あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「虚無を担う女、文珠を使う男」で検索した結果
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虚無を担う女、文珠を使う男
「GS美神 極楽大作戦!!」より、横島忠夫 虚無を担う女、文珠を使う男-01 第1珠 ~文珠使い、ハルケギニアにやってくる~ 虚無を担う女、文珠を使う男-02 第2珠 ~下僕、盛大に勘違いする~ 虚無を担う女、文珠を使う男-03 第3珠 ~犬、授業をエスケープする~ 虚無を担う女、文珠を使う男-04 第4珠 ~さぼり魔、決闘をする~ 虚無を担う女、文珠を使う男-05 第5珠 ~意外なる伏兵~ 虚無を担う女、文珠を使う男-06 第6珠 ~使い魔、その能力を現す・前編~ 虚無を担う女、文珠を使う男-07 第7珠 ~使い魔、その能力を現す・後編~ 虚無を担う女、文珠を使う男-08 第8珠 ~文珠使いの1週間~ 虚無を担う女、文珠を使う男-09 第9珠 ~霊剣デルフリンガー~ 虚無を担う女、文珠を使う男-10 第10珠 ~メイドの危機・前編~ 虚無を担う女、文珠を使... -
虚無を担う女、文珠を使う男-07
前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第7珠 ~使い魔、その能力を現す・後編~ 夕食から戻ってきた二人は、横島の寝床についてひと悶着起こした。 「本当なら使い魔専用の厩舎で寝泊りするところを、特別にここで寝かせてあげるのよ。文句を言われる筋合いなんてない」と両手を腰に当てて主張するルイズ。 対して、滝のような涙を流しながら「たった毛布一枚で満足に寝られるかー」と喚く横島。 結局、横島が諦める前にルイズが根負けした。部屋に、使い魔用の藁布団を入れる許可をする。 その後、「もう寝る」と着替え始めたルイズを見て、「出来れば後5年遅く呼ばれたかったなぁ」と呟く横島。 それを聞いたルイズが、その意味を問いただして横島を折檻する事になったりもしたが… それ以外には特に大きな問題も無く、概ね平和に一日が終わりをつげた。 そして翌日。 昨晩の件もあ... -
虚無を担う女、文珠を使う男-08
前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第8珠 ~文珠使いの1週間~ 「ヨコシマ。ちょっとあんたに聞きたい事があるんだけど」 夕食を済ませた後、特にやる事もなく藁布団の上でごろごろしていた横島だったが、その声でルイズの方に注意を向けた。 何でも、文珠で病気の治療は出来るかどうか知りたいらしい。 ダメな事もないんじゃねーのか、と思っていた横島だったが、いざ具体例を思い出そうとして、その考えが全然根拠の無いものだったと気付く。 過去に数度は厄介な病気の現場に立ち会ったが、文珠で解決した覚えがさっぱりなかったのだ。 仕方がないので、当たり障りのない返答をする横島。 「病気? 試した事ないからなー 分からん。 でも何でだ? 病気なんか魔法でちょちょいのちょいじゃねーのか?」 「魔法はあんたが思ってるほど万能ってわけじゃないのよ。残念だけど。 ... -
虚無を担う女、文珠を使う男-05
前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第5珠 ~意外なる伏兵~ 横島とギーシュが決闘を始めるその少し前。 トリステイン魔法学院の学院長であるオスマンは、召喚の儀の監督責任者であったコルベールと密談を交わしていた。 コルベールが調べた所によると、ルイズが召喚した使い魔に刻まれているルーンは、どうやら「ガンダールヴ」の物らしい。 ガンダールヴとは、始祖ブリミルが従えていた4体の使い魔のうちの1体であり、あらゆる武器を使いこなす事が出来たと言われている。 今となっては伝説の存在であり、記録もほとんどが失われている。今述べた事でさえ、子供向けのおとぎ話くらいにしか載っていない、怪しい話なのだ。 「まだまだ分かっている事も少ないですが、早急に報告書を作成して王宮に連絡するべきかと」 「分かっている事をまとめるのは大いに結構。じゃが王宮への報告は控え... -
虚無を担う女、文珠を使う男-01
前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第1珠 ~文珠使い、ハルケギニアにやってくる~ オカルトが実在する、ちょっと変わった地球にて、赤バンダナに青ジーンズの男、横島忠夫は精一杯生きていた。 富士の樹海のどこかに突然現れたという人間界と魔界とを繋ぐゲート。 今回、美神令子除霊事務所が受けた依頼は、他GS及び魔界側の正規軍と協力してその穴の調査及び封鎖を行うというもの。 滞りなく契約も済み、魔界側との調整も終わり、そして場面はクライマックス。 「も、もう限界や~」 横島が対するは、ゲートから抜け出た上に、魔界軍の包囲の隙をついて抜け出た魔族の一体。 オカルトGメンから借り受けた携帯型結界発生装置もところどころ煙をふいて、限界である事が素人目にもわかるほど。 上司であり、こんなときには(大体は)的確な指示を出す美神は、別の魔族を相手に奮... -
虚無を担う女、文珠を使う男-09
