ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4221 掃除ロボットと豆ゆ
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ankoss
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『掃除ロボットと豆ゆ』 16KB
観察 家族崩壊 人間なし 考えていたのと違う展開に
観察 家族崩壊 人間なし 考えていたのと違う展開に
「ここをれいむたちのゆっくりプレイスにするよ!」
「「「するよ!」」」
「「「するよ!」」」
とあるお部屋で唐突にお家宣言をしたのは豆の様に小さなゆっくり、豆ゆっくりの家族です。
この部屋の新しい住人はゆっくりに似た姿をしていますが体はずっと小さいようです。
豆ゆっくりは元は人間が品種改良で生み出したものですが、捨てられたり逃げ出した個体が繁殖して急速に野生化が進んでいます。
しかし、生き残るには猫やカラスなどの猛獣の攻撃に耐え、通常ゆっくりとの資源戦争に勝ち抜かねばならない為、非常に厳しい生活を強いられています。
自然と豆ゆっくり達は天敵のいない人間さんのお家に上り込み、ゆっくりプレイスを作るようになりました。
この部屋の新しい住人はゆっくりに似た姿をしていますが体はずっと小さいようです。
豆ゆっくりは元は人間が品種改良で生み出したものですが、捨てられたり逃げ出した個体が繁殖して急速に野生化が進んでいます。
しかし、生き残るには猫やカラスなどの猛獣の攻撃に耐え、通常ゆっくりとの資源戦争に勝ち抜かねばならない為、非常に厳しい生活を強いられています。
自然と豆ゆっくり達は天敵のいない人間さんのお家に上り込み、ゆっくりプレイスを作るようになりました。
この家族はプチトマトサイズの親れいむと親まりさ、豆粒大の子れいむ2匹と子まりさ2匹の計6匹の家族です。
豆ゆっくりが人間の家に侵入する手段はいくつかあり、ドアを開けっ放しにした隙に侵入する、外でカバンなどの荷物に隠れて人間さんに運んで貰う等の方法が知られています。
この家族もそのいずれかの方法で忍び込んだゆっくりです。
首尾よくお部屋に入れさえすればこっちのもの、人間さんがいないうちに活動を始めます。
しばらくの探索の後、ゆっくりできそうな広い洞窟を見つけそこで生活するようです。
洞窟というのはベットの下のことで本当の洞窟ではありませんが、お饅頭にとってはどちらでも変わらないようですね。
豆ゆっくりが人間の家に侵入する手段はいくつかあり、ドアを開けっ放しにした隙に侵入する、外でカバンなどの荷物に隠れて人間さんに運んで貰う等の方法が知られています。
この家族もそのいずれかの方法で忍び込んだゆっくりです。
首尾よくお部屋に入れさえすればこっちのもの、人間さんがいないうちに活動を始めます。
しばらくの探索の後、ゆっくりできそうな広い洞窟を見つけそこで生活するようです。
洞窟というのはベットの下のことで本当の洞窟ではありませんが、お饅頭にとってはどちらでも変わらないようですね。
「いままでで、さいこうのおうちせんげんだったね!」
「なかなかいいおうちをみつけたんだぜ!」
「ゆー!とってもゆっくりしたところだね!」
「まりちゃ、きにいったよ!」
「なかなかいいおうちをみつけたんだぜ!」
「ゆー!とってもゆっくりしたところだね!」
「まりちゃ、きにいったよ!」
この家族もやはり元住んでいた場所では餌が少なくなり、もっとゆっくりできる新天地を目指して家族みんなで移住してきました。
このお部屋にたどり着くまで様々な大冒険がありましたが、無事新たなゆっくりプレイスにたどり着いたのです。
今は新しい生活への期待でいっぱいです。
このお部屋にたどり着くまで様々な大冒険がありましたが、無事新たなゆっくりプレイスにたどり着いたのです。
今は新しい生活への期待でいっぱいです。
「じゃあ、まりさはかりにいってくんだぜ!」
「ゆーん♪たよりにしてるよぉまりさぁ。まりさがかりにいってるあいだに、れいむはおうちつくるね!」
「ゆーん♪たよりにしてるよぉまりさぁ。まりさがかりにいってるあいだに、れいむはおうちつくるね!」
愛情を確かめ合うようにすーりすーりする2匹のゆっくり。幸せいっぱいです。
「おそくならないうちにかえってきてね!」
「わかったんだぜ、なるべくはやくかえるようにするのぜ」
「「「「おとーさん、いってらっしゃい!」」」」
「わかったんだぜ、なるべくはやくかえるようにするのぜ」
「「「「おとーさん、いってらっしゃい!」」」」
まりさがぽいーんぽいーんと跳ねていくのを見送ると、れいむも出かけることにしたようです。
