ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4330 まりさは飼われゆっくり8
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『まりさは飼われゆっくり8』 41KB
観察 駆除 群れ 野良ゆ 現代 失礼します
観察 駆除 群れ 野良ゆ 現代 失礼します
※「anko4327 まりさは飼われゆっくり7」の続きです。anko4266, 4272, 4273, 4286, 4287, 4326と続けて読んでいただけると幸いです
午後の穏やかな森の中。
ダンボールのおうちに敷かれた古布のざぶとんさんに座り、胴無しまりさはゆっくりしていた。
ダンボールのおうちに敷かれた古布のざぶとんさんに座り、胴無しまりさはゆっくりしていた。
「ゆぅ……それなりに ふーかふーかなのぜ。ゆっくりー」
街中にいた頃は場所によっては禁止事項に近かった意味の無い独り言を、気兼ねなく吐く。
番であるれいむがすぐ隣ですーやすーやお昼寝をしているが、別段起きる気配は無い。
胴付きの”ほいくえん”から返されたうんうんおちびだけが、大きく最強な自分の身震いに「ぴぃぃ」と泣いて縮こまった。
いちいちうるさいやつだ。そういう態度だからしつけっ!をされるのが分からないのか。
番であるれいむがすぐ隣ですーやすーやお昼寝をしているが、別段起きる気配は無い。
胴付きの”ほいくえん”から返されたうんうんおちびだけが、大きく最強な自分の身震いに「ぴぃぃ」と泣いて縮こまった。
いちいちうるさいやつだ。そういう態度だからしつけっ!をされるのが分からないのか。
「ゆん? このくそうんうんは、まーた うんうんしてるのぜぇ? しぬのぜぇ……?」
ダンボールの入り口の隅っこで、壁に顔と身体を押し付けるようにして出来るだけ小さく小さくなろうとしている子れいみゅ。
その震えるあにゃるからは汁気の多いうんうんがとろりと漏れ出ており、僅かな悪臭がこちらにまで漂ってくる。
ゆげぇ、くさい。
ゆっくりしたまりささまのスーパーリラックスタイムなのに、全然ゆっくりできない。
その震えるあにゃるからは汁気の多いうんうんがとろりと漏れ出ており、僅かな悪臭がこちらにまで漂ってくる。
ゆげぇ、くさい。
ゆっくりしたまりささまのスーパーリラックスタイムなのに、全然ゆっくりできない。
ちっ!と舌打ちをするとそのうんうん製造機はビクッと震え、わさわさムカつく揉み上げで顔を守るようにしながら縋るように横目を向けてきた。
声をかけるのも煩わしく、触るのも汚らわしい。
最強のまりさが軽く睨み返してやると、再び「ゆぴぃ!」と短く押し殺した悲鳴を上げ、壁の隅に顔をねじ込むように押し付け、ぶるぶると震えたままとりあえずは黙り込んだ。
最強のまりさが軽く睨み返してやると、再び「ゆぴぃ!」と短く押し殺した悲鳴を上げ、壁の隅に顔をねじ込むように押し付け、ぶるぶると震えたままとりあえずは黙り込んだ。
この群れでは食うことも虐め殺すことも掟で禁じられている不良債権なおちびだが、まあ、今では多少マシになった。
あの胴付きのおかげだ。
そこにあるこいつが漏らしたうんうんは胴付きが勝手に片付ける。
余りにうんうんがベットリ付いて臭くなったら、地面さんにごーりごーり押し付けてきれいきれいしてやらなければならなかったが、今やそれも胴付きの仕事になっている。
胴付きはきれいきれいするのに水を使っているのでうんうんおちびが溶けて死んでくれる可能性もあるし、前にあったみたいに頭にカビが生えて合法的に殺すことが許されるようになることだって考えられる。
後者の場合は、ばいっしょう!まで要求できるというおまけ付きだ。
あの胴付きのおかげだ。
そこにあるこいつが漏らしたうんうんは胴付きが勝手に片付ける。
余りにうんうんがベットリ付いて臭くなったら、地面さんにごーりごーり押し付けてきれいきれいしてやらなければならなかったが、今やそれも胴付きの仕事になっている。
胴付きはきれいきれいするのに水を使っているのでうんうんおちびが溶けて死んでくれる可能性もあるし、前にあったみたいに頭にカビが生えて合法的に殺すことが許されるようになることだって考えられる。
後者の場合は、ばいっしょう!まで要求できるというおまけ付きだ。
ゆふふ。
自然と笑みが漏れてしまう。
今あの奴隷胴付きはまりさたちゆっくりした優美な球形の身体を持つ真のゆっくりのために、でぃなーさんや貢物さんを狩りに行っているはずだ。
一緒にこのうんうんおちびも連れて行けばいいのだが、同時に二つのことは出来ない餡子脳らしいので仕方ない。
前に奴隷にしていたクソ人間より使えないとは本当にゆっくりおよびまりさ種の恥晒しだが、人間のようなゆっくりできない身体を生やしているのだから当然か。
寛大な心を持って許そう。
今あの奴隷胴付きはまりさたちゆっくりした優美な球形の身体を持つ真のゆっくりのために、でぃなーさんや貢物さんを狩りに行っているはずだ。
一緒にこのうんうんおちびも連れて行けばいいのだが、同時に二つのことは出来ない餡子脳らしいので仕方ない。
前に奴隷にしていたクソ人間より使えないとは本当にゆっくりおよびまりさ種の恥晒しだが、人間のようなゆっくりできない身体を生やしているのだから当然か。
寛大な心を持って許そう。
ガサガサガサッ
下草をかき分けて進んでくる、ゆっくりしてない物音が聞こえてくる。
カサリ……カサリ……と優雅に歩む真のゆっくりの足音では到底ありえない。
クソ人間のようにせこせこと動き回る、ゆっくりしてないクソ胴付きのものだ。
カサリ……カサリ……と優雅に歩む真のゆっくりの足音では到底ありえない。
クソ人間のようにせこせこと動き回る、ゆっくりしてないクソ胴付きのものだ。
胴無しまりさは入り口で震える子れいみゅを跳ね飛ばすようにしておうちの外に飛び出し、叫んだ。
「ゆーっ! おそいのぜえっ! きょうはあまあまとって これ た、の…………ぜぇええええ!!?」
「アァッ!? おいおい、こりゃあひでぇな……!」
「大量のダンボールハウスに、その他諸々ゴミの山。駆除より掃除が大変そうだ」
「大量のダンボールハウスに、その他諸々ゴミの山。駆除より掃除が大変そうだ」
いつも胴無しまりさたち群れのゆっくりが見上げる高さよりさらに高く。
胴付きより巨大な体躯に、同族のものではありえない、”あのゆっくりできない奴ら”が着ている服。
片割れの手で鷲掴みにされていたゆっくり――あれは近所のゆっくりちぇんだ……――がこちらに投げ付けられ、「わぎゃっ!!」と悲鳴を上げる。
胴無しまりさを初め、物音を聞きつけておうちから顔を出したゆっくりたちは、街にいた頃に見た”あの恐怖”の再来に絶望的な衝撃を受け、身動きも出来ず固まってしまった。
胴付きより巨大な体躯に、同族のものではありえない、”あのゆっくりできない奴ら”が着ている服。
片割れの手で鷲掴みにされていたゆっくり――あれは近所のゆっくりちぇんだ……――がこちらに投げ付けられ、「わぎゃっ!!」と悲鳴を上げる。
胴無しまりさを初め、物音を聞きつけておうちから顔を出したゆっくりたちは、街にいた頃に見た”あの恐怖”の再来に絶望的な衝撃を受け、身動きも出来ず固まってしまった。
ゆっくりのゆっくりによるゆっくりのためのゆっくりプレイスだったはずのこのお山の群れにやって来た二人組は、加工所の職員。
それは野良ゆっくりにとっての絶対的恐怖、一斉駆除の始まりを意味していた。
それは野良ゆっくりにとっての絶対的恐怖、一斉駆除の始まりを意味していた。
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「やめっ、やめちぇええ!! ゆああ、おちょらをとんでるみたぁああ ゆぐぅえええっ!!」
「おきゃーしゃぁああ!! ゆぇええん!! どーじでごんなことしゅるのじぇぇええ!!? まりちゃ、ぷきゅーしゅるよっ! ぷきゅうう!!」
「れ、れいむを はなじでねぇええっ!! よわいものいじめは ゆっぐぢできにゃいよーっ! わがっでよぉぉおっ!!」
「おきゃーしゃぁああ!! ゆぇええん!! どーじでごんなことしゅるのじぇぇええ!!? まりちゃ、ぷきゅーしゅるよっ! ぷきゅうう!!」
「れ、れいむを はなじでねぇええっ!! よわいものいじめは ゆっぐぢできにゃいよーっ! わがっでよぉぉおっ!!」
おうちから飛び出したところで固まっていたれいむが持ち上げられる。
全身を素早くクルッと回転させられ、お飾りのおりぼんを含めバッヂが付いてないか確認された後、ナイフでスパッとあんよを十字に切られ、無造作に捨てられた。
定型文句を言い切ることすら許さぬ手際の良さ。
ゆっくりをゆっくりとも思わない淡々とした作業的暴虐のゆっくりできなさに、周囲のゆっくりは改めて「ゆひぃいい!!」と震え上がった。
近くにいたちぇんが決して届かないお願いだと理解しながらも、必死の形相で叫ぶ。
そうしないと精神を保てないからだ。
全身を素早くクルッと回転させられ、お飾りのおりぼんを含めバッヂが付いてないか確認された後、ナイフでスパッとあんよを十字に切られ、無造作に捨てられた。
定型文句を言い切ることすら許さぬ手際の良さ。
ゆっくりをゆっくりとも思わない淡々とした作業的暴虐のゆっくりできなさに、周囲のゆっくりは改めて「ゆひぃいい!!」と震え上がった。
近くにいたちぇんが決して届かないお願いだと理解しながらも、必死の形相で叫ぶ。
そうしないと精神を保てないからだ。
「よっと……」
「ゆひぃ!! ま、まりさはおるすだよぉっ!! まりさのおうちには だれもいないよおお!!」
「ぷきゅう!! ぷっきゅうぅうう!! まりちゃのおうちに はいっちぇくりゅにゃああ!!」
「おちびぃっ! しずかにしてぇええ!! おとーさんがみつかっちゃうでしょおおお!!?」
「馬鹿なことやってないで、な。出てこい」
「ぴぎぃいい!! ば、ばりざ、なんにもわるいことしてないのにぃいいいい!!!」
「おとーしゃあああ!! ゆんやぁああああ!!」
「ゆひぃ!! ま、まりさはおるすだよぉっ!! まりさのおうちには だれもいないよおお!!」
「ぷきゅう!! ぷっきゅうぅうう!! まりちゃのおうちに はいっちぇくりゅにゃああ!!」
「おちびぃっ! しずかにしてぇええ!! おとーさんがみつかっちゃうでしょおおお!!?」
「馬鹿なことやってないで、な。出てこい」
「ぴぎぃいい!! ば、ばりざ、なんにもわるいことしてないのにぃいいいい!!!」
「おとーしゃあああ!! ゆんやぁああああ!!」
ダンボールの奥に頭を突っ込んで隠れていたつもりのまりさが、難なくひょいっとつまみ出される。
もるもる尻を振って抵抗するのも束の間、番のれいむと同じようにあんよを切られ、地面に投げ捨てられた。
れいむもまりさも死んではおらず、涙を流してうねうねと蠢き、お下げや揉み上げをびたんびたんと打ち付けている。
あんよを裂かれた今、彼らは這いずり回ることも出来ない。
