ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「アバッキオ」で検索した結果

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  • アバッキオ
    アバッキオ-1 アバッキオ-2 アバッキオ-3 アバッキオ-4
  • アバッキオ-3
    翌朝、ワルドはアバッキオの部屋を訪ね、ノックしようとしたら先にドアが開いた。 だが部屋から出てきたのは同室のギーシュであった。 ワルドはアバッキオは居るかとギーシュに尋ねる。 「彼ならまだ眠っていますよ。グッスリですから起こさないであげてください」 実はアバッキオと勝負をしようと考えていたワルドだが、 寝ている相手を無理やり起こして勝負しよう、と言っては相手にされる訳もない。 仕方なく今は諦めて、ワルドはアバッキオが起きてくるのを待つことにした。 しかしアバッキオが起き出してきたのは、もう昼も過ぎたころであった。 もう待ちくたびれたワルドは早速勝負しようと持ちかける、だがアバッキオは相手にしない。 そこでワルドはアバッキオの興味を引く話を持ち出す。 「君の左手のそのルーン。それはガンダールヴのルーンだ」 アバッキオが聞いているか...
  • アバッキオ-2
    ... 「その通りだ、アバッキオ」 もう一つ背後から聞きなれた声が聞こえた。 俺が聞き間違えるハズがねえ。チームのリーダー。 何よりも頼りになる、あの男の声だった。 そんな、バカなッ、アンタは、嘘だろッ! ブチャラティイイイイィィィィッッ!! そんな、辿りつけなかったのかッ! 俺の意思は無駄だったのかッ! 真実には辿りつくことができなかったってのかッ!? 何でアンタが終点にいるんだッ! 「そんなことがあるハズがないだろう。 アバッキオ、おまえの意思は確かに俺達が受け継いだ。 俺達は勝ったんだ。運命を解き放ったんだ」 じゃあ、なぜ、アンタはここにいるんだッ。 「後はジョルノに全てを託してきた」 ………あの、小僧にかッ! 「ああ、オマエは気に喰わないだろうが、それは勘弁してくれよ。アバッキオ」 ...
  • アバッキオ-4
    ワルドの人をも殺しかねない、刺すような視線の先に佇むアバッキオ。 だがそんな視線もアバッキオは意に介さない。 何も言わずに地面にへたり込んでいたルイズを引っ張りあげて、しゃんと立たせる。 そんな態度がますますワルドの癇に障った。 「私がッ、何故ッ、オマエはここにいるのかと聞いているのだぞッ。使い魔ァッッ!」 ようやくアバッキオはワルドを見据えて、本当に下らなそうに呟く。 「マヌケかテメー。いや…聞くまでもねぇことだな。テメーはマヌケだ」 「同感だな」 ウェールズも躊躇いなく、それに同意した。 「グッ!………っ!?」 さらに怒りを増したワルドだが、その勘は怒りで鈍ったわけではない。 背後から聞こえる風切り音。 危険を感じて、咄嗟に飛びのき着地。 ワルドが寸前に自分のいた場所に目をやると、そこには見たこともない人型があった。...
  • アバッキオVSギーシュ
    ...のは許せねえ) アバッキオの心には警官時代の正義感がよみがえりつつあった (確かに俺は同僚を殺した汚職警官だ。いまさら正義面する資格がないのはわかっている。) (だが、だからこそッ!もう2度とあんな後悔を繰り返したくないッ! 今度こそは自分の正しいと思った道を歩む!ブチャラティのように!) 「とりあえず、逃げずにきたことは褒めてやろうじゃないか」 「ああ、決めたんだ。もう二度と自分の決めたことからは逃げないってな。どんな矛盾や苦悩があろうとだ。」 どこか遠くを見ているアバッキオの言葉にギーシュは苛立ちを見せた。 「ふん、まあ君の信念がどうだろうと知ったこっちゃないが…まずは目の前の危険に気をつけることだね」 バラを振るい女戦士を瞬時に作り出す。 「ぼくはメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね」 「スタンドッ!?」 今まで見て...
  • アバッキオ-1
    ...名前はなんというの。アバッキオ」 「………『ムーディー・ブルース』だ」 それからアバッキオとルイズは更に親密になった。 端から見ると分からないぐらいの変化だが、感情表現の下手な当人達にとっては大きい変化であった。 二人はよく会話をするようになり、いろいろなことを話した。 好きな食べ物、好きな事、自分の憧れ、自分の身の上などたくさん話した。 その中でアバッキオが語った、自分のリーダーのことも少しだけ聞いた そして話の中でルイズに召喚される直前、アバッキオは夢のようなものを見ていたと知る。 どんな夢だったのかルイズは聞いてみたが、アバッキオは答えてはくれなかったが、 いつか話してくれるかもしれないな、とルイズは思いそのまま聞かなかった。 アバッキオはどこか物憂げな顔をしていた。
  • 博愛乙女登場と爆殺魔法使い『0』
    ...は強烈に訪れる。今のアバッキオ、ルイズには後者だろう。 アバッキオがもたれている壁のすぐ隣にある戸が開き、 「あらぁ?こんな所に珍しいモノがねてるわぁ」 朝っぱらからムンとした色気を放ちながら少女 いや、その立派な出っ張り具合から言って、レディーが出てきた。ルイズとは対照的にあまりにも主張の強い胸、褐色の肌、情熱を帯びた瞳。 その全てが男の本能に訴えかけんとする容姿から普通の男子生徒からの人気は高そうだ。 「ここで寝てるって事は…ルイズの使い魔よねぇ…ウフフフ…おばかさんねルイズゥ。ホントに平民召喚しちゃうなんてぇ」 その女性に続いてトカゲが廊下に出た。女性と同じ赤い燃えるような…いや、リアルに燃えてるトカゲだ。 「う…あちぃ」 トカゲの放つ熱気でアバッキオは目を醒ます。 毛布が掛けられていて「寝てる間にシエスタが掛けてくれたのか...
