ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1187 ゆっくりの進化 一 後半
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ankoss
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・やっと虐待描写がはいります
・ハーフ、胴つきが大量に出てきます
・独自設定あり
・人によっては気分を害する可能性があります。ご注意を
・話の内容が内容のため続編は評価を見て判断します
今度こそこれでおしまいだよ!!
「ふむ。もう時間か。それでは今日のお勉強の時間は終了とする。
この後各自配られたお弁当を食べた後、この短い針が1を指すまでに外にある畑まで来るように」
「「「「今日もありがとうございました!!」」」」
短い針が12を指す頃、先生お姉さんの授業が終わった。
授業中れいむは何度か先生お姉さんから授業を受けることとなった。
授業は群れに長くいるゆっくりから短いゆっくりへと移行していき、最後にはなかなか理解
できないゆっくりに先輩ゆっくりが横で補佐をしながら授業が進んでいった。
最初”あ”で苦戦していたれいむも終わる頃には”お”まで理解出来ていた。
赤ちゃんからすればかなり上等なほうだ。
これも胴つきの影響だろう。
「ゆ~ん、ちゅきゃれちゃよ」
「どうだった。初めての授業は?」
先生お姉さんが話かけてきた。
「ゆ~んちょね、きょわかっちゃけどたのちかっちゃよ!!
でみょね、にゃんできょれぎゃゆっくちできるこちょににゃるにょ?」
「それはな、どれも生きていく事に必要な事だし、学べば学ぶ程ゆっくりだけでなく
いろんな生き物ともお友達になれるからだ」
「ゆっくちだけぢゃにゃくてぇ?」
「ああ、とっても怖い人間さんや妖怪とも仲良くできるぞ!!」
「ゆゆ~~ん、ちょてぇもゆっくちできりゅねぇ!!」
「ああそうだとも。だが普通のゆっくり達は皆そんなことも分からずに好き勝手やっていくんだ。
これではだれとも仲良くなれない。れいむ、これから働く事をやってもらうから
これから言うことを覚えておくといい」
「にゃにをおぼえちぇほうぎゃいいにょ?」
「簡単な話だ」
先生お姉さんはここで一息入れた
「私達はふつうのゆっくりではない。だからここにいるみんなが仲間だ。家族だ。
家族を殺そうとする奴はだれであろうと容赦はするな。たとえ実の親でもだ」
れいむの生まれたばかりの頭ではこの事はよく理解出来なかった。
だが、この言葉の裏に隠された意味をれいむは間もなく知ることとなった。
その後れいむは先生お姉さんと授業中仲良くなったまりさと一緒に朝に配られたお弁当を食べた。
仲良く喋っていると他の胴つきのゆっくり達が途中から入ってきて気付いたら群れのほぼ半数の
ゆっくり達に囲まれておしゃべりをする事になってしまった。
どのゆっくりも礼儀正しく、長お姉さんとの出会いについて熱く語ってくれた。
曰く、親に殺されそうになった所を助けられた。
曰く、親と一緒に迫害され逃げ込んだ先で保護してくれた。
曰く、捨てられ餓死寸前の所を救われた
どのゆっくりも幸せな生い立ちではなかった。
では何故お姉さんの群れに入る事を決めたのかと聞くとみな決まって同じ言葉だった。
「どんなドスよりもゆっくりできる気がしたから」
そんなこんなで時は流れ気付いたら1時近くになっており、全員そろって移動することになった。
付いた先には非常に広大な畑が広がっており、すでに胴つきのゆうかが汗をかきながら働いていた。
その時、先生お姉さんから道具を渡された。
スコップとジョウロだ。
「おねえしゃん、きょれは」
「これは働くのに必要な道具だ。とはいっても渡しただけではどうすればいいかわからないな?
う~ん…」
「先生」
「ん?」
先生お姉さんが声のする方向を見るとれいむより幾分か背が大きい胴つきゆうかが立っていた。
このゆうかはさっきの授業にも参加していた。
「ゆうかの担当場所が大きすぎるからだれか手を貸してほしいの。知識がないのなら私が教えるわ」
「ふむ…まあまだゆうかの所は土を耕す段階だから一人では確かにきついな。
れいむ」
「ゆん?」
「れいむにはまだ農作がどうこう出来る段階じゃないし、今回はゆうかのお手伝いをしてもらう」
「ゆ…ゆ…ゆゆゆゆゆうきゃのぉぉぉぉぉぉ!!」
「そうだ」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!れいみゅころちゃれるぅぅぅぅ!!たちゅけ「れいむ!!」ゆぴぃ!!」
れいむがゆうかへの本能的な恐怖から怯えていると先生お姉さんが叱咤した。
どうやら怒っているらしく、いつの間にか変身していた。
「私たちは普通のゆっくりではない。それは悲しい事実ではある。だが皆が皆を家族と思っている!!
そんな家族が野蛮なゆっくり共と同様に醜い同族殺しを何故すると思う!!
私達はあんな奴らとは違う!!何もかも違うんだ!!」
「ゆ…ゆ…」
「先生、落ち着いて。この子は来たばかりで本能的な記憶がそう言わせているだけよ」
「私達は!!…はぁー、はぁー、うぐ。すまないゆうか、久しぶりに吐き気がする言葉を聞いて
少し自分を見失っていた。」
先生お姉さんは一回深呼吸をすると変身が解けた。
「すまない、れいむ。まだ生まれて間もないお前に言っても傷つけるだけだった。
ゆるしてくれ」
先生お姉さんは頭を下げた。
「ゆゆん…れいみゅがゆうきゃをこわがっちゃるようなこちょちちゃったきゃら
れいみゅがわりゅいんぢゃよ。ゆうきゃ、ゆっくちごめんにゃちゃい」
「私は気にしてないからいいわよ」
「ゆん、ありがちょ…」
しばらく気まずい空気が流れたが先生お姉さんがちらりと時計を見てもうすでに五分経っている
事に気付き、声を挙げる
「いかん、もう五分もオーバーしている。みんな!!もう時間なので仕事を始めてほしい
各自、昨日の続きをやってくれ」
皆が先生お姉さんの指示を聞いたのを確認すると、先生お姉さんはれいむに話しかける
「れいむ、さっきもいいかけたがお前はゆうかの手伝いをしてくれ。
やることは単純で簡単だ。もし分からなかったらゆうかに聞いてくれ」
「ゆん…わきゃっちゃよ」
「ではゆうか、頼む。私は高台に上っている」
そういうと先生お姉さんは畑の中央にある見張り台のような所に登って行った。
よく見ると、畑の中央と畑を取り囲むような形で見張り台のようなものがあり、一個一個に
双眼鏡のようなものが備え付けられていた。
「ゆうきゃ、あにょたきゃいにょってにゃに?」
「あれは見張り台よ。言っておくけど群れのみんなを監視するためじゃないわ。
外敵を監視するためよ。」
「ゆ~ん、ぎゃいてきしゃんってにゃに?」
「外敵は…「う~、お前たちさぼらない」またあとで教えるわ」
空から飛んできたゆっくりに声をかけられゆうかは仕事に取りかかるようにいった。
だが、れいむはその空から飛んできたゆっくりを知っていた。
「ゆ?ふらんだ!!ゆっきゅりちていってね!!」
「う~?昨日のれいむ!?ゆっくりしていってね!!」
二匹は意外な形で再開した
「ふりゃんはにゃにちていりゅの?」
「う~、ふらんはここで外敵の監視をしている。ところでれいむは決めた?」
「ゆ~ん、まだわきゃりゃないにょ…」
「う~…一生が決まる選択だからじっくりかんがえる。そんな事よりゆうかがおこっている」
よく見るとゆうがこっちをずっと睨み、早く来いと言わんばかりに顔をふっていた。
「ゆ!?ごめんにゃしゃい!!いまいきゅね!!じゃあねふりゃん!!」
「がんばってね」
れいむはゆうかの所まで行くとゆうかからお説教を貰い、少し涙目になってしまった。
それからゆうかの仕事場まで移動し、ゆうかから仕事の説明が始まった。
「いい?このスコップさんで…こうやって…土さんをゆっくりさせてね」
「ゆゆ…こう?」
そういうと、れいむはスコップを持つとスコップを土にさし、力一杯土を持ち上げ
スコップをひっくり返した。
「そうよ、そういう感じでこれだけをやって頂戴」
「ゆ?…ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!」
れいむが驚くのも無理はない。なにせ任された面積が家一軒がまるまる入る程広かったのだ。
「おおすぎるぅぅぅぅぅぅ」
「別に今日中にやれとは言わないわ。私の分なんかこれだけあるのよ」
そういってゆうかが示した敷地は庭付きの豪邸が一軒まるまる入る程の敷地だった。
「だきゃらひりょしゅぎりゅでしょぉぉぉぉぉぉ!!」
「私たちはまだお野菜さんを育てるだけの知識がまだないのよ。肉体労働しか今はできないのよ」
ここでれいむはえ?っという顔をした
「ゆ?おやしゃいしゃん?おやしゃいしゃんはかっちぇに「れいむ!!」ゆぴぃ!!」
今度はゆうかがブチ切れた
「私の前、いえ群れのみんなの前で二度とそんな言葉を言わないで!!
お野菜さんが勝手に生えてくる訳ないのよ!!みんなが一生懸命お世話をしてやっとできるのよ!!
