あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「ソーサリー・ゼロ第四部-09」で検索した結果
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ソーサリー・ゼロ
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ソーサリー・ゼロ第三部-19のちょっと解説
ソーサリー・ゼロ第三部-19へ戻る ちょっと解説 ~「ソーサリー・ゼロ第三部-19」の作者後書きから~ 一五二で「君」の言っていることについて、ちょっと解説を。 「ソーサリー」の作中において「君」は、女神に助けを求めることができ、助けは以下の三つの形のうちどれかをとります。 復活:技術、体力、強運の各点数をいつでも初期値に戻すことができる。本文中での指示はなし。 脱出:危機に瀕しているときに、リブラに助けを祈ってもよいと指示が出ることがある。 厄祓い:呪いや病気にかかった場合、これを祓ってもらえる。本文中での指示はなし。 ただし、一巻につき一度だけしか助けてもらえないという制約があります(『ソーサリー』は全四巻)。 ハルケギニアには≪タイタン≫の神々の力は及ばないため(自ら出向いてきたロガーンは例外)、「ソーサリー・ゼロ」では女神の助けは得られま... -
リンク切れっぽいページ
管理人様、変なページの作成すいません。 リンク切れっぽいページの一覧です つかいま1/2 第一話 使い魔が来た ご主人様は承認せず! 後編 作品ページ名 ゼロの使い魔-02 リンクするページ名 ゼロの使い魔-03a ... -
ソーサリー・ゼロ第四部-09
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三六四 君が船長に加勢すると、カリンは渋面をつくる。 「しかし、今は一分たりとも時間を無駄にすべきでは……」 カリンがそう言いかけたところで、ルイズとキュルケが甲板に上がってくる。 ルイズは寝ぼけまなこをこすりながら、君に向かって 「なんだか騒がしいけど、どうしたの? ……まさか空賊とか?」と問いかける。 君は違うと答え、手短に事情を説明する。 「それじゃあ、早く助けに向かわなきゃ!」 ルイズはぱっと顔を上げ、一マイルほど先に浮かぶ船を見つめる。 船そのものの姿は闇の帳(とばり)に包まれて判然とせぬが、それでも、くすぶる炎の輝きははっきりと見える。 「いいの、ルイズ? 今は大事な任務の真っ最中なのに、寄り道なんかして」 キュルケの言葉に、ルイズは 「なに言ってんの。目の前に困って... -
ソーサリー・ゼロ第四部-01
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ ソーサリー・ゼロ これまでのあらすじ 第一部「魔法使いの国」 君は、若く勇敢な魔法使いだ。 祖国アナランドを危機から救うべく、カーカバードの無法地帯を横断する旅を続けていた君だったが、ふと気がつくと周囲の光景は 一変していた。 そこは、ハルケギニア大陸のトリステイン王国と呼ばれる未知の土地であり、魔法を使える特別な血筋の者たちが王侯貴族として君臨し、 大多数の平民たちを支配しているという、奇妙な世界だったのだ。 君がこのハルケギニアにやって来たのは、ルイズという少女が執り行った、『≪使い魔≫召喚の儀式』が原因だった。 ルイズは大いに戸惑いながらも、とにかく君を≪使い魔≫にすることに決め、自分に対する忠誠を求めた。 今すぐカーカバードに戻る方法がないと知らされた君は、当面の庇... -
ソーサリー・ゼロ第四部-05
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 二四四 ホーキンスは眉根を寄せる。 怪訝そうな目つきで君を見るが、やがて 「奇妙なことに、クロムウェルも、カルトゥームらカーカバードから来た指揮官たちも、その者の名を口にはしなかった。 もちろん姿を見た事もない。もっとも、カーカバードの王がアルビオンに来ているという話は聞いていないのだが」と言う。 君はがっくりと肩を落とす。 敵の首領の名を聞けば、カーカバードから来たと自称する、謎めいた連中の正体を推察する助けになるのではと考えたが、 そううまくはいかぬようだ。 「そういえば、クロムウェルは同盟者のことを単にカーカバードの王と呼んでいたが、あの蛮族どもは別の呼び方をしていた。 一度だけ聞いた事がある」 ホーキンスは言う。 「『大魔王様』。奴らは自分たちの主君の事を、そう呼んでいた」と。... -
ソーサリー・ゼロ第四部-03
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三六六 マザリーニの後を追おうと席を立つと、エレオノールは驚きと非難の眼差しで君を見る。 「ちょっと、あなた! 枢機卿猊下のお言葉を聞いていなかったの!? 座りなさい!」 エレオノールの言葉に構わず、君は枢機卿に声をかける。 アルビオンの使者と会見するその場に、自分も立ち合わせてはくれぬか、と。 マザリーニは君を値踏みするようにじっと見据えるが、やがて小さくうなずき 「よかろう、来たまえ。遥かなる異国の者の眼には、我らには見えぬ物が映るやもしれん」と言うと、 戸口をくぐる。 部屋の中にいる全員の注目を浴びながら、君はマザリーニについて部屋を出ていく。 マザリーニは廊下を大股に歩む。 三歩ほど後についた君のほうを振り返ろうともせず、前を見たまま 「『神聖アルビオン共和国』からの... -
ソーサリー・ゼロ第四部-06
