ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3942 VS飛翔する深緑
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『VS飛翔する深緑(修正版)』 26KB
いじめ 不運 飾り お家宣言 群れ 赤ゆ 子ゆ ドスまりさ 自然界 現代 人間なし 初めてのSSさんです。未熟ですが、皆様に楽しんで頂ければ幸いです。
いじめ 不運 飾り お家宣言 群れ 赤ゆ 子ゆ ドスまりさ 自然界 現代 人間なし 初めてのSSさんです。未熟ですが、皆様に楽しんで頂ければ幸いです。
追記:感想掲示板でご指摘頂きましたとおり、蜂の大きさの単位を間違えておりました。30センチではなく30ミリです。混乱を招いて申し訳ありません。30センチの蜂がいたら、駆除どころの騒ぎではないですよね…
小麦粉の肌、白玉の目玉、砂糖菓子の歯と髪の毛、様々な中身。
そして我々人類と同じ言葉を話し、理解する。
そして我々人類と同じ言葉を話し、理解する。
そんな不思議なナマモノ『ゆっくり』が世に現れて幾星霜。
不思議饅頭ゆっくりを捕食する、新種の生物が発見される。
これは、捕食種に分類されているれみりゃやふらん等の事ではない。
本当に別種の生き物なのだ。
人間や野生動物などもゆっくりを食するが、それはあくまでもゆっくりが食せるからというだけ。
別にゆっくりが主食という訳では無いのだ(一部の物好きはゆっくりを食べ過ぎて糖尿病を患っているが)。
しかし、これらの新種の生物は、ゆっくりのみを食す。
既存の生物が突然変異を起こしたとも考えられているが、今現在の時点では正確な事は解っていない。
これは、捕食種に分類されているれみりゃやふらん等の事ではない。
本当に別種の生き物なのだ。
人間や野生動物などもゆっくりを食するが、それはあくまでもゆっくりが食せるからというだけ。
別にゆっくりが主食という訳では無いのだ(一部の物好きはゆっくりを食べ過ぎて糖尿病を患っているが)。
しかし、これらの新種の生物は、ゆっくりのみを食す。
既存の生物が突然変異を起こしたとも考えられているが、今現在の時点では正確な事は解っていない。
何故ゆっくりの出現と同時に、これらの新種が姿を現したのか?
元来、甘味の塊であるゆっくりを食すだけで、必要な栄養素が摂れるのか?
ゆっくりがこの世界からいなくなったらどうなるのか?
等、様々な議論が研究者の間で行われているが、それは措いておこう。
何せゆっくりに関しても完全に解明されていないのだ。これらの新種の生き物の生態が明かされるのもまだ先の話であろうから。
元来、甘味の塊であるゆっくりを食すだけで、必要な栄養素が摂れるのか?
ゆっくりがこの世界からいなくなったらどうなるのか?
等、様々な議論が研究者の間で行われているが、それは措いておこう。
何せゆっくりに関しても完全に解明されていないのだ。これらの新種の生き物の生態が明かされるのもまだ先の話であろうから。
さて、今日はとある野生のゆっくりの群れをご覧頂きたい。
この群れは今、とある生物の脅威に晒されていた…
この群れは今、とある生物の脅威に晒されていた…
『VS飛翔する深緑』
…
……
………
……
………
季節は秋。
冬の足音が迫る中、野生のゆっくり達はえっとうっに向けての食料集めに追われていた。
無論、この湯栗山の群れも例外では無いのだが、ある理由によって、群れでは食料が十分に集められていなかった。
冬の足音が迫る中、野生のゆっくり達はえっとうっに向けての食料集めに追われていた。
無論、この湯栗山の群れも例外では無いのだが、ある理由によって、群れでは食料が十分に集められていなかった。
「ゆっ!ゆっ!ゆっくりはねるのぜ!!」
脳天気に自分の行動を宣言しながら、ぽよんぽよんと跳ねる一匹のまりさ。
見れば、頬には大きな傷跡がある。
ゆっくりは切り傷に弱い。傷口から餡子が漏れ出てしまうからだ。
このまりさの既に傷は塞がっているが、これ程の傷を負っても生きているあたりは優秀な個体なのだろう。
見れば、頬には大きな傷跡がある。
ゆっくりは切り傷に弱い。傷口から餡子が漏れ出てしまうからだ。
このまりさの既に傷は塞がっているが、これ程の傷を負っても生きているあたりは優秀な個体なのだろう。
頬傷まりさが跳ね続けて着いた先は、大きな洞窟だ。
その洞窟の前では、一匹のぱちゅりーが待っていた。
その洞窟の前では、一匹のぱちゅりーが待っていた。
「ゆっくりついたのぜ!ぱちゅりー!!!まりさがきたのぜー!!?」
「むっきゅうん!!!まりさ、おおきなこえをださないでちょうだい!!!」
「ぱちゅりーもじゅうぶんおおきいのぜ!!!」
「だからおおきいこえをださないで!!!」
「むっきゅうん!!!まりさ、おおきなこえをださないでちょうだい!!!」
「ぱちゅりーもじゅうぶんおおきいのぜ!!!」
「だからおおきいこえをださないで!!!」
洞窟の前で繰り広げられている頬傷まりさとぱちゅりーの三文芝居。
この危機感の無さはゆっくり特有のモノだろう。
野生動物なら不用意に大きな声は出さない物だ。
この危機感の無さはゆっくり特有のモノだろう。
野生動物なら不用意に大きな声は出さない物だ。
「ふたりともしずかにしてねー…そしたらどうくつにはいってねー」
洞窟の奥から、のらりと現れるちぇん。
頬傷まりさとぱちゅりーに促すと、中に戻っていく。
頬傷まりさとぱちゅりーに促すと、中に戻っていく。
「…ゆっくりはいりましょう…どすもまっているわ」
「…ゆっくりりかいしたのぜ」
「…ゆっくりりかいしたのぜ」
顔を赤くした2ゆんは、互いに声を掛けた後、洞窟に入っていく。
…
……
………
……
………
「よくきてくれたね、まりさ」
そう言って頬傷まりさを迎えたのは、一メートル級のドスまりさ。
ドスにしては小型ではあるが、中々の貫禄がある。
ドスにしては小型ではあるが、中々の貫禄がある。
「〝あれ〟のたいっさくかいぎっなのぜ?」
「むきゅん、そうよ。どんどんひがいがおおきくなっているのよ」
「ゆっくりできないんだねー。わからないよー」
「むきゅん、そうよ。どんどんひがいがおおきくなっているのよ」
「ゆっくりできないんだねー。わからないよー」
3ゆんが話を始める。
この3ゆん、群れの幹部である。
折角なので紹介させて頂く。
この3ゆん、群れの幹部である。
折角なので紹介させて頂く。
まずはうっかり者のぱちゅりー。
色々と変わってはいるが、豊富な知識と経験を持っているので、まだ若いドスからも頼りにされている。
群れの危機を、その知恵と機知で幾度と無く救った英ゆんだ。
色々と変わってはいるが、豊富な知識と経験を持っているので、まだ若いドスからも頼りにされている。
群れの危機を、その知恵と機知で幾度と無く救った英ゆんだ。
次に冷静沈着なちぇん。
冷静さと洞察力、持ち前の素早さを生かした狩りの名ゆんである。
何よりも、ちぇん種にしては非凡な戦闘技術を持っている故に、群れからの信頼も厚い。
冷静さと洞察力、持ち前の素早さを生かした狩りの名ゆんである。
何よりも、ちぇん種にしては非凡な戦闘技術を持っている故に、群れからの信頼も厚い。
最後に頬に傷のあるまりさ。
狩りの腕前は平凡。戦いは不得意。性格は善良だが、気配りの出来ないお馬鹿さん。
何でこんなのが幹部なのか?