いいわね!!」
「ゆ…ご、ごめんなさい」
「分かってくれればいいわ…ごめんね、ゆうかは散々そんな言葉を聞いたから我慢できなくなっているのよ
うまれたばかりのれいむにはまだまだ知らない事ばっかりだというのに」
「ゆん…いいよ。れいみゅがわるきゃっちゃから…」
「うん、ありがとう。じゃあお願いするわね」
「ゆん、わきゃっちゃよ。れいみゅ、ぎゃんばりゅ!!」
そしてれいむのお仕事がやっと始まった。
生まれたばかりのれいむにはやはりこのお仕事はかなりハードだった。
スコップで土を持ち上げる度に腕が重くなり、体が言うことを効かなくなってきた。
だが先生お姉さんやゆうかを怒らせてしまった罪悪感かられいむは弱音を挙げることなく必死に
土を耕していった。
「ゆんしょ、ゆんしょ」
ゆうかはそんなれいむの様子をしっかり見ていた。
「れいむ、ちょっと一服しましょ」
ゆうかがれいむに話しかけてきた
「ゆん!?でも…」
「頑張りすぎて倒れてもらっても困るわ。私も少し疲れてきたし、みんな疲れたら小休止を入れながら
働いているわ」
「ゆん…にゃらちょっとおやちゅみちゅるねぇ!!」
こうしてれいむは少し休憩することを決めた。
ゆうかの顔には一筋の汗も流れていなかった。
「はい、これ」
ゆうかは腰の袋から白い塊のような物を差し出した
「きょれにゃに?」
「これは氷砂糖よ。とっても甘くておいしいからたべてみなさい」
「む~しゃむ~しゃ。しあわせぇぇぇぇぇぇ」
「ふふふふふ、おいしいからってそんなことしていたらゆっくり出来なくなるわよ」
「ゆがっ!!ほんちょ?」
「そうよ、物を食べながら喋る子はみんなゆっくり出来ない子なのよ。れいむはゆっくり出来ない子?」
れいむはあたふたした顔になった。
「れいみゅはゆっくちできりゅんぢゃよ!!だきゃらちゃんとできりゅよ!!ほら…」
そういうと氷砂糖をもう一個口に含み、もぐもぐと食べだした。
「はい良く出来ました」
「ちょうぜんだよ!!」
れいむは何故か誇らしげに言いました。
それから二匹で水筒の水を飲みさて再開しようかと思ったその時であった
カーンカーンカーンカーン!!
どこからともなく鐘のような音が聞こえてきた。
「ゆぅぅ、きょんぢょはにゃに?」
「しっ!!」
ゆうかはれいむの口を押さえた。
そして大きい声で先生お姉さんの声が聞こえてきた
『偵察きめぇ丸からの情報、北の森から此方にまっすぐゆっくりの一団が向かってきている!!
数は成体から赤含めて約10!!皆作業を一時中断し北に集結せよ!!繰り返す…』
「にゃに?にゃに?」
「敵よ!!れいむ、私に付いてきて!!」
「ゆ?ゆわぁぁぁぁまってぇぇぇぇぇ」
れいむは何が起こったのか分からないままゆうかの後を付いていくことにした
所変わって森の中
「おとうさん!!おかあさん!!ゆるどらどはまだなんだぜ?」
一家の長女まりさは両親に話しかけていた。
まりさは風の噂で聞いたユル・ド・ラドの話を旅のゆっくりからより詳しく聞き、それを両親に話した所
一家と親友のぱちゅりーとその家族で向かう事になった。
ユル・ド・ラドはいつしかゆっくりの間で噂される幻のゆっくりプレイスで風雨に困る事がない家、
見渡す限りに広がるごちそう、そしてそこに群れるできそこないの下僕のゆっくり共
まりさはその話を真に受けたのだ。
「ゆふふふ、もうちょっとだよ!!おとうさんもたのしみでしょうがないよ!!」
「まりさのおはなしはおかあさんがたびのゆっくりからちゃんときいたからまちがいないよ!!
あとちょっとでつくよ!!ほらごらん!!ゆっくりできるものがみえてきたよ!!」
親れいむはどうやら瓦を神殿の一部とみなしたようだ。
まああながち間違いではないが…
「まちがいないわ!!あれはゆるどらどのしんでんよ!!ぱちぇたちはついにながいたびのすえに
でんせつのとしをみつけたわ!!」
とぱちゅりーはいうが元々いた群れから1キロ程度の距離しか離れていなかった。
だがそんなことなどお構いなし、ぱちぇ親子はさらにヒートアップしていく
「むきゅ!!ぱちぇのちしきがものがたっているわ!!」
そう言い子パチュリーが近くに転がっていた木の板を髪で器用に拾い上げた
それはもう何十年も前には寺の案内をするために使用されていたであろう看板であった
「このじは…ようこそゆっくりのみなさま。わたしたちくずはたくさんのごちそうをよういしました…
むきゅむきゅ…どうぞたくさんくずなわたしたいをころし、ゆっくりしてください…とかいているわ!!」
読者の皆さまは分かっているとは思いますが、そんな事はどこにも書かれていません。
正しくは「この先100メートル、○×寺」である。
だがそんなこと知ったこっちゃじゃねえと言わんばかりに他のゆっくり達は騒ぎ立てる
「むきゅ!!すごいわ!!おしえてもいないこんなこだいのもじをかいどくするなんて
まちがいなくせかいいちのけんじゅだわ!!」
「むきゅ~…てれるわ!!」
「まりさのおともだちはすごいんだぜ!!」
「ぱちゅりーおねえちゃんちゅごぉぉぉぉぉい!!」
「「「けんじゃ!!けんじゃ!!」」」
もうその場にいたゆっくり達はぱちゅりーを絶賛しまくりだった。
そんな中、長女まりさが近寄ってきた。
「ゆ~ん、ぱちゅりー。ゆるどらどについて、いっぱいどれいどもであそんで、いっぱいごちそうを
たべたらぱちゅりーにつたえたいことがあるんだぜ」
「むきゅ~~…わかったわ…。たのしみにまっているわ…」
まりさとぱちゅりーは顔を赤らめ、親達は娘達の成長に顔を笑顔にし、
妹達はなに~?なんなの~?という顔をしていた。
ちょっと空気を変えようかと考えた親まりさが妹達に話をふった。
「ゆ!ところでおちびちゃんたちはどれいたちでどうあそぶのぜ?」
「ゆ!まりしゃはまいにちいっぴきずつころしゅんだぜぇ」
「れいみゅはまいにちあまあまをもってこちゃちぇて、れいむのうんうんをたべさせてあげるよ!!」
「むきゅ!!まりちゃたちははっちょうがひんきょんね!!ぱちぇはやちゃちいきゃらまいにち
ぱちぇのありぎゃちゃいおはにゃちをききゃせてやって、”きょうえんりょう”とちて
まどうちょをけんじょうちゃちぇるわ!!」
「「ゆわぁぁ!!ぱちぇはちゅぎょいはっちょうをちゅるよ!!」」
わいわいと思い思いに喋る子ゆっくり、赤ゆっくり達。
どれもこれも最高のおもちゃで遊ぶ事を夢見る顔をしていた。
そして歩くことを再開すること1時間後
「ゆ!!みて!!すごくりっぱなおうちさんだよ!!」
「むきゅ!!ぱちぇたちのためにどれいたちがせいれつしてむかえにきているわ!!」
「む…むきゅ、おきゃあしゃん。ぱちぇ、あんなきもちわるいのみてたらきもちわるきゅ
なってきたわ…」
「がまんしなさい!!すこししたらみんなごみばこにぽいするわ!!」
「ゆぅぅぅぅぅ!!みてあのおやさいさん!!まるでまりさとぱちゅりーのためにあるようだよ!!」
「あんなにあったらまごのまごまでたべきれないわ!!」
もうこの時点でこの二匹には明るい三世代、いや五世代家族による幸せな日々が浮かんでいた。
「それじゃあみんな!!ゆっく~り!!っででてかんげいされるのぜ!!」
「「「「「「「「「ゆっくりわかったよ!!」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「ゆっく~り!!!!!!!」」」」」」」」」
れいむはゆうかにつられて北の囲いの前までやってきていた。
そこには畑で働いていたゆっくりのほぼすべてが集結していた。
「ゆうきゃ…がいてきしゃんってにゃに?」
ガサガサ!!
「くるわ!!」
ばっ!!
「「「「「「「「「「「ゆっく~り」」」」」」」」」」
森の茂みからゆっくりが一斉に飛び出してきた。
成体3、子4、赤2という構成であることを考えると2つ以上の家族が来たこととなる。
「ゆぅぅぅぅ!!やっとついたよ!!」
「れいむをこんなにあるかせるなんてほんとうにつかえないごみどもだね!!
おわびにあまあまもってきてね!!たくさんでいいよ!!」
「むきゅ!!そんなことよりわたしのむすめがおまえたちのきもいわるいすがたをみてはきけを
もよおしているわ!!とくにそこのおおきいのははやくしんでね!!」
「「「「「はやくしね♪はやくしね♪」」」」」
好き放題言っているゆっくり家族
一方名指しで早く死ねと言われた先生お姉さんはというと
「…皆、ここは私と何人かで事足りる。他の皆は作業に戻ってくれ。後は私の方で処理する。」
「「「「ゆっくり分かりました!!」」」」
そういうと胴付きの中でも特に長く生きている数体のゆっくり以外はみな作業に戻った。
れいむは何が起こるのか気になってその場に立ち尽くしていた。
ゆうかは早く戻ろうと言おうとしたが先生お姉さんが制止した。
「いや待て、良い機会だ。どう決断を下しても避けては通れぬ道だ。あえて見せておいた方が良い」
一方親まりさは自分の命令に逆らって勝手に返した先生お姉さんに対して激怒していた。
「おい、そこのとくにきもちのわるいごみ!!なにかってにまりささものがいっせんをむしして
かえしているんだぜ!!かってなことを「警告する」ゆ?」
先生お姉さんがまりさの会話に割り込む形で喋った。
「お前達は私達の群れ「なにかってに…」うるさい!!…私たちの群れに勝手に入ろうと「だれがかって…」
うるさいといっているのがきこえんのか!!…むれに勝手に入ろうとしている。そのまま元いた
家に帰るなら良し、帰らぬのならそれ相応の代償を支払ってもらう!!」
風が一瞬止まったように感じられた。
だがその緊迫した空気を突然の笑い声が打ち破った
「「「「「「「「「「げらげらげらげらげらげらげらげらげらげら」」」」」」」」」」
「ああおかしいのぜ!!ごみが!!げらげら!!なにかいっているのぜ!!げらげらげらげら!!」
「それそうおうのだいしょうってなに?うんうんでもめのまえでするの?げらげらげらげら!!」
「ごみがなにかいっているわ!!げらげら!!みをわきまえなさい!!」
「「「「ごみがゆっきゅりにちゃかりゃおうとちているよ!!げらげらげらげら!!」
「むきゅむきゅむきゅむきゅ!!ああもうだめ、おなかがよじれそうだわ!!」
ひとしきり笑いたいだけ笑うまりさ一家。
ひとしきり笑いすっきりーした一家は悪態をつきながら散々罵倒をぶちまけまくった
「ごみ」「くず」「いきるかちなし」etc
ひとしきり言うとまりさ一家の末っ子まりさが飛び出し、すぐ近くにいた胴つきまりさに
近づいてきた。
「いきりゅかちのにゃいごみはまりちゃちゃまがぽいちてやるんだじぇ!!」
そういうと胴つきまりさに体当たりを仕掛けてきた。
一方の胴つきまりさはまるでゴミをみるような顔でまりさを見続けていた。
「ゆぴぴぴぴ!!きょわい?ちにちゃきゅにゃい?いちゃい?でみょやみぇないよ!!
