ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4206 全部漢字表記になった理由
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ankoss
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『全部漢字表記になった理由』 32KB
虐待 制裁 お願いします
虐待 制裁 お願いします
ゼミの友達から銀バッジれいむをもらった。
どうもいつも利用しているゆっくりペットショップでポイントが溜まり、
それでくじを引いたらあたったらしい。
かといってそいつはもうゆっくりを飼っているので、いらないかと言われたのが俺。
もともと興味はあったし、一人暮らしで話し相手が欲しかったのも確かだったので引き取ることにした。
どうもいつも利用しているゆっくりペットショップでポイントが溜まり、
それでくじを引いたらあたったらしい。
かといってそいつはもうゆっくりを飼っているので、いらないかと言われたのが俺。
もともと興味はあったし、一人暮らしで話し相手が欲しかったのも確かだったので引き取ることにした。
「ゆっくりしてってね!」
「ああ、うん」
れいむと暮らして既に一ヶ月たつ。
れいむとの生活の感想は、まぁなんというか、微妙……だった。
れいむは銀バッジ、もちろん部屋を荒らすとか所謂ゲスな行為はしなかった。
性格もまぁ、たまに何かをねだってくるくらいで、それほどわがままというわけではない。
だから別に何かが気に入らないわけでも無いし、飼ったことを後悔しているわけではない。
れいむとの生活の感想は、まぁなんというか、微妙……だった。
れいむは銀バッジ、もちろん部屋を荒らすとか所謂ゲスな行為はしなかった。
性格もまぁ、たまに何かをねだってくるくらいで、それほどわがままというわけではない。
だから別に何かが気に入らないわけでも無いし、飼ったことを後悔しているわけではない。
「きょうはぽーかぽーかしてるね!」
「晴れてるからな」
ただつまらない。
どうも期待しすぎていたのかもしれないが、“こんなものか”感がいなめない。
だいたいれいむと話が出来るなんて言っても、人間相手ですら共通の話題が無いと会話が弾まないのだ。
ゆっくり相手との会話なんて、たかが知れている。
とはいえ別にこのれいむが悪いわけではない。
休みの日には趣味の散歩に一緒に連れてっているし、もちろん食事もしっかり与えている。
だからまぁ、このままなんとなくダラダラと飼い続けていくんだろうと思う。
どうも期待しすぎていたのかもしれないが、“こんなものか”感がいなめない。
だいたいれいむと話が出来るなんて言っても、人間相手ですら共通の話題が無いと会話が弾まないのだ。
ゆっくり相手との会話なんて、たかが知れている。
とはいえ別にこのれいむが悪いわけではない。
休みの日には趣味の散歩に一緒に連れてっているし、もちろん食事もしっかり与えている。
だからまぁ、このままなんとなくダラダラと飼い続けていくんだろうと思う。
「思ってたのになぁ……」
泥にまみれた部屋、何かを漁られた形跡はないが汚されている。
犯人は目の前にいる。
犯人は目の前にいる。
「おにいさん!しょうかいするね!れいむのだんなさまだよっ!」
「よろしくおねがいするのぜっ!!」
汚い身体のまりさ種がれいむの横にいる。
まぁそりゃ、そんな体で部屋歩かれたら汚れるよな。
まぁそりゃ、そんな体で部屋歩かれたら汚れるよな。
「それにしてもゆっくりしすぎなのぜおにいさんっ!
まりさはおぎょうぎよくまっててあげたけど、
もちろんそれなりのおわびはあるのぜ?」
まりさはおぎょうぎよくまっててあげたけど、
もちろんそれなりのおわびはあるのぜ?」
「もう、まりさ!あんまりおにいさんをおどかさないであげてね!」
れいむは全く自分が悪いことをしたという自覚は無いみたいだ。
一応野良と関わるなっていつも言ってたんだけど。
一応野良と関わるなっていつも言ってたんだけど。
「きいてるのぜ?ん?ん?
……いくらまりさがやさしいからって、あんまりかんちがいしないほうがいいのぜ?」
……いくらまりさがやさしいからって、あんまりかんちがいしないほうがいいのぜ?」
「も、もうまりさ!そんなにおこらないであげてね!
おにーさんはいま、れいむたちのあかちゃんにむちゅうなんだよっ!」
おにーさんはいま、れいむたちのあかちゃんにむちゅうなんだよっ!」
れいむの頭からは茎が生えていて、実ゆっくりが数匹ぶら下がっている。
早いな、この異常な繁殖力は気持ち悪い。
もちろん勝手に子供作っちゃ駄目とは言っといたんだけど。
去勢しなかった俺が悪いのかな。
うーん、なんか腹が立つというよりは冷めた。
所詮こんなもんか。
うん――――捨てよう。
早いな、この異常な繁殖力は気持ち悪い。
もちろん勝手に子供作っちゃ駄目とは言っといたんだけど。
去勢しなかった俺が悪いのかな。
うーん、なんか腹が立つというよりは冷めた。
所詮こんなもんか。
うん――――捨てよう。
「いいかげんにへんじするのぜぇぇっ!!!
おいっ!まりさはだんなさまなんだぜっ!?」
おいっ!まりさはだんなさまなんだぜっ!?」
「ま、まりさぁ!
――――お、おにいさん?どうしたの?
あいさつはちゃんとしようね?」
――――お、おにいさん?どうしたの?
あいさつはちゃんとしようね?」
確かこの辺に――――あったあった。
換気のために窓を開ける。
買った時から一回も使って無いため、中身はタップリ入ってる。
でもこれゆっくり相手に効くのかな。
換気のために窓を開ける。
買った時から一回も使って無いため、中身はタップリ入ってる。
でもこれゆっくり相手に効くのかな。
「ゆっがぁぁあっ!!
これがさいごのけいこくっ!なのぜっ!
これいじょうむしするならいたいめに――――」
これがさいごのけいこくっ!なのぜっ!
これいじょうむしするならいたいめに――――」
「うっせぇ」
プシューと勢いよく殺虫剤がまりさに向かって噴出される。
バズーカノズルとか書いてあるだけあって、かなりの量が一気に飛び出る。
バズーカノズルとか書いてあるだけあって、かなりの量が一気に飛び出る。
「ゆっがぁぎごぐるぎぃあがげげげげぶぶっべぇぇぐぐぐぐぃぃぃ!!」
「っ!!へぇ?
――――まりさあぁああああああああああっっ!!!!」
――――まりさあぁああああああああああっっ!!!!」
「おーおー、効いてる効いてる」
目をグルングルン回し、まりさが苦しんでいる。
なんだか気持ち悪い絶叫まで響かせて、髪の毛を振り乱しながらゴロゴロ転がる。
それにあわせて俺も殺虫剤を操作し、噴射し続ける。
まりさの動きがなんか面白い。
なんだか気持ち悪い絶叫まで響かせて、髪の毛を振り乱しながらゴロゴロ転がる。
それにあわせて俺も殺虫剤を操作し、噴射し続ける。
まりさの動きがなんか面白い。
「ゆげげべえぎぃじだぐががががあっぁあ!だげぇぇぇ!!」
「しぶといなー、めんどくせぇ」
「あっ、あっ、へ、あっ!お、おにいさぁっぁあぁああんっ!!
なにしてるのぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
なにしてるのぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
この期におよんで『何してるの?』は無いだろう。
しかし、コイツなかなか死なない。まぁいいや、全部使い切る感じでいこう。
転がるまりさの口にノズルを差し込む。
しかし、コイツなかなか死なない。まぁいいや、全部使い切る感じでいこう。
転がるまりさの口にノズルを差し込む。
「ゆげげげっ、ごごっぉぉ!げへぇえ……あがぁ?」
「おにぃ……さん?やめて……くれたの?
だったら、まりさにあやまってね……?」
だったら、まりさにあやまってね……?」
まともな思考力があるのかどうかわからないが、涙でぐちゃぐちゃになった目で俺を見るまりさ。
自分の口につっこまれてるものが何か分かったのだろうか?
それともただ苦しみから逃れたいと訴えてるのかな?
まぁ、どうでもいいや。
自分の口につっこまれてるものが何か分かったのだろうか?
それともただ苦しみから逃れたいと訴えてるのかな?
