P&P クローバー企画内検索 / 「全投稿作品リスト」で検索した結果

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    ご案内トップ メニュー 携帯用メニュー 人気投票速報 全投稿作品リスト(※敬称略、投稿順) ご応募いただきました投稿者の皆様、ありがとうございます! 全投稿65作品(特別寄稿1作品、A部門45作品、B部門19作品)のリストです。 人気投票は、各作品のページから、直接コメント欄に書き込む形でご応募ください。 特別寄稿 1作品 (※こちらは人気投票の対象外となります) X-01 「りゅうじんさまのおはなし」 ※イラスト付⇒PC版   10-00040-01:ソーニャ/ヴァラ/モウン艦氏族/スターチス:世界忍者国:08/06/15投稿 A:「子供たちに贈りたい物語」部門 45作品 A-01 「ヴィオラと吼える谷」   01-00005-01:テル:るしにゃん王国:08/06/08投稿:文字数1946 A-02 「星の願いごと」    39-00712-01...
  • 第1回企画最終報告
    ご案内トップ メニュー 携帯用メニュー 全投稿作品リスト 「ネコリスと子供たちに語る物語」最終報告 #最終報告記入:08年07月11日 企画総括 企画参加者 参加者総数:81名 作品投稿 投稿総数全64作品 特別寄稿:1作品 投稿参加者:46名 A部門:「子供たちに贈りたい物語」 45作品 B部門:「誰かの笑顔のための物語」 19作品 全投稿作品リスト 参加投稿者リスト 人気投票 投稿参加者:46名(投票・イラストのみ:31名) マイル投票:83マイル 応援イラスト:8点(他、特別寄稿作品宛:1点) 投稿時応援イラスト:5点 人気投票結果発表 人気投票集計 参加投票者リスト 企画協力者 上記以外:3名(企画アドバイス,ダイスチャット提供,童話集表紙イラスト作成) 参加賞景品当選者 #08年07月11日現在 A賞:4名 B賞:14名 景品当選...
  • 携帯用メニュー
    携帯用メニュー ご案内トップ ネコリス童話集リスト 全投稿作品リスト 人気投票結果発表 第1回企画最終報告 人気投票集計 景品当選者リスト 参加投票者リスト 参加投稿者リスト 抽選ダイスチャット 連絡BBS(携帯用) 人気投票結果発表 人気投票結果発表  人気投票上位入賞の結果発表と、海法紀光さんからの作品講評(感想)。 第1回企画最終報告  企画の最終報告と、チャリティマイルの集計結果です。 童話作品 全65作品 全投稿作品リスト ・A部門:「子供たちに贈りたい物語」:45作品 ・B部門:「誰かの笑顔のための物語」:19作品 ・特別寄稿:1作品 投稿者参加賞抽選 お済みでない方はお急ぎください! ⇒- 抽選ダイスチャット 今回の企画に参加いただいた全員に、A賞・B賞それぞれ1回ずつダイス抽選の権利があります。  A賞:無記名デートチケット(1...
  • 参加投稿者リスト
    ご案内トップ メニュー 携帯用メニュー 全投稿作品リスト 参加投稿者リスト(※敬称略、藩国番号順) 08年06月20日をもって、作品投稿は締め切られました。 たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました! *創作童話投稿者 国民番号:PC名:藩国:投稿数:作品No. 00-00565-01:那限逢真・三影:天領:2:A-37,B-19 00-00655-01:沙崎絢市:天領:1:A-08 00-00778-01:エド・戒:天領:1:A-35 00-00804-01:あんどーなつ:天領:2:A-09,A-13 01-00005-01:テル:るしにゃん王国:1:A-01 04-00084-01:嘉納:海法よけ藩国:1:A-43 04-00085-01:青にして紺碧:海法よけ藩国:1:B-05 04-00770-01 不離参:海法よけ藩国:5:B...
  • メニュー
    ...コリス童話集リスト 全投稿作品リスト 第1回企画最終報告 人気投票結果発表 人気投票集計 景品当選者リスト 参加投票者リスト 参加投稿者リスト BBS・チャット 投稿用BBS:子供たちに贈りたい物語 投稿用BBS:誰かの笑顔のための物語 連絡用BBS 抽選ダイスチャット リンク 電網適応アイドレス Central World Time Gate ニューワールドチャット 総合ヘッドライン アイドレス2予定表 フィーブル新聞社 犬猫おもいで秘宝館 キノウツン旅行社 更新履歴 取得中です。 ここを編集
  • 人気投票結果発表
    ご案内トップ メニュー 携帯用メニュー 全投稿作品リスト 「ネコリスと子供たちに語る物語」人気投票結果発表 大変長らく、お待たせしました! 企画「ネコリスと子供たちに語る物語」にお寄せいただきました投稿作品の 人気投票の結果をご報告申し上げます。 A部門:子供たちに贈りたい物語 第1位 09票:A-16 「龍と姫君」  26-00500-01:月光ほろほろ:たけきの藩国 さま   携帯版 , PC版 第2位 09票:A-45 「ションボリーナのお話」  06-00147-01:霰矢蝶子:レンジャー連邦 さま   携帯版 , PC版 第3位 08票:A-08 「ナデオニ」  00-00655-01:沙崎絢市:天領 さま   携帯版 , PC版 B部門:誰かの笑顔のための物語 第1位 04票:B-02 「名前の無い海...
  • 景品当選者リスト
    ご案内トップ メニュー 携帯用メニュー 全投稿作品リスト 景品当選者発表!(※取得申請順) &企画協力者への謝礼 ご当選おめでとうございます! 参加賞当選者 #7月11日13:00 アイテム図鑑申告済 A賞:「無記名デートチケット(1時間)」  ・36-00689-01:藻女:神聖巫連盟 さま  ・12-00265-01:矢上麗華:土場藩国 さま  ・05-00122-01:矢上ミサ:鍋の国 さま  ・15-00301-01:蘭堂 風光:ナニワアームズ商藩国 さま B賞:「クローバーのしおり(アイテム)」  ・04-00770-01:不離参:海法よけ藩国 さま  ・13-00775-01:小野青空:よんた藩国 さま  ・25-00480-01:四方 無畏:羅幻王国 さま  ・26-00496-01:竹上木乃:たけきの藩国 さま  ・35-00...