ゆっくちにちゃきゃらっちゃごみはみちぇちめにちぇいちゃいしにゃいとねぇぇぇぇぇ!!
げらげらげらげら!!」
「ゆっゆーん、さすがまりさのむすめなんだぜ!!ごみがちょうしにのらないように
ちょうきょうしているよ!!」
「れいむのおちびちゃんはとてもゆっくりしているよ!!」
ひたすら自分の娘の行いに称賛のエールを送る両親に応えるかのようにまりさの体当たりは
さらに激しくなる。
「ゆっゆっゆっゆ、やちぇがみゃんはよきゅにゃいんだぜぇ!!いみゃにゃりゃいにょちぎょいちちゃら
ぜんごろちできゃんべんちてやるんだぜぇ!!」
散々言われて攻撃され続けている胴つきまりさは先生お姉さんの顔をちらっとみた。
先生お姉さんは首を縦に振った。
それを確認すると胴つきまりさは攻撃されてない方の足を上に上げた。
「ゆ?いにょちごいでみょちゅりゅの?じゃんねんでちた~!!ゆっきゅりおちょきゃったきゃら
ちけいけっていだよ!!ゆっくちきょうきゃいちてねぇぇぇぇ!!げらげらげらげら!!」
そしてそのまま足を勢いよく下ろした。
「げらげらげらげゆぴぃぃぃぃ!!…」
子まりさの体は胴つきまりさの足に完全に押し潰され、中身の餡子を散乱させていた。
親まりさには何が起こったのか全く分からなかった。
餡子脳が理解することを拒んでいた。
あれ?おちびちゃんがごみのちょうきょうをしてて、それで、あれ?
おちびちゃんは?あれ?まっくろいのはなに?あれはゆっくりのなかみだよ…ね…
ゆ!うそだ!!うそだ!!あんなにゆっくりしていたおちびちゃんがごみなんかに!?
でもあれは…あれは!!
「おちびちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
まりさの餡子脳がようやく理解し、まりさは叫んだ。
そして他の家族にも理解が伝わっていき、残りの家族も叫ぶ
「おちびちゃんがぁぁぁぁっぁぁぁ!!」
「「「「「「「いもうとがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」」」
ちくしょう!!自分がいながらなんという不始末!!反抗的だったとはいえまさかこのような
暴挙に出るなんて!!許さない!!ゴミ共め!!餡子の1滴も残さない!!
殺してやる!!まりさのおちびちゃんの苦しみの100倍にして返しても事足りない!!
「ごみどもがぁぁぁぁぁぁぁ!!ゆっぐぢぢないでいまずぐじねぇぇぇぇぇぇ!!」
まりさは野を駆ける!!目指すはあのまりさもどきだ!!あの醜い頭から食い破ってやる!!
まりさは助走を駆け、一気に跳躍した…だが
「ふん!!」
「ゆぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
先生お姉さんが華麗に蹴りを入れ、まりさは放物線を描き元の場所まで戻った。
「ばりざぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「「「おどうじゃぁぁぁぁん!!」」」」
「「「まりさぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
「ゆ…ゆぐぅ…ぐぎぃぃぃぃぃぃぃ!!「最後の警告だ」」
まりさの唸り声に割り込む形で先生お姉さんが語る。
今度はさっきと様子が違い、髪の毛の色が水色から緑色になろうとしていた。
「これでお前達と私たちの格の違いが分かっただろう。今ならただ迷い込んだゆっくりとして
このまま見逃そう。後も追わない。だがおとなしく帰れないのなら…」
ここでお姉さんの髪の色が完全に緑色になった。
「生まれてきた事をたっぷり後悔させてやる」
普通のゆっくりならここで並々ならないお姉さんの怒りに怯えそのまま引き返すのだが
怒り狂った一家には感じ取ることが出来なかった。
「ぞんなのでひぎざがるとでもおもっだのぉぉぉぉぉぉ!!」
「ごみどもがじょうじにのるなぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「「「ゆっぐりぐるじんでじねぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」」
その瞬間、お姉さんの角が完全に生えた。
「お前達、このゴミ共を一匹とて生きてかえすな!!こいつらは一匹残らず畜ゆ場送りだ!!」
「「「「了解しました!!」」」」
子まりさは何が起こったのか分からなかった。
あの後、お父さんやお母さんがいきり立ってあのゴミ共に突っ込んでいった。
まりさはぱちゅりーが怪我をしていないか心配に思い、ぱちゅりーのすぐ横にまで行き、
ぱちゅりーを安全な茂みに移した後、お父さん達に加勢しようとした。
お父さんは群れの中では一番強くて、お母さんも群れのかけっこで一番早いゆっくりだ。
万に一つも負ける要素なんてない!!ないはずなのに!!
「だずげでぐだざいぃぃぃぃぃぃ!!いのぢだげは!!いのぢだげはぁぁぁぁぁ!!」
「おねがいじまず!!ばむばむにぞれをいでないでぐだざぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!
ばむばむがぁぁぁ!!ばむばむがぁぁぁぁぁぁっぁぁ!!」
「まりしゃのゆっくちちたはぎゃ…おぼうちしゃんがぁぁぁっぁあ!!」
「ぱちぇの…けんじゃなきゃみぎゃ…にゃいちょきゃっぴゅしゃんぎゃぁ…」
あるものは徹底的に殴られ、あるものは葉を重点的に殴られ、あるものはゴミのように踏まれた。
どのゆっくりも死んではいないがもう二度とゆっくり出来なくなっていた。
「まりさ…まりさ!!」
まりさは家族がもう二度とゆっくり出来なくなっていく様を見てただ呆然としていたが
ぱちゅりーの声で現実に帰ってきた。
「まりさ!!にげるわよ!!」
「なにいってるのぱちゅりー!!おとうさんをみごろしにするのぉぉぉぉ!!」
「ちがうわ!!むれにいったんもどってみんなでほうふくにくるのよ!!」
「ゆぅぅぅ…でも、おとうさんが…いもうとたちがぁぁぁぁ…」
「わたしだってつらいわ…けど!!みんなのむねんをはらしたくないの!!」
ぱちゅりーがまくしあげる
「ゆぅ!!そ、そうだよ!!みんなのかたきをとらなくちゃ!!」
「じゃあいますぐもどってみんなをよびにいくわね!!」
「にしのどすにもおうえんをよぼう!!」
「そうね!!ごみどもめ!!めにものみせてあげるわ!!」
「「ゆっゆっゆっゆ「おお、おろかおろか」ゆゆ!?」」
二匹が突然聞こえた声に驚き振り向いた先には、大量の胴つききめぇ丸がいた。
そして目にも止まらぬ速さで二匹を包囲していった。
「逃げられると思ったのですか?」
「おお、愚か愚か」
「「「「「おお、愚か愚か」」」」」
「「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!」」
れいむはその光景をゆうかと一緒にただ見ているだけだった。
「ゆぅ…」
「どうしたのれいむ?」
れいむはその一部始終を見てひたすら暗い顔になっていった。ゆうかは心配そうにれいむに聞く
れいむは少し悩んだ顔をしたが重い口を開けた
「れいみゅはぎょみにゃにょ?」
「れいむ?」
「ふつうのゆっくちはみんにゃれいみゅたちをぎょみちょか、いきりゅかちなちとかいうよ…
れいみゅちゃちはほんちょうにいきりゅかちにゃんてにゃいにょ?」
「れいむ…」
ゆうかはどう答えれば良いか悩んでいたその時、先生お姉さんがやってきた。
怒りは収まったのかいつもの状態に戻っていた。
「それはここにいるみんなが悩んだ事だ。親や兄弟から散々そんな事を言われ続け、
生きていること認めてもらえないような扱いにここに来た者はみんなそんな事を言うんだ。
だが、私は言ったとは思うがここにいるみんなはそう言われ続けたからものが集まってできた群れだ」
「みんにゃ?」
「そうだ、例外が少しいるがほぼ全員だ。だがそんなものが皆力を合わせて生きている。
だからみんながみんなの顔を覚えている。仲間が一人でも増えたら皆が喜び、誰か一人でも
欠けたら皆がいなくなる事に悲しむ。そんな私達のどこがゴミだと思う?
十分生きる資格がある。ゆっくりなんぞと比べモノにはならない。それだけの価値が!!」
「ゆん、わきゃっちゃよおねえ…ゆんやちぇんちぇい」
「うん?まだ入ると決めたわけではないだろう。お姉さんのままで構わないぞ」
「ゆんや…れいむはきめちゃよ!!」
「そうか、長がよろこぶぞ」
先生お姉さんとゆうかは笑顔で答えた。
そこに網で捕獲されたゆっくり達を持った胴つきみょんがやってきた。
「先生!!全員捕獲出来ました!!」
「うむ!!では畜ゆ場に連れて行ってくれ。あとは何時もと同じように」
「はい!!」
「ちぇんちぇい、ちくゆじょうってなに?」
「ああそうだな。ちと刺激が強いがもう入る気なら避けようがないからな。
みょん!!すまないが中を見せてやってくれ」
「みょん!?本当に良いんですか?」
「おそかれはやかれ中に入る事になるんだ。今見せても問題ないだろう」
「分かりました…」
ゆうかは先に仕事に戻る事にし、畜ゆ場にはみょんとれいむだけで行くことになった。
網の中に入ったゆっくり達はかすれるような声で命乞いをしていた。
「おねがいじまずぅぅぅぅ…もうごみだなんでいいまぜんがらぁぁ……」
「ぱちぇだげはだずげでぐだざいぃぃぃぃ…ばりざはどうなっでもいいがらぁぁぁ…」
「むぎゅぅぅぅ…」
どれもこれもみょんやれいむに媚びているような目で見ていた。
「ねえみょん「同情ならかけないほうが良いよ」ゆぐぅ!?」
「だいぶ前にもそうやって情をかけて離してやったら何をしたと思う?
