ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1204 ある山にゆっくり達が住んでいました
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ankoss
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1.
ある山にゆっくり達が住んでいました。
「ゆっくりしていってね!」
外敵の少ないゆっくりプレイスはあっという間に山中の群れを大きくしました。
そしてついには…ゆっくりする為のご飯が足りなくなってしまいました。
そしてついには…ゆっくりする為のご飯が足りなくなってしまいました。
「どうして おはなさん かくれてるの? はずかしがらないで れいむに たべられてね…」
「れいむ… もう ここには おはなさんはないよ もっと とおくにいこうね…」
「れいむ… もう ここには おはなさんはないよ もっと とおくにいこうね…」
今日も穴倉では家族が空腹に泣いていたり
道端で力尽きた子ゆっくりが蟻に運ばれていました。
道端で力尽きた子ゆっくりが蟻に運ばれていました。
2.
「ゆっ………ゆっ…………」
この若いまりさは最近独り立ちしたゆっくりです。
自立をした…などとは聞こえはいいですが、家族が食い扶持を減らす為に急かしたのです。
本当なら狩りの仕方を もっとたくさん勉強したり、体が大きくなってからおうちを出ないといけませんでした。
自立をした…などとは聞こえはいいですが、家族が食い扶持を減らす為に急かしたのです。
本当なら狩りの仕方を もっとたくさん勉強したり、体が大きくなってからおうちを出ないといけませんでした。
「おなかが すいたんだぜ…ごはんさんは とっと まりささまのまえに でてくるんだぜ…」
まりさは三日も何も食べていません。
狩りの得意なまりさのお父さんですら、毎日のご飯を満足に見つけられなかったというのに
つい最近まで小さな子供だったまりさが 既に獲り尽くされたこの森の中で
大きなキノコや美味しい山菜を探せるわけがありませんでした。
狩りの得意なまりさのお父さんですら、毎日のご飯を満足に見つけられなかったというのに
つい最近まで小さな子供だったまりさが 既に獲り尽くされたこの森の中で
大きなキノコや美味しい山菜を探せるわけがありませんでした。
「ゆっがあああああ!!! まりささまを ゆっくりさせろぉおお!!!」
3.
「…ゆ?」
まりさがありもしないご飯を探していると
小動物に食いつかれている行き倒れのれいむを見つけました。
れいむはまりさと同じくらいのまだあどけない若いゆっくりでした。どうして一人でなのでしょうか?
しかしずっとゆっくりしてまったれいむからは聞く事が出来ません。
小動物に食いつかれている行き倒れのれいむを見つけました。
れいむはまりさと同じくらいのまだあどけない若いゆっくりでした。どうして一人でなのでしょうか?
しかしずっとゆっくりしてまったれいむからは聞く事が出来ません。
「…しかたないんだぜ そのていどの れいむだったんだぜ」
まりさがれいむを見つめていると、そのれいむの姿がまりさの姿に変わって見えてきました。
「…まりささまには かんけいないんだぜ」
自分はあんなゆっくり出来ない姿にはなりたくない。ずっとゆっくりしたくない。
お腹が空いて もう満足に跳ねる事も出来ないけど、狩りの得意なまりさだからきっと大丈夫だ。
そう言い聞かせて死んだれいむの横を通り過ぎました。
お腹が空いて もう満足に跳ねる事も出来ないけど、狩りの得意なまりさだからきっと大丈夫だ。
そう言い聞かせて死んだれいむの横を通り過ぎました。
4.
小動物はれいむの中身を美味しそうにほじっていました。
天然の食物ではありえないとても甘い食べ物です。
天然の食物ではありえないとても甘い食べ物です。
そのまま通り過ぎようとしていたまりさでしたが
気がつけばとてもゆっくりしている小動物を眺めていました。
そして
気がつけばとてもゆっくりしている小動物を眺めていました。
そして
「ぷくぅううううううう!!!!!」
空きっ腹に空気を沢山吸い込むと、食事中の小動物を脅かしました。
すると声の大きさにびっくりした小動物は草陰へ逃げていってしまいました。
すると声の大きさにびっくりした小動物は草陰へ逃げていってしまいました。
「…」
まりさは思いました。
れいむを食べていたあの小さな動物は、かつて見掛けたことのないゆっくりとした表情をしていました。
れいむはゆっくり出来なくなってかわいそうです。
まりさはお腹が空いて、もしかしたられいむと同じ様に死んでしまうかもしれません。
道端で目を開けたまま横たわっているれいむを見て悲しくなりました。
まりさもゆっくりしたい。小動物より強い自分がどうしてゆっくりできないのか。
まるで未来の自分のようなれいむを、このまま放って置くわけにはいけません。
れいむは、まりさと同じであり。まりさも、れいむと同じなのです。
れいむを食べていたあの小さな動物は、かつて見掛けたことのないゆっくりとした表情をしていました。
れいむはゆっくり出来なくなってかわいそうです。
まりさはお腹が空いて、もしかしたられいむと同じ様に死んでしまうかもしれません。
道端で目を開けたまま横たわっているれいむを見て悲しくなりました。
まりさもゆっくりしたい。小動物より強い自分がどうしてゆっくりできないのか。
まるで未来の自分のようなれいむを、このまま放って置くわけにはいけません。
れいむは、まりさと同じであり。まりさも、れいむと同じなのです。
5.
