ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4096 いつもの風景にゆっくりの狩場を見た
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ankoss
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『いつもの風景にゆっくりの狩場を見た』 9KB
観察 現代 お暇な方はどうぞ
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初めましての方は初めまして
他作を見てくださった方はありがとうございます。
投稿者の九郎です。
どうぞよろしく。
他作を見てくださった方はありがとうございます。
投稿者の九郎です。
どうぞよろしく。
――――某日、午後6時、路上――――
「おろ?」
帰宅途中、駅までの道のりにそいつはいた。
そいつは塀から降りてくると俺の目の前を横切ってゆく。
そいつは塀から降りてくると俺の目の前を横切ってゆく。
「よ~しよし、おいでおいで」
目の前に現れた黒猫。
黒猫が横切るのは凶兆だという迷信があるが
猫好きな俺にとってはむしろ吉兆である。
黒猫が横切るのは凶兆だという迷信があるが
猫好きな俺にとってはむしろ吉兆である。
しゃがんで手を伸ばし、黒猫を招きよせようとするが……。
「あら」
黒猫は『五月蝿いわね、呪い殺すわよ』とでも言いそうな雰囲気でそっぽを向くと
そのまま歩いていってしまった。
そのまま歩いていってしまった。
――――――――――――――――
帰路の道中、駅までには野良猫がたくさんいる。
首輪がついている奴は一匹もいないが
どこかで餌をもらっている半野良のような連中かもしれない。
首輪がついている奴は一匹もいないが
どこかで餌をもらっている半野良のような連中かもしれない。
俺もきっかけさえあれば一匹くらいは飼ってみたい。
特に先ほどの黒猫は特別お気に入りだ。
いつか仲良くできる時が来ればいいのだが。
特に先ほどの黒猫は特別お気に入りだ。
いつか仲良くできる時が来ればいいのだが。
そんなことを考えながら歩いていると、また一匹の猫を見た。
「やべでね!!まりざのおぼうしひっぱらないでね!!」
「おちょーちゃんのおぼうしはなしちぇね!ぷきゅー!」
「おちょーちゃんのおぼうしはなしちぇね!ぷきゅー!」
そこは人家のガレージだった。
鉄格子の門と門柱の間から、クソ饅頭の帽子をくわえて引っ張る茶色の猫。
姿から察するにこいつも飼い猫ではないだろう。
あんな汚い帽子のどこを気に入ったのか分からないが
鉄格子がガタガタ音を立てるほどに強い力で帽子に食らいついている。
鉄格子の門と門柱の間から、クソ饅頭の帽子をくわえて引っ張る茶色の猫。
姿から察するにこいつも飼い猫ではないだろう。
あんな汚い帽子のどこを気に入ったのか分からないが
鉄格子がガタガタ音を立てるほどに強い力で帽子に食らいついている。
「ゆんやあああああああああ!!!!
まりざのがっごいいおぼうじいいいいいいいいいい!!!」
まりざのがっごいいおぼうじいいいいいいいいいい!!!」
当然の帰結として、猫が引っ張っていた帽子のつばが千切れてしまった。
しかもそれだけでは飽き足らず
今度は帽子に巻かれた白いリボンの先をくわえて引っ張るのを再開。
しかもそれだけでは飽き足らず
今度は帽子に巻かれた白いリボンの先をくわえて引っ張るのを再開。
「やべでええええええええええ!!!やべでよおおおおおおお!!!
ばりざなにもわるいごどじでないのにいいいいいいいいいい!!!!」
「ゆわーん!おとーちゃんのおぼうしがゆっきゅりできなくなっちゃったー!」
ばりざなにもわるいごどじでないのにいいいいいいいいいい!!!!」
「ゆわーん!おとーちゃんのおぼうしがゆっきゅりできなくなっちゃったー!」
四つ足の動物の引っ張る力は侮れない。
ゆっくりの力では到底かなうはずもなく
ついにとんがり帽子はガレージの中に引っ張り込まれてしまった。
ゆっくりの力では到底かなうはずもなく
ついにとんがり帽子はガレージの中に引っ張り込まれてしまった。
「だめえええええええ!!!!がえじでね!がえじでね!!
