ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3814 あるドスの受難
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『あるドスの受難』 28KB
いじめ 虐待 不運 自業自得 仲違い 飾り 群れ 赤ゆ 子ゆ ドスまりさ 自然界 現代 虐待人間 読んでいただけると嬉しいです。 次回作はたぶん間が空くと思います。
いじめ 虐待 不運 自業自得 仲違い 飾り 群れ 赤ゆ 子ゆ ドスまりさ 自然界 現代 虐待人間 読んでいただけると嬉しいです。 次回作はたぶん間が空くと思います。
※過去最長です。善良なゆっくりが壮絶な目に遭います。苦手な方はご注意ください。
『なんだあれは!』
山中を見回っていた男は驚き、慌てて身を隠した。
急いで小型無線機を取り出し、早口でまくしたてた
『お、おい、大変だ。村の方にドスが群れを引き連れて行くぞ!』
『本当か!分かった、ありがとよ!すぐ対処する。』
山中を見回っていた男は驚き、慌てて身を隠した。
急いで小型無線機を取り出し、早口でまくしたてた
『お、おい、大変だ。村の方にドスが群れを引き連れて行くぞ!』
『本当か!分かった、ありがとよ!すぐ対処する。』
『あるドスの受難』
そのドスまりさは、まさに平凡なドスまりさだった。
ドスはここで生まれ、数週間前に突然ドスとなり、群れの長となった。
今日は人間さんに挨拶に行き、出来れば協定を結んで平和に仲良く暮らしたいと考えていた。
ドスは山を降り、後ろを群れのみんながきちんと付いてきていることを確認すると、集落に向けて一歩踏み出した。
(ゆっ、もうすぐにんげんさんのむらだね!にんげんさんとなかよくなれるといいな)
ドスはそう思い、歩を進めた。
ドスはここで生まれ、数週間前に突然ドスとなり、群れの長となった。
今日は人間さんに挨拶に行き、出来れば協定を結んで平和に仲良く暮らしたいと考えていた。
ドスは山を降り、後ろを群れのみんながきちんと付いてきていることを確認すると、集落に向けて一歩踏み出した。
(ゆっ、もうすぐにんげんさんのむらだね!にんげんさんとなかよくなれるといいな)
ドスはそう思い、歩を進めた。
郊外の動物園の隅にある檻。その中にドスまりさがいる。
人間にとってゆっくりは好きこのんで見るようなものでもなかったが、ドスとなると珍しいのでそこそこ人気もあった。
ここにいるドスは、ある日突然山から群れを引き連れて村に現れたところを、準備していた村人によってラムネガスをかけられ、生け捕りにされた。そう、冒頭のドスだ。
生け捕りは、ドスの研究がなされ、やはりあれもゆっくりであること、そして高濃度のラムネガスで眠ることが判明してから、もはや普通の対処法となっていた。
群れのゆっくりは全て処分されたが、このドスだけは動物園が引き取ることになった。
ドスはもう、群れのみんなが殺されたことを知っている。
群れのみんなを殺し、こんな狭いところに連れてきたのが人間だということも知っている。
しかし強固な檻の中、毎日を生きるために檻の外にいる人間に愛想を振りまく。
いつの日か、また自然に帰って群れを率いたい。ただそれだけを願いながら。
人間にとってゆっくりは好きこのんで見るようなものでもなかったが、ドスとなると珍しいのでそこそこ人気もあった。
ここにいるドスは、ある日突然山から群れを引き連れて村に現れたところを、準備していた村人によってラムネガスをかけられ、生け捕りにされた。そう、冒頭のドスだ。
生け捕りは、ドスの研究がなされ、やはりあれもゆっくりであること、そして高濃度のラムネガスで眠ることが判明してから、もはや普通の対処法となっていた。
群れのゆっくりは全て処分されたが、このドスだけは動物園が引き取ることになった。
ドスはもう、群れのみんなが殺されたことを知っている。
群れのみんなを殺し、こんな狭いところに連れてきたのが人間だということも知っている。
しかし強固な檻の中、毎日を生きるために檻の外にいる人間に愛想を振りまく。
いつの日か、また自然に帰って群れを率いたい。ただそれだけを願いながら。
『すごーい、おっきいね~』
『野良ゆは汚くて気持ち悪いけど、これだけ大きいと立派なものね。』
『野良ゆは汚くて気持ち悪いけど、これだけ大きいと立派なものね。』
「ゆゆっ!ゆっくりしていってね!!」
『わぁ~しゃべった~』
『ゆっくりしていってね~』
『わぁ~しゃべった~』
『ゆっくりしていってね~』
ドスの檻は、檻の外に2mほどの隙間を挟んで柵があり、その外側からドスを観察するようになっている。
ドスの舌が人に当たらないようにするためだ。ドスの舌は長く、1.5mほどあった。
ドスの舌が人に当たらないようにするためだ。ドスの舌は長く、1.5mほどあった。
「にんげんさん、きょうもみにきてくれてありがとう!」
『あら~かしこいのね~』
『ゆっくりなのにね~』
『ねぇどす、1匹で寂しくないの?』
『ゆっくりなのにね~』
『ねぇどす、1匹で寂しくないの?』
「ゆぅ、どすはさびしくないよ!みんながきてくれるからね!」
毎回こんな感じだ。人間は明らかにゆっくりを馬鹿にしている。
匹と数えられ、見せ物にされ、それでも人間に媚びを売らなければいけない。
そうしなければ、餌は与えられず、その上、鞭で何度も打たれるという痛いおしおきが待っている。
匹と数えられ、見せ物にされ、それでも人間に媚びを売らなければいけない。
そうしなければ、餌は与えられず、その上、鞭で何度も打たれるという痛いおしおきが待っている。
『また見に来るね~!バイバイどす~』
『あ、そうだ、これあげるね!』
『あ、そうだ、これあげるね!』
ある子供が、去り際に飴玉を1つ、檻に投げ入れた。ドスはそっと、それを口に含んだ。
山では食べることも出来ない、衝撃的な美味しさ。
ドスからすれば小さな人間の、それもさらに小さな子供から与えられたものが、今まで苦労して狩りをして食べた物よりもおいしい。あまりのみじめさに、その夜ドスは大泣きした。
山では食べることも出来ない、衝撃的な美味しさ。
ドスからすれば小さな人間の、それもさらに小さな子供から与えられたものが、今まで苦労して狩りをして食べた物よりもおいしい。あまりのみじめさに、その夜ドスは大泣きした。
ドスは何でも食べる。というか、何でも食べることができる。
硬くて歯が立たないようなものはともかく、そうでなければ本当に何でも食べることができる。
そのため、ドスの餌は園内の他の動物たちの排泄物が与えられていた。
毎日閉園後、係の者がドスの帽子の中をチェックし、ドススパークのキノコが生えていないか確かめ、少しでも生えていれば即座にむしり取られる。安全管理のためだ。
その後、ドスの食事が用意される。無論、げろまず~だが耐えて食べ続けていた。
別に係の者がいじわるをしているわけではない。ドスの生育には本当にこれで十分なのだ。
さらに費用の削減にもなる。たくさんの動物が出す排泄物の量は膨大だが、ドスはあまり排泄をしないし、しても餡子の塊でしかないため、職員の衛生上も良く、捨てるのも楽なのだ。
