ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1751 ある姉妹の話
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ankoss
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・このSSにはほとんど虐待要素の無い愛でSSです
・賢いゆっくりは漢字を使って喋ります
・作者に都合の良い独自設定があります
・これを書いたのはHENTAIあきです!一番重要です!
・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!!
休日に家でのんびりと音楽を聴きながら俺は非常にゆっくりしている。
別に音楽鑑賞が趣味ではないのだが、俺がここまでゆっくり出来ているのにはある理由があった。
「めるらん、もうちょっとゆっくり音を出して。りりかはちょっと音がゆっくりしてないわ。」
「だってりりかはもっと個性を出してみたいの。」
「めるぽ!」
「「ガッ!!!」」
仲好くライブをしているのは俺が飼っているぷりずむりばー三ゆっくりだ
ちょっと暗いがしっかりしているるなさ。
ハイテンションすぎてたまに暴走するが、元気一杯で明るいめるらん。
末っ子で姉たちのブレーキ役にもなる賢いりりか。
ただでさえ希少種で珍しいのだが、家のは皆胴付きである。
元々音楽好きであるゆっくりなのだが、家のは胴付きのため実際専用の楽器を買ってやった。
長らく節約生活していたが、あの時の喜んだ顔を見れば苦労も安いもんだ。
「じゃあもう一度最初からやってみましょう。」
「分かったわ姉さん。」
「めるらんのハッピーな音でお兄さんをゆっくりさせるわ。」
俺はあまり音楽など詳しくないが、自分の為にわざわざこんなに一生懸命に演奏された音楽は多分最高の音楽だと思う。
明るい楽しげな一曲を聞きながら、友人に言われたあることを思い出した。
「ちょっと曲をやめてくれないかな、俺からちょっとした提案があるんだけど。」
俺の言葉を聞いてピタリと演奏をやめる三匹。
なんだろうと不思議な顔をしている三匹に俺はある話を始める。
俺の話は仲の良いこの三匹をそれぞれ別の家で一人で生活してみないかと言うものだ。
預かり先も俺の友人であり、こいつらもよく知っている人間だからどうだろうと三匹に提案してみる。
「るなさはお兄さんから離れたくない・・・。」
「面白そうだからめるらんは良いわ!もっとハッピーを別の人に教えたいわ!」
「ちょっとソロでやってみたかったからりりかも良いよ。」
以外にノリノリの様であったため、さっそく明日から実行してみよう。
るなさだけは嫌がっているようなので俺の家に残ってもらうが、めるらんとりりかは友人の家にお泊りしてもらうことになった。
友人にも連絡をしたが、珍しい希少種と過ごせるとあってすぐに了承を取ることができた。
明日から楽しみだ。
ケース1 るなさの場合
一人きりで留守番をしているるなさを楽しみに飼い主が家に帰ってみると、家には無気力そうに座り込んでいるるなさがいた。
「何だか元気がないみたいだけど大丈夫か?」
「お兄さんお帰りなさい・・・、一人じゃ何も面白くなくてつまらないよ・・・。」
どこか暗いがいつもしっかりしているるなさが、今回はまったく元気が無い。
用意してある食事にも手をつけていないようであり、暇さえあればいつも弾いているバイオリンも部屋の片隅で放置されている。
やはり一人だと寂しいのだと思った飼い主は、さっそく夕食を用意してるなさと一緒に食事をする為に準備をする。
「ほらるなさ、今日はデザートに美味しいお菓子も買ってきたぞ。」
「ありがとうお兄さん、でもなんだかいつもより美味しくないよ・・・。」
用意された食事やお菓子にほとんど手をつけずにるなさはすぐに食事を終えてしまう。
いつもは小食であるがきちんと食べるはずが、今回はまったく食べていない。
そしてまた無気力そうに床に座り込んでしまう。
「気分転換にちょっと演奏したらどうだ?俺も久しぶりにるなさのソロが聞きたいな。」