無理して跳ねたり這ったりしようとすれば傷口が開いて失餡死するし、そもそも痛みで動くこと叶わない。
もるもる尻を振って抵抗するのも束の間、番のれいむと同じようにあんよを切られ、地面に投げ捨てられた。
れいむもまりさも死んではおらず、涙を流してうねうねと蠢き、お下げや揉み上げをびたんびたんと打ち付けている。
あんよを裂かれた今、彼らは這いずり回ることも出来ない。
無理して跳ねたり這ったりしようとすれば傷口が開いて失餡死するし、そもそも痛みで動くこと叶わない。
ここまで来ると死刑が確定したも同然。
後で極限まで苦しめて殺すからちょっと待っててね、と言われているのと寸分違わず同義。
いっそ一思いに潰して餡子塊にしてくれればどれだけ楽か。
周囲のゆっくりたちはそう考える一方で、この悪魔のようなお兄さんたちが何故こういう処置の仕方をするかを何となく理解している。
地上からゆっくりを殲滅せんとしているお兄さんたちは、死んだゆっくりが吐き出す餡子で地面が汚れるのを嫌うのだ。
街にいた頃に何度も見てきたように、バッヂの無いゆっくりたちはひとまずあんよを傷つけられて放置され、その後にゆっくりできない大きなすぃーに乗せられていく。
泣き叫び、どれほど懇願しても決して止めてくれない。
そのすぃーの行き先は、実際に見たことはなけれど、遺餡子に刻まれた警告として十分すぎるほど理解している。
あのゆっくりできない服を着たお兄さんたちの巣、加工所。
そこはゆっくりたちが永遠にゆっくりすることも許されずに永劫の責め苦を受ける、まさにゆっくりにとっての地獄なのであった。
後で極限まで苦しめて殺すからちょっと待っててね、と言われているのと寸分違わず同義。
いっそ一思いに潰して餡子塊にしてくれればどれだけ楽か。
周囲のゆっくりたちはそう考える一方で、この悪魔のようなお兄さんたちが何故こういう処置の仕方をするかを何となく理解している。
地上からゆっくりを殲滅せんとしているお兄さんたちは、死んだゆっくりが吐き出す餡子で地面が汚れるのを嫌うのだ。
街にいた頃に何度も見てきたように、バッヂの無いゆっくりたちはひとまずあんよを傷つけられて放置され、その後にゆっくりできない大きなすぃーに乗せられていく。
泣き叫び、どれほど懇願しても決して止めてくれない。
そのすぃーの行き先は、実際に見たことはなけれど、遺餡子に刻まれた警告として十分すぎるほど理解している。
あのゆっくりできない服を着たお兄さんたちの巣、加工所。
そこはゆっくりたちが永遠にゆっくりすることも許されずに永劫の責め苦を受ける、まさにゆっくりにとっての地獄なのであった。
逆さまになってあんよを晒しているれいむがおうちの中に残った子まりちゃに向かって「おちびちゃん、にげてぇ!!」と叫ぶ。
一斉駆除に見舞われた公園のゆっくりは確実に全滅させられる。
遠くから眺めるのでなく、加工所のお兄さんたちと対面してしまった時点で自分たちの死は認めたくないが確定している。
それでも何かしら助かる見込みがあるのではないかと思うのがゆっくりであり、あんよを傷つけられていないおちびちゃんなら……と思うのは当然だったかもしれない。
一斉駆除に見舞われた公園のゆっくりは確実に全滅させられる。
遠くから眺めるのでなく、加工所のお兄さんたちと対面してしまった時点で自分たちの死は認めたくないが確定している。
それでも何かしら助かる見込みがあるのではないかと思うのがゆっくりであり、あんよを傷つけられていないおちびちゃんなら……と思うのは当然だったかもしれない。
「はい次。はい次――……」
「ちぇんは おちょらをとんでりゅんだにぇえええ!! おしょらをとんで、にげりゅううんぎゃびゃあああ!!わぎゃらにゃああ!!」
「ぴゃぴゃああああ!! ゆんやああ!! こんにゃの ときゃいはじゃだいわぁああっ!!!」
「ちぇんは おちょらをとんでりゅんだにぇえええ!! おしょらをとんで、にげりゅううんぎゃびゃあああ!!わぎゃらにゃああ!!」
「ぴゃぴゃああああ!! ゆんやああ!! こんにゃの ときゃいはじゃだいわぁああっ!!!」
「おちびちゃんっ! はやくぅうう!! ぎゃくっだい おにーざんだぢが、みでないうぢにぃぃいい!!」
「ゆぇぇえ……おきゃーしゃあ、おとーしゃぁあ!! ばりぢゃ、いぐのじぇっ! みんにゃのぶんまで ゆっぐぢずるのじぇえ!!」
「ゆ゛ん、ゆ゛んっ!! いいんだよ! それでいいんだよぉお!! でいぶのがわいいおちびぢゃん、ずーとずーっと! ゆっぐぢじでいっでねええっ!!」
「ゆっちゆっち……!! ぴょん、ぴょぴぃぃいいっ!!」
「ゆぇぇえ……おきゃーしゃあ、おとーしゃぁあ!! ばりぢゃ、いぐのじぇっ! みんにゃのぶんまで ゆっぐぢずるのじぇえ!!」
「ゆ゛ん、ゆ゛んっ!! いいんだよ! それでいいんだよぉお!! でいぶのがわいいおちびぢゃん、ずーとずーっと! ゆっぐぢじでいっでねええっ!!」
「ゆっちゆっち……!! ぴょん、ぴょぴぃぃいいっ!!」
ダンボールのおうちから外に飛び出したおちびちゃん。
数歩飛び跳ねたところで尖った小枝があんよに突き刺さり、敢え無くその場に転がった。
数歩飛び跳ねたところで尖った小枝があんよに突き刺さり、敢え無くその場に転がった。
「ゆびゃああ! ゆびぇえええんっ! いちゃいよぉおお!! ぺーろぺーろしちぇえええ!!」
「おち、おちびぢゃああんんっ!! ゆぇぇ……だれかああ!! だれか、おちびちゃんをたすけてえええ!!
えださんをぬいてあげてえええ!! ぺーろぺーろもしてあげてえええ!! すぐでいいよぉお!!」
「おち、おちびぢゃああんんっ!! ゆぇぇ……だれかああ!! だれか、おちびちゃんをたすけてえええ!!
えださんをぬいてあげてえええ!! ぺーろぺーろもしてあげてえええ!! すぐでいいよぉお!!」
ゆぎゃあゆぎゃあ喚く母れいむと子まりちゃの声も、周囲で次々とあんよを切られては捨てられていく仲間の叫び声にかき消されてしまう。
無論、たとえ聞こえていたとしても、自分の身が絶望の縁に立たされているのに他ゆんの子を構おうとするゆっくりなどいない。
構っていたとしても所詮無駄であることだって、餡子の奥では否応なしに認識している。
無論、たとえ聞こえていたとしても、自分の身が絶望の縁に立たされているのに他ゆんの子を構おうとするゆっくりなどいない。
構っていたとしても所詮無駄であることだって、餡子の奥では否応なしに認識している。
ここには絶望しかない。
ぴょんぴょんと跳ねて逃亡を計ったまりさがもう一人のお兄さんにあっさり捕まり、乱暴にあんよを引き千切られて絶叫する。
先ほどの子まりちゃの他にも多くのおちびちゃんが同じように逃げ出そうとし、皆同じように自らあんよを傷つけて惨めたらしくのた打ち回る。
胴付きさんからもらったビニールシートの結界を硬く閉じておうちに閉じこもっていた一家が、ダンボールごと引っくり返されて宙を舞い、当然お空など飛べずボトボトと地面に落ちる。
お山の自然公園に築かれた黄昏のゆっくりプレイスは、今やこの世のゆ獄と化していた。
ぴょんぴょんと跳ねて逃亡を計ったまりさがもう一人のお兄さんにあっさり捕まり、乱暴にあんよを引き千切られて絶叫する。
先ほどの子まりちゃの他にも多くのおちびちゃんが同じように逃げ出そうとし、皆同じように自らあんよを傷つけて惨めたらしくのた打ち回る。
胴付きさんからもらったビニールシートの結界を硬く閉じておうちに閉じこもっていた一家が、ダンボールごと引っくり返されて宙を舞い、当然お空など飛べずボトボトと地面に落ちる。
お山の自然公園に築かれた黄昏のゆっくりプレイスは、今やこの世のゆ獄と化していた。
「さてと……。おい。このダンボールハウスはお前たちが建てたわけじゃないだろう? この古着や布団やビニールシートはどうした?」
淡々と駆除を続ける長身のお兄さんが、手に持ったれいむに語りかける。
「ばっぢさんは なくしちゃったんですうう!!」とたとえ本当であったとしても意味の無いウソを吐くれいむは、がちがちと歯を震わせ、泳ぐ目でお兄さんの方を見た。
「ばっぢさんは なくしちゃったんですうう!!」とたとえ本当であったとしても意味の無いウソを吐くれいむは、がちがちと歯を震わせ、泳ぐ目でお兄さんの方を見た。
「れ、れいむたちはなんにもしてないでずっ!! にんげんさんに、ごめーわくなんて、かけでないんでずう!!
それは どうつきさんがああ、ゆっくりしてるれいむたちにぃ、けんっじょう!してくれたんですぅぅうう!!」
「ゆっくちしちぇちぇ、ぎょべんにゃしゃいっ! にんげんしゃんたぢも、れーみゅのどりぇいになっぢぇくだしゃいいっ!!」
「そうか。やっぱり胴付きがいるのか。報告どおりだな」
「ゆぇぇ……もういいでしょっ! でいぶをはなじでねっ! すぐでいぃいいびょぉぉおおおっっ!! ぶべええ!!」
それは どうつきさんがああ、ゆっくりしてるれいむたちにぃ、けんっじょう!してくれたんですぅぅうう!!」
「ゆっくちしちぇちぇ、ぎょべんにゃしゃいっ! にんげんしゃんたぢも、れーみゅのどりぇいになっぢぇくだしゃいいっ!!」
「そうか。やっぱり胴付きがいるのか。報告どおりだな」
「ゆぇぇ……もういいでしょっ! でいぶをはなじでねっ! すぐでいぃいいびょぉぉおおおっっ!! ぶべええ!!」
情け容赦なくあんよを破壊されたれいむが、仲間と同じように地に這いつくばってしーしーを噴出させ泣き喚く。
長身のお兄さんはもう一人のお兄さんがヒャッハー!と勢いよく作業に没頭しているのを確認し、自分の手近にゆっくりがいないことを見ると、れいむの元にしゃがみ込んで再び問いただした。
長身のお兄さんはもう一人のお兄さんがヒャッハー!と勢いよく作業に没頭しているのを確認し、自分の手近にゆっくりがいないことを見ると、れいむの元にしゃがみ込んで再び問いただした。
「あそこにあるバケツと洗面器は何だ? あれも胴付きが持ってきたのか?」
「ゆびぇええ……ありぇは ごーくごーくばけつざんっ!だよぉぉお!! みんなが おみずをごーくごーくするんだよおぉお!!」
「そっちはまりちゃの じゃーぶじゃーぶ!ぷーるしゃん にゃにょじぇええ!! えいっゆん!のどうつきしゃんが もってきちぇくれたんぢゃよおお!!
ゆえええんっ!! もっと じゃーぶじゃーぶしちゃかっちゃのじぇえええっ!!」
「なるほど。花壇整備の備品か? ……あとで確認して戻しておかないと」
「ゆびぇええ……ありぇは ごーくごーくばけつざんっ!だよぉぉお!! みんなが おみずをごーくごーくするんだよおぉお!!」
「そっちはまりちゃの じゃーぶじゃーぶ!ぷーるしゃん にゃにょじぇええ!! えいっゆん!のどうつきしゃんが もってきちぇくれたんぢゃよおお!!
ゆえええんっ!! もっと じゃーぶじゃーぶしちゃかっちゃのじぇえええっ!!」
「なるほど。花壇整備の備品か? ……あとで確認して戻しておかないと」
人間さんの質問に答えたのだからお礼があって然るべき。助けてもらえるよ!