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 四四一 「そのお方はただの平民ではございません」 何も言わぬ君に助け舟を出したのは、ウェールズ皇太子の老侍従パリーだ。 「二月ほど前、ニューカッスルの城で国王陛下が暗殺されたおり、卑劣な≪レコン・キスタ≫の殺し屋の魔手は、皇太子殿下にも伸びました。 しかし、その邪悪な企てを身を呈して喰い止めた者がいました。そう、そのお方です。皇太子殿下のお命を救った、 テューダー王家の大恩人に対するゆえなき非礼は、お控え願いたい」 パリーが強い調子で言うと、ホーキンスとカステルモールは頭を下げて黙り込むが、ふたりの表情からは、いまだ納得がいかぬ様子がうかがえる。 次に、オスマンが口を開く。 「それに、彼はここにおる誰よりも、カーカバードとかの国に住まう者どもの事を知っておる」 老魔法使いがそう言うと、ルイズ... -
ソーサリー・ゼロ第四部-04
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 七五七 体力点一を失う。 布製の縁なし帽は持っているか? なければこの術は効かず、君はあきらめてジョンストンの話に集中することに決める。三三九へ。 縁なし帽を持っているなら、頭にかぶって術を使え。 君は、カルトゥームと呼ばれた黒髭の男に注意を向ける。 男はマザリーニをはじめとした周囲の人々の態度を、奇妙なものだととらえていることがわかる。 たいして珍しくもないゾンビーを見て恐れおののくさまは、滑稽でさえあると考えている――やはりド・ポワチエ将軍の死体は黒魔術で動いており、 ≪虚無≫の力がどうこうというジョンストンの言葉は嘘なのだ。 また、男はジョンストンのまわりくどいやり方にうんざりしている。 彼としては、できるなら、≪門≫の向こうに控えた軍団をこの場になだれ込ませて一息... -
ソーサリー・ゼロ第四部-07
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 二八三 「な、なによ。わたしが怖がってるとでも思ってんの?」 ルイズは気色ばむ。 「ちょっとロンディニウム塔まで足を伸ばして、≪エクスプロージョン≫で塔のてっぺんごと≪門≫の装置を吹き飛ばせば、それでおしまい。 はっきり言って、タルブの時より簡単なくらいだわ」 そこで、壁に立てかけてあったデルフリンガーが話に加わる。 「だが、そこまでの道のりが大変なんだろ? 塔の周りにゃ、相棒と同じ世界からやってきた化け物やごろつきどもが、 うじゃうじゃいるって話じゃねえか。あと、味方のはずだった連合軍も邪魔者になるだろうな。上の統制を外れちまった兵隊ってのは、 山賊の類と同じだ。出くわしたら何をされるか、わかったもんじゃねえ。今のアルビオンはどう考えても、若い娘っ子が行くような場所じゃねえぞ」 ルイズは眉を... -
ソーサリー・ゼロ第四部-02
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一三六 扉を開けると、薬品と埃と油、そのほかさまざまな物が入り混じった臭気が鼻をつくが、君は嫌悪感よりもむしろ、懐かしさを覚える。 この匂いは君にとって昔からなじみ深いものだ──しかし、どこで嗅いだのだろう? 本塔と『火の塔』のあいだの一角、『研究室』──見た目は小さく粗末なあばら家だが──の主であるコルベールは、笑顔で君を出迎える。 彼は立ち上がると、長衣の袖についた粉末を払い落とし、君に椅子を勧める。 テーブルの上には薬品の入った瓶や壺、乳鉢やガラスの管が並んでおり、何かの実験の最中だったようだ。 君は挨拶をすませると、単刀直入に話題を切り出す。 自分の左手に刻まれた≪ルーン≫に関して、何か新しくわかった事はないか、と。 コルベールは申し訳なさそうな表情を浮かべると、力なくか... -
ソーサリー・ゼロ第四部-08
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 五七七 今日最初の授業を終えて『火の塔』から出てくるコルベールの姿を見つけたので、さっそく声をかけてみる。 コルベールは挨拶もそこそこに、 「まさか、ヴェルサルテイル宮殿が襲撃を受けるとは……大変なことになりましたな」と言う。 「生徒たちは誰もがその話題に夢中で、教室は大騒ぎ。まともに授業を行うこともできませんでしたよ。 戦のゆくえはどうなることやら。この報せがアルビオンに届けば、遠征軍――とくに主力を務めるガリア軍の士気と統制は、崩壊するでしょう」 コルベールは眉をひそめ、真剣な面持ちになる。 「たとえ現地の司令部が緘口令(かんこうれい)を敷いたところで、人の口に戸は立てられません。漏れ出た不安は恐怖となり、 兵たちに伝染します。そこに敵の攻撃を受けてしまうと、もうひとたまりもない。ガリア軍が... -
ソーサリー・ゼロ第四部-12
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 九四 君が武器を取ると同時に、向こうも剣や拳銃を構え、にらみあいとなる。 双方とも動けずにいるなか、だしぬけにキュルケが口を開く。 「あなたたち、ロサイスに向かっているんでしょう?」と、 何気ない調子で言う。 「あ、ああ。それがどうした?」 隊長格の男が、君から目を離さずに応じる。 「それなら、町に入る前にその馬を処分しなきゃいけないわよね。あたしたちはちょうどいい取引相手だと思うんだけど」 「なぜ馬を処分する必要があるんだ?」 男は顔をしかめる。 「今ロサイスにいる連合軍は、誰もが先を争って、引き揚げの船に乗り込もうとしているわ。将校の物ならともかく、 兵隊の乗った馬まで連れて行く余裕なんてないでしょうね」 「それなら、市内で売り払えばいい。ロサイスの住人たちまで一緒に逃げ出すわけじ... -
ソーサリー・ゼロ第四部-11