  • 医務室と女給
    ...る。俺は誰でもない、アバッキオなのだと自覚できる。 ァ…アバ… 闇の中を沈んでいると声が聞こえてきた。 「アバッキオ…終わったぞ…俺達の戦いは…」ブチャラティ?!「アバッキオ…あんたも同じ所にいたのかよぉー何か久しぶりだなぁ~」ナランチャ…? 何故お前らここにいるんだ?まさか…まさかそんな! 「俺達は倒れたが、命掛けで戦ってきた事はジョルノ達に繋がった。お前も良くやってくれた。ボスを倒す手掛りを得たのはお前のおかげだ。ありがとう。アバッキオ …アリーヴェデルチ」 声は聞こえなくなった。だが不思議と不安にならなかった。 (ブチャラティ俺はお前に助けられた事、お前と戦えた事を誇りに思ってるぜ…アリーヴェデルチ! ナランチャは…ドンマイ!) 闇が晴れ、視界が明るくなって行く 「…朝か…」ん?…いや朝ではない。まだ夜だ。とい...
  • ナランチャ・アバ・ブチャ-1
    ...覚めた。 「アバッキオ?何でだよッ!?ブチャラティまでッ!?」 (自分たちはボスを追っていたはず。何故俺はこんな風に寝ていたんだ?) 疑問は尽きなかったが彼は眠っている二人の方に駆け寄り、二人の状態を確かめた。 (アバッキオは確かに死んだはず!夢か?それとも何らかのスタンド攻撃か?) アバッキオが始末されてしまった事を覚えていた事が、 倒れている二人が敵のスタンド使いの何らかの罠である可能性を警戒し、 二人の方へ無警戒で近づくのを躊躇してしまう所だが彼は躊躇わなかった。 ――『この世で一番大切なものは何か?』 『信頼』か、『任務の達成』か、それとも『成長』だろうか? (アバッキオとブチャラティは仲間だ。もし二人が生きていて今、 敵のスタンド使いがいるのなら起きて戦える俺があの二人を守らなくては!) ...
  • 脱!ゼロの二つ名…予定
    ...…か?俺はレオーネ・アバッキオだ。」 「レ・オーネ=アバ・キヨ?ちょっと貴族みたいな名前ね。私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール! ルイズ様か、愛を込めて ル イ ズ て呼んでもよろしくてよ?」 キマッタ!これで主導権を握ったわ!更に呼び捨てすら許す心の広さも示して見せたわ! 「…アバッキオだ。区切って読むな。」「う!うう五月蝿いわね!ちょっとした間違い位流しなさいよ!」 あれ? 「…さてそれでは帰りますかね皆さん」 コルベールが皆を先導する。 瞬く間に空に浮かび上がり去って行った。鮮やかで 悔しい 「あれは何だ?」アバッキオ…何を言ってるの?基礎的な魔法じゃないの…ひょっとして魔法見た事無い? 「ここはトリスティン魔法学院よ。魔法何てまるで珍しくないわ。」メイジの誇り高さに胸を張ってみる…色々と虚...
  • ゼロの奇妙な道連れ 第一話
    ... 「まだやれるさ、アバッキオ」 「?なんでオレの名を・・・・・・・知っているんだ?  ・・・あんたは・・・・!!そうだ!!あんたはッ!! あんたはオレがワイロを受け取ったせいで撃たれて殉職した・・・・・・・!! 」 「アバッキオ お前はりっぱにやったのだ。私が誇りに思うぐらいにね。そしてお前の真実に『向かおうとする意思』は あとの者たちが感じとってくれているさ 大切なのは・・・・そこなんだからな」 「・・・あぁ、だからこそ最後に俺がやるべき任務は終らせる、ムーディブルース!!」 バゴォッ!! (ボスの顔と指紋だ・・・後は・・・任せたぜブチャラティ・・・ジョ・・ル・・・・ノ) 新たな進むべき道を選択したブチャラティ達を水平線から消えるまで二人は佇んでいた。 「・・・もういいのか?アバッキオ」 「…ありがとうよ、あんたが俺を支えてくれ...
  • メニュー
    ...ス 繰り返す使い魔(アバッキオ) サブ・ゼロの使い魔(ギアッチョ) ゼロの変態(メローネ) ホルマリン漬けの使い魔(ソルベ) ディアボロの大冒険Ⅱ(ディアボロ) サーヴァントムーディー(アバッキオ) ナランチャ・アバ・ブチャ ペッシ 本気男(ホルマジオ) 紫霞(しか)の使い魔(フーゴ) 不死の使い魔(ディアボロ) 鮫技男と桃髪女(スクアーロ) ...
  • 小ネタ-6
    ...―――!!!」 アバッキオ「よっと」 ギーシュ「うんがああああああああ!!」 ジュウウウ………(目玉の焼ける音) “ズッタン ズッタン ズッタン………” ギーシュ「うんごおおおおおおおおおお!!!」 “ズッタン ズッタン ズッタン” グイン! グイン! バッ! バッ! “ズッタン ズッタン ズッタン………” ギーシュ「うんがああ(ry もはやイジメ状態www
  • 各部キャラ
    ...ep~使い魔が来る アバッキオサーヴァント・ブルース 繰り返す使い魔 サーヴァントムーディー ゼロの奇妙な道連れ アバッキオ ナランチャサーヴァント・スミス ナランチャ・アバッキオ・ブチャラティナランチャ・アバ・ブチャ プロシュートゼロの兄貴 偉大なる使い魔 リゾットゼロと奇妙な鉄の使い魔 ローリング・ストーン(ズ)凶~運命の使い魔~ ギアッチョサブ・ゼロの使い魔 メローネゼロの変態 ソルベホルマリン漬けの使い魔 ペッシペッシ ルイズ姉ェの栄光への道 ホルマジオ本気男 フーゴ紫霞(しか)の使い魔 スクアーロ鮫技男と桃髪女 トリッシュ一味違う使い魔 使い魔は刺激的 暗殺チームルイズと愉快な暗殺者たち ブラック・サバス影の中の使い魔 パープルヘイズ グリーンデイパープルヘイズ&グリーンデイ ミスタゼロの臭い魔 セッコドロの使い魔 イルーゾォ使い魔は引き篭り サーレーCRAFT OF ZE...