  • 第1回企画案内01
    携帯用メニュー 全投稿作品リスト 人気投票速報 企画: ~「ネコリスと子供たちに語る物語」~ アイドレスへの優しい想いを伝えるために、文族の方から作品を寄せていただき、 それらに対する人気投票を皆様からマイルで集めることによって、 今後のアイドレスのためのボランティア資金を集めよう! という企画です。 ただいま人気投票実施中!! 締め切りは6月27日24:00作品を書いてくださった皆さんに、ぜひ激励のひと言を!そして、アイドレス世界に愛のマイルを! 投稿は締め切られました! 投稿総数全64作品! 参加者42名!たくさんのご応募をありがとうございます! ご協力ありがとうございます! 犬猫おもいで秘宝館 のトップページに企画告知の掲載をいただきました。 アイドレス総合ヘッドライン に企画告知の掲載をいただきました。 アイドレス2予定表 に日程の掲載をいただきました。...
  • 参加投票者リスト
    ご案内トップ メニュー 携帯用メニュー 全投稿作品リスト 参加投票者リスト(※敬称略、藩国番号順) 08年7月3日いっぱいをもって、投票はしめきられました。 たくさんの応援と愛のマイルをありがとうございました! マイル投稿者 国民番号:PC名:藩国:支払口座:投票数:投票作品No. 00-00655-01:沙崎絢市:天領:個人口座:4:A-01,A-20,B-13,B-18 00-00782-01:ヤサト:天領:個人口座:1:A-25 00-00793-01:秋雨鐘鋳:天領:個人口座:1:A-03 00-00804-01:あんどーなつ:天領:個人口座:4:A-16,A-23,A-33,B-12 02-00032-01:忌闇装介:akiharu国:個人口座:8:A-07,A-18,A-26,A-31,A-39,A-40,A-45,B-02 03-00...
  • 第1回企画案内02
    携帯用メニュー 全投稿作品リスト 人気投票速報 企画:~「ネコリスと子供たちに語る物語」~ アイドレスへの優しい想いを伝えるために、文族の方から作品を寄せていただき、 それらに対する人気投票を皆様からマイルで集めることによって、 今後のアイドレスのためのボランティア資金を集めよう! という企画です。 r:当企画サイトの掲載を通じて「ネコリスと子供たちに語る物語」の全作品を、アイドレス世界へのメッセージとしてお贈りいたします。 ご協力ありがとうございます! 犬猫おもいで秘宝館 のトップページに企画告知の掲載をいただきました。 アイドレス総合ヘッドライン に企画告知の掲載をいただきました。 アイドレス2予定表 に日程の掲載をいただきました。 ただいま人気投票実施中!! 締め切りは6月30日24:00(期間延長決定!)作品を書いてくださった皆さんに、ぜひ激励のひと言...
  • 追加出版・再配布申請
    ご案内トップ メニュー 携帯用メニュー 全投稿作品リスト 「ネコリス童話集」の追加出版と再配布の申請 【申請者】 舞花・T・ドラッヘン@FVB留学中 【申請日】 2008年10月31日 【申請内容(芝村さん宛)】 ○ネコリス童話集の追加出版と再配布のお願い 質疑のご回答を受けまして、今回のいくつもの事件で傷つかれた藩国国民の皆様やACEの方々のために、ネコリス童話集がわずかなりともお役に立てそうだとわかりました。 そこでいまいちどHOKE財団を通じまして、ネコリス童話集の追加出版・各藩国への再配布をお願いしたいと希望しております。 #HOKE財団を通じて全藩国に等しく配布され、公共施設、学校や図書館、保育園等に配置されますことを希望いたします。 #また今回、ラジオ放送を通じてご協力いただきましたT.D.K.様の朗読版CDを作成して配布するこ...
  • NWに届ける花のメッセージ
    ... 花の童話集・全投稿作品リスト(工事中) 花の童話集・参加投稿者リスト(工事中) 花の童話集・参加要綱(工事中)   花の童話集・投稿BBS(工事中) お問い合わせ スタッフ:舞花・T・ドラッヘン@FVB ご意見、ご質問等ございましたら、 こちら へどうぞ。 また、記事のミス、投稿に関する変更等のご報告は こちら へどうぞ。 お急ぎの際は、スタッフまでメッセかメールにてお問い合わせください。 メッセ&メールアドレス:keikodck☆hotmail.com(☆⇒@に置き換えてください) -
  • ネコリスと子供たちに語る物語
    携帯用メニュー ネコリス童話集リスト 全投稿作品リスト 人気投票結果発表 景品当選者リスト 企画:~「ネコリスと子供たちに語る物語」~ アイドレスへの優しい想いを伝えるために、文族の方から作品を寄せていただき、 それらに対する人気投票を皆様からマイルで集めることによって、 今後のアイドレスのためのボランティア資金を集めよう! という企画です。 r:当企画サイトの掲載を通じて「ネコリスと子供たちに語る物語」の全作品を、アイドレス世界へのメッセージとしてお贈りいたします。 ネコリス童話集、性能開示  ⇒ネコリス童話集性能開示  ⇒ イベント掲示板への報告記事 08年08月07日、ネコリス童話集の性能開示をいただきました! なんか「強い」らしいです(笑)。PCの皆様への入手方法等は、後日改めてご報告させていただきます。 ネコリス童話集、HOKE財団に贈呈  ⇒...
