ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1242 職業見学 加工所のふらんちゃん 後編
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注意
・変な解釈や駄文を多く含みます。
・誤字・脱字が多くて申し訳ありません。
・パロディ注意。
・賢いゆっくりは、漢字が含まれています。
・賢いと優遇します。というか、そんなゆっくりが欲しいです。
・他は人間の食料になったり虐待対象になったりします。
・実在する人物、団体などとは関係ありません。
・今回は虐めます。
今までの作品
・ふたば系ゆっくりいじめ 801 農業学生とゆっくり01
・ふたば系ゆっくりいじめ 811 農業学生とゆっくり02
・ふたば系ゆっくりいじめ 858 農業学生とゆっくり03
・ふたば系ゆっくりいじめ 891 職業見学 加工所のふらんちゃん 前編
・ふたば系ゆっくりいじめ 1013 職業見学 加工所のふらんちゃん 中編
・ふたば系ゆっくりいじめ 1065 ゆプセルトイ
分別室から廊下に出た。
さっき気になっていたことを聞いてみた。
「1つ聞いていいですか?」
「なんですか?」
「さっきのめーりんとは番なんですか?」
ズドー
ふらんちゃんがマンガみたいに転んだ。
「大丈夫ですか!?」
「ゆえーん!!痛いよー!!」
「え!?」
急に顔が幼い感じになった。
口調も幼いような気がする。
「ゆわーん!ゆわーん!!ゆっくりできないよー!」
とりあえず、可愛い。
普通ならゆ虐対象になっていただろうが、可愛いのでお持ち帰りしたい。
でも、会社のきめぇ丸に怒られるだろうな。
この間、怒られた。
怪我をしていたので持っていたオレンジジュースを飲ませた。
ゆっくりの記者としては水筒にはオレンジジュースと、小麦粉を溶かした液体を入れ、
カバンには小麦粉と餡子、ラムネを入れるのが常識だ。
ゆっくりの体は丈夫ではないが、オレンジジュースを飲むとすぐに治る。
餡子等にオレンジジュースは合わない気がするが、俺だけだろうか。
いつのまにかふらんちゃんの傷は治っていた。
「お兄ちゃんはふらんを虐めない?」
「そんなことをするわけがない。みまさまに誓っても絶対しない」
「ありがとう、お兄ちゃん」
ふらんちゃんは自然な微笑みをした。
天使のように清らかで可愛かった。
みまさまごめんなさい。一瞬で誓いを忘れそうです。
ちょっと虐めたくなりました。性的な意味で・・・
来いよ!アグ○ス!俺は負けない!!
「さっきの答え聞いていいかな?」
「うん。めーりんお姉ちゃんが大好き!!」
やっぱり可愛いは正義だぜ。
しかし、急にふらんちゃんの表情が変わった。
またさっきの怖いゆん格になったのだろうかと思ったらそうではなかった。
ゆっくりのはずなのに顔がキリッとしていて、美人に見えた。
美人でありながら、幼さが残っている。
何故か分からないが、惹き付ける力を持っているようだった。
カリスマとはこれのことなのだろうか。
「そんな訳ないじゃない。
私ともあろうものがあんなグズが好きなわけがないじゃない」
慌てて答えていた。
さっきまでの凛として高貴な感じが一瞬で壊れた。
カリスマってなんだっけ?
「いつも寝てばっかり。
他のゆっくりに虐められるのに、反撃もしない
誰にも怪我をさせないようにしている弱虫なのよ。
でも・・・」
動揺して頬を染めていた。
まるで桃のようであった。
「弱虫なはずなのにピンチの時は私を助けに来てくれる。
あのときだって絶対勝てるはずがないドゲスに突っ込んでいって・・・
もし、群れがドゲスの裏切りで混乱していなかったら・・・
もし、おじいさんに気が付いて貰わなかったら・・・
永遠にゆっくりしていたかもしれないのに。
そんなことも分からずに私たち姉妹を助けるために突っ込んできてくれた。
本当に馬鹿なんだから・・・」
ふらんちゃんは顔をリンゴのように赤くなり、マシンガントークを繰り出した。
どう考えても好意を持っているようだが、本音が言えないようだ。
というよりも、感情に気が付いていないのかもしれない。
ふらんちゃんは言いきると俯いて喋らなくなった。
「ところで、そのめーりんはどこにいるですか?」
「知らないわよ!いつの間にかゆっくりショップに行ってしまって行方知れず・・・
私のことなんて考えてないんだから・・・ 本当にグズなんだから・・」
おじいさんが亡くなって、ふらんちゃんが多重ゆん格と所長は話していたが、
めーりんと会えなくなったショックのせいなのかもしれない。
とりあえず、オレンジジュースをふらんちゃんに渡した。
落ち着いてもらうためであり、慰めのつもりである。
意味があることかどうかわからなかったが、今の自分にはそれしかできなかった。
それをふらんちゃんが一気飲みで飲んだ。
まるでお酒のようだった。
飲んだら落ち着き、元の性格に戻ったようだ。
「済みませんでした。驚いてしまって動揺してしまいました」
「こちらこそ、変なこと聞いてすみませんでした」
「お願いがあります。さっきのことは口外しないでいただきないのですが」
「分かりました」
「ありがとうございます」
さっきのことは心の中に閉まっておこう。
「とりあえず、地下に行きましょう」
「はい、分かりました」
ふらんちゃんとエレベーターに向かった。
さっきまでの動揺が嘘のように落ち着いて見えた。
自分だったら1週間ぐらい苦しんで・・ あ! ぶつかった!
「ゆわーん!!ゆわーーん!!!ふらんをいじめにゃいでよおおおお!!!」
エレベーターの扉を開く前に激突したらしい。
動揺を抑えきれていないようだった。
とりあえず、持っていたオレンジジュースを渡した。
「いーにょ?ふらんが飲んでも?」
「あげるよ」
「おにいさん、ありがとう!!」
可愛い。ものすごくカワイイ!
ファンクラブにはどうやったら入れるのだろうか。
早く入りたい。
でも、うちのきめぇ丸にものすごく叱られそうだな。
怒られてばっかだな、俺は・・・
ふらんちゃんが落ち着くまで待ってから地下に向かった。
地下2階は2つの扉があった。
片方は無機質な扉があった。ぶ厚そうな扉で“たちいりきんし”の看板と“調理室”と書かれた看板があった。
もう片方はまるで保育園のような様子になっていた。
こちらも看板があり、“ほいくじょ”とかかれていた。
扉の周りには、紙で作った花などで装飾してあった。
「この階が私たちの仕事場所です。」
「待っていてね、赤ちゃん!今日も遊ぼうね!」
「ヒャッハー!!今日も仕事だぜ!!」
「わたくしがお仕事をしてあげましょう」
4匹は仕事の気合いを入れるように声を出した。
分かりやすいように、普通ふらんちゃんと幼いふらんちゃん、
狂気なふらんちゃん、カリスマふらんちゃんと命名しておこう。
4匹が頑張るところを取材したいなあ。
あれ!?ふらんちゃんが4匹いる!!
「あれ?ふらんちゃんが4匹いるような気がする」
「いますよ。4匹、」
「え?なんで?」
「わたしたちの能力の分身です」
「分身だって!?」
あれなのか。殺さない殺法なのか?
質量がある分身なのか?
いやいや、手品なのか?
「私にも人間さんにも分からないのですが、分身ができます」
「ゆっくりって何でもありなんですか?」
「分身できる代わりに4倍の食料が必要になります」
「へー」
理解できなかったが、ゆっくりであると結論付けて考えるのをやめた。
4倍は大変だな。赤い人だって3倍なのに・・・
「ところで、調理室は分かるのですが、“ほいくじょ”とかかれた看板の部屋は何ですか?」
「あれは人間さんでいうと託児所みたいなものです
ここには赤ゆっくりや子ゆっくりがいます」
「ここはふらんの職場なんだよ!」
幼いふらんちゃんはそういうと俺の手を引っ張って中に入った。
中は赤ゆっくりと子ゆっくりが玩具で遊んだり、おしゃべりをしたりしていた。
親が金バッチのおかげか、育て方がうまいのかは分からないが人間から見てもゆっくりしている。
滑り台にれみりあが順番に並んでいる姿や、ふらんと他のゆっくりがゆっくりしている姿があった。
また、めーりんが虐められていなかった。
そこには俺にでもわかるような、本当のゆっくりプレイスが広がっていた。
「みんな、今日も勉強をはじめるよ!」
「「「ゆわーい」」」
赤ゆっくりや子ゆっくりの他に、成ゆっくりがいた。
彼女らは先生であるらしい。
先生にはれいむやまりさ、みょん、ぱちゅりー等がいた。
基本種であったが、皆、胴付きで金バッチが輝いていたあった。
「「「「「にんげんのひ♪ ゆっくりのひ♪ ゆっくりあまあまのひ♪」」」」」
「おちびちゃん!もう少し心を込めないとうまくなれないよ!!」
「「「「「ごめんなしゃい」」」」」
「それじゃあもう一度歌ってみよう!」
「「「「「はーい! ゆーゆーゆーゆー♪」」」」」
れいむはお歌を教えているようだった。
うまくはなかったが普通に聞けるくらいだった。
ありえない。ぜったいありえない。
「ちょうちょさんまって!」
「そこ!もっとゆっくり速く動くんだぜ」
「はい、先生!」
「ゆわーん、ぜんぜんとれないよ。まりさ、ちょうだいよ・・・」
「だめだぜ・・・まりさのぶんがなくなっちゃうんだぜ」
「おいそこのれいむ!他の奴の成果を盗るんじゃないぜ!!
室内10周走ってくるんだぜ!!」
「ゆわああああん」
まりさは狩りの技術を教えているようだった。
ゆっくりのなかでは狩りをするのがうまいらしい。
このまりさは厳しいが、それぐらいしないと狩りがうまくならないのだと思った。
ところで、ゆっくり早くってどんな感じだ。
「まりさのかちだよ!くらえええええええ!!」
「甘い!」
「ゆゆ?どこへいったんだぜ!もしかして1ぱつでけしちゃったのかな?
まりさはししょうさんにかっちゃったんだぜ!」
「だからお前はアホなのだみょん!」
「ゆぎゅうううううううう!!!」
「まりさは力が強いけど、突っ込みすぎみょん!!」
「ゆわーん」
「次みょん!」
師匠と呼ばれたみょんは弟子と戦いの稽古をつけていた。
ゆっくりたちは棒を咥えていた。
飼いゆっくりがのらゆっくりに殺されたり、レイパーに襲われたりする事件が多発している。
その対策だろうか。
これを聞くと強くなったゆっくりが危ないと考える人が多くいたが、
稽古をしているゆっくりがゲス化やレイパー化などをすることがないらしい。
逆にゲスやレイパーを倒して町の英ゆになり表彰されたゆっくりもいる。
心身ともに鍛えているためだろうか。
「2足す2は?」
「はい!たくさんです!」
「違うでしょう。1 1になるのよ」
ぱちゅりーは足し算を教えているようだった。
ゆっくりはどんなに勉強しても3以上はいっぱいになってしまうため、
10進法計算ができない。
そのため、10進法を3進法にして計算するらしい。
なんか、人間よりも賢くなっていないか?
