ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3935 飼われまりちゃ
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ankoss
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『飼われまりちゃ』 13KB
いじめ 小ネタ 子ゆ 透明な箱 いつもの小ネタです。
いじめ 小ネタ 子ゆ 透明な箱 いつもの小ネタです。
「まりちゃをかいゆくちにしゅるのじぇ!まりちゃは、とーってもつよいのじぇ!まりちゃのめーれーきかないと、いたいめみるのじぇ!!」
元気良くそう宣言する一匹の子まりさ。
得意そうに眉毛を吊り上げて、踏ん反り返っている。
その後ろでは親れいむと親まりさが、飼いゆっくりにしろと同じ様に自信たっぷりに踏ん反り返る。
得意そうに眉毛を吊り上げて、踏ん反り返っている。
その後ろでは親れいむと親まりさが、飼いゆっくりにしろと同じ様に自信たっぷりに踏ん反り返る。
「れーみゅは、とーってもかわいいゆっくちだよ!かいゆっくりにしにゃいのは、おーばかだよ!いっしょーのしょんだよ!」
その隣では尻をプリプリと振りながら、片目を閉じてニヤニヤと微笑む赤れいむ。
だがこの一家は全体的に体が汚れており、帽子やリボンに変なシミやゴミが付いている典型的な野良一家である。
だがこの一家は全体的に体が汚れており、帽子やリボンに変なシミやゴミが付いている典型的な野良一家である。
「うーん…どうしよかな?…」
そんな一家を目の前にし、腕を組んで悩む一人の少年。
品定めするように、親まりさと子まりさを見比べる。
品定めするように、親まりさと子まりさを見比べる。
「どーしたんだぜ?!まりささまのつよさをさとって、びびってうごけないんだぜ?!ゆっぷっぷっぷ!これだから、よわむしさんはこまるんだぜ!」
「ぷっぷー!くしょにんげんは、まりちゃをみてびびってるのじぇー!しーしーもらしゅのじぇ?ないちゃうのじぇ?おぉあわりぇ、あわりぇ!!」
まりさ親子は少年を見下すように笑い始めると、二匹そろって少年に尻を向けて屁をこく。
れいむ親子も飼いゆっくりになれると確信したのか、ウネウネと動きながらあまあま持って来いとか、ゆっくりさせろと騒ぎ始める。
れいむ親子も飼いゆっくりになれると確信したのか、ウネウネと動きながらあまあま持って来いとか、ゆっくりさせろと騒ぎ始める。
「よし、こっちに決めた!やっぱ、小さいほうが良いかな?」
「ゆわーい!おしょらをとんでるみたーい!さいこーのきぶんなのじぇー!!」
少年はそう言うと子まりさを捕まえ、野良一家に背を向けて歩き出す。
子まりさは突然の浮遊感に、ゆっくりお決まりの台詞を口にしてキャッキャとはしゃぐ。
子まりさは突然の浮遊感に、ゆっくりお決まりの台詞を口にしてキャッキャとはしゃぐ。
「ゆゆっ?!ちょ、ま、まつんだぜぇぇぇ!!までぃざもかいゆっくりにじろぉぉぉぉ!まてぇぇぇ!このくそにんげんがぁぁぁぁ!!」
「ゆっがぁぁぁぁ!れいむもつれていけぇぇぇぇ!れいむをゆっくりさせろぉぉぉぉ!」
「ゆっぴぃぃぃ!まちぇまちぇぇぇぇ!れーみゅをかいゆっくちにしろぉぉぉ!まちぇぇぇぇぇ!!」
子まりさだけを持って去ろうとする少年を、慌てて追いかける三匹のゆっくり。
鬼のような形相で、唾を撒き散らしながら必死で跳ねる。
だがそれでも少年の足の方が速く、少年は自分の自転車のカゴに子まりさを入れるとそのまま自転車を漕ぎ出す。
鬼のような形相で、唾を撒き散らしながら必死で跳ねる。
