あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「ブラスレイター コンシート」で検索した結果
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ブラスレイター コンシート
ブラスレイターよりジョセフを召喚 ブラスレイター コンシート 一話 ブラスレイター コンシート 二話 ブラスレイター コンシート 三話 ブラスレイター コンシート 四話 ブラスレイター コンシート 五話 -
ブラスレイター コンシート-04
前ページ次ページブラスレイター コンシート トリステイン魔法学院が悪魔の襲撃を受けてから3日が経過した。 学院長室は事件発生時から現在に至るまで、夜中でさえ部屋の明かりが消えないままであった。 オールド・オスマンは、ときおり左手で頭を抱えながらも、ペンを握る右手をほとんど止めずに書類を書き進める。 普段は魔法でペンを浮かせて書類を書くオスマンであったが、ここ数日は無駄な精神力の消費を控えるために自分の手を使わなければ続かない程に処理しなければならない仕事が有る。 いつもは水ギセルを控えるよう口出しする秘書のミス・ロングビルも、この時ばかりは煙が眠気覚ましになるというオスマンの言い分を認めて黙認していたせいで、部屋内は煙が濃く立ち込め司会が微かに白く霞んでいた。 「そろそろ食事の時間です」 まだ処理しなければならない書類は山ほどあったが、だからこそ... -
ブラスレイター コンシート-01
前ページ次ページブラスレイター コンシート 「ここは、あの世か?」 それが、この世界での、男の最初の一言だった。 広い草原で、黒いマントを羽織った少年少女達に遠巻きで囲まれる中、黒い衣服の黒髪の男が、両膝を地につけ背を伸ばした格好であたりを見回していた。 「あんた誰?」 そんな挙動不審にも見える男に、最初からいたのだろう、桃色がかったブロンドの可愛らしい容姿の少女が声をかける。 が、その顔は不機嫌さがありありと浮かび、男を見る目は明らかに他者を見下すものであった。 そして、傍目からも心地良いものではない少女の態度に対する男の態度も、律儀に答える義理は無いとばかりに無愛想に、右目の下に奔る蒼い傷跡のある紅い瞳を向けるだけで無言であった。 「あんた、平民の癖に何よその態度……」 実際の所、男の表情は元来のものでしかなく、無言の理由も現... -
ブラスレイター コンシート-02
前ページ次ページブラスレイター コンシート トリステイン魔法学院。 トリステイン王国に有る由緒ある学院である此処には、国中から貴族の子息が集い、そして他国からの留学生も迎え、魔法を学ばせている。 全寮制であるこの学院では、貴族達の生活を支える為に、メイドやコックなどの使用人、衛兵等、多くの平民達が働き生活している。 この日の昼過ぎ、夕食の準備に取り掛かっている厨房はいつもより騒がしかった。 「くそっ、今日もあの忌々しい貴族ども料理を作らにゃあかんと思うと腹が立ってくる! そうだろお前ら!」 怒鳴り声で周囲の料理人達を怒鳴りつける、四十過ぎの太った体にたいそう立派にあつらえたコック服を着た平民の男の名はマルトーと言う。 平民であるが、魔法学院のコック長である彼の収入は身分の低い貴族が及びもつかない位に羽振りがいい。 トリステインの平民が貴族に対... -
ブラスレイター コンシート-03
前ページ次ページブラスレイター コンシート 突如として宙に引上げられた巨躯の悪魔が、自分をそんな目に遭わせた者の姿を空中で探す。 巨躯の悪魔がその者に気付くのと、その者が悪魔の目前まで――地面から二十数メイルはある空中にも関わらず――迫っていたのはほぼ同時。 『邪魔をするなァァァ!』 悪魔は反射的に右手“である”大包丁をその者に振りかぶる。 ――物理的衝突である剣戟が、衝撃波と成って周囲に旋風を巻き起こした。 巨躯の悪魔の大包丁が、その者の青白く輝く片刃に反った剣に受け止められ、その反動で生じた衝撃によって巨躯の悪魔とその者は空中で弾かれ合い、それぞれが離れた地点に着地する。 「ま、また別の悪魔がっ!」 先程まで巨躯の悪魔と戦っていたメイジ達のうち誰かの悲鳴で、初めて“その者”の姿が人間のものでは無い事を、巨躯の悪魔は認識した。 蒼い蛇を駆使して... -
ブラスレイター コンシート-05
前ページブラスレイター コンシート ヴァリエール領に向かう一台の馬車。 揺れる馬車の中、ルイズとエレオノールはずっと無言だった。 例の男が逃げ出した翌日、エレオノールはルイズを半ば無理矢理に帰郷に同行させた。 本来ならばアカデミーの研究員であり、今回の悪魔騒動の関係者であり、非公式とはいえ学院から例の男の調査を依頼された身であるエレオノールは、アカデミーに戻るべきなのだ。 だが、エレオノールにとって、出来の悪い妹の事の方が大切だったのだ。 このまま学院にいても再召喚も出来ないルイズは進級など出来る筈も無く、それ以前に、最悪の場合何処からか脱走したあの男との関係に気づかれる若しくはでっち上げられ、そこからルイズに追求と怨嗟の矛先が向かう可能性もあった。 そこで、ルイズの身を懸念したコルベールの提案もあり、学院の現状を理由に、ルイズには一時的に自... -
長編(五十音順)-06
... 02 (Sat) ブラスレイター コンシート ブラスレイター ジョセフ 2009-10-11 14 23 13 (Sun) ゼロと黒蛇 BLACK BLOOD BROTHERS カーサ(九龍転化前) 2008-11-20 02 43 46 (Thu) BLAME!の霧亥がルイズに召喚されたら BLAME! 霧亥 2007-10-30 02 09 17 (Tue) Adventure-seeker Killy in the magian world quest BLAME! 霧亥 2015-11-02 23 49 07 (Mon) BRAVEMAGEルイズ伝 Brave Fencer 武蔵伝 ムサシ 2011-06-21 23 27 52 (Tue) Zero s DEATHberry BLEACH 黒崎一護 2007-07-25 17 52 41 (Wed) 自由人ZERO 自由人... -
長編(話数順)-02
... 04 (Fri) ブラスレイター コンシート ブラスレイター ジョセフ 2009-10-11 14 23 13 (Sun) BLAME!の霧亥がルイズに召喚されたら BLAME! 霧亥 2007-10-30 02 09 17 (Tue) Zero s DEATHberry BLEACH 黒崎一護 2007-07-25 17 52 41 (Wed) アーカードはそこにいる HELLSING アーカード 2009-06-28 03 44 06 (Sun) ゼロのおかあさん ペルソナ3 荒垣真次郎 2007-10-28 11 06 32 (Sun) 虚無<ゼロ>の旋律 忘却の旋律 音無 小百合 2010-11-06 23 28 38 (Sat) ゼロの最初の人 封神演義(藤崎竜) 太公望(=伏義=王奕) 2009-10-11 14 13 40 (Sun) 使い魔を使う使い魔 ポケットモン... -
友よ君はなぜ!?
