あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「ウルトラ5番目の使い魔、第二部-86」で検索した結果
-
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-86
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第八十六話 超獣軍団陸海空! アディール完全包囲網完成 磁力怪獣 アントラー 海獣 サメクジラ 宇宙海人 バルキー星人 オイル超獣 オイルドリンカー 古代超獣 スフィンクス さぼてん超獣 改造サボテンダー 登場! 怪獣は、一体で現れるとは限らない…… 怪獣は、一体で現れるとは限らない。怪獣とは、自然の摂理から外れた特異な生命体であり、その大半はひとつの事例につき 一体の出現で終わることがほとんどである……だが、時には同時多発的に複数体の怪獣が現れることもあり、その際の脅威と被害は 単体で出現したときを大きく凌駕する。 記録を紐解けば、大怪獣軍団を結成しての総攻撃をもくろんだジェロニモンの討伐をはじめ、東京を壊滅の危機に追い込んだ グドンとツインテールの同時出現、MACを... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-88
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第八十八話 わたしが生まれてきた意味 タコ怪獣 ダロン 宇宙同化獣 ガディバ 大蟻超獣 アリブンタ 友好巨鳥 リドリアス 高原竜 ヒドラ 磁力怪獣 アントラー 海獣 サメクジラ 宇宙海人 バルキー星人 オイル超獣 オイルドリンカー 古代超獣 スフィンクス さぼてん超獣 改造サボテンダー 登場! ウルトラマンAは、その生涯において五指に入るような激戦を、いままさに始めようとしていた。 エルフの都、アディールを襲うヤプールの超獣軍団。かつてエースやウルトラ兄弟を苦しめた多くの強豪の蘇ったものたちは、 ヤプールの強烈なマイナスエネルギーの波動に当てられて、圧倒的な凶暴さでこの地のエルフを根絶やしにしようとしている。 それに対して、立ち向かうのはエースひと... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-80
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第八十話 さらばハルケギニア! 東方より愛をこめて! 高速怪獣 デキサドル 念力種族 ゼネキンダール人 登場! 「とうとうこの日が来たか、長いような短かったような……ま、ともかくあっという間の一ヶ月だったな」 真冬の熱のない陽光に照らされて、鉄色を輝かせる広大な滑走路。そこに鎮座して翼を休める銀翼の戦鳥のパイロットシートに 深く身を沈めて、太陽をあおぎながら才人はつぶやいた。 ここは、新・東方号の後部に広がる信濃の飛行甲板。全長およそ二百メートル、百ミリ近い分厚い甲鉄で出来た、頑強そのものの 装甲甲板の上には、才人を乗せたゼロ戦のほかにも、三機の再生ゼロ戦が待機して整備を受けている。エンジンカウリングが開けられ、 オイルパイプをチェックしているのは、造船所で手先の器用さを見込まれて雇われてき... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-82
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第八十二話 バラーダの神殿 怪魚超獣 ガラン 登場! テュリューク統領の船と会って丸一日。 南東へと飛び続けた東方号は、テュリューク統領から聞かされたシャイターンの伝説の残る遺跡の上空へとたどり着いていた。 「コルベール船長、テュリューク統領艦より、着陸せよとの指示がきてます」 「ようし、重力制御室、船を下ろしてくれ。ゆっくりとな」 遺跡から百メートルほど離れた場所に着陸した東方号と、テュリューク統領の専用艦。砂漠の中でもひときわ目立つ 黒金の船体を砂の上に横たえた巨艦に、留守番としてミシェルら銃士隊を残して、一行は上陸を果たした。 「これが入り口か……で、でけえ」 目の前に広がる巨大な石造りの神殿の持つ存在感に、才人たち一行は圧倒された。入り口の形は地球でいえばギリシャ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-35
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第三十五話 激震!二大怪獣 赤色火焔怪獣 バニラ 青色発泡怪獣 アボラス ミイラ怪人 ミイラ人間 ミイラ怪獣 ドドンゴ 友好巨鳥 リドリアス 岩石怪獣 ネルドラント 毒ガス怪獣 エリガル 古代暴獣 ゴルメデ カオスネルドラント カオスエリガル カオスゴルメデ 登場! 炎に惹かれた蛾は、最後には自ら炎に飛び込んで燃え尽きる。 象牙の塔は瓦礫となり、禁忌を犯した好奇心は、災厄となって己自信に降り注ぐ。 トリステイン王立魔法アカデミーは驟雨に洗われるその身を、いまや破滅の色に塗りつくそうとしていた。 アカデミーの象徴たる、巨大な研究塔が轟音をあげて崩れ落ち、中から青い怪獣が姿を現す。 青色発泡怪獣アボラス……強靭な肉体と太く... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-92
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第九十二話 光の再来 ウルトラマンコスモス 古代怪獣 ゴモラ 地底エージェント ギロン人 カオスリドリアス カオスゴルメデ 高原竜 ヒドラ 大蟻超獣 アリブンタ 磁力怪獣 アントラー 地獄超獣 マザリュース 登場! ヤプールの超獣軍団に襲われて、滅亡の危機に瀕しているエルフの国ネフテス。 しかし、はるか六千年の昔と記録されるはるかな過去にも一度、この世界は滅亡の危機に瀕したことがあったという。 それが忌まわしい名として語り継がれる『大厄災』。エルフの半数が死に絶え、全世界が焼き尽くされたという未曾有の戦争と、 わずかな資料は語り継いでいる。 それが、いかなる理由で始まり、いかなる経緯を持って終息したのかを知る者はすでにない。だが、わずかな遺産は確かに 大厄災の過... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-37
