ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4369 おうちに いれてねっ!
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『おうちに いれてねっ!』 37KB
虐待 観察 自業自得 野良ゆ 都会 現代 3作目です失礼します
虐待 観察 自業自得 野良ゆ 都会 現代 3作目です失礼します
~注意書きさん~
*ゆっくりは最後まで重度の餡子脳です
*飼い主もあまり頭の良い個体ではありません。若干愛誤かも
*虐待描写はぬるめです。ひたすられいむの脳内お花畑劇場みたいなノリです
*ゆっくりは最後まで重度の餡子脳です
*飼い主もあまり頭の良い個体ではありません。若干愛誤かも
*虐待描写はぬるめです。ひたすられいむの脳内お花畑劇場みたいなノリです
~今まで書いたもの~
anko4424 単純群れ虐殺1~5(anko4425,-56,-57,-64)
anko4266 まりさは飼われゆっくり1~10(anko4272,-73,-86,-87,4326,-27,-30,-63,-64)
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「Fuck'n クソれいむ、サヨナラだ。所詮処分品は処分品よ」
「ゆべぇえ!! いっだあああいい!! もっとゆっくりおろしてねえええ!!」
「ゆべぇえ!! いっだあああいい!! もっとゆっくりおろしてねえええ!!」
ぶりぶり太った成ゆんのれいむが、硬いアスファルトの地面に叩きつけられる。
「お前は今日から野良ゆっくりだ。天気もいいし、頑張って生きていけよ。じゃあな」
「ゆゆっ! おにーさんっ!? はんっせい!したんじゃなかったの!?
れいむとおさんぽするんじゃないのっ!? ゆっくりぃぃ!! ゆっくりしていってねええ!!」
「おう、ゆっくりしていってね。まあまあ安い勉強代だったぜ?」
「ゆゆっ! おにーさんっ!? はんっせい!したんじゃなかったの!?
れいむとおさんぽするんじゃないのっ!? ゆっくりぃぃ!! ゆっくりしていってねええ!!」
「おう、ゆっくりしていってね。まあまあ安い勉強代だったぜ?」
前のカゴが空になった自転車にさっと跨り、おにーさんはすぐに遠くに見えなくなってしまう。
取り残されたれいむはそのあまりのゆっくりしてなさに唖然としていたが、しばらくしてやっと動き出した。
取り残されたれいむはそのあまりのゆっくりしてなさに唖然としていたが、しばらくしてやっと動き出した。
前々から思っていたが、何だ、あのゆっくりしてない生き物は。
あんなおにーさんなど、こちらから願い下げだ。
あんなおにーさんなど、こちらから願い下げだ。
ろくに遊んでくれないし、あまあまも狩ってこれないくせにあーだこーだと小うるさく口応えし、果てにはおちびちゃんを作ってはいけないなどと訳の分からないことを言う。
お庭にやってきたワイルドなまりさとあばんっちゅーる!な恋に落ちたれいむが、ゆっくりの何たるかを欠片も理解していないかわいそーなおにーさんのために可愛いおちびちゃんを作って見せてあげたのに、何故かカンカンに怒り出す始末。
世界一可愛い寝顔で眠る実ゆっくりおちびちゃんたちに、触れさせてあげなかったからだろうか。
変な匂いのする無骨な手で触れることを許す気はさらさらないし、そのことをおにーさんも弁えていると思ったのだが……。
お庭にやってきたワイルドなまりさとあばんっちゅーる!な恋に落ちたれいむが、ゆっくりの何たるかを欠片も理解していないかわいそーなおにーさんのために可愛いおちびちゃんを作って見せてあげたのに、何故かカンカンに怒り出す始末。
世界一可愛い寝顔で眠る実ゆっくりおちびちゃんたちに、触れさせてあげなかったからだろうか。
変な匂いのする無骨な手で触れることを許す気はさらさらないし、そのことをおにーさんも弁えていると思ったのだが……。
思い上がったおにーさんは、おちびちゃんのために施したお部屋のコーディネートにまで嫉妬してケチをつけ、れいむたちがゆっくりしているのをいいことに散々当り散らし、卑怯な手を使って乱暴した。
確かにそんなゆっくりできないクソジジイの元になどいたくはないだろう。
れいむが気付いたときには、まりさとおちびちゃんたちはどこかに行ってしまっていた。
おにーさんに捕まったままのれいむはまりさたちを探しにもいけず、その日はご飯さんを食べさせてもらえないという理不尽な虐待まで受けてしまう。
その後もおにーさんは全く懲りた様子もなく、れいむがこれまでの非道を反省させようとお説教したことにすら逆上し、ついにれいむを捨てるとまで言い出した。
愚かな。
ゆっくりしてない人間が、ゆっくりの権化たるれいむを手放して、まともに生きていけるわけがない。
れいむも鬼ではないので寛大な心でおにーさんを許し、心を入れ替えるよう母親のように説いてあげていたのだが……
確かにそんなゆっくりできないクソジジイの元になどいたくはないだろう。
れいむが気付いたときには、まりさとおちびちゃんたちはどこかに行ってしまっていた。
おにーさんに捕まったままのれいむはまりさたちを探しにもいけず、その日はご飯さんを食べさせてもらえないという理不尽な虐待まで受けてしまう。
その後もおにーさんは全く懲りた様子もなく、れいむがこれまでの非道を反省させようとお説教したことにすら逆上し、ついにれいむを捨てるとまで言い出した。
愚かな。
ゆっくりしてない人間が、ゆっくりの権化たるれいむを手放して、まともに生きていけるわけがない。
れいむも鬼ではないので寛大な心でおにーさんを許し、心を入れ替えるよう母親のように説いてあげていたのだが……
まああんなクソジジイのことはどうでもいい。
野たれ死のうが自業自得だ。知ったことではない。
今や自分は解き放たれたのだ。ゆっくりらしく、ゆっくりと生きようじゃないか。
きっと抱えきれないほどのしあわせー!がれいむを待っている。
野たれ死のうが自業自得だ。知ったことではない。
今や自分は解き放たれたのだ。ゆっくりらしく、ゆっくりと生きようじゃないか。
きっと抱えきれないほどのしあわせー!がれいむを待っている。
「ゆゆんっ! れいむ、しってるよっ! ゆっくりは、こーえんさんに すんでるんだよねっ!!」
丁度目の前に生えてきていた公園さんに駆け込んでいく。
おにーさん、もといクソジジイを散歩に連れて行ってたところとは違うが、まあ似たようなものだ。
灰色の砂が一面に広がり、点々とおうちが見え、野良ゆっくりさんがちらほらと歩いている。
おにーさん、もといクソジジイを散歩に連れて行ってたところとは違うが、まあ似たようなものだ。
灰色の砂が一面に広がり、点々とおうちが見え、野良ゆっくりさんがちらほらと歩いている。
れいむは久しく会う同族の姿に嬉しくなり、ぴょぴょーんと元気に跳ねていった。
『おうちに いれてねっ!』
「のらゆっくりさああんっ! れいむは れいむだよっ!!
ゆっくりしていってねっ! れいむも、なかまにいれてねぇええ!!」
「「「ゆぁん……?」」」
ゆっくりしていってねっ! れいむも、なかまにいれてねぇええ!!」
「「「ゆぁん……?」」」
元気いっぱい愛嬌いっぱい。
ゆっくりなら誰でもめろめろになるだろう挨拶を繰り出し、くねっ!と体のくびれを強調する。
突然現れたあまりにゆっくりしている美ゆっくりに驚いたのだろう。
挨拶を受けたゆっくりたちは皆固まってしまっている。
ゆっくりなら誰でもめろめろになるだろう挨拶を繰り出し、くねっ!と体のくびれを強調する。
突然現れたあまりにゆっくりしている美ゆっくりに驚いたのだろう。
挨拶を受けたゆっくりたちは皆固まってしまっている。
「れいむ、おといれも ちゃんとできるよっ! ごはんさんも もんくいわないで いーっぱいたべるよっ!
それにねっ、れいむねっ、おうたがとーっても!じょうずなんだよっ! ゆふふ、ききたい? ねぇ、ききたいー?」
「「「…………」」」
「どーしよっかな~? ゆーんゆーん……ゆふふー、だめーっ!! ゆがーんっ!!
れいむのゆっくりしたおうたがききたかったら、あまあまもってきてねっ! とくもりっ!でいいよー!」
それにねっ、れいむねっ、おうたがとーっても!じょうずなんだよっ! ゆふふ、ききたい? ねぇ、ききたいー?」
「「「…………」」」
「どーしよっかな~? ゆーんゆーん……ゆふふー、だめーっ!! ゆがーんっ!!
れいむのゆっくりしたおうたがききたかったら、あまあまもってきてねっ! とくもりっ!でいいよー!」
ゆふふ、気分がいいよ。
惜しみなくゆっくりを全解放するれいむを前に、野良ゆっくりたちは依然アホ面さらして固まったまま。
あまあまが来るまでおうたはお預けと聞いて、ショックで気絶してしまったのだろうか。
それとも、あまあまを献上もしてないのにこんなに愛嬌を振りまいてくれるれいむの寛大さに感動し、痺れてしまったのだろうか。
ああ、やっぱりゆっくりのゆっくりたるを分かってくれるのは、同じゆっくりだけだ。
あの人間という下らない生物にはそれを享受する資格すらなく、ゆっくりはゆっくりだけのもの。
同族の中にあってこそ、れいむは本来の輝きを発揮できるのだ!
惜しみなくゆっくりを全解放するれいむを前に、野良ゆっくりたちは依然アホ面さらして固まったまま。
あまあまが来るまでおうたはお預けと聞いて、ショックで気絶してしまったのだろうか。
それとも、あまあまを献上もしてないのにこんなに愛嬌を振りまいてくれるれいむの寛大さに感動し、痺れてしまったのだろうか。
ああ、やっぱりゆっくりのゆっくりたるを分かってくれるのは、同じゆっくりだけだ。
あの人間という下らない生物にはそれを享受する資格すらなく、ゆっくりはゆっくりだけのもの。
同族の中にあってこそ、れいむは本来の輝きを発揮できるのだ!
