ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「ゼロのパーティ」で検索した結果

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  • ゼロのパーティ-2
    トリステイン魔法学院。 メイジ達に、魔法や教養を教え貴族として育成するこの学院は、非常に騒がしい状態にあった。 というのも、新二年生達による使い魔召還の儀式が行われているためだ。 所属する学生達は、この使い魔召還の儀式で呼び出されたものによって、属性の固定とそれに伴う専門科目の専攻が行われるため、その結果に一喜一憂する。 この学院に所属する、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、これこそ名誉挽回のチャンスと、非常にはやり立っていた。 ゼロのルイズ。それが彼女に与えられた二つ名である。これは彼女の魔法成功率が0であるということを表す、極めて不名誉な二つ名であった。 もし、これで凄い使い魔を呼び出せば、今まで自分をゼロと呼んだ奴らを見返せるッ! そう思い、彼女は今、この使い魔召還の儀式に向かっていた。 しかし他の生徒の召還が進むにつ...
  • ゼロのパーティ-10
    ヴェストリ広場に着く。 既に広場の中心には、人だかりが出来ていた。 おそらく彼処で、決闘とやらが行われているに違いない。 「なんだよ。もう終わりかい?」 その中心から、呆れたような男の声がする。 才人の声じゃない。おそらく相手の声だ。 今、なんといった? 終わり? もう勝負がついたというのか? いや、そんなはずはないだろう。彼はかなり意地っ張りだ。 一度決めれば、たとえ何回殴られようが、意地だけで立ち上がってくる。 早く止める必要がある。 僕は人混みの中に押し入った。 「おわ、なんだよ!」 「失礼。通してください」 途中、何度も人にぶつかりながら、何とか、決闘とやらが見える所までたどり着く。 そこには腹を押さえてうずくまる才人と、それを見下ろす鈍い赤褐色の甲冑をまとった像。そして、そこからやや離れた所に、薔薇を持った、きざったらしい少年。 たぶんアレ...
  • ゼロのパーティ-8
    そういえば教室の場所を聞くのを忘れていた。 どうやって教室を探すか。むやみに散策しても見つからないだろうし、遅れたらルイズが何を言い出すか。 しかしそんな悩みは、校舎にはいるなりあっさりと解決した。 廊下には人、人、人。軽く40人ぐらいはいる。どうやら何かあって、ここまで難を逃れてきたらしい。 時折聞こえてくる会話内容から、教室で爆発があり、ここまで逃れてきたこと。そして今、ルイズと、その使い魔が罰掃除をしているということを、僕は知った。 使い魔というのは才人の事だろう。罰掃除と言うからには、ルイズがこの騒ぎに何らかの原因を担っているのは間違いない。僕はそのとばっちりを受けたと言うことだ。 生徒達の様子から、まだ爆発して、それほど時間は経っていないらしい。教室も解ったことだし、急ぐ必要もないだろう。 僕はゆっくり歩いていくことにした。 いざ教...
  • ゼロのパーティ-14
    「おいっ、花京院。起きろッ!」 聞き慣れない声で目が覚めた。 「ん…… ここは……」 まだ意識がはっきりしない。 一体、僕はどうしたんだ? まず、状況を確認する。 大小様々な遊具が、視界一杯に広がり、くるくると回っている。 「ここは…… 遊園地? な、何故、僕はこんな所に……」 何故、僕はこんな所にいるんだ? 着ている服も学ランだし。 しかも、何故か一人でコーヒーカップの上にのっている。 とりあえず僕は、直前まで何をしていたかを思い出す。 「確か、僕はヨモギの葉を口にして……」 ちょっと待て。 何で、そこから遊園地に飛ぶことがあるんだ? そもそも僕は、異世界に来ているんじゃあないのか? 余りにも不条理すぎる! 論理的じゃないぞッ! 「待てよ、この状況…… 覚えがあるッ!」 そうだ。コレは確か記憶にあった、赤ん坊のスタンド使い…… ...
  • ゼロのパーティ-11
    あれから貴族達は蜘蛛の子を散らすように才人から逃げていった。 あの、ゼロと呼ばれて切れかかっていたルイズや、心配をして見に来たシエスタすら、才人の5m以内に近寄ろうとしない。 至極当然だ。僕だって近寄りたくない。 才人が近づけば、近づいた分だけ後ずさり。 近づく。 後ろに下がる。 近づく。 後ろに下がる。 駆け寄ってくる。 全力で後ろに下がる。 「おい……、ちょっと待っ……」 「イヤァアアアアアアアアアアア! こっちに来ないでくださいィィィィイイイ!」 「許可しないィィィィィィイイイイイイイ! 使い魔が、私のそばに近づくことを許可しないィィィィィイイイイイ!」 「僕のそばに近寄るなァァァァァッ!」 「こいつはクセェー! ゲロの臭いがプンプンするぜぇーーーーッ! こんな平民には出会った事が無いほどなァ!」 才人は泣...