それは、この頬傷まりさが類稀なる強運の持ち主だからであろう。
その理由はいずれ話すとして、この3ゆんが群れの幹部である。
狩りの腕前は平凡。戦いは不得意。性格は善良だが、気配りの出来ないお馬鹿さん。
何でこんなのが幹部なのか?
それは、この頬傷まりさが類稀なる強運の持ち主だからであろう。
その理由はいずれ話すとして、この3ゆんが群れの幹部である。
そして、3ゆんが支えているのは長のドスまりさ。
今年の春先にドス化したばかりで、ゆっくりとしては年若い。
だが、先代の長まりさの指名で、長に抜擢されたのだ。
先代曰く、
だが、先代の長まりさの指名で、長に抜擢されたのだ。
先代曰く、
「どすがおさになれば、むれのみんなもあんっしんなのぜ!」
と言って、引退してしまった。
同時に、群れの幹部にドスのサポートを任せて行方を晦ませている。変なまりさである。
同時に、群れの幹部にドスのサポートを任せて行方を晦ませている。変なまりさである。
先代まりさはさておき、このドスは中々に優秀かつ善良であり、いまや名実共に群れの長である。
そのドスまりさが口を開く。
そのドスまりさが口を開く。
「きょうみんなにあつまってもらったのは、ほかでもない〝あれ〟へのたいっさくっをかんがえるためだよ!」
「でもぱちぇたちじゃ〝あれ〟にはかてないわ…」
「そうなのぜ!むれいちばんのけんしのみょんすらもやられちゃったのぜ!!」
「そうだね…もうふつうのほうほうじゃかてないよー」
「「「「ゆう…」」」」
「でもぱちぇたちじゃ〝あれ〟にはかてないわ…」
「そうなのぜ!むれいちばんのけんしのみょんすらもやられちゃったのぜ!!」
「そうだね…もうふつうのほうほうじゃかてないよー」
「「「「ゆう…」」」」
一同の表情は暗い。当たり前と言えば当たり前だが。
彼女等の言う〝アレ〟とやらには、既に多くの仲間が殺されている。
多くの働き手を失った群れは、えっとうっの為の食糧集めに難航していた。
彼女等の言う〝アレ〟とやらには、既に多くの仲間が殺されている。
多くの働き手を失った群れは、えっとうっの為の食糧集めに難航していた。
「…やっぱりどすが〝あれ〟のすみかをきしゅうっするしかないね」
「むきゅん!だめよっ!!!ころされてしまうわ!!!」
「そうだよー!!わかってねー!!」
「むきゅん!だめよっ!!!ころされてしまうわ!!!」
「そうだよー!!わかってねー!!」
ドスの提案に猛反発するぱちゅりーとちぇん。
「じゃあぱちゅりーはなにかさくっせんがあるの?」
「むきゅ…そ、それは…」
「ちぇんは?」
「うにゃ…わからないよー…」
「もうどすすぱーくで〝あれ〟のすみかをねだっやしっにするしかなんだよ…」
「むきゅ…そ、それは…」
「ちぇんは?」
「うにゃ…わからないよー…」
「もうどすすぱーくで〝あれ〟のすみかをねだっやしっにするしかなんだよ…」
だが反発した所をドスまりさに言い包められてしまった。
これは決してぱちゅりーがもりけん(笑)なのではない。この作戦、元はぱちゅりーが閃いたのだ。
そして、ぱちゅりー自身、もうこれしかないのを理解している。
だから反論をしたくても出来ない。
これは決してぱちゅりーがもりけん(笑)なのではない。この作戦、元はぱちゅりーが閃いたのだ。
そして、ぱちゅりー自身、もうこれしかないのを理解している。
だから反論をしたくても出来ない。
「わかりたくないよー…」
「むきゅん…こんなのってざんっこくっすぎだわ…」
「みんななんでおちこんでるのぜ?もっとげんきだすのぜっ!!どすならあっしょうっなのぜ?」
「むきゅん…こんなのってざんっこくっすぎだわ…」
「みんななんでおちこんでるのぜ?もっとげんきだすのぜっ!!どすならあっしょうっなのぜ?」
悲壮感漂う場の空気を読まずに、皆を励ます頬傷まりさ。
ぱちゅりーとちぇんの表情を見れば、少しは理由が分かりそうなものだが。
そんな頬傷まりさの励ましで微妙な空気になる一同。
ぱちゅりーとちぇんの表情を見れば、少しは理由が分かりそうなものだが。
そんな頬傷まりさの励ましで微妙な空気になる一同。
と、そこへ…
「どすぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!たすけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
大声で叫びながら、一匹の成体まりさが入って来た。
砂糖水の涙としーしーを垂れ流しにしている。キモイ。
砂糖水の涙としーしーを垂れ流しにしている。キモイ。
「まさか〝あれ〟がおそってきたのっ!!?」
「そうだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!!むれのみんながぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「!!!いそいでかけつけるのぜ!!!」
「わかったよー!!!いくよーっ!!!」
「そうだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!!むれのみんながぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
「!!!いそいでかけつけるのぜ!!!」
「わかったよー!!!いくよーっ!!!」
「ぱちゅりーはどすのうえにのってね!!」
「むきゅん、わかったわっ!!!」
「むきゅん、わかったわっ!!!」
群れの仲間が襲われている。
その一報を受けた幹部たちはすぐさま行動に移る。
ちぇんと頬傷まりさは洞窟を出て、群れの居住区へと向かう。
体力に劣るぱちゅりーは、ドスに乗せて貰って行く様だ。
その一報を受けた幹部たちはすぐさま行動に移る。
ちぇんと頬傷まりさは洞窟を出て、群れの居住区へと向かう。
体力に劣るぱちゅりーは、ドスに乗せて貰って行く様だ。
…
……
………
……
………
「ゆっぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!だりぇかれいみゅをたしゅけちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「しにたくないっ!!!!!ありすはしにたくないのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「まりしゃはゆっくちにげりゅにょじぇ…どおちてこっちにくりゅにょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!???」
「どきなさいぃぃぃぃぃ!!!!!けんじゃなぱちぇはここでしぬべきじゃないのよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「ちんぽぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!でかまらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「しにたくないっ!!!!!ありすはしにたくないのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
「まりしゃはゆっくちにげりゅにょじぇ…どおちてこっちにくりゅにょぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!???」
「どきなさいぃぃぃぃぃ!!!!!けんじゃなぱちぇはここでしぬべきじゃないのよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「ちんぽぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!でかまらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「わからないよー…」
ちぇんが居住区に着くと(頬傷まりさは遅いので置いてきた)、そこには我先にと逃げるゆっくり達の姿があった。
そして、逃げ惑うゆっくりを追いかけている…蜂の群れ。
そして、逃げ惑うゆっくりを追いかけている…蜂の群れ。
ブゥゥゥゥゥン!!!!!!!