最悪なことにドスを引き連れて仕返しにきたんだみょん。
あの時はお兄さんやお姉さんがみんなを守りながら戦ったけど何人か犠牲がでたみょん。
それ以来、群れでは侵入して説得…といってもだれも説得をきかずにこいつらみたいな事をするけど
そのばで全員殺すか、この」
みょんはとある建物の前で止まった。
建物は日本式の蔵で寺と同様に外見はボロボロであった。
だが、中からゆっくりの者と思われる声が響き渡っていた。
「この畜ゆ場に放り込むかしているよ」
そういうとみょんはダイヤル式の錠を回し、鍵を開け、扉は開けた。
れいむは中の光景を見て、思わず悲鳴をあげそうになった。
そこはゆっくりの行き地獄と言っても過言ではなかった。
ゆっくりが釘で壁に打ち付けられ、管のようなものが二本刺さっていた。
うち一本はなにか臭い箱の中身につながっており、もう一本はただ宙をぶらぶらしていた。
どの個体も瀕死ではあるが死んでいる個体は一体もなく、かすれるような声で助けを求めたいた。
「みょん?…にゃんでこんにゃちょきょろぎゃありゅにょ?」
「ここ?元は野良ゆっくりの収容所だけど先生お姉さんがなにかの役に立てようと考えたのがここで
こいつらにみんなからでたゴミや排泄物を食べさせてそれで増えた餡子を取り出して
動物避けにおいたり、畑の肥料にしているんだよ」
「ひりょうってにゃに?」
「肥料は畑さんのごはんさんだみょん」
「しゅぎょいんだね」
れいむはすごく勉強になったような顔をしたがここにいるといやな気分になってくるため
みょんに先に戻る事を告げ、先にゆうかの所に戻った。
『皆本日は良く働いた!!これでまたみんなのおいしいご飯がたくさんできるぞ!!
後はそれぞれお家に戻って各自晩御飯までゆっくりしていてくれ!!』
「「「「は~い!!」」」」
夕方頃、あれかられいむとゆうかは休憩なしで働いた。
途中見張り台のふらんが差し入れといってなにか甘いものをくれたりしてくれた。
さすがにその時はいったん手を止めたがあの甘いのはなんだったんだろうか?
あとで聞こうかとれいむは考えた。
「ほられいむ。戻るわよ」
「ゆん、わきゃっちゃよ!!」
「これから戻る所を悪いんだがれいむ」
先生お姉さんが話に割り込んできた。
「一緒についてきてもらえないか?長には直接自分の口で言ってもらいたい」
「わきゃっちゃよ!!」
「決断の時…か。私も悩んだ。後悔のないようにね」
「ゆん!!」
先生お姉さんは寺の門の前まで移動し、そこで長を一緒に待つようにいった。
「ねえちぇんちぇい?」
「なんだれいむ?」
「長はどうしてあんなにゆっくりできる気がするの?」
「ふむ、それは私の口からは言えないな。悪いが本人から聞いてくれ。お、噂をすればなんとやらだ」
先生お姉さんは長の姿を確認し、手を振った。
長とお兄さんとお姉さんは応えるように手をふった。むろんれいむもだ。
「は~い、今帰りました。やっぱり我が家はいいわ~」
「俺はあねさんが行く所ならどこだって我が家です!!」
「はいはい、どうどう」
長お姉さんは門の前で先生お姉さんに帰りの挨拶をした。
「長、今日も特に問題なく行きました。途中ゆっくりが10匹程度襲撃してきましたが
契約したきめぇ丸達の行動もあり万事問題なく行きました。」
「はい、分かりました。ですがここ最近ゆっくりの襲撃が多いですね。
もう少し対策を考えた方が良いかしら?」
「それについては俺に考えがあります。近くにあるゆっくりの群れをあるていど掌握し
裏から操作すれば多少は改善できるかと」
「まあ、またれみりゃとふらんにがんばってもらうしかないっしょ今は」
「まあまあ、それは後でじっくり話し合う事にして今は」
「ああそうでしたね」「おお、本日の結果発表!!」
「れいむちゃん。今日一日楽しかった?」
「ゆんとね…ちょってもきょわきゃったけどたのちかったよ!!」
この言葉に一同は先生お姉さんに視線を向けた。
「怖かった?姉さん、またやったんですか?」
「いや、やってはいないぞ。本当だぞ!!群れのみんなに聞いてくれれば分かる」
「ゆん!!ちぇんちぇいはれいみゅにおいおきちてないよ」
「おお、姉さんを先生って呼んでる。これは脈ありだね!!」
「じゃあれいむちゃん。決めた?」
「ゆん!!れいみゅきょきょでみんにゃといっちょにゆっくちちまちゅ!!」
この言葉に四人は笑顔で答えた。
「おお、また一人仲間が増えたぞ!!」
「いえ~い、遊び仲間がまたふえた!!」
「ふふっ、これからも末長く生きていきましょうね」
「教え子が増えるというのはやはりいいものだ」
「さてとれいむちゃん。あなたはこれで私たちの仲間です。なんで改めて自己紹介しますね。
私はこの群れの長をやっている長お姉さんです。長と呼ぶように」
「私はみんなの先生だが参謀も兼ねている。だがみんなは先生と呼んでいるので
参謀と呼ばすに先生と呼ぶように」
「俺はあねさん、つまり長の次の長、つまり副長だ。なんで俺の事は副長と呼ぶように。
まあ面倒だったらお兄さんだけでいいからな?」
「まったくうちの馬鹿なアニキはそんなんじゃ示しがつかないでしょ。アタイは群れの幹部を
やっているお姉さんです。といっても幹部をやっている子は他にも何人かいるけどみんな
其々の部署で忙しいから幹部お姉さんと呼んでくれたら通じるから、以降よろしくぅ!!」
「後は、はいコレ」
そういうとお姉さんは懐からバッヂのような物を取り出した
「きょれは?」
「これは群れのゆっくりである事を証明するバッジさんです。これを付けていれば人間さんからは
危害を加えられないから服の一部に必ず付けておいてね」
「ゆん!!わきゃっちゃよ!!」
そういうとれいむはバッジを付けようとするが付け方が分からず
「ゆわぁぁぁぁぁんづげがだがばがらないぃぃぃぃぃぃ!!」
「もうしょうがないなぁ。アタイがつけてやっからおいで」
こうしてれいむは幹部お姉さんに付けてもらった。
寺の中に戻ったれいむはお兄さんにれいむのお部屋を案内してもらった。
「よし、ここがお前のへやだ」
「きょきょ?」
「ああそうだ。れいむ以外にも居候がいるが仲良くな」
れいむは案内された部屋の扉を開けた。
そこにいたのは…
「ゆ?ゆあぁ、れいみゅだ」
「あらほんと、この部屋になったのね」
「う~、ふらんのす~やす~やスペースが。…でもうれしい」
「みょ?さっきのれいむ?」
そこには自分をここに連れてきたフラン。授業の時に一緒になったまりさ。
一緒にお仕事をしたゆうか。一緒に畜ゆ場にいったみょん。
そして後一人
「おいぃぃぃ!!ここでてんこの名前は出てこないのか!!
てんこの怒りが有頂天!!」
胴つきてんこがいました。
てんこは今の今まで自分の出番がなかったことに怒り心頭だが、なんだかんだで歓迎してくれた。
その後れいむは夕食時にみんなに紹介され、歓迎のパーティが開かれた。
ゆうかはどこからかギターを取り出し、それに合わせてうどんげが派手な衣装で踊り、
すいかとゆうぎが酔っぱらった勢いで腕相撲をし始めたり、
とにかく凄く楽しかったのは間違いなかった。
かくしてれいむの運命を分ける一日は終わりを告げたのであった。
明日もみんなとゆっくりできるかな?そう思いながられいむは楽しい夢の世界へ旅立ちました。
所変わって長の部屋
「あ~~~~~、飲みすぎちゃったわ」
「まったくお酒弱いのにすいかとゆうぎの酒につきあうからこんなことになるんですよ
(よっしゃーあねさんの介抱権ゲットぉぉぉぉぉ)」
「はんせ~してま~す」
「そういって反省したことないんですが(うお~姉さんの息が俺の顔に当たってるぅぅぅぅ)」
「は~い、今度は本気で~す」
「ねえ、あのれいむちゃんを見ているとなぜか昔を思い出さない?」
「昔?…俺とアイツがあねさんにあった時の事とかも含めてですか」
「うん。あのれいむちゃん、昔の私となぜかふいんきが似ているのよ。
せかいの何もかもが明るく照らしてくれると思っていたあのころを。」
「あの天真爛漫というかやさしい性格は確かに昔のあねさんとふいんきが少し似てますね。」
「やっぱり昔の自分とかぶるからかなぁ?他の子達はみんな泣きじゃくったり親を罵倒して
どうにか自我を保った状態でくるから」
「さすがにどこのゆっくりにどんなゆっくりが生まれたかを把握する方法なんてありませんから
どうしても少し手遅れの状態で来てしまいます」
「もう少しどうすべきか考えるべきね」
「ええ、そう思います」
そこまでいった所で部屋の扉ががらっと開き幹部お姉さんが入ってきた。
「ああぁぁ、アニキ!!またアネキに手を出そうとしてたんでしょ。」
「い、いや俺はそんなことはしようとしてなんか」「問答無用!!」
「みょぉぉぉぉ…」
幹部お姉さんの華麗な蹴りがお兄さんのみぞうちに見事に決まり、お兄さんは失神してしまった。
「まったく油断も隙もないんだから…。じゃあねアネキ、おやすみ」
「はい、おやすみ」
どういって幹部お姉さんは失神したお兄さんを引きずりながら扉を閉めた。
お姉さんは状態が状態だったのでもう寝ようとしたが、
「あ、いけない。お母さんにお祈りしてしてなかった。」
毎日やっている事を忘れていたらしく、飛び起きて部屋のタンスの中からばかでかいヘアバンドを
取り出した。サイズを考えると通常サイズのゆっくりの物よりはるかにでかかった。
「お母さん。今日は仲間が一人増えました。人間さんとの交流も順調です。
どうか天国で私たちを見守っていて下さい。」
長お姉さんはお祈りを済ませるとそのまま布団の中に入って明かりを消した。
二に(続いたら)続く…
あとがき
筋書きは出来ていました。それにいろいろ要素を増やしている内にサイズが結構なことに…
後感想にあった「群れの成立の経緯は書いてくれるんですよね」という意見がありましたがそれは
二でやります。気長におまち下さい。
何度も言いますが批判が相次いだ場合続きを上げるかどうか考えます。
一応頭の中で各キャラクターの設定は出来ていますが、書いたら厨二とかいわれそうなんで
現時点では見合せます。
細かいご指摘などは遠慮なくどうぞ。
他に書いた作品
・ふたば系ゆっくりいじめ 621 ゆっくりとの共存社会 ~ニュースキャスター編~ 序章
・ふたば系ゆっくりいじめ 914 ゆっくりとの共存社会 ~ニュースキャスター編~
・ハーフ、胴つきが大量に出てきます
・独自設定あり
・人によっては気分を害する可能性があります。ご注意を
・話の内容が内容のため続編は評価を見て判断します
今度こそこれでおしまいだよ!!