「じゃあ、おちびちゃん。おかーさんについてきてね!はぐれるとゆっくりできなくなるから、ちゃんとついてきてね!」
「「「「ゆっくちわかったよ!」」」」
「「「「ゆっくちわかったよ!」」」」
お母さんれいむはお家をコーディネートする材料を探しに行くようですね。おちびちゃんにも手伝ってもらうのでしょう、一緒に付いて来てもらいます。
手狭なアパートの1室ですが、それでも豆ゆにとっては広すぎるのか、単にお部屋を歩くだけでもちょっとした冒険です。
どこまでも続くカーペットの平原はれいむ達にとっては広大なサバンナのように思えるでしょう。
家族はカーペットの上を意気揚々ぽいんぽいんと跳ねながら進みます。
しばらく時間が経って、どれだけの距離を進んだでしょうか、結構遠くまで来たはずです。
しかし探せど探せどお目当てのものは見つかりません、お母さんれいむは焦り始めました。
ふわふわしたティッシュさんや綿埃さんはベッドさんを作るにはどうしても必要なものなのです。
家具のないお家ほど寂しいものはありません。まりさが狩りを頑張ってくれているのにこれでは、きっと帰ってきた時がっかりするでしょう。
この部屋に住んでいる人間さんはよほどの綺麗好きのようで床には物が全くありません。
とある理由から物が無さ過ぎるほどでした、その理由に豆ゆっくり達では気付くはずもありませんが。
手狭なアパートの1室ですが、それでも豆ゆにとっては広すぎるのか、単にお部屋を歩くだけでもちょっとした冒険です。
どこまでも続くカーペットの平原はれいむ達にとっては広大なサバンナのように思えるでしょう。
家族はカーペットの上を意気揚々ぽいんぽいんと跳ねながら進みます。
しばらく時間が経って、どれだけの距離を進んだでしょうか、結構遠くまで来たはずです。
しかし探せど探せどお目当てのものは見つかりません、お母さんれいむは焦り始めました。
ふわふわしたティッシュさんや綿埃さんはベッドさんを作るにはどうしても必要なものなのです。
家具のないお家ほど寂しいものはありません。まりさが狩りを頑張ってくれているのにこれでは、きっと帰ってきた時がっかりするでしょう。
この部屋に住んでいる人間さんはよほどの綺麗好きのようで床には物が全くありません。
とある理由から物が無さ過ぎるほどでした、その理由に豆ゆっくり達では気付くはずもありませんが。
普通豆ゆはこういった綺麗な部屋は好みません。
隠れる場所の多く、ご飯のいっぱい見つかりそうな散らかった部屋を選びます。
この家族もそうしたつもりでしたが、どうやら思った通りの部屋とはちょっと違ったようですね。
ベッドの下にはエロ本さんと呼ばれる、ゆっくりが千切って巣を作るための物が生えていることが多いのですが、それすらないのです。
歩けど歩けど何もないので、跳ねるうちにさらに遠くの方まで来てしまいました。
だんだん子ゆっくり達も疲れてきたのかぐずり始めました。
隠れる場所の多く、ご飯のいっぱい見つかりそうな散らかった部屋を選びます。
この家族もそうしたつもりでしたが、どうやら思った通りの部屋とはちょっと違ったようですね。
ベッドの下にはエロ本さんと呼ばれる、ゆっくりが千切って巣を作るための物が生えていることが多いのですが、それすらないのです。
歩けど歩けど何もないので、跳ねるうちにさらに遠くの方まで来てしまいました。
だんだん子ゆっくり達も疲れてきたのかぐずり始めました。
「おかーしゃん、つかれたよ!」
「つかれたあ、きゅうけいしよーよぉ」
「じゃあ、あのおおきなはしらさんのところまで、いこう?」
「つかれたあ、きゅうけいしよーよぉ」
「じゃあ、あのおおきなはしらさんのところまで、いこう?」
3匹は部屋の真ん中にある柱、テーブルの足まで進むことにしました。
するとそこでは丁度まりさも休憩中のようでした。
するとそこでは丁度まりさも休憩中のようでした。
「まりさー!」
「ゆっ?れいむとちびたちなのぜ」
「ゆっ?れいむとちびたちなのぜ」
父まりさを見つけると家族は嬉しそうに駆け寄ります。
しかし、まりさはちょっとバツの悪い顔をしました。その理由は一目でわかります。手ぶらでいることからご飯を見つけていないのでしょう。
こんなお部屋では見つからなくても当然ですが、まりさのプライドが許さないようですね。
ご飯の一つや二つ見つけられなくては狩りの名ゆんの名折れですから。
しかし、まりさはちょっとバツの悪い顔をしました。その理由は一目でわかります。手ぶらでいることからご飯を見つけていないのでしょう。
こんなお部屋では見つからなくても当然ですが、まりさのプライドが許さないようですね。