トリステイン魔法学院はメイジ達の学院である。 学院では王国中から選ばれた優秀な若者達が、オールド・オスマンの下ハルケギニアの未来を担う最先端魔法を学んでいる。 そして学ぶ傍ら若者達は王室の巨大プロジェクト、巨大空中人工島・スカイアカデミア島建造計画に若い夢を燃やしていた。 コルベールの教室で、1人の生徒がスカイアカデミア島の資料を破り捨てた。 「ミスタ・コルベール!」 ルイズは素早く立ち上がった。 「ん?」 「こんな空中島の設計なんて、馬鹿馬鹿しくてやっていられません!」 「ルイズ!」 キュルケはルイズにそう言ったがルイズの目はキュルケを睨んだ。 そしてルイズは破り捨てた資料を床に放り投げた。 「ミス・ヴァリエール、スカイアカデミア島での実験が可能になれば様々な成果が期待されますよ。新しい薬や新しい食料、病気や飢えに苦しむ人達... -
長編(話数順)
... 04 (Fri) ブラスレイター コンシート ブラスレイター ジョセフ 2009-10-11 14 23 13 (Sun) BLAME!の霧亥がルイズに召喚されたら BLAME! 霧亥 2007-10-30 02 09 17 (Tue) Zero s DEATHberry BLEACH 黒崎一護 2007-07-25 17 52 41 (Wed) アーカードはそこにいる HELLSING アーカード 2009-06-28 03 44 06 (Sun) ゼロのおかあさん ペルソナ3 荒垣真次郎 2007-10-28 11 06 32 (Sun) 虚無<ゼロ>の旋律 忘却の旋律 音無 小百合 2010-11-06 23 28 38 (Sat) ゼロの最初の人 封神演義(藤崎竜) 太公望(=伏義=王奕) 2009-10-11 14 13 40 (Sun) 使い魔を使う使い魔 ポケットモン... -
長編(五十音順)
... 02 (Sat) ブラスレイター コンシート ブラスレイター ジョセフ 2009-10-11 14 23 13 (Sun) ゼロと黒蛇 BLACK BLOOD BROTHERS カーサ(九龍転化前) 2008-11-20 02 43 46 (Thu) BLAME!の霧亥がルイズに召喚されたら BLAME! 霧亥 2007-10-30 02 09 17 (Tue) Adventure-seeker Killy in the magian world quest BLAME! 霧亥 2015-11-02 23 49 07 (Mon) BRAVEMAGEルイズ伝 Brave Fencer 武蔵伝 ムサシ 2011-06-21 23 27 52 (Tue) Zero s DEATHberry BLEACH 黒崎一護 2007-07-25 17 52 41 (Wed) 自由人ZERO 自由人... -
小ネタ
小ネタ 短編・一発ネタなど。 ※召喚される側の原作のあいうえお順となっています あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 その他 ??? あ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 記憶の残滓 R-TYPE TACTICS 暴走戦艦コンバイラ(提督) 虚無の雀士 スーチーゼロ Special ・ Remix アイドル雀士 スーチーパイ スーチースティック 妖精からの伝言 アイドルマスター XENOGLOSSIA 風が揺らす翼と冠 悪魔狩り ウリエル あしたのルイズ あしたのジョー 丹下段平 一撃必殺の使い魔 あなうめくん ハラワタマン 暴れん坊使い魔 暴れん坊将軍 徳田新之助 不屈の使い魔~Love Hunter~ あやかしびと 愛野狩人 ゲヘナ・ゼロ アラビアン・ダーク・ファンタジーTRPG ゲヘナ シェヘラザード 人を超えた使... -
ZERONATORオーガン-3
前ページ次ページZERONATORオーガン 第三話「約束のオーガンランサー」 爆発騒ぎのせいで授業は中止となり、生徒たちとその使い魔たちは教室を出ていた。 オーガンが代わりの教卓を取りに行ったので、教室にはルイズとシュヴルーズの二人だけが残っていた。 壊れた教卓を屋外へ放り出した直後、ルイズはうなだれていた。 「どうして…、サモン・サーヴァントは一回で成功したのに…、爆発しなかったのに…、オーガンを召喚できたのに」 そんなルイズを、シュヴルーズは見守る事しか出来なかった。 そこへ、新しい教卓を抱えたオーガンが戻ってきた。 「教卓を持ってきました。……御主人様」 ルイズに声をかけようとしたオーガンは、途中でシュヴルーズに止められた。 「ミス・シュヴルーズ、何を!?」 「もう少しそっとしてあげなさいな」 二分ほどして、ルイズはオーガンたちのほうを向いた... -
ゼロのぽややん 外伝3
マリコルヌは、靴下の臭いをかいだ。 ガクガク首を振る。 間髪いれずに放たれたウインドブレイクが、巨岩を粉々に砕く。 「そう、我らにとって靴下こそ、秘薬。素人には実害でしかないその臭いを、我らは力にすることができるのです」 マリコルヌは、コルベールの言葉を聞きながら、気を失った。 「……ふむ、まだ彼には、一週間物は刺激が強すぎるようですね」 コルベールは、マリコルヌの手から靴下を拾い上げると、鼻にあてた。 首をがくがく震わせ、優しく微笑む。 「これでもう教える事はありません。ソックスレジェンド。これがあなたのハンターネームです」 「ソックスレジェンド」 マリコルヌは、かみ締めるように呟いた。 「ミスタ・コル……いや、ソックスファイア。俺はこれから、どうすれば」 「決まっているでしょ。影に生きなさい、闇に生きなさい。そして……」 コルベールはニヤ... -
