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直先スプレッド

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インターバンク市場では、直物為替レート(スポットレート)以外に、直先スプレッド(スワップレート)というものが建っている。これは、直物為替レートと先物為替レートの差で、基本的に2つの通貨の金利差によって決まる。その理論的な背景として、外国為替市場(為替)と金融市場(金利)の間に、金利を通した関係である「金利平衡理論」が成り立っていることが挙げられる。

金利平衡理論とは、「先物レートと直物レートの差であるのプレミアム(ディスカウント)率は2通貨間の金利差に等しい」というもの。これより、相対的に高い(低い)金利の通貨は、相対的に低い(高い)金利の通貨に対して、先物レートでディスカウント(プレミアム)になる。
直先スプレッド(スワップレート)とは?

直先スプレッドは、「直物レートと先物レートの差」であり、インターバンク市場では、1カ月、3カ月、6カ月、12カ月で、「ポイント」で表示される。
直先スプレッド(スワップレート)の決定

直先スプレッドは、基本的に2つの通貨の金利差で決定する。また、インターバンク市場に常に建ち、金利動向によって絶えず変動する。
直先スプレッド(スワップレート)の取引要因

為替のスワップ取引とは、直先スプレッド(スワップレート)が取引されることをいい、その主な取引要因は以下のとおり。

  • 先物為替取引のカバー
  • 直物ポジションのカバー
  • 他の金融商品のヘッジ
  • ディーリングによる収益獲得 他
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