  • ゼロのパーティ-6
    夜が明け、新しい朝を知らせる光が、ルイズの部屋の中へ舞い込んだ。 その光を瞼に受け、僕の意識は覚醒する。 開いた目に飛び込んできたのは、女物のパンティ。 それが、昨日までの事が現実であるということを、僕の頭に思い起こさせた。 朝起きたら夢でありますように。と言う僕のささやかな願いは、見事にブチ砕かれた訳だ。 数度、頭を振って眠気を飛ばす。自前の前髪がゆらゆらと揺れた。 隣の毛布を見る。才人がうずくまるようにして寝ていた。 ……起こしてやるか。 「才人、起きろ!」 真横で寝ている才人の毛布を強引に引き剥がす。 「あああ…… 頭いてぇ……」 毛布を引き剥がされ、無理矢理覚醒させられた才人は、まだ眠そうな目で辺りを見回した。そして僕と同じように、夢じゃねぇのかよ。とつぶやく。 しばらく互いに向かい合い、元の世界へ...
  • ゼロのパーティ-4
    地面に倒れたまま、中々動かない才人と少女。 このままではマズイ。すぐさま、僕は二人の瞼を開いて意識を確かめる。 白目を剥いていた。 次は呼吸だ。 制服のポケットからティッシュを取り出し、薄く裂いて二人の顔にかぶせる。 二人とも規則正しく、ぴくぴくとティッシュを動かす。呼吸はあるようだ。 どうやら伸びているだけのようだ。 おそらく命に別状がないことを確認した僕は、そのまま二人を森の草むらへと隠した。 これで意識が戻るまでの間ぐらいは、追ってくる相手を巻けるだろう。 一応、追っ手が来れば解るよう、ハイエロファントを辺りにはりめぐらしておく。 そこまでの動作を終えた所で、僕は二人を隠した草むらに、倒れ込むようにして座り込んだ。 これで少しは肩の力も抜けるだろう。 まだ暗くなりきっていない空を見上げると、優に二倍はある大きな月が二つ、僕らを見下ろしていた。 変な動物を見...
  • ゼロのパーティ-9
    食事が終え、おのおの休憩を取り始める。 衛兵の仕事は、当番制だ。 次の当番時間は夜になるということで、一同は仮眠を取るため、奥の寝室へと消えていった。 僕だけは、皆が起きてくる頃には授業も終わっているため、今日の分の衛兵としての仕事はこれで終わりだ。 掃除ぐらいしかした覚えがないのだが。 だったら、別にここに授業が終わるまで居続ける必要もないだろう。 というか、血管針カルテットには悪いが、あまりこの悪臭漂う部屋に長居はしたくはない。 一応、ルイズの従者ということにもなっているので、今、中庭を歩いても咎められはしないだろう。 今の内に、貴族達の顔を覚えておくのも良いかも知れない。 「それでは、僕はヴァリエール嬢の護衛に戻ります」 「おう……。胸当てだけは外しとけよ……」 「それと……槍の整備も忘れるな……」 そういって、彼らは仮眠室へと消えていった。昨日の騒ぎの...
  • ゼロのパーティ-12
    ふう、どうしたものか……。 才人と共に、ルイズの服を洗濯しながら、僕は空を見上げた。 衛兵の立場にありながら、昨日の騒ぎを収めるどころか率先して煽っていたと言うことで、僕は三日間、衛兵の仕事を干されることになった。 仕事を干されている間、僕はルイズから生活の糧を得るしかない。 しかし、既に昨日僕らは、三日間の御飯抜きを宣告されている。 言われた時点では、冗談だと思っていたのだが。 まさか本当に、その日の夜のご飯を抜いてくるとは。 乗馬鞭を調教と称して振り回したり、彼女は加減というものを知らないのか? そもそも僕が何時、彼女にゼロと言ったのだ。 八つ当たりじゃないか。 僕の中のルイズ株は、連日ストップ安を記録している。もっとも上場を初めて、まだ三日目だが。 色々思い出して、凄く腹立たしい気分になった。 まあ、嫌なことでも仕事は仕事だ。...