まぁ、どうでもいいや。
「おら」
「ゆげぼぉぁああああああああああああ!!ぎぎぎぎぎぎぎぎい!!」
直接口から殺虫剤を体内に噴射されたことで、いままでで一番激しく悶えるまりさ。
とはいえ、饅頭の抵抗くらいさすがに抑えられる。
れいむが何か叫んでるけど、トリガーを離す気はない。
とはいえ、饅頭の抵抗くらいさすがに抑えられる。
れいむが何か叫んでるけど、トリガーを離す気はない。
「ゆびびぃぎぃちぃ!ゆっびゅんぅ!びゅ!……びぃ!」
「ああああああああああっ!!あああああああああっ!!
まりさがぁぁぁ!!!!ああああああああっっ!!!!!!」
まりさがぁぁぁ!!!!ああああああああっっ!!!!!!」
やっとまりさがおとなしくなってきた。ビクンビクンと痙攣している。
絶叫しながら体当たりしてくるれいむがウザったいので取りあえずここまでにしよう。
ペットショップ育ちのれいむには刺激が強すぎたかな?
絶叫しながら体当たりしてくるれいむがウザったいので取りあえずここまでにしよう。
ペットショップ育ちのれいむには刺激が強すぎたかな?
「なんでっ!なんでこんなことするのぉぉぉぉっ!!!
れいむのだんなさまなんだよぉぉぉぉぉぉっ!?」
れいむのだんなさまなんだよぉぉぉぉぉぉっ!?」
「いや、野良と関わるなって俺言ったよね?」
「ゆぐぅ!
で、でもれいむはちゃんとおちびちゃんつくったでしょぉぉぉっ!?」
で、でもれいむはちゃんとおちびちゃんつくったでしょぉぉぉっ!?」
「はぁ?」
わが飼いゆっくりながら意味が分からない。
もしかしてあまりの状況に混乱してるのかな?
もしかしてあまりの状況に混乱してるのかな?
「いや、俺子供も作るなって何回も言い聞かせて、お前も理解したよ!っていってたじゃん」
「でもれいむのおちびちゃんはこんなにかわいいでしょぉぉぉぉっ!!
ゆっくりできたでしょぉぉぉっ!!!それなのにまりさをぉぉぉっ!!」
ゆっくりできたでしょぉぉぉっ!!!それなのにまりさをぉぉぉっ!!」
ああ、そういことか。なるほどね。
自分の最高に可愛い子供を見せて癒してやったのに、夫に暴力をふるうとは何事だと。
そう言いたい訳ね。
で、子供は可愛いからお前とした約束なんて無効だと、そう主張するわけだ。
やっぱりゆっくりは訳がわからない。
自分の最高に可愛い子供を見せて癒してやったのに、夫に暴力をふるうとは何事だと。
そう言いたい訳ね。
で、子供は可愛いからお前とした約束なんて無効だと、そう主張するわけだ。
やっぱりゆっくりは訳がわからない。
「あーもういいよ、はいはい」
「いいわけないでしょぉぉぉぉぉっ!!!
れいむはおにーさんのためをおもっておちびちゃんつくってあげたのにぃぃぃ!!
おちびちゃんのかわいさをしらないおにーさんがかわいそうだからぁぁ!!
それなのにぃぃ!!おんしらずぅ!おんしらずぅ!!」
れいむはおにーさんのためをおもっておちびちゃんつくってあげたのにぃぃぃ!!
おちびちゃんのかわいさをしらないおにーさんがかわいそうだからぁぁ!!
それなのにぃぃ!!おんしらずぅ!おんしらずぅ!!」
恩知らずねぇ、よく言うよ。
大体俺のためって言うけど、自分が欲しかっただけだろうに。
よくここまで全てを自分に都合よく解釈できるな。
大体俺のためって言うけど、自分が欲しかっただけだろうに。
よくここまで全てを自分に都合よく解釈できるな。
「俺のために子供を作ってくれたんだ?」
「そうだよぉっ!!ゆっくりさせてあげようとしたんだよっ!!!
さっきもみとれてたくせにぃぃ!!!ばかぁぁぁぁっ!!!」
さっきもみとれてたくせにぃぃ!!!ばかぁぁぁぁっ!!!」
「ふぅん」
ちょっとだけイラっときた。
まぁそこまで言うのなら。ただ潰すのはやめよう。
その実ゆっくりでたっぷりゆっくりさせてもらおうじゃないか。
まぁそこまで言うのなら。ただ潰すのはやめよう。
その実ゆっくりでたっぷりゆっくりさせてもらおうじゃないか。
「じっとしてろよー」
「ゆっ、な、なにするのっ!?
れいむにひどいことしないでねっ!!?
おにーさん!?れいむあかちゃんいるんだよぉぉっ!?」
れいむにひどいことしないでねっ!!?
おにーさん!?れいむあかちゃんいるんだよぉぉっ!?」
持ってきたガムテープで、れいむの下半分をグルグル巻きにする。
たしかこいつらあんよが動かないと移動できないんだよな。
『足焼き』なんて技術があるらしいが、俺には出来ないしメンドい。
たしかこいつらあんよが動かないと移動できないんだよな。
『足焼き』なんて技術があるらしいが、俺には出来ないしメンドい。
「いだっ!いたいよおにいさんっ!!かわさんがひっぱられるよぉっ!!
なんがねーばねーばしてるぅ!!やだよっ!!れいむはにげぇるよぉっ!
いだいぃぃぃぃ!!あんよさんいだいぃぃ!!うごかすといだいぃぃ!!」
なんがねーばねーばしてるぅ!!やだよっ!!れいむはにげぇるよぉっ!
いだいぃぃぃぃ!!あんよさんいだいぃぃ!!うごかすといだいぃぃ!!」
「あーあんまり動くと痛いからなー。だからじっとしてろって言ったろ?
俺の言うこと守らないからだぞー」
俺の言うこと守らないからだぞー」
ゆっくりのやわらかい皮にガムテープなんか貼り付けたら、もう剥がせないだろう。
恐らく皮ごと毟りとることになるが、剥がすつもりはないので問題ない。
ちゃんと目的は達成できたらしい。
れいむがもがこうとする度に、痛みを訴えてくる。
念のため机にも固定しておくか。
恐らく皮ごと毟りとることになるが、剥がすつもりはないので問題ない。
ちゃんと目的は達成できたらしい。
れいむがもがこうとする度に、痛みを訴えてくる。
念のため机にも固定しておくか。
「やめてねっ!やめてねぇっ!!
ねーばねーばさんはもういらないよぉぉっ!!」
ねーばねーばさんはもういらないよぉぉっ!!」
よし、これでもうれいむは身動き一つできないだろう。
下半身が茶色いガムテープで覆われたれいむ。
準備完了かな。
下半身が茶色いガムテープで覆われたれいむ。
準備完了かな。
「じゃぁれいむちょっとまってろー」
「ゆえぇっ!!?まってぇぇ!まってぇぇええええええええ!!」
「ゆぐぅぅぅぅっ、ゆぇぇぇぇんっ!!」
どうしてこんなことになってしまったのか。
飼い主のおにーさんは待ってろといったが、動けない以上れいむには何も出来ない。
まりさと結婚して、たくさんすーりーすーりして、可愛いおちびちゃんが出来た。
今まで感じたこと無いくらいとっても幸せだったのに。
飼い主のおにーさんは待ってろといったが、動けない以上れいむには何も出来ない。
まりさと結婚して、たくさんすーりーすーりして、可愛いおちびちゃんが出来た。
今まで感じたこと無いくらいとっても幸せだったのに。
「あんよさんいたいよぉぉっ!!どうしてぇぇ……どうしてこんなことするのぉぉっ!」
おにーさんが『子供を作るな』とれいむに言ったのはちゃんと覚えている。
でもそんなこと言うのは、おにーさんがおちびちゃんを見たこと無いからなのだ。
可愛いおちびちゃんを一回でも見たら、そんなこと言えるはずがない。
だから、おちびちゃんを作っておにーさんに見せてあげたのに。
それなのにこの仕打ちは酷すぎるじゃないか。
でもそんなこと言うのは、おにーさんがおちびちゃんを見たこと無いからなのだ。
可愛いおちびちゃんを一回でも見たら、そんなこと言えるはずがない。
だから、おちびちゃんを作っておにーさんに見せてあげたのに。
それなのにこの仕打ちは酷すぎるじゃないか。
「まりさぁぁぁ!まりさおきてよぉぉっ!!」
必死でまりさに呼びかけるもなんの反応も無い。
おにーさんの“ぷしゅーさん”をかけられて苦しんでいたまりさ。
その様子を思い出すと身体が恐怖で震える、まりさは死んでしまったのだろうか。
おにーさんの“ぷしゅーさん”をかけられて苦しんでいたまりさ。
その様子を思い出すと身体が恐怖で震える、まりさは死んでしまったのだろうか。
「ゆ、ゆぅ、おちびちゃんがゆっくりしてくれてるのだけがすくいだよぉぉ」
れいむから伸びる茎にぶらさがるおちびちゃんはみんなスヤスヤ眠っている。
よかった、まりさの悲鳴を聞いてゆっくり出来なくなってると思ったけど。
おちびちゃんに話しかけていたわけじゃないから、聞こえなかったみたいだ。
よかった、まりさの悲鳴を聞いてゆっくり出来なくなってると思ったけど。
おちびちゃんに話しかけていたわけじゃないから、聞こえなかったみたいだ。
「ゆううぅぅぅ!!おにーさぁぁん!もうおしおきさんやめてよぉぉぉっ!!