  • ご案内トップ
    ...コリス童話集リスト 全投稿作品リスト 人気投票結果発表 景品当選者リスト 企画:~「ネコリスと子供たちに語る物語」~ アイドレスへの優しい想いを伝えるために、文族の方から作品を寄せていただき、 それらに対する人気投票を皆様からマイルで集めることによって、 今後のアイドレスのためのボランティア資金を集めよう! という企画です。 r:当企画サイトの掲載を通じて「ネコリスと子供たちに語る物語」の全作品を、アイドレス世界へのメッセージとしてお贈りいたします。 ネコリス童話集、性能開示  ⇒ネコリス童話集性能開示  ⇒ イベント掲示板への報告記事 08年08月07日、ネコリス童話集の性能開示をいただきました! なんか「強い」らしいです(笑)。PCの皆様への入手方法等は、後日改めてご報告させていただきます。 ネコリス童話集、HOKE財団に贈呈  ⇒ スタッフに...
  • X-01
    作品リストへ 次へ 特別寄稿作品 X-01:10-00040-01:ソーニャ/ヴァラ/モウン艦氏族/スターチス:世界忍者国 さん 「りゅうじんさまのおはなし」 こちらの作品は、人気投票の対象とは別枠の、特別寄稿作品となります。 作品にお寄せいただいたマイルは、全額をボランティア資金として活用させていただきます。 /*/ 日本の竜は、水と関わりの深い存在で、河や泉を守る守護神として、あるいは雨を呼ぶ神様としてあがめられていました。 これから話すお話もそんな中の一つ 熊本の人里離れた山奥にその竜は水源を守ってひっそりと暮らしていました。 かつては、人と共に暮らし川を守っていたのですが、時の政府の命令で、神仏を敬う事を禁じられてしまい、人里を追われてしまったのです。 それから何年も、何十年も時が過ぎ。人は神と共に暮らしていた日々を次第に忘れて行き...
  • X-01PC
    作品リストへ 次へ 特別寄稿作品 X-01:10-00040-01:ソーニャ/ヴァラ/モウン艦氏族/スターチス:世界忍者国 さん 「りゅうじんさまのおはなし」 /*/ 日本の竜は、水と関わりの深い存在で、河や泉を守る守護神として、あるいは雨を呼ぶ神様としてあがめられていました。 これから話すお話もそんな中の一つ 熊本の人里離れた山奥にその竜は水源を守ってひっそりと暮らしていました。 かつては、人と共に暮らし川を守っていたのですが、時の政府の命令で、神仏を敬う事を禁じられてしまい、人里を追われてしまったのです。 それから何年も、何十年も時が過ぎ。人は神と共に暮らしていた日々を次第に忘れて行きました。 そんなある日のこと。 道なき道を歩き通して一人の男が竜のもとを訪ねてやってきました。 男は、この山から流れる川の支流で、田畑を耕...
  • B-07
    作品リストへ 前へ 次へ B-07:04-00770-01 不離参 海法よけ藩国 さん 「人間」 *この作品は、連作で5つの小作品から構成されています。 作品1「貴方はどなた?」 作品2「人」 作品3「人間」※このページ 作品4「明日」 作品5「あるがままの貴方」 人はもともと一人ではありませんでした。 自分の目標とする、立派な人間になるために努力していたら、助けてくれる人間が現れました。 次から次へと、みんな夢を見ていたのです。殺しあわなくてもすむ未来を。 その人間には聞いた話しがありました。 戦うことを生業としているにもかかわらず。 殺すことを良しとせず、自分の役割が必要とされなくなる明日を望む人間の話しを。 その人間には聞いた話しがありました。 育てることを義務としているにもかかわらず。 一人でもみんなと生きていけるように。 ころんでも...
  • A-46
    作品リストへ 前へ(携帯版) 前へ(PC版) 次へ A-46:25-00480-01:四方 無畏:羅幻王国 さん 「地を掘るニワトリ」 羅幻王国には砂の中を自由自在に泳ぎ回るニワトリが居る。 彼らが砂の中を移動するようになった理由は諸説あるが、今日はその中の1つを紹介しよう。 大昔、そのニワトリは大空を飛び回り、地上のあらゆる生命をその強靭な嘴で捕まえていた。しかし、あるとき地上に長い長い冬が訪れた。 海は凍り、大地は雪に閉ざされた。 空は絶えず強風が吹き荒れ、彼らは空を失った。 そして地上も吹雪が途切れる事は無く極寒の世界になった。 彼らは少しでも寒さを逃れるために雪に穴を掘った。 彼らはその強靭な嘴で雪を掘った。 寒さに震えながら何処までも掘った。 そうしていつの間にか彼らは土を掘っていた。 地中深くは外の気温に関係なくほとんど一定で暖かかっ...
  • B-09
    作品リストへ 前へ 次へ B-09:04-00770-01 不離参 海法よけ藩国 さん 「あるがままの貴方」 *この作品は、連作で5つの小作品から構成されています。 作品1「貴方はどなた?」 作品2「人」 作品3「人間」 作品4「明日」 作品5「あるがままの貴方」※このページ ソレには、辛く苦しい記憶がありました。 でもソレは、自分が誰か思い出しました。 「私」は「私」で、「私」は人でした。 人は人間の夢を見ました。 人は人間になるために努力しました。 人はもともと一人ではありませんでした。 助けてくれる人間が現れました。次から次へと。 みんな夢を見ていたのです。争わなくてすむ明日を。 人間は明日を信じました。そんな明日を。 昨日の次は今日、今日の次は明日。 今日は、昨日の明日です。 明日は来ます。きっと。 そうしようと努力...
