戦国BASARA/エロパロ保管庫

炎上

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★欲望のままに小十郎×政宗(女子)です。
★欲望のままに小十郎ストーリーネタです。
★欲望のままに松永先生、殺しちゃってます。
★欲望のままに書いたのに、なんでかエロは有りません。

以上を許せるお方は、どうぞ欲望のままにお読み下さい。

―――――――――――

「政宗様ッ!」


炎上する東大寺本殿からやや離れた仏堂に、片倉小十郎は踏み込んだ。
堂の中には妖し気な香りが満ちていて、それが一瞬平衡感覚を鈍らせるが、
小十郎は香りの元である香炉を叩き壊すと、戸をすべて開け放った。
空気が清浄なものに変わって行く中、主君の攫われた主君の姿を探す。
ほんの数日前に人取橋で起きた出来事を思い出し、小十郎は奥歯を噛み締めた。

…一生の不覚。
それ以外に言い様が無かった。

数日前。突如現れた松永久秀という男と、その手勢に部下を人質に取られ
救けに向かったその先で、小十郎は政宗共々松永の仕掛けた爆薬の餌食となった。
爆炎を直接浴びる事は免れたものの、山肌に露出した岩で強かにに全身を打ちつけた。
朦朧とする意識の中、松永の声が響く。

「竜の姫君…確かに戴いて行くよ。」

その言葉に一瞬にして意識が覚醒する。地に伏せていた顔を上げると、
霞む眼に、ぐったりと意識を失う政宗を抱え上げて去って行く松永の姿が見えた。

「…待ち、やが…れ…」

「……」

喉から絞り出した声に、松永が振り向く。

「憐れな男だな…卿は。」

言葉とは裏腹に、憐れみなど一片も篭っていない
悦し気な声だった。

「…なんだと……」

「卿も奪えば良いのだ。己の欲するものを、ただ欲望のままに…」

足掻く虫を見下ろすような一瞥をくれると、松永は小十郎からは
全く興味を失ったとばかりに背を向け、歩み去る。

(政宗…様…!)

今すぐにでも追い掛けて松永の背中を斬り刻みたいという強い衝動も、
全身に追った傷には勝てず、意識が暗転した。

次に気が付いた時は、真田の張る陣の中だった。

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