  • ギーシュの『お茶』な使い魔
    ...の名前は、レオーネ・アバッキオ。 かつてギャングとして生きた男である。 ギーシュが気に入らないアバッキオは秘策を思いつく。 「まあ、『お茶』でも飲んでくれや」 「君が?反抗的だったのに、ようやく従う気になったのかい?」 一応、使い魔の入れた『お茶』ギーシュは何の疑いも無く飲んでしまう。 「この味は?少ししょっぱいような……ん?この臭いは!?」 アバッキオを驚愕し見つめるギーシュ。 「温いのはだめだったかw」 飲んだ中身を理解したギーシュは、 「…………!!!!」 言葉にならない悲鳴を学院内に響かせた。
  • サーヴァント・ブルース 繰り返す使い魔-1
    ...ませ、彼、レオーネ・アバッキオは眩しい光に包まれた桃色の髪の少女に、何か大きな感情を感じていた。 サーヴァント・ブルース 繰り返す使い魔
  • 短編
    ...シ ブラックサバス アバッキオVSギーシュ ギーシュの『お茶』な使い魔 鏡の中の使い魔 本当に良くやった使い魔(殉職警官) ゼロの鎮魂歌――黄金体験(GER) ゼロのチョコラータ 絶望の使い魔(チョコラータ) しぇっこさん 永遠の使い魔 死にゆく使い魔(カルネ) 王の中の王 -そいつの名はアンリエッタ- ボス憑きサイト 王女の手は空に届かない 罰を負った使い魔(ジェラート) 第六部サバイバー この宇宙の果てのどこかから(プラネット・ウェイブス) 使い魔ックス ゼロの使い魔像 第七部ロードアゲインの決闘 ブラックモアの追跡 Wake up people※ネタバレ注意 ~百合の使い魔~(ルーシー) その他バオー ゼロの吸血鬼(荒木) DIO 吉良 ボス同時召喚 二刀シエスタ フリッグの舞踏会にて 禁断の呪文 タバサの少し奇妙でタフな物語 ジョジョの虚無との冒険 才人の女性遍歴日記 エレオ...
  • ワンポイントギーシュ
    ...ス 繰り返す使い魔(アバッキオ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? サブ・ゼロの使い魔(ギアッチョ)登場。ギアッチョに殺されそうになるが、ルイズの嘆願で一命を取り留める。 逆に考える使い魔(ジョースター卿)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ゼロの変態(メローネ)登場。もはや理解不能。 ゼロの究極生命体(カーズ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ディアボロの大冒険Ⅱ(ディアボロ)登場。俺TUEEEEEEEEE状態のディアボロに軽くあしらわれる。経験値要員としか見られていない。 アバッキオ未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 鏡の中の使い魔(イルーゾォ)名前のみ登場。鏡の中の世界に引きずり込まれてそこで死亡。 ナランチャ・アバ・ブチャ未登場。ストーリーが進めば登場するかも? はたらくあくま(デーボ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも。 start ball ...
  • 僕の夢は三色コロネッ!-1
    ...ったけど面倒見のいいアバッキオ。そして僕がこの組織に入るキッカケとなり ギャングの癖にホントは誰よりも正義感の強かったブチャラティ。僕は今この三人の墓の前に 来ていた。三つの墓はどれも立派墓だ。 ジョルノは三人の墓の前に立っていた。 「これから忙しくなりそうですよ…ブチャラティ。ミスタもなかなかがんばってくれていますし なんとか組織もやっていけそうです。」 返事はない。ジョルノは三人の事を思い出して少し泣きそうになった。 (泣いたら僕のキャラじゃないな…) ジョルノはグッと涙を堪えるとゴールドエクスペリエンスで墓の周りを無駄無駄ァッ!して その後には綺麗な花々が咲き誇っていた。少々荒っぽいか 「また、会いに来ますよみんな。」 そのまま振り返り帰ろうとした時。前方の異変に気がついた。 ジョルノの前方には輝いてる何かが…鏡!? (まずいッ!...
  • 使い魔は刺激的-6
    ...一杯できて…悪さしてアバッキオに怒られたりして……でも、幸せに……  ……マズイ……なんだかウルってきたわ……… 「どうしたんだい?トリッシュ」  何でもないわ。人の泣き顔見てんじゃあね~よ。 「これで涙を拭きなよ」   ……ありがとう、マリコルヌ。ところで、どうして私が鼻をかんだハンカチを大事そうに仕舞うの?  凄く不気味だわ。  そう言えば、私ってコイツにキスされたんだっけ。……ファーストキスだったのに…最悪だわ。  どうして私がこんなのと……ああ…また泣きたくなってきた……  あの変なヌメッとした感触……気分が悪くなってきたわ。  口の中にも何か突っ込まれたし……ひょっとして……まさか……舌、まで、入れ、られた?  ………きっとそうね。そうなんだわ。ファーストキスがこんなので、オマケに舌まで……  何だか死にたくなってきた……...