「はいはいゆっくりゆっくり、なのぜ……」
「いまどき、なんていなかものなのかしら……」
「むきゅ……これは、かかわりあいにならないほうが けんっめい!ね」
「ゆゆっ!!?」
「いまどき、なんていなかものなのかしら……」
「むきゅ……これは、かかわりあいにならないほうが けんっめい!ね」
「ゆゆっ!!?」
どういうことだろうか。
今までれいむの可愛さに完全にヤラれていたはずの野良ゆっくりたちが、のそのそと去っていってしまう。
れいむはまだあまあまをお腹一杯食べるどころか、土下座しながらの挨拶もしてもらってないというのに!
今までれいむの可愛さに完全にヤラれていたはずの野良ゆっくりたちが、のそのそと去っていってしまう。
れいむはまだあまあまをお腹一杯食べるどころか、土下座しながらの挨拶もしてもらってないというのに!
「なんなの!? みんな、ゆっくりしていってね! むしは ゆっくりできないよっ!
れいむはおにーさんにいじめられて すてられた、かわいそうな のらゆっくりなんだよっ!
やさしくしなきゃ、いけないんだよぉおっ!!」
れいむはおにーさんにいじめられて すてられた、かわいそうな のらゆっくりなんだよっ!
やさしくしなきゃ、いけないんだよぉおっ!!」
野良ゆっくりたちはれいむの呼びかけに応えず、そのまま各自のおうちに入っていってしまった。
もしかして、恥ずかしがってるのだろうか。それとも嫉妬しているのだろうか。
あるいは、れいむのあまりの可愛さに、これが現実だと信じられていないのだろうか。
もしかして、恥ずかしがってるのだろうか。それとも嫉妬しているのだろうか。
あるいは、れいむのあまりの可愛さに、これが現実だと信じられていないのだろうか。
れいむはゆっくりし過ぎているのも考え物だねっ!と暢気なことを思い浮かべ、ゆふぅと周囲を見回した。
すると、いつの間に夜さんがやって来ていたのか、辺りは暗い暗いになり始めていた。
暗い暗いはゆっくりできず、夜さんは眠りの時間である。
すると、いつの間に夜さんがやって来ていたのか、辺りは暗い暗いになり始めていた。
暗い暗いはゆっくりできず、夜さんは眠りの時間である。
れいむは今日はもうすーやすーやすることに決め、大きな声で叫んだ。
「おにーさーんっ! かわいいれいむが、ゆっくりねむねむさんだよーっ!!
れいむを はうすさんに はこんでねっ! そしたら、おふとんをもってきてねぇっ! ふーっかふかでいいよーっ!!
きょうのあろまさんはー、れいむ、しなもんっ!をごしょもうだよーっ!!」
れいむを はうすさんに はこんでねっ! そしたら、おふとんをもってきてねぇっ! ふーっかふかでいいよーっ!!
きょうのあろまさんはー、れいむ、しなもんっ!をごしょもうだよーっ!!」
…………。
その声はただ虚空に響き、冷たい風だけがひゅるると吹いた。
あ、れいむ、うっかりしちゃった。
あの”おにーさん”はもう追い出したんだった。
追放した”クソジジイ”にまで自分に仕える仕事を与えてやろうとするなんて、ちょっとゆっくりし過ぎである。
れいむは可愛らしく目を瞑って恥ずかしがるように下を向き、頬を僅かに染めた。
ゆゆーん、どんな瞬間、どんな角度からでもれいむは可愛いよー。可愛くってごめんねー!
あの”おにーさん”はもう追い出したんだった。
追放した”クソジジイ”にまで自分に仕える仕事を与えてやろうとするなんて、ちょっとゆっくりし過ぎである。
れいむは可愛らしく目を瞑って恥ずかしがるように下を向き、頬を僅かに染めた。
ゆゆーん、どんな瞬間、どんな角度からでもれいむは可愛いよー。可愛くってごめんねー!
「ゆゆんっ! きょうは、さっきのまりさのおうちに おとまりしよーっと!
まりさー! まっててねっ! かわいいれいむが、いま いってあげるからねぇーっ!!」
まりさー! まっててねっ! かわいいれいむが、いま いってあげるからねぇーっ!!」
桃のような尻をぷりりんっ!といじらしく振り、くびれを強調しながら尺取虫のように這っていく。
自分を迎えるために大きく開かれている玄関さんに飛び込み、れいむは元気に挨拶した。
自分を迎えるために大きく開かれている玄関さんに飛び込み、れいむは元気に挨拶した。
「すーぱーかわいいれいむは、それでもやっぱり れいむだよっ! まりさ、ゆっくりしていってねぇっ!!」
「ゆげえ! で、でてくのぜっ! はいってくるんじゃないのぜええ!! ぷっくうう!!」
「ゆ、ゆんやああああ!!? ぷくー、こわひぃぃいい!!!」
「ゆげえ! で、でてくのぜっ! はいってくるんじゃないのぜええ!! ぷっくうう!!」
「ゆ、ゆんやああああ!!? ぷくー、こわひぃぃいい!!!」
いきなり目の前で膨れ、敵意を丸出しにしたまりさに、れいむのぴゅあっ!なハートが悲鳴を上げる。
何なのこれええ!! どうしてぷくぅ!なんてするのおお!?
れいむは訳が分からなかった。
何なのこれええ!! どうしてぷくぅ!なんてするのおお!?
れいむは訳が分からなかった。
「ぷくう! ぷぅっっくうう!! やい、さっさとでていくのぜっ! ここはまりさのおうちなのぜっ!
こんどかってに はいってきたら、せいっさい!してやるのぜえええ!!」
「ゆゆぅぅぅ、ゆんやあ!! このまりさ、げすまりさだよぉぉお!! ゆっくりできないいい!!!」
こんどかってに はいってきたら、せいっさい!してやるのぜえええ!!」
「ゆゆぅぅぅ、ゆんやあ!! このまりさ、げすまりさだよぉぉお!! ゆっくりできないいい!!!」
ありえるはずもなかった突然の威嚇行為に戸惑い、れいむはダンボール箱の入り口で固まってしまった。
口をへの字に曲げて涙としーしーを流しながらも動く気配のない愚鈍な汁饅頭に、まりさがうんざりした顔で体当たりを食らわす。
ぼてぼてと転がっていったれいむはやっと我に返り、抗議のぷくぅ!で反撃すべく、ゲスまりさの方に振り返る。
が、その時既にまりさのおうちは結界で閉ざされていた。
口をへの字に曲げて涙としーしーを流しながらも動く気配のない愚鈍な汁饅頭に、まりさがうんざりした顔で体当たりを食らわす。
ぼてぼてと転がっていったれいむはやっと我に返り、抗議のぷくぅ!で反撃すべく、ゲスまりさの方に振り返る。
が、その時既にまりさのおうちは結界で閉ざされていた。
「なんっなの、あのまりさはああ!!? ぜんっぜんゆっくりしてない、きゅーきょく!のげすだよっ!
れいむにいきなりぷくぅ!するなんて、もしかして、たりないゆっくりかもしれないよっ!!」
れいむにいきなりぷくぅ!するなんて、もしかして、たりないゆっくりかもしれないよっ!!」
れいむはぷんぷん怒り、腹立たしげにお尻をぶりぶりと振りながら、次のおうちを目指した。
うんうんゲスまりさのいる肥溜めハウスの隣、先ほどありすが入っていったおうちだ。
うんうんゲスまりさのいる肥溜めハウスの隣、先ほどありすが入っていったおうちだ。
「ゆゆーんっ! ありすーっ! れいむがあそびにきたよぉお!! ゆっくりおでむかえっ!してねっ!」
「ゆっ……」
「ゆっ……」
ダンボール箱の前で無遠慮に叫ぶれいむに、ありすは薄暗いおうちの中から哀れみのこもった目を送る。
「…………ゆぅ、しかたないわね」
ありすは面倒くさそうにもぞもぞと動き、れいむが入ってくるためのスペースを空けた。
「れいむ、とかいはれでぃのありすが、ゆっくりおとまりさせてあげるわ。
ただし、いまだけよっ。さあ、ゆっくりおいでなさい」
「ゆんゆんゆーんっ!! ゆっくりおじゃましまーすっ! ゆわわーいっ!! あまあま、どこーっ!?」
ただし、いまだけよっ。さあ、ゆっくりおいでなさい」
「ゆんゆんゆーんっ!! ゆっくりおじゃましまーすっ! ゆわわーいっ!! あまあま、どこーっ!?」
狭い段ボール箱に元気よく飛び込んでいくれいむ。
入り口付近にいたありすはれいむにぐいっと押されて、さらに隅の方に押し退けられた。
入り口付近にいたありすはれいむにぐいっと押されて、さらに隅の方に押し退けられた。
「ゆんやああああ!!! なにここーっ!!? くっさぁぁああいい!!」
「ゆ……?」
「ゆ……?」
飛び込んだ衝撃でたゆんと凹んだ体がもゆんと戻るや否や、れいむは大声を上げた。
「これだよっ!! これがくさいくさいだよぉぉお!! ゆんやああ!! なにこれ、うんうんなのぉぉお!!?」
れいむがばたばた暴れさせている揉み上げで辛うじて指し示した先。
そのおうちの奥の方には、堅実な野良ゆっくりであるありすが保管している生ゴミさんが溜まっていた。
そのおうちの奥の方には、堅実な野良ゆっくりであるありすが保管している生ゴミさんが溜まっていた。
「ゆ……れいむ、これはありすたちの ごはんさんなのよ」
「え? ええっ……!? ゆええええ!? なにいってるのぉぉ!!? ありすも たりないゆっくりさんなのぉぉ!!?
こんなのがごはんさんなわけ ないでしょおおお!!? きもちわるいこと いわないでねえええっ!!」
「ゆぅっ……! ごはんさんっていったら、ごはんさんなのよっ。いっとくけど、あげないわよっ……!」
「のらゆっくりさんって、ほんっとうに こんなものたべてるの……? ばかなの? しぬの?
ふざけないでね、れいむ、こんなのいらないよっ。それで、れいむのあまあまはどこなの!? はやくだしてねっ!
ここはありすのうんうんごはんでくさいくさいだし、れいむ、ちょっといーらいーらしてるよっ!!」
「え? ええっ……!? ゆええええ!? なにいってるのぉぉ!!? ありすも たりないゆっくりさんなのぉぉ!!?
こんなのがごはんさんなわけ ないでしょおおお!!? きもちわるいこと いわないでねえええっ!!」
「ゆぅっ……! ごはんさんっていったら、ごはんさんなのよっ。いっとくけど、あげないわよっ……!」
「のらゆっくりさんって、ほんっとうに こんなものたべてるの……? ばかなの? しぬの?