前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第9珠 ~霊剣デルフリンガー~ そして、虚無の曜日を迎える。 ルイズと横島は、トリステインの城下町である、ブルドンネ街へ向かう馬上の人となっていた。 馬の足並みこそ揃っていたが、二人の表情はそれはもう対照的だ。 むっつりとしているルイズと、この世の春が来たかというような雰囲気の横島。 こんな事になった原因は、昨日の夕方に届いた手紙にある。 その手紙には、エレオノールの学院到着予定日が「虚無の曜日」(つまり今日の事だ)の夜である事と、「今回の訪問は私的なものである」という事が記されていた。 また、ヴァリエール公爵家の花押が描かれている書類も同封されていた。 学院へ届け出る欠席届けに添える為の書類だ。 アカデミーを長く空けておくわけにもいかないので、授業を休んで付き合うように、との事だった。 ア... -
虚無を担う女、文珠を使う男-10
前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第10珠 ~メイドの危機・前編~ (うーん。それにしてもエレオノールさん、あれでルイズちゃんより11歳も年上なんだよな。 もしかしてそういう家系なのか? くぅ、惜しい、非常に惜しい! あれじゃクリームがちょっとしか入ってない三食パンみたいなもんじゃねーか) そんな事を考えながら厨房の手前までやってきた横島は、厨房の出入り口から数名のコックやメイド達が飛び出していったのに気づいた。 何かあったのかな、と思いつつ中を覗いた彼を待ち受けていたのは、皿が落ちて割れる音や、食器棚の扉が勝手に開閉をして音を立てている現場だった。 「ポ、ポルターガイスト現象!?」 あらためて辺りを見回した横島は、マルトーが座りこんでいるメイドを引きずって、自分の方へ向かってきているのに気づく。 「ヨコシマか!? ちょ... -
虚無を担う女、文珠を使う男-11
前ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第11珠 ~メイドの危機・後編~ 「佐々木のやろう、なーにが『頃会いを見計らって入ってきて』だ! いきなり門前払いされるところだったじゃねーか」 なんだかんだと言いながら屋敷の玄関にたどり着いた横島は、人質の男にその扉を開けさせてみた。 そして誰もいない事を確認すると、一人(と一本)で屋敷の中を探し始める事にする。 邪魔となるだけになった人質の男は、哀れにも木陰に転がされる羽目となってしまったが、そう遠くないうちに門番なり庭師なりに見つかることだろう。 「確か予定だと、『流れのGSの俺が悪い気を感じてやってきたら、佐々木のじいさんが暴れている現場に出くわす』だったよな。 門番が全然信じねーから強引に来ちまったけど… 『ちょっとやばそうな気配だったから、門番には手荒な事をしちまったけど、仕方が... -
虚無を担う女、文珠を使う男-06
前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第6珠 ~使い魔、その能力を現す・前編~ (ほんっとにあのバカ犬は、なんでこうもトラブルばっかり起こすのよ?) ルイズは、医務室へ向けて走っていた。 ロングビルが、横島とギーシュの決闘騒ぎの件と、横島が気付き次第、その件で学院長室へ行くように、という話を伝えてきたのだ。 医務室へ辿り付き、中の様子を伺う。すでに治療は済んでいたようで、そこには静かにベッドで眠っている横島がいるだけだった。 「こんのバカ犬、火傷はとっくに治してもらったんでしょ!? 起きなさい!!」 「えっ な、何だ何だっ? って、ルイズちゃんじゃないか。 そんな大きな声出さなくたって起きるって」 ルイズの怒声で気づいた横島は、ゆっくり身体を起こした。 貴族とひと悶着起こしたというのに、あんまりにものんびりしているその態度にこめ... -
虚無を担う女、文珠を使う男-02
前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第2珠 ~下僕、盛大に勘違いする~ 魔法学院、医務室。 ルーンが刻み終わるまで離れられないというコルベールが、気絶しっぱなしの横島を運んだ場所だ。 「こらっ。いい加減に起きなさい!」 「うぎゃあー!!」 そろそろ夕食の時間だというのに、全然起きる気配が無かった為、ルイズが実力行使に出た。鞭による強烈な一撃を受け、何ともなさけない声が医務室に響く。 「い、痛えー 何でいきなり鞭で叩かれなきゃあかんのだ。俺が何か悪い事したか!」 「ご主人様に向かって口応えしない!! 大体、あんたがいつまでも目を覚まさないのがいけないんでしょ? あんたのせいで、私は午後の授業全部パーにしちゃったんだから、少しは反省しなさい!!」 (まぁ、勘違いとはいえ、騒ぎの原因の一旦は俺にもあるんだよな) ... -
虚無を担う女、文珠を使う男-04
前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第4珠 ~さぼり魔、決闘をする~ 「そこの美人のお姉さん、お仕事終わったら愛の語らいでもしませんか?」 「すみません、仕事の邪魔ですので」 「あ、そこの黒髪の女の子! 今朝会ったよね、名前、何て言うの? さっきは聞きそびれちゃって」 「シ、シエスタです…」 1日ぶりにまともな食事をとった横島は、上機嫌で食後のひと時を楽しんでいた。 そう思っているのは、横島ただ一人で、ちょっかいを出されたメイド達は迷惑そうな雰囲気を隠しもせずにいたのだが。 その雰囲気を読み取ったのは、横島ではなくこの厨房で一番偉い人だった。 「おい。ヨコシマだったか? 飯済んだなら、さっさと出て行ってくんないか? いきなり見知らぬ土地に召喚されて、挙句の果てにろくに飯も食わせてもらえずに使い魔生活、っていうのには同情するが、... -
虚無を担う女、文珠を使う男-03
