ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4161 初めての正義の味方
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『初めての正義の味方』 25KB
愛で いじめ 不運 日常模様 同族殺し 赤ゆ 子ゆ れいぱー 現代 ぺにまむ 初投稿です。お目汚し失礼します。
愛で いじめ 不運 日常模様 同族殺し 赤ゆ 子ゆ れいぱー 現代 ぺにまむ 初投稿です。お目汚し失礼します。
前半愛で 後半いじめとれいぷ 理不尽バッドエンドなのでご注意ください
日向にいると少し汗ばむ位の春の陽気。うららかな午後。
ある公園の、人目につかない木陰のダンボールから子れいむが這い出てくる。
ある公園の、人目につかない木陰のダンボールから子れいむが這い出てくる。
「ゆっきゅり…ゆっくりいってきます!!」
まだ赤ちゃん言葉が抜けきらない子れいむは、ダンボールハウスの中の母れいむに、元気良く声をかける。
父まりさは狩りに出ており不在で、母れいむは、生まれて数日の赤れいむ達が午後のお昼寝たいむで、傍を離れられない。
退屈でたまらない子れいむは初めてのひとりでお散歩に行くようだ。
父まりさは狩りに出ており不在で、母れいむは、生まれて数日の赤れいむ達が午後のお昼寝たいむで、傍を離れられない。
退屈でたまらない子れいむは初めてのひとりでお散歩に行くようだ。
「ゆ!ゆっくりいってらっしゃい!にんげんさんやねこさんにきをつけるんだよ!こうえんさんからでないでねっ!」
母れいむは、とても心配ながらも子れいむに注意を促して、送り出す。
「ゆゆっ!れいむのぼうっけんっがはじまるよ!れいみゅ…れいむゆうっかんっ!でごめんねっ!!」
育ちざかりの子れいむは好奇心旺盛。
見る物、聞く物、全てが楽しくて刺激的。
それまで親の目の届く範囲でゆっくりすることしかできなかった子れいむには、
自由に遊べる今日のお散歩への期待に胸(?)が膨らむ。
きっと今日は忘れられない一日になる。
帰ったら冒険譚を妹達に聞かせてあげよう、と子れいむは妹達のゆっくりした笑顔を思い浮かべ、飛び跳ねる。
見る物、聞く物、全てが楽しくて刺激的。
それまで親の目の届く範囲でゆっくりすることしかできなかった子れいむには、
自由に遊べる今日のお散歩への期待に胸(?)が膨らむ。
きっと今日は忘れられない一日になる。
帰ったら冒険譚を妹達に聞かせてあげよう、と子れいむは妹達のゆっくりした笑顔を思い浮かべ、飛び跳ねる。
「ゆっくりしていってね!」
巣の近くには噴水がある。
水辺は危険なので、親ゆっくりが水を調達しにいく以外は、子ゆっくり、赤ゆっくりは近づかせてはもらえない。
だから子れいむは、ぼうっけんっの第一歩として、噴水を見に行くことにした。
水辺は危険なので、親ゆっくりが水を調達しにいく以外は、子ゆっくり、赤ゆっくりは近づかせてはもらえない。
だから子れいむは、ぼうっけんっの第一歩として、噴水を見に行くことにした。
「ゆわわぁ~おみずしゃんきれい…たいようさんとおみずさんできらきらだよ~
ゆ!にんげんさんもおひるねちゅうだよ!しずかにしないといけないよ!そろ~りそろ~り」
ゆ!にんげんさんもおひるねちゅうだよ!しずかにしないといけないよ!そろ~りそろ~り」
噴水近くのベンチで昼寝中の男性に気づき、子れいむ自身としては静かに噴水を離れる。
大声を出しては意味がないのだが、子れいむの気遣いが伝わったのか伝わってないのか、
男性が目を覚ますことはなかった。
大声を出しては意味がないのだが、子れいむの気遣いが伝わったのか伝わってないのか、
男性が目を覚ますことはなかった。
「ぶらんこさん!ゆ~らゆ~らの~びの~び♪ ゆゆぅ~ん ゆっくりしてるよ~
こんどいもーちょたちもつれてくるよっ! いっしょにの~びの~びするよ~ゆゆ~ん♪」
こんどいもーちょたちもつれてくるよっ! いっしょにの~びの~びするよ~ゆゆ~ん♪」
子れいむは、公園に遊びに来ていた子供が降りたばかりで、まだ揺れているブランコを発見した。
いつもは親ゆっくりと一緒に遠目に眺めているだけだったブランコを間近にする。
可愛い妹達と一緒だったらきっともっと楽しいだろうと、
もみあげをぴこぴこさせながら、ブランコの揺れに合わせて自分も体を左右に揺らす。
いつもは親ゆっくりと一緒に遠目に眺めているだけだったブランコを間近にする。
可愛い妹達と一緒だったらきっともっと楽しいだろうと、
もみあげをぴこぴこさせながら、ブランコの揺れに合わせて自分も体を左右に揺らす。
「ゆぅ~ん♪ゆゆ~ん♪ゆ~らゆ~らの~びのび~♪ぶらんこさんゆっくりー!」
噴水もブランコも人間が集まりやすい場所であり、そこに近づくなどもってのほかで、
親ゆっくりが一緒ならきっと酷く怒られることだろう。
しかし親に怒られるような危険な場所は、子供にとっては楽しい場所であったりもする。
親ゆっくりが一緒ならきっと酷く怒られることだろう。
しかし親に怒られるような危険な場所は、子供にとっては楽しい場所であったりもする。
砂場では、同じく公園に住んでいる他の子ゆっくり、赤ゆっくり達とこ~ろこ~ろして遊んだ。
「れいむもこ~ろこ~ろするよっ!こ~ろこ~ろ♪ゆふふん♪」
「ゆゆぅ~~~れいみゅおねーしゃんすっごくゆっきゅりしちぇるよぉぉ~れーみゅもも~っとこ~りょこ~りょしゅるよ!」
「こ~ろこ~ろ♪」「こ~りょこ~りょ♪」「こ~りょこ~りょ♪」「こ~ろこ~ろ♪」「「「「ゆっくり~♪」」」」
みんな揃ってゆっくり声をあげる。
もみあげ、おさげをぴこぴこ、わさわさ。
おしりをぷりんぷりんもるんもるん。
くるりと回ってパチっとウィンク。
周りで微笑みながら見ていた親ゆっくり達は、子ゆっくり達のあまりのゆっくりぶりに、
自身もゆっくりして幸せを噛み締めている。
中には感動でぷしゃっとうれしーしーを漏らす親ゆっくりもいた。
もみあげ、おさげをぴこぴこ、わさわさ。
おしりをぷりんぷりんもるんもるん。
くるりと回ってパチっとウィンク。
周りで微笑みながら見ていた親ゆっくり達は、子ゆっくり達のあまりのゆっくりぶりに、
自身もゆっくりして幸せを噛み締めている。
中には感動でぷしゃっとうれしーしーを漏らす親ゆっくりもいた。
あっちこっち見て回り、散々ぼうっけんっを満喫した子れいむは、いつしか公園の出入り口にまで来てしまっていた。
子れいむは母れいむの言葉を思い出す。
子れいむは母れいむの言葉を思い出す。
「かわいいおちびちゃん!まちでだれもがふりかえるあいらしいおちびちゃん!