  • B-06
    作品リストへ 前へ 次へ B-06:04-00770-01 不離参 海法よけ藩国 さん 「人」 *この作品は、連作で5つの小作品から構成されています。 作品1「貴方はどなた?」 作品2「人」※このページ 作品3「人間」 作品4「明日」 作品5「あるがままの貴方」 ソレは自分が誰か思い出しました。 「私」は「私」で、「私」は人でした。 その人には、おじいさんが居ましたが、生まれる前に亡くなって居たので、会ったことはありませんでした。 聞いた話しによると、戦後国からもらった土地を、頑張って開墾し、家を建て畑を作りました。 その人は、ソレがあるから今が在るのだと思いました。 その人には、お母さんに聞いた話しがありました。 お前は何がやりたいんだい? 親はいつまでも生きていられないんだよ? 自分の人生自分で選べなくてどうするの? 上手くいかなかったら...
  • A-02
    作品リストへ 前へ 次へ A-02:39-00712-01 相葉 翔 アウトウェイ さん 「星の願いごと」 静かにいつもこのそらに輝いている この輝きが届く場所ではどんな思いで見ている人がいるのだろう 笑顔?期待? 絶望?不安? 悲しい思いでは見て欲しくないと願う 出来るのは輝くことだけ でもそれだけしか出来なくても 太陽みたいに心を照らせる 真っ暗な中でいくつも輝き 月と一緒に照らしてる 悲しみを出さないように 優しく いつも優しく でもそれは夜明けまでのお手伝い 夜があければ太陽が力強く照らしてくれる 強く とても強く 太陽にある強さと月や星の優しさ それが見ている側に届いているのだろうか 届かないのなら 夜空を切り...
  • A-46PC
    作品リストへ 前へ(携帯版) 前へ(PC版) 次へ A-46:25-00480-01:四方 無畏:羅幻王国 さん 「地を掘るニワトリ」 羅幻王国には砂の中を自由自在に泳ぎ回るニワトリが居る。 彼らが砂の中を移動するようになった理由は諸説あるが、今日はその中の1つを紹介しよう。 大昔、そのニワトリは大空を飛び回り、地上のあらゆる生命をその強靭な嘴で捕まえていた。しかし、あるとき地上に長い長い冬が訪れた。 海は凍り、大地は雪に閉ざされた。 空は絶えず強風が吹き荒れ、彼らは空を失った。 そして地上も吹雪が途切れる事は無く極寒の世界になった。 彼らは少しでも寒さを逃れるために雪に穴を掘った。 彼らはその強靭な嘴で雪を掘った。 寒さに震えながら何処までも掘った。 そうしていつの間にか彼らは土を掘っていた。 地中深くは外の気温に関係なくほとんど一定で暖かかっ...
  • B-08
    作品リストへ 前へ 次へ B-08:04-00770-01 不離参 海法よけ藩国 さん 「明日」 *この作品は、連作で5つの小作品から構成されています。 作品1「貴方はどなた?」 作品2「人」 作品3「人間」 作品4「明日」※このページ 作品5「あるがままの貴方」 昨日の次は今日、今日の次は明日。 今日は、昨日の明日です。 そうしようと努力する人間が居るかぎり。 でも、人の一生より長い夜は、ザラにあると聞いたことがあります。 無意味な人生はあるのでしょうか? ソレは無いと「私」は思います。 人が一人で生きられないのは、人が世代を重ねるのは、人間が人間であるということは、無意味なものを無くすためなのだろうと。 人は昔も今もこれからも変わらないのかもしれません。 人は人として完成しているのかもしれません。 人間は、その時代その時代によ...
  • B-03
    作品リストへ 前へ 次へ B-03:04-00770-01:不離参:海法よけ藩国 さん 「貴方はどなた?」 *この作品は、連作で5つの小作品から構成されています。 作品1「貴方はどなた?」※このページ 作品2「人」 作品3「人間」 作品4「明日」 作品5「あるがままの貴方」 ソレには、お婆さんから聞いた話しがありました。 お婆さんは小さい頃色々大変なめに会いました。 戦争で空襲にあい、歩いて居るうちに、足袋の底が無くなり、足が痛いので死体の上を歩いて怒られました。 貧乏なので、魚のアラを買って来いとお使いに出され。そんな魚はないと、魚屋さんに馬鹿にされました。 紡績工場に出稼ぎに行って、貯めた大金を盗まれました。 痴呆が酷くても、忘れないソレに、何も良いことのない人生だったと言いました。 ソレは、良いことになってやれなかったのかなと思いました。 ソレに...
  • A-41
    作品リストへ 前へ 次へ A-41:39-00709-01:西田八朗:アウトウェイ さん 「森の話~音楽会~」 森の中には魔女がいる 鬱葱と茂る藪を抜け 薄く光が差し込む森を抜け ぽつぽつと家が建つ村落を抜け 目の前に聳える大樹に寄り添うよう様に 魔女の住む家がある 白くも見える長い、銀の髪を持つ、美しい魔女がそこにはいる 家の中の魔女は今、部屋の中にあるピアノの音を確かめるように、鍵盤に指を走らせている ピアノの側には節くれだった杖と、魔女の帽子が置かれている 魔女の家の奥を覗けば、壁には魔女に似合わぬ鎧と剣がかけられて、他の部屋には子供用のベッドがある 魔女の同居人は誰なのだろう? …と、魔女がピアノから指を離す どうやら準備が整ったようだ 魔女は帽子を被り、杖を持つと、ドアの前に立った ドアを開ける前に、ピアノに向けて杖を振る...