だがそれでも少年の足の方が速く、少年は自分の自転車のカゴに子まりさを入れるとそのまま自転車を漕ぎ出す。
「までぇぇぇぇ!までぇぇぇぇ!までぃざのしゅんそくから、にげられるどおもうなぁぁぁ!ゆひー…ゆひー…よ、ようやくおいつ 『グチャ!』 びゃ!」
「おぉ?何か轢いた!グチャっていった!」
それでも何とか少年に追いつき、自転車の前に踊り出た親まりさ。
だが少年は何の躊躇いもなしに、自転車で親まりさを轢いていく。
親まりさは体を真っ二つにされる形で轢かれ、呻き声を上げると動かなくなる。
しかし少年は特に振り返ろうともせず、そのまま家に帰っていった。
だが少年は何の躊躇いもなしに、自転車で親まりさを轢いていく。
親まりさは体を真っ二つにされる形で轢かれ、呻き声を上げると動かなくなる。
しかし少年は特に振り返ろうともせず、そのまま家に帰っていった。
「ゆがが!なにやってるのぉぉ?!くそにんげんが、にげちゃ………ゆっぎゃぁぁぁぁ?!までぃざが、はんぶんずつになっちゃったよぉぉぉぉ!でいぶ、じんぐるまざーになっちゃっだのぉぉぉ?!」
「ゆんやぁぁぁぁ!おちょーしゃん、、どーちておたべなしゃいしてるのぉぉ?!ゆっぴぃぃぃぃぃぃ!!」
やっとの思いで、親まりさまりさの元まで跳ねてきたれいむ親子。
親れいむは、親まりさの姿を見るなり罵声を浴びせ始める。
だがすぐに、両目を飛び出さんばかりに見開いて死んでいる親まりさに気がつき、涙を流しながら絶叫する。
それに続いて赤れいむも、親まりさの死に顔を見てゆんゆんと泣き始める。
れいむ親子は、まりさの死体のそばで何時までも泣き続けるのだった。
親れいむは、親まりさの姿を見るなり罵声を浴びせ始める。
だがすぐに、両目を飛び出さんばかりに見開いて死んでいる親まりさに気がつき、涙を流しながら絶叫する。
それに続いて赤れいむも、親まりさの死に顔を見てゆんゆんと泣き始める。
れいむ親子は、まりさの死体のそばで何時までも泣き続けるのだった。
「ゆぺーっち!いちゃい!…ゆっぴぃぃぃ!なにしちぇるのじぇ、このくしょどれー!まりちゃおこるのじぇー!!」
少年は家に着くとすぐに透明な箱を取り出し、その中に子まりさを乱暴に入れて蓋をした。
幸い箱の底には土が敷いてあったため、子まりさは大した怪我も無い。
子まりさは着地の痛みに顔を歪めるが、すぐに体勢を立て直して少年を涙目で睨みながら罵声を浴びせる。
幸い箱の底には土が敷いてあったため、子まりさは大した怪我も無い。
子まりさは着地の痛みに顔を歪めるが、すぐに体勢を立て直して少年を涙目で睨みながら罵声を浴びせる。
「えっと、ゆっくりって何でも食うんだったかな?とりあえず、これでいいか」
だが少年は子まりさ事を気にしておらず、蓋に付いた小さな小窓を空けると、そこから粒上の餌を箱内に入れてすぐに蓋を閉じた。
そして子まりさの様子を観察するかのように、箱の中をじっと覗いた。
そして子まりさの様子を観察するかのように、箱の中をじっと覗いた。
「ゆっがぁぁぁ!きーてるのじぇ?!このくしょどれー!おわびとして、あまあまたくさんもってこいのじぇー!ぷんぷんぷん!!」
「あれー?食べないな。腹減ってないのかな?まあいいか、TV見よう!」
子まりさは少年の態度に腹を立て、頬を膨らませて怒鳴る。
少年はそんな子まりさの様子には気が付かず、餌を食べ始めない事を不思議がりながらも他の部屋に行ってしまった。
少年はそんな子まりさの様子には気が付かず、餌を食べ始めない事を不思議がりながらも他の部屋に行ってしまった。
「それにしても、あんちゃんから貰ったあの箱すごいや。ゆっくりの鳴き声が聞こえなくなるなんて。これなら母ちゃんに、五月蝿いって言われずに済むな」