「ゆ~ん、ふわああ…」
気がつくとまりさはゆっくりしていました。
眠気が差すのは、そう…お腹が一杯だからです。
眠気が差すのは、そう…お腹が一杯だからです。
先ほどのれいむは、その崩れた姿も赤い飾りすら残っていません。
まりさはお父さんが持ってきてくれたどんなご飯よりもゆっくり出来る食べ物を知りました。
まりさはお父さんが持ってきてくれたどんなご飯よりもゆっくり出来る食べ物を知りました。
ゆっくりが共食いをする事はありません。
小さな虫や野生の動物ならば、死んだ仲間や家族すらも生きる為に食べますが
まるで人間のような感情をしているゆっくり達は
自分と同じ姿のものなど気持ち悪くなって口に入れることは易々と出来ません。
小さな虫や野生の動物ならば、死んだ仲間や家族すらも生きる為に食べますが
まるで人間のような感情をしているゆっくり達は
自分と同じ姿のものなど気持ち悪くなって口に入れることは易々と出来ません。
けれどまりさが「ゆっくりしたい」という欲求と「まりさと同じようなれいむが可哀想」という感情は
ごく自然にまりさを共食いに走らせました。
ごく自然にまりさを共食いに走らせました。
まりさは自分と似たような形をしている同族の中身をいくら食べても
別に気持ち悪くなって吐くことなどありませんでした。
別に気持ち悪くなって吐くことなどありませんでした。
ただ不思議な気持ちで未知の甘味を堪能していました。
まりさは、れいむだった物が自分のお腹の中に入ると、なんだかとてもゆっくりした感じがしました。
そしてまりさはもっともっとゆっくりしたいと思い始めました。
そしてまりさはもっともっとゆっくりしたいと思い始めました。
6.
まりさは声を掛けられたゆっくりから一生懸命逃げています。
「このゆっくりごろし! よくも れいむを たべたわね! ゆっくりできない ゆっくりはしね!」
まりさは大人のありすに追い掛けられていました。
まりさが食べたあのれいむは、ありすの家族だったのでしょうか?
どんなに元から既に死んでいたと伝えても、怒ったアリスは信じてくれません。
まりさが食べたあのれいむは、ありすの家族だったのでしょうか?
どんなに元から既に死んでいたと伝えても、怒ったアリスは信じてくれません。
「みんなが おまえみたいな げすなんかに ゆっくりできなくされるまえに ありすが せいっさいっしてあげるわ!」
まりさがありすから逃げ回っていると、崖に囲まれた行き止まりに追い詰められてしまいました。
まだ若く小さいまりさの体では、いくらやせ細っている大人のありすにでも
勢いよく体当たりをされてしまったら無事では済みません。
まだ若く小さいまりさの体では、いくらやせ細っている大人のありすにでも
勢いよく体当たりをされてしまったら無事では済みません。
「や、やめるんだぜ!まりさは…まりさは ゆっくりしたいだけなんだぜ!」
ジリジリと歯をむき出しに怒りを露にしたありすが詰め寄ります。
これから始まる事が、ただのお仕置きでは済まない事をまりさは理解して震えました。
これから始まる事が、ただのお仕置きでは済まない事をまりさは理解して震えました。
「こ、こ、こっちに くるんじゃないだぜ! まりさは なにもわるいことは していないんだぜ!」
まりさは手短な石ころを投げたり、砂含んではありすに吹き飛ばしたりして泣き叫びました。
「なにを いうの このげす!!! ゆっくりできない まりさは ゆっくりしないで しね!!!」
まりさの抵抗は全く意味も為さず、ありすはまりさの上に高く飛び上がりました。
「ゆああああああああああああああ!!!!」
それでもまりさは叫んで、手当たり次第に何かを拾って暴れました。
7.