  • ゼロの奇妙な道連れ 第二話
    ...まだ吹き荒れている中アバッキオは中心にある銀鏡目掛けて飛び込んだ…が… そこには…何も…無かった・・・ 「な…何故だ!何故銀鏡が無いんだ!俺は確かにリプレイしたはずだぞ!!」 「契約」 横から感情が篭らないまるで人形のように平坦な声がした。 「契約?」 契約はさっき才人がしたはず…それと何の関係があるんだ?と声の方向に振り向くと12歳ぐらい? の青髪のガキがいた。その横の赤髪の女は人盾をポイッと捨てている。 「あなたはさっきそこの彼とルイズを契約させた。召喚儀式は使い魔が居ると発動しない。」 「…つまり才人が死なないと…召喚は出来ないって事…か・・・?」 「そう」 …俺の後ろにのびているこいつが死ぬ事…か…今こいつを殺してしまえば、 すぐ戻れプチャラティに追いつく事が出来るかもしれない…俺は以前警官だった時に 正当防衛で殺人犯を...
  • サーヴァント・スミス-23
    ...の戦いで死んだのは、アバッキオ、ナランチャ、ブチャラティ。 彼らもこの場所に寄ったのだろうか。 懐かしいながら、悲しい思い出。 自分がついていっても、足手まといにしかならなかったのかもしれないが。 何故か後悔している自分が居る事。それがもっとも気にかかっている。 「うぅん……これにしますか」 衝動的にマルガリータにボルチーニ茸をトッピングしたピザを注文してみる。 ピザを一人で食べる。途端に寂しさが押し寄せた。 しかもいざ出来上がって、運ばれてくるとなると大きい。一人で食えるのだろうか。 しかし、これをやけ食いと言わずして何をやけ食いと言うのか、と言う勢いでフーゴは食べ進む。 早食いをしてはいない。 ゆっくりだが、今の自分はいくらでも食べられそうな気がした。 「はぁ……虚しいですねェ」 3分の1ほど食...
  • slave sleep~使い魔が来る-11
    ...通じればとても心強いアバッキオの話。 頭が悪いのを気にしていたが、それでもガムシャラにがんばって自分を支えたナランチャの話。 出会って間もなかったがとても心から頼りになったジョルノやトリッシュの話もした。無論ギャングだの 生々しい殺し合いだのは極力避けた。 (今思えばジョルノのおかげでチーム全体がどれほど助かった事か・・。) ブチャラティは思い出話をしながらそんな事を考えていた。 「それでフーゴがナランチャとよく喧嘩したもんだ・・。本人に言っちゃ悪いがナランチャのほうが 17で年上なのによくチーム最年少に間違えられたもんだ。背も低かったしな。」 「そんな子供っぽかったの?」 「ああ。お前と比べれば同い年くらいに・・。」 ルイズが疑問そうに首を傾げる。 「・・・・?それじゃあ一つしか違わないじゃない。私16だから。」 「・・・えっ!?お前...
  • ゼロの兄貴-35
    ...  ブチャラティ。アバッキオ。ナランチャ。フーゴ。 かつて5人だった仲間は、新入りの……現在、パッショーネのボスであるジョルノを除いて全て居なくなってしまったのだ。 「そうですね…ですが、彼らの意思は僕達が受け継いでいるんです。それに……フーゴだって時間が経てば戻ってきてくれますよ」 『サン・ジョルジョ・マジョーレ島』で組織を裏切った時、唯一その場に残ったフーゴだが、彼なりに協力をしてきてくれていた。  ディアボロを倒し組織を掌握した際フーゴが戻ってきてもいいように体制を整えていたが、フーゴ自身がそれを許さなかったようで戻るには至っていない。  やはりブチャラティ、アバッキオ、ナランチャが死んだ事に負い目を感じているのだろう。 「ミスタァーーーウエエエーーーンハラヘッタヨォ~~~~~」 「おいおい、だから言ったろうがよォ~~~4は縁起が悪りーんだ我慢しろって…!...
  • サーヴァント・スミス-16
    ...痛み。 「アバッキオ、ブチャラティ。俺、絶対生きて……帰る」 帰るといいかけて躊躇した。 自分に帰る場所はあるのだろうか。 故郷や、ジョルノたちの居るあの世界へ帰ってもいいのだろうか。 段々とこの世界に情が移り始めているのが分かって、ナランチャは再び、自嘲めいた笑いを上げた。 そこで、ウェールズに呼ばれ、さっそく作戦の立案を全員で始める。 一人一人の話しを基にしつつ、彼らの話し合いは、翌朝、ウェールズが用事で外へ出ても続いた。 その用事とは―― ルイズは、困惑する。 もちろん、レコン・キスタや、ウェールズたちのことでも、自分の中に動揺が広がっているのは分かる。 ウェールズも、愛すべき人が居るはずなのに、その命を捨てるというのだ。 しかし、今はそれ以上に。 目の前に居る、ワルドから告げられた言葉の方がショック...
  • サーヴァント・スミス-18
    ...た。 とりあえずアバッキオの誘いは問答無用でお断りである。まだやってんのか。 「ナランチャ、あれ、渡されたんでしょ?」 「ああ、そーだったなあ」 ごそごそとポケットを弄り、光り輝くルビーを取り出した。作戦を立てているときに渡されたものだ。 あの時は意図がまだ理解できなかったが、今思えばこれは『形見』として渡されたのだろう。 「ほれ。ウェールズの形見だ、いやしんぼめッ!」 ドシュウゥ、と『風のルビー』を投げる。アンリエッタは華麗に口で……はキャッチせず、流石に手を使った。 ナランチャはルイズにチョークスリーパーを決められ――考えるのをやめた。 これでもかというほど「姫殿下に無礼を働くなんてッ!このッこのッ!ブッ潰れよ!」とボコボコにされ 「違う!軽いジョークだルイズッ!部屋に戻った後ならいくらでも命をささげようッ!今こ...
