっくりが座れるように作られた手を置く場所のない椅子があるだけだった。
「ゆ?ここはどこなんだぜ?まりさはおうちでゆっくりしてたはずなんだぜ!?れいむやおちびちゃんはどこなんだぜ!!」
まりさは狩りを終えておうちで家族と一緒にいた筈だった。
しかしここには誰もいない。
「れいむ!!おちびちゃん!!ゆっくりしないででてくるんだぜ!!」
まりさは叫ぶが返事はない。
その代わりに、
【ようやく目覚めたか】
「ゆ!?だれなんだぜ!!?」
誰かの声が聞こえ、まりさはそれに反応する。
【あー別に俺が誰かなんてどうでもいい。まりさ、お前はこれから死ぬ】
「は?なにふざけたこといってるのぜ!?いいからさっさとれいむとおちびちゃんをかえすんだぜ!!!」
互いに会話をするつもりのない言葉の一方通行。
【お前はここから出られない。食事も出来ない。だから死ぬ】
「いいからさっさとれいむたちをかえすんだぜ!!じゃないとせいっさいするんだぜええええええ!!!」
【飢えて死んでも構わないが優しい俺はせめてもの慈悲に楽に死ねる道具を用意してやった】
「ゆがあ゛あ゛あ゜あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぜいっざいじでやぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
声は互いをまるで無視してぶつけられる。
すると突然停滞した展開に喝を入れるテコ入れのようにディスプレイに映像が映った。
「はやくおうちにかえしてね!!あとしゃざいにあまあまももってきてね!すぐでいいよ!!」
「ゆ、れいむ!?」
ディスプレイから放たれた声はどうやらまりさのつがいのれいむのもののようだ。
そして映った映像にもまりさのつがいのれいむが映し出された。
映像に映るれいむはふてぶてしい態度で命令していた。
【お前の部屋にある椅子。それがお前が唯一簡単に死ねる手段だ】
「ゆ?れいむ!ゆっくりしてたんだぜ!!」
聞こえてくる声にまりさは一切反応を示さずに映像のれいむに話し掛ける。
【これからその椅子に座ればどうなるか説明してやる】
「おいじじい!はやくれいむをかえすんだぜ!!!いまならはんごろしでかんべんしてやるんだぜ!!」
互いが互いをまるで相手にしていない状況だが映像の方は変化が起きた。
「ゆ、なにするの!れいむにきだないてでおぞらをとんでるみたいいいいいいいいい!!?」
れいむがむんずと人間の手に掴まれて運ばれて行く。
「れいむになにやってるんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!もぅごっだんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」
まりさはれいむに対する扱いに怒り心頭となるが怒ったところで怖がるのは同じゆっくり位だ。
人間の手は構わずれいむを椅子に置いた。
「ゆ!れいむのきれいなもちはだにさわるなんてとんでもなくゆっくりできないくずだね!!ゆっくりしないでさっさとしんでね!!あとあまあまもってきてね!すぐだよ!!」
れいむは触られた事にご立腹のようだが人間はそれに取り合わない。
【3…2…】
するといきなりカウントダウンが始まった。
「まりざのいうごどをぎげえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」
まりさはそれに反応もせず叫ぶ。
【1…0】
「ゆびゅ!!?」
「ゆへ?」
カウントダウンが0になった瞬間突然れいむの身体に一筋の縦線が刻まれた。
「ゆ…ぁ…?」
れいむは訳が分からず呆けた顔をしている。
「れ…いむ…?」
まりさも茫然自失といった表情で画面を見つめる。
そして、れいむの身体がゆっくりと包丁を入れたスイカのように椅子から落ちて側面を下にして床に転がっていった。おたべなさいでもしない限りはこんな様相で死にはしないだろう。
「ゆ…ゆ…ゆあああああああああああああああああ!!!れいむううううううううううううう!!?」
まりさがれいむの放たれなかった断末魔を代わりに言っているかのように叫ぶ。
まりさには何が起きたかわからない。ただれいむが死んだという事だけは確かだった。
まりさにはわからない事だったがあの椅子には座っていると刃が飛び出て上にあるものを真っ二つにするように出来ているのだ。
【あの椅子に座ったらああなって死ぬ。わかったな?】
「ふざけるなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!れいぶをがえ゛ぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
まりさは叫ぶ。もはや慈悲を与えてやる必要もない。すぐに殺してやる。まりさはそう心に決めていた。
だが、
【お前があの椅子に座って死ぬか飢えて死ぬか好きな方を選ぶといい。それではもう会う事もないだろう】
声と映像はそれだけを告げて一方的に切れたのだった。
「ふざげるなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ででごい!!!まりざざばがぜいっざいじでやぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
まりさが怒り狂い、壁に体当たりをし始める。だが声も映像も何も反応しない。
ディスプレイも役目を終えて沈黙している。
「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ででごい゛い゛い゛い゛い゛い゛ゆっぐりじないでごろじでやるう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
その部屋ではまりさだけが何時までも喧しく叫び続けていた。
「ゆ、れいむ!?」
ディスプレイから放たれた声はどうやらまりさのつがいのれいむのもののようだ。
そして映った映像にもまりさのつがいのれいむが映し出された。
映像に映るれいむはふてぶてしい態度で命令していた。
【お前の部屋にある椅子。それがお前が唯一簡単に死ねる手段だ】
「ゆ?れいむ!ゆっくりしてたんだぜ!!」
聞こえてくる声にまりさは一切反応を示さずに映像のれいむに話し掛ける。
【これからその椅子に座ればどうなるか説明してやる】
「おいじじい!はやくれいむをかえすんだぜ!!!いまならはんごろしでかんべんしてやるんだぜ!!」
互いが互いをまるで相手にしていない状況だが映像の方は変化が起きた。
「ゆ、なにするの!れいむにきだないてでおぞらをとんでるみたいいいいいいいいい!!?」
れいむがむんずと人間の手に掴まれて運ばれて行く。
「れいむになにやってるんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!もぅごっだんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」
まりさはれいむに対する扱いに怒り心頭となるが怒ったところで怖がるのは同じゆっくり位だ。
人間の手は構わずれいむを椅子に置いた。
「ゆ!れいむのきれいなもちはだにさわるなんてとんでもなくゆっくりできないくずだね!!ゆっくりしないでさっさとしんでね!!あとあまあまもってきてね!すぐだよ!!」
れいむは触られた事にご立腹のようだが人間はそれに取り合わない。
【3…2…】
するといきなりカウントダウンが始まった。
「まりざのいうごどをぎげえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」
まりさはそれに反応もせず叫ぶ。
【1…0】
「ゆびゅ!!?」
「ゆへ?」
カウントダウンが0になった瞬間突然れいむの身体に一筋の縦線が刻まれた。
「ゆ…ぁ…?」
れいむは訳が分からず呆けた顔をしている。
「れ…いむ…?」
まりさも茫然自失といった表情で画面を見つめる。
そして、れいむの身体がゆっくりと包丁を入れたスイカのように椅子から落ちて側面を下にして床に転がっていった。おたべなさいでもしない限りはこんな様相で死にはしないだろう。
「ゆ…ゆ…ゆあああああああああああああああああ!!!れいむううううううううううううう!!?」
まりさがれいむの放たれなかった断末魔を代わりに言っているかのように叫ぶ。
まりさには何が起きたかわからない。ただれいむが死んだという事だけは確かだった。
まりさにはわからない事だったがあの椅子には座っていると刃が飛び出て上にあるものを真っ二つにするように出来ているのだ。
【あの椅子に座ったらああなって死ぬ。わかったな?】
「ふざけるなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!れいぶをがえ゛ぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
まりさは叫ぶ。もはや慈悲を与えてやる必要もない。すぐに殺してやる。まりさはそう心に決めていた。
だが、
【お前があの椅子に座って死ぬか飢えて死ぬか好きな方を選ぶといい。それではもう会う事もないだろう】
声と映像はそれだけを告げて一方的に切れたのだった。
「ふざげるなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ででごい!!!まりざざばがぜいっざいじでやぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
まりさが怒り狂い、壁に体当たりをし始める。だが声も映像も何も反応しない。
ディスプレイも役目を終えて沈黙している。
「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ででごい゛い゛い゛い゛い゛い゛ゆっぐりじないでごろじでやるう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
その部屋ではまりさだけが何時までも喧しく叫び続けていた。
数時間後。
「おなかすいたんだぜ…」
騒いで命令しても壁に体当たりしても何も変わらず時間だけが経過していく。
「くぞにんげん…ぜっだい…ぜいっざいじでやぶ…」
まりさはつがいを殺した人間に憎悪を向ける事で空腹感を紛らわす。
部屋には相も変わらず殺風景なままでディスプレイも沈黙したままだ。
変化といえば先程まりさ自身が出したうんうんがある程度だ。
「…ここからでたら…ぜったい…」
まりさはれいむを殺したであろう人間の事だけを思う。
手だけしか映っていないから顔もわからないがまりさは復讐する気満々である。
だがいくら恨んでも相手はここに来ないしまりさはここから出られない。
何時までも恨み続けているというのも困難であり、空腹感もそれを助長させる。
「すぴー…」
食事も出来ず何もする事のないまりさはいつの間にか眠ってしまったのだった。
だがまりさは知らない。まりさにとってゆん生最悪の時はもう始まっているという事に…。
「おなかすいたんだぜ…」
騒いで命令しても壁に体当たりしても何も変わらず時間だけが経過していく。
「くぞにんげん…ぜっだい…ぜいっざいじでやぶ…」
まりさはつがいを殺した人間に憎悪を向ける事で空腹感を紛らわす。
部屋には相も変わらず殺風景なままでディスプレイも沈黙したままだ。
変化といえば先程まりさ自身が出したうんうんがある程度だ。
「…ここからでたら…ぜったい…」
まりさはれいむを殺したであろう人間の事だけを思う。
手だけしか映っていないから顔もわからないがまりさは復讐する気満々である。
だがいくら恨んでも相手はここに来ないしまりさはここから出られない。
何時までも恨み続けているというのも困難であり、空腹感もそれを助長させる。
「すぴー…」
食事も出来ず何もする事のないまりさはいつの間にか眠ってしまったのだった。
だがまりさは知らない。まりさにとってゆん生最悪の時はもう始まっているという事に…。
「ゆうぅ…」
どれだけ時間が経過したのかわからない。
まりさはただ殺風景な部屋に今もぽつんと取り残されている。する事も人間への恨み言と空腹を紛らわせる為に眠る事だけだ。
部屋の明かりはついたままでどれだけ時間が経過しようがその明るさは変わらない。
「おなかすいたんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
まりさは空腹を紛らわせるために叫ぶ。
叫んだところでが好転する訳ではないが何もする事もなくては奇行の一つや二つはしたくなるかもしれない。
しかし叫んでも何の効果もなく、殺風景で音もない部屋では気を紛らわせる事も出来ない。
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
遂に我慢の限界を超えたのかまりさが絶叫する。
「こごがらだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!まりざをお゛う゛ぢにがえぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
狂ったかのように壁に体当たりして喚き散らす。だが何度も何度もぶつかっても傷付くのはまりさだけ。
怒りのままに動いても気が紛れ、空腹を忘れたとしても所詮一時凌ぎに過ぎず、空腹感と虚脱感がまりさを支配する。
「もうやだ…おうちかえる…」
まりさは一刻も早くここから出て行きたかった。
食事も出ないし、ここにあるのはれいむを殺した椅子と動かなくなったディスプレイ、そしてひり出したうんうんとまりさがこの空間の全てだった。
