boyish-eroparo @ ウィキ内検索 / 「恋する乙女に、俺はなる」で検索した結果
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恋する乙女に、俺はなる5
目覚ましの鳴る音で、いつも通り、俺は目覚めた。 回らない頭で、体を起こしてから、素っ裸であることに気づく。 なんで、パジャマはおろか、下着まで脱ぎ散らかしているのだろうか。 「はっ! 優一っ!」 きょろきょろとまわりを見回してみるが、そこに優一の姿はない。 代わりに、机の上に、メモ書きが一枚。 “親が起き出す前に失礼します。さゆりさん、よく寝てるようだから、 起こさないで帰ります。では、学校でお会いしましょう” 微妙に堅苦しいというか、なんというか。 まあいい。先に帰ってくれて、よかった。 何故だか今頃になって、沸騰しそうになっている俺の顔を、見られなくて済んだ。 ……水風呂でも浴びてくるか。 優一というイレギュラーは排され、いつも通り、多恵と二人の朝。 多恵はもう、優一に興味がなくなったのか、取り立てて、彼の話は振ってこない。 校門のところで、優一...
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恋する乙女に、俺はなる2
「どうして、すぐ返事しなかったの?」 「うーん、なんでなのかな。自分でも、よくわからない」 青山と別れ、多恵と二人で下校しながら、先程までの顛末を報告する。 「まあ、さゆりちゃんなら、よりどりみどりだろうから、急がなくてもいいんだけどね」 「よりどりみどり、ねぇ……あのさ、多恵ちゃん」 「なに?」 「多恵ちゃんは、まだ見ぬ王子様じゃなくて、実際に人を好きになったことって、ある?」 「あるよ。というか、現在進行形だけど」 「えっ!? そっ、そうなの!?」 これには驚いた。多恵にそういう相手がいたなんて、まったく気がつかなかった。 「うん……実は、片思い中なんだ……」 「あの、マッチョの吉田君?」 「あはは。ううん。吉田君も嫌いじゃないけど、ほんとに好きな人は、別にいるよ」 「誰か聞いていい? 私の知ってる人?」 「うふふ。それはナイショ」 「えーっ、教えてよ...
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恋する乙女に、俺はなる
誤解を恐れず言えば、俺は、純粋だったのだろう――― ガキの頃から腕っ節が強かったのが、災いした。 近所の気に食わないガキ共を叩きのめしていたら、 気がつけば、近隣の県にまで、その名を轟かせてしまっていた。 確かに、調子に乗っていたとは思う。 髪を赤く染めて、刺繍入りの特攻服を着て、悦に入っていた頃もあった。 そして、俺は最強の座を手に入れた。 だが、どうだ。それのなんと、虚しいことか。 俺だって……俺だって…… 男 に ち や ほ や さ れ て み た い ん だ っ !!!! ・・・ うふっ♪ きょうは~、わたし、さゆりの、高校入学の日ですっ♪ 新しい学校、新しい生活、いったい、どんな素晴らしい出会いが待っているのかな~♪ よしっ! 丸文字書き取り100ページ、只今達成ッ! 「くっくっくっ」 俺は、真新しい制服の袖に腕を通しながら、書き...
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恋する乙女に、俺はなる4
「うふふふふ。やだぁ、優一君ったら♪」 「アッ、アハハハハ」 「……なんなの、これ」 時間は昼休み。 昨日までは多恵と二人、机を囲んでお弁当をつついていた俺だったが、今日からは三人だ。 乙女のために、その8。彼氏を牽制するときは、その頬を、ぐにぐにとつつく。 ひきつった笑顔を見せながら、優一は頬に手を当てるが、それは照れ隠しではなく、 力加減を誤った俺のせいで、頬に血がにじんでいるからだ。 これが、俺の求めて止まなかった、イチャイチャラヴラヴ空間ッ! 楽しいっ! わけもなく楽しいぞっ! 自分でもよくわからないハイテンション状態にある俺と、 なかば強制的に付き合わされて、目を白黒させている優一と、 痛そうに頭を抱える(本当に痛いのかもしれない)多恵と、 そんな三人を、不信感と同情の目で見ては、ヒソヒソと喋っているクラスメート達。 すまん。正直、浮き上がっ...
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恋する乙女に、俺はなる6
「よし、出せ」 「はいはい」 優一から手渡されたDVDを、プレーヤーにセットし、再生する。 ソファーを指さす。 「そのあたりにでも座っていろ。ああ、それと、なんか飲むか?」 「いいから、一緒に座ってよ」 優一の隣に腰掛ける。 テレビの画面には、かなりの美人のおねーさんが映し出された。 「……優一の好みか?」 「えっ、まあ、美人な人だとは思うけど」 「この女で、オナニーをしたことがあるのか?」 「えっ、まあ、この人ではないけど、エッチなビデオでオナニーをしたことは、あるよ」 「俺を想像して、オナニーをしたことはあるのか?」 「えっ、ないよ」 「どうして? お前は俺より、ビデオのおねーさんの方がいいのか」 「そっ、そうじゃなくて、男は本当に好きな子だと、できないんだよ。穢しちゃいけない気がして」 「俺の目の前で、精子出したくせに」 「あー、うん。ほんという...
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恋する乙女に、俺はなる3
乙女のために、その6。あーんをするときは、手を添えて。 「はい。あーん」 私は長田君の口元に、お粥をついだれんげを差し出します。 「えっ。いっ、いや、その、高原さん。自分で食べますから……」 長田君は顔を真っ赤にして、首をぶんぶんと振っています。照れ屋さんですね。 「ほらほら、照れない照れない。怪我人なんだから、遠慮することないのよ」 「いやっ。ほんと、はっ、恥ずかしいですから……」 もう、しょうがないですね。きりがないので、低い声でぼそりと呟いてみます。 「……練習だっつってんだろ」 「はっ! はいっ! よっ、喜んでいただきますっ!」 恥ずかしそうに目を白黒させながら、長田君は口を開けました。 熱くて火傷しないように、ふうふうと息を吹きかけてから、れんげを彼の口元に運びます。 はふはふもぐもぐと、おとなしく食べる長田君。うふふ、なかなかかわいいですね。 ...