ゼロの戦闘妖精-16
前ページ次ページゼロの戦闘妖精 Misson 16「インディアン・サマー・ヴァケーション(前編)」 修羅場は続いていた。 FAF謹製『リファイン・ゼロ』の設計製造図を書き上げ、担当者に配布し、解説及び各種注意事項を説明する。 ロールアウトしたばかりの『ゼロ号機』をフル回転させて、新人パイロットの訓練に当る。 機体の製作と平行して進めていた 各種新兵器関係の製作も進めねばならない。 新規派遣された研究者達への 物理科学講座も継続中。 肉体的にも 精神的にも、限界だった。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、トリステイン魔法学院に在籍する学生である。 あまりの多忙さから ここ暫く授業にも出席できず 期末試験も免除されていたが、あくまで本分は学生である。 本人も やっとその事を思い出した或る日 その日は前期授業の最終日だった。 ... -
ゴーストステップ・ゼロ 各用語解説2
前ページゴーストステップ・ゼロ 【各種説明】 (用語=Y、スラング=S、アイテム=I、地名=M、人物=P、スタイル=St、神業=神、特技=特) シーン12 性癖 …トーキョーN◎VAでは、様々な性癖に対してかなり寛容になっている。 大多数はノーマルでストレートな性癖を持つ人々だが、マイノリティだからと差別を受ける事は“あまり”ない。 こういった事情の背景には、ヴァーチャルリアリティ技術の発展もあるのだろうと作者は思っている。 シーン13 カブキ(St) …ミュージシャン、芸術家、ギャンブラー、アーティスト。“幸運な偶然”によって危機を回避したり、対象の行動を失敗させる。 幸運なキャラや芸人という位置付けでも使用される。 シェリル・ノームや如月千早、wikiではプリズムリバー3姉妹や手の目が相当する。 <雷神>(I) …護身... -
鋼の使い魔-44
前ページ次ページ鋼の使い魔 すっかり屯する場となっていたトリステイン魔法学院はコルベール研究塔前の空き地に、今日はギーシュ一人が杖を構えて立っていた。 ギーシュの目線、3メイル先ほどには人の背ほどまで盛られた土の塊が用意されていて、ギーシュはきゅっと眼を絞ってから、腰に挿していた青銅の造花を投げた。 「Nワルキューレ!」 鋭く一声して精製された青銅のゴーレムは、細く、しなやかな剣と縁取りのされた丸盾を構えて静止した。 ギーシュが構えた杖先を手首を使って揺らす。今のギーシュの杖は馬上で使う鞭の形をしている。前に使っていた杖…『青銅の造花』は造形が優美で、女性の気を引くのにも使っていたのだが、いざ実用性に立って杖を選んでみると、今手にしている物が最も体に馴染んでいた。 Nワルキューレがギーシュの操作に従って剣を土塊に向かって突き出す。その動作は単調ながらわずか... -
”舵輪(ヘルム)”の使い魔-01
前ページ次ページ”舵輪(ヘルム)”の使い魔 《その日 私の人生は終わりを告げた――》 「ねぇ、ルイズ。私が召喚したこのコ、とっても可愛いわよ」 モンモランシーが、ルイズに手の平に乗せた蛙を見せびらかす。 「きゃ、そんなもの、見せないでくれる!『洪水』のモンモランシー」 ルイズは軽く悲鳴を上げて、嫌がりながら言う。 「誰が『洪水』ですって!わたしは『香水』のモンモランシーよ!」 「あんた小さい頃、洪水みたいなおねしょしたって話じゃない。『洪水』の方がお似合いのよ」 ルイズは同じ歳の学友に軽口を叩く。 《直前まで―― そんな気配も なかったのだ》 「ルイズ。まだあなた、召喚が出来ていないの?」 キュルケがこれみよがしに大きな火トカゲの頭を撫でながら、ルイズを冷やかす。 「あんたなんかに負けない位、立派な使い魔を召喚してやるんだか... -
ウルトラ5番目の使い魔-25
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第25話 甘い薬の恐怖 大モグラ怪獣 モングラー 登場! その日、才人は学院の水場で、いつもどおり洗濯に精を出していた。 「平和だなあ」 手を動かしながら、思わず才人はつぶやいた。 この日は天気晴朗にして、風は穏やか、日差しは温かく、湿度も良好、暑くも寒くもなく、平和そのものの陽気 であった。 水場の向こうの広場では、シエスタが何百枚になろうかという生徒達のシーツをうきうきしながら干している。 「晴れた日には布団を干すものです」 と、この間シエスタが言っていたことを思い出しながら、才人は夏の青空の下を風に吹かれてひらひらと舞う洗濯物と、 その間をスカートをなびかせて軽やかに駆けるメイド服の少女。この場にカメラがあったなら、百枚くらい撮って 末代までの家宝に... -
ゼロのエンジェル-05
前ページ次ページゼロのエンジェル 「んしょ、んしょ…っと」 北野君は気絶した二人の少女を運んでいた。 キュルケはその豊満な肉体故に、タバサは長めの杖を握り締めているが故にルイズと同じように抱っこでは運べない。 仕方なく両脇から腕を差し込んで引き摺るように運ぶ北野君。 「ふう…」 ルイズが眠るベッドの上に二人を運び終えて一息つく。 幸い、ルイズのベッドは三人を横たわらせても余裕がある大きさだったので彼女たちが落ちる心配はなさそうだ。 さて、これからどうしたものか? 北野君は悩んだ。 何故かはわからないがこの二人の少女は気絶してしまっている。 勿論紳士な北野君に少女たちへ悪戯を働こうなどという邪な気は毛頭ない、というか発想すらない。 あるのはただ、少女たちの容態を心配する優しい心だけである。 しかし所詮彼は一介の高校生に過ぎないわけで、介... -