硬くて歯が立たないようなものはともかく、そうでなければ本当に何でも食べることができる。
そのため、ドスの餌は園内の他の動物たちの排泄物が与えられていた。
毎日閉園後、係の者がドスの帽子の中をチェックし、ドススパークのキノコが生えていないか確かめ、少しでも生えていれば即座にむしり取られる。安全管理のためだ。
その後、ドスの食事が用意される。無論、げろまず~だが耐えて食べ続けていた。
別に係の者がいじわるをしているわけではない。ドスの生育には本当にこれで十分なのだ。
さらに費用の削減にもなる。たくさんの動物が出す排泄物の量は膨大だが、ドスはあまり排泄をしないし、しても餡子の塊でしかないため、職員の衛生上も良く、捨てるのも楽なのだ。
飴玉を与えられた日から、ドスは毎晩、泣くようになった。
それまではどうにか堪えていたのだが、あの飴玉を食べてからというもの、どうにも我慢ができなくなった。
それまではどうにか堪えていたのだが、あの飴玉を食べてからというもの、どうにも我慢ができなくなった。
昼間は人間がゆっくりしている様子を見ながら愛想を振りまき、媚びを売る。
夜になればたくさんの涙を流す。
それが日課になっていた。係の者も気付いてはいたが、どうすることも出来なかった。
夜になればたくさんの涙を流す。
それが日課になっていた。係の者も気付いてはいたが、どうすることも出来なかった。
ある日、ドスに転機が訪れた。
動物園のある市内で飼われていたあるまりさが、突然ドス化したのだ。
プラチナバッジを付け、大いに可愛がられた結果だが、さすがに飼うことはできないので動物園に打診があり、結局引き取ることになった。
元飼い主の強い要望と資金提供で、このドスには高級ゆっくりフードが与えられるらしい。
動物園のある市内で飼われていたあるまりさが、突然ドス化したのだ。
プラチナバッジを付け、大いに可愛がられた結果だが、さすがに飼うことはできないので動物園に打診があり、結局引き取ることになった。
元飼い主の強い要望と資金提供で、このドスには高級ゆっくりフードが与えられるらしい。
そして元々動物園にいたドスは売りに出され、別の持ち主に買い取られることになった。
買ったのはなんと個人だった。たくさんの土地を所有する金持ちだ。
ドスは「飼いゆっくりになれるぞ」「よかったな」と言って、送り出された。
ドス自身は、飼いゆっくりが何なのか全く分かっていなかったが、ここから出られるというだけでも嬉しかった。
買ったのはなんと個人だった。たくさんの土地を所有する金持ちだ。
ドスは「飼いゆっくりになれるぞ」「よかったな」と言って、送り出された。
ドス自身は、飼いゆっくりが何なのか全く分かっていなかったが、ここから出られるというだけでも嬉しかった。
ラムネ注射を打たれ、専用のトラックに乗せられること数時間、付いたのは山の麓にある大きな屋敷だった。
ドスは庭に出され、眠りから覚めた。
ドスは庭に出され、眠りから覚めた。
「ゆっ、どすはどすだよ!ゆっくりしていってね!!」
『あぁ、ゆっくりしていってね。私が飼い主だ。よろしくな。』
「ゆん、よろしく、おねがいするよ!」
飼い主と名乗ったのは男だった。紳士的な態度だがまだ若い。相当なやり手のようだ。
『あぁ、ゆっくりしていってね。私が飼い主だ。よろしくな。』
「ゆん、よろしく、おねがいするよ!」
飼い主と名乗ったのは男だった。紳士的な態度だがまだ若い。相当なやり手のようだ。
『ところでドス君。記念に、何かプレゼントをあげようと思うんだが、何か望みはあるかね?』
「のぞみ?どすは、むれをつくって、みんなをゆっくりさせてあげたいよ!!」
普通に考えれば、見当外れな答えだ。だが・・・
「のぞみ?どすは、むれをつくって、みんなをゆっくりさせてあげたいよ!!」
普通に考えれば、見当外れな答えだ。だが・・・
『なるほど。そういうことなら、あの山にゆっくりの群れがいるはずだ。存分にゆっくりさせてあげると良い。』
願いは叶った。
願いは叶った。
「ほんとう!?ありがとう、にんげんさん!どすはみんなをゆっくりさせて、むれをおおきくして、ゆっくりのらくえんをつくるよ!!」
そう言って、ドスは言われた山へと入っていった。
『まぁ、がんばると良い』
男は、笑顔でドスを見送った。
そう言って、ドスは言われた山へと入っていった。
『まぁ、がんばると良い』
男は、笑顔でドスを見送った。
山には、20匹ほどの小規模な群れがあった。
ドスはすぐに群れに溶け込み、即座に長となった。
献身的に群れのために働くドスは群れの人気者となり、ドスも幸せだった。
(やっと、やっとねがいがかなったよ!にんげんさん、ほんとうにありがとう!)
このドスはそれほど頭は良くないが、善良なドスだった。
ドスはすぐに群れに溶け込み、即座に長となった。
献身的に群れのために働くドスは群れの人気者となり、ドスも幸せだった。
(やっと、やっとねがいがかなったよ!にんげんさん、ほんとうにありがとう!)
このドスはそれほど頭は良くないが、善良なドスだった。
ドスが山に入って1ヶ月ほど経った頃のこと。
『そろそろ頃合いだな。』
男はそういって、使用人を集めた。
『準備はもう出来てるか?』
『はい!』
そこへ、別の使用人が大慌てで駆け込んできた。
『あ、あの、大変です』
『どうした、そんなに慌てて。落ち着きなさい。』
『すみません、あの、例のドスが、群れをひきつれて山を下りてきました。』
『なんだと!何か言っているか?』
『お礼がしたい、だそうです。』
『そうかそうか、丁度良い、みんな行くぞ。』
『そろそろ頃合いだな。』
男はそういって、使用人を集めた。
『準備はもう出来てるか?』
『はい!』
そこへ、別の使用人が大慌てで駆け込んできた。
『あ、あの、大変です』
『どうした、そんなに慌てて。落ち着きなさい。』
『すみません、あの、例のドスが、群れをひきつれて山を下りてきました。』
『なんだと!何か言っているか?』
『お礼がしたい、だそうです。』
『そうかそうか、丁度良い、みんな行くぞ。』
男は使用人を連れ、山の麓へと向かった。
「ゆっ、おにいさん、ひさしぶりだね!ゆっくりしていってね!」
『あぁ、ゆっくりしていってね。突然どうしたね?』
「どすたちはごあいさつにきたんだよ!みてみて、むれのみんなもこんなにふえたよ!」
たった1ヶ月で、20匹ほどの群れが50匹ほどになっていた。子や赤ゆっくりは群れにいるだろうから、全体で100匹程度だろうか。
『おぉ、立派なものだ、よくやったな。』
「ゆん、みんなにんげんさんのおかげだよ!ほんとうにありがとう!」
「「「「ゆっくりありがとう!!」」」」
ドスに合わせて、後ろの群れのゆっくり達も礼を言っている。
「ゆっ、おにいさん、ひさしぶりだね!ゆっくりしていってね!」
『あぁ、ゆっくりしていってね。突然どうしたね?』
「どすたちはごあいさつにきたんだよ!みてみて、むれのみんなもこんなにふえたよ!」
たった1ヶ月で、20匹ほどの群れが50匹ほどになっていた。子や赤ゆっくりは群れにいるだろうから、全体で100匹程度だろうか。
『おぉ、立派なものだ、よくやったな。』