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短編4
「ねえ、ボクとセックスしてもらえないかな?」 「……………………はあっ!?」 幼馴染の真琴が妙なことを言い出したのは、俺の部屋の中でのことだった。 自分のことを『ボク』と呼ぶ少女は、髪は短く、いつも元気に飛び回っており、セックスのセの字も思い浮かばないほど、性差を感じさせない。 まあ、だからこそ俺も、互いに高校生になったばかりとはいえ、遊びにきたよ、の一言であっさりと部屋に上げられるわけだったのだが……。 あまりの驚きで声が出ず、多分間抜け面で口をパクパクさせていた俺に、真琴が上目遣いでさらに懇願してきた。 「ダメかな?」 「い、いや……駄目っていうか、その、急にそんなこと言われるなんて思ってもみなかったし……っていうか、どうしてそんなこと言い出すんだよ」 幼馴染でお互いの家にもよく行く間柄ではあるが、俺たちは恋人同士と言う関係ではない。 少なくとも、今はまだ。 真琴は、んー...
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短編8
一人旅が好きだ。特にどこへ行こうわけでもなく気分でバイクを走らせ、適当なところで寝泊まりするのだ。 金があれば宿を探し、空きがあればそこに泊まるし、どれもなければ野宿だ。 今日はあいにく、宿も見つかりそうにない。野宿にはもう慣れている。 安全かつ寝心地のよさげなところを見つけ、小さなテントと寝袋を広げる。 特に何もすることがないのでCDを聞く。このCDプレイヤーは中学生のときから使っている。 北のはてにも人生があり 南のはてにも歴史がある 30年も前の作品だが、俺はこれが好きだ。と、まったりしていると何かの気配… ガサッ。 まさか、オヤジ狩り!?いや、夏は潮干狩、冬はオヤジ狩りだろ?というかオヤジじゃねえよ。 念のため外を確認してみる。誰かいるようだ。若い少年のようだ。 「あの…すいません」 少年が言う。 「ボクも一緒に寝てもいいですか?」 「いいけど…...
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俺と奴2
「揉め」 奴は何をトチ狂ったのか、年頃の女の子らしからぬ要求をした 「肩でもこったか」 取り敢えず、スルーしてみるが 「胸に決まってるだろ」 ダイレクトに言い返す 先日、思い出すのもこっばずかしいやり取りの末、返品不可の貰い物をしてしまった まあ、ずっと欲していたものではあるし、嬉しかったことも認めよう しかし、それは扱いが非常に難しく、かつ危険なものでもあった 親友と呼んでたソレが、呼称を恋人と変更するにあたって、ますます扱いに困ることをしでかすように… 「大きいのが好きなんだろ、ホラッ」 「出すな!」 「何だよ、もうお前のものなんだからな ちゃんと管理しろよ」 「恥じらいを知れといってるんだ、タワケが」 「だって…」 奴は急にしょんぼりとうなだれた まるで、雨にうたれた仔犬のように… エライ罪悪感が、俺を襲った 「なんでそんなことを」 ヘタレた...
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こうですか!わかりません><
暁は、さらしを自らの手で外すと、恥ずかしそうに俺に向き直った。 その瞬間、瞳に移ったのは、視界を埋めんばかりに広がる巨大な胸、胸、胸。 「うお……!?」 思わずうめきのような声をあげてしまった俺に、暁は傷ついた顔をした。 「や、やっぱり、変……だよね……。こんなに胸が大きな娘なんて、いないもんね……」 一瞬前まで恥じらいの中にも強い輝きを放っていた暁の目が、寂しげに伏せられる。 「かっこ悪いし……肩だってこるし……いい事なんて何も無いよ……こんな胸……」 気のせいか、目の端には違う光が見える。 ……いや、気のせいじゃない。 「んなことねーよ」 俺は意識して普段のような声を出した。 「だって……」 「俺が無いって言ったら無いの!」 言いながら、俺は暁の零れ落ちそうになっていた涙をぬぐってやった。 「……嘘」 嘘なんかついちゃいない。確かに、大きさは爆乳ってな感じ...
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凌と明宏
いつも同じ電車、同じ車両に乗る少年は何処か中性的で幼い少女のような面影を残している。 満員電車という他人の肌が触れ合う、窮屈で居心地が悪いこの空間。 誰もが眉を歪め、怪訝な面持ちで電車から降りて行くのに、 彼だけは嫌な顔一つせず、人形のように美しい表情でただ窓の外を眺めている。 彼だけが、まるで別世界にいる住人のように酷く澄んでいた。 自分より幾つか年下の、しかも少年をこんな風に見てしまうのは何処かおかしいのだろうか? 頭のネジが一本足りてないような、思考が歪んでいるような気がする。 別に俺は同性愛者という訳では無いし、女に興味が無いという訳では無い。 それに今まで、女に困る事は余りなかった。 女から声を掛けられたり、コンパではそこそこモテてる方だと思う。 連日の残業で疲れているからだろうか。 毎朝、彼を目に焼き付けておく事で「今日も一日頑張れる」そう自分に言い聞かせている。 まるで...
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真と弥生1
「ねえ真、これなんかどう?」 と言っては、弥生が色々様々な服を俺ーーーー真(まこと)のいる試着室に持ってくる。 そしてその度に着替えては弥生にお披露目している俺ガイル。正直あまり乗り気じゃないんだけどね。 多分今ので7回目だと思う。 「うん、これも悪くないな」 「もう、真ってばさっきから『悪くない』ばっかりじゃん」 むぅー、とばかりに弥生がふくれるが、正直な所、悪くないなどと言わず、とても良いと言っても充分で、組み合わせもバッチリだった。だったのだが…… 「なら言わせてもらうけどな……」 ここにきてようやく兼ねてから……もとい、いつも通りの疑問を放った。 「何で女物ばっかりなんだ!?」 「だってその方が似合うんだもん」 「やっぱりか……」 いつも通りの返答にげんなりする俺。 そう、さっきから弥生の持ってくる物は、全て女物なのである。という...