仰向けになったありすの腹からは黄色い中身が溢れ流れています。
「ありすが わるいんだぜ!!!」
まりさは長い枝がお腹に刺さっているありすをしばらく怒鳴りつけると、そのまま這って去ろうとしました。
「ゆぎぎ…まりさ……ありすは…ぜったいに…ゆるさ……」
まりさは立ち止まりました。
それは罵倒しているありすに憤りを感じたからではありません。
それは罵倒しているありすに憤りを感じたからではありません。
死に掛けているありすが、あのれいむと同じように見えたからです。
8.
まりさがれいむの味を思い出すと涎が出てきました。
「…ま…りさ?」
いつのまにかまりさは笑顔になっていました。
「ゆあああああ! しねえええ! ありすを たべようとする げす まりさは しねえええ!」
ありすは何を言っているのでしょう?
まりさは死んでしまったあのれいむを あのまま放って置くのなんて
とてもゆっくり出来ないと思って弔ってあげたのです。
ありすはまだ生きています。ありすは勘違いをしているのです。
まりさは死んでしまったあのれいむを あのまま放って置くのなんて
とてもゆっくり出来ないと思って弔ってあげたのです。
ありすはまだ生きています。ありすは勘違いをしているのです。
9.
「…ゆっぎゃああああああああああああああああ!!!!」
だからまりさは何度も何度もありすに刺さった枝を咥えて捻り回しました。
傷口が広がる度に、もうすぐ絶命するはずの体からは絶叫が搾り出されます。
傷口が広がる度に、もうすぐ絶命するはずの体からは絶叫が搾り出されます。
「ゆぎゃぎゃぎゃあ!! ごべんなざいぃい! ごべんなざいぃい!! ありすが わるがっ……ゆぎぃぃやああああ!!」
だからまりさは何度も何度も何度も何度も体当たりをしました。
体当たりをする度に、まりさが増やした穴々からクリームが噴水のように飛び出ます。
体当たりをする度に、まりさが増やした穴々からクリームが噴水のように飛び出ます。
「…」
そしてありすは可哀想にも死んでしまったので、まりさはありすを食べました。
生きたゆっくりを食べるのは捕食種や大きな動物と同じです。そんなのはゆっくり出来ません。
ありすはれいむと同じように死んでしまっているので、まりさは何も悪くありません。
生きたゆっくりを食べるのは捕食種や大きな動物と同じです。そんなのはゆっくり出来ません。
ありすはれいむと同じように死んでしまっているので、まりさは何も悪くありません。
まりさを叱る怖いありすでしたが、自分の一部となると
まりさはれいむを食べた後よりも更にゆっくりとした気持ちになりました。
まりさはれいむを食べた後よりも更にゆっくりとした気持ちになりました。
10.
「ゆっくり! ゆっくり! ゆっくりしていってね!」
しばらくして、まりさは体も大きくなって大人となりました。
その姿は森で出会うほっぺのこけたゆっくり達とは違って綺麗で立派です。
栄養の行き届いた肌や立派に育った飾りは、森で一番のまりさでした。
その姿は森で出会うほっぺのこけたゆっくり達とは違って綺麗で立派です。
栄養の行き届いた肌や立派に育った飾りは、森で一番のまりさでした。
今の季節、もうすぐ冬篭りの支度をしなくてはなりませんが
相変わらず食べ物は十分にゆっくり達には行き渡っていませんでした。
相変わらず食べ物は十分にゆっくり達には行き渡っていませんでした。
「みんな ゆっくりしていないね…まりさは ゆっくりしているのに…」
どのゆっくりも地面に向かってうつむいているだけでしたが
ふっくらと丸々しているまりさは、とてもゆっくりしていました。
ふっくらと丸々しているまりさは、とてもゆっくりしていました。
「きょうは どこへ いこうかな? まりさの ぴょんぴょんは どこへでもいけるよ!」
まりさは今日も笑って山の中を跳ねていきました。
れいむは、とてもこってりしています。
まりさは、まったりとしていて同じです。
ありすは、ねっとりとやわらかいです。
ぱちぇは、たまにほしくなります。
まりさは、まったりとしていて同じです。
ありすは、ねっとりとやわらかいです。
ぱちぇは、たまにほしくなります。
「ちょっと おなかへったかな? まりさは かりを するよ!」
何も知らなかったまりさは狩りを覚える事が出来ました。
れいむは美ゆっくりに弱いです。少し甘い言葉をかければ簡単です。
まりさは負けん気が強いです。こんなに大きい自分なのに、すぐに挑発に乗ります。
ありすはプライドが高いです。褒めれば調子に乗って踊ってくれます。
ぱちぇは何もしなくても、大きな自分からはそうそう逃げられるアンヨを持っていません。
れいむは美ゆっくりに弱いです。少し甘い言葉をかければ簡単です。
まりさは負けん気が強いです。こんなに大きい自分なのに、すぐに挑発に乗ります。
ありすはプライドが高いです。褒めれば調子に乗って踊ってくれます。
ぱちぇは何もしなくても、大きな自分からはそうそう逃げられるアンヨを持っていません。
まりさは毎日ゆっくり出来ていました。
11.