ここはゆっくりにとって天国であった。
将来はここで働くか、飼いゆっくりとして人間に飼われる。
虐待されたり食べられたりしないで、安全を約束されている。
ここをゆっくりの天国と言わずに、なんと言えばいいのか分からない。
ふと、玩具の方を見てみると、幼いふらんちゃんが赤ゆっくりや子ゆっくりと遊んでいた。
「ふらんおねえちゃん、れいむとあそんで!」
「おねえちゃん、こんどはまりさとあしょんでよ!」
「ちんぽー」
「むきゅう!」
「じゃおん!」
「あそぶのはとかいはね!」
「じゃあ、ふらんはみんなとあそぶね!!」
「「「「ゆわーい!!ふらんおねえちゃんだいすき!」」」しゅき!」
「じゃおーん!」
ふらんちゃんは人気が高いのか、みんなと一緒にあそんでいた。
「ゆわーん!れいむがまりさのおぼうしとったああああ!!」
「ちがうよ!まりさがれいむをさきになぐったんだよ!」
「まりさが殴るわけないよ」
ゆっくりがゆっくりを殴っただと・・・
どうやって殴ったのだろうか?
もみ上げで殴ったのかなあ?
「やめなさーい!!
暴力を友達にふるうなんて・・・ いけません!!
そんな事では2匹とも飼い主に怒られますよ!!」
「ええええ!!」
「おにいさんたちには、ゆっくりしてもらいたいんだぜ!!」
「いいですか?
暴力を振って良い相手は、ゲス共とレイパー共、デイブ共だけですよ」
「わかった、ふらんせんせい!」
「れいむ。なぐったりしてごめんねだぜ」
「れいむこそ、まりさのかっこいいおぼうしをとってごめんね」
「いっしょに、あっちのおもちゃであそぼうだぜ」
「わかった。れいむもあそぶ!!」
れいむとまりさは遊具の方に駆けて行く。
幼いふらんちゃんは穏やかな目で見ていた。
幼いと思っていたが、ちゃんと先生をしているんだと思った。
ある程度見たので廊下に出た。
廊下にはふらんちゃんが待っていた。
「“ほいくじょ”はどうでしたか?」
「とても、素晴らしいものだと思いました」
廊下にいたのは普通ふらんちゃんだった。
「“ほいくじょ”を見てもらったので調理室に行きましょう」
「はい」
この階のも一つの部屋である部屋に入ると小部屋があった。
「ここで汚れをとって白い服を着てもらいます。
衛生の関係上のためです。お願いします」
「分かりました」
食料を扱っている工場にはよくある設備があった。
ものすごい風にあたってから、白い服に着替え、白い帽子を被った。
手を専用の洗剤で洗った。
「それでは調理室に入ります。
ところで、記者さんは心臓病などの持病をお持ちですか?」
「いいえ。ありませんが、なぜ聞くのですか」
「ここから先は過激な表現になるため、心臓などが悪いと危険なためです」
「そうなんですか。私は大丈夫です。そうでないのなら記者は務まりませんよ」
「そうですね。それでは調理室に入ります」
「はい」
ふらんちゃんは扉を開いた。
そこには地獄が広がっていた。
さっきまでのゆっくりの天国が嘘のように阿鼻叫喚の巷と化していた。
「ゆぎゃあああ」
「までぃざばえりゃばでだゆぎゅりなんだじぇ!はやぎゅやめりゅんだじぇ」
「ぼうやだ!おうちかえる!」
「ドシュ、はやぎゅだじゅげにごい!」
「エレエレエレ」
「ごんなのどがいはじゃないわ・・・」
「じんぼおおおおおおおお!!!」
「ぼっと・・・ゆっぎゅりし・・」
あるゆっくりは潰され、あるゆっくりは切り刻まれ、あるゆっくりはホットプレートの上に乗せられていた。
もしも、これが人間ならばこの世の地獄であっただろう。
しかし、ゆっくりにとっては地獄であるが、地獄には見えなかった。
なぜなら、ゆっくりであったため喜劇にしか見えなかったからだ。
「ここが私の専門のところです」
「虐・・調理をしているんですか」
「そうです。お見せしましょう」
ふらん種はゆっくりを食べる捕食種である。
しかし、食べるのが好きというわけではないらしい。
ゆっくりを虐めることでゆっくりできる種類であるとどっかの学者が言っていた。
「これから、2匹の私が調理をします。」
「もう1匹のふらんちゃんはここで働かないのはなぜですか?」
「こういうのに抵抗があるからです」
さっきの様子では虐待は不可能だろうな。
可愛すぎるんだよな・・・
「早く起きろ!」
「「「ゆゆ!?ゆっくりしていってね!」」」
さっき、上から下りてきたゆっくりたちだろうか。
今、目を覚ましたようだ。
「おねえさんだれ?」
普通のゆっくりならば慌てて逃げ出したり、恐ろしーしーを出したりしただろうか。
しかし、このゆっくり達はいつもの様子だった。
襲ってきたれみりあを知っていたが、親の記憶を受け継がなかったため、
ふらん種の情報がなく、相手がゆっくりにとって恐ろしい存在であることが理解できない。
「俺の名前を言ってみろ!」
「ゆっくりしていないで、あまあまをちょうだいね!たくさんでいいよ」
「まりさにさからわないほうがいいぜ!まりさたちはえらばれたゆっくりたちなんだぜ!」
「ちぇんたちのどれいさんなんだね、わかるよ!」
「ちんぽ!!」
「もりのけんじゃにさからったらいたいめみるよ!はやくあまあまをちょうだいね!」
「あまあまをくれないのはとかいはじゃないわ」
ゆっくりたちは全てゲスであった。
「貴様らをゆっくりさせてやろう」
「「「ゆわーい!」」」
「ゆっくりしてないではやくさせるんだぜ」
「俺の手で永遠にだがな!」
「「「ゆわー・・ゆゆ!?」」」
「なにいっているんだぜ!?」
「そうだよ!そんなこといっていないではやくあまあまをもってきてね」
ゆっくりたちは理解できない様子であった。
選ばれたゆっくりであることに自信があったゆっくり達。
自分が1番ゆっくりしていると自負しているゆっくり達。
それなのに永遠にゆっくりさせられるはずがない、と思い込んでいるのだろうか。
狂気ふらんちゃんはいつの間にか持っていた”れーばてぃん”を軽く振った。
「ゆぎゃー!!れいむのぷりてぃな肌が!!」
「なんなんだぜ!?」
「だいじょうぶ?れいむ」
狂気ふらんちゃんは何も言わず”れーばてぃん”を横に振った。
一瞬、”れーばてぃん”が伸びすべてのゆっくりを通過した。
「ゆぎゃあああああああああああ!!」
「ばりざのだんでぃーなおはだぎゃあああああ!!」
「ぶぎゅううう!!えれ? どうじでえれえれができないじょおおおおおおお!?」
「どぎゃいはじゃないわ!!ごんだど」
阿鼻叫喚であった。
しかし、1つ疑問があった。
こいつら、いったい何に苦しんでいるのだろうか。
叫んでいるが、傷1つない健康体である。
”れーばてぃん”があたったところはなんともない。
確かに貫通したはずなのだが・・・
「これは?こいつらは無傷なのになぜ苦しんでいるんですか?」
「叫べ!苦しめ!でも、死ぬなよ!俺に生きる快感をくれええええええええええ!!!」
狂気ふらんちゃんはこっちの質問に気が付いていない。
「ゆっくりの体を物理的に壊しているわけではなく、精神的に壊しています
そのため、表面上に傷を負わずに調理をすることができます。
おいしく、きれいに調理するには便利な能力です」
普通ふらんちゃんは説明をしてくれた。
やっぱりゆっくりって訳がわかんねえ。
体を傷つけず、精神的なダメージを与えられるなんて、どっかの魔砲少女みたいだな。
あれって、ものすごいエネルギーだが、殺すことがない。
考えてみたらものすごいエグイ攻撃だったのかもしれない。
なぜなら、死の苦しみを何度も体験できるからだ。
「だじゅけて!ばりざをたしゅけで!!」
「でいぶはえだばれたゆっくりだんだよお!はやぎゅたすげて!!」
半分くらいのゆっくり達はカリスマふらんちゃんに助けを求めて近づいた。
苦しめているふらんちゃんとは同一ゆん物ということに気が付かずに・・・
「汚らわしい糞袋!下種が高貴なふらんに近付くことはできない」
「ゆぐううう」
ゆっくり達はカリスマふらんちゃんに踏みつけられていた。
めーりんのことを話したときの面影がまったく感じられなかった。
「踏んでいるあの私は力加減をしているため、
ゆっくりはすぐには潰れず適度な痛さを与えることができます」
”適度な”とは言っているが、ゆっくりの顔?はひしゃげていた。
「くそ饅頭!まだ死んでいねえよなあ!!」
「まりさがしぬわけないよ!まりさはえらばれたゆっくりなんだよ!」
「だから、あまあまをちょうだいね!たくさんでいいよ!!」
「そうか、そうか。それはうれしいねえ!」
「やっとわかったの、もりのけんじゃのありがたさが!」
「あまあまをくれるんだね、わかるよ!」
「まだ、殺すのが楽しめそうだ!ヒャッハー!!」
「「「「「ゆ!?」」」」」
狂気なふらんちゃんは構えをとり、突っ込んでいく。
得物を素早く動かし、ゆっくりを“斬りながら”通り抜けていった。
ふらんちゃんが通過してから2拍おいてからゆっくり達は絶叫した。
遅すぎるだろ!
「ゆぎゃああああああああ!!」
「いじゃいよおおおおお!!」
「むぎゅうううううう!!」
「じんぼおおおおおおお!!」
「ぼっとゆっくりしたかった・・・あで?」
「これで2回死んだ。死ぬ体験はどうだ。普通なら1回しか体験できないが・・・」
「ぼうやめてええええ!!」
「まりさのどれいさんははやくだすげろ!!」
俺に向って助けを求めていた。
助けてほしいのに奴隷と言うのはどうだろうか。
助けたい気持ちが逆転してしまう。
まあ、初めからふらんちゃんたちの仕事の邪魔は絶対にしたくないのだが・・・
「むきゅ!せいっさいされたくなかったら、もりのけんじゃをたすけなさい」
「そうだぜ!どれいはえらばれたゆっくりであるまりさをたすけなけきゃだめなんだぜ」
「たすけたら、れいむのうんうんをたべるけんりをあげるよ」
いらねえよ!