もうじゅうぶんでしょぉぉぉぉっ!!!」
もうじゅうぶんでしょぉぉぉぉっ!!!」
れいむがこのまま動けないのでは、おちびちゃんたちを守ることが出来ない。
今の状態はおにーさんのお仕置きなんだろうが、やりすぎだ。
れいむは“にんぷさん”なのに。
――――やっぱり抗議しよう。
おにーさんのためにも、自分が間違っていることを教えてあげないと。
心を鬼にしてちょっと厳しいことも言おう。
おにーさんならちゃんと反省してくれるはずだ。
今の状態はおにーさんのお仕置きなんだろうが、やりすぎだ。
れいむは“にんぷさん”なのに。
――――やっぱり抗議しよう。
おにーさんのためにも、自分が間違っていることを教えてあげないと。
心を鬼にしてちょっと厳しいことも言おう。
おにーさんならちゃんと反省してくれるはずだ。
「お持たせ」
「おにーさんっ!!おまたせじゃないよっ!!
どういうつもりなのっ!?れいむは“にんぷさん”なのはわかってるんでしょ!?
おちびちゃんがいるんだよ!?ねぇっ!きいて……」
どういうつもりなのっ!?れいむは“にんぷさん”なのはわかってるんでしょ!?
おちびちゃんがいるんだよ!?ねぇっ!きいて……」
戻るなりれいむがゆっくりにしては早口で説教してきた。
うん、ゼミの教授が行ってた通りだ。
こいつらかなり強烈な恐怖を覚えてもすぐ忘れちまうんだな。
まぁ別にれいむはもう捨てるし、反省させる必要ないから全然構わない。
それよりもさっそく実ゆっくりで遊ぼう。
うん、ゼミの教授が行ってた通りだ。
こいつらかなり強烈な恐怖を覚えてもすぐ忘れちまうんだな。
まぁ別にれいむはもう捨てるし、反省させる必要ないから全然構わない。
それよりもさっそく実ゆっくりで遊ぼう。
「えーと、ここらへんでいいのかな」
「聞いてるのっっ!!!ねぇええっ!!おに――――。
何してるの……?おちびちゃんがかわいいからって触っちゃだめだよ……!?
おいっ!ねぇぇっ!!やめろぉぉぉっ!!おちびちゃんにさわるなぁぁっっ!!」
何してるの……?おちびちゃんがかわいいからって触っちゃだめだよ……!?
おいっ!ねぇぇっ!!やめろぉぉぉっ!!おちびちゃんにさわるなぁぁっっ!!」
そういやゆっくりって耳無いんだっけ。
仕方が無いので人間なら耳がある部分に、イヤホンのシリコン部分をねじ込んだ。
うお、顔歪めている。
口がまだ育ちきってないのかな、悲鳴は上げない。
かわりにれいむがデカい声だしてるけど。
仕方が無いので人間なら耳がある部分に、イヤホンのシリコン部分をねじ込んだ。
うお、顔歪めている。
口がまだ育ちきってないのかな、悲鳴は上げない。
かわりにれいむがデカい声だしてるけど。
「なにしてぇぇっ!!!なにしてるんだぁぁあああああああ!!!
やめろやめろやめろぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおっっ!!!!」
やめろやめろやめろぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおっっ!!!!」
「いや、歌を聞かせてあげようと思って。
胎教にいいみたいな?まぁなんでもいいや」
胎教にいいみたいな?まぁなんでもいいや」
「はぁぁぁぁっ!?」
実際こいつらなんかにはもったいない曲だけど。
手に持つ音楽プレイヤーをいじくる。
コイツは古いうえに安物なので、音量調整がかなりいい加減だ。
音量を最大にして流すと、マジで耳が壊れるんじゃないかって爆音が流れる。
まぁ、つまりそれを体験していただこうと思う。
手に持つ音楽プレイヤーをいじくる。
コイツは古いうえに安物なので、音量調整がかなりいい加減だ。
音量を最大にして流すと、マジで耳が壊れるんじゃないかって爆音が流れる。
まぁ、つまりそれを体験していただこうと思う。
「はやくそれをとれぇぇぇぇぇっ!!!きいてるのかぁぁぁぁっっ!!!」
「ではお聞きください、と」
再生ボタンを押す。
するとこの距離でも普通に聞こえるほどの大音量が、実ゆっくりの体内から響く。
するとこの距離でも普通に聞こえるほどの大音量が、実ゆっくりの体内から響く。
『Ooh,baby,do you know what that's worth?』
「……!っ!っ!ぃ!」
「うるさぃぃぃぃぃっ!!なんだこのおうたはぁぁぁっ!!
ゆゆううぅ!!おちびちゃあああああああああああんっっ!!」
ゆゆううぅ!!おちびちゃあああああああああああんっっ!!」
「おお、すっげ、震えてる震えてる」
Belinda Carlisle『Heaven Is A Place On Earth』
俺のお気に入りの曲だ。
勝手に、生まれるゆっくりに語りかけていると思って聴くと、なかなかに皮肉だ。
まぁ“本ゆん”は曲を楽しむどころじゃなくて、爆音にあわせて体が不自然な振動を起こしている。
俺のお気に入りの曲だ。
勝手に、生まれるゆっくりに語りかけていると思って聴くと、なかなかに皮肉だ。
まぁ“本ゆん”は曲を楽しむどころじゃなくて、爆音にあわせて体が不自然な振動を起こしている。
『Ooh,heaven is a place on earth』
「ぃ!!っ!!っ!!!」
「あああああああああああああああああああ!!!
おちびちゃんおちびちゃんおちびちゃぁぁぁんっっ!!
とめろぉぉぉおぉっ!!このおうたをとめろぉぉぉお!!!」
おちびちゃんおちびちゃんおちびちゃぁぁぁんっっ!!
とめろぉぉぉおぉっ!!このおうたをとめろぉぉぉお!!!」
「うおっ、目から黒いの出てきた」
涙に体内の餡子が混ざったのだろうか。
ドロドロした黒い液体が目から流れている。
身体のほうも中で何かか爆発しているかのように、膨らんで元に戻るを繰り返している。
顔見るだけでここまで苦しみが伝わるってのもすごいな。
ヤバイ、ちょっと面白いかも。
ドロドロした黒い液体が目から流れている。
身体のほうも中で何かか爆発しているかのように、膨らんで元に戻るを繰り返している。
顔見るだけでここまで苦しみが伝わるってのもすごいな。
ヤバイ、ちょっと面白いかも。
『They say in heaven love comes first』
「――――っ!ぃぃぃぎぃぃぎぃい!!」
「おおっ!!!」
「おちびちゃぁぁぁんっ!おくちがぁぁ!ああああああああっっ!!」
暴力的な音の余りの振動におくちが耐えられなかったらしく、一気に裂けた。
そこから、未熟な声帯を通して気色の悪い悲鳴が出てくる。
おちびもそうだが、れいむの形相はもっとすごい。
目玉が飛び出すんじゃないかと思うくらい見開いて絶叫している。
そこから、未熟な声帯を通して気色の悪い悲鳴が出てくる。
おちびもそうだが、れいむの形相はもっとすごい。
目玉が飛び出すんじゃないかと思うくらい見開いて絶叫している。
『We'll make heaven a place on earth』
「ゆびちちちちちぃぃぃ!!ぎちぃぃぃぃ!!」
「あぁあああっっ!!おちびちゃあぁぁああん!!
