あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「力を求める使い魔」で検索した結果
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力を求める使い魔
「真・女神転生」のカオスヒーロー 力を求める使い魔 Re1 力を求める使い魔 Re2 力を求める使い魔 Re3 -
力を求める使い魔 Re-02
前ページ次ページ力を求める使い魔 周りの声が煩わしい。 「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ!我が導きに応えなさい!」 ――爆発。4回目の失敗。 聞きたくなくても、耳に入ってくるくすくす笑い。 魔法が使えないゼロのルイズという呼び名。召喚の詠唱のため言い返せないことが悔しい。 「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ!我が導きに応えなさい!」 ――失敗、爆発。13回目の失敗。 魔法がつかえることが貴族の証。なのに魔法がつかえない自分が嫌だった。 「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ!我が導きに応えなさい!... -
力を求める使い魔 Re-01
前ページ次ページ力を求める使い魔 力が欲しかった。 誰にも怯えることがない絶対の力が欲しかった。 そして――手に入れたはずだった。 無敵の力を、無限の力を。もう誰にも負けないはずだった。 「夢……だったのか……?」 大きく胸を切り裂かれ、血が止まらない。 手が、足が、体が――崩れていく。 悪魔と合体してまで手に入れた、彼の力の象徴たる体が崩れる。 回復魔法でも戻らない不可逆的なほどの傷が全身に深く刻まれている。 「悪い……夢……」 いや、違う。 「いや……いい夢だった……」 ただ、平和な街角でおびえるだけだった自分。 ただ、強者にいたぶられるだけだった自分。 何ももたず、虐げられるままだった……昔の自分。そのままきっと消えるはずだった。 だが今はどうだ。 何も持たなかったはずの自分が、かけがえのない友を得て、力を得て、信頼を得て……… 本当にいい夢だ... -
力を求める使い魔 Re-03
前ページ力を求める使い魔 さて、ルイズが魔法を練習しては彼に叩きのめされる生活をしている間。 彼がいったいどんな生活をしていたのだろうか。もちろん、ルイズから食事を恵んでもらったわけでもない。 かといって知り合いもおらず何か伝手の一つも持ってない。となると、取る行動は一つ。 厨房の品を勝手にいただくことだ。当然、窃盗とも言うべき行動だが、元々そんな倫理観はいまさら持ち合わせていない。 文字と食事を取るために、彼は厨房に毎日通っていた。 最初の数日は、忍び込んでこっそり食べ物を失敬していたわけだが…… 初めてやって来た異郷の地でそのような行為が 何度もうまくいくはずもない。 数回目であえなく厨房の連中にばったり出くわす羽目になる。しかし、学院に突き出されることはなかった。 いや、そもそもただの平民であるコックやメイドでは彼をつき出すこと自体、不可能なのは当然なの... -
真白なる使い魔
漫画版『舞乙HiME』のマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム 召喚 真白なる使い魔01 真白なる使い魔02 真白なる使い魔03 真白なる使い魔04 真白なる使い魔05 真白なる使い魔06 -
角のある使い魔
「BAROQUE」から角女を召喚 角のある使い魔 1 角のある使い魔 2 -
薔薇男と穴を掘る使い魔
ギーシュが「くそみそテクニック」の阿部 高和を召喚 【薔薇男と穴を掘る使い魔】 【薔薇男と穴を掘る使い魔】~白の国の罠(その1)~ 【薔薇男と穴を掘る使い魔】~白の国の罠(その2)~ 【薔薇男と穴を掘る使い魔】~白の国の罠(その3)~ 【薔薇男と穴を掘る使い魔】~白の国の罠(その4)~ 【薔薇男と穴を掘る使い魔】~白の国の罠(その5)~ -
とある使い魔の一方通行
とある魔術の禁書目録 より、一方さんこと一方通行を召喚 とある使い魔の一方通行-01 とある使い魔の一方通行-02 とある使い魔の一方通行-03 とある使い魔の一方通行-04 -
真白なる使い魔02
前ページ次ページ真白なる使い魔 青く澄み渡る高空が魂を高揚させる。若者達はこの大空の下、今日この日に巡り会った己の使い魔と友誼を交わし、この先続くであろうお互いの未来を夢描く。それはまるで、頭上に広がる雲一つ無い大空の様に、どこまでも果てなく続いていくかのような、そんな希望に満ちた出発点だった。 そんな中においてルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールという少女だけは、ある種の絶望とでも言うべき表情を浮かべていた。彼女は確かに使い魔の召喚だけは何とか成功している。それは望んだとおりの『気高く凛として高貴な神聖さすら感じさせる美しい容姿』の・・・・・・人間の女の子。そう、人間の女の子だ。 良識において、人間の使い魔など許されよう筈も無い。 「ミスタコルベール。召喚のやり直しを求めます。」 「ダメです。」 当然なルイズの求めを、同行の教... -
とある使い魔の一方通行-01