「ゆん、みんなにんげんさんのおかげだよ!ほんとうにありがとう!」
「「「「ゆっくりありがとう!!」」」」
ドスに合わせて、後ろの群れのゆっくり達も礼を言っている。
『今だ。やりなさい。』
男が合図をすると、いつの間にか群れを囲んでいた使用人が一斉に、ラムネガスを吹き付けた。
男が合図をすると、いつの間にか群れを囲んでいた使用人が一斉に、ラムネガスを吹き付けた。
『群れにもまだ残りがいるだろうから、連れてきなさい。』
男は指示を出し、屋敷に戻っていった。
そう、全て男の策略だったのだ。
男は指示を出し、屋敷に戻っていった。
そう、全て男の策略だったのだ。
2時間ほどしてドスが目を覚ますと、檻の中にいた。あまりの既視感に、ドスは夢をみていたのかと辺りをうかがう。
しかし違った。目の前には檻に向かい合わせになるように、群れのみんなが大きな、水族館クラスの水槽に入れられていたのだ。
水槽の中は4つに仕切られ、端から成体、成体前の若いゆっくり、子ゆっくり、赤ゆっくりと分けられている。
成体約20匹。若ゆっくりが約30匹、そして群れに残っていたはずの子ゆっくりが20、赤ゆっくりが30。
男が見込んだとおり、約100匹の群れ全てがそこにいた。
しかし違った。目の前には檻に向かい合わせになるように、群れのみんなが大きな、水族館クラスの水槽に入れられていたのだ。
水槽の中は4つに仕切られ、端から成体、成体前の若いゆっくり、子ゆっくり、赤ゆっくりと分けられている。
成体約20匹。若ゆっくりが約30匹、そして群れに残っていたはずの子ゆっくりが20、赤ゆっくりが30。
男が見込んだとおり、約100匹の群れ全てがそこにいた。
「ゆうう、せまいよ~」
「でられないのぜ!」
「かべさん、はやくどっかいってね!」
ぎゅうぎゅう詰めの成体ゆっくり。
「でられないのぜ!」
「かべさん、はやくどっかいってね!」
ぎゅうぎゅう詰めの成体ゆっくり。
「なんでかべさんがあるの~!」
「ここはどこ~?」
「わからないよ~」
身体が小さいせいか少し余裕のある若いゆっくり
「ここはどこ~?」
「わからないよ~」
身体が小さいせいか少し余裕のある若いゆっくり
「きょわいよ~」
「おうちかえりたいよ~」
「おうちかえりたいよ~」
怯える子ゆっくり。
「ゆぴぃ、ゆぴぃ」
「ゆぅ、ゆぅ」
「もう、たべりゃれないのじぇ」
まだ眠っている赤ゆっくり。
「ゆぅ、ゆぅ」
「もう、たべりゃれないのじぇ」
まだ眠っている赤ゆっくり。
『やあ、ドス。目が覚めたかい?』
男が檻の前に現れた。
「にんげんさん!にんげんさんがみんなをつかまえたの?どうして?どうしてぇ!?」
『まぁ、いずれ分かるさ。』
「ゆう、こんなひどいこと、ゆるさないよ!どすをあまくみないほうがいいよ!!」
そういうと、ドスは長い舌を帽子の中に滑り込ませた。
男が檻の前に現れた。
「にんげんさん!にんげんさんがみんなをつかまえたの?どうして?どうしてぇ!?」
『まぁ、いずれ分かるさ。』
「ゆう、こんなひどいこと、ゆるさないよ!どすをあまくみないほうがいいよ!!」
そういうと、ドスは長い舌を帽子の中に滑り込ませた。
「ゆっ?・・・ゆゆっ?・・・ない。どすのだいじなきのこさんがないよぉぉ!」
『キノコ?あぁ、これのことかな?』
男はそういって、ドスの頭からむしり取ったキノコを見せつける。
何度も何度もむしり取られ続け、ようやくスパークが撃てるくらいに成長したキノコ。
「ゆゆぅぅぅ!!!かえして!どすのたいせつなきのこさん、かえして!」
『返すわけにはいかないな。』
男はそういって、水槽のそばに置かれたテーブルに用意されたミキサーにキノコを入れた。
このキノコだが、科学者が分析してみても特に変わったことは見つからなかった。人が食べても大丈夫だ。旨くはないが。
だが、なぜかゆっくりが食べるといろいろな効果がある。理由はまだ分かっていない。ドスの場合は、ご存知、ドススパークとなる。
『キノコ?あぁ、これのことかな?』
男はそういって、ドスの頭からむしり取ったキノコを見せつける。
何度も何度もむしり取られ続け、ようやくスパークが撃てるくらいに成長したキノコ。
「ゆゆぅぅぅ!!!かえして!どすのたいせつなきのこさん、かえして!」
『返すわけにはいかないな。』
男はそういって、水槽のそばに置かれたテーブルに用意されたミキサーにキノコを入れた。
このキノコだが、科学者が分析してみても特に変わったことは見つからなかった。人が食べても大丈夫だ。旨くはないが。
だが、なぜかゆっくりが食べるといろいろな効果がある。理由はまだ分かっていない。ドスの場合は、ご存知、ドススパークとなる。
男はキノコをミキサーにかけ、粉々にし、使用人に渡した。
もう言うまでも無いが、男は虐待鬼威惨だった。それもかなり重度の。しかもリッチな鬼威惨だ。
「あぁぁぁぁ、どすのたいせつなきのこさんがぁぁ」
ドスは涙を流している。
もう言うまでも無いが、男は虐待鬼威惨だった。それもかなり重度の。しかもリッチな鬼威惨だ。
「あぁぁぁぁ、どすのたいせつなきのこさんがぁぁ」
ドスは涙を流している。
使用人は、成体ゆっくりの水槽の上からミンチになったキノコを投げ入れ、叫んだ。
『ゆっくりども、餌だぞ!』
『ゆっくりども、餌だぞ!』
「ゆっ!ごはんさん!?」
「どこどこ?ごはんさんどこ?」
「えさじゃないよ!ごはんさんだよ!!!」
餌という言葉に反応している者もいるが、それぞれ食べ物を探し始めた。
そして、全ての成体ゆっくりが、入れられたキノコの欠片を口にした。
「「「む~しゃむ~しゃ、それなり~」」」
しばらくすると・・・
「どこどこ?ごはんさんどこ?」
「えさじゃないよ!ごはんさんだよ!!!」
餌という言葉に反応している者もいるが、それぞれ食べ物を探し始めた。
そして、全ての成体ゆっくりが、入れられたキノコの欠片を口にした。
「「「む~しゃむ~しゃ、それなり~」」」
しばらくすると・・・
ボンっ
「ゆべっ」
破裂して四散する者
「ゆべっ」
破裂して四散する者
「ゆ、ゆ、ゆわ~・・・ゆぎっ」
伸び上がったかと思うとちぎれる者
伸び上がったかと思うとちぎれる者
「ゆげぇぇぇぇぇぇぇ」
盛大に中身を吐き出す者
盛大に中身を吐き出す者
それらが組み合わせて起こる者など様々だが、皆同じなのは、全てが死んだ、ということだ。
「みんなぁぁぁぁぁ!!どうしてぇぇぇぇぇぇ!?」
『ほほう、これはこれは。』
『ほほう、これはこれは。』
絶叫するドスと興味深そうに見つめる男。
群れの成体ゆっくりは、死滅した。
群れの成体ゆっくりは、死滅した。
「ゆわぁぁぁぁぁ、なんでこんなことにぃぃぃぃぃ」
ドスは滝のような涙を流す。
ドスは滝のような涙を流す。
「ゆわぁぁぁ」
「こわいよぉぉぉ」
隣の水槽にいた若いゆっくりは驚き、できるだけ逆側の仕切りに身体を押しつけて震えている。
「こわいよぉぉぉ」
隣の水槽にいた若いゆっくりは驚き、できるだけ逆側の仕切りに身体を押しつけて震えている。
『ドスよ。』
「なんなのぉぉ!なんでこんなことするのぉぉ!!」
『お前は群れを大きくしたいんだったな。』
「そうだよぉぉぉ!みんな、みんなたいせつな、なかまなんだよぉぉぉ!」
