ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1334 HENTAIは世界を救う
最終更新:
ankoss
-
view
HENTAIは世界を救う
・俺設定満載
・魔が差したとしか思えない。
・この世界の自然界には希少種が存在しません。
・人間がゆっくりにポコポコ殺されてます。
・HENTAI分が多分に含まれます。苦手な人は読まないでください。
・希少種愛でです。
・出てくる人間は基本的にHENTAIです。まともな人なんて居ません。
―――――――――――――――――――――――――――――
「おい!!そっち行ったぞ!!!」
「なにやってんだよ捕まえろよ!!!!!」
「ゆんやあああああああああああ!!!!!!!やめてくださいいいいいいい!!!!!!まりさだって一生懸命生きてるんですううううううううううううう!!!!!!!」
「そら、いい加減にげるなよ!!!!!・・・・・・・・・・よっしゃぁ!!捕まえたぞ!!!!」
「ゆやあああああああああああああああ!!!!!」
「足焼きしようぜ!足焼き!!」
「それよりこいつでサッカーするんだよ!」
「何言ってんだ!!解剖するんだろ!!!」
「ひゃっはー!!SATUGAIに決まってんだろうがぁ!!」
「もういやあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
窓の外からは未だ傷の癒えないこの世界で楽しそうにゆっくりと鬼ごっこをやっているのはこれからの世界を担う子供たちだ。
この世界では10年近く前までゆっくりという蠢くナマモノによって人類は絶滅の危機に瀕していた。
だがある時、何の名も地位もないとある青年が現れたことで世界は救われた。
この物語は私が知る、誰にも知られない、世界を救った青年と私のお話。
―――――――――――――――――――――――――――――
とある世界。とある星のとある時間。
全てはそこから始まった。
「ゆっくりしていってね!!」
この世界での最初のゆっくりの誕生である。
その存在はこれまでの物理学、生物学、心理学を根底から覆すようなものであった。
多くの学者がゆっくりの謎について挑んでいった。
多くのメディアがゆっくりを大々的に取りあげた。
最初は多くの人間がその存在に驚き、そして期待した。
学者は新たな大いなる謎を前にして目を爛々とさせた。
人々はその愛くるしい姿に魅了されていった。
しかし、そんな時間は長くは続かなかった。
学者達がいくら研究に研究を重ねたところでゆっくりについて何も分からない。調べれば調べるほど意味の分からないものが出てくる。
ほとんどの学者は匙を投げてしまった。
人々もまた、ゆっくりの見苦しく汚らしい部分を次第に理解し、興味を失っていった。
世界はゆっくりに対して無関心に、そして冷たくなっていった。
だがしかしいつの世も変わり者、変態はいるものでゆっくりに対する研究は一部で進められていた。
それがいけなかった。
ゆっくりの思考を研究していたある研究チームはあるところにたどり着いた。
いや、ついてしまった。
ゆっくり自体は殆ど何も考えていないということに。
ゆっくりはさも会話をしているかのように発声するが、あれはただ単に周辺にいる人間の、こうして欲しいという願望を受け、それを実行しているにすぎない。
つまりゆっくりとは人間の願望の受信機という事だ。
ゆっくりが持っている思考、本能は食欲だけだ。
ゆっくりが子を残すのは、人間の生物ならば当たり前といった偏見によるものだ。
なぜこんな結論に至ったのか、なぜこんな事が分かったのか、それは分からない。
結論だけを残し研究チームは皆、自殺したからだ。
私は当時、とある試作品の提案をした。
お偉方のお眼鏡にかなったのか、その試作品を作り出すための私を総責任者としたプロジェクトチームが発足した。
そして私はそのゆっくりの研究結果を元に試作品を作り出してしまった。
物語はここから加速していく。
―――――――――――――――――――――――――――――
「主任、用意できました。」
「ああ、今行く。」
今日はようやくこれまでの実験が実を結ぶやも知れぬ日だ。
ゆっくりの受信機としての機能を完全に取っ払い、ただ食欲だけに支配されたゆっくりを作り出す実験。
これが成功すれば世界のゴミ事情や処理に埋めるという気休め程度な方法しかない放射線廃棄物の処理が可能となる。
まさに世紀の大実験。
「諸君!今日がこの実験の最後の日になることを私は拙に願う!この世界のより良い未来の為に成功させよう!!それでは各員、頼んだぞ。」
「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」
実験は驚くほど問題なく進んだ。
私は安心すると共に恐怖も感じていた。
あまりに順調すぎると・・・・・・・・・・・
今思えばこの時が最後の分岐点だったのだろう。
ここで止めておけばあんな事にはならずにすんだのかも知れない。
「システムオールグリーン。主任、お願いします。」
「うむ。白玉計画第七実験体、起動」
私は実験体を起動させるためのスイッチを押した。
これが人類の四分の三を死滅させる事になるとは知らずに。
「「「「「「「「「「「おおおおおおお」」」」」」」」」」」
「実験の第一段階突破!実験体の起動を確認!・・・・・・・・実験体、異常ありません!!成功です!!!!」
「よし、それでは実験を第二段階に移行する。」
「はっ!」
問題はここからだった。
放射能を発する物体を与え、それを完全に無害なものに変えることが出来るかどうか。
これが成功しなければ話にならない。
「放射性物質、与えます。」
全研究員が固唾を飲んで注目した。
成功することを信じて。
「放射線・・・・・・・・・・・・・確認されません!!!!成功です!!!!!!」
「よし!実験体の機能を停止させろ!!!!」
この結果が全ての研究員を笑顔にし、そして感動させた。
無論私も例外ではなかった。実験の成功に感謝し涙した。
「それではデータを」
実験室は未だ盛大な歓声に包まれていたが、事件は起こった。
「ま、待ってください!!!!!実験体の生体反応が異常に上昇しています!!!!!」
「なんだと!!!!」
「実験体、こちらの制御を離れました!!!!!」
「なんとしてでも制御を取り戻せ!!!」
こんなものを暴走でもさせてしまっては取り返しがつかなくなるぞ。
「・・・・・だめです!!!!!制御を取り戻せません!!!」
「なんということだ・・・・・・・」
「じ、実験体再度起動します・・・・・・・・・」
ここから始まった。私たちが始めさせてしまった。
人間が滅亡する最悪のシナリオに向けて。
世界が終わるという最悪のシナリオに向けて。
起こしてしまった。人を、星を破壊へと導く悪魔を・・・・・・・・・・・・・・・・
「こぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「どうなったんだ!!!」
私はとにかく現状を理解しようとしていた。
「分かりません!!!!御覧の通りです!!!!!」
「自立したとでも言うのか・・・・・・・・・」
私はその時、ただ呆然とするしかなかった。
「こぼねー!!!!!」
「実験体!実験室内部を破壊!!!!・・・・・・これは・・・・食べてる?・・・・・・」
この実験体に残された欲求は食欲だけ。ゆっくりの受信機としての能力は取っ払ってあるのだから。
実験体はただ己の食欲を満たすだけ。
「ええい!やむを得ん!!!!焼却しろ!!!それがダメなら実験体内の安全装置を起動させろ!!!!」
実験体には安全装置として爆弾が内部に積まれている。
こういったことが起こったときのための保険であるが、本来ならば使いたくなかったものだ。
しかしこうなってはもう遅い。
「・・・・・・・ダメです!!!!!!!!!!安全装置、反応しません!!!!」
「すでに取り込まれた後だったか・・・・・・・・・・・・・全員待避しろ・・・・・この研究所ごと吹き飛ばす・・・・・・」
「ですが!!!!」
「いいから早くしろ!!!!!」
―――――――――――――――――――――――――――――
研究所には他の実験体があったがそんなことはもう気にしていられなかった。
今思えばこれは被害を食い止めるための分岐点だったのだろう。
この時、我々はこの事件の収拾と自らの保身しか考えていなかった。
とにかく逃げ、証拠隠滅を計る。これだけのことだ。
全員が脱出し終わってしばらくして問題なく研究所は爆破された。離れてみて崩れていくのがよく分かった。
いくらあの実験体が強靱な体を持っていたとしてもあの爆発で生きているとは誰も思わなかった。
実験体の破棄に成功したと思っていた。
それから一ヶ月が経ち、研究所を再建させる案が持ち上がる。
お偉い政治家さん方はどうやら失敗とはいえ、唯一の放射線を無効にする手段である『実験体ゆゆこ』みすみす諦めるつもりは毛頭なかったようだ。
あの事件は公式には研究所内部のガス漏れが原因の爆発事故として処理され、我々は元通り研究チームとして召集された。
我々の復帰第一の仕事は崩壊した研究所から残っているデータやサンプルを集めてくるものだった。
全員そんなもの残っているはずがないと愚痴をこぼしながらも現場に向かった。
そしてそこに、我々がもっとも出会いたくなかったものがいた。
「こぉぼぉねぇー」
それは一時間程瓦礫を撤去していた時に現れた。
一回り以上成長した姿で。
ドスをベースとして巨大に作ったあれが、さらに巨大になっていた。
しかもその頭の上にはあろう事か我々が別のプロジェクトで作り出した実験体である『ゆかり』『かなこ』『もこう』の三体が乗っていた。
「こぉぼぉねぇー」
ゆゆこが声を発しながら息を吸い込んだ。
すると辺りの瓦礫が全てゆゆこの口に吸い込まれていった。
それと同じように近くにいた一人の人間も瓦礫と同様に吸い込まれていった。
「きゃあああああああああああああああああああ」
この声は吸い込まれた人の声だろうか、それともそれをみた第三者の悲鳴なのだろうか。
私はそんなことを考えていた。
誰かが武器を手にゆゆこに立ち向かっていく。
そんなことをしても無駄だと私は思った。
案の定ゆゆこの口に吸い込まれていった。
そんな光景を見て、またしても我々は逃げた。
研究員全員はすぐにあれが危険だと分かって。
あれを野放しにする危険性を理解しながら。
―――――――――――――――――――――――――――――
ここであの生き残った実験体達の役割や能力を教えておこう。
まずマヨイガ計画実験体『ゆかり』
これも軍事目的で作られた個体で、主に他のゆっくりを指揮、命令するために頭脳面を強化した個体である。
並の人間以上の状況把握能力をもっていて、なおかつ他のゆっくりと意志を繋ぐことが出来る。
しかしこの能力の影響か他のゆっくりとは違い、人間の願望のほかにゆっくりの願望までも受信してしまう。
私が最初に作ったゆっくりでもあり実験体唯一の胴付きだ。
次に守屋計画実験体『かなこ』
これはゆっくりの思いこみや願望を叶える能力を利用して作られた純粋に身体能力が高いゆっくりだ。
その身体能力は人間を遙かに越えており『御柱』という黒い六角形の柱を自由自在に触れないで操る事が出来る。
私の担当していないプロジェクトのゆっくりだ。
そして永遠計画実験体『もこう』
これは軍事目的で耐久性に優れたゆっくりの研究中に生まれた特異点の一つ。
耐久性はもちろんのことなぜか炎を操る能力まで身に着けている。
結論から言って人間の手では殺すこととても困難だ。
とんでもないほどの回復能力を備えている。
これを消滅させるには大量の爆薬で四散させるなり原型が残らなくなるまでグシャグシャにするしかない。
ただし、能力が強力すぎるのか長い時間炎を扱うと体が耐えられなくなり自壊してしまう。
私が担当したゆっくりでもある。
そして最後に白玉計画実験体『ゆゆこ』
これは見ての通りいかなる物でも消化する化け物だ。
どうやらこの一ヶ月瓦礫を食べ続け成長してしまったため能力は未知数。
―――――――――――――――――――――――――――――
それからはとても早く世界は動いた。
ゆっくりが全て人間に反旗を翻したのである。
とはいえただのゆっくりが人間に正面から挑んでも勝ち目は無い。
おそらくは『ゆかり』の考えだろう。
ゆっくりは食料を片っ端から食い散らかしていった。
畑を荒らし、備蓄倉庫を大群で攻め、町を荒らした。
世界の国々は最初ゆっくり如きに何が出来るのかと笑っていたが、いざ自分達の食べる物が無くなってくると責任がどうだ何故対策しなかっただ喚き始めた。
ゆっくりを食べようにも人間にとって有害な何らかの毒をいつの間にかに備えてしまっていた。
地球の人口の五分の一が死滅してようやく対策を始め、対ゆっくり組織が作られた。
私はあれ等を生み出した張本人としてあれを止める義務があるとか何とかで、日本にある八つの施設の一つの責任者として配属させられた。
が、事態は好転など迎えなかった。
一匹居れば千匹居るようなゆっくりを倒したところで無駄なのだ。
本元であるあの実験体を倒さないことには。
我々が手をこまねいている間にゆっくりは次の行動に移っていた。
世界中の国の政府高官や権力者を片っ端から殺したのだ。
ゆっくりに人間が殺せるものかとも思うが、方法は幾つもある。
ミツバチがスズメバチなどの外敵が巣に取り付いたときどのように巣を守るか知っているだろうか。
一匹を何百もの大群で取り付き、酸欠を起こさせたり熱で蒸し焼きにしたりして殺す。
これと同じ原理だ。
ゆっくりは熱を発しているし、呼吸はしていないが空気を吸うことは可能。
バカみたいな話だがゆっくりは大群になれば人間を殺せるのだ。
さらにやっかいなことに全て同時刻に行われた為防ぐことが出来なかった。
これにより統率を失った世界はまた破滅へと加速していった。
この時すでに人口は当初の約半分にまで迫っていた。
我々はというと卑怯なことに対策本部で籠城をしていた。
本来人を救うはずの組織が保身を第一にして人を見捨てていた。
運の良いことに施設の中にはもしもの為にと用意された植物を栽培する施設、家畜を育てる施設、一万人が半年は困らない食料が備蓄されていた。
それを自分が生き残るためにと我々だけで独占することを組織の人間全てが黙認していた。
今思えばなんとおぞましいことをしていたのかと後悔の念にとらわれる。
そのまま半年が過ぎた。
地球の支配権はすでにゆっくりの物となっていた。
随時報告される人の生存報告から考えるにこのころにはもう世界の人口は最初の十分の一も生きていないのではと考えられていた。
