クー

このゲームのテーブルを立てることができるのはボードゲームアリーナプレミアム会員のみとなっています。

ゲーム画面

目的と概要

対戦相手の影響力(2枚の手札)を失わせ、すべての対戦相手を脱落させること。 -以下フレーバーテキスト

陰謀渦巻くイタリア都市国家。
あなたは一家の長として、他の諸家の影響力を削ぎ落し国外へ追放していきます。
生き残る家はわずか一つ。
貴方はその座に着けるでしょうか?

画面説明


1:自分の手札と所持金(₤=リラ)。手札2枚と、その右上に所持金が表示されます
2:山札。カッコ内の数字は山札の残り枚数です
3:アクション一覧表。この一覧をクリックすることでアクションを行います
4:脱落したプレイヤー。影響力(手札2枚)を失うと脱落します。失ったカードは暗くなります。
  脱落したプレイヤーは名前に取り消し線が入り、手札エリアが点線の枠で囲まれます

ルール

このゲームでは15枚の様々な効果を持ったカードを使います。ゲームは次のように進行します。
新たなラウンドが開始→他プレイヤー全員が脱落して生き残ったプレイヤーが1勝
→必要勝利数を満たしていなければ新たなラウンドが開始→・・・いずれかのプレイヤーが必要勝利数を満たしたらゲーム終了!

1つのラウンドの流れは次のようになります。
  • 15枚のカードがシャッフルされ、中央に置かれます。これが山札です。
  • 各プレイヤーに初期資金として2リラずつコインが配られます。
  • 各プレイヤーに2枚のカードが配られます。これが手札です。(ここまではBGAでは自動で行われます)
  • 自分の番が回ってきたら、画面左のアクション一覧からアクションを選び実行します。アクションには誰でも行えるアクションと、該当カードを持っていないと行えないアクションがあります
  • アクション実行の際、必要カードを持っていなくてもアクションを実行することができます。アクションを実行するという宣言に対してそのアクションを許可する、またはブロックやチャレンジを行うかどうかを他プレイヤー全員が選択します。
  • 全員の許可を得られた場合はそのアクションを実行します。
  • ブロックを選択したプレイヤーが居た場合は、アクションのブロックを宣言されます。
  • チャレンジを選択したプレイヤーが居た場合は、アクションを宣言したプレイヤーが本当に必要カードを所持していたのかを明らかにします。
  • アクションの処理が終わると、次のプレイヤーに手番が移ります。これを終了条件が満たされるまで続けます。

ゲームの進行例

進行例1
+ ...

自分の番になり、「徴税」アクションを実行すると宣言しました。
他プレイヤーが許可/チャレンジを選択するまで待機します。


全員が許可したので徴税アクションを実行し、3リラを得ます。
本来は徴税は「公爵」カードを持っていないと実行できないのですが、このゲームでは持っていなくても宣言することができます。

進行例2(ブロック)
+ ...

他プレイヤーから自分に対して「暗殺」アクションが宣言されました。
しかし、暗殺をブロックできる「女伯」を持っているのでブロックを宣言します。
この際に、女伯を持っていなくてもブロックを宣言することも可能です。
ブロックの宣言は1つのアクションに対して先着1名しか行えません。
※ブロックの宣言は15秒以内に行われなければ「許可する」が選択された扱いになるので注意してください。


ブロックが許可されたので暗殺は無効になりました。

進行例3(チャレンジ成功)
+ ...

他プレイヤーの宣言に対して嘘だと思った時は「チャレンジ」を実行できます。
チャレンジとはつまりダウト宣言のことです。
チャレンジは人物カードが必要な「徴税」「強奪」「交換」「暗殺」「審問」アクション、または「ブロック」に対してのみ行えます。
チャレンジの宣言は1つのアクションに対して先着1名しか行えません。
※チャレンジの宣言は15秒以内に行われなければ「許可する」が選択された扱いになるので注意してください。


宣言したプレイヤーが必要なカードを持っていなかったため、チャレンジ成功となります。


チャレンジを受けたプレイヤーは影響力(手札)を1枚失います。
どちらの手札を失うのかは本人が選択します。

進行例4(チャレンジ失敗)
+ ...