あんこさんはいちゃだめだよぉぉぉっっ!!!!」
あんこさんはいちゃだめだよぉぉぉっっ!!!!」
「あっははっはっ!!」
違うよれいむ。
餡子を吐いてるわけじゃなくて、どんどん裂けていく口からこぼれていってるんだよ。
まぁたいした違いはないか、このままだと死んでしまうことはかわらない。
ここに来てやっと実ゆっくりが、お尻をブルンブルン振って抵抗し出した。
無駄だし遅すぎる。
この歌のようにほんとうに楽園があると信じ、愛で満たされていると思っていたのだろう。
残念、ツイてなかったね。
餡子を吐いてるわけじゃなくて、どんどん裂けていく口からこぼれていってるんだよ。
まぁたいした違いはないか、このままだと死んでしまうことはかわらない。
ここに来てやっと実ゆっくりが、お尻をブルンブルン振って抵抗し出した。
無駄だし遅すぎる。
この歌のようにほんとうに楽園があると信じ、愛で満たされていると思っていたのだろう。
残念、ツイてなかったね。
『Ooh,heaven is a place on earth』
「ぴゃっ!!!」
「ゆっ!!??――――どうしておちびちゃんがはれつしちゃうのぉぉぉぉっ!!」
「おおっ」
プシャンッ!と空気が抜けるような音がした。
体中の皮がひび割れ、おくちはどんどん裂けていった実ゆっくり。
最後は目玉が飛び出し、おくちは上下に分裂し、餡子を飛び散らせた。
身体がバラバラになってやっとイヤホンが外れる。
上半分は餡子の雨を降らせている。
体中の皮がひび割れ、おくちはどんどん裂けていった実ゆっくり。
最後は目玉が飛び出し、おくちは上下に分裂し、餡子を飛び散らせた。
身体がバラバラになってやっとイヤホンが外れる。
上半分は餡子の雨を降らせている。
「なかなか予想外でよかったわ」
「はぁああああああああああああ!?
なにいってるんだぁぁぁっ!!
――――いぃ!?
なんでおちびちゃんとっちゃうのぉおおぉぉっ!?」
なにいってるんだぁぁぁっ!!
――――いぃ!?
なんでおちびちゃんとっちゃうのぉおおぉぉっ!?」
とりあえず、次のヤツを色々するのに邪魔なんで毟り取る。
れいむうるさいなぁ、死んでるのは見ればわかるだろうに。
しかし、簡単に破裂したなぁ。
音だけじゃなくて、自分で暴れてたからさらに皮に負荷がかかって耐えられなくなったのかな。
まぁ楽しかったから何でもいいや。次行こう。
れいむうるさいなぁ、死んでるのは見ればわかるだろうに。
しかし、簡単に破裂したなぁ。
音だけじゃなくて、自分で暴れてたからさらに皮に負荷がかかって耐えられなくなったのかな。
まぁ楽しかったから何でもいいや。次行こう。
「ゆっくりごろしぃぃぃ!!げすぅぅ!!
げすぅ!!!おんしらずのゆっくりしらずぅ!!!」
げすぅ!!!おんしらずのゆっくりしらずぅ!!!」
「つぎはれいむ種……か」
二番目のゆっくりは小さな身体に、これまた小さなおリボンがついてる。
こいつらって確か親が自分に話しかけている言葉は聞こえてるんだよな。
生まれる前から『可愛いゆっくりできる』と言われまくってるから、
調子に乗ったまま降りずに生まれてくる固体が多いと聞いたことがある。
――――試してみますか。
こいつらって確か親が自分に話しかけている言葉は聞こえてるんだよな。
生まれる前から『可愛いゆっくりできる』と言われまくってるから、
調子に乗ったまま降りずに生まれてくる固体が多いと聞いたことがある。
――――試してみますか。
「へんじしろげすぅぅ!!れいむはかいゆっくりだぞぉぉっ!!
ぎんばっじなのしってるだろぉぉぉっ!!!!」
ぎんばっじなのしってるだろぉぉぉっ!!!!」
「ちっさっ!けっこう難しそうだな」
糸きりバサミを手に、実れいみゅのおリボンをそっと掴む。
もちろん、バラバラに切り刻むためだ。
もちろん、バラバラに切り刻むためだ。
「えいっ」
チョキンと、簡単にリボンは切ることができた。
後は現状を実ゆっくりに伝えるだけなんだけど――――。
後は現状を実ゆっくりに伝えるだけなんだけど――――。
「あああああああああああああっっ!!!???
れいむのかわいいおちびちゃんのりぼんさんがぁぁぁっ!!
きれちゃったよぉぉぉおぉぉっ!!
これじゃゆっくりできないぃぃぃぃぃ!!!!」
れいむのかわいいおちびちゃんのりぼんさんがぁぁぁっ!!
きれちゃったよぉぉぉおぉぉっ!!
これじゃゆっくりできないぃぃぃぃぃ!!!!」
いいね、代役ご苦労。
れいむが『リボンが切れた』と言った瞬間、それまで安らかにスヤスヤしてた顔が、
一気に苦悶の表情に変わり、プルプルと震えだした。
どうやらちゃんと聞こえているようだ。
れいむが『リボンが切れた』と言った瞬間、それまで安らかにスヤスヤしてた顔が、
一気に苦悶の表情に変わり、プルプルと震えだした。
どうやらちゃんと聞こえているようだ。
「おっとっと、あんまりあばれるとおちびちゃんまで切れちゃうぞ?」
実れいみゅの身体は傷つけないように、ちょっとずつお飾りとついでに髪の毛を細かく刻んでいく。
「やめろぉぉぉぉっ!!おちびちゃんのりぼんきるなぁぁぁぁっ!!
ああああっ!!そんなにばらばらにしないでぇぇぇぇぇっ!!!
ああああああああ!!ばらばらになっちゃったぁぁぁっ!!」
ああああっ!!そんなにばらばらにしないでぇぇぇぇぇっ!!!
ああああああああ!!ばらばらになっちゃったぁぁぁっ!!」
『バラバラになった』の所で実れいみゅがビクンと痙攣した。
なまじ目が見えていないせいで、余計に不安なのだろう。
顔がどんどん険しくなっていく。
なまじ目が見えていないせいで、余計に不安なのだろう。
顔がどんどん険しくなっていく。
「次ははもみあげかな」
「あっああああああっ!!!おちびちゃんのおかざりがぁぁぁっっ!!
こわれちゃったよぉぉぉおおぉ!!!もどしてぇぇぇぇ!!
もどしてぇぇぇぇぇぇえっっ!!!!
これじゃおちびちゃんがゆっくりできないよぉぉぉぉっ!!!」
こわれちゃったよぉぉぉおおぉ!!!もどしてぇぇぇぇ!!
もどしてぇぇぇぇぇぇえっっ!!!!
これじゃおちびちゃんがゆっくりできないよぉぉぉぉっ!!!」
「ゆぃ……っ!きぃ!」
「おっ!」
不安が限界を超えたのか、実れいみゅの口がかすかに開いた。
親から『ゆっくり出来ない』なんて突然言われたら、そりゃ怖いだろう。
何かを懇願しようとしてるのかな?れいむがうるさくて聞こえない。
まぁいいや、もみあげだもみあげ。
親から『ゆっくり出来ない』なんて突然言われたら、そりゃ怖いだろう。
何かを懇願しようとしてるのかな?れいむがうるさくて聞こえない。
まぁいいや、もみあげだもみあげ。
「おいっ!おいおいおいおいぃぃっ!!
おちびちゃんのもみあげをどうするの……?
ねぇ……おいっ……やめっやめろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
おちびちゃんのもみあげをどうするの……?
ねぇ……おいっ……やめっやめろぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「よっし、じゃぁ左も切るよー。はいジョキン」
「ああああああああああっっ!!
なくなっちゃったぁぁぁぁ!!!
おちびちゃんのもみあげがなくなっちゃったよぉぉぉっ!!
もどしてえぇぇ!!ゆっくりしないでなおしてぇぇぇっ!!」」
なくなっちゃったぁぁぁぁ!!!
おちびちゃんのもみあげがなくなっちゃったよぉぉぉっ!!
