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お絵描き掲示板/お絵かき掲示板ログ/261
...おおおおおおお!右の新着情報を「もしかしたら……」とかちょっとドキドキしながら開けたらマジできたぁぁぁぁぁ!擬似魔法「オーラ」かけてもらった気分!いつでも「オーラ」をドロー出来るように保存させてもらいます。ありがとうございました! -- SeeDの書き手 (2010-12-18 17 53 42) これが来るのをどれだけ待ち望んだことか。 -- 名無しさん (2010-12-21 23 36 35) これ見てる間は頭の中で DONT BE AFRAIDが流れる。つまり、スコールとアニエスがCOOLなんだよぉ!! -- 名無しさん (2010-12-22 16 38 10) クールだ! -- 名無しさん (2011-01-03 17 34 09) 口がカットされてるのはFF仕様w -- 名無しさん (2011-01-05 16 25 10) 久々に来てみた... -
お絵描き掲示板/お絵かき掲示板ログ/264
「ゼロと魔砲使い」支援。続きを楽しみにしております。 -- IM (2011-02-28 20 20 34) おお、スゲェ -- 名無しさん (2011-02-28 21 08 56) うめぇ -- 名無しさん (2011-02-28 21 25 25) こ...これは噂に聞くおっぱい枕! -- 名無しさん (2011-02-28 21 45 09) 絵自体は上手いんだが、こうやってみるとなのはってやっぱり白の方が似合うなと思う -- 名無しさん (2011-03-01 01 37 47) なるほど・・・ナイスメイド。 -- 名無しさん (2011-03-01 04 47 38) 上手い! -- 名無しさん (2011-03-01 07 32 35) 想像上のメイドなのはが今、目の前に! これぞ空想(妄想)具現化っ! -- 贋作・レイハ (20... -
ジョン・スミスの消失
やるだけのことはやった。悔いはない。それが俺の率直な感想だ。 もう痛みは感じない。 いくら伝説の使い魔と言っても7万人を相手にするのはやはり無茶だったと言うことだ。 それでも、足止めは出来た。だからきっとルイズたちが逃げるのは間に合う。 今はもう、そう信じるしかない。 多分俺はもうすぐ死ぬだろう。 久しぶりに感じた身体から熱い何かが漏れだして冷えていく感覚は俺に確かな死の予感を感じさせた。 色んな記憶が頭をよぎりだした。これが走馬燈って奴なのか? 不思議と思い出されるのはこの8ヶ月の思い出、この異世界に飛ばされ、使い魔にされてからの記憶ばかりだ。 まあ、向こうにいた頃はごく普通の高校生として暮らしていたわけだからな。 こっちに来てからの刺激的過ぎる毎日に比べれば陰が薄いのも仕方あるまい。 …あ、嫌なことまで思い出しちまった。 つい... -
雪と雪風_始祖と神-06
前ページ次ページ雪と雪風_始祖と神 ラ・ロシェールを囲む山並みに夕陽が沈もうとする中、荷役夫たちが行き交う広い階段を駆け上がる。 雪風と雪の名に違わず、闇夜にまぎれた二人はまさに疾風のようである。 「七番……あそこ――」 なんとか桟橋までたどり着くも、マリー・ガラント号は既にタラップを切り離し、浮上し始めようとしている。 「置き去りにされた。やはり、わたしたちが同行するのは都合が悪いのかもしれない」 と長門は呟き、タバサに問う。 「どうする?」 「フライで飛ぶ。ユキ、飛べる?」 「飛行は不可能。でも、わたしが桟橋を蹴るから、その勢いであなたが飛んで」 そう告げると、長門はしゃがみ、タバサに背中に乗るよう促した。 半信半疑のままのタバサが背負われると、長門は助走もつけずに岸壁から身を翻す。 しかし、それだけでは舷側には... -
ウィザーズ・ルーン~雪風の翼~10
一行がしばらく歩くと、森の中でそこだけ開けている広場になっている場所に出た。 広さは学院の中庭とだいたい同じくらい。一五〇メートル級のHunter Pigeonがぎりぎり降りられるかどうかといったところか。 ヘイズが視線を廻らせると、なるほど広場の中央付近に、元は木こりが使っていたらしき廃屋然とした小屋がある。 その小屋のほうを指差しながらミス・ロングビルは、 「フーケらしき人物は、あの小屋の中に入っていったという話です」 「にしちゃあ、随分とボロボロの小屋だな。とても雨風しのいで寝泊りできるようには見えねえ。隠れ家にしても変装でもして、 辺境の宿でも取ったほうがいくらかマシだろうに」 ヘイズの指摘に、「確かにそうだよな」と答えるサイトとキュルケ。 窓は外れているわ屋根は穴だらけだわで、お世辞にも隠れ家に使えそうには見えない。 むしろどちら... -
絶望の街の魔王、降臨 - 11.5
前ページ次ページ絶望の街の魔王、降臨 ルイズ達、大使一行が出発する前日。 ワルドは、偽情報に踊らされていた。 「え? もう出発しただと?」 既に昨夜には出立した、ラ・ロシェールで船を徴発、無理矢理アルビオンに航る。それがワルドが手に入れた情報だった。 すぐにグリフォンを伴った偏在で追うが、追い付くはずはない。目標は原点から一歩も動いてないのだから。 ルイズが動いていないのを知るのは、偏在とグリフォンがアルビオンに到達し、ジルが高音と共に学院を発った、かなり後だった。 「な!? まさか情報が違うのか?」 アンリエッタによる、ほぼ完璧な情報統制。それは、たわいもない風の噂で綻びを見せた。 慌てるワルド。アルビオンまでの道で疲弊したグリフォン。王党派と接触してしまったがために消せない偏在。どう頑張っても追い付けない相手の移動速度。新たに偏... -