  • slave sleep~使い魔が来る-9
    ...しかありません・・。アバッキオと言う・・、ナランチャと言う・・、そしてブチャラティと言う自分の正しいと思った 道を最後まで生き続けた人間を・・。永遠に覚えておく事です・・・。 彼らの意思はぼくらの心に焼き付けられた・・。そしてその受け継いだ意思を忘れない事は・・。 彼らが生き続ける事に繋がる・・・。そう思うんです・・・。 『忘れる』・・と言うのが一番いけません。去ってしまった者たちから受け継いでいくと言う事が・・・。そしてさらに『先』に進めることが・・。最も大切な事だとそう思っているから・・・。」 ミスタは・・・ブチャラティの亡骸を見て・・・そしてやりきれない気持ちになった。 「・・・・『受け継ぎ先に進める事』・・・か・・・。」 「ジョルノ!ミスタ!ブチャラティは助かったの!?」 トリッシュだ。こっちに駆け足で向かってくる。 「トリッシュ・・...
  • ナランチャ・アバ・ブチャ
    ナランチャ・アバ・ブチャ-1
  • 外伝-10 コロネの恩返し
    ...しい妹なんだろうが)アバッキオより厄介な性質のようだし、 パッショーネの大敵になりそうな『烈風』カリンの娘から殺してでも奪い取るという手を使うのはもっと厄介になるだけだ。 それに教えてもらった話によれば、ルイズは魔法が使えないらしい… ポルナレフが召還された時から、ジョルノはポルナレフが召喚されたのか亀が召喚されたのか気になっていたが、前者の可能性が高い。 ルイズはテファと同じ系統のメイジなのかどうかも、確かめておきたいという好奇心がジョルノの中にはあった。 ジョルノは一先ずこっそり亀の中にゴールドエクスペリエンスを入れて、ポルナレフと相談しようかと考え、スタンドをゆっくりと出す。 ゴールドエクスペリエンスの姿はやはり誰にも見えないらしく、隣で険悪な空気を作っているキュルケ達はなんの反応も示さなかった。 それに安心して亀の中に入らせようとした所で、ジョルノは...
  • 第十一話 『ゼロを包む風』
    意識が不意に覚醒する。 最初に感じたのは冷たさ。当然だ、雨が降っているのだから。辺りには何もないが目の前を横切るように道が延びている。どこか懐かしい空気の中完全に意識が覚醒した。 そうだった。俺は行く場所があって、ヒッチハイクをしているんだった。 道の向こうからエンジン音が聞こえてきた。車だ。止まってもらわなければ。 向こうもコチラに気付いたのか、徐々に速度を落として目の前を少し過ぎたところで止まった。 「え・・・?」 すれ違い様に、中に乗っている少年と目があった。泣いているらしい少年に、どこか見覚えがあった。 「エンポ・・・リオ?」 少年とは『初対面』のハズだった。そのハズなのになんで俺は彼の名前を知っているんだ?それだけじゃない。運転席に座る男も、助手席の女も、少年の隣に座る女にも見覚えがあった。 酷く懐かしい感じがして、俺は急いで車に向かおうとするのに、動いてくれな...
  • サーヴァント・スミス-24
    ...楽しい。 アバッキオを失ったときも、しばらく何も考えられなかった。 立ち直るまで少しだけ時間を要したが、それを乗り越えて成長出来たと実感している。 だが、ルイズたちは死んでいない。生きているのだ。 それ故、思いを振り切れない。 しかし、今の自分には新しい仲間が居た。学校に通える。 ルイズのおかげと言っていい。 彼女が自分を元の世界に返すことを望んだのなら、自分はそれに答えなければならない。 (まあ微妙だけど、楽しもうかな) 任務と言う事を何時しか忘れて。 億泰が子羊のソテーを食べてまた内臓が飛び出る。 笑うしか出来ない。ついに康一は吐いた。 フーゴは目を伏せてちまちまと仗助の料理を奪っている。 金はまたナランチャが払うことになっていた。 近いうちにバイトでもはじめようかとは思うが、ナランチャに出来るのかどう...
  • L・I・A 第08話
    第08話 イタリア料理を作らせに行こう!⑥ ┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙ おかしいッ!おかし過ぎるッ!何だこの料理人はッ!?『何者』なのだッ!? コルベールは目の前の光景に頭がショートしそうであった。 自慢じゃあないが自分はこれまで沢山の人間を見てきた。だがッ!誰一人として『病気を治す』料理人など見たことがないッ! 彼は何者なのか? 彼は平民なのか? 彼はメイジなのか? 彼は本当に料理人なのか? コルベールは自問するが一向に答えは出ない。 「さっ、次の料理に行キマショウカ?」 そう考えている間にもトニオは出来上がった料理を運んでくる。 「次はプリモ・ピアット(第一主菜)デス。」 そう言ってテーブルの上に置かれたのは、 『キノコのリゾット――――!!』 『五種類の野菜のソースのペンネリ...
  • 奇妙なルイズ-15
    手を使わずに、ペンを動かす。 これは別に何ら奇妙なことではない。 メイジは、ある程度なら簡単に自動書記が可能であり、あらかじめ鍛錬した動作であれば、軽く杖を振っただけでそれをトレースすることが出来る。 貴族は、その格式の高さから、封書を閉じる封蝋(ふうろう)と、その上に判子を押すという一連の動作を魔法で行う。 王族に近いヴァリエール家の者であれば、嗜みとして当然のことであったが、ルイズにはそれが出来なかった。 魔法成功率0%と呼ばれるだけあって、呪文を用いる魔法はほとんど爆発してしまう、呪文を用いないごく簡単な魔法は、発動すらしない。 そんなわけで、授業では必ず自分の指を使ってノートを取るルイズだったが、今日は違った。 最初に異変に気づいたのは『風上のマリコルヌ』だった。 トリスティン魔法学院では、様々な魔法薬の講義も行っているが、魔法薬の材料となる薬草、秘薬、その他の材料をいちいち消費...