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第三十七話 三大怪獣、トリスタニア最大の決戦 ミイラ怪人 ミイラ人間 ミイラ怪獣 ドドンゴ 青色発泡怪獣 アボラス 赤色火焔怪獣 バニラ 登場! 暗雲に閉ざされ、住人のいなくなったトリスタニアで天空を揺るがす激戦が始まろうとしていた。 銀色の巨人と金色の怪獣、ウルトラマンAと星の守護者の怪獣ドドンゴ。 それに対する青い怪獣と赤い怪獣、すべてを溶かす青い悪魔アボラス、すべてを焼き尽くす赤い悪魔バニラ。 六千年の時を超えて現代に蘇った三体の怪獣と、新たに星の守りについた光の戦士。 一度は敗れた相手ながら、才人とルイズの心にはおびえも躊躇もすでにない。 (あんなビジョンを見せられちまったんだ。もうお前たちの好きにはさせないぜ) (始祖ブリミルのご意思、子孫の... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-87
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第八十七話 六千年の溝 大蟻超獣 アリブンタ 友好巨鳥 リドリアス 高原竜 ヒドラ 磁力怪獣 アントラー 海獣 サメクジラ 宇宙海人 バルキー星人 オイル超獣 オイルドリンカー 古代超獣 スフィンクス さぼてん超獣 改造サボテンダー 登場! 「見えた、アディールだ!」 東方号の艦橋の窓から望む北の空。その地平線のかなたから顔を出してきた白亜の街の姿に、この船に乗り込んできていた エルフたちの間から快哉があがった。 ヤプールのアディール完全破壊宣言を阻止せんと、ヒドラとリドリアスの力を借りて、限界を超えた速度で北上してきた東方号。 甲板の木材は風圧ではじけ飛び、船体各所は無理な力がかかり続けていたので悲鳴をあげているが、ついに東方号は旅の 最終目的地であるアディールを... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-94
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第九十四話 アディール最終決戦! 最強怪獣を倒せ!! (前編) 友好巨鳥 リドリアス 古代暴獣 ゴルメデ 高原竜 ヒドラ 古代怪獣 ゴモラ 古代怪獣 EXゴモラ 登場! 誰が、こうなることを予想しただろうか。 「ウワァァッ!」 誰が、あれほどまでに輝いた希望の光が、また闇に塗りつぶされると思っただろうか。 「ヌワァァァーッ!」 二人のウルトラマン、エースとコスモスは今、絶対絶命のピンチの中にいた。 壊滅させたはずの超獣軍団。しかし、ヤプールは超獣軍団よりもはるかに強い、一匹の怪獣をこの世に誕生させた。 圧倒的なパワーは二人がかりで挑んだエースとコスモスを上回り、軽く体をよじっただけで跳ね飛ばされてしまう。 鎧のような体は攻撃を一切受け付けず、渾身... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-89
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第八十九話 たったそれだけのこと 大蟻超獣 アリブンタ 友好巨鳥 リドリアス 高原竜 ヒドラ 磁力怪獣 アントラー 海獣 サメクジラ 宇宙海人 バルキー星人 古代超獣 スフィンクス さぼてん超獣 改造サボテンダー 登場! 最初は、なにもできないと思っていた。 わたしは、エルフの母とアルビオン大公だった父の元に生まれ、幼くして両親をなくすと、人目を避けて森の中で暮らしてきた。 そう、わたしはハーフエルフ。人間とエルフのあいだに生まれた半端者……人からは恐れられ、エルフからは蔑まれる存在。 だから、わたしが誰なのかは誰にも知られてはいけなかった。そうしなければ、この世界では生きていく保障すらないと、 両親に代わってわたしの面倒を見てくれたマチルダ姉さんはきつくわたし... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-79
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第七十九話 砕けよ絶望! 希望の光、その名はセブン!! ウルトラセブン 一角超獣 バキシム 登場! ひとつ問おう、君は困っている人、苦しんでいる人を見たらどうするだろう? たとえば、道端で倒れているお年寄りを見たとして、君はその人を助けるか、それとも無視するか? いや、君ならきっとその人に駆け寄って、「大丈夫ですか?」と話しかけるに違いない。 それが、人間。優しさという、かけがえのない魂を持つ存在なのだ。そしてそれは、ウルトラマンも変わりない。 だからこそ! そんな人々の助けを求める声がある限り、光の戦士はどんな世界でも必ず応えてくれる。 ヤプールの化身・超獣バキシムの卑劣な作戦によって最大の危機に陥ったウルトラマンA。 バキシムは、エネルギー切れに陥ったエースの前で、公開処... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-84
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第八十四話 守護鳥獣VS三億年超獣 怪魚超獣 ガラン 高原竜 ヒドラ 友好巨鳥 リドリアス 登場! ヤプールは、らしくもなくうろたえていた。 「うぉのれぇぇ! あと一息でつぶせたというものを、なんだあの怪獣どもは。なぜ人間どもに味方するのだ!」 マイナスエネルギーの波動を振りまきながら、ヤプールの怒号が響き渡る。 東方号を破壊せんものと、その眼前にまで迫っていたガランを跳ね飛ばし、挟み撃ちにして吼える二匹の怪獣。 一匹は、ワシのような頭部と屈強な四肢を持つ鳥人にも似た容姿を持つ土色の大鳥。 もう一匹は赤いとさかと骨翼のような細長い翼を持つ、青い鳥の怪獣。 その二匹が東方号と、人間たちとエルフたちを守るように現われ、今、超獣へと立ち向かおうとしている。 ”これはいったいどう... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-26
