戦国BASARA/エロパロ保管庫

夏祭りネタ2

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momo

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モタモタしてるうちに>>903が書いてくれてたけど、
901のネタ、せっかく書いたので投下させて欲しい  →夏祭りネタ1



「…せっかくお祭りなのに……全部市のせい……」
「…めそめそと泣くな、怒ってなどいない」
 苛立った声で言うと、長政は乱暴にしょげ返る市の頭を抱き寄せた。

 薄紅色の地に白百合の描かれた浴衣を着て嬉しそうに微笑む妻をなぜか正視できず目をそらしてしまったのはつい先刻のこと。
 祭りの喧騒から離れた神社の境内の裏、大きな木の下に二人は座り込んでいた。
 人混みに酔い、挙句足をくじいてしまった市の傍らに座り、長政はただ地面を見つめている。

 祭りに行きたいと言ったのは市だった。妻が積極的に何かをしたい、と言うことはあまり無いことなので、
特に反対することなく連れ立って出てきてしまった。
 外に出るたびに、箱入り娘の市はもの珍しげに、あれこれと夫に物を尋ねた。そんな様をもっと見たくて連れ出したのだったが、
祭りの人混みは市にはいささか刺激が強すぎたらしい。

 湿気を含んだ樹木の匂いと共に、ゆるやかな風が遠くの祭囃子を運んでくる。
 喧嘩でも始まったのだろうか、昂ぶった声を聞き、長政は反射的に顔を上げた。

 ―――いつもなら厳重注意するところだが

 今はそういう訳にもいかない。眉間に皴を寄せたまま、ふと視線を落とすと、見上げる市の目とぶつかった。
「…長政さま、行ってきてもいいよ……市、ここで待ってるから…」
「馬鹿を言うな」
 そっぽを向いたまま、肩を抱く手に力を込める。市の体からは、甘い匂いがした。首筋から立ち上る香りに、長政は軽く酔いそうになる。
 蒸し暑い夜だった。触れ合う箇所が一層の熱を帯びるが、体を離そうとは思えなかった。

「あ……」
 ふいに市が小さく声をあげた。目に入ったのは、夜の闇に散華する光の花。
「花火……」
 白い柔肌を光が彩る。長い睫が深い影を落とす。一心に空を見る市の横顔を見るうちに、勝手に体が動いていた。
「…長政様……?」
 頬に唇が触れる。潤んだ双眸が長政を捕らえる。普段瞳に灯っている強い理性の光の代わりに、酩酊したような熱を帯びた眼がそこにあった。
 頬を離れた唇はやがて、柔らかな桜色の唇を覆った。
 わずかに開かれた唇を割り、舌が口内に入り込んでくる。ふいを打つ行動に少し驚きはしたものの、市はそれに応え舌を絡めた。
 瑞々しい舌を吸うと、わずかに甘い味がした。
「……ん…ふ………」
 市がわずかに声を漏らすと、口内を蹂躙していた舌が離れ、首筋を這いはじめた。体の芯に火がつき、服の上から腿をなぞる感覚に、市は背を震わせる。
 足をすり合わせ、もじつかせる動きに誘われてか、長政の手は裾を割り、やがて市の肌の上を這い始めた。
 手は腿を伝い、すでに潤みを湛えた場所まで入り込んでくる。もう片方の空いた手は懐をくつろげ、やわらかな乳房をもみしだく。
「……あ…」
 吐息混じりに漏れる声が、長政の最後の理性を溶かした。
「……市………よいか…?」
「……うん………頂戴、長政さま…」
 擦れた声で問うと、市は目を潤ませたまま頷いた。

 その時だった。

「ははははははは破廉恥でござるぅぅぅうううあああああああ!!!!!!!!」

 祭りの喧騒をかき消し、花火を打上げる音をも覆い尽くす雄叫びが辺りに響き渡った。

 心の臓を鷲づかみにされた感覚を覚え、声のした方を見やると、武田家の虎の若子が火よりも赤い顔をして立っていた。

「あああああ浅井殿!!!!!!このような所でそのような振る舞い……破廉恥でござる!!!!!!」
 喚きたてる幸村を、二人は呆然を見つめることしかできない。
「破廉恥でござる破廉恥でござる破廉恥でござるぅぅぅぅぅあああああ!!!!!」
「ええい!!黙れ!!!!!夫婦がむ、睦み合う事の何が悪か!!」
 やっとの思いでそう食い下がるものの、幸村にはあまりに刺激が強かったのか、喚きたてるのをやめそうもない。
「破廉恥でござる破廉恥でござる破廉恥でござる破廉恥でござるぅぅぅぅぅあああああ!!!!!」
 喚く幸村を黙らせようと口を塞いだ時には、事態はさらに悪化していた。
「何発作起こしてるの旦那……あ、こりゃどうも」
 幸村の喚き声に駆けつけた武田の忍を先頭に、騒ぎを聞きつけ野次馬が集まり始めていた。
「ちょっと旦那、野暮はやめなよ」
 幸村の騒ぎぶりと、慌てて直したものの着乱れた市の浴衣姿を見て何事か察したか、ニヤニヤと忍びの顔にいやらしい笑みが浮かぶ。
 それだけでも長政には耐え難い屈辱だったが、野次馬の中に見知った顔があった事がさらに頭に血を上らせた。

「政宗ー、今から何が始まるだ?」「勉強になるから黙って見とけ。…HEY!続きをやってくれても構やしねえぜ!」
「長政…あなたにこんな甲斐性があったとはね」「是非も無し!」「ククク…ゆっくり見せていただきましょう」「恋してるねえ!」
「仲が良くていいなあ、まつ」「犬千代様…、まつめも後で…」「愛ウズマイテマース!!」

 口々に勝手なことを言い立てる野次馬の前で、ぶるぶると身を震わせる長政の頭の中で、ぶつりと緒の切れる音がした。

「貴様ら全員削除してやるーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!!」

 叫び声は虚しく夜空に散っていった。




以上。
かぶっちゃってごめん。
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