「たすけるんだね、わかるよ」
「ちんぽ!!」
このゆっくりは安全に暮らしすぎたのかもしれない。
安全な群れ、いつでも餌は沢山あり、怪我をしたら職員が治してくれる。
そのため、自分の1番危険な人間についての知識が足りなく、奴隷だと勘違いをする。
というよりも、自分勝手な認識がすべてと考えているのかもしれない。
その考え方が自分の死因であることに理解できずに死んでいく・・・
まるで無知が罪であり、死とは罰であるかのようであった。
「むしするんじゃないんだぜ、はやくあいつをせいっさいしt ゆぎゃあああああ!!」
「お前は俺の獲物だ!!逃がすとでも思ったか!!」
「れいむはしんぐるまざーなんだよ!かわいそうなんだよ!だから、あまあまをちょうだいね!」
どう見ても、赤ゆっくりや子ゆっくりはいないので、たぶん嘘なのだろう。
「そうか!お前は、シングルマザーか。それなら特別に・・・」
「れいむ!!ひきょうなんだぜ!!」
「もりのけんじゃをさきにたすけなさい!!」
「いなかはだわ、そんなの」
「れいむはとくべつなれいむなんだからあたりまえよ」
「特別に痛くしてやろう。多くの人間達がゆっくりできるようになる。
れいむにとって、これ以上もないほどの名誉なことだ。うれしいだろう」
「ゆ? ゆ?」
れいむを含めたゆっくりたちは理解できなかった。
結局はれいむ達は選ばれたゆっくりであった。
食物連鎖の頂点のための底辺としてだが・・・
「それじゃあ、簡単に死なないようにしろよ。早く死んだら美味しく無くなっちまう」
狂気なふらんちゃんは、何度も何度もれいむを“斬った”。
「今死ね!」
「ゆぎゃあああ!」
「すぐ死ぬな!」
「ゆぎいいいいいい!」
「俺だってめーりんとずっとゆっくりしたいんだ!!」
「ゆ!?」
「餡まで砕けろ!」
「ゆぎゅがああああ!」
「じぇのさいど・れーばてぃん!!」
「ゆうううううううううううううう!!」
一瞬、ぱるすぃが見えた気がしたが、
ふらんちゃんは何度も何度も”れーばてぃん”を振った。
その度にれいむはもがき苦しんだ。
しかし、ショック死という終りは来なかった。
「ヒャッハー!楽しいぜ!楽しいぜえ!!お前も死ぬ前に楽しめよ!!」
「ゆぎゅ!ゆぎゅ!!ゆぎゅううう!!!ぼうやべで」
「そうか、そうか、楽しんでいるか!ひゃはははははははははは!!」
激痛は感じるが、餡子を吐き出すことはできない。
“お食べなさい”と言えば自害できるが、親から記憶をほとんど引き継いでいないため、
そういうことを知らない。
「オラ!「ゆぎゃあ!!」 オラ!「ゆぎゅうう!!」」
「じぶんだけ、たすかろうとしたばつだぜ!ゆっくりくるしんでいくんだぜ!」
「もりのけんじゃをだしぬこうとしたむくいだよ!」
「ほんとうに、いなかものね!」
「ちんぽ!!」
「れいむくん、申し訳ないんだが、もう時間が無くなってしまった。
お楽しみのところ悪いんだが、そろそろ終了させていただくぞ!」
「ゆぎゅうう!やっとおわるの?」
「そうさ。お前の命がな!」
「ゆゆ!?しにたくな」
スパッ
れいむは時間が止まったかのように、動きを止めた。
れいむは辞世の句を言えずに、瞬殺されたようだ。
れいむの顔には、絶望の顔で止まっていた。
これを見てショックを覚える人がいるかもしれないが、俺には美術品にさえ見えた。
このれいむを普通ふらんちゃんが白い容器の中に入れた。
「れいむ?れいむはどこへいったの?」
「むきゅ!?れいむはえいえんにゆっくりしちゃったの?」
「ざまーみろだぜ!ひきょうもののゲスはえいえんにゆっくりしたぜ」
「いなかものね!」
「わかるよ!」
「さーて、つぎは貴様らだ。楽しみだっただろう、面白そうだろう!!」
狂気のふらんちゃんはまだ生きているゆっくりのほうを向いた。
やっと怖さに気がついたのかゆっくりのなかには、おそろしーしーを流している奴もいた。
その中であるまりさは立ち上がり? じゃなくて、のびのびをしながら言った。
「ゲスなでいぶをえいえんにゆっくりにしてくれたことは、ありがたいんだぜ!
でも、どすにえらばれたまりさにこうげきしたら、ドスがだまってないんだぜ!
せいっさいされたくなかったら、まりさたちをさいこうのゆっくりぷれいすにつれていくんだぜ!」
そのまりさは、とても堂々としていた。
ドスなら助けに来てくれる。絶対、制裁してくれる。
そこから来る自信なのだろうか・・・
「そうだよ!!ぜったいドスがきてくれるよ」
「「「「そうだ!そうだ!」」」」
ゆっくりの中に”最高のゆっくりプレイスに行ける”という自信が広がっていった。
まるで、独裁者の演説を聞いているように、
まるで、権利団体の美談を聞いているように、
まるで、宗教の成功話を聞いているように、
ゆっくりの気持ちは1つになった。
ドスが必ず助けに来てくれる。だって、自分は選ばれたゆっくりたちなのだから・・・
その意味のない自信は、崩れることになる。
真実という名のとてつもない力によって・・・
「記者さん、今日はゆっくりしていってね!」
「「「「「ドス!!」」」」」
「まりさのいったとおりだ。ドスがたすけにきてくれた!」
「ゆわーい!」
「はやくそいつをせいっさいしてね」
ドスが部屋の中に入ってきた。
ゆっくりは、助かった。
自分達はやっぱり選ばれたゆっくりだったんだ。
と、思っていた。
「ふらんちゃん!今日も可愛いいですね! 仕事の後、食事でもどうですか?」
「そんな暇はねえよ!きさまはうんうんでも食ってろ!!」
「どうじで、ぞんなごと言うのですか!」
どうやらドスはふらんちゃんに気があるようだ。
しかし、ふらんちゃんはまったく興味が全くないようだ。
「はやくそいつをせいっさいしてね!」
「そいつは、えらばれたまりさたちをいじめるんだぜ!」
「やっと、もりのけんじゃをたすけにきたのね。」
「ちんーぽ!」
「とかいはね!」
「ふらんちゃん!プレゼントをあげますよ!」
「いらねえよ、屑が!」
「いっしょにゆっくりしましょうよ!」
「そんなに、消されたいのか!!」
ドスはゆっくりたちを気にもせず、ふらんちゃんに話しかけている。
ドスの一生懸命さが無意味になることが悲しく思えた。
どんなに頑張っても、ふらんちゃんの目はめーりんにしか向けられない。
ドスがお酒を飲めるなら、飲み屋で1杯おごってやりたい気分だ。
ところで、このドスは口調が変な気がするが、賢いためだろうか・・・
「ゆゆ?ドス? なんで、せいっさいしないの?」
「はやくせいっさいするんだよ、わからないの?」
ゆっくりたちは、やっとドスの様子がおかしいことに気がついた。
自分たちを助けに来てくれるドス、
存在に安心できたドス、
群れの長であるゆっくりしたドス、
どんな時でもゆっくりたちを心配していたドス。
それなのに、憎いやつと仲良く?話している。
「ドス!!そんなことやっていないでまりさたちをたすけるんだぜ!」
「なぜ、食材を助ける必要があるんでしょうか」
ドスがゆっくりに気が付き、そのゆっくりに向かって言った。
「「「ゆ???」」」
「むきゅ!どうしてそんなことをいうの?」
「ドスはまりさたちをたすけにきたんじゃないのかぜ?」
「そんな馬鹿なことするわけありませんよ」
「なんで、そんなやつとかにんげんさんにこうげきしないんだぜ?」
「だって、私は人間さんに飼われていますし・・・」
「うそだ!!」
「ドスはにんげんさんよりつよいんじゃないの?」
「むきゅきゅ。ドス! じょうだんはやめてね!」
「そうだぜ、そんなじょうだんはいわないで、まりさたちをたすけるんだぜ!」
「冗談ではありませんよ。証拠を見せましょう」
ドスはゆっくり達に帽子が見えるように屈んだ。
帽子の上には光り輝くものがあった。
金バッチであった。
ゆっくりたちが小さすぎて見えていなかったようだ。
「どうですか」
「あれは・・・」
「わかるのかぱちゅりー!?」
「あれは、なに?」
転びそうになった。
ぱちゅりーが確信をもった顔だったので、知っていると思ったら、
ぜんぜん知らなかったようだ。
親の記憶を受け継いでいないだけある。
「わかった。あれはただのゴミね!」
「むきゅ!そうね、きたないわね!」
ドスの体が震えていた。
「ドス!なんでゴミなんかのせてるの?」
「わからないよ!」
「とかいはじゃないわ!」
「ドスはばかなんだぜ!!」
ドスの顔が鬼のようになっていた。
「ひゃはっはっは!!命がけでとった金バッチがゴミだとよ!