町には人の代わりにゆっくりがあふれ、森が増えていた。
不思議なことにゆっくりは人間の支配下からはずれると食事をしなくなり、自然を食い荒らすことも無くなっていた。
そしてゆっくり達は何故か我々が外に出ても襲うということをしようとしなく、大規模な発電所などのエネルギーを生み出す施設を破壊しなかった。
それにより、エネルギー面では何の問題も発生しなかった。
私は正直地球にとっては人間よりもゆっくりが生態系の頂点に君臨していた方がいいのかも知れないとまで思っていた。
世界はまるでゆっくりに慣れた様だった。
我々もこの施設の中での生活に慣れようとしていた。
食物の生産ラインも安定し、定期的な施設間での更新もあり、ある者達は結婚し子を成した。
小さな世界だがここが我々の生きる世界となっていた。
とはいえやはり不満はどうしても出てくるもので、ゆっくりに人間の恐ろしさを教えてやると意気込んで出ていった者達も何人か居るが皆、戻ってこなかった。
生活自体には慣れたがこの状況はなかなか慣れるものでは無かった。
そんなときだ。
彼が現れたのは。
彼はある日の朝、どこからともなくバイクの排気音を轟かせながら現れた。
全裸で。
男はハーレーに全裸で乗っていた。
街の中心部、つまり我々の住むプラントの前まで来るとバイクを降りた。
それを見た職員達は皆言葉を失った。
ある者は彼の肉体に。
またある者は彼の大きさに。
そして私もまた彼の男としての大きさに言葉を失っていた。
つまり魔羅が天を指していたのだ。
彼のそれはあまりにも大きかった。
彼自身もハーレーと比べてかなり大きな体であることが伺える。
そんな大きな体ですら巨大だと思わせるほどに巨大だったのだ。
私の近くにいた女性はこうつぶやいていた。
「彼は・・・・・本当に人間なの?・・・・・・・」
そう思わせるほどにあれはたくましかった。
だが我々はこの驚き以上の驚きをこの後味わうこととなった。
彼はおもむろに近くにいたゆっくりれいむを片手で摘みあげると、あろう事かそれを己の魔羅にあてがい、そして貫いた。
彼の魔羅はゆっくりに収まりきらず、言葉通りの意味で貫いた。
ゆっくりれいむの背後から刺さったそれは反対側であるはずの口から空に向けて突き出ていた。
そのときのれいむの表情は苦痛とも驚愕とも悦びとも取れるものだった。
我々は驚いた。
彼の魔羅の長さもさる事ながら、ゆっくりに手を出した彼の行動に。
ゆっくりに手を出して帰ってきたものはいない。
一匹は怖くないが百匹、千匹と集まると驚異となる。
数の暴力で人間はゆっくりには絶対に勝てない事は、周知の事実だった。
だがその後の光景はゆっくりによる彼の殺戮ショーではなく、彼によるゆっくりの殺戮ショーだった。
彼により息絶えたれいむを見たほかのゆっくり達が彼を押さえつけようと突撃してくるが、そのすべてを彼は己の魔羅で受け止めた。
顔面を前にして突進していくゆっくり達の全ての口に、彼の魔羅が突き刺さる。
まるで団子のように突き刺さっていくゆっくり達。
彼の魔羅の付け根にまで圧されたゆっくりは後ろから来る己の仲間達の衝撃に耐えられず潰れ、死んでいく。
五分ほどの出来事だった。
この周辺にいる全てのゆっくり達は彼の魔羅の元に吸い込まれ死んでい
った。
私はすぐさま彼と話をしてみたくなり、プラントを出て彼のいる場所に向かった。
「貴方はいったい何者なのですか?」
これが私が彼に話しかけた最初の言葉。
今思えばもっということがあっただろうと後悔の念に囚われる。
「・・・・・・・俺の名は、剛・・漢馬・・・・・・・・しがないHENKAIだ。因みに童貞。お前は?」
「私は研。剛・漢馬。それが貴方の名前・・・・しかも童貞・・・・・貴方はなぜここに?」
その質問に彼はとても悲しそうな表情で答えた。
「・・・・・・俺の・・・マグナムは少々でかすぎる。こいつを鎮められる存在を探して旅をしている。」
そういう彼の魔羅はいきり立ちながらも悲しさで溢れていた。
ゆっくりのアンコやカスタードなどが彼の魔羅の涙のように見えた。
「ドスまりさでは駄目なのですか?」
「ムリだ・・・・・・今までに68匹のドスに魔羅を突き刺してきたが気休めにもならなかった。」
私はその言葉にとても悲しんだ。
先ほどのゆっくりの大群はもちろんの事、今までに68匹ものドスに魔羅を突き立てておきながら童貞だという事実に。なぜゆっくりを相手にして女性を相手にしようと思わないのかという事に。
「研、お前に心当たりは無いだろうか・・・・・・俺の魔羅を受け止めてくれる存在を。俺の魔羅を鎮められる存在を!」
そういう彼の魔羅は立ったままだった。
私は彼の魔羅を完全に受け止め、なおかつ彼が満足し得る存在に心当たりがある。無論ゆゆこのことだ。
だがそれを教える事は彼を修羅にたたき落とすということだ。
私たちの罪を彼に消してもらうという事だ。
私は教えてしまっていいのだろうかと考えた。
「頼む!・・・・・・どんな些細な事でもいい!何か手がかりがあったら教えてほしい!!」
私は彼の男が己の欲望の為に恥じも外聞もなくただ純粋に求める姿に感動してしまった。
そして彼のようにありたいとすら思い初めていた。
「一つだけ・・・・・・・貴方の満足いくかもしれない奴を知っています。」
「おお!本当か!?なら教えてくれ。そいつはどこにいるんだ!!!」
「条件が一つあります・・・・・・」
「何でも言ってくれ!」
「私を連れていってもらいます。」
「おやすいご用だ!!!」
―――――――――――――――――――――――――――――
こうして私は漢馬とゆゆこを探す旅に出ることになった。
話し合った結果、出発は明日。食料などの荷造りをする事になった。
プラントに入る前に服を着てもらおうと思ったのだが、断固として服を着てくれる事はなかった。
プラントに全裸で魔羅をいきり立たせながら入っていく男。
女性スタッフのほとんどは悲鳴を上げながら逃げていってしまったり、反対に残りの女性は彼の姿に見とれていたりした。
そんなこんなで迎えた次の日、プラントの前に一匹のドスまりさがいた。
「人間に告げるよ!!!!昨日のふざけた人間を今すぐここにつれてくるんだよ!!!ここにいるのは分かってるんだよ!!!!!さもないとドススパークでこんな建物壊してやるよ!!!!!」
そんなことを言われなくともこっちは出ていくつもりだ。
「ふんっ。新しい門出を祝うにはもってこいの相手だ・・・・・・これで69匹目か・・・・・・・・」
そういいながらドスまりさの前に出ていく漢馬。
「やっと出てきたね!!!!ゆっくりを相手にしたことを後悔させてやるよ!!!!!!」
ドススパークの溜を始めようとする前に漢馬は動いた。
「遅い!!!!!!」
ものの一瞬で背後にまわり込み、ドスの巨体を蹴飛ばした。
顔面が地面に付き、ドスの生殖器や排泄の穴のあるあんよと呼ばれる部分が彼の目の前に広がる。
彼はすぐさまドスのまむまむを見つけだすとそこに己の馬羅をあてがい突き刺す。
「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!まりさのばぁぁぁぁぁじんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
お前初めてだったのかよ。
「ふんっ!!」
そんな言葉をお構いなしに漢馬は腰を振り始める。華麗なまでの美しいピストン運動だった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!ごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!許してくださいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!やべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!まりさの中かき回さないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
まりさの表情は最初苦痛に歪められていただけだったが、次第に訳の分からない表情になっていった。途中で笑い出したり、突然赤ちゃん言葉になったり。
私が思うに彼の魔羅が大きすぎて本来入るはずのない場所に彼の魔羅が入り込み中枢庵をかき混ぜてしまったのだろう。
「ゆふふふふふっふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ?まりちゃはどちゅににゃりゅんぢゃよ!!!!!!!!ゆふふふふふふふふふっ!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
突然静かになったと思ったら、漢馬がピストンをやめていた。
「どうしたんですか?」
「・・・・・・・・・・死んだよ。これもまた、私を鎮めることはできなかったようだ。」
私には彼が悲しそうにしているように見えた。
その後彼はハーレーに乗り、私はプラントにあった適当なバイクに乗って町を後にした。
―――――――――――――――――――――――――――――
我々はゆっくりと戦っているというプラントに向かっていた。
理由としては、ゆっくりとの戦いが日常茶飯事であるそのプラントならば何か実験体の事を知っているかと思ったからだ。
砂漠となった町を越え、森の一部と化した町を越え、プラントまで着いた我々は信じられないものを目にした。
「こ、これは・・・・・・・・・・・」
そこに在ったのは黒く焼け落ち黒い棒のような物で所々が崩されているプラントだった物だった。
周辺に人型の焦げた黒い物体が人であったものだろう。
「漢馬、私にはただのゆっくりがこんな事が出来るとは思えない。これは実験体の仕業だと思います。だから追いましょう。」
「無論だ・・・・・・」
ほんの少しバイクを走らせたところでゆっくりの一団を発見した。
ゆっくりの一団もこちらに気がついたようで、すでに戦闘態勢に入っているようだった。
我々がさらに近づくとゆっくりの群の中心部が割れ、奥から実験体の一匹であるかなこが現れた。
「何のようだ?人間。」
まるですべてを拒絶するかのような瞳をしていた。
「ゆゆこの居場所を知っているかと思って来た。・・・・・・もこうが見あたらないようだがどうした?」
「・・・・・・その顔思い出したよ。私たちを作った人間の一人だったね。悪いけどゆゆこの居場所は答えられないし、もこうはもっと先にいるはずだよ。そうだね、もし私に勝てたら教えてあげるよ。」
「ゆぷぷ、そうだよ!!お前等みたいなクソ人間なんかにあいつ等の居場所を教える訳ないよ!!!!どうせここで死、ゆべぇ!!!!!」
一匹のドスまりさが会話に割り込んできた。
かなこはめんどくさそうな顔をすると御柱でまりさを突き刺す。
「誰が喋って良いなんて言ったんだよ。身の程を弁えろよ饅頭。」
「ごべん・・なさ・・・・・い・・・・たすけ・・・て・・・・・・ゆがっ!!!!!!」
ドスまりさの哀願虚しく御柱でもう一度刺され死んだ。
「はぁ、でもまぁ、こいつが言ってた通りだよ。あんたらはここで死んでもらうよ。ゆゆこの存在を知っていてなおかつそれを探してるんじゃそういう決まりだからね。」
案の定戦うことになってしまった。
それを聞いた漢馬は喜々とした表情で口を開いた。
「そうか・・・・・ではヤろう。酒池肉林の限りを尽くそうか。」
その言葉が開戦の合図となった。
かなこは後ろに下がり、ゆっくりたちが我々に一斉に襲いかかってくる。
「研!!!下がっていろ!!!!!」
漢馬にそういわれて私はすぐさま漢馬の後ろに下がった。
なにもできない我が身の無力さを惨めに感じながら。
漢馬は突出してきた一匹のれいむのまむまむのあたりに腕をつっこむんだ。
「ふん!」
「ゆがぁああああああれいむのばーじんさんがあああああああああああああああああ!!!!!!!!」
そして大きく降りかぶってゆっくりの群へとかけ声とともに投げ放った。
「スプレッドれいむっ!!!!!」
漢馬の手から放れたれいむは空中で分解し、さながら散弾のようになった。
その一撃にこちらに向かってきていたゆっくり共の先頭がほとんど戦闘不能になった。
「ま、まりささまのぷりちーなあんよさんがあああああああああああああああ!!!!!!!」
「れいむのかわいいおかおがなくなっちゃってるうううううう!!!!!」
「れいむ?・・・・どうしたの?なんでゆっくりしちゃってるの?」
お前等はこれから捨て身で俺たちを殺しにくるつもりじゃなかったのかと言いたかったが、言うのはやめる。
先頭がつまずいたことでゆっくりたちに隙が生まれた。
その隙を漢馬が逃す筈もなく、己の魔羅をまるで剣のように扱い始めた。
彼の魔羅が当たったゆっくりはことごとく吹っ飛ばされるか弾けるか立った。
いったいどれほどの力で振るっているのか想像できない。
「本当に使えない饅頭共だね。」
あらかた始末すると、かなこが出てきた。
「やっとか・・・・・・」
かなこの御柱が漢馬に一閃。が、それを魔羅で受け止める。
「っち・・・なかなかやるようじゃないか・・・・・・人間っ!」
「今だよ!!!!クソ人間が怯んでる内に取り囲んで殺すよ!!!!!!!」
ドスの一声で残りのゆっくり共が漢馬に取り付こうと集まってくる。
「・・・・クソ饅頭が・・・・」
かなこがボソリと小声でそういうと、御柱の一本を漢馬の近くに突き立てた。
まるで使えと言わんばかりに。
「・・・・・・感謝する。」
漢馬は突き刺さっている御柱引き抜き、ゆっくりの集団に横一閃。
たったそれだけの動作で残っていたゆっくりが弾け飛んだ。
「どういうつもりだ・・・・・なぜ、手を貸すようなまねをした。」
「なに、私はあいつ等が嫌いだっただけだよ。それに・・・・邪魔されたくなかったからね・・・・・・・」
そういうかなこの顔はとても悲しそうで、苦しそうに見えた。
「ならば・・・・・・尋常に勝負っ!!」
結果から言って、漢馬が勝った。
双方共に一進一退の攻防が永遠に続くかと思うほどに実力が拮抗していた。
それがつい先ほどかなこがなぜか見せた隙を突き、漢馬が魔羅を突き刺し決着した。
「ふふっ、私の負けだね・・・・・・」
戦いに敗れ、己のまむまむを貫かれたというのにその顔は晴れやかだった。
「なぜ隙を見せた・・・・お前ほどの猛者がなぜ・・・」
「・・・・・死にたかったんだよ・・・すわこもさなえも居ないこんな世界に生まれてさ・・・・・・死のうと思ってもその時になって怖がって死ぬことができない。だから誰か私を殺してくれる人を待ってたんだよ。」
私はその時何と言っていいのかわからなくなった。
私の作り出したゆっくりは人間だけでなく、ゆっくりまでもを不幸にしていたのか?