少年は満足そうに笑うと、お気に入りのアニメを夢中になって見始めた。
その日は、それ以上少年が子まりさを構う事はなかった。
一方子まりさは空腹に腹を立てて、少年を見かけるたびに叫び続けたが、少年に気付いてもらう事はなかった。
その日は、それ以上少年が子まりさを構う事はなかった。
一方子まりさは空腹に腹を立てて、少年を見かけるたびに叫び続けたが、少年に気付いてもらう事はなかった。
「うぅ…もう朝か…ん?こいつ、まだ寝てるのかな?朝だってのに、のん気なやつだ…」
「ゆぴー…ゆぴー…ゆぴー…」
母親に無理やり起こされた少年は、両目をこすりながら布団から這い出る。
そんな少年の目に止まったのは、何だか幸せそうに眠っている子まりさ。
もちろん幸せそうに見えたのは少年にだけで、よく観察すれば頬に涙の後が付いているのが解っただろう。
だが少年には、子まりさの寝顔がとても腹立たしく見えたのだ。
そんな少年の目に止まったのは、何だか幸せそうに眠っている子まりさ。
もちろん幸せそうに見えたのは少年にだけで、よく観察すれば頬に涙の後が付いているのが解っただろう。
だが少年には、子まりさの寝顔がとても腹立たしく見えたのだ。
「おら!起きろ!朝だぞ!ほら、さっさと餌を食え!起きろー!!」
「ゆちゃ、むにゃむにゃ…『バンバンバン!』 ゆっぴきぃ!なんなのじぇぇぇ?!ゆわぁぁ…おねしーしーしちゃったのじぇ…ゆえぇぇ…」
少年は箱の中に餌をばら撒くと、子まりさを起こそうと箱を強く手で叩いた。
箱は丈夫な造りの為、少年が叩いた程度では軋みもしなかったが、子まりさを叩き起こすには十分な程の振動を与えた。
子まりさは振動に驚き跳ね起きると、ショックで少ししーしーを漏らす。
しーしーを漏らした事に気がついた子まりさは、顔を真っ赤にして両目に涙を浮かべる。
だがすぐに目の前に少年が居る事に気が付き、慌てて少年を睨み始める。
箱は丈夫な造りの為、少年が叩いた程度では軋みもしなかったが、子まりさを叩き起こすには十分な程の振動を与えた。
子まりさは振動に驚き跳ね起きると、ショックで少ししーしーを漏らす。
しーしーを漏らした事に気がついた子まりさは、顔を真っ赤にして両目に涙を浮かべる。
だがすぐに目の前に少年が居る事に気が付き、慌てて少年を睨み始める。
「ゆゆぅぅ!おまえのせーなのじぇ!おまえのせーで、まりちゃはおねしーしーをしちゃったのじぇー!ゆるせないのじぇぇぇぇ!!」
「おぉ、起きた起きた。朝から元気な奴だな。ゆっくりってうらやましいな、学校行かなくて良いし、のん気でさー」
少年はそう呟くと、子まりさが怒っている事に気が付かずそのまま学校に行ってしまう。
「ゆぅぅ!まつのじぇぇぇぇ!まりちゃ、おこってるのじぇー!!ぷんぷんぷーんのじぇ!!」
涙目で頬を膨らませ怒る子まりさだったが、その声は少年に届く事はなかった。
「ゆぅぅ…おなかすいちゃ…くしょにんげん、あまあまもってくるのじぇー…ぐすっ、ゆえぇぇ………どこなのじぇ…まりちゃ…ひとりぼっちなの…じぇ?さみしいのじぇ…ゆびゃぁぁ…」
薄暗い部屋の隅に置かれた箱の中で、本日何度目か分からない命令をする子まりさ。
最初の内は怒って跳ね回ったり、膨れ上がったりして怒ってみた。
だが子まりさの命令を聞くものなど誰もおらず、大声を張り上げた分だけ、動いた分だけ腹が減るのであった。
子まりさは力なく身を伏せると、一人ぼっちの寂しさを紛らわせるように目を閉じた。
最初の内は怒って跳ね回ったり、膨れ上がったりして怒ってみた。
だが子まりさの命令を聞くものなど誰もおらず、大声を張り上げた分だけ、動いた分だけ腹が減るのであった。