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三三〇 どの武器を使う? 短剣・四四六へ 手斧(ちょうな)・五五三へ チャクラム・三九六へ デルフリンガー・四五三へ 上記のいずれでもないなら、武器を手に黒エルフと闘え(四九三へ)。 四五三 鞘から抜き放たれたデルフリンガーは、 「おお、やっと俺の出番かね。待ちくたびれたぜ」と嬉しそうな声を上げる。 君は魔剣の柄を逆手に握り、肩の高さまで持ち上げる。 「相棒? 何するつもり……」 デルフリンガーに最後まで言わせず、渾身の力で黒エルフめがけて投げつける。 運だめしをせよ。 吉と出たら四四へ。 凶と出たら四六七へ。 四四 君の手を離れたデルフリンガーは、狙いあやまたず黒エルフの胸板に命中する。 体を貫かれた黒エルフは... -
ソーサリー・ゼロ第四部-13
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一三五 「ああ、ルイズ! あなたとこうして、生きてふたたび会えるなんて!」 アンリエッタは、ルイズの小さな体を強く抱きしめる。 「姫さま、よくご無事で……姫さまがここにおられるということは、『ロリアン』号は……」 ルイズは言いよどむ。 「そうです、ルイズ……」 王女の青い瞳が潤む。 「あなたたちを見送った後すぐ、何十という翼人の群れが港に現れました。彼らは空から火と油をふり撒き、桟橋の船をすべて燃やそうとしたのです。 『ロリアン』号も、あっという間に炎に包まれました。船から逃げ出せたのは、飛び降りて≪レビテーション≫を使ったわたくしひとりだけ……船長さんも、 他の船員のかたがたも、おそらくは……」 そう言うと、アンリエッタは顔を曇らせる。 ロサイスの桟橋を襲ったのは、おそらくカーカバー... -
ソーサリー・ゼロ第四部-15
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 二〇〇 夜が明けぬうちに君たちは目を覚まし、旅を続ける。 空はどんよりと曇っており、今にも雨が降り出しそうだ。 一晩休息できたので、体力点一を加えてよい。 道はゆるやかな下り坂になっており、進むごとにロンディニウム塔の黒い影が大きくなっていく。 「あと一時間か二時間ってところかしら」 キュルケが口を開く。 「ウェールズ皇太子さまたちが塔に着くのは、早くて昼前……そうだったわよね?」 ルイズは兜に覆われた頭をうなずかせる──今いる場所は敵の本拠地のすぐそばであり、いつカーカバード兵と出くわすかもしれぬため、 変装を解くわけにはいかぬのだ。 「わたしたちは山を越える近道を通ったけど、皇太子さまたちは山裾を大きく迂回して進むから余分に時間がかかるはずよ。 道中、何もなければいいんだけど... -
ソーサリー・ゼロ第四部-10
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一四四 君たちの乗る『ロリアン』号は無事にロサイスに入港し、『桟橋』――鉄骨を組み合わせて建てられた巨大な塔――に吊り下げられる。 ようやく肩の荷が降りたといった様子の船長は、君たちに別れの挨拶をする。 『ロリアン』号でラ・ロシェールに戻るアンリエッタ王女も、君たちの道中の無事を祈ってくれるが、その声は消え入りそうに弱々しい。 今の彼女の心の中では、君たちに対する罪悪感と、ウェールズ皇太子に会いたいという未練がましい思いが、複雑に入り混じっているのだろう。 「ルイズ……本当にごめんなさい。あなたたちの邪魔をするつもりはなかったのです。わたくしはなんということを……」 悔いるアンリエッタに向かって、ルイズが口を開く。 「姫さま、どうかご心配なく」 密航が明らかになって以来、ルイズが王女に話し... -
ソーサリー・ゼロ第四部-14
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三〇六 門をくぐって姿を現したのは、端正な容貌をもつ金髪の青年──ウェールズ皇太子その人だ。 森の中に身を隠すのに役立ちそうな、深緑色のマントと若草色の胴着を身に着けている。 アンリエッタ王女の白い頬に血が上り、青い瞳が潤む。 「ウェールズさま!」 そう叫ぶと、驚きに目を見開く皇太子のもとへと駆け寄る。 「アンリエッタ? まさか?」 「ウェールズさま! ああ、ウェールズさま! お会いしとうございました……」 君やルイズをはじめ、大勢の者たちに見られているのにも構わず、アンリエッタはウェールズに抱きつき、その胸に顔をうずめてむせび泣く。 「本当にきみなのか、アンリエッタ? カーカバードの妖術が見せた幻ではなく、本物の?」 ウェールズは喜びと当惑の入り混じった表情を浮かべながらも、アンリエ... -
テスト空間
砂場 選択肢 投票 アイテム1 (278) アイテム2 (38) という風に (39) カンマで区切って (50) ね (56) 画廊用ページテスト 水兵服 鬼哭街/Zero 使い魔のカービィ サテライト60 しえすた imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ルイズさんのアイコン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 使い魔くん千年王国tree test 表の... -
ソーサリー・ゼロ-戦闘解説(別作者)
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 今更ながら、ソーサリー・ゼロ(ファイティング・ファンタジーシリーズ)の 戦闘システムについてちょっと解説をしたいと思う プレイヤーである「君」には技術点、体力点、強運点という3つの能力値がある 敵のモンスターは、技術点と体力点のみを持っている (攻撃点という数値もあるが、ソーサリー・ゼロは「君」一人での冒険なためほとんど関係ない) モンスターには固有の特殊能力がある場合もある 戦闘時にはお互いに六面体ダイスを二つ振り、自分の技術点に足して攻撃力を決める 攻撃力が優っているほうが勝ち、負けたほうは体力点を二点減らす 同値の場合は互いに攻撃をかわせたものしてどちらも減らさない 基本的にはこの手順をどちらかが死ぬまで続ける 攻撃を喰らわせるか受けるかしたときに、「君」のほうは... -