  • ゼロのパーティ-5
    僕たちはルイズに案内されるがままに、学院寮にあるという彼女の部屋へと向かう(彼女が言うに、この学院は全寮制だという事)。 彼女曰く、本来使い魔はおのおのの適した環境を住処とするらしいが、人間というのは異例らしく、見合う場所がないため、暫定的にルイズの部屋ということになったらしい。 使い魔でない僕まで一緒というのは、あわや牢屋行きになりそうだった僕について、ルイズが口を利いてくれたためらしい。 大分、恩着せがましく言っていたため、少しばかり癪に障ったが、僕は素直に感謝の意を述べた。 石造りのアーチを抜け、重厚な石造りの階段を何段ものぼり、長い通路を通った先に、彼女の部屋はあった。 そこの部屋は、昔家族で行ったフランスで見た、貴族の部屋とよく似ていた。 もっとも電気でなく、ランプの明かりで部屋が照らされているため、派手な装飾が成されているであろう家具も、さほど嫌な感じをさせなかっ...
  • ゼロのパーティ-1
    鏡の中の世界とか、地下に別世界が存在するのかと言われれば、僕ははっきり『そんなものは存在しません』と答えるだろう。が、超能力者や、幽霊が存在するかと聞かれれば、Yesと答える。 僕……花京院典明は、そういう人間であった。 というのも、僕自身が超能力に当たる力を持っているからだ。 スタンド、ハイエロファント・グリーン。それが僕が、自分の不可思議な力に付けた名前だった。 気が付いたのは小学生にあがる直前ぐらいか。突然、自分の身体から緑色の触手が出てきた。 驚いて両親に泣きついたが、両親には見えていないようだった。 翌日友人に、この話をしたが、やはり見えてはいないようだった。 凄く、寂しくなった。誰も、僕のこの力が見えないのだ。 この世界には、たくさんの人間がいる。しかしその中に、果たして自分と真に心が通じ合う友人は出来るのだろうかと、考えた。 ませていると、...
  • ゼロのパーティ-7
    「参ったな」 かれこれ30分は散策しているが、一向にそれらしい場所は見つからない。 壁に書いてある文字は読めないし、場所を聞こうにも相手がいない。この近くではないのだろうか? 僕はぽりぽりと頬をかいた。 「これじゃどうしようもないな……」 「あの、どうなさいました?」 唐突に声をかけられた。僕は渡りに船と、声をかけられた方へと向く。 そこにはメイド服の格好をし、銀のトレイを持った、そばかすの、素朴な感じを受ける少女が、僕の方を心配そうに見ていた。 黒い髪と黒い瞳に、何となく親しみやすさを覚える。 ふとメイド服の上からでも自己主張する物体が、目にとまる。 「……りんごだな」 「はい?」 「あ、いや、忘れてくれ」 何を口走っているんだ、僕は。朝の興奮がまだ抜けていないのか? 僕が何を言っているのか、彼女には解らない様子なのが、せめてもの救いだ。 ともかく、...
  • ゼロのパーティ-3
    地面に放ったエメラルド・スプラッシュの威力を見て、こちらへ近づこうとしていた鎧の男は足を止めた。 先ほどまでこちらに敵意を向けていた奴らも、目を丸くしている。 ともかくこの行動で、スタンド使いが今、ここにいないのは確認できた。 才人を引っ張る時も、今、エメラルド・スプラッシュを撃った時も、誰も反応しなかったからだ。 ならば結論は一つ。 僕をここに送り込んだ奴は、別にいるッ! そうと決まれば、急いで本体を探さなくてはならない。 しかし…… 「なんだよっ、変な所につれてこられたと思ったら、いきなり宙に浮いたりっ! 訳わかんねぇよ!」 あまりにも非常識な光景に、才人が思いっきり愚痴をたれた。 才人は僕と違い、スタンド使い、いや一般人に襲われても、それをのける術が無い。 多少危険だが、真っ先に逃がすしかない。 僕はハイエロファントの触手を、城壁に引っかけ、もう片方の触手...
  • ゼロのパーティ-17
    馬に揺られて約三時間。 ようやく僕らは目的の街へとたどり着いた。 しかし素人には乗馬ズボンありでも、3時間は無茶としかいいようがない。 記憶の僕は駱駝に乗った経験があったが、馬の方が揺れが小刻みなので、記憶と比べても楽とはいいがたいものがある。 まぁ、そんなことはスタンドを鞍とお尻の間にしいておけば、全く関係ないのだが。 才人は股間と腰を押さえて、足をがくがくさせながら、老人のように歩いている。 「腰がいてぇ……」 「才人、大丈夫ですか?」 「情けない。馬に乗ったこともないの? あんた。使えないわね」 「うっせ」 使えないといわれても、才人は怒る気力もないのか、短く返しただけで、ひょこひょこ歩き続ける。 ルイズはその姿を見て、呆れたようにため息を吐いた。 「全く…… 上着の財布は落としてないでしょうね!」 「持って...
