戦国BASARA/エロパロ保管庫

猫と鈴

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bsr_e

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ぎゅむ、と何かに踏まれた感触に、島津義弘は目を覚ました。
灯りはとうに消えており、部屋はすっかり闇に包まれている。
「何じゃ一体…」
とりあえず圧し掛かっているものを退かそうと手をかけた。
ふにゅ。
餅のように柔らかな何かに触れ、首を傾げる。
「う~ん…」
それはごろりと寝返りを打つ。
「ほ…?」
目が慣れてくると、それは人だという事が分かった。
「…もう飲めないってばぁ…」
むくりと起きた影から寝惚けた声がした。
しゃらん、と首に付けた鈴が軽やかな音を立てる。
何じゃ、と更に視線を上に向けると、好き勝手な方向に跳ねている鈍色の髪の合間から覗く飾りは、まさしく猫耳そのものであった。
肌蹴た衣の袷から、先程、島津の手に触れたと思われる物体が覗いている。
「……って、あれ、まだ朝じゃねぇの?」
ふわぁ、と伸びをする元親の仕草は大胆で、思わず視線を逸らしてしまう。
ずるりと落ちた袖から脇から腰にかけての曲線があらわになる。
「何故、そんなものを付けて、おまはんがここにおるんじゃ!」
「覚えてない?」
島津に問い掛けられた元親は、大きな瞳をぱちぱちと瞬かせ、ぐいっと顔を近付けてきた。
日に焼けていない白い肌が薄闇に浮かび、何とも妖艶な色香を漂わせる。
ふるふると揺れる両の乳房を無意識に凝視してしまうのは仕方ない。
「待ちな、抜け駆けするような子は御仕置きだって言っただろう…あぁん?」
不意に後ろから伸びた白い腕が元親を羽交い絞めにした。
「うわっ」
ごろりと横に転がされた元親の尻を、げしっと蹴る。
「ったく、油断も隙もないな」
そして政宗は布団の上にどっかりと胡坐をかいて座った。
裾の合間から真っ白な脛が顕わになっているが、そんなことは気にしてはいない。
「なあ、俺の方も見てくれよ」
細くしなやかな指が島津の頬へと触れ、蒼みを帯びた隻眼が鼻先へと迫る。
頭の方へと目をやれば、やはりこちらも猫耳を付けていた。
元親を人懐こい白猫と例えるなら、こちらは優美な黒猫だ。
「…おまはん達は一体何をしよっと?」
すっかり訳の分からない島津は、なおもしな垂れかかってくる政宗を器用にあしらいながら問い掛けた。
「……猫が好きだと申したのは島津殿であろう?」
後ろから、ぽすん、と圧し掛かってきたのは元就だろう。
しかし、背中にあたる微かな胸の感触に、島津の手も止まる。
他の二人に比べれば小柄で肉も薄いのだが、しっとりと吸い付くような肌が堪らない。
「確かにそのような事は申したかもしらん」
「ふふ…」
元就の頭にもやはり同じように猫耳がついていた。
指を島津の顎へと回すと、耳朶を食むように食いつきながら、掠れた声で囁く。
「我らを猫と思えば、気にならないであろう?」
…それにしては随分と艶かしい猫ではあるが。
島津とて若い女子に囲まれ悪い気はしないのだが、いずれも普通ではない女子故に扱いに戸惑う。
しかし、そんな考え事をする暇もない。
「うりゃぁ!」
今度はドスの利いた掛け声と共に、元親がどさりと圧し掛かってきた。
普段の島津であれば滅多に遅れをとらないのだが、今の状況では対処しきれなかった。
「うぐぉ…っ!」
三人、いや三匹の下敷きとなった島津の目には、何故か髭の生えた天使が見え、柔らかな肌に包まれたまま意識は極楽へと飛んだという。


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