大きな羽音を立て、ゆっくりに襲い掛かる捕食者。
体長30ミリ前後の大型の蜂。数は20匹強といったところか。
大きさからしてオオスズメバチかヒメスズメバチと判断できそうだが、その体色がそれらの蜂ではない事を物語っていた。
全身が深みがかった緑色をしており、普通のスズメバチとは違う種であるのが分かる。
この緑の捕食者こそが、今この群れを襲っている外敵の正体であり、近年発見された新種の蜂である。
体長30ミリ前後の大型の蜂。数は20匹強といったところか。
大きさからしてオオスズメバチかヒメスズメバチと判断できそうだが、その体色がそれらの蜂ではない事を物語っていた。
全身が深みがかった緑色をしており、普通のスズメバチとは違う種であるのが分かる。
この緑の捕食者こそが、今この群れを襲っている外敵の正体であり、近年発見された新種の蜂である。
さて、この蜂だが、生態の殆どオオスズメバチのそれと同じだ。
だが決定的に違う面がある。
それは、この蜂が例外なくゆっくりしか捕食しないという事であろう。
だが決定的に違う面がある。
それは、この蜂が例外なくゆっくりしか捕食しないという事であろう。
確かに野生動物や蟻等の昆虫、大型の蛇、その他諸々もゆっくりを捕食するが、飽く迄も数ある獲物の一つに過ぎない。
しかし、この蜂は違う。ゆっくりしか捕食しないのだ。
冒頭で記述した様な疑問は出てくるが、ゆっくりしか食さなくても生きている以上は問題ないのだろう。
まあ、ゆっくり自体が滅茶苦茶なナマモノだし、細かい事は気にしなくてもいいのだ。
しかし、この蜂は違う。ゆっくりしか捕食しないのだ。
冒頭で記述した様な疑問は出てくるが、ゆっくりしか食さなくても生きている以上は問題ないのだろう。
まあ、ゆっくり自体が滅茶苦茶なナマモノだし、細かい事は気にしなくてもいいのだ。
「おしょらをとんじぇるみちゃいっ!!!」キリッ
「れいみゅはとりしゃんっ!!!」キリッ
「まりしゃはちゅばしゃを…いちゃいのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「れいみゅはとりしゃんっ!!!」キリッ
「まりしゃはちゅばしゃを…いちゃいのじぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
歩みが遅いため、逃げ惑う集団の遥か後方にいた赤ゆっくりや、体躯の小さい子ゆっくりが狙われる。
ピンポン玉サイズの一口饅頭のおりぼんや、髪の毛を掴み上げては、蜂達は森の奥へと消えていく。
お飾りを持ち上げられた赤れいむ達は、皆一様に笑顔でお決まりの台詞を吐いている。暢気なものだ。
対して、他の種はお飾りを持っても脱げてしまうだけなのを理解しているのか、頭頂部やおさげを掴まれている。
しかし、髪に自重がかかって苦痛をもたらす為、多くの赤ゆは暴れたりしていた。
ピンポン玉サイズの一口饅頭のおりぼんや、髪の毛を掴み上げては、蜂達は森の奥へと消えていく。
お飾りを持ち上げられた赤れいむ達は、皆一様に笑顔でお決まりの台詞を吐いている。暢気なものだ。
対して、他の種はお飾りを持っても脱げてしまうだけなのを理解しているのか、頭頂部やおさげを掴まれている。
しかし、髪に自重がかかって苦痛をもたらす為、多くの赤ゆは暴れたりしていた。
「まりしゃにょおしゃげしゃんをはにゃしゅにょじぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「いちゃいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!やめにゃしゃいいにゃかも…にょっ!!!!!」
「わきゃりゃないよーっ!!!ちぇんをはにゃちぇぇぇぇぇぇぇおしゃらっ!!!!!???」
「いちゃいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!やめにゃしゃいいにゃかも…にょっ!!!!!」
「わきゃりゃないよーっ!!!ちぇんをはにゃちぇぇぇぇぇぇぇおしゃらっ!!!!!???」
結果、蜂が放してしまい、落下して死ぬものも出てくる。
当たり前の話だ。脆弱な赤ゆっくりが数メートルの高さから落ちたらどうなるかは火を見るより明らかだろう。
当たり前の話だ。脆弱な赤ゆっくりが数メートルの高さから落ちたらどうなるかは火を見るより明らかだろう。
だが大半の赤ゆっくり達は、解放されずにそのまま彼等の巣へと運ばれていく。
この段階で、群れは次代を担うはずのおちびちゃん(笑)を数多く失う事になる。
この段階で、群れは次代を担うはずのおちびちゃん(笑)を数多く失う事になる。
「おちびちゃんをはなせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
攫われた赤ゆっくりの中に自分の子がいたのであろうと思われる、一匹のれいむが反撃を試みた。
いや正確には雄叫びを上げながらぽよんぽよんと跳ねて行っているだけなのだが。
多分、本ゆんはゆうっもうかかんっ(笑)に突撃している気分だと思われる。
いや正確には雄叫びを上げながらぽよんぽよんと跳ねて行っているだけなのだが。
多分、本ゆんはゆうっもうかかんっ(笑)に突撃している気分だと思われる。
しかし、ここで考えて頂きたい。
れいむ種と言えば、無能を絵に描いたようなゆっくり。
そして相手は大型の蜂。何匹かは巣へと帰還したとはいえ、未だに10匹以上いる。
そこに武器一つ持たずに、ゆっくりが単身突っ込めば?
れいむ種と言えば、無能を絵に描いたようなゆっくり。
そして相手は大型の蜂。何匹かは巣へと帰還したとはいえ、未だに10匹以上いる。
そこに武器一つ持たずに、ゆっくりが単身突っ込めば?
「いだいぃぃぃぃぃっ!!!!!やべでっ!!!やべでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
あっという間に蜂の巣だ。
勿論、それは揶揄ではなく、
勿論、それは揶揄ではなく、
ブチョッ!!!ビリッ!!!グチャッ!!!