ソーサリー・ゼロ第三部-09
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一七三 このまま居座っていても事態は好転せぬと考えた君は、山を下りることに決めるが、その前に腹ごしらえをして、疲れ傷ついた体に活力をつけることにする。 死んだ馬の鞍袋から食糧を取り出し、手早く食事を済ませる。 体力点に二を加えよ。 細い潅木の幹とマントを組み合わせて応急の担架をこしらえると、その上にギーシュを横たえ、落ちぬように縄で縛り付ける。 担架の一端を地面に引きずることになるが、両腕で抱え上げるよりはずっと安全で、君の負担も軽いはずだ。 次に、気絶して動かぬモンモランシーを背中にかつぎ、やはり縄を使って自らの体にくくりつける。 準備を終えた君は、ゆっくりと足を踏み出す。 どちらも細身とはいえ、意識のない人間をふたりも運びながら岩だらけの山道を下るのは、容易なことではない。 ... -
ソーサリー・ゼロ第三部-05
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 九六 コルベールと会おうと考えた君は、その辺りをうろついている生徒たちに、彼の居そうな場所を訊いてみることにする。 ほどなく、見覚えのある顔を目にしたので話しかける。 相手はおどおどした目つきの小太りの少年だ。 たしかルイズの級友で、彼女を頻繁に≪ゼロのルイズ≫と呼んでからかっている者たちのひとりだ。 ≪風っ引き≫とかいう二つ名をもつはずだが、本名を思い出せない――君の彼に対する印象は薄いが、向こうは君のことを、貴族を恐れぬ心と力をもつ油断ならぬ平民とみているらしく、 話しかけられるとぎょっとした様子を見せる。 「ミ、ミスタ・コルベールなら、用事のないときはいつも『研究室』に居るよ」 少年は君に悪意がないと見てとると、気をとりなおして言う。 「本塔と『火の塔』に挟まれたところに掘っ立て... -
ソーサリー・ゼロ第三部-02
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三八〇 体力点二を失う。 君はアンリエッタ王女に向かって、高位の≪土≫系統の魔法使いにもできぬ≪錬金≫をお見せしようと口上を述べると、術を使って、 大理石製の卓の上に金塊と宝石の小さな山を作り出す。 王女は眼を丸くして 「まあ! なにもないところから財宝を?」と驚きの声を上げる。 ルイズはおっかなびっくりとした手つきで金貨を一枚つまみ上げ、 「……幻? でも、ちゃんと感触があるわね」と言いながら首をかしげる。 ルイズとアンリエッタが、突然現れた宝の山を本物だと確信した頃合を見計らって、君は術を解き幻影の財宝を消滅させ、もう一度ふたりを驚かせる。 「すごい……こんな魔法の使えるメイジは、ハルケギニアのどこを探しても見つかりませんわ。ルイズの使い魔さんは、 本当に遥かな異国のメイジなのです... -
ソーサリー・ゼロ第三部-01
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一 革張りの豪奢な長椅子に腰掛けたギーシュは落ち着かなげに身じろぎし、きょろきょろと周囲を見回す。 隣に座るルイズはそれを見とがめ 「じっとしてなさいよギーシュ! みっともないわね」と言うが、 そういう彼女の表情も緊張でやや強張ったものだ。 彼らが緊張し、落ち着かぬのも無理はない。 君たちはトリステイン王国の首都トリスタニアの王宮に居て、アンリエッタ王女との謁見を待っているのだ。 ふたりから少し離れたところ、見事な彫刻のなされた柱のそばに立つ君は、この待合室に入るまでにあった出来事を思い起こす。 君たちが便乗したアルビオンからの避難船がラ・ロシェールに入港したのは、その日の夜のことだった。 一刻も早くアンリエッタ王女に事の次第を報告せねばならぬと、ルイズは夜通し馬を駆けさせて王... -
ソーサリー・ゼロ第三部-08
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 四二一 体力点二を失う。 君は怪物に術をかけ、相手の動きが鈍くなるのを待つが、なんの変化も見られない。 もっと弱い相手にならこの術は効くのだが、わずかとはいえ神の力を与えられた存在である、七大蛇を圧倒するほどの魔力はない。 戸惑う君めがけて大蛇は鎌首を繰り出し、その鋭い牙が上着をかすめる。 もはや別の術を選ぶ暇もないため、武器を手にとって闘うしかない。九七へ。 九七 大蛇は底知れぬ憎しみを込めて君をにらみつけると、巨体に似合わぬ素早さで襲いかかってくる。 ディンテンタの蛇杖を持っているなら、敵の技術点から二を引いてよい。 土大蛇 技術点・一二 体力点・一六 怪物を負傷させることができたなら、二六七へ。 二六七 君の一撃は狙いあ... -
ソーサリー・ゼロ第三部-06
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 四三二 体力点一を失う。 黄金石は持っているか? なければこの術は使えない。 三一五へ戻って選びなおせ。 持っているなら、石を手にしてこの少女に術をかけよ。 少女の表情が緩み、君のことを信頼の眼差しで見つめるようになる。 「本当はすごく恥ずかしいけど……あなたみたいに頼もしそうな人なら、相談しても大丈夫よね」と、 もはや警戒せずにしゃべりだす。 「あなたたちとの旅から帰ってきて以来、ギーシュの様子が変なのよ。ええ、あいつの言動や趣味が変なのはいつものことだけど、そういうのじゃなくって。 ギーシュったら朝から晩まで、まるで夢の中に居るみたいぼんやりとして、わたしがなにを言っても生返事ばかり。あれは絶対、誰か他の女の子のことを考えているのよ! そうに違いないわ」と。 どうやら、... -