  • 第八話 『青色上昇気流』
    第八話 『青色上昇気流』 微熱の誘惑から一日たった昼休み、ウェザーは図書館へ向かっていた。 飯は抜かれたがシエスタからの供給ルートを絶たないでくれたので腹は膨れている。良心が残っていたのか、それを忘れるほど頭に血が上っていたからかはわからないが。 図書館を目指す理由は、今ルイズの側にいると理不尽な怒りを買いそうだったからである。 代々ライバル関係にあるツェルプストー家の女と自分の使い魔がベッドで一つになれば、プライドの高いルイズが爆発するのも頷けるが、鞭で叩かれてやる気は毛頭なかった。 もっとも、いい加減帰る手段を見つけなければならなかったのもあるが。ルイズとは使い魔になる代わりに情報をもらう約束だったがとんと見つからないと言う。ならば自分で探すしかない。 正直決着はもうとっくについたハズだが、確認しないことには安心できない。 シエスタに図書館の場所を聞いてきたのだ。 そ...
  • ギーシュ座談会3
    兄貴「みんな、今日は特別にお茶を用意したぞ」 奴隷「兄貴の親切には裏があるから怖いな」 DIO「まあとりあえず用意したお茶のリストを見せよう」 アバ茶 ル水 キュル茶 タバ茶 ギー酒 シエス茶 星屑「うおーい! 何だこのお茶のラインナップは!?」 番鳥「6種類しかないから、今日は6人だけのティーパーティーだよニコニコ」 奴隷「6人? 兄貴、DIO、番鳥の暗黒3人と、僕自身である奴隷、そして星屑の黄金コンビで2人」 星屑「最後の1人は誰だい? バランスから見て黄金ギーシュの誰かかな?」 変態「やあ僕に憑依していた諸君、今日はお詫びのティーパーティーを開いてくれてありがとう」 奴隷「変態だあああああああああああああ!!」 星屑「変態だあああああああああああああ!!」 変態「おや、どうしてそんなに驚いたりして?」 兄貴「なぁんでもないさぁ~。ほら、君の体を借り...
  • 白銀と亀な使い魔-10
    ポルナレフは二人にシルバー・チャリオッツとについて説明した。 ただ、剣針飛ばしや甲冑を外せる事等、伏せるべき事は伏せておいた。 味方だろうと、誰にも知られない方が奥の手として敵にも伝わりにくいからだ。 「で、結局その『銀の戦車』とやらはゴーレムじゃ無く、杖を使わずとも呼び出せ、しかも人間以上に素早く精密な動作までできるというのか?」 コルベールは終始驚きっぱなしだったが、オスマンは深刻な顔付きをしていた。 「君は…その力で何もする気は本当に無いのかね? そのような魔法に対抗出来る力を持ったら平民の誰もがやましいことを考えてもおかしくないと思うがのぉ…」 確かにこの世界では魔法という力が平民の恐怖そのものだ。それを分かっているだけに、スタンドの存在をオスマンは恐れたのだ。 「俺にそのような気持ちは無い。今までチャリオッツを正しいと信じた事以外に使ったことは無い...
  • 第十二話 『帽子旋風』
    第十二話 『帽子旋風』 事件は昼時のシエスタの一言から始まった。 「ウェザーさんって帽子をお脱ぎにならないんですか?」 厨房にいるウェザーに会いに来たキュルケとそれを止めに来たルイズと流れで連れてこられたタバサはたまたまそれを聞いてしまった。 イタリアのとある医者はこう言った。 『好奇心が強いから人間は進化した』 その言葉が示す通り、彼女たちの好奇心が鎌首をもたげた瞬間であった。 「確かにウェザーが帽子を外したところを見たことないわね」 「フーケに泥々にされても洗って舞踏会に被ってきてたわよ」 「頭に秘密が?」 額をくっ付けひそひそ話をする辺り年相応の仲の良い女友達と言った感じだ。 「まさか・・・禿げてるとか?」 「やめてよねルイズ!あるわけないじゃない!」 「だけれど不自然。あれだけ激しく動いても外れなかった」 「確かに、ただの帽子ならとっくに外れてるわ...
  • 第七話 『微熱注意報』
    第七話 『微熱注意報』 ルイズが教室を爆破してから一週間が経過した。 トリステイン魔法学院本塔の最上階に学院長室はある。中にはこの部屋の主であるオスマンとその秘書のロングビルの二人しかいない。 ロングビルの筆が走る音だけが聞こえてくる。平和だ。 だがそこへけたたましい音を立ててコルベールが飛び込んできた。 「たた、大変れす!」 後退した額にびっしりと汗を浮かび上がらせ薄い髪は額に張り付いていた。さらには急いできたせいで息が上がって呂律がまわっていない。 対照的にロングビルは慌てず、優雅な手付きで水差しからコップに水を移しコルベールに手渡す。 「どうしたのですか、毛相を変えて?」 「ごく・・・ごく・・・プハァッ!いや、どうもお恥ずかしいところをお見せした。焦りすぎて血相を毛相と聞き間違えてしまいましたな」 「オホホ、それは愉快ですわ」 「ハハハ・・・ぐすん・・・ハッ!そ...