「でいぶのしんじゅのようにかがやくおべべがっ!!!うつくしくかがやくおりぼんがっ!!!!!しっとりもちもちのおはだがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
この蜂の持つ強靭な顎で、れいむは体中を食い破られている。
そこら中に穴が空けられ、漏れ出た中身を、蜂達は剥いだ饅頭皮と練り合わせて団子にする。
団子が完成したら、それを抱えて蜂達は巣へと飛び去っていった。
そこら中に穴が空けられ、漏れ出た中身を、蜂達は剥いだ饅頭皮と練り合わせて団子にする。
団子が完成したら、それを抱えて蜂達は巣へと飛び去っていった。
こうして僅か数分の間に起きた惨劇は幕を下ろ………さない。
「だずげで…だれが…」
先程、蜂の群れに解体されたれいむ。
中身は漏れているが、まだ致死量には達していないし、中枢餡も無事なので生きている。
死ねれば楽になれたし、おたべなさいでもすればこれ以上苦しまないで逝けるだろう。
だけどゆっくりはゆっくりしたがるナマモノ。どうしても生に執着してしまう。
それが、自身の周囲に仲間がいれば、尚更。
中身は漏れているが、まだ致死量には達していないし、中枢餡も無事なので生きている。
死ねれば楽になれたし、おたべなさいでもすればこれ以上苦しまないで逝けるだろう。
だけどゆっくりはゆっくりしたがるナマモノ。どうしても生に執着してしまう。
それが、自身の周囲に仲間がいれば、尚更。
「もうあのれいむはたすからないのぜ…」
「そうだねー…くやしいけど、ちぇんにはたすけられないよー…」
「そんな…ちぇん!!!なんとかれいむをたすけらないのっ!!!?」
「そうだみょん!!!みんなでなんとかすればっ!!!」
「そしたらこんどは、あのはちさんがべつのだれかをねらうだけだよー…わかってねー?」
「そうだねー…くやしいけど、ちぇんにはたすけられないよー…」
「そんな…ちぇん!!!なんとかれいむをたすけらないのっ!!!?」
「そうだみょん!!!みんなでなんとかすればっ!!!」
「そしたらこんどは、あのはちさんがべつのだれかをねらうだけだよー…わかってねー?」
追いついた頬傷まりさと幹部ちぇんを取り囲む群れの仲間達。
深手を負ったれいむを助けてくれと懇願している。
「だが断る!!!」頬傷まりさとちぇん。
ここで勘違いしないで欲しい。彼女等も救いたいのは山々だ。
だけどそうできない理由がある。
深手を負ったれいむを助けてくれと懇願している。
「だが断る!!!」頬傷まりさとちぇん。
ここで勘違いしないで欲しい。彼女等も救いたいのは山々だ。
だけどそうできない理由がある。
ここであのれいむを救う、つまりこの場から移動させてしまうと問題が生じる。
あの蜂は、一時的に巣へと帰っているだけなので、直ぐに戻ってくる。
その時、この場に仕留めた筈のれいむがいなければ?
「ゆっくりあきらめるよ!いさぎよくてごめんね!」…なんて不思議饅頭ならやりそうな事をやってはくれない。
他の獲物を探すだけだ。結局、群れに新たな被害が出る。
それならば、あのれいむを生け贄にすれば、更なる犠牲者は防げる…というのが幹部達が、幾度かの襲撃で学んだ事だ。
残酷なようだが、群れを思うこその判断である。
その時、この場に仕留めた筈のれいむがいなければ?
「ゆっくりあきらめるよ!いさぎよくてごめんね!」…なんて不思議饅頭ならやりそうな事をやってはくれない。
他の獲物を探すだけだ。結局、群れに新たな被害が出る。
それならば、あのれいむを生け贄にすれば、更なる犠牲者は防げる…というのが幹部達が、幾度かの襲撃で学んだ事だ。
残酷なようだが、群れを思うこその判断である。
ブゥゥゥゥゥン!!!!!!!
「またきたのぜっ!!!みんな、かくれるのぜっ!!!」
「「「「「「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」」」」
「「「「「「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」」」」
蜘蛛の子を散らす様に逃げ惑うゆっくり達。
そんなゆっくりを無視して、蜂達は、瀕死のれいむへと群がる。
そんなゆっくりを無視して、蜂達は、瀕死のれいむへと群がる。
「やべで…やべで…!!!でいぶ、でいぶまだじにたくないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
れいむの命乞いも関係なしに、皮を剥ぎ、中身の餡子とで団子を作る。
作り終えたら巣へと持ち帰り、再び団子を作りに来る。
その工程を数回繰り返した頃には、れいむだったゆっくりは殆ど原型を失っていた。
作り終えたら巣へと持ち帰り、再び団子を作りに来る。
その工程を数回繰り返した頃には、れいむだったゆっくりは殆ど原型を失っていた。
「むっっっきゅうぅぅぅぅぅぅぅんっ!!!!!」
「またひがいしゃがでちゃったよ…」
「またひがいしゃがでちゃったよ…」
れいむの解体作業が終わった頃にやってきたドスとぱちゅりー。
ドスの機動力は高くは無いが、それにしても遅すぎる。
まあそれも、頭上のぱちゅりーに気を使ってあんまり跳ね過ぎない様にしていた、ドスの気遣いの所為だが。
ドスの機動力は高くは無いが、それにしても遅すぎる。
まあそれも、頭上のぱちゅりーに気を使ってあんまり跳ね過ぎない様にしていた、ドスの気遣いの所為だが。
(…こんやさくっせんっをじっこうするよ…たとえ、まりさがどうなっても…)
惨劇を打ち止めにするべく、ドスは心の中で一つの決意をした。
…
……
………
……
………
所変わってここは例の蜂の巣。
大木の根元に造られた、1メートルは余裕であるであろう球状の巨大な巣こそが、彼等の巣窟だ。
大木の根元に造られた、1メートルは余裕であるであろう球状の巨大な巣こそが、彼等の巣窟だ。
巣の造りを軽く見てみよう。
枯れ木などから齧りとった繊維を、唾液で固め、六角形の育房を作り、それを幾つも幾つも築く。
やがて円盤状に出来上がると、その周りを覆うように外殻を作り上げていく。
ここまでは一般的なスズメバチのそれだが、大きな違いがある。
それはこの外殻の材質だ。
前途の様に、スズメバチは巣の製作に木々の繊維を使っているが、この蜂の場合は外殻に使う材質に、木々の繊維の他に使う物がある。
それは…ゆっくりのお飾りだ。
やがて円盤状に出来上がると、その周りを覆うように外殻を作り上げていく。
ここまでは一般的なスズメバチのそれだが、大きな違いがある。
それはこの外殻の材質だ。
前途の様に、スズメバチは巣の製作に木々の繊維を使っているが、この蜂の場合は外殻に使う材質に、木々の繊維の他に使う物がある。
それは…ゆっくりのお飾りだ。
「やめちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!れいみゅのしゅてきにゃおりぼんしゃんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「まりちゃのおぼうししゃんをかえしゅにょじぇぇぇぇぇ…にゃんでびーりびーりしてぇりゅにょじぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!???」
「むっきゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!???ぱちぇのおきゃじゃりぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!???」
「ありしゅのかちゅーしゅしゃんぎゃっ!!!???………ん、んぴょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「ちぇんのおきゃじゃり…おきゃじゃりぎゃ……ゆっきゅちできにゃい…わきゃりゃにゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「まりちゃのおぼうししゃんをかえしゅにょじぇぇぇぇぇ…にゃんでびーりびーりしてぇりゅにょじぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!???」
「むっきゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!!!!!???ぱちぇのおきゃじゃりぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!???」
「ありしゅのかちゅーしゅしゃんぎゃっ!!!???………ん、んぴょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「ちぇんのおきゃじゃり…おきゃじゃりぎゃ……ゆっきゅちできにゃい…わきゃりゃにゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