『そうかそうか。よし、やりなさい。』
「なんなのぉぉ!なんでこんなことするのぉぉ!!」
『お前は群れを大きくしたいんだったな。』
「そうだよぉぉぉ!みんな、みんなたいせつな、なかまなんだよぉぉぉ!」
『そうかそうか。よし、やりなさい。』
先ほどの使用人が、水槽の裏側から若いゆっくりのいる区画に入っていく。
「ゆっ、にんげんさん?にんげんさんは、ゆっくりできるひと?」
1匹のれいむが近づき、話しかける。
使用人は無言のまま果物ナイフを取り出し、れいむの顎の下あたりに一気に振り下ろした。
「ゆっ、にんげんさん?にんげんさんは、ゆっくりできるひと?」
1匹のれいむが近づき、話しかける。
使用人は無言のまま果物ナイフを取り出し、れいむの顎の下あたりに一気に振り下ろした。
「ゆぎゃああああああああぁぁぁぁ!!!れいむの、れいぶのまむまむがぁぁぁぁぁぁ!」
さらに使用人はナイフをぐりぐりと回し、まむまむのあたりをえぐり取って放り投げた。
「ゆっぐ、ゆっぐ、れいむ、れいむもう、もうおちびぢゃん、うべなぐなっじゃっだぁぁぁ!うわぁぁぁぁぁん、ゆわぁぁぁぁぁぁん」
大泣きするれいむ。それを見た若いゆっくりは使用人からできるだけ距離を置こうと、反対側の壁にはりつき、逃げ出そうとする。
使用人はゆっくりと、1匹1匹、同じ処置を施していく。狭い水槽の中、逃げられるはずもない。
大泣きするれいむ。それを見た若いゆっくりは使用人からできるだけ距離を置こうと、反対側の壁にはりつき、逃げ出そうとする。
使用人はゆっくりと、1匹1匹、同じ処置を施していく。狭い水槽の中、逃げられるはずもない。
『ドス、見てみな。群れの若いの、子供産めなくなっていくぜ。』
「どすの、どすのだいじなむれがぁぁぁ。たいせつなみらいのむれがぁぁぁぁぁ。」
ドスは泣き続ける。
「どすの、どすのだいじなむれがぁぁぁ。たいせつなみらいのむれがぁぁぁぁぁ。」
ドスは泣き続ける。
『お~~い、ボタンだ!ボタンを押せば逃げられるぞ!いいか!ボタンだぞ!ボタンだ!』
男は突然叫び出した。そして、別の使用人に合図をする。
男は突然叫び出した。そして、別の使用人に合図をする。
『こっちも、やっておきなさい。』
使用人が頷き、ドスの檻に付いたボタンを押す。
「ゆぅぅぅぅ、どすの、どすのだいじなむれがぁぁぁ・・・・ゆっ???ゆゆゆ???なんだか、ぽーかぽーかしてきたよ!!!」
「ゆゆっ?ゆっ?ぽーかぽーか、じーわじーわ・・・じじ、あぢ、あづ、あづ、あづいいいいいいい!なにこれぇぇ、なにごれぇぇぇぇぇぇ!」
ドスが突然暴れ出す。
跳ねようとしているのか、天井に何度も頭をぶつけている。
ドスが突然暴れ出す。
跳ねようとしているのか、天井に何度も頭をぶつけている。
特注で作られたこの檻は、内部に電熱線が通っている。つまり、檻全体がホットプレートとなっているのだ。
「あがががががががが、あづい、あづい、だして、だじで、だじで、ここがらだじでぇぇぇぇ、あづ、あづいよぉぉぉぉぉ」
ドスは時々壁や格子にぶつかり、また熱さで飛び下がり、後頭部をぶつけ、また熱くて飛び、結局檻の中心に落ち着いて天井にガンガン頭をぶつけている。
天井部は断熱素材となっているようで、頭が熱いとは言わない。
天井部は断熱素材となっているようで、頭が熱いとは言わない。
「あ、あ、あ、あづ、あづいぃぃぃ、い、い、い、いだっ、いだい、あんよが、あんよが、いだいいだいいだいいいいいい、いだいよぉぉぉぉ、
やべで、どべで、なんで、なんで、だんでぇぇぇぇぇえ!?」
やべで、どべで、なんで、なんで、だんでぇぇぇぇぇえ!?」
男はテーブルの席に付き、葉巻をくわえながら面白そうに、時々方を振るわせながら様子を見ている。
15分もすれば、ドスは跳ねることができなくなった。
「あじじじじじじじ、あづ、あづいいいいい、いだいいいい、いだいいいい、おぼにあんよがいだいいいいい、ゆっ、ゆっ、ゆっ、あんよが?あんよがうごがないよぉぉぉぉ」
「あじじじじじじじ、あづ、あづいいいいい、いだいいいい、いだいいいい、おぼにあんよがいだいいいいい、ゆっ、ゆっ、ゆっ、あんよが?あんよがうごがないよぉぉぉぉ」
「ばりざのばむばむがぁぁぁぁ」
「ありずの、ありじゅのべにべにがぁぁぁぁ」
「ぢぇん、ぢぇんの、ぢぇんのばーじんざんがぁぁぁぁ」
「むぎゅううぅぅぅ、エレエレエレエレエレ・・・」
「ぺにす、ぢーんぼ、みょみょみょみょーん」
「ありずの、ありじゅのべにべにがぁぁぁぁ」
「ぢぇん、ぢぇんの、ぢぇんのばーじんざんがぁぁぁぁ」
「むぎゅううぅぅぅ、エレエレエレエレエレ・・・」
「ぺにす、ぢーんぼ、みょみょみょみょーん」
水槽の方では黙々と、使用人が若ゆっくり達の大切なところをえぐりとっていた。
かなり深くしっかりとえぐっているため、時間がかかっているようだ。
ぱちゅりー種はこの光景に耐えられず、中身を吐き出してしまっている。
かなり深くしっかりとえぐっているため、時間がかかっているようだ。
ぱちゅりー種はこの光景に耐えられず、中身を吐き出してしまっている。
『お~~い、ボタンだぞ、ボタン、ボ、タ、ン!!』
男はまた叫んでいた。
男はまた叫んでいた。
そしてまた席に座り、葉巻を吹かし始めた。
さらに待つこと15分。若ゆっくり達の処置が終わったようだ。
『こっちもそろそろ良いでしょう。』
男が合図を送ると、ドスの檻のスイッチが切られた。
続いて、クレーンが到着し、檻の天井を外すと、四方の壁と格子がスルスルと、地中に潜っていった。
ドスは、何かの舞台のの上に置かれているような状態となった。
底面に近いところは真っ黒く焦げ付いている。
「どすの、どすのだいじなあんよさん、うごいてぇぇぇ、うごいでよぉぉぉぉ!いだいいい、あんよがいだいいいい」
なかなか見ることの出来ない、ドスの足焼きの完成である。
『こっちもそろそろ良いでしょう。』
男が合図を送ると、ドスの檻のスイッチが切られた。
続いて、クレーンが到着し、檻の天井を外すと、四方の壁と格子がスルスルと、地中に潜っていった。
ドスは、何かの舞台のの上に置かれているような状態となった。
底面に近いところは真っ黒く焦げ付いている。
「どすの、どすのだいじなあんよさん、うごいてぇぇぇ、うごいでよぉぉぉぉ!いだいいい、あんよがいだいいいい」
なかなか見ることの出来ない、ドスの足焼きの完成である。
『ほぅ、ドスともなると、足焼きをされても感覚は残るんだな。』
通常のゆっくりは、足焼きが終わると感覚が完全になくなり、痛くなくなる。
だが、ドスはまだ痛がっていた。感覚が残っている証拠である。
皮が厚いことが逆に災いしているようだ。
通常のゆっくりは、足焼きが終わると感覚が完全になくなり、痛くなくなる。
だが、ドスはまだ痛がっていた。感覚が残っている証拠である。
皮が厚いことが逆に災いしているようだ。
「ゆぅぅぅぅ、ゆぅぅぅぅ、おぢびぢゃん、おぢびぢゃぁぁん」
「ゆわぁぁぁぁぁん、ゆわぁぁぁぁぁん、ありずぼう、ずっぎりでぎないぃぃぃぃ」
「れいぶの、れいぶのばーでぃんざん、ばでぃざにざざげるばーでぃんざんがぁぁぁぁ」
