ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1330 まりさのおりぼんさん
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「おかざりさんちょおだい!」
とある野良まりさは、人間にそんな声をかけられて戸惑った。
このまりさは辺りのゆっくりに顔が利く、そこそこ優秀なまりさであった。
それがゆえに、人間のセリフを翻訳することができた。
『おぼうしをよこせええええええええええ!』
まりさは戦慄して、人間から距離を取った。
人間は恐ろしい。 ゆっくりが何十匹で立ち向かったとしても、勝てるとは思えない。
目の前でニコニコ笑っているのは、おそらく人間の子どもだろう。 しかし、それでもまりさが相手にするに
は荷が勝ちすぎているといえた。
すぐさま逃げようとして――――
「勝手にもらうよ?」
――――捕まった
まりさのおぼうしは、それはもうゆっくりしている。
真っ白なリボンもそうだし、なによりとんがりさんがしゃきっとしている。
これほど立派なとんがりさんは、他にはないはずだ。
この人間に目を付けられたことも、まりさの自信を確たるものにした。
「ゆんやあああ! はなして! おぼうしさんはだいじなものなんだよおおお!?」
「なにいってるの? こんな汚い帽子はいらないよ」
「ゆっ……?」
安心と同時に、身を裂くような冷たい痛みが餡子の中心に走る。
「ま、まりさの、おぼうしさんが、きたない……?」
「すっごく汚くてふにゃふにゃだよ」
「うぞをつくなあああああああ!!」
「本当だよ」
少女は口を尖らせて、そっとまりさの帽子を取った。
まりさが反応する間もなく、少女は帽子を地面に落として、踏みつけた。
だんっ、だんっ、じりっ、じりっ
踏みつけ踏みつけ踏みにじる。
それから手に持っていたまりさを開放した。
まりさは震えるあんよで平らになったおぼうしに近付き、咥えてみた。
ピカピカだったおぼうしは土で汚れ、ツバには亀裂が入り、しゃきっとしていたトンガリは見る影もない。
「ゆ……ゆっくりできない……もう……まりさはにどと……ゆっくりできない……」
放心状態になって口をパクパクさせるまりさに対して、少女はかがみ込む。
それから潰れた帽子に巻いてある白いリボンを解いて取る。
「ゆっ! な、なにするの!?」
「おかざりもらうね」
「かえしてね! おぼうしさんのりぼんさんかえしてね!」
「なかなか良いリボンだね!」
そう言って少女は更にまりさの三つ編みに手を伸ばした。
警戒したまりさが三つ編みを振り回し、逃げる。
「ゆっ! やめてね! まりさのおさげさんにさわらないでね!」
「しょうがないなぁ」
とすん、と。
少女はまりさの上に靴の裏からのしかかった。
そして、少ない体重を一気にかける。
「ゆげぇえ!」
まだ子どもといっても、ゆっくり相手から餡子を吐かせる程度のことは可能である。
ゆっくりは餡子を吐き出しすぎると死んでしまう。 ゆえに、殺すならば餡子を出させれば良いのだ。
もっとも、この少女は殺すつもりはなかったが。
動きが鈍くなったのを確認して、三つ編みに手を伸ばす。
「ゆぐっ!」
三つ編みを握り締めると、ぴくりと反応した。
少女はそれを楽しむことはせず、三つ編みを束ねているリボンを取り外し始める。
「ゆがああ! やめてね! まりさのみつあみさんをこわさないでね!」
瀕死のまりさが上げた叫びは、何の意味もなかった。
しゅるる、とリボンが解けて少女の手に収まる。
まりさは解けてただのクセ毛となった髪の毛を呆然と見つめる。
「ま、まりさんのおさげさん……? ゆ、ゆっくりしないでうごいてね……? ゆぅ。 ゆううううううううう
うう!!」
絶望的な悲鳴をあげるまりさ。