ソーサリー・ゼロ第三部-03
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 二八六 ルイズの声につられて君とアンリエッタはふたたび≪始祖の祈祷書≫に眼をやるが、黄変した頁は最初に見たときと変わらず、 なんの文字も書かれてはいない。 王女はまじまじとルイズを見つめる。 「あ、あれ? 今、たしかに……見間違いかしら」 そう言って、ルイズは眼をこする――≪水のルビー≫をはめたほうの手で。 君は、ルイズが帰りの道中で、トリステインの国宝である≪水のルビー≫を万が一にも落としたりせぬよう、指に通して肌身離さず 持ち歩いていたことを思い出す。 「まあ、ルイズ! それは使者の証として子爵に預けたはずの……取り戻してくれたのは手紙だけではなかったのですね」 ルイズの指に青く輝く大粒の宝石を眼にした王女は、驚喜する。 どうやら王女は、君たちとの会話に夢中になりすぎて、今の今ま... -
ソーサリー・ゼロ第二部-8
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 四七 武器を抜いて、この水そのものでできた怪物と闘うか(二八八へ)? それとも、使えるものがないか背嚢の中を探してみるか(二五八へ)? 二五八 背嚢にある品のなかで、使えそうな物はあるか? 油の小瓶・三一七へ 幸運の護符・二七〇へ 羊皮紙の巻物・三二七へ いずれも持ち合わせていなければ、武器を抜いて水大蛇と闘わねばならない。二八八へ。 三一七 大蛇は透明な牙を剥き出しにして降下してくるが、君とフーケはすばやく左右に飛びのく。 君は小瓶の栓を抜くと、すぐそばを通過する怪物の胴体に瓶の中身を振りかけ、期待の目で見守る。 この怪物の弱点は覚えている。 水大蛇は油によってその肉体を分解され、無害な水しぶきに変わってしまう... -
ソーサリー・ゼロ第三部-04
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一八五 タバサと会って話をしようと心に決めるが、困惑したことに、君は彼女の部屋がこの寄宿舎のどこにあるのかを知らない。 椅子に腰掛けて≪始祖の祈祷書≫を開き、なにか文字は現れぬかと白紙の頁をじっとにらんでいるルイズか、隣室に戻っているはずの キュルケに訊いてみようかとも考えるが、そうした場合、彼女たちは君の行動にいらぬ興味を持つかもしれない。 君は、タバサの部屋の位置をルイズに尋ねてみるか(八四へ)、キュルケに訊くことにするか(三二へ)、それともまだ部屋に戻っていないことを願って 寄宿舎の外を探してみるか(三一〇へ)? 三一〇 寄宿舎の玄関を通り抜けて外に出た君は、思いがけずも目当ての人物を見つけることになる。 眼の前にぼうっと立って無言で君を見つめるタバサは、ちょうど寄宿... -
ソーサリー・ゼロ第三部-07
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 二〇三 石の雨が降るなか、君は頭を覆い、この異変を引き起こしているであろう怪物の姿を探して駆け回るが、無駄に終わる。 呪われた怪物は安全な岩陰にでも潜み、君の様子を見てほくそ笑んでいるに違いない! サイコロ一個を振れ。 出目に一を足した数が、石が当たって君が失う体力点数だ。 敵を探し出すことをあきらめた君は、まずはギーシュたちを安全な場所まで逃がすことに決める。 彼らのほうに眼をやると、ギーシュは思いのほか機転のきいたやりかたでモンモランシーをかばっている――武器のかわりに大楯を構えた青銅ゴーレムを二体作り出し、 石の雨から自身と少女を護っているのだ。 それでも、すべての石をかわすことはできなかったらしく、ギーシュの額は切れて血がにじんでいる。 「モンモランシー、立って! 早く... -
ソーサリー・ゼロ第二部-7
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 五〇 町外れにある小さな滝を目指して歩く君は、黒い長衣をまとった人物が、こちらに向かって大股に歩いてくるのを見出す。 頭巾を目深にかぶっているため顔はわからぬが、長身であり、腰には細身の剣らしきものを差している。 互いの距離が十ヤードほどに狭まったので、その人物の顔が見えるようになるが、目を丸くしたことに、頭巾の内側にあるのは吊り上った目と口をもつ白い仮面だ。 仮面の人物は君にはなんの関心もないらしく、まっすぐに進んでくる。 君はこの怪しげな相手とかかわりあいにならぬよう、道の脇に寄るか(一四三へ)、それとも挨拶をしてみるか(二七五へ)? 二七五 相手が貴族だろうと推察した君は、平民らしくやや卑屈な態度で挨拶するが、仮面の人物は足も止めずに 「どけ、平民」と言いつ... -
ソーサリー・ゼロ第二部-5
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 五〇七 体力点二を失う。 術を使ってしばらく待つと、徐々に地面が遠ざかる。 君の体が大きくなっているのだ! 「嘘ぉ!?」 「え、ええ!?」 ルイズとギーシュが信じられぬという顔で見守るなか、君はもとの三倍ほどの大きさになる。 武器を抜いて甲虫と闘え。 バドゥ甲虫 技術点・七 体力点・九 術が効いているため、君は通常の倍の技術点で闘うことができる。 怪物を一回負傷させたら一三六へ。 一三六 一撃を喰らった怪物は、怒りの唸り声とともに口から液体を吐きかけ、君の脚に命中させる。 この甲虫の唾液は酸性であり、人間の肉など簡単にむしばんでしまうのだ。 脚にやけどを負ったので、体力点二を失う。 このまま闘い続けて... -