ふざけないでね、れいむ、こんなのいらないよっ。それで、れいむのあまあまはどこなの!? はやくだしてねっ!
ここはありすのうんうんごはんでくさいくさいだし、れいむ、ちょっといーらいーらしてるよっ!!」
ピキィ!!ドンッ!!
「ゆべええっ!!」
寛大なありすの心に何かが走り、瞬間、れいむは外に叩き出されていた。
可哀そうな野良ゆっくりのれいむに、まさかの二度目の体当たり。
訳がわからない。ここはゲスの群れなのか。
れいむはほっぺやあんよ以上に心にとんでもないいたいいたいを感じながら、負けずに抗議のぷくぅ!を放った。
可哀そうな野良ゆっくりのれいむに、まさかの二度目の体当たり。
訳がわからない。ここはゲスの群れなのか。
れいむはほっぺやあんよ以上に心にとんでもないいたいいたいを感じながら、負けずに抗議のぷくぅ!を放った。
「さっきから なんなのぉおおお!! なんでれいむにいじわるばっかりするの!?
れいむがせっかくあそびにきてあげたのにぃぃいいい!! ぶれいっ!にも、ほどがあるでしょおおお!!?
はんっせいしろおお!! ぷくうううう!!」
れいむがせっかくあそびにきてあげたのにぃぃいいい!! ぶれいっ!にも、ほどがあるでしょおおお!!?
はんっせいしろおお!! ぷくうううう!!」
が、やはりありすのおうちには既に結界が張られており、一切の返事は返ってこなかった。
「ぷんぷんぷーんっ!! まったく、ここはとんでもないげすばっかりだよっ!
れいむ、ぜんっぜんゆっくりできてないよっ!!」
れいむ、ぜんっぜんゆっくりできてないよっ!!」
れいむはぺにぺにゲスありすに触れられて穢れてしまった自分の頬を、揉み上げを使って丹念に払った。
ついでに華麗なのーびのーびで自分のお尻をぐるっと覗き込み、地面に転げた時にぶつけてしまったあにゃるをぺーろぺーろと舐めて癒す。
美ゆっくりれいむはいつだって身だしなみを整えることを怠らない。
あんな外見も中身も道端のうんうんと見分けがつかないような泥饅頭とは品格が違うのだ。
何が都会派レディ(わらい)だ。一度鏡を見てみるといい。そして絶望して死ぬがいい。
そうでなくても、きっと今頃天使のような可愛さをもつれいむへの嫉妬に下唇を噛み締め、臭いうんうん小屋の中でびたんびたん暴れまわっていることだろう。
ついでに華麗なのーびのーびで自分のお尻をぐるっと覗き込み、地面に転げた時にぶつけてしまったあにゃるをぺーろぺーろと舐めて癒す。
美ゆっくりれいむはいつだって身だしなみを整えることを怠らない。
あんな外見も中身も道端のうんうんと見分けがつかないような泥饅頭とは品格が違うのだ。
何が都会派レディ(わらい)だ。一度鏡を見てみるといい。そして絶望して死ぬがいい。
そうでなくても、きっと今頃天使のような可愛さをもつれいむへの嫉妬に下唇を噛み締め、臭いうんうん小屋の中でびたんびたん暴れまわっていることだろう。
さて、それはともかく早くれいむに相応しいおうちを見つけてゆっくりしなくては。
れいむはモデルさんのように均整のとれた這いずり方を意識し、くねりくねりとリズミカルに、残ったぱちゅりーのおうちを目指した。
れいむはモデルさんのように均整のとれた這いずり方を意識し、くねりくねりとリズミカルに、残ったぱちゅりーのおうちを目指した。
「ぱっちゅりー!! ぱちゅりーのおうちに、てんしさんがまいおりたよー!
てんしってだれだか、りかいできるー? ゆふふー、じゃーん! れいむでしたー!
ゆわああ、とうっぜんだけど、やっぱりびっくりぃいい!! ゆきゃー!!」
「…………む、むきゅう」
てんしってだれだか、りかいできるー? ゆふふー、じゃーん! れいむでしたー!
ゆわああ、とうっぜんだけど、やっぱりびっくりぃいい!! ゆきゃー!!」
「…………む、むきゅう」
群れのアイドルれいむを迎えるために、のーびのーびしてアピールしていたぱちゅりー。
そんな健気なふぁんっ!をれいむは邪険にしないよーっ!
ゆんゆーん!と元気いっぱいにぐねぐね這っていき、すれ違いざまにほっぺにちゅっちゅ!とキスまでして、おうちの中に入った。
そんな健気なふぁんっ!をれいむは邪険にしないよーっ!
ゆんゆーん!と元気いっぱいにぐねぐね這っていき、すれ違いざまにほっぺにちゅっちゅ!とキスまでして、おうちの中に入った。
「むぎゅぇ……べつに きたなくはないけれど…………」
「ゆっくーりのひっ! まちゃ、ま、またっりーのひっ! びゆっくりのひーっ!
ゆゆっ! ぱちゅりー、なにしてるの?」
「なんでもないわ……むきゅう」
「ゆっくーりのひっ! まちゃ、ま、またっりーのひっ! びゆっくりのひーっ!
ゆゆっ! ぱちゅりー、なにしてるの?」
「なんでもないわ……むきゅう」
げっそりとした顔のぱちゅりー。
突然憧れのあいどるっ!がおうちに来たばかりか、おうたまで歌ってくれて、緊張してしまったのかもしれない。
ゆふー、この子はれいむの可愛さをちゃんと理解してる。
やっぱりぱちゅりーは他のうんうんゆっくりと違って賢者だねっ!
れいむは気分が良くなり、大らかな優しさを発揮して、もうぱちゅりーの緊張を解いてあげることにした。
突然憧れのあいどるっ!がおうちに来たばかりか、おうたまで歌ってくれて、緊張してしまったのかもしれない。
ゆふー、この子はれいむの可愛さをちゃんと理解してる。
やっぱりぱちゅりーは他のうんうんゆっくりと違って賢者だねっ!
れいむは気分が良くなり、大らかな優しさを発揮して、もうぱちゅりーの緊張を解いてあげることにした。
「ゆーん、ぱちゅりー? れいむはもうつかれたから、きょうはすーやすーやするよっ!
ぱちゅりーのおうちも なんだか ぎゅうにゅうふいたあとのぞうきんさんみたいなにおいがするけど、れいむ、きにしないよっ!
れいむが おきるまえに、おそうじしておいてくれればいいよっ!
あまあまも あした、とくっもり!でもってきてくれればいいからね!
それじゃあ、べっどるーむっ!にあんないしてねぇっ!!」
「む、むきゅ……? べっどるーむはないけど、ぱちぇのべっどさんはこれよ」
「ゆ?」
ぱちゅりーのおうちも なんだか ぎゅうにゅうふいたあとのぞうきんさんみたいなにおいがするけど、れいむ、きにしないよっ!
れいむが おきるまえに、おそうじしておいてくれればいいよっ!
あまあまも あした、とくっもり!でもってきてくれればいいからね!
それじゃあ、べっどるーむっ!にあんないしてねぇっ!!」
「む、むきゅ……? べっどるーむはないけど、ぱちぇのべっどさんはこれよ」
「ゆ?」
ぱちゅりーがれいむの前に差し出したものは、そこらへんに落ちている木の葉っぱだった。
えっと、これは何の冗談だろうか。
こんな木の葉を使って出来る事って、何かあるだろうか。
真っ赤でちっちゃな紅葉さんなら、れいむのおつむりを彩るアクセントとして使えるかもしれないが。
目の前に出されたのはそんなものとは無縁の、カサカサに乾き、灰色に近い色に枯れた無骨に大きいだけの葉っぱ。
ハッキリ言って全くゆっくりを感じない。
あえて言うなら、ぱちゅりーのゲロを固めたら、こんな色、こんな形になるかもしれない。
こんな木の葉を使って出来る事って、何かあるだろうか。
真っ赤でちっちゃな紅葉さんなら、れいむのおつむりを彩るアクセントとして使えるかもしれないが。
目の前に出されたのはそんなものとは無縁の、カサカサに乾き、灰色に近い色に枯れた無骨に大きいだけの葉っぱ。
ハッキリ言って全くゆっくりを感じない。
あえて言うなら、ぱちゅりーのゲロを固めたら、こんな色、こんな形になるかもしれない。
「あのね……れいむがいくらやさしーからって、ふざけすぎないでねっ。げんど!ってものがあるよ……!
れいむ、なんだかまたいーらいーらしてきちゃったよっ!
いいかげんにしないと、おこるよっ!」
「むきゅぅう?……これはよそうっいじょう!のあんこのうみたいね」
「よくみたら、このおうち、ぜんっぜん!ゆっくりしてない せませまさんだよっ! りびんぐさんはどこなの!?
おまけにちっともおそーじされてないし、くさいし、べんきのなかにいるみたいだよっ!
なんなの!? ぱちゅりー、れいむをだましたの!!? ぱちゅりーもげすゆっくりだったの!!?」
「ゆげ……べつないみで はきそうだわっ。あともうすこしで、けっかいをとじられたのに……」
れいむ、なんだかまたいーらいーらしてきちゃったよっ!
いいかげんにしないと、おこるよっ!」
「むきゅぅう?……これはよそうっいじょう!のあんこのうみたいね」
「よくみたら、このおうち、ぜんっぜん!ゆっくりしてない せませまさんだよっ! りびんぐさんはどこなの!?
おまけにちっともおそーじされてないし、くさいし、べんきのなかにいるみたいだよっ!
なんなの!? ぱちゅりー、れいむをだましたの!!? ぱちゅりーもげすゆっくりだったの!!?」
「ゆげ……べつないみで はきそうだわっ。あともうすこしで、けっかいをとじられたのに……」
狭いダンボールハウスの中で揉み上げをぶるんぶるん振り回しながら動き回るれいむ。
ありすのおうちにもあった臭くてベチャベチャしたものを踏んでしまった! ゆげえ!! きもちわるいいい!!
ありすのおうちにもあった臭くてベチャベチャしたものを踏んでしまった! ゆげえ!! きもちわるいいい!!
「むきゅ、れいむ。れいむがここにくるとき いれられてた(かもしれない) だんぼーるのおうちさんはどこなの?