  • ゼロのパーティ-13
    「まぁ、こんなものですかね?」 「意外と…… う、まく……ハァ、ハァ、……できた…… な」 穴を掘って作った竈を見、僕はハンカチで汗をぬぐう。 地面を掘って、穴を固めるだけの作業なのだが、意外に疲れた。 運動不足気味の才人などは、既に肩で息をしている。 ……友人として、少しばかり情けない。 さて、それだけ苦労した竈の出来はというと、物置から拝借してきたスコップとテコで作った割には、かなりしっかりした代物になった。 上を塞いでも火が消えないよう、通風口を広く、そして三方向にとりつつ、それなりの形に仕上げたそれは、日本のキャンプ場でも、十分に使えるのではないだろうか? ここが柔らかい土壌なので、少しばかり強度が心配であるが。 試しに上に鍋をおいて、水を張ってみた。 「おお、くずれねぇ!」 才人が声を弾ませて言う。 しかし、よく見ると、ポロポロ土がはがれ落ちて...
  • ゼロのパーティ-21
    二度目の虚無の曜日。 今日ばかりは僕も衛兵の仕事が無く、才人もルイズについていく授業がないので、僕たちにとっても休日なのだ。 もっとも才人は一昨日に、授業中に他の女の子のスカートをのぞいているということで、暫く授業に連れて行く事はしないとルイズが言っていたので、既に昨日から休日状態だが。 この二度目の休日を前にして、特にやることのない僕らは、いつものように厨房で朝食を取っていた。 既にご飯抜き期間は終わっているのだが、僕たちの貧相な食事が改善されたわけではないので、未だに食事事情は厨房に依存している。 衣食足りて礼節を知る。それらをキチンと行わないで、頭ばかり下げろと言うルイズは、実に横暴である。 ああいう相手には、絶対に頭を下げたくない。 頭というものは、そう簡単に下げられるものじゃあないんだ。 それはともかく、いつも厨房に世話になって場かりでは心苦...
  • ゼロのパーティ-16
    朝食を厨房で取った僕と才人は、その辺をぶらぶらと歩いている。 こんな事をしていたなら「また、ご主人様をほったらかしにして!」等と、僕らの自称ご主人様、ルイズが激昂するだろうが、今日はあいにくそんなことはない。 というか、未だに部屋で寝ている。 一応、起こしたのだが「今日は虚無の曜日だから……」と二度寝を始めてしまったからだ。 仕方なく、僕らは洗濯物だけは洗っておいてやった。全く、世話の焼ける。 ともかく、アレである程度は自分を律せられるルイズが、二度寝をするという事は何かあるのだろう。 そう思って適当なメイドに話しかけて聞いてみれば、今日は僕らの世界で言う日曜日のようなものらしく、学校も休みで、衛兵やメイドも、最低限の数しかいないとのこと。 昨日、説教する余裕があるなら、それぐらいのことは教えておけ! とルイズに言いたい。 そうとわかれば、僕も寝る余裕があったろうに。 まあともかく、こ...
  • ゼロのパーティ-23
    「きゃああああああああああ!」 30mはあろうかというゴーレムの落とす影は、強烈なプレッシャーになる。 その重圧に、最初にキュルケが悲鳴を上げた。 そしてその悲鳴を合図に、ここにいる全員が蜘蛛の子を散らすようにして逃げていく。 未だ、身体に縛られて思うように動けない、僕と才人を除いて。 「おい、おいていくなよ!」 才人が去っていくキュルケの背中に叫んだ。 しかし、キュルケはそのまま本塔の方へと走り去っていってしまう。 自力で何とかするしかないか。 幸い、僕にはスタンドがある。 パワー自体は強くないが、このくらいの縄、刃物さえあれば切断は可能だ。 まず、僕は今この広場にある刃物は、僕の槍、デルフリンガー、キュルケの買ってきた剣の3つだ。 デルフは論外だ。威力は兎も角、切れ味は鈍い。第一、今タバサの竜がくわえているしな。 次...