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第26話 群青の湖の悪魔と伝説 液体大怪獣 コスモリキッド 登場! トリステインの西方、ガリア王国と国境を接する内陸部にハルケギニア最大の湖、ラグドリアン湖はある。 その規模は六百数平方キロメイルの広大さを誇り、その景観の美しさをもって人造物の追随を許さない。 しかし、この湖は人間の所有物ではないことも知られている。水の精霊、湖底のはるか深くに住まうという、 人間よりもはるかに古い、ハルケギニアの先住民がその主なのである。 彼らは一説には、数万年もの長い時を変わらずに存在し続け、誰も見たことのない深い湖の底に 独自の都市と王国を持っているという。誰も確かめようのない伝説ではあるが、彼らは確かに存在する。 湖水はなみなみと澄んだ水をたたえ、画家がいたとしたら絵筆をとらずにはいられないこ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-39
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第三十九話 シルフィだって怪獣は退治できるのね! (後編) バリヤー怪獣 ガギ 登場! 「きゅーい! きゅゅーい!」 ニナがさらわれてから、シルフィードはただひたすら空に向かって叫び続けていた。 ここは、バリヤー怪獣ガギの作り出した円形ドームの中。ガギのバリヤーは目で見ることはできず、並みの衝撃は跳ね返し、 レーザーさえも光の屈折を利用してはじいてしまう。そんな中に閉じ込められて、シルフィードはずっと狂ったように叫んでいた。 だが、シルフィードは無為に叫び続けていたわけではなかった。 「お願い、誰か……この声に気づいて!」 声を飛ばして、仲間に助けを求めようとシルフィードは試みていた。これは、犬や狼などが遠吠えで遠方の仲間と コミュニケーションをとるのと同じようなもの... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-91
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第九十一話 不屈の希望 古代怪獣 ゴモラ 地底エージェント ギロン人 カオスリドリアス カオスゴルメデ 高原竜 ヒドラ 大蟻超獣 アリブンタ 磁力怪獣 アントラー 地獄超獣 マザリュース 登場! ようやく生まれた人間とエルフの間の希望の光を、再び絶望の闇が覆い尽くそうとしていた。 勝利まで、あと一息だったときに降り注いだヤプールのマイナスエネルギーの波動。その絶大なる威力は自然の摂理すら 歪めて、全滅寸前だった超獣軍団に新たな悪魔のパワーを与えた。 瀕死だったアリブンタとアントラーの目に紅い狂気の光が宿って蘇る。 死んだはずのサボテンダーの死骸が悪霊に操られるかのように再生し、新たな超獣マザリュースとなって蘇生した。 死の淵から帰ってきた超獣どもは、ヤプールの代行... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-55
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第55話 撃滅! 怪獣軍団 宇宙大怪獣 改造ベムスター 円盤生物 アブソーバ 月の輪怪獣 クレッセント 火山怪鳥 バードン 食葉怪獣 ケムジラ 古代怪獣 ゴモラⅡ 火星怪獣 ナメゴン 円盤生物 ブラックドーム ウルトラ兄弟 登場! ヤプールの送り込んだ無数の怪獣軍団によって、全世界が窮地に陥った地球。 異世界ハルケギニアへのゲートを開こうとしたGUYS JAPANも、メビウスの力をはるかに上回る改造ベムスター、 さらにフェニックスネストのエネルギーを吸い取ろうとする円盤生物アブソーバによって、絶体絶命の大ピンチに 追いやられてしまった。 だが、この世も終わりの絶望のさなか、サコミズ総監の危機に現れた赤い光の球。そして、同時に太陽系へと 現れた無数の飛行物体。それら... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-77
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第七十七話 ウルトラマンの背負うもの くの一超獣 ユニタング 登場! 「ねえ、神さまっているのかな?」 「なあに、シーコったら突然?」 「えへへ、ちょっと昔を思い出しちゃったの。お父さまたちが生きてたころは、降臨祭のときにみんなそろってお祈りしてたじゃない……」 「ええ、あのころはみんな幸せだったね……」 「うん、戻れるものなら戻りたいね。そういえばさ、シーコは去年はなんてお祈りしたの?」 「みんなとずーっと、いつまでもいっしょにいられるようにって。だってさ、神さまって正しい人の味方なんでしょ? 姉さんたちは みんなすごく優しいから、不幸になることなんて絶対ないって。だからみんないっしょにいれたら、それが一番幸せなんだと思って…… へへ……お願い、かなっちゃったね」 「そうね……でも、かなえてく... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-08
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第八話 がんばれ!未来の三ツ星シェフ (後編) 再生怪獣 ライブキング 登場! 『ワハハハハ、ハークション! ウハハハハ、イーックション!』 残暑の日差しも厳しい魔法学院に、場違いで巨大な笑い声とくしゃみが何度もこだまする。 才人は声の主に向かって、自分のために与えられたGUYSメモリーディスプレイを向けた。 カメラに映し出された映像から、内部に記録された膨大な怪獣データと照合がおこなわれて、 やがてドキュメントZATの中に該当するものが現れる。 地底から現れた、この人間の笑い声とそっくりの鳴き声を発する巨大怪獣は、その名も 再生怪獣ライブキング。かつて多摩川の地底に潜んで鼻の穴だけを露出し、落ちてくる 生き物を無差別に平らげていた悪食の大怪獣だ。 こいつは巨大な腕で腹を叩きなが... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-31
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第三十一話 伝説の力 幽霊船怪獣 ゾンバイユ 登場! ルイズは悪夢の中にいるような思いを味わっていた。才人が、自分の手の中で物言わぬ姿になって横たわっている。 あのとき……彗星怪獣ドラコから身を挺して自分を救い、命を落としたときと同じ…… もう二度と見たくない……もう二度と、味わいたくないと思っていたのに。 「起きなさい! 起きなさいよ! こら! あんたがいなくてわたしにどうしろってのよ。わたしを、わたしを また置いて一人でかっこつけてるんじゃないわよ! 起きなさい、このバカ犬ーっ!」 ルイズは力いっぱい才人を頬を張り、あらん限りの声で揺り起こそうとしても、才人の目が開かれることはなかった。 しかし、絶望に沈むルイズをあざ笑うかのように、怪獣ゾンバイユはさらなる食料となる... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-65