先のれいむもそうだが、襲われたゆっくり、攫われたゆっくりは例外なくお飾り破壊される。
そして、破壊されたお飾りは外殻に練りこまれ、巣を煌びやかに飾るのだ。
対して、お飾りを破壊されたゆっくりは大抵が絶望するか、あまりのショックで狂ってしまう。
そして、破壊されたお飾りは外殻に練りこまれ、巣を煌びやかに飾るのだ。
対して、お飾りを破壊されたゆっくりは大抵が絶望するか、あまりのショックで狂ってしまう。
その事からこの蜂に付けられた名前が…
理狂雀蜂(リグルスズメバチ)。英名・ナイトバグワスプ。である。
巣の外殻には、一箇所だけ出入り可能な10センチ強の穴が開いている。
出入り口を見ると、先程のリグルスズメバチの襲撃で攫われてきた赤ゆっくりや小柄な子ゆっくり達が運び込まれている。
出入り口を見ると、先程のリグルスズメバチの襲撃で攫われてきた赤ゆっくりや小柄な子ゆっくり達が運び込まれている。
「はにゃちちぇ……れいみゅゆっきゅちできにゃいよぉ……」
「いやにゃにょじぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!もうおうちかえりゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
「ぴゃぴゃぁ……みゃみゃ……たしゅけちぇ……」
「いやにゃにょじぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!もうおうちかえりゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
「ぴゃぴゃぁ……みゃみゃ……たしゅけちぇ……」
抵抗空しく連れ攫われた赤ゆっくりらは、巣の底部、有識者の間で『調理場』と呼ばれる場所に運ばれる。
とは言っても特に何かある訳ではない。寧ろ、幼虫等に危害が及ばないように、育房の無い底部を利用している様だ。
まあゆっくり、それも生まれて日が浅い赤ゆっくりや子ゆっくり程度では大抵が何も出来ないだろうが。
とは言っても特に何かある訳ではない。寧ろ、幼虫等に危害が及ばないように、育房の無い底部を利用している様だ。
まあゆっくり、それも生まれて日が浅い赤ゆっくりや子ゆっくり程度では大抵が何も出来ないだろうが。
さて、先程調理場に運ばれた赤ゆっくり達が最初に目にするのは、お飾りを破壊された同属達である。
「おきゃざりがないゆっきゅりがいりゅよ!あわりぇあわ『ビリッ!!』…ゆ!!?れいりゅのおりぼんしゃんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
先に攫われて、お飾りを破壊された同属らを見下さす前に、自身もゆっくりした(笑)お飾りを破壊されていく。
その光景に恐怖し、逃げ出そうとしてもここは球状の巣の底部。つまりは深皿の中にいるのと対して変わらない。
それを手足の無いゆっくりに這い上がって脱出するのは不可能だ。
故に、成す術も無くお飾りを破壊されていく。
その光景に恐怖し、逃げ出そうとしてもここは球状の巣の底部。つまりは深皿の中にいるのと対して変わらない。
それを手足の無いゆっくりに這い上がって脱出するのは不可能だ。
故に、成す術も無くお飾りを破壊されていく。
「やめちぇにぇー!!!!!ちぇんのおきゃざりしゃんをびーりびーりしにゃいでにぇー!!!!!」
「むっきゅっっっっっん!!!!!ぱちぇのゆっきゅちしたおきゃじゃりしゃんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「まりちゃのせきゃいにふたちゅとないうちゅくしくきゃぎゃやくおぼうししゃん!!!!!」
「れいみゅのおりぼんしゃん……だりぇよりもしゅてきにゃおりぼんしゃん……」
「むっきゅっっっっっん!!!!!ぱちぇのゆっきゅちしたおきゃじゃりしゃんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「まりちゃのせきゃいにふたちゅとないうちゅくしくきゃぎゃやくおぼうししゃん!!!!!」
「れいみゅのおりぼんしゃん……だりぇよりもしゅてきにゃおりぼんしゃん……」
見事にお飾りの無い、ゆっくり出来ないゆっくりの仲間入りをした新入り達。
お飾りを破壊された事で、それぞれの思い描くゆっくりとした自分の未来(笑)は完全に失われた。
何せ、本能レベルでお飾りが無いゆっくりの扱いは理解しているのだ、お飾りが欠損、損失する事の恐怖は計り知れない。
だが悲観する必要は無いだろう。
この場にいる時点で、彼女等のゆん生は完全に〝詰んで〟いるのだから。
刹那、調理場の奥側にいる、古い方の赤ゆっくり達が悲鳴を上げ始めた。
お飾りを破壊された事で、それぞれの思い描くゆっくりとした自分の未来(笑)は完全に失われた。
何せ、本能レベルでお飾りが無いゆっくりの扱いは理解しているのだ、お飾りが欠損、損失する事の恐怖は計り知れない。
だが悲観する必要は無いだろう。
この場にいる時点で、彼女等のゆん生は完全に〝詰んで〟いるのだから。
刹那、調理場の奥側にいる、古い方の赤ゆっくり達が悲鳴を上げ始めた。
「やめぢぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!きょっちにきょないぢぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!こんにゃのりふっじんしゅぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「れいみゅちにたきゅないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!ちぬのやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ぷ、ぷきゅーしゅるにょじぇっ!!!!!?ぷきゅ……『グチッ!!!』…ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!???」
「ぱちぇはおいしくにゃいわ…あ、あっちのれいみゅとまりちゃのほうぎゃおいちいわ!」「「どぼじちぇしょんにゃこちょいうにょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!???」」
「れいみゅちにたきゅないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!ちぬのやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ぷ、ぷきゅーしゅるにょじぇっ!!!!!?ぷきゅ……『グチッ!!!』…ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!???」
「ぱちぇはおいしくにゃいわ…あ、あっちのれいみゅとまりちゃのほうぎゃおいちいわ!」「「どぼじちぇしょんにゃこちょいうにょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!???」」
このリグルスズメバチは、新しい獲物を獲得した後に、古い獲物を食す。
こうする事で、新たな獲物達は自分達の未来を悟り、恐怖と絶望で甘みを増していく。
まあ赤ゆっくり等の賞味期限は短いので、新たな獲物が来る前に解体が始まる事もあるが。
兎に角、解体が始まると、ハイペースでゆっくり団子にされていく。
その無惨な光景を見て、新たな食糧連中は、おそろしーしーを垂れ流していた。
こうする事で、新たな獲物達は自分達の未来を悟り、恐怖と絶望で甘みを増していく。
まあ赤ゆっくり等の賞味期限は短いので、新たな獲物が来る前に解体が始まる事もあるが。
兎に角、解体が始まると、ハイペースでゆっくり団子にされていく。
その無惨な光景を見て、新たな食糧連中は、おそろしーしーを垂れ流していた。
そして、この巨大な巣の一つ一つの育房の中には、幼虫達が今か今かと餌を待ち侘びている。
働き蜂達は、持ち帰ったり、調理場で造ったゆっくり団子を小さく千切り、幼虫達に与えている。
(意外と)栄養に富んだゆっくりを食する事で、彼等はすくすくと育つであろう。
働き蜂達は、持ち帰ったり、調理場で造ったゆっくり団子を小さく千切り、幼虫達に与えている。
(意外と)栄養に富んだゆっくりを食する事で、彼等はすくすくと育つであろう。
無能で無知で無力で無価値なナマモノが、こうして生命を育むのに一役買う様は感慨深い。
一方、女王蜂と次世代女王蜂候補達はこういったゆっくり団子は食さない。
彼女等は、ゆっくりの中でも最も美味な部位、中枢餡を糧にしている。
正確に述べるならば、赤ゆっくりの中枢餡を、と表現するべきであろうか?