ある家族のお父さんは、近くにご飯を探しにいったまま帰ってきませんでした。
あるお母さんの可愛い子供達は、おうちの外で遊んでいただけなのに消えてしまいました。
ある優しいお姉さんありすは、綺麗なまりさと一緒に狩りをしにいったまま戻ってきませんでした。
ある病弱なぱちぇりーは外になんか出れないはずなのに、おうちはいつの間にか空っぽでした。
あるお母さんの可愛い子供達は、おうちの外で遊んでいただけなのに消えてしまいました。
ある優しいお姉さんありすは、綺麗なまりさと一緒に狩りをしにいったまま戻ってきませんでした。
ある病弱なぱちぇりーは外になんか出れないはずなのに、おうちはいつの間にか空っぽでした。
全部昼間の出来事です。
捕食種や人間と呼ばれる存在を見かけたなんて噂もありませんでした。
捕食種や人間と呼ばれる存在を見かけたなんて噂もありませんでした。
ついこの間までは、飢えた家族がおうちの中で動けずに息絶えてしまったり
狩りの途中で行き倒れて虫に食べられているゆっくりなどがたくさん見かけられたのに
どうしてか、そんな光景は少なくなっていました。
狩りの途中で行き倒れて虫に食べられているゆっくりなどがたくさん見かけられたのに
どうしてか、そんな光景は少なくなっていました。
12.
まりさはとても大きくなっていました。
大人と呼ばるゆっくりの大きさより何回りも大きいです。
そして大きさと一緒に、誰もが見たことのないゆっくりとした雰囲気をしています。
大人と呼ばるゆっくりの大きさより何回りも大きいです。
そして大きさと一緒に、誰もが見たことのないゆっくりとした雰囲気をしています。
まりさがいろんな方法で死んでしまったゆっくり達を
丁寧に弔う度に、自分の感情がどんどんゆっくりしていく事に気がつきました。
まるでそのゆっくりの"ゆっくり"を受け継いだかのようにです。
丁寧に弔う度に、自分の感情がどんどんゆっくりしていく事に気がつきました。
まるでそのゆっくりの"ゆっくり"を受け継いだかのようにです。
昨日までしていた"ゆっくり"よりも、更にもっと"ゆっくり"している。
上限知らずに"ゆっくり"とした感覚は増えていきました。
上限知らずに"ゆっくり"とした感覚は増えていきました。
昔自分が見上げていた大人達よりも大分ゆっくりしていると、まりさは思いました。
自分が普通のゆっくりよりも、何倍も"ゆっくり"としたゆっくりになってるのを確かに感じていました。
自分が普通のゆっくりよりも、何倍も"ゆっくり"としたゆっくりになってるのを確かに感じていました。
まりさの体に満ち満ちている"ゆっくり"は溢れ出ているのか
飢えて悲しい顔をしているゆっくり達も、まりさと出会うと自然と"ゆっくり"とした笑顔になりました。
飢えて悲しい顔をしているゆっくり達も、まりさと出会うと自然と"ゆっくり"とした笑顔になりました。
13.