そっちはきっとひーろびーろしてゆっくりできるし、たおるのべっどさんが しいてあるかもしれないわ」
「ゆゆーっ!! れいむのおうちさんっ!?」
そっちはきっとひーろびーろしてゆっくりできるし、たおるのべっどさんが しいてあるかもしれないわ」
「ゆゆーっ!! れいむのおうちさんっ!?」
ぱちゅりーの思いもしなかった提案にれいむは跳ねあがり、狭い便所ハウスの下痢まみれ天井に頭をぶつけた。
その発想はなかった。
ゲロの詰まった小麦粉袋にしてはよく頭が回る。
元々腐ってるようなものだから腐っても変わらず賢者、ということだろうか。
その発想はなかった。
ゲロの詰まった小麦粉袋にしてはよく頭が回る。
元々腐ってるようなものだから腐っても変わらず賢者、ということだろうか。
「ゆゆーんっ! れいむの すいーとほーむさんっ! ゆっくりまっててねええっ!!」
ぱちゅりーの方を見もせずに、れいむはダンボールハウスを飛び出していった。
灰色の地面さんをぺたこんぺたこんと跳ねていき、おうちさんへ向かっていく。
灰色の地面さんをぺたこんぺたこんと跳ねていき、おうちさんへ向かっていく。
れいむのおうちさん。
それはあんなうんうんどもが住んでいる肥溜めと同義の下卑たブタ箱とは違う。
ビチグソぱちゅりーがダンボールがどうとか言っていたが、最後の最後までふざけた死刑相当の無礼者である。
れいむのおうちはゆっくりの群れがたーくさん入っても有り余るほど大きい。
雨も風も絶対に入ってこれないし、いつでも暖かく、いつでも涼しい。
すーべすーべの床さんにふーかふーかのカーペットさんが敷かれていて、れいむが鎮座するための特別なクッションだってある。
ごはんも待っているだけでいくらでも出てくるし、うんしーだって勝手に消える。
時々あの使えないおにーさんがやってきて、れいむの高貴な肌に触れたり撫でたりしてゆっくりに与ろうとしてくるのがうざったいが、まあそいつももう追放してやった。
あのおうちに帰ればいい。
そして、またお庭にかっこいい美まりさがやってくるのを深窓の令嬢のごとくゆっくりと待つ。
今度はもっとしっとりとしたおとなっ!な恋をしよう。
クソジジイを消し去ったことで完璧となったゆっくりプレイスで存分にゆっくりし、たくさんおちびちゃんを作る。
やがてそこを拠点にゆっくりの王国を築き、美味しいあまあまを食べ、若い美ゆっくりまりさと好き放題すっきりー!をし、それからそれから――……
それはあんなうんうんどもが住んでいる肥溜めと同義の下卑たブタ箱とは違う。
ビチグソぱちゅりーがダンボールがどうとか言っていたが、最後の最後までふざけた死刑相当の無礼者である。
れいむのおうちはゆっくりの群れがたーくさん入っても有り余るほど大きい。
雨も風も絶対に入ってこれないし、いつでも暖かく、いつでも涼しい。
すーべすーべの床さんにふーかふーかのカーペットさんが敷かれていて、れいむが鎮座するための特別なクッションだってある。
ごはんも待っているだけでいくらでも出てくるし、うんしーだって勝手に消える。
時々あの使えないおにーさんがやってきて、れいむの高貴な肌に触れたり撫でたりしてゆっくりに与ろうとしてくるのがうざったいが、まあそいつももう追放してやった。
あのおうちに帰ればいい。
そして、またお庭にかっこいい美まりさがやってくるのを深窓の令嬢のごとくゆっくりと待つ。
今度はもっとしっとりとしたおとなっ!な恋をしよう。
クソジジイを消し去ったことで完璧となったゆっくりプレイスで存分にゆっくりし、たくさんおちびちゃんを作る。
やがてそこを拠点にゆっくりの王国を築き、美味しいあまあまを食べ、若い美ゆっくりまりさと好き放題すっきりー!をし、それからそれから――……
れいむはこれから広がっていく無限のしあわせー!にわーくわーくしながら、きょろきょろと辺りを見回した。
ちょうど公園の灰色の砂さんの外に出たところに、おうちが生えているのが目に入る。
あれだ! あれに違いない!
外見は正直よく覚えていないが、おうちを求めるれいむの目の前に生えてきたのだから、れいむのおうちに間違いない!
ちょうど公園の灰色の砂さんの外に出たところに、おうちが生えているのが目に入る。
あれだ! あれに違いない!
外見は正直よく覚えていないが、おうちを求めるれいむの目の前に生えてきたのだから、れいむのおうちに間違いない!
れいむは元気よく、その大きなおうちに飛びかかった。
「ゆっゆおーっ!! たっだいまー! かわいいれいむが、ゆっくりかえってきたよぉおおっ!!」
ぶよんっ
そして、玄関より手前にある柵に阻まれた。
れいむのもっちもちの美肌が固い鉄の柵のスキマに挟まって、ぶにぶにと凹む。
何だこいつは! れいむが通るのを邪魔しようというのか!
れいむのもっちもちの美肌が固い鉄の柵のスキマに挟まって、ぶにぶにと凹む。
何だこいつは! れいむが通るのを邪魔しようというのか!
「ゆゆーっ! さくさん! なにするの!? れいむがかえってきたんだよっ!
いじわるしないで、どいてねっ! せいっさい!だよ! ぶんぶっりょうっどう!のれいむが、ゆっくりせいっさい!しちゃうよっ!!」
いじわるしないで、どいてねっ! せいっさい!だよ! ぶんぶっりょうっどう!のれいむが、ゆっくりせいっさい!しちゃうよっ!!」
主人の顔を忘れて帰還を邪魔する救いようのないクズ鉄を制裁すべく、体当たりをしかける。
ぽよんっ!…………ぶにっ
ぽいんっ!…………ぶにゅ
……、………
ぽいんっ!…………ぶにゅ
……、………
至高のゆっくりプレイスへの凱旋を夢見てハイテンションなれいむは、”たくさん”体当たりを喰らわせたところで、ふとヘタり込んだ。
「ゆっ……ゆっ……ゆ、ゆぅぅ……ゆえええええんん!! いたいよぉおお!! おもにおかおが いたいぃいい!」
思い出したかのように痛みが突然襲ってきた。
お顔が痛い! ゲスな柵さんにぶつけられて凹んじゃったところが、ひーりひーりするうう!!
お顔が痛い! ゲスな柵さんにぶつけられて凹んじゃったところが、ひーりひーりするうう!!
「ゆわああん!! ひどすぎるよぉぉお!! いじわるなさくさんに、いじめられたよぉお!!
だれか、れいむのおかおをみてええ!! ゆっくりぺーろぺーろしてえええ!! ゆひぃいいい!!」
「何だ、うるさいな」
「ゆええ……?」
だれか、れいむのおかおをみてええ!! ゆっくりぺーろぺーろしてえええ!! ゆひぃいいい!!」
「何だ、うるさいな」
「ゆええ……?」
世界で一番の非道な仕打ちを受けた、世界で一番可哀そうなれいむがきゅーとっ!な上目遣いで声のした方を向く。
そこには玄関さんを開け、れいむのおうちから顔を出す人間さんが立っていた。
そこには玄関さんを開け、れいむのおうちから顔を出す人間さんが立っていた。
な、何なのこれ!? 一体どうなってるの!?
もしかして、れいむが留守の間にゲスなクソジジイが勝手に入り込んで、おうち宣言をかましたのか?
いや、流石に卑しくもれいむのおうちに対して、そんなことは畏れ多くて出来たものじゃない。
ゆっふん、れいむ、ゆっくり理解したよ。あれはきっと新しい”おにーさん”志願者だ。
れいむがあまりにゆっくりしているから、追い出しても追い出しても、新しい”おにーさん”が飼い主さんにしてください! と地べたに頭をこすりつけて懇願しに来てしまうのだ。
いや、流石に卑しくもれいむのおうちに対して、そんなことは畏れ多くて出来たものじゃない。
ゆっふん、れいむ、ゆっくり理解したよ。あれはきっと新しい”おにーさん”志願者だ。
れいむがあまりにゆっくりしているから、追い出しても追い出しても、新しい”おにーさん”が飼い主さんにしてください! と地べたに頭をこすりつけて懇願しに来てしまうのだ。
先ほどまで夢想していたれいむと美ゆっくりまりさ水入らずのゆっくりプレイスに邪魔が入る形になるが、仕方ない。
塵芥のような存在に気をかけてやるのも、この世の支配者たるゆっくりの義務であろう。
ちょうど自分はお顔が痛くて泣いちゃいそうだし、おにーさんにお薬とお詫びのあまあまを持ってこさせる仕事を与えてやること吝かでない。
ほら、クソジジイの方も仕えるべき主人をやっと見つけ、こちらにすり寄ってくるではないか。
ゲスな柵さんをどかし、れいむの前に――……
塵芥のような存在に気をかけてやるのも、この世の支配者たるゆっくりの義務であろう。
ちょうど自分はお顔が痛くて泣いちゃいそうだし、おにーさんにお薬とお詫びのあまあまを持ってこさせる仕事を与えてやること吝かでない。
ほら、クソジジイの方も仕えるべき主人をやっと見つけ、こちらにすり寄ってくるではないか。
ゲスな柵さんをどかし、れいむの前に――……
「おい、くそじじい! おまえをとくっべつ!に れいむの”おにーさん”にしてあげるよっ!!
さっさと はいつくばってね! そしたら、おれいに あまあまをけんっじょう!してね! いますぐだよっ!!」
「はいはいゆっくりゆっくりー……っっっとう!!」
さっさと はいつくばってね! そしたら、おれいに あまあまをけんっじょう!してね! いますぐだよっ!!」
「はいはいゆっくりゆっくりー……っっっとう!!」
ガッ!!!
「っっっっがああああ!! おちょらぁぁぁ……ぁぁあああ ゆぶっ!