前ページ次ページとある使い魔の一方通行 ―――――――深夜の裏路地には、怒号と絶叫と悲鳴と何かが壊れる音が炸裂していた。 コンクリートに挟まれた、狭い裏路地。 一人の少年を取り囲むように、10人くらいの少年が立っている。 中にはナイフを持っているものもや、催涙スプレー、棍棒を持っているものまで。 何も知らない人間がこの光景を見たら思うだろう。 ああ、あの囲まれている少年は殺される、と。 しかし、その囲まれている少年は全く気にしたそぶりを見せない。 そして、彼の事を知っていた人間がこの光景を見たら思うだろう。 ああ、あの囲んでいる少年達は殺される、と。 囲まれている少年の名は、一方通行。 囲んでいる少年の一人が、ナイフを手に全力で少年へ突進する。 だが、一方通行は避けない。どころか、どうでもいいように力を抜いたまま歩いている。 ... -
角のある使い魔 1
爆発による土煙が晴れると、そこには少女が立っていた。 肩の辺りまで真っ直ぐに伸びた黒い髪。茫洋とした瞳はどこを捉えているのかわからない。 身に着けている服はみすぼらしい、粗末なものだ。 赤いスカートは色褪せ、裾が擦り切れている。そこから伸びるのは素足である。靴も履いていないのだ。 その年の春の使い魔召喚会で、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが呼び出した使い魔は、 格好だけを見れば平民であり、しかもさらにその最下層に属するような女であった。 ――白い額から、あるいは側頭部、流れる黒髪の合間から歪に生える、幾本もの大きな角を除けば。 「あの平民、角が生えてるぞ!?」 「いや、平民じゃない、亜人だ! ゼロのルイズが亜人を召喚した!」 周りを取り囲んでいた、つい先ほどまでは嘲笑を浮かべていた生徒たちが騒然となる。 しかし、ルイズの... -
真白なる使い魔01
前ページ次ページ真白なる使い魔 エアル全土を揺るがせたヴィントの動乱から半年。かのアルタイ公国によるガルデローベ買収騒ぎからも3ヶ月の歳月を経て、ヴィントの街は戦争の傷跡も癒え、人々は活気に溢れていた。道々には屋台が建ち並び、数々のアーケードが花で彩られ親子連れが数多く道々を埋め尽くしている。風船を親にねだる子供や、普段は忙しくて構ってやれないのだからと、屋台の商品を買い与えすぎて、母親に叱られる父親などのいじましい姿も見受けられる。共通するのはいずれも笑顔、半年前の惨状を思えば信じられない光景だ。 それというのも、今日行われるヴィントの王城『風華宮』の落成式の祭典故の事。国民は仁君との誉れ高いマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム女王の治世を祝い、共に国の復興を祝うべく、こうしてお祭り騒ぎの様相を呈していた。 そんなヴィントの街中にあって、ビューネ自治区にあるオトメ... -
きょうだいなる使い魔
(始祖ブリミルよ、お願いします。どうか、どうか魔法を成功させてください。エレオノール姉さまみたいな立派なメイジになりたいんです。でも胸はもうちょっと、ちい姉さままでとは言いませんから、あの三分の一くらいは……) ルイズが必死?に心の中で成功を祈りつつ、呪文を唱えるといつもの通りの爆発がおきた。 そして、煙が収まった後には……。 「お、大きな虫?」 そこにあったのは、今までルイズが見たことも無いほど奇妙なものだった。 本体なのだろうか、大きく膨れた体は甲虫の殻のように見えなくもない硬質の素材で包まれており、足は無く、中央から巨大なミミズを白く塗ったような長い首が伸びている。 首の先は再び硬質な殻に覆われ、二股に分かれており、それぞれの先にはトイレ掃除につかう吸盤のようなものが付いている。 詳しく観察するため近寄ったルイズだが、足も目も見当たらず、身動き一つしないそれは、生き物と... -
使い魔王
春の使い魔召喚儀式によって呼び出されしは、異世界の魔王。 嗚呼、嗚呼、あらわれたるソレのなんとおぞましき事か、それは一方的な蹂躙。 強大な力の恐怖に弱者はただ絶望し、服従するのみ。 この日、ハルケギニアに魔王が降臨した。 だがその悲劇を語り継ぐものは誰一人としていない……。 『使い魔王』……悲劇の幕が開ける。 ルイズは、人生で一番幸福だった。 本人すらあきらめ掛けていた春の使い魔召喚。 その晴れの舞台で、生まれて初めて魔法が成功したのだから。 煙が晴れていく中、段々とあらわになるシルエット。 それを見ていくうちに、ルイズが魔法を召喚させたことに驚いていた群集のざわめきが別のものに変化していく そして、ルイズの小さな体が震える。ついさっきまでの幸福は、絶望へと姿を変え、そのあまりのギャップはルイズの人間らしい心... -
真白なる使い魔04
前ページ次ページ真白なる使い魔 学院長の執務室は中央棟の最上階にある。中央棟は1階から大食堂、舞踏会場、宝物庫、そして長い長い階段を経て、ようやく頂上階の学院長室へと到達するという構造だ。 さすがにトリステインを代表する施設の中枢だけあり、その姿は流麗にして優雅であるといえよう。 ルイズに案内されて訪れたマシロは、半ば緊張しつつその扉を潜った。部屋の形は半円、入ってすぐの所にある受付の先、部屋の中央のソファーの辺りに、コルベール教師と妙齢の女性、そして立派な白髭を蓄えた貫禄ある老人の姿がある。おそらくこの老人がこのトリステイン魔法学院の学院長オールド・オスマン翁なのだろう。 「ほうほう。コルベール君から聞いてはおったが、これはなかなかのべっぴんさんじゃのう。わしがこの学院の長を勤めるオスマンじゃ。」 開口一発、出会い頭のオールド・オスマンの言葉は他の何でも無く... -