「りゃんじゃばぁぁぁぁ、まだ、ばだ、らんじゃばにもあっだごどないのにぃぃぃぃぃ」
「びょぉぉぉぉん、べにず、ばぎな、なっしんぐ!なっじんぐぅぅ・・」
「ゆわぁぁぁぁぁん、ゆわぁぁぁぁぁん、ありずぼう、ずっぎりでぎないぃぃぃぃ」
「れいぶの、れいぶのばーでぃんざん、ばでぃざにざざげるばーでぃんざんがぁぁぁぁ」
「りゃんじゃばぁぁぁぁ、まだ、ばだ、らんじゃばにもあっだごどないのにぃぃぃぃぃ」
「びょぉぉぉぉん、べにず、ばぎな、なっしんぐ!なっじんぐぅぅ・・」
若ゆっくり達は、どれもが悲嘆に暮れていた。
『さて、次に行こうか』
今度は使用人が、水槽についたスイッチを押した。
すると、ガタガタと震えて怯える子ゆっくりたちの水槽の床が、カタカタと小刻みに揺れ始める。
どうやらここだけ2重の床になっているようだ。
すると、ガタガタと震えて怯える子ゆっくりたちの水槽の床が、カタカタと小刻みに揺れ始める。
どうやらここだけ2重の床になっているようだ。
「ゆぅ、おねえしゃんたちがぁぁ。きょわいよぉぉぉぉ・・・ゆゆゆ?」
「どぼじで、しょんなひどいこどしゅるのぉぉぉ・・・ゆっ?ゆっ?」
「ぜっだいにゆるしゃないのじぇぇぇ・・ゆうううう?」
「どぼじで、しょんなひどいこどしゅるのぉぉぉ・・・ゆっ?ゆっ?」
「ぜっだいにゆるしゃないのじぇぇぇ・・ゆうううう?」
若ゆっくりを虐める使用人を罵倒していた子ゆっくり達だが、徐々に違和感を感じ始める。
「にゃんだきゃ、まりしゃ、へんなきゃんじになっちぇきちゃのじぇ!」
「れいみゅも、にゃんだきゃ、すーりすーりしちゃくなっちぇきちゃよ!!」
「おほぉぉぉぉぉ、んほぉぉぉぉ、まりしゃ、れいみゅ、ちぇん、みょん、よりどりだわぁぁぁ」
「りゃ、りゃ、りゃ、りゃんしゃまぁぁぁぁ」
「みょんのはくりょーきぇんが、いきりたってるちーんぴょ!」
「れいみゅも、にゃんだきゃ、すーりすーりしちゃくなっちぇきちゃよ!!」
「おほぉぉぉぉぉ、んほぉぉぉぉ、まりしゃ、れいみゅ、ちぇん、みょん、よりどりだわぁぁぁ」
「りゃ、りゃ、りゃ、りゃんしゃまぁぁぁぁ」
「みょんのはくりょーきぇんが、いきりたってるちーんぴょ!」
子ゆっくり達は発情しはじめた。そして・・・
「れいみゅ、まりしゃといっしょにすーりすーりするんだじぇ!」
「りゃんしゃみゃぁぁぁぁ」
「ちぇぇぇぇん、みょんはみょんだみょん!」
「んほぉぉぉぉぉぉ、んほぉぉぉぉ!」
「れいみゅ、まりしゃといっしょにすーりすーりするんだじぇ!」
「りゃんしゃみゃぁぁぁぁ」
「ちぇぇぇぇん、みょんはみょんだみょん!」
「んほぉぉぉぉぉぉ、んほぉぉぉぉ!」
手当たり次第に交わりはじめた。ドスもそれに気付いたようだ。
「ゆぅぅ、どすのあんよがぁぁ・・・ゆっ、おちびちゃんたちぃぃぃ、なにやってるのぉぉぉぉぉ!すっきりはだめでしょぉぉぉぉぉ!」
ぬっちゃぬっちゃという音が響き、誰もドスの言うことを聞こうとしない。
ドスは強引にでも止めに入ろうと身体を動かすが、全くその場から動くことができないでいる。
ドスは強引にでも止めに入ろうと身体を動かすが、全くその場から動くことができないでいる。
そして
「「「「「しゅっきしゅしゅしゅっききりりりりりぃぃぃぃきりー」」」」」
だいたい同じタイミングで絶頂を迎えた。
だいたい同じタイミングで絶頂を迎えた。
少しすると
「ゆぅぅぅぅ、きゅるしいのじぇぇぇぇぇ」
「にゃんでありしゅにおぢびぢゃんがぁぁぁぁ」
「れいびゅのあんきょしゃん、しゅわないでぇぇぇぇぇ」
「わわわわきゃらにゃいよー!きゅるしいんだねー!」
「みょぉぉぉん、あんきょさん、だいそん、ちーんぴょ!」
「にゃんでありしゅにおぢびぢゃんがぁぁぁぁ」
「れいびゅのあんきょしゃん、しゅわないでぇぇぇぇぇ」
「わわわわきゃらにゃいよー!きゅるしいんだねー!」
「みょぉぉぉん、あんきょさん、だいそん、ちーんぴょ!」
まとめて苦しみだし、そのままだんだん黒ずんで全てが絶命した。
「ゆぅぅぅぅぅぅ!!ゆぅぅぅぅ!!どすたちの、どすのむれの、だいじな、だいじな、おぢびぢゃんがぁぁぁぁ!どうじで!どうじで、どぼじでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「どうじで、どうじで・・あああぁぁぁぁ・・・ゆっぐ・・・ひっく・・・ひっく・・・」
ドスは落ち込み、静かにすすり泣いている。
ドスは落ち込み、静かにすすり泣いている。
『そろそろ行くかな。』
にやにや笑いながら見ていた男が立ち上がり、若ゆっくりの水槽の前に立った。
にやにや笑いながら見ていた男が立ち上がり、若ゆっくりの水槽の前に立った。
『ゆっくりしていってね。』
「ゆぅ・・・ゆっくりぃ・・・していっでね・・・ゆぐっ、ひっぐ」
泣きながら返事をする若ゆっくり達。
「ゆぅ・・・ゆっくりぃ・・・していっでね・・・ゆぐっ、ひっぐ」
泣きながら返事をする若ゆっくり達。
「にんげんしゃん、どうじで、こんなひどいこどするの・・・?」
『私は何もしていない。』
「そ、そうだけどぉ・・・たすげてくれだっでいいでしょぉぉ」
『何故逃げなかったんだ?』
「だっで、だっで、かべざんが、かべざんがぁぁ」
『壁か。それは私も同じだ。この壁を壊すことも越えることもできない。助けられない。』
男はそういって水槽の壁を叩いて見せた。
「ゆぅ・・・」
『だから、ボタンを押せばいいと言ったじゃないか。』
「ぼだんさん?そんなのわからないよ」
『ほら、あれだよ。』
と、足下にある赤いボタンを指さす。
『押してご覧。』
「ゆぅ・・・」ポチ
ガガーーーーーーーー
ゆっくりがボタンを押すと、水槽の正面の扉が開いた。
「ゆゆう!!!!!」
『こうすれば逃げられたんだ。だがもう仕方ない。入ってもいいか?』
「ゆ、ゆん。いいよ。」
若ゆっくり達は、男が自分を助けようとしていたことが分かり、中に招き入れた。
使用人がボタンの方からゆっくりを遠ざけるように動いたことには気付いていない。
『私は何もしていない。』
「そ、そうだけどぉ・・・たすげてくれだっでいいでしょぉぉ」
『何故逃げなかったんだ?』
「だっで、だっで、かべざんが、かべざんがぁぁ」
『壁か。それは私も同じだ。この壁を壊すことも越えることもできない。助けられない。』
男はそういって水槽の壁を叩いて見せた。
「ゆぅ・・・」
『だから、ボタンを押せばいいと言ったじゃないか。』
「ぼだんさん?そんなのわからないよ」
『ほら、あれだよ。』
と、足下にある赤いボタンを指さす。
『押してご覧。』
「ゆぅ・・・」ポチ
ガガーーーーーーーー
ゆっくりがボタンを押すと、水槽の正面の扉が開いた。
「ゆゆう!!!!!」
『こうすれば逃げられたんだ。だがもう仕方ない。入ってもいいか?』
「ゆ、ゆん。いいよ。」
若ゆっくり達は、男が自分を助けようとしていたことが分かり、中に招き入れた。
使用人がボタンの方からゆっくりを遠ざけるように動いたことには気付いていない。
『話したいことがあるんだ』
「ゆぅ、なぁに?」
『君たちがこんなことをされたのは、実はドスの命令なんだ』
「ゆゆぅ!!!!?」
「そんな、そんなはずないよ!!」
「どすはどすだよ!ゆっくりのみかただよ!!!」