前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第3珠 ~犬、授業をエスケープする~ 上機嫌で洗濯を終えた横島は厨房へ向っていた。 先ほど洗濯場の事を教えてくれた子は、まだ仕事があると言っていた。 この時間なら朝食の準備とか後片付けだろう。 洗濯済みの衣服をどこで干せば良いのか聞き忘れてたし、それに上手くすれば残飯くらいもらえるかもしれない。 そう思いながら歩いていた彼に、たまたま視界に入ってきた女性のお尻が、熟れた桃のように見えたとしても誰が咎める事が出来よう。 抱えている洗濯籠を無意識のうちに落とした横島は、目にも留まらぬ速さで彼女のお尻の後ろに陣取る。 さわさわさわ。 「くぅ、この美神さんにも匹敵しそうな桃、じゃなかった尻にこんな所で出会えるなんて! 生きてて良かったー」 いきなり背後からお尻をなでまわされて驚いた彼女は、振り向きざま容赦... -
長編(五十音順)-02
... 48 (Fri) 虚無を担う女、文珠を使う男 GS美神 極楽大作戦!! 横島 忠夫 2008-07-20 20 37 24 (Sun) ゼロのコードギアス コードギアス 反逆のルルーシュ ルルーシュ・ランペルージ 2008-04-11 22 06 14 (Fri) Call of duty Undiscovered Country Torisutein Call of Duty Modern Warfare 2 soap mactavish大尉 2010-12-12 18 10 44 (Sun) Call of Different Call of Duty Modern Warfare 2 ゲイリー・ローチ・サンダーソン軍曹とゴースト中尉 2012-01-05 15 16 57 (Thu) AI使い魔タチコマンズ+α 攻殻機動隊SAC タチコマ 2008-09-16 21 10 1... -
長編(話数順)-02
... 47 (Sat) 虚無を担う女、文珠を使う男 GS美神 極楽大作戦!! 横島忠夫 2008-07-20 20 37 24 (Sun) ゼロの独立愚連隊 バトルテック メックウォリアーリプレイ サモンジ中尉 2008-12-20 13 20 22 (Sat) ZEROMEGA BIOMEGA(バイオメガ) 丁 五宇、ヒノト・タイラ他 2008-12-20 10 06 53 (Sat) 紙袋の使い魔 ギルティギアシリーズ ファウスト 2009-04-25 08 31 18 (Sat) ZERO A EVIL ライブ・ア・ライブ 魔王オディオ 2009-09-27 22 55 49 (Sun) とりすていん大王 あずまんが大王 お父さん 2009-09-27 18 53 23 (Sun) 黄金の使い魔 聖闘士星矢 アイオリア 2009-10-03 21 33 30 (Sat) ゼロの工作... -
一覧テスト02
...29 (Sun) 虚無を担う女、文珠を使う男 GS美神 極楽大作戦!! 横島 忠夫 2008-07-20 20 37 24 (Sun) 使い魔エイト 護衛神エイト エイト 2008-12-20 08 56 04 (Sat) 豆粒ほどの小さな使い魔 コロボックル物語 ハヤテ(クルミノヒメ) 2009-10-03 20 57 49 (Sat) ゼロの雷帝 金色のガッシュ・ベル ゼオン・ベル 2011-04-04 14 52 22 (Mon) ページ最上部へ さ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 虚無の使い魔と煉獄の虚神 円環少女 グレン・アザレイ 2009-01-01 17 29 32 (Thu) PSYFER THE BLAZE サイファー 炎修太 2010... -
使い魔大作戦!-1
少々雲行きが怪しい、春の午後 横島忠夫は上機嫌だった。 「待ちに待った給料日!これで一個のカップヌードルを二日に分けて食うのも今日までだ! はぁ~、やっとラーメンに卵入れて食えるぅ!」 この男、横島忠夫は日本でも有数のGS(ゴーストスイーパー)美神令子の元でGS見習いとしてアルバイトをしている。ちなみに時給260円である。 そのためかなりの貧困生活を強いられているのだが、彼曰く元は取れているとのこと。 そんなわけで、足取りも軽く浮かれた気分で美神の事務所まで来たまでは良かったのだが・・・ 「あ、あれ?美神さんいないんスかー?」 意気揚々と事務所に入ったはいいが、部屋は無人だった。 「美神さーん、おキヌちゃーん、シロー、タマモー?」 どうやら全員出てしまっているらしい。除霊にでも行ったのだろうか?と思案していると 机... -
虚無を望む死霊の王
『滅びを望むのならば…与えよう…』 黄金に輝く闇が囁く。 『彼』は心の底から恐怖した。いま自分の目の前にいる存在に… 『彼』は心の底から後悔した。自分が犯したあまりにも大きすぎる失態に… “アレ”からは逃れられない…本能的に理解してるはずなのに、自分は悲鳴を上げながら逃げ出していた。 逃げた、逃げた。恐怖しか考えられない頭で必死に逃げ続けた。 ――――それでも、それは結局無駄なこと…すぐに“アレ”が後ろに迫ってきた。その『無』が、 全ての存在に平等に配られる『滅び』そのものが自分を包み込もうとする。 『宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!神聖で、美しく、 そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!!』 ―――刹那、その声は聞こえた…… 「ふぅん……」 小高い丘から、『彼』はそれを眺める。 夜の闇の中、進軍を... -