ご飯の一つや二つ見つけられなくては狩りの名ゆんの名折れですから。
「ごめんだぜ、れいむ。かりのめいゆんっとまでよばれたまりさがこんなことでは・・・なさけないのぜ・・・」
「しょうがないよう、まりさ。ここはざいりょうさんもないもん」
「しょうがないよう、まりさ。ここはざいりょうさんもないもん」
れいむはまりさを慰めますが、まりさの心は晴れません。深く落ち込んでいるようですね。
唯一救いがあるとすれば、自分で勝手に名乗っているだけなので別に名折れにならない事くらいなものです。
唯一救いがあるとすれば、自分で勝手に名乗っているだけなので別に名折れにならない事くらいなものです。
夫思いのれいむはまりさを元気付ける為に家族で歌を歌うことにしました。
まだおちびちゃんが赤ゆっくりだった頃、初めておちびちゃんにお歌を教えた日、狩りから帰ったまりさにそのお歌をみんなで披露したことがあります。
まりさが子供達から初めて聞かされた、そのとってもゆっくりした歌声に喜んでくれたのを思い出したのです。
まだおちびちゃんが赤ゆっくりだった頃、初めておちびちゃんにお歌を教えた日、狩りから帰ったまりさにそのお歌をみんなで披露したことがあります。
まりさが子供達から初めて聞かされた、そのとってもゆっくりした歌声に喜んでくれたのを思い出したのです。
「まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪」
「「まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪」」
「「まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪」」
なんだかとっても幸せそうな仲良し家族です。
まりさは自分がこんなに恵まれていることに感謝していました。
まりさもその日のことを思い出したのでしょうか若干涙ぐんでいます。
まりさは自分がこんなに恵まれていることに感謝していました。
まりさもその日のことを思い出したのでしょうか若干涙ぐんでいます。
「おちびぃ・・・れいむぅ・・・」
皆で歌い団欒するうちまりさは元気を取り戻して来ました。
家族でのゆっくりはまりさをとてもゆっくりさせました。
ゆっくりするがあまり、近づきつつある危険な存在に気が付かないほどに。
家族でのゆっくりはまりさをとてもゆっくりさせました。
ゆっくりするがあまり、近づきつつある危険な存在に気が付かないほどに。
その正体は円盤型の巨大戦闘兵器。人間たちがお掃除ロボットと呼ぶそれです。
この円盤はゴミや埃をかき集めて本体裏面の中央の吸い込み口から吸い上げるのです。
直径が30cmで厚みは8cmもあり、通常種の成体ゆっくりよりは小さいですが、豆ゆっくりと比べれば遥かに巨大です。
人間から見ればパンケーキの様な円形をしていると分かるでしょうが、横から見ただけでは壁にしか見えないでしょう。
ゆっくり達は突如現れた壁さんに驚きます。
ただし子ゆっくりたちは初めて見るものに興味しんしんのようです。
この円盤はゴミや埃をかき集めて本体裏面の中央の吸い込み口から吸い上げるのです。
直径が30cmで厚みは8cmもあり、通常種の成体ゆっくりよりは小さいですが、豆ゆっくりと比べれば遥かに巨大です。
人間から見ればパンケーキの様な円形をしていると分かるでしょうが、横から見ただけでは壁にしか見えないでしょう。
ゆっくり達は突如現れた壁さんに驚きます。
ただし子ゆっくりたちは初めて見るものに興味しんしんのようです。
「ゆゆっ?かべさんだよ?」
「かべさん、ゆっくりしていってね!」
「「「「ゆっくりしていってね!」」」」
「かべさん、ゆっくりしていってね!」
「「「「ゆっくりしていってね!」」」」
さっきまで存在していなかったのに急に現れたものですから生き物と勘違いしたのでしょうか。
ゆっくりとした挨拶を投げかけます。しかしお掃除ロボットは返事を返しません。
ゆっくりとしたいい挨拶だったのですが何故返事を返して貰えないのでしょうか、理由がわからないゆっくりは再び挨拶します。
ゆっくりとした挨拶を投げかけます。しかしお掃除ロボットは返事を返しません。
ゆっくりとしたいい挨拶だったのですが何故返事を返して貰えないのでしょうか、理由がわからないゆっくりは再び挨拶します。
「「「「ゆっくりしていってね!」」」」
しかし、やはり挨拶を返してはもらえません。
その感情を感じない無機質な表情は不気味さすらあります。
子供達は分からないようですが親ゆっくりはなんだかゆっくり出来ない気配を感じました。
しかも徐々にこっちに向かって来ているようです。