  • A-13
    作品リストへ 前へ 次へ A-13:00-00804-01:あんどーなつ:天領 さん 「ごみ姫さまのお話」 ※一部改稿がありました。 わたし達は生きている限りゴミを出します。食べ物やその容器、ポリ袋、いらなくなった電化製品やおもちゃ、その他いろいろ。それらのゴミは廃棄物処理場に運ばれてるのはみなさん知っていることでしょう。ごみになる前は何かしらの夢だったもの。例えば飛行機のラジコンは少年にとっての夢だったでしょう。それらがごみとなり運ばれる場所はいつしかドリーム・アイランド、つまり夢の島と呼ばれるようになりました。 そんなところに住んでいる女の子が一人。髪もぼさぼさで服はぼろぼろ、顔や足は汚れ、歯抜けの顔で笑い、近寄るだけでひどい匂いがします。たった一人しか住んでいないからそこは彼女にとっての王国。彼女は夢の島のお姫様でした。名前を付けるとしたら、ごみ姫様でしょう...
  • B-04
    作品リストへ 前へ 次へ 18-00343-01:鈴藤 瑞樹:詩歌藩国 さん 「心の声」 『心の声』 あなたの伝えたいことはなに? もしかしたら。 あなたは今、おなかをすかせているのかもしれない。 大丈夫だよ。 私のパンをわけてあげる。 温かいスープもあるよ。 だから。 その子供から食べ物を奪わないであげて。 その子が持っているのは、配給所で並んでようやくもらったパンなの。 パンがなくなったら、きっとその子は悲しい気持ちになるよ。 足りなかったら私の分もあげるから。 そうして、おなかがいっぱいになったら。 今度はあなたがわけてあげて。 おなかがすいて困っている人に、あなたの分をわけてあげて。 /*/ あなたの伝えたいことはなに? もしかしたら。...
  • X-02PCSP
    ご案内トップ 童話集表紙 前へ 次へ 特別寄稿作品解説 「りゅうじんさまのおはなし」にまつわるエピソード どうも、ソーニャです。今回特別寄稿にあたってコメントする機会を設けて頂きましたので、この場をお借りして、寄稿作品についての紹介とイベントの所感を述べさせて頂きたいと思います。 この物語は実話を題材にしており、その内容は、大正時代末期の熊本県で、貧困に喘ぐ農村の現状を打開する為に、一人の男が毎日、往復で12里の山道を越えて県庁へ赴き、粘り強く灌漑設備の建設計画推進の交渉を続け、見事成し遂げたました。この時の県との交渉を、廃仏棄却によって土地を追われた竜との対話に置き換えて表現しています。 言葉で事実を説明すれば、郷土史の一ページに書かれる業績の一つにすぎませんが、その過程で地道に繰り広げられた、男の努力をどうにかして形にしてみ...
  • A-42
    作品リストへ 前へ 次へ A-42:33-00750-01 黒野無明 無名騎士藩国 さん 「めぐり、つながるうた」 /*/ 少年は夢を見ていました。 とても悲しい夢。見ているだけでつらくなる夢。 そんな夢を見る日は、いつだって少年は眼を開き、夢から目を背け逃げ出します。 ただ、そんな世界で、いつも少年に届く音色がありました。夢の中、見ていられないほど辛い光景。ただ、それだけがある世界のはずなのに。世界に響く歌がありました。 それは、力強く、それでいて優しく暖かい歌。誰かのために歌われる歌。 けれど、その歌では少年の心を守ることはできませんでした。 だから少年は怖くて、いつも逃げていました。 何度も、何度も、何度も歌声が聞こえなくなるまで……。 そして、世界から歌が無くなりました。ただ、視界には暗く、悲しい不条理がまかり通る、誰もが逃げ出さざるを得な...
  • A-38PC
    作品リストへ 前へ 次へ A-38:39-00709-01:西田八朗:アウトウェイ さん 「林の話~冒険~」 林の中にはオバケが居る 町中で、そんな噂が広がったのは、春の初めの頃 風が強い日の事だった この町には、一本の大樹を中心にして広がる林がある 大樹はこの町の観光名物で、林に隣接するように大きな公園も作られた その公園で、ゴミ回収をしているオジサンが、林の奥から奇妙な音が聞こえた、って言っていたことが噂の元だ やんちゃな子供達が噂に興味を持って林に向かったけれど、誰も居ない筈の林の奥から変な音が聞こえたと、顔を真っ青にして帰ってきた そんな林の入口に、少年が一人立っている この町では見かけない肌の色をしている 彼は最近この町を訪れた少年だ つまりは異邦人である 彼はまだ、この町に友達が居ない 肌の色が違う 瞳の色が違...
  • A-38
    作品リストへ 前へ 次へ A-38:39-00709-01:西田八朗:アウトウェイ さん 「林の話~冒険~」 林の中にはオバケが居る 町中で、そんな噂が広がったのは、春の初めの頃 風が強い日の事だった この町には、一本の大樹を中心にして広がる林がある 大樹はこの町の観光名物で、林に隣接するように大きな公園も作られた その公園で、ゴミ回収をしているオジサンが、林の奥から奇妙な音が聞こえた、って言っていたことが噂の元だ やんちゃな子供達が噂に興味を持って林に向かったけれど、誰も居ない筈の林の奥から変な音が聞こえたと、顔を真っ青にして帰ってきた そんな林の入口に、少年が一人立っている この町では見かけない肌の色をしている 彼は最近この町を訪れた少年だ つまりは異邦人である 彼はまだ、この町に友達が居ない 肌の色が違う 瞳の色が違...
  • B-17
    作品リストへ 前へ 次へ B-17:15-00752-01:久遠寺 那由他:ナニワアームズ商藩国 さん 「勇敢なる騎士と姫君」 『さあさ今宵ここにお集まりの紳士淑女の皆様。 これよりこのリュートが語りまするのは。 勇敢な騎士と勇敢な姫君の物語。 どうして騎士だけでなく姫君が勇敢なのかと仰せなら、どうぞこの杯に喉を潤す一杯を。 お代はそれだけで結構でございます。 さあさお立ち会い。 お立ち会い。 物語が始まりますのは。 今ではない時。今ではない処。 一人のそれは勇敢な騎士がおりました。 黒金の髪に巌のような体躯、心に硬い正義を宿した鋼の男。 一方この騎士に憧れ慕う姫君がおりました。 白銀の髪に凛々しき翡翠の瞳、心に一途な思いを抱く乙女。 それはあたかも水滴が混じって流れ落ちるに似て。 この二人は奇妙な縁で結ばれ相見えることとなりました。 ...