「私が憎いか?」
「そうだね。とっても憎いよ。殺してやりたいぐらい。でもさ、もう疲れちゃったんだよ。人間殺して、物を壊して。毎日毎日それの繰り返し。馬鹿みたいじゃないか。」
「それで、いいのか。」
「もちろん。これはこれで私の望んだ死だよ。あぁ、ゆゆこの居場所だけど、ゆかりが生まれた研究所に居るよ。」
ゆかりの生まれた研究所。
私にとっては思いでの場所になるのか。
「あぁ、もう時間みたいだね。じゃあね人間さん・・・・・・」
かなこは私の心に深い傷を残していった。
「漢馬・・・・私はとんでもないことをしていたんだな。」
「当たり前だ。命を自然の摂理から外して作り出すなど人間がして良いことではない。お前はこれからおまえたちの生み出した命と向き合っていかなければならない。」
私にはどうすればいいのかわからない。
生み出したすべてのゆっくりを殺せばいいのか?
それでは解決にならない。
ならば生かしたまま幸せにするのが一番なのか?
だがそれこそ私のエゴでしかないではないのか?
考えて、考えても答えは出てこない。
そうして答えの出ていないうちにもこうと出会ってしまった。
「久しぶりだね。お兄さん。」
もこうは突然現れた。
「!?」
「そう驚かないでよ。ちょっとしたお願いをしにきただけなんだから。」
「どういうつもりだ・・・・・」
「お願いだと・・・」
漢馬が警戒して私を後ろに下がらせようとする。
「そうお願い。ねぇお兄さん。ゆかりを助けてあげて。」
ゆかりを助ける?
「あの子はまだ待ってるよ?」
「おい、研。どういうことだ?」
「あの子はゆっくりと人間とで板挟みにされちゃってるんだよ?あなたならわかるでしょう?あなたがあの時助けてあげなかったからこんな事になってるんだよ?」
「お前に何がわかる!!!!!!!!」
「わかるよ。だって私もゆかりと同じだもん。」
「お前がゆかりと同じだと?」
「ふふ、やっぱり私じゃだめなのね。いつもそうだったもの。あなたは私をみていてくれたようで私をみてくれなかった。」
「何を言ってる・・・・」
「はぁ、もう吹っ切れちゃった。お兄さん。伝えたいことは伝えたよ?あとはお兄さんが本当の気持ちに素直になってくれたらいいだけ。どうせ最初っから気持ちは変わらないんでしょ?あなたは捨てたつもりみたいだけど、そんな感情端から捨てられたり、忘れたりなんて出来ないものよ?」
「俺の本当の気持ち・・・・・・・・・」
「ざまあないわ。悩んで悩んで、悩み通しなさいよ。あなたが素直になれば世界は救われるわ。」
そう言うともこうは身を翻し突然燃え始めた。
「おい!!!もこう!!!!!」
私はとっさに駆け寄ろうとした。
「近づかないで!!!!!」
もこうの突然の大声に私は動けなくなった。
「ねぇ、お兄さん・・・・・・私ね、ずっとお兄さんに振り向いてほしかったんだよ?ずっと言いたい事あったんだよ?でもお兄さんは私の事をみてくれなかったし、私の話を聞いてくれなかったよね。」
そう言うもこうの声は震えていた。
「なぁ、もこ」
「ねぇ、お兄さん。今なら私の話聞いてくれるでしょ?」
「・・・・・・・ああ、何でもきいてやる。」
「お兄さん。私ね。お兄さんのこと・・・・・・・・・・・」
もこうは振り向いて、とても痛々しい笑みを浮かべながらこう言った。
「お兄さんの事なんかだいっきらい♪」
それがもこうの最後の言葉だった。
後に残ったのはほんの少しの灰だけだ。
「もこう・・・・・ありがとう・・俺が何をしなくてはいけないのかわかった気がするよ。」
「研・・・・・・・」
「漢馬・・・行こう。僕がやるべき事はもう見えた。」
「ああ。」
その後もこうの灰を埋めてやろうとして、もこうの近くに向かうと火炎放射機が置いてあった。
そこにはへたくそだがもこうのものだとわかる字でこう書いてあった。
『おにいさんへ。ゆかりをたすけにいくならこれをつかって。』
「・・・・・・・・・もこう・・・・・・・・・・・」
私はその日、眠れなかった。
数日後、私たちが研究所にたどり着くと、そこはまさにゆっくりの巣窟だった。
所々からゆっくりの不快な声が聞こえてくる。
「ゆひっ♪クソにんげんがこんなところにいるのぜ!!!!!」
「ゆわあああああまりさ!!!!!あんなにんげんせいっさい!してね!!!!!!!」
「あまあまちょうだいね!!!!!!」
「「「「「ちょうらいにぇ!!!!!!!」」」」」
「まりささまはむてきなのぜ!!!!けがしたくなかったらどれいになるのぜ!!!!!!」
「ぬほおおおおおおおおお!!!!!!れいむのまむまむまーべらすなのぜ!!!!!!!!!!」
「ゆひいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!まりさのぺにぺにもえくせれんとだよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
ただただ欲望のみに生きるその姿は醜い以外の何者でもなかった。
「研。ここを突破する。ここから先は自分の身は自分で守れ。」
そう言って漢馬は私にククリを渡してくれた。
「なぁ、漢馬?こんなのがあるんなら最初から使ってればよかったんじゃないのか?」
「・・・・・・・・・・・最終決戦に挑むんだ。装備は豪華になってなきゃおかしいだろう。」
そう言う漢馬は相変わらず全裸のままだった。
「研究所内の道案内は頼むぞ。私が入り口まで先行する。後に付いてこい。」
漢馬がゆっくりの集団に走り出す。
「ゆゆ!にんげんがこっちにきたよ!!!!」
「みんなでげいっげき!!するよ!!!!!」
「「「「「「「「「「「えいえいゆー!!!!!」」」」」」」」」」」
「邪魔だぁああああああああああああ!!!!!!!!!!」
漢馬が周辺のゆっくりを片っ端から魔羅で切り刻んでいく。
「ゆゆん♪そんなものふりまわしたところでまりささまにはぜんぜ、ゆひゅっ!!??」
魔羅にあそこまでの切断力がある理由は全く持ってわからない。
私だって漢馬に負けては居られない。
火炎放射機で漢馬が取りこぼしたゆっくりを焼いてゆき、ククリで近づくゆっくりを斬っていく。
「「「「「「「いやぁあああああああああああああああああ!!!!!!あづいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」」」」」」」
「よくも・・・・・よくもまりさをおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!ゆひゅっ!?」
三十秒もしないうちにゆっくりの集団に一本の道ができあがった。
「研!!!どうやって開けるんだ!!!!!」
「任せてくれ!!!」
私は壁に取り付けられている認証システムを動かす。
「さすがに暗証番号も認証データも消されてないみたいだな。・・・・・・・・開いたぞ!!!!」
開くと同時に入ると、外と同じようにそこはゆっくりが犇めいていた。
が、私の手の中にある武器は空間制圧にもってこいの火炎放射機。
噴射すれば壁伝いに炎が走って、ゆっくりのほとんどが丸焦げになった。
「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「漢馬!!!!!扉を閉めるぞ!!!!!早く入って来い!!!!!!!」
「応よ!!!!!!!!!!」
後はもう私たちの無双状態だった。
集団は私が焼き払い、ドスを漢馬が瞬殺する。
ゆっくりはそれに為すすべもなく殺されていく。
もうすぐ目的地に着くかというところで、ちょうどいいタイミングで研究所内の地図を見つけた。
「漢馬。みてくれ。たぶんゆゆこは研究所最深部の第一実験室かそのまん前にある大広間に居るはずなんだ。あれだけの大きさのゆっくりが入っていられるのはそこだけだからな。」
「・・・・・なぁ研。どうやってゆゆこはここに入ったんだ?」
漢馬の質問はもっともだった。これまで歩いてきた道すべてがゆゆこを通らせられるほどの広さを持ってはいないかったからだ。
「この第一実験室だけは、大型搬入物を入れられるように別のゲートがあるんだ。」
「ならそこからはいればよかったのではないか?」
「無理だよ。ここにくる前に見ただろう?不自然に崩されたトンネルを。」
私たちがここにたどり着く前に実は搬入口を確認していたのだ。
「ああ、あれか・・・・・・・確かに無理だな。」
「わかってくれればいいさ。それじゃあ、行くぞ。」
私たちが大広間に着くと、ゆかりがいた。
「ひさしぶりね。お兄さん。私を殺しに来たの?」
それは笑っていた。
「いいや、これはもう必要ない。」
私は火炎放射機を床に置いた。
「ありがとう・・もこう・・・・」
「あら?じゃあそのナイフかしら♪」
「漢馬・・・・・ゆゆこはこの奥だ。先に行っててくれ。私はゆかりと話をしなくてはならない。」
「・・・・・わかった。」
漢馬が後ろにある扉に向かっていく。
「行かせないわよ・・・」
「いいや。行かせてもらう。」
漢馬の前に立ちはだかろうとするが私がそれを防ぐ。
ゆかりにはもともと戦闘能力はない。
そのため、私たちを阻止することができない。
そして漢馬は扉の奥に消えていった。
「どういうつもり?なぜ私を殺さないの?」
「自分の気持ちを思い出したからだ。」
「なにを言い出すかと思えばっ!あなたが私を見捨てたんでしょ!!!!それが今頃になって何!!!!????自分の気持ちに気づいたですって!!??ふざけるのもいい加減にして!!!!!!」
「ああ、そうだな。私はふざけているようにしか見えないんだろうな。」
「あなたは・・・・・あなたたちは、私からいろんな物を奪っていった・・・・・・友達も・・・・仲間も・・・・・・・・みんな・・・みんな。」
「そうだな・・・・全部私が壊して、奪って行った。」
「あなたが居なければどれだけよかったか・・・・・この世界がゆっくりの物だったらどれだけ不幸で居られなくてすんだか・・・・・・あなたには分からないでしょうね!!!!!!!!」
「ああ、そうだな。お前の気持ちなんてのは私には分からない・・・・・・でもな、ゆかりの気持ちは分かってるつもりだ。」
「な、何言ってるのよ・・・・・ゆかりは・・・・私よ・・・?」
「貴様の戯れ言は聞き飽きた。ゆかりから出ていってもらうぞ!!偽物っ!!!!!!」
「に、偽物ですって・・・・わたしが・・・?な、なにを言い出すのよ!!!私は私よ!!!!!」
「いいや、違うさ。お前はゆかりの本当の姿を知らない。ゆかりはワガママなんだ。意地が悪いんだ。そして何より・・・・・・お前なんかにはない、少女臭がするんだよ!!!!!!!」
私は己の服を脱ぎ捨てる。もはやこれは邪魔なだけだ。
そして魔羅を戦闘体型へ変形させる。
「な、何をするのよ・・・・・・・・」
