受験生物メモ内検索 / 「3-8性と関連した遺伝現象」で検索した結果

検索 :
  • 3-8性と関連した遺伝現象
    性染色体と性の決定様式 性の決定プロセス 伴性遺伝 赤緑色覚異常 血友病 性に関係する、その他の遺伝現象
  • メニュー
    ...換えと染色体地図 3-8性と関連した遺伝現象 3-9その他の遺伝現象 3-10集団遺伝学 3-11分子遺伝学の誕生 4.動物生理学 4-1神経系とニューロン 4-2中枢神経系と末梢神経系 4-3受容器 4-4効果器 4-5恒常性 4-6循環系 4-7血液凝固 4-8免疫系 4-9肝臓 4-10腎臓 4-11体液の浸透圧の調節 4-12自律神経系 4-13内分泌系とホルモン 5.動物行動学 5-1生得的行動 5-2習得的行動 5-3動物間のコミュニケーション 5-4生物時計と太陽時計 6.植物生理学 6-1 植物の成長とホルモン 6-2 植物ホルモン各論 6-3 花芽形成 6-4 植物体内の物質の移動 6-5 光合成と環境要因 7.分子遺伝学 7-1 DNA 7-2 タンパク質の合成 7-3 形質...
  • 3-3集団の遺伝現象
    集団の自家受精 集団の自由交配 雌と雄で遺伝子型の構成比が異なる場合 二遺伝子以上の場合の自由交配
  • 3-9その他の遺伝現象
    キセニア 種皮の遺伝 遅滞遺伝 細胞質遺伝
  • 遺伝暗号表
    オチョアは人工的なRNA合成をはじめて成功させた。 ニーレーンバーグはオチョアの手法を用い、ウラシル(U)のみが多数連なった人工RNAを合成し、その人工RNAを使って試験管内で人工的にタンパク質を合成させてみた。 その結果合成されたのは、フェニルアラニンのみが多数連なったタンパク質であった。 つまり、UUUというコドンはフェニルアラニンを指定していることが明らかになった。 これがはじめて解読された遺伝暗号である。 コラーナはさらに、様々な塩基配列の人工RNAを合成することで、すべてのコドンがどのアミノ酸を指定しているのかを明らかにした。 その結果をまとめた表が遺伝暗号表である。 遺伝暗号表の見方は以下の通り。 まず、この表はコドンとアミノ酸との対応関係を示した表であることに注意。つまり、この表はmRNAの塩基配列にしか適用できない。DNAやtRNAの塩基...
  • 遺伝子工学で用いられるさまざまな生物
    動物のクローン 同一のDNAを持つ個体や細胞をクローンと呼ぶ。 動物のクローンの作り方には、大きく分けて二種類のものがある。 一つが、発生初期の段階で割球をバラバラにして、それぞれの割球をそれぞれ発生させる方法である。 これは、調節卵のケースに適用することができる。 もう一つが、目的の細胞の核を取り出して、あらかじめ除核しておいた他の細胞の細胞質に移植することで作成する方法である。 核移植によるクローン作成は、どのような細胞の核を使用するかで、大きく二通りに分けることができる。 一つが発生初期の胚の細胞を使う方法、もう一つが分化の完了した成体の体細胞を使う方法である。 方法としては分化がほとんど進んでいない発生初期のものを使うほうが容易で、クローンヒツジ「ドリー」が大きな話題を呼んだのは、後者の方法の初の成功例だったためである。 キメラ 遺伝子の異なる細...
  • メンデル遺伝で頻出する専門用語
    遺伝:親の性質が子に伝えられること。この概念はメンデル以前から存在していた。遺伝学はこの概念を「科学する」ための学問分野である。 形質:生物の特徴(色、形、大きさ、生理的性質など)のうち、特に遺伝するものを形質と呼ぶ。血液型のように目に見えないものもある。 遺伝子:形質を決定するものとしてメンデルが仮定した理論的実体(メンデルは「遺伝子」ではなく、「粒子」と呼んだ)。メンデルがサエていたのは、「遺伝子」は混合せず粒子のように振る舞う、と考えたところ。当時DNAは、当然知られていなかった。 発現:遺伝子が形質としてあらわれ、目に見えるようになること。 対立形質:種子の形の「丸」、「しわ」のように、互いに対になる形質のこと(右図)。 優性形質と劣性形質:大雑把には、発現する形質が優性形質、発現しない形質が劣性形質(劣性ホモでない限り)。形質の機能が優れているとか劣っていることではないことに注意...