真白なる使い魔03
前ページ次ページ真白なる使い魔 「足の付け根がイタイ・・・・」 疲労を隠しもせず、マシロは僅かながらこの木々に覆われた野道の先を行くルイズの姿を必死になって追いかけていた。「女の子のルイズちゃんが平然と歩いているのに、男の自分がこんなにもバテバテだなんて恥ずかしい限りだ」と心から思うマシロ。 一方のルイズはと言えば、マシロより早いペースで歩いているのにも関わらず、時折後ろを振り返ったり立ち止まったりしてマシロを気遣う程の余裕を見せている。そんなルイズの健脚ぶりには頭が下がる思いだ。 しかし、ココで弱音を吐くわけにはいかない。これはいわばマシロにとってとある目的を果たすための一つのチャンスであったからだ。そもそもの事の起こりは数十分前にさかのぼる。 名門魔法学校であるトリスティン魔法学院は、大きく分けて、外界と学園の敷地を別ける外壁に覆われた外周部と、... -
化け猫の使い魔-1
トリステイン魔法学院。 メイジ達に、魔法や教養を教え貴族として育成するこの学院は、非常に騒がしい状態にあった。 というのも、新二年生達による使い魔召喚の儀式が行われているためだ。 所属する学生達は、この使い魔召喚の儀式で呼び出されたものによって、属性の固定とそれに伴う専門科目の専攻が行われるため、その結果に一喜一憂する。 この学院に所属する、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、これこそ名誉挽回のチャンスと、非常にはやり立っていた。 ゼロのルイズ。それが彼女に与えられた二つ名である。これは彼女の魔法成功率が0であるということを表す、極めて不名誉な二つ名であった。 もし、これで凄い使い魔を呼び出せば、今まで自分をゼロと呼んだ奴らを見返せる! そう思い、彼女は今、この使い魔召喚の儀式に向かっていた。 (でも、今まで一度も、魔法... -
角のある使い魔 2
さて、現在の刻限は朝である。 つまり、朝食の後には、授業を受けなければならないのだ。 気分を持ち直せたのはいいものの、この使い魔を伴ってそうすることを考えると、また気が滅入ってくる。 「着替え」 ルイズは気だるげに命じた。 だが、角女はルイズを見つめたまま――いや、 ルイズの手前の何もない中空をぼんやりと眺めやっていて、ぴくりとも動かない。 「はああぁ」 特大の溜息が漏れる……角女への怒りよりも、自身への呆れが勝ったのだ。 自分はまだ寝ぼけているのだろうか。 角女が小間使いの真似などできるはずもないことなど、ちょっと考えればわかるだろうに。 「『馬鹿なことを言ったわ』『こいつが言いつけに従ってテキパキ働けるわけないのよ』 『昨日は、椅子に座るだけでもあんなにとろとろしていたんだから』」 「いちいちうるさいわね」 軽い自己嫌悪の最中に、角女がわ... -
【薔薇男と穴を掘る使い魔】
はっはっはっはっは………ッ!! やあ、今全力で走ってる僕の名前はギーシュ・ド・グラモン。 とっても素敵なイケメンさ……………サクランボだけど。 あ、イヤ違うよ? 僕がもてないからとか僕がへタレだからとか僕が噛ませ犬とかだからじゃないからね? バラはこの世の全乙女を楽しませる物だ。 1人と交渉しちゃったら皆ともしないと公平じゃ無いからなんだよ? だから、子供が出来ちゃう唇同士のチューはしない主義なんだ だから何時もホッペにチューまでさ……それでも母上にする時みたいにドキドキするけど。 誰だ、マザコンなんて言うヤツは!! 一寸普通の人よりもお母さん思いなだけだ!! で。 そんなナイスガイの僕が走っているのには訳がある。 ついさっき僕が召喚した使い魔―あー……人間の男なんだがね―が恐ろし過ぎたからだ。 只座っているだけの使い魔は、いる... -
真白なる使い魔05
前ページ次ページ真白なる使い魔 オトメの育成機関ガルデローベ。その広大な敷地の地下の一角に学園の保険医を兼ねる研究主任『ヨウコ・ヘレネー』のラボはある。 元々、遙か過去の地球時代の文物、はたまた乙式HiME関連機器が集められたこの部屋には、現在一つの医療ポッドが設置され、その中では呼吸機器を装着された一人の少年が深い眠りについていた。 「ヨウコ先生。マシロ陛下の容態はどうなのですか?」 「傷はもうふさがっているわ。完全な健康体と言って良いでしょうね。」 黒髪を頭の両脇で結った特徴的な髪の少女ニナ・ウォンが、この施設の責任者である女性を前に、不安からか強い語調で問いかける。その周りには、このニナと同様にポッドで眠る少年を主とする二人の少女。そしてこの学園の長である美しき青服の美女など数名が居た。 元来、このポッドで眠る少年は、本日の昼間に行われるハズであった式... -
使い魔の逆襲 6
場所は変わり、ここは本塔の最上階にある学院長室。 そこにはトリステイン魔法学院の現学院長を務める、シンプルな味だが人気の高いオールド・ファッション・・・ 訂正、白い口ひげと白髪が仙人のような印象を与えるオールド・オスマン氏が暇を持て余していた。 「昨日の使い魔召喚の儀式は大変じゃったのう。1人を除いて全員が見たこともない使い魔を召喚してしまうし、ミス・ヴァリエールの使い魔は学院を半壊させるしのー」 「オスマン先生、それと私のお尻をお触りになるのはどういう関係があるのでしょうか?」 部屋の隅に置かれた机で、この世界には存在しないはずのボールペンを走らせていた秘書が、いつの間にか彼女のお尻を触っていたオスマン氏の手を捕まえつつ言った。 オスマン氏の年齢は百、二百、三百、いやそれ以上とも言われているが、意外とお茶目な面が多いのだ。 「今後、こんなこと... -