  • A-21
    作品リストへ 前へ(携帯版) 前へ(PC版) 次へ A-21:35-00681-01:YOT:ゴロネコ藩国 さん 「男の子と女の子とペンギンのお話し」 あるところに、男の子と女の子とペンギンがいました。 男の子はいじめられっ子でした。 女の子はとても元気な子で、男の子がいじめられてるといつも助けにきてくれました。 ペンギンは男の子の友達でした、男の子がペンギンと話していると 人がペンギンと話すのはおかしいとまた他の人にいじめられましたが、 それでも男の子はペンギンに話しかけ続けました、友達だからです。 女の子は男の子に会うたびにいつも凄い速さで一方的におしゃべりをしていきます。 いじめられて泣いていた男の子はいつもそれで元気になります。 女の子は男の子に会うたびにいつも男の子の背中をバチーンと思い切り叩いていきます。 男の子は背中が痛くて嫌でし...
  • A-36
    作品リストへ 前へ 次へ A-36:39-00709-01:西田八朗:アウトウェイ さん 「木の話~帰郷~」 砂塵舞う金の海 男は一人砂漠を歩いていた 纏っている外套は、幾年幾月経ったものか、襤褸にしか見えない ボサボサに伸びた白髪と白髭には、砂と埃がこびりついていた 日に焼けた肌は赤黒く、腕も脚も細く、とても目前に広がる砂漠を踏破できるとは思えない 次第に歩みも遅くなり、瞳の輝きも薄れていく しかし、彼の歩みは止まることはなかった 彼は戦士であった かつて彼の世界では大きな戦争が起きた 彼の故郷は、主戦場から遠く離れた地にあったが、彼は戦士としての自分の使命を果たすために、妻と子を残し戦場へ向かった 戦場へ向かう彼を、妻は涙を隠し、再び会えるよう祈りを込めて、ハープの音に歌を合わせて彼を送った 子は、彼に、家族の名を刻んだ手製のハーモニカを渡して...
  • A-29
    作品リストへ 前へ 次へ A-29:06-00806-01:空馬:レンジャー連邦 さん 「ふけない涙」 空を見上げれば運が良ければ君達にも見れるかもしれない。不思議な箒を担ぎ、空を走る女の子の姿を。その子は世界中旅して回る悲しみを払う掃除婦。名前はユメル。笑顔を振りまき心の中の悲しみを払う為に世界中の空を駆け回る可愛い可愛い女の子。今までに幾百幾千も悲しみを払い、涙を拭いてきた。でも払うことができなかった事もある。今日はそのお話。 ユメルは今日も空を駆ける。雲を蹴って風に乗り、テッテテッテと駆け巡る。すると耳に泣き声が飛び込んできた。老婆の泣き声だ。ユメルは地上に舞い降りて泣いている老婆の所へ向かった。 その老婆は墓地に居た。ユメルは駆け寄って話しかける。 ユメル「こんにちはお婆ちゃん。ちょっといいかしら?」 老婆はびっくりしながらも落ち着いて、...
  • A-06
    作品リストへ 前へ 次へ(携帯版) 次へ(PC版) A-06:13-00274-01:槙 昌福:よんた藩国 さん 「虫愛でる姫君」 これは僕の夢のお話です。 その日、僕は蝶でした。 春の日差しをその背に浴びて、風とワルツを踊ります。 甘い花の香りに誘われて、僕は一人の姫君に出会いました。 それは虫愛でる姫君と呼ばれる、可愛らしき姫君でした。 姫君は私を手に乗せて 「ちょうちょさん。ちょうちょさん、あなたの羽はどこまで飛べるの?」 と言いました。 「そんなの分からないよ。」僕は答えました。 姫君は少し悲しそうな顔をして 「そう、私にもあなたの様な羽があったらよかったのにね」 と言いました。 僕は不思議に想い、くるりと触覚を丸めて尋ねます。 「どうしたのさ。...
  • A-04
    作品リストへ 前へ 次へ A-04:26-00498-01:二郎真君:たけきの藩国 さん 「ある勇者のお話」 むかしむかし。とはいえないぐらいの、ちょっと昔。 ある世界に、正義の勇者がいました。 彼は己の正義を貫き、悪を退治する、まっすぐな人でした。 倒した悪は数知れず、彼は悪を倒す剣を振りかざし、人々によくこう言いました。 「悪は必ず滅びる。そして、人に迷惑をかけるヤツは俺が許さない」 その勇者はあるとき、人々の集まるところで正義を語りました。 「北の大国に人々を苦しめる悪い王様がいると聞く。そんなヤツは許せない。皆もそう思うだろ?」 『そうだ。どんな理由があっても、民衆を苦しめる王様なんて悪いヤツに決まってる。いつものように成敗してください』 人々は勇者の事を良く知っているので、迷惑そうにしながらも、表面上は笑顔で口々に言いました。大人ってこんな...
  • A-12
    作品リストへ 前へ 次へ A-12:34-00430-01:薊:リワマヒ国 さん 「ふたつの光」 遠い昔。遠い世界のどこかに、人と星が共存する世界がありました。 その世界の国々には光が溢れ、花も虹もきらきらと輝いて見えました。 しかし、いつの頃からか世界には少しずつ影が広がり始め、国は次第に闇に覆われていきました。 月の住む国も、闇に覆われた国のひとつでした。 常闇の中ではどれほど明かりを燈そうとも光が広がることはなく、光源を離れた光は深い闇に吸収されてしまいます。 暗闇で過ごす日々が続く内に花や作物は枯れ、人の心も荒んでいきました。 この闇を晴らすためにはとても強い光が必要だったのです。 月は輝けぬ我が身を嘆き、光を捜しに旅に出る決意をしました。 今の自分にできることはそれだけだと。 どこかにきっとこの闇を退けられる光がある。そう信じて月は旅...