  • ゼロのパーティ-22
    部屋で魔法を放つわけにもいかず、僕や才人、ルイズ達は再び、素振りをおこなっていた中庭まで戻ってきた。 「ほんとにお前等、決闘なんかするのかよ」 「そうよ」 才人が呆れたような声で、二人の意志を確認する。 その言葉に、ルイズが息を荒げて答えた。既に臨戦態勢のようだ。 この興奮しているルイズを止めるのは、僕には不可能だな。 なら、キュルケはどうだろうか? どうにか落としどころはないかと、僕は少しばかりの望みを掛けて、キュルケの方を見る。 得意げに鼻をならして、ルイズの方を見ていた。こっちも臨戦体勢の様だ。 こちらの方も、僕に止めることは不可能だ。 まあ、彼女たちが何を始めようと、僕や才人に火の粉が降りかからなければ、別に止めようとも思わないのだが。 結局こういう名誉や意地は、いつか自分の手で決着をつけなくちゃあならないものだしな。 キ...
  • ゼロのパーティ-15
    過酷な状況であっても、目を閉じれば、否応なしに眠りの世界へと誘われる。 廊下で毛布にくるまって、既に1時間。 ようやく僕の意識も眠りの世界へつこうとしていた。 ちなみに隣の才人は、あれだけ寒い寒いと文句をたれていた割に、10分そこそこで寝てしまった。 全く以て、その順応性の高さには恐れ入る。 きっと枕が変わって眠れない等ということは、全く縁のない男なんだろう。 「おいおい、ルイズ。また、眠れないのか?」 「なんだよ、また添い寝して欲しいのか?」 「やっぱり甘えん坊さんなんだなぁ、ルイズは」 しかし、この寝言は何とかならないのか? 才人は寝てからずっとこんな調子で、ピンクな寝言を横で垂れ流している。 いわれた通り、本当に夢の中で暖めて貰う奴があるか! ……いっそ、たたき起こしてやろうか? グニュオ 「へ...
  • ゼロのパーティ-20
    予定していた風呂の補強が早く済み、暇をもてあました僕は、その時間を休憩へと当てることにした。 屯所から一時的に借りてきた机を件の風呂場の横に置いただけの休憩所で、僕はゆっくりと与えられた時間を過ごす。 ぼーっと空を眺めていた僕はふと、テーブルを挟んだ向かいに座る、意外な客人に目を向ける。いつぞやの青い髪のちびっ子だ。 僕と接点のない彼女が、何故今、この場にいるのかということは目の前にある、厨房から借りてきたポットに入った液体と関係がある。 僕は机に置かれた木のコップに、そのポットの中の液体をなみなみと注いでいく。 ポットから出、本来の鮮やかな色を露わにした液体は、僕にとって馴染み深い良い香りを放っている。 それもそのはず、コレは僕が入れたお茶だ。 普段はこういう事はしないのだが、たまにはと思って入れてみたのだ。 僕はその、お茶をそそいだコッ...
  • ゼロのパーティ-18
    「インテリジェンスソード?」 「そうでさぁ、若奥様。全く。いったい、何処の魔術師が始めたんでしょうかねぇ、剣を喋らせるなんて」 ルイズはその答えを聞いて、暫くジロジロと剣を眺め、店主との商談に戻った。 余り変なものを買われてはたまらないと、僕は一時的に剣から意識を外して、店主に目を向ける。 店主の手元には、過度の装飾の為されたハルバートと、これまた過度の装飾の為されたレイピアが一つずつ。 「昨今は宮廷の貴族の中で、下僕に剣を持たせるのが流行っておりましてね。何でも『土くれ』のフーケとか言うメイジの盗賊が、貴族の宝を盗みまくっているとの噂で」 そういいながら、店主はよいしょと、手に持っていたハルバートと、レイピアをカウンターに置く。 そうして全身像が露わとなったハルバートは、2m半強もあるような代物だった。 どう軽く見積もっても、3kgはある。 「そ...
  • ゼロのパーティ-19
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 帰る手がかりの一つもつかめぬまま、既にこちらに来て一週間が過ぎた。 一週間もすれば、不本意ながらもこちらの生活にも慣れてくる。 朝起きて、才人共にルイズを起こし、才人が着替えさせている間に、僕が洗い物を済ませる。 僕はスタンドを使えば、いちいち水くみ場まで降りる必要もないので、適任であるのは事実だが、コレには理由がある。 はじめは交代交代で洗濯を行う予定であったが、才人がパンツの紐を切ったのがばれ、洗濯は僕が一手に担うこととなったのだ。 ちなみにこの事で、才人は一週間のご飯抜き、僕も止めなかったということで、五日のご飯抜きを宣告された。 もっともそんなことをされても、ルイズの朝食中に厨房でご飯を貰うので、全く関係がないのだが。 しかし衣食住の、住しか面倒を見ていない、しかもその住ですら怪...