赤ゆっくりや子ゆっくりに比べると、成体ゆっくりの中枢餡は大きさの所為なのか、数段味が劣る。
旨味が凝縮されている分、幼いゆっくり程に栄養価や味に優れているのだ。女王蜂の食事としては申し分ない。
なので、調理場にいる赤ゆっくりは、饅頭皮や周囲の餡子は幼虫に、中枢餡は女王蜂達の餌となる。
ちなみに、成体ゆっくりの中枢餡は普通に幼虫の餌になっている。
彼女等は、ゆっくりの中でも最も美味な部位、中枢餡を糧にしている。
正確に述べるならば、赤ゆっくりの中枢餡を、と表現するべきであろうか?
赤ゆっくりや子ゆっくりに比べると、成体ゆっくりの中枢餡は大きさの所為なのか、数段味が劣る。
旨味が凝縮されている分、幼いゆっくり程に栄養価や味に優れているのだ。女王蜂の食事としては申し分ない。
なので、調理場にいる赤ゆっくりは、饅頭皮や周囲の餡子は幼虫に、中枢餡は女王蜂達の餌となる。
ちなみに、成体ゆっくりの中枢餡は普通に幼虫の餌になっている。
こうして余す事無く食され、リグルスズメバチ達のコロニーを潤すゆっくり達。
森の恵みを貪るだけ貪り、やがては人里周辺の畑へ食害を及ぼす害獣に相応しい末路であろう。
この新種の蜂の出現は、身の丈に合わぬ傲慢な饅頭に対する、因果応報だと主張する学者も少なくは無い。
だが無駄に足掻くのがゆっくりというナマモノだ。その害獣の賢しさ故に、この巣は唐突に終焉を迎える。
森の恵みを貪るだけ貪り、やがては人里周辺の畑へ食害を及ぼす害獣に相応しい末路であろう。
この新種の蜂の出現は、身の丈に合わぬ傲慢な饅頭に対する、因果応報だと主張する学者も少なくは無い。
だが無駄に足掻くのがゆっくりというナマモノだ。その害獣の賢しさ故に、この巣は唐突に終焉を迎える。
…
……
………
……
………
夜。
森が深い闇に包まれ、生命が眠りにつく頃。
一つの大きな影と、二つの丸い影が蠢いていた。
森が深い闇に包まれ、生命が眠りにつく頃。
一つの大きな影と、二つの丸い影が蠢いていた。
「ず~りず~り…ゆ、みつけた…よ!」
大きな影の正体は、先程の野生ゆっくりの群れの長、ドスまりさだ。
僅かな月明かりを頼りに、蜂の巣へと来ていた。
そのドスまりさの隣には、幹部であるちぇんと頬傷まりさがいる。
僅かな月明かりを頼りに、蜂の巣へと来ていた。
そのドスまりさの隣には、幹部であるちぇんと頬傷まりさがいる。
「ここがはちさんのおうちなんだねー」
「ゆゆゆ…なかなかゆっくりできそうなばしょなのぜ!」
「ゆゆゆ…なかなかゆっくりできそうなばしょなのぜ!」
…最初の蜂の襲撃から直ぐに、ぱちゅりーは蜂達のおうち捜索をちぇんに頼んでいた。
ぱちゅりーは、幾ら襲ってくる働き蜂を撃退しても、女王蜂を倒さない限り、何れはゆっくり出来なくなる事を知っていたのだ。
以来を受け、ちぇんはすぐさま選りすぐりの精鋭を集めてそうっさくたいっを結成。
ゆっくり団子を持ち帰る蜂達を尾行して、おうちの位置を割り出そうと試みた。
しかし、蜂の後を追うという事は、イコール蜂達の移動ルート上にいる事になるので、再度襲撃してきた蜂に襲われてしまったが。
そうっさくたいっの半数近くが不名誉の戦死を遂げたところでこの事実に気付いたちぇんは、単独での蜂のおうち捜索を決行。意外とあっさりと見付ける事になる。
ぱちゅりーは、幾ら襲ってくる働き蜂を撃退しても、女王蜂を倒さない限り、何れはゆっくり出来なくなる事を知っていたのだ。
以来を受け、ちぇんはすぐさま選りすぐりの精鋭を集めてそうっさくたいっを結成。
ゆっくり団子を持ち帰る蜂達を尾行して、おうちの位置を割り出そうと試みた。
しかし、蜂の後を追うという事は、イコール蜂達の移動ルート上にいる事になるので、再度襲撃してきた蜂に襲われてしまったが。
そうっさくたいっの半数近くが不名誉の戦死を遂げたところでこの事実に気付いたちぇんは、単独での蜂のおうち捜索を決行。意外とあっさりと見付ける事になる。
実際のところ、蜂の巣を発見してからが大変だったのだが。
相手は大型の蜂。それが数百匹もいるのだ、生半可な戦い方では太刀打ちで出来ない。
先に結論を述べると、大部隊を編成しても、少数精鋭で突撃しても、奇襲も、陽動も、夜戦も、何もかもが失敗に終わっていた(同時に作戦に従事したゆっくりはドスと幹部以外の殆どが戦死している)。
…結局、群れは貴重な労働力をいたずらに消耗するという悲惨な事に陥っていただけだった。
その悲惨な現状を見て、ぱちゅりーが、
相手は大型の蜂。それが数百匹もいるのだ、生半可な戦い方では太刀打ちで出来ない。
先に結論を述べると、大部隊を編成しても、少数精鋭で突撃しても、奇襲も、陽動も、夜戦も、何もかもが失敗に終わっていた(同時に作戦に従事したゆっくりはドスと幹部以外の殆どが戦死している)。
…結局、群れは貴重な労働力をいたずらに消耗するという悲惨な事に陥っていただけだった。
その悲惨な現状を見て、ぱちゅりーが、
「むきゅ…どすがあいうちかくごで〝あれ〟のおうちにぜろきょりどすすぱーくをうつしか…いえ、ほかにしゅだんがあるはず…」
そう呟いた独り言を聞いたドスは、これ以外に手段が残されていない事を理解した。
覚悟を決め、出陣しようとするドスを止める幹部達、そこへ今回のれいむへの襲撃事件だ。
もはや、ドスに迷いはなかった。
覚悟を決め、出陣しようとするドスを止める幹部達、そこへ今回のれいむへの襲撃事件だ。
もはや、ドスに迷いはなかった。
「ここでいいよ。…ふたりはおうちにかえってね」
「だめだよー!!!ちぇんもいっしょにいくよー!!!」
「ちぇん、わかってね。もうぎせいになるのはどすだけでじゅうぶんだよ…ううん、もっとはやくこうすれば、だれもきずつかなかったのに…」
「だめだよー!!!ちぇんもいっしょにいくよー!!!」
「ちぇん、わかってね。もうぎせいになるのはどすだけでじゅうぶんだよ…ううん、もっとはやくこうすれば、だれもきずつかなかったのに…」
ドスの大きな瞳には、涙が滲んでいた。
自身の不甲斐無さが群れをここまで追い詰めてしまった事実は、悔いても悔い切れない。
自身の不甲斐無さが群れをここまで追い詰めてしまった事実は、悔いても悔い切れない。