とある使い魔の一方通行-02
前ページ次ページとある使い魔の一方通行 「ンあ…」 一方通行が目を覚ますと、目の前にピンクがいた。 何かしゃべっているようなので、音の反射を解除する。 「た…あんた、丸一日寝てたのよ」 疲れたようにピンクがつぶやく。 「もう、あんた一体なんなのよ…いきなり気絶するし、どんなに持ち上げても動かないし…結局、先生に頼んでフライで運んで貰ったんだから」 そういえば軽い頭痛がする…あのまま熟睡してしまったのだろう。 眠っているときも自動的に反射は作用するのだから、どんな人間がどんなに力をこめて持ち上げようとしても持ち上がらないのは当たり前だ。 ………と、自分の寝ている場所とピンクの発言の両方がおかしいところに気づく。 「あァ?今なんつッた?」 「だから、あんたは一体なんなんだっていったよ!」 「「フライ」つッたな?それで俺をここまで移動させ... -
宵闇の使い魔
「宵闇眩燈草紙」の長谷川虎蔵を召喚 宵闇の使い魔 第壱話:まれびと 宵闇の使い魔 第弐話:異界の止り木 宵闇の使い魔 第参話:ヴェストリ広場の決闘 宵闇の使い魔 第肆話:微熱の誘惑 宵闇の使い魔 第伍話:錆びた剣 宵闇の使い魔 第陸話:開け - Knock Knock - 宵闇の使い魔 第漆話:拳骨 宵闇の使い魔 第捌話:万媚 宵闇の使い魔 第玖話:王女との友情 宵闇の使い魔 第拾話:《暴風》対《閃光》 宵闇の使い魔 第拾壱話:奥の手 宵闇の使い魔 第拾弐話:空の浮島 宵闇の使い魔 第拾参話:悲嘆のルイズ 宵闇の使い魔 第拾肆話:《閃光》の末路 宵闇の使い魔 第拾伍話:サウスゴータの恩讐 宵闇の使い魔 第拾陸話:それぞれの日常へ 宵闇の使い魔 第拾漆話:忘却と妄執 宵闇の使い魔 第拾捌話:宝を求めて 宵闇の使い魔 第拾玖話:《閃光》、襲来 宵闇... -
ワイルドの使い魔-7(4)
「なるほど濃・・・何かあるとは思って居ったが、そのような者じゃったか」 学園の学長室。たった今見極めから戻ったコルベールの報告を聞き、学長のオールド・オスマンは深くため息をついた。 あのガンダールヴのルーンを持つ使い魔の少年が、ただならぬ存在なのは判っていた。 だがそれが異世界から呼び出され、あまつさえその世界でも稀有な、そして特別な運命を背負った存在だったとは。 『ペルソナ』『シャドウ』『影時間』『タルタロス』『ニュクス』 魔法やこの世界に住まうモンスター達とは待ったく別の、異能の力。 そしてその影時間は、こちらにも存在していると言う。 それに気付かぬものには、決して判らぬ時間。事実、コルベールは影時間の中を過ごす事は出来なかった。 しかし、学園の生徒であるミス・ツェルプストーとミス・タバサはその特殊な時間をはっきりと認識していた。 あの使い魔の... -
真白なる使い魔06
前ページ真白なる使い魔 「あ-いまいましいっ」 先程からその苛立ちを隠そうともしないルイズに、マシロはただおろおろとするばかりであった。 ことの発端はつい先程の食堂でのキュルケとの会話にあるのは明白だ。 『あら、ルイズ。事は貴女だけの問題ではないのよ。 わたしにもその娘を見守る義務みたいなものがあってね。 まあ、オールドオスマンもあなた一人では心配だったのかもね。』 『何ですって!!』 歯ぎしりするルイズにキュルケはのれんに腕押しとばかりに飄々と答えた。 『とはいえ、ココで話すのもなんだし、これからなら大浴場も貸し切り状態で丁度いいから、そこで続きは話しましょ。』 今思い出してもハラハラする空気だったとマシロは心から思う。 『あれはそう、竜虎相打つというヤツだ』と少女は思い浮かべた。 実際、部屋に戻ってからのルイズの言葉によれば 『領... -
使い魔を使う使い魔-01
異様な光景が眼前に広がっていた。嗅いだ事のない強烈なにおいが鼻を突き、 これ以上においが入ってこないようにと、思わず両手で鼻を覆った。 人並みの向こうから灰色の煙が垣間見え、もうもうと天に昇っては消えていく。 あの場所で何が起こっているのか、ルイズには想像することが出来なかった。 ちっこい体を人の間に一生懸命ねじ込んで、ようやくその有様を見れるようになったときに は全てが終わっていた。 きついにおいを発する原因であろう、焼け溶けた何かを境目とするように対峙している2人。 ・・・・・・ そのうちの片方――あの青銅のギーシュが、あろうことか、私の召喚した使い魔の目の前に 屈服していた。 第一話 「ちょっと! 何があったの!? ねぇ、聞いてる!?」... -
はばかりのある使い魔
奇妙な男だった。 全身が銀色の男だった。 イザベラの、自らが召喚した使い魔に対する率直な感想はそれだった。 男というのは正しくないかもしれぬ。 何故かといえばイザベラはその男を最初に見た時、人とは思えなかったからだ。 ある意味でそれはあっている。 何しろ、男は『人間』ではなかったのだから。 人の形を模しただけの命なきもの。ゴーレムかガーゴイルの一種だと、イザベラは判断した。 でも、それは誤りだった。 男は、れっきとした生物だったのだ。 広い意味では、人間ではないが、人ではあった。 その背丈や、異様に細い手足からして、屈強というには程遠かった。ラインどころかドットクラスの土メイジの作るゴーレムにさえ秒殺されそうな外見だった。 が、それも誤りだった。 男は、恐ろしく強かったのだ。 奇妙な格闘技を習得しており、トライアングルのメイジさえ問... -