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第六十五話 激突! 東方号vs戦艦大和 (後編) 宇宙海底人 ミミー星人 軍艦ロボット アイアンロックス 登場! 「海の女王」 かつて、そう称されて全世界から畏怖とあこがれの眼差しを向けられた艦種がある。 『戦艦』 圧倒的な火力と鉄壁の防御力を備え、比類ない巨体から生み出される威圧感は他の追随を許さない、動く鋼鉄の城。 水の惑星と呼ばれ、海洋が表面の七十パーセントを占める星・地球。その覇権を争うためには、強大な海軍力を持つことが 絶対条件であり、人間同士が植民地というせせこましい土地をめぐって争っていた頃、列強は海軍力の増強に狂奔した。 そして、海軍力とはすなわちより優れた艦を揃えられるかということで決定する。 より大きく、より強力な大砲を装備した艦をと、今からおよそ百年ほど昔、各国... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-85
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第八十五話 ヤプール総攻撃! ネフテス首都アディール炎上! 貝獣 ゴーガ 古代超獣 スフィンクス さぼてん超獣 改造サボテンダー 高原竜 ヒドラ 友好巨鳥 リドリアス 登場! その日は、いつもと変わらないように始まった。 人間の住まう地ハルケギニアからはるか東方、広大な砂漠地帯サハラに存在するエルフの国、ネフテスの首都アディール。 およそ、生命の存在を拒み続ける熱と乾燥の大地に、エルフたちは優れた魔法と技術によって高い文明社会を築いてきた。 ひとつひとつのオアシスを拠点にし、精霊の加護によって太陽の熱波から身を守ることで、砂漠の中にまるで島のように 都市や村を築き上げる。それらを空中船や幻獣を巧みに使って有機的に結合することにより、彼らは高度なネットワーク社会を 形成し、... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-18
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第十八話 長い雨のやむ日 UFO怪獣 アブドラールス 登場! 豪雨の中に身をさらし、銀色の巨人と、緑色の光沢を放つ異形の怪獣が対峙する。 ウルトラマンAとUFO怪獣アブドラールス。 かつてウルトラマン80を苦しめたこの強敵を相手に、エースはいかに戦うか。 しかし、その背の先に守るべき人たちがいる限り、戦士の心におびえはない。 〔この怪獣は強敵だ。ゆくぞ、二人とも〕 〔よっしゃあ〕 〔見てなさいよ!〕 ウルトラマンA・北斗星司とともに、才人とルイズもそれぞれの志をもって戦う決意を定めた。 そのエースの後ろでは、病院の窓からミシェルや銃士隊の仲間たちが息を呑んで見守っている。 「ウルトラマンA……頼む、みんなを守ってくれ」 この病院には、手術の終わってい... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-64
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第六十四話 激突! 東方号vs戦艦大和 (前編) すくらっぷ幽霊船 バラックシップ 軍艦ロボット アイアンロックス 登場! 超々ジュラルミンの翼に、真っ赤な日の丸を輝かせて飛ぶ零式艦上戦闘機。その昔、ゼロ戦という略称でありながらも 勇ましい二つ名を冠するこの戦闘機は、無敵の称号と共に太平洋の空の王者として君臨した。 それは半世紀以上前の過去の栄光。だが、数奇な運命はゼロ戦を再び戦いの空へと蘇らせた。 才人の手によってハルケギニアの平和を守る翼となったゼロ戦。 しかし、運命の女神……いや、悪魔はさらにとてつもない亡霊を過去から蘇らせた。 「戦艦……長門! それに、扶桑に比叡! うそだろ、ビスマルクまでいやがる」 才人は、まるで自らが過去にタイムスリップしてしまったかのような感覚に襲われた... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-02
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第二話 ルイズの帰郷 (後編) 獣人 ウルフガス 童心妖怪 ヤマワラワ 始祖怪鳥 ラルゲユウス 登場! 「だわーっ!」 カトレアのゴーレムの放ったパンチを、寸前のところでかわした才人のいたところが、 巨大な土の拳に芝生ごとつぶされて、子供が泥んこを殴りつけたような跡ができた。 ラ・ヴァリエール家の広大な庭園の一角で、今全長四十メイルの超巨大ゴーレムが、 すさまじい地響きをあげて暴れまわる。 「カ、カトレアさん……マジですか」 「当然本気ですよ。本当は戦いは不得手なのですが、かわいいルイズの将来の ためですもの、少々無茶をするわね」 杖を下向きに振ったカトレアの手の動きに合わせるように、今度はゴーレムの 右足が浮き上がって、月明かりに浮かんだ影が才人に重なるように迫ってくる。 「... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-93
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第九十三話 地上の太陽 友好巨鳥 リドリアス 古代暴獣 ゴルメデ 高原竜 ヒドラ 古代怪獣 ゴモラ 地底エージェント ギロン人 宇宙同化獣 ガディバ 大蟻超獣 アリブンタ 磁力怪獣 アントラー 登場! 人間とエルフ、対立するふたつの種族の融和の願って出発した新・東方号の旅は、その目的を果たせないまま終わろうとしていた。 ふたつの種族の和睦を嫌い、ヤプールの起こしたアディール壊滅作戦。それは、手段を選ばないヤプールの勝利に終わるかと思われた。 だが、あきらめない心は、はるか数百万光年の距離を超えて奇跡を起こし、光の巨人を呼び寄せた。 マイナスエネルギーに囚われたリドリアスとゴルメデを救い、エースを復活させた、月の光のごとき慈愛の青き輝き。 ヤプールの軍団は... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-98