子まりさは力なく身を伏せると、一人ぼっちの寂しさを紛らわせるように目を閉じた。
「ゆうぅぅぅ…おとーしゃ…おかーしゃ…いもーちょ…どこなの…じぇ?ゆえぇぇぇ…」
だが目を閉じ思い出すのは、家族と共に暮らした楽しい、ゆっくりとした日々の事ばかり。
子まりさは身を震わせて涙をこぼすと、狭い箱の中をノソノソと動き回り、居るはずもない家族を探し回った。
子まりさは身を震わせて涙をこぼすと、狭い箱の中をノソノソと動き回り、居るはずもない家族を探し回った。
「あれ?なんだこいつ、のん気に寝てやがる。まったくゆっくりって、本当にゆっくりしてるんだな!おい起きろ!餌だぞ!良いもってきたぞ!!」
「ゆぴゃ!…なんなの…じぇ………ゆうぅぅ!くしょにんげん!あいたかっ…ゆぅぅ!なにしてるのじぇ!さっさとあまあまもってくるのじぇぇぇぇ!!」
帰ってきた少年に叩き起こされる子まりさ。
寂しさのあまり思わず涙を浮かべるが、慌てて少年を怒鳴る。
だが少年には聞こえておらず、少年は持っていたビニール袋から何かを取り出して子まりさの箱の中に入れる。
寂しさのあまり思わず涙を浮かべるが、慌てて少年を怒鳴る。
だが少年には聞こえておらず、少年は持っていたビニール袋から何かを取り出して子まりさの箱の中に入れる。
「ほら、お前ら甘い物が好きなんだろ?給食で出たメロンだぞ!…まあ皮だけど、ゆっくりには充分だろ?残さず食えよ!」
「ゆぅぅ?!あまあま?おいししょーなにおい!ゆわぁぁぁい!どれーのくせによくやったのじぇ!ほめてつかわしゅのじぇ!ゆっくちー!!」
メロンの皮から漂う甘い匂いに、思わず微笑んで飛び跳ねる子まりさ。
幸せそうに体を揺らすと、メロンの皮に向かって這って行く。
少年はそんな子まりさを満足そうに眺めると、またどこかに行ってしまう。
子まりさは少年がいなくなった事には気が付かず、にっこりと笑いながら大きな口を開けてメロンの皮に齧り付いた。
幸せそうに体を揺らすと、メロンの皮に向かって這って行く。
少年はそんな子まりさを満足そうに眺めると、またどこかに行ってしまう。
子まりさは少年がいなくなった事には気が付かず、にっこりと笑いながら大きな口を開けてメロンの皮に齧り付いた。
「ゆっくちいただきまーしゅ!むーしゃ、むー…ゆぅぅ?!なにこりぇ!かたいのじぇぇぇぇぇ!しょれに、あんまりあまあまじゃないのじぇぇぇ!!」
幸せそうに皮を齧る子まりさだったが、その皮の硬さに顔をしかめる。
その上少年が綺麗にメロンを食べたせいで、その熟れたオレンジ色の身は殆ど残っていなかった。
しばらく不満そうに頬を膨らませて飛び跳ねていた子まりさだったが、空腹には勝てずに再びメロンの皮に噛みつく。
その上少年が綺麗にメロンを食べたせいで、その熟れたオレンジ色の身は殆ど残っていなかった。
しばらく不満そうに頬を膨らませて飛び跳ねていた子まりさだったが、空腹には勝てずに再びメロンの皮に噛みつく。
「むーちゃ…むーちゃ…あまあま…にがにが…やっぱりかたいのじぇ…どぼちて………ゆっくち…ゆっくち………ゆえぇぇ…」
もはやいくら文句を言っても、どれだけ怒っても何も解決しない事を悟ったのか、子まりさは両目に涙を浮かべると顔をしかめながらメロンの皮に齧りついた。
その日、子まりさは少年の姿が見える度に何かを叫んだが、少年が子まりさを見る事はなかった。
子まりさは少年が見えなくなる度に、ブルブルと身を震わせて涙をこぼした。
その日、子まりさは少年の姿が見える度に何かを叫んだが、少年が子まりさを見る事はなかった。
子まりさは少年が見えなくなる度に、ブルブルと身を震わせて涙をこぼした。