使い魔にはお供がいた
トリステイン魔法学院で春の召喚の儀式が行われている。 順調に行われていた儀式の中で、たった一つだけ問題が起きていた。 ルイズ・フランソワーズが召喚したのが、人間だったのだ。 「なんだ?ここは。今まで供の者と街道を歩いていた筈なんが…」 体格が立派であるが。妙な格好をした男だった。 髪型は男でありながら長髪で結っていて、額には妙なバンダナを巻いている。 服装はトリステインで見たことのないもので、腰にはこれまた見たことのない剣を帯剣していた。 少なくとも貴族の外見ではない。 念のため本人に聞いてみたところ、自分は孤児なので貴族かどうかは判らない。 育ての親は平民だ。丁度、一仕事終えて育ての親の元に返ろうとしていた所、変な鏡が目の前に現れて気が付いたらここに居た。 との事。 使い魔については 「衣食住を保障してくれるなら、引き受けよう」 とアッ... -
最強なる使い魔
やあ、全ての女性の味方、ギーシュ・ド・グラモンだ。 さっそくですまないんだがね、 ……誰か助けてください! え? 何を言ってるのかって? ではこれまで経緯を説明しよう。 それは昼食の時間の事。 ボクはいつものように友達との雑談を楽しんでいた。 「なあギーシュ、お前は今誰とつき合ってるんだ?」 「つき合う? 僕にはそのような特定の女性はいない。薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」 決まった…… この最高のセリフを決めたときはまさに最高の気分だったよ。 だが、そこに彼女が現れた。 「すみません、この香水はあなたの物ですね」 振り返るとそこにいたのは、今までに出会った事のないほどの美人だった。 青い服と帽子に身を包み、いつも分厚い本を抱えている、銀髪金眼の絶世の美女。 先日、サモン・サーヴァント... -
【薔薇男と穴を掘る使い魔】~白の国の罠(その3)~
拝啓・母上様。 お使いに行かせた使い魔が、子分を作って帰って来ました。 彼等は一応熟達した傭兵らしいのですが、 肉と肉とのぶつかり合いで彼に敗北したので弟となったのだそうです。 どいつもこいつも頬を赤らめて僕の使い魔を崇めていやがっています。 彼等が連呼しているイイオトコイイオトコとは何の呪文なのでしょうか? 筋骨隆々の人々が曳く人力車でラ・ロシェールに着いた僕等は、 出発時に間に合わなかった増援を待つ為に『女神の杵』亭に宿泊しています。 キュルケが使い魔だからと彼を僕の部屋に割り振ろうとしたので、抵抗するのが大変でした。 彼と一緒にお使いから戻って来て以来、彼女の僕を見る目が変わった様な気がします。 正直、胃に穴が開きそうです。 それでは、お母さんも頑張って下さい。 (投函寸前にギーシュごと爆破された手紙より抜... -
使い魔の中の使い魔-01
「…あんた誰?」 ルイズが召喚した生物は、竜を模した杖を持った亜人のメイジだった。まがまがしい青色の体、赤い宝石のついた首飾り、よく分からない感じの髪形。 亜人というよりは、人型の悪魔といった感じだろうか。 「なんじゃ?相手の名を尋ねるときは、まず自分から名乗るべきだろうに。それに、この竜王にあんたとは、言ってくれるではないか」 「何よ!これから私の僕になる使い魔候補の癖に偉そうに!」 「無理をするな、娘よ。足元が震えておるぞ。」 「ご、ご主人様になんてこと言ってんのよ!」 傲慢かつ尊大な竜王に気圧されてしまうルイズだが、なんとか強気に答えた。 「…まあいいわ。早速私と契約してもらいましょうか」 「契約?一体何を言っておるのだ?」 「こ、こうすんのよ…」 少し赤面しながらルイズは手に持った杖を竜王の前で振り何らかの呪文を唱え始める 「我が名は... -
とある使い魔の一方通行-03
前ページ次ページとある使い魔の一方通行 ―――決闘から約1週間。 食事の待遇が改善されたり、シエスタに力の事を聞かれたりはしたが、総じて特に問題は起きなかった。 あえて言えば、食堂で彼がかなり歓迎されるようになったことだろうか。 ただ、その雰囲気がどうもなじめず、以前より足は遠のいた。 他には、すれ違いざまに「平民がっ」と舌うちする奴がいたので、その場で3人ほど、風で3メートルくらい上空へとまきあげたくらいか。 ある日、廊下を何をするでもなく歩いていると、キュルケのサラマンダーが現れた。 ジーとこちらを見つめている (なンだァ?)。 と、サラマンダーの「言葉」のようなものが頭の中に流れ込んできた。 (ついてこい) 「一体何なンだ?」 サラマンダーは、ルイズの部屋のすぐそばの部屋の中へ入って行った。 そこへ入ると同時に ... -
カオスヒーローが使い魔-01