その感情を感じない無機質な表情は不気味さすらあります。
子供達は分からないようですが親ゆっくりはなんだかゆっくり出来ない気配を感じました。
しかも徐々にこっちに向かって来ているようです。
「おちび!このかべさんはなんだかゆっくりできないけはいなんだぜ!ゆっくりにげるんだぜ!」
「ゆ?どういうこと?」
「ぼやぼやしないで、はやくにげるんだぜ!」
「そうだよ、おちびちゃん!ゆっくりしないでね!」
「ゆ?どういうこと?」
「ぼやぼやしないで、はやくにげるんだぜ!」
「そうだよ、おちびちゃん!ゆっくりしないでね!」
お父さんまりさとお母さんれいむはゆっくりしないで跳ねていきます。
事情が読めませんが、置いて行かれたくない子ゆっくり達も慌てて付いて行きます。
事情が読めませんが、置いて行かれたくない子ゆっくり達も慌てて付いて行きます。
「ゆぅーーー!ゆっくりまってーーー!」
親ゆっくりはともかく子ゆっくり、特に子れいむは走るのが苦手です。
ほどなく追いつかれてしまいます。
末っ子の子れいむがお掃除ロボットの下敷きにされてしまいました。
事態に気付き振り向いた親達の目にはロボットの下に飲まれていく子れいむの姿が写ります。
ほどなく追いつかれてしまいます。
末っ子の子れいむがお掃除ロボットの下敷きにされてしまいました。
事態に気付き振り向いた親達の目にはロボットの下に飲まれていく子れいむの姿が写ります。
「ゆべぇぇぇ!?いちゃいよ!!!!!?」
「おちびぃぃぃぃぃ!」
「おちびぃぃぃぃぃ!」
押し潰されようとするのを咄嗟に餡子に力を込めて懸命に耐えます。
どの道潰されるのは避けられないでしょうが、終わりは唐突に来ました。
お掃除ロボットと床に挟まれたまま転がされた先には吸い込み口があります。
ゴミを巻き上げる巨大なローラーブラシが高速で回転しており、豆饅頭を一気に飲み込みました。
お掃除ロボット内のダストルームに子れいむが放り込まれます。
子れいむの目を見ればすでに光がなく永遠にゆっくりしてしまったことが分かります。
ロボの重量に耐えきったとしても、回転するブラシに傷つけられて皮の薄い豆子ゆっくりは簡単に致命傷を負ってしまいます。
子ゆっくりがこの機械に襲われたら命を諦めた方がいいでしょう。
どの道潰されるのは避けられないでしょうが、終わりは唐突に来ました。
お掃除ロボットと床に挟まれたまま転がされた先には吸い込み口があります。
ゴミを巻き上げる巨大なローラーブラシが高速で回転しており、豆饅頭を一気に飲み込みました。
お掃除ロボット内のダストルームに子れいむが放り込まれます。
子れいむの目を見ればすでに光がなく永遠にゆっくりしてしまったことが分かります。
ロボの重量に耐えきったとしても、回転するブラシに傷つけられて皮の薄い豆子ゆっくりは簡単に致命傷を負ってしまいます。
子ゆっくりがこの機械に襲われたら命を諦めた方がいいでしょう。
「かえせえええ!おちびをかえすんだぜええ!」
子れいむを助けるため勇敢に突進するまりさ。無謀にも思えるでしょうが、子供を奪われてじっとしていられるはずがありません。
距離を詰めロボットに向かって正面から飛び掛かります。
強烈な体当たりが決まりましたが、けれど弾き飛ばされたのはまりさの方でした。
相手が悪すぎました。お掃除ロボットはやろうと思えば豆ゆっくりの群れでも1晩で壊滅させることすら出来るのです。
障害物がなければの話ですけど。
このお部屋がよく整頓されているのは、お掃除ロボットの能力を発揮させる為のようですね。
距離を詰めロボットに向かって正面から飛び掛かります。
強烈な体当たりが決まりましたが、けれど弾き飛ばされたのはまりさの方でした。
相手が悪すぎました。お掃除ロボットはやろうと思えば豆ゆっくりの群れでも1晩で壊滅させることすら出来るのです。
障害物がなければの話ですけど。
このお部屋がよく整頓されているのは、お掃除ロボットの能力を発揮させる為のようですね。
近付いたことでセンサーに捕えられたのか、ロボットがまりさへと接近します。
押し返すべくに2度3度とぶつかりますがすべて弾き返されてしまいました。
それでも果敢に立ち向かい豆ゆっくりにしては激しい戦いを繰り広げます。
ダビデがゴリテアを打ち倒したように、小さなまりさにこの巨人を倒すことができるでしょうか。
押し返すべくに2度3度とぶつかりますがすべて弾き返されてしまいました。
それでも果敢に立ち向かい豆ゆっくりにしては激しい戦いを繰り広げます。
ダビデがゴリテアを打ち倒したように、小さなまりさにこの巨人を倒すことができるでしょうか。
(ゆぇっ、つよいのぜ・・・でもおちびちゃんのかたきのために・・・にげるわけにはいかないのぜ!