  • ビードルとテータムの実験
    ビードルとテータムはまず、アカパンカビにX線を照射することで突然変異を誘発させて、成育するためにある特定の化合物を必要とする株(系統)をいくつか作った。 この株は栄養要求株と呼ばれる。 成育するために特別な化合物を必要としない株(野生株)でも、炭素源・窒素源・無機塩類など最小限に必要とする養分はあり、その養分のみで構成される培地は最少培地と呼ばれる。 それに対し、最少培地に各種アミノ酸・ビタミンなどを加えて、どのような栄養要求株でも生育可能にした培地は完全培地とよばれる。 ビードルとテータムは成育にアルギニンを必要とするアルギニン要求株をいくつか得た後、最少培地にアルギニンの代謝中間体を加えてそのアルギニン要求株を培養した。 すると、そのアルギニン要求株は、生育の条件によって1〜3(下図)の三系統に分けられることが分かった。 ビードルとテータムは、この実験結果...
  • 鎌状赤血球貧血症
    かま鎌状赤血球貧血症は、低酸素状態になると毛細血管で赤血球が鎌状に変化してしまい、血行障害をまねく病気である。 その原因はヘモグロビンを指定するDNA領域に生じた遺伝子突然変異である。 正常な塩基配列と突然変異した塩基配列は、わずか一カ所異なっているにすぎない(置換の一例で、点突然変異とも呼ばれる)。 その結果、ヘモグロビンβ鎖の6番目のグルタミン酸がバリンに置き換わる。 バリンはグルタミンよりも疎水性が強く、その結果、ヘモグロビン分子が繊維状に集合してしまう。 鎌状赤血球貧血症を引き起こす遺伝子は、正常な遺伝子に対して劣性である。 従って、この患者はこの遺伝子をホモにもつ人であり、低酸素状態のときに重度の貧血となり子孫を残す前に死んでしまう。 しかし、この遺伝子をヘテロにもつ人は発病せず生き残る。 鎌状赤血球貧血症の患者の分布域(患者は中央アフリカに多い...
  • 3-6遺伝子の相互作用
    条件遺伝子 補足遺伝子 被覆遺伝子 抑制遺伝子 同義遺伝子 互助遺伝子 「相互作用する遺伝子」のまとめ
  • 遺伝子の定義と「一遺伝子一酵素説」
    メンデルがはじめて「遺伝子」を定義したときには、それは、「生物の形質を決定する因子」とされた。 理論的な要請からの帰結ではあるが、その物質的基盤を問うてみれば極めて曖昧な定義であり、そのためもあって、「遺伝子とは何か?」という問いに対しては、現在をもってしても、さまざまな生物学者間で意見の一致を見ていない。 ビードルとテータムは、自身の研究結果とその当時の知見を集約させた結果、生物の形質がどのようなものになるのかが決まる際に重要なのはタンパク質、それも、タンパク質や糖・脂質などの他の物質の構造に大きく影響を与える酵素である、と結論して、「一つの酵素の合成を支配するものこそ一つの遺伝子である」という一遺伝子一酵素説を提唱した(1945年)。 しかしその後、1953年にDNAの二重らせん構造が明らかにされるなど、分子遺伝学のめざましい発展によって、一つの酵素に一つの遺伝子を単...