と語り合うれいむ れいみゅ まりちゃ親子をそのままにお兄さんは立ち上がり、去っていってしまう。
と語り合うれいむ れいみゅ まりちゃ親子をそのままにお兄さんは立ち上がり、去っていってしまう。
大規模というほどではない群れは開始十数分でほぼ前処置が終わっていた。
「そっちも終わったか? さて、この場にいない胴付きを探すのが先か、この大量のゴミを片付けるのが先か……」
長身のお兄さんがもう一人のお兄さんに語りかける。
その目の前には恐らく群れの共同トイレ及び共同ゴミ捨て場なのであろう、胴付きが掘ったと思しき大きめの穴があり、腐臭を放つうんうんや生ゴミに混じって、ゆっくりが数匹溺れて――正確には溺れさせられて――いた。
その目の前には恐らく群れの共同トイレ及び共同ゴミ捨て場なのであろう、胴付きが掘ったと思しき大きめの穴があり、腐臭を放つうんうんや生ゴミに混じって、ゆっくりが数匹溺れて――正確には溺れさせられて――いた。
口まで沈んでしまい叫び声を上げることも叶わず、お下げや揉み上げを振り回してずぶずぶと沈んでいくもの。
頭から肥溜めに突っ込まれたのか、上に出ている尻をもるんもるんと振り、新たなうんうんをひねり出しつつ周囲に撒き散らすもの。
もうすぐで全身が沈む親ゆっくりの頭に乗った子ゆっくりが、己の運命を知ってか、ただうんうんくちゃい!と泣いているのか、ゆんやゆんやと叫ぶ。
そのうちの一匹が決意したようにうんうんのお池に飛び込み、二度目は跳ねること叶わず、「どうして!?」といった絶望の表情で固まる。
それを眺めてクックックと堪えたような笑い声を出すお兄さんの後ろ。
見下ろすもう一人の背の高いお兄さんは僅かに苦い表情を浮かべた。
頭から肥溜めに突っ込まれたのか、上に出ている尻をもるんもるんと振り、新たなうんうんをひねり出しつつ周囲に撒き散らすもの。
もうすぐで全身が沈む親ゆっくりの頭に乗った子ゆっくりが、己の運命を知ってか、ただうんうんくちゃい!と泣いているのか、ゆんやゆんやと叫ぶ。
そのうちの一匹が決意したようにうんうんのお池に飛び込み、二度目は跳ねること叶わず、「どうして!?」といった絶望の表情で固まる。
それを眺めてクックックと堪えたような笑い声を出すお兄さんの後ろ。
見下ろすもう一人の背の高いお兄さんは僅かに苦い表情を浮かべた。
「オイオイオイオイ。そう急くなよゥ。せっかくなんだから、ちょっとは遊ばせろ。休憩がてらってことでさァ」
「ふむ……まあこの暑い中、少し歩き回ったからな」
「ふむ……まあこの暑い中、少し歩き回ったからな」
---------------------------------------------------------
ゆっくりたちの絶叫、慟哭、懇願、狂声、啜り泣きが大音量で響く群れの中心部から、タバコを咥えた背の高いお兄さんが出てくる。
その姿を見て、隠れ潜んでいた胴付きまりさは「ゆひぃぃ……!!」と震え上がり、あわや大声を出すところだった。
お兄さんは胴付きまりさに気付くことなく、まりさがいるのとは別の方向に遠く離れていき、背を向けてタバコをふかし始める。
まりさはひとまず「ゆはぁぁ……」と安心したが、しかし、依然目の前で繰り広げられている残虐な行いを見て胸の餡子がずりゅんずりゅん!と蠢くのを止められなかった。
お兄さんは胴付きまりさに気付くことなく、まりさがいるのとは別の方向に遠く離れていき、背を向けてタバコをふかし始める。
まりさはひとまず「ゆはぁぁ……」と安心したが、しかし、依然目の前で繰り広げられている残虐な行いを見て胸の餡子がずりゅんずりゅん!と蠢くのを止められなかった。
何がどうなっている。
これが噂に聞く虐待人間なのか。
それとも、れいむや長ぱちゅりーたちが言っていた「かこうじょの いっせいくじょ」という奴なのだろうか。
これが噂に聞く虐待人間なのか。
それとも、れいむや長ぱちゅりーたちが言っていた「かこうじょの いっせいくじょ」という奴なのだろうか。
まりさは木の陰に隠れ、不思議パワーによる超視力を以ってして、再び群れの様子を窺った。
足元には麓のゴミ捨て場から拾ってきた数々の宝物の入った袋がある。
これを持って自然公園に戻ってきたときは、麓の入り口から小道にかけてゆっくりれいむとゆっくりまりさのイラストが描かれた旗がはためいていた。
ゆっくりのおまつりでもやるのかな? おちびちゃんたちをつれていってあげたら、よろこんでくれるかな!
とわーくわーくしていたというのに、まさかこんなことになっているなんて!
足元には麓のゴミ捨て場から拾ってきた数々の宝物の入った袋がある。
これを持って自然公園に戻ってきたときは、麓の入り口から小道にかけてゆっくりれいむとゆっくりまりさのイラストが描かれた旗がはためいていた。
ゆっくりのおまつりでもやるのかな? おちびちゃんたちをつれていってあげたら、よろこんでくれるかな!
とわーくわーくしていたというのに、まさかこんなことになっているなんて!
自分は英ゆんだし、泣いている皆を助けたい……しかし、余りの凄惨な光景に、とても飛び込んでいく勇気が沸かない。
実際、いかに自分が胴付きの身とはいえ、危険であろう。
もう少し様子を窺い、お兄さんたちの隙を突こう。
今一人のお兄さんが離脱したから、残るはあの小さいほうのお兄さんだけ。
そちらが少しでも隙を見せたら……少しでも隙を見せたら……少しでも……
実際、いかに自分が胴付きの身とはいえ、危険であろう。
もう少し様子を窺い、お兄さんたちの隙を突こう。
今一人のお兄さんが離脱したから、残るはあの小さいほうのお兄さんだけ。
そちらが少しでも隙を見せたら……少しでも隙を見せたら……少しでも……
「わぎゃ……!! わぎゃらにゃ……くるち……ちゅぶれりゅっ……!!」
「ばりざにのっでるのは、だりぇなのぜ……!! つぶれちゃうのぜぇ……ぜ、ぜいっざぃぃ……ゆぶっ」
「ばりざにのっでるのは、だりぇなのぜ……!! つぶれちゃうのぜぇ……ぜ、ぜいっざぃぃ……ゆぶっ」
「あぢゅいよぉぉおお!!! ごれどってえ゛え゛ええ゛え!! ゆぇえ゛えん!! ゆっ゛ええ゛ええ゛え゛んっ!! とれないよぉお゛お゛!!」
群れのまりさとちぇんが重ねられ、その上にお兄さんが座っている。
その横にはあんよを破壊されたれいむが、タバコを何本も肌にねじ込まれていた。
どれも木の枝で穴を開けたところに根元までねじ込まれているため、揉み上げで必死に掻き出そう摘み出そうとしても、むしろ余計に身体の中に押し込んでしまい、その度に「ゆびゃああああ!!」と叫ぶ。
その横にはあんよを破壊されたれいむが、タバコを何本も肌にねじ込まれていた。
どれも木の枝で穴を開けたところに根元までねじ込まれているため、揉み上げで必死に掻き出そう摘み出そうとしても、むしろ余計に身体の中に押し込んでしまい、その度に「ゆびゃああああ!!」と叫ぶ。
お兄さんはまたひとつ吸いかけのタバコをれいむにねじ込むと、クックックと下卑た笑いを浮かべ、正面を向いた。
「やめてぇええ……!! ゆぇぇえ、もうやめてええええ!! ぺーちぺーちは、ゆっくちできないぃひぃいい!!」
「止めネェよ。ほーれ、ゆっくりした枝さんが来るヨー!」
「ゆんっやああああ!!! もういやだあああああああっ!! たじゅ、たじゅげでええええ!!」
「止めネェよ。ほーれ、ゆっくりした枝さんが来るヨー!」
「ゆんっやああああ!!! もういやだあああああああっ!! たじゅ、たじゅげでええええ!!」
引っくり返され、お兄さんの足で髪の毛を踏まれて押さえつけられているれいむの底部に、そろーりそろーりと太い木の枝が近づけられる。
震えるれいむのまむまむから、ぷしゃっ!とおそろしーしーが噴出した。
それが合図とばかりに、お兄さんの持っていた木の枝がれいむに振り下ろされる。
震えるれいむのまむまむから、ぷしゃっ!とおそろしーしーが噴出した。
それが合図とばかりに、お兄さんの持っていた木の枝がれいむに振り下ろされる。
ぺっちーんっ
「ゆびぇえええええんっ!! いちゃああああいっ!! ゆんゆんゆんやあああ!!!」
「ぶっ! ハハハハッ! 傑作だなオイッ! 何でこんなのが痛いの? 野良なのにおかしいでちょおおお!?
ただ倒しているだけなのになァ……あれか。胴付きって奴に甘やかされて、最近ずっとおうち(笑)でニートしてたんじゃネェの?
そんな甘えたクソ野良には躾が必要だっぜ。こんな風にさァ? ふらーっと」
「ぶっ! ハハハハッ! 傑作だなオイッ! 何でこんなのが痛いの? 野良なのにおかしいでちょおおお!?
ただ倒しているだけなのになァ……あれか。胴付きって奴に甘やかされて、最近ずっとおうち(笑)でニートしてたんじゃネェの?
そんな甘えたクソ野良には躾が必要だっぜ。こんな風にさァ? ふらーっと」
ぺっちーんっ
「びぎぃぃいいい!!! ぼうゆるじでぇえええ!! ぼうやべでぇえええ!! なんでごんなごとぉおお!!?」
「ハッ!! 楽しいからに決まってるだろが。じゃあお前、2回とも泣いたから、子どもも2匹潰すわ。約束だからなァッ」
「や、や゛べ゛で゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! でいぶのおちびぢゃんんっ!! がわいいおちびちゃんに、てをださだいでぇええ!!」
「ハッ!! 楽しいからに決まってるだろが。じゃあお前、2回とも泣いたから、子どもも2匹潰すわ。約束だからなァッ」
「や、や゛べ゛で゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! でいぶのおちびぢゃんんっ!! がわいいおちびちゃんに、てをださだいでぇええ!!」
お兄さんが足元から適当に短い小枝を取り、親れいむの脇、あんよが黒こげになっているおちびちゃんたちに近づける。
それはやはりそろーりそろーりと、わざとゆっくり行われている。
恐怖するおちびちゃんたちは、必死に身を捻って逃げようとしたり、頭を地面に叩き付けて許しを請うたり、帽子やお下げを使ってガード!しようとしている。
それはやはりそろーりそろーりと、わざとゆっくり行われている。
恐怖するおちびちゃんたちは、必死に身を捻って逃げようとしたり、頭を地面に叩き付けて許しを請うたり、帽子やお下げを使ってガード!しようとしている。
「やめちぇにぇ やめちぇにぇええ!! きゃわいいでーびゅに、いちゃいこと、しにゃいでにぇええええ!!
みちぇっ! でいびゅが きゃわいく わーしゃわーしゃしゅるよっ! ゆぅぅ……わしゃわしゃああ!!」
「ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ……!!!」
「がーどぉおっ!! ばりぢゃのしゅーぴゃー おしゃげしゃん がーどにゃのじぇええっ!! ゆぇぇ……!!
だぎゃら、こっちくるにゃあああ!!!! ぴんぎゃあ゛ああ゛あ゛あ゛ああ!!!」
みちぇっ! でいびゅが きゃわいく わーしゃわーしゃしゅるよっ! ゆぅぅ……わしゃわしゃああ!!」
「ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ……!!!」
「がーどぉおっ!! ばりぢゃのしゅーぴゃー おしゃげしゃん がーどにゃのじぇええっ!! ゆぇぇ……!!