使い魔を使う使い魔
ポケモン金銀水晶のラスボスのレッド 使い魔を使う使い魔-01 使い魔を使う使い魔-02 使い魔を使う使い魔-03 使い魔を使う使い魔-04 使い魔を使う使い魔-04.5 使い魔を使う使い魔-05 使い魔を使う使い魔-06 使い魔を使う使い魔-07 -
長編(話数順)
... 47 (Sat) 虚無を担う女、文珠を使う男 GS美神 極楽大作戦!! 横島忠夫 2008-07-20 20 37 24 (Sun) ゼロの独立愚連隊 バトルテック メックウォリアーリプレイ サモンジ中尉 2008-12-20 13 20 22 (Sat) ZEROMEGA BIOMEGA(バイオメガ) 丁 五宇、ヒノト・タイラ他 2008-12-20 10 06 53 (Sat) 紙袋の使い魔 ギルティギアシリーズ ファウスト 2009-04-25 08 31 18 (Sat) ZERO A EVIL ライブ・ア・ライブ 魔王オディオ 2009-09-27 22 55 49 (Sun) とりすていん大王 あずまんが大王 お父さん 2009-09-27 18 53 23 (Sun) 黄金の使い魔 聖闘士星矢 アイオリア 2009-10-03 21 33 30 (Sat) ゼロの工作... -
長編(五十音順)
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使い魔大作戦!-3
使い魔大作戦! ハルケギニアレポート 2 早朝 横島は洗濯板で下着と格闘していた 「ぐすん、腰が痛い・・・・」 洗濯機を使わない手洗いの洗濯は、アシュタロス事件のおりに逆天号で今のような下僕的生活を余儀なくされていた頃を思い出させた。 横島の朝は早い。 といっても自発的に早く起きたのではなく、昨夜のルイズの魔法による爆発で 半ば気絶するようにベランダで眠っていたところを、先に起きていたルイズによってたたき起こされたのである。 何かと思い飛び起きると、脱ぎ散らかされた衣服や下着等を目の前にずいと突き出され 開口一言 「これ洗濯しといて。もたもたしてるとエサを食べ損ねるわよ」 さすがの横島も昨日の件で懲りたのか反抗はせず、ぶつぶつ文句は言いつつも素直に従うのだった。 そして今に至るというわけである。 ... -
ゼロと電流-22
前ページ次ページゼロと電流 皮肉なものだ。と、カステルモールは心から思う。 もっと早くこの機会が訪れていれば、自分は迷うことなく剣を振り下ろしていただろう。 だが今は、今の自分には、ガリア王に向ける剣はない。 少なくとも今剣を向ける相手は、三ッ首である。簒奪者ジョゼフではない。 「ガリア全ての騎士団に命ずる。現時刻をもって我らは三ッ首と袂を分かち、打倒する! これは勅令である!」 まさに青天の霹靂だった。 たしかに、この数日ガリア王の様子がおかしいという話は耳にしていた。 カステルモール、いや、密かにシャルロットを担ぎ上げようとしている反ジョゼフにとっても、その行動は謎だった。 ところが勅令の発布直前、カステルモールは直々に王に喚ばれていたのだ。 「カステルモール」 「はっ」 「お前の真意はわかっている」 「真意、... -
虚無(ゼロ)戦記
【虚無(ゼロ)戦記】 儒生暦14270 ラ=グースの僕となったワルド手により、家族を殺され魔法を封じられ、 地球から6000光年離れたハルケギニア宇宙の魔法学園廃墟に封印されたルイズ。 『魔法を使いたい』ただそれだけの思いを6000年も念じ続けた結果、 ルイズはついに魔法や科学をも越えた超魔法・虚無(デスト・サイキック)能力に覚醒した! 「ふふ、魔法を使えなくされた私に何が出来ると思う? 」 「白紙の祝詞を読むことしか出来ない、読み続けたわ。毎日、毎日……」 「始めのうちは“爆発”を起こすための呪文を唱えるにも長時間かかった」 「この地獄をそのままお返しするわ! 今度は私が地獄を作る番よ!! 」 さらに同時期、7億のアルビオン邪童艦隊と相討ちになったガンダールブこと “平賀サイト”を平行世界より召喚、再びガンダールヴと... -
お絵描き掲示板/お絵かき掲示板ログ/164
「聖樹、ハルキゲニアへ」で、ルイズとエクスデスです。石田ボイスの素敵な御方ですね。思わず書いちゃいました。 -- mame (2009-02-23 09 52 53) 無の力を見たルイズがどう思うか非常に興味が湧くな -- 名無しさん (2009-02-23 18 59 26) 俺は逆に虚無を見たエクスデスが気になるねぇ -- 名無しさん (2009-02-23 19 05 47) どうでもいいが、虚無を巨乳と発音して死まうことがある -- 名無しさん (2009-02-23 21 56 42) 優しいエクスデス・・・・・カメェー!!(イイ!!) -- 名無しさん (2009-02-23 22 41 55) ゴルベーザも見てみたい -- 名無しさん (2009-02-23 23 27 44) 虚無と無で、実は似た者同士? -- 名無しさん (2009... -
マジシャン ザ ルイズ 3章 (4)
戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (4)聖なる教示 ハルケギニア大陸、トリステインの南に位置するガリア王国王都リュティス。 その王城、ヴェルサルテイル宮殿はグラン・トロワ。 そこには人形を手に狼狽し、泣き崩れている宮殿の主、ガリア国王ジョゼフ一世の姿があった。 「ああ、ミューズ!おれのミューズ!なぜだ!?なぜこんなことに!?」 感覚共有がなされている伝説の使い魔ミョズニトニルン、シェフィールドとの共有が途切れて早十日。 そして先ほど、再度アルビオンに派遣された間諜からの報告で森の中でシェフィールドの遺体が発見されたとの報がもたらされたのである。 「狂ってしまった!何もかもぶち壊しだ!ミューズ!何てことだ!」 側近の者達や、愛人すらも下がらせて大声で泣き喚く。 それは正しく世間... -