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唐突3
「『……ふん、なんだい、これは?』」 少年が着るような半ズボンとシャツに身を包んだ、だが胸の膨らみによって それとわかる少女――の、普段の口調を真似しながら、男は、笑みを浮かべた。 「……似てないよ」 「あう」 少女は男の冗談をにべもなく切り捨てた。 朝早くから、大勢の人間の声が響くその場所は、最近出来た大規模テーマパークだ。 その入り口で、二人は会話を交わしている。 「……で、なんなんだよ、これは?」 「『何って……デート、だけど』」 「……何か微妙に似てるのが悔しいなぁ……ってデートぉ!?」 「他の何だと思ったんだい?」 「そりゃ……今度は野外プレイなのかぁ、とか」 今日は手が自由だったので、男は頭を掻いた。 苦笑しながらの呟きに、少女は目を細める。 「君は……本当にエロいよね」 「お互い様だと思うんですけどー」 「否定はしない...
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短編6
「ふぅ~!終わったぁ~!」まだ5分の1だけどな。 俺、河田亮輔は今、夏休みの宿題を2日で終わらせるべく、親友のゆうきと勉強合宿中。 両親は温泉旅行に出かけていて、家には2人だけだ。 いやしかし暑い。キリのいいところだし、風呂に入るとするか。 最初は一番風呂は客であるゆうきに譲ったのだが、逆に譲られてしまった。 あぁ…いい湯だ…風呂というのはなぜこんなにも気持ちいいのだろう……そのときだ。 ガチャッ―な、何?「入るよー」 ゆうきが入ってきた。風呂なので当然ながら全裸である。 「せっかくだし、一緒に入ろ?」 「え、いや、その…」 「ボクとは入りたくないって?ボクのこと嫌い?」 「そうじゃなくてさ…」 少し幼さの残る整った顔。小柄で華奢な身体に薄い隠毛。そしてちんこは…ない 。 「お前、もう少し意識しろよ……(汗」 「ん、何か言った?」 ゆうきは軽くシャワーで流し...
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薫と勇気2
次の日の朝。 僕にとっては、転校初日。 新生活に――主に一人暮らしができるという部分で――割と期待で膨らんでいたはずの胸は、 小さくしぼんでしまっていた。 ……隣の、それなりに豊満な胸の持ち主が、その原因だ。 「♪」 僕と腕を組んで登校する勇気は、これ以上無い程に嬉しそうな表情を見せていた。 可愛いというよりは、凛々しいと言った方がいい、素のままの、十年前から全くこれっぽっちも変わっていない笑顔を。 外見はそれなりに女の子らしくなっている。というかむしろ、黙っていれば美少女で通るかもしれない。 だが、身にまとう雰囲気は、あの頃から全然変わっていないように思えた。 「………………」 対する僕はといえば―― 「どうした薫。なんと言っていいやらどうしていいやらさっぱりわからないというような途方に暮れた顔をして」 ――まさにそのような表情を浮かべてい...
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短編7
会社と自宅を往復するばかりの毎日で、転勤してきたばかりの俺には とりわけ友人もおらず、ましてや恋人なんかもいなかった。 アパートの自宅で一人食べるコンビニ弁当にもそろそろ飽きが来た。 しかし外食は金がかかるし、自炊など出来やしない。 会社の上司や同僚など飲みに行く事はあったが、それも大して楽しくは無かった。 まだ転勤して来て2週間という短い期間では、気ばかり使ってしまい逆に疲れるのだ。 気の合った同僚を探すにも、もう暫らく時間がかかりそうだ。 シャワーを浴び、冷えたビールを一気に飲みほすとソファーに腰を降ろした。 コンビニで買って来た弁当と二本目のビールを机に置くと、おもむろにテレビを付ける。 どの番組にも大して興味が湧かないが、 適当にドラマでも見て夜の時間を潰すのが日課になっている。 「はぁ……明日も仕事か…めんどくせぇな」 その時、インターホンが鳴った...
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薫と優希-夢落ち編ー
「ふぁーあ…ああ、今日は日曜日か…」 寝ぼけ眼の優希はもそりと布団から起きた。 普段なら規則正しく7時に起床するのだが、今は12時20分。 家族が留守なのを良いことに昨日は薫と深夜までセックスに興じていたのだ。 「あ…つつ…腰が痛いな…もう、早く歯磨き----!?」 股間に強烈な違和感を感じた。 本来あるべきものがあって、ないものがある。 「ない…ない…ぼ、僕の胸が…」 元からである。 「な、なのに何でぼ、僕のアソコに…アソコの代わりに…お…オチンチンが」 顔つき、身体つきは変わらない。若干、声が低くなっただけだろうか? 当の本人はそれどころではない。 ダッシュ起きて、ダッシュで着替え、これまたダッシュで近所の薫の家へ。 途中、馴染みの友人の『師匠』こと安田 桃子が 「あ、優希ちゃん、どうしたの?」 「桃ちゃん、桃ちゃん!はぁはぁ…桃子ちゃん大変なんだよ!僕が...
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俺と奴1
「ほら見ろよ、ここが…」 「バカモノ!」 俺はシャツを脱ぎだした奴の胸から、慌てて目をそらした 一瞬目に焼き付いた、微妙な白い膨らみと、ピンクの頂点を頭から振り払うのに専念する 「ナンダヨ~、親友が体の痛みを訴えているのに」 奴は、事態も理解せんと、むくれやがった 「女の子が胸をほうり出すな、タワケ」 「いいじゃん、こんなささやかな胸。 最近まで一緒にお風呂…」 「中坊の三年前は最近とは言わん!」 年長者として毅然とした態度でたしなめる 「とにかく!女の胸のことなど俺が知るわけないだろう」 「パソコンの空き箱」 奴がボソッと呟いた 「いっぱい隠してるじゃん」 ダラダラ 脂汗がふきでる 「あんなのばっかし見てるくせに、僕のはどうでもいいんだ」 声が震えている 「お前…」 「迷惑だよな、こんな男の子みたいな胸見せられても…」 部屋から出て行こうとする奴...
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薫と優希3
体に直接当たるシーツの感触。ベッドの上には、優希が身に着けていたほとんどの物が、脱ぎ散らかされている。 ついばむようなキス。もう何回目だろう。 キスを終えた後、優希は恐る恐るといった感じに問う。 「僕の体……どうかな?」 優希は既に、ショーツだけになっている。 恥ずかしそうに自らの体を抱きすくめる優希。視線が向くのは、自分に覆いかぶさるようにする薫の顔。 「ああ」 「…それじゃわかんないよ」 「そうだな…その…綺麗だ」 珍しく歯切れの悪い薫の返事。 (薫も緊張してるのかな?) だとしたら、嬉しいかもしれない。 お礼の意味を込めて、優希も感想を口にする。 「薫も――綺麗だよ」 薫は、上半身だけを全て脱ぎ捨てた格好だった。メガネは外され、端正な顔にあった二重の目が見える。 薫の体は優希が見慣れた体育会系の異性とは異なり全体的に細身で、けれど女の子とは違って余...