「返してもらうぞ!!!!!!俺のゆかりを!!!!俺の愛するゆかりを!!!!!!!!!!!!」
「いや・・・・いやよ・・・いやぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「い、いや!痛い!!入んないわよ!!!!そんなの!!!!!!」
偽ゆかりは拒絶するがそんなのは知ったことではない。
私は問答無用で魔羅をゆかりの体にあてがい、貫く。
「貴様の言葉など聞いてはいない・・・・・・ふん!!」
「~~~!!」
「さぁ!!俺の愛を受けろ!!!!」
「痛い!!!動かないでよぉ!!!!痛い!!!!」
挿入してからも拒絶を表すが、先ほども言った通り知ったことでない。
「ふん!ふん!ふん!ふん!まだだ・・・・まだ終わらんぞ!!!!!!俺の大好きなゆかりは返してもらう!!!!!!」
「なんで・・・・何でこんなことに・・・」
だんだんと偽ゆかりの気力が弱くなってきた。
「ゆかり!!俺はお前が大好きだ!!!愛してる!!!ユニバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアス!!!!!!!」
ここぞとばかりに私は叫ぶ。
「もう・・・いや・・・・・・・・こんなの・・・・」
偽ゆかりの精神が耐えきれなかったのだろう。すでに偽ゆかりは眼の光を失っている。
そして偽ゆかりが気を失った瞬間、懐かしい臭いがした。
「これは・・・・少女臭!?ゆかり!!!私が分かるか!!??」
ゆかりに必死で呼びかける。
ここでゆかりが意識を取り戻してくれなければ私のしてきたことは無意味になってしまう。
だが、ゆかりは眼を開けてくれない。
「・・・・・・・ゆかり・・・お願いだよ・・・眼を開けてくれ・・・・・・」
私が思わず涙した時、ゆかりがおもむろに両の手を私の乳首にのばした。
「いったぁ!!痛いって!!!いや、両方はやめ、痛ぁ!!!!!」
「うふふ・・・私はこんなのよりもっと痛かったのよ?このぐらい仕返ししても文句は無いはずよ?」
ゆかりが完全に昔のゆかりに戻っていた。
「ゆかり・・・・よかった・・元に戻ったのか・・・」
今度はうれしくて泣いてしまった。何とも男として情けない限りだ。
「あれだけ大好きだとか愛してるだとか言われちゃ、出てこないわけにはいかないじゃない。でも・・・・初めてがこういう形で奪われたのはちょっと悔しいわね・・・・・・」
そう言うゆかりは少し悲しそうだった。
「ゆかり・・・・そんなこと気にするな。俺がお前を愛していることに変わりはないんだからな。」
「~~~♪なんか照れるじゃないのよ・・・ねぇ?わたしのこと好きならもっともっと愛し合いましょ?いいでしょ?」
「ああ、いいさ。いくらでも愛してやる。」
どれだけ愛し合っただろうか。
回数なんて覚えていないし、時間の感覚だってない。
ただただ、お互いがお互いを求めて愛し合った。
そして私もゆかりも精魂尽き果て、行為の余韻に浸っていた。
「ねぇ、お兄さん?」
「なんだ?」
「これからも私の事・・・愛してくれる?」
「当たり前だ。これからすっと永遠に愛してるし、もうゆかりをこの手から離さないよ。」
「ん~~~~♪私も♪もう自分を見失わないし、お兄さんを愛し続けるわ♪」
お互いにお互いの体を抱き合う。
私のこの腕の中に愛しい愛しいゆかりがいる。
たったそれだけで私の心は満たされるし、豊かにもなってゆく。
「なぁ、ゆかり。さっきのあいつはどうなったんだ?消えたのか?」
私が質問をするとゆかりは少し不満そうな顔をして首を横に振った。
「私の中に居るわよ。でもお兄さんのおかげで、なんだかもう完全に精神崩壊って感じで動かなくなっちゃったわ。まったく、私の初めてを体験しておいて酷いことされたとか思うのってどうなのよ。あんなにお兄さんに愛されておきながら・・・ブツブツ・・・」
なんだかゆかりが怖くなってきたよ?
「ま、まぁ、とりあえず着替えようか。いつまでも裸じゃ風邪引いちゃうよ。それに漢馬とゆゆこのことが気になる。」
「それもそうね。それじゃぁ、その・・・・・ちょっとあっち向いて着替えててくれる?」
ゆかりが顔を赤くして言ってくる。
私としてはじっくり鑑賞するつもりだったので拒否する。
「それはできない相談だ。じっくりと見させてもらうよ。」
そう言うとゆかりは納得してない表情で睨んできた。
「・・・・・変態・・・・・・・・・・」
「うーん。やっぱり昔よりも胸が大きくなってたよな。」
「知らないわよ!!!」
じっくりと観察させてもらった感想を言ったのだが、なんだか不快にさせてしまった様子。
「そんなことより行くんでしょ?ほら。早く。」
そう言って私の手を引き実験室に向かう扉に向かおうとしたとき、大きな揺れが私たちを襲った。
「な、なんだ!?地震か!!??」
「いえ、違うわ!多分ゆゆこが暴れてるのよ!!お兄さん!すぐにここを出るわよ!!!生き埋めになるわ!!!」
天井が崩れて実験室に続く道を塞いでしまった。
「何言ってるんだ!まだ漢馬もゆゆこも中にいるんだぞ!!!!何とかしてこの岩をどかせれば・・・・・」
「大丈夫よ!ちゃんと搬入口があるじゃない!!!崩した岩もこれだけの揺れなら崩れているはずよ!!!!」
「・・・くっ!やむを得ないか・・・・・」
私はゆかりを抱き抱えて元きた道を走っていた。
その道中何度も何度もゆっくりが死んでいく姿をみた。
「ゆぎゃぁああああああああ!!!!!!れいむぅうううううううううううううううう!!!!!!」
「てんじょうさん!!ゆっくりしてよおおおおおおおゆべっ!!!!」
「ゆっくりさせないてんじょうさんはしねええええええええええええええええええええ!!!!!!!」
「みんな!!ドスがドススパークで壁さんを壊すよ!!!!!ゆうううううううううううゆびゃっ!!」
「「「「「どすぅうううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!どうしてゆっくりしちゃってるのおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!さっさとたすけろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」」」」」
その光景はまさに阿鼻叫喚、地獄絵図だった。
「ゆかり・・・・・ゆっくりの感情に当てられてはいないか?」
「ええ。だってもう一人の私はお兄さんが再起不能にしたんじゃない。確かに存在は大きくなってるけど、動けるような状態じゃないわ。」
「そうか・・・よかった・・・・・・」
私はとにかく走った。
研究所を出てもまだ安心はできない。地面が陥没する危険性だってあるのだから。
それに何よりゆっくりがまだ周りにいる。
ここで殺されるわけにはいかない。
私たちはこれから二人の時間を取り戻すのだから。
そして・・・・・・・・・・私たちは生き残った。
―――――――――――――――――――――――――――――
これが私たちの知る世界を救った物語。
その後、ゆかりという指令塔が離れたゆっくりなどもはや人間の敵ではなくなった。
各地でプラントがゆっくりから独立していった。
そして、崩壊した研究所の内部の捜索をしてはみたものの、案の定漢馬もゆゆこも見あたらなかった。
それから世界に不思議なゆっくりが現れるようになった。
俗に言う、希少種だ。
希少種は他のゆっくりと違い人間の町の復興作業を手伝い、人間と共存を計っていった。
今の世では希少種はゆっくりでは無く、人間の大切なパートナーとして共に生活している。
「あら?お兄さん。外でゆっくりが殺されそうよ?行かなくていいの?」
ゆかりは私と結婚した。
最初は希少種といえど、結婚はどうなんだ、とか言われていたが今となっては結構当たり前の事になっている。
毎日毎日ゆかりは意地悪な笑みを浮かべながら私をからかってくる。
「おいおい。この間は怒ったじゃないか・・・」
「あら?そうだったかしら?でも、ちゃんと私を愛してくれるって約束するなら、何やってもいいのよ?ふふっ♪」
「そうかい・・それじゃあ行ってくるよ。でも今夜は覚悟しておけよ?後でやめてくれって言っても聞かないからな?」
「望むところよ♪」
それからもう一つ。
たまに希少種が不思議なことを口を揃えて言うことがある。
『お父さんとお母さんが言っていた。人間とゆっくりだって全然いけるものだって。』
というような事をだ。
総じて希少種と人間が結婚するときになぜか言う言葉として知られている。
「おいおいお子さま諸君!!そんなことのためにゆっくりの命を粗末に扱ってはいけないよ!!」
「げぇ!!そういやここHENTAIの庭じゃねぇか!!!!」
「おい!!!あのおっさんの見て見ろよ!!くそでけえ・・・・・・」
「なんだよ・・あれ・・・・」
「ゆゆ?にんげんさん?たすけてくれるの?」
「ああ、助けてやるとも・・・・いや・・・・・・おまえに愛を伝えてやるよ!!!!!!」
「うわっ!!!こっち来た!!!!逃げろ!!!!」
「いやぁあああああああああああ!!!!!!!まりさのばーじんさんがあああああああああああああ」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
漢馬・・・・ゆゆこ・・・・おまえ等が今どこにいるのかは分からないが幸せにヤッてるんだろう?
「ん~~~~。お兄さん・・・・・やっぱり駄目よ・・・・・そんなまりさより私を愛してよ・・・・・」
あの研究所から逃げてる途中に最後の最後で聞いたぞ?
「なんだ?結局我慢できなくなったのか?」
私たちが死にものぐるいで逃げてるっていうのに。
「いいじゃないのよ・・・・・ねえ・・・ほら、はやくぅ・・・」
漢馬が言えなかった一言。
「ああ、今行くよ・・・・」
ゆゆこが言えるはずのない一言。
そしてなにより、私たちの望んでいた結末。
「「「「すっきりー!!!」」」」
―――――――――――――――――――――――――――――
あばばばばばばばばば。
どうもきもい人です。
これで分かってくれる人が居たら感激です。感謝です。あまあまあげちゃいますよ。
さて、今回は本当にすみませんでした。
なんかもう色々と話を端折りに端折ってしまいました。
ゆかりと研との出会いとかもこうの関係とかもう投げます。
どうぞご勝手に脳内保管してください。
そんでもって、私の書くものすべてが『希少種チート杉wwwwwwwwぱねぇwwwwwwww』ってな感想をいただくもんですから、じゃあもっとチートしようぜ!!って事で書いていたはず何ですが・・・・・結局HENTAIになるという・・・・・
だって希少種ってかわいいじゃん?いちゃいちゃぬちゃぬちゃしたいじゃん?