もどしてえぇぇ!!ゆっくりしないでなおしてぇぇぇっ!!」」
お飾りと違って、痛みはないが切られている感触があるのだろう。
一応からだを振って弱弱しく抵抗していた。まぁ無駄なんだけど。
れいむの絶叫に合わせて、残ったもみあげも切り落とした瞬間だった。
一応からだを振って弱弱しく抵抗していた。まぁ無駄なんだけど。
れいむの絶叫に合わせて、残ったもみあげも切り落とした瞬間だった。
「っぃい!」
「うおっ!!」
実れいみゅがいきなり両目をカッと見開いたので思わず驚いてしまった。
見るからに無理やりまぶたを開いたようで、少し千切れてしまっている。
そこまでするほど、不安になったのか。はっはっは。
涙でぐちゃぐちゃの目玉がギョロギョロと動いている。
見るからに無理やりまぶたを開いたようで、少し千切れてしまっている。
そこまでするほど、不安になったのか。はっはっは。
涙でぐちゃぐちゃの目玉がギョロギョロと動いている。
「おちびちゃんぅぅ!!
くそじじぃぃっ!! おかざりもとにもどせぇぇっ!!
もみあげさんなおせぇぇぇっ!!」
くそじじぃぃっ!! おかざりもとにもどせぇぇっ!!
もみあげさんなおせぇぇぇっ!!」
実ゆっくりにしては結構激しくぶりゅんぶりゅんと身体をゆすっているれいみゅ。
折角目を開けてくれたんだから、自分のリボンともみあげだったモノを見せてあげようか。
折角目を開けてくれたんだから、自分のリボンともみあげだったモノを見せてあげようか。
「見えるかな?こんなんなっちゃったよ」
「ゆぴぃぃぃぃっ!」
「おー、鳴いた鳴いた」
おそらく実れいみゅにとっては精一杯の大口を上げて、悲鳴を上げる。
涙してるから泣き声だと思うけど、ひょっとしたら怒ってるのかな?
涙してるから泣き声だと思うけど、ひょっとしたら怒ってるのかな?
「おちびちゃぁぁぁん!なかないでぇぇ!!
だいじょうぶだからぁぁぁっ!!!
おかざりももみあげさんもなおるよぉぉぉっ!!!」
だいじょうぶだからぁぁぁっ!!!
おかざりももみあげさんもなおるよぉぉぉっ!!!」
どうやら悲しんでいるらしい。
うーん、餡子を吐いて死ぬにはまだ至らないらしい。
もう少しだと思うんだけど。
うーん、餡子を吐いて死ぬにはまだ至らないらしい。
もう少しだと思うんだけど。
「えー、お飾り治らないと何かマズイの?」
それを聴いた瞬間れいむが涎を撒き散らしながら、俺にキレた。
うん、ゆっくりごときとはいえ、思惑通りに動いてくれると気持ちいいね。
うん、ゆっくりごときとはいえ、思惑通りに動いてくれると気持ちいいね。
「なにいってんだげすじじぃぃっ!!あたりまえだろぉぉぉっ!!!
おかざりがないとぜったいゆっくりできないんだよぉおぉぉっ!!
みんなからばかにされちゃうでしょぉぉぉっ!!いじめられちゃうよぉぉっ!!
せいさいされちゃうかもしれないんだよぉぉぉっ!!」
おかざりがないとぜったいゆっくりできないんだよぉおぉぉっ!!
みんなからばかにされちゃうでしょぉぉぉっ!!いじめられちゃうよぉぉっ!!
せいさいされちゃうかもしれないんだよぉぉぉっ!!」
「……ゅっあっ!」
「そっか、お飾りが無いこのれいみゅは制裁されちゃうのか」
「おまえのせいだろぉぉぉぉぉっ!!!」
実れいみゅのほっぺたが、少し膨らんできている。
これは後一押しかな?なんだかワクワクしてきた。
これは後一押しかな?なんだかワクワクしてきた。
「でもさぁ、もみあげは無くても大丈夫じゃないの?
何かにつかうの?」
何かにつかうの?」
「ゆぅがぁぁぁぁ!!ばかすぎるでしょぉぉぉおっ!!
もみあげさんはっ!!おちびちゃんをなでてあげたりぃっ!
“けっかい!”をつくるのにひつようなんだよぉぉぉぉっ!!
もみあげさんがなきゃなんにもできないでしょぉぉぉっ!!」
もみあげさんはっ!!おちびちゃんをなでてあげたりぃっ!
“けっかい!”をつくるのにひつようなんだよぉぉぉぉっ!!
もみあげさんがなきゃなんにもできないでしょぉぉぉっ!!」
プルプルと実れいみゅの身体が震えている。
自身の母親から絶望的な将来を丁寧に説明して貰うなんて体験、めったに出来るものじゃない。
赤ゆっくりじゃ耐えられないだろう。
自身の母親から絶望的な将来を丁寧に説明して貰うなんて体験、めったに出来るものじゃない。
赤ゆっくりじゃ耐えられないだろう。
「もみあげもおりぼんさんもないんじゃゆっくりできないよぉぉぉっ!!
かわいそうなおちびちゃんぅぅぅ!!!
ひどいよぉぉぉお!!!げすじじぃは―――――」
かわいそうなおちびちゃんぅぅぅ!!!
ひどいよぉぉぉお!!!げすじじぃは―――――」
「ぶっ!べろろろろろろろろぉぉぉぉぉっ……」
「っしゃぁ!」
ついに母親からの責め苦に耐えられなくなったこの実ゆっくり。
おくち――というより餡子の圧力に耐え切れずあいた穴から、すごい勢いで餡子を吐き出した。
まるでダムを爆破したみたいだ。
思わずガッツポーズなんてしてしまった。
おくち――というより餡子の圧力に耐え切れずあいた穴から、すごい勢いで餡子を吐き出した。
まるでダムを爆破したみたいだ。
思わずガッツポーズなんてしてしまった。
「あああああああああああああっ!!!
おちびちゃんぅぅぅ!!!なんであんこさんはいちゃったのぉぉぉ!!」
おちびちゃんぅぅぅ!!!なんであんこさんはいちゃったのぉぉぉ!!」
実ゆっくりもストレスで死ぬのか。かなり面白かった。
自分でも驚くくらいテンションがあがっている。
なんかれいむ飼ってるときより全然楽しいわ。
自分でも驚くくらいテンションがあがっている。
なんかれいむ飼ってるときより全然楽しいわ。
「くそじじぃぃぃ!!ぜったいっ!!ぜったいゆるさないよぉぉおっ!!
おまえはぁぁぁ!おまえぇぇはぁぁ!!!」
おまえはぁぁぁ!おまえぇぇはぁぁ!!!」
れいむが怒鳴ってくる、実れいみゅが死んだ原因の半分はお前なんだけどな。
まぁ別にれいむに関してはもうどうでもいい。
それより――――
まぁ別にれいむに関してはもうどうでもいい。
それより――――
「ゆーじょ、ゆーじょ。ずーりずーりぃ……。
までぃざばゆっぐりにげるのぜぇ……。
しにだぐないのぜ……いまのうちなのぜ……」
までぃざばゆっぐりにげるのぜぇ……。
しにだぐないのぜ……いまのうちなのぜ……」
満身創痍――というかほとんど死体みたいなまりさが這いずっている。
本当にしぶといなー。
本当にしぶといなー。
「まりさ?どこに行くのかな?」
「――ゆひぃっっ!?」
「まりさっ!?まりさなの!?
まりさぁぁぁぁ!!!たすけてぇぇぇぇ!!!」
まりさぁぁぁぁ!!!たすけてぇぇぇぇ!!!」
テーブルの上に固定されてるれいむからじゃ、まりさの姿は見えない。
だからこそ、『助けてくれ』なんて見当違いなこといってるんだろうけど。
俺に声をかけられただけで、しーしーを漏らしながら怯えるまりさ。
汚いなぁ、砂糖水とはいえ床がベタベタになるじゃないか。
だからこそ、『助けてくれ』なんて見当違いなこといってるんだろうけど。
俺に声をかけられただけで、しーしーを漏らしながら怯えるまりさ。
汚いなぁ、砂糖水とはいえ床がベタベタになるじゃないか。
「ゆひぃぃぃぃぃぃぃ!!にんげんざぁんっ!!