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千博と康介
彼氏いない暦イコール年齢。 それの、一体何がいけないのでしょう。 会うために予定を組んで、会ったらお互いに気を使いまくってデートして、浮気したとかしないとか、結婚するとかしないとか、一回やっちゃえばポイだとか、処女じゃない女に興味は無いだとか、童貞はきもいとか。 「ほんとーに。頭悪いんじゃ無いかと思います。男は馬鹿です。女も馬鹿です。異性相手に腰を振る事しか出来ないんですかね本当に」 ごん、とビールの大ジョッキを荒々しくテーブルに叩きつけ、真っ赤な顔で千博が睨む。 彼氏いない暦二十年のお祝いにとからかい混じりでつれてきた、見知らぬ酔っ払いの笑い声で喧しい居酒屋のテーブル席である。 「大体ですねー、世の中おかしーんですよ。いーですかぁ? まず生殖と言う物はですねぇ、快楽を求めて行うのではなくぅ、子孫の繁栄のために行う物であってー、恋人という制度はつまり、その相手が自分の繁殖の相手...
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薫と優希―撮影編―
その視線に優希は硬質な冷たさを覚えた。 彼女の視線の先にはカメラを構えた男がいて、その視線は無機質なレンズを透過して、ベッドに座る優希に向けられている。 「さぁ、まずは上から脱いでみようか、ユーキちゃん?」 男が軽薄な口調で言う。 趣味の悪いアクセサリーに胡散臭いヒゲ。 その全てに嫌悪感を抱きながらも、優希は男の言葉に逆らうことは出来ない。 理由がある。 彼女にとってどうしても譲れない理由が。 だから優希は恥ずかしさを押し殺し、男の指示に従って上着に手をかけようとして、しかし脱ぐ前に、少し赤らんだ顔をカメラを構える男に向ける。 「おやぁ、どうしたのかなぁ?脱いでくれないなんて約束が違うぞぉ?」 「あのさ…、撮る前にどうしても言っておきたいんだけど…」 「なにかなぁ、ユーキちゃん?」 やや掠れた猫なで声で言う男に、ユーキは酷く冷たい視線を投げ...
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エセ軍人パロ8
「やめろ、やめてくれ…クロル…クロル、クロル、クロル!やめろおお!」 ヴィクターはテレビに食ってかかった。 「ヴィクター教官!ダメです!」 アウラが背後からヴィクターに抱きついた。 「何がダメなんだ!こんな、クロルがこんな!チクショウ!クロルは、あいつは!玩具じゃねぇんだぞ! 何であいつがこんな変態共の慰みモンにならなきゃならないんだ!」 「ヴィクター…クロル教官はもう…この状況ではもう…」 アウラの掠れた声、ヴィクターの背中に頬をすり寄せ、アウラは黙った。 静寂の訪れた執務室に響くクロルの狂声とアウラの嗚咽。画面では犬との交尾から 画面が切り替わり、今度は全裸で貼り付けにされたクロルが映った。 SOLDIER×BLACKNESS 「はぁ…はあ…はぁ…」 ぐったりとしたクロル、表情は虚ろであの頃とはとても同一人物とは 思えないほど衰弱し、絶望し、...
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巨乳ボーイッシュ
親父、お袋……死に場所を見つけたよ。 「ボクに謝れ、謝れよちくしょう!」 ギリギリと首を絞められて、俺――吾妻晋太郎は両親に別れを告げた。 このばか女、イトコの遥は子供の頃から実家の空手道場で鍛えているため、果 てしなく強い。はっきり言おう、俺じゃ勝てない。しかも加減というものを知ら ないのだからタチが悪い。 「あのアイスはなあ、ボクが稽古の後に食べようと思って取っといたんだぞ! なんで食べちゃうんだよ? なんでだよこのやろう!」 知るかよ。山があったら登る、アイスがあったら食う。常識だろうが。 ああ、そろそろ意識が…… だが俺は負けるわけにはいかん。気合いで意識を繋ぎ止める。 何故に俺がここまで頑張ってるかというと、ショートの髪も口調も名前も、全 部が男みたいな遥の唯一女らしい部分が俺の後頭部に当たっているからだ。 つまりは――オッパイだ。 ...
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薫と優希―レジーナ編―4
数日後、成田空港のロービーで、某虎穴の紙袋を両手に抱えたレジーナと、それを見送る二人の姿があった。 「それじゃあ、もう時間デスネ」 「すまない。折角の誘いだったが、やはりアメリカでは流行らないとおもうからな」 「薫、全然すまなそうに見えないよ?」 台詞の頭につけた言葉に反してちっとも申し訳なさそうに聞こえない薫に、優希はため息混じりに言う。 ラブホテルでさらに二回戦を経た後、優希はすっかりダウンした薫に正直に言った。 レジーナに対する嫉妬と不安。 薫に対する不信。 全て聞いた後、薫は言った。 「それに関して君に非はない。信用されないような言動を取り続け、迷うようなそぶりを見せた私に問題がある」 そう言われたとき、優希は抱かれた時に思ったことを再確信した。 やっぱり、自分は薫から離れられない、と。 どうしようもなく不条理で、ボケまくりで、不器用で、誠実な彼から、...
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薫と優希2
「ふぅ…ま、待たせすぎちゃったかな?」 軽く息をついてから、優希は立ち止まる。立ち止まったのはマンション――それも入り口で暗証番号を入れなくてはならないタイプのマンションだ。 「あ、汗臭く…ないよね?」 マンションの入り口で、優希が自分の身なりを確認していた。 ジーパンにトレーナー。足元はスニーカー。手に提げたバックの意匠は少々女の子っぽいかもしれないが、それを抜きにしてみると、どこからどう見ても…。 「…女の子っぽくないなぁ…」 ガラスに映る自分の要望に、優希はため息をつく。 屋上では殴り倒してしまったものの、やはりあの薫にだけ任せては何をするかわからない。結局優希は薫を手伝う事にして――その段になってはっとした。 そういえば、薫の家に行くのは小学校以来だ、と。 そう。内容はどうあれ薫の、好きな異性の家に招かれたのだ。 こうしてはいられない! 優希は授業終...