そう言われてるなさは買ってもらったバイオリンをゆっくりと手に取り、ゆっくりと演奏を始める。
しかしその演奏は暗く重たい音色であり、聞いていると何だか憂鬱な気分になってくるものだ。
「・・・生まれてきてごめんなさい。」
「そんなこと言わないでお兄さん、こんな演奏しか出来ないなんてるなさは駄目なゆっくりだね。」
お互いに鬱な気分になってしまい、しばらく落ち込んでしまう二人。
何もすることなくただその場で座り込んでしまっている二人は、ようやく顔を上げてお互いの顔を見つめる。
「寝ようか・・・。」
「そうだね、今日はもう何もしたくないよ・・・。」
重い腰をあげて二人はそれぞれの寝室へと向かい、すぐに横になり眠りに就こうとする。
しかし寝ようとするが過去の嫌なことを思い出してしまい中々寝付けないでいた。
「お兄さん今日は一緒に寝て良い?」
「良いぞ、俺も一人じゃ寝れそうにないから。」
そう言ってるなさ用の布団を横に敷いてやり、一晩お互いを慰め合いながらどうにか重たい夜を過ごすことになったのだった。
ケース2 めるらんの場合
初めてのお泊まりで最初からハイテンションになっているめるらん。
何の変哲もない部屋にも関わらず、見る物すべてに興奮して目を輝かせている。
そんなめるらんを男から預かったお姉さんも楽しそうにしている。
「そんなに私の部屋が面白いの?」
「とっても面白いよ!ハッピーすぎてめるらんもう我慢できない!」
さっそく家から持ってきたトランペットを吹き鳴らし始める。
そのノリの良い音にお姉さんはまためるらんを褒めた。
「すごく楽しい音楽ね、本当にめるらんちゃんは可愛いわ!」
「めるぽ!」
この時お姉さんは一つ間違いをしていた。
希少種であり預かる時に聞いていなかったこともあるが、めるらんがめるぽと言った時はそれは一つの危険信号である。
ただでさえハイテンションなめるらんを落ち着かせる為、本来ならここでめるらんを止めなければならなかった。
もし止めなければ、めるらんが暴走する可能性があるからだ。
「I can fly! You can fly! We can fly! 」
「良いわ!今なら私も空を飛べるはず!」
すっかりめるらんの熱気に当てられてしまい、お姉さんまで怪しげなテンションとなってしまい服を脱ぎだしてしまう。
めるらんの音楽には気分を高揚させることがあり、本来ならちょうど気持ち良く酔うような状態になる。
しかし今回はめるらん自身がハイテンションすぎてもはや酩酊状態になってしまっている。
「ちょっと暑くなったわね、外に涼みに行きましょうか!」
「待ってお姉さん!」
薄着でそのまま出て行こうとするお姉さんを止めるめるらん。
だがそれは外に行くことを止めるわけではなかった。
「せっかくだからこのお飾りを着けていくと良いよ!可愛くて素敵だから!」
「さすがめるらんちゃんね!グッドアイディアだわ!」
そう言ってめるらんが渡したのは動物のつけ耳であった。
普通なら遠慮するところであるが、今のお姉さんはまったく気にせずにむしろノリノリである。
そしてどうみても痴女の格好でめるらんと共に外に散歩にいくことにしたお姉さんであった。
ケース3 りりかの場合
今部屋の中にはりりかの他にどうみても飼いゆには見えないゆっくり一家がいた。
まりさとありす、そして子まりさと子ありすが一匹づつの薄汚れた一家だ。
「ほんとうにいうとうりにすればごはんさんをくれるの?」
「もちろん!りりかは嘘は言わないわ。」
そう言ってほくそ笑むのはりりかだ。
何故こんなことをしてるかというと、預け先のお兄さんの何気ない言葉だった。
「意外とりりかって普通だな、なんて言うかお歌を歌うれいむみたいだな。」
その言葉にりりかは酷く傷つき、れいむのようないらないゆっくりではないと証明しようと姉妹の中でも賢い頭脳で作戦を考えた。
それが野良ゆっくりを連れて来て、お兄さんの目の前で手際よく追い出すという自作自演を思いついたのだ。
「それじゃありりかはお兄さんを連れてくるから、ここで大人しく待ってなさい。後でちゃんとご飯さんをあげるから。」
「「「「ゆっくりわかったよ!!!」」」」