だぎゃら、こっちくるにゃあああ!!!! ぴんぎゃあ゛ああ゛あ゛あ゛ああ!!!」
「おいおい2匹つってるのに、3匹ともいい反応してくれるじゃネェか。燃えてきちゃうよォ?
でも、人間さんはルールを守るからなァ……お前らのうち、殺すのは2匹だけだ。2匹って理解できりゅ?」
でも、人間さんはルールを守るからなァ……お前らのうち、殺すのは2匹だけだ。2匹って理解できりゅ?」
一旦小枝が引っ込められ、それに伴っておちびちゃんたちもひとまず泣き止み、お兄さんの方を見上げた。
「ばきゃにしにゃいぢぇにぇっ! れーみゅ、あちゃま いいんぢゃよっ! いーち、にぃ、たくしゃーんっ!!」
「よーし、ピキィと来たァ。1匹目はお前な。ぷーすぷーすッ」
「ぴぎゃああああっ!! にゃ、にゃんでぇえびゅびゅびゅぅううう……!!!」
「よーし、ピキィと来たァ。1匹目はお前な。ぷーすぷーすッ」
「ぴぎゃああああっ!! にゃ、にゃんでぇえびゅびゅびゅぅううう……!!!」
子れいみゅに小枝が近付けられ、差し込まれる。
まりさはぎゅっと目を瞑り、顔を背けた。
子ゆっくりの皮は柔らかく、小枝はそのまま容易に皮を破り、中の餡子を貫いて、中枢餡に達するのだ。
まりさはぎゅっと目を瞑り、顔を背けた。
子ゆっくりの皮は柔らかく、小枝はそのまま容易に皮を破り、中の餡子を貫いて、中枢餡に達するのだ。
「「ゆっひぃぃいいい!!」」
「さーて、次はどっちだッ!? お前かァ~……それとも、お前かァッ!?」
「ご、ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいぃぃぃいい……!!!」
「まりちゃ、ちにたくにゃいのじぇええええ!! ゆんやあああ!! こっちのまりちゃにしちぇええええ!!」
「ごべんだじゃいぃぃいいっ!! ごべんだじゃいいいい!! ごべんだじゃいいぃいぃいいい!!!」
「さーて、次はどっちだッ!? お前かァ~……それとも、お前かァッ!?」
「ご、ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいっ ごべんだじゃいぃぃぃいい……!!!」
「まりちゃ、ちにたくにゃいのじぇええええ!! ゆんやあああ!! こっちのまりちゃにしちぇええええ!!」
「ごべんだじゃいぃぃいいっ!! ごべんだじゃいいいい!! ごべんだじゃいいぃいぃいいい!!!」
片方の子まりちゃがお下げさんガードを止めて、もう片方の子まりちゃを必死に指し示す。
お下げで指された方の子まりちゃは、より一層激しく土下座を繰り返し、地面で額を摩り下ろすかのようにこすりつけ始めた。
お下げで指された方の子まりちゃは、より一層激しく土下座を繰り返し、地面で額を摩り下ろすかのようにこすりつけ始めた。
「謝るだけで何とかなるって思ってるのはムカつくぜ。よし、こっちを殺そうな」
「ご、ごご、ごびぇ、ごべんにゃざ……びびぇえ゛え゛えぇぇあぁあ゛あ゛ぁぶぶぅ……!!!」
「ご、ごご、ごびぇ、ごべんにゃざ……びびぇえ゛え゛えぇぇあぁあ゛あ゛ぁぶぶぅ……!!!」
後頭部からお帽子ごと小枝に貫かれ、土下座したままの格好で子まりちゃは絶命。
残った子まりちゃは周囲で死に絶えた姉妹たちを見て泣きそうな顔をしながらも、ゆっ!とお兄さんの方を見返した。
残った子まりちゃは周囲で死に絶えた姉妹たちを見て泣きそうな顔をしながらも、ゆっ!とお兄さんの方を見返した。
「まりちゃっ、いきのこっちゃのじぇっ! かちっぐみ!にゃのじぇええ!!
おにーしゃっ! しょうりしゃっ!のまりちゃを、ゆっくちさせちぇにぇっ! しゅぐでいいのじぇっ!!」
「ハァ?」
おにーしゃっ! しょうりしゃっ!のまりちゃを、ゆっくちさせちぇにぇっ! しゅぐでいいのじぇっ!!」
「ハァ?」
ぺっちーんっ
「ゆぎぃぃいいい!! また いたいいたいぃぃい!!! れいむのかもしかしゃんみちゃいな あんよが こわれちゃうよぉおお!
ぴょんぴょん できなくなっちゃうぅぅう!! ずーりずーりも できなくなっちゃうよぉおお!!!」
「というわけで、れいむが泣いたから1匹追加。まりちゃ、お前もぷーすぷーすな」
「にゃんでそうなりゅにょ゛ぉ゛ぉお゛゛おお゛お゛!!!?」
ぴょんぴょん できなくなっちゃうぅぅう!! ずーりずーりも できなくなっちゃうよぉおお!!!」
「というわけで、れいむが泣いたから1匹追加。まりちゃ、お前もぷーすぷーすな」
「にゃんでそうなりゅにょ゛ぉ゛ぉお゛゛おお゛お゛!!!?」
「お目目ぷーすぷーすッ」
「ひんぎゅぅうえああああ!!! ばりぢゃの こくよーせきしゃんのような まっぐろ くりくりのおみぇみぇぎゃあああ!!!」
「もう片方もぷーすぷーすッ」
「ゆひぃゆひぃぃいんぎいぃいいい!!! おべべぇえ!! ばりぢゃのおべべじゃん、どこいっぢゃっだのっ!!? ばりぢゃ、にゃんにもみえにゃいのじぇえええ!!」
「さ~て、次はどこをぷーすぷーすするかなァ、オイ」
「ひんぎゅぅうえああああ!!! ばりぢゃの こくよーせきしゃんのような まっぐろ くりくりのおみぇみぇぎゃあああ!!!」
「もう片方もぷーすぷーすッ」
「ゆひぃゆひぃぃいんぎいぃいいい!!! おべべぇえ!! ばりぢゃのおべべじゃん、どこいっぢゃっだのっ!!? ばりぢゃ、にゃんにもみえにゃいのじぇえええ!!」
「さ~て、次はどこをぷーすぷーすするかなァ、オイ」
最後の1ゆんになった子まりちゃを執拗に虐めるお兄さん。
まりさはその余りの残虐さに耐え切れなくなり、震えて頭を抱え、木の陰にしゃがみ込んだ。
それでも尚、甲高く響く子まりちゃの声が、他のゆっくりの呻き声を突き破ってまりさのところまで聞こえてくる。
まりさはその余りの残虐さに耐え切れなくなり、震えて頭を抱え、木の陰にしゃがみ込んだ。
それでも尚、甲高く響く子まりちゃの声が、他のゆっくりの呻き声を突き破ってまりさのところまで聞こえてくる。
「やめちぇえぇえ!! もう やめちぇえええ!! ばりぢゃ、きょわいよぉおお!! おきゃーしゃああ!! おとーしゃああああ!!」
「ぷーすぷーすッ」
「ひぎゃああああ!!! びゃりゅぃぢゃの しだじゃんが いぢゃいいぢゃああああいいいい!!」
「ぷーすぷーすッ」
「ぶぅぇえええ! おしゃげざん!? ゆ゛ぇ!? ばりぢゃの おしゃげしゃんが にゃいよっ! こりぇじゃあ がーどできにゃいぃいいい!!!」
「ぷーすぷーすッ。ぷーすぷーすッ。ぷーすぷーすッ……」
「ぴょびぃ!! ゆびぅぅっ!! やみぇ、やみぇぢぇええええ!! ゆぇえええん!! ぼうごろじでええええ!!」
「ぷーすぷーすッ」
「ひぎゃああああ!!! びゃりゅぃぢゃの しだじゃんが いぢゃいいぢゃああああいいいい!!」
「ぷーすぷーすッ」
「ぶぅぇえええ! おしゃげざん!? ゆ゛ぇ!? ばりぢゃの おしゃげしゃんが にゃいよっ! こりぇじゃあ がーどできにゃいぃいいい!!!」
「ぷーすぷーすッ。ぷーすぷーすッ。ぷーすぷーすッ……」
「ぴょびぃ!! ゆびぅぅっ!! やみぇ、やみぇぢぇええええ!! ゆぇえええん!! ぼうごろじでええええ!!」
目の見えない子まりちゃが、どこから来るか分からないぷーすぷーすさんに翻弄され、惨めに泣き叫ぶ声が聞こえてくる。
まりさはぎゅっと頭を抱え込んだが、ゆっくりに耳は存在しない。
全身が聴覚器であるゆっくりに音を遮蔽するということは出来ず、心をつんざくような悲鳴は止め処なくまりさに届き続けた。
まりさはぎゅっと頭を抱え込んだが、ゆっくりに耳は存在しない。
全身が聴覚器であるゆっくりに音を遮蔽するということは出来ず、心をつんざくような悲鳴は止め処なくまりさに届き続けた。
「 イ ☆ ヤ 、だね。殺してくれと懇願するゆっくりを殺すほど、俺はお人好しじゃないのぜッ! ぷーすぷーすッ」
「ひぃぃ!! いちゃいっ!! ぼうやぢゃあああ!!!」
「ハハッ、刺してねえよバーカッ!! ほんっとお前らは思い込みのナマモノだよなァ。ぷーすぷーすぅ」
「びゅびぇええ!! ゆぎぇええ……ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ……」
「非ゆっくち症か? つまらねェ。死ね」
「ぶびゃ゛っ゛!!!!」
「ひぃぃ!! いちゃいっ!! ぼうやぢゃあああ!!!」
「ハハッ、刺してねえよバーカッ!! ほんっとお前らは思い込みのナマモノだよなァ。ぷーすぷーすぅ」
「びゅびぇええ!! ゆぎぇええ……ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ……」
「非ゆっくち症か? つまらねェ。死ね」
「ぶびゃ゛っ゛!!!!」
ぐちゃっ
という何かを踏み潰した音が聞こえ、子まりちゃの悲鳴は途絶えた。
という何かを踏み潰した音が聞こえ、子まりちゃの悲鳴は途絶えた。
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「ゆぇぇぇ……どおして こんなことにぃぃいぃい……!! れいむだぢ、ゆっぐぢじでただけなのにっ……!!
やっと、ゆっくぢできるようになっでぎだのにぃぃいいい!!」
「アァ~……? ゆっくりできるだァ?」
やっと、ゆっくぢできるようになっでぎだのにぃぃいいい!!」
「アァ~……? ゆっくりできるだァ?」
子ゆっくりを全滅させてひと段落ついたお兄さんが再びタバコをふかし始める。
その間にも目の前で捕らえているれいむは底部のあんよをうねうねと動かし、全身の穴から汁を垂らしながら、突然やって来た破滅を嘆きに嘆いていた。
その間にも目の前で捕らえているれいむは底部のあんよをうねうねと動かし、全身の穴から汁を垂らしながら、突然やって来た破滅を嘆きに嘆いていた。
「そう゛だよ゛っ!! れいむだぢ、おやまのせいっかつで、たいっへん!だったけど、どうつきがきてから、ゆっくりできるようになってたんだよっ!!
それなのに、なんでおにーざんだぢ、ぐるのっ!? れいむだぢはゆっくりしてたのに、おかしいでしょおおお!!?」
「ゆっくりしてたから一斉駆除が来ないって、餡子脳過ぎるぜ。俺たちが来たのはなァ……えっとぉ、何だっけ、オイ」
それなのに、なんでおにーざんだぢ、ぐるのっ!? れいむだぢはゆっくりしてたのに、おかしいでしょおおお!!?」
「ゆっくりしてたから一斉駆除が来ないって、餡子脳過ぎるぜ。俺たちが来たのはなァ……えっとぉ、何だっけ、オイ」
お兄さんのお尻で潰されて死んだまりさとちぇんから立ち上がりながら、お兄さんはいつの間にか近付いてきたもう一人の背の高いお兄さんに話しかけたらしい。
背の高いお兄さんの声で「休憩は終わりだ」と返事が返される。
二人は合流してしまったのか!