  • A-05
    作品リストへ 前へ 次へ A-05:26-00058-01:多岐川佑華:たけきの藩国 さん 「男の子と星降る夜のお話」  世界は7の月になると星が降って滅びるんだよ。  そう言われていた頃がありました。  その話を聞いていた一人の男の子がいました。  男の子はその話を「面白い」と思いました。世界が滅びる瞬間に立ち会えるなんて。  男の子は毎晩空を見上げて星が降るのを待ちました。  望遠鏡を覗いては、星が降るのを待っていました。  そんなある夜の事です。  今日も男の子は星を見ていました。  何かが光りました。  男の子はびっくりして光る方向を望遠鏡で覗き込みました。  望遠鏡から円盤状のものがフラフラと落ちてくるのが見えました。  男の子はその円盤状のもの何なのか知りたくて、近付いてみる事にしました。  近くで見る円盤状のものは、ちょうど子供一人...
  • A-35
    作品リストへ 前へ 次へ A-35:00-00778-01:エド・戒:天領 さん 「よろこびのうた」 暗いところで泣いている子供がいた。 子供の周りには何もなく、ただ暗い闇だけが広がっていた。 子供はうずくまって、耳を塞いでいた 「なにも聞きたくない、なにもみたくない、何も…感じたくない」 呪文のように紡がれる言葉は、ただ闇に吸い込まれていった。 子供は世界を拒み続けた。 ずっと、ずっと… それこそ気の遠くなるほどの長い間、子供は世界を拒み続けて… 気づけば子供は青年になっていた。 誰とも触れあわず、語り合わず、何とも関わらずに生きてきた青年は声を無くしていた 表情を無くしていた そんな青年はある日、突然何かを感じた 青年の世界に突然飛び込んだ変異 青年は顔を上げて辺りを見回した。 何も変わらない、闇が...
  • A-08PC
    作品リストへ 前へ(携帯版) 前へ(PC版) 次へ A-08:00-00655-01:沙崎絢市:天領 さん 「ナデオニ」  目が合った。 ネコリスと。  ごちそうさまと食器を洗い場に置きに行って、ふと目の前を見たら目が合っ た。星空の見える窓、そのガラスの反対側に手乗りサイズのネコリス。  窓は開けられない。 目を合わせたままゆっくりと廊下まで戻って、まだそこにいることを確認して から一気に駆け出す。廊下から玄関を飛び出し、裸足で家を半周してあの窓の 外側へ飛びつく。  が、ネコリスはもういなかった。 負けた。 ダッシュ力が足りないのか。今度の体育の授業は50m走を練習しよう、そう しよう。  天気のいい日は気分もいい。 ふと空を見上げると、目が合った。 ネコリスと。  屋根の上に、子猫ぐらいのネコリスがいた。昼寝中だったのか寝そ...
  • A-20PC
    作品リストへ 前へ 次へ A-20:26-00723-01:でいだらのっぽ:たけきの藩国 「りゅうにつかえるいちぞくのおはなし」 ある所に、とても武に長けた、強い強い一族がありました。 彼らは闘争を繰り返し、だんだんと勢力を伸ばしていったのです。 次第に一族の領土は拡がり、大きな国をつくるまでになりました。 その国は平和でしたが、野蛮な部分も残っていました。 彼らの長は、最も武に長けた、一族で一番強い者でなければならなかったのです。 だから、この一族の長となるため、人はみな来る日も来る日も、己を鍛え続けたのです。 この国には、一つの伝説がありました。 どこかの山奥に、世界で一番の力を持った、恐ろしい姿をした龍が宝を守って隠れている、という伝説です。 あるとき、一族の長となった若者が龍を探しにいきました。 彼は一族で一番強かったので、戦う相手がいなか...
  • A-08
    作品リストへ 前へ(携帯版) 前へ(PC版) 次へ A-08:00-00655-01:沙崎絢市:天領 さん 「ナデオニ」  目が合った。 ネコリスと。  ごちそうさまと食器を洗い場に置きに行って、ふと目の前を見たら目が合っ た。星空の見える窓、そのガラスの反対側に手乗りサイズのネコリス。  窓は開けられない。 目を合わせたままゆっくりと廊下まで戻って、まだそこにいることを確認して から一気に駆け出す。廊下から玄関を飛び出し、裸足で家を半周してあの窓の 外側へ飛びつく。  が、ネコリスはもういなかった。 負けた。 ダッシュ力が足りないのか。今度の体育の授業は50m走を練習しよう、そう しよう。  天気のいい日は気分もいい。 ふと空を見上げると、目が合った。 ネコリスと。  屋根の上に、子猫ぐらいのネコリスがいた。昼寝中だったのか寝...
  • A-26
    作品リストへ 前へ(携帯版) 前へ(PC版) 次へ A-26:36-00689-01:藻女:神聖巫連盟 さん 「影の薄い子」 昔、影の薄い子がいました。 一緒に遊んでいても誰も名前を知らず、いつの間にか現れていつのまにかいなくなっているそんな子どもでした。 その子の名前は誰も知らないけれど、誰も気に留めることなく仲良く遊んでいました。 けれど、いつしかその子と一緒に遊ぶ子ども達がいなくなりました。 もう子どもと一緒に遊ぶような歳じゃなくなったのだろうかとしばらく噂されましたが、元々名前も知られていなかったのですぐにそんな噂も消えていきました。 けれど、それからすぐ、夜道を歩いていると誰かの足音がついてくるという話が聞かれるようになりました。 初めのうちは物の怪の仕業だとかいう噂もありましたが誰から言い出したのか名前のない子が忘れられたのが寂しくてついてきていると言い出...