雪と雪風_始祖と神-08
前ページ次ページ雪と雪風_始祖と神 「……はははっ、こりゃまた傑作だ。人形の使い魔に、これまた人形が召喚されるとはね」 と、プティ・トロワに高笑いを響かせるのは、ガリア王女イザベラ、タバサの従妹である。 「まさかアルビオンから生きて帰ってくるとは思わなかったけど、そういうわけかい。 使い魔、あんたの実力は、これと同じガーゴイルで観察させてもらったよ」 イザベラは、蛾を象った魔法人形を弄んでいる。 「それで、ウェールズは生きてるんだろうね? 報告しな」 「――ウェールズ王太子はトリステインに亡命。既に王宮に到着しているはず」 「そうかい。――父上も何を考えて、亡びる国に無駄な手出しをしたのかわからないけど、まあいい。 今日のあたしは機嫌がいいんだ。下がりな。次の任務があるまで、学校でお勉強でもしてるんだね」 嫌がらせの一つもなしに開放... -
プラグイン/ニュース
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 メトロイド ドレッド攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【まおりゅう】最強パーティー編成とおすすめキャラ【転スラアプリ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共... -
いぬかみっな使い魔-17
前ページ次ページいぬかみっな使い魔 いぬかみっな使い魔 第17話(実質16話) その日。アルビオン王党派軍は、タインアンドウィア州タイン川沿いの 優位地形を利用して布陣、数日に渡ってレコンキスタ軍の猛攻を防いでいた。 現在の地上戦力は、レコンキスタ4万3千。アルビオン1万8千。 優位地形を利用して消耗を抑えているが、ぎりぎりの数字である。 正史ではアルビオン王党派は、すでに決定的な敗北を喫し、 ニューカッスル城へ向けて苦しい撤退戦を開始しているはずであった。 だが、未だに持ちこたえている。その理由は、航空戦力にあった。 今現在上空に展開している艦隊の数が、双方同じくらいなのだ。 正史なら昨日の艦隊決戦で大敗北を喫し、王党派の敗北が決定的に なっていただろう。だがトリスティンが艦隊の集結を行っている、 さらに他国の艦隊が一部すでにアルビオ... -
ルイズと夜闇の魔法使い-23a
前ページ次ページルイズと夜闇の魔法使い 「なるほどなあ……」 手にしたシャベルの刃を蹴りつけながら、柊は嘆息交じりに言った。 柊達と同じくファー・ジ・アースから召喚された少年、平賀 才人との邂逅を果たした後、柊は何故かサイトと共に部屋の掃除をやらされていた。 部屋の中にこんもりと積もっている土山をシャベルで削り、床に空いた謎の大穴に放り込む。 それこそ魔法を使って片付けろという話なのだが、当のフーケ――本名はマチルダというらしい――は全く取り合ってくれなかった。 そんな訳で柊は押し付けられた土木作業をこなす傍ら、マチルダから一年前にサイトが召喚された話をかいつまんで聞いたのだった。 ……ちなみにサイトは、出会った直後こそどうやってここに来たのかとか地球は今どんな感じとか根掘り葉掘り色々と聞いてきたのだが、 柊がサイトと同じように召喚されて帰る手段もな... -
ゼロと魔砲使い
「魔法少女リリカルなのはStrikerS」のEND後のなのはさん(20)が召喚 プロローグ 第1話 召喚 第2話 使い魔 第3話 魔法 第4話 疑問 第5話 決闘 第6話 考察 第7話 弟子 第8話 秘書 第9話 休日 第10話 解析 第11話 盗賊 第12話 事後 第13話 実家 第14話 激闘 第15話 精霊 第16話 王女 前編 後編 第17話 旅路 第18話 王子 第19話 奇跡 第20話 決意 第21話 予兆 第22話 襲撃 第23話 鼓動 第24話 教皇 第25話 真実 前編 後編 第26話 祈願 第27話 家族 前編 後編 第28話 烈風 前編 後編 第29話 親子 第30話 友誼 第31話 切札 第32話 幕間 第33話 懺悔 第34話 地獄 第35話 黒幕 第36話 狂王 第37話 人形 第38話 歴史 第39話 機神 作者様 注 「... -
ルイズVSマジク~史上最哀の会合~03a
前ページルイズVSマジク~史上最哀の会合~ 補足編『そーいやなにかをわすれてる?』 フォルテ・パッキンガムは、ようするに唐突な男なのだ。 レティシャも、そう認識している。――彼の弟とおなじに。 なにをするのも唐突。なにをいいだすのも唐突―― 午前の講義を終えてすぐに、教師控え室に呼び出したと思えば、唐突にこう言った。 「マジクが――消えた」 その言葉の意味を理解するのに、数秒を要した。 「………」 しばらくしてレティシャは、ようやく思いついた。 「消えたって…塔にはもう戻ってこないってこと?」 旅費までだして旅にださせたことは、レティシャも聞いていた。 あの子の性格なら、そのまま居ついても不思議はない。 「それだと、楽でいいのだがな」 フォルテに否定されて、レティシャは最悪のことを思いつく。 「まさか――死んだの?」 信じられない表情で彼女... -