ばりざのおぼうじゆっぐりじないでがえじでね!!!!」
ばりざのおぼうじゆっぐりじないでがえじでね!!!!」
帽子が通った隙間はせいぜい2~3cm。
地面に落ちたその帽子は変形してしまっており、使い物になりそうに無い。
地面に落ちたその帽子は変形してしまっており、使い物になりそうに無い。
少しの間くわえて持ち上げたり匂いをかいだりしていた猫だが
興味を失ったのか帽子と
ガレージの鉄格子に体当たりを続けるクソ饅頭をそのまま残して去っていった。
興味を失ったのか帽子と
ガレージの鉄格子に体当たりを続けるクソ饅頭をそのまま残して去っていった。
「いがないでえええええええええ!!!!
ばりざのおぼうじがえじでがらいっでええええええええ!!!!」
「ゆんやああああああ!!!もうおうちかえるうううううう!!!!」
ばりざのおぼうじがえじでがらいっでええええええええ!!!!」
「ゆんやああああああ!!!もうおうちかえるうううううう!!!!」
こいつらはこのままいけば、この住居の主に始末される運命だろう。
俺は猫の可愛さに癒されながら、再び歩き出した。
――――――――――――――――
少し歩くと、また猫がいた。
「びゅっ!びょっ!いじゃっ!やべっ!ぎゅばっ!」
「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおお!!??
でいぶのおぢびぢゃんがいだがっでるでじょおおおおおおおお!!??」
「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおお!!??
でいぶのおぢびぢゃんがいだがっでるでじょおおおおおおおお!!??」
黒と白のツートンカラーの猫がクソ饅頭で遊んでいた。
鼻先で押して転がしたり、前足で手前に引き寄せたり(いわゆる猫パンチ)。
しかし、親饅頭がそばに近づくとあっさり離れた。
鼻先で押して転がしたり、前足で手前に引き寄せたり(いわゆる猫パンチ)。
しかし、親饅頭がそばに近づくとあっさり離れた。
「ゆっ………ゆっ…………」
「おぢびぢゃんじっがりいいいいいいいいいい!!!!
べーろべーろ!おがあざんのべーろべーろでなおっで、あああああああ!!!」
「べぇっ!ぼっ!あぎゃ!びぃっ!!」
「おぢびぢゃんじっがりいいいいいいいいいい!!!!
べーろべーろ!おがあざんのべーろべーろでなおっで、あああああああ!!!」
「べぇっ!ぼっ!あぎゃ!びぃっ!!」
親饅頭が猫に近づくと猫は離れ、注意が子饅頭に注がれたタイミングを見計らって再攻撃。
成る程、見事なヒット&アウェイだ。
成る程、見事なヒット&アウェイだ。
「ゆわわわわわわわ………!」
「ご、ごわいよぉ………!」
「ご、ごわいよぉ………!」
他にいる紅白と白黒の子饅頭共はその光景を遠巻きに見ていた。
おそろしーしーを漏らしながら震える姿は
虐待派の人間からすれば極上の虐待素材だろう。
おそろしーしーを漏らしながら震える姿は
虐待派の人間からすれば極上の虐待素材だろう。
そんな子饅頭のかたまりに、一匹の猫が乱入した。
「ぶぎゃっ!!!」
「…………ゆっゆっゆんやああああああああああああああ!!!!」
「…………ゆっゆっゆんやああああああああああああああ!!!!」
音もなく現れた猫に恐慌状態に陥る子饅頭共。
「おがーじゃああああん!!だずげでえええええええええ!!!!」
「もうおうぢがえるうううううううううう!!!」
「もうおうぢがえるうううううううううう!!!」
一匹の白黒饅頭に狙いを定めた灰色の猫は先の猫よりも激しくじゃれ始めた。
「ぎゅびぃ!あががががが!!!やべっ!!あがあっ!!びべぇ!!」
野性の狩猟本能が騒ぐのか、じゃれるというより飛び掛るような勢いだ。
最終的にクソ饅頭は口でその髪をくわえられた状態で振り回され、髪がちぎれると同時に宙を舞った。
最終的にクソ饅頭は口でその髪をくわえられた状態で振り回され、髪がちぎれると同時に宙を舞った。
「おしょら、ぎゅばぁっ!!………ぼっど………ゆっぐり………………」
アスファルトの地面に衝突したクソ饅頭は帽子を落として動かなくなってしまう。
「……ゆ?ゆんやあああああああああ!!!!