  • B-19
    作品リストへ 前へ B-19:00-00565-01:那限逢真・三影:天領 さん 「今、傍にいない君へ」 /*/  窓辺の机の上に手帳が置いてある。  手帳には詩とも手紙ともつかない言葉が書かれていた。  私は宛てたいけれども宛てられることのない言葉を読み進める。 『故郷が無くなるとはどういう気分だろう?  君は言った。「故郷は胸の中にあるから」と。  確かにそれは正しいし、君ならそう言うだろう。  でも、本当にそれだけなのか?  私も故郷を離れて久しいのは同じ。  私は自分で故郷を発った。  自分の住まいを離れ、友人たちと別れを告げた。  そこには後悔も未練もないし、私の故郷の風景は変わっていない。  でも、君は自分から故郷を出たわけではない。  自分の意思とは関係なく故郷と友人から離された。  それがようやく戻ってみれば故郷は見る...
  • A-20
    作品リストへ 前へ 次へ A-20:26-00723-01:でいだらのっぽ:たけきの藩国 「りゅうにつかえるいちぞくのおはなし」 ある所に、とても武に長けた、強い強い一族がありました。 彼らは闘争を繰り返し、だんだんと勢力を伸ばしていったのです。 次第に一族の領土は拡がり、大きな国をつくるまでになりました。 その国は平和でしたが、野蛮な部分も残っていました。 彼らの長は、最も武に長けた、一族で一番強い者でなければならなかったのです。 だから、この一族の長となるため、人はみな来る日も来る日も、己を鍛え続けたのです。 この国には、一つの伝説がありました。 どこかの山奥に、世界で一番の力を持った、恐ろしい姿をした龍が宝を守って隠れている、という伝説です。 あるとき、一族の長となった若者が龍を探しにいきました。 彼は一族で一番強かったので、戦う相手がいなか...
  • A-44
    作品リストへ 前へ 次へ(携帯版) 次へ(PC版) A-44:42-00537-01:吾妻 勲:星鋼京 さん 「おいしい時間」 おいしい時間 ―いつかどこかのあるところ。 ―小さなお店がありました。 ―静かできれいな丘の上。 ―甘くてステキないい香り。 ―おいしい時間の始まり始まり―。 ―*― 空が白んで少し後、今日はとっても良い天気。 小さなお店も起きだして、いつもの準備を始めます。 白い煙が輪になって、小さな屋根から一つ、二つ。 お店の周りのきれいなお花、お世話をするのはお姫様? いえいえステキなその人は、小さなお店のおかみさん。 きれいでとってもいい香り、おいしいお菓子を作るのは、 お話の中の王子様? いえいえステキなその人は、小さなお店のだんなさん。 小さなお店のご主人は、二人のステキな若夫婦...
  • B-10
    作品リストへ 前へ 次へ B-10:34-00430-01:薊:リワマヒ国 さん 「疑惑(1) 立ち込める暗雲篇」 *この作品は、連作で2つの小作品で構成されています。 作品1「疑惑(1) 立ち込める暗雲篇」※このページ 作品2「疑惑(2) 暗躍篇」  オリオンアーム内tera領域。 第7世界からの介入者が数多く集うこの世界には、どうやら何か重要な秘密が隠されているらしい。 そのためかテラ領域の藩国群は事ある毎に存亡の危機に見舞われている。 そしてまた、その秘密に関わる新たな危機が近づいていた事に当時の私達は誰も気付いていなかった。 これは華やかな舞台の裏でひそやかに繰り広げられた冒険の軌跡である。  ここはリワマヒ国。かつてポケット藩国と呼ばれていた国。 内職や生産に追われ続けたこの国は、外敵よりも何よりも、とにかく貧乏と戦い続けてきた。 そ...
  • A-18
    作品リストへ 前へ 次へ(携帯版) 次へ(PC版) A-18:35-00688-01:ウル:ゴロネコ藩国 さん 「掃除をした猿」 遠い遠い場所のお話。  そこには多くの猿が住んでいて、とても便利な国でした。しかしその国は便利を求めるあまり、汚れがどんどんひどくなっていったのです。そこで猿の王さまは、一匹の猿に国の掃除を命じました。 「我が国は非常に有害なゴミが溜まっている。君にはそれを取り除いてもらいたい」  一匹の猿は、王の命ならとそれをありがたく受け入れました。  まず一匹の猿は王宮と街の掃除をしました。  王宮と街はみるみるうちにきれいになっていき、王さまはとても喜びました。街の猿たちも大喜びで、一匹の猿をほめたたえました。  次に一匹の猿は川へ行き、岸辺や川の中を掃除して、魚が住めるようにしました。これに漁師たちは大喜び。これでまた魚が取れると一匹の猿に...
  • A-24
    作品リストへ 前へ 次へ(携帯版) 次へ(PC版) A-24:10-00212-01:桂林怜夜:世界忍者国 さん 「クルミと月夜の物語」  深い深い森の中。小さな村の更にはずれから、もっと森の奥に入ったところに綺麗な泉が湧いていた。泉の傍らには小さな祠があって、その祠の正面に大きなクルミと小さなクルミが何年も仲良く暮らしているのだ。  クルミの子供は母さんが大好きだった。森のどのクルミも、母さんほど大きな葉っぱは見たことが無いし、赤い綺麗な花を咲かせるのも母さんだけ。クルミの子は母さんと同じ形の小さな小さな葉っぱが自慢だった。  母さんは毎晩、月が昇って森の動物達が眠る頃、クルミの子供にお話を聞かせてあげる。鹿のじいさんが大昔に泉に映った月を飲み干そうとしたこと、去年巣立った鳥が今年も母さんの頭に巣を作ったこと。母さんは何でも知っていた。  ある晩、クルミの子供は母さ...
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