かんがえるんだぜ、まりさ!ちからでかなわないなら・・・、あたまをつかうのぜ!)
かんがえるんだぜ、まりさ!ちからでかなわないなら・・・、あたまをつかうのぜ!)
まりさは一旦逃げ出しますが、子れいむと同じようにすぐ追い付かれてしまいます。
まりさはテーブルの足を背にしてロボと対峙しました。
距離を取るのに失敗して追い詰められてしまったのでしょうか、もはや逃げ場はありません、万事窮すです。
お掃除ロボットがまりさのすぐ眼前に迫っています、こうなっては諦めるしかないのかもう逃げようともしません。
まりさはテーブルの足を背にしてロボと対峙しました。
距離を取るのに失敗して追い詰められてしまったのでしょうか、もはや逃げ場はありません、万事窮すです。
お掃除ロボットがまりさのすぐ眼前に迫っています、こうなっては諦めるしかないのかもう逃げようともしません。
「まりさぁーにげてーー!!」
「「「おとうしゃーーーーーん!」」」
「「「おとうしゃーーーーーん!」」」
ロボットがまりさにぶつかる・・・そう思った瞬間まりさは大きく横に跳躍しました。
まりさが考えたのは相手を誘導して柱にぶつける作戦のようです。
大きく体を捻り全身をバネのように使って遠くまで飛ぶことで見事攻撃を躱しました。
狩りの名ゆんを自ら名乗るだけあって意外にも高い運動能力を持っているようです。
ゴンッ!
お掃除ロボットは大きな音を立ててテーブルの足に衝突します。
ころころ転がったまりさは起き上がり、ロボを見やりました。
無理な跳躍をしたので体に負担が掛かりあちこち痛みますが関係ありません、まりさは勝利を確信していました。
この戦法はまりさの必勝戦法で、過去にレイパーすらも退けたことのあるこの戦法に絶対の自信が持っていたのです。
まりさが考えたのは相手を誘導して柱にぶつける作戦のようです。
大きく体を捻り全身をバネのように使って遠くまで飛ぶことで見事攻撃を躱しました。
狩りの名ゆんを自ら名乗るだけあって意外にも高い運動能力を持っているようです。
ゴンッ!
お掃除ロボットは大きな音を立ててテーブルの足に衝突します。
ころころ転がったまりさは起き上がり、ロボを見やりました。
無理な跳躍をしたので体に負担が掛かりあちこち痛みますが関係ありません、まりさは勝利を確信していました。
この戦法はまりさの必勝戦法で、過去にレイパーすらも退けたことのあるこの戦法に絶対の自信が持っていたのです。
しかし、ロボは何も無かったかのように健在さを表します。破損した個所も見当たりません。
元々ぶつかると方向を変える仕様なのでその程度で壊れることはないのです。
起死回生の手が通用しなかった以上もはやまりさに成す術など無いでしょう。
痛みのせいで体がうまく動かないまりさは這って逃げようとしますが、その動きは鈍く緩慢なものです。
方向転換後、新たにセンサーで捕え直したロボは再びまりさを指針に取りました。
逃げ切れずに伸し掛かられ、体を押す潰す重圧に悲鳴を上げます。
元々ぶつかると方向を変える仕様なのでその程度で壊れることはないのです。
起死回生の手が通用しなかった以上もはやまりさに成す術など無いでしょう。
痛みのせいで体がうまく動かないまりさは這って逃げようとしますが、その動きは鈍く緩慢なものです。
方向転換後、新たにセンサーで捕え直したロボは再びまりさを指針に取りました。
逃げ切れずに伸し掛かられ、体を押す潰す重圧に悲鳴を上げます。
「ゆぎゃあああああああっ!ぐゆぇっあ!」
お掃除ロボットは大きいものを吸い込むのが苦手で、せいぜいビー玉程度の大きさで限界です。
そのためプチトマト並みの大きさがあるまりさが吸い込まれる心配はありません。
ただし、吸い込まれこそしませんが、このようなものに伸し掛かられたのでは無事で済むはずがありません。
餡に力を込めて堪えますが満身創痍の身体ではそう長くは持たないでしょう。
そのためプチトマト並みの大きさがあるまりさが吸い込まれる心配はありません。
ただし、吸い込まれこそしませんが、このようなものに伸し掛かられたのでは無事で済むはずがありません。
餡に力を込めて堪えますが満身創痍の身体ではそう長くは持たないでしょう。
「く、くるしい…のだぜ…」
「おとーしゃん!?かべさん、おとーしゃんをはなしてね!おこるよ!」
「まりさぁ!いまたすけるよ、まりさぁ!」
「まりさぁ!いまたすけるよ、まりさぁ!」