「ふむ。もう時間か。それでは今日のお勉強の時間は終了とする。
この後各自配られたお弁当を食べた後、この短い針が1を指すまでに外にある畑まで来るように」
「「「「今日もありがとうございました!!」」」」
短い針が12を指す頃、先生お姉さんの授業が終わった。
授業中れいむは何度か先生お姉さんから授業を受けることとなった。
授業は群れに長くいるゆっくりから短いゆっくりへと移行していき、最後にはなかなか理解
できないゆっくりに先輩ゆっくりが横で補佐をしながら授業が進んでいった。
最初”あ”で苦戦していたれいむも終わる頃には”お”まで理解出来ていた。
赤ちゃんからすればかなり上等なほうだ。
これも胴つきの影響だろう。
「ゆ~ん、ちゅきゃれちゃよ」
「どうだった。初めての授業は?」
先生お姉さんが話かけてきた。
「ゆ~んちょね、きょわかっちゃけどたのちかっちゃよ!!
でみょね、にゃんできょれぎゃゆっくちできるこちょににゃるにょ?」
「それはな、どれも生きていく事に必要な事だし、学べば学ぶ程ゆっくりだけでなく
いろんな生き物ともお友達になれるからだ」
「ゆっくちだけぢゃにゃくてぇ?」
「ああ、とっても怖い人間さんや妖怪とも仲良くできるぞ!!」
「ゆゆ~~ん、ちょてぇもゆっくちできりゅねぇ!!」
「ああそうだとも。だが普通のゆっくり達は皆そんなことも分からずに好き勝手やっていくんだ。
これではだれとも仲良くなれない。れいむ、これから働く事をやってもらうから
これから言うことを覚えておくといい」
「にゃにをおぼえちぇほうぎゃいいにょ?」
「簡単な話だ」
先生お姉さんはここで一息入れた
「私達はふつうのゆっくりではない。だからここにいるみんなが仲間だ。家族だ。
家族を殺そうとする奴はだれであろうと容赦はするな。たとえ実の親でもだ」
れいむの生まれたばかりの頭ではこの事はよく理解出来なかった。
だが、この言葉の裏に隠された意味をれいむは間もなく知ることとなった。
その後れいむは先生お姉さんと授業中仲良くなったまりさと一緒に朝に配られたお弁当を食べた。
仲良く喋っていると他の胴つきのゆっくり達が途中から入ってきて気付いたら群れのほぼ半数の
ゆっくり達に囲まれておしゃべりをする事になってしまった。
どのゆっくりも礼儀正しく、長お姉さんとの出会いについて熱く語ってくれた。
曰く、親に殺されそうになった所を助けられた。
曰く、親と一緒に迫害され逃げ込んだ先で保護してくれた。
曰く、捨てられ餓死寸前の所を救われた
どのゆっくりも幸せな生い立ちではなかった。
では何故お姉さんの群れに入る事を決めたのかと聞くとみな決まって同じ言葉だった。
「どんなドスよりもゆっくりできる気がしたから」
そんなこんなで時は流れ気付いたら1時近くになっており、全員そろって移動することになった。
付いた先には非常に広大な畑が広がっており、すでに胴つきのゆうかが汗をかきながら働いていた。
その時、先生お姉さんから道具を渡された。
スコップとジョウロだ。
「おねえしゃん、きょれは」
「これは働くのに必要な道具だ。とはいっても渡しただけではどうすればいいかわからないな?
う~ん…」
「先生」
「ん?」
先生お姉さんが声のする方向を見るとれいむより幾分か背が大きい胴つきゆうかが立っていた。
このゆうかはさっきの授業にも参加していた。
「ゆうかの担当場所が大きすぎるからだれか手を貸してほしいの。知識がないのなら私が教えるわ」
「ふむ…まあまだゆうかの所は土を耕す段階だから一人では確かにきついな。
れいむ」
「ゆん?」
「れいむにはまだ農作がどうこう出来る段階じゃないし、今回はゆうかのお手伝いをしてもらう」
「ゆ…ゆ…ゆゆゆゆゆうきゃのぉぉぉぉぉぉ!!」
「そうだ」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!れいみゅころちゃれるぅぅぅぅ!!たちゅけ「れいむ!!」ゆぴぃ!!」
れいむがゆうかへの本能的な恐怖から怯えていると先生お姉さんが叱咤した。
どうやら怒っているらしく、いつの間にか変身していた。
「私たちは普通のゆっくりではない。それは悲しい事実ではある。だが皆が皆を家族と思っている!!
そんな家族が野蛮なゆっくり共と同様に醜い同族殺しを何故すると思う!!
私達はあんな奴らとは違う!!何もかも違うんだ!!」
「ゆ…ゆ…」
「先生、落ち着いて。この子は来たばかりで本能的な記憶がそう言わせているだけよ」
「私達は!!…はぁー、はぁー、うぐ。すまないゆうか、久しぶりに吐き気がする言葉を聞いて
少し自分を見失っていた。」
先生お姉さんは一回深呼吸をすると変身が解けた。
「すまない、れいむ。まだ生まれて間もないお前に言っても傷つけるだけだった。
ゆるしてくれ」
先生お姉さんは頭を下げた。
「ゆゆん…れいみゅがゆうきゃをこわがっちゃるようなこちょちちゃったきゃら
れいみゅがわりゅいんぢゃよ。ゆうきゃ、ゆっくちごめんにゃちゃい」
「私は気にしてないからいいわよ」
「ゆん、ありがちょ…」
しばらく気まずい空気が流れたが先生お姉さんがちらりと時計を見てもうすでに五分経っている
事に気付き、声を挙げる
「いかん、もう五分もオーバーしている。みんな!!もう時間なので仕事を始めてほしい
各自、昨日の続きをやってくれ」
皆が先生お姉さんの指示を聞いたのを確認すると、先生お姉さんはれいむに話しかける
「れいむ、さっきもいいかけたがお前はゆうかの手伝いをしてくれ。
やることは単純で簡単だ。もし分からなかったらゆうかに聞いてくれ」
「ゆん…わきゃっちゃよ」
「ではゆうか、頼む。私は高台に上っている」
そういうと先生お姉さんは畑の中央にある見張り台のような所に登って行った。
よく見ると、畑の中央と畑を取り囲むような形で見張り台のようなものがあり、一個一個に
双眼鏡のようなものが備え付けられていた。
「ゆうきゃ、あにょたきゃいにょってにゃに?」
「あれは見張り台よ。言っておくけど群れのみんなを監視するためじゃないわ。
外敵を監視するためよ。」
「ゆ~ん、ぎゃいてきしゃんってにゃに?」
「外敵は…「う~、お前たちさぼらない」またあとで教えるわ」
空から飛んできたゆっくりに声をかけられゆうかは仕事に取りかかるようにいった。
だが、れいむはその空から飛んできたゆっくりを知っていた。
「ゆ?ふらんだ!!ゆっきゅりちていってね!!」
「う~?昨日のれいむ!?ゆっくりしていってね!!」
二匹は意外な形で再開した
「ふりゃんはにゃにちていりゅの?」
「う~、ふらんはここで外敵の監視をしている。ところでれいむは決めた?」
「ゆ~ん、まだわきゃりゃないにょ…」
「う~…一生が決まる選択だからじっくりかんがえる。そんな事よりゆうかがおこっている」
よく見るとゆうがこっちをずっと睨み、早く来いと言わんばかりに顔をふっていた。
「ゆ!?ごめんにゃしゃい!!いまいきゅね!!じゃあねふりゃん!!」
「がんばってね」
れいむはゆうかの所まで行くとゆうかからお説教を貰い、少し涙目になってしまった。
それからゆうかの仕事場まで移動し、ゆうかから仕事の説明が始まった。
「いい?このスコップさんで…こうやって…土さんをゆっくりさせてね」
「ゆゆ…こう?」
そういうと、れいむはスコップを持つとスコップを土にさし、力一杯土を持ち上げ
スコップをひっくり返した。
「そうよ、そういう感じでこれだけをやって頂戴」
「ゆ?…ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!」
れいむが驚くのも無理はない。なにせ任された面積が家一軒がまるまる入る程広かったのだ。
「おおすぎるぅぅぅぅぅぅ」
「別に今日中にやれとは言わないわ。私の分なんかこれだけあるのよ」
そういってゆうかが示した敷地は庭付きの豪邸が一軒まるまる入る程の敷地だった。
「だきゃらひりょしゅぎりゅでしょぉぉぉぉぉぉ!!」
「私たちはまだお野菜さんを育てるだけの知識がまだないのよ。肉体労働しか今はできないのよ」
ここでれいむはえ?っという顔をした
「ゆ?おやしゃいしゃん?おやしゃいしゃんはかっちぇに「れいむ!!」ゆぴぃ!!」
今度はゆうかがブチ切れた
「私の前、いえ群れのみんなの前で二度とそんな言葉を言わないで!!
お野菜さんが勝手に生えてくる訳ないのよ!!みんなが一生懸命お世話をしてやっとできるのよ!!