「おい、朝だぞ!あれ?なんだ、全然メロンの皮が減ってないじゃないか!ちゃんと食えって言ったのに!」
「ゆぅぅ…なんなの…じぇ…ゆっくち…まりちゃ、ゆっくちしたしのじぇ…ゆっくち…ゆっくち…ゆっくちさせちぇよぉぉ…」
少年が箱を揺すったせいで、子まりさが力なく身を起こす。
頬には涙の跡が残り、両目は真っ赤になっていた。
頬には涙の跡が残り、両目は真っ赤になっていた。
「ありゃ?なんか元気がないな。日に当てた方が良いのかな?じゃあ、今日は特別にベランダに出してやるぞ!ありがたく思えよ!!」
その子まりさの元気の無さに気が付いた少年は、子まりさの箱を持ってベランダに出ると、一番日の当たりの良い場所に箱を放置した。
「ゆぅぅ…なんなのじぇ…まぶしいのじぇ…でも、とーってもきれいなのじぇ…!きらきらしてるのじぇ!ゆっくちー!」
「おっ…なんだか元気になったみたいだな。じゃあ、その皮食べ終わるまで、次のエサは無な。じゃあな!」
子まりさは朝日の眩しさに目を細めるが、その美しさに思わず微笑む。
少年はそんな子まりさを見て満足そうに笑うと、学校に行ってしまった。
子まりさは朝焼けを、幸せそうにいつまでも眺めていた。
少年はそんな子まりさを見て満足そうに笑うと、学校に行ってしまった。
子まりさは朝焼けを、幸せそうにいつまでも眺めていた。
「ゆぅぅ…あついのじぇ…のどがかわいたのじぇ…ゆっくち…おみじゅ…おみじゅがのみたいのじぇ…」
苦しそうに顔を歪める子まりさ。
呻くような声を上げると、水を探してノソノソと力なく箱の中を彷徨う。
綺麗だった朝日も、日が高くなるとその熱で少しずつ水分を奪い、子まりさをジリジリと苦しめた。
帽子を被っている分、多少日差しから逃れる事は出来ているだろう。
だが真っ黒なその帽子は日の光を吸収し、子まりさの頭を熱する。
子まりさは何故こんなに暑いのか、何故こんなにのどが渇くのか解らずに狭い箱の中を逃げ場探して彷徨い続ける。
呻くような声を上げると、水を探してノソノソと力なく箱の中を彷徨う。
綺麗だった朝日も、日が高くなるとその熱で少しずつ水分を奪い、子まりさをジリジリと苦しめた。
帽子を被っている分、多少日差しから逃れる事は出来ているだろう。
だが真っ黒なその帽子は日の光を吸収し、子まりさの頭を熱する。
子まりさは何故こんなに暑いのか、何故こんなにのどが渇くのか解らずに狭い箱の中を逃げ場探して彷徨い続ける。
「ゆっくち…あまあましゃん…おみじゅをちょーだいにぇ…むーちゃ…むーちゃ…」
メロンの皮にわずかに残ってた水分を求めて皮を齧るが、殆ど乾いていて満足にのどを潤す事が出来ない。
「ゆぅぅ…いじわるしにゃいでよぉぉ…まりちゃ、かわいそーなのじぇ…ゆっくちしたいのじぇ…ゆびぇぇぇ……ゆぅ…あそこなら、すずしそーなのじぇ…?」
ゆんゆんと泣いていた子まりさだったが、メロンの皮に出来る影を見つけて、何とかそこに身を隠して休む事にする。
「ゆぅぅ…ここなら、すこしすずしいの…じぇ…ゆっくち…ゆっくち…」
少し楽になったのか、子まりさはそのまま寝てしまう。
だが影はすぐに形を変えて移動し、子まりさは再び日の下に晒されてしまう。
だが影はすぐに形を変えて移動し、子まりさは再び日の下に晒されてしまう。
「ゆぅ…ゆぅ…ゆっくち…ゆゆっ!どーしちぇまりちゃ、またあつあつなのじぇぇぇぇぇ?!」
暑さに目を覚ました子まりさは、再び影の中に身を隠すとぐったりと眠り始める。
「かげしゃん、いじわるしにゃいでね…まりちゃは、ゆっくちしたいだけなのじぇ…」
そしてまた日が子まりさを照らし、子まりさは慌てて影の中に入る。