前ページ次ページカオスヒーローが使い魔 暗い廊下の向こうから強い力の波動を感じる。地獄の魔王達を滅ぼしてきたのか・・・。 でなければ此処、カテドラルの最深部にはたどり着けない。 かつて弱者だったその者は、廊下の向こうを見据えて拳を握る。 俺は誰にも負けない力を手に入れた。力を手に入れるためなら何だってやった。 それこそが俺の生きる意味。そして世界の掟。力こそ正義なのだ! 剣を鞘から抜く。自然と持つ手にグッと力がこもる。さあ、来い!かつて親友だった男、そして 俺の最大の宿敵!お前を倒し、俺はさらに強くなる! 「俺は力を手に入れた。もう誰にも負けない!」 そう言い終わると目の前にアイツの姿が現れた。神を殺し、悪魔を使役する男。 人間のくせに、人間離れした力の持ち主。迎え撃つは人間をやめ、その身に悪魔の力 を宿す混沌の化身。互いの力は計り... -
使い魔は神犬
それは、ある夜のこと。 トリステイン王国の王女、アンリエッタは誰にも言えぬ想いを胸に秘めて、はらはらと涙を流していた。 彼女には、愛する男性がいた。想い人の名は、ウェールズ・テューダー。 トリステイン王家とは縁戚関係にあるアルビオン王国の皇太子である。 彼女は彼を愛し、彼もまた彼女を愛していた。 だけど、運命は二人を結び付けてはくれない。 それは、アルビオンで起こった内乱が原因。 貴族連合レコン・キスタを名乗る逆賊による反乱。貴族派と呼ばれる者たちと王党派の戦争。その勝敗は、いまだ決していないが、王党派が敗れるのは時間の問題である。 そうしてアルビオンを支配したレコンキスタが、次に狙うのがトリステインであるのは火を見るよりも明らか。 だから、トリステイン政府は、その対策として、王女であるアンリエッタとゲルマニア王アルブレヒト3世の婚姻によって同盟... -
無責任な使い魔
「ぐぅぅぅぅ。あたしの使い魔がよりにもよって……」 自分の後ろでちょろちょろと走り回る男に、ルイズはあまりの情けなさから泣きたくな って来た。 「いやぁ、これは立派な建物だ。ルイズ様、ここはさぞ歴史のある建物なのでしょう。い やいや、言われなくともそれ位はこの私めにも分かりますぞ」 小柄の中年男は辺りを見渡しながら、声を上げる。 「しかも、魔法なんてものがこの世にあるとは。いやぁ、私は始めて見たのですが便利な ものですね。あんなに簡単に空を飛べるとは、いや、驚きました」 この田舎者まるだしの台詞を口にしているのが自分の使い魔だということが、ルイズの 心に重くのしかかった。 「しかし、ルイズ様はなぜ飛んでいかれないので?」 何気ない男の言葉に、ルイズの足が止まる。 「そ、それは……」 言い淀むルイズを見て、男はポンと手を叩く。 ... -
白き使い魔への子守唄
「うたわれるもの」よりハクオロを召喚。 白き使い魔への子守唄 第1話 呼び出されるもの 白き使い魔への子守唄 第2話 荒ぶる白の主 白き使い魔への子守唄 第3話 決闘 白き使い魔への子守唄 第4話 白皇~ハク・オロ 白き使い魔への子守唄 第5話 ゲルマニアの女 白き使い魔への子守唄 第6話 武器を求めし者 白き使い魔への子守唄 第7話 賊 白き使い魔への子守唄 第8話 集う力 白き使い魔への子守唄 第9話 ルイズと踊れ 白き使い魔への子守唄 第10話 招かれるもの 白き使い魔への子守唄 第11話 永遠の約束 白き使い魔への子守唄 第12話 禁忌 白き使い魔への子守唄 第13話 悪夢の終わり 白き使い魔への子守唄 第14話 忠実なるもの 白き使い魔への子守唄 第15話 月夜を乱す者 白き使い魔への子守唄 第16話 心の在り処 白き使い魔への子守唄 第17話 覚醒 白き使い魔への子守唄... -
使い魔のカービィ 04
前ページ次ページ使い魔のカービィ 「あなたの使い魔って、これ?」 「ぽよ?」 燃えるような赤い髪、そして抜群のスタイルを誇示するような服装の少女ーーキュルケは、ルイズが抱きかかえているカービィを指さした。 カービィを『これ』扱いされ少しむっとするルイズだったが、相手をするのが面倒なのでこらえた。 「そうよ」 「へぇー」 キュルケがルイズに近付き、カービィをまじまじと見つめる。 そして何か考えた後、ルイズからカービィを取り上げた。 「あっ、ちょっと!」 使い魔を取られ、更に嫌悪感が募るルイズ。 それもそのはず、ルイズのヴァリエール家はキュルケのツェルプストー家に色々なものを奪われているのだ。 それは恋人だったり、婚約者だったり、更には配偶者までも…… とどのつまり、ヴァリエール家は恋愛においてツェルプストー家に猫ばばをくらい続けて... -
悪魔も泣き出す使い魔-mission05
前ページ次ページ悪魔も泣き出す使い魔 ~古の剣~ 使い手としての力を示せ 「剣を買ってあげるわ」 虚無の曜日。学院は休日とのことで、ルイズは使い魔を連れて市街へと買い物に行っていた。 先日、決闘でギーシュを軽々と打ちのめし、キュルケの誘いにも乗らなかった使い魔の実力と忠誠の見返りとして、 褒美の一つでも与えようと考えていたルイズであったが、当の使い魔は今一つ不満気であった。 「それよりもよ」 ダンテは一旦、自分の爪先から胸元まで目線を上下に動かし、それからもう一度、ルイズを見て一言告げた。 「服」 「いるの?」 主人の返答に、使い魔は溜息をつく。 「最初にも言ったけど、俺は風呂上りの格好でコッチに連れてこられたんだぜ。いい加減寒いんだよ」 「ふーん。平気な顔し... -
超時空放浪の使い魔