いいわね!!」
「ゆ…ご、ごめんなさい」
「分かってくれればいいわ…ごめんね、ゆうかは散々そんな言葉を聞いたから我慢できなくなっているのよ
うまれたばかりのれいむにはまだまだ知らない事ばっかりだというのに」
「ゆん…いいよ。れいみゅがわるきゃっちゃから…」
「うん、ありがとう。じゃあお願いするわね」
「ゆん、わきゃっちゃよ。れいみゅ、ぎゃんばりゅ!!」
そしてれいむのお仕事がやっと始まった。
生まれたばかりのれいむにはやはりこのお仕事はかなりハードだった。
スコップで土を持ち上げる度に腕が重くなり、体が言うことを効かなくなってきた。
だが先生お姉さんやゆうかを怒らせてしまった罪悪感かられいむは弱音を挙げることなく必死に
土を耕していった。
「ゆんしょ、ゆんしょ」
ゆうかはそんなれいむの様子をしっかり見ていた。
「れいむ、ちょっと一服しましょ」
ゆうかがれいむに話しかけてきた
「ゆん!?でも…」
「頑張りすぎて倒れてもらっても困るわ。私も少し疲れてきたし、みんな疲れたら小休止を入れながら
働いているわ」
「ゆん…にゃらちょっとおやちゅみちゅるねぇ!!」
こうしてれいむは少し休憩することを決めた。
ゆうかの顔には一筋の汗も流れていなかった。
「はい、これ」
ゆうかは腰の袋から白い塊のような物を差し出した
「きょれにゃに?」
「これは氷砂糖よ。とっても甘くておいしいからたべてみなさい」
「む~しゃむ~しゃ。しあわせぇぇぇぇぇぇ」
「ふふふふふ、おいしいからってそんなことしていたらゆっくり出来なくなるわよ」
「ゆがっ!!ほんちょ?」
「そうよ、物を食べながら喋る子はみんなゆっくり出来ない子なのよ。れいむはゆっくり出来ない子?」
れいむはあたふたした顔になった。
「れいみゅはゆっくちできりゅんぢゃよ!!だきゃらちゃんとできりゅよ!!ほら…」
そういうと氷砂糖をもう一個口に含み、もぐもぐと食べだした。
「はい良く出来ました」
「ちょうぜんだよ!!」
れいむは何故か誇らしげに言いました。
それから二匹で水筒の水を飲みさて再開しようかと思ったその時であった
カーンカーンカーンカーン!!
どこからともなく鐘のような音が聞こえてきた。
「ゆぅぅ、きょんぢょはにゃに?」
「しっ!!」
ゆうかはれいむの口を押さえた。
そして大きい声で先生お姉さんの声が聞こえてきた
『偵察きめぇ丸からの情報、北の森から此方にまっすぐゆっくりの一団が向かってきている!!
数は成体から赤含めて約10!!皆作業を一時中断し北に集結せよ!!繰り返す…』
「にゃに?にゃに?」
「敵よ!!れいむ、私に付いてきて!!」
「ゆ?ゆわぁぁぁぁまってぇぇぇぇぇ」
れいむは何が起こったのか分からないままゆうかの後を付いていくことにした
所変わって森の中
「おとうさん!!おかあさん!!ゆるどらどはまだなんだぜ?」
一家の長女まりさは両親に話しかけていた。
まりさは風の噂で聞いたユル・ド・ラドの話を旅のゆっくりからより詳しく聞き、それを両親に話した所
一家と親友のぱちゅりーとその家族で向かう事になった。
ユル・ド・ラドはいつしかゆっくりの間で噂される幻のゆっくりプレイスで風雨に困る事がない家、
見渡す限りに広がるごちそう、そしてそこに群れるできそこないの下僕のゆっくり共
まりさはその話を真に受けたのだ。
「ゆふふふ、もうちょっとだよ!!おとうさんもたのしみでしょうがないよ!!」
「まりさのおはなしはおかあさんがたびのゆっくりからちゃんときいたからまちがいないよ!!
あとちょっとでつくよ!!ほらごらん!!ゆっくりできるものがみえてきたよ!!」
親れいむはどうやら瓦を神殿の一部とみなしたようだ。
まああながち間違いではないが…
「まちがいないわ!!あれはゆるどらどのしんでんよ!!ぱちぇたちはついにながいたびのすえに
でんせつのとしをみつけたわ!!」
とぱちゅりーはいうが元々いた群れから1キロ程度の距離しか離れていなかった。
だがそんなことなどお構いなし、ぱちぇ親子はさらにヒートアップしていく
「むきゅ!!ぱちぇのちしきがものがたっているわ!!」
そう言い子パチュリーが近くに転がっていた木の板を髪で器用に拾い上げた
それはもう何十年も前には寺の案内をするために使用されていたであろう看板であった
「このじは…ようこそゆっくりのみなさま。わたしたちくずはたくさんのごちそうをよういしました…
むきゅむきゅ…どうぞたくさんくずなわたしたいをころし、ゆっくりしてください…とかいているわ!!」
読者の皆さまは分かっているとは思いますが、そんな事はどこにも書かれていません。
正しくは「この先100メートル、○×寺」である。
だがそんなこと知ったこっちゃじゃねえと言わんばかりに他のゆっくり達は騒ぎ立てる
「むきゅ!!すごいわ!!おしえてもいないこんなこだいのもじをかいどくするなんて
まちがいなくせかいいちのけんじゅだわ!!」
「むきゅ~…てれるわ!!」
「まりさのおともだちはすごいんだぜ!!」
「ぱちゅりーおねえちゃんちゅごぉぉぉぉぉい!!」
「「「けんじゃ!!けんじゃ!!」」」
もうその場にいたゆっくり達はぱちゅりーを絶賛しまくりだった。
そんな中、長女まりさが近寄ってきた。
「ゆ~ん、ぱちゅりー。ゆるどらどについて、いっぱいどれいどもであそんで、いっぱいごちそうを
たべたらぱちゅりーにつたえたいことがあるんだぜ」
「むきゅ~~…わかったわ…。たのしみにまっているわ…」
まりさとぱちゅりーは顔を赤らめ、親達は娘達の成長に顔を笑顔にし、
妹達はなに~?なんなの~?という顔をしていた。
ちょっと空気を変えようかと考えた親まりさが妹達に話をふった。
「ゆ!ところでおちびちゃんたちはどれいたちでどうあそぶのぜ?」
「ゆ!まりしゃはまいにちいっぴきずつころしゅんだぜぇ」
「れいみゅはまいにちあまあまをもってこちゃちぇて、れいむのうんうんをたべさせてあげるよ!!」
「むきゅ!!まりちゃたちははっちょうがひんきょんね!!ぱちぇはやちゃちいきゃらまいにち
ぱちぇのありぎゃちゃいおはにゃちをききゃせてやって、”きょうえんりょう”とちて
まどうちょをけんじょうちゃちぇるわ!!」
「「ゆわぁぁ!!ぱちぇはちゅぎょいはっちょうをちゅるよ!!」」
わいわいと思い思いに喋る子ゆっくり、赤ゆっくり達。
どれもこれも最高のおもちゃで遊ぶ事を夢見る顔をしていた。
そして歩くことを再開すること1時間後
「ゆ!!みて!!すごくりっぱなおうちさんだよ!!」
「むきゅ!!ぱちぇたちのためにどれいたちがせいれつしてむかえにきているわ!!」
「む…むきゅ、おきゃあしゃん。ぱちぇ、あんなきもちわるいのみてたらきもちわるきゅ
なってきたわ…」
「がまんしなさい!!すこししたらみんなごみばこにぽいするわ!!」
「ゆぅぅぅぅぅ!!みてあのおやさいさん!!まるでまりさとぱちゅりーのためにあるようだよ!!」
「あんなにあったらまごのまごまでたべきれないわ!!」
もうこの時点でこの二匹には明るい三世代、いや五世代家族による幸せな日々が浮かんでいた。
「それじゃあみんな!!ゆっく~り!!っででてかんげいされるのぜ!!」
「「「「「「「「「ゆっくりわかったよ!!」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「ゆっく~り!!!!!!!」」」」」」」」」
れいむはゆうかにつられて北の囲いの前までやってきていた。
そこには畑で働いていたゆっくりのほぼすべてが集結していた。
「ゆうきゃ…がいてきしゃんってにゃに?」
ガサガサ!!
「くるわ!!」
ばっ!!
「「「「「「「「「「「ゆっく~り」」」」」」」」」」
森の茂みからゆっくりが一斉に飛び出してきた。
成体3、子4、赤2という構成であることを考えると2つ以上の家族が来たこととなる。
「ゆぅぅぅぅ!!やっとついたよ!!」
「れいむをこんなにあるかせるなんてほんとうにつかえないごみどもだね!!
おわびにあまあまもってきてね!!たくさんでいいよ!!」
「むきゅ!!そんなことよりわたしのむすめがおまえたちのきもいわるいすがたをみてはきけを
もよおしているわ!!とくにそこのおおきいのははやくしんでね!!」
「「「「「はやくしね♪はやくしね♪」」」」」
好き放題言っているゆっくり家族
一方名指しで早く死ねと言われた先生お姉さんはというと
「…皆、ここは私と何人かで事足りる。他の皆は作業に戻ってくれ。後は私の方で処理する。」
「「「「ゆっくり分かりました!!」」」」
そういうと胴付きの中でも特に長く生きている数体のゆっくり以外はみな作業に戻った。
れいむは何が起こるのか気になってその場に立ち尽くしていた。
ゆうかは早く戻ろうと言おうとしたが先生お姉さんが制止した。
「いや待て、良い機会だ。どう決断を下しても避けては通れぬ道だ。あえて見せておいた方が良い」
一方親まりさは自分の命令に逆らって勝手に返した先生お姉さんに対して激怒していた。
「おい、そこのとくにきもちのわるいごみ!!なにかってにまりささものがいっせんをむしして
かえしているんだぜ!!かってなことを「警告する」ゆ?」
先生お姉さんがまりさの会話に割り込む形で喋った。
「お前達は私達の群れ「なにかってに…」うるさい!!…私たちの群れに勝手に入ろうと「だれがかって…」
うるさいといっているのがきこえんのか!!…むれに勝手に入ろうとしている。そのまま元いた
家に帰るなら良し、帰らぬのならそれ相応の代償を支払ってもらう!!」
風が一瞬止まったように感じられた。
だがその緊迫した空気を突然の笑い声が打ち破った
「「「「「「「「「「げらげらげらげらげらげらげらげらげらげら」」」」」」」」」」
「ああおかしいのぜ!!ごみが!!げらげら!!なにかいっているのぜ!!げらげらげらげら!!」
「それそうおうのだいしょうってなに?うんうんでもめのまえでするの?げらげらげらげら!!」
「ごみがなにかいっているわ!!げらげら!!みをわきまえなさい!!」
「「「「ごみがゆっきゅりにちゃかりゃおうとちているよ!!げらげらげらげら!!」
「むきゅむきゅむきゅむきゅ!!ああもうだめ、おなかがよじれそうだわ!!」
ひとしきり笑いたいだけ笑うまりさ一家。
ひとしきり笑いすっきりーした一家は悪態をつきながら散々罵倒をぶちまけまくった
「ごみ」「くず」「いきるかちなし」etc
ひとしきり言うとまりさ一家の末っ子まりさが飛び出し、すぐ近くにいた胴つきまりさに
近づいてきた。
「いきりゅかちのにゃいごみはまりちゃちゃまがぽいちてやるんだじぇ!!」
そういうと胴つきまりさに体当たりを仕掛けてきた。
一方の胴つきまりさはまるでゴミをみるような顔でまりさを見続けていた。
「ゆぴぴぴぴ!!きょわい?ちにちゃきゅにゃい?いちゃい?でみょやみぇないよ!!