  • サーヴァント・スミス-10
    日が沈みかけている。馬車は、やっとのことで学院へ着いた 途中、フーケの体に蜂が住み着き始めたり(ナランチャがこの世界で見るのはギーシュ以来の二度目である) ルイズの、タバサとの関係についてナランチャへの執拗な質問攻め 凄まじくルイズに追い詰められたナランチャが馬車から落ちたりした。 「なんで帰るだけで……あんな目にあうんだ」 「知らない」 「ルイズの所為じゃない。ねえ?ナランチャ」 「何よ!」 胸を張り合っても差は歴然である。 その差、見ていて悲しくなってくる だが、そんなルイズの手を握る小さい手。 「タバサ……」 「仲間」 タバサはナランチャとルイズという仲間を見つけた。 奇しくも、それは一組の使い魔とご主人であった。 仲間はずれにされた気がしてキュルケは隅っこで泣いた。 ...
  • 使い魔は穏やかに過ごしたい外伝『バッカスの歌』
    小瓶の中の鮮やかな紫色の香水。机の上に置かれたその香水を見やる。わたしが自分のために作った香水。 見た目の鮮やかさに匂い、全てを自分にあわせて作ったまさに特製の香水だ。 今まで作った香水の中で一番気に入っていて、自分のために作ったものなので当然売りに出したことも無い。 この特製の香水を作るのには、随分と試行錯誤したものだと、香水を見ながら思い出に浸る。苦労したが、その苦労すら楽しかった。 できた時の喜びは今まで作ってきたどの香水より大きかった。思い出しただけでも、自分によく作ったと褒めてあげたくなる。 そして今、自分はこの香水に並び匹敵するような香水を作ろうとしている。どうしても作らなければならないと思っている。 机の上に置いてあった香水をしまうと、代わりに香水を作るための材料を取り出す。そして無残に短くなってしまった髪を軽くなで上げる。 自慢だったこの髪も、今...
  • 味も見ておく使い魔-8
    小屋の外から叫び声がする。ルイズたちの声だ。 小屋の窓越しに全長30メイルにも達しようとするゴーレムの姿が見えた。 「何だとッ?!」 「僕はミス・ロングビルが『杖を振る』のを確認してないぞ?」 「フーケはロングビルじゃなかったのか?」 「と、とにかく『破壊の杖』はこれです! 早く脱出しましょう!」 ミス・ロングビルはそういいながら『M72ロケットランチャー』を手に取り、外に出て行ってしまった。 「あ、ああ!」 「そうしよう!」 出て来たとたん、土のゴーレムは三人を執拗に攻撃しだす。 「ロハン!皆を連れて学院に逃げろ! こいつは俺が足止めする!」 「分かった!行くぞ!ロングビル! この状況じゃどこにフーケがいるか分からん!」 「は、はい!」 (さっき『薪に似せた杖』を投げるフリをして振った… まだ、『私がフーケである事実』はまだ...
  • slave sleep~使い魔が来る-20-1
    アヌビス神⑥ 「お姉さま!しっかりして!お姉さま!」 ルイズを背負ったイルククゥがキュルケがお姫さま抱っこで運んでいるタバサをつついて起こそうとしていた。 「お姉さま!おいちびすけ!気をしっかり持たないとダメ!きゅいきゅい!」 「大丈夫よ。ダメージと言ってもダーリンがぶっ飛ばしたアイツの下敷きになった程度よ。 それよりルイズの足がかなり危険よ…。早く直さないと。」 キュルケの心配そうな目に気付き、ルイズが言う。 「アンタなんかに…心配されるほどひどくないわよ。アンタがアイツに喰らったダメージのほうが やばいんじゃない?」 「問題ないわよ。ヒョロヒョロのアンタよりはタフだから。主に胸周り的な意味で。」 「こんな時までその話題やめなさいよ!いよいよ持って頭に来るんだから!」 しかし軽口を叩くキュルケもやはり結構アヌビスの攻撃でボロボロになっていた。 一方キュルケは...
  • 『ギーシュ危機一髪 その3』
    『ギーシュ危機一髪 その3』 空元気も元気の内とは誰の言葉だったろうか。 本日の活動はもう終了にしようと考えていたが、 急上昇したテンションがそれを許してくれない。 ドラゴンズ・ドリームは壁を抜け、扉を超え、窓枠を跨いで移動する。 幸いなことに時は夕刻、晩飯時だ。廊下にも食堂にも生徒があふれている。 今なすべきことは二つ。 一つは風水の確認。 泥棒一人に惑わされていては地獄のジジイに笑われる。 もう一つは情報収集。 なんとなくここに居て、なんとなく流されてきた。 それでいいと思っていたが、意思疎通の相手がいなくてはどうしようもない。 自分がなぜここにいるのか、それさえ分かれば状況の打開策も見えてくる。 「見ィーつけたゾ。シシシッ」 食堂で向かい合わせに座ってスープをすするルイズの友達二人組を発見した。 早速、方角の探...
  • 第十八話 『アルビオン暴風警報発令!』
    第十八話 『アルビオン暴風警報発令!』 ニューカッスル城から脱出する『イーグル』号の甲板の縁でウェザーは鍾乳洞を眺めていた。本当は見ていなかったのかも知れないが、とにかくそこを見ていたのだった。 甲板上にはウェザー以外にも脱出する非戦闘員たちが大勢乗り込んでいるためにかなりの人数が甲板にも溢れている。 不意に背後から声をかけられた。 「すみません、この船って後どれくらいで出るんでしょうか?」 若い女の声だった。しかしウェザーは振り返るでもなく答える。 「他で聞いてくれ」 「あれ?あなた・・・・・・あなたはまだ出発しないんですか?」 「・・・・・・・・・・・・」 視界の端にきれいな肌をした女の手が見えた。いつの間にか隣に移ってきていたらしい。そこでようやくウェザーはその女の姿を見た。 白いシャツに黒いプリーツスカートで、そこから覗く白い手足は眩し...