  • トリップ一覧
    ...x26ysntzk ゼロのパーティ ◆5ckVgDaSVk アンリエッタ+康一 ◆3D2JBRgybs ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c 愚者(ゼロ)の使い魔 ◆Dv3XctLjy. ゼロのスネイク ◆jW.eGr2I9s 亜空の使い魔 ◆cpD80RhRDE 鮫技男と桃髪女 ◆7/eeytaWnw アヌビス神・妖刀流舞 ◆6Dp6kmr0yc つかいまがとおるっ! ◆1kaqwCsXPI 使い魔は天国への扉を静かに開く ◆1kaqwCsXPI 風と虚無の使い魔 ◆/4V68E5Ojg
  • 各部キャラ
    ...花京院法皇は使い魔 ゼロのパーティ メロンの使い魔 ヴァニラ亜空の使い魔 ホル・ホース使い魔は皇帝 エンペラー 銃は杖よりも強し ダービー兄ファミリア―・ザ・ギャンブラー ジョセフゼロと奇妙な隠者 アヴドゥルマジシャンズ・ゼロ ポルナレフポルポル・ザ・ファミリアー イギー愚者(ゼロ)の使い魔 ミドラー女教皇と青銅の魔術師 デーボはたらくあくま エンヤ婆エンヤ婆 アヌビス神アヌビス神・妖刀流舞 ボインゴボインゴ ハーミット・パープルゼロの茨 四部 ~ダイヤモンドは砕けない~ 仗助砕けない使い魔 L・I・A 露伴露伴 静つかいまがとおるっ! 露伴 ブチャラティ味も見ておく使い魔 露伴+静使い魔は天国への扉を静かに開く 吉良使い魔は静かに暮らしたい ※デッドマンズQの吉良吉影 康一アンリエッタ+康一 ACTの使い魔 S.H.I.Tな使い魔 スーパー・フライ『鉄塔』の使い魔 虹村形兆几帳...
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  • ゼロの予報図
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  • ワンポイントギーシュ
    ...チナ)登場。瞬殺。 ゼロのパーティ(サイト、花京院)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ゼロと奇妙な隠者(ジョセフ)登場。他のギーシュ達とは逆に、ジョセフから決闘を申し込まれた。 ゼロの世界(リンゴォ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 使い魔波紋疾走(ジョナサン)登場。圧倒的な格の差を見せつけられ敗北。そんなジョナサンを見て成長するだろうか。 メロンの使い魔(花京院)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? マジシャンズ・ゼロ(アヴドゥル)登場。マジシャンズ・レッドに恐れをなしてしまい、ギー茶を作ってしまった。社会的にかなりの被害を受ける。 老兵は死なず(ジョセフ)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 凶~運命の使い魔~登場。ローリングストーンズにつぶされた。 微熱のカウボーイ(マウンテン・ティム)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 割れないシャボンとめげない...
  • ゼロの奇妙な白蛇
    ゼロの奇妙な白蛇 第一話 ゼロの奇妙な白蛇 第二話 ゼロの奇妙な白蛇 第三話 ゼロの奇妙な白蛇 第3.5話 ゼロの奇妙な白蛇 第四話 ゼロの奇妙な白蛇 第五話 ゼロの奇妙な白蛇 第六話 ゼロの奇妙な白蛇 第七話 ゼロの奇妙な白蛇 第八話 ゼロの奇妙な白蛇 第九話 ゼロの奇妙な白蛇 第十話 前編 ゼロの奇妙な白蛇 第十話 後編 ゼロの奇妙な白蛇 第十一話 ゼロの奇妙な白蛇 第11.4話
  • サブ・ゼロの使い魔
    ■ 第一章 ├ サブ・ゼロの使い魔-1 ├ サブ・ゼロの使い魔-2 ├ サブ・ゼロの使い魔-3 ...
  • ゼロの茨 1本目
    「何よこれ」 その日ルイズが召喚したものは、小さな茨の冠だった。 「何が出てきたんだ?」「何も見えないぞ」「ネズミでも呼び出したんじゃないか?」 ルイズの後ろから、同級生達の声が聞こえてくる。 ゲートから召喚されたものが何なのか、見ようとしているのだろう。 ルイズは一歩前に出て、地面に置かれた茨の冠を手に取った。 よく見ると、中央に穴の開いた奇妙な鏡に茨が絡みつき、冠の様相を見せている。 なんだかよく分からないけれど、これは自分が召喚した使い魔らしい。 「ミス・ヴァリエール、どんな使い魔を召喚したのかね?」 どこまでがおでこなのか分からない教師、コルベールがルイズに近寄り、ルイズの手をのぞき込む。 「あの、これ…」 手の中にある茨の冠を見せると、コルベールは首をかしげた。 「これ?…はて、これとは、どれのことですか?」 「だから、この茨の冠みたい...