あまりにもまりさは毎日ゆっくり出来ているせいか、ある日からお腹が減る事はなくなってしまいました。
だから頑張って狩りをする事もなく一日中遊んだりお昼寝したりしていました。
だから頑張って狩りをする事もなく一日中遊んだりお昼寝したりしていました。
「…あれ?」
たまにお昼寝から目を覚ますと知らないゆっくり達が、"ゆっくり"とした笑顔で一緒にくっついて寝ていたりもしていました。
どうして自分の脇にくっついているのか尋ねると、なんだか"ゆっくり"出来そうだったからというのです。
まりさはよく分かりませんでしたが、一緒に遊んだりおしゃべりすると難しい事は忘れてしまいました。
どうして自分の脇にくっついているのか尋ねると、なんだか"ゆっくり"出来そうだったからというのです。
まりさはよく分かりませんでしたが、一緒に遊んだりおしゃべりすると難しい事は忘れてしまいました。
「ゆぅ…おなかが へったよ…」
「でも たべものさん ぜんぜん みつからないよ…」
「でも たべものさん ぜんぜん みつからないよ…」
「みんな ごはんが ほしいの?」
とても体の大きくなったまりさは背が高いので
落ちてこない木の実りを獲ったり、みんなの目線からは見えなかったご飯を見つける事が出来ました。
まりさは もうお腹は減らないので、皆にプレゼントしてあげました。
落ちてこない木の実りを獲ったり、みんなの目線からは見えなかったご飯を見つける事が出来ました。
まりさは もうお腹は減らないので、皆にプレゼントしてあげました。
「ゆわあーい ごはんさんだよ! ありがとう まりさ! ゆっくりしていってね!」
「あけびさんだよ! おとなになってから はじめて たべたよ! まりさ ありがとうね!」
「まりしゃ おねえしゃん しゅっごいにぇ! まりしゃも おねえしゃん みたいに なりちゃいよ!」
「あけびさんだよ! おとなになってから はじめて たべたよ! まりさ ありがとうね!」
「まりしゃ おねえしゃん しゅっごいにぇ! まりしゃも おねえしゃん みたいに なりちゃいよ!」
まりさは皆からお礼を言われると、大きな帽子で赤く照れた顔を隠してしまいました。
そして新しい友達と一緒にゆっくりしました。
そして新しい友達と一緒にゆっくりしました。
14.
いつの間にかまりさの周りには、とても沢山の仲間達が集まっていました。
その中でも物知りで大人のぱちぇりーが、まりさにある事を教えてくました。
その中でも物知りで大人のぱちぇりーが、まりさにある事を教えてくました。
「むきゅん! まりさは どすなのよ! ぱちぇは しっているわ!」
「ゆ? まりさは どすなの?」
「そうよ! とても ゆっくりした おおきな まりさは どすなのよ!」
「たしかに まりさは おおきいけど ふつうの まりさだよ?」
「ちがうわ! どすとして うまれたまりさは ごはんさんを たべなくても からだが とても おおきく せいちょうするのよ!」
「そうなの? まりさは ただ おっきいだけだよ ふつうの まりさだよ」
「よいゆっくりは おおきくなったら どすになるのよ! だって まりさは みんなを ゆっくりさせてくれる よいゆっくりだもの!」
「ゆん? まりさは よいこなの?」
「みて! ちかくにいるだけで みんなが ゆっくり できているわ! やっぱり まりさは ゆっくりとした どすなのよ!」
「でも まりさはね」
「ほら! まりさの おおきな おくちのなかに きのこさんが はえてきてるわ! それは ふらんも やっつけちゃう どすだけの ものなのよ!」
「まりさは…」
「どす! みんなで ゆっくりしましょうね!」
「…」
まりさは誰かのお陰で今までゆっくり出来ていました。
だからまりさは誰かをゆっくりさせてあげたいと思っていました。
それをぱちぇに伝えると、まりさは皆が住める大きな巣を作る準備に掛かりました。
だからまりさは誰かをゆっくりさせてあげたいと思っていました。
それをぱちぇに伝えると、まりさは皆が住める大きな巣を作る準備に掛かりました。
それはきっとゆっくり出来ない大変な仕事でしょう。
でも、まりさは大きなゆっくりだから、そして善いゆっくりだから、みんなをゆっくりさせてあげたいから頑張ります。
でも、まりさは大きなゆっくりだから、そして善いゆっくりだから、みんなをゆっくりさせてあげたいから頑張ります。
群れの仲間もゆっくりしないで頑張るどすを見て
ご飯集めを諦めなかったり、どすのお仕事を手伝ったり、以前より元気になりました。
ご飯集めを諦めなかったり、どすのお仕事を手伝ったり、以前より元気になりました。
やがてどすはずっとゆっくりしてしまいましたが、善いゆっくりであった どすの行いを皆で伝え合い
いつでも仲良く、励まし支えあう、ゆっくりとした群れとなって末永く山で暮らしました。
いつでも仲良く、励まし支えあう、ゆっくりとした群れとなって末永く山で暮らしました。
おわり
挿絵:M1