覚えたことを吐いて忘れて、また覚えて、また吐いて忘れる。
その繰り返しでやっと取った金バッチ」
「・・・」
「職員さんといっしょに喜んだ金バッチがゴミだとよ!」
「死ねえええええええええ!!」
ドスはその巨体からは想像できないほど高く飛びあがった。
「なにするんだぜ!」
「やめてよ!」
巨体は1匹のれいむに目標を定めて、落ちて行く。
「れいむはえらばれたゆっくりなんだよ!」
落ちて行く。
「やめて!やめて!!」
れいむの体が潰されて、永遠にゆっくりすることはゆっくりにでもわかったのだろうか。
「ドス!れいむは、しにたくな」
ぷち
ドスの体がれいむを完全に潰した。
普通なら餡子の花が咲くのだが、ドスが大きすぎるため餡子のシミが見えなかった。
「れいむうううううううううう!!ずっとゆっくりしようっていったのぜえええ!」
「むきゅ!?なにかのまちがえよね、ドス!」
「どうぞくごろしはいなかものね!!」
「ぢんぼー!」
「死ね!しね!シネ!お前ら全員殺してやる!!」
「「「「「どぼしでぞんなこというの!!」」」」」
「おぼうしさんにゴミがのっているっていっただけなんだぜ」
「次はお前が死ねえええええええ!!」
状況が分かっていないのだろうか。
そんなことを言ったらドスを怒らせるだけだというのに・・・
「そこでやめておけよ!」
「苦しんで死ね!」
ドスがジャンプをするために構えた。
「やめろ!」
「ゆ!!」
ふらんちゃんが”れーばてぃん”でドスを“斬った”
痛みのせいで正気に戻ったようだ。
「ごめん、ふらんちゃん」
「俺の仕事が無くなるだろうが!」
挑発したふらんちゃんがドスに言うのも理不尽な気がするが・・・
「これの埋め合わせに食事にで「早く消えろ!」 ごめんなさーいい!!」
ドスが急いで逃げて行った。
「さて、君たちの心の拠り所はどうだったかね」
「までえ!ドス!!ごろじでやるぜ!でいぶのじがえじだあああ!」
「むきゅ!ドスがこんなことをするなんてありえないわ」
「どうして・・・」
れいむと番になる予定であろうまりさがドスを追いかけようとしていた。
他のゆっくりたちはドスの裏切りに驚き、パニックに陥っていた。
「ヒャハハハハ!!お前らの希望が絶望になった瞬間の顔は笑える!!」
「どうして・・・どうしてドスはぱちゅりーたちをうらぎったの?」
「裏切った訳じゃない」
「ありすがけがをしたときに、たすけにきてくれたのはなんだったの?」
「万が一、商品が無くなったら困るからな」
「れみりあがおそってきたとき、きずをうけながらぱちゅりーたちをまもってくれたわ!」
「れみりあが予定と違ったものを攻撃したから、止めただけだよ!」
「うまれたら、すぐによろこんでくれたわ!」
「そりゃあ、商品だしな」
「むきゅ!もしかして、うまれてくるまえから・・・」
「お前、ゆっくりにしては賢いな。
そうだよ、俺もドスもお前らが人間さんに食べられるようにしていたんだよ」
「エレエレエレ」
理解したゆっくりたちはショックを隠せないようだ。
「分からない奴らにも分かるように言ってやる。ここは加工所だ!」
「か、か、かこうじょ!!」
「かこうじょはゆっくりできないよ!」
「かこうじょはいなかものね!」
「じんぽー!!じんぽー!!」
親からの記憶を持たないゆっくり達でも加工所の存在を知っているようだった。
すべてのゆっくり達がここの危険性と自分の存在理由を理解したようで、
絶望しているもの、暴れるゆっくりがいた。
「しにたくないよ!」
「ゆっくりしたいよ!」
「こいつをせいっさいしてにげるんだぜ!!」
「そうよ!みんなでおそとへにげましょう!」
「「「「「さんっせい!!」」」」
「ほう!挑戦的だな!ヒャッハー!!」
全てのゆっくりたちはふらんちゃんに向いた。
ゆっくりでありながら、目には怒りが見えた。
ふらんちゃんは、楽しんでいるようだった。
「「「「「しねえええええええええええええ!!」」」」」
「ヒャッハー!!これで楽しめるぜ!」
ゆっくりたちはふらんちゃんに突っ込んでいった。
すぐには誰も死なない泥沼化した戦争が始まった。
戦争といっても1匹による虐殺パーティであったが・・・
狂気なふらんちゃんばかり見ていたから、カリスマふらんちゃんが気になった。
カリスマふらんちゃんはゆっくりをゆっくりゆっくりと踏みつけていた。
「しにたくないよ!」
「それは分かったから、死になさい!」
「ゆ!ゆ!!」
ゆっくりの底が切れているのか、餡子が漏れている。
下に無数の小さな穴から餡子が落ちて行った。
「どういう調理をしているんですか?」
「踏みつけて、餡子を取り出しているところよ」
「れいむのあんこさん、れいむにもどってね!」
カリスマふらんちゃんは質問に答えたため、足の力が弱まったようだ。
そのすきにゆっくりが餡子を回収しようとしていた。
「もどって!もどって!!どぼじでもどっでぐれないの!」
「こいつらは高級餡子になるのよ」
「ゆゆ!!」
カリスマふらんちゃんは踏む力を強くした。
「もどって!あんこさんもどってよ!
いばもどっでくでないとなんにもだらないよ!」
ギュウウウウウ
ゆっくりは潰れていく。
ゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりにとって大好きなゆっくりがここでは地獄だった。
「もどって、もどって、もどってよ!!
いまもどらぎゃでいぶはしんじゃうんだよ!!
そんだのいやだんだよおおお!!」
「もうそろそろね」
ゆっくりの餡子は確実に少なくなっていく。
完全になくなるまであと少しまできた。
「だから・・・もどってよ ゆぎゃ! ぼっどゆっくりしだがだっだ!!!」
ゆっくりは永遠にゆっくりした。
残ったのは皮と少量の餡子のみだった。
「あなた、こいつを味見してみる?」
「いいんですか?」
「いいわよ、食べなさい。これが私の力よ」
残っていた少量の餡子を舐めてみた。
俺は餡子をたくさん食べていたため、餡子にはうるさい。
普通のは当たり前だが、虐待された餡子だって美味しいと思うことはなかった。
しかし、この餡子は今までの常識を覆した。
甘いのは確かなのだが、風味が他のどれとも違っていた。
高級羊羹なみのおいしさで甘さが濃いのに、さっぱりしていた。
感想は考えても浮かばなかったが、いつの間にか口から発していた。
「うまい!!こんなの食べた事がない!!」
「私が作ったのだもの。美味しくないわけはないわ」
ゆん権団体のせいで加工所は衰退していた。
安いものを売るのではなく高いが美味しいものを売る。
これがこの加工所の業績をあげる原因になったのだろうか。
「これで私の分は終わったわ。そっちはどう?」
「あと、1匹だけだけだぜ!今日もつまんねえ!!」
「れいむを、ぱちゅりーを、ありすを、みょんを・・・
みんなをかえすんだぜ!!」
ふと狂気なふらんちゃんをみるとまりさが1匹残っていた。
他のゆっくりは回収されたのか、何も残っていなかった。
「めんどくさくなったから、あと1撃で終わらしてやる」
「まだ、しねないんだぜ!おまえをせいっさいするまでは!!」
「そうかい、そうかい」
狂気ふらんちゃんが”れーばてぃん”を横に振った。
まりさは飛びあがった。
「そんなこうげき、みあきたんだよ」
まりさは回避をしつつ狂気なふらんちゃんにぶつかろうとした。
「せいっさいしてやるぜ!」
「ほお!びっくりしたよ」
「ゆぎゃあ!」
狂気なふらんちゃんはぶつかる前に蹴飛ばした。
まりさはその1撃で動けなくなったようだ。
体の1割が崩れていた。
「れいむ、ぱちゅりー、ありす、みょん、ごめんねだぜ。しかえしできないよ!」
「いや、お前の勝ちだ!」
「ゆゆ?」
狂気なふらんちゃんの言うことにまりさはきょとんとした。
「うっかり汚したから、商品にならない!」
「やった!まりさはいきのこれるんだぜ!
れいむを、ぱちゅりー、ありす、みょん、みまもってくれてありがとうなんだぜ!」
まりさは地獄から天国に行ったように喜んだ。
「だから、今からお前は俺の玩具だ!!」
「ゆ?ゆぎゃああ!」
狂気なふらんちゃんはまりさを掴んで透明な箱の中に入れた。
入れるまでは理解できない様子だったが、
箱に入れられて、やっと気が付き暴れ始めた。
しかし、防音装置があるためか、何言っているのかさっぱり分からなかった。
これからまりさは遊ばれながらゆっくり殺されるだろう。
エレベーターに乗って1階に行き、正面玄関に出た。
4匹のふらんちゃんは1匹に戻っていた。
「ありがとうございました。いい記事が書けそうです」
「よろしくお願いします」
俺は入口から外に出た。
来るときには気がつかなかったが、玄関先には2つの銅像が建っていた。
まりさとれいむが2匹で微笑んでいるのだが、その表情が苦しんでいる様に見えた。
次の日、俺は会社に出社した。
編集長に昨日の報告をしに行くためだ。
この会社では取材したことを編集長に報告することになっている。
誰がどのような取材をして、どれだけの利益が出せたかを調べるらしい。
その予想利益から給料を算出するらしい。
「~でした。」
「購読者が増えそうなのかね?」
小学からの付き合いなのだが、こいつは無理やりこの会社に就職させた。
景気が悪くどこにも入るところが無く、
ある程度景気がいい会社に入社できてよかったと思っていた。
しかし、前編集長が辞職して現編集長になってから、
多くの社員が他の会社に盗られてしまったらしい。
それを知った時には俺の人生は終わったと思った。
「はい。愛で派はどうかわかりませんが、虐待派からは増えると思います。
そこから購読者が増えればと思います」
「きめえ丸。君はどう思う?」
「増える増える」
こいつが会社のきめえ丸。
胴付きで金バッチだ。
社員として働いている。
「記者お兄さんだからって、ひいきしてないよね」
「それは・・・ あり得ないあり得ない!うまくいくだろうと思ったからですよ!!」
「本当にそうかな??」
「ゆゆ! 当然!当然!」
編集長は小学校の頃から、俺を困らせるのが大好きだった。
その時の喋り方になっているのだが、なぜそんなことを今しているのだろうか?