ごめんなざいぃぃ!!みのがじでぐだざいぃぃ!!」
ごめんなざいぃぃ!!みのがじでぐだざいぃぃ!!」
「えー、どうしようかなぁ」
「ま、まりざは!そっちのれいむにだまざれたんですぅぅ!!
ほんとうはいやだったのにぃ!むりやりぃ!!!」
ほんとうはいやだったのにぃ!むりやりぃ!!!」
「どうじでぞんなごどいうのぉぉおっ!!ばりざぁぁぁぁっ!!!」
バレバレの嘘をつくまりさ。
なんかこれが通用すると思っているのがすごい。
さっきはあんなに強気な態度だったのに。
なんかこれが通用すると思っているのがすごい。
さっきはあんなに強気な態度だったのに。
「ふーん」
殺虫剤を手にとる。
別に俺にとってまりさの事情はどうでもいい。
さっきのが本当だとしてもまりさを殺して捨てるのは変わらない。
だが、殺虫剤のスプレー缶を見たまりさの反応はすごかった。
別に俺にとってまりさの事情はどうでもいい。
さっきのが本当だとしてもまりさを殺して捨てるのは変わらない。
だが、殺虫剤のスプレー缶を見たまりさの反応はすごかった。
「まってくださぃぃぃ!!まっでぇぇぇっ!!
まりざはぁぁ!まりざはいままでおいしいごはんさんをぉっ!
だべたごとながったんですぅぅ!!」
まりざはぁぁ!まりざはいままでおいしいごはんさんをぉっ!
だべたごとながったんですぅぅ!!」
「ほうほう」
いきなり身の上話をするまりさ。
俺の同情を引きたいのかな?
そんな感情は全くわかないけど、ちょっと面白いから好きにさせてみよう。
俺の同情を引きたいのかな?
そんな感情は全くわかないけど、ちょっと面白いから好きにさせてみよう。
「いっづもいっづもにがいくささんでぇぇっ!!
ぜんぜんゆっぐりできないんですぅぅ!!!
おそどはさむいさむいだしぃぃ!!!」
ぜんぜんゆっぐりできないんですぅぅ!!!
おそどはさむいさむいだしぃぃ!!!」
「あーはいはい」
なんかスゲーありがちな話だわ。
目新しさが無い。
目新しさが無い。
「それでぇっぇっ!それでかいゆっくりはゆっくりしてるってきいたからぁぁ!!」
「だかられいむに近づいたのか」
「はいぃぃ!!おにーさんもとってもやさしいってれいむにきいたからぁぁ!」
「うん、よくわかったよ」
期待に満ちた目でまりさがこっちを見る。
その目に向かって、殺虫剤の、まりさにとっては命を奪う銃口を向ける。
その目に向かって、殺虫剤の、まりさにとっては命を奪う銃口を向ける。
「やめてやめてやめてぇぇぇぇぇっ!!!
“ぷしゅーさん”はゆっぐりできないぃぃ!!
なんでぇぇぇぇ!?まりざしょうじぎにはなじだのにぃぃ!!」
“ぷしゅーさん”はゆっぐりできないぃぃ!!
なんでぇぇぇぇ!?まりざしょうじぎにはなじだのにぃぃ!!」
「だからちゃんと聞いて、終わるまで待ってあげたでしょ?
もういいよね、死のうか」
もういいよね、死のうか」
「やだぁぁぁっっ!!!それくるしいんですぅぅ!!
たくさんたくさんくるしいんですぅぅぅ!!!!」
たくさんたくさんくるしいんですぅぅぅ!!!!」
アレだけのたうち回っているのを見せられれば分かるよ。
今も頭を何回も下げて必死だもんね。
ふふっ、ホント。これはクセになりそうだ。
今も頭を何回も下げて必死だもんね。
ふふっ、ホント。これはクセになりそうだ。
「じゃぁ3数えたら発射するからね。いーち」
「ゅゆっ!?まっ、まっでまっでまっでっまっでぇぇ!!!
どうじでぇぇ!!!ごんなにあやまっでるのにぃぃ!!」
どうじでぇぇ!!!ごんなにあやまっでるのにぃぃ!!」
キョロキョロと辺りを必死で見回している。
都合よく助けてくれる存在を探しているのかな?
それとも逃げ道かな?
都合よく助けてくれる存在を探しているのかな?
それとも逃げ道かな?
「にーぃ」
「あっぁっぁっ!
――――ま、まりしゃこーろこーろしゅりゅよっ!!
こーりょこりょ!こりょりょんっ!
の、のーびのーびもこんにゃにできりゅよっ!のーびのーびぃ!」
――――ま、まりしゃこーろこーろしゅりゅよっ!!
こーりょこりょ!こりょりょんっ!
の、のーびのーびもこんにゃにできりゅよっ!のーびのーびぃ!」
「ぶふぅっ!!」
いきなり赤ゆっくりみたいな言葉遣いするから吹いちゃったじゃないか。
恐怖の余りに幼児退行――――ってやつかな。
幸い可愛さアピールに必死のまりさには気づかれなかったみたいだけど。
恐怖の余りに幼児退行――――ってやつかな。
幸い可愛さアピールに必死のまりさには気づかれなかったみたいだけど。
「まりしゃおうたもじょうずなんだよっ!
まっ、まーりーしゃはーゆっくりぃー。
とーってもゆーくりしてーるのぜぇー」
まっ、まーりーしゃはーゆっくりぃー。
とーってもゆーくりしてーるのぜぇー」
必死におうたまで歌い始めた。うんヘタだ。
「さーん」
「ゆっ!ゆぅぅ!ゆぅぅぇぇぇぇえっっ!!
ま、まりしゃはぁぁっ、えっとぉぉ、えっとぉぉっ!
まりしゃぁはぁ!!ゆっくちしたいんでしゅぅぅ!!
もっともっとしあわせー!したいんでしゅぅ!!」
ま、まりしゃはぁぁっ、えっとぉぉ、えっとぉぉっ!
まりしゃぁはぁ!!ゆっくちしたいんでしゅぅぅ!!
もっともっとしあわせー!したいんでしゅぅ!!」
「いくよー」
「ああああぁぁぁぁあっ!!
――――ゆっくちさせてぇ……」
――――ゆっくちさせてぇ……」
まりさの絶望で真っ黒になった瞳を見ながら、殺虫剤を噴射した。
「ゆげちゃぁぁがあぎぐゆぐゆぎぎぃぃぃ!!!」
悲鳴は一度噴きかけた時と変わらない。
だが、暴れ方は大人しい。
もうボロボロだったのだろう、そんな身体でよく命乞いが出来たものだ。
きっと本当に死にたくなかったんだろう。
顔がニヤけてくる。
だが、暴れ方は大人しい。
もうボロボロだったのだろう、そんな身体でよく命乞いが出来たものだ。
きっと本当に死にたくなかったんだろう。
顔がニヤけてくる。
「ゆぎっがぁぁっ!がぁっ!……ぐっ!
……っ!!……!……」
……っ!!……!……」
十秒ほどかけたところで悲鳴が止み、それから五秒ほどで痙攣が止まった。
今度こそ死んだかな?
まぁいいや、死んでなかったらもう一回やるだけだ。
――――死ねてるといいね、まりさ。
今度こそ死んだかな?
まぁいいや、死んでなかったらもう一回やるだけだ。
――――死ねてるといいね、まりさ。
「ゆっふぇぇ……ゆぇぇぇ……」
静かだなと思っていたら、れいむは耳にあたる部分をもみあげで押さえながら震えて泣いていた。
どうやらまりさの絶叫に耐えられなくなったらしい。
まぁそりゃ夫があんなことされてたら怖いよな。
どうやらまりさの絶叫に耐えられなくなったらしい。
まぁそりゃ夫があんなことされてたら怖いよな。
「れいむ」
「っっ!ひぃぃぃぃ!!
お、おにいさぁぁぁあん!!ごめんなさいぃぃ!!
れいむにはひどいことしないでくださいぃぃ!!!」
お、おにいさぁぁぁあん!!ごめんなさいぃぃ!!
れいむにはひどいことしないでくださいぃぃ!!!」
すっかりビビっちゃってるな。
まぁこっちのほうが都合がいいかな。
まぁこっちのほうが都合がいいかな。
「うんわかった。じゃぁかわりに最後のおちびちゃんにヒドイことするね」
「ゆっ!?だ、だめですぅぅ!!さいごのおちびちゃんもだめですぅぅ!!