  • 3-10集団遺伝学
    集団遺伝学における基本概念 メンデル集団 ハーディー・ワインベルグの法則
  • 遺伝子工学
    近年、遺伝子を人為的に改変・合成したり、別の細胞に導入して発現させる技術が飛躍的に発展を遂げている。 遺伝子を人為的に操作する技術は遺伝子工学と総称される。
  • 3-11分子遺伝学の誕生
    遺伝子の研究史 遺伝子と染色体 グリフィスと形質転換 アベリー ハーシーとチェイス
  • 遺伝子組換え
    何らかの細胞から取り出したDNAを、宿主細胞に導入して大量に発現させる技術を遺伝子組換えと呼ぶ。 遺伝子組換えによって、ヒトのホルモン(インスリンや成長ホルモンなど)のように有用で大量の入手が困難な物質を、大腸菌などに合成させることが可能になった。 遺伝子組換えで用いる小道具とテクニック 制限酵素:遺伝子組換えのためには、まずは目的とするDNAを細胞から取り出す必要がある。そのために使うのが制限酵素である。制限酵素は、DNAを切断する「はさみ」の役割をしている。制限酵素にはBam HI、Eco RI、Pst Iなど多くの種類があり、それぞれがDNA上の特定の塩基配列を切断する。さまざまな細菌は、制限酵素を使ってファージの感染を「制限」していることからこの命名となった。 ベクター:必要なDNA断片を宿主細胞に運んでくれる「乗り物」としてはたらくのがベクターと呼ばれる小さなDNAであ...
  • 3-1メンデルと遺伝の法則
    メンデル 優性の法則 分離の法則 独立の法則 「分離の法則」と「独立の法則」の違い メンデル遺伝で頻出する専門用語
  • 遺伝子突然変異
    遺伝子(DNA)の構造的な変化によって生じる突然変異を遺伝子突然変異と呼ぶ。 遺伝子突然変異には、置換・付加・欠失などがある。 重大な変異が起こった場合、その変異をホモに持つ個体は生殖を待たずに死に至る場合がほとんどなので、その遺伝子がある一定の割合を超えて集団に広がることは少ない。 置換 1つの塩基が他の塩基と置き換わる変異を置換と呼ぶ。 遺伝暗号が変化するため、タンパク質のアミノ酸配列・立体構造・はたらきに変化がおきる。 1つのアミノ酸を指定するトリプレットは基本的に複数存在するため、置換が起きても指定するアミノ酸が変化しない場合がある。 特にトリプレットの三番目の塩基は、置換されても影響がない場合が多い。 ただし、置換によってタンパク質指定領域の中に「停止コドン」が生じてしまうと、そのタンパク質はそこで合成が停止してしまうようになって、重大な悪影響を生...
  • 一遺伝子一酵素説
    一遺伝子一酵素説とは,ビードルとテータムによる,以下のような仮説である.(研究 遺伝子の定義と「一遺伝子一酵素説」) 一つの遺伝子はただ一種の酵素の生成に関与し,その性質に影響を及ぼす アカパンカビの生活環 ビードルとテータムの実験
  • 遺伝子発現の調節とオペロン説
    遺伝子の最も重要なはたらきは、タンパク質を合成する際に、そのタンパク質のアミノ酸配列を指定することである。 しかし、言うまでもないことだが、タンパク質はただ合成すればよいというものでもなく、したがって、遺伝子もアミノ酸配列をきちんと指定しさえすればよい、というものではない。 多細胞生物は、多種多様な細胞から構成されるが、個々の体細胞が持っている遺伝子は基本的に同じである。 個々の細胞に見られる性質(表現型)の違いは、それらの細胞ではたらいている遺伝子の種類と、そのはたらきのタイミングの違いによって生じているのだ。 従って、どの遺伝子を使ってどんなタンパク質を合成するか、つまり、遺伝子の発現は厳密にコントロールする必要がある。 事態は単細胞生物でも同様で、必要もないタンパク質を際限なく合成しても、貴重な資源の無駄遣いにしかならない。 オペロン説は、原核生物に見られる遺...
  • 7-4 変異
    同じ起原を持つ細胞・個体・集団間に見られる形質の相違を変異という。 変異には、変化が子には伝えられない非遺伝的変異と、遺伝的な構成(染色体や遺伝子)が変化して、変異が子へと伝えられる遺伝的変異がある。 遺伝的変異は、体細胞・生殖細胞を問わず起こるが、子へと遺伝する変異は生殖細胞に起こった変異に限られる。 遺伝的変異のうち、親には見られない形質が突然現れることを突然変異と呼ぶ。 親に見られる形質の組合せがが、遺伝子の組換えによって変化するだけの場合は突然変異とは呼ばない。 突然変異はさらに、染色体の構成が変化することで生じる染色体突然変異と、DNAの塩基配列が変化することで生じる遺伝子突然変異に分けられる。 非遺伝的変異は、外部環境の影響によって生じる環境変異と、いわゆる「獲得形質」などに分けられる。 一卵性双生児で、遺伝子構成が同一(クローン)あっても、ごはんをモ...