虚無と最後の希望 Level09
前ページ次ページ虚無と最後の希望 level-9 「出発」 早朝、朝もやの中3人は正門前に立ち。 それぞれが準備を整えて、チーフの到着を待っていた。 そんな中、ギーシュが恐る恐ると言った感じで口を開く。 「お願いがあるんだが……」 「なによ」 「ぼくの使い魔を連れて行きたいんだ」 「使い魔? どこに居るのよ?」 「今呼ぶさ」 ギーシュは足を上げ、地面を踏みつける。 すると地面が盛り上がり、かなり大きな動物の顔が現れる。 「ああ! ぼくの可愛いのヴェルダンデ!」 膝を付いて大きなモグラっぽい生物を抱きしめたギーシュ。 それを見ていたモンモランシーが額に手を当てていた。 ルイズは、ギーシュが抱きしめていたモグラを見て一言。 「却下」 「な、決断が早すぎるんじゃないか!?」 ギーシュの使... -
毒の爪の使い魔-37
前ページ次ページ毒の爪の使い魔 タルブの草原での戦から数日。 突如侵攻を開始したアルビオン軍に対し、数で劣るアンリエッタ率いるトリステイン軍は奇跡的勝利を収めた。 数で勝る敵軍を破った事により、王女アンリエッタは『聖女』と崇められその人気は絶頂となった。 対し…アルビオン軍の戦力の大半を倒し、実質的な勝因となったジャンガやルイズには特に何も無かった。 それは何故か? ルイズに関して言えばアンリエッタの口止めにある。 伝説の『虚無』に関わるかもしれない為、迂闊に恩賞などを与えようものなら事が公になってしまう。 そうなれば、強大なる力である『虚無』を狙い、様々な”敵”がルイズを狙いかねないからだ。 故に礼を述べるだけに止めるしかなかったのだ。 だが、ジャンガの場合は違う。…”メンドくせェ”と断ったからだ。 元々、正義だの悪だの善行だの悪事だのには拘らず、... -
KNIGHT-ZERO ep10
前ページ次ページKNIGHT-ZERO 少しだけ話して あなたの声がいい そんな一言さえも 永遠のかけら 遊佐未森 「still room」より タルブでの冒険行が終わり、ルイズとKITTは約束通り夕食の時間にトリスティン学院に戻った 不本意ながら革ジャンもシエスタに返したが、KITTを見るなり抱きつき、涙を流し喜んだシエスタが ルイズの姿を見た第一声は「あら生きてる」……ルイズはいつか必ずこの革ジャンを奪い取ると決意した その戦場でのルイズとKITTの行動は、彼女らの安全を考えたアンリエッタの判断により秘匿され 勲章に替わり学院内においてルイズが得た物はといえば丸一日の授業サボリというありがたい称号だった 戦争によってアンリエ... -
ゼロの戦闘妖精-03
前ページ次ページゼロの戦闘妖精 Misson 03「不可知決闘域」(前編) 僕は、薔薇だ。 薔薇を見る女性は 微笑んでいる。 そうでない娘にも 微笑ませる魔力がある。 僕も そうなりたい。 なって見せる。 ならなくちゃ いけない。 幼い日に 僕の尊敬する祖父は、教えてくれた。 「全ての民を愛せよ。 『博愛』こそが 武人の根幹である。」と。 だから 僕は誓った。 「全ての女性を愛する。 全ての女性に 笑顔を!」と。 だから 僕は、薔薇になろうと決めた。 僕は ギーシュ。ギーシュ・ド・グラモン。 トリステイン魔法学院2年生。武門の誉れ高き グラモン家の四男だ。 残念ながら、今の僕には 父や兄程の『武の力』は無い。 それは まだ本格的な訓練を受けていないからだ。 後期からの選択授業で 武術訓練を受ければ 僕だって… それに、魔法技... -
『風上』のしっとマスク
『総統!』『総統!』『総統!』『我らが英雄!』『しっと団万歳!』 地下に儲けられた秘密の会場に、男達の声が木魂する。 会場の中は割れんばかりの歓声と、そして興奮した男達の発する熱気でむせかえっている。 男達は皆上半身裸(というかパンツ一枚)。冬のトリステインにあってはそれだけでも頭がおかしいと言われそうな格好だが。 さらにそれに加えて男達は皆一様に、己の顔を隠す仮面をつけていた。 裸にマスク、誰が見ても間違いない。これは変態の集まりだ。 男達に囲まれた壇上の一人の男がいる。 年はまだ少年というくらいだろう。背の低いポッチャリと太っただらしない体つきをしている。 一見すればそれは壇上に立つには相応しくない風格である。しかし、少年がまとう「オーラ」は他の誰よりも強かった。 肉体的な強さなど意味は無い。そのオーラこそが大事なのだ。つまり――モテないオーラ... -
伝説を呼ぶ使い魔-04
前ページ次ページ伝説を呼ぶ使い魔 ルイズは、部屋をめちゃくちゃにした罰として、魔法の使用を禁じられ部屋の掃除をやらされた。 「あんたも掃除手伝いなさいよ。」 「えーめんどくさーい。キナくさーい。」 「主人の不始末は使い魔の不始末、使い魔の不始末は主人の不始末よ。手伝いなさい。」 恐ろしく不満そうな顔で適当に箒に手を伸ばす。 「早くしなさいよ。お昼までに終わらせなくちゃ、ご飯たべれなくなっちゃうんだから。」 「ほーい…。」 しかし面倒くさいものは面倒くさい。 「おでかけですかー。レレレーのレー。必殺!埃隠れー! オナガザルのしっぽ~。!そーれローリングローリング~。」 「真面目にやらんかい!」 掃除がもう終わるというころ。 「・・・あんたも私の事、ゼロって馬鹿にしてるんでしょ」 「お?」 しんのすけが声をかけられて... -
マジシャン ザ ルイズ 3章 (54)
戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ 3章 (54)虚空の大穴 全てを呑み込む穴の驚異は、ウルザを吸い込むだけに止まらなかった。 「うわああああああああ!!」 戦場に悲鳴が、こだまする。 ウェザーライト号のブリッジでは、アラートが騒がしくがなり立てていた。 それもそうだろう。今、ウェザーライトの船体は四五度近くの傾きをもって、船首を上にして斜めに傾いでいるのである。 ただ事ではない。 しかし、そのような窮状であるにも関わらず、周囲にウェザーライトを救おうというフネはない。 なぜなら、他のフネも大なり小なり似たような状況であるからだ。 艦隊は上空からの襲いかかる強力な吸引力に、必死に逆らっていた。 浮力を調整し、自重と重力で対抗する。 だが、重量級のフネなどはそれでいいが、... -
ウルトラ5番目の使い魔-62
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第62話 間幕、夏の怪奇特集 ギーシュとモンモの大冒険! (後編) 二人の勇気とリュリュの夢 復活怪獣 タブラ 登場! 怪獣タブラに洞窟の出口をふさがれ、ギーシュ、モンモランシー、リュリュの三人は逃げ出すことも できずに、この暗い穴倉の中に閉じ込められ続けていた。 「腹減った……」 もう何度目になるかわからないことをつぶやきながら、洞窟の壁に寄りかかりつつギーシュは うなだれていた。少し離れたところには、モンモランシーとリュリュが同じように伸びている。 この洞窟に閉じ込められて早一日、その間水だけはなんとかなったが、食料はあっという間に 尽きてしまって、みるみるうちに体力を失っていったのだ。 「あのオヤジ……適当なこと言いやがって」 それでもギーシュは残っていた思考力で、錦田景竜が言い残... -
とりすていん大王-02
前ページ次ページとりすていん大王 とりすていん大王 二回目 「ん・・・ふかふか・・・・くー」 召喚の儀式から一日たった朝、ルイズ(一応この物語の主人公)は低血圧で未だに寝てました 「すごく・・・・ふかふ・・・か?」 ルイズの血が段々と頭にめぐってくると一つの疑問が浮かびます (あれ?私の布団ってここまでふかふかだっけ?) チッ、チッ、チッ、ガバッ!! ルイズが勢いをつけて飛び起きると、枕があるべき場所には 「やぁ、ルイズちゃん良く眠れたようだね」 お父さんが横たわっていました 「え・・・・きゃあああああ!?」 「はははは、昔はよくモンモランシーも私のお腹枕でぐっすり眠っていたものだよ」 なんとかルイズは持ち直し、流石に級友のお父さんには手伝えなどとは言えず、 なんやかんやと着替えや、何やら準備も自分で終わらせ、朝食に食堂に行こうとした時... -
ゼロの氷竜-09
前ページ次ページゼロの氷竜 ゼロの氷竜 九話 ルイズに召喚された日の晩にタバサたちと別れた後、ブラムドは確信と共に一つの魔法を使う。 それは自らを探知する魔法を打ち消し、魔法の種類と術者の居場所を探る魔法。 『感知対抗(カウンターセンス)』 確信通りその身を探る術者の存在を知り、ブラムドは再び『飛翔』を唱えて術者のもとへと飛ぶ。 突然、鏡が本来の姿を取り戻す。 そこに映るのは年老いた男、学院の長であるオスマンの姿だ。 「はて?」 とつぶやき、オスマンは再び鏡を働かせて先刻の場所を映させる。 しかしそこにはすでに人影はない。 「むぅ……」 眉根に皺を寄せながら、オスマンは辺りを映して目標を探す。 『解錠(アンロック)』 窓の鍵が外から開かれ、そこから輝くような銀髪を持つ一人の女が姿を現した。 「どこの世界にも、似たような品物があるのだな」... -
使い魔!!俺?-3
「何じゃこりゃ!」 食堂で自分の昼食を見た暁はこう叫んだ。 小さな肉がほんの少し入ったスープと一切れのパンだ。 「ルイズー、これじゃぜんぜん足りないよ」 暁はルイズに抗議をする。 「ゼータク言わないの。ご飯を食べられるだけ有難いと思いなさい」 しかし抗議は受け入れられなかった。 朝食のときに何があったのか問い詰めたが、 暁は口ごもってしまい答えを聞くことが出来なかった。 そのためルイズは少しご機嫌斜めだ。 やましい事でもあるのだろうか。暁に対する疑いが昼食を質素なものに変えてしまった。 さらにルイズは続ける。 「だいたいね、使い魔は本来外なの。でも私はとってもやさしいからアンタは特別に中なのよ」 「とってもやさしいから床に座らせて、たったこれだけの量なの?そっちの肉とか分けてよ」 「もう、ワガママね。じゃ、この鶏の皮あげるわ。肉はクセ... -
ゼロの氷竜-13
前ページ次ページゼロの氷竜 ゼロの氷竜 十三話 トリステイン魔法学院では、多くの貴族の子弟や教師である貴族が生活している。 当然、生活に携わる様々な雑事を行う平民、つまりそれら貴族にかしずくものも数多い。 家具などをはじめとする調度品の修繕、管理をする執事やフットマン。 町から離れているため馬や馬車もあり、その世話をする下男や馬丁、馬車があれば無論御者もいる。 そして、食事の際の給仕や掃除洗濯を担う多くのメイド。 ルイズの唯一の友人であったシエスタは、そのメイドとして魔法学院に所属する立場だ。 そのシエスタの心は、今ほとんどが驚きによってしめられている。 魔法学院に通うギーシュ・ド・グラモンから、激しく問いただされながらも、シエスタは恐怖ではなく驚きを感じていた。 大半の貴族は、いついかなる時も平民を意識しない。 かしずかれていることが当然だからだ。... -
”舵輪(ヘルム)”の使い魔-06