こうえんさんのそとにでたらとってもこわいこわ~いだよ!ぜったいにでたらいけないよっ!
とってもかしこいおちびちゃんならまもれるよね!と~ってもかしこいおちびちゃんならぜったいにまもれるよねっ!」
こうえんさんのそとにでたらとってもこわいこわ~いだよ!ぜったいにでたらいけないよっ!
とってもかしこいおちびちゃんならまもれるよね!と~ってもかしこいおちびちゃんならぜったいにまもれるよねっ!」
妙な誇張があるが公園を出てはいけないということはちゃんと記憶していた子れいむ。
しかし、初めて見る事物に興奮して膨らむ飽くなき好奇心は、子れいむに容易く禁を破らせる。
しかし、初めて見る事物に興奮して膨らむ飽くなき好奇心は、子れいむに容易く禁を破らせる。
「ゆうっかんっ!なれいむはそとのせかいをみてけんぶんをひろめるよっ!
れいむのふろんってぃあすぴりっつはもうだれにもとめられないよっ!」
れいむのふろんってぃあすぴりっつはもうだれにもとめられないよっ!」
興奮のあまり公園の出入り口でもみあげをぴこぴこ♪、おしりをぷりんぷりん♪と愛らしく振る。
「ゆ~~~」
やがて体を縮め、身の内に力を巡らせ、そして
「ゆっくりしていってねっっ!!!」
ジャンプ!
そのまま公園の境界線を越え、外に出る。
そのまま公園の境界線を越え、外に出る。
「このいっぽはちいさいけどぜんせかいにとってはいだいっ!ないっぽだよっ!」
キリッと高らかに、そして誇らしく宣言する。
とうとう公園の外に出てしまった子れいむ。
母れいむの言いつけに背いてしまった罪悪感と、それ以上に新たな世界に踏み込んだ高揚感に体をふるふると震わせる。
とうとう公園の外に出てしまった子れいむ。
母れいむの言いつけに背いてしまった罪悪感と、それ以上に新たな世界に踏み込んだ高揚感に体をふるふると震わせる。
さて、公園の外に初めて出た子れいむには、特に指針もないので、どこへ行こうか考えあぐねているようだ。
きょろきょろと辺りを見回していると、コンビニの袋を提げ、スマートフォン片手にのろのろ歩いている青年が目につく。
きょろきょろと辺りを見回していると、コンビニの袋を提げ、スマートフォン片手にのろのろ歩いている青年が目につく。
「あのおにぃさんについていくよっ!ちかづかなければだいじょうぶっだよっ!」
公園の外に出てはいけないという母れいむの言いつけに反した以上は、
せめて人間に近づいてはいけないという教えだけは守ろうと思ったのだろう。
少し距離をあけて青年の後に続く。
母れいむの教えは、そういった距離的に近づくなという意味ではない。
そもそも関わるな、という意味であったのだがこの子れいむにはうまく伝わらなかったのかもしれない。
青年はスマートフォンを弄りながら歩いているので、足の遅い子れいむでも急ぐ必要もなく追いかけることができた。
せめて人間に近づいてはいけないという教えだけは守ろうと思ったのだろう。
少し距離をあけて青年の後に続く。
母れいむの教えは、そういった距離的に近づくなという意味ではない。
そもそも関わるな、という意味であったのだがこの子れいむにはうまく伝わらなかったのかもしれない。
青年はスマートフォンを弄りながら歩いているので、足の遅い子れいむでも急ぐ必要もなく追いかけることができた。
青年の家は、公園の出入り口から道を真っ直ぐ行き左手にある、普通の一軒家であった。
門を開け、自宅の鍵を開け、特に周囲へ注意を払うことなく家に入る。
子れいむは閉まっている門の下の隙間より中に入り、初めて見る家の大きさに圧倒される。
門を開け、自宅の鍵を開け、特に周囲へ注意を払うことなく家に入る。
子れいむは閉まっている門の下の隙間より中に入り、初めて見る家の大きさに圧倒される。
「ゆわわわわ…これが…にんげんしゃんの…にんげんさんのおうち…とってもゆっくりしてるよ…」
地面にどっしりと構えられている家を見て、子れいむは自分の家を思い出す。
強くて偉大な父まりさが苦労して建てたと語るダンボールハウス。
それより更に大きくて頑丈そうな人間さんのお家。
こんなお家を建ててしまう人間さんとは一体どんな生き物なのか、子れいむは更に興味を掻き立てられた。
強くて偉大な父まりさが苦労して建てたと語るダンボールハウス。
それより更に大きくて頑丈そうな人間さんのお家。
こんなお家を建ててしまう人間さんとは一体どんな生き物なのか、子れいむは更に興味を掻き立てられた。
「ゆ!こっちにみちがあるよ!」
玄関先から庭の方へ回り込めるようになっており、子れいむはそこを辿り、庭に出る。
すると先ほどの青年が、庭に面した部屋でテレビをつけたまま、遅めの昼食をとっているのが、ガラス越しに見える。
どうやら青年はテレビを観るでもなく、つけっぱなしで食事を摂っているようだ。
子れいむはまず青年の食べているものに気を取られたが、更に興味深いものに目を引かれる。
テレビ画面だ。
そのテレビでは、
すると先ほどの青年が、庭に面した部屋でテレビをつけたまま、遅めの昼食をとっているのが、ガラス越しに見える。
どうやら青年はテレビを観るでもなく、つけっぱなしで食事を摂っているようだ。
子れいむはまず青年の食べているものに気を取られたが、更に興味深いものに目を引かれる。
テレビ画面だ。
そのテレビでは、
『もみあげが三本ある!? TRI-MOMIAGE OF DEATH れいむ!