そんな事を繰り返している内に子まりさはすっかり弱りきってしまい、少年が帰ってくる頃にはろくに動けなくなっていた。
そんな事を繰り返している内に子まりさはすっかり弱りきってしまい、少年が帰ってくる頃にはろくに動けなくなっていた。
「ゆぅぅ…おみじゅ…ゆっくち…おとーしゃ…おかーしゃ…ゆっくち…ゆっくち…」
「あれー?もしかして死んでる?」
帰宅した少年が、子まりさの箱を取りにベランダに出る。
だが子まりさはその事に気がつく余裕もなく、力なく震えては小声で何かをボソボソと呟くだけだった。
少年は殆ど動かない子まりさを見て首を傾げると、箱の蓋を取った。
だが子まりさはその事に気がつく余裕もなく、力なく震えては小声で何かをボソボソと呟くだけだった。
少年は殆ど動かない子まりさを見て首を傾げると、箱の蓋を取った。
「おーい!生きてるか?…うっわ!くっせー!何だこの臭い?駄目だこりゃ、捨ててこよう!」
少年は子まりさに触ろうとするが、その前に鼻を付く異臭に気が付くと、顔をしかめて慌てて蓋をしてしまう。
日の下に放置されたメロンの皮と、子まりさが食べずに放置した魚のえさが、土の水分を吸って箱の中に異臭を充満させたのだ。
少年はその臭いのせいで子まりさが要らなくなり、箱を抱えると近所の公園まで持って行った。
日の下に放置されたメロンの皮と、子まりさが食べずに放置した魚のえさが、土の水分を吸って箱の中に異臭を充満させたのだ。
少年はその臭いのせいで子まりさが要らなくなり、箱を抱えると近所の公園まで持って行った。
「とりあえず、花壇に捨てておけばいいか!次は土じゃなくて、砂を入れようかな?」
少年はそう呟くと、箱の土を子まりさごと花壇の土の上にぶちまけた。
子まりさはコロコロ転がって箱の外に出る。
幸い転がったおかげで、少量の土を頭から被るだけで土に埋もれる事はなかった。
子まりさはコロコロ転がって箱の外に出る。
幸い転がったおかげで、少量の土を頭から被るだけで土に埋もれる事はなかった。
「じゅべっべ…げぼっ…ごぼっ…っち…ゆっくち…」
「あれ?生きてたのか?でもこいつ、最初は威勢が良かったのに、あんまり元気じゃなかったからなぁ…病気持ちだったのかな?つまんねぇの」
子まりさはむせながらも、何とか体についた土を払って力なく震える。
少年はその弱りっぷりを見て面白くなさそうに顔をしかめると、砂を手に入れるために砂場に向かった。
少年はその弱りっぷりを見て面白くなさそうに顔をしかめると、砂を手に入れるために砂場に向かった。
「さて、砂をーっと。おっ!ゆっくり発見!こいつはあれより元気かな?」
「ゆゆぅ!なにしゅるんだじぇ!はなしゅんだじぇ!ぷくーしゅるんだじぇ!!」
「ははっ!元気がいいや。今度はこれにしよう!!」
砂を箱に入れていた少年は、早速別の子ゆっくりを見つけて捕まえる。
自分の手の中で、ブリブリと元気良く体を動かす子ゆっくりを見て、その様子に満足そうに笑う少年。
自分の手の中で、ブリブリと元気良く体を動かす子ゆっくりを見て、その様子に満足そうに笑う少年。
「ゆっ…ち…ゆ…ち………ゆえぇ…ぇ………ぇ…………」
捨てられた子まりさは、そんな様子を見て狩れ果てたはずの涙を一粒零す。
そして身震いをすると、そのまま崩れる様に地面に伏して動かなくなった。
そして身震いをすると、そのまま崩れる様に地面に伏して動かなくなった。
「だしぇー!だしぇー!ゆっくちせーさいしてやるんだじぇぇぇぇ!!」
「おぉ!何言ってるか分からないけど、もの凄く元気に動いてる!これなら、さっきの奴みたいに簡単に死なないかな?ラッキー!」
少年はそんな子まりさに気がつく事も無く、新たに手に入れた子ゆっくりを見て満足そうに微笑んだ。
完
徒然あき