チャレンジ失敗時の操作についても説明します。
他プレイヤーの「大使」によるブロックに対してチャレンジを宣言します。


相手は宣言通りのカードを持っていたのでオープンします。
(手札が2枚ある場合は宣言通りのカードの方をクリックして選択します。違うカードをクリックしてしまった場合はチャレンジ成功となってしまいます)
対象プレイヤーはオープンしたカードを山札に戻し、山札をシャッフルして1枚を引き直します。


チャレンジ失敗したので、手札から失うカードを選択します。
今回は公爵のカードを失う対象に選択します。


公爵のカードが失われました。

ラウンド終了

他プレイヤーが全て手札2枚を失い脱落したら、勝者となったプレイヤーは1点を獲得します。
「必要な勝利数」が「2先勝」以上に設定されている場合、新たなラウンドが開始され、スタートプレイヤーから順番に再びゲームを進めていきます。

これを、必要勝利数が満たされるまで続けます。
それぞれのプレイヤーが何点取っているかは画面右のインフォメーションで確認できます。

※このゲームでは必要勝利数を満たしたプレイヤー1人だけが「勝者」となり、他プレイヤーは何点を稼いでいても全員「敗者」となります
(2位以下の順位は決めません)

(2018/12/30追記)
クーがBGAに登場後しばらくは「必要な勝利数」設定が存在しましたが、不評だったのか削除されてしまったようです。
現在は1ラウンドのみ行う設定でしか卓を建てられないようです。

一般アクション

一般アクションは特定の人物カードを持っていなくても実行できるアクションです。
・収入

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
1リラを獲得します。
このアクションに対してはブロックもチャレンジも行えません。

・援助

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
2リラを獲得します。
このアクションに対しては「公爵」または「外交官」を持っている(と主張する)プレイヤーがブロックを行うことができます。
このアクションに対してはチャレンジは行えません。

・クー

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
クリックした後、攻撃対象となる相手プレイヤーをクリックします。
このアクションを実行するには所持金を7リラ以上持っている必要があります。
7リラを支払った後、選択した相手プレイヤー1人の影響力(手札)を1枚だけ失わせます。
このアクションに対してはブロックもチャレンジも行えません。
手番開始時に10リラ以上を所持しているプレイヤーは、その手番では必ずクーを実行しなければなりません。

人物アクション

人物アクションを実行するためには特定の人物カードを持っている必要があります。
ただし、対象の人物カードを持っていなくても持っているふりをしてアクションを宣言することができます。
・徴税

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
3リラを獲得します。
「公爵」の人物カードを所持している(と主張している)プレイヤーが実行可能です。
このアクションに対してはブロックは行えません。
宣言したプレイヤーが「公爵」を持っていないのではないかと疑わしい場合、他プレイヤーはチャレンジを行うことができます。

・強奪

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
クリックした後、攻撃対象となる相手プレイヤーをクリックします。
他プレイヤー1名から2リラを奪うことができます。奪う対象が2リラ以上持っている必要があります。
「船長」の人物カードを所持している(と主張している)プレイヤーが実行可能です。
このアクションに対しては「船長」または「大使」を持っている(と主張する)プレイヤーがブロックを行うことができます。
宣言したプレイヤーが「船長」を持っていないのではないかと疑わしい場合、他プレイヤーはチャレンジを行うことができます。

・交換

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
山札から2枚のカードを引き、(4枚になった手札から)2枚を山札に戻します。
手札と入れ替えせず引いた2枚をそのまま戻しても構いません。
「大使」の人物カードを所持している(と主張している)プレイヤーが実行可能です。
このアクションに対してはブロックは行えません。
宣言したプレイヤーが「大使」を持っていないのではないかと疑わしい場合、他プレイヤーはチャレンジを行うことができます。
※影響力を失い手札が1枚だけになったプレイヤーが交換を実行した場合、山札から引いたカードと手札から失われた(表示が暗くなっている)カードを入れ替えて影響力を1枚から2枚に増やすことは出来ません。注意してください。