ぶびぇええええええん!!」
ぶびぇええええええん!!」
い、一体何が起こった。いや、一体何故自分がこんな目に合うことになった。
れいむは生まれて以来経験したことがない、かといえばそうでもなく、前のおにーさんが反乱を起こした時に一度か二度喰らわせられていた屈辱的な痛みを今一度味わっていた。
顔面に先ほどとは比にならない強烈な痛みと歪み。
身体がゆっくりせず宙に浮く感覚。
そして何故か誰も受け止めてくれず地面さんに叩きつけられ、為すすべなくごろごろと転がる感覚。
これは「けり」というゲス人間が使う卑怯な手段の一つだ。
どういうわけか、おにーさん志願者だったはずのクソジジイがいきなりれいむを嵌めたのだ。
れいむは生まれて以来経験したことがない、かといえばそうでもなく、前のおにーさんが反乱を起こした時に一度か二度喰らわせられていた屈辱的な痛みを今一度味わっていた。
顔面に先ほどとは比にならない強烈な痛みと歪み。
身体がゆっくりせず宙に浮く感覚。
そして何故か誰も受け止めてくれず地面さんに叩きつけられ、為すすべなくごろごろと転がる感覚。
これは「けり」というゲス人間が使う卑怯な手段の一つだ。
どういうわけか、おにーさん志願者だったはずのクソジジイがいきなりれいむを嵌めたのだ。
万死に値する。
れいむの寛大な心がピキィ!!と音を立て、聖母のように慈愛に満ちていた目に怒りの炎が宿る。
れいむは猛虎の如くふにゃ~んふよ~んと再び閉ざされた柵に突進していき、激烈な体当たりをぽよ~んと繰り出した。
れいむは猛虎の如くふにゃ~んふよ~んと再び閉ざされた柵に突進していき、激烈な体当たりをぽよ~んと繰り出した。
「ゆぴっぎぃ゛いい゛いえ゛えあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
柔かい身体がみしみしと音を立て、柵にめり込んでいく。
そこから発生した衝撃、れいむの輝かしい身体から放出されるゆっくり!の波動がごう!と唸って柵を越え、玄関の扉を越え、中に居座るゲスなジジイに到達し、その肉体を完全に破壊し四散させた!
そこから発生した衝撃、れいむの輝かしい身体から放出されるゆっくり!の波動がごう!と唸って柵を越え、玄関の扉を越え、中に居座るゲスなジジイに到達し、その肉体を完全に破壊し四散させた!
とれいむは確信していた。
何せ自分はこんなに痛かったのだから。
痕が付くほど柵にめり込んだお顔。中の餡子までが圧迫され、ずーきずーきと痛む。
柵から滑り落ち、ぽてんぽてんと尻もちをついたれいむは、孤高の戦士の貫録を以てして大粒の涙としーしーを漏らし、軽くうんうんをあにゃるから覗かせる程度で痛みに耐え、ぐぐっと誇らしく胸を張った。
何せ自分はこんなに痛かったのだから。
痕が付くほど柵にめり込んだお顔。中の餡子までが圧迫され、ずーきずーきと痛む。
柵から滑り落ち、ぽてんぽてんと尻もちをついたれいむは、孤高の戦士の貫録を以てして大粒の涙としーしーを漏らし、軽くうんうんをあにゃるから覗かせる程度で痛みに耐え、ぐぐっと誇らしく胸を張った。
クソジジイは今頃れいむのゆっくりプレイスの中で
「おにーさんのゆっくりしたおててぎゃぁああ!!」とか
「おにーさんのあんよしゃんっ!なおっちぇにぇ! ゆっくちくっついちぇにぇええ!!」とか
「れいむしゃま、ごめんなしゃいいい!! ゆるじでぐだざいいいい!!」とか
とにかく無様も無様に泣きわめいていることだろう。
ふん、いい気味だ。中に入って、もっといじめて徹底的に後悔させてやる。
本当に心の底から反省し、今後一切ゆっくりせず増長せずすべてを捧げてれいむに尽くすと誓いを立てさせてやったら、特別にぺーろぺーろして治してやっても良い。
「おにーさんのゆっくりしたおててぎゃぁああ!!」とか
「おにーさんのあんよしゃんっ!なおっちぇにぇ! ゆっくちくっついちぇにぇええ!!」とか
「れいむしゃま、ごめんなしゃいいい!! ゆるじでぐだざいいいい!!」とか
とにかく無様も無様に泣きわめいていることだろう。
ふん、いい気味だ。中に入って、もっといじめて徹底的に後悔させてやる。
本当に心の底から反省し、今後一切ゆっくりせず増長せずすべてを捧げてれいむに尽くすと誓いを立てさせてやったら、特別にぺーろぺーろして治してやっても良い。
れいむは威風堂々と、まずはおうちに入るのを依然邪魔してくる餡子脳な柵さんの前に立ち塞がった。
「ゆんっ! さくさん、どいてねっ! まだわからないの? れいむがかえってきたんだよっ!
ゆぅぅぅ、あのくそにんげんのまつろをみなかったのぉお!? さくさんも、ああなりたいのおお!!?」
ゆぅぅぅ、あのくそにんげんのまつろをみなかったのぉお!? さくさんも、ああなりたいのおお!!?」
「何だよ、全く」
「ゆゆぅぅぅう!!?」
「ゆゆぅぅぅう!!?」
目の前に現れたそれを見て、れいむは愕然とし、恐怖した。
あろうことか、バラバラにしてやったはずのクソジジイが五体満足な姿で現れたのだ。
きょわいきょわいで動けなくなってしまったれいむの元に、そのゆんしークソジジイは無遠慮にずかずかと近付いてくる。
あろうことか、バラバラにしてやったはずのクソジジイが五体満足な姿で現れたのだ。
きょわいきょわいで動けなくなってしまったれいむの元に、そのゆんしークソジジイは無遠慮にずかずかと近付いてくる。
「ゆひぃぃいいい!!! こ、こにゃいぢぇえええええ!!!」
「そりゃこっちの台詞だ。巣まで送ってやるから、もう来るなよ……そぉぉおおおいい!!」
「そりゃこっちの台詞だ。巣まで送ってやるから、もう来るなよ……そぉぉおおおいい!!」
ドガッ!!!
「ゆべぇええ!!! いぢゃあっ!! れーみゅのまむまむが、ひりひりぃいいっ!!!」
「公園前なのに野良ゆ回収箱もないし、面倒なとこだ。そろそろ対策考えないとな……ほい、ほいっと」
「公園前なのに野良ゆ回収箱もないし、面倒なとこだ。そろそろ対策考えないとな……ほい、ほいっと」
ガッ! ガッ!! ガッ!!
「ゆぶぉっ!! や、やみぇべぁっ!! あがっ!!! ゆ、ゆんやびゃあああっ!!」
痛い!! 痛い!!
れいむの餡子の中を、傷みと恐怖だけが支配する。
上も下も右も左も分からず、頭から尻から次々とゲスな「けり」を喰らい、無様に転がっていく。
ぶりぶりと太った体にクソジジイのあんよが深く突き刺さり、中の餡子をかき乱す。
れいむのお顔が地面さんに擦れて痛い痛いになろうが、あにゃるやまむまむが傷つこうがお構いなし。
止めて!れいむはれいむなんだよ!と叫ぼうとすることすら無視して、このクソジジイは不遜な暴行を繰り返す。
れいむの餡子の中を、傷みと恐怖だけが支配する。
上も下も右も左も分からず、頭から尻から次々とゲスな「けり」を喰らい、無様に転がっていく。
ぶりぶりと太った体にクソジジイのあんよが深く突き刺さり、中の餡子をかき乱す。
れいむのお顔が地面さんに擦れて痛い痛いになろうが、あにゃるやまむまむが傷つこうがお構いなし。
止めて!れいむはれいむなんだよ!と叫ぼうとすることすら無視して、このクソジジイは不遜な暴行を繰り返す。
大粒の悔し涙を流し、歯をぎゅっと噛み締めて卑怯ないじわるに耐えながら、れいむはひたすらクソジジイに呪いを掛けていた。
前に”おにーさん”にしてやってたクソジジイよりも酷い、ゆ獄の炎で永劫焼き尽くされるべき極悪である。
いたいいたいになれっ! しーしーもらせ! おかざりびりびりになれっ!! ぺにぺにもげろっ!!
思いつく限りあらゆる呪詛を心の中に浮かべ、れいむのけいっけん!な願いがゆっくりの神様に届き、ゲスなクソジジイに罰を与えてくれることをひたすら祈った。
前に”おにーさん”にしてやってたクソジジイよりも酷い、ゆ獄の炎で永劫焼き尽くされるべき極悪である。
いたいいたいになれっ! しーしーもらせ! おかざりびりびりになれっ!! ぺにぺにもげろっ!!