虚無と最後の希望 Level27
前ページ次ページ虚無と最後の希望 level-27「芽」 『同等のサイズでの有機生命体としては異常な身体能力です、一部の能力値だけで見ればエリートやブルートをも凌駕しています』 ブリッヂにてモニター越しにカッターと話すアンダース教授。 作戦の為編成していたスパルタンとODST大隊が解散してから一時間、アンダースから連絡が入った。 『筋繊維の密度が非常に高く、正確な筋力測定が出来るならば驚異的な数値を弾き出すでしょう。 そのため膨れ上がった筋繊維が各関節の可動範囲の低下を招き、人間と同じ動きは十全にこなせないでしょう』 肥大化している筋肉と筋肉が干渉し、腕や足の間接が一定以上曲がらないなど弊害。 だが瞬発的な動作を可能とする速筋が多い上、持久力に富んだ遅筋も多く見られるとのこと。 しかし流石に人体強化手術を受け、さ... -
されど罪人は零と踊る-00
前ページ次ページされど罪人は零と踊る 0 俺と相棒はロルカ屋に発注した咒弾を取りに行き、大量の咒弾の重みに耐えつつも。 我が親愛なる借金と不幸を生み出すアシュレイ・ブフ&ソレル咒式事務所に帰って来た。 事務所には、鏡があった。 それは圧倒的な違和感、宙空に浮いた豪奢な鏡。 俺はすぐに知覚眼鏡で目の前に浮いた鏡の成分を検索する。 水酸化ナトリウムと硝酸銀とアンモニア水溶液を混合させた銀鏡反応。 しかし咒力は感じない。似たような構成の化学錬成咒式第五階位<積層転咒珀鏡、サブナック>で錬成された咒鏡では、咒力が確実に検出されるが、目の前の鏡からは一切の咒力も質量も感じられない。 これはある程度の推測ではあるが、虚数空間から顕現した咒力鏡であると推察。以上、何も分からん。何これ? とりあえず、鏡に映った冴えない顔をした眼鏡で赤毛の攻性咒式士を見ていると、... -
ゴーストステップ・ゼロ-11
前ページ次ページゴーストステップ・ゼロ 【ところで相棒、荒事が起きそうな時になんでこのオレサマを連れて行かねぇんだ!】 「すまん忘れてた。」 【そりゃねえよ。オレサマ剣だぜ?相棒だろう?存在意義無くなっちまうよ。】 ヒューはデルフの愚痴を聞きつつ、会場から失敬してきたワインと肴を手にバルコニーで1人飲んでいた。 パーティに出るようにルイズからは命令されていたが、どうにも苦手だった為、途中で抜けてきたのだ。 どちらにしろ、ああいった空気は慣れていないし。無用心に酔う気にもなれない。 パーティ会場では学生達が笑い楽しみ踊っている。中にはタバサの様にひたすら食い気に走っている者もいるが、これは少数だろう。 そんな中、パーティ会場から1人の女性がヒューの所にやって来る。 ゴーストステップ・ゼロ シーン11 “舞踏会の夜” シーンカー... -
ゼロのしもべ9
前へ / トップへ / 次へ アメリカ、国防省ペンタゴン。 その中枢にある情報分析室。 エシュロン、軍事衛星、スパイ活動… あらゆる手段を用いて集められた玉石混合の情報が、優れた科学者とコンピューターにより分析解析される、現代世界最高の 頭脳機関である。 「主任。やはり解析不能です。」 その中枢で諦めにも似た声が起こる。諦めにも似た、ではなく現に諦めかけていた。 「またか。あいかわらず、この地域の分析だけは不可能なままか。」 ホログラフィックで空中に表示された地球儀。その中の解析不能地域を示す光点を憎憎しげに見つめる、主任と呼ばれた男。 「アメリカの誇るあらゆる軍事衛星も、あらゆる工作員も、何一つ情報を持ち帰れない魔のポイントX地点。」 その光点は周辺国の国境が接する地点で輝き、しかも地形の関係からここを避けて軍事行動が不能な砂漠の真ん中にあ... -
真実は、いつも一つ
名探偵コナンを召喚 「ちょっと待って下さいミス・ロングビル、今のは少しおかしいですぞ」 「あら、何がおかしいのですか?ミスタ・コルベール」 コルベールはソファーに座ってうつむいたまま語り出した。 「あなたは『馬で四時間』っていいましたよね。この朝の短い時間で、どうやってそんな遠くから 情報を得たのでしょうか?」 「そ!それは…」 「それに『黒いローブの男』が、どうして性別も分からないフーケだと断定できるんでしょうな?」 こうしてロングビルこと土くれのフーケは逮捕された。 その後のコルベールの活躍はめざましいものだった。 ワルドの裏切りに気付き、いち早くこの事実をマザリーニに告げた。 アンリエッタの手紙回収任務も見事成功させた。 アンリエッタ誘拐事件では、無事にアンリエッタを保護した。 高等魔法院リッシュモン情報漏洩... -
絶望の街の魔王、降臨 - 14