前ページ次ページ”舵輪(ヘルム)”の使い魔 先日、『春の使い魔召喚』の監督役をしていたコルベールは、トリステイン魔法学院に奉職して20年になる中堅の教師である。 彼はルイズが呼び出した、少女の左手の珍しいルーンと溶けて死んでしまった韻竜の事が気に掛かっていた。 儀式の日の夜から本塔の図書館に篭って書物を調べ、一般の本棚では満足する回答が得られず、教師のみが許される『フェニアのライブラリー』の中に居た。 一心不乱に本を探り、彼は少女が気を失っている間に写したルーンのスケッチと、ある古書の一節とを見比べ、慌てて学院長室へと走り出した。 本塔最上階の学院長室には、白く長い髭と髪を生やした学院長のオスマンと、その秘書で理知的な凛々しい顔立ちのロングビルが居た。 暇そうにしているオスマンがロングビルにセクハラをして、反撃を受けて折檻されていると、大慌てでコルベ... -
鮮血の使い魔/鮮血の使い魔‐04
前ページ次ページ鮮血の使い魔 「マコトを捨てて」 「それはもう死んでる」 「埋葬してやった方が彼のためだ」 「正直言って気持ち悪い」 「というか怖い」 などと言えるはずがない。言ったら言葉はノコギリで襲い掛かってきそう。 そうしたら魔法の使えない自分に勝ち目なんて無い。 だからルイズは我慢するしかなかった。 我慢できた理由は、責任。 自分が言葉を召喚してしまったからとか、コルベールの腕切断とか。 そういうものの責任を、使い魔の主として背負っているから、我慢できている。 つまりルイズ以外の人にとっては到底我慢できる問題ではない、という事。 ――ファイヤーボール等で鞄ごと焼却処分すればよくね? ――オールド・オスマンが固定化かけたらしいから無傷じゃね? ――あのジジイ、余計な事しやがって。油かけて燃やせばいけるんじゃ? ――仮に燃や... -
確率世界のヴァリエール-11
前ページ次ページ確率世界のヴァリエール トリステイン魔法学院の地下深くに、低く強い発電機の唸りが響く。 「異世界文化研究室」と記されたその扉の奥では、コルベールが狂喜の笑みを浮かべ 「初めての工作キット:水中モーター」と書かれた紙箱を手に取っている。 そしてその隣、「異世界文化研究室・分室」と記された扉の奥で。 「すっごく似合うわ! シエスタ!!」 モンモランシーが喜びの声を上げ、タバサとケティがうんうんと満足げに頷く。 隣室から引かれたケーブルの先にある液晶モニタは大怪球フォーグラーの威容を映し、 その前にはポップなジャケットのDVDソフトがうず高く積まれている。 マンガ、アメコミ、バンドデシネにライトノベルにスラッシュノベル、 翻訳用の辞書辞典に不適切なタイトルの薄い冊子で満たされた本棚に囲まれた部屋の中央。 水兵風の上... -
ZERONATORオーガン-5
前ページ次ページZERONATORオーガン 第五話「真夜中のシエスタ」 スリの大群を全滅させてから約30分後、ようやくオーガンはルイズたちと合流した。 勢いあまってスリの集団を皆殺しにした事を報告したオーガンを、ルイズたちは絶句しながら見ていた。 一方、衛士たちは混乱していた。 裏通りから聞こえる怒号と悲鳴を聞いて駆けつけたときには、既に死体が浮かぶ血の海だけが残されていたからだ。 隊長は、死体の中で見覚えのある顔を多数発見した。 そして、瞬時に死体の山がスリグループの成れの果てであることに気付いた。 「皆殺しか…」 さらに死体の切断面を見て顔を歪めた。 「骨ごとバッサリか…」 「隊長、その程度は序の口ですよ。アッチにあったメイジのなんかスポンジケーキですよ」 「マジかよ…」 「あとコイツらが武器を手に、トリステイン学院の生徒と、その付き人のメイ... -
ウルトラ5番目の使い魔、第三部-64
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第64話 湖の舞姫 用心棒怪獣 ブラックキング 登場! ハルケギニアに平穏な時が流れるようになってから、しばらくの時が過ぎた。 その間、魔法学院やトリスタニアで少々の事件はあったが、世間はおおむね安定を保っていた。 しかし、平穏とはなにもないことを意味するわけではない。平和な中でこそ行われる熾烈な戦いはいくらでもある。 地球で例えるなら、受験戦争、会社内での成績争い。いずれも、他者を押しのけて自己の利益をはかる生々しい争いだ。 だからどうした? そう思われるかもしれない。しかし過去のウルトラの歴史において、たったひとりの負の情念から凶悪な怪獣が出現した例は数知れないのだ。 『ほかの知的生命体では、なかなかこうはいきません。人間という生き物は、ある意味宇宙でもっとも有用な資源ですね』 この... -
谷まゼロ-04
前ページ次ページ谷まゼロ 学院のとある一角には、生徒たちの憩いの場があった。 そこには丸いテーブルがいくつも設置されており、 昼食を終えた生徒たちが、そのテーブルで席を囲み、歓談をして楽しむためのものであった。 失意の谷は、その場所のテーブルにぐったりと頭を乗せ、力なく座っていた。 周りから見れば、まるでボロ雑巾が椅子に引っかかっているように見えるほど、覇気が失せていた。 谷の胸中は複雑であった。 認めたくない。どう考えても認めたくない。 だが、地球上にないものをいくつも見てきた。 谷であっても、元の場所に簡単に戻れると考えられるほど楽観的ではない。 それに加えて、こちら側の人間に帰ることができないと言われた日にはもうどうすればいいか分からなかった。 島さんが居ない世界。それは、谷とってどんな地獄よりも過酷なもの... -
ゼロの黒魔道士-32