あいつの土下座をみればゲスゆっくりも心震わせる! ゲザーまりさ!
どんなゆっくりのぺにぺにもおっきさせる! ぺにまらありす!
続、三ゆんが斬る!』
あいつの土下座をみればゲスゆっくりも心震わせる! ゲザーまりさ!
どんなゆっくりのぺにぺにもおっきさせる! ぺにまらありす!
続、三ゆんが斬る!』
ゆっくりを主人公にした特撮時代劇というよくわからないジャンルの番組の宣伝が映っていた。
ちなみにこの番組、何故かシリーズ化されており、この作品で五作品目となっている。
一話の制作にゆっくりが2、3000匹は費やされているとか。
その殆どが同じキャラクターの代替で、主人公三ゆんも前のシーンと、次のシーンと、更に次のシーンではそれぞれ別のゆっくりが演じているというのも全く珍しくない。
一話の制作にゆっくりが2、3000匹は費やされているとか。
その殆どが同じキャラクターの代替で、主人公三ゆんも前のシーンと、次のシーンと、更に次のシーンではそれぞれ別のゆっくりが演じているというのも全く珍しくない。
話を戻すが、子れいむはテレビの番宣でゆっくり達がゲスゆっくりと闘って懲らしめている姿を観て、心をときめかせる。
しかし人間への警戒も忘れてただ見入ってしまっていたのがまずかった。
家の中の青年に見つかってしまったのだ。
しかし人間への警戒も忘れてただ見入ってしまっていたのがまずかった。
家の中の青年に見つかってしまったのだ。
「ん?ゆっくりがいる?どこから入ってきたんだろ…」
青年は、食事を中断し、立ち上がってガラス戸をそっと開けて、声をかける。
「おい、お前なにやってんだ?」
「ゆゆっ!?にににんげんしゃん!??ごごごめんなしゃいっ!かってにおうちにはいってごめんなしゃいっ!」
即座に地面に頭をこすり付け謝る子れいむに、青年は特に気を悪くするでもなく声をかける。
「いやだから何してんの?って聞いてんの」
「ゆ!その…ぴかぴかしゃんがおもしろくて…その…」
子れいむはしどろもどろになりながらも、もみあげでテレビを指しながら答える。
「ああ、テレビね。面白いのかこんなんが。何だったら観ていけば?」
「ゆ?」
子れいむは人間の恐ろしさをまだ知らない。
そのため、人間に見つかっても潰されるかも…ということには思い至らない。
しかし母れいむの、人間に近づいてはいけない、という教えを完全に破ったこと、
勝手に人間のお家に入り、家主に見つかったこと、
これらの事実を前にして、母れいむに、人間におしおきされてしまう、という恐怖にとらわれていた。
それに反してこの人間はおしおきどころかお家に入れてくれて、てれび?を観させてくれると言う。
何だかよくわからないけど人間には怒られずに済みそうだと、子れいむは少し安心する。
青年は
そのため、人間に見つかっても潰されるかも…ということには思い至らない。
しかし母れいむの、人間に近づいてはいけない、という教えを完全に破ったこと、
勝手に人間のお家に入り、家主に見つかったこと、
これらの事実を前にして、母れいむに、人間におしおきされてしまう、という恐怖にとらわれていた。
それに反してこの人間はおしおきどころかお家に入れてくれて、てれび?を観させてくれると言う。
何だかよくわからないけど人間には怒られずに済みそうだと、子れいむは少し安心する。
青年は
「でも新聞紙を敷くからその上からは出るなよ?」
と、流石に子れいむの汚れは気になるのか新聞紙をテーブルに敷き始め、その上に子れいむを乗せる。
子れいむは、初めて人間のお家に入り、不安と期待に胸を高鳴らせ、キョロキョロと部屋の中を見回している。
だがすぐに例の番組が始まったようで、青年は子れいむにテレビを観るよう促す。
子れいむは食い入るようにテレビを観て、青年はのんびりとテレビを観るともなく食事を再開する。
子れいむは、初めて人間のお家に入り、不安と期待に胸を高鳴らせ、キョロキョロと部屋の中を見回している。
だがすぐに例の番組が始まったようで、青年は子れいむにテレビを観るよう促す。
子れいむは食い入るようにテレビを観て、青年はのんびりとテレビを観るともなく食事を再開する。
ストーリーは正義の味方の三ゆんが、善良なゆっくり達を苦しめる、ゲスゆっくりを懲らしめるというもの。
やがてコマーシャルに入り、興奮冷めやらぬ子れいむは青年にまくしたてる。
やがてコマーシャルに入り、興奮冷めやらぬ子れいむは青年にまくしたてる。
「ゆ~!と~ってもおもしろいよっ!こんなおもしろいものははじめてだよっ!むれのみんなにじまんできるよっ!」
「まだ半分だぞ。しかしこんな番組でもゆっくりとっては面白いんだな。ああ牛乳プリン食べるか?」
「ゆ?ぷりんさん?それおいしいの??」
公園の野良として生まれてこの方、甘いものなど食べたことがない子れいむは、プリンと言われてもその味は想像すらできない。
青年は食後のデザート用に買ってきた牛乳プリンを一匙すくって試しに子れいむに食べさせてみる。
青年は食後のデザート用に買ってきた牛乳プリンを一匙すくって試しに子れいむに食べさせてみる。
「し…………………ちあわちぇ―――――――――――――――――――――――――――――――――
しし――ししし―――しししあわちぇ――――――――――あまあまちあわちぇ――――――――――――――――」
しし――ししし―――しししあわちぇ――――――――――あまあまちあわちぇ――――――――――――――――」
ぷしゃっ!ぷぷぷしっ!ぷしゃっっ!とうれしーしーをちびる子れいむ。
青年は新聞紙を敷いておいて良かったと安堵しつつも、子れいむの一瞬意識を失うかのような素振りに慌てる。
しかし直ぐに幸せと絶叫する子れいむの反応に青年は一息つく。
青年は新聞紙を敷いておいて良かったと安堵しつつも、子れいむの一瞬意識を失うかのような素振りに慌てる。
しかし直ぐに幸せと絶叫する子れいむの反応に青年は一息つく。
「あまあまっあまあまっしあわしぇ―――おにぃさん!れいむしあわしぇーだよっ!こんなものたべたことないよっ!