ゆっくちにちゃきゃらっちゃごみはみちぇちめにちぇいちゃいしにゃいとねぇぇぇぇぇ!!
げらげらげらげら!!」
「ゆっゆーん、さすがまりさのむすめなんだぜ!!ごみがちょうしにのらないように
ちょうきょうしているよ!!」
「れいむのおちびちゃんはとてもゆっくりしているよ!!」
ひたすら自分の娘の行いに称賛のエールを送る両親に応えるかのようにまりさの体当たりは
さらに激しくなる。
「ゆっゆっゆっゆ、やちぇがみゃんはよきゅにゃいんだぜぇ!!いみゃにゃりゃいにょちぎょいちちゃら
ぜんごろちできゃんべんちてやるんだぜぇ!!」
散々言われて攻撃され続けている胴つきまりさは先生お姉さんの顔をちらっとみた。
先生お姉さんは首を縦に振った。
それを確認すると胴つきまりさは攻撃されてない方の足を上に上げた。
「ゆ?いにょちごいでみょちゅりゅの?じゃんねんでちた~!!ゆっきゅりおちょきゃったきゃら
ちけいけっていだよ!!ゆっくちきょうきゃいちてねぇぇぇぇ!!げらげらげらげら!!」
そしてそのまま足を勢いよく下ろした。
「げらげらげらげゆぴぃぃぃぃ!!…」
子まりさの体は胴つきまりさの足に完全に押し潰され、中身の餡子を散乱させていた。
親まりさには何が起こったのか全く分からなかった。
餡子脳が理解することを拒んでいた。
あれ?おちびちゃんがごみのちょうきょうをしてて、それで、あれ?
おちびちゃんは?あれ?まっくろいのはなに?あれはゆっくりのなかみだよ…ね…
ゆ!うそだ!!うそだ!!あんなにゆっくりしていたおちびちゃんがごみなんかに!?
でもあれは…あれは!!
「おちびちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
まりさの餡子脳がようやく理解し、まりさは叫んだ。
そして他の家族にも理解が伝わっていき、残りの家族も叫ぶ
「おちびちゃんがぁぁぁぁっぁぁぁ!!」
「「「「「「「いもうとがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」」」
ちくしょう!!自分がいながらなんという不始末!!反抗的だったとはいえまさかこのような
暴挙に出るなんて!!許さない!!ゴミ共め!!餡子の1滴も残さない!!
殺してやる!!まりさのおちびちゃんの苦しみの100倍にして返しても事足りない!!
「ごみどもがぁぁぁぁぁぁぁ!!ゆっぐぢぢないでいまずぐじねぇぇぇぇぇぇ!!」
まりさは野を駆ける!!目指すはあのまりさもどきだ!!あの醜い頭から食い破ってやる!!
まりさは助走を駆け、一気に跳躍した…だが
「ふん!!」
「ゆぶぅぅぅぅぅぅぅ!!」
先生お姉さんが華麗に蹴りを入れ、まりさは放物線を描き元の場所まで戻った。
「ばりざぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「「「おどうじゃぁぁぁぁん!!」」」」
「「「まりさぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」
「ゆ…ゆぐぅ…ぐぎぃぃぃぃぃぃぃ!!「最後の警告だ」」
まりさの唸り声に割り込む形で先生お姉さんが語る。
今度はさっきと様子が違い、髪の毛の色が水色から緑色になろうとしていた。
「これでお前達と私たちの格の違いが分かっただろう。今ならただ迷い込んだゆっくりとして
このまま見逃そう。後も追わない。だがおとなしく帰れないのなら…」
ここでお姉さんの髪の色が完全に緑色になった。
「生まれてきた事をたっぷり後悔させてやる」
普通のゆっくりならここで並々ならないお姉さんの怒りに怯えそのまま引き返すのだが
怒り狂った一家には感じ取ることが出来なかった。
「ぞんなのでひぎざがるとでもおもっだのぉぉぉぉぉぉ!!」
「ごみどもがじょうじにのるなぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「「「ゆっぐりぐるじんでじねぇぇぇぇぇぇぇ!!」」」」
その瞬間、お姉さんの角が完全に生えた。
「お前達、このゴミ共を一匹とて生きてかえすな!!こいつらは一匹残らず畜ゆ場送りだ!!」
「「「「了解しました!!」」」」
子まりさは何が起こったのか分からなかった。
あの後、お父さんやお母さんがいきり立ってあのゴミ共に突っ込んでいった。
まりさはぱちゅりーが怪我をしていないか心配に思い、ぱちゅりーのすぐ横にまで行き、
ぱちゅりーを安全な茂みに移した後、お父さん達に加勢しようとした。
お父さんは群れの中では一番強くて、お母さんも群れのかけっこで一番早いゆっくりだ。
万に一つも負ける要素なんてない!!ないはずなのに!!
「だずげでぐだざいぃぃぃぃぃぃ!!いのぢだげは!!いのぢだげはぁぁぁぁぁ!!」
「おねがいじまず!!ばむばむにぞれをいでないでぐだざぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!
ばむばむがぁぁぁ!!ばむばむがぁぁぁぁぁぁっぁぁ!!」
「まりしゃのゆっくちちたはぎゃ…おぼうちしゃんがぁぁぁっぁあ!!」
「ぱちぇの…けんじゃなきゃみぎゃ…にゃいちょきゃっぴゅしゃんぎゃぁ…」
あるものは徹底的に殴られ、あるものは葉を重点的に殴られ、あるものはゴミのように踏まれた。
どのゆっくりも死んではいないがもう二度とゆっくり出来なくなっていた。
「まりさ…まりさ!!」
まりさは家族がもう二度とゆっくり出来なくなっていく様を見てただ呆然としていたが
ぱちゅりーの声で現実に帰ってきた。
「まりさ!!にげるわよ!!」
「なにいってるのぱちゅりー!!おとうさんをみごろしにするのぉぉぉぉ!!」
「ちがうわ!!むれにいったんもどってみんなでほうふくにくるのよ!!」
「ゆぅぅぅ…でも、おとうさんが…いもうとたちがぁぁぁぁ…」
「わたしだってつらいわ…けど!!みんなのむねんをはらしたくないの!!」
ぱちゅりーがまくしあげる
「ゆぅ!!そ、そうだよ!!みんなのかたきをとらなくちゃ!!」
「じゃあいますぐもどってみんなをよびにいくわね!!」
「にしのどすにもおうえんをよぼう!!」
「そうね!!ごみどもめ!!めにものみせてあげるわ!!」
「「ゆっゆっゆっゆ「おお、おろかおろか」ゆゆ!?」」
二匹が突然聞こえた声に驚き振り向いた先には、大量の胴つききめぇ丸がいた。
そして目にも止まらぬ速さで二匹を包囲していった。
「逃げられると思ったのですか?」
「おお、愚か愚か」
「「「「「おお、愚か愚か」」」」」
「「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!」」
れいむはその光景をゆうかと一緒にただ見ているだけだった。
「ゆぅ…」
「どうしたのれいむ?」
れいむはその一部始終を見てひたすら暗い顔になっていった。ゆうかは心配そうにれいむに聞く
れいむは少し悩んだ顔をしたが重い口を開けた
「れいみゅはぎょみにゃにょ?」
「れいむ?」
「ふつうのゆっくちはみんにゃれいみゅたちをぎょみちょか、いきりゅかちなちとかいうよ…
れいみゅちゃちはほんちょうにいきりゅかちにゃんてにゃいにょ?」
「れいむ…」
ゆうかはどう答えれば良いか悩んでいたその時、先生お姉さんがやってきた。
怒りは収まったのかいつもの状態に戻っていた。
「それはここにいるみんなが悩んだ事だ。親や兄弟から散々そんな事を言われ続け、
生きていること認めてもらえないような扱いにここに来た者はみんなそんな事を言うんだ。
だが、私は言ったとは思うがここにいるみんなはそう言われ続けたからものが集まってできた群れだ」
「みんにゃ?」
「そうだ、例外が少しいるがほぼ全員だ。だがそんなものが皆力を合わせて生きている。
だからみんながみんなの顔を覚えている。仲間が一人でも増えたら皆が喜び、誰か一人でも
欠けたら皆がいなくなる事に悲しむ。そんな私達のどこがゴミだと思う?
十分生きる資格がある。ゆっくりなんぞと比べモノにはならない。それだけの価値が!!」
「ゆん、わきゃっちゃよおねえ…ゆんやちぇんちぇい」
「うん?まだ入ると決めたわけではないだろう。お姉さんのままで構わないぞ」
「ゆんや…れいむはきめちゃよ!!」
「そうか、長がよろこぶぞ」
先生お姉さんとゆうかは笑顔で答えた。
そこに網で捕獲されたゆっくり達を持った胴つきみょんがやってきた。
「先生!!全員捕獲出来ました!!」
「うむ!!では畜ゆ場に連れて行ってくれ。あとは何時もと同じように」
「はい!!」
「ちぇんちぇい、ちくゆじょうってなに?」
「ああそうだな。ちと刺激が強いがもう入る気なら避けようがないからな。
みょん!!すまないが中を見せてやってくれ」
「みょん!?本当に良いんですか?」
「おそかれはやかれ中に入る事になるんだ。今見せても問題ないだろう」
「分かりました…」
ゆうかは先に仕事に戻る事にし、畜ゆ場にはみょんとれいむだけで行くことになった。
網の中に入ったゆっくり達はかすれるような声で命乞いをしていた。
「おねがいじまずぅぅぅぅ…もうごみだなんでいいまぜんがらぁぁ……」
「ぱちぇだげはだずげでぐだざいぃぃぃぃ…ばりざはどうなっでもいいがらぁぁぁ…」
「むぎゅぅぅぅ…」
どれもこれもみょんやれいむに媚びているような目で見ていた。
「ねえみょん「同情ならかけないほうが良いよ」ゆぐぅ!?」
「だいぶ前にもそうやって情をかけて離してやったら何をしたと思う?