お絵描き掲示板/お絵かき掲示板ログ/215
完結、おめでとうございます。名シーンが多すぎて、どの場面をイラストにしようか非常に悩まされました。 -- 名無さんし (2009-05-27 02 26 15) おおー!カッコよすぎる! タイトルも気合はいりまくりですげぇ! -- 名無しさん (2009-05-27 05 50 30) 完結おめでとう! -- 名無しさん (2009-05-27 10 40 28) 欲を言うなら外伝を書いて欲しい! -- 名無しさん (2009-05-27 19 35 00) 決闘の時ですね、タイトルロゴといい、こんなにまでしてもらって感謝感激雨霰でございます。かっこいいイラスト、ありがとうございました -- 名無しさん (2009-05-27 19 37 19) アウトロー街道まっしぐらだったなー。クールにアツいぜ -- 名無しさん (2009-06-05 17 38 4... -
零魔娘娘追宝録
「封仙娘娘追宝録」シリーズの静嵐刀召喚 第一章 『零を騒がす落し物』 零魔娘娘追宝録 1 零魔娘娘追宝録 2 零魔娘娘追宝録 3 零魔娘娘追宝録 4 零魔娘娘追宝録 5 零魔娘娘追宝録 6 前編 零魔娘娘追宝録 6 後編 第二章 嵐を招くメイジたち 零魔娘娘追宝録 7 零魔娘娘追宝録 8 零魔娘娘追宝録 9 零魔娘娘追宝録 10 零魔娘娘追宝録 11 前編 零魔娘娘追宝録 11 後編 第三章 虚無を操るいじっぱり 零魔娘娘追宝録 12 零魔娘娘追宝録 13 -
虚無に響く山彦
外道忍法帖より天草扇千代を召喚 虚無に響く山彦-前編 虚無に響く山彦-後編 天草扇千代 天正16年に滅びた肥後天草家の嫡孫で、その遺臣群が成す天草党の若き頭領。 自身の知覚する痛みなどのあらゆる感覚を視線を介して相手に与える“忍法山彦”を使う。 天草家再興のために一族の者と共に伊賀鍔隠れで修行し、松平伊豆守臣下となる。 一族を滅ぼした小西家を憎み、小西行長が流布したキリスト教を憎む。 伊豆守より切支丹の秘宝奪還の命を受け、一党を率いて九州の地に向かう。 -
ゼロと電流-20
前ページ次ページゼロと電流 雑談に見せかけた査問。ワルドとの会話を、マチルダはいつもそう感じている。 今もそうだ。任務の確認に続く雑談で、ワルドはティファニアの話題を持ち出しているのだ。 「そうだね。あの子は虚無かも知れない」 しばらくの逡巡の後、マチルダはワルドの言葉を認めた。 否定しても始まらない。いや、否定すれば、否定を許さない証拠をワルドは目の前に出そうとするだろう。 それは避けなければならない。 「まともな魔法は使えないよ。ああ、確かに。それに関してはヴァリエールの小娘と一緒だね」 相手の望んでいるであろう答えを返す。それが出来ている限り、自分は疑われない。 策を講じる者には、策が当たっているのかそれとも当たっていると思わされているのか、見分けを付けることなど出来ない。 だから、当たっていると思わせる。そうす... -
ゼロと魔砲使い-35
前ページ次ページゼロと魔砲使い 「何よ、これ……」 ルイズは目の前の光景を、とうてい現実のものと思えなかった。 「いくら何でも、こんなのって有りなのかい……」 マチルダも、ただ呆然とそれを眺めることしか出来なかった。 「なんなの、これ……なんでこんなことがあり得るの?」 なのはですら、思考が停止しかかっていた。 そして。 「ひどい、ひどすぎます! これが、戦争なんですか!」 ティファニアが、あまりのことが起こっている戦場を見て、慟哭していた。 ――眼下の戦場は、文字通りの『地獄』になってた。 結局レコン・キスタからはなんの回答もなく、教皇聖下認可の元、王軍は『討伐軍』となって出陣した。 そう、討伐軍である。レコン・キスタは、もはや『反乱軍』ですら... -
るいずととら-10
>>back >>next 「……ふーん……そんなことがあったのね……ひょっとしたら、ラ・ロシェールから出港した船が墜落した事件も、その幻獣の仕業かも―― ――って、ルイズ、あなた聞いてるの!?」 嬉しそうに自分ととらの出会いについて語るシルフィードの話を、興味深く聞いていたキュルケは、机に頭を打ち付けるルイズに向かって言った。 「さいあく、さいあくだわ。つぇるぷすとーにみられた。もうおよめいけない。おかあさま、おとうさまごめんなさい。 そそ、それになに? しるふぃーどがふういんりゅう? とらを、すすすきになった? ななななにそれ?」 ルイズはまるで心が虚無になったようであった。呪文のようにうわごとを繰り返しながら、ゴスゴスと頭を机にぶつける。 貴族であった。プライドがあった。16歳の乙女であった。であるのに、半脱ぎのパンツを見られて... -
使い魔を使う使い魔-07
丁寧に敷き詰まれた石畳の上を、ルイズは走っていた。息を切らして、肩を揺らして。 自分の使い魔に向かい、最高速で一直線に。 やがてこっちに気づいたレッドが、顔を傾けて何かしゃべろうとした瞬間、 ルイズはレッドの顔面に、勢いに任せたままで惚れ惚れするほど美しく強力な、 ドロップキックをお見舞いした。 七話 ルイズはレッドにどんな罰を与えようかと考えながら走る最中、偶然シエスタに出くわした。 お互いに一瞬顔をしかめたが、立ち直ってお互いにかるーい挨拶を交わした。 現状で、使い魔に迫る泥棒猫を見たおかげか、イライラが一気に増したルイズがさっさと走り出す。 (……泥棒猫? と、当然『使い魔』としてよ! あ、あんな平民ほ、ほんとはどうでもいいんだけど、 わたしの使い魔ってことは... -