前ページ次ページ絶望の街の魔王、降臨 ルイズはアンリエッタに今後の事を相談していた。 ルイズが信じていた、いや、恐らくこの世界にいる全ての人間が信じて疑わない魔法至上主義が音を立てて崩落し、平民による技術の片鱗を知った今、ルイズが恐れるのは平民による革命だ。それをアンリエッタに進言していた。 「ニューカッスル城の堅牢さは、王党派の生き残りの方々が証言しています。戦艦の主砲を長く受けつつも、城は微塵も揺らぐことはなかった、と。しかし、固定化の魔法に護られた城は、実際にジルが爆破しています。たった一人で、いとも簡単に、です。そして、やろうと思えば、一発の砲弾でロンディニウムを焦土にすることも可能だったそうです」 核については、ジルはルイズに威力と効果しか教えていない。しかし、『爆心付近には何も残らない』『都市を一つ、地獄に変える』といった言葉を、信じざるを得なかった。... -
割れぬなら……-16
前ページ次ページ割れぬなら…… 森を焼く…… 話を聞くと、賈言羽はプチ・トロワを出発する前からこの策を考えていたらしい。 事前に間者を放ち、村の情報を集めさせ、さらに森の複数個所に火薬の詰まった球を埋めさせてある。 後は合図一つでライカの森は火の海に変わるのだ。 これによって翼人達が焼け死ねば良し、逃げられたとしても、彼等は住居を失う事になる。 「先住魔法」 そこまで聞いたところで、タバサがごく簡潔に問題点を提起した。 「消火しきれない程、火勢を強くする事です。 森の要所には火のメイジが8名待機しており、仕込んである火薬の量も併せて鑑みれば、消火しきるのは不可能かと。 また、先住魔法は森の精霊の協力が無ければ有効に作用いたしません。 森が焼ければ、翼人達の魔法も力を失う事となりましょう」 タバサは一... -
SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger‐07
前ページ次ページSeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger 何とも不思議な体験だった。 想像も付かない速度でハルケギニアの空を飛び回っていたのが三日前。今でもあれは夢だったのではないかと思えてくる。 青空を見上げて、アニエスはその感覚を思い起こす。 「また……飛んでみたいな」 「王都が見えてきたぞ」 先を進んでいたスコールが、振り返りつつ声を掛けた。 「ああ……日にちとしては予定通りの帰還なんだが、どうもそれ以上に帰っていなかった気分だ」 飛空艇ラグナロクで飛び回った後、以前討伐した海賊達が根城にしていた島にラグナロクを隠して、二人はようやく王都へと戻ってきた。 タルブから歩いて帰るのが、ラグナロクの隠し場所から帰るのに変わっただけなので、所要時間自体はそう変わっていない訳だ。 「どうも、街の方が普段よりも騒がし... -
ルイズと夜闇の魔法使い-21a
前ページ次ページルイズと夜闇の魔法使い 「アルビオンか……」 空に向かって昇り始めた朝日を全身で受けながら、柊は切り立った崖の端に立っていた。 眼下に広がっているのは霧のように立ち込めた雲と、その隙間に垣間見える青色。 この崖の底は存在しない。 あるのは今彼の天上を覆っているのと同じ空であり、そこから更に数千メートル下にある海面が底と言えば底なのだろう。 浮遊大陸アルビオン。 ファンタジー世界ここに極まれりといったそれを実際眼にしそこにたっている事に、柊は少なからずの感動と興奮を覚えていた。 「凄えな――」 嘆息交じりに柊はそう呟き、 「――シルフィードは」 振り返って少し離れた場所にぶっ倒れているシルフィードを見やった。 結局あれからシルフィードは何かに取り憑かれたように空を走り続け、ついには柊達の駆る箒の後塵を拝する事なくアルビオン... -
新約・使い魔くん千年王国 第九章 世界劇場
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 気絶したモットは数日間休養をとらされ、起き上がるとリッシュモンに心からの感謝と忠節を誓う。 自分の『杖』まで、悪徳金融機関から取り返してくれたのだ。命の恩人以上の存在、救世主であった。 相当腹黒いものの、あの恐ろしい異能児よりも、よほどまともだ。カネの使い方もはっきりしている。 「……さて、歩けるようにはなったかな。では、従者をつけてやるから、マツシタのところへ行ってくれ。 諜報用の暗号で書いた手紙も渡しておく。あいつなら解読可能だろう」 その頃、マツシタは『平民』の富豪の御曹子として、高級ホテルに泊まっていた。 貧民窟のチュレンヌを介して、いろいろな情報が日々もたらされる。その他にも王都での情報網は整備した。 例の『治安維持法』で城内に引き篭もっている女王より、よっぽど... -
Adventure-seeker Killy in the magian world quest-11
前ページ次ページAdventure-seeker Killy in the magian world quest LOG-11 脱出 道のりは、狭く、短いものであったが、そこに蠢く亜原人の密度は、極めて高いと言える。 この点に限って言えば、異例の行動であった。 殲滅を目的として不法居住者の集落へ接近、さらには潜伏を行った経験も、未だに強く記憶されているが、純粋に通過しようとしたのはこれが初めてかもしれない。 事態をさらに異例なものへと変えるのは、付近を動き回る有機体が明確な害意を持ってこちらへの接近を試みていることだ。 相手が珪素基系であるというのなら、過去に似たようなことがあったわけでもなかったが、貧弱な有機体が、よもや自分のような存在を積極排除しようとするとは、想定すらしなかったことである。 女は、コートをゆっくりはためかせて、古い建造物の間を闊歩してい... -