思いつく限りあらゆる呪詛を心の中に浮かべ、れいむのけいっけん!な願いがゆっくりの神様に届き、ゲスなクソジジイに罰を与えてくれることをひたすら祈った。
「こんなもんかな。じゃあ達者に暮らせよ、出来ればどこか別のところに引っ越して。最後に、そぉおおいっ!!!」
「れーむは とりしゃああああぁぁぁ……ぁぁぁああああんべえぇえええええ!!!」
「れーむは とりしゃああああぁぁぁ……ぁぁぁああああんべえぇえええええ!!!」
特別ゲスな「けり」が真っ直ぐあにゃるに突き刺さり、れいむは正面から大きくお空を飛び、地面と熱いちゅっちゅを交わした。
痛い。痛すぎる。こんな酷いことが世の中にあっていいのか。
よりにもよって、こんな悪魔の所業を何故純潔のてんしっ!たるれいむが受けなくてはならないのか。
れいむは全身をずきずきびりびりと襲う痛みの余韻に耐えながら、善と悪、選ばれた種族たるゆっくりとそれ以外のゴミ、神と自己について哲学的であるようでそうでない短絡的な思考を繰り広げた。
永遠とも思える時間が過ぎ去った後、ゆっくりできない事柄は誰かの意地悪や嫉妬によって理不尽に与えられ、ゆっくりできる事柄はれいむがゆっくりしているから当然もたらされるという至極まっとうな結論に漠然と辿り着いていたれいむは、やっと立ち直って辺りを見回した。
痛い。痛すぎる。こんな酷いことが世の中にあっていいのか。
よりにもよって、こんな悪魔の所業を何故純潔のてんしっ!たるれいむが受けなくてはならないのか。
れいむは全身をずきずきびりびりと襲う痛みの余韻に耐えながら、善と悪、選ばれた種族たるゆっくりとそれ以外のゴミ、神と自己について哲学的であるようでそうでない短絡的な思考を繰り広げた。
永遠とも思える時間が過ぎ去った後、ゆっくりできない事柄は誰かの意地悪や嫉妬によって理不尽に与えられ、ゆっくりできる事柄はれいむがゆっくりしているから当然もたらされるという至極まっとうな結論に漠然と辿り着いていたれいむは、やっと立ち直って辺りを見回した。
どうやらここは先ほどの公園の中のようで、れいむを覆い隠す程度に伸びた雑草に囲まれている。
ゲスなクソジジイの姿は見えない。多分神様の罰が下って、塵に返ったか、ゆ獄に引きずり込まれたのだろう。
れいむは自らのあんよや揉み上げで直接制裁できなかったことに多少のむず痒さを感じながら、ともかくもクソジジイが当然の報いを受けたことに溜飲を下げ、誇らしげに二度三度ぴょんぴょんとその場で跳ねた。
ゲスなクソジジイの姿は見えない。多分神様の罰が下って、塵に返ったか、ゆ獄に引きずり込まれたのだろう。
れいむは自らのあんよや揉み上げで直接制裁できなかったことに多少のむず痒さを感じながら、ともかくもクソジジイが当然の報いを受けたことに溜飲を下げ、誇らしげに二度三度ぴょんぴょんとその場で跳ねた。
改めて自分が今いるここをよく見てみる。
前を見ても左右を見ても、草さんがそよそよと柔らかく揺れている。
れいむのあんよの下にも草さんが踏みしめられているようで、わずかにふーわふーわと心地よい感触。
今日は使えないクズ”おにーさん”を追放したり、同族として恥ずかしいうんうんどもに関わってしまったり、先ほどのクソジジイに苛められたりと、散々な日だった。
今ここにいるのはれいむだけ。目の前も、ゆっくりとなびく優しい薄緑色の草さんで埋まっている。
ここは独りで静かで豊かで……なんというか、救われている。
前を見ても左右を見ても、草さんがそよそよと柔らかく揺れている。
れいむのあんよの下にも草さんが踏みしめられているようで、わずかにふーわふーわと心地よい感触。
今日は使えないクズ”おにーさん”を追放したり、同族として恥ずかしいうんうんどもに関わってしまったり、先ほどのクソジジイに苛められたりと、散々な日だった。
今ここにいるのはれいむだけ。目の前も、ゆっくりとなびく優しい薄緑色の草さんで埋まっている。
ここは独りで静かで豊かで……なんというか、救われている。
「ゆん……いいきぶんだよ。ゆふ、くささんはゆっくりしてるねっ!
ゆっくりしたくささんのために、れいむ、おれいをしちゃうよっ! ゆっくりうけとってね?
ゆぅぅぅ……こ こ を れ い む の ー ゆ っ く り ぷ れ い す に すっる よぉおお!!」
ゆっくりしたくささんのために、れいむ、おれいをしちゃうよっ! ゆっくりうけとってね?
ゆぅぅぅ……こ こ を れ い む の ー ゆ っ く り ぷ れ い す に すっる よぉおお!!」
ドヤァァァ
決まった。完璧に決まった。
世界がれいむのものである以上、改めて宣言する必要もないのだが、今日初めてまともにれいむに尽くしてくれた草さんのために、わざわざ特別に明言してやった。
それに応えるように、草さんが一斉にそよそよーっとなびき、れいむの頬をくすぐる。
ゆふふ、初いやつだよ。
いずれここにれいむの宮殿を建ててやってもいいよ。
世界がれいむのものである以上、改めて宣言する必要もないのだが、今日初めてまともにれいむに尽くしてくれた草さんのために、わざわざ特別に明言してやった。
それに応えるように、草さんが一斉にそよそよーっとなびき、れいむの頬をくすぐる。
ゆふふ、初いやつだよ。
いずれここにれいむの宮殿を建ててやってもいいよ。
視界が埋まることで狭いところに隠れ込んだという本能的な安全、本能的なゆっくりを得たれいむは、その気分のまま好き勝手に妄想を繰り広げる。
今日は流石に疲れたので、もうこの草さんのおうちですーやすーやしよう。
明日になれば、きっとクソジジイどもも、公園のうんうんどもも反省し、泣いて詫びてくるはずだ。
まあもうれいむの傍に置いてやる気はないし、「あんよをぺーろぺーろしますううっ!!」と這いつくばってきたとしても突っぱねてやるつもりだが、あまあまぐらいは献上させてやってもいいだろう。
いやいや、どうせあんなクズどものことだから、まともなあまあまなど用意できないか。
それならそれで、献上してきたうんうんあまあまを目の前で引っくり返してやり、別のちゃんとした”おにーさん”が用意したあまあまを貪る様を見せ付けてやろう。
その上で、そうだ、制裁だ。いっぱい、ぷーすぷーすしてやろう。
泣こうが喚こうが、あんよやあにゃるを晒して無様な服従の姿勢をとろうが、絶対に許さない。
一時でもれいむに逆らった罪は重いのだ。せいぜい苦しませ、後悔させてやらなくてはならない……――
今日は流石に疲れたので、もうこの草さんのおうちですーやすーやしよう。
明日になれば、きっとクソジジイどもも、公園のうんうんどもも反省し、泣いて詫びてくるはずだ。
まあもうれいむの傍に置いてやる気はないし、「あんよをぺーろぺーろしますううっ!!」と這いつくばってきたとしても突っぱねてやるつもりだが、あまあまぐらいは献上させてやってもいいだろう。
いやいや、どうせあんなクズどものことだから、まともなあまあまなど用意できないか。
それならそれで、献上してきたうんうんあまあまを目の前で引っくり返してやり、別のちゃんとした”おにーさん”が用意したあまあまを貪る様を見せ付けてやろう。
その上で、そうだ、制裁だ。いっぱい、ぷーすぷーすしてやろう。
泣こうが喚こうが、あんよやあにゃるを晒して無様な服従の姿勢をとろうが、絶対に許さない。
一時でもれいむに逆らった罪は重いのだ。せいぜい苦しませ、後悔させてやらなくてはならない……――
ポツン
「ゆっ……?」
突如頭に冷たい何かが落ちて驚き、れいむの妄想は途切れた。
上の方を見上げる。
一面黒い雲で覆われた、暗い空が見える。
上の方を見上げる。
一面黒い雲で覆われた、暗い空が見える。
何だかゆっくりしてないよ……
と思う間もなく、れいむの高貴なご尊顔目掛けて、雨さんが降ってきた。
と思う間もなく、れいむの高貴なご尊顔目掛けて、雨さんが降ってきた。
ザーッ
「ゆっひぃぃいいい!!!! なっ、なな、なんでぇえええ!!! なんっなの、ごればあぁぁああ!!?」
遺餡子が全身に響かせる、ゆっくりできない! ゆっくりできない! しんじゃうよお!!という警鐘に素直に反応し、れいむは飛び跳ねた。
「ゆんやあ!! ゆゆんやああ!!! どおじでおうちにいるのに、あめざん、ふっでぐるのぉおお!!?」
今までれいむは、当然ながら、雨に直接触れた機会はなかった。
れいむにとって雨とは、見えない壁さんの向こう側、ゆっくりできないゆっくりたちのいる側だけに降るものであった。
偶然にして最近、お庭にやって来たカビハゲ饅頭がれいむが見下す目の前で、雨さんに打たれてグズグズに溶けて死んでいく様を見てゆっくりしてたが、まさか雨さんが間違えて自分のところにまで降って来るとは!
れいむにとって雨とは、見えない壁さんの向こう側、ゆっくりできないゆっくりたちのいる側だけに降るものであった。
偶然にして最近、お庭にやって来たカビハゲ饅頭がれいむが見下す目の前で、雨さんに打たれてグズグズに溶けて死んでいく様を見てゆっくりしてたが、まさか雨さんが間違えて自分のところにまで降って来るとは!
バケツさんを引っくり返したような容赦ないバカ雨に、れいむは遺餡子から来る恐怖をねじ伏せ、噴出するしーしーを身体を這う雨粒で誤魔化しながら、勇敢に立ち向かった。
「あめさんっ!! やめてねっ! ゆっくりやんでねっ!! ここはちがうでしょぉおおっ!!?
ここはれいむの ゆっくりぷれいすだって、さっきいったでしょ!!? きいてなかったのぉおおお!!!?」
ここはれいむの ゆっくりぷれいすだって、さっきいったでしょ!!? きいてなかったのぉおおお!!!?」
れいむ様のいるところには降ってこないという当然の決まりを、この雨さんは全然理解していない。
が、この場所をれいむのゆっくりぷれいすだと決めたのはつい先ほどのことだし、れいむがここに来たのも偶然だ。
なら、ちょっとぐらい雨さんが間違えることだってあるかもしれない。
警告はしてやった。これで止めば、特盛のあまあまを雨と降らせることで許してやっ――
が、この場所をれいむのゆっくりぷれいすだと決めたのはつい先ほどのことだし、れいむがここに来たのも偶然だ。
なら、ちょっとぐらい雨さんが間違えることだってあるかもしれない。
警告はしてやった。これで止めば、特盛のあまあまを雨と降らせることで許してやっ――
ザザァーッ
「ゆ゛んやあ゛あ゛あぁ゛あ゛ああ゛あばば゛ば゛ば゛ばばぁ゛ぁっ゛!!!」
より一層激しく雨が降り、れいむの顔面に雨粒がびしびしと叩き付けられる。
れいむはそのあまりの激しさ、あまりのゆっくりしてなさに心が折れ、べったんべったんと草の間を跳ね回って逃げようとした。
特別水に弱い肌は、きゅーてぃくるっ!とか、しっとり!とかを通り越してドロドロと溶けてきており、そのことが一層れいむを怯えさせる。
揉み上げでぬぐった頬の皮がずるりと剥け落ち、れいむはゆひぃい!!と狂乱して飛び跳ねた。
れいむはそのあまりの激しさ、あまりのゆっくりしてなさに心が折れ、べったんべったんと草の間を跳ね回って逃げようとした。
特別水に弱い肌は、きゅーてぃくるっ!とか、しっとり!とかを通り越してドロドロと溶けてきており、そのことが一層れいむを怯えさせる。
揉み上げでぬぐった頬の皮がずるりと剥け落ち、れいむはゆひぃい!!と狂乱して飛び跳ねた。
「ゆぎゃぁあ゛ああ゛あ゛!! あ、あがぁあ、あうぇびゃばばぁぁ゛ああ!!!」
最早雨を制裁する気力などなく、どこか雨の降っていない場所を探してもったんもったん跳ねていく。
先ほどまであれほどゆっくりしていた草さんベッドのゆっくりプレイスをぐーるぐーる必死に駆けずり回った。
「ずりずりぃいっ!!」だとか「ぴょんぴょんぴょーんっ!!」だとか、わざわざ口に出して速く移動している気分にもっていこうとするが、実際は生まれてこの方ろくに運動していない腑抜けたあんよに、ぶよぶよと無駄餡の付いた身体。
早くもそこら中に出来上がっている水溜りに突っ込むたび、べっちゃりべっちゃりと呑気な音を立てながら、ゆっくりゆっくりあらぬ方向に転がっていくだけだった。
先ほどまであれほどゆっくりしていた草さんベッドのゆっくりプレイスをぐーるぐーる必死に駆けずり回った。
「ずりずりぃいっ!!」だとか「ぴょんぴょんぴょーんっ!!」だとか、わざわざ口に出して速く移動している気分にもっていこうとするが、実際は生まれてこの方ろくに運動していない腑抜けたあんよに、ぶよぶよと無駄餡の付いた身体。
早くもそこら中に出来上がっている水溜りに突っ込むたび、べっちゃりべっちゃりと呑気な音を立てながら、ゆっくりゆっくりあらぬ方向に転がっていくだけだった。
ぐしゃり……
「ゆぁ……!!?」
草の間を抜け、灰色の砂――もう一面水に濡れて黒くなり、泥色の水溜りばかりだったが――のところまでやって来たれいむ。
たくさん跳ねたところで、ふいにあんよがぐずりと潰れ、もうどんなに力を入れても動かなかった。
依然ジトジトと降り注ぐ雨の中で、れいむはぶるぶると震えながら、恐る恐る自分の足元に目をやった。
たくさん跳ねたところで、ふいにあんよがぐずりと潰れ、もうどんなに力を入れても動かなかった。
依然ジトジトと降り注ぐ雨の中で、れいむはぶるぶると震えながら、恐る恐る自分の足元に目をやった。
「ゆ、ゆひっ……!! ゆっぴぃぃいいゃぁぁああああ!!! でいぶのあんよざぁぁああんっ!!!