虚無と金の卵-01
前ページ次ページ虚無と金の卵 プロローグ/???にて―― 自閉し、外部との接触を絶った多次元構造の自己の中で、金の卵と呼ばれた鼠はまどろんでいた。 虚無にあがく良心の存在を夢見ていた。 『“苦痛する価値”がかつて果たした役割は、今も全ての犠牲者に宿っている』 自己が濫用される悪夢を見ていた。 『自分がどんどん小さくなっていく……俺が消えてしまいそうだ……』 自己の存在を訴える夢を見ていた。 『俺もいつか必ず死ぬ。 それがいつかはわからない。 それまでに俺は見つけ出さなければいけないんだ。俺自身の有用性を』 信頼する相棒に裏切られ、忌むべき凶器として操られた悪夢を見ていた。 『何故だ。何故俺を濫用した……ボイルド』 相棒は、良心を振り切って加速し、虚無の権化と化してしまった。 ... -
虚無と最後の希望 Level21
前ページ次ページ虚無と最後の希望 level-21「帰還」 眠る、アルビオンから脱出した後、タバサの使い魔のシルフィードに乗ってトリステインに戻ってきた。 最後ギーシュのモグラが掘った穴から出てきたのが、タバサと似た長い髪を持つ見知らぬ女だったり。 それがシルフィードで、風隕竜だったりと驚きもあったが無事に帰ってこれた。 手紙を確保し、ウェールズ皇太子殿下も連れてくる事が出来た。 間違いなく任務は大成功だと言って良いと思う、姫様が皇太子殿下を見た時とても驚いて、泣きながら抱きついてたし。 でも、大成功に導いた人物は、私の使い魔は今だ『アルビオン』に居る。 すぐに帰ってくるのか分からない、でも起きて待ち続けることは出来ない。 だから眠り、そうして見る夢は地獄だった。 瞬時に明確になる意識、眠りから覚めたときには起こ... -
ゼロのドリフターズ-16
前ページ次ページゼロのドリフターズ ウェールズを乗せたシャルルとその風竜は全速で飛び続ける。 しかし魔法による補助を加味しても、重量の分だけ距離は確実に狭まりつつあった。 アルビオン皇太子という、ある種の枷と重圧こそあれ、シャルルにとっては恐れるほどではなかった。 追撃は二騎ぽっち。引き離せないのであれば殺すという選択になるだけである。 それが例え精強なアルビオン竜騎士であったとて―― 「殿下、迎撃に入りますので振り落とされぬようお願いします」 「・・・・・・わかった、よろしく頼む」 ウェールズは素直に従う。シャルルの表情に焦りなどが見出だせなかったからだった。 竜の上での戦闘において、ウェールズは殆ど門外漢に近い。 高速で飛行する中での攻防は、相応の修練を必要とする。 俄かな連携は邪魔にしかならず、精神力の無駄遣いだけに留まらなくなる。 ... -
虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-06
前ページ次ページ虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 魔法権利を身につける。そう決めたルイズは、夕食が終ったあとの時間を魔術審議のための時間として充てることとした。 毎晩魔術審議を欠かさず行い、そして魔法権利を行使し魔術審議の成果を確認する。 はじめ、ルイズは己が天才かもしれないと思っていた。 本来たった一回の魔術審議で魔法権利を獲得するということはまず無いことだ。故に一回で魔法権利を獲得した己を、すわ天才かと思ったのだ。 たった一回の魔術審議で一匹とはいえ蟻を生み出せるようになったルイズは、己に魔法権利を扱うための才能が多大に与えられているのだと思ったのだ。 だがそれがどうにも違うようだということが、2回目以降の魔術審議でわかった。 2度目の魔術審議。ルイズは黒蟻の魔法ではなく、他の魔法権利を獲得しようとした。次姉、カトレアを癒すための治癒の魔法を身につけようと思っ... -
ZERO×SWORD-01
チリィィィィィン・・・ 運命が変わる瞬間、人はその音を聞くと言う だが、それが祝福の音だったのか それとも弔いの鐘だったのかは 死ぬ時で無いと判らない そして今日この日、この時に彼女は聞いたのだ 自分の運命が変わる音を ぐぎゅるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・ 「何なのよコイツぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」 聞いたのだ・・・多分 ZERO×SWORD ep.Ⅰ タキシードは異世界に舞う 時は少々遡る 此処はトリステイン魔法学園 とある儀式が行われているその場所に、 強い意志を秘めた少女の声が響く 「宇宙の果ての何処かにいる私のシモベよ! 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ!我が導きに答えなさい!」 彼女の名はルイズ この魔法学園にて「落ちこ... -
SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger‐28
前ページ次ページSeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger 噂話を聞いた。 アルビオンの港が、僅か十数名のゲルマニアの部隊によって奪取されたという話だ。 大半の人々が眉唾物だと一蹴したが、現実としてその日の前後にアルビオン関係の物流が滞っており、情報の確認が急がれていた。 もちろん、スコール達にはその事が真実であるとよくわかっていたが。 「サイファーが一人で先行突入。敵の大半を排除した上で旧帝国派の司令部を制圧すると共に司令官を人質にし、本隊が揚陸。というところだろうな。 元々、アルビオンでは擬似魔法もあまり流布されていない。従来のハルケギニア型の部隊しか持てない帝国派では無理からぬ事だろうが……」 蕩々とおそらくサイファーがとったであろう戦術をスコールは口にする。 ガリア紛争終結からおおよそ一月。フルオーダーメイ... -