気付かれないようゆっくりと立ち上がった胴付きまりさは再び群れの方を見やり、二人のお兄さんが並んでいるのを認めた。
ああ、ダメだった。
残った小さいお兄さんが隙を見せる前に、もう一人のお兄さんが戻ってきてしまった。
背の高いお兄さんの声で「休憩は終わりだ」と返事が返される。
二人は合流してしまったのか!
気付かれないようゆっくりと立ち上がった胴付きまりさは再び群れの方を見やり、二人のお兄さんが並んでいるのを認めた。
ああ、ダメだった。
残った小さいお兄さんが隙を見せる前に、もう一人のお兄さんが戻ってきてしまった。
このまま待っていても救出のタイミングはないかもしれない。
いよいよか……いよいよ死を賭して、二人の虐待者を前に英ゆんの生き様を見せ付けるときが来たのか。
いよいよか……いよいよ死を賭して、二人の虐待者を前に英ゆんの生き様を見せ付けるときが来たのか。
「これで最後にするって。で、今回の一斉駆除の出動理由って何だったっけ。こいつらが街に出てゴミ捨て場荒らせるとか考えられないんだけど」
「……公園利用者の苦情、というか報告だ。”まりさ種の胴付き”が野良らしき子ゆっくりを連れて面倒見てる、ってな」
「……公園利用者の苦情、というか報告だ。”まりさ種の胴付き”が野良らしき子ゆっくりを連れて面倒見てる、ってな」
ドキッ
とまりさの胸に嫌な感覚が走った。
「捨てる飼いゆを引き取りに行った先で俺がその飼い主からこの報告を受けて……胴付きなんて珍しいから一応な……上に報告した。そうしたら、理事長直々に」
「それだけで駆除になんのかよ。こんな奥まったところにあるカスみたいな群れなのに? 被害も出てないんだろ?
いや、まあこれだけゴミ持ち込んでるから、ゴミ捨て場は被害出てっか、さすがに」
「さあな。それに、ここはうちの理事長の私有地を借りて、うちが半分管理してる公園だ。
野生ゆがひっそり暮らしているのはともかく、万が一でも野良によるゆ害があっては不味いとか、そういう加工所の世間体ってものがあるんだろうさ」
「マジか。ここ理事長の土地かよ。すげえなあの人は。若いのに勝ち組ってやつだ」
「もう満足か? 作業を再開するぞ。俺は胴付きを探す。仲間の悲鳴に気付いて戻ってこないとなると、いい加減外に逃げられかねないからな」
「それだけで駆除になんのかよ。こんな奥まったところにあるカスみたいな群れなのに? 被害も出てないんだろ?
いや、まあこれだけゴミ持ち込んでるから、ゴミ捨て場は被害出てっか、さすがに」
「さあな。それに、ここはうちの理事長の私有地を借りて、うちが半分管理してる公園だ。
野生ゆがひっそり暮らしているのはともかく、万が一でも野良によるゆ害があっては不味いとか、そういう加工所の世間体ってものがあるんだろうさ」
「マジか。ここ理事長の土地かよ。すげえなあの人は。若いのに勝ち組ってやつだ」
「もう満足か? 作業を再開するぞ。俺は胴付きを探す。仲間の悲鳴に気付いて戻ってこないとなると、いい加減外に逃げられかねないからな」
背の高いお兄さんはそう言い残し、まりさがいるのとは別の方向に去っていった。
残されたお兄さんは群れのゆっくりたちが蠢く周囲を見渡し、ふぅとため息をついた。
残されたお兄さんは群れのゆっくりたちが蠢く周囲を見渡し、ふぅとため息をついた。
「……俺、ここの片付けかよ。ったく、胴付き様々だぜ。よくもまあ、こんなにゴミを……」
「どうつきのせいなの?」
「ゆ、アァ~ン? 何だお前、まだ生きてたの」
「どうつきのせいなの?」
「ゆ、アァ~ン? 何だお前、まだ生きてたの」
ひっくり返されたままのれいむが、キッとした表情でお兄さんの方を見る。
「どうつきのせいで、おにいさんたちがきたの? れいむたちが、くじょされることになったの?」
「おう、そういうことだな。お前、頭イイじゃねえか。さっきの会話、理解できちゃにょ?」
「からかわないでねっ! ……どうつきがれいむたちを はめたゆぶっっべええええげげっ!!」
「おう、そういうことだな。お前、頭イイじゃねえか。さっきの会話、理解できちゃにょ?」
「からかわないでねっ! ……どうつきがれいむたちを はめたゆぶっっべええええげげっ!!」
れいむが蹴り飛ばされて、地面に転がる。
しかし周囲のゆっくりは一瞬れいむの方を見ただけで、すぐにお兄さんの方を向き、キッと次の言葉を待った。
蹴られたれいむ自身もいつまでも痛がっておらず、すぐに起き上がり、同じようにお兄さんの方を見つめる。
しかし周囲のゆっくりは一瞬れいむの方を見ただけで、すぐにお兄さんの方を向き、キッと次の言葉を待った。
蹴られたれいむ自身もいつまでも痛がっておらず、すぐに起き上がり、同じようにお兄さんの方を見つめる。
異様な光景。ゆっくりできない雰囲気。
胴付きまりさは、自身の中の嫌な予感がずりゅんずりゅんと急速に大きくなっていくのを感じた。
胴付きまりさは、自身の中の嫌な予感がずりゅんずりゅんと急速に大きくなっていくのを感じた。
「生意気だぜクソ饅頭。口の利き方に気をつけな。……けど、まあ、知らんけど結論としてはそうなんじゃね?
殊勝な胴付きだよなァ、オイ……! こんな薄汚いクソ野良のためにぃ? ダンボール担いで山登ってぇ?
生ゴミやら布団やら持ってきてぇ? クソチビと遊んでくれてぇ? バケツに水まで汲んできてえ?
かーらーの、一斉駆除まで呼び込んで、お前らを永遠にゆっくりさせようとしてくれたんだからなッ! ヒャアッ!」
殊勝な胴付きだよなァ、オイ……! こんな薄汚いクソ野良のためにぃ? ダンボール担いで山登ってぇ?
生ゴミやら布団やら持ってきてぇ? クソチビと遊んでくれてぇ? バケツに水まで汲んできてえ?
かーらーの、一斉駆除まで呼び込んで、お前らを永遠にゆっくりさせようとしてくれたんだからなッ! ヒャアッ!」
「「「「ゆ、ゆゆぅぅうう!! ゆっ゛っ゛っがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」」」」
瞬間、群れのゆっくりたちが一斉に叫んだ。
人間のお兄さんまでもがびっくりするような声量に、まりさの胸は極限まで締め付けられ、引き千切れるかと思わされるほど激烈に痛んだ。
まりさの顔から英ゆんとして特攻する覚悟は消え、余裕も消え、がくがくと焦りだけが迫ってくる。
人間のお兄さんまでもがびっくりするような声量に、まりさの胸は極限まで締め付けられ、引き千切れるかと思わされるほど激烈に痛んだ。
まりさの顔から英ゆんとして特攻する覚悟は消え、余裕も消え、がくがくと焦りだけが迫ってくる。
「ふっざけないでねえええええっ!!! どうつきぃいいい!!! でてこぉぉおおいい!!!」
「しねええええっ!! ゆっくりしないで、しねええええ!!! いますぐだあああっ!!」
「しぇいっしゃい!ぢゃよぉお!! くしょどりぇいぃいい!! よくもれーみゅちゃまを だましちゃにゃあああっ!!!」
「なにが、えいっゆん!だっ!!? なにが、みんなにゆっくりしてほしい、だあああっ!! このうんうんゆっくぢぃぃい!!」
「ゆごくに おちりゅがいいのじぇえええっ!! たーっくざん!いっぴゃい!くるしんでねえええ!! ずーっとでいいのじぇえええっ!!!」
胴付きまりさを呪う怨嗟の声が轟く。
まりさは木の裏に隠れて「ゆひぃいいい!!」と押し殺した叫び声を上げ、一層小さく小さく縮こまった。
まりさは木の裏に隠れて「ゆひぃいいい!!」と押し殺した叫び声を上げ、一層小さく小さく縮こまった。
「オイオイオイオイオイ。お前ら、手のひら返しやがって、何様だよ。一応感謝したらどうだァ?
どうせゆっくりなんざ、惨めに死んでいくもんだ。最期にちょっとでもいい暮らしさせてもらったじゃねェか。
そこのまりちゃとか、さっき『もっとじゃーぶじゃーぶしちゃかったのじぇえ』とか言ってただろ」
「ゆがあああっ!! なにいってるんだあああ!!? あんなの、ぜんっぜん!ゆっくりのうちにはいらないよっ!!」
「まりさたちを ばかにするんじゃないのぜええええ!! まりさ、もときんばっぢさんだったのぜえ!!?」
どうせゆっくりなんざ、惨めに死んでいくもんだ。最期にちょっとでもいい暮らしさせてもらったじゃねェか。
そこのまりちゃとか、さっき『もっとじゃーぶじゃーぶしちゃかったのじぇえ』とか言ってただろ」
「ゆがあああっ!! なにいってるんだあああ!!? あんなの、ぜんっぜん!ゆっくりのうちにはいらないよっ!!」
「まりさたちを ばかにするんじゃないのぜええええ!! まりさ、もときんばっぢさんだったのぜえ!!?」
お兄さんの言葉に反応し、周囲の成体ゆっくりたちがあんよの痛みも忘れて次々に口を出す。
「かいゆっくりだったころは、もっとひろいおうちにいたのぜっ! おふとんも、ふーかふーかだったのぜ!!
あまあまだって、まいっにち!いくらでも むーしゃむーしゃできたのぜええええ!!」
「ぢぇんは、きりぇいなおよーふくをきせてもらってたんだねえええ!! おねーさんのおむねが なつかしいんだねえええっ!!」
「あったかいしゃわーさんをあびたいよぉぉ……!! おにーさんに、なーでなーでしてもらいたいよぉぉ……
おうたをうたってもらって、すーやすーや……ゆっぐ、したいよぉぉぉ……!!! ゆぇぇ……」
あまあまだって、まいっにち!いくらでも むーしゃむーしゃできたのぜええええ!!」
「ぢぇんは、きりぇいなおよーふくをきせてもらってたんだねえええ!! おねーさんのおむねが なつかしいんだねえええっ!!」
「あったかいしゃわーさんをあびたいよぉぉ……!! おにーさんに、なーでなーでしてもらいたいよぉぉ……
おうたをうたってもらって、すーやすーや……ゆっぐ、したいよぉぉぉ……!!! ゆぇぇ……」
「だんぼーるのおうち? なまごみごはんさん? ふっざけるんじゃないのぜえっ!!」
「むーかむーか するううう!!! 『まりさが ゆっくりかりにいってきたよっ!』!!?
のらを なめすぎでしょおお!!? それはぜーんぶっ!にんげんさんのものでしょおおお!!?」
「どうつきがちょうしにのったから、いっせいくじょなんかされちゃうんだねええええ!!」
「むーかむーか するううう!!! 『まりさが ゆっくりかりにいってきたよっ!』!!?