あと、要望があれば加筆修正してもう一回書き直します。
てな訳で、前作『料理好きとゆっくりⅢ』にも書いたとおり、名前が欲しいです。誰か名付け親になってください。
もしよければ、コメント欄に私の名前候補と何かこんなの書いて欲しいとかありましたら書いてくださいな。
見事名前が採用された方の要望にお応えしたいと思っていますです。
てか、こんなくそみたいな文書く奴にもう二度と書かせたくねーよって方は好きな希少種でも書いてください。
もし書かれたら、嫌がらせの意味を込めて書き続けます。
では、ここらへんで。またあえる日まで。
・俺設定満載
・魔が差したとしか思えない。
・この世界の自然界には希少種が存在しません。
・人間がゆっくりにポコポコ殺されてます。
・HENTAI分が多分に含まれます。苦手な人は読まないでください。
・希少種愛でです。
・出てくる人間は基本的にHENTAIです。まともな人なんて居ません。
―――――――――――――――――――――――――――――
「おい!!そっち行ったぞ!!!」
「なにやってんだよ捕まえろよ!!!!!」
「ゆんやあああああああああああ!!!!!!!やめてくださいいいいいいい!!!!!!まりさだって一生懸命生きてるんですううううううううううううう!!!!!!!」
「そら、いい加減にげるなよ!!!!!・・・・・・・・・・よっしゃぁ!!捕まえたぞ!!!!」
「ゆやあああああああああああああああ!!!!!」
「足焼きしようぜ!足焼き!!」
「それよりこいつでサッカーするんだよ!」
「何言ってんだ!!解剖するんだろ!!!」
「ひゃっはー!!SATUGAIに決まってんだろうがぁ!!」
「もういやあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
窓の外からは未だ傷の癒えないこの世界で楽しそうにゆっくりと鬼ごっこをやっているのはこれからの世界を担う子供たちだ。
この世界では10年近く前までゆっくりという蠢くナマモノによって人類は絶滅の危機に瀕していた。
だがある時、何の名も地位もないとある青年が現れたことで世界は救われた。
この物語は私が知る、誰にも知られない、世界を救った青年と私のお話。
―――――――――――――――――――――――――――――
とある世界。とある星のとある時間。
全てはそこから始まった。
「ゆっくりしていってね!!」
この世界での最初のゆっくりの誕生である。
その存在はこれまでの物理学、生物学、心理学を根底から覆すようなものであった。
多くの学者がゆっくりの謎について挑んでいった。
多くのメディアがゆっくりを大々的に取りあげた。
最初は多くの人間がその存在に驚き、そして期待した。
学者は新たな大いなる謎を前にして目を爛々とさせた。
人々はその愛くるしい姿に魅了されていった。
しかし、そんな時間は長くは続かなかった。
学者達がいくら研究に研究を重ねたところでゆっくりについて何も分からない。調べれば調べるほど意味の分からないものが出てくる。
ほとんどの学者は匙を投げてしまった。
人々もまた、ゆっくりの見苦しく汚らしい部分を次第に理解し、興味を失っていった。
世界はゆっくりに対して無関心に、そして冷たくなっていった。
だがしかしいつの世も変わり者、変態はいるものでゆっくりに対する研究は一部で進められていた。
それがいけなかった。
ゆっくりの思考を研究していたある研究チームはあるところにたどり着いた。
いや、ついてしまった。
ゆっくり自体は殆ど何も考えていないということに。
ゆっくりはさも会話をしているかのように発声するが、あれはただ単に周辺にいる人間の、こうして欲しいという願望を受け、それを実行しているにすぎない。
つまりゆっくりとは人間の願望の受信機という事だ。
ゆっくりが持っている思考、本能は食欲だけだ。
ゆっくりが子を残すのは、人間の生物ならば当たり前といった偏見によるものだ。
なぜこんな結論に至ったのか、なぜこんな事が分かったのか、それは分からない。
結論だけを残し研究チームは皆、自殺したからだ。
私は当時、とある試作品の提案をした。
お偉方のお眼鏡にかなったのか、その試作品を作り出すための私を総責任者としたプロジェクトチームが発足した。
そして私はそのゆっくりの研究結果を元に試作品を作り出してしまった。
物語はここから加速していく。
―――――――――――――――――――――――――――――
「主任、用意できました。」
「ああ、今行く。」
今日はようやくこれまでの実験が実を結ぶやも知れぬ日だ。
ゆっくりの受信機としての機能を完全に取っ払い、ただ食欲だけに支配されたゆっくりを作り出す実験。
これが成功すれば世界のゴミ事情や処理に埋めるという気休め程度な方法しかない放射線廃棄物の処理が可能となる。
まさに世紀の大実験。
「諸君!今日がこの実験の最後の日になることを私は拙に願う!この世界のより良い未来の為に成功させよう!!それでは各員、頼んだぞ。」
「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」
実験は驚くほど問題なく進んだ。
私は安心すると共に恐怖も感じていた。
あまりに順調すぎると・・・・・・・・・・・
今思えばこの時が最後の分岐点だったのだろう。
ここで止めておけばあんな事にはならずにすんだのかも知れない。
「システムオールグリーン。主任、お願いします。」
「うむ。白玉計画第七実験体、起動」
私は実験体を起動させるためのスイッチを押した。
これが人類の四分の三を死滅させる事になるとは知らずに。
「「「「「「「「「「「おおおおおおお」」」」」」」」」」」
「実験の第一段階突破!実験体の起動を確認!・・・・・・・・実験体、異常ありません!!成功です!!!!」
「よし、それでは実験を第二段階に移行する。」
「はっ!」
問題はここからだった。
放射能を発する物体を与え、それを完全に無害なものに変えることが出来るかどうか。
これが成功しなければ話にならない。
「放射性物質、与えます。」
全研究員が固唾を飲んで注目した。
成功することを信じて。
「放射線・・・・・・・・・・・・・確認されません!!!!成功です!!!!!!」
「よし!実験体の機能を停止させろ!!!!」
この結果が全ての研究員を笑顔にし、そして感動させた。
無論私も例外ではなかった。実験の成功に感謝し涙した。
「それではデータを」
実験室は未だ盛大な歓声に包まれていたが、事件は起こった。
「ま、待ってください!!!!!実験体の生体反応が異常に上昇しています!!!!!」
「なんだと!!!!」
「実験体、こちらの制御を離れました!!!!!」
「なんとしてでも制御を取り戻せ!!!」
こんなものを暴走でもさせてしまっては取り返しがつかなくなるぞ。
「・・・・・だめです!!!!!制御を取り戻せません!!!」
「なんということだ・・・・・・・」
「じ、実験体再度起動します・・・・・・・・・」
ここから始まった。私たちが始めさせてしまった。
人間が滅亡する最悪のシナリオに向けて。
世界が終わるという最悪のシナリオに向けて。
起こしてしまった。人を、星を破壊へと導く悪魔を・・・・・・・・・・・・・・・・
「こぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「どうなったんだ!!!」
私はとにかく現状を理解しようとしていた。
「分かりません!!!!御覧の通りです!!!!!」
「自立したとでも言うのか・・・・・・・・・」
私はその時、ただ呆然とするしかなかった。
「こぼねー!!!!!」
「実験体!実験室内部を破壊!!!!・・・・・・これは・・・・食べてる?・・・・・・」
この実験体に残された欲求は食欲だけ。ゆっくりの受信機としての能力は取っ払ってあるのだから。
実験体はただ己の食欲を満たすだけ。
「ええい!やむを得ん!!!!焼却しろ!!!それがダメなら実験体内の安全装置を起動させろ!!!!」
実験体には安全装置として爆弾が内部に積まれている。
こういったことが起こったときのための保険であるが、本来ならば使いたくなかったものだ。
しかしこうなってはもう遅い。
「・・・・・・・ダメです!!!!!!!!!!安全装置、反応しません!!!!」
「すでに取り込まれた後だったか・・・・・・・・・・・・・全員待避しろ・・・・・この研究所ごと吹き飛ばす・・・・・・」
「ですが!!!!」
「いいから早くしろ!!!!!」
―――――――――――――――――――――――――――――
研究所には他の実験体があったがそんなことはもう気にしていられなかった。
今思えばこれは被害を食い止めるための分岐点だったのだろう。
この時、我々はこの事件の収拾と自らの保身しか考えていなかった。
とにかく逃げ、証拠隠滅を計る。これだけのことだ。
全員が脱出し終わってしばらくして問題なく研究所は爆破された。離れてみて崩れていくのがよく分かった。
いくらあの実験体が強靱な体を持っていたとしてもあの爆発で生きているとは誰も思わなかった。
実験体の破棄に成功したと思っていた。
それから一ヶ月が経ち、研究所を再建させる案が持ち上がる。
お偉い政治家さん方はどうやら失敗とはいえ、唯一の放射線を無効にする手段である『実験体ゆゆこ』みすみす諦めるつもりは毛頭なかったようだ。
あの事件は公式には研究所内部のガス漏れが原因の爆発事故として処理され、我々は元通り研究チームとして召集された。
我々の復帰第一の仕事は崩壊した研究所から残っているデータやサンプルを集めてくるものだった。
全員そんなもの残っているはずがないと愚痴をこぼしながらも現場に向かった。
そしてそこに、我々がもっとも出会いたくなかったものがいた。
「こぉぼぉねぇー」
それは一時間程瓦礫を撤去していた時に現れた。
一回り以上成長した姿で。
ドスをベースとして巨大に作ったあれが、さらに巨大になっていた。
しかもその頭の上にはあろう事か我々が別のプロジェクトで作り出した実験体である『ゆかり』『かなこ』『もこう』の三体が乗っていた。
「こぉぼぉねぇー」
ゆゆこが声を発しながら息を吸い込んだ。
すると辺りの瓦礫が全てゆゆこの口に吸い込まれていった。
それと同じように近くにいた一人の人間も瓦礫と同様に吸い込まれていった。
「きゃあああああああああああああああああああ」
この声は吸い込まれた人の声だろうか、それともそれをみた第三者の悲鳴なのだろうか。
私はそんなことを考えていた。
誰かが武器を手にゆゆこに立ち向かっていく。
そんなことをしても無駄だと私は思った。
案の定ゆゆこの口に吸い込まれていった。
そんな光景を見て、またしても我々は逃げた。
研究員全員はすぐにあれが危険だと分かって。
あれを野放しにする危険性を理解しながら。
―――――――――――――――――――――――――――――
ここであの生き残った実験体達の役割や能力を教えておこう。
まずマヨイガ計画実験体『ゆかり』
これも軍事目的で作られた個体で、主に他のゆっくりを指揮、命令するために頭脳面を強化した個体である。
並の人間以上の状況把握能力をもっていて、なおかつ他のゆっくりと意志を繋ぐことが出来る。
しかしこの能力の影響か他のゆっくりとは違い、人間の願望のほかにゆっくりの願望までも受信してしまう。
私が最初に作ったゆっくりでもあり実験体唯一の胴付きだ。
次に守屋計画実験体『かなこ』
これはゆっくりの思いこみや願望を叶える能力を利用して作られた純粋に身体能力が高いゆっくりだ。
その身体能力は人間を遙かに越えており『御柱』という黒い六角形の柱を自由自在に触れないで操る事が出来る。
私の担当していないプロジェクトのゆっくりだ。
そして永遠計画実験体『もこう』
これは軍事目的で耐久性に優れたゆっくりの研究中に生まれた特異点の一つ。
耐久性はもちろんのことなぜか炎を操る能力まで身に着けている。
結論から言って人間の手では殺すこととても困難だ。
とんでもないほどの回復能力を備えている。
これを消滅させるには大量の爆薬で四散させるなり原型が残らなくなるまでグシャグシャにするしかない。
ただし、能力が強力すぎるのか長い時間炎を扱うと体が耐えられなくなり自壊してしまう。
私が担当したゆっくりでもある。
そして最後に白玉計画実験体『ゆゆこ』
これは見ての通りいかなる物でも消化する化け物だ。
どうやらこの一ヶ月瓦礫を食べ続け成長してしまったため能力は未知数。
―――――――――――――――――――――――――――――
それからはとても早く世界は動いた。
ゆっくりが全て人間に反旗を翻したのである。
とはいえただのゆっくりが人間に正面から挑んでも勝ち目は無い。
おそらくは『ゆかり』の考えだろう。
ゆっくりは食料を片っ端から食い散らかしていった。
畑を荒らし、備蓄倉庫を大群で攻め、町を荒らした。
世界の国々は最初ゆっくり如きに何が出来るのかと笑っていたが、いざ自分達の食べる物が無くなってくると責任がどうだ何故対策しなかっただ喚き始めた。
ゆっくりを食べようにも人間にとって有害な何らかの毒をいつの間にかに備えてしまっていた。
地球の人口の五分の一が死滅してようやく対策を始め、対ゆっくり組織が作られた。
私はあれ等を生み出した張本人としてあれを止める義務があるとか何とかで、日本にある八つの施設の一つの責任者として配属させられた。
が、事態は好転など迎えなかった。
一匹居れば千匹居るようなゆっくりを倒したところで無駄なのだ。
本元であるあの実験体を倒さないことには。
我々が手をこまねいている間にゆっくりは次の行動に移っていた。
世界中の国の政府高官や権力者を片っ端から殺したのだ。
ゆっくりに人間が殺せるものかとも思うが、方法は幾つもある。
ミツバチがスズメバチなどの外敵が巣に取り付いたときどのように巣を守るか知っているだろうか。
一匹を何百もの大群で取り付き、酸欠を起こさせたり熱で蒸し焼きにしたりして殺す。
これと同じ原理だ。
ゆっくりは熱を発しているし、呼吸はしていないが空気を吸うことは可能。
バカみたいな話だがゆっくりは大群になれば人間を殺せるのだ。
さらにやっかいなことに全て同時刻に行われた為防ぐことが出来なかった。
これにより統率を失った世界はまた破滅へと加速していった。
この時すでに人口は当初の約半分にまで迫っていた。
我々はというと卑怯なことに対策本部で籠城をしていた。
本来人を救うはずの組織が保身を第一にして人を見捨てていた。
運の良いことに施設の中にはもしもの為にと用意された植物を栽培する施設、家畜を育てる施設、一万人が半年は困らない食料が備蓄されていた。
それを自分が生き残るためにと我々だけで独占することを組織の人間全てが黙認していた。
今思えばなんとおぞましいことをしていたのかと後悔の念にとらわれる。
そのまま半年が過ぎた。
地球の支配権はすでにゆっくりの物となっていた。