「ゆぅ、なぁに?」
『君たちがこんなことをされたのは、実はドスの命令なんだ』
「ゆゆぅ!!!!?」
「そんな、そんなはずないよ!!」
「どすはどすだよ!ゆっくりのみかただよ!!!」
若ゆっくり達は騒ぎ出す。
『でも、あれを見てご覧。』
男はドスを指さす。ちょうど逆光となり、ドスは舞台の真ん中から水槽を見下ろしている・・・ように見える。本当は悲しみに暮れうつむいているだけだが。
『ああやって、ずっとみんなの様子を見てたんだ。いくら人間でも、強いドスの命令には逆らえない。仕方なくやったんだよ。』
『でも、あれを見てご覧。』
男はドスを指さす。ちょうど逆光となり、ドスは舞台の真ん中から水槽を見下ろしている・・・ように見える。本当は悲しみに暮れうつむいているだけだが。
『ああやって、ずっとみんなの様子を見てたんだ。いくら人間でも、強いドスの命令には逆らえない。仕方なくやったんだよ。』
「ゆうううう!ひどい!」
「ひどすぎるよ、そんなの!!!」
「ひどすぎるよ、そんなの!!!」
『あっちの大人のゆっくりも、ドスのキノコを食べたから死んだんだ』
「そ、そうなの!!!?」
『こっちのおちびちゃんは、君たちが子供を作れなくなったと知って、がんばってすっきりをしたけど、ダメだった』
「ゆうぅ!いもうとたちがぁぁぁ!なんで!なんでとめなかったの!!」
『ドスが止めちゃダメだって。』
「そんなぁぁぁぁぁ!!!!」
「そ、そうなの!!!?」
『こっちのおちびちゃんは、君たちが子供を作れなくなったと知って、がんばってすっきりをしたけど、ダメだった』
「ゆうぅ!いもうとたちがぁぁぁ!なんで!なんでとめなかったの!!」
『ドスが止めちゃダメだって。』
「そんなぁぁぁぁぁ!!!!」
『仕返ししたいかい?』
「あたりまえでしょぉぉぉ!ころす、ごろず、どずをみんだで、びんだでごろずんだぁぁぁぁぁぁぁ!」
『なら、これだ。』
男は、後ろ手に持っていた5寸釘の束を地面に置いた。
『いいか?ドスは強い。皮も厚い。殺したいのは分かるが、それは無理だ。だが、それを持ってみんなで囲んで、突き立てればドスは動けなくなる。そうすれば死んだも同然だ。
動けないとご飯も食べられないしな』
「ゆっ、わかったよ!にんげんさん、ありがとう!!」
『いいか、1回じゃだめだ。一度突き刺したら、その釘に向かって何度も体当たりするんだ。』
「ゆっくりりかいしたよ!!!!」
気合いの入った返事だ。
そして、男は水槽を出て、用意していた大きな台車を取り出す。
『このすぃーで運んでやろう。みんな乗れ。』
「ゆっゆおー!」
「あたりまえでしょぉぉぉ!ころす、ごろず、どずをみんだで、びんだでごろずんだぁぁぁぁぁぁぁ!」
『なら、これだ。』
男は、後ろ手に持っていた5寸釘の束を地面に置いた。
『いいか?ドスは強い。皮も厚い。殺したいのは分かるが、それは無理だ。だが、それを持ってみんなで囲んで、突き立てればドスは動けなくなる。そうすれば死んだも同然だ。
動けないとご飯も食べられないしな』
「ゆっ、わかったよ!にんげんさん、ありがとう!!」
『いいか、1回じゃだめだ。一度突き刺したら、その釘に向かって何度も体当たりするんだ。』
「ゆっくりりかいしたよ!!!!」
気合いの入った返事だ。
そして、男は水槽を出て、用意していた大きな台車を取り出す。
『このすぃーで運んでやろう。みんな乗れ。』
「ゆっゆおー!」
若ゆっくり達は台車に乗り込み、男はそれを押してドスのすぐそばまでやってきた。
もう檻の温度も下がって、丁度良い頃合いだ。
もう檻の温度も下がって、丁度良い頃合いだ。
「ゆっ、みんな、ごべんで、ごべんでぇぇぇぇ!!にんげんざん、どぼじで、どぼじでこんなことするの!!?」
「しらばっくれても、むだなのぜ!!」
1匹の若まりさが叫ぶ
「そうだよ!れいぶ、ばーでぃんさんどられちゃっだよ!!!」
「どすこそ、なんでこんなことしたの!!わからないよー!わかってもゆるせないよー!」
「どすれいぷ、でかまら、さしほうだい!!」
「しらばっくれても、むだなのぜ!!」
1匹の若まりさが叫ぶ
「そうだよ!れいぶ、ばーでぃんさんどられちゃっだよ!!!」
「どすこそ、なんでこんなことしたの!!わからないよー!わかってもゆるせないよー!」
「どすれいぷ、でかまら、さしほうだい!!」
それぞれ思い思いの言葉を叫びながら、ドスの周りを囲み始める。
「み、みんな、なにいってるのぉぉ!わるいのはにんげんさんでしょぉぉ!」
若ゆっくりは意に介さず、5寸釘を咥える。
若ゆっくりは意に介さず、5寸釘を咥える。
「ちょ、ちょっと、それは!!いまどすは、あんよさんがいたいいたいなんだよ!そんなのでぷーすぷーすされたら、ちょ、やめ、て、あああああ」
「おもいしるんだみょん!えぐりとられた、ぺにすのいかりを!」
「じねぇぇぇ、じねぇぇぇぇ!」
「げすなどすはしねぇぇぇぇぇぇ!」
「むれをゆっくりさせないどすはしねぇぇぇぇ」
「どすなんか、どすなんか、ゆっくりできないんだぜぇぇぇぇぇぇ!」
「じねぇぇぇ、じねぇぇぇぇ!」
「げすなどすはしねぇぇぇぇぇぇ!」
「むれをゆっくりさせないどすはしねぇぇぇぇ」
「どすなんか、どすなんか、ゆっくりできないんだぜぇぇぇぇぇぇ!」
若ゆっくり達は言われたとおり、釘をまずドスに刺し、何度も何度も体当たりを繰り返す。
自身がハンマーとなり、傷ついてもやめようとしない。
自身がハンマーとなり、傷ついてもやめようとしない。
ドスは、苦しかった。
痛みはもちろんある。大やけどを負ったところに釘を打ち込まれているのだ。それはもう、痛いなんてもんじゃない。
だがそれ以上に、昨日まで、いや、数時間前まで仲良くやっていた群れの仲間が自分を罵倒し、攻撃してくる。そのことが最も苦しかった。
ドスは泣いた。何も言うことが出来ず。何も言葉が出ず、ただただ、憎しみを受け入れ、涙を流し続けた。
痛みはもちろんある。大やけどを負ったところに釘を打ち込まれているのだ。それはもう、痛いなんてもんじゃない。
だがそれ以上に、昨日まで、いや、数時間前まで仲良くやっていた群れの仲間が自分を罵倒し、攻撃してくる。そのことが最も苦しかった。
ドスは泣いた。何も言うことが出来ず。何も言葉が出ず、ただただ、憎しみを受け入れ、涙を流し続けた。
「ゆふぅ、ゆふぅ、おもいしったか!!」
「これでもうどすはうごけないね!このまましんじゃえ!!」
「そうだそうだ、ゆっくりできないどすは」
「これでもうどすはうごけないね!このまましんじゃえ!!」
「そうだそうだ、ゆっくりできないどすは」
「「「「ゆっくりしね!!!!」」」」
その言葉を聞き、ドスはさらに、ぶわっと大粒の涙をこぼした。
「ちゅぶれりゅううううううううう」
突然、大きな声が響いた。
ドスが目を上げ、若ゆっくり達が声の方を向くと、男が群れの赤ゆっくりを片手に、今にも握りつぶそうとしていた。
ドスが目を上げ、若ゆっくり達が声の方を向くと、男が群れの赤ゆっくりを片手に、今にも握りつぶそうとしていた。
『いやぁ、お見事お見事』
男はそのままプチっと赤れいみゅをつぶし、パンパンと大げさに拍手をした。