きょうははじめてっがいっぱいだよっ!」
きょうははじめてっがいっぱいだよっ!」
「初めてがいっぱい? ああ、そう、残り食べていいぞ。あと、テレビ始まるぞ。」
青年は残りを子れいむに与え、コマーシャルの終わりを告げる。
子れいむは牛乳プリンをつるんと飲み込み、しあわせを叫びながらもテレビに向き直る。
青年はスマートフォンを弄り始め、子れいむは佳境に入り始めた番組に集中する。
暖かな昼下がりのこの上なくゆっくりとした時間であった。
子れいむは牛乳プリンをつるんと飲み込み、しあわせを叫びながらもテレビに向き直る。
青年はスマートフォンを弄り始め、子れいむは佳境に入り始めた番組に集中する。
暖かな昼下がりのこの上なくゆっくりとした時間であった。
「おにぃさん!ゆっくりおじゃましました!あとぷりんさんありがとう!」
「ああ、そう。でも人間の家に気安く入ると酷い目に遭うぞ。今後は気をつけろよ。」
「ゆ!ゆっくりりかいしたよ!おにぃさんありがとう!」
ちゃんと理解したのか、してないのか、子れいむは良い返事を返し青年の家を出る。
青年は大きく欠伸をしてそのままソファに寝転がる。
余程暇だったのだろう。
子れいむにさしたる興味も抱かず、寝入り始めた。
青年は大きく欠伸をしてそのままソファに寝転がる。
余程暇だったのだろう。
子れいむにさしたる興味も抱かず、寝入り始めた。
「ゆっゆっゆゆ~ん♪せいっばいっ!ゆぁーとーぅゆゆゆゆゆーっ」
テレビで観たアクションを真似して子れいむは飛び跳ねる。
気分はスーパーヒーロー、正義の味方。
しあわせいっぱい、ゆめいっぱい、子れいむは公園への道をゆっくりと歩く。
気分はスーパーヒーロー、正義の味方。
しあわせいっぱい、ゆめいっぱい、子れいむは公園への道をゆっくりと歩く。
「わがらないよ゛ー!」
「ゆ?」
子れいむの耳に叫び声が届く。
同じゆっくりのちぇんの声だ。
子れいむは声が聞こえた方向へあんよを向ける。
同じゆっくりのちぇんの声だ。
子れいむは声が聞こえた方向へあんよを向ける。
声がしたのは道路わきの細い路地。
子れいむは念のため、陰に隠れて路地の様子を伺ってみる。
子れいむは念のため、陰に隠れて路地の様子を伺ってみる。
「さっさとだすのぜ またいたいめをみたいのぜ?」
「わがっわがらないよ゛ー!!ごればぢぇんのなんだよ゛ー!みのがじでほじいよ゛ー!!」
「ちっ ききわけのないやつなのぜっ!」
どうやら奥にいるちぇんが、手前の柄の悪いまりさに、カラまれているようだ。
まりさがちぇんをおさげでひっぱたく。
まりさがちぇんをおさげでひっぱたく。
「にゃがっ!にぎっ!いだっいだいんだよ゛っやぶっやべでぇぇぇ」
「わかったらさっさともっているあまあまよこすのぜ そしたらちぇんはなぐられずにすむ
まりさはあまあまをたべられてしあわせ いいことづくめなのぜ りかいできるのぜ?」
まりさはあまあまをたべられてしあわせ いいことづくめなのぜ りかいできるのぜ?」
子れいむは理解した。
あのまりさはゲスだ、とびっきりのゲスだ。
ちぇんを助けてあげたい。
しかし辺りを見回しても大人のゆっくりはいない。
ここは公園の外であり、そもそもゆっくり自体見かけない。
助けを求めようにも誰もいないのではどうしようもない。
あのまりさはゲスだ、とびっきりのゲスだ。
ちぇんを助けてあげたい。
しかし辺りを見回しても大人のゆっくりはいない。
ここは公園の外であり、そもそもゆっくり自体見かけない。
助けを求めようにも誰もいないのではどうしようもない。
「ゆゆ…どうしよう………しょうだ!こうえんしゃんまでたすけをよびにいくよ!しゅぐにいくよ!」
慌てて子れいむは踵(?)を返しかけるが、
「ぢゅぶぶぶぶ ひゃぶでぇぇぇ ぢぇんがづぶれるぅぅぅ」
ちぇんの叫びを聞き、思いとどまる。
「れいむは…れいむはこわいよ…こわいから たすけをよぶよ…
でも…でも…それはいいわけだよ…ここからにげるためのいいわけだよ…」
でも…でも…それはいいわけだよ…ここからにげるためのいいわけだよ…」
子れいむは体をぶるぶると震わせる。
少しおそろしーしーも漏らしてしまう。
しかし人間のお家で観たテレビの内容を思い出す。
そう、正義のゆっくりが悪いゲスを懲らしめる物語だ。
あの物語を思うと、ほんの少しだけ勇気が湧いてくる。
なんてかっこいいのだろう。
あの三ゆんのようになりたい。
ゲスをやっつけて困っているゆっくりを救いたい。
少しの逡巡の後、子れいむはキリッと顔を引き締める。
あんよは震えて力が入らない。
のどはカラカラで、浅い呼吸を繰り返している。
自慢のもみあげも少し萎れて見える。
でもここで退いたらゆっくりがすたる!
少しおそろしーしーも漏らしてしまう。
しかし人間のお家で観たテレビの内容を思い出す。
そう、正義のゆっくりが悪いゲスを懲らしめる物語だ。
あの物語を思うと、ほんの少しだけ勇気が湧いてくる。
なんてかっこいいのだろう。
あの三ゆんのようになりたい。
ゲスをやっつけて困っているゆっくりを救いたい。
少しの逡巡の後、子れいむはキリッと顔を引き締める。
あんよは震えて力が入らない。
のどはカラカラで、浅い呼吸を繰り返している。
自慢のもみあげも少し萎れて見える。
でもここで退いたらゆっくりがすたる!