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第九十八話 日常、それは大切な日々 古代怪獣 ゴモラ 登場! 才人たち、東方号の一行がエルフの国ネフテスへとやってきて、早くも一週間の時が流れた。 瓦礫の山だったアディールには、一日目から道が引かれ、二日目には区画整理がなされ、三日目には仮設住宅が建てられ始めた。 そして、七日が過ぎた今日には、洋上に停泊する東方号から望むアディールの光景は一週間前と激変していた。元には及ばないにしても、 すでに立派な街並みが並び始め、街は街としての機能を完全に取り戻している。その復興のスピードとエルフの驚異的な土木技術には、 見学していたコルベールやエレオノールもただただ驚嘆するばかりであった。 「はぁー、たった一週間でこれだけの街を作り上げるとは、エルフの力とは、ほとほととてつもないものですねえ。... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-95
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第九十五話 アディール最終決戦! 最強怪獣を倒せ!! (後編) 友好巨鳥 リドリアス 古代暴獣 ゴルメデ 高原竜 ヒドラ 古代怪獣 ゴモラ 古代怪獣 EXゴモラ 登場! 新たな奇跡が、ここに展開されていた。 人間とエルフのすべての武器も魔法も尽き、ウルトラマンも満身創痍の窮地。絶体絶命の大ピンチ。 もはや、戦える者が誰もいなくなったと思われ、ヤプールが勝利を確信したときに、立ち上がっていったものたちがいた。 しかし、彼らはこの星の一員であったが、人間でもエルフでも、ましてやウルトラマンでもなかった。 雄雄しい遠吠えをあげながら団結し、立ち向かっていくのは怪獣たち。 ゴモラ、ヒドラ、リドリアス、ゴルメデ……この星で生まれ育った怪獣たちが、故郷を守るために怒り狂う漆黒の魔... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-61
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第六十一話 未知なる世界の空を目指して サイボーグ獣人 ウルフファイヤー 超異形進化怪獣 ゾンボーグ 登場! 人は心を持つがゆえに人であり、心は愛を知ったときに魂となる。 ならば愛を捨て、心を失ったときに人はなにになる…… まだ夜明けには遠く、星の淡い光に照らされたラ・ロシュールの街。しかしこの街は今、血の様に赤い光にも照らされていた。 エボリュウ細胞を搭載したロケット。それを搭載していた空中船に満載されていた大量の爆薬。本来であれば、 この街に眠る幾万という人々を怪物化するために用意されていた悪魔の種は、皮肉にもそれをばらまこうとしていた 張本人を宿主に選んだ。 天に唾した者のむくいか、すべてのエボリュウ細胞に体を乗っ取られたワルドは、エボリュウ以上の超異形進化 怪獣ゾンボー... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-56
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第56話 打ち砕かれた架け橋 ガス超獣 ガスゲゴン 登場! 突如地球を襲った、大怪獣軍団の侵攻。その力は人類の防衛戦力を上回り、世界中の地球防衛軍は危機に瀕した。 しかしそのとき、宇宙のかなたM78星雲からウルトラ兄弟が駆けつけ、怪獣軍団に立ち向かっていった。 その活躍により、怪獣軍団は壊滅。GUYS JAPAN本部を襲ったベムスターとアブソーバも、ゾフィーとメビウスによって撃破された。 そして、ヤプールがその力を蓄えている異世界ハルケギニアへと向かうゲートを作り出すため、フェニックスネストは 改良型メテオール、ディメンショナル・ディゾルバーRの発射態勢を整える。これに成功すれば、ウルトラ兄弟の 手の届かないところでぬくぬくと力を蓄えるというヤプールの姑息な目論見は崩れ去る。 世界各... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-96
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第九十六話 あの青空を守るため 友好巨鳥 リドリアス 古代暴獣 ゴルメデ 高原竜 ヒドラ 古代怪獣 ゴモラ 古代怪獣 EXゴモラ 登場! 〔ヤプール! これがおれたちがこの世界でつむいできた絆のすべてだ。受け止められるもんなら、受け止めてみやがれ!〕 長きに渡ったアディールを巡る光と闇の戦いも、ついに終局の時を迎えようとしていた。 この世界を守るウルトラマンたち、人間、エルフ、怪獣たち。生きとし生ける者たちすべての未来への希望を込めた究極の 光の一撃が飛ぶ。その形は、様々な色を抱いて宇宙に浮かぶ惑星のように丸く、その輝きは、様々な色が混在してなお美しい 虹のようにきらめいている。 『スペースQ!』 それが、この必殺技の名前だった。エースがこれを過去に使ったのは... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-16
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 十六話 奇跡の星、ウルトラの星 異形進化怪獣 エボリュウ 登場! アニエスとミシェルにとっての憎い仇、リッシュモンへと通じる通路は、今一匹の怪物に よって閉じられていた。 「ワルド……人間だったころの意識はもうないようだな」 凶暴なうなり声をあげて、四本の鍵爪を振り上げる怪物を、アニエスは憐憫をわずかに 含んだ目で見上げた。 ワルド……いや、今や意思のない獣。エボリュウ細胞によって変貌した異形進化怪獣 エボリュウは、細胞に仕込まれた「細胞を打ち込んだ人間に従え」という唯一の命令に 従って、アニエスとミシェルに牙を向ける。 「ぬははは、人間だったころよりよほど頼りがいがある。大事の前の余興にはちょうどいい。 さあエボリュウよ。この私に傷を負わせてくれた礼だ。せいぜいむごたらしく引き裂いて... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-38