そもそもどのような理屈で動いていたのか知らないが、三つ編みでなくなると動かなくなってしまうらしい。
まりさのおさげといえば、れいむのもみあげのように腕の役割を担うものである。
「あれ。 動かなくなったの? ごめんね。 でもこれじゃあ水に浮かんだときにオールが上手く使えないね」
「ゆ……ゆぅぅぅ!」
「でもでも、そのお帽子じゃもう水に浮かばないし関係ないかな」
「ゆぐうう!」
「ま、いいや。 それじゃあ貰っていくね! 明日友達に自慢しよう!」
こうして、残されたのは瀕死の潰れ帽子まりさ。
帽子に目立白いリボンもなければ、大事なおさげもなくなった。
この先まりさはゆっくりしたゆん生を送ることはできないだろう。
今まで苦しいながらも順調に積み重ねてきた全てが、崩れ去るのを感じた。
今、街ではまりさのリボンが空前のブームとなっていた。
リボンといえばれいむ、というのが共通の認識であったが、それも変わった。
ドギツイ赤色のリボンよりも、控え目なまりさの白いリボンの方が良い、というのが流行りだしたのだ。
そうなってからは、まりさのリボン狩りが始まった。
野良まりさを見れば、あちらこちらでリボンのないまりさが見れる。
こうして飾りの一部を失ったまりさたちは多種から排斥され、徐々に姿を消していく。
まりさたちは元々の高いプライドを完全に破壊され、涙を流し、這いずり回り必死に生きた。
親から受け継いだおかざりが欠けても、まだ命はある。
ただ、ゆっくりしなくても生きたい、という一心で生きた。
一ヶ月ほどでブームは去った。
公園で、ゴミとして捨てられたリボンの山を、まりさたちは死んだ目で見ていた。
不思議なことに、誰もリボンを取り戻そうとはしなかった。
あとがき
短すぎるかな……ゆ虐は不慣れでごめんなさい
もっとみんな、まりさのおりぼんさんに注目しようぜ! というお話でした
私はこれからもフェチな話を時たま書かせていただきたいと思います
今まで書いたの
ふたば系ゆっくりいじめ 1207 だんまつま
ふたば系ゆっくりいじめ 1208 まりさのおりぼんさん
とある野良まりさは、人間にそんな声をかけられて戸惑った。
このまりさは辺りのゆっくりに顔が利く、そこそこ優秀なまりさであった。
それがゆえに、人間のセリフを翻訳することができた。
『おぼうしをよこせええええええええええ!』
まりさは戦慄して、人間から距離を取った。
人間は恐ろしい。 ゆっくりが何十匹で立ち向かったとしても、勝てるとは思えない。
目の前でニコニコ笑っているのは、おそらく人間の子どもだろう。 しかし、それでもまりさが相手にするに
は荷が勝ちすぎているといえた。
すぐさま逃げようとして――――
「勝手にもらうよ?」
――――捕まった
まりさのおぼうしは、それはもうゆっくりしている。
真っ白なリボンもそうだし、なによりとんがりさんがしゃきっとしている。
これほど立派なとんがりさんは、他にはないはずだ。
この人間に目を付けられたことも、まりさの自信を確たるものにした。
「ゆんやあああ! はなして! おぼうしさんはだいじなものなんだよおおお!?」
「なにいってるの? こんな汚い帽子はいらないよ」
「ゆっ……?」
安心と同時に、身を裂くような冷たい痛みが餡子の中心に走る。
「ま、まりさの、おぼうしさんが、きたない……?」
「すっごく汚くてふにゃふにゃだよ」
「うぞをつくなあああああああ!!」
「本当だよ」
少女は口を尖らせて、そっとまりさの帽子を取った。
まりさが反応する間もなく、少女は帽子を地面に落として、踏みつけた。
だんっ、だんっ、じりっ、じりっ
踏みつけ踏みつけ踏みにじる。
それから手に持っていたまりさを開放した。
まりさは震えるあんよで平らになったおぼうしに近付き、咥えてみた。
ピカピカだったおぼうしは土で汚れ、ツバには亀裂が入り、しゃきっとしていたトンガリは見る影もない。