ゼロと魔砲使い-25
前ページ次ページゼロと魔砲使い 魔法学院襲われる! 謎の敵による学院襲撃の報は、人質の解放と共に早馬で王宮にもたらされ、仰天した王宮側も、先行調査隊として最も足の速いグリフォン隊の精鋭を、それに続いて捕らえられた犯人護送のための部隊を学院に向けて送り出した。 先行調査団の代表として学院を訪れたワルドは、事件を解決したのが知り合いの二人だと聞いて思わず天を仰いだ。 「やれやれ、まさか君たちだったとはね」 「あら婚約者さん、心配しなくてもルイズはタバサと一緒にロマリアに向かっている最中よ。この事件には最初から関わっていないわ」 ワルドはキュルケから事のあらましを聞き、内心ほっとしたのを何とか表に出さぬよう押さえると、具体的な調書の作成に取りかかった。 キュルケ、ギーシュ、コルベール、そしてオールド・オスマンやギトー、シュヴルーズと... -
ゴーストステップ・ゼロ-22
前ページ次ページゴーストステップ・ゼロ ニューカッスル城の宝物庫で不思議な光景が展開されていた。 小さなオルゴールを掌にのせたまま微動だにしない少女を3人の男が見守っている。 未だ歳若い貴公子は少女の様子に戸惑い。 逞しく精悍な青年は少女の様子を驚きと期待をもって見つめている。 最後の一人、少女の使い魔たる男だけがただ当然の事と受け止めていた。 ゴーストステップ・ゼロ シーン22 “Parting salutation Ⅱ / わかれのことば Ⅱ” シーンカード:ニューロ(完成/成功。衆人の耳目を集めるほどの完璧な結果。最終目標の達成。) しかし。 「以下に、我が扱いし『虚無』の呪文を記す。 初歩の初歩の初歩。 『エクスプロージョン(爆発)』」 少女……ルイズの唇からその言葉が紡がれた瞬間、ヒュ... -
使い魔を使う使い魔-02
ルイズの部屋の中で、レッドによる無愛想で解りやすい説明が続いていた。 レッドはそばにあった椅子に何故か縛り付けられ、ルイズはそれを見下ろすように 仁王立ちしている。 それでも冷静というか、自分のペースを見失わないこの少年は、冷静なのかバカなのか ちょっと危ない趣味を持っているのか、ルイズは考えて冷や汗を一つたらした。 あのあと、ルイズはシエスタを振り切ってレッドに接近、あたおたするマルトー及び 若いコック陣を一喝で黙らせると、レッドの首根っこを乱暴に掴んでこの部屋まで引 きずってきた。 この体と細腕に何でそんな力があるのかルイズは自分自身驚いてたりするが、 引きずられながらもシエスタに手を振るレッドを横目で見てそんな考え遠くに吹っ飛ばし、 そう近くはない自分の部屋に向かって力の限り走り抜けた。 ただ、あのメイドとこのバカを一秒で... -
使い魔を使う使い魔-03
ルイズは小刻みに震えていた。 拳をきゅっと握り締め、先ほど打ち付けて腫れてしまった 額の痛みも忘れ、目の前にいるものを見下ろしながら、 子犬のように……いや、噴火寸前の火山のように震えていた。 「かっ……か……」 椅子から脱出したばかりのレッドは、ルイズの後ろでぽりぽりと頭をかいた。 その手には赤と白に染められた空っぽのボールが握られている。 「カッワイ――――イィ!!」 「ぴぃか!?」 ルイズは妙なテンションになってとうとう噴火した。 きゃーっと黄色い声を上げると、机の上で不思議そうに耳を振る黄色い生き物に全力で抱きつく。 黄色い生き物は苦しそうにもがき回るものの、体格の差というか、 もっと単純な大きさの違いから抜け出すことが出来ず、ルイズの力いっぱいの抱擁を受ける羽目になった。 「ねぇ、これなん……」... -
雪と雪風_始祖と神-10
前ページ次ページ雪と雪風_始祖と神 上空のアルビオン旗艦・レキシントン号は、既にトリステイン艦隊を主砲の射程圏内に収めていた。 しかし、いつまで経っても砲撃命令は下されない。 トリステインのグリフォン、マンティコア、ヒポグリフを掃討した竜騎士たちは、 次なる目標を敵艦隊に定めるが、一騎、また一騎と、トリステイン艦隊の対空射撃によってあえなく落とされていく。 アウトレンジから相手を狙い撃つことができる貴重な時間を無為に過ごすことに、アルビオン空軍将兵は苛立ちを募らせていた。 しかし彼らの知るに及ばない場所で、レコン・キスタにとっての切り札が、ついにその力を発現させようとしていたのである。 「ルイズ、来たわよ、あなたの力を見せつけるときが」 「そう、ついに――。見ていてください、姫様、ウェールズ殿下。わたしの虚無を目の当たりにすれば、 レコ... -
ゼロのドリフターズ-18
前ページ次ページゼロのドリフターズ ブッチと別れて、シャルロットが次に向かった目的地は――巨大な塔であった。 階層にして30にも及ぶそれは、首都においても王女住まう城に負けぬほどの威容を内包している。 そこはトリステイン王立魔法研究所。通称"アカデミー"。 元々は研究と言っても神学のようなもので、実用性よりも純粋に魔法を探求する機関であった。 その中には非人道的実験もあったが、20年前の"変革"によりその有り様が変わる。 体制が一新されてより実践的な研究も盛んに行われるようになり、人道に背くようなことも行われなくなったと言う。 シャルロットはアポイントをとるとすぐに通される。 かつて――自力で魔法を使うことが出来ず、己の進路に迷い続けた日々で興味を持ったのがココがあった。 幼き頃から何度も足を運んでいた... -