のらを なめすぎでしょおお!!? それはぜーんぶっ!にんげんさんのものでしょおおお!!?」
「どうつきがちょうしにのったから、いっせいくじょなんかされちゃうんだねええええ!!」
「ッホ! こりゃ面白いな」
赤裸々に本音を喚き始めたゆっくりの渦中で、加工所お兄さんは満足そうに高揚した笑みを浮かべた。
まりさは木の根元にしがみ付きながら、何か自分ではないものに引きずられるように群れの方に顔を向けた。
あちこちに転がる丸い饅頭が上下にわずかにうーねうーねと蠢き、その中心で青い作業服を着たお兄さんが舞うように回転して周囲のゆっくりたちを見回している。
それがまるで自分を呪い殺すための儀式に見え、まりさは手で胸をぎゅううっと掴んだ。
瞬きも出来ぬほど見開かれた目からは、ボロボロと涙が溢れてくる。
まりさは木の根元にしがみ付きながら、何か自分ではないものに引きずられるように群れの方に顔を向けた。
あちこちに転がる丸い饅頭が上下にわずかにうーねうーねと蠢き、その中心で青い作業服を着たお兄さんが舞うように回転して周囲のゆっくりたちを見回している。
それがまるで自分を呪い殺すための儀式に見え、まりさは手で胸をぎゅううっと掴んだ。
瞬きも出来ぬほど見開かれた目からは、ボロボロと涙が溢れてくる。
こういうことだったのか。
自分がしてきたことは、こういうことだったのか。
自分を迎え入れてくれていたはずの群れの”仲間”たちは、実は自分を利用しているだけだった。
それだけならまだしも、まさかゆっくりすらしてくれていなかった。
そして、そんな滑稽な三文芝居、無力な英ゆんまりさのひとり相撲の結末は、この惨劇。
自分は人間さんが捨てたおこぼれを必死に運んで群れの皆を辱め、同時に絶望的な終焉をも運び入れたのだ!
自分がしてきたことは、こういうことだったのか。
自分を迎え入れてくれていたはずの群れの”仲間”たちは、実は自分を利用しているだけだった。
それだけならまだしも、まさかゆっくりすらしてくれていなかった。
そして、そんな滑稽な三文芝居、無力な英ゆんまりさのひとり相撲の結末は、この惨劇。
自分は人間さんが捨てたおこぼれを必死に運んで群れの皆を辱め、同時に絶望的な終焉をも運び入れたのだ!
「ぁ゛……ゆ゛ぁ……ゆぶぅっ! んぐぅぅぅううう……!!!」
視界が歪み、頭の中にある中枢餡がガンガンと鈍く痛む。
突如抗いがたい吐き気に襲われ、まりさはその場に屈み込んでゆん生初の吐餡を経験した。
突如抗いがたい吐き気に襲われ、まりさはその場に屈み込んでゆん生初の吐餡を経験した。
「どーつきしゃんは、えいっゆんじゃなかったにょ!? やっぴゃり、れーみゅたちを いじめちぇちゃにょおおお!!?」
「ゆんっ! まりちゃは さいしょっから わかっちぇたのじぇっ! どーちゅきは げしゅなのじぇっ! あみゃあみゃも ひとりっじめ!しちぇりゅのじぇええ!!」
「れーみゅ、どーつきにあみゃあみゃもらっちゃことにゃいいい!! くきしゃんも かってきてもらっちぇにゃいぃいい!!」
「ちぇんは どくをむーしゃむーしゃさせられちゃんぢゃにぇええええ!! わぎゃらなかっぢゃよおぉおお!!!」
「まりちゃのいもーちょれいみゅは、どうちゅきに ころされちゃのじぇっ……! ゆかびをはやしたのも、どうちゅきのわなだったのじぇえええ!!」
「「「にゃ、にゃんだっちぇええええ!!!?」」」
「ちにぇえええええ!! げしゅなどーちゅきは、ゆっくちしにゃいで どげざちて、ちにぇええええ!!!」
「「「ちーにぇ!! ちーにぇええ!! ちーにぇええええ!!!」」」
「ゆんっ! まりちゃは さいしょっから わかっちぇたのじぇっ! どーちゅきは げしゅなのじぇっ! あみゃあみゃも ひとりっじめ!しちぇりゅのじぇええ!!」
「れーみゅ、どーつきにあみゃあみゃもらっちゃことにゃいいい!! くきしゃんも かってきてもらっちぇにゃいぃいい!!」
「ちぇんは どくをむーしゃむーしゃさせられちゃんぢゃにぇええええ!! わぎゃらなかっぢゃよおぉおお!!!」
「まりちゃのいもーちょれいみゅは、どうちゅきに ころされちゃのじぇっ……! ゆかびをはやしたのも、どうちゅきのわなだったのじぇえええ!!」
「「「にゃ、にゃんだっちぇええええ!!!?」」」
「ちにぇえええええ!! げしゅなどーちゅきは、ゆっくちしにゃいで どげざちて、ちにぇええええ!!!」
「「「ちーにぇ!! ちーにぇええ!! ちーにぇええええ!!!」」」
おちびちゃんたちが死ね死ねコールを開始する。
加工所お兄さんはそれを心地よいBGMとでも感じているかのような朗らかな笑顔で、まりさが建てたダンボールハウスをゆっくり解体し始めた。
加工所お兄さんはそれを心地よいBGMとでも感じているかのような朗らかな笑顔で、まりさが建てたダンボールハウスをゆっくり解体し始めた。
「ゆっぷ……えげぇぇ……あ、ああ゛……ばでぃざのおうぢ、ゆっぐぢじだ、おうぢざん……!!」
まりさの朦朧としながらの幻想を追った呟きは、群れのゆっくりたちの声に阻まれてかき消される。
がくがくと膝が震え、木をガシッと掴んでいなければ身体を起こしていることも出来ない。
それぞれのおうちの前であんよを破壊されたまま動けないでいるゆっくりたちは、お兄さんが近付くたびに吼え立てた。
がくがくと膝が震え、木をガシッと掴んでいなければ身体を起こしていることも出来ない。
それぞれのおうちの前であんよを破壊されたまま動けないでいるゆっくりたちは、お兄さんが近付くたびに吼え立てた。
「おにーざんっ! どうつきを くるしめてねっ! たくさんでいいよっ!!」
「すぐに くじょっ!しないでねっ!! いっぱいいっぱい!こうかいさせてねっ! おねがいしまずっ!!」
「おかざりをめのまえで、びーりびーり!してあげてねっ!! こまぎれでいいよっ!!」
「まみゅまみゅに いしをつっこむのじぇっ! いっぴゃい!!」
「あにゃるもぢゃよっ!! うんうんがとまらにゃい、うんうんゆっくちにしちぇあげてちぇにぇ!!」
「かみのけは ひっこぬいてねっ!! ぜんぶだよっ!!」
「あの”どう”がむーかむーかするのぜっ!! おにーざんっ! どうつきのおててとあんよを せいっさい!してねっ!!」
「おようふくも わすれないでねっ! びりびりにして、うんうんのおいけにすててねっ!! そしたら、れいぽぅしてね!! なかだしでいいよっ!!」
「オイオイてめえら、調子乗るなよ。特に最後のクソれいむぅ、俺はHENTAIじゃねえ、てめえは後で特別に制裁だ。
……けどまあ? 胴付きの野良なんて珍しいからなァ。楽しませてはもらうつもりだぜ、任せとけ」
……けどまあ? 胴付きの野良なんて珍しいからなァ。楽しませてはもらうつもりだぜ、任せとけ」
「「「「ゆっゆっおぉおぉおお!!! どうつきぃぃいい!! しねえええ!!!」」」」
「「「「しーねっ! しーねえ! しーねええ!! しぃぃねええええっ!!!」」」」」
「「「「しーねっ! しーねえ! しーねええ!! しぃぃねええええっ!!!」」」」」
おちびちゃんたちに加えて、成ゆんまでもが死ね死ねコールを始める。
それは極限状態における攻撃対象のすり替え、加工所に送られて悲惨な最期を遂げるという現実から目を逸らすための一時的な躁状態とも言えた。
その中でも本来あるべき現実に飲まれたゆっくりたちが、巨大な死ね死ねコールに、ゆっぐゆっぐと自らの不幸を嘆き、胴付きへの真っ当な恨み言を呟く伴奏を添える。
それは極限状態における攻撃対象のすり替え、加工所に送られて悲惨な最期を遂げるという現実から目を逸らすための一時的な躁状態とも言えた。
その中でも本来あるべき現実に飲まれたゆっくりたちが、巨大な死ね死ねコールに、ゆっぐゆっぐと自らの不幸を嘆き、胴付きへの真っ当な恨み言を呟く伴奏を添える。
「本当にどうしようもねえな、こいつらは。最後の最後まで、誰かのせい、誰かのせいってなァ……
大体、これじゃあ胴付きが怖がって近付いて来ねぇ……先にあいつに捕まっちまうじゃねえか」
大体、これじゃあ胴付きが怖がって近付いて来ねぇ……先にあいつに捕まっちまうじゃねえか」
加工所お兄さんがボソッと呟いた一言を、果たして胴付きまりさは聞いていない。
まりさは震える脚で何とか立ち上がり、下草をかき分けていく音を群れのゆっくりたちの大合唱で打ち消しながら、よろよろとその場から逃げ出していた。
その顔は涙でぐしゃぐしゃになり、受けてもいない苦痛に歪んでいる。
まりさは震える脚で何とか立ち上がり、下草をかき分けていく音を群れのゆっくりたちの大合唱で打ち消しながら、よろよろとその場から逃げ出していた。
その顔は涙でぐしゃぐしゃになり、受けてもいない苦痛に歪んでいる。
一歩、また一歩と群れから遠ざかっていく度、まりさの中にある崩壊した英ゆん像が突かれて震え、断片を撒き散らしながらボロボロと崩れていくのだった。
---------------------------------------------------------
「ゆぅ……そうなの、しぬの……」
群れの中心部から胴無しのあんよでそれなりに離れた位置。
野良れいむはダンボールハウスの前に出て、再びいつもの、いやいつもとは違う、ため息をついていた。
野良れいむはダンボールハウスの前に出て、再びいつもの、いやいつもとは違う、ため息をついていた。
「むきゅ、そうよ。きこえるでしょ……むれのみんなの、その…………”ひめい”が」
「ゆん……」
「ゆん……」
その目の前には、長ぱちゅりーと、番のありすがいた。
ふたりはいずれも賢いゆっくり。
加工所の職員たちが群れにやって来た時点で素早く状況を把握、自分たちではどうしようもないと判断し、おちびちゃんだけを連れてそろーりそろーりと声を上げず逃げ出してきたのだ。
群れを見捨てる行為と罵るのは簡単だが、賢いれいむにも、長ぱちゅりーにもありすにも、そのような感情的なうろたえは無い。
元々よそ者同士が勝手に集まって勝手に暮らしていたに近しい、代すら重ねていない群れ。
一斉駆除という絶対的絶望を前にして、長などという悠長なシステムは何の意味も持たない。
「おさがわるい! だかられいむはたすけてね!」
「ぱちぇはおさなのよ! だからたすけなさい!」
などなど、せいぜいが加工されるまでの束の間の鬱憤晴らしに使える程度の価値しかなく、その程度のものに命を掛けてこれるほど、今までの彼女たちのゆん生は甘くなかったのだ。
加工所の職員たちが群れにやって来た時点で素早く状況を把握、自分たちではどうしようもないと判断し、おちびちゃんだけを連れてそろーりそろーりと声を上げず逃げ出してきたのだ。
群れを見捨てる行為と罵るのは簡単だが、賢いれいむにも、長ぱちゅりーにもありすにも、そのような感情的なうろたえは無い。
元々よそ者同士が勝手に集まって勝手に暮らしていたに近しい、代すら重ねていない群れ。
一斉駆除という絶対的絶望を前にして、長などという悠長なシステムは何の意味も持たない。
「おさがわるい! だかられいむはたすけてね!」
「ぱちぇはおさなのよ! だからたすけなさい!」
などなど、せいぜいが加工されるまでの束の間の鬱憤晴らしに使える程度の価値しかなく、その程度のものに命を掛けてこれるほど、今までの彼女たちのゆん生は甘くなかったのだ。
「しらせてくれて、ありがとう……。それで、ぱちぇたちは、どうするの? しぬの?」
「ゆんっ……! まずはれいむに、しゃざい!させてちょうだいっ……!!