『これだからゆっくりは最高だ。何故信じる?何故仲間より人間を。甘言を。全てが操られていたとも知らずに。』
そういって、男はいつの間にか小さな水槽に移された赤ゆっくり達を足下に置き、水槽から片手に1匹ずつ握りしめ、一気に潰した
「ゆびゅ!」
「ぴぃ!」
「ゆびゅ!」
「ぴぃ!」
「「「「ぴぎゃーーーーーーーー」」」」
「「「「「みゅうぅぅぅぅ、みゅうぅぅぅぅ」」」」」
「「「「「みゅうぅぅぅぅ、みゅうぅぅぅぅ」」」」」
水槽に残った赤ゆっくりは、それを見て驚いて火の付いたように泣き叫ぶ。
若ゆっくり達はまだ呆然としている。ドスはあまりの怒りに言葉を失っているようだ。
ただただ身体を震わし、眉がつり上がり、口元はゆがんでいる。
ただただ身体を震わし、眉がつり上がり、口元はゆがんでいる。
『一気に行くぞ~!』
男は水槽の中に足を入れ、まるでワイン作りで葡萄を潰すように、赤ゆっくり達を次々に潰し始めた。
男は水槽の中に足を入れ、まるでワイン作りで葡萄を潰すように、赤ゆっくり達を次々に潰し始めた。
「やべろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ドスが怒号を発する。
つられて若ゆっくり達が水槽の周りを取り囲み、次々に体当たりをする。
ドスが怒号を発する。
つられて若ゆっくり達が水槽の周りを取り囲み、次々に体当たりをする。
『はははははは、何もできないって無残だねぇ。みじめだねぇ。ゆっくりできないねぇ。』
男は大笑いしながら、赤ゆっくりを何度も踏みつける。水槽の底には、黒くねばっこい餡子たまりが出来ていた。
もはや紳士的な態度の男ではない。純粋に何かを楽しむ男がそこにいた。
もはや紳士的な態度の男ではない。純粋に何かを楽しむ男がそこにいた。
「やべろおおお!おばえ、ぜっだい、ぜっだいごろずううううううう」
ドスは叫ぶが、動くことができない。
男は水槽から出て、周りにいる若ゆっくりも潰し始めた。
ドスは叫ぶが、動くことができない。
男は水槽から出て、周りにいる若ゆっくりも潰し始めた。
『ほらほら、群れの未来が終わっていくよ!』
「ゆべっ」
「ゆぶっ」
「わがらっ」
「ぢんぼっ」
「ゆべっ」
「ゆぶっ」
「わがらっ」
「ぢんぼっ」
「ゆっがああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ、もう、もう、ぼう、ぜっだい、ぜっだいにゆるざないがらなぁぁぁぁ!!」
ドスはまさに怒りの絶頂だ。
若ゆっくり達を全て潰し終わると、男は使用人から1匹のゆっくりを受け取った。
ドスはまさに怒りの絶頂だ。
若ゆっくり達を全て潰し終わると、男は使用人から1匹のゆっくりを受け取った。
『おい、こいつが分かるか?』
「ゆがあああ・・・ゆっ、ぱちぇ、ぱちぇぇえええええ、かえせ、がえせ、どすのぱちぇにきたないてでさわるなああああああああ」
そう、このぱちゅりーはドスの番だった。ぱちゅりーはむきゅむきゅいいながらただ涙を流している。
『おいドス、ゆっくりみていってね!!』
男はそう言って、ドスの目の前でぱちゅりーのまむまむに指を2本突っ込んだ。
男はそう言って、ドスの目の前でぱちゅりーのまむまむに指を2本突っ込んだ。
「やっ、やめて!!ぱちぇは、ぱちぇは・・・」
『知ってるよ。妊娠してるんだろ。どうやったのか知らないが、胎生妊娠を。』
男はそのまま、、指を下に引き下ろした。
生クリームと一緒に、1匹の赤まりさとおぼしきものが地面に落ち、そして潰れた。
『知ってるよ。妊娠してるんだろ。どうやったのか知らないが、胎生妊娠を。』
男はそのまま、、指を下に引き下ろした。
生クリームと一緒に、1匹の赤まりさとおぼしきものが地面に落ち、そして潰れた。
「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、ぱちぇの、ぱちぇの・・・ぱちぇとどすのたからものがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、どすのだいじな、おちびちゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、どすのだいじな、おちびちゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
『そう叫ぶなって。ぱちゅりー、お前が悪いんだから、責任とらないとな。』
「ど、どうゆうことよ!」
『今日、挨拶に来ようって言い出したのはお前だろ。言わなければこうならなかったのに。』
「むきゅ、そんな!!なんでそれを!!エレエレエレエレエレエレ」
「ど、どうゆうことよ!」
『今日、挨拶に来ようって言い出したのはお前だろ。言わなければこうならなかったのに。』
「むきゅ、そんな!!なんでそれを!!エレエレエレエレエレエレ」
『だいたい分かるっつーの。あ、死んだか。』
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。なんで、だんで、だんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
ドスはもうただただ絶叫している。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。なんで、だんで、だんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
ドスはもうただただ絶叫している。
男は小休止とばかりに、葉巻を取り出し、ふかしはじめた。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・なんで・・・なんで・・・・だんで・・・・・」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・なんで・・・なんで・・・・だんで・・・・・」
もう群れのゆっくりはドスしか残っていない。
『さぁてっと。』
男は、用意していた鈎付の縄を取り出し、投げ上げ、そのまま引っ張った。
男は、用意していた鈎付の縄を取り出し、投げ上げ、そのまま引っ張った。
「ゆぅぅぅぅぅ!かえして、かえじで!!どずのだいじなおぼうじぃぃぃぃぃ」
男は帽子を奪うと、まじまじと観察し始めた。
『さすがドスの帽子だ。分厚くてでかい。しかも重い。こりゃ・・・ちぎれそうにないな』
『さすがドスの帽子だ。分厚くてでかい。しかも重い。こりゃ・・・ちぎれそうにないな』
そういうと、男は使用人に言って裁ちばさみを持ってこさせた。
ゴリ、ゴリ・・・大きなハサミ特有の重い音を出して、帽子を切り刻む。
ゴリ、ゴリ・・・大きなハサミ特有の重い音を出して、帽子を切り刻む。
「あぁぁぁぁぁぁ、やべで、やべでよぉぉぉぉぉ!どずのおがざり、きらないでぇぇぇぇ」
人が2人ほど入れそうな帽子が、時間をかけて細切れの布の塊になった。
それをドスのそばに置いてみる。
それをドスのそばに置いてみる。
「ゆうううぅぅぅぅぅ、どずの、どずのおがざり、なおっでぇぇぇぇぇぇ!ぺーろ、ぺーろ、ぺーろ、ぺーろ」