何も出来ず、何もない。ただ飢えだけがまりさをじわじわと蝕んでいく。
「かえるんだぜ…」
まりさははいずるようにして出口がないかを確認しながら動く。だが出口はみつからない。
「……………」
まりさは茫然自失といった状態だった。
もう人間に対する憎悪は霧散し、ただただここから出たいという思いのみが蓄積していった。
おなかすいた、ごはんさんたべたい。ゆっくりしたい。だして。ここからだして。
「ゆ…ゆ…ゆああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
まりさは絶叫する。
どうしようもない現実に。
「おながずいだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ぼうやばまりざおうぢがえぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!がえっでゆっぐりずぶう゛う゛う゛う゛う゛!!!だがらだぜえ゛え゛!!!まりざをごごがらだじでえ゛え゛え゛え゛!!!」
もう限界だった。
何もされてはいない。暴力もふるわれず、暴言も言われていない。
なのにまりさの心はへし折れた。
逃げ場のない袋小路によって。
「だしでえ゛え゛え゛!!!まりざをゆっぐりざじでえ゛え゛え゛え゛!!!」
叫びは欲求の発露から懇願へ変わる。
変化を与えるものは何もなく、あるのはただただ膨大な時間のみ。
その時間がゆっくりとまりさを蝕んでいく。
「いっぞごろじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
まりさは叫ぶ。だがそれは届かない。
まりさの懇願の叫びは神にも人間にも届かずただただ体力の浪費という結果だけをもたらすのだった。
どれだけ時間が経過したのかわからない。
まりさはただ殺風景な部屋に今もぽつんと取り残されている。する事も人間への恨み言と空腹を紛らわせる為に眠る事だけだ。
部屋の明かりはついたままでどれだけ時間が経過しようがその明るさは変わらない。
「おなかすいたんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
まりさは空腹を紛らわせるために叫ぶ。
叫んだところでが好転する訳ではないが何もする事もなくては奇行の一つや二つはしたくなるかもしれない。
しかし叫んでも何の効果もなく、殺風景で音もない部屋では気を紛らわせる事も出来ない。
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
遂に我慢の限界を超えたのかまりさが絶叫する。
「こごがらだぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!まりざをお゛う゛ぢにがえぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
狂ったかのように壁に体当たりして喚き散らす。だが何度も何度もぶつかっても傷付くのはまりさだけ。
怒りのままに動いても気が紛れ、空腹を忘れたとしても所詮一時凌ぎに過ぎず、空腹感と虚脱感がまりさを支配する。
「もうやだ…おうちかえる…」
まりさは一刻も早くここから出て行きたかった。
食事も出ないし、ここにあるのはれいむを殺した椅子と動かなくなったディスプレイ、そしてひり出したうんうんとまりさがこの空間の全てだった。
何も出来ず、何もない。ただ飢えだけがまりさをじわじわと蝕んでいく。
「かえるんだぜ…」
まりさははいずるようにして出口がないかを確認しながら動く。だが出口はみつからない。
「……………」
まりさは茫然自失といった状態だった。
もう人間に対する憎悪は霧散し、ただただここから出たいという思いのみが蓄積していった。
おなかすいた、ごはんさんたべたい。ゆっくりしたい。だして。ここからだして。
「ゆ…ゆ…ゆああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
まりさは絶叫する。
どうしようもない現実に。
「おながずいだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ぼうやばまりざおうぢがえぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!がえっでゆっぐりずぶう゛う゛う゛う゛う゛!!!だがらだぜえ゛え゛!!!まりざをごごがらだじでえ゛え゛え゛え゛!!!」
もう限界だった。
何もされてはいない。暴力もふるわれず、暴言も言われていない。
なのにまりさの心はへし折れた。
逃げ場のない袋小路によって。
「だしでえ゛え゛え゛!!!まりざをゆっぐりざじでえ゛え゛え゛え゛!!!」
叫びは欲求の発露から懇願へ変わる。
変化を与えるものは何もなく、あるのはただただ膨大な時間のみ。
その時間がゆっくりとまりさを蝕んでいく。
「いっぞごろじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
まりさは叫ぶ。だがそれは届かない。
まりさの懇願の叫びは神にも人間にも届かずただただ体力の浪費という結果だけをもたらすのだった。
「ぼうやだ…」
まりさは小さく呟く。
空腹はおさまらず、苦しみや痛みへとシフトしていた。
「いだいよぅ…おなが…ずいだよぅ……ごはん…あばあば…」
しかしまりさの口には何も入らず、ただ声だけが漏れていく。
「なにが…なにが…たべぼの…」
まりさは何か食べ物がないか辺りを見る。
あったらとっくの昔に食べているだろうという思考すら出来ない。
ただ食べたいという欲求だけがまりさを支配していた。
だがその時、まりさはあるものを発見した。
「ゆ…あれは…」
この空間で唯一食べられるものを…。
「ゆ…ゆぁ…」
まりさもそれを理解するが顔はちっとも喜んではいなかった。
それもそうだ。まりさが見つけた唯一の食べられる物質…それは自身のうんうんだったのだから…。
「ゆぎ…ぃ…」
まりさは葛藤する。
うんうんを食べて空腹を消すか、それとも自身のプライドを優先させるか…。
「ゆ…」
無駄な足掻きとして他に何かないか辺りを見るとれいむの命を奪った椅子を見てしまう。
「ゆ…!?」
その椅子を見ただけでまりさは戦慄した。
餡子裏に浮かぶ真っ二つにされたれいむの姿。
絶対的な死の臭い。靄のように漂っていた死という恐怖が形を成してまりさの前に姿を現した。
「や、やば…」
まりさは恐怖する。
しにたくない。あんなふうになりたくない。いきていたい。ゆっくりしたい。しあわせーになりたい。まだしにたくない。あまあまをもっとむーしゃむーしゃしたい。びゆっくりとたくさんすっきりしたい。だからしにたくないしにたくないしにたくないしにたくない!!!