「まあいい、これを次回の目玉にする」
「ありがとうございます」
俺は深々と頭を下げた。
これで、オカズにふりかけ以外を食べることができるかもしれない。
「お兄さん!おめでとうおめでとう!」
「きめえ丸、ありがとう」
きめえ丸の頭を撫でた。
ヨシヨシ
きめえ丸が真っ赤になって倒れた。
「大丈夫か!!」
「早く、そこのソファーに寝かしてやれ!」
「はい!!」
それから、1時間ほどしてきめえ丸は目を覚ました。
話によると感情が変化している状態で体を撫でられると、
興奮状態になり、倒れてしまうことがあるらしい。
そんなに疲れるまで働いているなんて、社員の鑑だな。
編集長にそのことを言うと怒られた。何故だろうか。
【あとがき】
ここまで呼んでくれてありがとうございます。
後編がいままでよりも長くなってしまいました。
書いていくといろいろなことを思い浮かんでしまって、
それを書いてしまっています。
短い良作の作品に憧れます。
ふらんちゃんは農業学生編でも出す予定です。
ドスはチョイ役のため、もう出てこないと思います。
今回はパロディが多くなりました。
気分を害してしまった方、済みませんでした。
コメントをありがとうございました。
参考になったり、嬉しい気持ちになったりしました。
呼んでくれて本当にありがとうございました。
・変な解釈や駄文を多く含みます。
・誤字・脱字が多くて申し訳ありません。
・パロディ注意。
・賢いゆっくりは、漢字が含まれています。
・賢いと優遇します。というか、そんなゆっくりが欲しいです。
・他は人間の食料になったり虐待対象になったりします。
・実在する人物、団体などとは関係ありません。
・今回は虐めます。
今までの作品
・ふたば系ゆっくりいじめ 801 農業学生とゆっくり01
・ふたば系ゆっくりいじめ 811 農業学生とゆっくり02
・ふたば系ゆっくりいじめ 858 農業学生とゆっくり03
・ふたば系ゆっくりいじめ 891 職業見学 加工所のふらんちゃん 前編
・ふたば系ゆっくりいじめ 1013 職業見学 加工所のふらんちゃん 中編
・ふたば系ゆっくりいじめ 1065 ゆプセルトイ
分別室から廊下に出た。
さっき気になっていたことを聞いてみた。
「1つ聞いていいですか?」
「なんですか?」
「さっきのめーりんとは番なんですか?」
ズドー
ふらんちゃんがマンガみたいに転んだ。
「大丈夫ですか!?」
「ゆえーん!!痛いよー!!」
「え!?」
急に顔が幼い感じになった。
口調も幼いような気がする。
「ゆわーん!ゆわーん!!ゆっくりできないよー!」
とりあえず、可愛い。
普通ならゆ虐対象になっていただろうが、可愛いのでお持ち帰りしたい。
でも、会社のきめぇ丸に怒られるだろうな。
この間、怒られた。
怪我をしていたので持っていたオレンジジュースを飲ませた。
ゆっくりの記者としては水筒にはオレンジジュースと、小麦粉を溶かした液体を入れ、
カバンには小麦粉と餡子、ラムネを入れるのが常識だ。
ゆっくりの体は丈夫ではないが、オレンジジュースを飲むとすぐに治る。
餡子等にオレンジジュースは合わない気がするが、俺だけだろうか。
いつのまにかふらんちゃんの傷は治っていた。
「お兄ちゃんはふらんを虐めない?」
「そんなことをするわけがない。みまさまに誓っても絶対しない」
「ありがとう、お兄ちゃん」
ふらんちゃんは自然な微笑みをした。
天使のように清らかで可愛かった。
みまさまごめんなさい。一瞬で誓いを忘れそうです。
ちょっと虐めたくなりました。性的な意味で・・・
来いよ!アグ○ス!俺は負けない!!
「さっきの答え聞いていいかな?」
「うん。めーりんお姉ちゃんが大好き!!」
やっぱり可愛いは正義だぜ。
しかし、急にふらんちゃんの表情が変わった。
またさっきの怖いゆん格になったのだろうかと思ったらそうではなかった。
ゆっくりのはずなのに顔がキリッとしていて、美人に見えた。
美人でありながら、幼さが残っている。
何故か分からないが、惹き付ける力を持っているようだった。
カリスマとはこれのことなのだろうか。
「そんな訳ないじゃない。
私ともあろうものがあんなグズが好きなわけがないじゃない」
慌てて答えていた。
さっきまでの凛として高貴な感じが一瞬で壊れた。
カリスマってなんだっけ?
「いつも寝てばっかり。
他のゆっくりに虐められるのに、反撃もしない
誰にも怪我をさせないようにしている弱虫なのよ。
でも・・・」
動揺して頬を染めていた。
まるで桃のようであった。
「弱虫なはずなのにピンチの時は私を助けに来てくれる。
あのときだって絶対勝てるはずがないドゲスに突っ込んでいって・・・
もし、群れがドゲスの裏切りで混乱していなかったら・・・
もし、おじいさんに気が付いて貰わなかったら・・・
永遠にゆっくりしていたかもしれないのに。
そんなことも分からずに私たち姉妹を助けるために突っ込んできてくれた。
本当に馬鹿なんだから・・・」
ふらんちゃんは顔をリンゴのように赤くなり、マシンガントークを繰り出した。
どう考えても好意を持っているようだが、本音が言えないようだ。
というよりも、感情に気が付いていないのかもしれない。
ふらんちゃんは言いきると俯いて喋らなくなった。
「ところで、そのめーりんはどこにいるですか?」
「知らないわよ!いつの間にかゆっくりショップに行ってしまって行方知れず・・・
私のことなんて考えてないんだから・・・ 本当にグズなんだから・・」
おじいさんが亡くなって、ふらんちゃんが多重ゆん格と所長は話していたが、
めーりんと会えなくなったショックのせいなのかもしれない。
とりあえず、オレンジジュースをふらんちゃんに渡した。
落ち着いてもらうためであり、慰めのつもりである。
意味があることかどうかわからなかったが、今の自分にはそれしかできなかった。
それをふらんちゃんが一気飲みで飲んだ。
まるでお酒のようだった。
飲んだら落ち着き、元の性格に戻ったようだ。
「済みませんでした。驚いてしまって動揺してしまいました」
「こちらこそ、変なこと聞いてすみませんでした」
「お願いがあります。さっきのことは口外しないでいただきないのですが」
「分かりました」
「ありがとうございます」
さっきのことは心の中に閉まっておこう。
「とりあえず、地下に行きましょう」
「はい、分かりました」
ふらんちゃんとエレベーターに向かった。
さっきまでの動揺が嘘のように落ち着いて見えた。
自分だったら1週間ぐらい苦しんで・・ あ! ぶつかった!
「ゆわーん!!ゆわーーん!!!ふらんをいじめにゃいでよおおおお!!!」
エレベーターの扉を開く前に激突したらしい。
動揺を抑えきれていないようだった。
とりあえず、持っていたオレンジジュースを渡した。
「いーにょ?ふらんが飲んでも?」
「あげるよ」
「おにいさん、ありがとう!!」
可愛い。ものすごくカワイイ!
ファンクラブにはどうやったら入れるのだろうか。
早く入りたい。
でも、うちのきめぇ丸にものすごく叱られそうだな。
怒られてばっかだな、俺は・・・
ふらんちゃんが落ち着くまで待ってから地下に向かった。
地下2階は2つの扉があった。
片方は無機質な扉があった。ぶ厚そうな扉で“たちいりきんし”の看板と“調理室”と書かれた看板があった。
もう片方はまるで保育園のような様子になっていた。
こちらも看板があり、“ほいくじょ”とかかれていた。
扉の周りには、紙で作った花などで装飾してあった。
「この階が私たちの仕事場所です。」
「待っていてね、赤ちゃん!今日も遊ぼうね!」
「ヒャッハー!!今日も仕事だぜ!!」
「わたくしがお仕事をしてあげましょう」
4匹は仕事の気合いを入れるように声を出した。
分かりやすいように、普通ふらんちゃんと幼いふらんちゃん、
狂気なふらんちゃん、カリスマふらんちゃんと命名しておこう。
4匹が頑張るところを取材したいなあ。
あれ!?ふらんちゃんが4匹いる!!
「あれ?ふらんちゃんが4匹いるような気がする」
「いますよ。4匹、」
「え?なんで?」
「わたしたちの能力の分身です」
「分身だって!?」
あれなのか。殺さない殺法なのか?
質量がある分身なのか?
いやいや、手品なのか?
「私にも人間さんにも分からないのですが、分身ができます」
「ゆっくりって何でもありなんですか?」
「分身できる代わりに4倍の食料が必要になります」
「へー」
理解できなかったが、ゆっくりであると結論付けて考えるのをやめた。
4倍は大変だな。赤い人だって3倍なのに・・・
「ところで、調理室は分かるのですが、“ほいくじょ”とかかれた看板の部屋は何ですか?」
「あれは人間さんでいうと託児所みたいなものです
ここには赤ゆっくりや子ゆっくりがいます」
「ここはふらんの職場なんだよ!」
幼いふらんちゃんはそういうと俺の手を引っ張って中に入った。
中は赤ゆっくりと子ゆっくりが玩具で遊んだり、おしゃべりをしたりしていた。
親が金バッチのおかげか、育て方がうまいのかは分からないが人間から見てもゆっくりしている。
滑り台にれみりあが順番に並んでいる姿や、ふらんと他のゆっくりがゆっくりしている姿があった。
また、めーりんが虐められていなかった。
そこには俺にでもわかるような、本当のゆっくりプレイスが広がっていた。
「みんな、今日も勉強をはじめるよ!」
「「「ゆわーい」」」
赤ゆっくりや子ゆっくりの他に、成ゆっくりがいた。
彼女らは先生であるらしい。
先生にはれいむやまりさ、みょん、ぱちゅりー等がいた。
基本種であったが、皆、胴付きで金バッチが輝いていたあった。
「「「「「にんげんのひ♪ ゆっくりのひ♪ ゆっくりあまあまのひ♪」」」」」
「おちびちゃん!もう少し心を込めないとうまくなれないよ!!」
「「「「「ごめんなしゃい」」」」」
「それじゃあもう一度歌ってみよう!」
「「「「「はーい! ゆーゆーゆーゆー♪」」」」」
れいむはお歌を教えているようだった。
うまくはなかったが普通に聞けるくらいだった。
ありえない。ぜったいありえない。
「ちょうちょさんまって!」
「そこ!もっとゆっくり速く動くんだぜ」
「はい、先生!」
「ゆわーん、ぜんぜんとれないよ。まりさ、ちょうだいよ・・・」
「だめだぜ・・・まりさのぶんがなくなっちゃうんだぜ」
「おいそこのれいむ!他の奴の成果を盗るんじゃないぜ!!
室内10周走ってくるんだぜ!!」
「ゆわああああん」
まりさは狩りの技術を教えているようだった。
ゆっくりのなかでは狩りをするのがうまいらしい。
このまりさは厳しいが、それぐらいしないと狩りがうまくならないのだと思った。
ところで、ゆっくり早くってどんな感じだ。
「まりさのかちだよ!くらえええええええ!!」
「甘い!」
「ゆゆ?どこへいったんだぜ!もしかして1ぱつでけしちゃったのかな?
まりさはししょうさんにかっちゃったんだぜ!」
「だからお前はアホなのだみょん!」
「ゆぎゅうううううううう!!!」
「まりさは力が強いけど、突っ込みすぎみょん!!」
「ゆわーん」
「次みょん!」
師匠と呼ばれたみょんは弟子と戦いの稽古をつけていた。
ゆっくりたちは棒を咥えていた。
飼いゆっくりがのらゆっくりに殺されたり、レイパーに襲われたりする事件が多発している。
その対策だろうか。
これを聞くと強くなったゆっくりが危ないと考える人が多くいたが、
稽古をしているゆっくりがゲス化やレイパー化などをすることがないらしい。
逆にゲスやレイパーを倒して町の英ゆになり表彰されたゆっくりもいる。
心身ともに鍛えているためだろうか。
「2足す2は?」
「はい!たくさんです!」
「違うでしょう。1 1になるのよ」
ぱちゅりーは足し算を教えているようだった。
ゆっくりはどんなに勉強しても3以上はいっぱいになってしまうため、
10進法計算ができない。
そのため、10進法を3進法にして計算するらしい。
なんか、人間よりも賢くなっていないか?