「ゆ……ゆっくりできない……もう……まりさはにどと……ゆっくりできない……」
放心状態になって口をパクパクさせるまりさに対して、少女はかがみ込む。
それから潰れた帽子に巻いてある白いリボンを解いて取る。
「ゆっ! な、なにするの!?」
「おかざりもらうね」
「かえしてね! おぼうしさんのりぼんさんかえしてね!」
「なかなか良いリボンだね!」
そう言って少女は更にまりさの三つ編みに手を伸ばした。
警戒したまりさが三つ編みを振り回し、逃げる。
「ゆっ! やめてね! まりさのおさげさんにさわらないでね!」
「しょうがないなぁ」
とすん、と。
少女はまりさの上に靴の裏からのしかかった。
そして、少ない体重を一気にかける。
「ゆげぇえ!」
まだ子どもといっても、ゆっくり相手から餡子を吐かせる程度のことは可能である。
ゆっくりは餡子を吐き出しすぎると死んでしまう。 ゆえに、殺すならば餡子を出させれば良いのだ。
もっとも、この少女は殺すつもりはなかったが。
動きが鈍くなったのを確認して、三つ編みに手を伸ばす。
「ゆぐっ!」
三つ編みを握り締めると、ぴくりと反応した。
少女はそれを楽しむことはせず、三つ編みを束ねているリボンを取り外し始める。
「ゆがああ! やめてね! まりさのみつあみさんをこわさないでね!」
瀕死のまりさが上げた叫びは、何の意味もなかった。
しゅるる、とリボンが解けて少女の手に収まる。
まりさは解けてただのクセ毛となった髪の毛を呆然と見つめる。
「ま、まりさんのおさげさん……? ゆ、ゆっくりしないでうごいてね……? ゆぅ。 ゆううううううううう
うう!!」
絶望的な悲鳴をあげるまりさ。
そもそもどのような理屈で動いていたのか知らないが、三つ編みでなくなると動かなくなってしまうらしい。
まりさのおさげといえば、れいむのもみあげのように腕の役割を担うものである。
「あれ。 動かなくなったの? ごめんね。 でもこれじゃあ水に浮かんだときにオールが上手く使えないね」
「ゆ……ゆぅぅぅ!」
「でもでも、そのお帽子じゃもう水に浮かばないし関係ないかな」
「ゆぐうう!」
「ま、いいや。 それじゃあ貰っていくね! 明日友達に自慢しよう!」
こうして、残されたのは瀕死の潰れ帽子まりさ。
帽子に目立白いリボンもなければ、大事なおさげもなくなった。
この先まりさはゆっくりしたゆん生を送ることはできないだろう。
今まで苦しいながらも順調に積み重ねてきた全てが、崩れ去るのを感じた。
今、街ではまりさのリボンが空前のブームとなっていた。
リボンといえばれいむ、というのが共通の認識であったが、それも変わった。
ドギツイ赤色のリボンよりも、控え目なまりさの白いリボンの方が良い、というのが流行りだしたのだ。
そうなってからは、まりさのリボン狩りが始まった。
野良まりさを見れば、あちらこちらでリボンのないまりさが見れる。
こうして飾りの一部を失ったまりさたちは多種から排斥され、徐々に姿を消していく。
まりさたちは元々の高いプライドを完全に破壊され、涙を流し、這いずり回り必死に生きた。
親から受け継いだおかざりが欠けても、まだ命はある。
ただ、ゆっくりしなくても生きたい、という一心で生きた。
一ヶ月ほどでブームは去った。
公園で、ゴミとして捨てられたリボンの山を、まりさたちは死んだ目で見ていた。
不思議なことに、誰もリボンを取り戻そうとはしなかった。
あとがき
短すぎるかな……ゆ虐は不慣れでごめんなさい
もっとみんな、まりさのおりぼんさんに注目しようぜ! というお話でした
私はこれからもフェチな話を時たま書かせていただきたいと思います
今まで書いたの
ふたば系ゆっくりいじめ 1207 だんまつま
ふたば系ゆっくりいじめ 1208 まりさのおりぼんさん