全てを否定する死の前にまりさは欲求が濁流のように溢れ出す。
「やば…しにだぐない…じにたぐないしにたぶないしにだぐなび…じにだぐない゛じにだぶなび……」
おそろしーしーが漏れるのにも気付かずガチガチと歯を鳴らして呪詛のようにぶつぶつと呟き続けた。
まりさは小さく呟く。
空腹はおさまらず、苦しみや痛みへとシフトしていた。
「いだいよぅ…おなが…ずいだよぅ……ごはん…あばあば…」
しかしまりさの口には何も入らず、ただ声だけが漏れていく。
「なにが…なにが…たべぼの…」
まりさは何か食べ物がないか辺りを見る。
あったらとっくの昔に食べているだろうという思考すら出来ない。
ただ食べたいという欲求だけがまりさを支配していた。
だがその時、まりさはあるものを発見した。
「ゆ…あれは…」
この空間で唯一食べられるものを…。
「ゆ…ゆぁ…」
まりさもそれを理解するが顔はちっとも喜んではいなかった。
それもそうだ。まりさが見つけた唯一の食べられる物質…それは自身のうんうんだったのだから…。
「ゆぎ…ぃ…」
まりさは葛藤する。
うんうんを食べて空腹を消すか、それとも自身のプライドを優先させるか…。
「ゆ…」
無駄な足掻きとして他に何かないか辺りを見るとれいむの命を奪った椅子を見てしまう。
「ゆ…!?」
その椅子を見ただけでまりさは戦慄した。
餡子裏に浮かぶ真っ二つにされたれいむの姿。
絶対的な死の臭い。靄のように漂っていた死という恐怖が形を成してまりさの前に姿を現した。
「や、やば…」
まりさは恐怖する。
しにたくない。あんなふうになりたくない。いきていたい。ゆっくりしたい。しあわせーになりたい。まだしにたくない。あまあまをもっとむーしゃむーしゃしたい。びゆっくりとたくさんすっきりしたい。だからしにたくないしにたくないしにたくないしにたくない!!!
全てを否定する死の前にまりさは欲求が濁流のように溢れ出す。
「やば…しにだぐない…じにたぐないしにたぶないしにだぐなび…じにだぐない゛じにだぶなび……」
おそろしーしーが漏れるのにも気付かずガチガチと歯を鳴らして呪詛のようにぶつぶつと呟き続けた。
どれだけの時間が経ったのかわからない。
だが一時間だろうが一分だろうが死の恐怖に取り憑かれたまりさにとって大きな違いはなかった。
「ゆぐっ…しがた…ないんだぜ…」
まりさは結局プライドよりも生きる事を選んだ。
「ゆ…ゆぐぅ…」
嫌悪感を露にしてまりさは自身のうんうんを見る。
覚悟を決めてもいざその時になれば逡巡してしまう。
排泄物を食すなんて事は出来れば永遠に経験したくないだろう。
覚悟を決めても現実はそれ以上を求める。
本当に覚悟の必要なものは覚悟した程度で乗り越えられるものではないのだ。
「ゆぎぃ…ぐざぃ…」
まりさはうんうんと見つめ合う。
膠着状態だ。
飢えは酷いがすぐ死ぬという訳ではない。
だが他に食べ物もなく、都合よく食糧が見つかるなんて保証はない。
飢えに終わりはなく、あるとすればそれは死ぬ時だけだ。
「ゆぐ…どうじべ…」
まりさは自身の境遇を嘆く。
どうしてこんな目に…?