虚無のパズル-08
前ページ次ページ虚無のパズル 学院長室で、オスマン氏は戻った4人の報告を聞いていた。 「ふむ……まさかミス・ロングビルが『土くれのフーケ』じゃったとはな……美人だったもので、ろくに身の上も調べず秘書にしてしまったのじゃが……」 「死んだ方がいいのでは?」 コルベールの容赦ないツッコミと、生徒たちの冷たい視線に晒されて、オスマン氏は誤魔化すように咳払いをした。 「おほん。……さて、君たちはよくぞフーケを捕まえ、『禁断の鍵』を取り戻してくれた。フーケは城の衛士に引き渡し、『禁断の鍵』は無事宝物庫に収まるじゃろう。一件落着じゃ」 オスマン氏は、一人ずつ頭を撫でた。 「君たちの『シュヴァリエ』爵位申請を、宮廷に出しておいた。追って沙汰があるじゃろう。と言っても、ミス・タバサは既に『シュヴァリエ』の爵位を持っているから、精霊勲章の授与を申請しておいた」 三人... -
虚無と夜闇の魔法使い
――――――――――予告―――――――――――― ―――空に浮かぶは二つの月 ―――世界を統べるは魔法の力 今、ハルケギニアを舞台に新たな物語が始まろうとしていた。 少女の声に呼ばれ、異世界から召喚されし一振りの魔剣を持つ少年。 彼は侵魔から地球を守る為、過去に忘れ去られし古の力―魔法―を駆使して戦う魔法使い"ウィザード" ――その少年の名は柊蓮司。またの名を「下がる男」―― 柊蓮司「そのネタはもういいんだよっ!」 ≪虚無と夜闇の魔法使い≫ ――少年と少女が出会った時、世界は新たな歴史を紡ぎ出す。 異世界の住人である彼は、この世界に何を齎すのか! 柊蓮司「お、俺の魔剣がーっ!?」 ... -
ゼロのロリカード-39
前ページ次ページゼロのロリカード トリステイン、ゲルマニア、ガリアの各代表達が一同に会した諸国会議。 不可解な事や多少の波乱こそあれ、当初の予定通り二週間で無事収束した。 アルビオン大陸からの退却を完了した、トリステイン・ゲルマニア連合軍。 その代わりにアルビオンを制圧したのは、突如参戦してきたガリアの艦隊であった。 つまり実質的に戦争を終わらせたのは、ガリアと言える。 しかしガリアが欲したのは港のみ。あまりに不可解であり、真意が測れない。 とはいえ、トリステインとゲルマニアとしても、自国の領土が増えて困る事はない。 何か裏があるとは考えても、それ以上はわからない。 言及しても、のらりくらりと恍けた事しかジョゼフは答えない。 仕方が無いので、目先の利益をトリステインとゲルマニアは優先する。 結果、首都ロンディニウムとその一帯の地域... -
Brave Heart-03
前ページ次ページBrave Heart 「すすす、すごいじゃないの!天下無双と歌われたアルビオンの竜騎士が、 まるで虫みたいに落ちてくわ!」 十騎の竜騎士をあっと言う間に撃墜したゼロ戦に ルイズが感嘆の声を上げた。 「ああ、そろそろあの親玉を……なっ!」 他の竜騎士を振りきり、雲の隙間に見える戦艦を狙おうとしたマミーモンが 突如として焦ったような声を上げる。 「ど、どうしたのよ?!」 「燃料が切れちまいそうだ! 早く着陸させないと墜落しちまう!」 燃料の残量が少なくなっていることをルーンの力で把握して、 舌打ちと共に悔しげに吐き捨てる。 「な、何よそれ! ちゃんと考えて飛ばしなさいよ!」 「そんな余裕あるかよ! ここに来るまでで必死だったんだ!」 ぎゃあぎゃあと言い争う二人を見てデルフリンガーは どこだか分からない頭を痛めながら告げる。 「んな... -
使い魔を使う使い魔-05
……早いもので、レッドがルイズの使い魔として召喚されてから一週間が経過した。 あの、ギーシュと決闘を交わした日からすると既に二日がたっている。 使い魔としてのレッドの名は、その二日のうちに学院内の貴族、平民の間に瞬く間に広がっていた。 五話 噂を聞いた貴族達の中で、レッドの評価は様々なものだった。 ギーシュを倒した使い魔。平民の癖に強く、不気味な存在と見てまったく近寄らないもの。 彼らが特に不気味と感じたのは、単純に誇張の強まった噂のせいだけではない。 何を話しかけようともまるで反応を示さない人形のような意思表示。はたから見ているだけで、 ルイズとの関係性を主従かと疑いたくなるほど勝手な、レッドの捻くれたように見える人間性が原因だった。 レッドの話のさい、生徒達の間ではよく本の虫こと『雪風』の女の... -
虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-02
前ページ次ページ虚無の魔術師と黒蟻の使い魔 夜。 天には二つの月が輝いている。 ルイズは夕食を済ませると、ワインを飲みながら歓談するクラスメイトたちを尻目に、早々に部屋に戻り閉じこもってしまった。 基本的にルイズには友達が少ない。いや、いないといってしまっても差し支えない。 なので、夕食後の歓談の輪に入らないのは特に珍しいことではない。 ただ、夕食後もしばらくは席を立たず仏頂面のままワインを飲んでから部屋に戻る、というのが普段のルイズのパターンである。 話し相手がいないからといってすぐに部屋に戻ってしまうと、まるでそこから逃げてるような気がして、プライドの高いルイズには許せないのだ。 しかし、今夜は夕食を食べ終わるとそそくさと部屋に戻ってしまった。 そんな、普段とは違うルイズの行動に気づいたのは、寮で隣室であるキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハル... - @wiki全体から「虚無を担う女、文珠を使う男」で調べる