「しょ そこまでだよっ!!」
子れいむは震えるあんよに喝を入れ、路地に躍り込み、ぽんぽんの底から声を張り上げた。
ゲスまりさは面倒臭そうに振り返る。
ちぇんの方は、手酷くやられているのか、右目は瞼が腫れて塞がっており、
開いている左目で子れいむの姿を捉える。
ゲスまりさは面倒臭そうに振り返る。
ちぇんの方は、手酷くやられているのか、右目は瞼が腫れて塞がっており、
開いている左目で子れいむの姿を捉える。
「ゆぁ~~~ん?おこさまはおよびじゃないのぜ さっさときえるのぜ
やさしいまりささまでもおとなのやることにくちをだすいけないおこさまにはきびしいのぜぇ?」
やさしいまりささまでもおとなのやることにくちをだすいけないおこさまにはきびしいのぜぇ?」
「わがるよー…たすけがきたんだねー…」
「おっまえはっ!だまっているのぜっ!」
「に゛っ!」
ゲスまりさは子れいむを気にも留めず、ちぇんの頬をおさげで張る。
過剰な暴力を目の当たりさせることで、子れいむの気力を萎えさせようとしているのだ。
しかし子れいむは少しちびりながらも食い下がる。
過剰な暴力を目の当たりさせることで、子れいむの気力を萎えさせようとしているのだ。
しかし子れいむは少しちびりながらも食い下がる。
「ぼ ぼうりょくはいけないんだよ!たゆんのあまあまをうばうなんてゲスのやることだよっ!」
「…」
ゲスまりさは溜息をつきながら振り返り、脅しただけで済ませてやろうというのにこのガキは、
とイラつき交じりに子れいむを睨め付ける。
ゲスまりさは自分のやってることがゲスなことだなんてとうにわかりきっている。
わかった上で、やってるのだ。
なのでゲスだなんだと言われた所で腹が立つことはない。
自分のやっていることをしつこく邪魔されることにムカッ腹が立つのだ。
しかし、と目を細めて子れいむの全身を眺める。
なかなかどうして、まだ幼さの残る容姿だが、健康そうで髪も艶やかだ。
ゲスまりさは子れいむに全身を舐めまわすような視線を送る。
とイラつき交じりに子れいむを睨め付ける。
ゲスまりさは自分のやってることがゲスなことだなんてとうにわかりきっている。
わかった上で、やってるのだ。
なのでゲスだなんだと言われた所で腹が立つことはない。
自分のやっていることをしつこく邪魔されることにムカッ腹が立つのだ。
しかし、と目を細めて子れいむの全身を眺める。
なかなかどうして、まだ幼さの残る容姿だが、健康そうで髪も艶やかだ。
ゲスまりさは子れいむに全身を舐めまわすような視線を送る。
「ゆ…」
子れいむは無言で睨んでくるゲスまりさが怖くて何も言い出せない。
何も言ってこない方がかえって恐ろしい。
子れいむが勇気を振り絞ってなおも言い募ろうとしていると、
ゲスまりさはニヤニヤと下卑た薄笑いを浮かべ始めた。
何も言ってこない方がかえって恐ろしい。
子れいむが勇気を振り絞ってなおも言い募ろうとしていると、
ゲスまりさはニヤニヤと下卑た薄笑いを浮かべ始めた。
「おちびちゃんはそこのこうえんにすんでいるのぜ?」
言いながら近づいてくる。
子れいむはあんよが竦んでうまく動けない。
子れいむはあんよが竦んでうまく動けない。
「そんなにこわがらなくてもいいのぜ~まりさはおちびちゃんにしかられてかいっしんっ!したのぜぇ」
子れいむのすぐ傍までゲスまりさがやってきた。
このゲスまりさ実に汚い。
歯は何本か抜け落ちており、更に黄ばんでいて、口臭が実に臭い。
おさげには、黒いものがこびりついているが、よく見るとこれは餡子だ。
今までに張り倒してきたゆっくりの返り餡であろうか。
そもそもおさげの先に何か仕込んでいるのだろうか、ぶらぶらと重みのある振り子のように揺れている。
そのおさげを子れいむの背中に回しながら言う。
このゲスまりさ実に汚い。
歯は何本か抜け落ちており、更に黄ばんでいて、口臭が実に臭い。
おさげには、黒いものがこびりついているが、よく見るとこれは餡子だ。
今までに張り倒してきたゆっくりの返り餡であろうか。
そもそもおさげの先に何か仕込んでいるのだろうか、ぶらぶらと重みのある振り子のように揺れている。
そのおさげを子れいむの背中に回しながら言う。
「おちびちゃん まりさはこのあたりにきたばかりでまだかってがよくわからないのぜ
だからごはんをてにいれようにもかりばがどこにあるかもよくわからないから
ちょ~っとちぇんにこのあたりのかりばについておしえてもらっているところだったのぜ」
だからごはんをてにいれようにもかりばがどこにあるかもよくわからないから
ちょ~っとちぇんにこのあたりのかりばについておしえてもらっているところだったのぜ」
などと言いながら、路地の奥へと子れいむを連れて行く。
「ゆ…そうだとしてもぼうりょくはいけないことなんだよ…」
子れいむは何かまずいと思いつつも体が竦んで状況に対処できない。
「わかるよーよくわかるよーのぜ~www だからまりさははんせいしたのぜ~
ちぇんにあやまるところをおちびちゃんにもちゃんとみていてもらいたいのぜ~」
ちぇんにあやまるところをおちびちゃんにもちゃんとみていてもらいたいのぜ~」
「ゆゆ!わかったよ!わかったからこのおさげさんをはなしてねっ!しゅぐでいいよ!」
子れいむはげすまりさのおさげを振り払おうと身をよじる。
しかし、おさげは子れいむの体にガッチリと固定されていて逃げられない。
どういうことだと子れいむはゲスまりさの顔を見上げると、
ゲスまりさは薄笑いを吹き消して無表情で子れいむを見下ろしている。
その完全に無機質な無表情に子れいむは、餡の底から恐怖を憶え、必死に逃げようとするがおさげに阻まれる。
それどころかゲスまりさは体を使って子れいむの逃げ道をふさぎ、尚且つのしかかってきた。
しかし、おさげは子れいむの体にガッチリと固定されていて逃げられない。
どういうことだと子れいむはゲスまりさの顔を見上げると、
ゲスまりさは薄笑いを吹き消して無表情で子れいむを見下ろしている。
その完全に無機質な無表情に子れいむは、餡の底から恐怖を憶え、必死に逃げようとするがおさげに阻まれる。
それどころかゲスまりさは体を使って子れいむの逃げ道をふさぎ、尚且つのしかかってきた。
「ゆーゆゆ!おもいよっどいてねっどいてねっくさいよっきたないよっ」
「…」
ゲスまりさは、無言で子れいむを仰向けに抑え付け、おさげを子れいむの口に押し込み、黙らせる。
「おとなしくしていればすぐにおわるのぜ…」
「…!ゅ…!もひゅ…!…っ…!」
口を塞がれても子れいむはじたばたと暴れるが、何しろ子れいむとゲスまりさでは体格が違う。
子れいむはあっさりと組み伏され、ゲスまりさは己の顎の下辺りを子れいむの同じ場所にこすり付け始める。
子れいむはあっさりと組み伏され、ゲスまりさは己の顎の下辺りを子れいむの同じ場所にこすり付け始める。
(ゆゆぅぅぅくしゃいぃぃぃきちゃないぃぃぃなななんかむずむずするよ!