全くわからない。だがわからないけどわかろうとわからなかろうと現状は変わらない。
可哀相な被害者を演じても誰も救いの手を差し延べてはくれない。
「ゆっ…ぐ…い、いくん…だぜ…」
まりさは意を決する。
そうして、ビクビクしながら自身のうんうんを口に含む。
「ゆ!…ゆごげえ゛え゛!!!」
だがその瞬間猛烈な拒絶反応が生まれ、たまらず吐き出す。
「おげぇ゛え゛え゛!!!ゆごげえ゛え゛え゛!!!」
べしゃりと床を転がるうんうん。
「うごげお゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
うんうんを吐き出しても嘔吐は止まらない。
中身の餡子は出なかったが吐き気は止まらない。
「ゆげぇ…げひぃ…」
何とか吐き気を収まらせる事が出来たようだが疲弊の度合いは口に含む前よりも強まっていた。
「ゆぎ…ひっぐ…もうやじゃあ゛…」
まりさは嗚咽を漏らしながら呟く。
もううんうんを食べる気なんて起きもしない。
「まりざおう゛ぢがぶぅ…」
まりさは顔を涙でぐしゃぐしゃにしながらまりさは嘆く。
「どうじで…どうじべ…」
まりさには自身の境遇を嘆く事しか出来なかった。
だが一時間だろうが一分だろうが死の恐怖に取り憑かれたまりさにとって大きな違いはなかった。
「ゆぐっ…しがた…ないんだぜ…」
まりさは結局プライドよりも生きる事を選んだ。
「ゆ…ゆぐぅ…」
嫌悪感を露にしてまりさは自身のうんうんを見る。
覚悟を決めてもいざその時になれば逡巡してしまう。
排泄物を食すなんて事は出来れば永遠に経験したくないだろう。
覚悟を決めても現実はそれ以上を求める。
本当に覚悟の必要なものは覚悟した程度で乗り越えられるものではないのだ。
「ゆぎぃ…ぐざぃ…」
まりさはうんうんと見つめ合う。
膠着状態だ。
飢えは酷いがすぐ死ぬという訳ではない。
だが他に食べ物もなく、都合よく食糧が見つかるなんて保証はない。
飢えに終わりはなく、あるとすればそれは死ぬ時だけだ。
「ゆぐ…どうじべ…」
まりさは自身の境遇を嘆く。
どうしてこんな目に…?
全くわからない。だがわからないけどわかろうとわからなかろうと現状は変わらない。
可哀相な被害者を演じても誰も救いの手を差し延べてはくれない。
「ゆっ…ぐ…い、いくん…だぜ…」
まりさは意を決する。
そうして、ビクビクしながら自身のうんうんを口に含む。
「ゆ!…ゆごげえ゛え゛!!!」
だがその瞬間猛烈な拒絶反応が生まれ、たまらず吐き出す。
「おげぇ゛え゛え゛!!!ゆごげえ゛え゛え゛!!!」
べしゃりと床を転がるうんうん。
「うごげお゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
うんうんを吐き出しても嘔吐は止まらない。
中身の餡子は出なかったが吐き気は止まらない。
「ゆげぇ…げひぃ…」
何とか吐き気を収まらせる事が出来たようだが疲弊の度合いは口に含む前よりも強まっていた。
「ゆぎ…ひっぐ…もうやじゃあ゛…」
まりさは嗚咽を漏らしながら呟く。
もううんうんを食べる気なんて起きもしない。
「まりざおう゛ぢがぶぅ…」
まりさは顔を涙でぐしゃぐしゃにしながらまりさは嘆く。
「どうじで…どうじべ…」
まりさには自身の境遇を嘆く事しか出来なかった。
どれだけの時間が経ったのだろう。
何一つ変化しないこの部屋では時間の間隔すらわからない。
まりさは何時からここにいるのかもわからなくなっていた。
ただただ幸福だった過去を思い出して自身の現状を悲観するしかない。
「だれが…たずげでぇ…」
恥も外聞もなく呻くようにまりさは助けを求める。
「ぼうやばぁ…たずげでぇ…」
もはや「もういやだ」と「たすけて」と「どうして」しか言う言葉のなくなったまりさ。
空腹感は無くならず、むしろ悪化の一途を辿っている。
「いだい゛ぃ…おぼにおなががいだいぃ…」
ゆっくりの特徴である自身の現状実況中継をまりさも例に漏れずする。
それはゆっくりの特性であり、今現在の孤独を必死に紛らわそうとする行為でもあった。
「ゆぐ…ねぎぃ…」
まりさは虚ろな瞳で部屋を見る。
動かないディスプレイに吐き出したうんうん。
そしてれいむの命を奪った椅子だ。
「ゆ゛…」
まりさはその処刑椅子を凝視する。
あそこに座れば死ぬ。
「ゆ゛…」
まりさは考える。
死にたくはない。けれどこの状況から解放されたい。
生の欲求と現状からの脱出の天秤が揺れ動く。
「ゆ…ぐ…たず…げでぇ゛…」
助けを求めても何も起こらない。それをまりさ自身理解しているが認める訳がない。認めたら終わりだからだ。
「ゆ、ゆぐ…ぼうやばぁ゛…」
まりさの精神はとっくの昔に限界だった。
もはや跳ねる事もなくはいずるようにして椅子に向かっていく。
見込のない未来よりも確実な終わりの方を選んだようだ。
万全の状態なら一分もかからない距離を五分かけて椅子へとたどり着く。
「ゆ…ぐぎぃっ…」
まりさは憔悴した身体で何とか椅子にびくつき、何度も止まりながら椅子に座った。
「ひっ…くびっ…」
嗚咽を漏らし、表情は顔面蒼白、歯はガチガチと鳴り響く。目を必死で閉ざして終わりの時を待ち続けていた。
すると、
【3】
「ゆぴ!!?」
突然沈黙していた声が聞こえたのだ。
まりさはその声の意味を即座に理解した。
れいむが死ぬ前に出たカウントダウンだ。
つまり声が0になった瞬間まりさはれいむと同じように真っ二つになる。
さっきからおそろしーしーは止まってくれない。
【2】
カウントダウンがやけにゆっくりに聞こえる。
「ひっ…けひっ…」
嗚咽が漏れる。震えは止まらない。
餡子裏に浮かぶのはれいむの最期にして自身の未来。
【1】
どうしてさっさとしてくれないのだろうか?