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薫と優希―レジーナ編―2
東山高校の近くに、生徒の集まる店がある。その名も重食喫茶店『満腹亭』―――『軽』食ではなく『重』食。 食べ盛りのスポーツ少年、少女をターゲット層にしたレストラン――というより食堂だ。 サンドイッチが厚めの文庫本と同じくらいのサイズだという事実と、その店名からどんな店かは一目瞭然だろう。 かつて倉庫だったものを改築した店内は広く二階建て。しばしば打ち上げなどの場所になる。 優希も頻繁に利用している、リラックスできる気安い場所だった。 そのいわゆるホームで、今日の優希はアウェーにいるかのように緊張していた。 胸を必要以上に張り、肩は上がり、手は膝の上で握りこぶし。 擬態語をつけるならカチンコチン。 彼女が硬化している理由は、四人用のテーブルを挟んで反対側に座っている人物だった。 性別は見まごうことなく女。その豊満なシルエットを男と思うことなど不可能だ。しかし、いやらしい印象...
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真と弥生2
「いつもの事だけどさ、レズっぽい構図だよね」 またか……と思いつつも、いつも通り律儀に答える俺。 「うっさい。俺だって好きでこんな顔と体格してる訳じゃない……って!」 「あんっ! …いきなり強くしないでよ、もう……」 ついでにその一回だけ(お返しとして)強く突き込む。 こんなやり取りが起こる理由だが、それは俺の見た目がまるで女の子という事が原因だったりする。ナニをしているかは会話から察して頂きたい。 「でも本当に綺麗な身体してるよねぇ真。女の僕から見ても羨ましいよ」 「褒め言葉にならん」 高2になっても線は細く、しかも女顔。その上名前も両性的。性格はバッチリ男なんだが……。 こんな俺でも彼女はいる。現在目の前に、と言うか、下に。 「身体だけじゃないよ。全面的に『可愛い』んだもん、顔も含めてね」 と弥生。ここまでならまだ良かったのだが、 「...
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短編3
確かに悪いのは私だし、言い訳のしようもないのは分かってるけど。 「…………はぁ」 ちょっと突き指したくらいでプールにいれてくれないとは、横暴じゃないか。 とクラスメイトたちが居なくなった教室で、四葉唯は一人黄昏ていた。 むかついたからと男子と喧嘩して、ソイツを泣かしてやったものの、自分が突 き指してるのが馬鹿みたいで。家から服の中に、水着を着てきていたことが、更 に輪をかけて唯の心を苛んだ。 去年買ったまま、まだ買い換えていない水着は苦しくて、憂鬱さを増進させて くれる。 「……うぅ」 プールを楽しみにしていた分だけ後悔が強く。 暇つぶしになにかしようとしても、手につかない。 せめて水着だけでも脱ぐか、と唯は考え。教室の扉に鍵を閉めた。 ピンク色の生地に大きくハートマークの描かれたTシャツを脱ぎ、膝丈のスパ ッツを脱ごうとして上靴の踵がひっかかり上手く脱げず。上靴を脱ぎ、靴...
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短編2
時速は百キロ。 これがこのバッティングセンターでは一番の速い球だ。 コキンッ しかし金属バットが奏でる小気味いい快音は、先程から僅か一球たりとも途切れたりしない。 コキンッ だがその素晴らしいバッティングを披露している女の子の顔は、ち~~っとも嬉しそうではなかった。 このぐらいは女の子からすれば当然なのである。 時刻は六時過ぎで夕飯前なのだが、こんなものは朝飯前という奴なのだ。 ま、とはいえ。 コキンッ こうしていればオナカは減るわけだし、気分だって、そりゃ慣れているとはいえ、決して悪くなるもんじゃない。 コキンッ なのに今日は表情が冴えなかった。 「あのさ」 「うっさい黙れ」 その理由を少女は知っている。 気づかないふりをしてはいるが、気づいても認めやしないだろうが、ちゃ~~んと少女はわかっている。 「そんなに悔しいの?」 ...
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薫と優希―撮影編―2
「では、まず一人でしてもらおうかな?」 「ひ、独りでって……え、ええええっ!?」 薫の要求は、早速優希の想像を超えていた。 しかし、薫にしてみれば驚かれた方が想定外だった。 「どうしたのかね?」 「どうしたじゃないよ!?ひ、独りでって、その!お、おな、おな…!」 「オナニーだね」 「そ、そう!それをどうしてしなくちゃならないんだよ!?」 「もちろん撮影し、私が後々それを眺めて手淫に耽るためだ」 「だからなんで僕一人を撮るんだよ!?二人でするのを撮るんじゃないの?」 「それも撮る。だがまずは君が一人でするところをカメラに収めたい」 「そんなぁ…」 顔を真っ赤にしながら、優希はぽつりと… 「一人でだなんて…恥ずかしいよぅ。 薫も一緒に…」 「カメラの前で並んでオナニーをして欲しい、と? 残念ながら自分自身をオカズにできるほど、私は道を極めていな...
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エセ軍人パロ3
「五失点です、クロルさん」 凄まじいどす黒オーラを纏いながらにこやかに笑う店員の声に げっ…と思わず口に手を当てた。 「あーあ、ひっかかってやがんの。バカだねー」 にやにやしながら店長のヴィクターが言った。 パン屋『リーベルタース』の地獄の休日が幕を開けた瞬間だった。 『ヴィクター+クロル+ウィルトス=男女男』 「今日は店が休みだから無効――」 クロルが『ですよね?』と苦笑いをしながら後ずさった。 「はい、何やら『無効』などと言う幻聴が聞こえてきましたが…」 とウィルトス。 「『向こう』がどうしたって?向こうに何か見えんのか」 と窓の外を見るヴィクター。 休日だから…とゆったりとお茶を飲んでいた三人。 昔話に花を咲かせていたのだが、ウィルトスの事を――と呼んでしまったのだ。 それはこのリーベルタースでは禁句であり、それが5回重なるとクロ...