おぢびぢゃんにひどいごどじないでええええええええ!!!!」
おぢびぢゃんにひどいごどじないでええええええええ!!!!」
もう一匹の猫の襲撃にようやく気付いた親饅頭が灰色の猫に近寄る。
しかし激しい動きをする猫に恐れをなしたのか、身体を張って止めようとはしない。
しかし激しい動きをする猫に恐れをなしたのか、身体を張って止めようとはしない。
「に、にんげんさん!がわいいおぢびぢゃんをだずげでね!!」
俺の存在に気付いたクソ饅頭が寄ってくる。
「でいぶはしんぐるまざーなんだよ!がわいぞうなんだよ!
ぞれにおぢびぢゃんはがわいぐでゆっぐりでぎるでじょおおおお!!??
わがっだらざっざどぞごのぐぞね、ごおおおおおおおおおおお!!!!????」
ぞれにおぢびぢゃんはがわいぐでゆっぐりでぎるでじょおおおお!!??
わがっだらざっざどぞごのぐぞね、ごおおおおおおおおおおお!!!!????」
『くそねこ』という言葉はいただけない。
まあ意見はそれぞれだが、少なくとも俺はこいつらより猫の方が可愛いと思っている。
故に言葉が出るその前に思い切り蹴っ飛ばした。
まあ意見はそれぞれだが、少なくとも俺はこいつらより猫の方が可愛いと思っている。
故に言葉が出るその前に思い切り蹴っ飛ばした。
「おがーじゃあああああああん!!!!」
「ゆんやああああああ!!きゃわいいれいみゅをたちゅけちぇええええ!!!」
「ねござんやべでね!!いもーどがゆっぐりでぎなぐなっぢゃうううううう!!」
「ゆんやああああああ!!きゃわいいれいみゅをたちゅけちぇええええ!!!」
「ねござんやべでね!!いもーどがゆっぐりでぎなぐなっぢゃうううううう!!」
動かなくなった玩具に興味を失った灰猫が別の子饅頭に手を出す。
俺はそんな無邪気な猫に癒されながら
邪気ありまくりのクソ饅頭を無視してその場を立ち去った。
俺はそんな無邪気な猫に癒されながら
邪気ありまくりのクソ饅頭を無視してその場を立ち去った。
――――同日、同時刻、駅前――――
しかし今日はいつも以上に野良猫を見るな、と思っていた矢先。
「おでがいじばず!でいぶをがいゆっぐりにじでぐだざい!!」
「ありずはどっでもどがいはなぎんばっじざんでじだ!!
だがらありずをがっでえええええええ!!!」
「にんげんざん!にんげんざん!ぜめで!!ぜめでごはんをぐだざい!!!
まりざのおぢびがおながべーごべーごでじにぞうなんでずうううう!!!」
「ありずはどっでもどがいはなぎんばっじざんでじだ!!
だがらありずをがっでえええええええ!!!」
「にんげんざん!にんげんざん!ぜめで!!ぜめでごはんをぐだざい!!!
まりざのおぢびがおながべーごべーごでじにぞうなんでずうううう!!!」
虐待派の人間なら『はいはい、テンプレテンプレ』とでも言いそうな光景が広がっていた。
俺も同意見だ。しかし、その数が尋常ではなかった。
おそらく、最近続いた長雨の影響で生活が苦しいのだろう。
野良饅頭にはよくある話だ。
俺も同意見だ。しかし、その数が尋常ではなかった。
おそらく、最近続いた長雨の影響で生活が苦しいのだろう。
野良饅頭にはよくある話だ。
「おぢびぢゃんだげでも!おぢびぢゃんはがわいぐでゆっぐりでぎまず!