るろうに使い魔-38
前ページ次ページるろうに使い魔 それは…満月が光り輝く闇夜だった。 流浪の果てに行き着いた街並み、東京の、何処か打ち捨てられた祠。 目まぐるしく移ろぐ時代の中、それを変えられず、剣を捨てられぬ二人の男がいた。 一方は人斬りを否定し続け、また一方は人斬りを快楽とし続けていた…正反対な二人の剣客。 「どうした…抜刀斎、何を躊躇っている」 ここで剣心は、今自分が何をしているのかに気づき、ハッとする。 これは―――この場所は―――。 「小娘にかけた『心の一方』を解くには、俺を殺すしかない。俺を殺さねば小娘が死ぬ。俺を殺せば小娘は助かる…簡単すぎる選択だ」 手には逆刃刀の、刃の部分を前に掲げ、視線は蹲っている一人の男に集中している。 「躊躇うことはない。またその時間もない」 男は、腕を折られ、満身創痍の様相にもかかわらず…その目は未... -
エデンの林檎 一話
back / next 一話 『林檎をかむと歯茎が痛い』 朝、起床したルイズが初めに行ったことは、鏡を見ることだった。 額が焼けたようにジンジンと熱く、それが絶え間ない頭痛を与えてくる。 袋にパンパンに物を詰め込むようなおかしな痛みを感じながら、鏡に映った己を見る。 その額にはルーンと思しきものが浮かび上がっていた。 ルーン? そう認識した瞬間熱量が急速に増加する。 熱い! 熱い! 痛い! 死ぬのだろうか? ぼんやりとそんなことを考えながらルイズは部屋をのた打ち回った。 数分後ようやく熱と痛みが引き、よろよろと立ち上がる。 鏡台に手を突いた瞬間、頭の中に何かの情報が流れ込む。 ―名前:魔法のチェスト ―分類:家具 ―機能:自動で開閉する。 ―使用方法:杖を介して魔力を流す。 ―追記事項:特になし。 ... -
デュープリズムゼロ-32
前ページ次ページデュープリズムゼロ 第三十二話 『夏期休暇は割と大忙し』 「トレビア~~~ン!!と~ってもよく似合っていてよミントちゃん!」 「はいはい、どうも…」 心底げんなりとした表情でミントは自分のウェイトレス姿を褒めてくれた酒場『魅惑の妖精亭』のマスタースカロンを軽くあしらうと足早にカウンターに向かい、客の待つテーブルに運ぶべきお酒と料理の乗ったトレーを両手と頭の上に器用に乗せてみせた。 その様子を厨房から見ていたスカロンの娘ジェシカが感心した様子でミントに声をかける。 「ミントほんと、あなたって器用ね~。それ、全部6番テーブルだから溢さないようにお願いね。」 「オッケー」 今日も返事は朗らかに、足取りも軽くミントは魅惑の妖精亭でウェイトレスとしてのアルバイトに精を出す。全ては自分に会えるのを楽しみにしてお... -
『トリステイン愛国行進曲』
(先の戦争でのルイズの歌声を想像しつつ↓) 『トリステイン愛国行進曲』 1.見ヨ東方ノ 空アケテ 旭日高ク 溌剌ト 希望ハ踊ル トリステイン オゝ晴朗ノ 朝雲ニ 聳ユル王城(シロ)ノ 姿コソ 金甌無欠 揺ルギナキ 我ガ王国ノ 誇リナレ 2.起テ一系ノ 大君ヲ 魔法ト永久ニ 戴キテ 臣民ワレラ 皆トモニ 御稜威ニ副ワン 大使命 往ケ系統ヲ 宇(イエ)トナシ 世界ノ人ヲ 導キテ 正シキ平和 打チ立テン 理想ハ花ト 咲キ薫ル 3.イマ幾度カ 我ガ上ニ 試練ノ嵐 猛ルトモ 断固ト守レ ソノ正義 進マン道ハ 一ツノミ アゝ悠遠ノ 始祖代ヨリ 轟ク歩調 受ケ継ギテ 大行進ノ行ク 彼方 王国恒ニ 栄エアレ ... -
るろうに使い魔-08
前ページ次ページるろうに使い魔 フーケ搜索の任を、仕方なくも受け入れた剣心は、ルイズ、キュルケ、タバサと案内役のミス・ロングビルと共に馬車に乗り、目的地である廃屋に向かっている最中だった。 ゆっくりと、しかし確実に進んでいく馬車の中で途中、キュルケが不思議そうな顔でロングビルに聞いた。 何故面倒な案内役を自らかって出たのか?それを受けて、ロングビルはどこか遠い目をして、こう返した。 「いいのです。私は、貴族の名をなくしたものですから」 しかし、キュルケはますます不思議そうに首をかしげた。彼女はまがりなりにも学院長オールド・オスマンの秘書役である。貴族でないものを何故雇ったのか。 「…オスマン氏は、貴族とか平民とかに余り拘らない御方なんですよ」 それに一度は納得したのだろうが、しかしキュルケの好奇心はもう止まらない。今度はどうして貴族の名をな... -
ゼロテリ8
宝物庫が襲撃されてから一晩がたった今、学院は大騒ぎになっていた。 秘宝中の秘宝『太陽の指輪』があの盗賊『土くれのフーケ』に盗まれてしまったからだ。 「う~む、実に大胆な方法で盗まれてしまったわけじゃな」 犯行現場に居合わせたルイズたちの説明を聞き終わったオスマンは、実に苦々しい表情で呟く。 「そして、後を追おうにも手がかりも無しというわけか・・・」 ふと、ある人物がいないことに気づいてコルベールに尋ねる。 「そういえば、ミス・ロングビルがいないのぉ」 「それが、朝から姿が見えないのです」 「こんなときに、一体どこに行ったのじゃろうか」 そんな会話をしていると、ミス・ロングビルが部屋に入ってきた。 「遅くなりました。ですが、有益な情報を手に入れてきました」 「有益な情報とは?」 「フーケの潜伏先が判明しました」 「な、なんですと!」 慌てたコルベールが、素... -