なんのおわびもできないけど……せめて、とかいはな”ぎり”をはたしておきたいの……!」
「むきゅぅ……ぱちぇからも、おねがいするわ……ぱちぇが、いちばんいけないゆっくりだもの」
「ゆっ、べつにそんなのいらないとおもうけど……すきにすれば? そしたら、しねば?」
「ゆんっ……! まずはれいむに、しゃざい!させてちょうだいっ……!!
なんのおわびもできないけど……せめて、とかいはな”ぎり”をはたしておきたいの……!」
「むきゅぅ……ぱちぇからも、おねがいするわ……ぱちぇが、いちばんいけないゆっくりだもの」
「ゆっ、べつにそんなのいらないとおもうけど……すきにすれば? そしたら、しねば?」
緊迫した雰囲気に、ついいつもの口癖「しね」が出てしまう。
れいむは半分申し訳なく、半分物悲しい虚無的な気分でふたりを見据え、真っ直ぐに姿勢を正した。
「「ゆっくりごめんなさいっ」」
と深々と、といっても実際的な距離や角度にすれば大したことはないが、お辞儀をして謝罪を済ませるふたり。
これは一種のけじめ。
彼女たちの心の安寧のためだけに行われる、彼女たち自身も自覚している自己完結的な行為なのだろう。
れいむは甘んじてその謝罪を受け入れる張りぼての役割を引き受け、ゆっくりと神妙臭く頷き返した。
れいむは半分申し訳なく、半分物悲しい虚無的な気分でふたりを見据え、真っ直ぐに姿勢を正した。
「「ゆっくりごめんなさいっ」」
と深々と、といっても実際的な距離や角度にすれば大したことはないが、お辞儀をして謝罪を済ませるふたり。
これは一種のけじめ。
彼女たちの心の安寧のためだけに行われる、彼女たち自身も自覚している自己完結的な行為なのだろう。
れいむは甘んじてその謝罪を受け入れる張りぼての役割を引き受け、ゆっくりと神妙臭く頷き返した。
胴付きが恐らく一斉駆除の引き金となったとはいえ、その非が胴付きを引きとめた長ぱちゅりーたちにあり、飼い主の元に帰るよう説得していた自分が謝られるべき被害者というのは、飛躍が過ぎる。
せめて胴付き自身が地べたに這いつくばってびーびー泣きながら謝るならまだしも、結局この事態はなるべくしてなったのだ。
野良の生活というのは、そういうもの。
何が起きても誰のせいでもなく、恐らく必ずしも自分のせいでもない。
予測できないほど複雑に絡み合った因果が結果という形を為し、現実として容赦なく襲い掛かってくるという、ただそれだけなのだ。
せめて胴付き自身が地べたに這いつくばってびーびー泣きながら謝るならまだしも、結局この事態はなるべくしてなったのだ。
野良の生活というのは、そういうもの。
何が起きても誰のせいでもなく、恐らく必ずしも自分のせいでもない。
予測できないほど複雑に絡み合った因果が結果という形を為し、現実として容赦なく襲い掛かってくるという、ただそれだけなのだ。
「ゆんっ! これでおもいのこすことはないわっ……! ぱちぇ!」
「むきゅ……おちびちゃんたち、ままたちのいうことを よーくきくのよ?」
「むきゅぅぅう? ゆっくちぃぃ?」
「ときゃいはっ! ゆっくちい!!」
「むきゅ……おちびちゃんたち、ままたちのいうことを よーくきくのよ?」
「むきゅぅぅう? ゆっくちぃぃ?」
「ときゃいはっ! ゆっくちい!!」
傍に下ろされていたぱちゅりーとありすのおちびちゃんが、ぱちゅりーのふさふさな紫の揉み上げに掴まれて、「わしゃわしゃ ゆっきゅり!」と前に出てくる。
胴付きが来たことでありすが狩りに赴く必要性が薄れ、トータルの栄養状態も良くなったからと、体の弱いぱちゅりーが念願のすっきりー!を果たして作った初めてのおちびちゃん。
負担の少ない植物型妊娠を選択するも、ぱちゅりーから出された弱弱しい精子餡によってありすの額に実ったおちびちゃんはこのふたりのみ。
ようやくふかふかベッドから這い出られるようになったというのに、こんな悲劇に見舞われるなんて。
胴付きが来たことでありすが狩りに赴く必要性が薄れ、トータルの栄養状態も良くなったからと、体の弱いぱちゅりーが念願のすっきりー!を果たして作った初めてのおちびちゃん。
負担の少ない植物型妊娠を選択するも、ぱちゅりーから出された弱弱しい精子餡によってありすの額に実ったおちびちゃんはこのふたりのみ。
ようやくふかふかベッドから這い出られるようになったというのに、こんな悲劇に見舞われるなんて。
れいむは自身のおちびちゃんが本当に小さかったときの苦労と、おちびちゃんたちの方も日がなぴーぴー泣いていたことを思い出し、重い気分になった。
親にとっても子にとっても一番大変なこの時期に、待っているのはどのようであれ暗く厳しいことは間違いない未来。
れいむはゆきゃゆきゃとじゃれ合うふたりを複雑な気分で見つめ、それから改めて長ぱちゅりーたちの方に視線を戻した。
親にとっても子にとっても一番大変なこの時期に、待っているのはどのようであれ暗く厳しいことは間違いない未来。
れいむはゆきゃゆきゃとじゃれ合うふたりを複雑な気分で見つめ、それから改めて長ぱちゅりーたちの方に視線を戻した。
「れいむ……わるいけど、またちょっと、さいごに れいむにごめいわくをかけるわっ」
「ゆん……? なんなの? しぬの? いっとくけど、れいむ、そのこたちはひきとれないよっ」
「むきゅ」
「ゆ? ゆふふ……そうね、もちろんわかっているわ、れいむ……。ありすたちはね……
もう……ゆんごくに たびだとうとおもうの。ほんっとうに、そう、”しぬ”のよ」
「ゆっ……!!?」
「ゆん……? なんなの? しぬの? いっとくけど、れいむ、そのこたちはひきとれないよっ」
「むきゅ」
「ゆ? ゆふふ……そうね、もちろんわかっているわ、れいむ……。ありすたちはね……
もう……ゆんごくに たびだとうとおもうの。ほんっとうに、そう、”しぬ”のよ」
「ゆっ……!!?」
れいむの中枢餡に軽い衝撃が走る。
そう、”軽い”衝撃が。
明確に意識して予想していたわけではないが、雰囲気から察して導かれる、決してありえないこともないひとつの選択肢。
野良生活の中ではほぼ間違いなく至高のゆっくりプレイスと言えたこのお山の自然公園にも一斉駆除が入った今。
幼すぎるおちびちゃんを連れ、自身の体力も決して十分でないぱちゅりーと、その番のありすは、自らのゆん生に手ずから幕を下ろすことを決めたのだ。
ゆっくりの最期に相応しい、例えばゆっくりできるとか、例えばとかいはであるとか、そういう死に場所を探して彷徨う時間と権利すらない。
まごまごしていれば加工所の職員に捕まり、地獄のエンドレス虐待の後に餡子塊にされてしまうという運命。
ふたりは、今ここでゆっくり固有の滅びの呪文「おたべなさい」をするつもりなのだ。
そう、”軽い”衝撃が。
明確に意識して予想していたわけではないが、雰囲気から察して導かれる、決してありえないこともないひとつの選択肢。
野良生活の中ではほぼ間違いなく至高のゆっくりプレイスと言えたこのお山の自然公園にも一斉駆除が入った今。
幼すぎるおちびちゃんを連れ、自身の体力も決して十分でないぱちゅりーと、その番のありすは、自らのゆん生に手ずから幕を下ろすことを決めたのだ。
ゆっくりの最期に相応しい、例えばゆっくりできるとか、例えばとかいはであるとか、そういう死に場所を探して彷徨う時間と権利すらない。
まごまごしていれば加工所の職員に捕まり、地獄のエンドレス虐待の後に餡子塊にされてしまうという運命。
ふたりは、今ここでゆっくり固有の滅びの呪文「おたべなさい」をするつもりなのだ。
穏やかな、それでいて哀しい目をしたぱちゅりーが、物語でも聞かせるかのように優しい声で「おそらのゆっくりぷれいす」についておちびちゃんたちに説明し始める。
ありすがれいむに寄り添い、嫌な場面を見る前に立ち去るのがいいだろう、けれど見届けてくれるならば自分たちが本当にお空のゆっくりプレイスにいけるよう祈って欲しい、と耳打ちしてくる。
文字通りの意味で、是も非もない。
どちらにせよ、例えば数分早く逃げ出したからといって、一斉駆除に見舞われているという絶対的絶望には何の影響もない。
れいむのおちびちゃんたちは、先ほどからダンボールハウスの端っこに座り、こちらを見ている。
今から目の前で起こることはおちびちゃんたちにとって過酷な現実、きつすぎる教育になるだろうか?
それとも、おたべなさいという最終逃避手段を学ぶいい機会になるか?
まさかショックで失餡死はしまい……そもそも、ここから逃げ切れるかどうかだって…………
れいむは、半ば諦観、半ば呆然とした気持ちで、その場に留まった。
ありすがれいむに寄り添い、嫌な場面を見る前に立ち去るのがいいだろう、けれど見届けてくれるならば自分たちが本当にお空のゆっくりプレイスにいけるよう祈って欲しい、と耳打ちしてくる。
文字通りの意味で、是も非もない。
どちらにせよ、例えば数分早く逃げ出したからといって、一斉駆除に見舞われているという絶対的絶望には何の影響もない。
れいむのおちびちゃんたちは、先ほどからダンボールハウスの端っこに座り、こちらを見ている。
今から目の前で起こることはおちびちゃんたちにとって過酷な現実、きつすぎる教育になるだろうか?
それとも、おたべなさいという最終逃避手段を学ぶいい機会になるか?
まさかショックで失餡死はしまい……そもそも、ここから逃げ切れるかどうかだって…………
れいむは、半ば諦観、半ば呆然とした気持ちで、その場に留まった。
そうぼんやりとしているれいむの目の前で、ぱちゅりーたちのおちびちゃんがゆんやっ!と拒絶的な声を上げる。
慌てたぱちゅりーとありすが、彼女たちの餡子を継いで日齢の割りに明らかに賢いおちびちゃんたちと問答を始めた。
慌てたぱちゅりーとありすが、彼女たちの餡子を継いで日齢の割りに明らかに賢いおちびちゃんたちと問答を始めた。
「おそらのゆっくりぷれいすは、ゆっくりできるわ。あまあまも、おふとんも、いくらでもあるのよ」
「こわいおじさんたちが、ままたちとおちびちゃんたちをいじめるために、おいかけてくるの」
「おじさんたちにつかまると、ころされちゃうの。えいえんにゆっくりさせられちゃうの」
「おたべなさいをして、えいえんにゆっくりして、おそらのゆっくりぷれいすにいきましょう」
「おじさんたちは、おそらのゆっくりぷれいすにはこれないわ。ゆっくりしてないにんげんさんだもの」
「ままたちみたいな とかいはなゆっくりだけが、えいえんにゆっくりしたあと、おそらのゆっくりぷれいすにいけるの」
「こわいおじさんたちが、ままたちとおちびちゃんたちをいじめるために、おいかけてくるの」
「おじさんたちにつかまると、ころされちゃうの。えいえんにゆっくりさせられちゃうの」
「おたべなさいをして、えいえんにゆっくりして、おそらのゆっくりぷれいすにいきましょう」
「おじさんたちは、おそらのゆっくりぷれいすにはこれないわ。ゆっくりしてないにんげんさんだもの」
「ままたちみたいな とかいはなゆっくりだけが、えいえんにゆっくりしたあと、おそらのゆっくりぷれいすにいけるの」
再びおちびちゃんたちが、ゆんやゆんやああ!!と泣き声をあげる。
れいむはその様子を見て、深い深いため息をついた。
長ぱちゅりーたちは、おちびちゃんたちの説得――正確に言うなら洗脳――に失敗していた。
それはぱちゅりーたちが自分ほど捻くれたゆっくりらしからぬ性格をしておらず、正直に歯にろくにお飾り着せずモノを説明してしまうためだったのかもしれない。
元々ぱちゅりー種は間違った知識を間違いだと分かりながら吐くことに嫌悪感を感じるという。
あるいはれいむのような傍観者でない、自身も今からそれを行う当事者であったからこその、心と思考の乱れがあったからかもしれない。
ともかく、おちびちゃんたちは驚くべき速さで「死」という概念の概要を理解し、自らの生を終えることが結局加工所職員たちにミンチにされることでもたらされるものと「痛み」という部分以外に相違がないことに気付いてしまった。
れいむはその様子を見て、深い深いため息をついた。
長ぱちゅりーたちは、おちびちゃんたちの説得――正確に言うなら洗脳――に失敗していた。
それはぱちゅりーたちが自分ほど捻くれたゆっくりらしからぬ性格をしておらず、正直に歯にろくにお飾り着せずモノを説明してしまうためだったのかもしれない。
元々ぱちゅりー種は間違った知識を間違いだと分かりながら吐くことに嫌悪感を感じるという。
あるいはれいむのような傍観者でない、自身も今からそれを行う当事者であったからこその、心と思考の乱れがあったからかもしれない。
ともかく、おちびちゃんたちは驚くべき速さで「死」という概念の概要を理解し、自らの生を終えることが結局加工所職員たちにミンチにされることでもたらされるものと「痛み」という部分以外に相違がないことに気付いてしまった。
結局おちびちゃんたちは
「おたべなさいっていうと、おそらのゆっくりぷれいすで いーっぱい ゆっくりできりゅにょ!?