あんこ もれちゃだみぇええ゛え゛ええ゛!!!」
あんこ もれちゃだみぇええ゛え゛ええ゛!!!」
れいむのでっぷりムチムチとしたあんよさんが雨でグズグズに溶け、その一部がついに破けて、中身の餡子が漏れだしている。
恐怖の雨さんから逃げようと動かぬあんよに力を入れようとするたび、餡子が圧迫されて傷口からぐにゅりと漏れ出すような感覚が伝わり、れいむはさらに震え上がった。
恐怖の雨さんから逃げようと動かぬあんよに力を入れようとするたび、餡子が圧迫されて傷口からぐにゅりと漏れ出すような感覚が伝わり、れいむはさらに震え上がった。
「ゆっくぢぃぃい……!! ゆっぐぢ、ゆっぐぢだよぉお!! れいむは、ゆ゛っくり゛っ゛!!」
這うことも飛ぶことも出来ぬならと、ゆっくりゆっくりと魔法のように唱え、歯を食いしばる。
自分はゆっくりだ。それも、こんなにゆっくりしている、ゆっくり中のゆっくりだ。
だから、あんよさんは意地悪しないで治るべきだし、ゲスな雨さんは今すぐ止むべきだ。
自分はゆっくりだ。それも、こんなにゆっくりしている、ゆっくり中のゆっくりだ。
だから、あんよさんは意地悪しないで治るべきだし、ゲスな雨さんは今すぐ止むべきだ。
そんな当たり前のことなのに、何故かあんよは治らず、雨さんも止まない。
こんなにぺーこぺーこお願いしてるのに!
こんなに悲しそうにしーくしーくわーんわーん泣いてるのに!
れいむは目の前の状況のあまりの理不尽さに心がきゅうううと締め付けられ、目からは止め処なく涙を流した。
こんなにぺーこぺーこお願いしてるのに!
こんなに悲しそうにしーくしーくわーんわーん泣いてるのに!
れいむは目の前の状況のあまりの理不尽さに心がきゅうううと締め付けられ、目からは止め処なく涙を流した。
「ごんなの、おかじいよぉ……!! れいむは、れいむなんだよ? むれの あいどりゅさんなんだよっ!?
どーして……だれも たすけにこないの……ぺーろぺーろは? あまあまは……? ふーきふーきは……?
ゆっぐ、ゆっぐぢぃぃ……!! は、はやぐ、だれか れいみゅを ゆっくちさしぇちぇにぇぇぇ――」
どーして……だれも たすけにこないの……ぺーろぺーろは? あまあまは……? ふーきふーきは……?
ゆっぐ、ゆっぐぢぃぃ……!! は、はやぐ、だれか れいみゅを ゆっくちさしぇちぇにぇぇぇ――」
薄れ行く意識の中で、しーとしーと降り続く雨が自分の体を打つのを、れいむはぼんやりと感じていた。
…………。
………。
……。
…。
ゆっくちーっ! れいみゅは れいみゅぢゃよっ!
おきゃーしゃ、おとーしゃっ! きゃわいいれいみゅで、ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ!
おきゃーしゃ、おとーしゃっ! きゃわいいれいみゅで、ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ!
ゆゆーん! れいむのおちびちゃん、れいむににて、と~ってもかわいいよぉお!! てんしさんだよぉ!
ゆんっ! まりさとれいむのおちびだから、とうっぜん!なのぜぇえ!!
せかいいちっ!のゆっくりなのぜ!!
せかいいちっ!のゆっくりなのぜ!!
ゆぅぅん、おとーしゃ、ゆっくちぃ! ゆっくち しゅーりしゅーりぃい!
ゆふふ、くすぐったいのぜ。あまえんぼうの おちびなのぜぇ。……ゆん? ぽーつぽーつ
ゆゆっ、あめさんが ふってきたみたいなのぜっ
ゆゆっ、あめさんが ふってきたみたいなのぜっ
ゆ、ゆぇえええんっ!! あめしゃんは ゆっくちできにゃいいいい!!
ゆゆーっ! れいむのかわいいおちびちゃんっ!! だいじょうぶだよっ! すーりすーり、ぺーろぺーろ
そうなのぜ、おちび! さいきょーの おとーさんが ついてるのぜっ!!
よーくみてるのぜぇぇえ……ゆぅぅううう、ぷくうう!!!
よーくみてるのぜぇぇえ……ゆぅぅううう、ぷくうう!!!
ゆわぁあああ!!! おとーしゃ、しゅごぉおおいい!!
げしゅなあめしゃんが、とんでっちゃよっ!? あめしゃん、ばいばーい! くもしゃん、ばいばーい!
ゆゆ? ゆわぁぁぁ……!! おひさましゃんぢゃぁあ!! ぽーかぽーかゆっくちぃい!!
げしゅなあめしゃんが、とんでっちゃよっ!? あめしゃん、ばいばーい! くもしゃん、ばいばーい!
ゆゆ? ゆわぁぁぁ……!! おひさましゃんぢゃぁあ!! ぽーかぽーかゆっくちぃい!!
ゆっくりよかったね、おちびちゃんっ!
おとーさんたちと、ずーっとずーっと、ゆっくりするのぜっ!
ゆゆーんっ!! れーみゅ、ちあわちぇええええ!!
…。
……。
………。
…………。
「ゆぁ…………?」
陽の光をまぶたの裏に感じ取り、ゆっくりと目を開ける。
れいむのぼやけた視界の中に、どうやらもうゲスな雨さんはいないようだった。
何だかよく思い出せないが餡子がぽーかぽーかするような懐かしいゆっくりを補充された気分だ。
れいむのぼやけた視界の中に、どうやらもうゲスな雨さんはいないようだった。
何だかよく思い出せないが餡子がぽーかぽーかするような懐かしいゆっくりを補充された気分だ。
「おぉ、目、開けたな。生きてたのか、れいむ」
「ゆっ……? おにー……さん……?」
「ゆっ……? おにー……さん……?」
上手く見えない目に僅かに映る影に向かい、上手く動かない口で辛うじて答える。
れいむの傍に屈みこんでいるらしいそれは人間さんの形をしていた。
追放した元”おにーさん”のクソジジイだろうか、それとも新しい”おにーさん”志願者だろうか。
ふーらふーらする頭の中でぼんやりとした思考を浮かべる。
れいむの傍に屈みこんでいるらしいそれは人間さんの形をしていた。
追放した元”おにーさん”のクソジジイだろうか、それとも新しい”おにーさん”志願者だろうか。
ふーらふーらする頭の中でぼんやりとした思考を浮かべる。
ああ、まあともかくこいつに色々と世話をさせ、あまあまなどを献上してもらおう。
何だか今は動くのも億劫だし、口を利くのも億劫だ。
このまま寝ようかな。
人間が近くによって来たならば、たとえれいむが黙っていても、勝手にあれこれゆっくりさせてくれるだろう……
何だか今は動くのも億劫だし、口を利くのも億劫だ。
このまま寝ようかな。
人間が近くによって来たならば、たとえれいむが黙っていても、勝手にあれこれゆっくりさせてくれるだろう……
「いやぁ、昨日の夕立すごかったなぁ。結局弱まった後もずーっと、夜中まで降ってたし。
けど、一応見に来てやったら、何だよれいむ。お 前 、 溶 け 切 っ て な い じ ゃ ん 」
「ゆっ……!?」
けど、一応見に来てやったら、何だよれいむ。お 前 、 溶 け 切 っ て な い じ ゃ ん 」
「ゆっ……!?」
目の前の人間が発した言葉に、ゆっくりしてない記憶が蘇る。
昨日のゲスな雨さんによってグズグズにされてしまったお肌とあんよはどうしただろう。
れいむがゆっくりしている間に、ちゃんと元通りのすーべすーべ、ぴーちぴーちな姿に戻っているだろうか。
漏れ出た餡子はどうだ。れいむのお腹の中に戻ってきてくれているだろうか。
昨日のゲスな雨さんによってグズグズにされてしまったお肌とあんよはどうしただろう。
れいむがゆっくりしている間に、ちゃんと元通りのすーべすーべ、ぴーちぴーちな姿に戻っているだろうか。
漏れ出た餡子はどうだ。れいむのお腹の中に戻ってきてくれているだろうか。
れいむは唯一まともに動く眼球をぐるりと向けて、自分の姿を見やり、そして凍りついた。
「ゆ、ゆぁっ……!!? な、なにこりぇ……? ゆっくり……? れーみゅは、ゆっくり……?」
動かすたびにゆっくりしていない痛みがずーきずーきと走り、何だかぶーらぶーらするようなお目目さんで見た自身の自慢の身体。
視界は全体的に、そう、黒色とでもいうのか、餡子色をしている。
陶磁器のように白く、もっちりすーべすーべだった肌は見当たらず、ところどころ灰色のクズ切れのようにへばり付いているのみ。
上を見上げても、さらさらと靡いていた世界が嫉妬するしっとりな黒い前髪さんもない。
再び下方に戻した視界の隅には、誰かの揉み上げさんと思しきピンクの装束に巻かれた黒い太巻きのような束が溶け千切れて落ちている。
視界は全体的に、そう、黒色とでもいうのか、餡子色をしている。
陶磁器のように白く、もっちりすーべすーべだった肌は見当たらず、ところどころ灰色のクズ切れのようにへばり付いているのみ。
上を見上げても、さらさらと靡いていた世界が嫉妬するしっとりな黒い前髪さんもない。
再び下方に戻した視界の隅には、誰かの揉み上げさんと思しきピンクの装束に巻かれた黒い太巻きのような束が溶け千切れて落ちている。
「お前、まるでもうゆっくりじゃないみたい。
水浸しの餡子の塊に、目玉とリボンを載せたクリーチャーというか……何か、特大うんうんみたいだな。
あーあ、やっぱりこれだけ太ってると、一雨でキレイになくなるってワケにいかないのかー」
「おにーしゃ、なんなの……? れいみゅを、ゆっくり……ゆっくり、させちぇにぇ……はやきゅ」
水浸しの餡子の塊に、目玉とリボンを載せたクリーチャーというか……何か、特大うんうんみたいだな。
あーあ、やっぱりこれだけ太ってると、一雨でキレイになくなるってワケにいかないのかー」
「おにーしゃ、なんなの……? れいみゅを、ゆっくり……ゆっくり、させちぇにぇ……はやきゅ」
自分が今どういう姿をしているか、理解できない。
人間さん、目の前の”おにーさん”が何を言っているかも、理解できない。
ただただゆっくりしたい。ゆっくりが足りない。もっとゆっくり……
人間さん、目の前の”おにーさん”が何を言っているかも、理解できない。
ただただゆっくりしたい。ゆっくりが足りない。もっとゆっくり……
れいむは静かに目を閉じた。
「ハイハイゆっくりゆっくり。ったくひどい二度手間になっちまった。ゴミ袋持ってこないと……。
なぁ、まりさ。お前はこいつみたいになるなよー?」
なぁ、まりさ。お前はこいつみたいになるなよー?」
「ゆゆんっ!! とうっぜん!だよっ。おにーさん、まりさは、きんばっぢさんなんだよ?