  • ショウジョウバエのbicoid遺伝子
    ショウジョウバエの形態形成は、卵母細胞の段階で既に開始する。 ショウジョウバエの卵母細胞には、母親由来の細胞から数種類のmRNAが導入され、そのmRNAが形態形成に重要な役割を果たしているのだ。 そのmRNAの中でも最も有名なのが卵の前部先端に局在するbicoid(ビコイド)遺伝子である。 bicoid遺伝子は、受精後に受精卵内で翻訳され、bicoidタンパク質が生成される。 bicoidタンパク質の濃度は、bicoid遺伝子が局在する前部先端で最も高く、後部に近づくにつれて低濃度になり、濃度勾配が形成されることになる。 ショウジョウバエの前後軸は、この濃度勾配によって決まるのだ。 bicoid遺伝子のように、体軸の形成を支配したり、体節の分化を支配する遺伝子は総称してホメオティック遺伝子と呼ばれる。 ホメオティック遺伝子は、ショウジョウバエ以外の動物にも見られ、...
  • 分離の法則
    配偶子が形成されるとき、一対の対立遺伝子(つまり遺伝子は二つ)に注目してみよう。 するとその対立遺伝子は、配偶子形成時には離ればなれになって、それぞれの遺伝子が別の配偶子に受け渡される。 この事実を表現したのが「分離の法則」である。 分離の法則:配偶子形成の際に、一対の対立遺伝子は互いに分かれて別々の配偶子に一つずつ入る。 例えば、遺伝子型がAaという個体が配偶子を形成する際、Aとaという対立遺伝子はバラバラになって、それそれが別の配偶子に渡されることになり、結果として形成される配偶子の遺伝子型はAとaの二種類となる。 言葉をかえれば、Aaという配偶子ができたり、「遺伝子を持たない」配偶子ができることはない。 あるいは、対立遺伝子は配偶子形成の際に分離する、ということがこの分離の法則には表現されている、とも言える。 この法則は減数分裂に注目してみれば良く理解でき...
  • ハーディ・ワインベルグの法則と遺伝子頻度
    まずは以下の問を考えてみよう. 問1 遺伝子型頻度がの集団(ハーディー・ワインベルグの法則に従う)がある.の遺伝子頻度を求めよ. すると,以下のような解法が考えられる. 答1 とおくと,,なので,より. しかしこの解法は,最終的な答えは合っているものの,残念ながら誤り.この解法だと次の問題はどうするのか? 問2 遺伝子型頻度がの集団(ハーディー・ワインベルグの法則に従う)がある.の遺伝子頻度を求めよ. 答2 とおくと,より. とでもするのか?実は問2の答えも問1の答と同じとなる. 実際に遺伝子頻度を直接求めてみると,問1の場合は, で, 問2の場合, でとなる. つまり,遺伝子頻度を求める場合に,遺伝子型頻度から表現型頻度を経由して最後にを使うのは正しくなく,答が正解だとしてもそれは「たまたま...
  • 3-2雑種形成
    雑種形成の基本パターン(一遺伝子雑種) 二遺伝子雑種の場合
  • 3-4親の推定
    一遺伝子の検定交雑 二遺伝子の検定交雑 検定交雑以外の場合の親の推定
  • 3-5メンデルの法則の例外
    不完全優性 致死遺伝子 複対立遺伝子
  • 減数分裂の過程
    減数分裂は、おおまかには「間期→第一分裂→第二分裂→生殖細胞完成」というプロセスを経る。 第一分裂と第二分裂が続くところが、体細胞分裂との相違点。 第一分裂と第二分裂にはそれぞれ、体細胞分裂と同様、「前期→中期→後期→終期」の四つの段階がある。 この四段階に見られる現象は、ほぼ体細胞分裂と同じだが、減数分裂と体細胞分裂の違いをきちんと押さえることが大切である。 違いが特に際立つのが、核相が複相(2n)から単相(n)へと変化する減数分裂独特の段階で、それは第一分裂である。 減数分裂のプロセスを、順を追って以下に示す。 間期 体細胞分裂と同様、S期にDNAが複製して母細胞の二倍量となる。 第一分裂 体細胞分裂との違いが大きく出るのがこの第一分裂である。 その違いをきちんと抑えておくことが重要である。 前期:基本的には体細胞分裂の前期と同様、染色体の...
  • 形質発現における核の役割
    発生が進んだ胚の細胞から核を取り出し、紫外線照射によって核を壊した未受精卵に移植すると、正常に発生して正常な個体となる。 アフリカツメガエルを使って、このことをはじめて示したのは、イギリスの発生生物学者ガードンである。 ガードン以前には、細胞はどうやって分化するのかに関し、二つの説があった。 細胞は必要でない遺伝子を徐々に失いながら分化していくという説と、細胞が遺伝子を失うことはなく、はたらく遺伝子が徐々に変化しながら分化していく,という説である。 ガードンの研究は、後者の説、つまり発生が進んで分化した細胞の核でも、受精卵と同様、発生に必要な遺伝子をすべて持っていることを示している。 ただし、核移植した細胞が正常な胚へと育つ割合は、移植元の細胞の発生が進むほど少なくなる。 これは、発生が進むとDNAに不可逆的な変化が起き、分化に必要な一部の遺伝子のはたらきが失われる...
  • 研究
    一歩突っ込んだ内容や,ちょっとしたヒントを紹介. 大腸菌に細胞壁はある? 細胞の大きさと分解能 ハーディ・ワインベルグの法則と遺伝子頻度 遺伝子の定義と「一遺伝子一酵素説」 オペロン説,機械,生命 真核生物における形質発現の調節
  • ヒトゲノム計画
    ゲノム ゲノム(genome)とは、遺伝子(gene)と染色体(chromosome)をあわせた造語で、もともとは、その生物が生きてゆくために最低限必要となるすべての染色体を総称する用語であった(つまり、配偶子の中に入っている全ての染色体がゲノムに相当する)。 その後、遺伝子の本体がDNAであることが分かり、遺伝子の詳細な構造やはたらきが明らかになるにつれて、細胞が持つすべてのDNAをゲノムと呼ぶように、その定義は変化してきた。 DNAは核の中に保持されているが、その他にもミトコンドリアや葉緑体の中にも独自のDNAが含まれている。 生存のためにはこういったDNAも当然必要なので、ゲノムの中にこれらを含めることが多い。 ヒトゲノムプロジェクト 1990年、ヒトのゲノムの全塩基配列を読み出そうとするヒトゲノムプロジェクト(ヒトゲノム計画)が発足した。 その後、さまざまな紆余曲...
  • トリプトファンオペロン
    トリプトファンはアミノ酸の一種。 つまり,さまざまなタンパク質を合成するために必要なので,常に合成を続けてある一定量をキープしておきたいが,作りすぎるのも無駄.よって,トリプトファンが少ないときにはトリプトファン合成酵素を合成し,大量に存在するときには合成酵素の合成をストップさせたい. トリプトファンオペロンには、トリプトファンを合成するための酵素タンパク質(トリプトファン合成酵素群)をコードする領域が含まれている。 その遺伝子の発現は、以下に示すようなプロセスに従って進行する。 RNAポリメラーゼが、DNA上のプロモーターと呼ばれる領域に結合する。 RNAポリメラーゼは、DNA上を下流に向かって移動し、開始コドンより下流の塩基配列をmRNAに転写する。転写されたmRNAからトリプトファン合成酵素群が生成(翻訳)される。トリプトファン合成酵素群をコードしている遺伝子群は、...
  • ヒトの代謝異常
    食物として摂取するタンパク質は、フェニルアラニンやチロシンなどのアミノ酸が含まれており、他の生体物質の合成には欠かすことができない。 しかし、そういったアミノ酸が過剰に摂取されると、フェニルアラニン→チロシン→アルカプトンと代謝されて、最終的には水と二酸化炭素に分解される。 しかし、フェニルアラニン代謝に関与する酵素を欠くと、その下流に位置する代謝産物が利用できなくなり、フェニルケトン尿症やアルカブトン尿症などの病気がおこる。 これらの病気はそれぞれ、特有の酵素を合成する遺伝子の異常にもとづくもので、劣性の遺伝形質である。 フェニルケトン尿症 上図中の遺伝子Pに異常が起こるため、フェニルアラニンをチロシンに変える酵素が正常に機能しなくなる。 そのため、体内に蓄積したフェニルアラニンへとフェニルケトンに変って、それが尿中に排出される。 乳幼児期にフェニルアラニン...
  • 人為突然変異
    薬品処理や放射線照射などの人為的な操作によって生じる突然変異を特に、人為突然変異と呼ぶ。 人為突然変異は動植物の品種改良などに応用されている。 人為突然変異は、放射線・紫外線・X線・コルヒチンやマスタードガスなどの化学物質を作用させることで人工的に引き起こすことができる。 X線の照射がショウジョウバエの遺伝子突然変異を150倍も高める作用をもち、1927年に人為的に突然変異を誘発できることを証明したのがマラーである。 彼は、放射線遺伝学を確立し、1920年当時は無害に近いと考えられていた放射線の遺伝的な害について初めて指摘した。 種なしスイカの作成 種なしスイカの作成にはコルヒチンという薬品を用いる。 コルヒチンは、細胞分裂時に紡錘体の形成を阻害するため、染色体が倍増しても細胞が分裂せず、結果として倍数体(4n)が形成される。 この倍数体の配偶子(2n)と通...
  • 核,細胞膜,細胞壁
    核 核は核膜に包まれている。 核膜は二重の生体膜であり、内膜と外膜の性質が等しいことから特に、同質二重膜と呼ばれる。 核膜には核膜孔(核孔)と呼ばれる穴が開いており、mRNAなど、その穴を通じてさまざまな物質が核を出入りしている。 核の中にはDNA(核酸の一種で、「デオキシリボ核酸」がフルネーム)が存在している。 DNAは遺伝子の本体であり、ヒストンと呼ばれるタンパク質に巻き付いた構造を形成している。 核の中には核小体と呼ばれる構造物が一個〜数個存在しており、そこではリボソームRNA(rRNA、核酸の一種)が合成されている。 細胞膜 細胞膜は、リン脂質とタンパク質が主成分として、細胞の内外を隔てている。 リン脂質は、水に溶けやすい親水性の部分と、水に溶けにくい疎水性の部分を持つ。 水の中のリン脂質は自発的に集合して、疎水性の部分が向かい合い、...
  • オペロン説のまとめ
    オペロン説では、調節遺伝子、作動遺伝子(オペレーター)、構造遺伝子(オペロン)と呼ばれる三種の遺伝子がセットになってはたらき、遺伝子発現が調節される。 作動遺伝子(オペレーター)が「遺伝子」と呼ばれているように、現在では、特にタンパク質をコードするわけではない領域も、タンパク質合成に関与する領域であれば「遺伝子」と呼ばれることが多い。 オペロン領域におけるmRNAの転写は、転写開始に関与するオペレーターと呼ばれる領域と、リプレッサーと呼ばれるタンパク質との相互作用によって制御される。 リプレッサーの機能は、オペロンにコードされる酵素のはたらきに影響を受ける。 そのため、遺伝子の発現プロセスには負のフィードバック制御がかかることになり、遺伝子が発現して酵素が作られるかどうかは完全に自動的に調節されることとなる。 一つのオペロンの中には通常、一つの代謝経路に関わる複数の構造遺伝子(タンパク質に...
  • 独立の法則
    配偶子が形成される時、A(a)とB(b)という二対の対立遺伝子(つまり遺伝子としては四つ)に注目してみると、一方の対立遺伝子(Aとa)の振る舞いと、もう一方の対立遺伝子(Bとb)の振る舞いは独立していて、一方の振る舞いが他方の振る舞いに影響を及ぼすことはない。 このことをあらわすのが「独立の法則」である。 独立の法則:配偶子形成の際に、二対以上の対立遺伝子は互いに影響を与え合うことなく、それぞれ独立に配偶子に入る。 よって、AaBbの親からできる配偶子はAB Ab aB ab = 1 1 1 1となる。 ABとabに偏ってAB Ab aB ab = 2 0 0 2=1 0 0 1となったり、AbとaBに偏ってAB Ab aB ab = 2 0 0 2=1 0 0 1となることはない。 この法則も減数分裂に注目すれば、良く理解できる。 二対の対立遺伝子が異なる染色体...
  • メンデル
    オーストリアの遺伝学者メンデルは19世紀中頃、エンドウを使って交雑実験をくり返し、メンデルの法則(優性の法則、分離の法則、独立の法則)を発見した。 メンデルの法則は当時の学者たちには受け入れられなかったが、ド・フリース、コレンス、チェルマクらが、メンデルの死後(1900年)、おのおのが独自にその法則を再発見することで、メンデルは再評価された。 エンドウには次のような特徴があり、遺伝の研究に適していた。 対立形質が区別しやすく、観察がラク。 自家受精しやすく、純系を得やすい。 栽培しやすく、多くの結果を得やすい。
  • 無性生殖と有性生殖の比較
      無性生殖 有性生殖 遺伝子構成 遺伝子構成は親と子で同一で、つまり、子は親のクローン。 減数分裂を経るため、親と子は異なる(くわしくは後述)。 環境への適応 遺伝子構成が親と同一であるため、環境の変化に弱い。 遺伝子構成が多様なため、環境に適応しやすい。 増殖効率 高い。 低い。
  • 「分離の法則」と「独立の法則」の違い
    「分離の法則」と「独立の法則」は内容を混同しやすいので、その違いを正確に把握しておくことが重要である。 ポイントになるのは注目する対立遺伝子が一対なのか(分離の法則)、それとも二対以上なのか(独立の法則)、その数である。 分離の法則が表しているのは相同染色体の分離なので、一対の対立遺伝子に注目するだけで十分。 それに対し、独立の法則が表しているのは個々の遺伝子のふるまいの独立性なので、二対以上の遺伝子を考えなければならない。
  • 7-5 バイオテクノロジー
    遺伝子工学 遺伝子組換え PCR法 植物の組織培養 植物の細胞融合 遺伝子工学で用いられるさまざまな生物 ヒトゲノム計画
  • 環境変異
    生育環境などの影響によって後天的に生じる変異を環境変異と呼ぶ。 環境変異が遺伝することはない。 このことを明らかにしたのがデンマークの植物生理学者であるヨハンセンである。 ヨハンセンの研究 ヨハンセンはまず、市販されているインゲンの種子(インゲンマメ)の重さを測定して、その分布を示すグラフ(変異曲線)を作成した。 その後、重い種子だけを選んで自家受粉させた場合の次代と、軽い種子だけを選んで自家受粉させた場合の次代の変異曲線をそれぞれ描くと、重い種子から得られた変異曲線は、軽い種子から得られた変異曲線よりも重い方に偏って分布した。 つまり、重い種子の次代は重い種子を作るということである(これは環境変異ではなく、遺伝子の違い)。 ヨハンセンは続いて、重い種子だけを選んで自家受粉を繰り返し、純系を確立させた。 そして先ほどと同様に、その純系の中から重い種子を選んで自家受...
  • 7-2 タンパク質の合成
    タンパク質とアミノ酸 トリプレットとコドン 遺伝暗号表 セントラルドグマ タンパク質の合成 RNAの構造とはたらき 原核生物のタンパク質合成 真核生物のタンパク質合成 一遺伝子一酵素説  アカパンカビの生活環  ビードルとテータムの実験 ヒトの代謝異常
  • DNAの立体構造の解明にむけて
    遺伝子の本体がDNAであることが分かると、人々の興味は次第に、その遺伝子としてのはたらきに移っていった。 しかし、DNAの機能の解明には、まずDNAの基本構造を明らかにしなければならなかった。 ウィルキンズとX回折法 シャルガフの経験則
  • 核酸のはたらき
    DNAのはたらきは遺伝情報の保持、および、その情報に基づいたタンパク質のアミノ酸配列の決定である。 それに対し、RNAには遺伝情報の保持というはたらきはなく(ウイルスは除く)、タンパク質合成に関わるのみである。
  • 細胞とその構成要素
    細胞を構成している物質で最も多いものは水。 動物細胞の場合は、次いでタンパク質、他には、脂質、核酸、炭水化物(糖質)、無機塩類など,となる。 細胞壁を持つ植物細胞は炭水化物が多い。 物質 構成元素 分子量 はたらき 水 H、O 18 溶媒としてさまざまな物質を溶かしたり、物質を運搬したり、さまざまな重要な役割を担う タンパク質 C、H、O、N、S 103〜105 酵素、ホルモン、抗体などの主成分 核酸 C、H、O、N、P 104〜109 DNA:遺伝子の本体, RNA:タンパク質の合成に関与 炭水化物 C、H、O 102〜105 エネルギー源(グルコース),細胞壁の成分(セルロース) 脂質 C、H、O、(P) 102〜103 エネルギー源細胞膜の成分(リン脂質)
  • 核酸
    遺伝子の本体であるDNA(デオキシリボ核酸:deoxyribonucleic acid)や、遺伝子の発現(タンパク質の合成)に関与するRNA(リボ核酸:ribonucleic acid)は、核酸と総称される高分子である。 DNAは一種類であるが、RNAにはmRNA(伝令RNA、メッセンジャーRNA)・tRNA(運搬RNA、トランスファーRNA)・rRNA(リボソームRNA)の三種類がある。 核酸の基本構造 核酸のはたらき
  • オペロン説
    ジャコブとモノーは1961年、遺伝子発現の調節に関する「オペロン説」と呼ばれるモデルを提唱した。(研究 オペロン説,機械,生命) その内容を、大腸菌の「ラクトースオペロン」と「トリプトファンオペロン」の二つの例を挙げて概説しよう。 オペロン説を理解するためのカギは、負のフィードバック制御にある。 酵素は基質を分解するが、その分解産物や合成産物(酵素反応がもたらす結果)が酵素を合成するかしないか(酵素反応をもたらす原因)に影響を与えている。 トリプトファンオペロン ラクトースオペロン オペロン説のまとめ
  • 優性の法則
    お父さんとお母さんがそれぞれ持っている対立形質が子供に遺伝したとき、それが混ざって子供の形質になることはなく、発現するのはどちらか一方の形質のみに限られる。 この事実をあらわす法則を「優性の法則」と呼び、現れた方の形質を「優性」、現れなかった方の形質を「劣性」と呼ぶ(ただし自分が「劣性ホモ」になってしまう場合は除く)。 優性の法則:雑種第一代(F1)において、親(P)のもつ対立形質のうちいずれか一方の形質のみが現れる。 ただし、「不完全優性」はこの「優性の法則」の例外(後述)。
  • 真核生物における形質発現の調節
    真核細胞にはイントロンがあるため,単純なオペロン説で,遺伝子の発現制御を説明することは出来ない. 真核生物で重要なのが、「DNAの凝集」である。 DNAの凝集 DNAの基本構造は二重らせん構造であるが、その二重らせんはヒストンと呼ばれるタンパク質に等間隔で巻き取られて、ヌクレオソームと呼ばれる構造を形成する(下図参照)。 ヌクレオソームはさらに、「雑巾を絞るように」きつくパッキング(圧縮充填)され、この構造のことはクロマチン繊維と呼ばれる。 DNAは、分裂期では、染色体という比較的大きくて観察しやすい構造体に変化するが、この染色体という構造は、クロマチン繊維がさらに高密度で凝集した極めて特殊な構造である。 これは、細胞分裂のための特殊な期間である分裂期には、DNAをいろいろと移動させて娘細胞へと受け渡さなければならないため、DNAを取り扱いやすい形状に変化させる結果で...
  • 有性生殖
    核相が単相(n)の生殖細胞の一種である配偶子が合体(接合)して、2nの新個体を生じる生殖法を有性生殖と呼ぶ。 配偶子には、形や大きさが同じ同形配偶子と、形や大きさが異なる異形配偶子がある。 異型配偶子には、大型で運動能力を持たない雌性配偶子である卵と、小型で運動能力を持つ雄性配偶子である精子がある。 卵と精子の接合のことを特に受精と呼ぶ。 有性生殖の場合、減数分裂の段階を経て配偶子を形成するため、親の遺伝的構成と子の遺伝的構成は異なることになる。 減数分裂のため、有性生殖の増殖効率は低くなってしまうが(後述)、親の世代が全滅するような環境変異が生じたとしても、子の世代が生き残る確率は高く、つまり、環境変異に強い生殖法であると言える。
  • @wiki全体から「3-8性と関連した遺伝現象」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索

ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。