ありちゅ、いくわあああああ!! んっほぉぉおお!! さ あ ☆ お た べ な さ い !」
とすんなりとは行かず、痛い痛いは嫌だから……という消極的な理由で、自身の中に燃え盛る生への欲望を無理やり抑え込み、うるうると涙を溜める目でぽつぽつと呟き始めた。
「おたべなさいっていうと、おそらのゆっくりぷれいすで いーっぱい ゆっくりできりゅにょ!?
ありちゅ、いくわあああああ!! んっほぉぉおお!! さ あ ☆ お た べ な さ い !」
とすんなりとは行かず、痛い痛いは嫌だから……という消極的な理由で、自身の中に燃え盛る生への欲望を無理やり抑え込み、うるうると涙を溜める目でぽつぽつと呟き始めた。
「おちゃ、おちゃべな、しゃい……しゃあ、おちゃべなしゃいっ! おたべにゃしゃいぃぃ!! ゆぇぇええ!!」
「おたべにゃしゃい! おちゃべなしゃいっ!! お、おたべなしゃいいいい!! むきゅうう!!
どーして、おそらのゆっくりぷれいす、いけないのおお!!? こわいおじさんたちが きちゃううううう!!」
「おたべにゃしゃい! おちゃべなしゃいっ!! お、おたべなしゃいいいい!! むきゅうう!!
どーして、おそらのゆっくりぷれいす、いけないのおお!!? こわいおじさんたちが きちゃううううう!!」
たどたどしい声で何度も「おたべなさい」を唱えるおちびちゃんたち。
発音がいけないのか。精神の持ちようがいけないのか。
半ばヤケクソになってその実質的な自殺行為を繰り返すも、その身体が割れることはない。
やがて怖いおじさんたちに超絶痛いことをされるという恐怖に飲み込まれ、ゆびゃああゆびゃああ!!と泣き出してしまった。
ぱちゅりーたちが、絶望の縁からさらに深い絶望に叩き落されたような光のない目でおちびちゃんたちを見つめ、その目をれいむにも向けてきた。
それが余りに恐ろしくてわずかにビクッ!と震えてしまったのを、ぱちゅりーたちは気付いただろうか。
自嘲するように哀しい微笑を浮かべて一度俯いた後、多少マシになった、それでもやはり恐ろしい目を再びれいむに向けて、蚊の泣くような震える声で呟いた。
発音がいけないのか。精神の持ちようがいけないのか。
半ばヤケクソになってその実質的な自殺行為を繰り返すも、その身体が割れることはない。
やがて怖いおじさんたちに超絶痛いことをされるという恐怖に飲み込まれ、ゆびゃああゆびゃああ!!と泣き出してしまった。
ぱちゅりーたちが、絶望の縁からさらに深い絶望に叩き落されたような光のない目でおちびちゃんたちを見つめ、その目をれいむにも向けてきた。
それが余りに恐ろしくてわずかにビクッ!と震えてしまったのを、ぱちゅりーたちは気付いただろうか。
自嘲するように哀しい微笑を浮かべて一度俯いた後、多少マシになった、それでもやはり恐ろしい目を再びれいむに向けて、蚊の泣くような震える声で呟いた。
「みぐるしいところを……みせちゃったわね。わかってたけど、ありすたちは、とんだ いなかものね……」
「むきゅ、れいむ。ありがとう、もういいわ……。ほんとうはれいむたちがとおくにいってからがいいけど……
そのよゆうも、ないから……せめて、むこうを、むいていてくれないかしら」
「ゆん……ゆっくり、りかいしたよ……!」
「むきゅ、れいむ。ありがとう、もういいわ……。ほんとうはれいむたちがとおくにいってからがいいけど……
そのよゆうも、ないから……せめて、むこうを、むいていてくれないかしら」
「ゆん……ゆっくり、りかいしたよ……!」
れいむはくるっと反対側を向いてぱちゅりーたちに背を向け、おうちの前できょとんとしていた自分のおちびちゃんたちを両の揉み上げで力強くゆん!と奥に放り投げると、蓋をするように自らもそこに飛び込んだ。
れいむのおちびちゃんたちが放り投げられた衝撃で「ゆゆんやゆんやあああ!!!」と泣き叫んでいるのは計算どおり。
残るは自分が無心になるだけだが、そんなことがすぐ出来れば全ゆっくりは何も苦労しない。
聴覚を遮断することも叶わないクソ饅頭の身を、れいむは激しく悔い、呪った。
れいむのおちびちゃんたちが放り投げられた衝撃で「ゆゆんやゆんやあああ!!!」と泣き叫んでいるのは計算どおり。
残るは自分が無心になるだけだが、そんなことがすぐ出来れば全ゆっくりは何も苦労しない。
聴覚を遮断することも叶わないクソ饅頭の身を、れいむは激しく悔い、呪った。
「ゆぁ゛……ちょ、ちょかいひゃ? みゃみゃは ときゃいひゃ……?」
「むっきゅぅぅうう!! こんにゃの おきゃしいわぁぁあ!! けんじゃじゃないわぁぁああ!!」
「おぢ、おぢびぢゃんだぢぃぃいい!! ぎょべんにぇ……!! ほんっどうに、ぎょべんなじゃいっ!!」
「むぎゅぅぅっっぷ!! ぅぅぅぅ……!!! ゆぇぇぇええ……っぷ、えれえれ……!!!」
「どおじで ありちゅが しななきゃいけにゃいにょっ!? ありちゅ、まだじぇんっじぇん!ゆっくちしちぇにゃびゅべぇぇえ゛え゛え゛え゛!!!」
「やめぢぇ、やめぢぇええええ!! ちゅぶしゃないぢぇっ! おにぇがいじばずっ!! もっとむっきゅりぃぃいいぎゃぶびぇげえげげげっ!!」
「むっきゅぅぅうう!! こんにゃの おきゃしいわぁぁあ!! けんじゃじゃないわぁぁああ!!」
「おぢ、おぢびぢゃんだぢぃぃいい!! ぎょべんにぇ……!! ほんっどうに、ぎょべんなじゃいっ!!」
「むぎゅぅぅっっぷ!! ぅぅぅぅ……!!! ゆぇぇぇええ……っぷ、えれえれ……!!!」
「どおじで ありちゅが しななきゃいけにゃいにょっ!? ありちゅ、まだじぇんっじぇん!ゆっくちしちぇにゃびゅべぇぇえ゛え゛え゛え゛!!!」
「やめぢぇ、やめぢぇええええ!! ちゅぶしゃないぢぇっ! おにぇがいじばずっ!! もっとむっきゅりぃぃいいぎゃぶびぇげえげげげっ!!」
瞬間、れいむの中で何かが切れ、間に合わなくなるぞ!!と声がした。
「ぱぢゅでぃぃ゛いいい゛い゛い!! あでぃずぅぅ゛う゛う!!! ゆ゛、ゆわ゛ぁぁあ゛ああ゛……!!!
あのねっ! れ、れいむねっ!! ぱちゅりーとありすにあえて、しあわせーっ!だったよぉぉおお!!
ふたりとも、さいっこうにゆっくりした せかいいちの ゆっくりだったよぉ゛ぉ゛おお゛お゛!!!
おそらのゆっくりぷれいすでええ、ひとあしさきにぃ!! ゆっくりぃぃしていってねえ゛え゛え!!!」
あのねっ! れ、れいむねっ!! ぱちゅりーとありすにあえて、しあわせーっ!だったよぉぉおお!!
ふたりとも、さいっこうにゆっくりした せかいいちの ゆっくりだったよぉ゛ぉ゛おお゛お゛!!!
おそらのゆっくりぷれいすでええ、ひとあしさきにぃ!! ゆっくりぃぃしていってねえ゛え゛え!!!」
れいむは力の限り、加工所職員に気付かれるなどといったことも無視して、あるなれば魂の赴くままに叫んだ。
そして、中枢餡の片隅で「思えば一瞬前にもこうやって大声で叫んでおけば良かったのでは」と冷酷冷徹な自分が呟くのも気にならないぐらいに、泣いた。
押し留めようのない悲しさと愛しさに、餡の髄まで叩き込んだはずの感情コントロール能力、実況抑制能力は役に立たず、ゆええええん!ゆええええん!!とおちびちゃんのように泣いて、泣き喚いた。
その慟哭にかき消されてしまったのか、かすかに聞こえたはずのぱちゅりーたちからの返答は、現実のものであったのか、自分の餡子脳が作り出した都合のいい妄想なのか区別できないほど不確かに小さく、一瞬で残り香すら消えて過去のものになってしまう。
れいむに確かに聞こえたのは「「さあ、おたべなさいっ!」」という朗々とした立派な魔法使いたちの詠唱のみ。
そして、中枢餡の片隅で「思えば一瞬前にもこうやって大声で叫んでおけば良かったのでは」と冷酷冷徹な自分が呟くのも気にならないぐらいに、泣いた。
押し留めようのない悲しさと愛しさに、餡の髄まで叩き込んだはずの感情コントロール能力、実況抑制能力は役に立たず、ゆええええん!ゆええええん!!とおちびちゃんのように泣いて、泣き喚いた。
その慟哭にかき消されてしまったのか、かすかに聞こえたはずのぱちゅりーたちからの返答は、現実のものであったのか、自分の餡子脳が作り出した都合のいい妄想なのか区別できないほど不確かに小さく、一瞬で残り香すら消えて過去のものになってしまう。
れいむに確かに聞こえたのは「「さあ、おたべなさいっ!」」という朗々とした立派な魔法使いたちの詠唱のみ。
振り返ったそこには、苦悶の表情で潰された小さな子ゆっくりの亡骸が二体。
この世に絶望しきったとも、極限状態で悟りと救済を得たとも取れる表情で真っ二つに割れた愛しき同胞が二体。
この世に絶望しきったとも、極限状態で悟りと救済を得たとも取れる表情で真っ二つに割れた愛しき同胞が二体。
そして、信じられないという顔でこちらを見下ろす、胴付きまりさの姿があった。
れいむはこのとき、殺意というものがどういう感情か、初めて理解した。
つづく
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冗長と自他に蔑まれようと、プロ○トさんを信じて書き貫こうと思います
冗長と自他に蔑まれようと、プロ○トさんを信じて書き貫こうと思います