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薫と優希―レジーナ編―3
(一体どうした事なのだろうか?) 薫は、困り果てていた。 大野 薫はそれなりに自分の知能に自信があった。だが、その頭脳を以ってしても、現状の把握は困難だった。 現状とは即ち、自分の唇を優希が積極的に吸っている―――キスしている状態だ。 「…っ…ぁん…ちゅ……ぷちゅ…ん……」 積極的に舌を絡ませ、唾液を交換する優希。 普段は消極的――というよりマグロといってもいいほどにさせるがままの優希の口撃に、薫は戸惑いいつもと逆の立場で蹂躙されている。 嫌ではない。 (むしろドンと来いといったところだが…) しかし、何か違う。何かがおかしい。 具体的には優希の様子だ。 いつもの優希は恥ずかしがりながら、おっかなびっくりといった風にこちらを求めてくる。三歩近づいて二歩下がり、しかし耐え切れずまた寄ってくる。 さしずめ野生動物の餌付けのような感じだ。 (今日のユーキは違う) ...
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薫と優希
優希はコンプレックスを持っていた。 それは男と思われることがある名前だったり、薄い胸だったり、癖が強くて伸ばしにくい髪だったり、太目の眉毛だったり…。 だが、それ単体ならそれほどのコンプレックスにはならなかったろう。直接的な理由、それは彼女の想い人の行動にあった。 「ん、今日も女装か、ユーキ?」 「だから女だ」 朝の通学路で、無表情なメガネの男に優希が言い返す。 男の名前は薫。優希の幼馴染で、180近い長身は、150少々の優希からは見上げるような位置にある顔は、女性的といっていいほど整っていた。ただしその綺麗な顔は能面のように無表情だった。 薫は無表情かつ平坦なハスキーボイスのままで、器用にも驚いた風な演出をしてみせる。 「なんと!私は十年以上も騙され続けてきたのか?」 「うっさいな、オカマの癖に!」 「心外だな。私は女体の神秘を妄想して嗜むのが常の健全な高校一年男子だ...
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薫と優希―撮影編―3
タイミング、というものがある。 辞書的には適当、適切な時間を見計らうこととあるが、多くの場合それは運命と偶然のなせる業。 さらに言うなれば、適当とはいっても、その適当さ、適切さが、のタイミングを得た者に有利とは限らない。 そこで薫は考えた。自分がが置かれている状況――日曜の朝に、用事のついでに恋人の寝顔を拝見すべく勝手知ったる他人の家と、 こっそり忍び込み優希の部屋の襖を開けたら、大絶賛一人エッチ中だった、という状況はどちらなのだろうと。 結論が出る前に 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 悲鳴とともに、薫は意識ごと吹っ飛んだ。珍しく投げ技だった。 180センチ近い長身は優希の細腕によるとはとても思えない、速度と高さで回転しながら宙を舞う。その行く先には、錦鯉が泳ぐ池。 薫は生臭さが漂う鯉の住まいに、犬神家状態で突っ込んだ。 池から自力で...
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エセ軍人パロ5
「ティーナ、落ち着きなさい。貴女の恥部はウルトラマ×コかも知れない、けれど それを指摘されたからといって私達のサークルで唯一の作画担当を昏倒させるのはどうかと思うわ。」 「そうよ。グレイトな陰部なんだからむしろ胸を張って生きるべきだわ。」 『極上☆☆軍人サークル』 「だから!違います!私の…は名器ぢゃありません!試したことはありませんけど、たぶん違います!」 バルスラーを失神させたティーナは二人の同僚に向かって言った。 「つまるところ、処女だと?」 「ティーナ…処女なんだ。」 「あ………」 うっかり口を滑らせてしまったティーナは口を押さえ、静止した。 「は、話は変わりますが、クロル教官はボーイッシュな感じが魅力だったんですよ。 その同人誌なんですから×異種孕み系は路線を外れると思います。」 180度方向転換した話題。が、そのティーナの言葉に九鬼が食いついた。...
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薫と優希―レジーナ編―
『師匠』 それは、安田桃子の女生徒の間でのみ通じる通称だ。 中学の時点で脱処女。その後、相手とは解れ現在は別の彼氏と交際中。しかも高校に進学してから既に二人目。 その経歴だけ見れば、いかにも遊び人な人物像が連想されるが、その実体は三つ編みメガネの委員長だ。 成績も優秀な部類で、お洒落だってさりげなくセンスが良い。真面目だが気さくで人当たりも良い。 着やせするタイプなので男子共で気付いている者は少数だがスタイルだって平均以上。 『師匠』 それが彼女の実体を知る友人達が使用する、彼女の呼び名であり、その名の通りしばしば相談ごと――特に恋愛関係を持ちかけられる。 そのアドバイスがまた的確で、最近では上級生が相談を持ってくることすらあるほどだ。 そして今日もまた、迷える少女がその経験にすがるべく、相談を持ちかけてきた。 「―――つまり…優希ちゃんは彼が中出ししてくれない...
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空気詠み人知らず
いつもと同じ朝。 いつも通りに目を覚まして、 いつも通り朝ご飯を食べて、 いつも通り家を出る。 でも、一つだけ、いつも通りでもまだ慣れないことがある。 「ユウジー!!行くぞー!!」 向かいの家に住んでる幼なじみへの声かけ。 いや、慣れていたのに慣れなくなったと言うのが正しいかもしれない。 「おおー。ちっと待ってろ。」 この返事の声を聞くだけで心臓が張り裂けそうになる。 あたし─瀬田奈月は高校二年生。 一応空手部の副主将だ。大学推薦の話も来るくらいだから腕前には自信がある。 「んでよー、そしたら犬が追っかけてきてさー。まいったよ。」 で、隣を歩いてるのが幼なじみの山部祐二。 中学まで一緒に空手やってたけど、医者になるとか言って空手はやめちまった。 あたしも身長は170㎝を超えているから大きい方だけど、こいつは180㎝もあって更にデカい。 手足も長くてリーチが...
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唐突2
「……ふん、なんだい、これは?」 少年が着るような半ズボンとシャツに身を包んだ、だが胸の膨らみによって それとわかる少女は、笑みを浮かべながら言った。 「何って……小説、だけど」 言葉を浴びせられた男は、身を縮めながら応えた。 今日もまた、その腕は後ろ手に縛られ、自由を与えられていなかった。 「欲望が丸出しだね」 「げふっ」 「やりたい盛りのガキじゃあるまいし……そんなに溜まってるのかい?」 「……そりゃ、あれから一度も抜いてもらってないし」 手が自由だったら、男は頭をかいていただろう。 苦笑しながらの呟きに、少女は目を細めた。 「ひたすらフェラチオしてもらいたいと思いながら、これを書いたんだ?」 「……そ、そうだけど」 「お陰でフェラ描写ばかりになっちゃったんだね?」 「そ、そうだよ」 「前出した精液がそのままかぴかぴになって、凄い匂...