・暗殺

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
クリックした後、攻撃対象となる相手プレイヤーをクリックします。
このアクションを実行するには所持金を3リラ以上持っている必要があります。
「刺客」の人物カードを所持している(と主張している)プレイヤーが実行可能です。
このアクションに対しては「女伯」を持っている(と主張する)プレイヤーがブロックを行うことができます。
宣言したプレイヤーが「刺客」を持っていないのではないかと疑わしい場合、他プレイヤーはチャレンジを行うことができます。

人物カード

人物カードは全て3枚ずつあります。
人物カードに該当する人物アクション・ブロックを行えます。
各種人物カードを持っていなくても、持っているふりをして人物アクション・ブロックを行うこともできます。
・公爵(Duke)

徴税(3リラ獲得)を行えます。
他プレイヤーの援助(2リラ獲得)をブロックできます。

・船長(Captain)

強奪(他プレイヤーから2リラ奪う)を行えます。
他プレイヤーから自分に対しての強奪をブロックできます。
※他プレイヤーに対しての強奪はブロックできません

・大使(Ambassador)

交換(山札からカードを2枚引いて2枚を山札に戻す)を行えます。
他プレイヤーから自分に対しての強奪をブロックできます。
※他プレイヤーに対しての強奪はブロックできません

・刺客(Assassin)

暗殺(3リラを支払って他プレイヤーの影響力を1枚失わせる)が行えます。

・女伯(Contessa)

他プレイヤーから自分に対しての暗殺をブロックできます。
※他プレイヤーに対しての暗殺はブロックできません


拡張ルール

BGAのクーでは拡張ルールとして「派閥」と「異端審問官」と「外交官」を選択できます。
卓建て時のオプションで「あり」を選択したルールが適用されます。
好きな拡張だけONにすることもできますし、全部ONにすることもできます。

派閥

「派閥」拡張では「君主主義者」と「民主主義者」の2つの勢力に分かれてゲームが開始されます。
どのプレイヤーが現在どの派閥に所属しているのかは常に公開情報となっています。

<君主主義者>

君主主義者に所属しているプレイヤーは手札エリアが赤くなり、左上に赤い王冠アイコンが表示されます。

<民主主義者>

民主主義者に所属しているプレイヤーは手札エリアが青くなり、左上に青いアイコンが表示されます。

・自分と同じ派閥に属する他プレイヤーに対して「クー」「強奪」「暗殺」「審問」「ブロック」は行えません。
・同じ派閥のプレイヤーに対してチャレンジは行えます。
・残ったプレイヤー全員が同じ派閥という状況でのみ、同じ派閥のプレイヤーへの「クー」「強奪」「暗殺」「審問」「ブロック」が可能になります。
・「救貧院」という概念が新しく登場します。
・「派閥変更」と「横領」の2つのアクションが新しく追加されます。

・救貧院(Almshouse)

中央山札の上に、救貧院(Almshouse)の情報が追加され、救貧院に現在寄付されているリラの総額がカッコの中に表示されます。
救貧院の初期寄付金は0リラでゲーム開始します。
この救貧院への寄付金累計額は「派閥変更」や「横領」のアクションにより増減します。

・派閥変更

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
リラを救貧院に寄付することでプレイヤーの派閥を変更することができます。
派閥変更したい(させたい)プレイヤーの手札エリアをクリックしてからリラを支払います。
自分の派閥を相手派閥に変更する場合は、1リラを救貧院に寄付します。
相手派閥に所属している他プレイヤー1人を自分と同じ派閥に変更させる場合は、2リラを救貧院に寄付します。
このアクションを実行するには所持金を1リラまたは2リラ以上持っている必要があります。
このアクションに対してはブロックは行えません。
人物カードを必要としないため、このアクションに対してはチャレンジは行えません。

・横領

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
実行時点で救貧院に蓄積されている、ここまでに寄付されたリラを全て自分が獲得することができます。
実行後は救貧院の寄付累積金は0リラになります。
「公爵」の人物カードを所持していない(と主張している)プレイヤーが実行可能です(つまり、徴税を行えない状態でのみ実行できます)
このアクションに対してはブロックは行えません。
宣言したプレイヤーが「公爵」を持っているのではないかと疑わしい場合、他プレイヤーはチャレンジを行うことができます。
横領宣言プレイヤーが本当に公爵を所持していないにも関わらずチャレンジが行われた場合、チャレンジしたプレイヤーが影響力を失います。
公爵を所持していないことを明らかにするために手札2枚ともオープンするので、プレイヤーはその後、手札2枚を山札に戻してシャッフルし、2枚を引き直します。
手札が1枚のみの状態でチャレンジを受けた場合はその1枚をオープンしてから山札に戻してシャッフルし、1枚を引き直します。