「く、くるんじゃないんだぜええ!」
まりさを助けようとする一家ですが、それを制止します。
もう自分は助からないと悟ったのでしょう、家族を逃がそうとします。
もう自分は助からないと悟ったのでしょう、家族を逃がそうとします。
「れいむ…まりさはもうだめなのぜ…おちびを…たのむのぜ…」
「まりさぁ、まりさぁ、まりさぁ!」
「「おとーしゃん、おとーしゃあーーん!」
「れいむ…おちびたちを…れいむ…おちびを…」
「まりさぁ、まりさぁ、まりさぁ!」
「「おとーしゃん、おとーしゃあーーん!」
「れいむ…おちびたちを…れいむ…おちびを…」
苦悶の表情を浮かべながらも家族の身を案じています。
(まりさぁ…まりさぁ…そうだね、まりさ、れいむがしっかりしないと…)
「みんな、ばらばらににげるんだよ。かたまってたらみんなつぶされれちゃうよ。」
「で、でもおとうさんが…」
「おとうさんのいしをむだにしてもいいの!?おちびたちがいきることがおとうさんのねがいなんだよ!?」
「ゆ、ゆっくりわかったよ!」
「で、でもおとうさんが…」
「おとうさんのいしをむだにしてもいいの!?おちびたちがいきることがおとうさんのねがいなんだよ!?」
「ゆ、ゆっくりわかったよ!」
全員が永遠にゆっくりするより1匹でも多くの子が生き残る道を選んだのでしょう。
れいむの剣幕に押され子ゆっくり達も意志を固めます。
お母さんのいうとおり全員ばらばらの方向に逃げ出します。
しかし1匹だけその場に残ったゆっくりがいました、お母さんれいむです。
お掃除ロボットの速度は非常に早く、子ゆっくり達では無事逃げ切れそうにもありません。
自分は囮になって子供たちの逃げる時間を稼ぐつもりなのでしょう。
遠くに跳ね去る子供たちの姿を見送って、心の中で別れを告げます。
れいむの剣幕に押され子ゆっくり達も意志を固めます。
お母さんのいうとおり全員ばらばらの方向に逃げ出します。
しかし1匹だけその場に残ったゆっくりがいました、お母さんれいむです。
お掃除ロボットの速度は非常に早く、子ゆっくり達では無事逃げ切れそうにもありません。
自分は囮になって子供たちの逃げる時間を稼ぐつもりなのでしょう。
遠くに跳ね去る子供たちの姿を見送って、心の中で別れを告げます。
(おちびちゃんぶじににげきるんだよ!おちびちゃんならおかーさんたちがいなくったって、もうだいじょうぶだよ!)
まりさにもおちびたちが徐々に小さくなっていく姿がぼんやりと見えました。
死期が近く視界は霞んでいますが、おちびが自分の言いつけに従って去っていく様子が分かったようです。
子供達が無事逃げ去ったのを見て気が抜けたのか、まりさの全身から力が失われていきます。
力尽きたまりさは上からの圧力で口とあにゃるから餡子を噴き出すと、そのまま物言わぬ饅頭の皮となりました。
この時床に餡子が飛び散りましたが、お掃除ロボットがそれを吸い込むことはありません。
お掃除ロボットの弱点として、水っぽいものは吸い込むのが苦手なのです。
絞り出されたまりさの餡子ペーストをブラシでカーペット中に薄く塗り広げていくロボット。
死期が近く視界は霞んでいますが、おちびが自分の言いつけに従って去っていく様子が分かったようです。
子供達が無事逃げ去ったのを見て気が抜けたのか、まりさの全身から力が失われていきます。
力尽きたまりさは上からの圧力で口とあにゃるから餡子を噴き出すと、そのまま物言わぬ饅頭の皮となりました。
この時床に餡子が飛び散りましたが、お掃除ロボットがそれを吸い込むことはありません。
お掃除ロボットの弱点として、水っぽいものは吸い込むのが苦手なのです。
絞り出されたまりさの餡子ペーストをブラシでカーペット中に薄く塗り広げていくロボット。
ぐじゃあぐじゃあと
「うっ、ゆげぇ」
夫だったまりさの餡が床一面に広がっていくのを見たれいむは少し吐いてしまいます。
カーペットに甘い臭いが広がります。なんという大惨事でしょうか。
これはもうゆっくり虐待ではありません。カーペット虐待です。
カーペットを蹂躙し尽くすとロボットは新たな獲物を探して徘徊し始めました。
カーペットに甘い臭いが広がります。なんという大惨事でしょうか。
これはもうゆっくり虐待ではありません。カーペット虐待です。
カーペットを蹂躙し尽くすとロボットは新たな獲物を探して徘徊し始めました。
「かべさん!こっちだよ!ゆっくりさせないよ!