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光治と美咲
「ね・・・ねぇ!?やっぱりやめようよ!?」 困惑したような困ったような声が後ろから響く。 だが少年は声をあげた少女の手を引き歩みを止めない 後ろは振り返らず前を向いたまま声だけで相手に返す 「なんでだよ?」 「ぅ・・・駄目なものは駄目なんだよっ!」 「理由になってねぇよ」 ぅー・・・と不満そうな声が後ろから上がるが無視しつつ なぜこんな事になったのだろうと発端を振り返るのだった・・・・・ それは午前中の事だった 今日は夏休みで夏祭がある程度で後は特に予定もなく惰眠を無駄に貪っているときだ 「光治ー?光治ー?」 「・・・・ぁー?」 「今日から母さん達、お隣の樹山さんの所と3日くらい旅行に行ってくるから」 「・・・・んー」 「というわけで、美咲ちゃんと二人で仲良くしておいてね」 「・・・ぁぃょー」 こんな会話があったような気がするがもう覚えていない 起きた頃には母達はもう荷物...
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エセ軍人パロ7
「答えられないか? さすが、秘密主義だな――副官殿は」 血が凍った。 愕然とする間もなく、叩きつけるように貫かれる。 快楽か、怒りか、屈辱か――クロルの口から悲鳴は洩れず、代わりに、引きちぎらんばかりに鎖が鳴った。 「悪いな、お前が盗聴器つけてないのも調べてあるんだ。そっちも俺達の事は調べてあるんだろ? 所詮は“元”って侮ったか」 その通りだった。 単独で諜報活動に当たる者は、申請しない限り特に装備は与えられない。 作戦上必須と考えられた時のみ初期装備として与えられが、基本は全ての状況を自分一人で打開する事を求められる。 「チクショウッ! 殺してやる! てめ、許さなっ……クソッ、あぁ、や……ふぁあ……!」 「そう、怒るなよ……! はは、あぁ、たまんねぇ――――破壊してやる」 SOLDIER×BLACKNESS 「いぐ…や、やめこの…」 クロルは必死に...
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エセ軍人パロ4
俺の名前はバルスラー、俺の部屋は狙われている。 『極上☆軍人サークル』 「おい……お前ら、何で俺の部屋にいやがるんだ」 午後の訓練を終えて自室に戻ったバルスラーは部屋を開けた瞬間、憂鬱になった。 自室のテーブルを囲むようにドッグタッグをぶら下げ、タンクトップに迷彩の長ズボンを 履いた女が三人。 そいつらがデザートに取っておいた桃の缶詰を勝手に開け完食した挙げ句、その缶を 灰皿代わりにウインストンとキャメルの吸い殻が山のように積み上げられていればもう十分であった。 「いや、何でって言われてもねぇ…」 「はい。」 「です。」 あら、いやだと言わんばかりに顔を見合わせる三人にバルスラーは言った。 「ねぇじゃねーだろアウラ。」 「まーまーいいーじゃないの。バルスラー、明日から休暇なんでしょ」 「そうだよ。テメェらが出て行けば、今日の夜からだよ。」 「溜まってるん...
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薫と優希―番外編―3
薫の自慰 親愛なる弟・薫るんるんへ 君の姉は大学のサークルの都合で友人宅に宿泊するので帰りませぬ。 ※男の友人ではないのでエロイ妄想しないソコ! ご飯を食べて風呂入ってハッスルして寝ること。 神聖なるマイ・ルームに一歩でも入ったら滅殺するのでよろしくね♪ 霞より 「……霞は今日も残業か…」 帰宅した薫はキッチンの上の書き込みを見て軽くため息をついた。 「我が姉よ……実に羞恥プレイだ。学業を終えれば探偵にでもなる気かね。全く…」 その書き置きは普通のモノである。家族である姉が弟宛てに書いたお伝え事。 問題はその紙であった。 それは薫の秘蔵してあったH本の付録ポスターにわざわざ別紙で作った吹き出しを張り付け、そこに書き込んだモノであった。 「何故あそこに隠してあるのをこうやすやすと見つける事ができるのだ。囮部隊には目もくれず、主力部隊を叩くなど常人では...
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連絡所
誤字訂正や補完要請 突発的なスレのdat落ちの時などはこちらへ 俺以外で更新する人がいなかった場合、月イチ程度で更新する予定だ突然ウィキ消去などはしないから安心して投下してもらいたい -- 管理人=ウィキニン (2007-03-07 21 12 15) そろそろ第二スレはフィニッシュか、嬉しい事だ重要事項だが、@ウィキはエロ禁止の方向に向かっているらしい一応仮保管庫を作った者として第二スレはまとめるし消去もしない方針だが、誰か他に保管庫作る勇者はいないか?突然の消去に対応出来ないってのは住人には大損害になると思う2カ月も更新していないこのウィキを見に来てくれているボーイッシュ好きな方々の意見も聞きたいよろしく頼む-- ウィキニン (2007-06-02 23 47 20) HTMLだけなら書けるんだが、定期的に更新する勇気と根性が無いんだ。もし箱だけ作れば後は保管してく...
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エセ軍人パロ2
「次の患者さん、どうぞー」 マーティンは医者である。この小さな診療所が彼の仕事場だ。 待合室の扉が静かに開き、女が入ってきた。そのまま、黙って椅子に座る。 「今日はどうされましたか」 マーティンは顔もあげず、先程診察した患者の書類を書いていた。 「よぉ」 だから、愛しい愛しい幼馴染みの声が聞こえてきて心底驚いた。 「パ、パメラ!もう動いて大丈夫なのかい!ね、熱は?」 「下がったよ。どっかの誰かさんがくれた解熱剤のおかげで」 そう言うとパメラは山盛りのパンが入った紙袋を机の上に置いた。 「今日はそのお礼」 パンの甘くて芳ばしい香りが診察室に拡がった。 「パン屋に行ってきたのかい」 マーティンはパメラの顔をおそるおそる窺ったが、予想していたのと違って、パメラの表情はすがすがしかった。 「あぁ」 「ウィルトスさんに会いに?」 「ちげーよ!」 パメ...