薄暗い部屋の中、外から聞こえてくる剣戟と魔法による爆音に、そこにいる子供たちは、ただ脅え震えていた。 その部屋にはメイジもいたが灯りの魔法をかけようとはしない。灯りに気づいた外の怪物が襲ってくるのを恐れているから。 本当に灯りをつければ怪物が襲ってくるのかと言えば、そうさせないために外ではメイジたちが怪物と戦っているのだが、恐怖は人の冷静な思考を奪う。 「どうしてこんなことになったんだろう?」 ポツリと呟かれた子供の声。 それは、このハルケギニアの誰もが一度は抱く答えの出ない疑問。 その言葉に、部屋にいるピンクブロンドの髪の少女がビクリと震えたことに気づいた者はいない。 超時空放浪の使い魔 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!五つ... -
使い魔のカービィ 02
前ページ次ページ使い魔のカービィ ――カービィがルイズに召喚されたその夜。 1人と1体はルイズの部屋に帰ってきた。 カービィを喚び出すまでにかなりの魔力を使ったルイズは既にヘトヘトで、部屋にはいるとすぐにベッドへダイブした。 一方のカービィは、窓から2つの月を眺めはしゃいでいる。 (そんなに月が珍しいのかしら?) ベッドの上でそんなことをぼんやり考えながら、ルイズはカービィの事へと思考を切り換えた。 思い返せば、カービィがどういう種族の使い魔なのかという基本的な事さえわかっていない。 ルイズは魔法が使えない分、周囲の生徒達よりも勉強し、それなりの知識は頭に入っている。 しかし、カービィは彼女が知っている種族のどれにも当てはまらないのだ。 モグラでも、竜でも、サラマンダーでも、ゴーレムでも、オークでもない。 一見しただけでも、カービ... -
【薔薇男と穴を掘る使い魔】~白の国の罠(その4)~
私に決闘を申し込んで来たあの使い魔はガンダールヴでは無い。 が、彼はゴーレムを肉弾戦で破壊する様な使い魔だと『彼女』から報告は受けている。 これが意味する事は只一つ。 ルイズを手に入れて母上を取り戻す大いなる障害になると言う事である。 現在、彼と私は大体10歩分程離れている。 彼の手に飛び道具は無い。 今ならば、彼を『事故』で消すのも容易な筈だ。 「遅れましたが、自己紹介をさせて頂く。 名は……阿部高和。 つい2週間程前、トリステイン魔法学院で召喚された『使い魔』。 メイジでは無いので、二つ名は持っていない。 そう……認識して頂きたい。」 気取った礼をしている彼に向けて、私は渾身の『エア・ハンマー』を唱える。 圧縮された空気の塊が彼に届く迄………あと数秒。 【薔薇男と穴を掘る使い魔】~白の国の罠... -
日本一の使い魔-01
前ページ次ページ日本一の使い魔 何度失敗しただろう… ようやく現れた使い魔に対して始めは平民だし外れクジを引いたと思った。 しかしその使い魔はとんだ日本一いやハルキゲニア一だった… ここはハルキゲニア大陸のトリステイン王国という小国。 トリステイン王国にあるトリステイン魔法学院、敷地内で生徒の1年生が2年生へと昇級する為に 必須とされる使い魔召喚の儀式が行われていた。 実際に必須と言っても魔法を使う貴族には失敗のしようも無い程の事なのだが… 学園の教師であるコルベールには、召喚に失敗しないとは言えない生徒が気がかりだった。 生徒達はうんざりしながら、コルベールは祈りながら一人の成功を待っていた。 「何度失敗したら気が済むんだよ!ゼロのルイズ!」 「何度目で成功するか賭けようぜ。」「成功なんてしないんだから賭けにならないよ。」 罵りや嘲笑の言... -
のんきな使い魔
「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ 神聖で美しく強力な使い魔よ 私は心より求め訴えるわ 我が導きに答えなさい!」 BOGOOOOOOOON! ルイズの必死の思いを込めた詠唱は、実に漫画チックな爆発の前に掻き消された。 「バッカヤロー 殺す気か!?」 「いい加減にしろ ゼロのルイズ!」 立ち込める黒煙の中、周囲の罵倒が徐々に拡大していく。 屈辱に身を震わせるルイズ……と、その時、 「あり~? もしかして、また迷子かな」 爆発の中心から響いてきた謎の声に、不意に喧騒が止む。 やがて、煙が晴れた先に、銀色のゲートが姿を見せた。 「使い魔のゲート」 「サモン・サーヴァントは成功していたのね」 「やった! スゴイ スゴイわ! 言葉がしゃべれる使い魔なんて、もしかして韻獣! それとも亜人!」 「韻獣だって?」「あの... -
頭をかきむしる癖のある使い魔
学院長室では教師達が責任の所在を押し付けあっていたが その見苦しい茶番劇はオールド・オスマンの登場によりひとまずは収まった。 「誰もこの学院の宝物庫が狙われるとは考えてもいなかった」 「責任はこの場の皆にある」 「大体この場に居るものでまともに当直を勤めた者はいるのか」 と最高責任者に言われれば誰も反論など出来はしない。 だが、質問をする者なら一人いた。 「…あのぉ、ちょっといいですか?」 その声に皆が扉の方を向くと、そこに居たのはボサボサ頭に汚い帽子をかぶり 薄緑色の、トリスティンでは見ない奇妙な服に木で出来た下駄なる靴を履いている 小柄で貧相かつ奇妙な男であった。 皆が胡散臭げな目で見ている中、オスマン学院長が彼に返答しつつ自らも質問をした。 「君は確か……、ミス・ヴァリエールの使い魔じゃったな ... -
長編(五十音順)-03