随時報告される人の生存報告から考えるにこのころにはもう世界の人口は最初の十分の一も生きていないのではと考えられていた。
町には人の代わりにゆっくりがあふれ、森が増えていた。
不思議なことにゆっくりは人間の支配下からはずれると食事をしなくなり、自然を食い荒らすことも無くなっていた。
そしてゆっくり達は何故か我々が外に出ても襲うということをしようとしなく、大規模な発電所などのエネルギーを生み出す施設を破壊しなかった。
それにより、エネルギー面では何の問題も発生しなかった。
私は正直地球にとっては人間よりもゆっくりが生態系の頂点に君臨していた方がいいのかも知れないとまで思っていた。
世界はまるでゆっくりに慣れた様だった。
我々もこの施設の中での生活に慣れようとしていた。
食物の生産ラインも安定し、定期的な施設間での更新もあり、ある者達は結婚し子を成した。
小さな世界だがここが我々の生きる世界となっていた。
とはいえやはり不満はどうしても出てくるもので、ゆっくりに人間の恐ろしさを教えてやると意気込んで出ていった者達も何人か居るが皆、戻ってこなかった。
生活自体には慣れたがこの状況はなかなか慣れるものでは無かった。
そんなときだ。
彼が現れたのは。
彼はある日の朝、どこからともなくバイクの排気音を轟かせながら現れた。
全裸で。
男はハーレーに全裸で乗っていた。
街の中心部、つまり我々の住むプラントの前まで来るとバイクを降りた。
それを見た職員達は皆言葉を失った。
ある者は彼の肉体に。
またある者は彼の大きさに。
そして私もまた彼の男としての大きさに言葉を失っていた。
つまり魔羅が天を指していたのだ。
彼のそれはあまりにも大きかった。
彼自身もハーレーと比べてかなり大きな体であることが伺える。
そんな大きな体ですら巨大だと思わせるほどに巨大だったのだ。
私の近くにいた女性はこうつぶやいていた。
「彼は・・・・・本当に人間なの?・・・・・・・」
そう思わせるほどにあれはたくましかった。
だが我々はこの驚き以上の驚きをこの後味わうこととなった。
彼はおもむろに近くにいたゆっくりれいむを片手で摘みあげると、あろう事かそれを己の魔羅にあてがい、そして貫いた。
彼の魔羅はゆっくりに収まりきらず、言葉通りの意味で貫いた。
ゆっくりれいむの背後から刺さったそれは反対側であるはずの口から空に向けて突き出ていた。
そのときのれいむの表情は苦痛とも驚愕とも悦びとも取れるものだった。
我々は驚いた。
彼の魔羅の長さもさる事ながら、ゆっくりに手を出した彼の行動に。
ゆっくりに手を出して帰ってきたものはいない。
一匹は怖くないが百匹、千匹と集まると驚異となる。
数の暴力で人間はゆっくりには絶対に勝てない事は、周知の事実だった。
だがその後の光景はゆっくりによる彼の殺戮ショーではなく、彼によるゆっくりの殺戮ショーだった。
彼により息絶えたれいむを見たほかのゆっくり達が彼を押さえつけようと突撃してくるが、そのすべてを彼は己の魔羅で受け止めた。
顔面を前にして突進していくゆっくり達の全ての口に、彼の魔羅が突き刺さる。
まるで団子のように突き刺さっていくゆっくり達。
彼の魔羅の付け根にまで圧されたゆっくりは後ろから来る己の仲間達の衝撃に耐えられず潰れ、死んでいく。
五分ほどの出来事だった。
この周辺にいる全てのゆっくり達は彼の魔羅の元に吸い込まれ死んでい
った。
私はすぐさま彼と話をしてみたくなり、プラントを出て彼のいる場所に向かった。
「貴方はいったい何者なのですか?」
これが私が彼に話しかけた最初の言葉。
今思えばもっということがあっただろうと後悔の念に囚われる。
「・・・・・・・俺の名は、剛・・漢馬・・・・・・・・しがないHENKAIだ。因みに童貞。お前は?」
「私は研。剛・漢馬。それが貴方の名前・・・・しかも童貞・・・・・貴方はなぜここに?」
その質問に彼はとても悲しそうな表情で答えた。
「・・・・・・俺の・・・マグナムは少々でかすぎる。こいつを鎮められる存在を探して旅をしている。」
そういう彼の魔羅はいきり立ちながらも悲しさで溢れていた。
ゆっくりのアンコやカスタードなどが彼の魔羅の涙のように見えた。
「ドスまりさでは駄目なのですか?」
「ムリだ・・・・・・今までに68匹のドスに魔羅を突き刺してきたが気休めにもならなかった。」
私はその言葉にとても悲しんだ。
先ほどのゆっくりの大群はもちろんの事、今までに68匹ものドスに魔羅を突き立てておきながら童貞だという事実に。なぜゆっくりを相手にして女性を相手にしようと思わないのかという事に。
「研、お前に心当たりは無いだろうか・・・・・・俺の魔羅を受け止めてくれる存在を。俺の魔羅を鎮められる存在を!」
そういう彼の魔羅は立ったままだった。
私は彼の魔羅を完全に受け止め、なおかつ彼が満足し得る存在に心当たりがある。無論ゆゆこのことだ。
だがそれを教える事は彼を修羅にたたき落とすということだ。
私たちの罪を彼に消してもらうという事だ。
私は教えてしまっていいのだろうかと考えた。
「頼む!・・・・・・どんな些細な事でもいい!何か手がかりがあったら教えてほしい!!」
私は彼の男が己の欲望の為に恥じも外聞もなくただ純粋に求める姿に感動してしまった。
そして彼のようにありたいとすら思い初めていた。
「一つだけ・・・・・・・貴方の満足いくかもしれない奴を知っています。」
「おお!本当か!?なら教えてくれ。そいつはどこにいるんだ!!!」
「条件が一つあります・・・・・・」
「何でも言ってくれ!」
「私を連れていってもらいます。」
「おやすいご用だ!!!」
―――――――――――――――――――――――――――――
こうして私は漢馬とゆゆこを探す旅に出ることになった。
話し合った結果、出発は明日。食料などの荷造りをする事になった。
プラントに入る前に服を着てもらおうと思ったのだが、断固として服を着てくれる事はなかった。
プラントに全裸で魔羅をいきり立たせながら入っていく男。
女性スタッフのほとんどは悲鳴を上げながら逃げていってしまったり、反対に残りの女性は彼の姿に見とれていたりした。
そんなこんなで迎えた次の日、プラントの前に一匹のドスまりさがいた。
「人間に告げるよ!!!!昨日のふざけた人間を今すぐここにつれてくるんだよ!!!ここにいるのは分かってるんだよ!!!!!さもないとドススパークでこんな建物壊してやるよ!!!!!」
そんなことを言われなくともこっちは出ていくつもりだ。
「ふんっ。新しい門出を祝うにはもってこいの相手だ・・・・・・これで69匹目か・・・・・・・・」
そういいながらドスまりさの前に出ていく漢馬。
「やっと出てきたね!!!!ゆっくりを相手にしたことを後悔させてやるよ!!!!!!」
ドススパークの溜を始めようとする前に漢馬は動いた。
「遅い!!!!!!」
ものの一瞬で背後にまわり込み、ドスの巨体を蹴飛ばした。
顔面が地面に付き、ドスの生殖器や排泄の穴のあるあんよと呼ばれる部分が彼の目の前に広がる。
彼はすぐさまドスのまむまむを見つけだすとそこに己の馬羅をあてがい突き刺す。
「ゆぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!まりさのばぁぁぁぁぁじんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
お前初めてだったのかよ。
「ふんっ!!」
そんな言葉をお構いなしに漢馬は腰を振り始める。華麗なまでの美しいピストン運動だった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!ごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!許してくださいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!やべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!まりさの中かき回さないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
まりさの表情は最初苦痛に歪められていただけだったが、次第に訳の分からない表情になっていった。途中で笑い出したり、突然赤ちゃん言葉になったり。
私が思うに彼の魔羅が大きすぎて本来入るはずのない場所に彼の魔羅が入り込み中枢庵をかき混ぜてしまったのだろう。
「ゆふふふふふっふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ?まりちゃはどちゅににゃりゅんぢゃよ!!!!!!!!ゆふふふふふふふふふっ!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
突然静かになったと思ったら、漢馬がピストンをやめていた。
「どうしたんですか?」
「・・・・・・・・・・死んだよ。これもまた、私を鎮めることはできなかったようだ。」
私には彼が悲しそうにしているように見えた。
その後彼はハーレーに乗り、私はプラントにあった適当なバイクに乗って町を後にした。
―――――――――――――――――――――――――――――
我々はゆっくりと戦っているというプラントに向かっていた。
理由としては、ゆっくりとの戦いが日常茶飯事であるそのプラントならば何か実験体の事を知っているかと思ったからだ。
砂漠となった町を越え、森の一部と化した町を越え、プラントまで着いた我々は信じられないものを目にした。
「こ、これは・・・・・・・・・・・」
そこに在ったのは黒く焼け落ち黒い棒のような物で所々が崩されているプラントだった物だった。
周辺に人型の焦げた黒い物体が人であったものだろう。
「漢馬、私にはただのゆっくりがこんな事が出来るとは思えない。これは実験体の仕業だと思います。だから追いましょう。」
「無論だ・・・・・・」
ほんの少しバイクを走らせたところでゆっくりの一団を発見した。
ゆっくりの一団もこちらに気がついたようで、すでに戦闘態勢に入っているようだった。
我々がさらに近づくとゆっくりの群の中心部が割れ、奥から実験体の一匹であるかなこが現れた。
「何のようだ?人間。」
まるですべてを拒絶するかのような瞳をしていた。
「ゆゆこの居場所を知っているかと思って来た。・・・・・・もこうが見あたらないようだがどうした?」
「・・・・・・その顔思い出したよ。私たちを作った人間の一人だったね。悪いけどゆゆこの居場所は答えられないし、もこうはもっと先にいるはずだよ。そうだね、もし私に勝てたら教えてあげるよ。」
「ゆぷぷ、そうだよ!!お前等みたいなクソ人間なんかにあいつ等の居場所を教える訳ないよ!!!!どうせここで死、ゆべぇ!!!!!」
一匹のドスまりさが会話に割り込んできた。
かなこはめんどくさそうな顔をすると御柱でまりさを突き刺す。
「誰が喋って良いなんて言ったんだよ。身の程を弁えろよ饅頭。」
「ごべん・・なさ・・・・・い・・・・たすけ・・・て・・・・・・ゆがっ!!!!!!」
ドスまりさの哀願虚しく御柱でもう一度刺され死んだ。
「はぁ、でもまぁ、こいつが言ってた通りだよ。あんたらはここで死んでもらうよ。ゆゆこの存在を知っていてなおかつそれを探してるんじゃそういう決まりだからね。」
案の定戦うことになってしまった。
それを聞いた漢馬は喜々とした表情で口を開いた。
「そうか・・・・・ではヤろう。酒池肉林の限りを尽くそうか。」
その言葉が開戦の合図となった。
かなこは後ろに下がり、ゆっくりたちが我々に一斉に襲いかかってくる。
「研!!!下がっていろ!!!!!」
漢馬にそういわれて私はすぐさま漢馬の後ろに下がった。
なにもできない我が身の無力さを惨めに感じながら。
漢馬は突出してきた一匹のれいむのまむまむのあたりに腕をつっこむんだ。
「ふん!」
「ゆがぁああああああれいむのばーじんさんがあああああああああああああああああ!!!!!!!!」
そして大きく降りかぶってゆっくりの群へとかけ声とともに投げ放った。
「スプレッドれいむっ!!!!!」
漢馬の手から放れたれいむは空中で分解し、さながら散弾のようになった。
その一撃にこちらに向かってきていたゆっくり共の先頭がほとんど戦闘不能になった。
「ま、まりささまのぷりちーなあんよさんがあああああああああああああああ!!!!!!!」
「れいむのかわいいおかおがなくなっちゃってるうううううう!!!!!」
「れいむ?・・・・どうしたの?なんでゆっくりしちゃってるの?」
お前等はこれから捨て身で俺たちを殺しにくるつもりじゃなかったのかと言いたかったが、言うのはやめる。
先頭がつまずいたことでゆっくりたちに隙が生まれた。
その隙を漢馬が逃す筈もなく、己の魔羅をまるで剣のように扱い始めた。
彼の魔羅が当たったゆっくりはことごとく吹っ飛ばされるか弾けるか立った。
いったいどれほどの力で振るっているのか想像できない。
「本当に使えない饅頭共だね。」
あらかた始末すると、かなこが出てきた。
「やっとか・・・・・・」
かなこの御柱が漢馬に一閃。が、それを魔羅で受け止める。
「っち・・・なかなかやるようじゃないか・・・・・・人間っ!」
「今だよ!!!!クソ人間が怯んでる内に取り囲んで殺すよ!!!!!!!」
ドスの一声で残りのゆっくり共が漢馬に取り付こうと集まってくる。
「・・・・クソ饅頭が・・・・」
かなこがボソリと小声でそういうと、御柱の一本を漢馬の近くに突き立てた。
まるで使えと言わんばかりに。
「・・・・・・感謝する。」
漢馬は突き刺さっている御柱引き抜き、ゆっくりの集団に横一閃。
たったそれだけの動作で残っていたゆっくりが弾け飛んだ。
「どういうつもりだ・・・・・なぜ、手を貸すようなまねをした。」
「なに、私はあいつ等が嫌いだっただけだよ。それに・・・・邪魔されたくなかったからね・・・・・・・」
そういうかなこの顔はとても悲しそうで、苦しそうに見えた。
「ならば・・・・・・尋常に勝負っ!!」
結果から言って、漢馬が勝った。
双方共に一進一退の攻防が永遠に続くかと思うほどに実力が拮抗していた。
それがつい先ほどかなこがなぜか見せた隙を突き、漢馬が魔羅を突き刺し決着した。
「ふふっ、私の負けだね・・・・・・」
戦いに敗れ、己のまむまむを貫かれたというのにその顔は晴れやかだった。
「なぜ隙を見せた・・・・お前ほどの猛者がなぜ・・・」
「・・・・・死にたかったんだよ・・・すわこもさなえも居ないこんな世界に生まれてさ・・・・・・死のうと思ってもその時になって怖がって死ぬことができない。だから誰か私を殺してくれる人を待ってたんだよ。」
私はその時何と言っていいのかわからなくなった。
私の作り出したゆっくりは人間だけでなく、ゆっくりまでもを不幸にしていたのか?