「ここらへんをまりさたちのゆっくりぷれいすにするのぜ!!」
「「どぼぢでおうぢぜんげんじでるの゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!???」」
「「どぼぢでおうぢぜんげんじでるの゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!???」」
そんな空気を読まずに、おうち宣言している馬鹿を付いてこさせたのも後悔している。
一体何を考えているのだか…
一体何を考えているのだか…
「まりさ、いいかげんにしてねー!!!ちぇんたちはたたかいにきているんだよー!!!?」
「それはまりさもわかっているのぜ?だからここらいったいをまりさたちのおうちにして、ちりてきゆういっにたつのぜっ!!」
「わきゃ……まりさはおばかさんすぎるよー…」
「まあでもわるぎはないのはわかるんだけどね…ちぇん、まりさをつれておうちにかえってね」
「……わかったよー……」
「それはまりさもわかっているのぜ?だからここらいったいをまりさたちのおうちにして、ちりてきゆういっにたつのぜっ!!」
「わきゃ……まりさはおばかさんすぎるよー…」
「まあでもわるぎはないのはわかるんだけどね…ちぇん、まりさをつれておうちにかえってね」
「……わかったよー……」
頬傷まりさのおうち宣言は、仲間の事を考えての話だったようだが……ゆっくりのおうち宣言はゆっくり間にしか通用しない。
それに関しては、頬傷まりさ以外の成体ゆっくりは理解している事だ。
そんなまりさを尻目に、ちぇんはドスの意思を尊重する事を決めた。
それに関しては、頬傷まりさ以外の成体ゆっくりは理解している事だ。
そんなまりさを尻目に、ちぇんはドスの意思を尊重する事を決めた。
「まりさ、おうちにかえるよー」
「なにいってるのぜ?まだたたかいははじまってないのぜ!!」
「…どす、いままでありがとうねー…ちぇんはどすにあえてよかったよー」
「どすもちぇんやまりさにぱちゅりー、みんなにあえてしあわせーっだったよ」
「ふたりともはなしをきくのぜっ!!まりさがはなしてるんだぜっ!!!」
「わかいどすにむれをまかせるってきいたときはふあんだったよー…でもどすは、とってもやさしくてなかまおもいの゛…いい、ゆっぐぢ…」
「ちぇん、なかないでね?だいじょうぶだよ。どすがえいえんにゆっくりしちゃっても、みんなのこころのなかにいつまでもいるからね…」
「どずぅ……わがるよ゛ー…ぢぇんどばちゅりーでがんばっでむれをさいけんずるよー…」
「まりさも!!まりさもいるのぜっ!!!」
「うん、がんばってね…おうえんしてるよ。それじゃあ、ちぇん、まりさ………」
「どす…」
「「ゆっくりしていっ「ゆ!?うんうんでそうなのぜ!!ちょっとおはなをつんでくるのぜっ!!!」………」」
「なにいってるのぜ?まだたたかいははじまってないのぜ!!」
「…どす、いままでありがとうねー…ちぇんはどすにあえてよかったよー」
「どすもちぇんやまりさにぱちゅりー、みんなにあえてしあわせーっだったよ」
「ふたりともはなしをきくのぜっ!!まりさがはなしてるんだぜっ!!!」
「わかいどすにむれをまかせるってきいたときはふあんだったよー…でもどすは、とってもやさしくてなかまおもいの゛…いい、ゆっぐぢ…」
「ちぇん、なかないでね?だいじょうぶだよ。どすがえいえんにゆっくりしちゃっても、みんなのこころのなかにいつまでもいるからね…」
「どずぅ……わがるよ゛ー…ぢぇんどばちゅりーでがんばっでむれをさいけんずるよー…」
「まりさも!!まりさもいるのぜっ!!!」
「うん、がんばってね…おうえんしてるよ。それじゃあ、ちぇん、まりさ………」
「どす…」
「「ゆっくりしていっ「ゆ!?うんうんでそうなのぜ!!ちょっとおはなをつんでくるのぜっ!!!」………」」
「ゆぅ~ん、うんうんでるのぜっ!!!すっきぶぎゅべっ!!!!」
何という空気の読めなさであろうか。感動的な雰囲気がぶち壊しである。
ちぇんは無言でまりさにタックルをかまして気絶させると、そのまま引き摺っておうちへと帰っていった。
ちぇんは無言でまりさにタックルをかまして気絶させると、そのまま引き摺っておうちへと帰っていった。
「ゆふふ…あのふたりならきっとだいじょうぶだね…あとはどすにできることをするだけだよ…」
ドスは笑顔で2ゆんの後姿を見送った後、リグルスズメバチの巣へと向き直る。
ずーりずーりと慎重に、慎重に歩を進め、距離を詰めて行く。近づいていくに連れ、ドスはある事に気が付いた。
ずーりずーりと慎重に、慎重に歩を進め、距離を詰めて行く。近づいていくに連れ、ドスはある事に気が付いた。
ブゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!
大きな羽音を立てて、蜂達は巣の周辺に滞空していたのだ。
これに気付かなかったのは、さすがのゆっくりクオリティと言ったところか?
こんな夜更けの静かな森、大声で話していれば、蜂達を刺激してしまうのは当然だが…
これに気付かなかったのは、さすがのゆっくりクオリティと言ったところか?
こんな夜更けの静かな森、大声で話していれば、蜂達を刺激してしまうのは当然だが…
「きのこをくちにふくんでおくよ…!」
蜂達が警戒する中、ドスはお帽子の中から取り出したきのこを口に含む。
この段階で租借してしまうと、ドススパークが発射されてしまうので、まだそれは出来ない。
ドスと蜂の巣までの距離はおよそ20メートル。あと少し近づけば、蜂は一斉にドスに襲い掛かるだろう。
この段階で租借してしまうと、ドススパークが発射されてしまうので、まだそれは出来ない。
ドスと蜂の巣までの距離はおよそ20メートル。あと少し近づけば、蜂は一斉にドスに襲い掛かるだろう。
「…ぴょんぴょんするよっ!!!」
ドスの巨体で地面を蹴り上げ、跳ねる。
着地と同時に起きた小さな地響きは、蜂達を一層交戦状態へと高めさせる。
着地と同時に起きた小さな地響きは、蜂達を一層交戦状態へと高めさせる。
カチカチッ!!!