... 12 (Mon) 力を求める使い魔 真・女神転生 カオスヒーロー 2008-11-29 21 24 03 (Sat) カオスヒーローが使い魔 真・女神転生 カオスヒーロー 2009-11-16 01 32 37 (Mon) ご立派な使い魔 真・女神転生II 魔王マーラ 2013-05-22 20 37 08 (Wed) ゼロウシャナ日記 真・女神転生II ヴィロウシャナ 2007-10-28 23 30 38 (Sun) カラッポの使い魔 真・女神転生III 人修羅 2007-10-08 02 05 23 (Mon) ゼロの魔人 真・女神転生III 人修羅 2008-01-17 18 45 10 (Thu) アクマがこんにちわ 真・女神転生III 人修羅 2012-07-27 07 51 59 (Fri) ゼロの悪魔召喚師 真・女神転生if 流星野郎 2008-01-05 16 1... -
蒼い使い魔-12a
前ページ次ページ蒼い使い魔 〜虚無の曜日から数日後〜 バージルが昼食のために厨房へ入ると 厨房全体の空気が重く沈んでいる 別にバージルが入って来たから空気が重くなったわけではない 厨房には使用人達やマルトーを筆頭とする料理人たちが集まっていたが全員表情が暗い その中にシエスタの姿は見ることが出来なかった 「何をしている」 「おぉ…!、『我等の剣』!来てくれたか…!」 バージルに気がついたマルトーが声をかける、だがその声はどことなく元気がない。 「……あの女はどうした…?」 先日幻影剣を放ったことにより、シエスタがバージルに対し怯えるようになってしまったが 洗濯はしてくれるので、バージルはそれほど気にしていなかったが、見かけないのは少し気になったらしい バージルはシエスタがいないことをマルトーに訪ねる 「あの女っていうと……あぁ…、シエスタか…実は…も... -
とある使い魔の一方通行-04
前ページとある使い魔の一方通行 ―――――虚無の日・夕暮れ 「ねぇ、ダーリン?この剣、素晴らしいと思いませんこと?」 キュルケが一方通行に剣を見せる。 「ゼロのルイズなんかには勿体ないものですけれど。貴方なら、きっとこの素晴らしさがわかると思うの」 ちらり、とルイズを一瞥するのを忘れないキュルケ。 「キュルケ!人の使い魔に勝手に物を与えないで!」 目を怒らせ、ルイズがキュルケに詰め寄る。 (うるせぇなァ…しかもまた物扱いかよ) 「あらルイズ。女の嫉妬は見苦しいわよ」 「だ、誰が嫉妬なんかするのよ!」 「違うの?貴方がとても買えないような品を私がプレゼントするものだから、嫉妬しているんじゃなくて?」 「アクセラレータ!」 ルイズが一方通行に怒鳴る。 なまじ、剣の価値がわかってしまっただけに、ルイズはキュルケに強く言えないようだ。 「だからうるせ... -
蒼い使い魔-04
前ページ次ページ蒼い使い魔 「う・・・う~ん・・・」 「へっ・・・あれっ・・・?」とルイズは間抜けな声を出し辺りを見回す 辺りはもう日も暮れ、すでに夜になっていた 「そういえば…医務室に使い魔の様子を見にいって・・・」 「目が覚めたか」「ひゃうっ!!」 突然かけられた声に驚き、声のした方向へ顔を向ける 腕を組みながら、窓から見える二つの月をバックに此方を睨みつける 蒼いコートを羽織った銀髪の青年がそこに立っていた まるで一枚の絵画のごとき構図にルイズは一瞬息をのむ が、すぐに正気を取り戻しバージルに食ってかかった 「なな、な、なんであんたがここにいるのよ!」 先ほど死ぬほど怖い思いをした相手である、当然の反応だ バージルの手にはルイズにとってもはやトラウマになりつつある閻魔刀が握られている しかしバージルから出た言葉は意外なものだった ... -
盗賊退治の使い魔
メイドを召喚したと馬鹿にされた。 そのメイドが、メイドらしい仕事と言える仕事が全くできず馬鹿にされ。 そのメイドがどうやら人ならざるもの……ゴーレムらしき存在であることを彼女の口から伝えられた時は、 それはそれは喜んだものだが、よくよく考えてみるとメイドのゴーレムなどあまり褒められたものでは ないのではなかろうか。 いくら精巧に人間に似せて作られたところで、このゴーレムは所詮召使いをするためだけに作られた物。 それも、召使いとしての性能は皆無と言える。 これではなんの価値も無い、とまでは言えないが、実益は全くありはしないではないか。 それに気付いた私は、酷く落胆した。 授業中、他の生徒達に馬鹿にされた私は、とうとう頭にきてしまった。 そして、使い魔のメイドに言ってしまったのだ。 私は後悔した。 彼女に言った台詞を、私はとても後悔した。 「もう! アンタ、あい... -
使い魔は高笑う
春恒例の使い魔召喚の儀式。 進級試験を兼ねて、サモン・サーヴァントとコントラクト・サーヴァントを行う。メイジにとっては生涯苦楽を共にする友を喚ぶ、神聖な儀式である。 そんな風に改めて書くと大仰なものに感じるが、実際はそれほど大掛かりなものではない。 召喚される使い魔となる動物達はそれぞれが個性的で、メイジの性格や性質、実力が反映されたものがやってくる。 召喚される生物は魔法学院の生徒達にとっては興味の対象であり、見ていて飽きのこない……そう。どちらかというと楽しみにしている者の多いイベントなのである。 ただ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールにとっては少し事情が違った。 魔法の成功率ほとんどゼロ、という不名誉な事実が二つ名の由来となっている彼女にとっては、崖っぷちに立たされた気分だ。何せ、失敗すれば後がない。 「さて。これで全員... - @wiki全体から「力を求める使い魔」で調べる