やめてね!やめてね!なんかいやだよ!きもちわるいよ!)
やめてね!やめてね!なんかいやだよ!きもちわるいよ!)
「ころしたりはしないからあんしんするのぜっ」
子れいむにはまだ繁殖の知識はない。
しかしゲスまりさのやることに生理的な嫌悪感を抱く。
やがてゲスまりさのこすり付けている部分が隆起し始め、何やら小汚いカスがこびりついた得物が屹立する。
そして得物を子れいむの恥ずかしい場所にあてがい、軽く出し入れする。
先走りの液体だろうか、ぬめぬめとゲスまりさの得物がぬめりを帯びる。
しかしゲスまりさのやることに生理的な嫌悪感を抱く。
やがてゲスまりさのこすり付けている部分が隆起し始め、何やら小汚いカスがこびりついた得物が屹立する。
そして得物を子れいむの恥ずかしい場所にあてがい、軽く出し入れする。
先走りの液体だろうか、ぬめぬめとゲスまりさの得物がぬめりを帯びる。
(ゆゆゆゆゆゆやめてねっやめてねっ
ちぇん?さっきのちぇんは?たすけてねっれいみゅをたすけてねっ!)
ちぇん?さっきのちぇんは?たすけてねっれいみゅをたすけてねっ!)
子れいむは必死に身をよじり、ちぇんがいた方向を見るが…
「あのちぇんならいまさっきにげっちまったのぜぇ おちびちゃんがこんなめにあっててもしらんかおだったのぜ
たすけてそんしたのぜ? まあまりさにとってはどっちでもいいのぜ ちょっとたまってたところだったのぜぇゅへへへ…」
たすけてそんしたのぜ? まあまりさにとってはどっちでもいいのぜ ちょっとたまってたところだったのぜぇゅへへへ…」
ゲスまりさは、子れいむの視線を読み取り、ちぇんがさっさと逃げてしまったことを教えてやった。
万が一ちぇんが助けを呼びに行ったとしても、その頃には事は終わっている。
万が一ちぇんが助けを呼びに行ったとしても、その頃には事は終わっている。
「おちびちゃんは“ばーじんさん”ってしってるのぜえ?おちびちゃんのはじめてっていういみなのぜ
そのおちびちゃんのはじめてをまりさがありがたくちょうだいするのぜぇ」
そのおちびちゃんのはじめてをまりさがありがたくちょうだいするのぜぇ」
ゲスまりさは前戯は済んだとばかりに得物を子れいむに差しこんだ。
(ゆぅぅぅぅぅぅっぅぅぅぁぁぁあぁぁぃぢゃぃぃぃ)
子れいむは涙を流しつつ全てを後悔した。
(にゃんでこんなことになっちぇるの…
にゃんであそこでちぇんをたしゅけようなんておもっちゃの…にゃんでちぇんはれいみゅをたしゅけてくれにゃいにょ…
にゃんでれいみゅはこうえんしゃんのおそとにいるにょ…にゃんでこんにゃにきもちわりゅいにょ…にゃんで…)
にゃんであそこでちぇんをたしゅけようなんておもっちゃの…にゃんでちぇんはれいみゅをたしゅけてくれにゃいにょ…
にゃんでれいみゅはこうえんしゃんのおそとにいるにょ…にゃんでこんにゃにきもちわりゅいにょ…にゃんで…)
子れいむの目が虚ろになり、大人しくなったのを見て、ゲスまりさはおさげを子れいむの口から外す。
そして乱暴に体を子れいむにぶつけたり、得物を子れいむの内部でこねくりまわすように体を揺らす。
そして乱暴に体を子れいむにぶつけたり、得物を子れいむの内部でこねくりまわすように体を揺らす。
「ゆはっ ゆはっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ 」
「 ゆっ… ゆっ… ゆっ… ゆっ… ゆっ… 」
子れいむの顔にゲスまりさの荒い吐息がかかる。
臭い吐息に臭い体をこすり付けられて、綺麗好きの子れいむには悪夢のようだ。
子れいむの目の前でゲスまりさの顔が嗜虐の快感に大きく歪む。
臭い吐息に臭い体をこすり付けられて、綺麗好きの子れいむには悪夢のようだ。
子れいむの目の前でゲスまりさの顔が嗜虐の快感に大きく歪む。
「ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ ゆふっ 」
「 ゆんっ… ゆっ… ゆえっ… ゆっ… ゆっ… 」
子れいむはされるがままで、逃避のためか今日の出来事を思い返す。
きらきらの噴水さん。ゆっくりしたぶらんこさん。砂場でみんなでゆっくり。あまあまぷりんさん。
可愛い妹達。あったかくてやわらかいおかーさん。怒ると怖いけどやさしいおとーさん。
…テレビさん…。
きらきらの噴水さん。ゆっくりしたぶらんこさん。砂場でみんなでゆっくり。あまあまぷりんさん。
可愛い妹達。あったかくてやわらかいおかーさん。怒ると怖いけどやさしいおとーさん。
…テレビさん…。
「ゆふっゆふっゆふっゆふっ」
ゲスまりさの体が小刻みに揺れ始める。
達しつつあるのだ。
達しつつあるのだ。
「ゆふっゆふっゆふっゆ―――――――っ!すっきり――――――――――ぃっ!!」
ゲスまりさはすかさず得物を子れいむから引き抜き、子れいむの額にかからないように、
しかし子れいむの顔からはこぼれないように得物からほとばしる液体をかけ続ける。
得物に残った液体もおさげでしごいて子れいむの顔にこすりつけたり、口の中に突っ込んでなすりつける。
子れいむの体では身ごもると耐え切れずに死んでしまう可能性が高い。
先の言葉通り死なないように妊娠する箇所を避けているようだ。
しかし子れいむの顔からはこぼれないように得物からほとばしる液体をかけ続ける。
得物に残った液体もおさげでしごいて子れいむの顔にこすりつけたり、口の中に突っ込んでなすりつける。
子れいむの体では身ごもると耐え切れずに死んでしまう可能性が高い。
先の言葉通り死なないように妊娠する箇所を避けているようだ。
「おちびちゃん!なかなかいいぐあいだったのぜ!ひさびさにすっきりーなのぜ!