蜂達は顎を噛み鳴らし、最後の威嚇へと移行する。
この威嚇を無視して、これ以上近づけば、蜂達は一斉にドスへと襲い掛かるだろう。
この威嚇を無視して、これ以上近づけば、蜂達は一斉にドスへと襲い掛かるだろう。
「こわくはないよっ!!!どすにもひけないわけがあるんだよっ!!!」
ブゥゥゥゥン!!!ザシュッ!!!ドスッ!!!
ドスの前進と共に、一斉に群がる蜂達。毒針が、ドスの体に突き立てられる。
鋸状の毒針は、ゆっくりの饅頭皮を易々と抉りながら、体内に毒を送り込む。
ドスの前進と共に、一斉に群がる蜂達。毒針が、ドスの体に突き立てられる。
鋸状の毒針は、ゆっくりの饅頭皮を易々と抉りながら、体内に毒を送り込む。
「いだっ…ぐないよ゛!!!どすどの゛、ごん、ぐらべだねっ!!!」
未だに跳ね続け、巣への前進を諦めないドスまりさ。
リグルスズメバチの毒は、通常のスズメバチの毒とは大きく異なる。
スズメバチの毒は様々な生理活性物質の混合物であり、刺されると激しいアレルギー反応を起こすが、リグルスズメバチの毒はカプサイシン。つまりは唐辛子の成分と同じなのだ。
カプサイシンは生物の体内に吸収されると、アドレナリンの分泌を促し、発汗や強心作用をもたらす。
だが不思議饅頭ゆっくりの場合は違う。致死性の高い猛毒となるのだ。
リグルスズメバチの毒は、通常のスズメバチの毒とは大きく異なる。
スズメバチの毒は様々な生理活性物質の混合物であり、刺されると激しいアレルギー反応を起こすが、リグルスズメバチの毒はカプサイシン。つまりは唐辛子の成分と同じなのだ。
カプサイシンは生物の体内に吸収されると、アドレナリンの分泌を促し、発汗や強心作用をもたらす。
だが不思議饅頭ゆっくりの場合は違う。致死性の高い猛毒となるのだ。
「ぐぎ、ぎっ!!!までぃざは、まげないよっ!!!」
ドスは、その巨体ゆえに毒が全身に回るのが遅かった。
だから、自身の命が燃え尽きる前に、ここまでこれたのだろう。
そう、大切な仲間達の命を奪った、憎き蜂達の巣の前と。
だから、自身の命が燃え尽きる前に、ここまでこれたのだろう。
そう、大切な仲間達の命を奪った、憎き蜂達の巣の前と。
「づいだ、よ゛…む~しゃ!む~じゃっ!!む゛~じゃっ!!!」
朦朧とする意識の中、ドスは、口に含んだきのこを租借した。……そして、大きく口を開け……
森に、轟音が響き渡った。
…
……
………
……
………
「むっきゅん…これより、どすのことばをつたえるわ…」
翌朝、広場に集められた群れのゆっくり達。
そこには、幹部の3ゆんしかおらず、長であるドスまりさはいない。
広がる困惑と不安。
そこには、幹部の3ゆんしかおらず、長であるドスまりさはいない。
広がる困惑と不安。
「どすはねー……えいえんにゆっくりしちゃったんだよー」
「えいえん…に?」
「そんなどうしてだみょん!!?」
「ぱちぇたちを、そしてむれのみらいをまもるために、いのちとひきかえに…はちさんのおうちをはかいしたのよ…」
「はちさんのおうちを…?」
「どす…どすぅっっっ!!!ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
「えいえん…に?」
「そんなどうしてだみょん!!?」
「ぱちぇたちを、そしてむれのみらいをまもるために、いのちとひきかえに…はちさんのおうちをはかいしたのよ…」
「はちさんのおうちを…?」
「どす…どすぅっっっ!!!ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
ドスの訃報を聞き、広場は悲しみに包まれた。
そして、ゆっくり達は、愛するドスが残してくれた希望を、未来を引き継ぐ為の決意をした。
そして、ゆっくり達は、愛するドスが残してくれた希望を、未来を引き継ぐ為の決意をした。
「むっきゅんっ!!!みんな、もうすでにふゆさんがそこまできているわ!!!でもぱちぇたちならえっとうっできるわ!!!」
「みんなでちからをあわせるんだよー!どすのいしをついで、むれをぞんぞくさせるんだよー!!」
「みんなでちからをあわせるんだよー!どすのいしをついで、むれをぞんぞくさせるんだよー!!」
「まりささまにまかせておけば、おーるおっけーなのぜっ!!」キリッ!!
「ぱちゅりー!ちぇん!かりはとくじゃないけど、れいむもがんばるよっ!!!」
「ありすもがんばるわっ!!!とかいはなれでぃのつよさをみせるのよっ!!!」
「わきゃりゅよー!ちぇんもがんばりゅよー!!」
「おちびちゃんががんばるんだみょん、けがしてようがねてられないみょん!!!」
「ありすもがんばるわっ!!!とかいはなれでぃのつよさをみせるのよっ!!!」
「わきゃりゅよー!ちぇんもがんばりゅよー!!」
「おちびちゃんががんばるんだみょん、けがしてようがねてられないみょん!!!」
「ちょ、まりさにまかせて…」
「みんな、ありがとうだねー!!!」
「さあ、いそがしくなるわ!きあいをいれていきましょう!!」
「「「「「「「「「「ゆっゆっおー!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」
「さあ、いそがしくなるわ!きあいをいれていきましょう!!」
「「「「「「「「「「ゆっゆっおー!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」
「ばでぃざをむぢぢないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
群れのゆっくり達の団結の声と、頬傷まりさの嘆きが響き渡る。
リグルスズメバチの脅威が無くなり、なおかつ群れの穀潰し(赤ゆっくり)が激減した今、彼女等の努力しだいではえっとうっを成功させられるだろう。
だが、彼女等は一つ、大きな勘違いをしていた。
所詮、蜂は自然の驚異の一つに過ぎないのだ。これからも、彼女等に幾つもの不幸が襲い掛かるだろう。
厳しい自然が、野生生物が、捕食種が、カビが、人間が、様々な生命が、彼女等を淘汰する。
ドスまりさが命と引き換えに守った群れ。その群れが、これらの脅威に晒された時にどうなるかは………まだ、分からない。
リグルスズメバチの脅威が無くなり、なおかつ群れの穀潰し(赤ゆっくり)が激減した今、彼女等の努力しだいではえっとうっを成功させられるだろう。
だが、彼女等は一つ、大きな勘違いをしていた。
所詮、蜂は自然の驚異の一つに過ぎないのだ。これからも、彼女等に幾つもの不幸が襲い掛かるだろう。
厳しい自然が、野生生物が、捕食種が、カビが、人間が、様々な生命が、彼女等を淘汰する。
ドスまりさが命と引き換えに守った群れ。その群れが、これらの脅威に晒された時にどうなるかは………まだ、分からない。
Fin
挿絵: