オデュッセイアを読む@wiki内検索 / 「パリスの審判」で検索した結果

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  • 画像/パリスの審判
    The Judgement of Paris(1615) - Joachim Wtewael(1566-1638) 出典:The Trojan War
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    ...ス パリスとヘレネ パリスの審判 ヘレネとメネラオス ペネロペと求婚者 ライストリュゴネス族 ヴェレトリのアテナ 女中を罰するオデュッセウス 求婚者に歌うペミオス 系図 系図/アトレウス 系図/イドメネウス 系図/オデュッセウス 系図/カオス 系図/ゼウス1 系図/ゼウス2 系図/ディオメデス 系図/ネオプトレモス 系図/ネストル 系図/ピロクテテス 背景
  • トロイア戦争
    ...。 エピソード パリスの審判 ペレウスとテティス、結婚する テティスはゼウスの愛人だったが、テティスの生む子は父親を越えるだろうと予言されていた。テティスはペレウスと結婚することになった。全ての神々が結婚式に呼ばれ、贈物を持ってきた。 エリス、不和のリンゴを投げ込む エリス(不和)だけが、戸口で入場を禁じられた。エリスは、扉から彼女の贈物を投げ込んだ。それは黄金のリンゴで、表面に「最も美しいものへ」と彫られていた。ヘラとアテナとアフロディテが名乗り出て、激しく言い争った。ゼウスはヘルメスに命じて、彼女ら三人をトロイアの王子パリスの所へ行かせた。 (画像/パリスの審判) パリス、女神たちを審判する パリスはイダ山で羊飼いとして育ち、自分が王子であると知らなかった。彼はトロイアを破滅させるだろうと予言されていた。女神たちはパリスの前に現れ、リンゴの持...
  • 関連書籍
    ...のモチーフにもなったパリスの審判をはじめ、名将アキレウスの活躍や、その後のオデュッセウスの冒険まで、神々をも二分して繰り広げられる胸躍る勇者の物語を、細部まであまさず綴る。充実した索引と、より深く神話の世界に親しむための読書案内を付し、東洋や北欧の神話までを網羅した、決定版完訳。 アガメムノーン (岩波文庫) アイスキュロス (著), Aeschylus (著), 久保 正彰 (著)  ¥ 588 (税込) トロイアー戦争のギリシア側の総大将アガメムノーンは,苦節10年の末ついにトロイアーの都イーリオンを攻略し,ようやく帰還した.しかしそこで彼を待ち受けていたのは,留守の間に不義を重ねていた王妃クリュタイメーストラーと,父アトレウスの王位継承権争いに始まる,一家の血にまみれ呪われた運命であった.新訳. ギリシア悲劇 (1) アイスキュロス (ちくま文庫) アイスキュロス (著),...
  • ヘレネ
    ヘレネ(Helen)はゼウスとレダの娘で、スパルタ王メネラオスの妃である。カストル、ポリュデウケス、クリュタイムネストラとは兄弟姉妹である。人間の中で最も美しい女といわれた。トロイアの王子パリスが彼女をさらったために、トロイア戦争は起こった。 系譜 父はゼウス、母はレダ。(異説)父はゼウス、母はネメシス。 夫はメネラオス。娘はヘルミオネ。 夫はテセウス。 夫はパリス。子はアガノス、ブノモス、イダイオス。 夫はデイポボス。 (画像/系図/アトレウス) エピソード ヘレネの誕生 ヘレネはレダ(またはネメシス)の生んだ卵から出てきたという。四人の子が一人の母親から一晩で出てきた。カストルとポリュデウケス(この二人はディオスクロイと呼ばれる)、クリュタイムネストラ、ヘレネである。このうち、ヘレネとポリュデウケスは、ゼウスの子で、不死である。しかし、カストルとクリュタ...
  • メネラオス
    メネラオス(Menelaus)はスパルタの王で、トロイア戦争の中心人物である。トロイア戦争はパリスにさらわれた彼の妻ヘレネを取り戻すために始まった。戦場ではパリスと一騎打ちをし、トロイの木馬の計略では彼は木馬に乗りこんだ一員だった。トロイア陥落後は、妻ヘレネを連れて帰国の途についたが、8年間故国に戻れず放浪した。帰国後はヘレネとスパルタで平穏に暮らし、最後は不死の身となってエリュシオンに行ったという。 系譜 父はアトレウス、母はアエロペ。兄はアガメムノン。 妻はヘレネ。子はリュサンデル、娘はヘルミオネ。 (画像/系図/アトレウス) エピソード 青年時代 父アトレウスが殺される  ミュケナイ王アトレウスはアイギストスに殺された。彼は王位を簒奪すると、彼の父テュエステスと共にミュケナイを支配した。この期間、メネラオスとアガメムノンの兄弟はスパルタ王テュンダレオス...
  • アテナ
    アテナ(Athena)はオリュンポス十二神の一柱で、知性、戦争、芸術、織工、正義、手芸の女神である。彼女はゼウスのお気に入りの娘である。夫や恋人を持たないアテナ・パルテノス(処女アテナ)として知られる。英雄の守護神であり、オデュッセウス、イアソン、ヘラクレスなど多くの英雄を助けた。また都市の守護神であり、アテナ・ポリアス(都市のアテナ)としてギリシャ全土で崇拝された。アテナイ市とは特に関係が深い。 系譜 父はゼウス、母はメティス。(異説)父はゼウス。(母はなし) (異説)父はポセイドン、母はトリトニス湖。 (異説)父は巨人パラス。 子はエリクトニオス。 画像/系図/ゼウス1 解説 (画像/ヴェレトリのアテナ) 別名アテーナー、アテーネー、アテネ。 彼女は配偶者も恋人も持たず、アテナ・パルテノス(処女アテナ)として知られる。最も有名な彼女の神殿...
  • 画像/パリスとヘレネ
    Paris and Helen(1788) - Jacques-Louis David(1748-1825) 出典:SightsWithin.com - Jacques-Louis David - Page 3
  • アンティロコス
    アンティロコス(Antilochus)はネストルの子である。彼はトロイア戦争に参加し、ピュロス人を率い、多くの勇敢な活躍をした。彼は若かったが、その美貌と俊足と御者の腕前で有名だった。彼は神々のお気に入りだった。アキレウスとは親友であり、彼からパトロクロスの死の発表を頼まれた。最期は、メムノンに攻撃された父をかばって死んだ。 系譜 父はネストル、母はエウリュディケ(またはアナクシビア)。 子はパイオン。 (画像/系図/ネストル) 解説 彼には「エチオピア人に注意せよ」という神託があったが、トロイア戦争でメムノンに殺されることでそれは実現した。アキレウスはメムノンを討ち、彼の復讐を果たした。別の説によると、彼はヘクトルに殺された。また別の説によると、彼はパリスにアポロンの神殿でアキレウスと共に殺された。 彼が殺したトロイア人は、メラニッポス、アブレロス、アテュム...
  • アガメムノン
    アガメムノンはギリシャ神話で最も有名な英雄のひとりである。彼はミュケナイ王であり、トロイア戦争でギリシャ軍の総大将だった。彼が歴史上の実在した人物か、神話の人物かはっきりしない。彼の家系の歴史は伝説の王ペロプスに遡るまで、同性愛・殺人・近親相姦・裏切りが多かった。 トロイア戦争では傲慢さによってアキレウスを怒らせ陣営から脱退させた。そのことでアカイア勢は大きな損害をこうむった。 戦後はカッサンドラを戦利品に得て、ミュケナイに帰還したが、妻のクリュタイムネストラと情を通じたアイギストスによって殺された。 系譜 父はアトレウス、母はアエロペ。兄弟はメネラオス。(異説)父はアトレウスの子プレイステネス、母アエロペ。 (異説)父プレイステネス、母はディアスの子クレオラ。 妻クリュタイムネストラとの間に子イピゲネイア(娘)、エレクトラ(娘)、クリュステミス(娘)、イピアナッサ(娘)、オ...
  • ネストル
    ネストル(Nestor)はピュロスの王である。ヘラクレスが彼の父ネレウスとその子らを殺害した時、彼だけは唯一生き残った。アルゴナウタイの一員であり、ケンタウロスの戦いに参加し、カリュドンの猪狩りに参加した。晩年にはトロイア戦争でアカイア勢について戦った。彼は最も高齢だったにもかかわらず、その知恵と雄弁と勇敢さで名高かった。「オデュッセイア」では、オデュッセウスの息子テレマコスが父の消息を求めてきたのを歓待した。 系譜 父はネレウス、母はクロリス。 妻はエウリュディケ(またはアナクシビア)、子はペイシディケ、ポリュカステ、ペルセウス、ストラティコス、アレトス、エケプロン、ペイシストラトス、アンティロコス、トラシュメデス。 (画像/系図/ネストル) 解説 別名、ネストール。 トロイア戦争が始まった時、ネストルはおよそ110歳という高齢だったという。彼は頑強な黄金の...
  • ピロクテテス
    ピロクテテス(Philoctetes)はポイアスの子で、弓の名手として知られ、トロイア戦争に参加した英雄である。トロイア遠征の途上、彼はクリュセ島(またはテネドス島)で足を蛇に噛まれ、レムノス島に置いていかれた。後に、トロイアに勝つために彼のもつヘラクレスの弓矢が必要と予言があり、彼はアカイア勢に呼び戻された。 系譜 父はポイアス。 画像/系図/ピロクテテス 解説 別名はピロクテーテース、ピロクテーテス。 彼は少なくとも2つのソフォクレスの劇の題材となっており、アイスキュロスとエウリピデスにも扱われた(現在残っているのはソフォクレスだけ)。「イリアス」において、彼がレムノス島へ置かれたこと、蛇に噛まれたこと、アカイア勢に呼び戻されたことなどが描かれた。ピロクテテスをオデュッセウスとディオメデスが呼びに行った話は失われた叙事詩「小イリアス」で語られた。 トロイア...
  • メドン
    ギリシャ神話で、メドン(Medon)という名称は何通りかある。 1. メドン…オデュッセウスの屋敷でペネロペに忠実だった近習。 2. メドン…小アイアスの異母兄弟、オイレウスの息子、ロクリスの王。トロイア戦争においては、ピロクテテスが蛇に噛まれてレムノス島に置きざりにされた時、彼の軍勢を引き継いだ。アイネイアスに殺された。 3. メドン…コドロスの息子。アテナイの初代のアルコン(高級執政官)だった。 メドンは、ラピテスの戦いで殺されたケンタウロスの名でもある。 メドン(Medon)は、オデュッセウスの屋敷に仕える忠実な近習である。求婚者たちがテレマコス殺害の計画を企てているのを立ち聞きし、彼はペネロペに伝える。帰国したオデュッセウスが求婚者を誅殺した時には、彼はテレマコスの懇願によって命を救われる。 解説 別名はメドーン。 求婚者による...
  • ディオメデス
    ディオメデス(Diomedes)はトロイア戦争での活躍で知られる英雄である。彼はテュデウスとデイピュレの子で、成長して祖父アドラストスの地位を継いでアルゴス王となった。イリアスにおいて、彼はアカイア勢の中で大アイアスと並ぶニ番目に強い戦士とみなされた。彼の父方の伯父ヘラクレスと彼の親友オデュッセウスはアテナに好まれた英雄だった。ウェルギリウス「アエネイド」によると彼はトロイの木馬に入った戦士の一人だった。 画像/ディオメデス 系譜 父はテュデウス、母はデイピュレ。 子はディオメデス、アムピノモス。 妻はアイギアレイア。 画像/系図/ディオメデス 解説 別名はディオメーデス、ディオメーデース。 トロイア戦争で、ディオメデスはアカイア勢でアキレウスに次ぐ二番目に強い戦士だった。彼は大アイアスに拳闘大会で勝った。彼はヘクトル(トロイア最強の戦士)に...
  • トオサ
    トオサ(Thoosa)はネレイド(海のニンフ)で、ポセイドンの恋人の一人である。海の洞窟でポセイドンと交わって、キュクロプスのポリュペモスを生んだ。彼女はポルキュスとケトの娘である。しかしネレイドなので、ネレウスとドリスの娘とも考えられる。 系譜 父はポルキュス、母はケト。 (異説)父はネレウス、母はドリス 夫はポセイドン。子はポリュペモス。 解説 別名トオーサ。
  • オデュッセイア/オデュッセイア04
    前へ … オデュッセイア … 次へ 第4歌   テレマコス、スパルタでメネラオスに会う テレマコスとペイシストラトスはスパルタでメネラオスと会った。メネラオスとヘレネが、戦場でのオデュッセウスの活躍を語った。メネラオスは海の翁プロテウスから聞いたオデュッセウスの消息を語った。そのころイタケの求婚者たちはテレマコスが旅に出たのを知り、殺害するために待ち伏せを企んだ。 内容 メネラオスに会う  テレマコスとペイシストラトスの二人はラケダイモンに着くと、メネラオスは息子と娘の婚礼を祝って宴を催していた。二人はメネラオスの広壮な屋敷で歓待を受けた。 メネラオスやヘレネと語らう  メネラオスがトロイア戦争での兄や戦友やオデュッセウスの悲運を嘆くと、テレマコスは急に泣き出し、メネラオスはこの若者は何者かと思いをめぐらせる。ヘレネが現れ、テレマコスがオデュッセウスに...
  • アイギストス
    アイギストス(Aegisthus)は英雄アガメムノンを殺してミュケナイ王位を簒奪した人物である。アガメムノンとは従兄弟の間柄だったが、父の代からの確執があった。アガメムノンがトロイア戦争に行っている間に、その妻クリュタイムネストラと情を通じておいて、戦争が終わってアガメムノンが帰還してきたところを、彼女と謀って殺したのだった。それから七年間ミュケナイを王として支配したのち、他国から戻ってきたアガメムノンの子オレステスに殺された。 系譜 父はテュエスデス、母はペロピア(二人は実の父娘であり、近親相姦である) (画像/系図/アトレウス) 解説 アイギストスの名は「山羊」と「力」の意。彼は生まれるとすぐに母に捨てられ、羊飼いたちに山羊の乳を与えられて育ち、それが名前の由来となった。 エピソード 誕生以前 ペロプス、呪われる  タンタロスは息子ペロプスを茹でて神...
  • サルモネウス
    サルモネウス(Salmoneus)はエリスの王でサルモニア市の創立者である。彼は自らをゼウスと称し崇拝するよう命じた。ゼウスは雷撃で彼を打ち倒し、彼の町を破壊した。 系譜 父はアイオロス、母はエナレテ。 妻はアルキディケ。娘はテュロ。 妻はシデロ。 解説 フレーザーによると、初期のギリシアの王は、作物に恵みをもたらす雨が降ることを期して、ゼウスの電撃をまねる風習があったという。 テッサリアのクラノンには干ばつの期間だけ雨乞いのために動かされる青銅の戦車があった。S.ライナハはサルモネウスの逸話が生まれたのは、ある絵画――テッサリアの魔術師が天から雷と雨を伴って現れた絵――が誤解され、彼がゼウスの怒りの犠牲者であると解釈されたためと推測した。 エピソード ゼウスの怒りにふれる サルモネウスは自らをゼウスと称し崇拝するよう命じた。大釜を引きずった戦車で真鍮の橋を走り抜け雷の音をま...
  • ヘルメス
    ヘルメス(Hermes)はオリュンポス十二神の一柱で、ゼウスの息子であり、神々の伝令役である。多くの権能を持つ神であり、国境や旅人、羊飼いや牛飼い、演説や機知、文学や詩、運動競技、発明、商業、泥棒や嘘つきなどの神であった。発明の才に富んでおり、竪琴や笛をはじめとして、アルファベット、数字、天文学、音楽、格闘術、体育、オリーブの栽培、長さ、重さなど多くの発明をした。また死者の魂を冥界に導く神(psychopomp)でもあった。 系譜 父はゼウス、母はマイア。(異説)父はゼウス。(母はなし) (異説)父はディオニュソス、母はアプロディテ。 子はパン、アブデロス、ダプニス。 妻はアンティアネイラ。子はエウリュトス、エキオン。 妻はヘルセ。子はケパロス、ケリュクス。 愛人はアプロディテ。子はヘルマプロディトス。 妻はテオブラ。子はミュルティロス。 妻はニコストラテ。子はエウアンドロス。 ...
  • オデュッセウス
    オデュッセウス(Odysseus)は狡猾さと機略によって名高いイタケの王である。ホメロスの叙事詩オデュッセイアの主人公であり、イリアスの重要人物である。トロイア戦争で数々の活躍をし、最後にはトロイの木馬の策略を考えて、ギリシャ軍を勝利に導いた。戦争後は、故郷に帰るまでに十年におよぶ波乱に満ちた放浪の旅をした。故郷へ帰ると、自分の屋敷に妻ペネロペへの求婚者たちが集まって、傍若無人にふるまっているのを見た。彼は息子のテレマコスと計って、正体を隠して屋敷にもぐりこみ、求婚者全員を謀殺した。 系譜 父はラエルテス、母はアンティクレイア。エウリピデス作「アウリスのイピゲネイア」では父はシシュポスとされる。 妻はペネロペ。子はテレマコス、ポリポルテス。 妻はカリュプソ。子はラティノス。 妻はキルケ。子はテレゴノス。 妻はカリディケ。子はポリュポイテス。 妻はトアスの娘。子はレオントポノス。 ...
  • オデュッセイア/オデュッセイア11
    前へ … オデュッセイア … 次へ 第11歌 冥府行 オデュッセウスの一行はキルケの島を発ち冥府に行き、そこで羊の血を地面の穴に注いで予言者テイレシアスを待った。血にひかれて寄ってくる亡霊たちを退けているとテイレシアスが来て、予言を語った。それから、伝説の時代の高貴な女たちや英雄たちの亡霊から話を聞いて、一行は冥府を後にした。 内容 冥府に着く  オデュッセウスの話は続いた。「我らは船でキルケの島を出発した。順風に送られて進むと、オケアノス河の涯に着いた。そこは決して日の射すことのないキンメリオイ族の国土であった。船を降り、河に沿って歩き、キルケに教わった場所についた。そこで供物と祈りを捧げ、生贄の羊の頚を切って血を地面の穴に注ぎ込むと、亡者たちの霊が集まってきた。私は非常に畏れ、部下たちにハデスとペルセポネに祈るよう命じると、剣を構えてテイレシアスが来るまで...
  • ポリュカステ
    ポリュカステ(Polycaste)はネストルとアナクシビア(またはエウリュディケ)の娘である。ピュロスの屋敷に泊まることになったテレマコスを、彼女は入浴させてやり、後に彼と結婚した。子はペルセポリス。 系譜 父はネストル、母はエウリュディケ(またはアナクシビア)。 夫はテレマコス。子はペルセポリス。 (画像/系図/ネストル) 解説 オデュッセイアでのエピソード ピュロスの屋敷に泊まることになったテレマコスを入浴させてやった。(第3歌)
  • アカイア人
    アカイア人(Achaeans)はホメロスがギリシャ人を指して使う言葉である。他にダナエイ人とアルギブ人という語も同義で使われる。 解説 アカイア(Achaea)はペロポネソス半島北部にある古代の州名(現在の県名)である。 「イリアス」での語の使用頻度は、アカイア人が598回、ダナエイ人が138回、アルギブ人が29回だそうである。 アカイア人 もともとギリシャ本土のテッサリアから来て、後にアルゴスとラケダイモンに住んだ民族。初期の彼らの王アカイオスの名にちなんでアカイア人と呼ばれる。彼らはそこでダナエイ人と共存し混ざり合った。アカイア人とダナエイ人が混交したのは、アカイオスの二人の息子とダナオスの二人の娘が相互に結婚したというエピソードで説明された。 ダナエイ人 ダナエイ人とはアルゴリスに住んでいたものたちである。移住者ダナオス(ダナイデらの父)の子孫なのでそう呼ばれる。ダナオスは...
  • ネレウス(海の老人)
    ネレウス(Nereus)はポントスとガイアの子で長男である。妻ドリスとの間にネレイデス(ネレイスたち)をもうけ、彼女らと共にエーゲ海に住んでいた。彼は「海の老人」と呼ばれる神々の一人である。プロテウスのように変身能力と予言の力をもち、変身して逃れようとする彼を捕らえたヘラクレスなどの英雄たちに力を貸した。ネレウスもプロテウスも海神であったが、ゼウスが神々の王になった時、その地位はポセイドンに取って代わられた。 系譜 父はポントス、母はガイア。 妻はドリス。子はネリテス、娘はネレイスたち。 画像/系図/カオス 解説 別名はネーレウス ウラノスの子ではないが、ティタン族とされることがある。 イリアスには、直接彼の名前は出ないが、海の老人がネレイスたちの父親だと書かれている。 紀元前5世紀ころから、美術家たちによって、ネレウスは次第にトリトンに置き換えられていった。...
  • ピュロス
    ピュロスは南ギリシャのメセニア地区にある大きな湾、およびペロポネソス半島の西岸の町の名前である。ピュロス王ネストルの生誕地と考えられている。 解説 紀元前425年、ペロポネソス戦争において、ピュロスの戦いがあった。 1827年、ギリシャ独立戦争において、ナヴァリノの戦いがあった。 +地名一覧 地名一覧 アイトリア・アテナイ・アルカディア・アルゴス・イタカ・イダ山・エウボイア・エリス・オリュンポス山・クノッソス・クレタ島・コリントス・スパルタ・ティリンス・テッサリア・テバイ・トラケ・トロイア・ピュロス・ボイオティア・マイオニア・マグネシア・ミュケナイ・ミュシア・ミレトス・メリボイア・リディア・レスボス島・ロクリス
  • イタカ
    イタカ(Ithaca)はオデュッセウスの故郷とされる島である。現在のイタカはイオニア海にある島である。オデュッセイアでのイタカと現実のイタカが同一のものか、議論の対象であるが、現在では両者は同一であるとする意見が学者たちの間では一般的である。 +地名一覧 地名一覧 アイトリア・アテナイ・アルカディア・アルゴス・イタカ・イダ山・エウボイア・エリス・オリュンポス山・クノッソス・クレタ島・コリントス・スパルタ・ティリンス・テッサリア・テバイ・トラケ・トロイア・ピュロス・ボイオティア・マイオニア・マグネシア・ミュケナイ・ミュシア・ミレトス・メリボイア・リディア・レスボス島・ロクリス
  • ネレウス(ネストルの父)
    ネレウス(Neleus)はポセイドンとテュロの子で、ペレアスの兄弟である。ネレウスとペリアスは王位を争い、ネレウスはメッセニアに追放され、そこでピュロスの王になった。ヘラクレスに血の穢れを清めるように頼まれたが、それを断った。ヘラクレスはネレウスとその子らを殺し、ネストルだけが生き延びた。 系譜 父はポセイドン、母はテュロ。 妻はクロリス。子はタウロス、アステリオス、ピュラオン、デイマコス、エウリュビオス、エピラオス、プラシオス、エウリュメネス、エウアゴラス、アラストル、ネストル、ペリクリュメノス、クロミオス、娘はペロ。 妻はエウリュディケ、子はトラシュメデス。 (画像/系図/ネストル) 解説 ネレウスはメリー・ポピンズの本や劇に登場する。 エピソード 誕生して、捨てられる テュロはクレテウスの妻だったが、河神エニペウスに恋した。エニペウスは彼女の求愛を...
  • トロイア
    トロイア(Troy)は伝説上の都市で、叙事詩の環(特にイリアス)で描かれたトロイア戦争の舞台である。別名イリオスとも呼ばれる。現在それは遺跡の名前であり、トルコ北西部、ダーダネルス海峡南西のイダ山の麓に位置する。 解説 1970年代にドイツ人の考古学者のハインリヒ・シュリーマンが遺跡を発見した。後の発掘で、いくつかの都市が層をなしていることが分かった。それらの都市の一つ(第VII層)がホメロスのトロイアと推定されている。 +地名一覧 地名一覧 アイトリア・アテナイ・アルカディア・アルゴス・イタカ・イダ山・エウボイア・エリス・オリュンポス山・クノッソス・クレタ島・コリントス・スパルタ・ティリンス・テッサリア・テバイ・トラケ・トロイア・ピュロス・ボイオティア・マイオニア・マグネシア・ミュケナイ・ミュシア・ミレトス・メリボイア・リディア・レスボス島・ロクリ...
  • アルゴス(パプテノス)
    アルゴス(Argus)は、ペロポネソス半島のアルゴリス地方に住む、百の目を持つ巨人である。ヘラのためにゼウスの愛人イオの見張りをしたが、イオを救出しにきたヘルメスに殺された。 系譜 母はガイア。(異説)父はアゲノル。 (異説)父はアレストル。 妻はイスメネ。子はイアソス。 解説 百の目を持ち、「普見者」と呼ばれる。 神々の命を受け、アルカディアで雄牛の怪物を、ペレポロネソスでエキドナを退治する等の軍功を上げる。 エピソード ヘラの命令で、イオを見張る ゼウスが恋人のイオと会っている時、彼の妻ヘラがそこへ来た。すぐさま彼は恋人を白い牝牛に変身させたが、女神はだまされなかった。彼女はその牝牛を要求すると、アルゴスに番をさせた。ゼウスはヘルメスを彼の恋人の救出に向かわせた。まずヘルメスは音楽でアルゴスを眠らせようと試みたが、失敗したので、剣で巨人を殺した。このことにより、彼は...
  • オレステス
    オレステス(Orestes)はアガメムノンとクリュタイムネストラの子である。母の情夫アイギストスに父親を殺され、故国ミュケナイを追われた。後にミュケナイに戻り、アイギストスと母親を殺し、父の仇を果たした。 系譜 父はアガメムノン、母はクリュタイムネストラ。 妻はヘルミオネ、子はティサメネス。 妻はエリゴネ。子はペンティロス。 解説 別名オレステース。 エピソード 父アガメムノンを殺され、故国を追われる トロイアから帰還したアガメムノンはアイギストスとクリュタイムネストラによって殺害され、アイギストスはミュケナイの王になった。オレステスは逃され、ポキアのストロピオスの許で育てられた。 父の仇アイギストスと母親を殺す 何年も後に、デルファイの神託に従って、オレステスはいとこのピュラデスとミュケナイに戻り、彼の母親とアイギストスを殺した。 裁かれ、無罪となる ...
  • アトラス
    アトラス(Atlas)はティタン族の一柱である。ティタン族がオリュンポスの神々に敗れると、ゼウスによって、世界の西の果てで天空を背負わされることとなった。 系譜 父はイアペトス、母はクリュメネ(またはアシア)。兄弟はプロメテウス、エピメテウス、メノイティオス。 娘はカリュプソ、ディオネ、マイラ。 妻はプレオネ。子はヒュアス、娘たちはプレイアデス、ヒュアデス。 妻はヘスペリス。娘たちはヘスペリデス。 解説 別名アトラース。
  • ナウシカア
    ナウシカア(Nausicaa)はスケリア島の王女である。島に漂着したオデュッセウスを助け、町まで案内する。オデュッセウスに思いを寄せるが、二人の間には何も起こらない。 系譜 父はアルキノオス、母はアレテ。 解説 ナウシカアの前に、茂みの中からオデュッセウスが現れた。彼は裸で助けを求めていた。彼は故郷を目指して筏で海を渡っていたが、嵐で難波し、その前の晩にスケリア島の海岸に漂着したのだった。ナウシカアは彼に食事と衣服を与え、町まで案内した。(第6歌) オデュッセウスはパイエケス人に故国に送ってもらうことになった。ナウシカアは彼に、国に帰っても自分のことを思い出してほしいと言った。(第8歌) ナウシカアは兄弟が何人かいると知られている。 アリストテレスおよびクレタのディクテュスによると、オデュッセウスの子テレマコスはナウシカアと結婚し、息子ペルセプトリスまたはプトリポルテュスをも...
  • ゼウス
    ゼウス(Zeus)はオリュンポス十二神の一柱で、神々の王である。彼は天空、気象、法、秩序、運命の神であり、そのシンボルは雷、ワシ、牡牛、樫の木である。彼は万能の最高神であり、全ての予言の源泉であり、神々と人類の父神だった。主要な神殿はエペイロスのドドナ、アルカディアのリュカイオン山、そしてオリュンピアにあった。好色な神として知られ、多くの婚姻関係を結び、多くの子供をもうけた。 系譜 父はクロノス、母はレア。 妻はアルクメネ。子はヘラクレス。 妻はダナエ。子はペルセウス。 妻はヘラ。子はヘパイストス、アレス、娘はエイレイテュイア、ヘベ。 妻はメティス。娘はアテナ。 妻はレト。子はアポロン、娘はアルテミス。 妻はマイア。子はヘルメス 妻はテミス。娘はホーライたち、モイライたち、アディテ。 妻はムネモシュネ。娘はムーサたち。 妻はエレクトラ。子はダルダノス、イアシオン。 妻はタユゲテ。...
  • プロテウス
    プロテウス(Proteus)は海神で、ホメロスが「海の老人」と呼んだ神々の一柱である。ナイル川近くのパロス島でアザラシの世話をしている。彼は未来を予言できるが、それをきこうとやってくる人間からは変身して逃れようとする。彼を捕まえることが出来た人間だけに、彼は予言を語った。 系譜 父はポントス、母はガイア。(異説)父はポセイドン。 (異説)父はネレウス、母はドリス。 (異説)父はオケアノス、母はあるナイアド。 子はポリュゴノス、テレゴノス、娘はエイドテア。 画像/系図/カオス 解説 オデュッセイアでのエピソード プロテウスはナイル川三角州の沖のパロス島に住んでおり、アザラシの世話をしていた。メネラオスはテレマコスにトロイアからの帰国談を語る。メネラオスはプロテウスの娘エイドテアに会い、プロテウスを捕らえることができれば帰国の方法がきけると教わった。メネラオスは待...
  • アルクメネ
    アルクメネ(Alcmene)はミュケナイ王エレクトリュオンの娘で、ペルセウスの孫娘にあたる。母はアナクソ、あるいはリュシディケ。ゼウスと共寝し、ヘラクレスを生んだ。 系譜 父はエレクトリュオン、母はアナクソ、あるいはリュシディケ。 夫はゼウス、子はヘラクレス (息子) 夫はアムピトリュオン、子はイピクレス 夫はラダマンテュス、子はエリュトロス 解説 ヘシオドスはアルクメネを、比類ない知性をもつ背が高く美しい女性であると記述している。彼女の顔と暗い色の目はアフロディテのように美しく、いかなる女性よりも夫を尊敬したと言われる。 エピソード ゼウスと共寝する アポロドロスによると、アルクメネはアムピトリュオンと一緒にテバイへ行った。そこで彼は、エレクトリュオンを殺してしまった罪を、クレオンによって清められた。アルクメネは、アムピトリュオンが殺された兄弟の復讐を遂げるまで、彼との...
  • ポセイドン
    ポセイドン(Poseidon)はオリュンポス十二神の一柱で、海をつかさどる神であり、また川・洪水・干ばつ・地震・馬の神である。元来はゼウスより古いペラスゴイ人の神であり、地震の原因ともみなされたが、オリュンポス十二神と統合されると、ゼウスやハデスの兄弟となり、くじびきによって海の神となった。最初の馬を作り出したとされる馬の神でもあり、競馬の守護神としても崇められた。ローマ神話ではネプトゥヌス(ネプチューン)と同一視された。ギリシア美術では三つまたのほこを持った威厳ある壮年の男性として描かれることが多い。 系譜 父はクロノス、母はレア。 子はアムピマロス、エルギノス、プロテウス。 妻はガイア。娘はキュモポレイア。 妻はアンピトリテ。子はトリトン、アルビオン、娘はロデ、ベンテシキュメ。 妻はデメテル。子はアリオン、娘はデスポイナ。 妻はハリア。子はロドス。 妻はアルシオネ。子はヒュリ...
  • カリュプソ
    カリュプソ(Calypso)はオギュギア島に住む、ギリシャ神話のナイアド(水の精)である。彼女は島に漂着したオデュッセウスを愛し、7年間ともに暮らした。 系譜 父はアトラス、母はプレオネ。(異説)父はオケアノス、母はテテュス。 (異説)父はネレウス、母はドリス。 夫はオデュッセウス。子はラティノス、ナウシトオス、ナウシノオス。 (画像/系図/オデュッセウス) 解説 カリュプソは"覆い隠す者"(動詞kalyptoより)の意である。 ヘシオドスによると、オデュッセウスとの間に二人の息子ナウシトオスとナウシノオスを儲ける。ナウシトオスは、オデュッセウスとキルケとの間に生まれたとする説もある ゼウスはヘルメスを送り、オデュッセウスを帰国させるようカリュプソに命令する。ゼウスの命令では逆らえず、彼女はオデュッセウスを帰国させた(第5歌)。 画像:...
  • ヘリオス
    ヘリオス(Helios)はティタン族であり、太陽の神である。アポロンも太陽神ではあったが、太陽そのものの化身はヘリオスだった。太陽はヘリオスが走らせる翼ある馬にひかれた戦車だと考えられた。何もかも見通す光の神である彼の目は、誰もごまかすことはできなかった。彼は宣誓の守護者で、視力の神でもあった。 系譜 父はヒュペリオン、母はテイア。兄弟はエオス、セレネ。 娘はアエクス。 妻はペルセ。子はアイエテス、ペルセス、娘はキルケ、パシパエ。 妻はセレネ。娘はホーライたち。 妻はクリュメネ。子はパエトン、娘はヘリアデスたち。 妻はナウシダメ。子はアウゲイアス。 妻はケト。娘はアストリス。 妻はロデ。子はヘリアデスたち。 妻はネアイラ。娘はラムペティエ、パエトゥサ。 妻はガイア。子はビサルテス。 解説 別名はヘーリオス。 ヘリオスはハンサムでひげがなく、紫衣で輝く太陽の冠をかぶった姿に描か...
  • オデュッセイア/オデュッセイア13
    前へ … オデュッセイア … 次へ 第十三歌 オデュッセウス、パイエケス人の国を発ち、イタケに帰還 オデュッセウスはパイエケス人の国を発ち、無事イタケの島へ着いた。ポセイドンは怒って、彼を送ったパイエケス人の船を石にして沈めた。オデュッセウスは海辺でアテナに会い、求婚者を討つ手立てを協議した後、乞食の姿に化けることになった。アテナはテレマコスを呼ぶためスパルタへ向かった。 内容 オデュッセウス故郷へ出発する  オデュッセウスが語り終えると広間は静まり返った。アルキノオスはさらなる贈物を一同に提案し、皆は就寝のため家に帰った。翌朝、皆は贈物を船に運びこむとアルキノオスの屋敷へ行き、宴を開いた。宴に一日は過ぎ、やがて日が沈んだ。オデュッセウスは海辺へ向かい、船に乗りこみ、出発した。 オデュッセウス故郷に着く  船は走り続け、夜が明ける頃、イタケの島に近づい...
  • オデュッセイア/オデュッセイア21
    前へ … オデュッセイア … 次へ 第21歌 弓の引き競べ ペネロペは屋敷で弓の腕競べを開催し、オデュッセウスの弓を用いて、十二の並んだ斧を射通した者に嫁ぐことを約束する。求婚者は次々と弓を試みるが失敗する。オデュッセウスは豚飼と牛飼に正体を明かし、求婚者討伐の協力を求める。オデュッセウスは弓の腕競べに名乗り出て、弓を試みて成功する。 内容 ペネロペ、弓の腕競べを開催する ペネロペは女中たちを随えて、屋敷の外れにある倉庫に向かった。そこには弓と矢筒が置かれてあった。それはラケダイモンの勇士イピトスがオデュッセウスに贈ったものだった。妃は弓と矢筒を手に、求婚者の群がる広間に向かった。妃は柱の傍に立ち、求婚者にむかって、「一同よ、さあ、ご所望のものは、腕競べの賞品として賭けますから、試みられよ。ここに置いたオデュッセウスの弓を用いて、十二の斧を射通した人に私は随っ...
  • オデュッセイア/オデュッセイア24
    前へ … オデュッセイア 第24歌 再び冥府の物語。和解 求婚者たちの霊はヘルメスに導かれて冥界へ降りていく。オデュッセウスは農園で老父ラエルテスに再会する。求婚者たちの親族は、エウペイテスに率いられて農園を襲うが、エウペイテスはラエルテスに討たれ、アテナの裁定によって両者は和解する。 内容 求婚者たちの霊、冥界へ降りる ヘルメスは求婚者たちの霊魂を導いて冥界へ降りた。冥界ではアキレウスの霊がアガメムノンの霊に会い、故国で妻と情夫に殺されるくらいなら、トロイアで死んだ方が名誉ある死だった、と語りかけた。アガメムノンは、トロイアで戦死して皆から悼まれたアキレウスを羨んだ。そこへヘルメスが求婚者らの霊を率いて近づいてきた。アガメムノンはそこにアンピメドンを見つけ、一体何があったのかとたずねた。アンピメドンは答えた。「われらはオデュッセウスの妻に言い寄っていたのです...
  • アンティクレイア
    アンティクレイア(Anticlea)はオデュッセウスの母親である。オデュッセウスは彼女と夫ラエルテスの間にできた子であるが、彼女とシシュポスの間の子という説もある。 系譜 父はアウトリュコス、母はアンピテエ。 夫はラエルテス。子はオデュッセウス。(異説)結婚前にシシュポスと交わってオデュッセウスを生んだ。 解説 彼女は死後、冥府に降りてきた息子オデュッセウスと出会う。彼女は死因を息子に訊かれ、息子を待ちわびる悲しさがもとで死んだのだと答えた。(第11歌) 彼女はヘルメスの孫娘でもある。彼女の父アウトリュコスの父親がヘルメスである。 もっと後の文献によると、オデュッセウスは彼女とシシュポスの間にできた子である。それは次のような話である。悪名高い盗賊のアウトリュコスは、シシュポスの牛を盗んだ。シシュポスはアウトリュコスのもとを訪れたとき、自分の盗まれた牛がいるのを知った。シシュポ...
  • オデュッセイア/オデュッセイア10
    前へ … オデュッセイア … 次へ 第十歌 風神アイオロス、ライストリュゴネス族、魔女キルケの物語 オデュッセウスはアイオロスの島で歓待を受け送り出されたが、帰国寸前に風の袋を部下が開けてしまいアイオロスの島に逆戻りした。次にライストリュゴネス族の国に着いて、多くの部下を失った。次に女神キルケの島で一年を過ごした。出発する時彼女は冥府に行ってテイレシアスの予言を聞いてくるよう指示した。 内容 アイオロスの島に着く  次に我らはアイオリアの島に着いた。ここにはアイオロスが住んでいた。一ヶ月そこで歓待を受けた後、帰国を願い出ると、彼は出発を手配してくれて、吹き荒れる風を封じこめた袋をくれた。我らは順調に船旅を続け故国の間近まで来たが、そこで私は眠ってしまった。部下たちは風の袋を宝物と思いこみ開いた。大風が起こり、船はアイオリアの島に逆戻りしてしまった。アイオロスを...
  • オデュッセイア/オデュッセイア08
    前へ … オデュッセイア … 次へ 第八歌 オデュッセウス、パイエケス人と交歓する 翌朝アルキノオスはパイエケス人の集会の席でオデュッセウスを故国に送ることを提案した。宴の席でデモドコスがトロイア戦争を歌い、オデュッセウスは落涙した。それから一同は外に出て競技をしたが、オデュッセウスは円盤投げで見事な腕を示した。デモドコスはアレスとアフロディテの恋物語を歌った。また宴になり、今度はトロイの木馬の物語が歌われたが、オデュッセウスは再び落涙したので、アルキノオスは彼に素性を訊ねた。 内容 (画像/アルキノオスの屋敷でのオデュッセウス) オデュッセウス歓待される  翌朝、パイエケス人たちの集会が催された。アルキノオスは一同にオデュッセウスを故郷へ送り届けることを提案した。それから宴がアルキノオスの屋敷で開かれた。楽人デモドコスが、オデュッセウスとアキ...
  • オデュッセイア/オデュッセイア01
    オデュッセイア … 次へ 第一歌  テレマコス、父の消息を求める旅を決意する 流浪のオデュッセウスを故郷イタケに帰国させることが神々の集会で決まった。アテナが賢者メンテスに扮してオデュッセウスの屋敷を訪ねると、彼の妻ペネロペへの求婚者たちが宴会に興じて屋敷の財産を食いつぶしていた。アテナはテレマコスに、集会を開催して求婚者の悪行を訴えることと、父の消息を尋ねて旅することを勧めた。テレマコスは求婚者たちに、明朝集会を開催して彼らを糾弾することを宣言した。 内容 神々の集会が開かれ、オデュッセウスの帰国が決まる さて、オデュッセウスは帰郷を望んでいたが、彼を愛する女神カリュプソの洞窟に引き止められていた。ある時、ポセイドンが留守の間に、神々はゼウスの屋敷で集会を開いた。ゼウスは、 「人間どもは非道な行いによって自ら苦難を招くものだ。このたび、アイギストスが...
  • オデュッセイア/オデュッセイア07
    前へ … オデュッセイア … 次へ 第七歌   オデュッセウス、アルキノオスに対面する アテナは少女の姿になってオデュッセウスをアルキノオスの屋敷まで導いた。彼が屋敷に入ると、貴族たちの宴の終わる所だったが、彼は妃アレテにすがって助けを求めた。オデュッセウスはそこで歓待を受けると、アレテに問われて、筏で海へ出て漂流の後ここに着くまでのいきさつを話した。 内容 オデュッセウス屋敷へ着く  ナウシカアは父アルキノオスの屋敷へ帰り着くと、自分の居間に入って休んだ。オデュッセウスは立ち上がって町へ向かった。アテナは水瓶を持った少女の姿になって彼と会った。オデュッセウスは少女に屋敷へ案内してもらい、やがて壮麗な屋敷に着いた。アテナは彼にアルキノオス王の家系を説明し、妃アレテの好意を得るようにと助言する。 オデュッセウス援助を求める  オデュッセウスは屋敷の前で立...
  • テュロ
    テュロ(Tyro)はサルモネウスの娘で、ペリアスとネレウスの母である。テュロはクレテウスの妻だったが、河神エニペウスに恋していた。ある時、テュロを欲したポセイドンは、エニペウスの姿をとって彼女と交わった。彼女は双子のペリアスとネレウスを生んだ。 系譜 父はサルモネウス、母はアルキディケ。 夫はポセイドン。子はペリアス、ネレウス。 夫はクレテウス。子はアイソン、アミュタオン、ペレス、娘はヒッポリュテ。 夫はシシュポス。 (画像/系図/ネストル) 解説 オデュッセイアでのエピソード 冥府におりたオデュッセウスの前に亡霊となって現れ、話をした(第11歌) エピソード ポセイドンの子を生む テュロはクレテウスの妻だったが、河神エニペウスに恋した。エニペウスは彼女の求愛を断った。ある日ポセイドンがテュロを欲し、エニペウスの姿をとって彼女と交わった。彼女は双子のペリ...
  • 画像/オデュッセウスとテレマコスの再会
    Reunion of Odysseus and Telemachus(1880) - Henri-Lucien Doucet(1856-1895) 出典:The End of the Trojan War; Orestes and Odysseus
  • オデュッセイア/オデュッセイア09
    前へ … オデュッセイア … 次へ 第九歌 巨人キュクロプスの国での冒険 オデュッセウスは自分の名前と故国を語り、これまでの冒険を語り始めた。イスマロスの町を攻めたが、手痛い反撃にあったこと。ロートスを食するロトパゴイ族の国に行ったこと。さらにキュクロプス族の国に到り、ポリュペモスの洞窟に囚われたこと。そこで彼は部下を食われながら、策略によって巨人の眼を潰し、辛くも脱出した。 内容 キコネス族の町へ着く  オデュッセウスは自分の名前と故国がイタケであることを語り、これまでの冒険を語り始めた。「イリオスからキコネス族の町イスマロスに着いた。私は町を攻め落とした。キコネス族は奥地に住む仲間を援軍に呼んで逆襲してきたが、我らは辛くも船で死地を逃れた。故国に向かっていると船は潮流と風によってあらぬ方向に流された。 ロトパゴイ族の国へ着く  船はロトパゴイ族の国...
  • ノエモン
    ノエモン(Noemon)はテレマコスに船を手配した人物である。彼が求婚者に「テレマコスはいつピュロスから帰ってくるか?」とたずねたので、テレマコスの旅が求婚者たちに知れた。 系譜 プロニオスの子 解説 オデュッセイアでのエピソード アテナはテレマコスに扮しノエモンに船の手配を頼む。(第2歌) アンティノオスにテレマコスの帰国日のことをたずね、テレマコスの旅のことが求婚者たちに知られる。(第4歌)
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