ゆ!ぞごのずごぐゆっぐりじだにんげんざん!おでがいじばず!!」
「ぞごのゆっぐりじでないゆっぐりなんでほっどいで!
がわいいがわいいでいぶをがっでね!!」
「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおお!!!???」
「あでぃずのほうがゆっぐりじでるでじょおおおおお!!!??ばがなの!?じぬの!?」
ゆ!ぞごのずごぐゆっぐりじだにんげんざん!おでがいじばず!!」
「ぞごのゆっぐりじでないゆっぐりなんでほっどいで!
がわいいがわいいでいぶをがっでね!!」
「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおお!!!???」
「あでぃずのほうがゆっぐりじでるでじょおおおおお!!!??ばがなの!?じぬの!?」
中にはゆっくり同士喧嘩している連中までもがいた。
いくら人間よりも同属を慮るゆっくりと言っても
この状況では人間からもたらされる恩恵を奪い合うライバルに過ぎなかった。
いくら人間よりも同属を慮るゆっくりと言っても
この状況では人間からもたらされる恩恵を奪い合うライバルに過ぎなかった。
「おにいざん!ずでぎなゆっぐりじだおにいざん!!
ゆっぐりじだでいぶだよ!でいぶをがっでね!あばあばぢょうだいね!!」
ゆっぐりじだでいぶだよ!でいぶをがっでね!あばあばぢょうだいね!!」
そうこうしているうちに俺も一匹の紅白饅頭に絡まれた。
求めるのはその辺の奴らと同じ、生活に必要な要素、衣食住だ。
衣は……『清潔さ』のみに限られるだろうけど。
求めるのはその辺の奴らと同じ、生活に必要な要素、衣食住だ。
衣は……『清潔さ』のみに限られるだろうけど。
「な゙ぁー!」
「……あら?」
「……あら?」
気付いたら、すぐ横の塀の上にあの黒猫がいた。
かなり攻撃的な鳴き声だ。
かなり攻撃的な鳴き声だ。
「お前、こんなところに来るとは珍しいな」
実際かなり珍しい。
こいつは愚鈍な野良饅頭とは違い、道路を横切ったり、車の下に入り込んだりするような危ない真似はしない。
ましてや人通りの多い駅前などに姿を見せることはもっと少ないのだ。
こいつは愚鈍な野良饅頭とは違い、道路を横切ったり、車の下に入り込んだりするような危ない真似はしない。
ましてや人通りの多い駅前などに姿を見せることはもっと少ないのだ。
「ゆ?………ゆ゙ん゙や゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!
ぐろ゙ね゙ごお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!」
ぐろ゙ね゙ごお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!!」
目の前にいた紅白饅頭がそう叫んだ。
こいつを知っているのか?
こいつを知っているのか?
「ぐろねご!?」
「ゆぎゃああああああああ!!!ごわいいいいいいいい!!!!」
「ゆっぐりじないでにげるよおおおおおおおおおお!!!!」
「もうおうぢがえるううううううううううう!!!!」
「……はい?」
「ゆぎゃああああああああ!!!ごわいいいいいいいい!!!!」
「ゆっぐりじないでにげるよおおおおおおおおおお!!!!」
「もうおうぢがえるううううううううううう!!!!」
「……はい?」
目を白黒させる俺をよそに、クソ饅頭共がクモの子を散らすという表現に合致するように
散り散りに逃げ出し始めた。
散り散りに逃げ出し始めた。
「に゙ゃあああああ!!!」
黒猫が一際大きな声で鳴いた。
すると看板の裏から、路地の隙間から、自転車置き場から
次々と野良猫が飛び出してきた。
すると看板の裏から、路地の隙間から、自転車置き場から
次々と野良猫が飛び出してきた。
「いだいいだいやべでね!!ゆっぐりやべでね!!」
「まっでえええええ!!ぱちぇをおいでいがないでええええ!!」
「ゆっぐりにげるんだぜ!!