そんななまごみうんうんさんといっしょにされたら、まりさ、こまっちゃうよっ!」
そんななまごみうんうんさんといっしょにされたら、まりさ、こまっちゃうよっ!」
自転車の前カゴの中、先ほど買ってきたばかりのまりさがゆーんゆーんと身体を伸ばしている。
この憎たらしい表情と、可愛らしい動作のギャップがいい。
売れ残り処分品・生餌にも最っ適!と売り出されていたれいむを彷彿とさせてしまわなくもないが、こいつは歴とした金バッヂ。
中身はきっと優秀で、俺をしっかりゆっくりさせてくれるだろう。
この憎たらしい表情と、可愛らしい動作のギャップがいい。
売れ残り処分品・生餌にも最っ適!と売り出されていたれいむを彷彿とさせてしまわなくもないが、こいつは歴とした金バッヂ。
中身はきっと優秀で、俺をしっかりゆっくりさせてくれるだろう。
「ハハ、そりゃそうだな。じゃ、帰るか。俺のおうちにご案内しまーす」
「ゆっゆー! びゅびゅーんっ!! まりさは、かぜさんになったのぜ……ったよぉお!!
おにーさんっ、きんばっぢのまりさを、ゆっくりさせてねぇええーっ!!」
「ゆっゆー! びゅびゅーんっ!! まりさは、かぜさんになったのぜ……ったよぉお!!
おにーさんっ、きんばっぢのまりさを、ゆっくりさせてねぇええーっ!!」
『おうちに いれてねっ!』終わり
「ゆっ……もう いったのぜ?」
公園の隅にある狭いダンボールハウスの中。
まりさは音を立てぬよう軽いのーびのーびに加え、自慢のお下げさんをすらりと軽やかに伸ばし、ビニールシートの結界さんを退けて外をちらりと覗いた。
まりさは音を立てぬよう軽いのーびのーびに加え、自慢のお下げさんをすらりと軽やかに伸ばし、ビニールシートの結界さんを退けて外をちらりと覗いた。
飼いゆ連れの人間さんは、乗ってきた再び自転車さんに跨り、ゆっくりせずにさっさといなくなってしまった。
ゆふぅ、とため息をつく。
公園さんで暮らしている以上人間さんとの接触は避けられないが、何にせよ、特にあのような番もおちびも連れていない若くて元気そうなお兄さんには、なるべく来て欲しくないし、いて欲しくない。
公園さんで暮らしている以上人間さんとの接触は避けられないが、何にせよ、特にあのような番もおちびも連れていない若くて元気そうなお兄さんには、なるべく来て欲しくないし、いて欲しくない。
ぷれいす堕ちしてから”たくっさん”の日々を過ごしてきた自分は、べてらんっ!野良ゆっくり。
人間さんの怖さなど、十分に分かっている。
人間さんの怖さなど、十分に分かっている。
「ゆふー……それにしても、あのうんうんれいむは、しんだのぜぇ? まあ、とうっぜんなのぜぇ」
まりさの狩り場である草むらの近くでお兄さんが話していた会話からすると、昨日の救いようのない脳内お花畑むーしゃむーしゃお花さんいっぱいでゆっくりー!な餡子脳れいむは、雨に溶けて、もうゆっくりの原型も留めていないらしい。
ゆぷぷ、とつい笑みがこぼれてしまう。
他ゆんのふこうっ!を嘲笑うのはゲスのすることだが、あのような餡子脳がおり、それがスカスカの頭に相応しい滑稽な最期を遂げたとなると、自分のような賢いゆっくりの優っ秀!っぷりが改めて確認され、ゆー越感にぞくぞくしてしまうのだ。
昨日、雨雲さんを察知していち早くおうちに戻っていた自分およびありすやぱちゅりーとはまるで違う、久しぶりの劣等な比較対象。
まりさたちのおうちの中にまで聞こえていたあの笑ってしまうような叫び声、悲鳴は早い時間にすーやすーやするのにいい子守唄だったゆぷぷ、ああダメだ、まだ笑ってしまう。
他ゆんのふこうっ!を嘲笑うのはゲスのすることだが、あのような餡子脳がおり、それがスカスカの頭に相応しい滑稽な最期を遂げたとなると、自分のような賢いゆっくりの優っ秀!っぷりが改めて確認され、ゆー越感にぞくぞくしてしまうのだ。
昨日、雨雲さんを察知していち早くおうちに戻っていた自分およびありすやぱちゅりーとはまるで違う、久しぶりの劣等な比較対象。
まりさたちのおうちの中にまで聞こえていたあの笑ってしまうような叫び声、悲鳴は早い時間にすーやすーやするのにいい子守唄だったゆぷぷ、ああダメだ、まだ笑ってしまう。
しかし、いつまでもそうしてはいられない。
さあ、さてさて、優秀なべてらんっ!野良ゆっくりである自分は、そろそろゆっくりせずに狩りに行こうか。
全く野良ゆっくりの生活というのは厳しいものだ。
あー、つらいんだぜー、ゆっくりできないんだぜー。たいっへんなんだっぜー、ゆぷぷ。
縛りだらけの飼いゆ生活もゆっくりできないが、並みのゆっくりではこの辛い辛い野良生活を送ることは到底出来ないだろう。
さあ、さてさて、優秀なべてらんっ!野良ゆっくりである自分は、そろそろゆっくりせずに狩りに行こうか。
全く野良ゆっくりの生活というのは厳しいものだ。
あー、つらいんだぜー、ゆっくりできないんだぜー。たいっへんなんだっぜー、ゆぷぷ。
縛りだらけの飼いゆ生活もゆっくりできないが、並みのゆっくりではこの辛い辛い野良生活を送ることは到底出来ないだろう。
その点、優っ秀!な自分は自慢のお帽子を駆使して十分な狩りも出来るし、ゆっくり同士なら喧嘩にも強く、かといって思い上がらず人間さんとの力量差を理解し――
「ゆっ……?」
あれ、おかしいな……
元気よく朝――もう昼だったが――の一歩を踏み出そうとしたまりさは、いへんっ!に気付いた。
何故か身体が重く、あんよが動けない。
あんよ……まりささまの、かもしかみたいな、しゅんっそく!のあんよ……?
何故か身体が重く、あんよが動けない。
あんよ……まりささまの、かもしかみたいな、しゅんっそく!のあんよ……?
「ゆっぴぃいいいい!!! なんなんだぜ、これはぁああ゛あ゛あ゛!!?」
何も考えずに自分の下部に目をやったまりさは、思わず叫んだ。
自分のあんよ、下部全体が水に濡れてグズグズになり、所々小さく決壊し、中身の餡子が顔を覗かせていた。
よく見ると、ダンボールの床さんも水でズブズブになり、ぐっしゃり湿っているという段階を通り越し、びちゃびちゃに浸水している。
自分のあんよ、下部全体が水に濡れてグズグズになり、所々小さく決壊し、中身の餡子が顔を覗かせていた。
よく見ると、ダンボールの床さんも水でズブズブになり、ぐっしゃり湿っているという段階を通り越し、びちゃびちゃに浸水している。
「なんでなんでぇえええ!!? こんなの、おかしいいんだぜぇぇええ゛え゛!!?
どおじでおうぢにいるのに、あめざん、はいっでぎでるんだぜぇえ゛え゛!!?」
上部は無事な動けぬ饅頭が餓死するのは、全身が崩れた餡子塊が生ゴミ袋に回収されるより、ずっとずっとゆっくりしたものだった。
おわり