雪と雪風_始祖と神-11
前ページ次ページ雪と雪風_始祖と神 「――あなたが仕事を成したら、おそらくわたしはこの世界から消える」 そう長門有希が切り出したのは、アーハンブラ城を望む街の湿った裏道であった。 ルイズや才人、そして誰にも代えがたい親友であるキュルケにさえも切り出さず、 タバサがトリステイン魔法学院を静かに去ってから、既に半年が過ぎようとしていた。 「ミョズニトニルン、この空間を作り出した人間は、 変化のないハルケギニアに、既に閉塞感を感じ始めている。 ガリア王に与えられた任務を失敗し、最後に残った存在理由、それがわたし。 あなたの母を取り戻せば、それはミョズニトニルンの敗北。 そして、わたしたちが負ければ、ミョズニトニルンの自意識は満たされる。わたしがあなたといられるのは、あとわずか」 普段通りの淡々とした口調で語る長門有希の背中を、月明か... -
ゼロの黒魔道士-20
前ページ次ページゼロの黒魔道士 酒場って、色んな情報が聞けたりするから、 旅の基本であり、町に来たらまず行けって聞いたことがあるんだ。 ……確かに、色んな情報は聞けるんだけど…… 「きゅ、キュルケおねえちゃん、やめてよぉ……」 「いいじゃないのよぉ~!キュルケおねえちゃん嫌い?ね、ビビちゃんはどんな子が好きなのよぉ~♪」 ……こんな情報を問いただされるとは思わなかったなぁ…… ―ゼロの黒魔道士― ~第二十幕~ 眠らない港町 ラ・ロシェール ラ・ロシェールは山の中にある港町なんだ。 (飛空挺の港、なのかなぁ?) 岩を削って作ったってルイズおねえちゃんが自慢してたけど、 ここまで大きな町を作るって確かにすごいなぁって思う。 「残念ながら、明後日まで船は出ないそうだ」 お買い物をしながら情報収集をしていると、 (分かったのは、アル... -
SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger‐03
前ページ次ページSeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger 剣を振るい、打ちのめす。 「はぁっ!」 打ちのめされた男を即刻捨て置き、また別の一人の相手をする。 周りの連中は自分の技量の数分の一程度だが、数が多い。気は抜けない。 そこで、自分を狙う存在に気づいた。 10メイルほど離れた場所で、矢をつがえた者がある。 踏み込むのは到底間に合わず、間に合ったとしても周りの者がそれを阻むだろう。故に、アニエスは迷わず剣から放した左手を突き出す。 「ブリザド!」 放たれた氷塊が強かに弓兵を打ち据え、反動で矢は明後日の方向に放たれた。 「め、メイジか!?」 「い、いや、杖を構えてないぞ!?」 「なら、え、エルフだってのか!」 恐怖に引きつる顔の連中は皆盗賊団で、この山を根城にして... -
ゴーストステップ・ゼロ-16
前ページ次ページゴーストステップ・ゼロ ヒューが、レコン・キスタの刺客と思しきメイジの目を掻い潜り、宿へ帰還を果たしたのは真夜中になろうかという時刻だった。 ギーシュと共に取っている部屋に戻り、相方が熟睡しているのを確認すると、戸締りを確認した後、デルフと共にベッドに潜り込む。 極力、声が漏れないように毛布を頭から引っかぶると、データのバックアップを始める。 ゴーストステップ・ゼロ シーン16 “Duel Game” シーンカード:マヤカシ(幻影/裏切りの露見。魔的な襲撃。毒。不実な人間の罠。不確かな夢。) <IANUS>に保存していた刺客の各種情報を見ていると、共に潜り込んでいるデルフが話しかけてくる。 【相棒、さっきから何してるんだ?】 「襲ってきたメイジの事を調べてるんだよ。」 【で、何か分かったのかい?】 「... -
ゼロのペルソナ-26
前ページ次ページゼロのペルソナ 節制 意味……調和・不安定 夜の帳が下りたグラン・トロワ、その豪奢な宮殿の中でも最も手がかかった部屋の一つにガリア王ジョゼフはいた。 何をするでもなくソファに深く身を沈めている。 その姿は今朝方、ロマリア連合王国の中心都市ロマリアを滅ぼすように命令した男の姿には見えない。 彼の命令によりロマリア国境付近にて大規模な演習を行っていた艦隊は国境を犯し、都市国家ロマリアを滅ぼした。 ロマリア連合皇国全土を制圧したわけではないが、始祖ブリミルの弟子が建てたといわれるロマリアは6000年の幕を下ろした。 というのはロマリア連合皇国が都市国家群の集合体であるからだ。 盟主であるロマリアがかつて始祖ブリミルの弟子が興した国で始祖の没した地であるとして、宗教的権威を振りかざして他の都市国家群を従えていた。 それも拘束力の弱い連合制であるため... -
Mr.0の使い魔 第十話