じゃあまりさはさっさとにげるのぜ!ゆっくりしていってね!」
じゃあまりさはさっさとにげるのぜ!ゆっくりしていってね!」
残された子れいむは声もなく泣き続ける。
ほんの10分程度前と今とではもう何もかもが違う。
かけられた液体をぬぐうこともせず、子れいむは、痛む体の一部をかばいながら、公園へと帰って行った。
ほんの10分程度前と今とではもう何もかもが違う。
かけられた液体をぬぐうこともせず、子れいむは、痛む体の一部をかばいながら、公園へと帰って行った。
お家に辿り着いた子れいむは、父まりさと母れいむに泣きついた。
子れいむの有様を見た母れいむは半狂乱になる。
やはりひとりで遊びに行かせるべきじゃなかった、自分が馬鹿だった、と髪ともみあげを振り乱す。
父まりさが、母れいむを辛抱強く落ち着かせ、子れいむから詳しい話を聞き出す。
子れいむには辛いかもしれないが、特にゲスまりさの特徴については仔細に聞き出した。
話を聞いた父まりさは、悲惨な目に遭いつつもちゃんと帰ってきた子れいむを褒め、
自身は赤ゆっくり達の世話を、母れいむに子れいむの身繕いをさせる。
そして今夜は、子れいむは母れいむと一緒に寝ることとなった。
身も心も擦り減った子れいむは、母れいむに抱かれ、安心して眠りについた。
父まりさは、この件を公園の群れに有りのままを報告するべきか、
子れいむを慮りゲスまりさへの注意喚起ですませるか頭を悩ませる。
子れいむの有様を見た母れいむは半狂乱になる。
やはりひとりで遊びに行かせるべきじゃなかった、自分が馬鹿だった、と髪ともみあげを振り乱す。
父まりさが、母れいむを辛抱強く落ち着かせ、子れいむから詳しい話を聞き出す。
子れいむには辛いかもしれないが、特にゲスまりさの特徴については仔細に聞き出した。
話を聞いた父まりさは、悲惨な目に遭いつつもちゃんと帰ってきた子れいむを褒め、
自身は赤ゆっくり達の世話を、母れいむに子れいむの身繕いをさせる。
そして今夜は、子れいむは母れいむと一緒に寝ることとなった。
身も心も擦り減った子れいむは、母れいむに抱かれ、安心して眠りについた。
父まりさは、この件を公園の群れに有りのままを報告するべきか、
子れいむを慮りゲスまりさへの注意喚起ですませるか頭を悩ませる。
翌朝、少し塞ぎがちな子れいむを母れいむは気晴らしにお散歩に誘う。
父まりさは今日は狩りを休み、赤ゆっくりの相手を務めることにした。
父まりさは今日は狩りを休み、赤ゆっくりの相手を務めることにした。
「ゆーおちびちゃんきょうもいいてんきだねっぽーかぽーかあったかさんだよ~」
「ゆん…ぽーかぽーか…」
母れいむは子れいむを元気づけようと頻りに声をかけ、微笑みかける。
しかし母れいむは、同じ公園に住む他のゆっくり達の様子がおかしいことに、気づく。
何故かどのゆっくりも遠巻きに母れいむ達親子を見ているのだ。
何だろうと視線を送ると皆目を逸らす。
何となくゆっくりできない雰囲気だ。
しかし母れいむは、同じ公園に住む他のゆっくり達の様子がおかしいことに、気づく。
何故かどのゆっくりも遠巻きに母れいむ達親子を見ているのだ。
何だろうと視線を送ると皆目を逸らす。
何となくゆっくりできない雰囲気だ。
「ゆゆ~みんななんだかおかしいよ…ゆゆっ!?」
母れいむは普段懇意にしているありすを認め、声をかける。
「ゆっくりしていってね!ありす!きょうはいいおてんきだねっ」
「ゆっくりしていってね ええ…いいおてんきね…」
ありすはちゃんと挨拶を返すも視線を逸らしがちだ。
母れいむは思い切ってありすに尋ねた。
母れいむは思い切ってありすに尋ねた。
「ゆぅありす…なんだかこうえんのみんなのようすがおかしいよ…それにありすも…なんだかゆっくりしてないよ…」
「えっ そ そうね ごめんなさい とかいはじゃなかったわね…
…このままだまっているのはもっととかいはじゃないからいうわね…お おちついてきいてね…」
…このままだまっているのはもっととかいはじゃないからいうわね…お おちついてきいてね…」
いつもと違って歯切れの悪いありすを訝りながらも母れいむはコクリと頷き、先を促す。
「その おたくのおちびちゃんね…とおりすがりのゲスまりさにれいぷされたんですってね…おきのどくに…」
母れいむは顔が真っ青になるが、子れいむの方は紙のように真っ白で小刻みに震えている。
ありすは親子の様子を痛ましく思いながらも先を続ける。
ありすは親子の様子を痛ましく思いながらも先を続ける。
「なんでみんながしってるかというとね それをもくげきしたっていうちぇんがいてね みんなにはなしてまわったそうなの
さいしょはみんなしんじなかったけど おたくのおちびちゃんが…その…いたましいすがたでおうちにかえってくるのを
おおぜいがもくげきしてね…じゃあやっぱりほんとだったんだねって…あ!おちびちゃん!!」
さいしょはみんなしんじなかったけど おたくのおちびちゃんが…その…いたましいすがたでおうちにかえってくるのを
おおぜいがもくげきしてね…じゃあやっぱりほんとだったんだねって…あ!おちびちゃん!!」
子れいむはたまらずに駆け出す。
「ゆゆ!おちびちゃん!まってね!ありす!ごめんなさい!おちびちゃんをおいかけるね!」