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第三十八話 シルフィだって怪獣は退治できるのね! (前編) バリヤー怪獣 ガギ 登場! アボラス・バニラの二大怪獣との激闘の翌日、ルイズたちはようやく魔法学院で朝を迎えていた。 「ふわぁーっ、なんだもう朝か」 「なんか、このベッドもずいぶん久しぶりな気がするわね」 カーテンを開けると、太陽はすっかり高く昇っていた。あくびをかみ殺して互いの姿を見ると、昨日の着の身着のままで、 顔や頭もぐちゃぐちゃで思わず笑ってしまった。そういえば、昨日、おとといと大変なことが続いて、昨日この部屋に 帰ってきてからの記憶がない。二人とも疲れ果てていたから十時間くらいは寝ただろう。普段はめったにしない早寝遅起きに、 かえって寝疲れたようにさえ思える。 ともかく、このままではみっともないことこ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-81
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第八十一話 全速前進! 包囲網を突破せよ!! 怪魚超獣 ガラン 登場! それを最初に見つけたのは、サハラ上空をパトロール中であったエルフの空中哨戒艦の一隻であった。 「艦長! 西方より、所属不明の船が接近してきます!」 報告を受けた、艦長である空軍士官が望遠鏡を覗いて見ると、確かに西の空にぽつんと船らしき影が浮かんでいる。 「空賊船か?」 「まだ識別できません。しかし、こちらに向かってきているのは確実なようです!」 見張り員からの報告で、その艦長は即座に戦闘態勢を命令した。 この哨戒艦の主な目的は、国境付近に出没する人間の空賊を撃退することだった。人間は個人個人ではエルフの敵ではないが、 空賊はひそかに国境の内側に入り込み、ふいをついて大多数で商船や村を襲って略奪をおこなうために、こうして... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-32
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第三十二話 伝説を受け継いだルイズ 幽霊船怪獣 ゾンバイユ ミイラ怪人 ミイラ人間 登場! ウェールズは、信じられないような光景を目にしていた。 今まさにウルトラマンにとどめを刺そうとしていた怪獣の傍らに、ぽつりと小さな光球が現れた。 「あれは……」 なんだ? という言葉をつぶやく前に、光は自らの存在感を変えていった。はじめ夜空の星のような 儚げな点であったものが、みるみるうちに真昼の太陽のように膨れ上がって、瞬く間に怪獣の巨体を 覆いつくした。 白の世界、そのときに彼らが見たものを表現するとしたらその言葉しかないであろう。 とどまることなく膨張する光は、本物の太陽以上の輝きを持って人々の網膜を焼く。 とても目を開けていられなくなったウェールズや、艦隊の将兵たちは目をつぶり、手... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-20
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 二十話 ウルトラ大相撲! 百番勝負 すもう怪獣 ジヒビキラン 登場! ハルケギニアにも秋が来る。 例年にない猛暑が続いたブリミル暦六二四二年の夏もその暑さを減じ、蝉に変わって鈴虫が鳴く季節がやってくる。 この地方は基本的に温暖で、日本ほどはっきりと四季が分かれているわけではないけれど、それでも季節は移ろいゆく。 山では木の実がたわわに実り、海には丸々油ののった魚が群れをなして帰ってきた。 これら、当たり前だといえばそうなのだが、地球とはまったく起源の違う惑星で、これほど自然環境が 似ているのは宇宙の神秘といえるだろう。 トリステイン魔法学院でも、旬を迎えてやってくる食材の数々に、食堂のコックたちは腕を振るう。 ああすばらしきかな食欲の秋。 でも、彼ら学生にとっての本分はこれから... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-41
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第四十一話 奪われた虚無 寄生怪獣 マグニア 登場! 「ウルトラ・ターッチ!」 才人とルイズのリングが輝き、二人の手のひらが合わさるとき、二つの光が一つに輝く。 心と体が一つに交わり、開放された太陽エネルギーに包まれて、光の戦士に姿を変える。 合体変身! ウルトラ五番目の弟、ウルトラマンA参上! 〔いくぞ怪獣!〕 二人の心の中から姿を現したエースが、恐るべき巨大怪獣を前に構えをとる。 対する敵は、白い霧から本性を現した異形の怪獣。全身は大小のボール状の表皮で覆われていて、頭には顔がなく、 口と思われる部分からは細い触手が無数に生えている。地球のような惑星の生物では、まずありえない進化をとげた 姿の宇宙怪獣。 寄生怪獣マグニア。こいつは才人の来た地球でも、このハルケギニアにもいるは... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-90
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第九十話 目を開いて見る世界 大蟻超獣 アリブンタ 友好巨鳥 リドリアス 古代暴獣 ゴルメデ 高原竜 ヒドラ 磁力怪獣 アントラー 海獣 サメクジラ 宇宙海人 バルキー星人 古代超獣 スフィンクス さぼてん超獣 改造サボテンダー 地獄超獣 マザリュース 登場! 宇宙は、様々な次元の世界に分かれている。そしてそのいずれも、無限ともいえる数の生命によって満ち満ちている。 だが、そのいずれにも絶えない争いが息づいて、昨日も今日も戦火をほとばしらせている。 それはウルトラマンのいる世界、いない世界を問わない。生き物たちはその中で、生存のため、大義のため、侵略のためと、 理由を問わずに戦いを始めては終わり、また始まっては終わりを永遠に繰り返してきた。 なぜ、いずれの宇宙... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-12