まりさはここでじんでいいゆっぐりじゃないんだぜええええ!!!……ぶぎゃ!!!」
「だずげでええええええええ!!!!」
「まっでえええええ!!ぱちぇをおいでいがないでええええ!!」
「ゆっぐりにげるんだぜ!!
まりさはここでじんでいいゆっぐりじゃないんだぜええええ!!!……ぶぎゃ!!!」
「だずげでええええええええ!!!!」
さながらチーターのように素早く走るその様はまさしく『狩り』だ。
いかに小動物と言えど、最高速度は運動不足の俺とは比較にならないほど速い。
いかに小動物と言えど、最高速度は運動不足の俺とは比較にならないほど速い。
「ばりざだっでいぎでるんだよおおおおおお!!??
がげがえのないいのぢなn……びぎゃあああああああ!!!!」
がげがえのないいのぢなn……びぎゃあああああああ!!!!」
白黒饅頭よ。
こう言ってはアレだが、お前らは生き物とは認められて無いのだよ。猫達とは違ってな。
こう言ってはアレだが、お前らは生き物とは認められて無いのだよ。猫達とは違ってな。
「お前は行かないのか?」
黒猫は先ほどからずっと塀の上から駅前の様子をじっと見ている。
こいつとて、霞を食べて生きているわけではないだろう。
饅頭というのは野良生活の中で考えればなかなか栄養価が高いし
ほっといても次々沸いてくるので格好の餌なのだが。
こいつとて、霞を食べて生きているわけではないだろう。
饅頭というのは野良生活の中で考えればなかなか栄養価が高いし
ほっといても次々沸いてくるので格好の餌なのだが。
「………………」
「…………はぁ」
「…………はぁ」
呼びかけにも応じない。元々孤高な気質なのだろうか。
媚を売るわけでもなく、逃げ出すわけでもなく、ただただ『狩り』の様子を観察している。
媚を売るわけでもなく、逃げ出すわけでもなく、ただただ『狩り』の様子を観察している。
しばらくしてから、駅の方でアナウンスが流れた少し後、快速列車が止まった。
帰宅途中のサラリーマンや学生が多く乗っている車両だ。
すると、黒猫が動いた。
帰宅途中のサラリーマンや学生が多く乗っている車両だ。
すると、黒猫が動いた。
「に゙ゃああああああああああ!!!」
うなり声にも近い鳴き声をあげると、それまで思い思いに走り回っていた
猫達が一斉に黒猫の方を向いた。
猫達が一斉に黒猫の方を向いた。
しかしそれは一瞬。
瞬きした後には、一目散に駅前広場から猫達が離れてゆく。
残されたのは、体をズタズタに引き裂かれたクソ饅頭や
子を餌として連れ去られ、悲嘆にくれる親饅頭だけだった。
瞬きした後には、一目散に駅前広場から猫達が離れてゆく。
残されたのは、体をズタズタに引き裂かれたクソ饅頭や
子を餌として連れ去られ、悲嘆にくれる親饅頭だけだった。
さらに一分後。駅の出口からたくさんの人が出てきた。
クソ饅頭共が呆然としていたり、死んでいたりすることを訝しがった人もいたが
概ね関心を持たずに、それぞれの家へと向かって帰っていった。
クソ饅頭共が呆然としていたり、死んでいたりすることを訝しがった人もいたが
概ね関心を持たずに、それぞれの家へと向かって帰っていった。
「やるなぁ、お前」
「うにゃっ!」
「うにゃっ!」
当然だ、と言わんばかりに一鳴きすると、塀の向こう側へと去っていった。
そして俺はより一層あいつを『飼い猫』にしたいという思いを強くするのだった。
そして俺はより一層あいつを『飼い猫』にしたいという思いを強くするのだった。