ここはゆっくりにとって天国であった。
将来はここで働くか、飼いゆっくりとして人間に飼われる。
虐待されたり食べられたりしないで、安全を約束されている。
ここをゆっくりの天国と言わずに、なんと言えばいいのか分からない。
ふと、玩具の方を見てみると、幼いふらんちゃんが赤ゆっくりや子ゆっくりと遊んでいた。
「ふらんおねえちゃん、れいむとあそんで!」
「おねえちゃん、こんどはまりさとあしょんでよ!」
「ちんぽー」
「むきゅう!」
「じゃおん!」
「あそぶのはとかいはね!」
「じゃあ、ふらんはみんなとあそぶね!!」
「「「「ゆわーい!!ふらんおねえちゃんだいすき!」」」しゅき!」
「じゃおーん!」
ふらんちゃんは人気が高いのか、みんなと一緒にあそんでいた。
「ゆわーん!れいむがまりさのおぼうしとったああああ!!」
「ちがうよ!まりさがれいむをさきになぐったんだよ!」
「まりさが殴るわけないよ」
ゆっくりがゆっくりを殴っただと・・・
どうやって殴ったのだろうか?
もみ上げで殴ったのかなあ?
「やめなさーい!!
暴力を友達にふるうなんて・・・ いけません!!
そんな事では2匹とも飼い主に怒られますよ!!」
「ええええ!!」
「おにいさんたちには、ゆっくりしてもらいたいんだぜ!!」
「いいですか?
暴力を振って良い相手は、ゲス共とレイパー共、デイブ共だけですよ」
「わかった、ふらんせんせい!」
「れいむ。なぐったりしてごめんねだぜ」
「れいむこそ、まりさのかっこいいおぼうしをとってごめんね」
「いっしょに、あっちのおもちゃであそぼうだぜ」
「わかった。れいむもあそぶ!!」
れいむとまりさは遊具の方に駆けて行く。
幼いふらんちゃんは穏やかな目で見ていた。
幼いと思っていたが、ちゃんと先生をしているんだと思った。
ある程度見たので廊下に出た。
廊下にはふらんちゃんが待っていた。
「“ほいくじょ”はどうでしたか?」
「とても、素晴らしいものだと思いました」
廊下にいたのは普通ふらんちゃんだった。
「“ほいくじょ”を見てもらったので調理室に行きましょう」
「はい」
この階のも一つの部屋である部屋に入ると小部屋があった。
「ここで汚れをとって白い服を着てもらいます。
衛生の関係上のためです。お願いします」
「分かりました」
食料を扱っている工場にはよくある設備があった。
ものすごい風にあたってから、白い服に着替え、白い帽子を被った。
手を専用の洗剤で洗った。
「それでは調理室に入ります。
ところで、記者さんは心臓病などの持病をお持ちですか?」
「いいえ。ありませんが、なぜ聞くのですか」
「ここから先は過激な表現になるため、心臓などが悪いと危険なためです」
「そうなんですか。私は大丈夫です。そうでないのなら記者は務まりませんよ」
「そうですね。それでは調理室に入ります」
「はい」
ふらんちゃんは扉を開いた。
そこには地獄が広がっていた。
さっきまでのゆっくりの天国が嘘のように阿鼻叫喚の巷と化していた。
「ゆぎゃあああ」
「までぃざばえりゃばでだゆぎゅりなんだじぇ!はやぎゅやめりゅんだじぇ」
「ぼうやだ!おうちかえる!」
「ドシュ、はやぎゅだじゅげにごい!」
「エレエレエレ」
「ごんなのどがいはじゃないわ・・・」
「じんぼおおおおおおおお!!!」
「ぼっと・・・ゆっぎゅりし・・」
あるゆっくりは潰され、あるゆっくりは切り刻まれ、あるゆっくりはホットプレートの上に乗せられていた。
もしも、これが人間ならばこの世の地獄であっただろう。
しかし、ゆっくりにとっては地獄であるが、地獄には見えなかった。
なぜなら、ゆっくりであったため喜劇にしか見えなかったからだ。
「ここが私の専門のところです」
「虐・・調理をしているんですか」
「そうです。お見せしましょう」
ふらん種はゆっくりを食べる捕食種である。
しかし、食べるのが好きというわけではないらしい。
ゆっくりを虐めることでゆっくりできる種類であるとどっかの学者が言っていた。
「これから、2匹の私が調理をします。」
「もう1匹のふらんちゃんはここで働かないのはなぜですか?」
「こういうのに抵抗があるからです」
さっきの様子では虐待は不可能だろうな。
可愛すぎるんだよな・・・
「早く起きろ!」
「「「ゆゆ!?ゆっくりしていってね!」」」
さっき、上から下りてきたゆっくりたちだろうか。
今、目を覚ましたようだ。
「おねえさんだれ?」
普通のゆっくりならば慌てて逃げ出したり、恐ろしーしーを出したりしただろうか。
しかし、このゆっくり達はいつもの様子だった。
襲ってきたれみりあを知っていたが、親の記憶を受け継がなかったため、
ふらん種の情報がなく、相手がゆっくりにとって恐ろしい存在であることが理解できない。
「俺の名前を言ってみろ!」
「ゆっくりしていないで、あまあまをちょうだいね!たくさんでいいよ」
「まりさにさからわないほうがいいぜ!まりさたちはえらばれたゆっくりたちなんだぜ!」
「ちぇんたちのどれいさんなんだね、わかるよ!」
「ちんぽ!!」
「もりのけんじゃにさからったらいたいめみるよ!はやくあまあまをちょうだいね!」
「あまあまをくれないのはとかいはじゃないわ」
ゆっくりたちは全てゲスであった。
「貴様らをゆっくりさせてやろう」
「「「ゆわーい!」」」
「ゆっくりしてないではやくさせるんだぜ」
「俺の手で永遠にだがな!」
「「「ゆわー・・ゆゆ!?」」」
「なにいっているんだぜ!?」
「そうだよ!そんなこといっていないではやくあまあまをもってきてね」
ゆっくりたちは理解できない様子であった。
選ばれたゆっくりであることに自信があったゆっくり達。
自分が1番ゆっくりしていると自負しているゆっくり達。
それなのに永遠にゆっくりさせられるはずがない、と思い込んでいるのだろうか。
狂気ふらんちゃんはいつの間にか持っていた”れーばてぃん”を軽く振った。
「ゆぎゃー!!れいむのぷりてぃな肌が!!」
「なんなんだぜ!?」
「だいじょうぶ?れいむ」
狂気ふらんちゃんは何も言わず”れーばてぃん”を横に振った。
一瞬、”れーばてぃん”が伸びすべてのゆっくりを通過した。
「ゆぎゃあああああああああああ!!」
「ばりざのだんでぃーなおはだぎゃあああああ!!」
「ぶぎゅううう!!えれ? どうじでえれえれができないじょおおおおおおお!?」
「どぎゃいはじゃないわ!!ごんだど」
阿鼻叫喚であった。
しかし、1つ疑問があった。
こいつら、いったい何に苦しんでいるのだろうか。
叫んでいるが、傷1つない健康体である。
”れーばてぃん”があたったところはなんともない。
確かに貫通したはずなのだが・・・
「これは?こいつらは無傷なのになぜ苦しんでいるんですか?」
「叫べ!苦しめ!でも、死ぬなよ!俺に生きる快感をくれええええええええええ!!!」
狂気ふらんちゃんはこっちの質問に気が付いていない。
「ゆっくりの体を物理的に壊しているわけではなく、精神的に壊しています
そのため、表面上に傷を負わずに調理をすることができます。
おいしく、きれいに調理するには便利な能力です」
普通ふらんちゃんは説明をしてくれた。
やっぱりゆっくりって訳がわかんねえ。
体を傷つけず、精神的なダメージを与えられるなんて、どっかの魔砲少女みたいだな。
あれって、ものすごいエネルギーだが、殺すことがない。
考えてみたらものすごいエグイ攻撃だったのかもしれない。
なぜなら、死の苦しみを何度も体験できるからだ。
「だじゅけて!ばりざをたしゅけで!!」
「でいぶはえだばれたゆっくりだんだよお!はやぎゅたすげて!!」
半分くらいのゆっくり達はカリスマふらんちゃんに助けを求めて近づいた。
苦しめているふらんちゃんとは同一ゆん物ということに気が付かずに・・・
「汚らわしい糞袋!下種が高貴なふらんに近付くことはできない」
「ゆぐううう」
ゆっくり達はカリスマふらんちゃんに踏みつけられていた。
めーりんのことを話したときの面影がまったく感じられなかった。
「踏んでいるあの私は力加減をしているため、
ゆっくりはすぐには潰れず適度な痛さを与えることができます」
”適度な”とは言っているが、ゆっくりの顔?はひしゃげていた。
「くそ饅頭!まだ死んでいねえよなあ!!」
「まりさがしぬわけないよ!まりさはえらばれたゆっくりなんだよ!」
「だから、あまあまをちょうだいね!たくさんでいいよ!!」
「そうか、そうか。それはうれしいねえ!」
「やっとわかったの、もりのけんじゃのありがたさが!」
「あまあまをくれるんだね、わかるよ!」
「まだ、殺すのが楽しめそうだ!ヒャッハー!!」
「「「「「ゆ!?」」」」」
狂気なふらんちゃんは構えをとり、突っ込んでいく。
得物を素早く動かし、ゆっくりを“斬りながら”通り抜けていった。
ふらんちゃんが通過してから2拍おいてからゆっくり達は絶叫した。
遅すぎるだろ!
「ゆぎゃああああああああ!!」
「いじゃいよおおおおお!!」
「むぎゅうううううう!!」
「じんぼおおおおおおお!!」
「ぼっとゆっくりしたかった・・・あで?」
「これで2回死んだ。死ぬ体験はどうだ。普通なら1回しか体験できないが・・・」
「ぼうやめてええええ!!」
「まりさのどれいさんははやくだすげろ!!」
俺に向って助けを求めていた。
助けてほしいのに奴隷と言うのはどうだろうか。
助けたい気持ちが逆転してしまう。
まあ、初めからふらんちゃんたちの仕事の邪魔は絶対にしたくないのだが・・・
「むきゅ!せいっさいされたくなかったら、もりのけんじゃをたすけなさい」
「そうだぜ!どれいはえらばれたゆっくりであるまりさをたすけなけきゃだめなんだぜ」
「たすけたら、れいむのうんうんをたべるけんりをあげるよ」
いらねえよ!