ドスは懸命に布の塊を丸め、舐めている。
ドスは懸命に布の塊を丸め、舐めている。
『わははは。ドスもやっぱりそれ、やるのな』
男は実に面白そうに話す。
男は実に面白そうに話す。
「うるざいぃぃぃぃ、じね、じね、じねぇぇぇぇ」
ドスは身体が動かないため、舌を限界まで伸ばして男を捕らえようとする。
だが、射程外にいる男を捕らえることはできない。
ドスは身体が動かないため、舌を限界まで伸ばして男を捕らえようとする。
だが、射程外にいる男を捕らえることはできない。
男は、続いて使用人から銛を受け取った。
『よいしょっと』
『よいしょっと』
男はドスの右目めがけて一気に銛を突き刺し、全体重をかけて引っ張った。
「ゆがぁぁぁぁぁぁあああああ、どすの、どすのおべべがぁあああああああ」
ブチブチブチっという音がしてゴロリと、ドスの片目が転がった。
男はそれを手元に引き寄せ、まじまじと見つめる。
それは両手でなんとか抱えられるくらいのサイズがあった。ちなみにこのドスの体長は帽子なしで2.5mほどである。
男はそれを手元に引き寄せ、まじまじと見つめる。
それは両手でなんとか抱えられるくらいのサイズがあった。ちなみにこのドスの体長は帽子なしで2.5mほどである。
『近くでみるとでっかいなぁ!材質は、やっぱり白玉なんだな。』
「ゆががががが・・・・ぼう、ぼうやべで・・・いだいの・・・ぼうやだ・・・」
ドスは全身を使って大きく呼吸している。
ドスは全身を使って大きく呼吸している。
『お、そうだ』
男はまた使用人に言いつけ、調理場から興味本位で買って使いようが無かったトリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラーを持ってこさせた。いわゆる世界一辛い唐辛子だ。
『取扱に気をつけてください』
『分かってる。』
男はまた使用人に言いつけ、調理場から興味本位で買って使いようが無かったトリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラーを持ってこさせた。いわゆる世界一辛い唐辛子だ。
『取扱に気をつけてください』
『分かってる。』
男はゴーグルをし、厚手の手袋をはめ、大きなひしゃくに唐辛子を移し替えた。
そして、ドス斜め前方に移動し、慎重に、ひしゃくを思いっきりドスの口に放りこんだ。
そして、ドス斜め前方に移動し、慎重に、ひしゃくを思いっきりドスの口に放りこんだ。
「ゆばぁぁぁぁぁああああああああ、ゆっぱ、ゆっかっかっか、ゆががががゆげぇぇぇぇえ、
ゆぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ、ゆぐぎがああごごごごごごええあわわおいとえあああああおあおあおあおあおあお、
あっれれれろえっええええええええゆおゆえゆるゆゆゆゆおおおおおべべべべゆっがゆっゆっゆっゆっゆっゆっゅっゅっゅっ・・・」
ゆぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ、ゆぐぎがああごごごごごごええあわわおいとえあああああおあおあおあおあおあお、
あっれれれろえっええええええええゆおゆえゆるゆゆゆゆおおおおおべべべべゆっがゆっゆっゆっゆっゆっゆっゅっゅっゅっ・・・」
口に入れた瞬間、ドスの失われた右目の跡から餡子が飛び出し、左目は一気に充血して真っ赤になった。そしてその後、口から盛大に、洪水のように中身を吹き出し、意味不明の叫び声を上げた。
「ゆふーーー・・・・・・ゆふーーー・・・・・・」
『おぉ、生きてっか?』
もうドスは息も絶え絶えだ。
「ゆひぃ、ゆひぃ、び、びえない。おべべが、ゆふー、おべべがびえない。ふー、ふー、がらだじゅうが、ふう、いだい。いだい。
だんで、だんで、ゆひぃ、じんげんざん、ゆひぃ、どぼじで、ごんなごど、ゆふー、ずるの?」
だんで、だんで、ゆひぃ、じんげんざん、ゆひぃ、どぼじで、ごんなごど、ゆふー、ずるの?」
左目も失明したようだ。荒々しく息をしながら、ドスは問いかける。
『そうだな~。なんでかなぁ。お前は俺の持ち物だからじゃね?』
男は軽く応える。
男は軽く応える。
「ぞ、ふー、ぞんなのっで、ゆふー、ないよ、ふうー。ゆっぐり、ゆふー、ゆっぐりだっで、ひぃ、みんだ、びんだ、ゆひぃ、いぎでるんだ、ふー、だよ」
ドスはゆっくりと、呼吸をなんとか整えながら、涙ながらに言う。
もうドスの下は涙でいっぱいだ。
もうドスの下は涙でいっぱいだ。
『知ってるよ。みんな生きてる。人間はね、生き物だって持ち物にするの。俺はお前の飼い主だっていっただろ?そういうことだよ。あ、山の群れに元々いた奴らも俺の飼いゆだからな。』
「ぞ、ぞんだ・・・・・・・・ぞんだ・・・・・・・・・・・・・ないよ・・・・・ぞんだの・・・・だいよ・・・・・・・ひどいよ・・・・・・・・」
ドスはかすれた声で途切れ途切れに話す。
「それじゃあ、どすは・・・・ぼう、どずは・・・・いぎでだっで・・・・だんのいびも・・・だいの・・・・・?」
すがるように、ドスが問いかける。
『さあな。お前にとっては、もしかしたらそうかもしれないな。』
「・・・・・・ぼう・・・・・いやだ・・・・・・・・・・・・ぼう・・・・・いぎるの・・・・いやだ・・・・」
『そう言われてもな』
男はつぶやく。
男はつぶやく。
「おたべなさい!!!!」
最後の最後、ドスは力をふりしぼり、はっきりとした声でそういった。
直後、ミシミシ、っという音とともに、ドスはぱっくりと半分に割れた。
直後、ミシミシ、っという音とともに、ドスはぱっくりと半分に割れた。
『うわ!ドスのおたべなさいなんて初めて見た!!!』
半分に割れたドスの身体は、左右にゆっくりと、ゆっくりと倒れていく。
『普通のゆっくりなら悔しがるとこだけど、こりゃぁ・・・感動するな!』
そして、ズズーンという音と共に、ドスの身体は完全に2つに分かれた。
ドスの餡子は、真っ赤に染まっていた。唐辛子のせいだろう。
ドスの餡子は、真っ赤に染まっていた。唐辛子のせいだろう。
男はそっと、手袋をしたままドスの餡子をすくい、そして、おそるおそる舐めてみた。
「あっま!!」
世界最強の唐辛子をあれだけ吸収したにもかかわらず、ドスの餡子は水飴のような甘さだった。
それほど苦しんだのだ。身体と、心を痛めつけられ、群れ全体の苦しみを味わったかのように。
男は使用人を集め、後片付けを命じた。
そしてその日は泥のように眠り、その後3ヶ月間、まるで疲れやストレスを感じないかのように休みも取らずに働いたという。
おかげでこのご時世に業績は上昇し、世界にも進出し、さらに資産を増やしたそうだ。
そしてその日は泥のように眠り、その後3ヶ月間、まるで疲れやストレスを感じないかのように休みも取らずに働いたという。
おかげでこのご時世に業績は上昇し、世界にも進出し、さらに資産を増やしたそうだ。
過去作
anko3758 おいわい
anko3805 消える声
anko3811ゆっくりキャンプするよ
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