前ページ次ページゼロの黒魔道士 「あぁ、愛しき者よ!どうこの思いを伝えるべきか!!」 ボクは、とっても、困ってたんだ。 「あ……あの……」 「どうした、ビビ!?何なりと言ってくれ!!」 アニエス先生は、顔が真っ赤で、目もうるんでいて…… 「……風邪、そんなに酷いの?」 「なんと!そこまでわたしの体調を気にしてくれているとは!! あぁ、このアニエス、優しき人にめぐり合えたことを感謝するっ!!」 ……相当、重い病気なのかなぁって思ったんだ。 「えっと、その……アニエス先生?ゴメン、ちょっと、離れて?」 それにしては、抱きしめる力がやたらと強いのが不思議だったんだけど…… 「――お?おぉぉ!!そ、それはすまなかった!!い、いきなりは迷惑だったか? そうだな、そなたがラブレターを出したことを考えれば、まずは文通から――」 とりあえず、病気なら、安静にして... -
デュープリズムゼロ-27
前ページ次ページデュープリズムゼロ 第二十七話 『特製ワインは恋の味』 トリステインに置ける戦勝ムードに落ち着きが見え初めてきた頃、ルイズとミントもまた魔法学園にて、いつもと変わらぬ平穏を取り戻していた。 しかし、それは『取り敢えず』であって何もかもが以前のままとは行く訳が無い。 ルイズは『虚無』の力に覚醒した。それは夢の中で出会ったミントの世界の魔法使いファンシーメルがルイズへと向けたかつての予言道理に… とにもかくにもタルブ戦役の祝勝パレードとアンリエッタの女王就任式の後、当然の如くミントとルイズはアンリエッタから城へと招かれ、直々に感謝の言葉を向けられた。そしてその場で幾つかの案件が決定される事になる。 艦隊を消し飛ばしたルイズの虚無、それと単身一騎当千の力を振るったミント、特にマザリーニの士気を呷る為の出任せのせいで一気にその存在を... -
ゼロの花嫁-05 B
前ページ次ページゼロの花嫁 ルイズとの連日に渡る追いかけっこにより、ギーシュの足は格段に速くなっていた。 走りながら魔法を唱える、走りながらゴーレムを操る、そんな同時行動を苦も無く出来るようになっていた。 だが、ルイズは更にその上を行っていた。 そもそもギーシュのゴーレム複数体を同時に相手し、あしらい続けてきているのだ。 単純な身体能力だけならば、ギーシュがルイズに敵うはずがない。 徐々に縮まる差、魔法を使う余裕も無い。そんな事をしては一瞬で差を詰められる。 背後の床から何か重い物を落としたような音が聞こえた。 ギーシュは何かを考えるより先に大きく前に飛び込む。 背後を重量の有る何かが通り過ぎていく。 ギーシュの読み通り、さっきの音はルイズが大きく踏み込んで一気に距離を詰めた音、そしてその後すぐ、袈裟に剣を振るったのだ。 床を転がってルイズに相対する。 ... -
ラスボスだった使い魔-27a
前ページ次ページラスボスだった使い魔 トリステイン魔法学院の中庭、テーブルと椅子を並べて作られた即席のラウンジの一席にて。 「モンモランシー、君の前では水の精霊も裸足で逃げ出すんじゃないかな。ほら、この髪……まるで金色の草原だ。キラキラ光って星の海だ。ああ、僕は君以外の女性がもう、目に入らないよ」 ギーシュは、持っているボキャブラリーを総動員してモンモランシーを口説いていた。 最初は『バラのようだ』『野バラのようだ』『白バラのようだ』『瞳なんか青いバラだ』『恥らう姿はつぼみのバラだ』と自分の得意分野であるバラを全面に押し出していたのだが、ネタが尽きてきたのでモンモランシーの分野である水の精霊を引き合いに出し始めている。 「……………」 そんな風に立ったり座ったり身振り手振りを交えたりしながら熱心に口説かれると、モンモランシーとしても悪い気はしなかった。 ... -
使い魔の逆襲 5
「説明しなさい!何よその格好は!」 「このメイド服のことか?これはシエスタという少女が貸してくれたものだ」 「それを何で普通に着てるのよ!」 厨房から運ばれてくるケーキを次々と皿へ飛ばしつつ、ミュウツーはルイズの質問に淡々と答えていた。 話を聞いていると、ミュウツーはどうやら、 『メイドの仕事をするにはメイド服を着なければならない!』 と、シエスタに思い込まされたようであった。 「・・・何でアンタはメイドの真似事をしてるのよ」 「何か問題でも?」 「・・・もういいわ、終わったら帰ってきなさいよ」 「わかった」 流石に叫び疲れたらしく、ルイズは一人食堂を出ていった。 「カーゲーカゲカゲカゲッカゲー♪」 一方、先程までミュウツーと一緒にいたフレイムもケーキを運ぶのを手伝っていた。 無論、メイド... -
トランスフォーマー小ネタ3
トリステイン魔法学院始まって以来の、異例の事態が発生した。 それは、2年生への進級テストを兼ねた、サモン・サーヴァントの儀式での事。 ハルケギニアの動物や幻獣を召喚し、自身の魔法の系統を定めるのがこの学院の掟である。 今年度の儀式では、誰1人召喚に失敗する者は現れず、教員であるコルベールもほっと胸を撫で下ろしていた。 だが、召喚自体は全員成功したのだが、前年度までは予想だにしなかった結果も建立した。 5人の生徒が、同じ『スタースクリーム』と名乗るガーゴイルを、それぞれ1体ずつ召喚したのである。 ここで簡単に、召喚された彼等を紹介していこう。 『俺様がこのスタースクリーム軍団のニューリーダーだ!』 ルイズが召喚したのは、実はツンデレキャラの称号を持つ航空ヘタレ参謀初代スタースクリーム。 映画などでも引っ張りだこの有名な戦闘機... -
ラスボスだった使い魔-28