子れいむを追って、母れいむも駆け出す。
公園のみんなの視線がゆっくりできないものなのは仕方がない。
ばーじんさんを番に捧げることができなくなった子れいむを、
汚らわしいと見られても仕方がないかもしれない。
制裁対象にはならないだけマシかもしれない。
けれどこの仕打ちはあんまりではないか。
子れいむは、恐らくだが言いふらしたちぇんを助けようとしたのに、
それなのにこの仕打ちはあんまりではないか。
母れいむはちぇんやゲスまりさへの憤りを胸の内に溜めながら子れいむを追いかける。
公園のみんなの視線がゆっくりできないものなのは仕方がない。
ばーじんさんを番に捧げることができなくなった子れいむを、
汚らわしいと見られても仕方がないかもしれない。
制裁対象にはならないだけマシかもしれない。
けれどこの仕打ちはあんまりではないか。
子れいむは、恐らくだが言いふらしたちぇんを助けようとしたのに、
それなのにこの仕打ちはあんまりではないか。
母れいむはちぇんやゲスまりさへの憤りを胸の内に溜めながら子れいむを追いかける。
果たして母れいむは子れいむを見つけた。
公園の片隅でこちらに背を向けてうずくまっている。
母れいむは努めて平静に子れいむに話しかける。
公園の片隅でこちらに背を向けてうずくまっている。
母れいむは努めて平静に子れいむに話しかける。
「おちびちゃん おちびちゃんはれいむとまりさのおちびちゃんだよ かわいいおちびちゃんだよ
ほかのゆっくりになんといわれようとたいせつなおちびちゃんだよ
おかーさんもおとーさんもおちびちゃんといっしょにいられてしあわせいっぱいだよ
もしおちびちゃんがどうしてもというならおひっこしもしたっていいんだよ
おとーさんはすごいんだからねっ おうちのいっけんやにけんなんてすぐにたてられるよっ すごいねっ
だからおちびちゃんはゆっくりしていってね おとーさんとおかーさんといもーとたちとゆっくりしていってね」
ほかのゆっくりになんといわれようとたいせつなおちびちゃんだよ
おかーさんもおとーさんもおちびちゃんといっしょにいられてしあわせいっぱいだよ
もしおちびちゃんがどうしてもというならおひっこしもしたっていいんだよ
おとーさんはすごいんだからねっ おうちのいっけんやにけんなんてすぐにたてられるよっ すごいねっ
だからおちびちゃんはゆっくりしていってね おとーさんとおかーさんといもーとたちとゆっくりしていってね」
母れいむは、子れいむに近づいて、もみあげで優しく抱きしめる。
労わる様に優しくすーりすーりする。
子れいむの将来が明るくなるように、幸せになれますように、と心から願う。
しかし、
労わる様に優しくすーりすーりする。
子れいむの将来が明るくなるように、幸せになれますように、と心から願う。
しかし、
「おちびちゃん?」
いつまでたったも子れいむからの返事はない。
母れいむは嫌な予感で叫びだしそうになるのをこらえながら呼びかける。
母れいむは嫌な予感で叫びだしそうになるのをこらえながら呼びかける。
「おちびちゃん?こっちを…むいてね?おちびちゃん?」
母れいむはもみあげで子れいむをゆっくりとこちらに向かせる。
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁゆぎゅっゆぎっぎぎぎぎ…」
子れいむは餡子を吐き出して死んでいた。
その愛らしかった顔は苦悶に歪み、
つぶらだった瞳はもみあげで掻き毟ったのか、まぶた共々引っ掻き傷だらけで潰れている。
そのもみあげも、自分で噛み千切ったのかぼろぼろになり、抜けた毛が辺りに散乱している。
その愛らしかった顔は苦悶に歪み、
つぶらだった瞳はもみあげで掻き毟ったのか、まぶた共々引っ掻き傷だらけで潰れている。
そのもみあげも、自分で噛み千切ったのかぼろぼろになり、抜けた毛が辺りに散乱している。
「ゆがぁぁぁぁげずばでぃざ!!ぢぇんん!!おばえらのぜいでぇぇおばえらの!ぜいでっ!」
怒りに狂った母れいむは公園を駆け巡り、言い触らしたちぇんを見つけ、制裁。
母れいむは取り押さえられ、群れの協議にかけられた。
結果、処刑。
ちぇんも酷いが命をとられる程ではないとされ、その制裁は不当であると断じられたため。
父まりさは助命嘆願を繰り返していたが、努力むなしく決は下された。
件のゲスまりさについては見つけ次第群れに報告、捕獲とされる。
が、この件以後そのゲスまりさを見た者はいない。
母れいむは処刑当日、ゲスまりさを殺すまでは死ねないと、のどが潰れるまで叫び続けていた。
母れいむは取り押さえられ、群れの協議にかけられた。
結果、処刑。
ちぇんも酷いが命をとられる程ではないとされ、その制裁は不当であると断じられたため。
父まりさは助命嘆願を繰り返していたが、努力むなしく決は下された。
件のゲスまりさについては見つけ次第群れに報告、捕獲とされる。
が、この件以後そのゲスまりさを見た者はいない。
母れいむは処刑当日、ゲスまりさを殺すまでは死ねないと、のどが潰れるまで叫び続けていた。
終
「くだらねぇwww」と笑えるぺにまむものを書こうとしたらこうなりました。