そうしてさっそくお兄さんを呼ぶために部屋から出ていくりりか。
「ゆふふ!まったくおばかさんだね!」
「そうねまりさ、だれもいないいまこそおうちせんげんのちゃんすよ!」
「ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!・・・おへんじがないからここはもうまりさたちのゆっくりプレイスだよおちびちゃん!」
「おとうさんはすごいね!こんなゆっくりプレイスをおうちにするなんて!」
「とってもとかいはなおとうさんで、ありすもとかいはになれたわ!」
りりかがいなくなったとたんにさっそくお家宣言をする野良一家。
そしてさっそく暮らしやすくするために、ありすがコーディネートという部屋荒らしを始めた。
りりかに言われて部屋にやってきたお兄さんが見たのは、好き放題に荒らされた部屋だった。
「ちょっと!何お部屋を汚してるのよ!約束と違うでしょ!」
「ゆ?ここはもうまりさたちのゆっくりプレイスなんだよ!かってにはいってきたのにへんなこといわないでね!」
ついそんなことを言ってしまったりりかはしまったと慌てて口を押さえる。
りりかはゆっくりとお兄さんを見ると、やれやれと言う表情のお兄さんがじと目でりりかを見ていた。
「まぁそんなとこだと思ったけど、これはちょっとやりすぎじゃないか?さすがにこれは悪戯ですむ問題じゃないぞ。」
「ごめんなさいお兄さん・・・。」
落ち込むりりかを見てとりあえず反省してることを確認すると、お兄さんは部屋を荒らした野良ゆに宣言する。
「一度しか言わないからよく聞け、すぐに出て行けば許してやる。出て行かなきゃ酷い目にあうぞ?」
「かってなこといわないでね!ここはまりさたちのゆっくりプレイスなんだよ!」
一応説得をするものの、そうすんなりと聞き入れるわけがなかった。
しょうがないとお兄さんはごく自然にまりさを一息に潰す。
「ゆ?まりさどこにいったの?」
「多分地獄じゃないか。」
思考停止状態になっているありすにそう言うと、お兄さんはまた簡単にありすを踏み潰した。
ようやく事態を理解した子まりさと子ありすは悲鳴をあげる。
「「ゆわああああああああああああああああああああああああああ!」」
「あーもう煩いな。」
あっさりと子まりさ達を踏み潰し、潰れ饅頭になった元ゆっくりだった物をゴミ箱に入れて部屋の片づけを始めるお兄さんとりりか。
掃除が一段落すると、お兄さんはりりかに説教を始める。
「確かに俺はりりかにひどいことを言ったかもしれないけど、やることが短絡すぎないか?下手したらもっとひどいことになったんだから。」
「うう、ごめんなさい。」
「いや謝るのは簡単だよ、だけどゆっくりのごめんなさいは鳴き声って格言もあるしね・・・。」
正座させられて長々と説教を受けることになったりりかは、結局一時間の説教に尻叩きの罰を受けることになったのだった。
結局別々に生活させると酷いことになるということを、それぞれが相応の代償と引き換えに得た教訓だった。
今では三姉妹はいつものように仲良く暮らしている。
「過去のトラウマが蘇って鬱だ・・・。」
「近所に痴女だと噂された、死にたい・・・。」
「お仕置きしてたらHENTAIお兄さんと勘違いされた・・・。」
飼い主と友人たちは大きな代償に傷つき、お互いにそんなことを言って落ち込んでいた。
そんな落ち込んだ飼い主たちを励まそうと、姉妹は元気の出る演奏を始めだす。
「元気出してお兄さんたち。」
「一緒に演奏しましょ!口笛でも手拍子でもいいから一緒に演奏すればハッピーになれるわ!」
「それじゃあ始めましょうかお姉ちゃん達。」
元気が出るようにと姉妹が最も得意であり、明るい曲を演奏し始める。
「百や千の言葉より 音を鳴らしてみましょ♪」
「ほらキミの心まで 優しく響くメロディ~♪」
「凹んでしまってる時は 口笛吹いてみましょ♪」
「「「調子っぱずれでも良い 私達のメロディ~♪」」」
楽しげな演奏に落ち込んでいた飼い主達も、徐々にリズムに乗り始めてくる。
最後には姉妹たちと一緒に歌い出し始めてきた。
楽しげな飼い主たちを見て、姉妹たちも嬉しそうに演奏を続けていった。
おまけ 誰が誰だか分からないでしょ?
「「「お兄さん、私たちを当ててみて!!!」」」
「服を交換するだけじゃなくて、髪まで染めたのか。」
「「「お姉さんに頼んだの!さあお当てなさい!!!」」」
「るなさの服着てるのがめるらんで、めるらんの服着てるのがりりか、それでりりかの服着てるのがるなさだな。」
「「「すごい!どうして分かったの?」」」
「うん、長く暮らしてるからそれぐらい分かるさ。」
そういって誤魔化す飼い主だが、もちろんそれぞれを判別できたのはある理由があった。
確かに完璧なのだが、一部だけどうしてもごまかせない部分があったのだ。
胸の部分がそれぞれ酷くバランスが悪く、めるらんははち切れそうであり、りりかはまったくサイズが合ってない。
そしてあまり差が無いように思えたるなさでも、りりかの服を着ると窮屈そうにそこが自己主張していた。
結局そのことを告げずに飼い主は服が伸びないうちに、早く着替え直すように諭すのだった。
後書き
徒然ちゃんに挿絵さんを書いてもらったけど、忙しくその日にSSさんを書き終えれなかった・・・。
プリズムリバー三姉妹でリリカはいらない子なんてはこれっぽっちも思ってないよ!
ただルナサが可愛すぎて、メルランが魅力的すぎるから悪いんだよ!
最後に三姉妹が歌ってたのは個人的に大好きな東方限局のアレンジされた曲の歌詞です。
SS書くときは大抵東方アレンジを聞きながら書いているので、一度歌詞をSSに出したかったんですよね。
もしかしたら名前を出しちゃいけないあの営利機関が来るのかと怯えるHENTAIあきでした。
最近書いたもの
anko1434 みょんな一日
anko1450 ゆっくりが泣く部屋
anko1471 春?冬?
anko1491 ゆっくり院
anko1509 妬ましい
anko1519 ゆっくりトラブルを解決するよ!
anko1550 胴付きの謎
anko1605 胴付きパーティー
anko1647 ゲスゆうか
anko1663 しゃめい丸ですがもみじが最近おかしいです
anko1670 ゆっくりが受け入れられた世界
anko1703 俺とドスと不思議なおちびちゃん
・賢いゆっくりは漢字を使って喋ります
・作者に都合の良い独自設定があります
・これを書いたのはHENTAIあきです!一番重要です!
・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!!
休日に家でのんびりと音楽を聴きながら俺は非常にゆっくりしている。
別に音楽鑑賞が趣味ではないのだが、俺がここまでゆっくり出来ているのにはある理由があった。
「めるらん、もうちょっとゆっくり音を出して。りりかはちょっと音がゆっくりしてないわ。」
「だってりりかはもっと個性を出してみたいの。」
「めるぽ!」
「「ガッ!!!」」
仲好くライブをしているのは俺が飼っているぷりずむりばー三ゆっくりだ
ちょっと暗いがしっかりしているるなさ。
ハイテンションすぎてたまに暴走するが、元気一杯で明るいめるらん。
末っ子で姉たちのブレーキ役にもなる賢いりりか。
ただでさえ希少種で珍しいのだが、家のは皆胴付きである。
元々音楽好きであるゆっくりなのだが、家のは胴付きのため実際専用の楽器を買ってやった。
長らく節約生活していたが、あの時の喜んだ顔を見れば苦労も安いもんだ。
「じゃあもう一度最初からやってみましょう。」
「分かったわ姉さん。」
「めるらんのハッピーな音でお兄さんをゆっくりさせるわ。」
俺はあまり音楽など詳しくないが、自分の為にわざわざこんなに一生懸命に演奏された音楽は多分最高の音楽だと思う。
明るい楽しげな一曲を聞きながら、友人に言われたあることを思い出した。
「ちょっと曲をやめてくれないかな、俺からちょっとした提案があるんだけど。」
俺の言葉を聞いてピタリと演奏をやめる三匹。
なんだろうと不思議な顔をしている三匹に俺はある話を始める。
俺の話は仲の良いこの三匹をそれぞれ別の家で一人で生活してみないかと言うものだ。
預かり先も俺の友人であり、こいつらもよく知っている人間だからどうだろうと三匹に提案してみる。
「るなさはお兄さんから離れたくない・・・。」
「面白そうだからめるらんは良いわ!もっとハッピーを別の人に教えたいわ!」
「ちょっとソロでやってみたかったからりりかも良いよ。」
以外にノリノリの様であったため、さっそく明日から実行してみよう。
るなさだけは嫌がっているようなので俺の家に残ってもらうが、めるらんとりりかは友人の家にお泊りしてもらうことになった。
友人にも連絡をしたが、珍しい希少種と過ごせるとあってすぐに了承を取ることができた。
明日から楽しみだ。
ケース1 るなさの場合
一人きりで留守番をしているるなさを楽しみに飼い主が家に帰ってみると、家には無気力そうに座り込んでいるるなさがいた。
「何だか元気がないみたいだけど大丈夫か?」
「お兄さんお帰りなさい・・・、一人じゃ何も面白くなくてつまらないよ・・・。」
どこか暗いがいつもしっかりしているるなさが、今回はまったく元気が無い。
用意してある食事にも手をつけていないようであり、暇さえあればいつも弾いているバイオリンも部屋の片隅で放置されている。
やはり一人だと寂しいのだと思った飼い主は、さっそく夕食を用意してるなさと一緒に食事をする為に準備をする。
「ほらるなさ、今日はデザートに美味しいお菓子も買ってきたぞ。」
「ありがとうお兄さん、でもなんだかいつもより美味しくないよ・・・。」
用意された食事やお菓子にほとんど手をつけずにるなさはすぐに食事を終えてしまう。
いつもは小食であるがきちんと食べるはずが、今回はまったく食べていない。
そしてまた無気力そうに床に座り込んでしまう。
「気分転換にちょっと演奏したらどうだ?俺も久しぶりにるなさのソロが聞きたいな。」
そう言われてるなさは買ってもらったバイオリンをゆっくりと手に取り、ゆっくりと演奏を始める。
しかしその演奏は暗く重たい音色であり、聞いていると何だか憂鬱な気分になってくるものだ。
「・・・生まれてきてごめんなさい。」
「そんなこと言わないでお兄さん、こんな演奏しか出来ないなんてるなさは駄目なゆっくりだね。」
お互いに鬱な気分になってしまい、しばらく落ち込んでしまう二人。
何もすることなくただその場で座り込んでしまっている二人は、ようやく顔を上げてお互いの顔を見つめる。
「寝ようか・・・。」
「そうだね、今日はもう何もしたくないよ・・・。」
重い腰をあげて二人はそれぞれの寝室へと向かい、すぐに横になり眠りに就こうとする。
しかし寝ようとするが過去の嫌なことを思い出してしまい中々寝付けないでいた。
「お兄さん今日は一緒に寝て良い?」
「良いぞ、俺も一人じゃ寝れそうにないから。」
そう言ってるなさ用の布団を横に敷いてやり、一晩お互いを慰め合いながらどうにか重たい夜を過ごすことになったのだった。
ケース2 めるらんの場合
初めてのお泊まりで最初からハイテンションになっているめるらん。
何の変哲もない部屋にも関わらず、見る物すべてに興奮して目を輝かせている。
そんなめるらんを男から預かったお姉さんも楽しそうにしている。
「そんなに私の部屋が面白いの?」
「とっても面白いよ!ハッピーすぎてめるらんもう我慢できない!」
さっそく家から持ってきたトランペットを吹き鳴らし始める。
そのノリの良い音にお姉さんはまためるらんを褒めた。
「すごく楽しい音楽ね、本当にめるらんちゃんは可愛いわ!」
「めるぽ!」
この時お姉さんは一つ間違いをしていた。
希少種であり預かる時に聞いていなかったこともあるが、めるらんがめるぽと言った時はそれは一つの危険信号である。
ただでさえハイテンションなめるらんを落ち着かせる為、本来ならここでめるらんを止めなければならなかった。
もし止めなければ、めるらんが暴走する可能性があるからだ。
「I can fly! You can fly! We can fly! 」
「良いわ!今なら私も空を飛べるはず!」
すっかりめるらんの熱気に当てられてしまい、お姉さんまで怪しげなテンションとなってしまい服を脱ぎだしてしまう。
めるらんの音楽には気分を高揚させることがあり、本来ならちょうど気持ち良く酔うような状態になる。
しかし今回はめるらん自身がハイテンションすぎてもはや酩酊状態になってしまっている。
「ちょっと暑くなったわね、外に涼みに行きましょうか!」
「待ってお姉さん!」
薄着でそのまま出て行こうとするお姉さんを止めるめるらん。
だがそれは外に行くことを止めるわけではなかった。
「せっかくだからこのお飾りを着けていくと良いよ!可愛くて素敵だから!」
「さすがめるらんちゃんね!グッドアイディアだわ!」
そう言ってめるらんが渡したのは動物のつけ耳であった。
普通なら遠慮するところであるが、今のお姉さんはまったく気にせずにむしろノリノリである。
そしてどうみても痴女の格好でめるらんと共に外に散歩にいくことにしたお姉さんであった。
ケース3 りりかの場合
今部屋の中にはりりかの他にどうみても飼いゆには見えないゆっくり一家がいた。
まりさとありす、そして子まりさと子ありすが一匹づつの薄汚れた一家だ。
「ほんとうにいうとうりにすればごはんさんをくれるの?」
「もちろん!りりかは嘘は言わないわ。」
そう言ってほくそ笑むのはりりかだ。
何故こんなことをしてるかというと、預け先のお兄さんの何気ない言葉だった。
「意外とりりかって普通だな、なんて言うかお歌を歌うれいむみたいだな。」
その言葉にりりかは酷く傷つき、れいむのようないらないゆっくりではないと証明しようと姉妹の中でも賢い頭脳で作戦を考えた。
それが野良ゆっくりを連れて来て、お兄さんの目の前で手際よく追い出すという自作自演を思いついたのだ。
「それじゃありりかはお兄さんを連れてくるから、ここで大人しく待ってなさい。後でちゃんとご飯さんをあげるから。」
「「「「ゆっくりわかったよ!!!」」」」
そうしてさっそくお兄さんを呼ぶために部屋から出ていくりりか。
「ゆふふ!まったくおばかさんだね!」
「そうねまりさ、だれもいないいまこそおうちせんげんのちゃんすよ!」
「ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!・・・おへんじがないからここはもうまりさたちのゆっくりプレイスだよおちびちゃん!」
「おとうさんはすごいね!こんなゆっくりプレイスをおうちにするなんて!」
「とってもとかいはなおとうさんで、ありすもとかいはになれたわ!」
りりかがいなくなったとたんにさっそくお家宣言をする野良一家。
そしてさっそく暮らしやすくするために、ありすがコーディネートという部屋荒らしを始めた。
りりかに言われて部屋にやってきたお兄さんが見たのは、好き放題に荒らされた部屋だった。
「ちょっと!何お部屋を汚してるのよ!約束と違うでしょ!」
「ゆ?ここはもうまりさたちのゆっくりプレイスなんだよ!かってにはいってきたのにへんなこといわないでね!」
ついそんなことを言ってしまったりりかはしまったと慌てて口を押さえる。
りりかはゆっくりとお兄さんを見ると、やれやれと言う表情のお兄さんがじと目でりりかを見ていた。
「まぁそんなとこだと思ったけど、これはちょっとやりすぎじゃないか?さすがにこれは悪戯ですむ問題じゃないぞ。」
「ごめんなさいお兄さん・・・。」
落ち込むりりかを見てとりあえず反省してることを確認すると、お兄さんは部屋を荒らした野良ゆに宣言する。
「一度しか言わないからよく聞け、すぐに出て行けば許してやる。出て行かなきゃ酷い目にあうぞ?」
「かってなこといわないでね!ここはまりさたちのゆっくりプレイスなんだよ!」
一応説得をするものの、そうすんなりと聞き入れるわけがなかった。
しょうがないとお兄さんはごく自然にまりさを一息に潰す。
「ゆ?まりさどこにいったの?」
「多分地獄じゃないか。」
思考停止状態になっているありすにそう言うと、お兄さんはまた簡単にありすを踏み潰した。
ようやく事態を理解した子まりさと子ありすは悲鳴をあげる。
「「ゆわああああああああああああああああああああああああああ!」」
「あーもう煩いな。」
あっさりと子まりさ達を踏み潰し、潰れ饅頭になった元ゆっくりだった物をゴミ箱に入れて部屋の片づけを始めるお兄さんとりりか。
掃除が一段落すると、お兄さんはりりかに説教を始める。
「確かに俺はりりかにひどいことを言ったかもしれないけど、やることが短絡すぎないか?下手したらもっとひどいことになったんだから。」
「うう、ごめんなさい。」
「いや謝るのは簡単だよ、だけどゆっくりのごめんなさいは鳴き声って格言もあるしね・・・。」
正座させられて長々と説教を受けることになったりりかは、結局一時間の説教に尻叩きの罰を受けることになったのだった。
結局別々に生活させると酷いことになるということを、それぞれが相応の代償と引き換えに得た教訓だった。
今では三姉妹はいつものように仲良く暮らしている。
「過去のトラウマが蘇って鬱だ・・・。」
「近所に痴女だと噂された、死にたい・・・。」
「お仕置きしてたらHENTAIお兄さんと勘違いされた・・・。」
飼い主と友人たちは大きな代償に傷つき、お互いにそんなことを言って落ち込んでいた。
そんな落ち込んだ飼い主たちを励まそうと、姉妹は元気の出る演奏を始めだす。
「元気出してお兄さんたち。」
「一緒に演奏しましょ!口笛でも手拍子でもいいから一緒に演奏すればハッピーになれるわ!」
「それじゃあ始めましょうかお姉ちゃん達。」
元気が出るようにと姉妹が最も得意であり、明るい曲を演奏し始める。
「百や千の言葉より 音を鳴らしてみましょ♪」
「ほらキミの心まで 優しく響くメロディ~♪」
「凹んでしまってる時は 口笛吹いてみましょ♪」
「「「調子っぱずれでも良い 私達のメロディ~♪」」」
楽しげな演奏に落ち込んでいた飼い主達も、徐々にリズムに乗り始めてくる。
最後には姉妹たちと一緒に歌い出し始めてきた。
楽しげな飼い主たちを見て、姉妹たちも嬉しそうに演奏を続けていった。
おまけ 誰が誰だか分からないでしょ?
「「「お兄さん、私たちを当ててみて!!!」」」
「服を交換するだけじゃなくて、髪まで染めたのか。」
「「「お姉さんに頼んだの!さあお当てなさい!!!」」」
「るなさの服着てるのがめるらんで、めるらんの服着てるのがりりか、それでりりかの服着てるのがるなさだな。」
「「「すごい!どうして分かったの?」」」
「うん、長く暮らしてるからそれぐらい分かるさ。」
そういって誤魔化す飼い主だが、もちろんそれぞれを判別できたのはある理由があった。
確かに完璧なのだが、一部だけどうしてもごまかせない部分があったのだ。
胸の部分がそれぞれ酷くバランスが悪く、めるらんははち切れそうであり、りりかはまったくサイズが合ってない。
そしてあまり差が無いように思えたるなさでも、りりかの服を着ると窮屈そうにそこが自己主張していた。
結局そのことを告げずに飼い主は服が伸びないうちに、早く着替え直すように諭すのだった。
後書き
徒然ちゃんに挿絵さんを書いてもらったけど、忙しくその日にSSさんを書き終えれなかった・・・。
プリズムリバー三姉妹でリリカはいらない子なんてはこれっぽっちも思ってないよ!
ただルナサが可愛すぎて、メルランが魅力的すぎるから悪いんだよ!
最後に三姉妹が歌ってたのは個人的に大好きな東方限局のアレンジされた曲の歌詞です。
SS書くときは大抵東方アレンジを聞きながら書いているので、一度歌詞をSSに出したかったんですよね。
もしかしたら名前を出しちゃいけないあの営利機関が来るのかと怯えるHENTAIあきでした。
最近書いたもの
anko1434 みょんな一日
anko1450 ゆっくりが泣く部屋
anko1471 春?冬?
anko1491 ゆっくり院
anko1509 妬ましい
anko1519 ゆっくりトラブルを解決するよ!
anko1550 胴付きの謎
anko1605 胴付きパーティー
anko1647 ゲスゆうか
anko1663 しゃめい丸ですがもみじが最近おかしいです
anko1670 ゆっくりが受け入れられた世界
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