  • ゼロの悪霊
    神様、これは私に対する罰なのでしょうか? コモンマジックすら一度も成功させたことの無い「ゼロのルイズ」である私が 生意気にも強く美しい僕を望んだからでしょうか? 力強いグリフォンや天を翔ける優雅なペガサスあるいは伝説上のドラゴンみたいな 伝説の幻獣だったらいいいなー、などと不遜な心構えで 使い魔の儀に臨んだ私への戒めなのでしょうか。 使い魔の儀は確かに成功した。 しかし出てきたのは望んだ様な幻獣などではなかった。 その日から静かなそよ風のふく日常は無くなり、暴風の吹き荒れる日々が始まったのだ。        ・・・・・・・・  あの日から私は憑りつかれたのだ。 呼び出した『悪霊』に 『アギャギャギャギャーー!!ココノピッツァモ美味ェェーッ!』 『ウェェェェェン!ルイズ、ルイズゥゥ!No.3ガボクノピッツァヲ盗ッタァァァ...
  • ゼロの兄貴-5
    「ちょっと……何やってんのよ?」 「見て分からねーか」 「わたしが聞いてるのは主人を待たせて何やってんのってことよ!」 その言葉を完全にガン無視決め込み髪をブラシで整える。 プロシュートもイタリア人である。故に身だしなみには当然気を使う。 ちなみに兄貴『パッショーネ モテる男ランキング』の常に上位に君臨している(メローネ調べ) なお、最下位は5年連続してポルポがブッチ切りだ。(理由:包み込んでくれそうというより潰されそう 常に何か食ってる ・・・etc) それを終えたプロシュートがルイズの前に常人には若干関節に負担があるような立ち方で立つ ルイズの耳に ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨┣¨┣¨ というような音が聞こえたような気がしたが関わると良いことが起こりそうにないので深く突っ込まない事にした。 食堂に向かい...
  • 新ゼロの変態 最終幕(フィナーレ)
    「そうじゃったか・・・ミス・ロングビルがフーケじゃったとは・・・」 トリステイン魔法学院学院長室。 フーケを逮捕したメローネ達はオールド・オスマンに報告に来ていた。 「いや、怪しいとは思ってたんだよな~。酒場で給仕しててなんか可愛いから尻さわったら怒んないんだもんな~  誰だって気があるって思うべ?いやホントしょーがねーよ。」 「そ、そうですな!美人はそれだけでいけない魔法使いですな!」 「しょーがねーよ。眼鏡だからな。政府のスパイじゃなくて良かったな。」 自分達を見る冷たい視線に気付き、オールド・オスマンは慌ててフォローを入れた。 「そ、そうじゃ!君達三人の『シュバリエ』の爵位申請を出しておいた。あ、タバサ君は  すでに『シュバリエ』の爵位を持っているそうじゃから、精霊勲章を申請しておいたわい!」 その言葉に三人の顔が明るくなる。 「本当ですか...
  • ゼロの料理人
    「どうぞごゆっくり…」 ミス・ロングビルこと土のフーケ、彼女が目の前に出された料理を見る。 特に変わったようには見えないが、これがここ最近、学園でも噂の魔法の料理なのだ! ゼロのルイズ。 落ちこぼれと評判の生徒がサモン・サーヴァントで平民を呼び出した。 これだけならただの笑い話である。 そして彼がコックとわかった時、これもただのコックならさらに良い笑い話になっただろう。 だがしかし!彼はただのコックではなかった! なんと彼の料理を食べた者は健康になり、その味は天上の美味とまで称されたのである! そして、長い長い予約待ちのすえ、ついに噂の料理を味わう時がきたのである! (さ~て、噂は何処まで本当なのかしら?) 料理を食べた彼女は己の身に起こったことにただただ驚愕した! そしてその凄まじい効果に! 長年悩まされた便秘が治り、...
  • ゼロのチョコラータ
    ルイズの前に緑色の鏡のようなものが出現した。 それを見て、周りにいた生徒達はびっくり仰天。 「馬鹿なッ! 奴はゼロのルイズだぞ!?」 「あ、あれは召喚が成功した証だ!」 「いったい何が! ゼロの使い魔はいったい何が出てくるんだ!?」 そんな叫び声を聞きながらルイズは唇がニヤけるのを必死にこらえていた。 (や、やった! ついにやったわ! サモン・サーヴァントに成功した!  もう誰にも私をゼロだなんて呼ばせない。勝ったッ! ゼロの使い魔完!  さあ早く姿を現して! どんな使い魔だろうと私は大歓迎よ!) そして、それは現れた。 第一印象を述べるならば、小さい。 第二印象を述べるならば、長方形。 第三印象を述べるならば、生き物じゃない。 それはゲートから出てくると、ポトンと地面に落ちた。 「……何、これ?」 ルイズはそれを拾い...