おちびちゃんのところにいきたいなら、さきにれいむをたおしてね!?」
おちびちゃんのところにいきたいなら、さきにれいむをたおしてね!?」
吐き気を抑えて気丈にも声をあげました。さらに大きく息を吸いぷくーっと膨らんで威嚇します。
するとロボットは急に進行方向を変えれいむに近付いて来ます。
うまく行ったようです。ロボットの注意を引くことに成功しました。
れいむはお掃除ロボットぶつかる瞬間までぷくーっを続けます。
ぷくーの最中は動けず回避することができません、丸く膨らんだれいむは弾き飛ばされました。
れいむは体を擦らせながら床を転がります。調度、柱の陰まで転がったところで空気が抜け小さく萎みました。
まりさと違って運動の得意でなかったれいむは受け身も取れず、それだけで大きいダメージを負ってしまいます。
転がった先でたまたま柱の陰に入らなければ潰されてしまっていたかもしれません。
れいむを見失ったのか、はたまた何かの気まぐれかロボットは向きを変え、れいむから遠ざかっていきます。
恐らく先に逃げた子ゆっくり達の方に向かったのでしょう。
場にはれいむと饅頭皮となったまりさ、餡子の海だけが残されます。
するとロボットは急に進行方向を変えれいむに近付いて来ます。
うまく行ったようです。ロボットの注意を引くことに成功しました。
れいむはお掃除ロボットぶつかる瞬間までぷくーっを続けます。
ぷくーの最中は動けず回避することができません、丸く膨らんだれいむは弾き飛ばされました。
れいむは体を擦らせながら床を転がります。調度、柱の陰まで転がったところで空気が抜け小さく萎みました。
まりさと違って運動の得意でなかったれいむは受け身も取れず、それだけで大きいダメージを負ってしまいます。
転がった先でたまたま柱の陰に入らなければ潰されてしまっていたかもしれません。
れいむを見失ったのか、はたまた何かの気まぐれかロボットは向きを変え、れいむから遠ざかっていきます。
恐らく先に逃げた子ゆっくり達の方に向かったのでしょう。
場にはれいむと饅頭皮となったまりさ、餡子の海だけが残されます。
「ゆぐっ…ゆっくり、たすかったよぉ…」
ゆっくり体を起こしますが体中の餡子が悲鳴を上げ、その痛みに顔をしかめます。
我が子は部屋中に散ってしまったため再会するのは難しいでしょう。
運よく助かったれいむですが途方に暮れてしまいました。
おちびちゃんを探しに行こうとするれいむですが、そこでまりさの亡骸が目に移ります。
餡子の海に沈む、夫のまりさに居た堪れなくなります。
これまで苦楽を共にしたまりさ、家族を守るために戦ってくれたまりさ、その遺骸をこのままにはしておけませんでした。
中身の餡子がなくなり皮とお帽子しかない軽くなったまりさの身体を運びます。
我が子は部屋中に散ってしまったため再会するのは難しいでしょう。
運よく助かったれいむですが途方に暮れてしまいました。
おちびちゃんを探しに行こうとするれいむですが、そこでまりさの亡骸が目に移ります。
餡子の海に沈む、夫のまりさに居た堪れなくなります。
これまで苦楽を共にしたまりさ、家族を守るために戦ってくれたまりさ、その遺骸をこのままにはしておけませんでした。
中身の餡子がなくなり皮とお帽子しかない軽くなったまりさの身体を運びます。
ずーりずーり
今のれいむでは饅頭皮の状態でないととても運べなかったでしょう。
吐餡と擦過で低下した体力では出来ることは限られます。
引きずるうちに、峡谷のように縦長い隙間があるのを見つけました。
まりさの遺骸を引きずって隙間の中、つまり冷蔵庫の裏へと運び込みます。
ここならあのロボットは入って来れそうにありません、れいむはここをお墓プレイスにすることを決めました。
まりさの皮を床に敷くとその上にお帽子を置いて墓標とします。
元気に育った、れいむ似のゆっくりしたおちびちゃん。
強く勇敢で優しかった夫のまりさ。