「たすけるんだね、わかるよ」
「ちんぽ!!」
このゆっくりは安全に暮らしすぎたのかもしれない。
安全な群れ、いつでも餌は沢山あり、怪我をしたら職員が治してくれる。
そのため、自分の1番危険な人間についての知識が足りなく、奴隷だと勘違いをする。
というよりも、自分勝手な認識がすべてと考えているのかもしれない。
その考え方が自分の死因であることに理解できずに死んでいく・・・
まるで無知が罪であり、死とは罰であるかのようであった。
「むしするんじゃないんだぜ、はやくあいつをせいっさいしt ゆぎゃあああああ!!」
「お前は俺の獲物だ!!逃がすとでも思ったか!!」
「れいむはしんぐるまざーなんだよ!かわいそうなんだよ!だから、あまあまをちょうだいね!」
どう見ても、赤ゆっくりや子ゆっくりはいないので、たぶん嘘なのだろう。
「そうか!お前は、シングルマザーか。それなら特別に・・・」
「れいむ!!ひきょうなんだぜ!!」
「もりのけんじゃをさきにたすけなさい!!」
「いなかはだわ、そんなの」
「れいむはとくべつなれいむなんだからあたりまえよ」
「特別に痛くしてやろう。多くの人間達がゆっくりできるようになる。
れいむにとって、これ以上もないほどの名誉なことだ。うれしいだろう」
「ゆ? ゆ?」
れいむを含めたゆっくりたちは理解できなかった。
結局はれいむ達は選ばれたゆっくりであった。
食物連鎖の頂点のための底辺としてだが・・・
「それじゃあ、簡単に死なないようにしろよ。早く死んだら美味しく無くなっちまう」
狂気なふらんちゃんは、何度も何度もれいむを“斬った”。
「今死ね!」
「ゆぎゃあああ!」
「すぐ死ぬな!」
「ゆぎいいいいいい!」
「俺だってめーりんとずっとゆっくりしたいんだ!!」
「ゆ!?」
「餡まで砕けろ!」
「ゆぎゅがああああ!」
「じぇのさいど・れーばてぃん!!」
「ゆうううううううううううううう!!」
一瞬、ぱるすぃが見えた気がしたが、
ふらんちゃんは何度も何度も”れーばてぃん”を振った。
その度にれいむはもがき苦しんだ。
しかし、ショック死という終りは来なかった。
「ヒャッハー!楽しいぜ!楽しいぜえ!!お前も死ぬ前に楽しめよ!!」
「ゆぎゅ!ゆぎゅ!!ゆぎゅううう!!!ぼうやべで」
「そうか、そうか、楽しんでいるか!ひゃはははははははははは!!」
激痛は感じるが、餡子を吐き出すことはできない。
“お食べなさい”と言えば自害できるが、親から記憶をほとんど引き継いでいないため、
そういうことを知らない。
「オラ!「ゆぎゃあ!!」 オラ!「ゆぎゅうう!!」」
「じぶんだけ、たすかろうとしたばつだぜ!ゆっくりくるしんでいくんだぜ!」
「もりのけんじゃをだしぬこうとしたむくいだよ!」
「ほんとうに、いなかものね!」
「ちんぽ!!」
「れいむくん、申し訳ないんだが、もう時間が無くなってしまった。
お楽しみのところ悪いんだが、そろそろ終了させていただくぞ!」
「ゆぎゅうう!やっとおわるの?」
「そうさ。お前の命がな!」
「ゆゆ!?しにたくな」
スパッ
れいむは時間が止まったかのように、動きを止めた。
れいむは辞世の句を言えずに、瞬殺されたようだ。
れいむの顔には、絶望の顔で止まっていた。
これを見てショックを覚える人がいるかもしれないが、俺には美術品にさえ見えた。
このれいむを普通ふらんちゃんが白い容器の中に入れた。
「れいむ?れいむはどこへいったの?」
「むきゅ!?れいむはえいえんにゆっくりしちゃったの?」
「ざまーみろだぜ!ひきょうもののゲスはえいえんにゆっくりしたぜ」
「いなかものね!」
「わかるよ!」
「さーて、つぎは貴様らだ。楽しみだっただろう、面白そうだろう!!」
狂気のふらんちゃんはまだ生きているゆっくりのほうを向いた。
やっと怖さに気がついたのかゆっくりのなかには、おそろしーしーを流している奴もいた。
その中であるまりさは立ち上がり? じゃなくて、のびのびをしながら言った。
「ゲスなでいぶをえいえんにゆっくりにしてくれたことは、ありがたいんだぜ!
でも、どすにえらばれたまりさにこうげきしたら、ドスがだまってないんだぜ!
せいっさいされたくなかったら、まりさたちをさいこうのゆっくりぷれいすにつれていくんだぜ!」
そのまりさは、とても堂々としていた。
ドスなら助けに来てくれる。絶対、制裁してくれる。
そこから来る自信なのだろうか・・・
「そうだよ!!ぜったいドスがきてくれるよ」
「「「「そうだ!そうだ!」」」」
ゆっくりの中に”最高のゆっくりプレイスに行ける”という自信が広がっていった。
まるで、独裁者の演説を聞いているように、
まるで、権利団体の美談を聞いているように、
まるで、宗教の成功話を聞いているように、
ゆっくりの気持ちは1つになった。
ドスが必ず助けに来てくれる。だって、自分は選ばれたゆっくりたちなのだから・・・
その意味のない自信は、崩れることになる。
真実という名のとてつもない力によって・・・
「記者さん、今日はゆっくりしていってね!」
「「「「「ドス!!」」」」」
「まりさのいったとおりだ。ドスがたすけにきてくれた!」
「ゆわーい!」
「はやくそいつをせいっさいしてね」
ドスが部屋の中に入ってきた。
ゆっくりは、助かった。
自分達はやっぱり選ばれたゆっくりだったんだ。
と、思っていた。
「ふらんちゃん!今日も可愛いいですね! 仕事の後、食事でもどうですか?」
「そんな暇はねえよ!きさまはうんうんでも食ってろ!!」
「どうじで、ぞんなごと言うのですか!」
どうやらドスはふらんちゃんに気があるようだ。
しかし、ふらんちゃんはまったく興味が全くないようだ。
「はやくそいつをせいっさいしてね!」
「そいつは、えらばれたまりさたちをいじめるんだぜ!」
「やっと、もりのけんじゃをたすけにきたのね。」
「ちんーぽ!」
「とかいはね!」
「ふらんちゃん!プレゼントをあげますよ!」
「いらねえよ、屑が!」
「いっしょにゆっくりしましょうよ!」
「そんなに、消されたいのか!!」
ドスはゆっくりたちを気にもせず、ふらんちゃんに話しかけている。
ドスの一生懸命さが無意味になることが悲しく思えた。
どんなに頑張っても、ふらんちゃんの目はめーりんにしか向けられない。
ドスがお酒を飲めるなら、飲み屋で1杯おごってやりたい気分だ。
ところで、このドスは口調が変な気がするが、賢いためだろうか・・・
「ゆゆ?ドス? なんで、せいっさいしないの?」
「はやくせいっさいするんだよ、わからないの?」
ゆっくりたちは、やっとドスの様子がおかしいことに気がついた。
自分たちを助けに来てくれるドス、
存在に安心できたドス、
群れの長であるゆっくりしたドス、
どんな時でもゆっくりたちを心配していたドス。
それなのに、憎いやつと仲良く?話している。
「ドス!!そんなことやっていないでまりさたちをたすけるんだぜ!」
「なぜ、食材を助ける必要があるんでしょうか」
ドスがゆっくりに気が付き、そのゆっくりに向かって言った。
「「「ゆ???」」」
「むきゅ!どうしてそんなことをいうの?」
「ドスはまりさたちをたすけにきたんじゃないのかぜ?」
「そんな馬鹿なことするわけありませんよ」
「なんで、そんなやつとかにんげんさんにこうげきしないんだぜ?」
「だって、私は人間さんに飼われていますし・・・」
「うそだ!!」
「ドスはにんげんさんよりつよいんじゃないの?」
「むきゅきゅ。ドス! じょうだんはやめてね!」
「そうだぜ、そんなじょうだんはいわないで、まりさたちをたすけるんだぜ!」
「冗談ではありませんよ。証拠を見せましょう」
ドスはゆっくり達に帽子が見えるように屈んだ。
帽子の上には光り輝くものがあった。
金バッチであった。
ゆっくりたちが小さすぎて見えていなかったようだ。
「どうですか」
「あれは・・・」
「わかるのかぱちゅりー!?」
「あれは、なに?」
転びそうになった。
ぱちゅりーが確信をもった顔だったので、知っていると思ったら、
ぜんぜん知らなかったようだ。
親の記憶を受け継いでいないだけある。
「わかった。あれはただのゴミね!」
「むきゅ!そうね、きたないわね!」
ドスの体が震えていた。
「ドス!なんでゴミなんかのせてるの?」
「わからないよ!」
「とかいはじゃないわ!」
「ドスはばかなんだぜ!!」
ドスの顔が鬼のようになっていた。
「ひゃはっはっは!!命がけでとった金バッチがゴミだとよ!