ソーサリー・ゼロ第二部-2
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三三八 体力点一を失う。 竹笛の持ち合わせはあるか? なければ術は使えぬので、二五四へ戻って選びなおせ。 竹笛があるなら、竜に術をかけて笛を吹け。 笛の調べに、竜は小首を傾げて君を見る。 しばらくすると急に後脚で立ち上がり、翼と尻尾で巧みに釣り合いをとりながら、その場で足踏みを始める。 竜の身で可能な限り踊りに近いものをはじめているのだ! 音色に合わせて首を振り、前脚を動かす様子は楽しげに見えるが、実際は術にかけて強制的に踊らせているだけだ。 いたずらはこれくらいで終わりにして笛を吹きやめようとする君だが、突然、無邪気そうな女の歌声を耳にしてぎょっとする。 ”きゅ~いきゅい ああ風に乗り 翼を広げて空を飛ぼ~” 鈴の鳴るような声だ。 笛を吹... -
ソーサリー・ゼロ第二部-3
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一五三 一刻も早くオスマンの話の内容を知りたい君は、ぼうっとしたままのルイズの手をとると、彼女を引きずるようにして部屋を出て行く。 本塔の門前でようやく正気に返ったルイズは、気がついたら部屋から連れ出されていたことに怒って君を問い詰めるが、オスマンから呼び出しがかかったことを説明すると、 それ以上なにも言わずに先へと進む。 学院長室は、前に見たときにくらべてひどく雑然としている。 紙や羊皮紙の束が、机だけではなく、絨毯を敷いた床の上のあちらこちらにまで積み上げられているのだ。 「夜遅くにこのような、むさ苦しく散らかった場所へ呼びつけてすまんな」 やや疲れた様子のオスマンが、君たちを出迎える。 「たとえ正体が何者であれ、ミス・ロングビルが得がたい優秀な人材であったことは確... -
ソーサリー・ゼロ第二部-1
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一 トリステイン魔法学院。未来の支配階級たる少年少女たちを育て上げる伝統ある学び舎――そして君の当座の居場所。 この学院は、天に突きつけられた巨大な指を思わせる本塔とその周囲に配置された四つの塔。そして男女別の寄宿舎や倉庫、厩舎などのさまざまな付属施設からなる。 君はいま、四つの塔のうちのひとつである≪風の塔≫のなかの一室、広々とした教室のなかに居て、『ご主人様』である貴族の少女、ルイズの隣の席に座り、自前の羽ペンと羊皮紙で黙々とメモをとっている。 講師をつとめる魔法使いは≪疾風のギトー≫と名乗る、黒く長い髪と青白い肌が目立つ、ひどく鬱屈とした男だ。 ギトーは、自らが得意とする≪風≫系統の魔法こそ最強であるという持論を展開し、聞き取りづらい声で長広舌を振るっている。 話に興味の湧... -
ソーサリー・ゼロ第二部-4
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一一七 オスマンとの話を終えた君たちは部屋に戻り、旅支度を整えることにする。 君自身は今すぐにでも旅立てる状態だが、ルイズは部屋のあちらこちらをかき回しては、毛布や拍車のついた乗馬靴、防水性にすぐれた素材で仕立てられた頭巾つきのマントなどを引っ張り出している。 君は夜明けとともに起き出し、荷物をまとめる。 君の動く音に目を覚ましたルイズは、しょぼつく目をこすりながらいつものように君に着替えの手伝いを命じようと口を開きかけるが、思い直したように口をつぐむと、 のろのろと衣装箪笥に向かう。 身の回りのことくらいは自分でできるところを見せて、これから始まるアルビオンへの旅でも、足手まといにはならぬところを証明しようとしているのだろう。 外では平民の奉公人たちが動き出し、夜勤の衛... -
ソーサリー・ゼロ第三部-23
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 五四 「それで、どうなったの?」 ルイズは君のほうに身を乗り出し、話の続きをうながす。 「ちいねえさまは無事だったんでしょうね? それに、ちいねえさまのご病気は治せたの? それとも、だめだったの?」 あせった様子で矢継ぎ早に質問を浴びせてくるルイズに君は、順を追って話すので落ち着くように、と告げる。 ラ・ヴァリエール公爵の屋敷での事件から、まる一日が経つ(技術点、体力点、強運点を最初の値に戻せ)。 馬を飛ばして魔法学院に戻った君は、ルイズの部屋で彼女とふたりきりになり、事の顛末を語り聞かせているのだ。 ルイズは、君と公爵夫人とのあいだでいさかいがあったことを知ると、眉を吊り上げ、 「あんたって人は、どうしてわたしの言いつけを守らないのよ! 母さまには逆らっちゃだめって、さんざん注意した... -
ソーサリー・ゼロ第三部-20
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 九五 タバサは無言で君の顔をじっと見つめる。 数秒ののち、ふっと視線を逸らすと 「好きなように」と言って、 眠り続ける母親の枕元に置かれた椅子に座る。 しばらくのあいだ、タバサと一緒に彼女の母親が目覚めるのを待っていた君だが、長々と続く沈黙に耐えかね、部屋を出て客間に戻ることにする。 君は長椅子に腰をおろし、あたりを見回す。 部屋の壁は細密な戦場画や肖像画、豪華なタペストリーで優雅に飾られているが、屋敷全体に漂う物寂しい雰囲気をやわらげるどころか、 かえって強めているように思える。 君は、ここでこのまま座り続けて誰かが来るのを待つか(二二四へ)、肖像画を調べるか(三〇二へ)それとも戦場画を調べるか(二一七へ)? 二一七 壁にかかったひときわ大きな戦場画が、君の興... -