ゆるしてくださいぃぃぃ!!!おねがいですぅぅ!!!」
ゆるしてくださいぃぃぃ!!!おねがいですぅぅ!!!」
「えー?だってれいむも俺の言うこときいてくれなかったじゃん。
勝手にまりさ家に入れるし、おちびちゃん作るし」
勝手にまりさ家に入れるし、おちびちゃん作るし」
「そ、それはぁぁ!!ごめんなさいぃ!!
でもでも、おにーさんがよろこぶとおもったんですぅぅ!!」
でもでも、おにーさんがよろこぶとおもったんですぅぅ!!」
まぁなんでもいいけどね。
れいむを反省させるのが目的じゃないんだし。
れいむを反省させるのが目的じゃないんだし。
「よっと」
「ああああああああああああっっ!!!
くきさんとらないでぇぇぇぇぇっ!!
もどしてぇぇ!!もどしてくださいぃぃぃ!!!
おちびちゃんがしんじゃうよぉぉぉぉっ!!!」
くきさんとらないでぇぇぇぇぇっ!!
もどしてぇぇ!!もどしてくださいぃぃぃ!!!
おちびちゃんがしんじゃうよぉぉぉぉっ!!!」
最後の一匹となった実ゆっくりがついた茎をれいむから抜き取る。
抜いた瞬間、餡子の供給が絶たれたせいなのか、やはり顔が歪む。
うちの教授が言っていた。
茎を抜いても、すぐ別の固体に差し替えればちゃんと生まれてくると。
――――それが死体でも平気なのかな?
抜いた瞬間、餡子の供給が絶たれたせいなのか、やはり顔が歪む。
うちの教授が言っていた。
茎を抜いても、すぐ別の固体に差し替えればちゃんと生まれてくると。
――――それが死体でも平気なのかな?
「よいしょっと」
「ゆやあああああああああああっっ!!
ゆっくりできないぃぃぃぃぃ!!!!」
ゆっくりできないぃぃぃぃぃ!!!!」
まりさの死体をれいむが固定されているテーブルに置く。
それだけなのにれいむが騒ぎ出した。
ああそうか、死臭を感じ取れるのか。
それだけなのにれいむが騒ぎ出した。
ああそうか、死臭を感じ取れるのか。
「はいはい、ゆっくりしてってね」
「ゆっくりして――――どぼじでくきさんをまりさにさすのぉぉぉっ!!!」
それが目的ですから。
まりさの死体にしっかりと茎を刺して固定する。
苦しそうに歪んでいた実ゆっくりの顔が、なんとなく和らぐ。
死体でも大丈夫っぽいな。つまらない。
まりさの死体にしっかりと茎を刺して固定する。
苦しそうに歪んでいた実ゆっくりの顔が、なんとなく和らぐ。
死体でも大丈夫っぽいな。つまらない。
「おにぃさんぅ!おにぃさんおねが――――」
「このまま。
このままれいむが騒がなかったら、このおちびちゃんが生まれるまで俺は何もしない。
いいかれいむ、しゃべるな。そうすればおちびちゃんは無事生まれてくる」
このままれいむが騒がなかったら、このおちびちゃんが生まれるまで俺は何もしない。
いいかれいむ、しゃべるな。そうすればおちびちゃんは無事生まれてくる」
「ゆぅ…………ゆっくりりかいしました」
とりあえず生まれてくるまでは待つつもりなので、その間れいむが騒ぐと面倒なので約束させる。
れいむにしても先の二匹のように潰されるよりはと、考えたんだろう。
れいむにしても先の二匹のように潰されるよりはと、考えたんだろう。
「じゃぁれいむ、いまからしゃべるなよ?」
コクコクとれいむが頷くのを確認する。
「ふぅ……」
――――ちょっと燃え尽きた感じかな。
あー、部屋片付けないとなぁ。
荒らされなかったとはいえ床にはところどころ泥がついてる。
高かったテンションの反動が一気に来る。
あの実ゆっくりが普通に生まれてきたらつまらない。
とはいえ、育たずにただ死ぬだけというのも面白みが無い。
まぁいいや。どうなるかは明日になれば分かる。
あー、部屋片付けないとなぁ。
荒らされなかったとはいえ床にはところどころ泥がついてる。
高かったテンションの反動が一気に来る。
あの実ゆっくりが普通に生まれてきたらつまらない。
とはいえ、育たずにただ死ぬだけというのも面白みが無い。
まぁいいや。どうなるかは明日になれば分かる。
「ゆっぎやぁぁあああああああああ!!」
れいむの尋常ではない叫びに起こされた。
昨日は部屋をきれいにした後、そのまま寝てしまった。
とりあえず、れいむがいる部屋に行こう。
昨日は部屋をきれいにした後、そのまま寝てしまった。
とりあえず、れいむがいる部屋に行こう。
「ゆあぁああああああああああっ!!ああああっ!!」
「なんだ、生まれてるじゃん。
――――ってああ、足りないゆっくりってやつか」
――――ってああ、足りないゆっくりってやつか」
「ゆっ……あっ……ゆああぁ」
生まれたばかりの赤ゆっくりがいた。
目は半開きで、おくちといより、無数の小さな穴が顔に開いている感じ。
髪の毛も全然生えていないし、れいむ種みたいだけどお飾りも全然形になっていない。
まるで全身の皮が一度溶かされたような姿をしている。
足りないゆっくりっていうのは聞いたことはあるが、見たのはコレが初めてだ。
全部ここまで気持ちの悪い外見なのか。
目は半開きで、おくちといより、無数の小さな穴が顔に開いている感じ。
髪の毛も全然生えていないし、れいむ種みたいだけどお飾りも全然形になっていない。
まるで全身の皮が一度溶かされたような姿をしている。
足りないゆっくりっていうのは聞いたことはあるが、見たのはコレが初めてだ。
全部ここまで気持ちの悪い外見なのか。
「れいむのおちびちゃんがぁぁぁ!!」
「はいはいそうだね、足りない子で――――」
「どうしてしんじゃってるのにうごいてるのぉぉぉぉぉ!?
こわいよぉぉぉっ!!ぞんびだよぉぉぉぉぉおっ!!!」
こわいよぉぉぉっ!!ぞんびだよぉぉぉぉぉおっ!!!」
「は?」
死んでいる?
いやいや、普通に動いてるけど。
赤ゆっくりを見ようとして、苗床のまりさの死骸が目に入った。
そうか――――死臭か。
いやいや、普通に動いてるけど。
赤ゆっくりを見ようとして、苗床のまりさの死骸が目に入った。
そうか――――死臭か。
「こっちくるなぁぁぁぁ!!おばけぇえぇぇ!!!!」
「なるほどね」
死臭たっぷりの餡子を栄養に育ったこのれいみゅは。
生きながら死臭がするようになったわけだ。
すごいな、まさかこんなことになるなんて。
生きながら死臭がするようになったわけだ。
すごいな、まさかこんなことになるなんて。
「ゆっ……びぃ……あああ」
「ゆひぃぃぃ!!はなれろぉぉぉぞんびぃ!!くるなくるなくるなぁぁぁ!!!」
それにしてもゾンビとは。
確かに口を半開きで、うめき声を上げながらグズグズの皮でれいむに近づく様子はそのまんまだ。
やっぱり死体の餡子だと栄養が足りなかったのかな?
今度教授にでも聞いてみよう。
確かに口を半開きで、うめき声を上げながらグズグズの皮でれいむに近づく様子はそのまんまだ。
やっぱり死体の餡子だと栄養が足りなかったのかな?
今度教授にでも聞いてみよう。
「やめろやめろやめろやめろぉぉっ!!