やるならば早くしてくれ。
まりさはそう思っていた。
もうすぐ死ぬ。れいむのようになる…。
【ゼ…】
「やだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
まりさは転がるようにして椅子から落ちる。それと同時に処刑椅子の動作も止まる。
「ゆぐ…やだぁ…じにだぐないぃ…」
まりさは嗚咽を漏らしながら呟く。
まりさは結局死の恐怖に耐え切れず逃げてしまった。
「たずげでぇ…おがあざん…おどうざん…」
まりさは顔面をグシャグシャにして家族ですら誰かわからなくなる位程の有様だ。
死ぬ事も出来ず現状も打開も出来ない。
まりさにはもう何も出来ない。
ただ飢えに苦しみ、身体が限界を迎えて死に至るまで待ち続けるしかなかった。
何一つ変化しないこの部屋では時間の間隔すらわからない。
まりさは何時からここにいるのかもわからなくなっていた。
ただただ幸福だった過去を思い出して自身の現状を悲観するしかない。
「だれが…たずげでぇ…」
恥も外聞もなく呻くようにまりさは助けを求める。
「ぼうやばぁ…たずげでぇ…」
もはや「もういやだ」と「たすけて」と「どうして」しか言う言葉のなくなったまりさ。
空腹感は無くならず、むしろ悪化の一途を辿っている。
「いだい゛ぃ…おぼにおなががいだいぃ…」
ゆっくりの特徴である自身の現状実況中継をまりさも例に漏れずする。
それはゆっくりの特性であり、今現在の孤独を必死に紛らわそうとする行為でもあった。
「ゆぐ…ねぎぃ…」
まりさは虚ろな瞳で部屋を見る。
動かないディスプレイに吐き出したうんうん。
そしてれいむの命を奪った椅子だ。
「ゆ゛…」
まりさはその処刑椅子を凝視する。
あそこに座れば死ぬ。
「ゆ゛…」
まりさは考える。
死にたくはない。けれどこの状況から解放されたい。
生の欲求と現状からの脱出の天秤が揺れ動く。
「ゆ…ぐ…たず…げでぇ゛…」
助けを求めても何も起こらない。それをまりさ自身理解しているが認める訳がない。認めたら終わりだからだ。
「ゆ、ゆぐ…ぼうやばぁ゛…」
まりさの精神はとっくの昔に限界だった。
もはや跳ねる事もなくはいずるようにして椅子に向かっていく。
見込のない未来よりも確実な終わりの方を選んだようだ。
万全の状態なら一分もかからない距離を五分かけて椅子へとたどり着く。
「ゆ…ぐぎぃっ…」
まりさは憔悴した身体で何とか椅子にびくつき、何度も止まりながら椅子に座った。
「ひっ…くびっ…」
嗚咽を漏らし、表情は顔面蒼白、歯はガチガチと鳴り響く。目を必死で閉ざして終わりの時を待ち続けていた。
すると、
【3】
「ゆぴ!!?」
突然沈黙していた声が聞こえたのだ。
まりさはその声の意味を即座に理解した。
れいむが死ぬ前に出たカウントダウンだ。
つまり声が0になった瞬間まりさはれいむと同じように真っ二つになる。
さっきからおそろしーしーは止まってくれない。
【2】
カウントダウンがやけにゆっくりに聞こえる。
「ひっ…けひっ…」
嗚咽が漏れる。震えは止まらない。
餡子裏に浮かぶのはれいむの最期にして自身の未来。
【1】
どうしてさっさとしてくれないのだろうか?
やるならば早くしてくれ。
まりさはそう思っていた。
もうすぐ死ぬ。れいむのようになる…。
【ゼ…】
「やだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
まりさは転がるようにして椅子から落ちる。それと同時に処刑椅子の動作も止まる。
「ゆぐ…やだぁ…じにだぐないぃ…」
まりさは嗚咽を漏らしながら呟く。
まりさは結局死の恐怖に耐え切れず逃げてしまった。
「たずげでぇ…おがあざん…おどうざん…」
まりさは顔面をグシャグシャにして家族ですら誰かわからなくなる位程の有様だ。
死ぬ事も出来ず現状も打開も出来ない。
まりさにはもう何も出来ない。
ただ飢えに苦しみ、身体が限界を迎えて死に至るまで待ち続けるしかなかった。
「う゛げぇっ…ごほ…!」
まりさは猛烈な嫌悪感に耐え、うんうんを口にする。何度吐き出したかわからない。
それでもここにある唯一の食糧であるうんうんを食するしか空腹を紛らわす方法はなかった。
「うぉっぷ…!?」
飲み込んだ瞬間、身体が拒否反応を示して吐き出そうとする。
押さえる手のないまりさは口を閉じて耐えるしかない。
「ぐぽっ!…ぎゅぴぃ!!」
猛烈な吐き気に何とか耐え切りうんうんを食べる事にまりさは成功した。
「ゆひぃ…ぜひぃ…」
しかし今までの拒否反応等の行動を鑑みるとプラスではなくむしろ体力を減らすマイナスでしかなかった。
そして、
「どうじで…ごはんざんだべだのにぃ…」
うんうんを食べても雀の涙程度の効果しかなかった。
飢えは収まるどころか中途半端に栄養を摂った事で余計に酷くなる。
「ゆぐぇ…ゆごが…」
空腹が痛みに変わり、苦しみになってまりさを苛む。
『ゆぎい゛い゛い゛い゛!!!いだい!!だれが!!はやぐまりざをだずげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!』