覚えたことを吐いて忘れて、また覚えて、また吐いて忘れる。
その繰り返しでやっと取った金バッチ」
「・・・」
「職員さんといっしょに喜んだ金バッチがゴミだとよ!」
「死ねえええええええええ!!」
ドスはその巨体からは想像できないほど高く飛びあがった。
「なにするんだぜ!」
「やめてよ!」
巨体は1匹のれいむに目標を定めて、落ちて行く。
「れいむはえらばれたゆっくりなんだよ!」
落ちて行く。
「やめて!やめて!!」
れいむの体が潰されて、永遠にゆっくりすることはゆっくりにでもわかったのだろうか。
「ドス!れいむは、しにたくな」
ぷち
ドスの体がれいむを完全に潰した。
普通なら餡子の花が咲くのだが、ドスが大きすぎるため餡子のシミが見えなかった。
「れいむうううううううううう!!ずっとゆっくりしようっていったのぜえええ!」
「むきゅ!?なにかのまちがえよね、ドス!」
「どうぞくごろしはいなかものね!!」
「ぢんぼー!」
「死ね!しね!シネ!お前ら全員殺してやる!!」
「「「「「どぼしでぞんなこというの!!」」」」」
「おぼうしさんにゴミがのっているっていっただけなんだぜ」
「次はお前が死ねえええええええ!!」
状況が分かっていないのだろうか。
そんなことを言ったらドスを怒らせるだけだというのに・・・
「そこでやめておけよ!」
「苦しんで死ね!」
ドスがジャンプをするために構えた。
「やめろ!」
「ゆ!!」
ふらんちゃんが”れーばてぃん”でドスを“斬った”
痛みのせいで正気に戻ったようだ。
「ごめん、ふらんちゃん」
「俺の仕事が無くなるだろうが!」
挑発したふらんちゃんがドスに言うのも理不尽な気がするが・・・
「これの埋め合わせに食事にで「早く消えろ!」 ごめんなさーいい!!」
ドスが急いで逃げて行った。
「さて、君たちの心の拠り所はどうだったかね」
「までえ!ドス!!ごろじでやるぜ!でいぶのじがえじだあああ!」
「むきゅ!ドスがこんなことをするなんてありえないわ」
「どうして・・・」
れいむと番になる予定であろうまりさがドスを追いかけようとしていた。
他のゆっくりたちはドスの裏切りに驚き、パニックに陥っていた。
「ヒャハハハハ!!お前らの希望が絶望になった瞬間の顔は笑える!!」
「どうして・・・どうしてドスはぱちゅりーたちをうらぎったの?」
「裏切った訳じゃない」
「ありすがけがをしたときに、たすけにきてくれたのはなんだったの?」
「万が一、商品が無くなったら困るからな」
「れみりあがおそってきたとき、きずをうけながらぱちゅりーたちをまもってくれたわ!」
「れみりあが予定と違ったものを攻撃したから、止めただけだよ!」
「うまれたら、すぐによろこんでくれたわ!」
「そりゃあ、商品だしな」
「むきゅ!もしかして、うまれてくるまえから・・・」
「お前、ゆっくりにしては賢いな。
そうだよ、俺もドスもお前らが人間さんに食べられるようにしていたんだよ」
「エレエレエレ」
理解したゆっくりたちはショックを隠せないようだ。
「分からない奴らにも分かるように言ってやる。ここは加工所だ!」
「か、か、かこうじょ!!」
「かこうじょはゆっくりできないよ!」
「かこうじょはいなかものね!」
「じんぽー!!じんぽー!!」
親からの記憶を持たないゆっくり達でも加工所の存在を知っているようだった。
すべてのゆっくり達がここの危険性と自分の存在理由を理解したようで、
絶望しているもの、暴れるゆっくりがいた。
「しにたくないよ!」
「ゆっくりしたいよ!」
「こいつをせいっさいしてにげるんだぜ!!」
「そうよ!みんなでおそとへにげましょう!」
「「「「「さんっせい!!」」」」
「ほう!挑戦的だな!ヒャッハー!!」
全てのゆっくりたちはふらんちゃんに向いた。
ゆっくりでありながら、目には怒りが見えた。
ふらんちゃんは、楽しんでいるようだった。
「「「「「しねえええええええええええええ!!」」」」」
「ヒャッハー!!これで楽しめるぜ!」
ゆっくりたちはふらんちゃんに突っ込んでいった。
すぐには誰も死なない泥沼化した戦争が始まった。
戦争といっても1匹による虐殺パーティであったが・・・
狂気なふらんちゃんばかり見ていたから、カリスマふらんちゃんが気になった。
カリスマふらんちゃんはゆっくりをゆっくりゆっくりと踏みつけていた。
「しにたくないよ!」
「それは分かったから、死になさい!」
「ゆ!ゆ!!」
ゆっくりの底が切れているのか、餡子が漏れている。
下に無数の小さな穴から餡子が落ちて行った。
「どういう調理をしているんですか?」
「踏みつけて、餡子を取り出しているところよ」
「れいむのあんこさん、れいむにもどってね!」
カリスマふらんちゃんは質問に答えたため、足の力が弱まったようだ。
そのすきにゆっくりが餡子を回収しようとしていた。
「もどって!もどって!!どぼじでもどっでぐれないの!」
「こいつらは高級餡子になるのよ」
「ゆゆ!!」
カリスマふらんちゃんは踏む力を強くした。
「もどって!あんこさんもどってよ!
いばもどっでくでないとなんにもだらないよ!」
ギュウウウウウ
ゆっくりは潰れていく。
ゆっくりとゆっくりとゆっくりと
ゆっくりにとって大好きなゆっくりがここでは地獄だった。
「もどって、もどって、もどってよ!!
いまもどらぎゃでいぶはしんじゃうんだよ!!
そんだのいやだんだよおおお!!」
「もうそろそろね」
ゆっくりの餡子は確実に少なくなっていく。
完全になくなるまであと少しまできた。
「だから・・・もどってよ ゆぎゃ! ぼっどゆっくりしだがだっだ!!!」
ゆっくりは永遠にゆっくりした。
残ったのは皮と少量の餡子のみだった。
「あなた、こいつを味見してみる?」
「いいんですか?」
「いいわよ、食べなさい。これが私の力よ」
残っていた少量の餡子を舐めてみた。
俺は餡子をたくさん食べていたため、餡子にはうるさい。
普通のは当たり前だが、虐待された餡子だって美味しいと思うことはなかった。
しかし、この餡子は今までの常識を覆した。
甘いのは確かなのだが、風味が他のどれとも違っていた。
高級羊羹なみのおいしさで甘さが濃いのに、さっぱりしていた。
感想は考えても浮かばなかったが、いつの間にか口から発していた。
「うまい!!こんなの食べた事がない!!」
「私が作ったのだもの。美味しくないわけはないわ」
ゆん権団体のせいで加工所は衰退していた。
安いものを売るのではなく高いが美味しいものを売る。
これがこの加工所の業績をあげる原因になったのだろうか。
「これで私の分は終わったわ。そっちはどう?」
「あと、1匹だけだけだぜ!今日もつまんねえ!!」
「れいむを、ぱちゅりーを、ありすを、みょんを・・・
みんなをかえすんだぜ!!」
ふと狂気なふらんちゃんをみるとまりさが1匹残っていた。
他のゆっくりは回収されたのか、何も残っていなかった。
「めんどくさくなったから、あと1撃で終わらしてやる」
「まだ、しねないんだぜ!おまえをせいっさいするまでは!!」
「そうかい、そうかい」
狂気ふらんちゃんが”れーばてぃん”を横に振った。
まりさは飛びあがった。
「そんなこうげき、みあきたんだよ」
まりさは回避をしつつ狂気なふらんちゃんにぶつかろうとした。
「せいっさいしてやるぜ!」
「ほお!びっくりしたよ」
「ゆぎゃあ!」
狂気なふらんちゃんはぶつかる前に蹴飛ばした。
まりさはその1撃で動けなくなったようだ。
体の1割が崩れていた。
「れいむ、ぱちゅりー、ありす、みょん、ごめんねだぜ。しかえしできないよ!」
「いや、お前の勝ちだ!」
「ゆゆ?」
狂気なふらんちゃんの言うことにまりさはきょとんとした。
「うっかり汚したから、商品にならない!」
「やった!まりさはいきのこれるんだぜ!
れいむを、ぱちゅりー、ありす、みょん、みまもってくれてありがとうなんだぜ!」
まりさは地獄から天国に行ったように喜んだ。
「だから、今からお前は俺の玩具だ!!」
「ゆ?ゆぎゃああ!」
狂気なふらんちゃんはまりさを掴んで透明な箱の中に入れた。
入れるまでは理解できない様子だったが、
箱に入れられて、やっと気が付き暴れ始めた。
しかし、防音装置があるためか、何言っているのかさっぱり分からなかった。
これからまりさは遊ばれながらゆっくり殺されるだろう。
エレベーターに乗って1階に行き、正面玄関に出た。
4匹のふらんちゃんは1匹に戻っていた。
「ありがとうございました。いい記事が書けそうです」
「よろしくお願いします」
俺は入口から外に出た。
来るときには気がつかなかったが、玄関先には2つの銅像が建っていた。
まりさとれいむが2匹で微笑んでいるのだが、その表情が苦しんでいる様に見えた。
次の日、俺は会社に出社した。
編集長に昨日の報告をしに行くためだ。
この会社では取材したことを編集長に報告することになっている。
誰がどのような取材をして、どれだけの利益が出せたかを調べるらしい。
その予想利益から給料を算出するらしい。
「~でした。」
「購読者が増えそうなのかね?」
小学からの付き合いなのだが、こいつは無理やりこの会社に就職させた。
景気が悪くどこにも入るところが無く、
ある程度景気がいい会社に入社できてよかったと思っていた。
しかし、前編集長が辞職して現編集長になってから、
多くの社員が他の会社に盗られてしまったらしい。
それを知った時には俺の人生は終わったと思った。
「はい。愛で派はどうかわかりませんが、虐待派からは増えると思います。
そこから購読者が増えればと思います」
「きめえ丸。君はどう思う?」
「増える増える」
こいつが会社のきめえ丸。
胴付きで金バッチだ。
社員として働いている。
「記者お兄さんだからって、ひいきしてないよね」
「それは・・・ あり得ないあり得ない!うまくいくだろうと思ったからですよ!!」
「本当にそうかな??」
「ゆゆ! 当然!当然!」
編集長は小学校の頃から、俺を困らせるのが大好きだった。
その時の喋り方になっているのだが、なぜそんなことを今しているのだろうか?
「まあいい、これを次回の目玉にする」
「ありがとうございます」
俺は深々と頭を下げた。
これで、オカズにふりかけ以外を食べることができるかもしれない。
「お兄さん!おめでとうおめでとう!」
「きめえ丸、ありがとう」
きめえ丸の頭を撫でた。
ヨシヨシ
きめえ丸が真っ赤になって倒れた。
「大丈夫か!!」
「早く、そこのソファーに寝かしてやれ!」
「はい!!」
それから、1時間ほどしてきめえ丸は目を覚ました。
話によると感情が変化している状態で体を撫でられると、
興奮状態になり、倒れてしまうことがあるらしい。
そんなに疲れるまで働いているなんて、社員の鑑だな。
編集長にそのことを言うと怒られた。何故だろうか。
【あとがき】
ここまで呼んでくれてありがとうございます。
後編がいままでよりも長くなってしまいました。
書いていくといろいろなことを思い浮かんでしまって、
それを書いてしまっています。
短い良作の作品に憧れます。
ふらんちゃんは農業学生編でも出す予定です。
ドスはチョイ役のため、もう出てこないと思います。
今回はパロディが多くなりました。
気分を害してしまった方、済みませんでした。
コメントをありがとうございました。
参考になったり、嬉しい気持ちになったりしました。
呼んでくれて本当にありがとうございました。