派閥拡張での変更点は以上で、その他のルールは通常のゲームと同じです。


異端審問官

「異端審問官」拡張では新たに「異端審問官」の人物カード3枚が追加されます。
ただし異端審問官の代わりに「大使」の人物カード3枚が除外されます。
大使と異端審問官を入れ替えた形になります。
また、アクション一覧の内容も若干変更されます。
・「大使」の固有アクションだった「交換」の効果が変わります。
・異端審問官の固有アクションとして「審問」の人物アクションが新しく追加されます。

・交換

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
山札から1枚のカードを引き、(3枚になった手札から)1枚を山札に戻します。
手札と入れ替えせず引いた1枚をそのまま戻しても構いません。
「異端審問官」の人物カードを所持している(と主張している)プレイヤーが実行可能です。
このアクションに対してはブロックは行えません。
宣言したプレイヤーが「異端審問官」を持っていないのではないかと疑わしい場合、他プレイヤーはチャレンジを行うことができます。
※影響力を失い手札が1枚だけになったプレイヤーが交換を実行した場合、山札から引いたカードと手札から失われた(表示が暗くなっている)カードを入れ替えて影響力を1枚から2枚に増やすことは出来ません。注意してください。

・審問

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
クリックした後、攻撃対象となる相手プレイヤーをクリックします。
相手プレイヤーの手札を1枚、自分だけが確認することができます。(見るカードは相手が選択します)
さらに、望むのであれば山札から1枚のカードを引き、(3枚になった相手の手札から)今確認したカード1枚を山札に戻せます。
「異端審問官」の人物カードを所持している(と主張している)プレイヤーが実行可能です。
このアクションに対してはブロックは行えません。
宣言したプレイヤーが「異端審問官」を持っていないのではないかと疑わしい場合、他プレイヤーはチャレンジを行うことができます。
「派閥」拡張で審問アクションを実行する場合、同じ派閥の相手には審問は行えません(ただし、同派閥のみが残っている状況下ならば行えます)

・異端審問官(Inquisitor)

交換(山札からカードを1枚引いて1枚を山札に戻す)を行えます。
審問(他プレイヤーの手札1枚を確認し、任意でそのカードを山札のカードと交換させられる)を行えます。
他プレイヤーから自分に対しての強奪をブロックできます。
※他プレイヤーに対しての強奪はブロックできません

異端審問官拡張での変更点は以上で、その他のルールは通常のゲームと同じです。


外交官

「外交官」拡張では新たに「外交官」の人物カード3枚が追加されます。
ただし外交官の代わりに「公爵」の人物カード3枚が除外されます。
公爵と外交官を入れ替えた形になります。(見た目は公爵そのままなので、入れ替えたというより公爵の能力が変わったと思った方が的確です)
また、アクション一覧の内容も若干変更されます。
・外交官の固有アクションとして「徴税」の代わりに「協力」の人物アクションが新しく追加されます。
・「徴税」の人物アクションは無くなります。

・協力

アクション一覧からこのアイコンの欄をクリックすることで実行します。
アクション選択時に、協力する相手プレイヤーを1人指定します。
まず3リラを獲得します。その後、協力者として指定した相手プレイヤー1人に1リラを渡します。
「外交官」の人物カードを所持している(と主張している)プレイヤーが実行可能です。
このアクションに対してはブロックは行えません。
宣言したプレイヤーが「外交官」を持っていないのではないかと疑わしい場合、他プレイヤーはチャレンジを行うことができます。

・外交官(Diplomat)

協力(3リラ獲得し、その後に協力者1人に1リラを渡す)を行えます。
他プレイヤーの援助(2リラ獲得)をブロックできます。
見た目は公爵の画像そのまま(色違い加工なども無し)ですが、別の人物として扱うようです。

外交官拡張での変更点は以上で、その他のルールは通常のゲームと同じです。
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最終更新:2020年09月11日 15:58