半日で2匹も家族を失ってしまいました。残った3匹の家族ももはやどこにいるのかも分かりません。
前のお家よりもゆっくり出来る場所を探した結果がこれです。
吐餡と擦過で低下した体力では出来ることは限られます。
引きずるうちに、峡谷のように縦長い隙間があるのを見つけました。
まりさの遺骸を引きずって隙間の中、つまり冷蔵庫の裏へと運び込みます。
ここならあのロボットは入って来れそうにありません、れいむはここをお墓プレイスにすることを決めました。
まりさの皮を床に敷くとその上にお帽子を置いて墓標とします。
元気に育った、れいむ似のゆっくりしたおちびちゃん。
強く勇敢で優しかった夫のまりさ。
半日で2匹も家族を失ってしまいました。残った3匹の家族ももはやどこにいるのかも分かりません。
前のお家よりもゆっくり出来る場所を探した結果がこれです。
「まりさ…おちびちゃん…ごめんね…ゆっくりさせてあげられなくて…」
何度か外におちびちゃんと飯さんを探しに行こうとしましたが、毎回ロボットに邪魔をされ何も見つからないまま冷蔵庫の裏へと戻されます。
繰り返す内に消耗しきり冷蔵庫の裏に入ったまま一歩も動けなくなりました。
もうれいむの命は長くありません、おちびちゃんを助けることもできません。
残された希望はれいむと愛しのまりさの餡を引いた子が、自分の力でこの部屋から脱出して自分のゆっくりプレイスを見つけることです。
れいむと狩りの名ゆんのまりさの子供にならそれも出来るでしょう。
成長したおちびちゃんがゆっくりした家庭を築いた姿を最後に思い描きます。
強い眠気と空腹に耐えまりさの亡骸にすーりすーりするれいむ。
繰り返す内に消耗しきり冷蔵庫の裏に入ったまま一歩も動けなくなりました。
もうれいむの命は長くありません、おちびちゃんを助けることもできません。
残された希望はれいむと愛しのまりさの餡を引いた子が、自分の力でこの部屋から脱出して自分のゆっくりプレイスを見つけることです。
れいむと狩りの名ゆんのまりさの子供にならそれも出来るでしょう。
成長したおちびちゃんがゆっくりした家庭を築いた姿を最後に思い描きます。
強い眠気と空腹に耐えまりさの亡骸にすーりすーりするれいむ。
「もっとゆっくりしたかったよ…」
想像のおちびちゃん家族と幸せだったころの自分達の姿を重ねながら、れいむは永遠の眠りに就きます。
数日後、本来の住人が帰宅すると冷蔵庫の裏で寄り添う2つの饅頭が部屋にはありました。
数日後、本来の住人が帰宅すると冷蔵庫の裏で寄り添う2つの饅頭が部屋にはありました。
結局おちびちゃんは部屋から脱出出来たのでしょうか。
お掃除ロボットは気まぐれ屋ながらも部屋全域を掃除する為、隠れていたとしてもロボットが入って来れる場所にいる限り必ず見つかってしまいます。
お母さんれいむのようにロボットが来れないところを入ったとしても、ご飯も何もありません。
お腹がすいて彷徨っているところをまたロボットに遭遇してしまうと、今度こそ永遠にゆっくりしてしまうでしょう。
あえて確認はしませんが、無事逃げおおせたかどうかはダストボックスを開ければ一目瞭然です。
お掃除ロボットは気まぐれ屋ながらも部屋全域を掃除する為、隠れていたとしてもロボットが入って来れる場所にいる限り必ず見つかってしまいます。
お母さんれいむのようにロボットが来れないところを入ったとしても、ご飯も何もありません。
お腹がすいて彷徨っているところをまたロボットに遭遇してしまうと、今度こそ永遠にゆっくりしてしまうでしょう。
あえて確認はしませんが、無事逃げおおせたかどうかはダストボックスを開ければ一目瞭然です。
ゆっくりを求めるがゆえに得ることができない、それがゆっくりなのかもしれませんね。
>>過去SS
anko4194:ゆっくりお米を育てるよ!にとり農法
anko4194:ゆっくりお米を育てるよ!にとり農法
挿絵: