ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1295 縁日に行こう
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ankoss
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・まえがき
今回で三作目となります。
まだまだ投稿者としては未熟な身ではありますが、読み終わった後に皆様の心に正の感情があればと思います。
はっきり言ってしまえば、すっきりしていただければ、それに越したことはありません。
それでは暫しの時間、私の稚拙な文にお付き合いいただければ、之幸い。
※近作のゆっくりの大きさについて、イメージしやすいように簡単に補足説明させていただきます。
・赤ゆっくり:卓球玉~テニスボール程度の大きさ
・子ゆっくり:林檎~ソフトボール程度の大きさ
・成体ゆっくり:バレーボール~バスケットボール程度の大きさ
―――
「縁日に行かないか!」
そう言っていきなり家に押し掛けてきたのは、以前一緒に森へゆっくり狩りに行った友人であった。
「うー!おまつりいこいこ!」
勿論、この友人の飼いゆっくりの胴付きふらんちゃんも一緒だ。
「縁日って…ゆんやー祭のことか?」
「そうそう、ゆんやー祭。出店もあるし、行ってみようぜ!」
ゆんやー祭とは、此処○○市で毎年行われている祭りの通称だ。
本来は、愛護団体が野良ゆっくりの保護を訴える為に始めた行事であったが、今では形骸化されている。
市民としては、野良が云々は口実で、祭りがあればそれでいいのだ。
「あー、子どもの頃から行ってないし、たまにはいいか。」
「よっしゃ!そうと決まれば行くぞ行くぞー!」
「うー!いくいくー!」
こうして、私と友人・ふらんちゃんの三人は
(善良な胴付きは、人の単位で数えてもいいと私は思っている)、××神社に向かったのであった。
―――
午後6時30分、○○市××神社。
祭りが賑わう時間だけあって、神社の境内には大勢の人が溢れかえっていた。
「おにいさん!おみせまわろ!」
そう言って、両手で私と友人の手を繋いで歩くふらんちゃん。
「ダメだよふらんちゃん、まずは神様にお参りしようね。」
「うー、ふらんがまんする…」
優しく諭してあげるとしっかりと言う事を聞いてくれるふらんちゃん、物分りの良い子だ。
簡単にお参りを終わらせた後、私達はお店を回ることにした。
―――
「お、アレとかどうだ?お前得意だったろ。」
そう言って友人が指差したのは、射的の屋台であった。
射的とは、玩具の銃の銃口にコルク栓を詰め、打ち出した弾で屋台内の台に乗っている物を撃ち、
下に落とすことでその景品がもらえるというゲームだ。
「「「ゆんやああぁぁぁ!!もう゛やめでえ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」」」
ただし、台に乗っているのは景品ではなく、ゆっくりであるが。
この屋台では、落としたゆっくりの数によって、景品と交換してくれるらしい。
全ての的ゆっくりはゲスなので、良心の叱責もなく、子どもから大人まで楽しんでいる。
「お、いらっしゃい!兄ちゃんやってみるかい?1回300円だよ!」
屋台の親父さんが、愛想笑いをしながら私達に話しかけてくる。
どうしたものかと考えていると、
「あ!ふらんあのおにんぎょうがほしい!」
と、景品の中に埋もれているめーりんの人形を指差して言った。
「すみません、一回お願いします。」
そう言って300円を親父さんに払い、コルク栓を貰う。
「はい、毎度あり!頑張ってな!!」
…初めにことわっておくが、決してふらんちゃんの好感度を上げる為ではなく、
久しぶりに射的がやりたくなっただけである。
…無論、結果的に好感度が上がるのならば、願ったり叶ったりだが。
「お、やるか!なら俺もやってみるかなー。」
友人もやるようだ、これで人形を手に入れられる確率が増えたわけだ。
こうして、周りに他の客が少ないのをいい事に、大人気無い射的は始まった。
―――
「やめてね?やめてね!れいむはしんぐるまざーなんだよ!やさしくしないとだめなんだよ!!
わがっだらざっざどたずげろ、ぐぞじじいぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」
「ゆがああ゛あ゛あ゛!!じじいはさっさとまりささまをはなすんだぜええぇ゛ぇ゛!!!」
的であるゲスが騒ぐが、私と友人は気にすることなく銃口にコルク栓を詰める。
コルク栓は12個、ふらんちゃんが欲しがっているめーりん人形を手に入れるには、最低でも6匹のゆっくりを下に落とす必要がある。
二発に一回当てればいい計算だ、しかし私は
「9発でいい」
「え、なんか言ったか?」
「いや、なんでもない」
心の声が口から出てしまっていたようだ、気をつけねば。
さて、的のゆっくりだが。足を入念に焼かれているので、台から逃げることが出来ない。
カシャ、っと小気味の良い音をあげながら、銃の撃鉄を引き上げ、両手で構える。
「ヒャッハー!その汚い顔を吹っ飛ばしてやるぜ!!」
「ゆぎゃああ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」
友人は早速楽しんでいるらしい。しかしヒャッハーはやめなさい、私が恥ずかしいから。
友人を観察するのもほどほどに、私も両肘をしっかりと台に固定し、ゆっくりを狙う。
一般的に、射的は上を狙って後ろに転ばせて落とすことが基本らしいが、
的が的なだけに、これでは後頭部の中枢餡に直撃し、即死するだけで落ちる可能性が低い。
よって、
「ゆぎゃあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!でいぶのおながざん゛が゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
口の下の位置を撃ち抜き、衝撃で後ろに落とす方が良い。
コルクは身体を貫通することなく体内で残るため、その衝撃も大きい。
狙い違わぬ位置に命中したおかげで、れいむを1匹落とすことが出来た。
「ゆぷぷぷ!れいむはゆっくりしてないからうたれたんだよ!とうっぜんっのけっかだね!!
れいむはゆっくりしてるからあたら<パンッ>ゆぎえ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
「うるさい黙れ、一瞬の油断が命取り。」
コルクを素早く詰め、横で笑っていたれいむを撃ち抜く。
「ゆっへっへっへ、れいむはくずばっかりなのぜ。まりささまはあんなのに<パパンッ>
ゆぎぃ゛!!ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…」
「「あっ」」
三発目を放つと、偶然友人が撃った後のゆっくりを撃ち抜く形になってしまい、
落ちる前に中枢餡を破壊して即死してしまったため、カウントには含まれなかった。
台の上に痙攣しながら残っているまりさ、あの様子だと長くは持つまい。
「すまん、折角撃ってたのに…」
「気にするなって!どうせ弾まだあるし、ゆっくりやろうぜ。」
「あぁ、そうだな。」
余談であるが、ゆっくりやるのと、ゆっくりを殺ろうというダブルミーニングに気付いたのは、縁日の帰り道のことであった。
その後も、私は順調にゆっくりを落とし続け、見事に6匹落とすことに成功した。
「わーい!おにいさんありがとう!」
「はい、どういたしまして。」
景品の人形を抱きしめながらお礼を言うふらんちゃん。これだけでも頑張った甲斐があったというものだ。
「ところで、お前は何を貰ったんだ?見てた限りだと10匹落としてたみたいだけど。」
『お前得意だったろ』、と言っていた友人の方が結果が良いことは、あまり気にしないでおこう。
「ん?あぁ、これだよ。」
そう言って、景品を入れてもらった大きめの袋を投げてよこす。
「ん…ラムネ?しかもこんなに貰ったのか。」
ラムネとは、錠剤タイプのお菓子のことである。
不思議な話なのだが、ゆっくりはラムネを食べると、昏睡状態に陥るのだ。
「あぁ、また今度森に行った時に便利だろ?持って帰る時も楽になるし。」
「正論は正論だが、これだけのラムネを使うのか…。」
「ま、それは今度のお楽しみ、だな。今は縁日を楽しもうぜ!」
そして一行は、次の店に向かうのであった。
―――
次に覗いた店は、紐引き屋だ。
紐引きとは、景品と紐が結ばれており、紐の束の中から一本を引いて、
結ばれた先の景品が貰えるといったものだ。
紐の先と景品は檻で遮られており、紐を辿って景品を探すことは出来なくなっている。
無論、ゆんやー祭では小さめの子ゆっくりを使ったものとなっている。
「ゆぎぎぎぎ、まりささまのおさげさんにきたないものをつけるんじゃないのぜえぇぇ!!
じじいはさっさとはずすのぜえぇぇ!!!」
「れいむのきれいなもみあげさんにへんなひもがついてるよ!さっさととってね!!
あとあまあまもよういしてね!!たくさんでいいよ!!!」
ゲスになりやすい故か、それとも個体数の問題か、ここでもれいむ種とまりさ種が使われているようだ。
もしも奴らを引き当てた場合、紐の先の髪の毛の運命は、言わずもがなであろう。
既に引っ張られておさげやもみあげのない個体が見当たらないのは、他のゆっくりに踏み潰されたのかもしれない。
「やぁ、いらっしゃい。この中に5匹だけいるちぇんを引き当てたら、
屋台に飾っているものの中から好きなものをあげるよ。一回500円だよ。」
出店の相場的には高い部類ではあるが、周りに飾られているPS○や、○BOX36○のことを考えると、
妥当な値段なのかもしれない。
「「「「「くそじじいぃぃ!!さっさとれいむ(まりさ)をここからだせえぇぇぇぇ!!!」」」」」
…この中に本当にちぇんがいれば、の話であるが。
「縁日は楽しむものだろ、折角だし俺は一回やるぜ。親父さーん、一回ね!」
「はい、まいどあり。」
「…それもそうか。すみませーん、こっちも一回。」
「はい、お兄さんもありがとね。」
友人も言っていたが、祭りは雰囲気や勢いで楽しむものだ。深く考えずにやってみようと思う。
さて、どれを引いたものか…。
「そりゃっ!<ブチィ>『ゆんやあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!』……だーっ!くずれいむかよっ!!」
どうやら友人はハズレを引いたようだ。店の親父さんからハズレの飴玉を受け取っている。
昔からどうでもいいことは運が悪い奴なのだ。
そのくせ、偶然入った森で、今のふらんちゃんを拾ったのだ…おのれ、その役回りが私だったならば。
イライラした気持ちのまま、目に付いた一本の紐を引っぱる。
「だぁっ!<ブチブチッ>『わぎゃらなあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!』…お!?」
負の感情のまま引いた結果、どうやら当たりを引いたようだ。
紐に結ばれていた2本の尻尾は綺麗に千切れ、紐の先に付いている。
「おっ!お前すげぇじゃねえか!さすがだぜ!!」
引き当てた私以上に喜ぶ友人。だが景品は私が選ぶぞ。
「なっ!当たるなんて…!い、いやいや、おめでとう、兄ちゃん!大当たりだっ!!」
不穏な発言が聞こえたが、気にしないでおこう。景品がもらえるならばそれで良いのだ。
さて、何を貰おうか…PS○も○BOX36○もイマイチ興味を惹かれない。
Wi○でもあれば良かったのだが…SWiiなる紛い物しかなかった。
散々迷った挙句、私はゆっくりの入った檻を指差しながら言った。
「このゆっくりもらってもいいですか?檻に入っているゆっくり全部。」
「おぉ…おぉ、兄ちゃん!本当に良いのか!?」
「構わないですよ、私もこのゆっくりが欲しいと思いましたし。それに…」
屋台の親父さんのことを考えると、飾ってあるゲームのハードを貰うのも気が引けるからなぁ…。
紛い物なんて貰うつもりは毛頭ないし。
どうせゲスばかりだし、費用を考えれば此方の方が安上がりなのだろう。
抱きつきそうな勢いで、店の親父さんが口を開く。
「ありがとう兄ちゃん!本当に感謝してるわ!!ほんまにありがとうなぁ…。」
喜び過ぎて、泣いていたり関西弁になっているが、まぁ何よりだ。よかったよかった。
「「「「「いいわけないでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」」」」」
騒がしいゲスの入った檻を蹴り飛ばしながら、ゲスどもに話しかける。
「うるさい、黙れ。お前らに選択肢があると思うのか?」
「「「「「ゆんやあああぁぁぁぁ!!!!!」」」」」
さすがに檻を貰って帰るわけにはいかないので、生きているものだけを袋詰めしてもらうことにした。
―――
「うー!ふらんあれたべたい!」
「ゆんやあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!ばでぃざのあ゛んござんがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
袋の中から子まりさを一匹取り出し、ふらんちゃんに食べさせてあげながら歩いていると、いきなり前方の屋台を指差した。
串に刺さった赤く丸い物体が、店の前に並べられている。
私も昔よく食べたことがある、りんご飴だ。派生系として、いちご飴やぶどう飴もあるらしい。
「あのあまそうなのたべたい!」
「そうだね、食べてみようか。」
「やったー!お兄さんはやくはやく!」
そう言って、ふらんちゃんに腕を引かれて屋台前までやって来た。
「おでがいじばず!!もうれい゛ぶをいじめないでえぇ゛ぇ゛!!!」
「やめるんだぜえぇ゛ぇ゛!!まだしにたくないのぜえぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
「ぜんぜんどがいはじゃないわあぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
「わぎゃら゛、わぎゃら゛ないよお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」
店先まで来たところで、私はりんご飴ではないことに気付いた。
そうだった、これは普通の縁日じゃなくてゆんやー祭だった。
昔を回想していたせいで、すっかり忘れてしまっていた。
これもさしずめ、ゆっくり飴とでもいうのだろうか。
先程悲鳴を上げていたものは、まだ調理前なのであろう。
店の前に刺さっていたものが、調理後ということだ。
調理後の見た目は若干グロテスクで、髪やお飾りを全て取り上げられた禿饅頭が、
デスマスクをはりつけた状態で飴によってコーティングされている。
さすがに大きさの都合か、ここでは林檎サイズの子ゆっくりまでの大きさしか扱っていないようだ。
しかし、饅頭に飴をコーティングする食べ物…果たして美味しいのだろうか?
「食べてみれば分かるじゃあないの。すいませーん。ちぇんの赤ゆ飴1つと、まりさの子ゆ飴1つー。」
「はーい、毎度ありっ。ちょっと待ってね。」
悩んでいる間に、隣から注文をする友人。彼の決断の早さには常々脱帽させられる。
今回は食べるのを見送った私は、友人と店員のお姉さんが会話しているのを横目に、
店の奥で調理をしている親父さんを観察していた。
「やめちぇにぇ!れいみゅにぷしゅぷしゅしゃんをしゃしゃにゃ<プスッ>
ゆぴいいいぃぃぃぃぃぃ!!!」
丁度、禿饅頭となった赤ゆっくりのあにゃるを、串で刺しているところだった。
飴として食べやすいよう、貫通させずにギリギリの位置まで刺すことに留めている。
ゆっくりに串が刺さったら、次に水と砂糖を熱したものを満遍なくつける。
この砂糖水、ゆっくりの甘みを引き出す際に行う虐待の過程で出す分泌液
(しーしーであり、涙である)を使用している為、コスト削減に繋がっているようだ。
「ゆっ!あみゃあみゃしゃん!!ぺーりょぺーりょ、ししししあわちぇええぇぇぇ!!!」
最後の幸せを噛み締めるが如く、身体についた砂糖水を舐める赤ゆっくり。
さすがに舐められ続けていては砂糖水がその部分だけなくなってしまうので、
頭が下になるように、他の先輩飴達のように銅板の上に並べて置く。
この際、あにゃるに刺さっている串ではなく、別の串で身体を軽く刺すことも忘れない。
「ゆんやあぁぁぁぁ!!もうやめちぇぇぇぇぇ!!!」
こうすることで、しーしー穴から流れる砂糖水で、舐められた部分も多少は補強されるのであろう。
後は固まれば、無事完成ということだ。
…こうして冷静に考えてみると、やはり食べなくて正解だったと実感させられる。
尤も、
「あまあまおいしい!」
「うっめ!これめちゃうめぇぜ!!」
そんなことを二人の前で話すことは出来ない。調理過程は私の心の中で留めておこう。
―――
そろそろ帰ろうかという時に、1つの店に子ども達が一列に並んで遊んでいる屋台が見えたので、
興味を引かれ、少し覗いてみる事にする。
「「「ゆんやぁぁぁぁ!!もうやめちぇぇぇぇぇ!!いちゃいよおぉ゛ぉ゛!!!
おちょーしゃんおきゃーしゃん、たしゅけちぇぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」」」
「よっしゃ!一列揃ったぜ!!」
覗き込んで見てみると、台に向かって子ども達が何かの取っ手を弾いて、赤ゆを打ち出している。
これは懐かしいな、スマートボールだ。私は下手で、いつも景品は飴玉1つであった。
スマートボールとは、手持ちの玉を使い、縦横4列ずつ・計16個の空いた穴に入れ、
玉が入った箇所でラインが揃うと、景品が貰えるといったゲームだ。
イメージしやすいものでいえば、パチンコ台を横にねかせて傾けた形になるだろうか。
ただし、パチンコのようにハンドルで玉を打ち出すのではなく、ビリヤードのキューを
短くしたものが台の右下に取り付けられており、それを弾くことで玉を転がすのだ。
打ち出すキューはバネ仕掛けで作られており、弾く強さによって玉の行く先が変わるので、
上手く力加減をすれば、列を揃えられないこともない。
…私が言ったところで、説得力は皆無かもしれないが。
この台では、赤ゆっくりが玉の代わりとして使われているようだ。
卓球球程の赤ゆっくりは、台に穿たれている釘に引っかからないように、お飾りと髪の毛はしっかり取り除かれた状態だ。
しーしー穴やあにゃる、あんよの部分は念入りに焼かれて、逃げることも台を汚すことも出来ないようにされている。
目を敢えて塞がないのは、最後の慈悲なのか恐怖を煽る為なのか、定かではない。
よく見ると、赤ゆっくりが潰れないように配慮されているのか、ゆっくりと接触するキューの先には
威力を殺さない程度にスポンジのようなものが取り付けられているようだ。
「ゆぅ…もういちゃいのいやだよぉ…れいみゅもゆっくりちたいよ…」
「ゆぎぎ……あみゃあみゃたべちゃいいぃぃぃ……」
「れいみゅもいきちぇるのに…どうしちぇこんにゃひどいことすりゅの……」
「あにょくしょじじい、ぜったいゆるしてやらないのじぇ…」
それでも、赤ゆっくり達にとってはかなり痛いようで、かなり弱っている。
締めくくりにもう1つなにかあれば、と思っていたが…さすがにこれはやる気になれそうもない。
残念だがこのまま帰ろうかというところで、店の横で子どもが母親に叱られているのが目に入った。
「三回やってダメだったんだから、諦めなさいっ!」
「いやだよぉ!!あのれいむのぬいぐるみほしいよぉ!!!」
「我が侭ばっかり言うなら、もうお母さんはしらない。勝手にしなさい!!」
「う、うわあああああん!!!」
そう言って、男の子は泣き出してしまった。
欲しがっているれいむのぬいぐるみとやらは…どうやら、一列以上揃えればもらえるらしい。
「すいません、一回お願いします。」
「あいよ、毎度あり!!」
子どもの頃は出来なかったが、今なら一列くらいは揃えられるかもしれない。
あの子どもとは何の面識も無い、今始めてあったばかりだ。
しかし、納得いかなくて泣く姿が昔の自分と重なり、見るに堪えなかったのだ。
当時の自分を甘やかす様ではあるが、3回頑張ったのだ。私に出来ることはしようではないか。
「「「「ゆっきゅりきょろがりゅよ!!!!」」」」
店の親父さんが台の上に転がして来た手玉、赤ゆ18匹で一列揃えられるようにベストを尽くそう。
そして私は、過去の自分との決別と自分に似た少年の為に、台と向かい合った。
「ゆぅ、しぇまいばしょじゃっちゃよ…ゆ!いいときょりょにいりゅね!
じじいはれいみゅにあみゃあみゃみょっちぇきょい!!」
「きょのどりぇいのみみはかざりにゃにょ?ばきゃなの?しぬにょ?
ききょえちぇりゅにゃりゃ、しゃっしゃとまりちゃにあみゃあみゃよこちぇ!!」
「ちゅかえにゃいいにゃかもののどりぇいにぇ!ときゃいはにゃありしゅに
みちょれてりゅのかしら!!けんぶつりょうはあみゃあみゃでいいわよ!!」
「わきゃりゅよー、じじいはあたまがわりゅいんだにぇー!
ぼきょぼきょにされちゃくにゃいにゃら、あみゃあみゃもってきゅるんだよー!!」
口を開けばあまあま、あまあまと、よくもまぁ飽きないものだ。
いちいち相手にしていては埒があかないので、打とうと決めた赤ゆにデコピンをお見舞いして、大人しくさせる。
「ゆぴぃ!!ゆんやああぁぁぁぁ!!いちゃいのやめちぇえぇぇぇ!!!」
先程までとは打って変わって、もう心が折れたらしい。
相手にしている時間も惜しいので、私は打ち出し台の上に空いた投入部に、赤ゆを落とす。
「ゆふんっ!…ゆっくちぃ!ゆっくちぃ!れいみゅにゃにもわりゅいことしちぇないのにいぃ゛ぃ゛!!!」
まだ何か騒いでいるが、戯言に付き合うのも飽きたので、淡々と準備する事にする。
キューの先を摘まんで威力を調整し、入れるべき穴を睨む。狙うは左上の角…!
「これくらいかっ!?」
八分目程度の加減で、私はキューの持ち手を放す。
<コンッ>という小さな音と共に、赤ゆが打ち出された。
「ゆぎぃ゛!!もうきょりょきょりょしちゃくにゃいいぃぃぃぃ!!!」
綺麗な放物線を描いて、れいむは台の上を転がる。
天釘にあたり、一層泣き声を大きくしつつ、下の穴に向けて落ちていく。
(少し強すぎたか…ッ!)
そう危惧したが、幸いそれは杞憂に終わった。
「ゆぎぇえぇ゛ぇ゛ぇ゛!!れいみゅのあんよしゃんがあぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
赤れいむは見事、狙い通り左上の角に入った。
普通のスマートボールでは穴の中には何も入っていないが、
どうやらこのスマートボールでは赤ゆが入ることもあり、穴底に剣山が置かれているらしい。
先程のれいむの絶叫は、見事に剣山が足があった場所に刺さったのであろう。
既に焼かれている部位を何本もの針で突かれているのだ、相当痛かろう。
「ふぅ、まず一個か…。」
そんなことは意に介さず、私は狙い通りの場所に入った事に、一安心だ。
残りの17匹で縦・横・斜めのどれかを3つ並び…いけるっ!
「「「「ゆぴいぃぃ!!!きょわいきょとしにゃいでえぇぇぇ!!!!」」」」
先程のれいむの悲鳴を聞いていたのか、他の赤ゆっくりが震え上がっている。
打つ度にデコピンする手間が省けた、ラッキー。
「「「「ゆんやあぁぁぁ!!!もうやだ、おうちきゃえりゅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!」」」」
その後も、赤ゆの泣き声をBGMに、私は順調に彼女らを打ち続けた。
「…っしゃあぁ!!」
「ゆっぴゃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
私の咆哮と赤ゆの絶叫が同時に上がり、スマートボールは終了した。
結果は、最後の一匹でなんとか一列揃えることが出来た。
年月を経て挑んだはいいが、やはり腕は子どもの時のままだったようだ。
屋台の親父さんかられいむのぬいぐるみを受け取り、それを少年に渡した。
「うわーい、兄ちゃんありがとう!!」
「本当にありがとうございます、我が侭な子でして…」
「いえ、私が勝手にやったことなので、気になさらないで下さい。」
爽やかな笑顔で、少年の母親に対応する。
初めこそ、いきなり自分の息子にぬいぐるみを渡す私の事を警戒していたが、少しは緊張も解けたようだ。
「兄ちゃんありがとう!本物を潰すのはまだダメって言われてるから、こいつで練習するよ!!!」
少年の決意表明に、母親は顔を引き攣らせ、私は将来の虐待鬼意山に手を振りながら二人と別れた。
―――
「いやぁー、予想以上に楽しかったな!」
「たのしかったー!」
「あぁ、楽しかった。」
三人で手を繋ぎ、縁日のこと話しながら帰路につく。
「ふらん、らいねんもまたいきたい!」
「来年もまた三人で行こうね。」
「うん!!」
「何故お前が『うん!』って言うんだ、おい。」
そんな馬鹿騒ぎをしながら、家の方向が逆ということで、二人と別れた。
今日は実に楽しかった、色々な意味で収穫もあったわけだし。
さて…
「「「「ざっざどごごがらだぜえぇぇぇぇ!!!
そしだらゆっぐりじないでじじいはじねえぇぇぇぇ!!!」」」」
収穫その1であるゲス達には、我が家で続きを楽しませてもらうとしよう。
今日の縁日の出し物は、応用すれば虐待に活かせそうだ。これでまた暫く暇を潰せる。
「縁日で思う存分楽しませてもらったけど、帰っても引き続き遊ぼうな?。
目を抉って、飾りと髪を毟り取って、足を炙り焼きにして、口を塞いで…あぁ、3つ以上言っても覚えられないかな?
まぁ、構わないさ。せいぜい長生きするんだぞ?腐れ饅頭ども。」
「「「「どぼじでれいぶ(までぃざ)がじななぐぢゃいげないのお゛お゛お゛お゛!!??
じじいなんがにまげるわげが<グチャリ>ゆびい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」」」」
一度袋を置き、戯言を吐いた奴がいると思わしき場所を、思い切り踏み潰した。
「ゆっ゛ゆっ゛」と鳴いているが、あの状態では家までもたないだろう。勿体無い事をした。
殺したにもかかわらず何のリアクションも見せない事で、餡子の出来が悪いゲスも、力関係を漸く理解したらしい。
「「「「ゆ…ゆ…ゆんやあぁぁぁぁ!!まだじにだぐないいぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!
まだぜんぜんゆっぐりじでないのにい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」」」」
ゆっくりの悲鳴をBGM代わりに、私は意気揚々と自宅に帰っていった。
完
―――
・あとがき
過去二作において、数々のコメントをありがとうございました。
二作目におきましては、私の未熟さを痛感させられました。
>>別にこれはゆっくりじゃなくてもいいよね
>>もっとマーラ様を活かすべきだろ、常識的に考えて…
等のコメントは、大変ありがたく聞かせていただいております。
『あの時にクイーン召喚して、入り口かられいぱーを侵入させれば
よかったでしょおおおおおお!!!』
と、後になって後悔しました。やはり推敲はもっとしっかりすべきですね…。
投稿を重ねるごとに、少しずつでも皆様が読みやすい文を書けていると良いのですが。
それでは失礼致します。またお目にかかれる日がありますよう。
ふたば系ゆっくりいじめ 872 横バンジー
ふたば系ゆっくりいじめ 1053 ご立派さまとゆっくり
今回で三作目となります。
まだまだ投稿者としては未熟な身ではありますが、読み終わった後に皆様の心に正の感情があればと思います。
はっきり言ってしまえば、すっきりしていただければ、それに越したことはありません。
それでは暫しの時間、私の稚拙な文にお付き合いいただければ、之幸い。
※近作のゆっくりの大きさについて、イメージしやすいように簡単に補足説明させていただきます。
・赤ゆっくり:卓球玉~テニスボール程度の大きさ
・子ゆっくり:林檎~ソフトボール程度の大きさ
・成体ゆっくり:バレーボール~バスケットボール程度の大きさ
―――
「縁日に行かないか!」
そう言っていきなり家に押し掛けてきたのは、以前一緒に森へゆっくり狩りに行った友人であった。
「うー!おまつりいこいこ!」
勿論、この友人の飼いゆっくりの胴付きふらんちゃんも一緒だ。
「縁日って…ゆんやー祭のことか?」
「そうそう、ゆんやー祭。出店もあるし、行ってみようぜ!」
ゆんやー祭とは、此処○○市で毎年行われている祭りの通称だ。
本来は、愛護団体が野良ゆっくりの保護を訴える為に始めた行事であったが、今では形骸化されている。
市民としては、野良が云々は口実で、祭りがあればそれでいいのだ。
「あー、子どもの頃から行ってないし、たまにはいいか。」
「よっしゃ!そうと決まれば行くぞ行くぞー!」
「うー!いくいくー!」
こうして、私と友人・ふらんちゃんの三人は
(善良な胴付きは、人の単位で数えてもいいと私は思っている)、××神社に向かったのであった。
―――
午後6時30分、○○市××神社。
祭りが賑わう時間だけあって、神社の境内には大勢の人が溢れかえっていた。
「おにいさん!おみせまわろ!」
そう言って、両手で私と友人の手を繋いで歩くふらんちゃん。
「ダメだよふらんちゃん、まずは神様にお参りしようね。」
「うー、ふらんがまんする…」
優しく諭してあげるとしっかりと言う事を聞いてくれるふらんちゃん、物分りの良い子だ。
簡単にお参りを終わらせた後、私達はお店を回ることにした。
―――
「お、アレとかどうだ?お前得意だったろ。」
そう言って友人が指差したのは、射的の屋台であった。
射的とは、玩具の銃の銃口にコルク栓を詰め、打ち出した弾で屋台内の台に乗っている物を撃ち、
下に落とすことでその景品がもらえるというゲームだ。
「「「ゆんやああぁぁぁ!!もう゛やめでえ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」」」
ただし、台に乗っているのは景品ではなく、ゆっくりであるが。
この屋台では、落としたゆっくりの数によって、景品と交換してくれるらしい。
全ての的ゆっくりはゲスなので、良心の叱責もなく、子どもから大人まで楽しんでいる。
「お、いらっしゃい!兄ちゃんやってみるかい?1回300円だよ!」
屋台の親父さんが、愛想笑いをしながら私達に話しかけてくる。
どうしたものかと考えていると、
「あ!ふらんあのおにんぎょうがほしい!」
と、景品の中に埋もれているめーりんの人形を指差して言った。
「すみません、一回お願いします。」
そう言って300円を親父さんに払い、コルク栓を貰う。
「はい、毎度あり!頑張ってな!!」
…初めにことわっておくが、決してふらんちゃんの好感度を上げる為ではなく、
久しぶりに射的がやりたくなっただけである。
…無論、結果的に好感度が上がるのならば、願ったり叶ったりだが。
「お、やるか!なら俺もやってみるかなー。」
友人もやるようだ、これで人形を手に入れられる確率が増えたわけだ。
こうして、周りに他の客が少ないのをいい事に、大人気無い射的は始まった。
―――
「やめてね?やめてね!れいむはしんぐるまざーなんだよ!やさしくしないとだめなんだよ!!
わがっだらざっざどたずげろ、ぐぞじじいぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」
「ゆがああ゛あ゛あ゛!!じじいはさっさとまりささまをはなすんだぜええぇ゛ぇ゛!!!」
的であるゲスが騒ぐが、私と友人は気にすることなく銃口にコルク栓を詰める。
コルク栓は12個、ふらんちゃんが欲しがっているめーりん人形を手に入れるには、最低でも6匹のゆっくりを下に落とす必要がある。
二発に一回当てればいい計算だ、しかし私は
「9発でいい」
「え、なんか言ったか?」
「いや、なんでもない」
心の声が口から出てしまっていたようだ、気をつけねば。
さて、的のゆっくりだが。足を入念に焼かれているので、台から逃げることが出来ない。
カシャ、っと小気味の良い音をあげながら、銃の撃鉄を引き上げ、両手で構える。
「ヒャッハー!その汚い顔を吹っ飛ばしてやるぜ!!」
「ゆぎゃああ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」
友人は早速楽しんでいるらしい。しかしヒャッハーはやめなさい、私が恥ずかしいから。
友人を観察するのもほどほどに、私も両肘をしっかりと台に固定し、ゆっくりを狙う。
一般的に、射的は上を狙って後ろに転ばせて落とすことが基本らしいが、
的が的なだけに、これでは後頭部の中枢餡に直撃し、即死するだけで落ちる可能性が低い。
よって、
「ゆぎゃあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!でいぶのおながざん゛が゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
口の下の位置を撃ち抜き、衝撃で後ろに落とす方が良い。
コルクは身体を貫通することなく体内で残るため、その衝撃も大きい。
狙い違わぬ位置に命中したおかげで、れいむを1匹落とすことが出来た。
「ゆぷぷぷ!れいむはゆっくりしてないからうたれたんだよ!とうっぜんっのけっかだね!!
れいむはゆっくりしてるからあたら<パンッ>ゆぎえ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
「うるさい黙れ、一瞬の油断が命取り。」
コルクを素早く詰め、横で笑っていたれいむを撃ち抜く。
「ゆっへっへっへ、れいむはくずばっかりなのぜ。まりささまはあんなのに<パパンッ>
ゆぎぃ゛!!ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…」
「「あっ」」
三発目を放つと、偶然友人が撃った後のゆっくりを撃ち抜く形になってしまい、
落ちる前に中枢餡を破壊して即死してしまったため、カウントには含まれなかった。
台の上に痙攣しながら残っているまりさ、あの様子だと長くは持つまい。
「すまん、折角撃ってたのに…」
「気にするなって!どうせ弾まだあるし、ゆっくりやろうぜ。」
「あぁ、そうだな。」
余談であるが、ゆっくりやるのと、ゆっくりを殺ろうというダブルミーニングに気付いたのは、縁日の帰り道のことであった。
その後も、私は順調にゆっくりを落とし続け、見事に6匹落とすことに成功した。
「わーい!おにいさんありがとう!」
「はい、どういたしまして。」
景品の人形を抱きしめながらお礼を言うふらんちゃん。これだけでも頑張った甲斐があったというものだ。
「ところで、お前は何を貰ったんだ?見てた限りだと10匹落としてたみたいだけど。」
『お前得意だったろ』、と言っていた友人の方が結果が良いことは、あまり気にしないでおこう。
「ん?あぁ、これだよ。」
そう言って、景品を入れてもらった大きめの袋を投げてよこす。
「ん…ラムネ?しかもこんなに貰ったのか。」
ラムネとは、錠剤タイプのお菓子のことである。
不思議な話なのだが、ゆっくりはラムネを食べると、昏睡状態に陥るのだ。
「あぁ、また今度森に行った時に便利だろ?持って帰る時も楽になるし。」
「正論は正論だが、これだけのラムネを使うのか…。」
「ま、それは今度のお楽しみ、だな。今は縁日を楽しもうぜ!」
そして一行は、次の店に向かうのであった。
―――
次に覗いた店は、紐引き屋だ。
紐引きとは、景品と紐が結ばれており、紐の束の中から一本を引いて、
結ばれた先の景品が貰えるといったものだ。
紐の先と景品は檻で遮られており、紐を辿って景品を探すことは出来なくなっている。
無論、ゆんやー祭では小さめの子ゆっくりを使ったものとなっている。
「ゆぎぎぎぎ、まりささまのおさげさんにきたないものをつけるんじゃないのぜえぇぇ!!
じじいはさっさとはずすのぜえぇぇ!!!」
「れいむのきれいなもみあげさんにへんなひもがついてるよ!さっさととってね!!
あとあまあまもよういしてね!!たくさんでいいよ!!!」
ゲスになりやすい故か、それとも個体数の問題か、ここでもれいむ種とまりさ種が使われているようだ。
もしも奴らを引き当てた場合、紐の先の髪の毛の運命は、言わずもがなであろう。
既に引っ張られておさげやもみあげのない個体が見当たらないのは、他のゆっくりに踏み潰されたのかもしれない。
「やぁ、いらっしゃい。この中に5匹だけいるちぇんを引き当てたら、
屋台に飾っているものの中から好きなものをあげるよ。一回500円だよ。」
出店の相場的には高い部類ではあるが、周りに飾られているPS○や、○BOX36○のことを考えると、
妥当な値段なのかもしれない。
「「「「「くそじじいぃぃ!!さっさとれいむ(まりさ)をここからだせえぇぇぇぇ!!!」」」」」
…この中に本当にちぇんがいれば、の話であるが。
「縁日は楽しむものだろ、折角だし俺は一回やるぜ。親父さーん、一回ね!」
「はい、まいどあり。」
「…それもそうか。すみませーん、こっちも一回。」
「はい、お兄さんもありがとね。」
友人も言っていたが、祭りは雰囲気や勢いで楽しむものだ。深く考えずにやってみようと思う。
さて、どれを引いたものか…。
「そりゃっ!<ブチィ>『ゆんやあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!』……だーっ!くずれいむかよっ!!」
どうやら友人はハズレを引いたようだ。店の親父さんからハズレの飴玉を受け取っている。
昔からどうでもいいことは運が悪い奴なのだ。
そのくせ、偶然入った森で、今のふらんちゃんを拾ったのだ…おのれ、その役回りが私だったならば。
イライラした気持ちのまま、目に付いた一本の紐を引っぱる。
「だぁっ!<ブチブチッ>『わぎゃらなあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!』…お!?」
負の感情のまま引いた結果、どうやら当たりを引いたようだ。
紐に結ばれていた2本の尻尾は綺麗に千切れ、紐の先に付いている。
「おっ!お前すげぇじゃねえか!さすがだぜ!!」
引き当てた私以上に喜ぶ友人。だが景品は私が選ぶぞ。
「なっ!当たるなんて…!い、いやいや、おめでとう、兄ちゃん!大当たりだっ!!」
不穏な発言が聞こえたが、気にしないでおこう。景品がもらえるならばそれで良いのだ。
さて、何を貰おうか…PS○も○BOX36○もイマイチ興味を惹かれない。
Wi○でもあれば良かったのだが…SWiiなる紛い物しかなかった。
散々迷った挙句、私はゆっくりの入った檻を指差しながら言った。
「このゆっくりもらってもいいですか?檻に入っているゆっくり全部。」
「おぉ…おぉ、兄ちゃん!本当に良いのか!?」
「構わないですよ、私もこのゆっくりが欲しいと思いましたし。それに…」
屋台の親父さんのことを考えると、飾ってあるゲームのハードを貰うのも気が引けるからなぁ…。
紛い物なんて貰うつもりは毛頭ないし。
どうせゲスばかりだし、費用を考えれば此方の方が安上がりなのだろう。
抱きつきそうな勢いで、店の親父さんが口を開く。
「ありがとう兄ちゃん!本当に感謝してるわ!!ほんまにありがとうなぁ…。」
喜び過ぎて、泣いていたり関西弁になっているが、まぁ何よりだ。よかったよかった。
「「「「「いいわけないでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」」」」」
騒がしいゲスの入った檻を蹴り飛ばしながら、ゲスどもに話しかける。
「うるさい、黙れ。お前らに選択肢があると思うのか?」
「「「「「ゆんやあああぁぁぁぁ!!!!!」」」」」
さすがに檻を貰って帰るわけにはいかないので、生きているものだけを袋詰めしてもらうことにした。
―――
「うー!ふらんあれたべたい!」
「ゆんやあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!ばでぃざのあ゛んござんがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
袋の中から子まりさを一匹取り出し、ふらんちゃんに食べさせてあげながら歩いていると、いきなり前方の屋台を指差した。
串に刺さった赤く丸い物体が、店の前に並べられている。
私も昔よく食べたことがある、りんご飴だ。派生系として、いちご飴やぶどう飴もあるらしい。
「あのあまそうなのたべたい!」
「そうだね、食べてみようか。」
「やったー!お兄さんはやくはやく!」
そう言って、ふらんちゃんに腕を引かれて屋台前までやって来た。
「おでがいじばず!!もうれい゛ぶをいじめないでえぇ゛ぇ゛!!!」
「やめるんだぜえぇ゛ぇ゛!!まだしにたくないのぜえぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
「ぜんぜんどがいはじゃないわあぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
「わぎゃら゛、わぎゃら゛ないよお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」
店先まで来たところで、私はりんご飴ではないことに気付いた。
そうだった、これは普通の縁日じゃなくてゆんやー祭だった。
昔を回想していたせいで、すっかり忘れてしまっていた。
これもさしずめ、ゆっくり飴とでもいうのだろうか。
先程悲鳴を上げていたものは、まだ調理前なのであろう。
店の前に刺さっていたものが、調理後ということだ。
調理後の見た目は若干グロテスクで、髪やお飾りを全て取り上げられた禿饅頭が、
デスマスクをはりつけた状態で飴によってコーティングされている。
さすがに大きさの都合か、ここでは林檎サイズの子ゆっくりまでの大きさしか扱っていないようだ。
しかし、饅頭に飴をコーティングする食べ物…果たして美味しいのだろうか?
「食べてみれば分かるじゃあないの。すいませーん。ちぇんの赤ゆ飴1つと、まりさの子ゆ飴1つー。」
「はーい、毎度ありっ。ちょっと待ってね。」
悩んでいる間に、隣から注文をする友人。彼の決断の早さには常々脱帽させられる。
今回は食べるのを見送った私は、友人と店員のお姉さんが会話しているのを横目に、
店の奥で調理をしている親父さんを観察していた。
「やめちぇにぇ!れいみゅにぷしゅぷしゅしゃんをしゃしゃにゃ<プスッ>
ゆぴいいいぃぃぃぃぃぃ!!!」
丁度、禿饅頭となった赤ゆっくりのあにゃるを、串で刺しているところだった。
飴として食べやすいよう、貫通させずにギリギリの位置まで刺すことに留めている。
ゆっくりに串が刺さったら、次に水と砂糖を熱したものを満遍なくつける。
この砂糖水、ゆっくりの甘みを引き出す際に行う虐待の過程で出す分泌液
(しーしーであり、涙である)を使用している為、コスト削減に繋がっているようだ。
「ゆっ!あみゃあみゃしゃん!!ぺーりょぺーりょ、ししししあわちぇええぇぇぇ!!!」
最後の幸せを噛み締めるが如く、身体についた砂糖水を舐める赤ゆっくり。
さすがに舐められ続けていては砂糖水がその部分だけなくなってしまうので、
頭が下になるように、他の先輩飴達のように銅板の上に並べて置く。
この際、あにゃるに刺さっている串ではなく、別の串で身体を軽く刺すことも忘れない。
「ゆんやあぁぁぁぁ!!もうやめちぇぇぇぇぇ!!!」
こうすることで、しーしー穴から流れる砂糖水で、舐められた部分も多少は補強されるのであろう。
後は固まれば、無事完成ということだ。
…こうして冷静に考えてみると、やはり食べなくて正解だったと実感させられる。
尤も、
「あまあまおいしい!」
「うっめ!これめちゃうめぇぜ!!」
そんなことを二人の前で話すことは出来ない。調理過程は私の心の中で留めておこう。
―――
そろそろ帰ろうかという時に、1つの店に子ども達が一列に並んで遊んでいる屋台が見えたので、
興味を引かれ、少し覗いてみる事にする。
「「「ゆんやぁぁぁぁ!!もうやめちぇぇぇぇぇ!!いちゃいよおぉ゛ぉ゛!!!
おちょーしゃんおきゃーしゃん、たしゅけちぇぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」」」
「よっしゃ!一列揃ったぜ!!」
覗き込んで見てみると、台に向かって子ども達が何かの取っ手を弾いて、赤ゆを打ち出している。
これは懐かしいな、スマートボールだ。私は下手で、いつも景品は飴玉1つであった。
スマートボールとは、手持ちの玉を使い、縦横4列ずつ・計16個の空いた穴に入れ、
玉が入った箇所でラインが揃うと、景品が貰えるといったゲームだ。
イメージしやすいものでいえば、パチンコ台を横にねかせて傾けた形になるだろうか。
ただし、パチンコのようにハンドルで玉を打ち出すのではなく、ビリヤードのキューを
短くしたものが台の右下に取り付けられており、それを弾くことで玉を転がすのだ。
打ち出すキューはバネ仕掛けで作られており、弾く強さによって玉の行く先が変わるので、
上手く力加減をすれば、列を揃えられないこともない。
…私が言ったところで、説得力は皆無かもしれないが。
この台では、赤ゆっくりが玉の代わりとして使われているようだ。
卓球球程の赤ゆっくりは、台に穿たれている釘に引っかからないように、お飾りと髪の毛はしっかり取り除かれた状態だ。
しーしー穴やあにゃる、あんよの部分は念入りに焼かれて、逃げることも台を汚すことも出来ないようにされている。
目を敢えて塞がないのは、最後の慈悲なのか恐怖を煽る為なのか、定かではない。
よく見ると、赤ゆっくりが潰れないように配慮されているのか、ゆっくりと接触するキューの先には
威力を殺さない程度にスポンジのようなものが取り付けられているようだ。
「ゆぅ…もういちゃいのいやだよぉ…れいみゅもゆっくりちたいよ…」
「ゆぎぎ……あみゃあみゃたべちゃいいぃぃぃ……」
「れいみゅもいきちぇるのに…どうしちぇこんにゃひどいことすりゅの……」
「あにょくしょじじい、ぜったいゆるしてやらないのじぇ…」
それでも、赤ゆっくり達にとってはかなり痛いようで、かなり弱っている。
締めくくりにもう1つなにかあれば、と思っていたが…さすがにこれはやる気になれそうもない。
残念だがこのまま帰ろうかというところで、店の横で子どもが母親に叱られているのが目に入った。
「三回やってダメだったんだから、諦めなさいっ!」
「いやだよぉ!!あのれいむのぬいぐるみほしいよぉ!!!」
「我が侭ばっかり言うなら、もうお母さんはしらない。勝手にしなさい!!」
「う、うわあああああん!!!」
そう言って、男の子は泣き出してしまった。
欲しがっているれいむのぬいぐるみとやらは…どうやら、一列以上揃えればもらえるらしい。
「すいません、一回お願いします。」
「あいよ、毎度あり!!」
子どもの頃は出来なかったが、今なら一列くらいは揃えられるかもしれない。
あの子どもとは何の面識も無い、今始めてあったばかりだ。
しかし、納得いかなくて泣く姿が昔の自分と重なり、見るに堪えなかったのだ。
当時の自分を甘やかす様ではあるが、3回頑張ったのだ。私に出来ることはしようではないか。
「「「「ゆっきゅりきょろがりゅよ!!!!」」」」
店の親父さんが台の上に転がして来た手玉、赤ゆ18匹で一列揃えられるようにベストを尽くそう。
そして私は、過去の自分との決別と自分に似た少年の為に、台と向かい合った。
「ゆぅ、しぇまいばしょじゃっちゃよ…ゆ!いいときょりょにいりゅね!
じじいはれいみゅにあみゃあみゃみょっちぇきょい!!」
「きょのどりぇいのみみはかざりにゃにょ?ばきゃなの?しぬにょ?
ききょえちぇりゅにゃりゃ、しゃっしゃとまりちゃにあみゃあみゃよこちぇ!!」
「ちゅかえにゃいいにゃかもののどりぇいにぇ!ときゃいはにゃありしゅに
みちょれてりゅのかしら!!けんぶつりょうはあみゃあみゃでいいわよ!!」
「わきゃりゅよー、じじいはあたまがわりゅいんだにぇー!
ぼきょぼきょにされちゃくにゃいにゃら、あみゃあみゃもってきゅるんだよー!!」
口を開けばあまあま、あまあまと、よくもまぁ飽きないものだ。
いちいち相手にしていては埒があかないので、打とうと決めた赤ゆにデコピンをお見舞いして、大人しくさせる。
「ゆぴぃ!!ゆんやああぁぁぁぁ!!いちゃいのやめちぇえぇぇぇ!!!」
先程までとは打って変わって、もう心が折れたらしい。
相手にしている時間も惜しいので、私は打ち出し台の上に空いた投入部に、赤ゆを落とす。
「ゆふんっ!…ゆっくちぃ!ゆっくちぃ!れいみゅにゃにもわりゅいことしちぇないのにいぃ゛ぃ゛!!!」
まだ何か騒いでいるが、戯言に付き合うのも飽きたので、淡々と準備する事にする。
キューの先を摘まんで威力を調整し、入れるべき穴を睨む。狙うは左上の角…!
「これくらいかっ!?」
八分目程度の加減で、私はキューの持ち手を放す。
<コンッ>という小さな音と共に、赤ゆが打ち出された。
「ゆぎぃ゛!!もうきょりょきょりょしちゃくにゃいいぃぃぃぃ!!!」
綺麗な放物線を描いて、れいむは台の上を転がる。
天釘にあたり、一層泣き声を大きくしつつ、下の穴に向けて落ちていく。
(少し強すぎたか…ッ!)
そう危惧したが、幸いそれは杞憂に終わった。
「ゆぎぇえぇ゛ぇ゛ぇ゛!!れいみゅのあんよしゃんがあぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
赤れいむは見事、狙い通り左上の角に入った。
普通のスマートボールでは穴の中には何も入っていないが、
どうやらこのスマートボールでは赤ゆが入ることもあり、穴底に剣山が置かれているらしい。
先程のれいむの絶叫は、見事に剣山が足があった場所に刺さったのであろう。
既に焼かれている部位を何本もの針で突かれているのだ、相当痛かろう。
「ふぅ、まず一個か…。」
そんなことは意に介さず、私は狙い通りの場所に入った事に、一安心だ。
残りの17匹で縦・横・斜めのどれかを3つ並び…いけるっ!
「「「「ゆぴいぃぃ!!!きょわいきょとしにゃいでえぇぇぇ!!!!」」」」
先程のれいむの悲鳴を聞いていたのか、他の赤ゆっくりが震え上がっている。
打つ度にデコピンする手間が省けた、ラッキー。
「「「「ゆんやあぁぁぁ!!!もうやだ、おうちきゃえりゅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!」」」」
その後も、赤ゆの泣き声をBGMに、私は順調に彼女らを打ち続けた。
「…っしゃあぁ!!」
「ゆっぴゃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」
私の咆哮と赤ゆの絶叫が同時に上がり、スマートボールは終了した。
結果は、最後の一匹でなんとか一列揃えることが出来た。
年月を経て挑んだはいいが、やはり腕は子どもの時のままだったようだ。
屋台の親父さんかられいむのぬいぐるみを受け取り、それを少年に渡した。
「うわーい、兄ちゃんありがとう!!」
「本当にありがとうございます、我が侭な子でして…」
「いえ、私が勝手にやったことなので、気になさらないで下さい。」
爽やかな笑顔で、少年の母親に対応する。
初めこそ、いきなり自分の息子にぬいぐるみを渡す私の事を警戒していたが、少しは緊張も解けたようだ。
「兄ちゃんありがとう!本物を潰すのはまだダメって言われてるから、こいつで練習するよ!!!」
少年の決意表明に、母親は顔を引き攣らせ、私は将来の虐待鬼意山に手を振りながら二人と別れた。
―――
「いやぁー、予想以上に楽しかったな!」
「たのしかったー!」
「あぁ、楽しかった。」
三人で手を繋ぎ、縁日のこと話しながら帰路につく。
「ふらん、らいねんもまたいきたい!」
「来年もまた三人で行こうね。」
「うん!!」
「何故お前が『うん!』って言うんだ、おい。」
そんな馬鹿騒ぎをしながら、家の方向が逆ということで、二人と別れた。
今日は実に楽しかった、色々な意味で収穫もあったわけだし。
さて…
「「「「ざっざどごごがらだぜえぇぇぇぇ!!!
そしだらゆっぐりじないでじじいはじねえぇぇぇぇ!!!」」」」
収穫その1であるゲス達には、我が家で続きを楽しませてもらうとしよう。
今日の縁日の出し物は、応用すれば虐待に活かせそうだ。これでまた暫く暇を潰せる。
「縁日で思う存分楽しませてもらったけど、帰っても引き続き遊ぼうな?。
目を抉って、飾りと髪を毟り取って、足を炙り焼きにして、口を塞いで…あぁ、3つ以上言っても覚えられないかな?
まぁ、構わないさ。せいぜい長生きするんだぞ?腐れ饅頭ども。」
「「「「どぼじでれいぶ(までぃざ)がじななぐぢゃいげないのお゛お゛お゛お゛!!??
じじいなんがにまげるわげが<グチャリ>ゆびい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」」」」
一度袋を置き、戯言を吐いた奴がいると思わしき場所を、思い切り踏み潰した。
「ゆっ゛ゆっ゛」と鳴いているが、あの状態では家までもたないだろう。勿体無い事をした。
殺したにもかかわらず何のリアクションも見せない事で、餡子の出来が悪いゲスも、力関係を漸く理解したらしい。
「「「「ゆ…ゆ…ゆんやあぁぁぁぁ!!まだじにだぐないいぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!
まだぜんぜんゆっぐりじでないのにい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」」」」
ゆっくりの悲鳴をBGM代わりに、私は意気揚々と自宅に帰っていった。
完
―――
・あとがき
過去二作において、数々のコメントをありがとうございました。
二作目におきましては、私の未熟さを痛感させられました。
>>別にこれはゆっくりじゃなくてもいいよね
>>もっとマーラ様を活かすべきだろ、常識的に考えて…
等のコメントは、大変ありがたく聞かせていただいております。
『あの時にクイーン召喚して、入り口かられいぱーを侵入させれば
よかったでしょおおおおおお!!!』
と、後になって後悔しました。やはり推敲はもっとしっかりすべきですね…。
投稿を重ねるごとに、少しずつでも皆様が読みやすい文を書けていると良いのですが。
それでは失礼致します。またお目にかかれる日がありますよう。
ふたば系ゆっくりいじめ 872 横バンジー
ふたば系ゆっくりいじめ 1053 ご立派さまとゆっくり