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 十二話 過去の光、未来の光 ウルトラマンジャスティス 誘拐怪人 レイビーク星人 破壊獣 モンスアーガー 登場! 「速いっ!」 イザベラには、一瞬その女が黒豹のように見えた。モンスアーガーは投げつけられた レイビーク星人を振り払うと、その女に向かって火炎弾を放とうとする。しかし、一瞬目を放した その隙に、女の姿は視界から消えていた。 「上だ!」 イザベラとオリヴァンの動体視力では、それを把握するので精一杯だった。 女の身は重力を無視するかのようにモンスアーガーの頭上を舞い、次の瞬間には 全身のばねを使ったキックを、モンスアーガーの急所の裂け目、突き刺さったイザベラの 杖をめがけて打ち込んだ。 すると、加重を加えられた杖はさらにモンスアーガーの急所を深く貫き、同時に増した 亀裂... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-27
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第二十七話 魅惑の妖精亭は今日も繁盛! 知略宇宙人 ミジー星人 合体侵略兵器獣 ワンゼット 潜入宇宙人 ベリル星人 登場!! 月も替わって、トリステインもめっきり冷え込む日が多くなってきた。 「うー、さぶさぶ」 トリスタニアでも、店の窓ガラスにつゆがつきはじめる中で、夏服のまま外に出た店主が鳥肌を立てている。 ハルケギニアは北方のアルビオンをのぞいて全体的に温暖で、雪が積もるほど冷え込むことは滅多に ないけれど、そろそろ厚着をするのが必要そうである。 しかし、街の雰囲気は冷え込む気温とは裏腹に、日を追うごとに熱気を増していっていた。 「家の飾り付けや、紙吹雪の用意はしたかい? 窓から掲げるトリステインとアルビオンの国旗、これも 必需品だ。急いで買った買った... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-78
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第七十八話 涙は愛の言葉 くの一超獣 ユニタング 一角超獣 バキシム 登場! 「エーコ、ビーコ、シーコ……」 まるで濁った水の中のような世界、超獣ユニタングの体内にあるマイナスエネルギー空間の中で、ベアトリスはエーコたちの魂と会っていた。 魂の形は、持ち主が己自身だと認識する形で固定されるらしく、ベアトリスもエーコたちも実体と変わらない姿で、服も身にまとって浮いている。 見詰め合う、かつての主人と家来……しかし、明らかに歓迎していない様子のエーコたちは、怪訝な様子でベアトリスに尋ねかけた。 「姫殿下、どうしてここに?」 「あ、ウルトラマンAに助けてもらって、わたしの心を超獣の中に送ってもらったの」 「そう、ですか……」 特に感嘆を受けた様子もなくエーコはつぶやいた。ビーコと... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-32b
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 「もう、行っちゃうの? おねえちゃん」 村はずれで、休む間もなく旅立とうとしている一行を見送りに来たアリスがミシェルに向けて言った。 あれからすぐに、戻ってきたティファニアとも合流した一行は、そのまま旅立つことを決めた。なごりは惜しいし疲れも癒したかったが、ここにいてはまたサビエラ村が戦いに巻き込まれるかもしれなかったからだ。 村の男たちは、まだ気を失ったままでいる。それでも一行の旅立ちを、アリスだけでなく村の娘たちのほとんどが見送りに来てくれた。 しかし急な別れに、せっかく仲良くなれたのにと、アリスは半泣きになっている。そんなアリスに対して、ミシェルは寂しそうにしながらも優しく笑いかけた。 「ごめんな、おねえちゃんたちは急ぎの旅の途中なんだ。でも、わたしたちは君のことを忘れない。サビエラ村を救うために力いっぱいがんば... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-36
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第三十六話 星の守護者 ミイラ怪人 ミイラ人間 ミイラ怪獣 ドドンゴ 青色発泡怪獣 アボラス 赤色火焔怪獣 バニラ 登場! 驟雨にさらされ、無人と化したトリスタニアの一角で、六千年の時を超えた宿命の対決が再び始まろうとしていた。 東から現れる、赤色火焔怪獣バニラ。 西からやってくる青色発砲怪獣アボラス。 市街地の中に、怪獣出現を想定してもうけられた空白地帯が二大怪獣の戦いの舞台となる。 東西から、まるでコロシアムに入場する剣闘士のように同時に現れた二大怪獣。 しかし、彼らには戦いのゴングは必要なかった。互いの姿を見ただけで凶暴な叫び声をあげ、牙をむき出し、 大地を蹴って相手に迫る。 「始まるぞ。怪獣同士の戦いが……」 この戦いの観客である、... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-33
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第三十三話 灼熱の挑戦 ミイラ怪人 ミイラ人間 赤色火焔怪獣 バニラ 登場! 彼は、長いあいだ闇の中にいた。 いつから、どうしてここにいるのかも忘れてしまうほど長い時の中を、静かな闇の中でまどろんでいた。 ときおり、ぼんやりと夢の中で何かを思い出す。遠い昔……まだ、太陽の下を歩き回っていたころ。 そのころ、自分の周りにはたくさんの生き物がいたように思える。 大きいのもいれば小さいのも、数え切れないほどいろんなものがいる。 と、彼はその中で一つ、珍しいものがあるように思えた。 周りの生き物たちとはどこか異質な、人間のような気配。けれど、彼はそれが悪いものとは思えなかった。 顔はわからないが小柄な男性のようだ。隣には、髪の短い女性と、幾人かの人間がいるようだ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-34
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第三十四話 最終戦争の一端 赤色火焔怪獣 バニラ 青色発泡怪獣 アボラス 岩石怪獣 ネルドラント 毒ガス怪獣 エリガル 古代暴獣 ゴルメデ 噴煙怪獣 ボルケラー 透明怪獣 ゴルバゴス 登場! 古代遺跡から発掘されたカプセルから蘇った、怪獣バニラ。 才人とルイズはウルトラマンAへと変身し、これを迎え撃った。 しかし、強靭な肉体とメタリウム光線をも防ぐ火焔を持つバニラの前に、エースはエネルギーを使い果たして倒れてしまう。 バニラの吐き出す火焔に包まれるウルトラマンA。 この、悪魔のような大怪獣を倒す方法は、はたしてあるのだろうか…… 「うわぁぁっ……」 バニラの火焔が作り出した山火事の中に、ウルトラマンAは沈んでいった。 か... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-47