ソーサリー・ゼロ第三部-15
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三〇三 君は、逃げろと一声叫ぶと踵を返し、全力で駆け出す。 自らの魔法が引き起こした思わぬ結果を前に、呆然と立ちつくすルイズの手をつかんで引っ張り、火狐とともに走るキュルケを追い抜く。 タバサは、小動物を思わせる俊敏さで君たちの数ヤード前をひた走りに走る。 坑道が後ろでどんどん崩れ落ち、土砂が君たちの頭に降り注ぐ。 幸い、道は下り坂のため、走る勢いは衰えない。 むしろ、勢いがつきすぎて転んでしまうことに注意せねばと考える君の耳に、背後からの小さな悲鳴が飛びこんでくる。 振り返った君が見たものは、床にうずくまって苦悶の表情を浮かべるキュルケの姿だ。 転んだ拍子に足首を捻ってしまったらしく、立ち上がろうとしても、すぐによろけて片膝をついてしまう。 彼女の傍らには≪使い魔≫の火狐が居て、... -
ソーサリー・ゼロ第二部-9
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一八九 ルイズとギーシュはあまり気乗りせぬ様子だが、君の意見に強硬に反対する理由もないため、やがてふたりとも同意する。 確かに、ごろつき同然の傭兵どもと同じ船に乗り合わせるのは危険かもしれぬが、おとなしく目立たぬようにしていれば厄介ごとは避けられるだろうし、 なにより船賃の安さは魅力的だ。 『ウィップアーウィル』号に乗船すると決めた君たちは、急いで朝食をとり(体力点一を得る)、荷物をまとめて桟橋へと向かう。 数百段はある長い階段をのぼり終えた君は、信じられぬものを目にする。 山のような大樹が天をついてそびえ立ち、葉のつかぬ枝を四方八方に伸ばしているのだ。 「あれが桟橋よ。ほら、枝に船が泊まっているでしょ?」 ルイズは、唖然とする君に説明する。 彼女の指差す先を... -
ソーサリー・ゼロ第二部-6
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 五〇〇 体力点一を失う。 緑のかつらは持っているか? なければこの術は効かない。 一五へ戻り、別の行動を選べ。 かつらをかぶり術を使う君の様子を見て、ルイズとギーシュは怪訝な顔をする。 「ちょ、ちょっと! ふざけている場合じゃないでしょ! 中に居るのはきっと、すごい化け物よ!」 君はルイズの抗議を無視し、洞窟の闇の奥に居る何者かに向かって話しかける。 再びすさまじい咆哮が聞こえるが、術を使った君の耳にはそれが、意味のある言葉として伝わってくる。 中に居る何者かはひどくおびえており、その大音声で君たちを追い払おうとしているのだ! 君は咆哮の主の正体に思い当たる。 これは、ザメン低地の珍しい生き物である、ジブジブに違いない。 牙も鉤爪ももたぬ非... -
ソーサリー・ゼロ第三部-18
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 四五〇 体力点一を失う。 樫の若木の杖は持っているか? なければこの術は効かず、≪始祖の祈祷書≫は屋根から落ち、怪物どもに呑み込まれてしまう。二一八へ。 杖を持っているなら、掲げて術を使え。 間一髪だった! ≪始祖の祈祷書≫は屋根から滑り落ちたその瞬間に、君の術によって空中に固定される。 君は屋根のへりに立って祈祷書に手を伸ばす。 ルイズは、君が無事に≪始祖の祈祷書≫を取り戻すところを見て安堵の溜息をつき、 「よ、よかったぁ……トリステインの国宝が……」とつぶやく。 よけいな冷や汗をかかされて不機嫌になった君は、振り返ってルイズに本を押しつけると、悪態をつく。 そんなに大事なものなら自分の部屋の戸棚にきちんとしまって鍵をかけておけ、どういうつもりで旅先まで持ってきたのだ... -
ソーサリー・ゼロ第三部-12
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 二七一 その鎖篭手は君の手にぴったりの大きさであり、使い心地も悪くない。 長年のあいだ手入れもされずに放置されていたはずだが、錆一つ浮いていないのは驚くべきことだ。 君は知らぬが、これはドワーフの名工の手による逸品であり、手にはめているあいだは技術点に一を加えてよい。 君が、このような価値あるものを本当に貰ってもよいのかとシエスタの父に尋ねると、 「私も子供たちも、鍬を振ることはあっても剣を振り回すような機会はないからな。このまま戸棚の中で埃をかぶっているよりは、 あんたのような腕に覚えのある人が使ってくれるほうがずっといい。同郷の者の役に立つのだから、じいさんも草葉の陰で喜んでいるはずだ」という答えが返ってくる。 君は彼に礼を述べる。三二九へ。 三二九 シエスタの父に、... -
ソーサリー・ゼロ第三部-11
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 二四四 君は食堂の裏手にある調理場を訪れる。 焼ける肉や湯気を立てるスープの、よい匂いが立ちこめている。 白い筒型の帽子をかぶり白衣をまとった料理人らの手によって、夕食の下ごしらえが進められているところだが、今はまだそれほど忙しくはないようだ。 調理場の片隅の椅子に腰掛けて、手の空いている何人かの料理人たちと談笑していた太った中年の男――料理長のマルトー――が君に気づき、人懐っこい笑顔を見せる。 「おお、どうした? 今日はなんの用だい? あんたなら、たとえ用がなくても大歓迎だがね。このあいだ聞かせてもらった、『ロガーンとトロール』は傑作だったぜ」 君は、とある珍しい果物を探しているのだとマルトーに告げ、ブリム苺の特徴を説明する。 ブリム苺は奇妙な果物で、普通は人間も動物も食べようとはしない―... -
ソーサリー・ゼロ第二部-12
