戦国BASARA/エロパロ保管庫

通り雨

最終更新:

bsr_e

- view
メンバー限定 登録/ログイン
さて仕事帰りに雨に降られ腹いせに書きました。
※松永×女義元
※エロ有りません
※麻呂って普段どんな話し方してるんですか?
以上で宜しければどぞ

****************************************
きらきらしたものが好きだった。
美しいものが、愛らしいものが好きだった。
それは今も変わらぬこと。
幼い頃は日の光を反射して煌めく石を箱一杯に詰め込んだりしていた。
だが次第に見ているだけで良くなった。
人の使うもので無ければ花も石も鳥もそのままの方が美しかったから。

だから我の容姿が醜いと知った時悲しかった。
幼い頃は醜くても幼さ故にかわいらしいもの。
だが、年嵩を重ねれば誤魔化しは効かなくなってゆく。

何時からか同じように振る舞っていても目を合わせてはくれぬ家臣が増えた。
使用人達は我等を持ち上げるために如何様にも言えるもの。

ならば答えは明白だった。
自ら顔を覆い隠し身体を派手に飾り付けた。
派手な着物に目が行けば如何に醜い顔でも薄れよう。

家臣達は挙って口にした。
「これでおかしな族に目をつけられる心配はなくなった。」と。
あからさまにほっとする家臣共にもはや笑うことしか出来なかった。

自分では気付かぬが、それほどまでに目を覆わんばかりの醜女であったのだろう。
真の顔など自分でも最早分からぬ、白くあつ塗りをした顔の方が良いのだと言うのだから。
鏡を見ずに塗りたくる。元の顔が全て消えるように。

次第に道化を演じるのが楽しくなった。
演じているのだと思えばどれ程馬鹿らしいことをしても人事であったから。
そしてそれが他国の武将を酷く油断させることも知った。

そして愚かであれば扱いやすいと喜ぶ家臣がいることも知った。



目安箱バナー