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第四十七話 進化の道筋 深海怪獣 ピーター 菌糸怪獣 フォーガス 登場! 「消え去れ、愚か者たちがしがみつく虚栄の城よ。そして、この私の新たな進化の苗床となるがいい」 激震に見舞われ、幼児の手の中でもてあそばれる積み木の城のように揺さぶられるアーハンブラ城。古来より この城の歴史を見守ってきた、美しい装飾の施された壁石が崩れ去り、絢爛なステンドグラスが粉々の破片に 変わって舞い散る。 瓦礫と化していく城に代わって台頭してくるのは、敷石を突き破って伸びていく巨大な柱のような物体だ。一本が 直径五メートルはあるそれは、城のありとあらゆる場所から、さらに城の立つ丘やふもとの町からも空を目指して伸びていく。 未知の物体に侵食され、別のものへと変貌しようとしているアーハンブラ城。かろうじて原型を保ち... -
ウルトラ5番目の使い魔-23
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第23話 無限と光の旅立ち!! ウルトラの父 ゾフィー ウルトラマンタロウ ウルトラマンメビウス ウルトラマンヒカリ 登場! 双月も山影に沈み、しんしんと、優しい闇が学院を包んでいた。 フリッグの舞踏会は、魔法学院始まって以来例を見ない盛り上がりのうちに幕を下ろした。 踊り疲れて、草原に人々が倒れ伏したとき、オルフィの歌も終わり、チンペもパンドラに迎えられて母親も元へと 戻っていった。 そのとき、あのベアトリスがパンドラに向かって深く頭を下げていたのは、彼女を見る大勢の人の目を別のもの に変えていた。 そうして、パンドラとオルフィは、再び草原の土を掘り返すと、地底の怪獣の世界へと帰っていき、大勢の人々が 「またこいよー」と手を振って見送った。 ガラ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-49
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第四十九話 堕ちた聖地 殺し屋超獣 バラバ 地帝大怪獣 ミズノエノリュウ 灼熱怪獣 ザンボラー 台風怪獣 バリケーン 登場! 「怨念がある限り、幾度でも蘇る」 その言葉のとおり、悪魔は幾度となく人類を恐怖に陥れてきた。 何度倒されようと、滅ぼされようと、封印されようと消えはしない。 悪魔は死なない。なぜなら、その命の源は生き物の発する怒り、憎しみ、欲望といった邪悪な心。マイナスエネルギー。 人が人であり続ける限り、悪魔もまた不滅なのだ。 それは、時空を超えた世界でも例外ではない。 ウルトラマンAによって、溜め込んだすべてのマイナスエネルギーを昇華させられた悪魔は、復讐を誓って姿を消した。 以来、闇に潜んでじっと機会をうかがってきた悪魔は、三ヶ月の月日を経てついに地上に再び... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-50
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第五十話 退場者と入場者 宇宙魔人 チャリジャ 登場 晴天の夜空に満天の星々が輝き、青い半月が地上を柔らかく照らし出している。 耳をすませば、どこからか虫の鳴く声が細く聞こえてきて、夜が決して無音の死の時間ではないということを教えてくれる。 「この空の果てで、悪魔が蘇ってるなんてとても信じられねえよな」 才人はぽつりと、宿屋の窓から空を見上げてつぶやいた。 アーハンブラ城からティファニアを助け出し、ビダーシャルと別れてから二日ほど。彼らはへき地の小さな宿場町で宿を借りていた。 振り向いて部屋の中を見ると、ルイズが薄汚れた毛布をかぶってすやすやと眠っているのが目に映る。両隣の 部屋では、エレオノールとルクシャナ、ロングビルとティファニアがそれぞれ同じように寝息を立てているだろう。 思い返... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-48
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第四十八話 さらば、古の古戦場よ 深海怪獣 ピーター 菌糸怪獣 フォーガス 登場! アーハンブラ城を跡形もなく呑み込み、巨大キノコはとうとう全高一千メートルにまで成長を果たした。 その威容は文字通り天に届き、人類が作り上げたいかなる構造物よりも高く、巨大であることを誇る。 砂漠に浮かぶ、生きた要塞。そこに近づく愚か者は、何万何十万の大軍であろうと、ひとひねりに死の制裁を与えられるに違いない。 だがまだ勝負はついていない。この星には、まだ我らのウルトラマンAが残っている! 大地に深く根を張り、一都市をも飲み込めるほどに巨大化したフォーガスに対し、エースは捨て身の作戦に打って出た。 「フォーガス、これ以上この星をお前の身勝手な進化のための道具にはさせない。お前が菌類か... -
ウルトラ5番目の使い魔、第二部-54
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第54話 共鳴する悪の波動 精神寄生獣 ビゾーム 宇宙大怪獣 改造ベムスター 円盤生物 アブソーバ 登場! タバサとキュルケの力を合わせた戦いで、ジョゼフの送り込んだ最期の罠、ギジェラは倒された。 しかし、勝利の余韻もつかの間、突如として現れた新たな怪獣が二人に新たな脅威を告げる。 黒々した肉体に、黄色く発光する顔と胸の器官。才人が見たとしたら、かのゼットンを連想しそうな容姿を持つ人型の 怪獣は、まるで人間の持つ恐怖という感情を形にしたかのようなおどろおどろしさを振りまいている。 キュルケはぞっとしたものを感じ、タバサも背筋になめられたような不快感を覚えた。 そして、ジョゼフすらも予期していなかった第三者は、明らかな敵意をタバサたちに示す。 果たして、その目的はなんなのであろうか... - @wiki全体から「ウルトラ5番目の使い魔、第二部-86」で調べる