  • 使い魔は刺激的-1
    マリコルヌ・ド・グランドプレ――現在17歳、彼女なし、童貞 この物語は彼の熱き恋のHistoryである! 「ルイズの奴、平民なんか召喚してるぜ!」 「うるさいわね!この風邪っぴきッ!」 「誰が風邪っぴきだ!僕は『風上』のマリコルヌだぞ!」 「マリコルヌ君。時間がないですからちゃっちゃと済まして下さい」  落ちこぼれの同級生を茶化していた一人の生徒が教師に促される。  トリステイン魔法学院と呼ばれるこの場所は貴族の子息たちが集う学び舎である。  ただし、この学院で教えることは魔法学院の名の通り、この世界で絶対的権力を持つ  貴族たちのその立場を支える魔法と言う技術を教える場所であるのだ!  今日はその生徒たちの使い魔となり、そして彼らの今後を左右する重要な儀式  『サモン・サーヴァント』が行われていた。 「さて、『ゼロ』のルイズにこの『風上...
  • 第六章 土くれと鉄 ~あるいは進むべき二つの道~
    「ボスに『娘』がいるという情報が入った」 その言葉とともに、暗殺チームがアジトとしていたあるアパートの一室はそれまでの喧騒が嘘のように静まり返った。 張り詰めたような空気の中、それぞれに動きを止めてリゾットに注目していた。 ただ一人、ペッシだけが戸惑ったように辺りを見回している。 「俺は組織に反逆する。ボスの娘を手に入れ、奴の正体を掴み、組織を乗っ取るつもりだ」 「……勝算は?」 長い沈黙の後、口を開いたのは壁にもたれ掛っていたイルーゾォだった。 「ない。反逆はすぐに知れるだろう。ボスは二年前から俺たちを警戒しているからな…」 『二年前』。誰も口に出さなかったが、誰もが、いなくなってしまった二人のメンバーを思い出していた。 次に口を開いたのはメローネだった。 「らしくないな、リーダー。計算高いあんたが勝算のない戦いに挑むなんて。  ボスはすぐにあ...
  • 第四話 誇り
    「壜で……香水で……二股で、決闘!?」 シュトロハイムから事の経過を聞いたルイズは、そのあまりのアホらしさに頭を抑えた。 「一度ギーシュの頭の中を覗いてみたいわ。 ピクニックするのに絶好の素敵なお花畑が広がっているに違いないもの」 「あの、申し訳ありませんシュトロハイムさん。私が小壜を拾ったせいでこんなことに」 対照的に恐縮しているのがメイドのシエスタ。 「先に私がミスタ・グラモンの二股に気が付けていれば、メイジの方との決闘などという事態にはならなかったのに」 「自分の非を素直に認められることは、優れた人間である条件の一つだ。 だがありもしない過ちを恥じるのは、自分を下卑することにしかならんぞ」 恥じ入る彼女に、シュトロハイムは言った。 「第一、あの状況から奴の次の台詞が『決闘だ』だと予想するなど、たとえジョセフの...
  • 几帳面な使い魔-8
    ―――『夢』を見た。 とても変な夢だった。 夢の中で暗闇を歩いていると光が見えた。そして弟に会った。『億泰』だ…… この弟はちゃんとやっているのだろうか、そう思い聞いてみる。 「どこへ行くんだ 億泰」 「兄貴について行くよ」 億泰は即答した。 嬉しいがそれじゃダメだ。おれはもう側にいてやれないんだ。 「おまえが決めろ」 突き放す。こいつが一人で歩けるように。 「億泰…行き先を決めるのは おまえだ」 億泰は考えている。どうせ次は困った顔をしてこう言うだろう 『オレはバカだから分からねえよぉ~。兄貴が決めてくれよぉ~』だ。 だがそれではコイツは成長できない。 「杜王町に行く」 ―――違った。 億泰はもう成長していた。一人で歩いていた。 「それでいい」 聞こえているかは分からな...
  • 『ギーシュ危機一髪 その1』
    『ギーシュ危機一髪 その1』 風水。 カードや占星術のような占いとして有名だが、実のところはまるで違う。 風水とは哲学であり、高度に体系化された生の指針である。 風水の達人は、自然界から発生する様々なエネルギーの方角を知ることにより、 人生の決定の際「進むべき道」が分かるという。 土地、家、その中の部屋や扉、家具、小物といった全ての要素が 「健康」「財産」「家族の幸福」その他あらゆる重大事に関わってくる。 戦乱の時代では、城の風水を見てどの方角から攻撃すれば敵を陥落させられるか分かったという。 その逆に城の弱点方向に神社などを建て、 凶のエネルギーを静めれば、城はより強固な守りとなる。 そして! この方角理論は人体にも存在し……暗殺風水というものが存在する! 風水で攻め込む方角さえ知ることが出来れば、 警戒の有無に左右さ...
  • 反省する使い魔!-11
    反省する使い魔!  第十一話「アヌビス◇ビート」 時は既に夕方。夕日で照らされた城下町。 多くの人々がにぎわうなか、 夕日のように赤い綺麗な髪をしたキュルケと 赤とはまた対称的な青い髪をしたタバサが 城下町を歩いていた。いや、探索していた言ったほうが この場合は正しいのかもしれない。 「………いないわ、どこに行ったのかしら」 「……………あの二人が乗ってきた馬は まだ街に置いてあるからいるのは確実 もしも馬で学院に戻ろうとしたら見張らしてる シルフィードが教えてくれる」 「そう……よね……、さっきの仕立て屋の話から 推測するとまだこの近くに居るはずだし……… もう、一体どこ行ったのよルイズたち…………」 キュルケは苛立ちと不安を顔に表しながら、 出店をやっている街人に聞き込みをしながら ルイズと音石を追っていたが、 いつの間にか同じと...
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