「私が憎いか?」
「そうだね。とっても憎いよ。殺してやりたいぐらい。でもさ、もう疲れちゃったんだよ。人間殺して、物を壊して。毎日毎日それの繰り返し。馬鹿みたいじゃないか。」
「それで、いいのか。」
「もちろん。これはこれで私の望んだ死だよ。あぁ、ゆゆこの居場所だけど、ゆかりが生まれた研究所に居るよ。」
ゆかりの生まれた研究所。
私にとっては思いでの場所になるのか。
「あぁ、もう時間みたいだね。じゃあね人間さん・・・・・・」
かなこは私の心に深い傷を残していった。
「漢馬・・・・私はとんでもないことをしていたんだな。」
「当たり前だ。命を自然の摂理から外して作り出すなど人間がして良いことではない。お前はこれからおまえたちの生み出した命と向き合っていかなければならない。」
私にはどうすればいいのかわからない。
生み出したすべてのゆっくりを殺せばいいのか?
それでは解決にならない。
ならば生かしたまま幸せにするのが一番なのか?
だがそれこそ私のエゴでしかないではないのか?
考えて、考えても答えは出てこない。
そうして答えの出ていないうちにもこうと出会ってしまった。
「久しぶりだね。お兄さん。」
もこうは突然現れた。
「!?」
「そう驚かないでよ。ちょっとしたお願いをしにきただけなんだから。」
「どういうつもりだ・・・・・」
「お願いだと・・・」
漢馬が警戒して私を後ろに下がらせようとする。
「そうお願い。ねぇお兄さん。ゆかりを助けてあげて。」
ゆかりを助ける?
「あの子はまだ待ってるよ?」
「おい、研。どういうことだ?」
「あの子はゆっくりと人間とで板挟みにされちゃってるんだよ?あなたならわかるでしょう?あなたがあの時助けてあげなかったからこんな事になってるんだよ?」
「お前に何がわかる!!!!!!!!」
「わかるよ。だって私もゆかりと同じだもん。」
「お前がゆかりと同じだと?」
「ふふ、やっぱり私じゃだめなのね。いつもそうだったもの。あなたは私をみていてくれたようで私をみてくれなかった。」
「何を言ってる・・・・」
「はぁ、もう吹っ切れちゃった。お兄さん。伝えたいことは伝えたよ?あとはお兄さんが本当の気持ちに素直になってくれたらいいだけ。どうせ最初っから気持ちは変わらないんでしょ?あなたは捨てたつもりみたいだけど、そんな感情端から捨てられたり、忘れたりなんて出来ないものよ?」
「俺の本当の気持ち・・・・・・・・・」
「ざまあないわ。悩んで悩んで、悩み通しなさいよ。あなたが素直になれば世界は救われるわ。」
そう言うともこうは身を翻し突然燃え始めた。
「おい!!!もこう!!!!!」
私はとっさに駆け寄ろうとした。
「近づかないで!!!!!」
もこうの突然の大声に私は動けなくなった。
「ねぇ、お兄さん・・・・・・私ね、ずっとお兄さんに振り向いてほしかったんだよ?ずっと言いたい事あったんだよ?でもお兄さんは私の事をみてくれなかったし、私の話を聞いてくれなかったよね。」
そう言うもこうの声は震えていた。
「なぁ、もこ」
「ねぇ、お兄さん。今なら私の話聞いてくれるでしょ?」
「・・・・・・・ああ、何でもきいてやる。」
「お兄さん。私ね。お兄さんのこと・・・・・・・・・・・」
もこうは振り向いて、とても痛々しい笑みを浮かべながらこう言った。
「お兄さんの事なんかだいっきらい♪」
それがもこうの最後の言葉だった。
後に残ったのはほんの少しの灰だけだ。
「もこう・・・・・ありがとう・・俺が何をしなくてはいけないのかわかった気がするよ。」
「研・・・・・・・」
「漢馬・・・行こう。僕がやるべき事はもう見えた。」
「ああ。」
その後もこうの灰を埋めてやろうとして、もこうの近くに向かうと火炎放射機が置いてあった。
そこにはへたくそだがもこうのものだとわかる字でこう書いてあった。
『おにいさんへ。ゆかりをたすけにいくならこれをつかって。』
「・・・・・・・・・もこう・・・・・・・・・・・」
私はその日、眠れなかった。
数日後、私たちが研究所にたどり着くと、そこはまさにゆっくりの巣窟だった。
所々からゆっくりの不快な声が聞こえてくる。
「ゆひっ♪クソにんげんがこんなところにいるのぜ!!!!!」
「ゆわあああああまりさ!!!!!あんなにんげんせいっさい!してね!!!!!!!」
「あまあまちょうだいね!!!!!!」
「「「「「ちょうらいにぇ!!!!!!!」」」」」
「まりささまはむてきなのぜ!!!!けがしたくなかったらどれいになるのぜ!!!!!!」
「ぬほおおおおおおおおお!!!!!!れいむのまむまむまーべらすなのぜ!!!!!!!!!!」
「ゆひいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!まりさのぺにぺにもえくせれんとだよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
ただただ欲望のみに生きるその姿は醜い以外の何者でもなかった。
「研。ここを突破する。ここから先は自分の身は自分で守れ。」
そう言って漢馬は私にククリを渡してくれた。
「なぁ、漢馬?こんなのがあるんなら最初から使ってればよかったんじゃないのか?」
「・・・・・・・・・・・最終決戦に挑むんだ。装備は豪華になってなきゃおかしいだろう。」
そう言う漢馬は相変わらず全裸のままだった。
「研究所内の道案内は頼むぞ。私が入り口まで先行する。後に付いてこい。」
漢馬がゆっくりの集団に走り出す。
「ゆゆ!にんげんがこっちにきたよ!!!!」
「みんなでげいっげき!!するよ!!!!!」
「「「「「「「「「「「えいえいゆー!!!!!」」」」」」」」」」」
「邪魔だぁああああああああああああ!!!!!!!!!!」
漢馬が周辺のゆっくりを片っ端から魔羅で切り刻んでいく。
「ゆゆん♪そんなものふりまわしたところでまりささまにはぜんぜ、ゆひゅっ!!??」
魔羅にあそこまでの切断力がある理由は全く持ってわからない。
私だって漢馬に負けては居られない。
火炎放射機で漢馬が取りこぼしたゆっくりを焼いてゆき、ククリで近づくゆっくりを斬っていく。
「「「「「「「いやぁあああああああああああああああああ!!!!!!あづいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」」」」」」」
「よくも・・・・・よくもまりさをおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!ゆひゅっ!?」
三十秒もしないうちにゆっくりの集団に一本の道ができあがった。
「研!!!どうやって開けるんだ!!!!!」
「任せてくれ!!!」
私は壁に取り付けられている認証システムを動かす。
「さすがに暗証番号も認証データも消されてないみたいだな。・・・・・・・・開いたぞ!!!!」
開くと同時に入ると、外と同じようにそこはゆっくりが犇めいていた。
が、私の手の中にある武器は空間制圧にもってこいの火炎放射機。
噴射すれば壁伝いに炎が走って、ゆっくりのほとんどが丸焦げになった。
「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「漢馬!!!!!扉を閉めるぞ!!!!!早く入って来い!!!!!!!」
「応よ!!!!!!!!!!」
後はもう私たちの無双状態だった。
集団は私が焼き払い、ドスを漢馬が瞬殺する。
ゆっくりはそれに為すすべもなく殺されていく。
もうすぐ目的地に着くかというところで、ちょうどいいタイミングで研究所内の地図を見つけた。
「漢馬。みてくれ。たぶんゆゆこは研究所最深部の第一実験室かそのまん前にある大広間に居るはずなんだ。あれだけの大きさのゆっくりが入っていられるのはそこだけだからな。」
「・・・・・なぁ研。どうやってゆゆこはここに入ったんだ?」
漢馬の質問はもっともだった。これまで歩いてきた道すべてがゆゆこを通らせられるほどの広さを持ってはいないかったからだ。
「この第一実験室だけは、大型搬入物を入れられるように別のゲートがあるんだ。」
「ならそこからはいればよかったのではないか?」
「無理だよ。ここにくる前に見ただろう?不自然に崩されたトンネルを。」
私たちがここにたどり着く前に実は搬入口を確認していたのだ。
「ああ、あれか・・・・・・・確かに無理だな。」
「わかってくれればいいさ。それじゃあ、行くぞ。」
私たちが大広間に着くと、ゆかりがいた。
「ひさしぶりね。お兄さん。私を殺しに来たの?」
それは笑っていた。
「いいや、これはもう必要ない。」
私は火炎放射機を床に置いた。
「ありがとう・・もこう・・・・」
「あら?じゃあそのナイフかしら♪」
「漢馬・・・・・ゆゆこはこの奥だ。先に行っててくれ。私はゆかりと話をしなくてはならない。」
「・・・・・わかった。」
漢馬が後ろにある扉に向かっていく。
「行かせないわよ・・・」
「いいや。行かせてもらう。」
漢馬の前に立ちはだかろうとするが私がそれを防ぐ。
ゆかりにはもともと戦闘能力はない。
そのため、私たちを阻止することができない。
そして漢馬は扉の奥に消えていった。
「どういうつもり?なぜ私を殺さないの?」
「自分の気持ちを思い出したからだ。」
「なにを言い出すかと思えばっ!あなたが私を見捨てたんでしょ!!!!それが今頃になって何!!!!????自分の気持ちに気づいたですって!!??ふざけるのもいい加減にして!!!!!!」
「ああ、そうだな。私はふざけているようにしか見えないんだろうな。」
「あなたは・・・・・あなたたちは、私からいろんな物を奪っていった・・・・・・友達も・・・・仲間も・・・・・・・・みんな・・・みんな。」
「そうだな・・・・全部私が壊して、奪って行った。」
「あなたが居なければどれだけよかったか・・・・・この世界がゆっくりの物だったらどれだけ不幸で居られなくてすんだか・・・・・・あなたには分からないでしょうね!!!!!!!!」
「ああ、そうだな。お前の気持ちなんてのは私には分からない・・・・・・でもな、ゆかりの気持ちは分かってるつもりだ。」
「な、何言ってるのよ・・・・・ゆかりは・・・・私よ・・・?」
「貴様の戯れ言は聞き飽きた。ゆかりから出ていってもらうぞ!!偽物っ!!!!!!」
「に、偽物ですって・・・・わたしが・・・?な、なにを言い出すのよ!!!私は私よ!!!!!」
「いいや、違うさ。お前はゆかりの本当の姿を知らない。ゆかりはワガママなんだ。意地が悪いんだ。そして何より・・・・・・お前なんかにはない、少女臭がするんだよ!!!!!!!」
私は己の服を脱ぎ捨てる。もはやこれは邪魔なだけだ。
そして魔羅を戦闘体型へ変形させる。
「な、何をするのよ・・・・・・・・」
「返してもらうぞ!!!!!!俺のゆかりを!!!!俺の愛するゆかりを!!!!!!!!!!!!」
「いや・・・・いやよ・・・いやぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