最悪なことにドスを引き連れて仕返しにきたんだみょん。
あの時はお兄さんやお姉さんがみんなを守りながら戦ったけど何人か犠牲がでたみょん。
それ以来、群れでは侵入して説得…といってもだれも説得をきかずにこいつらみたいな事をするけど
そのばで全員殺すか、この」
みょんはとある建物の前で止まった。
建物は日本式の蔵で寺と同様に外見はボロボロであった。
だが、中からゆっくりの者と思われる声が響き渡っていた。
「この畜ゆ場に放り込むかしているよ」
そういうとみょんはダイヤル式の錠を回し、鍵を開け、扉は開けた。
れいむは中の光景を見て、思わず悲鳴をあげそうになった。
そこはゆっくりの行き地獄と言っても過言ではなかった。
ゆっくりが釘で壁に打ち付けられ、管のようなものが二本刺さっていた。
うち一本はなにか臭い箱の中身につながっており、もう一本はただ宙をぶらぶらしていた。
どの個体も瀕死ではあるが死んでいる個体は一体もなく、かすれるような声で助けを求めたいた。
「みょん?…にゃんでこんにゃちょきょろぎゃありゅにょ?」
「ここ?元は野良ゆっくりの収容所だけど先生お姉さんがなにかの役に立てようと考えたのがここで
こいつらにみんなからでたゴミや排泄物を食べさせてそれで増えた餡子を取り出して
動物避けにおいたり、畑の肥料にしているんだよ」
「ひりょうってにゃに?」
「肥料は畑さんのごはんさんだみょん」
「しゅぎょいんだね」
れいむはすごく勉強になったような顔をしたがここにいるといやな気分になってくるため
みょんに先に戻る事を告げ、先にゆうかの所に戻った。
『皆本日は良く働いた!!これでまたみんなのおいしいご飯がたくさんできるぞ!!
後はそれぞれお家に戻って各自晩御飯までゆっくりしていてくれ!!』
「「「「は~い!!」」」」
夕方頃、あれかられいむとゆうかは休憩なしで働いた。
途中見張り台のふらんが差し入れといってなにか甘いものをくれたりしてくれた。
さすがにその時はいったん手を止めたがあの甘いのはなんだったんだろうか?
あとで聞こうかとれいむは考えた。
「ほられいむ。戻るわよ」
「ゆん、わきゃっちゃよ!!」
「これから戻る所を悪いんだがれいむ」
先生お姉さんが話に割り込んできた。
「一緒についてきてもらえないか?長には直接自分の口で言ってもらいたい」
「わきゃっちゃよ!!」
「決断の時…か。私も悩んだ。後悔のないようにね」
「ゆん!!」
先生お姉さんは寺の門の前まで移動し、そこで長を一緒に待つようにいった。
「ねえちぇんちぇい?」
「なんだれいむ?」
「長はどうしてあんなにゆっくりできる気がするの?」
「ふむ、それは私の口からは言えないな。悪いが本人から聞いてくれ。お、噂をすればなんとやらだ」
先生お姉さんは長の姿を確認し、手を振った。
長とお兄さんとお姉さんは応えるように手をふった。むろんれいむもだ。
「は~い、今帰りました。やっぱり我が家はいいわ~」
「俺はあねさんが行く所ならどこだって我が家です!!」
「はいはい、どうどう」
長お姉さんは門の前で先生お姉さんに帰りの挨拶をした。
「長、今日も特に問題なく行きました。途中ゆっくりが10匹程度襲撃してきましたが
契約したきめぇ丸達の行動もあり万事問題なく行きました。」
「はい、分かりました。ですがここ最近ゆっくりの襲撃が多いですね。
もう少し対策を考えた方が良いかしら?」
「それについては俺に考えがあります。近くにあるゆっくりの群れをあるていど掌握し
裏から操作すれば多少は改善できるかと」
「まあ、またれみりゃとふらんにがんばってもらうしかないっしょ今は」
「まあまあ、それは後でじっくり話し合う事にして今は」
「ああそうでしたね」「おお、本日の結果発表!!」
「れいむちゃん。今日一日楽しかった?」
「ゆんとね…ちょってもきょわきゃったけどたのちかったよ!!」
この言葉に一同は先生お姉さんに視線を向けた。
「怖かった?姉さん、またやったんですか?」
「いや、やってはいないぞ。本当だぞ!!群れのみんなに聞いてくれれば分かる」
「ゆん!!ちぇんちぇいはれいみゅにおいおきちてないよ」
「おお、姉さんを先生って呼んでる。これは脈ありだね!!」
「じゃあれいむちゃん。決めた?」
「ゆん!!れいみゅきょきょでみんにゃといっちょにゆっくちちまちゅ!!」
この言葉に四人は笑顔で答えた。
「おお、また一人仲間が増えたぞ!!」
「いえ~い、遊び仲間がまたふえた!!」
「ふふっ、これからも末長く生きていきましょうね」
「教え子が増えるというのはやはりいいものだ」
「さてとれいむちゃん。あなたはこれで私たちの仲間です。なんで改めて自己紹介しますね。
私はこの群れの長をやっている長お姉さんです。長と呼ぶように」
「私はみんなの先生だが参謀も兼ねている。だがみんなは先生と呼んでいるので
参謀と呼ばすに先生と呼ぶように」
「俺はあねさん、つまり長の次の長、つまり副長だ。なんで俺の事は副長と呼ぶように。
まあ面倒だったらお兄さんだけでいいからな?」
「まったくうちの馬鹿なアニキはそんなんじゃ示しがつかないでしょ。アタイは群れの幹部を
やっているお姉さんです。といっても幹部をやっている子は他にも何人かいるけどみんな
其々の部署で忙しいから幹部お姉さんと呼んでくれたら通じるから、以降よろしくぅ!!」
「後は、はいコレ」
そういうとお姉さんは懐からバッヂのような物を取り出した
「きょれは?」
「これは群れのゆっくりである事を証明するバッジさんです。これを付けていれば人間さんからは
危害を加えられないから服の一部に必ず付けておいてね」
「ゆん!!わきゃっちゃよ!!」
そういうとれいむはバッジを付けようとするが付け方が分からず
「ゆわぁぁぁぁぁんづげがだがばがらないぃぃぃぃぃぃ!!」
「もうしょうがないなぁ。アタイがつけてやっからおいで」
こうしてれいむは幹部お姉さんに付けてもらった。
寺の中に戻ったれいむはお兄さんにれいむのお部屋を案内してもらった。
「よし、ここがお前のへやだ」
「きょきょ?」
「ああそうだ。れいむ以外にも居候がいるが仲良くな」
れいむは案内された部屋の扉を開けた。
そこにいたのは…
「ゆ?ゆあぁ、れいみゅだ」
「あらほんと、この部屋になったのね」
「う~、ふらんのす~やす~やスペースが。…でもうれしい」
「みょ?さっきのれいむ?」
そこには自分をここに連れてきたフラン。授業の時に一緒になったまりさ。
一緒にお仕事をしたゆうか。一緒に畜ゆ場にいったみょん。
そして後一人
「おいぃぃぃ!!ここでてんこの名前は出てこないのか!!
てんこの怒りが有頂天!!」
胴つきてんこがいました。
てんこは今の今まで自分の出番がなかったことに怒り心頭だが、なんだかんだで歓迎してくれた。
その後れいむは夕食時にみんなに紹介され、歓迎のパーティが開かれた。
ゆうかはどこからかギターを取り出し、それに合わせてうどんげが派手な衣装で踊り、
すいかとゆうぎが酔っぱらった勢いで腕相撲をし始めたり、
とにかく凄く楽しかったのは間違いなかった。
かくしてれいむの運命を分ける一日は終わりを告げたのであった。
明日もみんなとゆっくりできるかな?そう思いながられいむは楽しい夢の世界へ旅立ちました。
所変わって長の部屋
「あ~~~~~、飲みすぎちゃったわ」
「まったくお酒弱いのにすいかとゆうぎの酒につきあうからこんなことになるんですよ
(よっしゃーあねさんの介抱権ゲットぉぉぉぉぉ)」
「はんせ~してま~す」
「そういって反省したことないんですが(うお~姉さんの息が俺の顔に当たってるぅぅぅぅ)」
「は~い、今度は本気で~す」
「ねえ、あのれいむちゃんを見ているとなぜか昔を思い出さない?」
「昔?…俺とアイツがあねさんにあった時の事とかも含めてですか」
「うん。あのれいむちゃん、昔の私となぜかふいんきが似ているのよ。
せかいの何もかもが明るく照らしてくれると思っていたあのころを。」
「あの天真爛漫というかやさしい性格は確かに昔のあねさんとふいんきが少し似てますね。」
「やっぱり昔の自分とかぶるからかなぁ?他の子達はみんな泣きじゃくったり親を罵倒して
どうにか自我を保った状態でくるから」
「さすがにどこのゆっくりにどんなゆっくりが生まれたかを把握する方法なんてありませんから
どうしても少し手遅れの状態で来てしまいます」
「もう少しどうすべきか考えるべきね」
「ええ、そう思います」
そこまでいった所で部屋の扉ががらっと開き幹部お姉さんが入ってきた。
「ああぁぁ、アニキ!!またアネキに手を出そうとしてたんでしょ。」
「い、いや俺はそんなことはしようとしてなんか」「問答無用!!」
「みょぉぉぉぉ…」
幹部お姉さんの華麗な蹴りがお兄さんのみぞうちに見事に決まり、お兄さんは失神してしまった。
「まったく油断も隙もないんだから…。じゃあねアネキ、おやすみ」
「はい、おやすみ」
どういって幹部お姉さんは失神したお兄さんを引きずりながら扉を閉めた。
お姉さんは状態が状態だったのでもう寝ようとしたが、
「あ、いけない。お母さんにお祈りしてしてなかった。」
毎日やっている事を忘れていたらしく、飛び起きて部屋のタンスの中からばかでかいヘアバンドを
取り出した。サイズを考えると通常サイズのゆっくりの物よりはるかにでかかった。
「お母さん。今日は仲間が一人増えました。人間さんとの交流も順調です。
どうか天国で私たちを見守っていて下さい。」
長お姉さんはお祈りを済ませるとそのまま布団の中に入って明かりを消した。
二に(続いたら)続く…
あとがき
筋書きは出来ていました。それにいろいろ要素を増やしている内にサイズが結構なことに…
後感想にあった「群れの成立の経緯は書いてくれるんですよね」という意見がありましたがそれは
二でやります。気長におまち下さい。
何度も言いますが批判が相次いだ場合続きを上げるかどうか考えます。
一応頭の中で各キャラクターの設定は出来ていますが、書いたら厨二とかいわれそうなんで
現時点では見合せます。
細かいご指摘などは遠慮なくどうぞ。
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