  • ゼロの奇妙な道連れ
    ゼロの奇妙な道連れ 第一話 ゼロの奇妙な道連れ 第二話
  • ゼロの来訪者-5
    トリスティン魔法学園のとある教室。 そこに2つの人影入ると、それまで雑談していた生徒達が一斉に好奇の視線を向ける。 朝食を終えたルイズと育郎である。 二人を確認するとくすくすと笑い出す生徒達を、無視して席に座ろうとするルイズに 一人の生徒が声をかける。 「あらルイズ、貴方本当に平民が使い魔なのね」 燃えるような赤い髪に豊満な肉体、褐色の肌を持つその生徒を、ルイズは苦々しく見た。 「キュルケ…なによ、何か用なの?」 「用事って程じゃないわよ、貴方の噂の使い魔を見たくてね。へ~」 そういって育郎をじろじろと見る。 「中々いい男じゃない…でも、やっぱり使い魔って言ったらこういうのじゃないと」 キュルケの横から、真っ赤な巨大トカゲがのっそりと身を乗り出してくる。 「これって、サラマンダーじゃない…」 「そうよー、火トカゲよー。見てこの尻尾!」 ...
  • 第四話 ゼロのルイズ②
    ++第四話 ゼロのルイズ②++ 「これは?」 「あんたの朝食よ」  床に置いてある皿を指差して、ルイズは言った。  皿の上にはいかにも固そうで、まずそうなパンが乗っている。  それと、おまけ程度に肉のかけらの浮いたスープ。それだけだ。 「椅子は?」 「あるわけないでしょ。あんたは床」  確かに自分は使い魔になると言った。でも、この仕打ちはあんまりじゃないだろうか。  花京院の中で葛藤が生まれる。ここまでされても許すのか、それとも怒るのか。  しかし、ルイズはさっさと花京院を無視し、食事の前の祈りを始めてしまった。 「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ。今朝もささやかな糧を我に与えたもうたことを感謝いたします」  他の生徒たちの唱和も重なり、食堂に響き渡る。  怒るタイミングを逃してしまい、花京院は握り締めた拳を下ろした。  食事はお世辞にもおいしそうとは...
  • ゼロの究極生命体
    ゼロの究極生命体 序 第壱話 究極生命体 召還 第二話 究極な使い魔 誕生
  • ゼロのタバサ
    一人の少女の挙動に、その場にいたすべての人間が注目していた。 その少女はルイズ。またの名を『ゼロのルイズ』。 この二つ名自体に相当の侮蔑の要素が入っていたが、口さがのないものはさらに別の名で呼んでいた。 『ヌ』で始まる4文字の名で・・・。 「気をつけなさい。爆発はいつもの規模とは限らないわ。もしかしたらこのあたりまで爆風が届くかもしれないわ」 赤い、火のような色の髪の毛をなびかせた少女、キュルケが級友たちに注意を促す。 その言葉に、ルイズを囲む人の輪が3歩ほど後退する。 「これから起こる出来事は・・・」 キュルケがしみじみと口をひらくが、その先は言葉にならなかった。 キュルケ(毎度のことだからずっと昔から知っている出来事・・・ そう・・・私は・・・ずっと知っていた・・・私はこいつの失敗魔法を入学したときから知っていた・・・このタバサも...
  • ゼロの変態-1
    彼は1度死んだ。 殺されるわけがない、そう思っていた。 自分を殺せる奴はいない、その気持ちが油断を生じさせたのか 実にあっけなく、彼は死んだ・・・・ 目を開くと青空が広がっていた。 「さすがゼロのルイズ!」「平民を呼び出すなんて!」「ありえないだろ常識的に考えて」 なんだ・・・俺は死んだんじゃないのか? 「ち、ちょっと失敗しただけよ!」 ここはどこだ・・・?こいつらは・・・? 「ミスタ・コルベール!儀式を「だめです」 おい、そこの女!ここはどこだ! 「なによ!あんたが勝手に出てきたんでしょ! ほんとにもぅ・・・あんた、名前は?」 何だこいつは?人にものを頼む態度か? まぁいい・・・俺の名は、メローネだ
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