まりさは心の中で助けを求める。
両親に、れいむとまりさは近しいゆっくり全てに助けを求めた。
だが助けは来ない。
来るとしたらそれは死神だけだろう。
「ゆ…ぴぃ…」
まりさは顔面から床に突っ伏す。
流す涙はとうに枯れ果て、嘆願の声は空しくこだまするのみだった。
「もぅやだぁ…」
まりさは逃げたかった。
何からか何処へかはまりさ自身にもわからない。
「ごろ…じべ……」
まりさは虚ろな瞳で処刑椅子を見つめる。
あそこへ行けば死ねる。だけど身体はもう動かない。
くるしい、いたい、おなかすいた、もうやだ、おうちかえりたい、ゆっくりしたい。
まりさは何度心の中でその単語を繰り返したかわからない。けれども何一つ解決も打開も出来ず助けも来なかった。
ならせめてもう終わりにして欲しかった。しかしそれも叶わない。
まりさが自身で自分の意志で終われる手段を否定したからだ。
まりさはもうあの椅子には座れない。ただじわじわと衰弱して死ぬまで床にはいつくばり抵抗も何も出来ず飢餓というどうしようもない苦痛を教授するしかない。
「じな…ぜて…」
あの椅子を見たまままりさは願う。
かつてはあんな風に死にたくないと、恐怖でしかなかったれいむの死に様がまりさには羨ましくて仕方がなかった。
早く終わってくれ。まりさはそう嘆願する。
生きる事ではなく終わる事が今のまりさの一番の願いだった。
だがそれすらも聞き入れてはくれない。
まりさはただただ苦しみによって延びた体感時間の中飢え、処刑椅子の与える一瞬の死に羨望を抱きながら自分の現状を理解出来ず苦しみに悶えながら終わりの時を待つしかなかった。
「…ゆ…ぴぃ……」
そしてその時はまりさにとって遠い未来の事であった…。
まりさは猛烈な嫌悪感に耐え、うんうんを口にする。何度吐き出したかわからない。
それでもここにある唯一の食糧であるうんうんを食するしか空腹を紛らわす方法はなかった。
「うぉっぷ…!?」
飲み込んだ瞬間、身体が拒否反応を示して吐き出そうとする。
押さえる手のないまりさは口を閉じて耐えるしかない。
「ぐぽっ!…ぎゅぴぃ!!」
猛烈な吐き気に何とか耐え切りうんうんを食べる事にまりさは成功した。
「ゆひぃ…ぜひぃ…」
しかし今までの拒否反応等の行動を鑑みるとプラスではなくむしろ体力を減らすマイナスでしかなかった。
そして、
「どうじで…ごはんざんだべだのにぃ…」
うんうんを食べても雀の涙程度の効果しかなかった。
飢えは収まるどころか中途半端に栄養を摂った事で余計に酷くなる。
「ゆぐぇ…ゆごが…」
空腹が痛みに変わり、苦しみになってまりさを苛む。
『ゆぎい゛い゛い゛い゛!!!いだい!!だれが!!はやぐまりざをだずげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!』
まりさは心の中で助けを求める。
両親に、れいむとまりさは近しいゆっくり全てに助けを求めた。
だが助けは来ない。
来るとしたらそれは死神だけだろう。
「ゆ…ぴぃ…」
まりさは顔面から床に突っ伏す。
流す涙はとうに枯れ果て、嘆願の声は空しくこだまするのみだった。
「もぅやだぁ…」
まりさは逃げたかった。
何からか何処へかはまりさ自身にもわからない。
「ごろ…じべ……」
まりさは虚ろな瞳で処刑椅子を見つめる。
あそこへ行けば死ねる。だけど身体はもう動かない。
くるしい、いたい、おなかすいた、もうやだ、おうちかえりたい、ゆっくりしたい。
まりさは何度心の中でその単語を繰り返したかわからない。けれども何一つ解決も打開も出来ず助けも来なかった。
ならせめてもう終わりにして欲しかった。しかしそれも叶わない。
まりさが自身で自分の意志で終われる手段を否定したからだ。
まりさはもうあの椅子には座れない。ただじわじわと衰弱して死ぬまで床にはいつくばり抵抗も何も出来ず飢餓というどうしようもない苦痛を教授するしかない。
「じな…ぜて…」
あの椅子を見たまままりさは願う。
かつてはあんな風に死にたくないと、恐怖でしかなかったれいむの死に様がまりさには羨ましくて仕方がなかった。
早く終わってくれ。まりさはそう嘆願する。
生きる事ではなく終わる事が今のまりさの一番の願いだった。
だがそれすらも聞き入れてはくれない。
まりさはただただ苦しみによって延びた体感時間の中飢え、処刑椅子の与える一瞬の死に羨望を抱きながら自分の現状を理解出来ず苦しみに悶えながら終わりの時を待つしかなかった。
「…ゆ…ぴぃ……」
そしてその時はまりさにとって遠い未来の事であった…。
END
蛇足的なおまけ
「よっしゃ俺の勝ちい!!」
「畜生!何で自殺しねえんだよ!」
二人の男性がモニターを見ながら一喜一憂していた。
そのモニターに映るのは処刑椅子とまりさだった。
「今回のまりさは餓死だったな。はっはっは、賭けは俺の勝ちだな。英語で言うならアイムビクトリー!!ほらさっさと金出せや負け犬」
「クソ…ほらよ」
男は不満げにもう一人の男性へ懐の財布から万札を抜き取り渡す。
「ほっほっほ、甘露甘露」
受け取った男性はそれを見てほくそ笑む。
「畜生前のありすはちゃんと自殺したってのによ…お前本当にイカサマしてねえんだよな?」