どっかいけぇ!!ぷくーするぞぉぉぉっ!!」
どっかいけぇ!!ぷくーするぞぉぉぉっ!!」
「おいおいひどいぞれいむ。甘えているだけじゃないか」
赤ゆっくりが母親に甘えるのは当然だ。
目がまともに見えてるのかどうかは知らないが、とりあえずれいむが母親だと分かったんだろう。
のろのろと這いずりながられいむに近づいていく。
うん、確かに不気味だ。
目がまともに見えてるのかどうかは知らないが、とりあえずれいむが母親だと分かったんだろう。
のろのろと這いずりながられいむに近づいていく。
うん、確かに不気味だ。
「ゆあぁ……おが……ゆっぐ」
「おおっれいむ!おちびちゃんとの初すりすりだな」
「ゆひぃぃぃっ!!」
ついに死臭がするれいみゅが、母親のもとにたどり着いた。
そのヌメヌメした感じの肌をれいむにこすりつける。
そのヌメヌメした感じの肌をれいむにこすりつける。
「やめろぉぉぉ!!れいむにぃ!さわるなぁっ!!」
「ぴゅっ!!」
「あっ――あーあ、やりやがった」
やっとの思いで母親にたどりついたれいみゅを、自身のもみあげで殴り飛ばしたれいむ。
グジュンと不快な音とともに、れいみゅの身体は簡単に崩壊した。
グジュンと不快な音とともに、れいみゅの身体は簡単に崩壊した。
「子殺しとか最低だな」
「こ、こんなのれいむのおちびちゃんじゃないよぉぉぉぉっ!!
おちびちゃんのぞんびだよぉぉぉぉおっ!!!
だかられいむはわるくないよぉぉぉおぉおっ!!」
おちびちゃんのぞんびだよぉぉぉぉおっ!!!
だかられいむはわるくないよぉぉぉおぉおっ!!」
「あーはいはい」
本当はもう少しあのれいみゅで遊びたかったけど仕方が無い。
終わりにするか。
終わりにするか。
「じゃ、れいむ。お前も捨てるから潰すな」
「ゆへ……?な、なんでぇぇぇぇ!!??
なんでれいむがつぶされちゃうのぉぉぉお!?
れいむはかいゆっくりなんだよぉぉぉおっ!?
ぎんばっじさんなんだよぉぉお!?」
なんでれいむがつぶされちゃうのぉぉぉお!?
れいむはかいゆっくりなんだよぉぉぉおっ!?
ぎんばっじさんなんだよぉぉお!?」
まぁ納得するなんて思ってなかった。
「…………」
そうだな、一応一ヶ月間一緒に生活した義理もある。
少しくらい説明してやるか。
少しくらい説明してやるか。
「れいむ、違うよ。
お前は飼いゆっくりでも銀バッジでもないよ」
お前は飼いゆっくりでも銀バッジでもないよ」
「はっぁあぁぁ!?わけわから――――」
「俺の言いつけを守らなかった時点で、
飼いゆっくりでもバッジ付きでも無くなったんだよ」
飼いゆっくりでもバッジ付きでも無くなったんだよ」
「ゆ……え?」
れいむがこんなことしなければ、本当に俺はあのまま飼い続けるつもりだった。
「でもでもおちびちゃんはゆっくりできるんだよぉぉっ!?
おにーさんだってぇ!!」
おにーさんだってぇ!!」
「俺は出来ないよ、だからダメって言ったの」
「ゆっぐぅ!そ、そんなのおにーさんがわるいでしょぉぉ!?」
「そうかもね、そうかもしれない。
他の人なら許してくれたかもね。でも俺は許さない。
だから俺に飼われている以上は、約束破ったらだめだったんだよ」
他の人なら許してくれたかもね。でも俺は許さない。
だから俺に飼われている以上は、約束破ったらだめだったんだよ」
「ゆぐぅぅぅ、そんなのぉぉぉっ!そんなのぉぉ!」
れいむがギリギリと歯軋りの音を立てる。
「でもぉ、おにーさんはれいむといっしょにゆっくりしてたでしょぉ?」
「いやさぁ。
それなんだけど、そうでもないんだよなぁ。
こればっかりはれいむが悪いっていうか、考えなしに飼った俺が悪いんだけど」
それなんだけど、そうでもないんだよなぁ。
こればっかりはれいむが悪いっていうか、考えなしに飼った俺が悪いんだけど」
「そ、そんなぁああああああああっ!!
たくさんっ!おはなししたでしょぉぉ!?」
たくさんっ!おはなししたでしょぉぉ!?」
「いやー、全然会話覚えて無いわ。
確かに俺が夢中になるほどれいむが可愛かったら、少なくともれいむと子供は許してたかもね」
確かに俺が夢中になるほどれいむが可愛かったら、少なくともれいむと子供は許してたかもね」
「そんなの、そんなのひどいよぉぉぉぉっ!!」
酷い……か。
まぁその通りだな。飼い主としては最低かもしれない。
だけど――――。
まぁその通りだな。飼い主としては最低かもしれない。
だけど――――。
「悪いけど今の世の中のゆっくりの扱いなんてそんなもんだ。
同じ種類なのに、野良で死と隣り合わせの生活したり、
最初から人間に食べられるために生まれたり、飼われたりする。
全部人間の都合だよ」
同じ種類なのに、野良で死と隣り合わせの生活したり、
最初から人間に食べられるために生まれたり、飼われたりする。
全部人間の都合だよ」
「ううぅ……ゆえぇぇっ」
「だからまぁ、運が悪かったんだな。れいむは。
ツイてなかったんだよ」
ツイてなかったんだよ」
「やだよぉぉぉ……れいむしにたくないよぉおお」
人間の都合で生死が決まるなんて話しても納得できないのは当然か。
「れいむいなくなったらおにーさんひとりになっちゃうよ……?
そしたらゆっくりできないでしょぉ?」
そしたらゆっくりできないでしょぉ?」
「ん、じゃぁ新しいれいむをちゃんと買うよ。
次は金バッジのやつ」
次は金バッジのやつ」
「それはれいむじゃなくてれいむでしょぉぉぉぉっ!!!」
「はははっ、わけわかんねぇ」
まっ、所詮俺の自己満足か。
でも不思議なくらい罪悪感が沸かない。
むしろれいむがどんどん絶望していくのが、楽しい。
ゴミ袋の口を広げる。
でも不思議なくらい罪悪感が沸かない。
むしろれいむがどんどん絶望していくのが、楽しい。
ゴミ袋の口を広げる。
「じゃあお別れだれいむ。
もちろん出来るだけ苦しまないようにしてやるから」
もちろん出来るだけ苦しまないようにしてやるから」
「やだぁっぁぁあ!!やだよぉぉぉぉっ!!!」
「あんまり動くと一回で死ねないかもよ?」
「ゆえぇぇぇ……」
とはいえガムテープで下半分を覆われているれいむ。
たいして身動きが取れるわけではない。
たいして身動きが取れるわけではない。
「ゆぅぅぅっっ……」
「まぁ、じゃあ来世は幸せになれるといいね」
満面の笑みが浮かんでいるであろう俺の顔を見て、れいむもやっと助からないのを悟ったらしい。
最後の悪あがきだった身体を揺することを止める。
最後の悪あがきだった身体を揺することを止める。
「おにーさんはれいむがきらいだったの……?」
「いや?嫌いじゃなかったよ?好きでもなかったけどね」
「ゆえぇぇぇぇっ!!!」
また泣き出す。もう“おにーさん”じゃないんだけどね。
「じゃぁぁっ!!じゃぁぁ!!おにーさんにとってぇ!
れいむはぁ!!れいむはなんだったのぉぉっ!?
なんのいみがあったのっ!?
れいむがおにーさんといっしょにゆっくりしたせいかつはぁっ!!?
なんだったのぉぉっ!?」
れいむはぁ!!れいむはなんだったのぉぉっ!?
なんのいみがあったのっ!?
れいむがおにーさんといっしょにゆっくりしたせいかつはぁっ!!?
なんだったのぉぉっ!?」
最後の力を振り絞るようなれいむの叫び。
少し考えて、片足を振り上げる。
最後に妙なことを言うなぁ、れいむとすごした日々の意味か。
――――ぶっちゃけどうとも思っていないんだけど。
今振り返ればそうだなぁ。
片足を思いっきりれいむに振り下ろす。
少し考えて、片足を振り上げる。
最後に妙なことを言うなぁ、れいむとすごした日々の意味か。
――――ぶっちゃけどうとも思っていないんだけど。
今振り返ればそうだなぁ。
片足を思いっきりれいむに振り下ろす。
「タイトル参照」
最後までお読みいただきありがとうございました。
過去作
- anko4095 『てーとまりしゃ』
- anko4099 『てーとまりしゃとれいみゅのおとーさん』
- anko4122 『てーとありしゅのおかーさん』
- anko4126 『choice』
- anko4203 4204 『てーと野良と長雨 前・後編』
※オチについて
鬼意惨です