「ぐ、あ……」 クロコダイルの口からうめき声が漏れた。愕然として胸に刺さった岩 槍を見つめる様子は、とても今までゴーレム相手に猛威を振るっていた 人間とは思えない。口にしていた葉巻が力なく落下する。 膝を折るクロコダイルを前にして、教師の仮面を脱ぎ捨てたフーケは 嘲笑した。 「はは、ははハハハッ! さすがのあんたも、不意をつかれちゃおしまいかい!」 「て、めェ……てめェが、フーケ、かッ……」 途切れ途切れに言葉を紡ぐクロコダイル。殺気を込めてフーケを睨む が、それすらもフーケの喜悦を増すだけだった。今まで相手にしてきた メイジと同じだ。油断したところで不意打ちをかければ、誰もがなす術 なく死んでいく。まだ息があるのは意外だったが、このまま放っておけ ば遠からず息絶えるだろう。フーケは勝利を確信した。 「そう、あたしが悪名高い『土くれ』... -
THE GUN OF ZERO-09
前ページ次ページTHE GUN OF ZERO 探索一日目。 宇宙をディス・アストラナガンで飛びながら、クォヴレーは先程から気になっていることがあった。 周りにあるのが若く、小さな星ばかりなのだ。 しかも、どれもこれも軽元素ばかりからなる種族Ⅱの星。 ハルケギニアを含む大地を持つ惑星の親星たる恒星は、もちろんのこと種族Ⅰだったが、それ以外に重金属を含有した恒星が見つからない。 そして、尚奇異なことに、それらの恒星には、一つとして惑星を持つものがなかった。 探索二日目。 その日の探索で、クォヴレーはあり得ないものにたどり着く。 世界の果て。 漆黒の宇宙の先。本来なら、常に膨張を続けていて観測不能であるはずのそこは、微動だにせぬダークマターの壁だった。 しかも何故、これがこんなにも近くに存在しているのか? あの... -
ゼロの戦闘妖精-01
前ページ次ページゼロの戦闘妖精 Misson 1 妖精の舞う召喚場 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし、"使い魔"を召喚せよ!」 そして 爆発。 またしても 爆発。 今までの爆発に比べて一際大きな爆発だった。 だが・・・ 少女は困惑していた。 居残りの補習も、今日で三日目。 生まれて初めて魔法に成功した。それもサモン・サーヴァントで。 召喚出来たのは 犬猫や蛇 蛙等の様な「小物」ではない。 視野から はみ出さんばかりの巨体、何らかの力を秘めた姿。 今までに聞いたことの無い唸り声を 絶え間なく上げ続けている。 強い、間違いなく強い! でも、「コレ」は一体 ナニ? 夕暮れの薄闇に浮かぶシルエットは ドラゴンを連想させた。「地に伏した飛竜」とい... -
理想的民主国家トリステイン社会主義連邦
神聖な儀式だとか属性を決めるのに重要だとか、そんな理由でうっかり変なものを召喚するモンじゃない。 ゼロのルイズと馬鹿にされていた少女が春の使い魔召喚の儀式で召喚した「使い魔」のせいで、トリステインの日常はすっかり様変わりしてしまった。 「缶詰」の普及によって食料が100年でも備蓄できるようになり、何処にでも持っていけるようになった。 「ウォトカ」と「煙草」なる嗜好品が人気で、街中の何処へ行ってもヨッパライの姿と煙が目に付くようになった。あと道端の吸殻。 電信の普及で国中のどんな場所からでも情報をやりとり出来るし、その他の情報も電線を飛び交っている。 コルベール先生が協力して量産可能になった「エンジン」のおかげで、物資の運送には革命がおきたと言えるだろう。 けれど、何より変わったのは社会体制そのものだった。 革命と社会主義は精神的な伝染病だとは、ルイズの知らない異世界の冗... -
ZONE OF ZERO5
前ページ次ページZONE OF ZERO 思いがけず気の合ったメイドと、買い物兼散策を続け、陽が暮れる頃に、ようやくメイドと共に帰還したルイズは、 重低音を響かせながら揺れる中庭に立って、前方のゴーレムを見据えた。 ゴーレムは既に、ルイズとメイドを障害とみなしているらしく、土煙を上げながら向かってくる。 「何か召喚の儀式から最近、やたらと厄介事にばかり巻き込まれている気がするわ」 嘆息して、さっそく買ってきたインテリジェンスソードを圧縮空間から呼び出すと、 まるで最初からそう在るべきかのように肘から輝く刃が突き出してきた。 『――ぷはぁっ! ひでぇよ娘っこ! あんまりだ! 一体なんなんだあそこは!? あんな訳のわからねぇ場所に放り込まれた記憶はここ6000年――って、聞けよ!?』 いきなりやかましいインテリジェンスソードを無視して、ルイズは怯... -
堕天召喚録カイジ 第4話
前ページ次ページ堕天召喚録カイジ 第四話「授業」 (目玉の化け物っ……蛸人魚っ……くっ……訳がわからねぇっ……) ルイズに連れられて入った講義室には、カイジが見たこともない生き物が並んでいた。 すべて使い魔である。 しかし、カイジを驚愕させたのは、その外見だけではない……カイジが目を合わせるたびに、その使い魔たちが喋ることっ……! 『人間の友よ、我はバグベアー!』 『わたしはスキュアの使い魔っ……友人よっ……!』 驚愕……呆然っ……! が、カイジも幾多の修羅場を潜り抜けてきた頭の切れる男であった。 (幻聴じゃねぇっ……! おそらくは何かの能力っ……力っ……! だが、あの赤い髪の少女は言った…… 『韻獣でなければ喋らない』と……どうやら全ての使い魔が喋るはずないらしい…… ならば、俺っ……! ... -
ゼロの経営者