「当たり前だろが、そんなつまらない真似はしねえよ。いやはや負け犬、英語で言うならアンダードッグは考え方も卑しいなまったく…」
「くっそ腹立つ…」
モニターのまりさの凄惨な状況とは裏腹にあほらしい会話が男達の間で繰り広げられる。
彼等は虐待お兄さんだ。しかしゆ虐に命を懸けるような人物でもなく息抜きついでに虐待をする。ソフト虐待お兄さんだった。
そんな彼等が最近考えたのがこの極限放置プレイだった。
社会人で仕事がある二人はあまり手をかけずに敢えて何もしないで放置するといった虐待を手法としていた。
最初は死ぬまで放置してその苦しむ様子を見物するだけだったのだが回数を重ねる毎に趣向を凝らしていき今現在の形になったのだった。
処刑椅子を置く事によって死の葛藤に苦しむ事になり、ゆっくりの反応も多様化したのだ。
そして二人はそれを見て死に方の予想で賭けをしていたのだ。
つまりはまりさの苦しみも葛藤も人間にとっての娯楽の一つに過ぎなかったという事だった。
「さてと、次はどうすっか?」
「れいむ、ありす、まりさと来たから次はもっと変則的なのにしようぜ。れみりゃとかいっその事めーりんとかどうだ?」
「いいけどお前野良めーりん見つけられんのかよ。買ったら高いんだぞめーりん」
「確かに野良だと滅多に人前に出ないし大抵他のゆっくりに殺されてるしな」
飢えに苦しみに苦しんで死んでいったまりさの事等気にもせずに男達は次の事について話し出す。
「そういえばこのまりさのガキどうしたっけ?」
「ああ、集めて放っといたら共食いしてたから最後の一匹になった後潰しといた」
「そっか。それじゃまた適当に野良でも捕まえるか。それじゃ行ってこいアンダードッグ。日本語で言えば負け犬よ」
「…絶対に何時か殺す」
男の一人がそう言って部屋から出て行く。
こうして、まりさは男達の娯楽の玩具として有象無象の犠牲者の中に仲間入りし、苦しみも葛藤も恐怖も誰にも伝わる事なく誰の記憶に残る事もなく風化していくのだった。
「よっしゃ俺の勝ちい!!」
「畜生!何で自殺しねえんだよ!」
二人の男性がモニターを見ながら一喜一憂していた。
そのモニターに映るのは処刑椅子とまりさだった。
「今回のまりさは餓死だったな。はっはっは、賭けは俺の勝ちだな。英語で言うならアイムビクトリー!!ほらさっさと金出せや負け犬」
「クソ…ほらよ」
男は不満げにもう一人の男性へ懐の財布から万札を抜き取り渡す。
「ほっほっほ、甘露甘露」
受け取った男性はそれを見てほくそ笑む。
「畜生前のありすはちゃんと自殺したってのによ…お前本当にイカサマしてねえんだよな?」
「当たり前だろが、そんなつまらない真似はしねえよ。いやはや負け犬、英語で言うならアンダードッグは考え方も卑しいなまったく…」
「くっそ腹立つ…」
モニターのまりさの凄惨な状況とは裏腹にあほらしい会話が男達の間で繰り広げられる。
彼等は虐待お兄さんだ。しかしゆ虐に命を懸けるような人物でもなく息抜きついでに虐待をする。ソフト虐待お兄さんだった。
そんな彼等が最近考えたのがこの極限放置プレイだった。
社会人で仕事がある二人はあまり手をかけずに敢えて何もしないで放置するといった虐待を手法としていた。
最初は死ぬまで放置してその苦しむ様子を見物するだけだったのだが回数を重ねる毎に趣向を凝らしていき今現在の形になったのだった。
処刑椅子を置く事によって死の葛藤に苦しむ事になり、ゆっくりの反応も多様化したのだ。
そして二人はそれを見て死に方の予想で賭けをしていたのだ。
つまりはまりさの苦しみも葛藤も人間にとっての娯楽の一つに過ぎなかったという事だった。
「さてと、次はどうすっか?」
「れいむ、ありす、まりさと来たから次はもっと変則的なのにしようぜ。れみりゃとかいっその事めーりんとかどうだ?」
「いいけどお前野良めーりん見つけられんのかよ。買ったら高いんだぞめーりん」
「確かに野良だと滅多に人前に出ないし大抵他のゆっくりに殺されてるしな」
飢えに苦しみに苦しんで死んでいったまりさの事等気にもせずに男達は次の事について話し出す。
「そういえばこのまりさのガキどうしたっけ?」
「ああ、集めて放っといたら共食いしてたから最後の一匹になった後潰しといた」
「そっか。それじゃまた適当に野良でも捕まえるか。それじゃ行ってこいアンダードッグ。日本語で言えば負け犬よ」
「…絶対に何時か殺す」
男の一人がそう言って部屋から出て行く。
こうして、まりさは男達の娯楽の玩具として有象無象の犠牲者の中に仲間入りし、苦しみも葛藤も恐怖も誰にも伝わる事なく誰の記憶に残る事もなく風化していくのだった。
おまけEND
あとがき
放置プレイって本当は凄く酷い虐待じゃね?
という考えて作ってみました。
それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。
放置プレイって本当は凄く酷い虐待じゃね?
という考えて作ってみました。
それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。