「い、いや!痛い!!入んないわよ!!!!そんなの!!!!!!」
偽ゆかりは拒絶するがそんなのは知ったことではない。
私は問答無用で魔羅をゆかりの体にあてがい、貫く。
「貴様の言葉など聞いてはいない・・・・・・ふん!!」
「~~~!!」
「さぁ!!俺の愛を受けろ!!!!」
「痛い!!!動かないでよぉ!!!!痛い!!!!」
挿入してからも拒絶を表すが、先ほども言った通り知ったことでない。
「ふん!ふん!ふん!ふん!まだだ・・・・まだ終わらんぞ!!!!!!俺の大好きなゆかりは返してもらう!!!!!!」
「なんで・・・・何でこんなことに・・・」
だんだんと偽ゆかりの気力が弱くなってきた。
「ゆかり!!俺はお前が大好きだ!!!愛してる!!!ユニバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアス!!!!!!!」
ここぞとばかりに私は叫ぶ。
「もう・・・いや・・・・・・・・こんなの・・・・」
偽ゆかりの精神が耐えきれなかったのだろう。すでに偽ゆかりは眼の光を失っている。
そして偽ゆかりが気を失った瞬間、懐かしい臭いがした。
「これは・・・・少女臭!?ゆかり!!!私が分かるか!!??」
ゆかりに必死で呼びかける。
ここでゆかりが意識を取り戻してくれなければ私のしてきたことは無意味になってしまう。
だが、ゆかりは眼を開けてくれない。
「・・・・・・・ゆかり・・・お願いだよ・・・眼を開けてくれ・・・・・・」
私が思わず涙した時、ゆかりがおもむろに両の手を私の乳首にのばした。
「いったぁ!!痛いって!!!いや、両方はやめ、痛ぁ!!!!!」
「うふふ・・・私はこんなのよりもっと痛かったのよ?このぐらい仕返ししても文句は無いはずよ?」
ゆかりが完全に昔のゆかりに戻っていた。
「ゆかり・・・・よかった・・元に戻ったのか・・・」
今度はうれしくて泣いてしまった。何とも男として情けない限りだ。
「あれだけ大好きだとか愛してるだとか言われちゃ、出てこないわけにはいかないじゃない。でも・・・・初めてがこういう形で奪われたのはちょっと悔しいわね・・・・・・」
そう言うゆかりは少し悲しそうだった。
「ゆかり・・・・そんなこと気にするな。俺がお前を愛していることに変わりはないんだからな。」
「~~~♪なんか照れるじゃないのよ・・・ねぇ?わたしのこと好きならもっともっと愛し合いましょ?いいでしょ?」
「ああ、いいさ。いくらでも愛してやる。」
どれだけ愛し合っただろうか。
回数なんて覚えていないし、時間の感覚だってない。
ただただ、お互いがお互いを求めて愛し合った。
そして私もゆかりも精魂尽き果て、行為の余韻に浸っていた。
「ねぇ、お兄さん?」
「なんだ?」
「これからも私の事・・・愛してくれる?」
「当たり前だ。これからすっと永遠に愛してるし、もうゆかりをこの手から離さないよ。」
「ん~~~~♪私も♪もう自分を見失わないし、お兄さんを愛し続けるわ♪」
お互いにお互いの体を抱き合う。
私のこの腕の中に愛しい愛しいゆかりがいる。
たったそれだけで私の心は満たされるし、豊かにもなってゆく。
「なぁ、ゆかり。さっきのあいつはどうなったんだ?消えたのか?」
私が質問をするとゆかりは少し不満そうな顔をして首を横に振った。
「私の中に居るわよ。でもお兄さんのおかげで、なんだかもう完全に精神崩壊って感じで動かなくなっちゃったわ。まったく、私の初めてを体験しておいて酷いことされたとか思うのってどうなのよ。あんなにお兄さんに愛されておきながら・・・ブツブツ・・・」
なんだかゆかりが怖くなってきたよ?
「ま、まぁ、とりあえず着替えようか。いつまでも裸じゃ風邪引いちゃうよ。それに漢馬とゆゆこのことが気になる。」
「それもそうね。それじゃぁ、その・・・・・ちょっとあっち向いて着替えててくれる?」
ゆかりが顔を赤くして言ってくる。
私としてはじっくり鑑賞するつもりだったので拒否する。
「それはできない相談だ。じっくりと見させてもらうよ。」
そう言うとゆかりは納得してない表情で睨んできた。
「・・・・・変態・・・・・・・・・・」
「うーん。やっぱり昔よりも胸が大きくなってたよな。」
「知らないわよ!!!」
じっくりと観察させてもらった感想を言ったのだが、なんだか不快にさせてしまった様子。
「そんなことより行くんでしょ?ほら。早く。」
そう言って私の手を引き実験室に向かう扉に向かおうとしたとき、大きな揺れが私たちを襲った。
「な、なんだ!?地震か!!??」
「いえ、違うわ!多分ゆゆこが暴れてるのよ!!お兄さん!すぐにここを出るわよ!!!生き埋めになるわ!!!」
天井が崩れて実験室に続く道を塞いでしまった。
「何言ってるんだ!まだ漢馬もゆゆこも中にいるんだぞ!!!!何とかしてこの岩をどかせれば・・・・・」
「大丈夫よ!ちゃんと搬入口があるじゃない!!!崩した岩もこれだけの揺れなら崩れているはずよ!!!!」
「・・・くっ!やむを得ないか・・・・・」
私はゆかりを抱き抱えて元きた道を走っていた。
その道中何度も何度もゆっくりが死んでいく姿をみた。
「ゆぎゃぁああああああああ!!!!!!れいむぅうううううううううううううううう!!!!!!」
「てんじょうさん!!ゆっくりしてよおおおおおおおゆべっ!!!!」
「ゆっくりさせないてんじょうさんはしねええええええええええええええええええええ!!!!!!!」
「みんな!!ドスがドススパークで壁さんを壊すよ!!!!!ゆうううううううううううゆびゃっ!!」
「「「「「どすぅうううううううううううううううううう!!!!!!!!!!!どうしてゆっくりしちゃってるのおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!さっさとたすけろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」」」」」
その光景はまさに阿鼻叫喚、地獄絵図だった。
「ゆかり・・・・・ゆっくりの感情に当てられてはいないか?」
「ええ。だってもう一人の私はお兄さんが再起不能にしたんじゃない。確かに存在は大きくなってるけど、動けるような状態じゃないわ。」
「そうか・・・よかった・・・・・・」
私はとにかく走った。
研究所を出てもまだ安心はできない。地面が陥没する危険性だってあるのだから。
それに何よりゆっくりがまだ周りにいる。
ここで殺されるわけにはいかない。
私たちはこれから二人の時間を取り戻すのだから。
そして・・・・・・・・・・私たちは生き残った。
―――――――――――――――――――――――――――――
これが私たちの知る世界を救った物語。
その後、ゆかりという指令塔が離れたゆっくりなどもはや人間の敵ではなくなった。
各地でプラントがゆっくりから独立していった。
そして、崩壊した研究所の内部の捜索をしてはみたものの、案の定漢馬もゆゆこも見あたらなかった。
それから世界に不思議なゆっくりが現れるようになった。
俗に言う、希少種だ。
希少種は他のゆっくりと違い人間の町の復興作業を手伝い、人間と共存を計っていった。
今の世では希少種はゆっくりでは無く、人間の大切なパートナーとして共に生活している。
「あら?お兄さん。外でゆっくりが殺されそうよ?行かなくていいの?」
ゆかりは私と結婚した。
最初は希少種といえど、結婚はどうなんだ、とか言われていたが今となっては結構当たり前の事になっている。
毎日毎日ゆかりは意地悪な笑みを浮かべながら私をからかってくる。
「おいおい。この間は怒ったじゃないか・・・」
「あら?そうだったかしら?でも、ちゃんと私を愛してくれるって約束するなら、何やってもいいのよ?ふふっ♪」
「そうかい・・それじゃあ行ってくるよ。でも今夜は覚悟しておけよ?後でやめてくれって言っても聞かないからな?」
「望むところよ♪」
それからもう一つ。
たまに希少種が不思議なことを口を揃えて言うことがある。
『お父さんとお母さんが言っていた。人間とゆっくりだって全然いけるものだって。』
というような事をだ。
総じて希少種と人間が結婚するときになぜか言う言葉として知られている。
「おいおいお子さま諸君!!そんなことのためにゆっくりの命を粗末に扱ってはいけないよ!!」
「げぇ!!そういやここHENTAIの庭じゃねぇか!!!!」
「おい!!!あのおっさんの見て見ろよ!!くそでけえ・・・・・・」
「なんだよ・・あれ・・・・」
「ゆゆ?にんげんさん?たすけてくれるの?」
「ああ、助けてやるとも・・・・いや・・・・・・おまえに愛を伝えてやるよ!!!!!!」
「うわっ!!!こっち来た!!!!逃げろ!!!!」
「いやぁあああああああああああ!!!!!!!まりさのばーじんさんがあああああああああああああ」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
漢馬・・・・ゆゆこ・・・・おまえ等が今どこにいるのかは分からないが幸せにヤッてるんだろう?
「ん~~~~。お兄さん・・・・・やっぱり駄目よ・・・・・そんなまりさより私を愛してよ・・・・・」
あの研究所から逃げてる途中に最後の最後で聞いたぞ?
「なんだ?結局我慢できなくなったのか?」
私たちが死にものぐるいで逃げてるっていうのに。
「いいじゃないのよ・・・・・ねえ・・・ほら、はやくぅ・・・」
漢馬が言えなかった一言。
「ああ、今行くよ・・・・」
ゆゆこが言えるはずのない一言。
そしてなにより、私たちの望んでいた結末。
「「「「すっきりー!!!」」」」
―――――――――――――――――――――――――――――
あばばばばばばばばば。
どうもきもい人です。
これで分かってくれる人が居たら感激です。感謝です。あまあまあげちゃいますよ。
さて、今回は本当にすみませんでした。
なんかもう色々と話を端折りに端折ってしまいました。
ゆかりと研との出会いとかもこうの関係とかもう投げます。
どうぞご勝手に脳内保管してください。
そんでもって、私の書くものすべてが『希少種チート杉wwwwwwwwぱねぇwwwwwwww』ってな感想をいただくもんですから、じゃあもっとチートしようぜ!!って事で書いていたはず何ですが・・・・・結局HENTAIになるという・・・・・
だって希少種ってかわいいじゃん?いちゃいちゃぬちゃぬちゃしたいじゃん?
あと、要望があれば加筆修正してもう一回書き直します。
てな訳で、前作『料理好きとゆっくりⅢ』にも書いたとおり、名前が欲しいです。誰か名付け親になってください。
もしよければ、コメント欄に私の名前候補と何かこんなの書いて欲しいとかありましたら書いてくださいな。
見事名前が採用された方の要望にお応えしたいと思っていますです。
てか、こんなくそみたいな文書く奴にもう二度と書かせたくねーよって方は好きな希少種でも書いてください。
もし書かれたら、嫌がらせの意味を込めて書き続けます。
では、ここらへんで。またあえる日まで。