前ページ次ページラスボスだった使い魔 ルイズとミス・ロングビルが惚れ薬を飲んでしまった翌日の夕方。 「解除薬が作れない、ですってぇ!!?」 「す、すいませぇん……」 その惚れ薬の製作者であるモンモランシーは、エレオノールに怒鳴られていた。 「どういうことよ!?」 「それが、その……解除薬の調合に必要な秘薬の『水の精霊の涙』が、売り切れで……」 「っ………、…っ」 エレオノールは昨晩ベッドの中で『眠れない夜』を過ごしたため、目の下にクマを作って明らかに寝不足な状態であった。 何せユーゼスが目覚めて最初に目にした光景が、『どんよりした目で自分を見るエレオノール』だったほどなのである。徹夜をしたと言ってもいいだろう。 モンモランシーの作った『眠気覚まし用ポーション』で一時しのぎはしているが、それも所詮は気休めに過ぎない。眠気は隙あらば襲って来ようとしてい... -
とある魔術の使い魔と主-40
前ページ次ページとある魔術の使い魔と主 「悪いシエスタ……誰かが犠牲にならないとダメなんだよ」 当麻は一人、見捨てたシエスタに対して謝った。彼女がここにいたならば、おそらく拳一つは飛んできそうだ。 「さて、どーするかな」 魔法薬であるならば、当麻の幻想殺しで打ち消せる。おそらくあれは、洗脳的な要素があるので、頭を触れば効果は消えるであろう。 しかし、消したくない当麻もいる。 健全なる男子高校生は、そういうのには疎い。ぶっちゃけ、女の子同士……のは少し興味がそそる。 (つか二人で何してんだろうなぁ……) 少年は少しの間、現実から離れ、夢物語に没頭した。果たしてどこまでやったのだろうか? 思えば思う程膨らむ好奇心。しかし、突如シエスタが涙目となって訴える姿が頭にはいる。 シエスタもルイズも、本来求めてはいない姿なのだ。このままでは... -
The Legendary Dark Zero 30b
前ページ次ページThe Legendary Dark Zero 水の精霊曰く、襲撃者というのは二人組のメイジであり、深夜になると魔法を用いて水中に潜り、ラグドリアン湖の遥か湖底を住処にする水の精霊を襲うという。 また、そのメイジはトリステイン側ではなくちょうど反対側のガリア側から現れるそうだ。 未だ夕方にさえなっていないため、一行はひとまず日が落ちるまでトリステイン側の湖畔で待機することにした。 ルイズとロングビルはモンモランシーの眠りのポーションのおかげで未だ目を覚ますことはない。 「……へっくし! しかし、その襲撃者とやらはどうやって水の精霊のいる湖の底まで潜るんだろうね」 ギーシュは濡れてしまった服とマントを乾かすために焚き火の傍で座り込んでいた。モンモランシーも同じようにギーシュの傍で火に当たっている。 スパーダは地面に突き立てたリベリオンに凭れながら腰... -
虚無の王-19-2
前ページ次ページ虚無の王 モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシは複雑な表情を浮かべていた。 ここは笑うべき所なのか、それとも怒るべきなのか、呆れるべきなのか、絶望するべきなのか……俄に判断が付かなかった。 目の前で陶器のグラスを片手に、窓の外を眺める珍生物。 「あら?裸のお姫様が空飛んでいる」 こんな言葉に本気で反応する馬鹿が、一体、この世のどこに居るだろう。 それが、目の前に居るのだ。 名前は確かギーシュ・ド・グラモンと言った。その上、自分の恋人と言う事になっている。 結局、モンモランシーは一粒、涙を零す事にした。それが、誰を憐れんでの事かは、自分でも判らない。 一体、どの様にして女子寮塔に侵入したのだろう。ギーシュが自室のドアを叩いたのは、30分程前の出来事だ。 青銅の二つ名を冠するこ... -
蒼い使い魔-31
前ページ次ページ蒼い使い魔 部屋に戻ったルイズはベッドの上に横になると、鼻歌交じりに始祖の祈祷書を開く。 どうやらかなりご機嫌のようだ、その横でバージルはコートを脱ぐとデルフとともにソファに投げる。 そして外へと出ようとしたが杖を振って『ロック』をかけたルイズによって鍵をかけられてしまった。 「なんの真似だ?」 ルイズとは逆に足止めされたことに少々不愉快そうな顔でバージルが振り向く。 「こんな夜中にどこに行くのよ?」 「考え事だ、出来れば静かに考えたい」 「ここじゃダメなの?」 「お前もその本について調べたいのだろう? お互い邪魔になるかもしれん それに少々夜風にも当たりたい」 そうまで言われてしまうとルイズも認めざるを得ない、 『ここにいてほしい』たったその一言が出なかった。 「わ…わかったわ、でもすぐ戻ってきなさいよ!」 そう言うと杖を振り鍵をあ... -
小ネタ-03
さ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 笑われる犬の冒険 円環少女(サークリットガール) 「砂の猟犬」瀬利ニガッタ 異界を召喚 SIREN いんふぇるの silent hill~Nihility~ サイレントヒル サイレントヒル(逆召喚) 闇の廊下、裁きの者。 サイレントヒル2 レッド・ピラミッド・シング これでまた一緒になれる。 サイレントヒル2 白の香油 書『失われた記憶』 黒曜石の酒杯 書『赤の祭祀』 ケダモノー! サウスパーク エリック・カートマン 樹氷の王~虚無の魔女~ 前編/中編/後編 Sound Horizon (「[457p] 樹氷の君 ~凍てついた魔女~」、「樹氷の花」、「樹氷の君」) 樹氷の王 ルイズと彼女と運命の糸 サガ2秘宝伝説GOD エスパーガール アセルス或いは魅惑の君 サガ・フロンティア 妖魔エンド後のアセルス サガフロ的 サガ・フロンティア ゲ... - @wiki全体から「ブラスレイター コンシート」で調べる