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 二五二 ぶっきらぼうな話し声や鎖帷子のこすれ合う音は、どんどん近づいてくる。 向かってくるのが、この村を焼き払い住人を皆殺しにした無頼の傭兵どもだとすれば、顔を突き合わせるのは莫迦のすることだ。 君はルイズとギーシュを伴い、炎上している建物の陰に駆け込む。 間一髪のところだった! 姿を現したのは、やはり血に飢えた傭兵どもだ。 手に手に血に汚れた剣、槍、石弓、鉄砲――火薬を利用して、矢を放つより速く礫(つぶて)を飛ばす武器らしい――を持ち、 背嚢には食糧などの略奪品を詰め込んでいる。 続々と姿を現すならず者どもは、少なくとも二十人以上はいるようだ。 「奴らが……奴らがこれをやったのか?」 ギーシュは歯を喰いしばりながら、うめくように言う。 君は声を出す... -
ソーサリー・ゼロ第三部-19
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一四二 突然ほとばしった強烈な光によって視界が白一色に染まってから数秒が経つが、光の次に来るであろうと思われた身を骨まで焼き尽くす炎や、 耳をつんざく轟音はない。 君は眼を覆い隠していた手をそっと下ろし、おそるおそる瞼を開ける。 最初は視界になにも映らなかったが、まばたきして眼をこするにつれて、周囲の物の形と色彩が戻り始める。 君の眼がまず捉えたのは、疲労困憊の様子で屋根の残骸の上にぐったりとへたりこんでいる、ルイズの姿だ。 その手に杖と≪始祖の祈祷書≫を持ったままぺたりと座り込んだ、いくぶんだらしない格好にもかかわらず、夕陽の最後の残照を受けて長い髪が きらきらと輝くその姿は、美しく神秘的なものに感じられる。 君が怪我はないかと声をかけると、ルイズは 「わたしはだいじょうぶ。ちょっと疲... -
ソーサリー・ゼロ第二部-15
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三 ルイズは君を≪使い魔≫として召喚したことから話しはじめ、その≪使い魔≫が実は、ハルケギニアとは異なった世界の人間だったのだと語る。 普通ならば一笑に付すような内容だろうが、ウェールズは話に夢中になり、ときどき短い質問を挟みながら耳を傾ける。 君は祖国のために一刻も早くカーカバードに戻らねばならぬ立場にあり、ルイズとオスマン学院長も君の送還のために尽力していることを知ると 、ウェールズは深く同情の意を示す。 オスマンに、彼の旧友リビングストン男爵が≪門≫を作り出す魔法を研究していることを教えてもらった君たちは、 男爵の協力を得るためこのアルビオンの地までやってきたのだが、目的の人物の死を知らされたいま、旅は不本意な結末に終わろうとしているのだと言って、 ルイズは話を締めくくる。 「人間が... -
ソーサリー・ゼロ第三部-10
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一五九 君は立ち上がると、素早く扉に駆け寄り鍵をはずす。 取っ手を回そうとしたところで、 背中に鋭い痛みを感じ(体力点一を失う)、悲鳴を上げる。 振り返った君が見たものは、鞭を手にして怒りにわななくルイズの姿だ。 形のよい眉と大きな眼を吊り上げ、顔を真っ赤に染めている。 「こ、こ、この使い魔ってば、キュルケに助けてもらおうってつもりなの? ご主人様に隠し事をするだけならまだしも、裏切って宿敵ツェルプストーに尻尾を振ろうとするなんて、いい度胸じゃないの。 そっちがそういうことするのなら、こっちだって報いてあげないとね。忠誠には信頼で……裏切りには復讐で!」 ルイズがそう言って鞭を振り上げ詰め寄ってくるので、君はじりじりとあとずさる。 「入るわよ……ふたりとも、なにやってんの?」 扉を... -
ソーサリー・ゼロ第二部-17
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 一六五 寝台から跳ね起きた君は手早く背嚢をかつぎデルフリンガーを掴むと、眠りこけているギーシュにはかまわず部屋を飛び出し、音の轟く方向へと向かう。 見晴らしのよい場所を探して廊下を駆け抜け階段を上がるうちに、本丸と尖塔のひとつをつなぐ通廊に出る。 大人四人がどうにか並んで立てる程度の幅の狭い通廊だが、遠くを見渡せる高さに設けられているし、死角も少ない。 騒ぎは西側の城壁で起こっているらしく、そちらに眼を向けた君は音の源を見出す。 城壁の狭間に据えつけられたいくつもの大砲が、火と煙を吐いているのだ。 それが夜の闇を照らす閃光を発するたびに、耳をつんざく轟音が響き渡る。 大砲が実際に使われているところを初めて見た君は、その運用の様子を興味深く観察する。 発射した反動で大砲ががらがら... -
ソーサリー・ゼロ第二部-18
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 三八八 体力点二を失う。 術を使うと同時に君そっくりの分身が五体現れたため、ワルドは眼を丸くする。 「き、きさまも≪遍在≫を作り出せるというのか!? しかも私よりも多く……」 実際のところ、これらの分身は実体をもつ≪遍在≫とは異なりなんの力もない幻影にすぎず、鏡に映したように術者と同じ行動しかとれぬのだが、 それでも相手を驚かせて隙を作るには充分だ。 幅の狭い通廊の上を、君とその分身たちは三列の縦隊を組んで突進する。 「だが、何人居ようと同じこと! ≪ウィンド・ブレイク≫で一掃してくれる!」 ワルドはうろたえつつも呪文を唱え、君たち六体をまとめて吹き飛ばすべく、暴風を叩きつけてくる。 別の術を用いてそれに対抗しようとする君に、デルフリンガーが 「構えろ! こんどはヘマはしねえ! 思い... - @wiki全体から「ソーサリー・ゼロ第四部-09」で調べる