通称「ゼロ」ことルイズ・フランソワ-ズ・ル・ブラン・ド・ヴァリエ-ルはひきつっていた。 昇級試験を兼ねた「春の使い魔召喚儀式」において自分が呼び出したのは平民だった。 妙に引き締まった服装をして黒い髪を肩のあたりで切りそろえた女性。 無言で担任教師コルベールを見やる。 せんせい、お願いですからやり直させてください 無言で出来の悪い、しかしそれ故可愛がってる生徒に目をやるコルベール。 駄目 召喚は神聖な儀式なのだから これまで何回もやり直しを認めただけでも感謝しなさい うるせぇハゲチャビン とっとともう一回認めろ 昔から言うだろが『泣きの一回』って 馬鹿言ってんじゃねーのですこのウスラトンカチ 『泣きの一回』何度認めたと思ってんださっさと契約しろ 視線だけで交わされた会話(というか口喧嘩)を諦めると、ルイズは平民に『コントラク... -
ゼロの大魔道士-3
前ページ次ページゼロの大魔道士 「で、ですが!」 「そうはいいますが、ミス・ヴァリエール。ゲートから出てきたと思われる以上…」 現在、ルイズは非常に狼狽していた。 召喚に成功したと思えば、当の召喚獣――竜(マザードラゴン)が契約前に逃げ出してしまったのだ。 これは前代未聞の出来事であり、同時に大恥であることは間違いない。 いや、それだけですめばまだいいほうだ。 実家に伝わればヴァリエール家の恥として放逐されてもおかしくはない。 だが、絶望に沈もうとしていたルイズを拾い上げたのは何故か頬を赤らめたコルベールだった。 時間は数分前に遡る。 気色悪い呆け顔で「ぱふぱふ…」とか呟いていた彼コルベールが、ルイズの下に敷かれている人間に気がついたのである。 コルベールの指摘でようやくそのことに気がついたルイズは慌てて跳ね起きた。 ... -
ベルセルク・ゼロ-12
前ページ次ページベルセルク・ゼロ それは昔、幼いころに母が語ってくれた御伽噺。 夜の闇が怖いと泣き喚く私に、母が優しい声で歌い上げた英雄譚。 数多の夜を彷徨い、いくつもの血の海を掻き分け、神々(あるいは、悪魔)に抗い続けた一人の剣士の物語。 勝てるはずのない戦いを、それでも文字通り身を削りながら続けた男のあまりにも雄々しく、猛々しい物語。 「けんしさんは、どうしてそんなたたかいをつづけたの?」 口をつく当然の疑問。 涼しい夏の夜。天窓が開いている。窓から差し込む月光が母の美しい髪を蒼く照らしている。 「そうねえ…どうしてかしらねえ……」 幼い私の問いかけを、母はいつもそうやって微笑みながらはぐらかしていた。 「わたしだったら、そんなたたかいもうやめちゃうけどなあ…」 「そうね、私もやめちゃうか... -
大使い魔17-01
前ページ次ページ大使い魔17 19XX年、某月某日、某所。 「どうだった?」 「だめだ。全く見つからん。そっちは?」 「こっちもだ。でもさ、変だと思わないか?」 「ああ……。幾らなんでもあの規模の爆発で消滅するとは思えん」 「だよなー。ブレインなんかしっかりと残骸が残っていたしなー」 「つーか本当に核爆発だったのか? ガイガーカウンターで検査した時、針が動かなかったぞ」 「……綺麗な核?」 「まっさかー……」 レッドマフラー隊の大捜索にもかかわらず、己が命と引き換えにブレインを破壊したロボットの残骸だけ発見されなかった事は、多くの人たちに波紋を呼んだ。 後日、修復されたビッグ・エンゼルが一つの仮説を打ち出した。 “科学では解析できない力により、平行世界に連れて行かれた可能性有り” 周囲のざわめきをよそに、ルイズは興奮していた。 数十回に及... -
Adventure-seeker Killy in the magian world quest-06
前ページ次ページAdventure-seeker Killy in the magian world quest LOG-6 襲撃者 …王都トリスタニアは、学院から徒歩で二日、馬の足なら二時間の距離であるという。 正確な距離は不明だが、霧亥にとっては徒歩でも何の問題も無い距離である。 もし、なんらかの移動手段を講じるというのなら、この程度は軌道車両や昇降機の類を用いれば、直線機動なら数分で到達可能になる距離だ。 歩くのは耐えられない、徒歩以外の移動手段も貧弱とは、なんとも頼りない。 仕方なしに、水と蛋白質の塊が制御不能なニューラルネットワークに指示されて牽いている、今にも致命的な損傷が発生しそうな車両に霧亥は乗っている。 もちろん霧亥は、この馬車が今この場で分解しても痛くもかゆくも無い。 むしろ、横転程度でも生命の危機に陥りそうなルイズが、顔色一つも変えず... -
ゼロの怪盗-04
前ページ次ページゼロの怪盗 ルイズは憤慨する。 召喚に成功した!と思ったら、平民の男だった。 決死の思いで契約を交わしたら、すぐに使い魔が去って行った。 去って行った使い魔を追いかけたら、今度は使い魔に攻撃された。 そして使い魔は再びルイズの元から去って行った。 絶望の中、自室へ戻るとその使い魔が今目の前にいる。 人をおちょくってるのか? 嬉しさよりも何よりも怒りが込み上げてくる。 ルイズはどちらかと言えば気は短い方だが、 同じことをされたら、例えルイズでなくても強い怒りを覚えるだろう。 なのに、目の前の使い魔ときたら、反省するどころか笑ってくつろいでいるのだ。 ルイズは胸元から杖を取りだそうとして、ハッと思い止まる。 先程は自分に背を向けた状態なのに、こちらが杖を振ろうとした瞬間に攻撃された。 それもこちらを見... - @wiki全体から「新着情報」で調べる