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エセ軍人パロ1
パメラは今、恋をしている。彼のことを想うだけでパメラの小さな胸は苦しくなり、また、その苦しさが心地よくもあった。 ただ、見ているだけで良かった。男にしては可愛いすぎる笑顔で、毎日パンを配達している姿を遠くから見る、それだけで満足だった。 しかし、パメラは見てしまった。彼がエリーの家から出てくるところを。別れ際にエリーに抱きつかれていたのを。そして、そのことに満更でもなさそうな彼の姿を。 パメラは泣いた。こんなにも泣いたのは人生で初めてじゃないかと思う程。 翌日、パメラは熱をだした。 まさか自分がこんな状態に陥るとは。まるで、可憐な乙女の様に恋をして、失恋し、ボロボロになっている。 パメラは自分で自分を笑おうとしたが、それすらままならなかった。 もう何もしたくない。生きる気力もない。 パメラはゆっくりと眼を閉じると、やがて眠りに墜ちていった。 誰か...
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勇ミ歩ム1
原作:書く人氏 『薫と優希』 僕の名前は新夜 勇(あらや いさみ)、東山高校に通う高校一年生。 実は僕には悩みがある。 高校に入った時から一目惚れ。 あの人の一挙一動に心がときめかされます。 あのキリッとした御尊顔を毎朝、拝する度に僕の鼓動が臨界点を突破しちゃいます。WOW! ああ、あの方と是非、お近づきになりたい。 あわよくば告白したい。 そして恋人になりたい。 そんなあの人の素敵な御名前は ――――東三条 優希―――― 『薫と優希外伝 勇ミ歩ム』 「――は?」 新夜 勇の第一声はそれだった。 「いや、だから東三条先輩は付き合ってるよ。」 隣で興味なさ気に発言するのは志摩 歩(しま あゆむ)。 勇にとって幼稚園からの腐れ縁……というお約束的なものはなく、 小学校の時に転校してきたお隣さんというだけだ。 「だだだ誰とだよ!誰と付き合ってるんだ...
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勇ミ歩ム3
「ん…あ……」 カーテン越しに朝日が差しこむ部屋の中、そのまぶしさに歩は眼をうっすらと開けた。 時間は午前7時15分、いつもの時間だ。 「ん…ん……」 ゴロリと横に寝返りを内、歩は上半身を起こした。 「………朝…か」 歩の朝はいつも単調だった。 兄の恋人の霞から置き手紙があった日の夜は必ずと言って いいほど帰っては来ない。 大学の研究室に泊まっているかおそらくは霞の自宅に 宿泊しているのであろう。 何かあればケータイに…と言っていたが、今の今まで特に何も なかったので掛けた試しはない。 原作:書く人氏『薫と優希』 昨晩は霞の手料理があったが、朝は自前で何とかするしかない。歩は面倒くさいと思いつつ、 トーストと冷蔵庫にあった卵とベーコンを焼いて、それに残りもののトマトを出し、朝食にする事にした。 いつもは隣の新夜家にお邪魔するのだがさすがに昨日の今日...
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勇ミ歩ム2
「玉砕覚悟でキメてみたら?」 「…それで僕が登校拒否になったら歩が責任取ってくれるの?」 結局、昼休みはその話題。文芸部の部室でパックのアップルジュースを飲みながら勇は言った。 「知らないよ。女の子が好きな女の子の心情なんて理解できないもの」 歩はやめてよねといわんばかりに両手を挙げた。 「歩には理解できんやろーな!ええ、あの東三条先輩の魅力が!」 けらけらと笑う勇に歩むは小さく「出てるから…」と言った。 「いいじゃない、万歳して木っ端微塵に吹き飛べばいいのよ。」 突然、部室のドアが開き、無遠慮な声が室内に響き渡った。 「そ、そうかな…えへへ……って美命(みこと)…おわっとっと!?」 「危ない危ないよ、勇。」 勇が腰掛けていた机から落ちそうになるのを後ろから支える歩を見て少女は言った。 「あら志摩君、また勇のY段につき合わされてたの?」 「誰がY談だよ、...
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プレゼント系
あけましておめでと~!今年もヨロシクね! …ってナニ?その袋 プレゼント?ボクに? わ~!ありがと!あ、そ~いえばクリスマス貰ってなかったもんね! ボクはちゃんとキミにあげたんだけどさ、シルバーの指輪。 今日もちゃんと着けてる?……ダメダメ右手じゃ!ちゃんと左手の薬指に着けてよ! で、一週間遅れのクリスマスプレゼントの中身はっと… ……デニム…? お~!ボクがジーンズ好きなのよっくわかってんじゃん!さっすが彼氏! あ、そうそう、このジーンズどう? 初売りで買ってみたんだけどさ、いいっしょ~? もともと細身のなんだけど、サイズひとつ落として更にライン出してみたんだ! へ?いつもと変わんない? え~!よく見てよ!全然違うじゃん! 長さもくるぶしぐらいだからいつもより短いし、 色もいつもより濃いし、ローライズ気味だし… …そりゃあ足首まで隠すようなデニムのパンツってのはいつも通りだけ...
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エセ軍人パロ6
「あ…あん…は…んふ」 昼下がりの陽の光を遮るようカーテンを引いたとある執務室。 外からは訓練生の威勢の良いかけ声と訓練教官の檄が聞こえてくる。 「あ…うっ…あああ……ヴィクター」 半ば机に押しつけられるようにして、胸と尻だけをあらわにさせた 半裸の女性がくぐもった声を上げた。 「もうこんなにしやがって……そんなにいいのか?」 女性の胸に背後から手を回し、下からすくい上げるように揉みしだく ヴィクター。 「あっ、や…む、むね…ダメ……ち、小さいから…やめ」 「そうか…俺はこれくらいが…ん…ちょうどいい」 「ひゃっ…そ、そんなとこにキス…なんて」 ヴィクターは女のうなじに唇を落とし、ちゅっと軽く吸った。そして ズボンのベルトをゆるめる。 「は…はっ…ぱ、待って…し、下着…脱ぐ…」 「構わねぇよ。脇から突っ込んでやる。」 ヴィクターは荒々しく女の尻を剥くと、下着...
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